1 00:00:02,202 --> 00:00:04,905 (寧温)王宮に 阿片が 入り込んでいます。 2 00:00:04,905 --> 00:00:07,341 (朝薫)事が 阿片の 密売ともなれば➡ 3 00:00:07,341 --> 00:00:11,245 それは 相当な人物が絡み 裏で 組織的に動いてるはずだ。 4 00:00:11,245 --> 00:00:16,016 首里天加那志が ご懸念されていた 裏金のもとは これだったんだ。 5 00:00:16,016 --> 00:00:19,419 経路の全貌を洗う必要がある。 6 00:00:19,419 --> 00:00:27,728 ♬~ 7 00:00:27,728 --> 00:00:30,030 (喜屋武)おい 貴様ら! 8 00:00:33,533 --> 00:00:37,437 (喜屋武)誰の命令で 帰帆改帳を閲覧しておるんだ? 9 00:00:39,873 --> 00:00:42,442 陸揚げされた 清国からの輸入品に➡ 10 00:00:42,442 --> 00:00:45,345 何か 不審な点でも あるというのか? 11 00:00:45,345 --> 00:00:48,148 そういうわけではありません。 (喜屋武)見たければ➡ 12 00:00:48,148 --> 00:00:52,819 我々 表十五人衆か 三司官殿の 許可を得なければならない事を➡ 13 00:00:52,819 --> 00:00:55,722 分かっておるだろう!? 申し訳ありません。 14 00:00:55,722 --> 00:00:58,025 今後の交易の参考になるかと➡ 15 00:00:58,025 --> 00:01:00,294 つい 好奇心から 無断で閲覧しておりました。 16 00:01:00,294 --> 00:01:02,796 おい 朝薫。 17 00:01:04,731 --> 00:01:09,036 この宦官に肩入れしてると お前も ろくな目には遭わんぞ。 18 00:01:09,036 --> 00:01:12,272 なんたって 王族神まで 追い出してしまう➡ 19 00:01:12,272 --> 00:01:15,842 すご腕だからな。 20 00:01:15,842 --> 00:01:19,079 帳簿は 元に戻しておきます。 (喜屋武)触るな! 21 00:01:19,079 --> 00:01:21,982 そのままにして 2人とも立ち去れ。 22 00:01:21,982 --> 00:01:25,252 失礼します。 23 00:01:25,252 --> 00:01:28,088 申し訳ない 君の立場まで悪くして。 24 00:01:28,088 --> 00:01:30,591 やはり 君を 巻き込むべきではなかったか。 25 00:01:30,591 --> 00:01:33,327 そんな事を言ってる場合では ないぞ。 26 00:01:33,327 --> 00:01:37,230 阿片の密輸に どれだけの役人が どのように関わっているか➡ 27 00:01:37,230 --> 00:01:42,069 それを見極めるのは 容易じゃないぞ。 28 00:01:42,069 --> 00:01:44,805 それにしても さすが寧温だ。 29 00:01:44,805 --> 00:01:48,308 「帰帆改帳を見ていれば 誰が どなり込んでくるかで➡ 30 00:01:48,308 --> 00:01:52,179 組織の気配ぐらいは つかめる」と言ったが➡ 31 00:01:52,179 --> 00:01:55,782 清国派の喜屋武親方が 引っかかったか。 32 00:01:55,782 --> 00:01:58,318 ♬~ 33 00:01:58,318 --> 00:02:02,189 僕は これから 御内原へ行ってくる。 34 00:02:02,189 --> 00:02:05,125 御内原か。 35 00:02:05,125 --> 00:02:10,364 そこにも 密売に加担する者が 居るはずだから 気を付けて。 36 00:02:10,364 --> 00:02:22,509 ♬~ 37 00:02:22,509 --> 00:02:25,545 (王妃)ハハハ…➡ 38 00:02:25,545 --> 00:02:32,152 国母様は 今日は 一段と 血色が およろしゅうございますわね。➡ 39 00:02:32,152 --> 00:02:35,922 キリシタンの娘を お持ちになったご傷心は➡ 40 00:02:35,922 --> 00:02:38,358 お癒えになったのでしょうか? 41 00:02:38,358 --> 00:02:40,861 (国母)お黙り! 42 00:02:40,861 --> 00:02:46,667 娘がキリシタンになったのは お前が 火の神の香炉を割ったせいじゃ。➡ 43 00:02:46,667 --> 00:02:51,972 ほとほと この国を守護する気が 失せたのじゃ。 44 00:02:51,972 --> 00:02:56,410 (側室)国母様 だまされてはなりませぬ。 45 00:02:56,410 --> 00:02:59,312 何もかも キツネとタヌキが仕掛けた罠に➡ 46 00:02:59,312 --> 00:03:01,348 はまっただけの事でございますよ。 47 00:03:01,348 --> 00:03:06,486 大勢頭部 どこかで 家畜が騒いでおるようじゃが➡ 48 00:03:06,486 --> 00:03:09,856 あれは 何の家畜かの? 49 00:03:09,856 --> 00:03:13,660 (大勢頭部)便所で飼われている 豚でございます。 50 00:03:13,660 --> 00:03:15,896 女官の分際で 無礼な口をきくな! 51 00:03:15,896 --> 00:03:20,100 豚の事でございますが 何か お気に障りましたでしょうか? 52 00:03:20,100 --> 00:03:28,141 ハハハ… 御内原は 今日も 平安よの。 53 00:03:28,141 --> 00:03:30,811 いつも あんな事をしているのか? 54 00:03:30,811 --> 00:03:33,146 (恩戸)王妃様が お戻りになってから➡ 55 00:03:33,146 --> 00:03:35,882 半日は ああして 過ごしております。 56 00:03:35,882 --> 00:03:38,652 どうして 飽きないの? 57 00:03:38,652 --> 00:03:41,121 さあ。 58 00:03:41,121 --> 00:03:43,657 寧温か?➡ 59 00:03:43,657 --> 00:03:49,196 苦しゅうない。 近う寄れ。 寧温。 60 00:03:49,196 --> 00:03:53,066 お前か? お前が 寝返ったのか? 61 00:03:53,066 --> 00:03:56,670 私は 御料理座へ 用事があって 通りかかっただけです。 62 00:03:56,670 --> 00:04:01,141 御料理座へ? 何用じゃ? 63 00:04:01,141 --> 00:04:03,543 ちょっと 帳簿を調べに。 64 00:04:03,543 --> 00:04:06,580 ぜいたくなど してはおらぬぞ。 65 00:04:06,580 --> 00:04:09,282 お前が 予算を削るでの。 66 00:04:09,282 --> 00:04:13,186 見よ この体。 骨と皮ばかりじゃ。 67 00:04:13,186 --> 00:04:17,390 国母様は お痩せになられて お美しくおなりでございます。 68 00:04:17,390 --> 00:04:20,660 さようか? 国母様! 69 00:04:20,660 --> 00:04:23,563 だまされてはなりませぬ! 70 00:04:23,563 --> 00:04:26,466 だまされてると思うのか? 71 00:04:26,466 --> 00:04:28,502 あっ… いえ。 72 00:04:28,502 --> 00:04:30,670 では 私は これで。 73 00:04:30,670 --> 00:04:34,074 ♬~ 74 00:04:37,777 --> 00:04:42,282 (聞得大君)おのれ! わらわが 首里から所払いだと!? 75 00:04:42,282 --> 00:04:46,520 国王が許しても 神が許さぬわ。 76 00:04:46,520 --> 00:04:50,490 金の力で 返り咲いてくれようぞ。 77 00:04:50,490 --> 00:04:54,661 おお 与那覇 相変わらず 忙しいようじゃの。 78 00:04:54,661 --> 00:04:57,631 わらわが また 航海の安寧を祈ってやろうぞ。 79 00:04:57,631 --> 00:05:00,567 そこで また 金を借りたいのじゃ。 80 00:05:00,567 --> 00:05:03,370 (与那覇)ご冗談を。 なに!? 81 00:05:03,370 --> 00:05:07,574 あなた様は もう 聞得大君加那志ではない。 82 00:05:07,574 --> 00:05:10,377 首里から 追放された身で ございましょう? 83 00:05:10,377 --> 00:05:16,917 この証文にある借金を 今すぐ 返してもらいましょう! 84 00:05:16,917 --> 00:05:19,586 おい 女将! 85 00:05:19,586 --> 00:05:21,521 何じゃ!? 離せ! 86 00:05:21,521 --> 00:05:23,523 ここは どこじゃ? 87 00:05:25,692 --> 00:05:29,496 (女将)へえ 目が緑なんだね。 88 00:05:29,496 --> 00:05:33,400 こりゃ 評判のジュリに なるかもしれないね。 89 00:05:33,400 --> 00:05:37,370 ジュリ? わらわが ジュリだと!? 90 00:05:37,370 --> 00:05:39,573 たたられるぞ お前ら! 91 00:05:39,573 --> 00:05:48,615 それなら 銀子 1千貫文 返してもらいましょう! 92 00:05:48,615 --> 00:05:52,485 ない。 辻一番のジュリになれば➡ 93 00:05:52,485 --> 00:05:56,389 こんな金 はした金なんですがね。 94 00:05:56,389 --> 00:05:59,659 そうだね。 95 00:05:59,659 --> 00:06:01,595 そんなに? 96 00:06:01,595 --> 00:06:08,335 ♬~ 97 00:06:08,335 --> 00:06:12,539 真牛ちゃん 水揚げのお客だよ。 98 00:06:21,514 --> 00:06:26,086 (徐丁垓)お前が 牛か? 牛ではない。 真牛じゃ。 99 00:06:26,086 --> 00:06:29,889 響きだけは 高尚だな。 100 00:06:29,889 --> 00:06:32,759 中身は もっとじゃ。 101 00:06:32,759 --> 00:06:35,762 お前は 清国人か? 102 00:06:35,762 --> 00:06:38,665 私は…➡ 103 00:06:38,665 --> 00:06:41,067 宦官だ。 104 00:06:41,067 --> 00:06:45,705 宦官? 冗談じゃない! ハブのほうが ましじゃ。 105 00:06:45,705 --> 00:06:54,147 私は ハブより 猛毒だぞ。 カーッ! 106 00:06:54,147 --> 00:06:57,450 ハハハ…。 107 00:06:57,450 --> 00:07:02,722 (多嘉良)儀間親雲上 言われたとおり お連れしたぞ。 108 00:07:02,722 --> 00:07:05,558 何かあったのですか? 109 00:07:05,558 --> 00:07:07,560 (儀間)恵利。 110 00:07:16,603 --> 00:07:20,440 そなたは 確か 辻の…。 111 00:07:20,440 --> 00:07:24,945 (恵利)あなた様のおかげで 死罪に なるところを助けて頂きました。 112 00:07:24,945 --> 00:07:27,247 お礼の言葉もございません。 113 00:07:27,247 --> 00:07:29,182 この者がな➡ 114 00:07:29,182 --> 00:07:32,919 ジュリとして 海運業者と 王府の役人が会っている座敷に➡ 115 00:07:32,919 --> 00:07:35,822 よく出ていたと言うのだ。 なんだって!? 116 00:07:35,822 --> 00:07:38,058 それは 本当ですか? 117 00:07:38,058 --> 00:07:51,137 ♬~ 118 00:07:51,137 --> 00:07:55,342 (大勢頭部)孫寧温が 御料理座を かぎ回っております。➡ 119 00:07:55,342 --> 00:08:01,481 あの宦官は 自分の信念のためなら 手段を選びませぬぞ。 120 00:08:01,481 --> 00:08:04,384 金で懐柔する事は 不可能でしょう。 121 00:08:04,384 --> 00:08:09,823 (座喜味)分かっておる。 お前は 仕事を急ぐのじゃ。 122 00:08:09,823 --> 00:08:13,360 ♬~ 123 00:08:13,360 --> 00:08:18,698 (笑い声) 124 00:08:18,698 --> 00:08:23,536 (オバァ)オバァのドルワカシーを ウサガミソーレー。 125 00:08:23,536 --> 00:08:26,639 さあ。 ありがとう。 126 00:08:30,310 --> 00:08:33,646 うん! うまい! そうでしょう? 127 00:08:33,646 --> 00:08:38,518 オバァの料理は まさに 琉球の 国土が育んだ太陽の恵みなんだ。 128 00:08:38,518 --> 00:08:42,188 貧乏人の味で 恥ずかしいです。 129 00:08:42,188 --> 00:08:45,492 いえ おいしくて 涙が出そうですよ。 130 00:08:45,492 --> 00:08:50,697 アヤーサイ いつまで 寧温の家に 居座る気ですか? 131 00:08:50,697 --> 00:08:55,034 寧温に迷惑をかけるかと思うと わしが 涙が出そうだけど。 132 00:08:55,034 --> 00:08:56,970 迷惑だなんて そんな。 133 00:08:56,970 --> 00:08:59,873 オバァが居てくれて どれだけ助かってるか。 134 00:08:59,873 --> 00:09:01,808 (多嘉良)本当か? 135 00:09:01,808 --> 00:09:05,612 私を取られて すねているじゃないか? 136 00:09:05,612 --> 00:09:08,515 いや 迷惑でなければ 一生 どうぞ。 137 00:09:08,515 --> 00:09:14,954 私も 賢い息子の世話ができて うれしいさ。 138 00:09:14,954 --> 00:09:20,760 寧温と出会わなければ 一生 味わえないからね。 139 00:09:20,760 --> 00:09:25,632 あっ アーサ汁があるさ。 持ってきましょうね。 140 00:09:25,632 --> 00:09:30,437 ウネゲーサビラ。 はい はい はい。 141 00:09:33,773 --> 00:09:36,209 ♬~ 142 00:09:36,209 --> 00:09:40,447 それにしても 座喜味親方とは 意外だったな。 143 00:09:40,447 --> 00:09:43,383 あの方は 清国寄りでも 薩摩寄りでもない➡ 144 00:09:43,383 --> 00:09:45,685 中立な穏健派だと思っていたが。 145 00:09:45,685 --> 00:09:47,620 だから 危険なんだ。 146 00:09:47,620 --> 00:09:50,990 清国派も 薩摩派も 誰でも手なずける事ができる。 147 00:09:50,990 --> 00:09:54,594 それじゃ 寧温は 阿片には 薩摩派も絡んでいると? 148 00:09:54,594 --> 00:10:01,201 阿片の密売先は 大和以外には 考えられない。 149 00:10:01,201 --> 00:10:05,472 多嘉良のおじさんは もう この件に関わらないで下さい。 150 00:10:05,472 --> 00:10:09,342 何でか? 相手は 三司官です。 151 00:10:09,342 --> 00:10:15,115 その気になれば おじさんを 消す事ぐらい 朝飯前です。 152 00:10:15,115 --> 00:10:17,050 それでも 寧温は闘うのか? 153 00:10:17,050 --> 00:10:21,287 もちろんです。 なら わしを仲間外れにするな。 154 00:10:21,287 --> 00:10:24,924 大体 阿片を見つけたのも わしの手柄じゃないか!? 155 00:10:24,924 --> 00:10:27,527 はい。 えっ いや…。 156 00:10:27,527 --> 00:10:31,397 そこまでは言わんけど…。 157 00:10:31,397 --> 00:10:36,870 いいえ おじさんのお手柄です。 158 00:10:36,870 --> 00:10:39,205 あとは 我々の役目です。 159 00:10:39,205 --> 00:10:43,009 念のため 夜道には 気を付けて下さい。 160 00:10:43,009 --> 00:10:44,944 はいよ…。 161 00:10:44,944 --> 00:10:49,816 ハイタイ アーサ汁をウサガミソーレー。 162 00:10:49,816 --> 00:10:53,620 ありがとう。 庭に隠れてるのは 誰かね? 163 00:10:53,620 --> 00:10:57,257 えっ? 庭? 164 00:10:57,257 --> 00:11:03,897 出てこい! 誰か… 出てこい! 165 00:11:03,897 --> 00:11:07,200 (多嘉良)はっ? あんたは 確か 踊童子の…。 166 00:11:07,200 --> 00:11:09,636 そこで 何をしてる!? (嗣勇)すまない。 167 00:11:09,636 --> 00:11:12,605 様子を見にきたら 人が 大勢居て…。 168 00:11:12,605 --> 00:11:16,209 寧温と どういう関わりなんだ? 169 00:11:16,209 --> 00:11:21,548 ♬~ 170 00:11:21,548 --> 00:11:24,450 私の兄です。 171 00:11:24,450 --> 00:11:28,321 兄? お兄さんが居たのか? 172 00:11:28,321 --> 00:11:30,957 はい。 173 00:11:30,957 --> 00:11:37,363 といっても 僕も兄も 孫家の養子ですが。 174 00:11:39,499 --> 00:11:42,335 いいのか? 175 00:11:42,335 --> 00:11:44,871 もう 隠す事もないでしょう。 176 00:11:44,871 --> 00:11:49,342 アイヤ そうだったのか…。 177 00:11:49,342 --> 00:11:52,979 父は この孫家から 科試を突破して➡ 178 00:11:52,979 --> 00:11:55,782 王宮に上がる者を出すのが夢で➡ 179 00:11:55,782 --> 00:11:59,552 兄と僕を 養子にしたのです。 180 00:11:59,552 --> 00:12:03,389 なら 2人とも 立派に 夢を果たしたわけだな。 181 00:12:03,389 --> 00:12:07,961 いえ 僕は 踊るために 上がっただけです。 182 00:12:07,961 --> 00:12:12,565 僕は 出来が悪く 逃げ出したために…➡ 183 00:12:12,565 --> 00:12:16,970 弟には 負担をかけたのです。 184 00:12:16,970 --> 00:12:21,808 すまない。 もう 謝らないで下さい。 185 00:12:21,808 --> 00:12:24,377 ♬~ 186 00:12:24,377 --> 00:12:27,280 さあ。 187 00:12:27,280 --> 00:12:31,851 お帰り。 アヤーが言わなくても…。 188 00:12:31,851 --> 00:12:36,055 ♬~ 189 00:12:36,055 --> 00:12:40,293 どうぞ どうぞ。 遠慮なく。 お二人のおうちですから。 190 00:12:40,293 --> 00:12:49,102 ♬~ 191 00:12:49,102 --> 00:12:55,174 (ざわめき) 192 00:12:55,174 --> 00:12:57,110 (男)こうなるとは 思っていたんだよ。 193 00:12:57,110 --> 00:12:59,112 どうしたのですか? 194 00:13:03,316 --> 00:13:07,186 寧温 やられたよ。 195 00:13:07,186 --> 00:13:09,489 えっ? 196 00:13:09,489 --> 00:13:15,294 僕達は 2人とも 評定所筆者を罷免された。 197 00:13:19,065 --> 00:13:21,901 ♬~ 198 00:13:21,901 --> 00:13:26,873 僕と朝薫が 識名園の雑用係に? 199 00:13:26,873 --> 00:13:29,642 先手を打たれたんだ。 200 00:13:29,642 --> 00:13:35,014 ふん! だから 言ったろう? 201 00:13:35,014 --> 00:13:38,351 「ろくな事には ならん」と。 202 00:13:38,351 --> 00:13:42,722 (与那原)見てのとおりだ。 孫寧温。 203 00:13:42,722 --> 00:13:47,160 今後 許可なく 王宮に立ち入る事を禁ずる。 204 00:13:47,160 --> 00:13:52,832 (宜野湾)喜舎場朝薫まで 道を踏み外すとは 実に残念だ。 205 00:13:52,832 --> 00:13:55,735 (座喜味)まあまあ。 206 00:13:55,735 --> 00:14:00,173 識名園は 首里天加那志の大切な別邸。 207 00:14:00,173 --> 00:14:03,876 冊封使様を もてなすための場所でもある。 208 00:14:03,876 --> 00:14:08,548 そこを 快適に保つことも また 大事な仕事。 209 00:14:08,548 --> 00:14:12,952 これからは 草むしりに励みなさい。 210 00:14:12,952 --> 00:14:15,855 罷免される理由は 何ですか? 211 00:14:15,855 --> 00:14:18,591 (宜野湾)それは 自分の胸に聞くがよい。 212 00:14:18,591 --> 00:14:21,260 暇の中で じっくりな。 213 00:14:21,260 --> 00:14:25,665 納得できません。 一体 誰が この人事を操っているのですか? 214 00:14:25,665 --> 00:14:27,600 誰も 操ってはおらん! 215 00:14:27,600 --> 00:14:35,208 表十五人衆 評定所筆者 各奉行 圧倒的多数による可決だ。 216 00:14:35,208 --> 00:14:41,013 いろいろと やり過ぎたな 孫寧温。 217 00:14:44,016 --> 00:14:46,385 教えて下さい。 218 00:14:46,385 --> 00:14:49,288 役人は 人に 何を与えられますか? 219 00:14:49,288 --> 00:14:51,290 なに!? 220 00:14:51,290 --> 00:14:53,526 百姓は 食べ物を与え➡ 221 00:14:53,526 --> 00:14:57,864 商人は 人々の暮らしを豊かにする 品々を与えます。 222 00:14:57,864 --> 00:15:01,367 役人は 人に 何を与えられますか? 223 00:15:03,336 --> 00:15:08,007 それは 道しかありません。 224 00:15:08,007 --> 00:15:13,279 役人は 人々に道を示す事でしか 何かを与える事はできないのです。 225 00:15:13,279 --> 00:15:15,681 琉球王朝 500年の歩みは➡ 226 00:15:15,681 --> 00:15:20,219 そういう役人の道の上に 成り立っています! 227 00:15:20,219 --> 00:15:25,424 この人事が その道ですか? 228 00:15:25,424 --> 00:15:29,929 ご自分の歩む道だと 胸を張って 言えますか? 229 00:15:29,929 --> 00:15:35,401 首里天加那志も お認めになられた事だ!➡ 230 00:15:35,401 --> 00:15:42,175 琉球の歴史に やはり 宦官は無用であったか。 231 00:15:42,175 --> 00:15:49,849 さあ 八巻の色が違うようじゃな。 232 00:15:49,849 --> 00:15:53,152 さあ 通してあげて。 233 00:15:55,154 --> 00:15:57,256 (男)庭木を枯らすなよ ハハハ…。 234 00:15:58,958 --> 00:16:06,132 この美しい庭が 僕達の墓場になるなんて…。 235 00:16:06,132 --> 00:16:10,102 ここで 諦めるわけにはいかない。 236 00:16:10,102 --> 00:16:16,342 朝薫 諦めたら 何も変わらないよ。 237 00:16:16,342 --> 00:16:18,277 寧温。 238 00:16:18,277 --> 00:16:23,583 本当の道は 諦めた時に断たれるんだ。 239 00:16:34,727 --> 00:16:37,663 (尚育王)孫寧温 喜舎場朝薫。 240 00:16:37,663 --> 00:16:40,533 そなたらは 勝手に 天使館を訪ね➡ 241 00:16:40,533 --> 00:16:44,070 冊封使様に 協力を依頼したそうだな。 242 00:16:44,070 --> 00:16:47,540 (2人)はい。 それにしても➡ 243 00:16:47,540 --> 00:16:50,977 阿片の密貿易とは。 244 00:16:50,977 --> 00:16:54,847 清国とて みだりに 探られたくはない事だ。 245 00:16:54,847 --> 00:16:58,451 三司官に抗議をしてきたとて おかしくあるまい? 246 00:16:58,451 --> 00:17:01,153 うかつに 調べられる事ではないぞ。 247 00:17:01,153 --> 00:17:03,723 申し訳ありませんでした。 しかし…。 248 00:17:03,723 --> 00:17:08,227 余が 2人を罷免したのだ。 249 00:17:08,227 --> 00:17:10,162 なぜですか? 250 00:17:10,162 --> 00:17:13,065 証拠を始末させぬためだ。 251 00:17:13,065 --> 00:17:18,471 それに 2人の命も 始末されては 困る。➡ 252 00:17:18,471 --> 00:17:23,576 そこで 余は 2人を 識名園に置く事にしたのだ。 253 00:17:25,244 --> 00:17:28,748 私達を お守り下さったのですね? 254 00:17:28,748 --> 00:17:32,552 違う。 琉球を守るためだ。 255 00:17:34,553 --> 00:17:36,555 はい。 はい。 256 00:17:36,555 --> 00:17:42,094 これで ひとまず 阿片に 関わる者は 安心するであろう。 257 00:17:42,094 --> 00:17:44,030 しかし これを潮時に➡ 258 00:17:44,030 --> 00:17:49,168 どこかに残る阿片を 急ぎ 始末しようとするかもしれん。 259 00:17:49,168 --> 00:17:52,171 ♬~ 260 00:17:52,171 --> 00:17:56,909 その時こそ 動かぬ証拠をつかんでみせます。 261 00:17:56,909 --> 00:18:02,615 証拠をつかみ次第 2人を 王宮に戻す。 262 00:18:02,615 --> 00:18:04,550 (2人)はっ! 263 00:18:04,550 --> 00:18:07,453 (浅倉)清国の阿片が 薩摩に流れていると言うのか? 264 00:18:07,453 --> 00:18:11,424 そうです。 この琉球は 中継地に過ぎず➡ 265 00:18:11,424 --> 00:18:16,262 薩摩に密売する事で 多くの役人は 裏金を得ているのです。 266 00:18:16,262 --> 00:18:19,966 阿片が? 信じられん。 267 00:18:19,966 --> 00:18:23,436 阿片は 人心を惑わす邪悪な薬です。 268 00:18:23,436 --> 00:18:27,139 それに 国家の経済を麻痺させ➡ 269 00:18:27,139 --> 00:18:31,677 最後には 戦を引き起こす火薬となります。 270 00:18:31,677 --> 00:18:34,914 このままでは この琉球を挟み➡ 271 00:18:34,914 --> 00:18:41,287 大和と清国の間で 第2の 阿片戦争が起きぬとも限りません。 272 00:18:41,287 --> 00:18:45,524 その前に 根絶せねばならないのです。 273 00:18:45,524 --> 00:18:53,599 寧温殿は 聞得大君と闘いながら そんな事まで 調べていたのか? 274 00:18:53,599 --> 00:18:58,404 私は 腐っても 琉球王府の役人ですから。 275 00:18:58,404 --> 00:19:01,607 あなたが腐る事は 一生あるまい。 276 00:19:01,607 --> 00:19:06,445 腐っているのは あなたを 宦官にした この世の中だ! 277 00:19:06,445 --> 00:19:08,881 古き世の習いだ! 278 00:19:08,881 --> 00:19:11,517 ♬~ 279 00:19:11,517 --> 00:19:13,519 浅倉殿。 280 00:19:16,455 --> 00:19:19,158 私は 大和も琉球も➡ 281 00:19:19,158 --> 00:19:21,127 変わらなければならないと 思ってる。 282 00:19:21,127 --> 00:19:24,764 そうでなければ 今に 異国から来た大きな力に➡ 283 00:19:24,764 --> 00:19:29,435 簡単に のみ込まれてしまう。 284 00:19:29,435 --> 00:19:31,437 そうだろう? 285 00:19:33,372 --> 00:19:36,976 そう思います。 286 00:19:36,976 --> 00:19:40,212 のみ込まれるのではなく➡ 287 00:19:40,212 --> 00:19:43,315 抱き寄せるぐらいの信念が欲しい。 288 00:19:45,918 --> 00:19:49,188 いつになったら この距離は 縮められよう? 289 00:19:49,188 --> 00:19:56,629 ♬~ 290 00:19:56,629 --> 00:19:59,532 寧温。 291 00:19:59,532 --> 00:20:01,534 朝薫。 292 00:20:06,739 --> 00:20:09,708 御仮屋へ行ったとばかり…。 293 00:20:09,708 --> 00:20:12,511 薩摩と 話は済んだのか? 294 00:20:12,511 --> 00:20:14,480 はい。 295 00:20:14,480 --> 00:20:16,749 話を聞いて 驚いた。 296 00:20:16,749 --> 00:20:19,585 我々も 薩摩に向かう船の積み荷を 調べてみよう。 297 00:20:19,585 --> 00:20:22,822 寧温 いつまでも こんなところに居て➡ 298 00:20:22,822 --> 00:20:25,391 王府の人間に見られでもしたら 厄介だぞ。 299 00:20:25,391 --> 00:20:28,394 早く行こう。 300 00:20:28,394 --> 00:20:31,197 ♬~ 301 00:20:31,197 --> 00:20:34,967 朝薫 何を怒っているのだ? 怒ってなどいない。 302 00:20:34,967 --> 00:20:38,404 それなら この手を 離してくれないか? 303 00:20:38,404 --> 00:20:47,513 ♬~ 304 00:20:47,513 --> 00:20:50,883 すまない。 305 00:20:50,883 --> 00:20:52,952 どうしたのだ? 306 00:20:52,952 --> 00:20:56,555 ♬~ 307 00:20:56,555 --> 00:21:01,127 浅倉殿と 随分 仲がいいんだな。 308 00:21:01,127 --> 00:21:06,265 ♬~ 309 00:21:06,265 --> 00:21:14,373 御仮屋の中では 最も面識があるし 今の我々の立場からして➡ 310 00:21:14,373 --> 00:21:18,944 いきなり 在番奉行殿に当たるより いいと思ったんだ。 311 00:21:18,944 --> 00:21:21,280 ♬~ 312 00:21:21,280 --> 00:21:24,483 どうやって あの海に 呼び出した? 313 00:21:24,483 --> 00:21:27,386 ♬~ 314 00:21:27,386 --> 00:21:31,690 まるで あそこに行けば 会えるみたいじゃないか。 315 00:21:31,690 --> 00:21:37,029 ♬~ 316 00:21:37,029 --> 00:21:43,669 君は 僕をつけてきたのか? 317 00:21:43,669 --> 00:21:48,541 僕が 陰で薩摩と通じているとでも 言いたいのか!?いや…。 318 00:21:48,541 --> 00:21:52,912 僕は 君に恥ずべき事は 何一つ していない! 319 00:21:52,912 --> 00:21:54,847 今から 浅倉殿と3人で➡ 320 00:21:54,847 --> 00:21:58,350 心行くまで 話し合おう…。 いや 気を静めてくれ 寧温! 321 00:22:00,686 --> 00:22:03,589 そんな事は 疑ってないよ。 322 00:22:09,461 --> 00:22:12,364 自分でも よく分からないんだ。 323 00:22:17,836 --> 00:22:22,041 すまない。 忘れてくれ。 324 00:22:36,055 --> 00:22:38,657 (大勢頭部)どこへ行く? ひぃ! 325 00:22:38,657 --> 00:22:41,260 逃げるのか? 違います。 326 00:22:41,260 --> 00:22:43,495 里帰りをさせて頂きます。 327 00:22:43,495 --> 00:22:47,199 ウソではなかろうな? 本当です。 328 00:22:47,199 --> 00:22:50,569 なら 近う 近う。 329 00:22:50,569 --> 00:22:59,278 ♬~ 330 00:22:59,278 --> 00:23:02,514 これを持って お行き。 331 00:23:02,514 --> 00:23:07,386 これは? 見舞金じゃ。 332 00:23:07,386 --> 00:23:14,159 俸禄を下げられる一方ゆえ 十分な親孝行もしてやれまい。 333 00:23:14,159 --> 00:23:19,798 そなたの里でも 昨年は 十分な収穫がなかったであろう? 334 00:23:19,798 --> 00:23:22,701 それを渡してやればよい。 335 00:23:22,701 --> 00:23:27,439 1年間 よう働いてくれた 褒美じゃ。 336 00:23:27,439 --> 00:23:30,442 大勢頭部様…。 337 00:23:30,442 --> 00:23:35,180 よいか? 必ず 御内原に戻ってくるのだぞ。 338 00:23:35,180 --> 00:23:40,686 はい! 一生 大勢頭部様の「しも」になります! 339 00:23:40,686 --> 00:23:44,590 ハハハ…。 340 00:23:44,590 --> 00:23:48,394 それを言うなら 「しもべ」じゃ。 341 00:23:56,101 --> 00:24:02,508 残りのブツは 早く 薩摩に売り渡してしまいたい。 342 00:24:02,508 --> 00:24:06,946 はい ご安心下さい。 343 00:24:06,946 --> 00:24:15,054 それより 王宮のほうは 大丈夫でしょうな? 344 00:24:15,054 --> 00:24:19,625 ハハハ… 心配ない。 345 00:24:19,625 --> 00:24:25,431 あれがある場所は 女官 大勢頭部しか知らぬ。 ほい。 346 00:24:25,431 --> 00:24:28,801 ♬~ 347 00:24:28,801 --> 00:24:32,438 (座喜味)あの女官さえ 消えてしまえば➡ 348 00:24:32,438 --> 00:24:36,842 その場所は 誰にも分からなくなる。 349 00:24:36,842 --> 00:24:42,448 あいつら 許せん。 350 00:24:42,448 --> 00:24:47,753 今のあんたには どうする事もできまい? 351 00:24:49,755 --> 00:24:51,824 御仮屋が調べたところ➡ 352 00:24:51,824 --> 00:24:56,495 琉球の商人から仕入れた品に 不審なものがあった。 353 00:24:56,495 --> 00:25:00,432 最近は 琉球の万能薬が 重宝されているという。 354 00:25:00,432 --> 00:25:03,068 聞けば 腫瘍の痛みや 頭痛➡ 355 00:25:03,068 --> 00:25:06,372 不眠などが たちどころに治る薬らしい。 356 00:25:06,372 --> 00:25:10,943 阿片を 万能薬という触れ込みで 売っているのですか? 357 00:25:10,943 --> 00:25:13,846 なんと恐ろしい事を…。 358 00:25:13,846 --> 00:25:15,814 その売買を禁ずれば➡ 359 00:25:15,814 --> 00:25:19,518 とりあえず 薩摩に阿片が入る事は なくなろう。 360 00:25:24,490 --> 00:25:29,027 琉球に 阿片が入ってくる経路は 恐らく こうだろう。 361 00:25:29,027 --> 00:25:33,599 清国の阿片は 福州の商人が 船の水夫に渡しているとして➡ 362 00:25:33,599 --> 00:25:36,268 東シナ海を航行してくる船は➡ 363 00:25:36,268 --> 00:25:39,838 風の関係で 一時 座間味島に寄港する。 364 00:25:39,838 --> 00:25:42,841 水夫は そこで 民間の海運業者に阿片を渡し➡ 365 00:25:42,841 --> 00:25:45,944 スイカに擬装して 国内船に積み替える。 366 00:25:45,944 --> 00:25:49,548 取締りが甘い民間船は そのまま 那覇港へ着き➡ 367 00:25:49,548 --> 00:25:53,952 船頭から 商人に渡ったスイカが 王宮へ運ばれてくる。 368 00:25:53,952 --> 00:25:57,823 さすが 朝薫。 この経路に間違いないでしょう。 369 00:25:57,823 --> 00:26:02,661 それを食い止めるには 座間味でも 積み荷の検査をする必要がある。 370 00:26:02,661 --> 00:26:07,800 そのためには 僕達が 王府に戻らなければ。 371 00:26:07,800 --> 00:26:12,204 なに 次に 阿片が 薩摩に渡る時には➡ 372 00:26:12,204 --> 00:26:16,408 水際で その証拠を 押さえてみせます。 373 00:26:16,408 --> 00:26:20,746 大和のためにも お頼み申し上げます。 374 00:26:20,746 --> 00:26:23,248 うん。 375 00:26:23,248 --> 00:26:26,485 では 拙者は これにて。 376 00:26:26,485 --> 00:26:31,323 ♬~ 377 00:26:31,323 --> 00:26:33,625 見送らないのか? 378 00:26:33,625 --> 00:26:36,128 なぜ? いや…。 379 00:26:39,098 --> 00:26:42,568 僕は これから 徐丁垓殿に 会ってくる。 380 00:26:42,568 --> 00:26:44,536 徐太監に? 381 00:26:44,536 --> 00:26:49,341 清国に居る密売組織には 我々は 手を下す事はできないから➡ 382 00:26:49,341 --> 00:26:52,744 どうしたって 協力を求めるほかない。 383 00:26:52,744 --> 00:26:55,647 1人で 大丈夫か? 384 00:26:55,647 --> 00:26:57,583 大丈夫だ。 385 00:26:57,583 --> 00:27:05,123 ♬~ 386 00:27:05,123 --> 00:27:10,696 徐丁垓殿 この匂いは…。 387 00:27:10,696 --> 00:27:14,132 まさか 阿片を? 388 00:27:14,132 --> 00:27:18,537 あなたが 密売組織の 人間だったのですか? 389 00:27:18,537 --> 00:27:25,043 ふん! そんなチンケなものと 一緒にするな。 390 00:27:25,043 --> 00:27:29,248 ただの遊びだ。 391 00:27:29,248 --> 00:27:36,555 お前達に 阿片の力を 教えてやっているのだ。 392 00:27:36,555 --> 00:27:42,160 清国で 琉球館の役人に 阿片を 調達している者も居るはずです。 393 00:27:42,160 --> 00:27:45,564 それを そちらで調べて頂きたい。 394 00:27:45,564 --> 00:27:47,566 ふん。 395 00:27:55,240 --> 00:27:57,242 悪ふざけは おやめ下さい! 396 00:27:57,242 --> 00:28:00,045 ふざけてはおらんよ。 397 00:28:00,045 --> 00:28:07,219 私が なぜ 宦官になったか 教えてやろう。 398 00:28:07,219 --> 00:28:15,894 宦官の快楽を そなたに 伝授してやろうと言っておるのだ。 399 00:28:15,894 --> 00:28:18,797 あなたに相談したのが 間違いでした! 400 00:28:24,903 --> 00:28:33,078 ♬~ 401 00:28:33,078 --> 00:28:41,253 英国の東インド会社が 阿片を 清国に持ち込み➡ 402 00:28:41,253 --> 00:28:49,728 国内では売れないので 矛先を 大和に定めたのだ。 403 00:28:49,728 --> 00:28:53,465 いいかげんな事を。 いくら 英国船でも➡ 404 00:28:53,465 --> 00:28:56,468 大禁物を 清国には 持ち込めないはずです。 405 00:28:56,468 --> 00:28:59,871 ふん! 不正は どこにでもある。 406 00:28:59,871 --> 00:29:11,249 だから それを知り過ぎた私は 琉球まで流されたというわけだ。 407 00:29:11,249 --> 00:29:18,991 まあ せいぜい 楽しませてもらうよ ハハハ…。 408 00:29:18,991 --> 00:29:29,368 ♬~ 409 00:29:29,368 --> 00:29:32,070 (聞得大君)思徳金が 消されるぞ。 410 00:29:44,650 --> 00:29:46,585 思徳金? 411 00:29:46,585 --> 00:30:00,132 ♬~ 412 00:30:00,132 --> 00:30:02,134 朝薫! 413 00:30:04,703 --> 00:30:06,638 寧温? 414 00:30:06,638 --> 00:30:08,640 どうかした? 415 00:30:11,243 --> 00:30:14,279 あっ…。 気が付かなかったんだね。 416 00:30:14,279 --> 00:30:18,050 僕の 予備の簪を使うといい。 417 00:30:18,050 --> 00:30:20,085 申し訳ない。 418 00:30:20,085 --> 00:30:23,488 僕が 結ってあげるよ。 ここに座って。 419 00:30:23,488 --> 00:30:26,391 いや 大丈夫だ。 420 00:30:26,391 --> 00:30:30,262 いいから。 男同士で 恥ずかしがる事はないだろう? 421 00:30:30,262 --> 00:30:32,264 さあ 早く。 422 00:31:14,639 --> 00:31:17,542 朝薫。 423 00:31:17,542 --> 00:31:21,780 御内原で 密売に加担していたのは➡ 424 00:31:21,780 --> 00:31:24,816 恐らく 女官 大勢頭部だ。 425 00:31:24,816 --> 00:31:27,486 女官 大勢頭部? 426 00:31:27,486 --> 00:31:30,489 御内原で 御料理座の話を出した時➡ 427 00:31:30,489 --> 00:31:33,959 1人 顔色を変えていた。 428 00:31:33,959 --> 00:31:37,729 それだけで 断言できるのか? 429 00:31:37,729 --> 00:31:39,664 証拠はない。 430 00:31:39,664 --> 00:31:44,503 しかし 座喜味親方の他に その大勢頭部だけが➡ 431 00:31:44,503 --> 00:31:49,341 阿片の隠し場所を 知っているのだとしたら? 432 00:31:49,341 --> 00:31:51,343 だとしたら…。 433 00:31:54,012 --> 00:31:55,947 大勢頭部の身が危ないな。 434 00:31:55,947 --> 00:32:01,753 そう。 だから 急いで 王府に戻らねば。 435 00:32:01,753 --> 00:32:05,624 大勢頭部が消される前に。 436 00:32:05,624 --> 00:32:10,395 分かった。 今 報告書を書いていたところだ。 437 00:32:10,395 --> 00:32:13,965 2人で 急いで仕上げて 首里天加那志に お見せしよう。 438 00:32:13,965 --> 00:32:19,838 ♬~ 439 00:32:19,838 --> 00:32:22,007 できたよ 寧温。 440 00:32:22,007 --> 00:32:24,643 ♬~ 441 00:32:24,643 --> 00:32:27,946 君の匂いといったら まるで…。 442 00:32:30,182 --> 00:32:33,418 宦官とは 不思議なものだな。 443 00:32:33,418 --> 00:32:42,227 ♬~ 444 00:32:51,469 --> 00:32:54,940 よく ここまで調べた。 これより 王府へ戻り➡ 445 00:32:54,940 --> 00:32:58,810 心行くまで 証拠を 取り押さえるがよい。 446 00:32:58,810 --> 00:33:00,812 (2人)はっ! 447 00:33:00,812 --> 00:33:06,918 ♬~ 448 00:33:06,918 --> 00:33:08,854 何をしに来た!? 449 00:33:08,854 --> 00:33:11,590 このたび 糾明奉行に任命されました。 450 00:33:11,590 --> 00:33:15,260 私は 糾明奉行相附です。 451 00:33:15,260 --> 00:33:18,663 何だ? それは! 糾明奉行として➡ 452 00:33:18,663 --> 00:33:24,803 全ての帳簿を開示する事を 命じます。 453 00:33:24,803 --> 00:33:27,239 そこを どきなさい。 454 00:33:27,239 --> 00:33:55,300 ♬~ 455 00:33:55,300 --> 00:33:57,269 うっ! 456 00:33:57,269 --> 00:34:01,706 ♬~ 457 00:34:01,706 --> 00:34:03,642 あっ! 458 00:34:03,642 --> 00:34:23,929 ♬~ 459 00:34:23,929 --> 00:34:26,231 曲者! 460 00:34:26,231 --> 00:34:29,834 呼ぶな! 誰も呼ぶな。 461 00:34:29,834 --> 00:34:34,639 ♬~ 462 00:34:34,639 --> 00:34:38,843 全く 危ない弟だ。 463 00:34:38,843 --> 00:34:42,113 ♬~ 464 00:34:42,113 --> 00:34:49,421 なぜ 殺されかけたか 理由を話してくれますね? 465 00:34:49,421 --> 00:34:51,756 殺される前に。 466 00:34:51,756 --> 00:35:06,237 ♬~ 467 00:35:06,237 --> 00:35:09,708 最近 ここから運び出したのは いつです? 468 00:35:09,708 --> 00:35:11,643 今朝だ。 469 00:35:11,643 --> 00:35:14,546 残りは 全部 今夜中に 処理するように➡ 470 00:35:14,546 --> 00:35:18,183 座喜味親方に言われた。 471 00:35:18,183 --> 00:35:20,118 薩摩にも 知らせなければ。 472 00:35:20,118 --> 00:35:27,292 うん。 それにしても 瑞泉門の下に こんな洞窟があったとは。 473 00:35:27,292 --> 00:35:29,928 よく知っていたな。 474 00:35:29,928 --> 00:35:34,866 王宮の事なら 隅から隅まで 知り尽くしておる。 475 00:35:34,866 --> 00:35:38,003 私が まだ アガマだった頃➡ 476 00:35:38,003 --> 00:35:41,573 その時の女官 大勢頭部様に 叱られるのが怖くて➡ 477 00:35:41,573 --> 00:35:44,909 よく ここに隠れたものだ。 478 00:35:44,909 --> 00:35:50,715 私は 貧しい離島の生まれでの。➡ 479 00:35:50,715 --> 00:35:56,321 島に比べると 御内原は 夢のようなところであった。 480 00:35:56,321 --> 00:36:01,059 どんなにつらくとも ここで のし上がろうと決めた。 481 00:36:01,059 --> 00:36:04,529 そのために 人を蹴落としもしたし 裏切りもした。 482 00:36:04,529 --> 00:36:09,467 けど 私が 大勢頭部となってからは➡ 483 00:36:09,467 --> 00:36:13,138 1つだけ 心がけていた事がある。 484 00:36:13,138 --> 00:36:16,374 それは 何でしょう? 485 00:36:16,374 --> 00:36:22,180 どの女官にも 御内原に来て よかったと思わせる事だ。 486 00:36:22,180 --> 00:36:27,018 御内原に来て 人生が救われた。 幸せになれた。 487 00:36:27,018 --> 00:36:30,355 そう思わせるために 裏金を遣ったのだ。 488 00:36:30,355 --> 00:36:34,225 貧しい女官達のために 裏金を遣ったのだ。➡ 489 00:36:34,225 --> 00:36:36,861 これだけは 信じてほしい。 490 00:36:36,861 --> 00:36:41,566 その金は 王妃様のために 遣った事は 一度もない。 491 00:36:41,566 --> 00:36:47,238 ただの一度も 王妃様を 汚した事はない! 492 00:36:47,238 --> 00:36:52,677 もし その事で 王妃様を 疑うような事があれば…➡ 493 00:36:52,677 --> 00:36:57,649 この首をはねられようとも 私が許さぬ! 494 00:36:57,649 --> 00:37:05,824 ♬~ 495 00:37:05,824 --> 00:37:09,127 分かりました。 496 00:37:09,127 --> 00:37:14,365 あなたは 厳しい処分を 覚悟して下さい。 497 00:37:14,365 --> 00:37:18,903 ♬~ 498 00:37:18,903 --> 00:37:22,507 ほら 急げ 急げ! もたもたするな! 499 00:37:22,507 --> 00:37:27,345 ♬~ 500 00:37:27,345 --> 00:37:31,116 御仮屋の者だ! 船の積み荷を検分いたす! 501 00:37:31,116 --> 00:37:33,885 抵抗する者は 斬り捨てる! 502 00:37:33,885 --> 00:37:42,260 ♬~ 503 00:37:42,260 --> 00:37:45,029 (平等之側)「判決。➡ 504 00:37:45,029 --> 00:37:52,737 座喜味親方セイタツを 斬首に処するものとする」。 505 00:37:54,706 --> 00:37:59,277 おのれ 孫寧温! 506 00:37:59,277 --> 00:38:03,081 この恨みは 末代まで のろってやる! 507 00:38:03,081 --> 00:38:06,451 たとえ 我が身が そなたの身を討てずとも➡ 508 00:38:06,451 --> 00:38:14,993 我が子孫が 必ずや お前の子孫を討つであろう! 509 00:38:14,993 --> 00:38:20,899 残念ながら 宦官は 子孫を持つ事ができません。 510 00:38:20,899 --> 00:38:23,134 ♬~ 511 00:38:23,134 --> 00:38:26,538 くぅ…! 512 00:38:26,538 --> 00:38:29,974 ぐうっ…! 513 00:38:29,974 --> 00:38:34,813 ♬~ 514 00:38:34,813 --> 00:38:36,814 (大勢頭部)王妃様。 515 00:38:38,583 --> 00:38:44,389 畏れながら これにて 今生の別れにございます。 516 00:38:46,324 --> 00:38:53,831 王妃様にお仕えできました事 一生の誉れでございます。 517 00:38:53,831 --> 00:38:58,002 私は 幸せでございました。 518 00:38:58,002 --> 00:39:04,542 このご恩は 死んでも忘れません。 519 00:39:04,542 --> 00:39:07,946 (王妃)私は すぐに忘れる。 520 00:39:10,148 --> 00:39:13,151 お前の事など…➡ 521 00:39:13,151 --> 00:39:16,154 もう忘れた。 522 00:39:19,858 --> 00:39:22,660 申し訳ございません。 523 00:39:40,445 --> 00:39:42,447 思徳金様。 524 00:39:44,449 --> 00:39:48,186 ああ 私の名か…。 525 00:39:48,186 --> 00:39:52,624 久しぶりに その名で呼ばれた。 526 00:39:52,624 --> 00:39:57,896 思徳金様は 八重山のお生まれでしたね? 527 00:39:57,896 --> 00:40:00,431 そうじゃ。 528 00:40:00,431 --> 00:40:06,004 そこに流刑にするとは 甘い裁きじゃ。 529 00:40:06,004 --> 00:40:11,843 そうなるように 首里天加那志に懇願されたのは➡ 530 00:40:11,843 --> 00:40:14,612 王妃様です。 531 00:40:14,612 --> 00:40:23,054 ♬~ 532 00:40:23,054 --> 00:40:24,989 よい。 533 00:40:24,989 --> 00:41:07,899 ♬~ 534 00:41:10,468 --> 00:41:14,339 薩摩を王宮に入れる事は まかりならん。 535 00:41:14,339 --> 00:41:17,809 助けて! 浅倉殿! 536 00:41:17,809 --> 00:41:21,512 孫寧温の秘密だ。 537 00:41:21,512 --> 00:41:24,082 貴様は 琉球を食い物にする気か!? 538 00:41:24,082 --> 00:41:26,050 骨の髄までな。 539 00:41:26,050 --> 00:41:30,288 徐丁垓! 破れたり! 540 00:41:30,288 --> 00:41:35,493 ♬「海を眺める 少女がいた」 541 00:41:35,493 --> 00:41:41,032 ♬「消えそうな灯に したたるしずく」 542 00:41:41,032 --> 00:41:43,434 ♬「空へ還そうと」 543 00:41:43,434 --> 00:41:50,775 ♬「小さな手 差し出す」 544 00:41:50,775 --> 00:41:55,413 ♬「何をこころに 決めたのか」 545 00:41:55,413 --> 00:42:01,119 ♬「誰よりも 私が知っている」 546 00:42:01,119 --> 00:42:04,055 ♬「泣いても ひとりなら」 547 00:42:04,055 --> 00:42:09,794 ♬「強くなろうと」 548 00:42:09,794 --> 00:42:12,130 ♬「時は」 549 00:42:12,130 --> 00:42:14,699 ♬「巡り」 550 00:42:14,699 --> 00:42:19,470 ♬「再来の風に 吹かれて」 551 00:42:19,470 --> 00:42:23,741 ♬「その願いは 遠く」 552 00:42:23,741 --> 00:42:29,547 ♬「誰かの明日を 照らすだろう」 553 00:42:29,547 --> 00:42:32,250 ♬「泣いていた」 554 00:42:32,250 --> 00:42:34,485 ♬「笑っていた」 555 00:42:34,485 --> 00:42:39,424 ♬「すべてを 慈しんで」 556 00:42:39,424 --> 00:42:46,097 ♬「降りそそぐ 光の中」 557 00:42:46,097 --> 00:42:51,636 ♬「この道を 歩いていこう」 558 00:42:51,636 --> 00:42:54,338 ♬~