1 00:00:04,972 --> 00:00:06,974 (兼続)御屋形様! 2 00:00:10,644 --> 00:00:13,647 (ナレーション) <武田信玄 上杉謙信が亡くなり➡ 3 00:00:13,647 --> 00:00:17,651 戦国にも世代交代の波が 押し寄せていました> 4 00:00:18,986 --> 00:00:22,322 <2人の死で 天下取りの有力候補に躍り出た➡ 5 00:00:22,322 --> 00:00:27,327 織田信長は 40代の働き盛り> 6 00:00:27,327 --> 00:00:30,330 <上杉家は大きく若返ります> 7 00:00:30,330 --> 00:00:34,935 <当時 景虎25歳 景勝は24歳> 8 00:00:36,003 --> 00:00:38,338 <景勝を補佐する上田衆も➡ 9 00:00:38,338 --> 00:00:40,674 二十歳前後の若者たち> 10 00:00:40,674 --> 00:00:44,678 <兼続は19歳の ティーンエイジャーでした> 11 00:00:45,946 --> 00:00:49,283 <上杉の未来を担う この若者たちが➡ 12 00:00:49,283 --> 00:00:53,587 戦乱の世に新しい風を 吹き込んでいくことになるのです> 13 00:00:54,955 --> 00:00:59,626 <あふれる若さで 戦国をチェンジ!> 14 00:00:59,626 --> 00:01:19,646 ♬~ 15 00:01:19,646 --> 00:01:39,666 ♬~ 16 00:01:39,666 --> 00:01:59,620 ♬~ 17 00:01:59,620 --> 00:02:19,639 ♬~ 18 00:02:19,639 --> 00:02:39,660 ♬~ 19 00:02:39,660 --> 00:02:59,613 ♬~ 20 00:02:59,613 --> 00:03:19,633 ♬~ 21 00:03:19,633 --> 00:03:37,651 ♬~ 22 00:03:37,651 --> 00:03:44,257 ♬~ 23 00:03:48,595 --> 00:03:51,932 (語り)<天正6年5月> 24 00:03:51,932 --> 00:03:55,602 <武田勝頼は越後との国境に➡ 25 00:03:55,602 --> 00:03:57,938 3万の軍勢を進め➡ 26 00:03:57,938 --> 00:04:00,941 上杉景虎に味方し➡ 27 00:04:00,941 --> 00:04:05,612 景勝を攻める準備を 整えたのでございます> 28 00:04:05,612 --> 00:04:10,617 ♬~ 29 00:04:10,617 --> 00:04:12,619 何を恐れることがある 30 00:04:12,619 --> 00:04:16,957 武田は目の前に迫っているのだ! (山崎)それに 武田が動けば 31 00:04:16,957 --> 00:04:20,293 小田原の北条も動くこと必定 32 00:04:20,293 --> 00:04:23,964 我らは信濃から武田に➡ 33 00:04:23,964 --> 00:04:25,966 上野から北条に➡ 34 00:04:25,966 --> 00:04:28,268 二手から 攻められることとなるんだぞ! 35 00:04:30,971 --> 00:04:35,976 (栗林) 殿 私を上田庄にお戻しください 36 00:04:38,311 --> 00:04:40,313 上田 坂戸城は 37 00:04:40,313 --> 00:04:43,984 北条から越後を守る要 38 00:04:43,984 --> 00:04:46,920 城代家老として この栗林 せめて 39 00:04:46,920 --> 00:04:49,523 北条だけでも 食い止めてみせまする 40 00:04:50,590 --> 00:04:53,927 わたくしも 参りとう存じます 41 00:04:53,927 --> 00:04:56,930 (信綱)しかし 北条は大軍ぞ 42 00:04:56,930 --> 00:04:59,266 承知の上 43 00:04:59,266 --> 00:05:03,870 なれど 坂戸に詰めるは 一騎当千の強者ぞろい 44 00:05:05,605 --> 00:05:08,942 皆 喜んで戦ってくれましょう 45 00:05:08,942 --> 00:05:11,278 この 春日山からも 46 00:05:11,278 --> 00:05:13,580 なんとか 援兵を出してやりたいが 47 00:05:15,282 --> 00:05:17,951 ご家老にばかり 任してはおけぬ 48 00:05:17,951 --> 00:05:20,287 我らもお供を… (与七)私も参ります! 49 00:05:20,287 --> 00:05:22,289 私も共に! お待ちください! 50 00:05:23,290 --> 00:05:26,960 それでは 春日山本陣が 手薄になってしまう 51 00:05:26,960 --> 00:05:29,963 わしも そう思う 52 00:05:42,309 --> 00:05:46,913 あ~ ハハハッ 53 00:05:46,913 --> 00:05:50,917 こうして 殿と酒を酌み交わし 54 00:05:50,917 --> 00:05:54,254 もう 思い残すことはございませぬ 55 00:05:54,254 --> 00:05:58,925 年老いてなお 殿のために働けるとは 56 00:05:58,925 --> 00:06:00,927 うれしき限りでございまする 57 00:06:04,264 --> 00:06:07,267 叔父上~! (泣き声) 58 00:06:07,267 --> 00:06:12,572 これ! 弥七郎 誉れの出陣ぞ フッ 59 00:06:13,607 --> 00:06:16,943 栗林様 深沢様! 60 00:06:16,943 --> 00:06:20,947 我ら 必ずや春日山を 守り抜いてみせまする! 61 00:06:20,947 --> 00:06:24,951 お二方の志 決してむだには いたしませぬ! 62 00:06:26,620 --> 00:06:30,624 (栗林) お主らも 立派になったものよのう 63 00:06:30,624 --> 00:06:35,295 雲洞庵にいた頃は やんちゃぞろいで フフッ 64 00:06:35,295 --> 00:06:37,964 困らされたものじゃったのに… 65 00:06:37,964 --> 00:06:40,967 おい! ほい! よし!➡ 66 00:06:43,637 --> 00:06:46,640 わしらにとってはのう➡ 67 00:06:46,640 --> 00:06:49,943 皆 我が子のようなものよ 68 00:06:52,312 --> 00:06:56,983 何があってもなあ 死に急ぐでないぞ 69 00:06:56,983 --> 00:07:06,993 ♬~ 70 00:07:06,993 --> 00:07:11,665 (弥七郎の泣き声) (深沢)こら~ 泣くでない 71 00:07:11,665 --> 00:07:16,670 <こうして 栗林 深沢の2人の家老は➡ 72 00:07:16,670 --> 00:07:20,340 上田庄へと 向かったのでざいます> 73 00:07:20,340 --> 00:07:28,014 ♬~ 74 00:07:28,014 --> 00:07:32,319 <そして 景虎の本陣 御館では> 75 00:07:33,353 --> 00:07:36,356 (仙桃院) そなた 分かっておるのか? 76 00:07:36,356 --> 00:07:39,659 北条と武田の真の狙いを 77 00:07:41,361 --> 00:07:44,364 北条と武田は そなたに味方すると見せかけ 78 00:07:44,364 --> 00:07:47,567 この越後を おのが物とするつもりなのですぞ 79 00:07:52,305 --> 00:07:54,307 だまされては なりませぬ 80 00:07:55,976 --> 00:07:58,311 武田は いざ知らず 81 00:07:58,311 --> 00:08:01,915 北条が参るは 景虎様の御ためでございます 82 00:08:03,316 --> 00:08:05,986 だます などとは… (仙桃院)北条は 亡き御屋形様との 83 00:08:05,986 --> 00:08:09,289 約束を 幾度もほごにしてまいった 84 00:08:11,658 --> 00:08:14,995 いくら 景虎殿の親元とはいえ 85 00:08:14,995 --> 00:08:16,997 信用はできぬ 86 00:08:18,665 --> 00:08:22,335 義母上 ご心配なく➡ 87 00:08:22,335 --> 00:08:24,671 すべて 承知の上 88 00:08:24,671 --> 00:08:27,273 兄の野心を 利用するだけでございます 89 00:08:28,675 --> 00:08:30,677 元はといえば 90 00:08:30,677 --> 00:08:35,014 あの いかがわしき遺言から始まった戦 91 00:08:35,014 --> 00:08:37,684 あの遺言が まやかしであったと 92 00:08:37,684 --> 00:08:40,687 皆に得心させるためなら 93 00:08:40,687 --> 00:08:42,689 私は手だてを選びませぬ 94 00:08:47,627 --> 00:08:51,931 すべては だまし合いと 思っておりまするゆえ 95 00:09:12,318 --> 00:09:14,320 兄上のせいでございます 96 00:09:15,989 --> 00:09:17,991 なんじゃと? 97 00:09:20,660 --> 00:09:23,329 殿は御屋形様亡きあと 98 00:09:23,329 --> 00:09:28,001 兄上の家臣として 生きようとしておられたのに 99 00:09:28,001 --> 00:09:32,005 その心を信じなかったのは 兄上でございましょう? 100 00:09:32,005 --> 00:09:35,341 そうではない 景勝は景虎殿のことを 101 00:09:35,341 --> 00:09:37,343 信じていなかったわけでは… (華姫)では 102 00:09:37,343 --> 00:09:39,646 どうして 殿を裏切るようなまねを! 103 00:09:43,683 --> 00:09:48,288 華は 殿がお気の毒でなりませぬ 104 00:09:49,956 --> 00:09:51,958 華… 105 00:09:54,627 --> 00:09:57,297 華だけは 106 00:09:57,297 --> 00:09:59,966 殿をどこまでも 107 00:09:59,966 --> 00:10:01,968 お信じいたします 108 00:10:01,968 --> 00:10:15,648 ♬~ 109 00:10:15,648 --> 00:10:17,984 (桜井)どこで知り合うたのじゃ? (弥七郎)わしも➡ 110 00:10:17,984 --> 00:10:20,653 女子と睦んでみたいのう~ (久秀の笑い声) 111 00:10:20,653 --> 00:10:23,990 そのなりじゃ ハッ 相手にもしてくれぬわ 112 00:10:23,990 --> 00:10:25,992 うっ!? (久秀)あ~ そうじゃのう 113 00:10:25,992 --> 00:10:29,329 この中じゃ 与七がいちばん好かれるかのう 114 00:10:29,329 --> 00:10:32,332 えっ 私ですか? (久秀)ああ ハハッ 115 00:10:32,332 --> 00:10:35,668 (桜井)わしはどうじゃ? わしは? (弥七郎)のう わしは わしは? 116 00:10:35,668 --> 00:10:39,005 分かった 分かった 今度 一度 みんなで おもしろい所へ参ろう 117 00:10:39,005 --> 00:10:41,007 うんうん 参ろう 参ろう! (桜井)いつじゃ? いつじゃ? 118 00:10:41,007 --> 00:10:43,676 ああ~ そうじゃのう ほら 戦が終われば 119 00:10:43,676 --> 00:10:45,578 すぐにでもじゃ のう! ハッ 120 00:10:52,619 --> 00:10:54,621 楽しみだのう! 121 00:10:54,621 --> 00:10:57,290 ハハハッ お主には許嫁がおるではないか! 122 00:10:57,290 --> 00:10:59,626 (桜井たちの騒ぎ声) 123 00:10:59,626 --> 00:11:03,296 ハハッ すまぬ (久秀たちの話し声) 124 00:11:03,296 --> 00:11:05,632 ⚟(安部)しかし 与七は気に入られそうじゃの 125 00:11:05,632 --> 00:11:07,934 ⚟(甘糟)ああ いい男じゃ ああ ⚟(安部)なあ 126 00:11:15,308 --> 00:11:17,310 ⚟(惣右衛門)眠れぬのか? 127 00:11:19,312 --> 00:11:21,981 父上… 128 00:11:21,981 --> 00:11:24,984 総攻めとなれば どれだけもつか… 129 00:11:24,984 --> 00:11:26,986 兵糧を改めておったのじゃ 130 00:11:26,986 --> 00:11:29,589 ああ… そうでございますか 131 00:11:31,991 --> 00:11:34,661 どうした? 132 00:11:34,661 --> 00:11:36,663 ハァ~ きょう 133 00:11:36,663 --> 00:11:40,667 皆が女子の話に興じておりました 134 00:11:40,667 --> 00:11:43,670 ほう~ ハァ~ 135 00:11:43,670 --> 00:11:47,273 この戦 どう見ても負けであると 136 00:11:47,273 --> 00:11:49,609 皆が思っているのです 137 00:11:49,609 --> 00:11:51,611 その不安を隠し 138 00:11:51,611 --> 00:11:54,948 楽しそうに 話している顔を見ていると 139 00:11:54,948 --> 00:11:57,951 何やら 切なくて… 140 00:11:57,951 --> 00:12:02,956 ハァ~ なんとか 切り抜ける道は ないものかと 141 00:12:02,956 --> 00:12:06,960 考えても 考えても 浮かびませぬ 142 00:12:06,960 --> 00:12:10,263 そんな己が 情けないのです 143 00:12:15,635 --> 00:12:19,973 そなたは 戦が嫌いなようじゃの 144 00:12:19,973 --> 00:12:21,975 隠さずともよい 145 00:12:21,975 --> 00:12:24,978 わしもおんなじじゃ んっ 146 00:12:29,649 --> 00:12:32,652 お蔵の帳面を付けておるほうが 147 00:12:32,652 --> 00:12:36,656 ず~っと性に合っておる 148 00:12:36,656 --> 00:12:39,259 ハァ フッ 149 00:12:40,994 --> 00:12:45,598 だが 侍たる者 150 00:12:45,598 --> 00:12:49,902 いざというときには 命を懸けて戦わねばならぬ 151 00:12:52,939 --> 00:12:56,609 わしは最後の最後まで お蔵を守り 152 00:12:56,609 --> 00:12:59,946 薪や炭を数え 153 00:12:59,946 --> 00:13:01,948 この命尽きるまで 154 00:13:01,948 --> 00:13:05,952 戦場に繰り出す仲間たちを 支えるつもりじゃ 155 00:13:12,292 --> 00:13:15,294 兼続… 156 00:13:15,294 --> 00:13:18,965 今 いちばん大事なのは 157 00:13:18,965 --> 00:13:21,968 己の力の限りを尽くすことじゃ 158 00:13:21,968 --> 00:13:26,973 ♬~ 159 00:13:26,973 --> 00:13:31,311 母の教えを忘れるな 160 00:13:31,311 --> 00:13:35,314 木の幹を守るために 161 00:13:35,314 --> 00:13:38,618 真っ赤に染まって散っていく 紅葉のように 162 00:13:41,321 --> 00:13:44,624 最後まで美しく生きるのじゃ 163 00:13:46,592 --> 00:13:50,263 美しく生きる… 164 00:13:50,263 --> 00:13:52,265 そうじゃ 165 00:13:54,934 --> 00:13:57,937 ここで諦めたのでは 166 00:13:57,937 --> 00:14:00,540 あの世でお藤に顔向けができんぞ 167 00:14:02,275 --> 00:14:04,277 父上… 168 00:14:04,277 --> 00:14:18,624 ♬~ 169 00:14:18,624 --> 00:14:26,299 ♬~ 170 00:14:26,299 --> 00:14:28,968 <そのころ 織田信長は➡ 171 00:14:28,968 --> 00:14:33,639 羽柴秀吉 明智光秀 柴田勝家ら➡ 172 00:14:33,639 --> 00:14:37,310 有力な家臣たちを四方に配して➡ 173 00:14:37,310 --> 00:14:40,613 天下統一を進めておりました> 174 00:14:42,315 --> 00:14:45,918 (信長)しかし おもしろいことも起こるものだ 175 00:14:46,919 --> 00:14:49,255 俺が一度も勝てなかった 176 00:14:49,255 --> 00:14:54,260 天下無双の上杉と武田が 177 00:14:54,260 --> 00:14:58,264 東国の隅で小競り合いとは…➡ 178 00:14:58,264 --> 00:15:02,602 俺は武田との戦では 戦わずして逃げ 179 00:15:02,602 --> 00:15:07,607 手取川で謙信に負けたときは 180 00:15:07,607 --> 00:15:13,279 素直に負けを認め 文まで送った 181 00:15:13,279 --> 00:15:15,581 なのに 今となっては… 182 00:15:18,618 --> 00:15:21,621 詰まるところ 俺の勝ちではないか 183 00:15:23,623 --> 00:15:26,959 勝って 閉ざされる道もあれば 184 00:15:26,959 --> 00:15:30,563 負けて 開ける道もあると いうことでございます 185 00:15:50,917 --> 00:15:53,519 (信長)さすが 真田の娘よ➡ 186 00:15:58,257 --> 00:16:01,928 真田の父の教えか? 187 00:16:01,928 --> 00:16:03,930 はい… 188 00:16:03,930 --> 00:16:09,268 ♬~ 189 00:16:09,268 --> 00:16:11,270 申してみよ 190 00:16:15,608 --> 00:16:20,279 僅かな土地しか持たぬ 真田が生き残れたは 191 00:16:20,279 --> 00:16:22,281 勝負に臨んで 192 00:16:22,281 --> 00:16:26,285 つまらぬ体面に こだわらなんだゆえ 193 00:16:26,285 --> 00:16:31,591 表の道に頼らず 裏の道も探し当てること 194 00:16:33,292 --> 00:16:37,897 それが 真田代々の知恵にございます 195 00:16:40,967 --> 00:16:42,969 では… 196 00:16:42,969 --> 00:16:47,640 上杉の争いに 武田が加わった こたびの勝負 197 00:16:47,640 --> 00:16:51,644 どちらに転ぶと見る? 198 00:16:51,644 --> 00:16:53,646 はい… 199 00:16:53,646 --> 00:17:03,322 ♬~ 200 00:17:03,322 --> 00:17:06,325 体面を重んじ 誇りを取るか 201 00:17:06,325 --> 00:17:09,328 なりふり構わず 実を取るか 202 00:17:09,328 --> 00:17:13,332 上杉の力 それで計れるかと存じます 203 00:17:15,334 --> 00:17:17,336 フンッ 204 00:17:20,673 --> 00:17:26,345 やはり おもしろい女子だのう お前は 205 00:17:26,345 --> 00:17:40,960 ♬~ 206 00:17:44,030 --> 00:17:48,301 武田の軍勢は3万は下らぬ 207 00:17:48,301 --> 00:17:52,638 北条は おそらく それ以上 208 00:17:52,638 --> 00:17:56,943 上杉は どう動くか… 209 00:17:58,978 --> 00:18:01,280 (ため息) 210 00:18:02,982 --> 00:18:04,984 やはり無理か… 211 00:18:08,988 --> 00:18:14,327 兄上 少し寝ておかねば 体がもちませぬぞ 212 00:18:14,327 --> 00:18:18,998 ここで たやすく 諦めるわけにはいかんのだ 213 00:18:18,998 --> 00:18:22,001 ハァ~ 何かあるはずじゃ 214 00:18:22,001 --> 00:18:26,005 まだ気付かぬよい策が… 215 00:18:26,005 --> 00:18:29,008 (ため息) 216 00:18:29,008 --> 00:18:31,010 (ため息) 217 00:18:33,679 --> 00:18:35,681 以前 書物で 218 00:18:35,681 --> 00:18:39,018 唐の軍師のことばを 読んだことがある 219 00:18:39,018 --> 00:18:41,020 強い敵と向き合い 220 00:18:41,020 --> 00:18:44,357 ぎりぎりの瀬戸際まで 追い込まれたときこそ 221 00:18:44,357 --> 00:18:48,961 相手の意表をつき 形勢を逆転させる好機であると 222 00:18:52,631 --> 00:18:54,633 意表といっても… 223 00:18:58,304 --> 00:19:01,307 表からばかり攻めるのではなく 224 00:19:01,307 --> 00:19:04,643 裏から弱みをつくような策が ないものか… 225 00:19:04,643 --> 00:19:07,647 ハァ~ッ 226 00:19:07,647 --> 00:19:11,984 いっそ 武田を味方にでも付けぬ限り 227 00:19:11,984 --> 00:19:13,986 形勢は変わりますまい 228 00:19:18,324 --> 00:19:21,660 与七 今 なんと言った? 229 00:19:21,660 --> 00:19:24,263 は? 230 00:19:25,331 --> 00:19:30,002 なんじゃと! お主 正気で言うておるのか! 231 00:19:30,002 --> 00:19:33,672 はっ! このままでは 追い詰められる一方でございます 232 00:19:33,672 --> 00:19:37,677 ここは武田と和睦し 味方に付ける ほか 手はございませぬ 233 00:19:37,677 --> 00:19:40,346 武田は 亡き御屋形様以来の宿敵ぞ! 234 00:19:40,346 --> 00:19:43,349 その敵に頭を下げよと申すか! 235 00:19:43,349 --> 00:19:46,952 たわけたことを! 頭を下げるのではございませぬ 236 00:19:46,952 --> 00:19:49,955 手を組み 共に戦うのでございます 237 00:19:49,955 --> 00:19:54,627 お主 気は確かか? 仮に和議を申し入れたとして 238 00:19:54,627 --> 00:19:56,629 武田が どうしてそれに従おう? 239 00:19:56,629 --> 00:19:59,965 武田勝頼は 積年のうっぷんを晴らそうと➡ 240 00:19:59,965 --> 00:20:01,967 手ぐすね引いておるのだぞ! 241 00:20:04,303 --> 00:20:07,973 お考えください 武田が動いたは 242 00:20:07,973 --> 00:20:10,309 北条と結んでいたからでも 243 00:20:10,309 --> 00:20:13,312 景虎様のお味方を したいがためでもありませぬ 244 00:20:15,981 --> 00:20:20,986 武田勝頼には 今 動かねばならぬ裏がございます 245 00:20:23,989 --> 00:20:28,994 武田勝頼は 長篠の合戦で 織田信長に敗れて以来 246 00:20:28,994 --> 00:20:32,998 家臣を束ねるのに 難儀をしております 247 00:20:32,998 --> 00:20:35,668 (惣右衛門)なるほど 248 00:20:35,668 --> 00:20:38,337 信玄の跡を継いだ 武田勝頼は 249 00:20:38,337 --> 00:20:42,341 家中をまとめる器量に乏しいと 聞き及びます 250 00:20:42,341 --> 00:20:46,278 武田が北条の誘いに乗ったのは 家臣を従わせるため 251 00:20:46,278 --> 00:20:49,615 目に見える成果が 欲しかったからでございましょう 252 00:20:49,615 --> 00:20:52,284 勝頼は 功を焦っております 253 00:20:52,284 --> 00:20:57,890 そこで 信濃 上野の上杉領を 譲ると持ちかけるのです 254 00:20:59,291 --> 00:21:04,296 かの地は 信玄の頃より 武田が狙っていた因縁の土地 255 00:21:04,296 --> 00:21:06,966 それが 戦わずして手に入るとなれば 256 00:21:06,966 --> 00:21:09,301 武田は必ずや食いついてきます 257 00:21:09,301 --> 00:21:12,972 (吉江)何を言う! かの地は 御屋形様と我らが 258 00:21:12,972 --> 00:21:15,641 長年 艱難辛苦の末に勝ち得たもの 259 00:21:15,641 --> 00:21:19,645 お主のような若造に その重みが分かるか! 260 00:21:19,645 --> 00:21:24,650 もし 武田が我らの和議に応ぜねば 261 00:21:24,650 --> 00:21:29,255 我らは 腰抜けと 末代まで 笑い者になるのじゃ! 262 00:21:30,990 --> 00:21:33,325 お忘れくださいますな 263 00:21:33,325 --> 00:21:38,330 我らは 越後の野 山を そして何より民を 264 00:21:38,330 --> 00:21:40,100 この戦火より 守らねばなりませぬ 265 00:21:40,100 --> 00:21:44,937 そのためには 武田と手を結ぶほか 道はございませぬ! 266 00:21:44,937 --> 00:21:47,273 兼続っ! 267 00:21:47,273 --> 00:21:51,277 殿! 何とぞ お聞き入れくださいませ! 268 00:21:51,277 --> 00:22:02,621 ♬~ 269 00:22:02,621 --> 00:22:05,291 無理じゃ 270 00:22:05,291 --> 00:22:07,293 お待ちください! 271 00:22:08,961 --> 00:22:12,298 失礼いたします! 272 00:22:12,298 --> 00:22:14,967 (甘糟・桜井・弥七郎)兼続! 273 00:22:14,967 --> 00:22:19,572 あやつ! 上杉の誇りを なんと心得ておるのじゃ! 274 00:22:28,647 --> 00:22:30,649 殿… 殿! 275 00:22:30,649 --> 00:22:34,653 上杉が武田に屈するなど 到底できぬ! 276 00:22:34,653 --> 00:22:38,657 それでは すべてが水の泡 277 00:22:38,657 --> 00:22:41,327 ここで我らが負ければ この越後は 278 00:22:41,327 --> 00:22:43,929 北条 武田のものと なってしまいます 279 00:22:45,598 --> 00:22:48,601 それを止めるためには なんとしても! 280 00:22:49,935 --> 00:22:51,937 兼続 281 00:22:51,937 --> 00:22:55,241 御屋形様が お許しになると思うか? 282 00:23:00,946 --> 00:23:03,949 御屋形様は この越後を わしに託したのじゃ 283 00:23:05,284 --> 00:23:07,953 そのご遺志を わしに曲げろと申すか? 284 00:23:07,953 --> 00:23:11,957 殿は殿… 御屋形様ではございませぬ! 285 00:23:14,960 --> 00:23:19,265 殿には みずから立つ勇気は おありにならぬのですか! 286 00:23:20,966 --> 00:23:23,969 このっ! 貴様っ! 287 00:23:23,969 --> 00:23:31,644 ♬~ 288 00:23:31,644 --> 00:23:33,646 おのれ! 289 00:23:33,646 --> 00:23:53,599 ♬~ 290 00:23:53,599 --> 00:24:02,941 ♬~ 291 00:24:02,941 --> 00:24:04,944 武田に使者を出せ! 292 00:24:04,944 --> 00:24:10,616 ♬~ 293 00:24:10,616 --> 00:24:12,618 ありがとうございまする 294 00:24:14,620 --> 00:24:18,924 殿 武田には 私が参ります 295 00:24:20,292 --> 00:24:22,294 早速 支度を… 296 00:24:24,296 --> 00:24:26,298 兼続! 297 00:24:29,301 --> 00:24:33,973 万に一つの危うい賭けじゃ 298 00:24:33,973 --> 00:24:35,975 抜かるなよ 299 00:24:35,975 --> 00:24:40,979 ♬~ 300 00:24:40,979 --> 00:24:44,283 殿を残し 先に冥土には参りませぬ 301 00:24:45,918 --> 00:24:49,588 必ずや 吉報と共に戻りまする 302 00:24:49,588 --> 00:25:03,268 ♬~ 303 00:25:03,268 --> 00:25:06,605 <上杉謙信と武田信玄が➡ 304 00:25:06,605 --> 00:25:11,944 川中島で刃を交えて25年➡ 305 00:25:11,944 --> 00:25:16,281 武田と手を結ぶという 兼続の提案は➡ 306 00:25:16,281 --> 00:25:18,617 上杉家の外交政策を➡ 307 00:25:18,617 --> 00:25:23,222 180度 転換するものでございました> 308 00:25:27,292 --> 00:25:29,294 義父上… 309 00:25:29,294 --> 00:25:34,900 ♬~ 310 00:25:44,309 --> 00:25:47,246 殿が お待ちでございます 311 00:25:47,246 --> 00:25:50,549 この前のように 怒らせてはなりません 312 00:25:51,917 --> 00:25:53,919 分かっておる 313 00:26:12,271 --> 00:26:15,274 (妙椿尼)かような夫婦仲とはのう 314 00:26:15,274 --> 00:26:17,943 妙椿尼様… 315 00:26:17,943 --> 00:26:21,947 お船には なんとしても 直江の跡取りを 316 00:26:21,947 --> 00:26:24,550 産んでもらわねば困るのじゃ 317 00:26:26,618 --> 00:26:28,620 兼続が また 318 00:26:28,620 --> 00:26:30,622 途方もないことを言いだしおった 319 00:26:31,623 --> 00:26:35,627 武田と結べなどと… 320 00:26:35,627 --> 00:26:39,298 まったく 情けない 321 00:26:39,298 --> 00:26:41,967 謙信公の教えを受けた者が 322 00:26:41,967 --> 00:26:43,969 あのようなことを… 323 00:26:48,974 --> 00:26:52,311 なぜ 黙っておる? 324 00:26:52,311 --> 00:26:54,313 いえ… 325 00:27:07,326 --> 00:27:11,930 兼続が… 心配か? 326 00:27:25,344 --> 00:27:27,346 いえ… 327 00:27:35,687 --> 00:27:37,689 ハァッ 328 00:27:43,362 --> 00:27:46,565 こよいは ここで休む 329 00:27:49,301 --> 00:27:51,303 はい… 330 00:27:52,971 --> 00:27:54,973 ハッ… 331 00:27:54,973 --> 00:28:14,993 ♬~ 332 00:28:14,993 --> 00:28:24,670 ♬~ 333 00:28:24,670 --> 00:28:29,675 (雷鳴) 334 00:28:29,675 --> 00:28:44,022 ♬~ 335 00:28:44,022 --> 00:28:47,626 ⚟(物音) 336 00:29:02,641 --> 00:29:04,643 お船殿? 337 00:29:08,313 --> 00:29:11,617 はあ どうしてここへ? 338 00:29:12,985 --> 00:29:16,288 何か 眠れずに… 339 00:29:17,322 --> 00:29:20,325 そうでございましたか 340 00:29:20,325 --> 00:29:23,328 そなたは? ハァ 341 00:29:23,328 --> 00:29:25,631 ふもとの様子を見ておりました 342 00:29:27,332 --> 00:29:31,003 ハァッ ハッ 343 00:29:31,003 --> 00:29:34,339 おかしなものでございます 344 00:29:34,339 --> 00:29:36,341 お船殿とお会いするときは 345 00:29:36,341 --> 00:29:39,645 なぜかいつも 心が落ち着かぬときばかり 346 00:29:41,346 --> 00:29:43,348 (吐息) 347 00:29:47,285 --> 00:29:50,622 武田と結べと説いておるとか 348 00:29:50,622 --> 00:29:52,624 そのことで何か… 349 00:29:56,294 --> 00:29:59,898 殿のお許しを得て 武田に参ります 350 00:30:01,300 --> 00:30:04,903 もし しくじれば 先はありませぬ 351 00:30:06,304 --> 00:30:08,306 兼続殿… 352 00:30:16,314 --> 00:30:19,318 お船殿… 353 00:30:19,318 --> 00:30:22,654 私に もしものことが あったときには 354 00:30:22,654 --> 00:30:24,656 後は お願いいたします 355 00:30:26,992 --> 00:30:30,662 殿は あのように無口ながら 356 00:30:30,662 --> 00:30:35,267 そのお心は 誰よりも 越後の民を案ずる優しきお方 357 00:30:36,668 --> 00:30:40,972 お船殿であれば きっと殿も 心の内を明かされましょう 358 00:30:45,610 --> 00:30:47,612 分かりました 359 00:30:47,612 --> 00:30:52,617 ♬~ 360 00:30:52,617 --> 00:30:54,619 これを… 361 00:30:54,619 --> 00:31:10,302 ♬~ 362 00:31:10,302 --> 00:31:12,304 あっ… 363 00:31:14,306 --> 00:31:17,909 勇気が出る お守りじゃ 364 00:31:18,977 --> 00:31:20,979 ハッ 365 00:31:20,979 --> 00:31:40,999 ♬~ 366 00:31:40,999 --> 00:32:00,952 ♬~ 367 00:32:00,952 --> 00:32:20,539 ♬~ 368 00:32:24,643 --> 00:32:26,645 お主ら… 369 00:32:26,645 --> 00:32:29,648 (久秀)我らも同道する それはならぬ! 370 00:32:29,648 --> 00:32:32,317 殿のお許しは頂いております 371 00:32:32,317 --> 00:32:35,320 我に代わり兼続を助けよと 372 00:32:45,263 --> 00:32:47,599 <明くる日のこと> 373 00:32:47,599 --> 00:32:50,602 (吉江)本当にこれで よいのでございますか?➡ 374 00:32:50,602 --> 00:32:55,607 武田に頭を下げ 難を切り抜けられたとしても➡ 375 00:32:55,607 --> 00:33:00,212 果たしてそれが 上杉の義に かなおうと言えましょうか?➡ 376 00:33:01,613 --> 00:33:03,615 御屋形様… 377 00:33:05,283 --> 00:33:08,286 謙信公が泣いておられますぞ 378 00:33:09,621 --> 00:33:12,224 すべては 越後を守るためじゃ 379 00:33:25,637 --> 00:33:45,590 ♬~ 380 00:33:45,590 --> 00:33:57,269 ♬~ 381 00:33:57,269 --> 00:33:59,938 武田の陣だ 382 00:33:59,938 --> 00:34:01,940 いよいよ来たな 383 00:34:06,611 --> 00:34:08,947 (武田兵)なんじゃ うぬらは! (武田兵)名を名乗れ! 384 00:34:08,947 --> 00:34:10,949 (与七)うわあっ! (久秀)与七! 385 00:34:10,949 --> 00:34:27,632 ♬~ 386 00:34:27,632 --> 00:34:30,969 我らは 越後国主よりの使者でござる! 387 00:34:30,969 --> 00:34:37,275 ♬~ 388 00:34:38,310 --> 00:34:40,612 (武田兵) どけ ほらっ ぐずぐずするな! 389 00:34:41,646 --> 00:34:43,648 (久秀)もしかして➡ 390 00:34:43,648 --> 00:34:46,251 このまま わしらを 殺すつもりではなかろうな 391 00:34:47,919 --> 00:34:49,921 兄上… 392 00:34:49,921 --> 00:34:53,258 「生中に生なく 死中に生あり」じゃ 393 00:34:53,258 --> 00:34:55,593 御屋形様が よく仰せられた 394 00:34:55,593 --> 00:34:59,264 死んだ気にならねば 何事も成しえぬと 395 00:34:59,264 --> 00:35:01,866 殺されるなら それはそれ 396 00:35:04,936 --> 00:35:06,938 ⚟(物音) 397 00:35:28,293 --> 00:35:30,962 (高坂)お手前方が➡ 398 00:35:30,962 --> 00:35:34,265 上杉景勝様のご使者でござるか? 399 00:35:35,967 --> 00:35:38,303 和睦の談判に参りました 400 00:35:38,303 --> 00:35:43,608 ハァ~ 高坂弾正 昌信にござる 401 00:35:46,244 --> 00:35:50,915 あの 信玄公の片腕とうたわれた… 402 00:35:50,915 --> 00:35:52,917 高坂殿… 403 00:35:54,919 --> 00:35:59,257 上杉景勝が家臣 樋口兼続でございます 404 00:35:59,257 --> 00:36:01,593 これは同じく 泉沢久秀 405 00:36:01,593 --> 00:36:03,895 ならびに 我が弟 樋口与七 406 00:36:05,597 --> 00:36:08,933 3万の陣中に 3人で乗り込むとは… 407 00:36:08,933 --> 00:36:10,935 命知らずな 408 00:36:11,936 --> 00:36:13,938 軍勢3万ともなれば 409 00:36:13,938 --> 00:36:16,941 こちらが3人でも 100人でも同じこと 410 00:36:21,613 --> 00:36:27,619 よう 申された それも道理 411 00:36:27,619 --> 00:36:30,922 皆の者 (武田兵たち)はっ! 412 00:36:34,292 --> 00:36:36,895 (せき込み) 413 00:36:43,635 --> 00:36:47,238 まずは そちらの言い分を申されい 414 00:36:48,973 --> 00:36:52,644 信濃 上野 両国にある上杉領を 415 00:36:52,644 --> 00:36:55,980 お譲りしたく存ずる 416 00:36:55,980 --> 00:36:59,984 代わりに この地までをもって兵を退き 417 00:36:59,984 --> 00:37:02,320 北条と手を切っていただきたい 418 00:37:02,320 --> 00:37:07,659 我が主の奥方は 北条氏政様の御妹 419 00:37:07,659 --> 00:37:11,329 武田と北条とは 浅からぬ縁がある 420 00:37:11,329 --> 00:37:16,668 ご当家が 今 恐れているのは織田信長 421 00:37:16,668 --> 00:37:19,671 その信長が唯一恐れているのは 422 00:37:19,671 --> 00:37:22,273 手取川で織田勢を破った 我が上杉 423 00:37:26,344 --> 00:37:28,646 よくお考えいただきたい 424 00:37:36,354 --> 00:37:40,358 若いに似合わず 痛い所を突きよるの 425 00:37:40,358 --> 00:37:44,028 (せき込み) 426 00:37:44,028 --> 00:37:45,930 お加減が…? 427 00:37:47,298 --> 00:37:49,300 (高坂)いや… 428 00:37:49,300 --> 00:37:54,305 (せき込み) 429 00:37:56,641 --> 00:37:59,310 それでよろしかろう 430 00:37:59,310 --> 00:38:01,312 えっ? 431 00:38:01,312 --> 00:38:04,616 武田は上杉に お味方する➡ 432 00:38:06,317 --> 00:38:10,989 ただしこれは 欲得ずくのことではない 433 00:38:10,989 --> 00:38:14,659 上杉謙信公は 434 00:38:14,659 --> 00:38:17,996 亡き主 信玄が 435 00:38:17,996 --> 00:38:21,100 この世で いちばんと見込んだ 男子におわした 436 00:38:24,335 --> 00:38:29,674 今こそ 武田と上杉は手を組み 437 00:38:29,674 --> 00:38:34,345 乱世を乗り切るとき 438 00:38:34,345 --> 00:38:38,016 この和議を成すことは 439 00:38:38,016 --> 00:38:41,019 信玄公への 440 00:38:41,019 --> 00:38:44,322 わしの最後のご奉公となろう 441 00:38:47,625 --> 00:38:49,627 高坂殿… 442 00:38:52,964 --> 00:38:56,634 信濃 上野が 労せずして手に入るならば 443 00:38:56,634 --> 00:39:00,238 勝頼様も ご承知くださるだろうよ 444 00:39:03,641 --> 00:39:06,644 よくそこまで 思い切られた 445 00:39:08,646 --> 00:39:11,649 上杉家を守るため 446 00:39:11,649 --> 00:39:15,987 ひいては 越後を守るため 447 00:39:15,987 --> 00:39:19,591 我が主 ぎりぎりの決心でございます 448 00:39:21,659 --> 00:39:24,662 ぎりぎりの決心とな… 449 00:39:24,662 --> 00:39:40,345 ♬~ 450 00:39:40,345 --> 00:39:44,015 謙信公は 451 00:39:44,015 --> 00:39:46,918 よき若者を育てられた 452 00:39:48,620 --> 00:39:50,622 高坂殿… 453 00:39:52,957 --> 00:39:58,563 上杉との和睦 拙者 誓ってまとめましょう 454 00:39:59,631 --> 00:40:04,235 摩利支天にかけて疑いなし 455 00:40:06,638 --> 00:40:08,973 かたじけのうございまする 456 00:40:08,973 --> 00:40:24,656 ♬~ 457 00:40:24,656 --> 00:40:26,991 <兼続は こうして➡ 458 00:40:26,991 --> 00:40:31,663 長年の宿敵 武田との同盟を結び➡ 459 00:40:31,663 --> 00:40:34,666 上杉を 絶体絶命の危機から➡ 460 00:40:34,666 --> 00:40:38,336 救ったのでございました> 461 00:40:38,336 --> 00:40:40,638 <しかし…> 462 00:40:44,676 --> 00:40:46,577 ⚟(遠山)殿! 463 00:40:47,612 --> 00:40:50,281 <そのころ 景虎のもとに➡ 464 00:40:50,281 --> 00:40:53,584 新たなる知らせが 届いておりました> 465 00:40:55,286 --> 00:40:58,623 よ~し 勝ちは見えたぞ! 466 00:40:58,623 --> 00:41:02,293 (北条の笑い声) 467 00:41:02,293 --> 00:41:07,298 北条と武田 合わせて5万の大軍とあっては 468 00:41:12,303 --> 00:41:14,639 春日山も…➡ 469 00:41:14,639 --> 00:41:16,641 ぐうの音も出まい 470 00:41:16,641 --> 00:41:34,659 ♬~ 471 00:41:34,659 --> 00:41:39,664 ♬~ 472 00:41:39,664 --> 00:41:41,666 御屋形様… 473 00:41:41,666 --> 00:41:48,940 ♬~ 474 00:41:48,940 --> 00:41:50,942 私は… 475 00:41:50,942 --> 00:41:56,614 ♬~ 476 00:41:56,614 --> 00:42:00,918 この越後を 守ってみせまする 477 00:42:04,622 --> 00:42:07,959 <こうして 景勝と兼続は➡ 478 00:42:07,959 --> 00:42:12,563 新たな道を 歩み始めたのでございます> 479 00:42:14,966 --> 00:42:19,303 <目の前に 脅威が迫っていることなど➡ 480 00:42:19,303 --> 00:42:21,973 つゆ知らず> 481 00:42:21,973 --> 00:42:29,580 ♬~ 482 00:42:30,648 --> 00:42:33,985 この黄金も進上つかまつりまする (景勝)黄金じゃと? 483 00:42:33,985 --> 00:42:36,320 (久秀) お主に聞きたいことがあるのじゃ 484 00:42:36,320 --> 00:42:38,322 (兵)おい 待て! (桜井)この先の村まで➡ 485 00:42:38,322 --> 00:42:41,659 青物などを届けに… (お船)必ずや うまくいきまする 486 00:42:41,659 --> 00:42:43,995 必ず… (安部)どこにいったのだ? 487 00:42:43,995 --> 00:42:47,932 気が済むのなら殴ればよい (安部)お主を わしらは信じてきた 488 00:42:47,932 --> 00:42:51,269 すまん 放せ! 489 00:42:51,269 --> 00:42:54,272 (景勝) 兼続 最後は侍らしゅう飾れ! 490 00:42:55,606 --> 00:42:58,910 ここから出せ! 誰かおらんのか!