1 00:00:04,972 --> 00:00:08,308 この日の本を 1つにまとめることなど➡ 2 00:00:08,308 --> 00:00:11,979 ほんの足がかりにすぎぬ 3 00:00:11,979 --> 00:00:13,981 (ナレーション)<天正10年> 4 00:00:13,981 --> 00:00:16,650 <織田信長は天下統一を目指し➡ 5 00:00:16,650 --> 00:00:20,320 強大な兵力を東へと進めます> 6 00:00:20,320 --> 00:00:23,657 <強敵は武田 そして 上杉> 7 00:00:23,657 --> 00:00:26,994 (信長)武田と上杉が結ぶとは 8 00:00:26,994 --> 00:00:30,998 だが むだだ もう 遅い 9 00:00:31,999 --> 00:00:34,668 (ナレーション) <もし 武田が滅ぼされれば➡ 10 00:00:34,668 --> 00:00:37,004 上杉は三方から敵を迎え➡ 11 00:00:37,004 --> 00:00:40,007 絶体絶命の窮地に> 12 00:00:40,007 --> 00:00:42,009 <まず 火の手が上がるのは➡ 13 00:00:42,009 --> 00:00:45,279 柴田勝家率いる 織田本隊が迫る➡ 14 00:00:45,279 --> 00:00:47,948 越中 魚津> 15 00:00:47,948 --> 00:00:52,953 <魚津城が落ちれば 越後本国が じゅうりんされてしまいます> 16 00:00:53,954 --> 00:00:56,623 <新米家老 兼続➡ 17 00:00:56,623 --> 00:00:59,960 上杉の最終防衛線を守れるか!> 18 00:00:59,960 --> 00:01:19,980 ♬~ 19 00:01:19,980 --> 00:01:39,100 ♬~ 20 00:01:39,100 --> 00:01:59,953 ♬~ 21 00:01:59,953 --> 00:02:19,973 ♬~ 22 00:02:19,973 --> 00:02:39,993 ♬~ 23 00:02:39,993 --> 00:02:59,946 ♬~ 24 00:02:59,946 --> 00:03:19,966 ♬~ 25 00:03:19,966 --> 00:03:37,651 ♬~ 26 00:03:37,651 --> 00:03:44,257 ♬~ 27 00:03:48,261 --> 00:03:50,931 ⚟(家臣) 方々! 一大事でござるぞ! 28 00:03:50,931 --> 00:03:57,604 ♬~ 29 00:03:57,604 --> 00:03:59,906 (兼続)直江様! 30 00:04:01,942 --> 00:04:05,278 うろたえるな! 直江様… 31 00:04:05,278 --> 00:04:07,280 上杉を… 32 00:04:07,280 --> 00:04:11,284 ああっ… ハァッ 33 00:04:11,284 --> 00:04:14,287 上杉を… 頼む! 34 00:04:14,287 --> 00:04:18,291 誰か! 誰か医者を! 急げ! (信綱のうめき声) 35 00:04:18,291 --> 00:04:20,293 いったい 何があった? 36 00:04:20,293 --> 00:04:23,630 毛利様が 山崎様と直江様に 斬りつけた 37 00:04:23,630 --> 00:04:26,299 何故じゃ? (山岸)毛利様は➡ 38 00:04:26,299 --> 00:04:30,303 我らやそなたのお取り立てに 大層 ご不満の様子でのう 39 00:04:30,303 --> 00:04:34,307 (桜井)それを直江様が 止めようとなさったのじゃ 40 00:04:34,307 --> 00:04:36,309 《何を言うておる! 気は確かか!?》 41 00:04:36,309 --> 00:04:39,980 《あれは どういうことじゃ! 上田衆は城持ちじゃというのに➡ 42 00:04:39,980 --> 00:04:42,649 わしらへの報酬は 金子だけとは合点がいかぬ!》 43 00:04:42,649 --> 00:04:44,651 《控えられい毛利殿! 上田衆に➡ 44 00:04:44,651 --> 00:04:48,255 最も過酷な持ち場を任せる 殿のご采配が分からぬか!》 45 00:04:48,255 --> 00:04:50,257 (毛利)《えーいっ!黙れ!➡ 46 00:04:51,925 --> 00:04:55,595 だいたい 樋口の小せがれめが 家老など!》 47 00:04:55,595 --> 00:04:57,597 《口が過ぎる無礼であろう!》 48 00:04:57,597 --> 00:04:59,599 《お静まりくださいませ》 (桜井)《なりませぬ!》 49 00:04:59,599 --> 00:05:01,601 (山崎)《毛利は勝てぬ》 (毛利)《待て!》 50 00:05:01,601 --> 00:05:04,271 《山崎殿!》 (毛利)《やーっ!》 51 00:05:04,271 --> 00:05:06,273 《(斬る音)》 52 00:05:06,273 --> 00:05:08,608 《うわっ!》 53 00:05:08,608 --> 00:05:10,911 《(山岸の叫び声)》 54 00:05:11,945 --> 00:05:19,619 ♬~ 55 00:05:19,619 --> 00:05:22,289 信綱様 信綱様! 56 00:05:22,289 --> 00:05:24,291 (信綱)取り乱すでない… 57 00:05:36,636 --> 00:05:40,240 信綱様… 何故? 58 00:05:49,249 --> 00:05:51,251 (信綱)お船… 59 00:05:54,254 --> 00:05:58,592 婿としての 務め… 60 00:05:58,592 --> 00:06:02,596 果たせず… すまん… 61 00:06:05,265 --> 00:06:07,567 何を仰せられます 62 00:06:14,274 --> 00:06:18,878 あとを… 頼む 63 00:06:35,295 --> 00:06:37,597 信綱様? 64 00:06:40,634 --> 00:06:42,936 信綱様… 65 00:06:44,971 --> 00:06:46,973 信綱様っ! 66 00:06:50,644 --> 00:06:53,313 (すすり泣き) 67 00:06:53,313 --> 00:06:55,649 (お船)信綱様… 68 00:06:55,649 --> 00:07:00,654 (かよ)旦那様… (3人のすすり泣き) 69 00:07:01,988 --> 00:07:03,990 (お船)信綱様… 70 00:07:03,990 --> 00:07:09,996 ♬~ 71 00:07:09,996 --> 00:07:14,334 (語り)<家老2人が 命を落とした この事件は➡ 72 00:07:14,334 --> 00:07:18,004 名門の出ではない 若者を重用する➡ 73 00:07:18,004 --> 00:07:23,009 景勝への反発が招いた 結果でございました> 74 00:07:23,009 --> 00:07:33,353 ♬~ 75 00:07:33,353 --> 00:07:36,690 はっ? 今 なんと? 76 00:07:36,690 --> 00:07:39,292 直江家を継げと申しておる 77 00:07:42,362 --> 00:07:45,298 直江家を わたくしが? 78 00:07:45,298 --> 00:07:48,601 直江家は 上杉の 筆頭家老を務める名門じゃ➡ 79 00:07:50,971 --> 00:07:53,573 このまま絶えさせてはならぬ➡ 80 00:07:56,309 --> 00:07:59,312 そちが直江を継げば 家中も収まろう 81 00:08:00,313 --> 00:08:04,918 しかしながら… その儀だけは… 82 00:08:12,325 --> 00:08:15,328 直江家を継げば 不満をこらえて 83 00:08:15,328 --> 00:08:18,331 頭を下げる者もおりましょう 84 00:08:18,331 --> 00:08:22,669 されど それは形ばかりのこと 85 00:08:22,669 --> 00:08:24,971 ハァッ それにお船殿が… 86 00:08:32,345 --> 00:08:34,647 わしとて 気は進まぬ 87 00:08:41,688 --> 00:08:45,291 夫婦とは思わず 同志と思えばよい 88 00:08:49,295 --> 00:08:52,632 お船は 並の女子ではない 89 00:08:52,632 --> 00:08:57,237 家を守り 国を守ろうとする 気概は男に引けを取らぬ 90 00:08:59,305 --> 00:09:01,307 あの女子なれば… 91 00:09:05,979 --> 00:09:10,984 ♬~ 92 00:09:10,984 --> 00:09:12,986 <そのころ お船は➡ 93 00:09:12,986 --> 00:09:17,657 春日山から70キロ離れた 直江家の居城➡ 94 00:09:17,657 --> 00:09:19,659 与板城に戻り➡ 95 00:09:19,659 --> 00:09:23,329 信綱の喪に服しておりました> 96 00:09:23,329 --> 00:09:39,012 ♬~ 97 00:09:39,012 --> 00:09:44,017 ♬~ 98 00:09:44,017 --> 00:09:48,621 仙桃院様より 文が届いた 99 00:09:48,621 --> 00:09:55,628 ♬~ 100 00:09:55,628 --> 00:09:58,631 まだ このようなことを 言うのは早いが… 101 00:10:01,301 --> 00:10:03,970 兼続を… 102 00:10:03,970 --> 00:10:06,639 婿とするのはどうかと… 103 00:10:06,639 --> 00:10:26,659 ♬~ 104 00:10:26,659 --> 00:10:38,338 ♬~ 105 00:10:38,338 --> 00:10:42,342 (信綱)《あとを… 頼む》 106 00:10:42,342 --> 00:10:47,947 ♬~ 107 00:10:47,947 --> 00:10:51,284 (信綱)《上杉を… 頼む!➡ 108 00:10:51,284 --> 00:10:53,286 上杉を…》 109 00:10:53,286 --> 00:11:10,970 ♬~ 110 00:11:10,970 --> 00:11:14,274 (景勝)お船が お主を婿とすることを承知した 111 00:11:18,978 --> 00:11:20,980 直江を継ぐのじゃ 112 00:11:24,317 --> 00:11:26,319 兼続! 113 00:11:27,987 --> 00:11:29,989 これは主命じゃ 114 00:11:33,993 --> 00:11:36,663 はっ! 115 00:11:36,663 --> 00:11:41,267 いっときの後 戦評定じゃ 家老として参ぜよ 116 00:11:42,669 --> 00:11:44,671 はっ! 117 00:11:45,939 --> 00:11:49,275 <天正9年10月> 118 00:11:49,275 --> 00:11:51,945 <景勝の命により 兼続は➡ 119 00:11:51,945 --> 00:11:56,282 直江家に婿入りすることとなり➡ 120 00:11:56,282 --> 00:11:59,285 ここに上杉家家老➡ 121 00:11:59,285 --> 00:12:03,289 直江兼続が 誕生したのでございます> 122 00:12:03,289 --> 00:12:14,968 ♬~ 123 00:12:14,968 --> 00:12:20,306 <しかし 信長の越中侵攻により 情勢は厳しく➡ 124 00:12:20,306 --> 00:12:25,311 夫婦は顔を合わすことさえ なかったのでございます> 125 00:12:26,312 --> 00:12:30,984 織田は すでに能登1国を制し 越中も半分を手にしておりまする 126 00:12:30,984 --> 00:12:32,986 (安部)これ以上 進ませてはならぬ 127 00:12:32,986 --> 00:12:36,322 しかし 北の新発田が 織田と通じている以上 128 00:12:36,322 --> 00:12:38,324 殿 御みずからの出陣は難しい 129 00:12:38,324 --> 00:12:42,662 佐々成政に加えて 七尾城には前田利家が入った 130 00:12:42,662 --> 00:12:45,264 いずれも 織田方 名うての大将… 131 00:12:45,264 --> 00:12:48,268 こちらも相応の軍勢を 送らねばなりますまい 132 00:12:48,268 --> 00:12:50,269 (吉江)殿 133 00:12:50,269 --> 00:12:55,608 今こそ わたくしめを 魚津へお戻しください➡ 134 00:12:55,608 --> 00:13:00,613 魚津は東越中の要➡ 135 00:13:00,613 --> 00:13:02,949 ここで織田勢を食い止め➡ 136 00:13:02,949 --> 00:13:06,285 越後への侵入を防いでみせまする 137 00:13:06,285 --> 00:13:09,288 (上条)それは しかし… (久秀)吉江様… 138 00:13:09,288 --> 00:13:11,958 魚津は激しい戦となるは必定じゃ 139 00:13:11,958 --> 00:13:14,293 老いたりと言えども 140 00:13:14,293 --> 00:13:18,298 まだ お家のために働けるは 何よりの幸せ➡ 141 00:13:18,298 --> 00:13:20,967 むだに年を取ってはおりませぬ➡ 142 00:13:20,967 --> 00:13:24,303 戦場往来で得た 143 00:13:24,303 --> 00:13:26,906 知恵 軍略が たんとございまする 144 00:13:33,313 --> 00:13:36,983 何とぞ お許しを 145 00:13:36,983 --> 00:13:38,985 吉江様… 146 00:13:43,322 --> 00:13:45,224 吉江殿 147 00:13:49,262 --> 00:13:51,264 相分かった 148 00:13:51,264 --> 00:13:53,266 今こそ 我らに 149 00:13:53,266 --> 00:13:57,270 謙信公以来の武勇の手本 示してくれ 150 00:13:58,271 --> 00:14:01,274 ありがたき おことば! 151 00:14:09,949 --> 00:14:14,287 ⚟(山伏)放てい! (発砲音) 152 00:14:14,287 --> 00:14:16,956 次! もたもたすんな! 153 00:14:16,956 --> 00:14:18,958 戻れ! (山伏たち)はいっ 154 00:14:23,296 --> 00:14:25,965 (安部)ずいぶんと腕を上げたな 155 00:14:25,965 --> 00:14:29,635 安部殿 (安部)この者どもを三国峠へ? 156 00:14:29,635 --> 00:14:32,972 はい カラス組と名付けました 157 00:14:32,972 --> 00:14:35,308 関東から進む織田勢にとって 158 00:14:35,308 --> 00:14:38,311 三国峠の山々は初めての難所 159 00:14:38,311 --> 00:14:42,648 我らは地の利を生かし 敵を隘路に誘い込み 160 00:14:42,648 --> 00:14:45,251 鉄砲にて蹴散らす (発砲音) 161 00:14:45,251 --> 00:14:49,922 坂戸に残る上田衆と呼応すれば 必ずや力となりましょう 162 00:14:49,922 --> 00:14:54,927 それにしても 八海山や妙高山の 山伏どもに目をつけるとはのう 163 00:14:56,596 --> 00:15:00,600 山々の神が きっと 越後をお守りくださいましょう 164 00:15:00,600 --> 00:15:02,602 ああ➡ 165 00:15:05,938 --> 00:15:09,942 北に甘糟 西には吉江様か… 166 00:15:10,943 --> 00:15:15,281 山岸殿を東に差し向けようと 思っております 167 00:15:15,281 --> 00:15:20,620 坂戸城 そして 直峰にいる我が父と共に 168 00:15:20,620 --> 00:15:22,622 織田に備える 169 00:15:24,290 --> 00:15:27,593 (安部) ならば 兼続 わしを魚津にやれ➡ 170 00:15:29,962 --> 00:15:33,266 フッ お前の腹には すでに その思案があろう? 171 00:15:35,301 --> 00:15:37,970 ハッ 隠しても分かるぞ 172 00:15:37,970 --> 00:15:41,974 童の頃より 共に飯を食ってきたのだからの 173 00:15:41,974 --> 00:15:44,310 安部殿… 174 00:15:44,310 --> 00:15:48,915 吉江様の軍略の 手足となる者がいるじゃろうが 175 00:15:48,915 --> 00:15:52,585 それは… わしの見るところ 176 00:15:52,585 --> 00:15:56,589 魚津城こそ 最も厳しい戦場となる 177 00:15:56,589 --> 00:16:00,259 はい だからこそ 178 00:16:00,259 --> 00:16:04,263 殿の腹心 上田衆が行かねばならんぞ 兼続 179 00:16:05,264 --> 00:16:10,269 ♬~ 180 00:16:10,269 --> 00:16:16,275 安部殿しかおらぬと 思っておりました 181 00:16:16,275 --> 00:16:20,613 強く いつも落ち着き 182 00:16:20,613 --> 00:16:23,282 物に動じぬ 183 00:16:23,282 --> 00:16:26,953 安部殿でなければ務まらぬと 184 00:16:26,953 --> 00:16:29,956 ならば よいな わしを魚津に 185 00:16:30,957 --> 00:16:32,959 なれど… 186 00:16:34,627 --> 00:16:39,632 もし 情を挟んでるのなら それはならんぞ 兼続 187 00:16:39,632 --> 00:16:43,936 上に立つ者の 最も してはならぬことじゃ 188 00:16:47,306 --> 00:16:49,308 はい… 189 00:16:51,644 --> 00:16:54,947 安部殿 お願いいたしまする 190 00:16:57,984 --> 00:17:01,320 ハハッ まったく… 191 00:17:01,320 --> 00:17:04,657 お前を叱るのは これで最後にしたいものじゃ 192 00:17:04,657 --> 00:17:08,995 あっ… それは私とて同じこと 193 00:17:08,995 --> 00:17:13,100 (笑い声) 194 00:17:13,100 --> 00:17:24,343 ♬~ 195 00:17:24,343 --> 00:17:26,345 <そのころ 安土より➡ 196 00:17:26,345 --> 00:17:30,016 諸国平定を指揮していた信長は> 197 00:17:30,016 --> 00:17:39,692 ♬~ 198 00:17:39,692 --> 00:17:41,694 面を上げよ 199 00:17:41,694 --> 00:17:58,644 ♬~ 200 00:17:58,644 --> 00:18:03,649 ♬~ 201 00:18:03,649 --> 00:18:06,986 (秀吉)こっ… これ 佐吉っ 202 00:18:06,986 --> 00:18:09,288 面を上げよとの仰せゆえ 203 00:18:13,326 --> 00:18:15,995 気に入った 204 00:18:15,995 --> 00:18:18,664 猿ではなく 俺に仕えぬか? 205 00:18:18,664 --> 00:18:20,666 えっ? 206 00:18:20,666 --> 00:18:22,668 (信長)どうだ? 207 00:18:22,668 --> 00:18:29,675 ♬~ 208 00:18:29,675 --> 00:18:34,680 (秀吉)返答に気をつけよ~ 209 00:18:37,016 --> 00:18:40,686 恐れながら もし私が 210 00:18:40,686 --> 00:18:44,690 上様に お仕えする運命であったとすれば 211 00:18:44,690 --> 00:18:48,894 我が主より先に お会いしたはずでございます 212 00:18:50,296 --> 00:18:52,298 ほう? 213 00:18:54,633 --> 00:18:58,638 天の采配には 逆らえませぬ 214 00:19:01,307 --> 00:19:03,642 天か? (佐吉)はっ 215 00:19:03,642 --> 00:19:08,648 ♬~ 216 00:19:08,648 --> 00:19:11,984 天とは ほかならぬ俺のこと 217 00:19:11,984 --> 00:19:15,988 その俺が命じても 家来になるのは いやだと抜かすか? 218 00:19:15,988 --> 00:19:22,661 ♬~ 219 00:19:22,661 --> 00:19:25,665 (佐吉)「世に伯楽あり➡ 220 00:19:25,665 --> 00:19:30,269 しかる後に千里の馬あり」と もうします 221 00:19:31,670 --> 00:19:36,676 私には 上様が思われるほどの 才覚はありませぬ 222 00:19:38,678 --> 00:19:42,348 私が千里の馬に見えるとすれば 223 00:19:42,348 --> 00:19:46,552 それはひとえに 我が主あってのこと 224 00:19:49,288 --> 00:19:51,624 お買いかぶりが過ぎましょう 225 00:19:51,624 --> 00:20:07,306 ♬~ 226 00:20:07,306 --> 00:20:11,310 フッフッフッ… 227 00:20:11,310 --> 00:20:13,979 ぬけぬけと申すことよ 228 00:20:13,979 --> 00:20:16,315 猿! (秀吉)はっ! 229 00:20:16,315 --> 00:20:18,651 せいぜい この知恵者を大事にせよ 230 00:20:18,651 --> 00:20:21,654 必ずや 231 00:20:21,654 --> 00:20:23,989 うぬの片腕となろう 232 00:20:23,989 --> 00:20:25,991 ははっ! 233 00:20:25,991 --> 00:20:28,327 フッ 234 00:20:28,327 --> 00:20:44,944 ♬~ 235 00:20:48,614 --> 00:20:52,284 よくも信長様に向かって 堂々とあんなことを… 236 00:20:52,284 --> 00:20:54,887 あの場で斬られていたかも しれないというのに… 237 00:20:57,623 --> 00:21:00,626 のぞいてみたくなった 238 00:21:00,626 --> 00:21:04,230 いずれ 天下を取られるお人 お心を 239 00:21:08,300 --> 00:21:11,971 俺は一緒に天下取りの夢が見たい 240 00:21:11,971 --> 00:21:13,973 お前もそうだろ? 241 00:21:17,977 --> 00:21:19,979 あの男も 242 00:21:19,979 --> 00:21:24,583 あなたと同じ目をして 信長様を見つめていた 243 00:21:25,985 --> 00:21:28,320 あの男? 244 00:21:28,320 --> 00:21:32,324 信長様に殺されかけたとき 逃がしてあげたじゃない 245 00:21:33,659 --> 00:21:37,963 ハァ ああ あの上杉のやつか… 246 00:21:38,998 --> 00:21:41,300 同じ夢を持っているのかしら? 247 00:21:45,604 --> 00:21:47,606 あの男 248 00:21:47,606 --> 00:21:51,210 きっといつか 私たちの前に現れる 249 00:21:52,611 --> 00:22:10,629 ♬~ 250 00:22:10,629 --> 00:22:15,634 <春日山城には 信長みずから大軍を率いて➡ 251 00:22:15,634 --> 00:22:20,639 東国に攻め入るという 知らせが届いたのでございます> 252 00:22:24,310 --> 00:22:26,979 信長がまず狙うは 甲斐の武田 253 00:22:26,979 --> 00:22:30,983 その武田が崩れれば 次いで 越後を狙うは必定 254 00:22:30,983 --> 00:22:35,321 信長はすでに 会津の蘆名に 越後侵入を呼びかけております 255 00:22:35,321 --> 00:22:37,323 また 新発田のみならず 256 00:22:37,323 --> 00:22:41,660 本庄 村上など 揚北衆にも 誘いをかけておるもよう 257 00:22:41,660 --> 00:22:44,663 武田には 持ちこたえてもらわねばならぬ 258 00:22:47,600 --> 00:22:49,602 (菊姫)殿 259 00:22:49,602 --> 00:22:51,904 すぐにも 武田をお助けくださりませ 260 00:22:53,939 --> 00:22:56,242 雪が解けぬうちは 動けぬ➡ 261 00:22:58,944 --> 00:23:00,946 せめて 年が明けねば 262 00:23:00,946 --> 00:23:06,285 ♬~ 263 00:23:06,285 --> 00:23:10,889 もし その間に 織田の大軍が攻め入れば 264 00:23:12,291 --> 00:23:14,593 武田は どうなるのでございます? 265 00:23:18,631 --> 00:23:20,633 今は どうすることもできぬ 266 00:23:23,302 --> 00:23:25,971 殿 武田をお見捨てになるお… (菊姫)静まれ! 267 00:23:25,971 --> 00:23:36,649 ♬~ 268 00:23:36,649 --> 00:23:39,318 奥方様のご様子は いかがでございますか? 269 00:23:39,318 --> 00:23:41,320 気丈にしておる 270 00:23:47,259 --> 00:23:50,596 なんとかしては やりたいが… 271 00:23:50,596 --> 00:23:52,598 雪だけは どうにもできぬ 272 00:23:57,603 --> 00:24:00,606 こういうときこそ 何か お優しいことばを 273 00:24:00,606 --> 00:24:02,608 おかけしては いかがでございます? 274 00:24:06,946 --> 00:24:09,615 そちのほうは どうなのじゃ? 275 00:24:09,615 --> 00:24:13,619 はっ? お船とは会うておらんのであろう 276 00:24:17,623 --> 00:24:22,628 今のありさまでは 会うことも ままなりませぬ 277 00:24:24,296 --> 00:24:29,635 我が妻は 今の上杉の苦境を 承知しております 278 00:24:29,635 --> 00:24:31,637 この 婚儀の意味も… 279 00:24:45,584 --> 00:24:48,587 (与七) 何をしているのでございます? 280 00:24:48,587 --> 00:24:50,923 あっ… お船殿 281 00:24:50,923 --> 00:24:54,593 いえ 義姉上へですか 282 00:24:54,593 --> 00:24:56,595 いや… 283 00:24:58,263 --> 00:25:00,265 兄上… 284 00:25:01,934 --> 00:25:05,938 いっそ 会いに行かれては いかがです? 285 00:25:06,939 --> 00:25:10,542 義姉上とて きっと 心待ちにしておいでです 286 00:25:11,944 --> 00:25:16,615 いや かようなときに… 287 00:25:16,615 --> 00:25:19,952 会いに行くことなどできぬ 288 00:25:19,952 --> 00:25:23,622 それに… 289 00:25:23,622 --> 00:25:26,959 さげすんでおるやもしれぬ 290 00:25:26,959 --> 00:25:28,961 えっ? 291 00:25:28,961 --> 00:25:31,964 直江の名跡だけが目当ての 292 00:25:31,964 --> 00:25:34,633 さもしい男と… 293 00:25:34,633 --> 00:25:52,584 ♬~ 294 00:25:52,584 --> 00:25:57,589 ♬~ 295 00:25:57,589 --> 00:26:02,261 お船 どうじゃ? 296 00:26:02,261 --> 00:26:04,930 兼続殿から 297 00:26:04,930 --> 00:26:08,600 何か便りはあったか? 298 00:26:08,600 --> 00:26:10,602 いえ… 299 00:26:12,604 --> 00:26:15,274 お忙しいことで ございましょう 300 00:26:15,274 --> 00:26:20,612 ♬~ 301 00:26:20,612 --> 00:26:22,915 この雪が解ければ 302 00:26:25,617 --> 00:26:27,920 戦が始まりまする 303 00:26:34,960 --> 00:26:39,298 <明けて 天正10年2月> 304 00:26:39,298 --> 00:26:41,967 <武田は身内の裏切りにより➡ 305 00:26:41,967 --> 00:26:44,636 織田勢に信濃を落とされ➡ 306 00:26:44,636 --> 00:26:49,641 ついに 甲斐まで攻め込まれようと していたのでございます> 307 00:27:00,319 --> 00:27:03,322 (桜井)一族たる 木曽義昌の裏切りが事の始まり➡ 308 00:27:03,322 --> 00:27:06,325 義昌は あろうことか 織田へ内通し➡ 309 00:27:06,325 --> 00:27:09,661 甲斐への道案内を買って出た始末 (山岸)ほかの武将たちも➡ 310 00:27:09,661 --> 00:27:12,998 次々と城を捨て 逃げ出しております 311 00:27:12,998 --> 00:27:17,002 (与七) なんと それがあの川中島で➡ 312 00:27:17,002 --> 00:27:20,305 御屋形様と死闘を演じた 武田なのでございますか? 313 00:27:25,344 --> 00:27:29,348 (菊姫の声) 《今 頼れるは 上杉のみ》 314 00:27:29,348 --> 00:27:34,019 《もし 織田の大軍が攻め入れば➡ 315 00:27:34,019 --> 00:27:36,021 武田は どうなるのでございます?》 316 00:27:36,021 --> 00:27:38,357 (謙信)《助けを求める者あらば➡ 317 00:27:38,357 --> 00:27:42,027 万難を排し 駆けつけるが 上杉の務め》 318 00:27:42,027 --> 00:27:44,363 《私の考える義とは➡ 319 00:27:44,363 --> 00:27:47,566 人が人として あることの美しさよ》 320 00:27:52,971 --> 00:27:55,641 援軍を差し向ける 321 00:27:55,641 --> 00:27:57,643 さようなゆとりは ありませぬ 322 00:27:57,643 --> 00:27:59,645 越中の境にも 織田勢が迫っており 323 00:27:59,645 --> 00:28:02,648 国内では 新発田重家めの 謀反が収まらず➡ 324 00:28:02,648 --> 00:28:06,251 そのような中 兵を割くなど… (景勝)何があろうとも 325 00:28:08,320 --> 00:28:10,322 救わねばならぬ 326 00:28:16,662 --> 00:28:18,964 武田は我が盟友じゃ➡ 327 00:28:20,999 --> 00:28:23,335 ここで立たねば なんとする 328 00:28:23,335 --> 00:28:28,674 ♬~ 329 00:28:28,674 --> 00:28:31,009 殿の仰せ ごもっとも 330 00:28:31,009 --> 00:28:35,013 もし助けぬとあれば 上杉は義を失い 331 00:28:35,013 --> 00:28:38,684 いずれ 武田と同じ道をたどりましょう 332 00:28:38,684 --> 00:28:42,020 苦しき今こそ 上杉の義を 333 00:28:42,020 --> 00:28:44,356 誇りを捨てては ならぬとき 334 00:28:44,356 --> 00:29:00,305 ♬~ 335 00:29:00,305 --> 00:29:02,975 急ぎ 出陣の支度にかかれ! 336 00:29:02,975 --> 00:29:06,311 (一同)はっ! (久秀)兵数は いかほど? 337 00:29:06,311 --> 00:29:08,313 (景勝)兼続 338 00:29:08,313 --> 00:29:10,616 2500! して大将は? 339 00:29:11,984 --> 00:29:13,986 政繁がよかろう 340 00:29:13,986 --> 00:29:15,988 はっ! 341 00:29:15,988 --> 00:29:19,658 (景勝) 兼続 あとの子細は そちに任せる 342 00:29:19,658 --> 00:29:21,660 はっ! 343 00:29:21,660 --> 00:29:26,999 ♬~ 344 00:29:26,999 --> 00:29:30,669 <兼続は 上条政繁の下に➡ 345 00:29:30,669 --> 00:29:36,341 竹俣利綱 松本助義ら10将をつけ➡ 346 00:29:36,341 --> 00:29:40,679 武田に援軍を 差し向けたのでございます> 347 00:29:40,679 --> 00:29:49,621 ♬~ 348 00:29:49,621 --> 00:29:54,960 景勝殿が 助けに来てくれるのか 349 00:29:54,960 --> 00:30:00,966 ♬~ 350 00:30:00,966 --> 00:30:04,636 <「我らは 人数が足らぬわけではないが➡ 351 00:30:04,636 --> 00:30:09,307 ご出兵いただけるとは ありがたい➡ 352 00:30:09,307 --> 00:30:11,977 当方の備えは万全なので➡ 353 00:30:11,977 --> 00:30:15,580 これ以上の心配は無用」> 354 00:30:16,648 --> 00:30:20,986 <名門武田の 痛々しいまでの➡ 355 00:30:20,986 --> 00:30:25,657 見えと誇りが交差する 文でございました> 356 00:30:25,657 --> 00:30:33,332 ♬~ 357 00:30:33,332 --> 00:30:37,002 <追い詰められた 武田を救おうとしたのは➡ 358 00:30:37,002 --> 00:30:39,671 上杉だけでございました> 359 00:30:39,671 --> 00:30:44,676 (兵たちの喚声) 360 00:30:53,952 --> 00:30:58,957 ♬~ 361 00:30:58,957 --> 00:31:02,961 <勝頼は側近にも裏切られ 自刃> 362 00:31:02,961 --> 00:31:04,963 (勝頼)くわっ! 363 00:31:04,963 --> 00:31:08,300 <天正10年3月> 364 00:31:08,300 --> 00:31:13,972 <ここに 名門武田家は 滅亡したのでございます> 365 00:31:13,972 --> 00:31:21,646 ♬~ 366 00:31:21,646 --> 00:31:24,649 <武田に勝利した信長は➡ 367 00:31:24,649 --> 00:31:27,319 武田の菩提寺 恵林寺を➡ 368 00:31:27,319 --> 00:31:31,656 僧侶もろとも 焼き尽くしたのでございます> 369 00:31:31,656 --> 00:31:43,335 ♬~ 370 00:31:43,335 --> 00:31:47,606 (光秀)武田が滅亡した今 もはや 天下は目前➡ 371 00:31:47,606 --> 00:31:49,608 お喜び申し上げます 372 00:31:49,608 --> 00:31:56,948 ♬~ 373 00:31:56,948 --> 00:31:59,284 奥に茶席を設けております➡ 374 00:31:59,284 --> 00:32:03,588 殿にはごゆるりと お休みいただき… あっ! 375 00:32:06,291 --> 00:32:08,593 遅すぎるぞ 光秀 376 00:32:11,296 --> 00:32:13,632 (光秀)恐れながら➡ 377 00:32:13,632 --> 00:32:15,634 遅いとは… 378 00:32:19,304 --> 00:32:21,306 たわけ者がっ! 379 00:32:23,975 --> 00:32:26,645 殿… どうかお許しを 380 00:32:26,645 --> 00:32:29,648 お… 織田殿 もう そのあたりで 381 00:32:32,317 --> 00:32:36,321 ああ… ああ… 382 00:32:39,658 --> 00:32:41,960 徳川殿に免じて 383 00:32:48,600 --> 00:32:55,941 ♬~ 384 00:32:55,941 --> 00:32:57,943 明智殿… 385 00:33:11,957 --> 00:33:16,962 先ほどは お見苦しいところを お見せしてしまいました➡ 386 00:33:23,969 --> 00:33:28,974 徳川様は こたびの上杉の動き➡ 387 00:33:28,974 --> 00:33:30,976 いかに見ておられますかな? 388 00:33:32,644 --> 00:33:37,983 本音を申せば 恐れております 389 00:33:37,983 --> 00:33:39,985 ほう 390 00:33:39,985 --> 00:33:43,989 (家康) あのような すがすがしい行いが 391 00:33:43,989 --> 00:33:49,261 この乱世 まだ残っていたとは 392 00:33:49,261 --> 00:33:51,596 …はい 393 00:33:51,596 --> 00:33:54,266 上杉には 394 00:33:54,266 --> 00:33:56,601 謙信公の遺風が 395 00:33:56,601 --> 00:34:00,205 まだ生きておるようですなあ 396 00:34:16,955 --> 00:34:22,294 徳川様 本音はどうなのでございます? 397 00:34:22,294 --> 00:34:24,296 はあ? 398 00:34:25,630 --> 00:34:29,935 まこと 上様についていかれる おつもりですかな? 399 00:34:32,304 --> 00:34:35,974 ご嫡男 信康様を自害させ 400 00:34:35,974 --> 00:34:39,311 ご正室を 殺さねばならなかった恨み➡ 401 00:34:39,311 --> 00:34:41,613 いまだ お忘れではありますまい 402 00:34:49,254 --> 00:34:53,858 フッ フフフッ…➡ 403 00:34:57,595 --> 00:35:00,265 さて 404 00:35:00,265 --> 00:35:04,869 我らは これにて 御免つかまつります 405 00:35:06,271 --> 00:35:09,874 これは なんのもてなしも せぬというに… 406 00:35:10,942 --> 00:35:13,945 されど 407 00:35:13,945 --> 00:35:19,551 ご貴殿とは 心通じ合う間柄でございますれば 408 00:35:22,287 --> 00:35:24,889 こよいのこと 409 00:35:27,292 --> 00:35:31,896 決して他言いたしません 410 00:35:34,299 --> 00:35:36,901 いずれ また 411 00:35:47,245 --> 00:35:50,915 <天正10年3月> 412 00:35:50,915 --> 00:35:55,920 <駿河 甲斐 信濃を 征服した信長は➡ 413 00:35:55,920 --> 00:36:01,226 ついに 上杉包囲網を 完成させたのでございます> 414 00:36:03,261 --> 00:36:06,931 上野から滝川一益が迫り来る 織田家屈指の名将じゃ 415 00:36:06,931 --> 00:36:08,933 抜かりなきようにと はっ! 416 00:36:11,603 --> 00:36:13,905 殿 (景勝)うん 417 00:36:16,941 --> 00:36:19,944 川中島にて 我が軍勢が 信長勢に打ち勝ち 418 00:36:19,944 --> 00:36:21,946 長沼城を落としましてございます 419 00:36:22,947 --> 00:36:24,949 大儀 420 00:36:24,949 --> 00:36:27,619 越中には 引き続き忍びを放ち 421 00:36:27,619 --> 00:36:29,954 敵の動きを探らせております 422 00:36:29,954 --> 00:36:32,624 (景勝)うん よしっ 423 00:36:32,624 --> 00:36:34,626 それから… 424 00:36:35,960 --> 00:36:37,962 奥方様のことでございます 425 00:36:37,962 --> 00:36:46,971 ♬~ 426 00:36:54,312 --> 00:36:57,649 うん 大事ないか? 427 00:36:57,649 --> 00:36:59,984 (菊姫)殿… 428 00:36:59,984 --> 00:37:01,986 いつからこちらに? 429 00:37:01,986 --> 00:37:03,988 そのままでよい 430 00:37:05,323 --> 00:37:07,325 いえ 431 00:37:12,997 --> 00:37:14,999 勝頼殿のこと… 432 00:37:17,001 --> 00:37:19,003 まこと 気の毒であった 433 00:37:24,676 --> 00:37:28,012 武田が滅んでしまった 今 434 00:37:28,012 --> 00:37:30,348 上杉にとって わたくしは… 435 00:37:30,348 --> 00:37:32,650 もう なんの値打ちもありませぬ 436 00:37:39,357 --> 00:37:41,960 城を追われる 覚悟はできております 437 00:37:51,636 --> 00:37:54,939 そなたは わしの妻じゃ 438 00:38:02,647 --> 00:38:04,649 殿? 439 00:38:11,656 --> 00:38:13,658 夫として 440 00:38:15,994 --> 00:38:17,996 これからも 441 00:38:18,997 --> 00:38:23,001 わしが 守ってまいる 442 00:38:29,340 --> 00:38:39,017 ♬~ 443 00:38:39,017 --> 00:38:41,019 わたくしは 444 00:38:43,688 --> 00:38:45,890 嫁に参ったとはもうせ 445 00:38:49,627 --> 00:38:54,299 そのお心 まことには 信じることができませんでした 446 00:38:54,299 --> 00:38:59,304 (菊姫のすすり泣き) 447 00:38:59,304 --> 00:39:01,306 (菊姫)なれど… 448 00:39:01,306 --> 00:39:11,316 ♬~ 449 00:39:11,316 --> 00:39:15,653 今 初めて… 450 00:39:15,653 --> 00:39:18,323 妻となれた思いがいたします 451 00:39:18,323 --> 00:39:23,661 ♬~ 452 00:39:23,661 --> 00:39:25,663 (菊姫のすすり泣き) 453 00:39:25,663 --> 00:39:45,617 ♬~ 454 00:39:45,617 --> 00:39:50,622 ♬~ 455 00:39:50,622 --> 00:39:52,624 泣くでない 456 00:39:55,960 --> 00:39:57,962 はい 457 00:39:57,962 --> 00:40:14,979 ♬~ 458 00:40:14,979 --> 00:40:19,984 ♬~ 459 00:40:21,986 --> 00:40:23,988 (与七)兄上 460 00:40:24,989 --> 00:40:26,991 ただ今 忍びの者が… 461 00:40:30,662 --> 00:40:32,964 申せ (一志大夫)はっ 462 00:40:34,666 --> 00:40:39,337 魚津城が 危のうございます!➡ 463 00:40:39,337 --> 00:40:43,341 織田勢1万5000が 魚津を 取り囲もうとしておりまする! 464 00:40:44,342 --> 00:40:46,277 来たかっ 465 00:40:46,277 --> 00:40:51,282 ♬~ 466 00:40:51,282 --> 00:40:53,284 (吉江)よいか 者ども!➡ 467 00:40:53,284 --> 00:40:56,287 たとえ死すとも守り抜くのじゃ! 468 00:40:56,287 --> 00:41:00,291 ここで食い止め 最後の1兵たりとも 469 00:41:00,291 --> 00:41:02,961 越後へ通してはならん 470 00:41:02,961 --> 00:41:05,630 殿が 必ずやご出陣くだされる 471 00:41:05,630 --> 00:41:07,632 それまでの辛抱じゃ! 472 00:41:07,632 --> 00:41:09,634 (兵たち)おーっ! 473 00:41:09,634 --> 00:41:11,636 (景勝)ならぬ! 474 00:41:11,636 --> 00:41:13,938 何があっても救わねばならぬ 475 00:41:14,972 --> 00:41:18,977 お待ちくださりませ! 敵は越中だけではございませぬ 476 00:41:18,977 --> 00:41:21,979 殿が魚津へ向かえば 北から新発田 477 00:41:21,979 --> 00:41:25,650 三国峠より滝川一益 信濃よりも 森 長可が 478 00:41:25,650 --> 00:41:27,985 雪崩を打って この越後に攻め込みまする 479 00:41:27,985 --> 00:41:30,988 魚津を見殺しにせよと言うのか! 480 00:41:30,988 --> 00:41:34,659 なんとか 耐えしのいでもらう以外には… 481 00:41:34,659 --> 00:41:38,329 ここで動いては 信長の思うつぼでございます 482 00:41:38,329 --> 00:41:44,001 ♬~ 483 00:41:44,001 --> 00:41:45,937 (信長)魚津を落とし➡ 484 00:41:45,937 --> 00:41:49,941 越中を制すれば➡ 485 00:41:49,941 --> 00:41:53,244 いよいよ越後に手が届く 486 00:41:54,612 --> 00:41:57,615 次の獲物は 487 00:41:57,615 --> 00:41:59,951 上杉よ 488 00:41:59,951 --> 00:42:19,971 ♬~ 489 00:42:19,971 --> 00:42:29,647 ♬~ 490 00:42:29,647 --> 00:42:34,652 ♬~ 491 00:42:35,653 --> 00:42:37,655 (山岸)本丸しか残っておらん… 492 00:42:37,655 --> 00:42:39,657 我らに猶予はございませぬ 493 00:42:39,657 --> 00:42:41,993 上杉は歯がみしておるであろうな 494 00:42:41,993 --> 00:42:43,995 信長風情になど負けぬ 495 00:42:43,995 --> 00:42:45,930 (安部) 殿が 必ず助けに来てくださる 496 00:42:45,930 --> 00:42:48,599 それまでの辛抱よ! (兵たち)おーっ! 497 00:42:48,599 --> 00:42:51,269 こたびの策は魚津の城に着くまで 498 00:42:51,269 --> 00:42:54,605 決して皆に明かされませぬよう (景勝)危うい賭けじゃ 499 00:42:54,605 --> 00:42:58,209 天が お味方くださることを 願っています