1 00:00:05,973 --> 00:00:08,308 (ナレーション)<兼続と景勝のふるさと➡ 2 00:00:08,308 --> 00:00:11,645 越後上田庄> 3 00:00:11,645 --> 00:00:13,647 <上田庄は 日本有数の➡ 4 00:00:13,647 --> 00:00:15,649 豪雪地帯> 5 00:00:15,649 --> 00:00:18,652 <冬は寒さと雪に 閉ざされます> 6 00:00:19,987 --> 00:00:23,991 <それは まるで 二人の厳しい父のよう> 7 00:00:25,659 --> 00:00:30,664 <しかし春には その雪が溶け おいしい米を育てるのです> 8 00:00:31,999 --> 00:00:35,002 <麻織物の越後上布> 9 00:00:35,002 --> 00:00:37,337 <山々からは銀が採れるなど➡ 10 00:00:37,337 --> 00:00:40,941 上田庄には 多くの特産品がありました> 11 00:00:42,342 --> 00:00:45,612 <母のように豊かな大地の上で➡ 12 00:00:45,612 --> 00:00:48,615 兼続たちは のびのび育ったのです> 13 00:00:50,951 --> 00:00:53,954 <ふるさとの父と母に育まれた➡ 14 00:00:53,954 --> 00:00:57,624 愛の心は越後から日本全国へと➡ 15 00:00:57,624 --> 00:00:59,626 広がってゆくのです> 16 00:00:59,626 --> 00:01:19,646 ♬~ 17 00:01:19,646 --> 00:01:39,666 ♬~ 18 00:01:39,666 --> 00:01:59,620 ♬~ 19 00:01:59,620 --> 00:02:19,639 ♬~ 20 00:02:19,639 --> 00:02:39,660 ♬~ 21 00:02:39,660 --> 00:02:59,613 ♬~ 22 00:02:59,613 --> 00:03:19,633 ♬~ 23 00:03:19,633 --> 00:03:37,651 ♬~ 24 00:03:37,651 --> 00:03:44,257 ♬~ 25 00:03:46,927 --> 00:03:49,596 (語り)<天正14年> 26 00:03:49,596 --> 00:03:53,600 <越後は深い雪に 閉ざされておりました> 27 00:03:55,936 --> 00:04:00,607 (兼続)なんと仰せかっ? いまさら上洛なさらぬとは 28 00:04:00,607 --> 00:04:02,943 気が晴れんのじゃ 29 00:04:02,943 --> 00:04:04,945 殿 30 00:04:04,945 --> 00:04:08,615 上洛は 関白殿下との約束にございます 31 00:04:08,615 --> 00:04:11,618 それを たがえるとなれば… 分かっておる 32 00:04:16,623 --> 00:04:18,625 夢を見たのじゃ 33 00:04:19,626 --> 00:04:21,628 夢? 34 00:04:21,628 --> 00:04:25,298 亡き御屋形様の夢じゃ 35 00:04:25,298 --> 00:04:27,968 御屋形様は何も言わず 36 00:04:27,968 --> 00:04:29,970 じっと わしを見ておられた 37 00:04:34,975 --> 00:04:37,277 まこと悲しそうな目で… 38 00:04:40,981 --> 00:04:42,983 殿… 39 00:04:46,253 --> 00:04:50,257 困ったのう 仮にも関白殿下との約束じゃ 40 00:04:50,257 --> 00:04:52,926 破れば どんなことになるか… 41 00:04:52,926 --> 00:04:54,928 ああ 42 00:04:54,928 --> 00:04:58,598 石田三成殿からは 書状も届いておる 43 00:04:58,598 --> 00:05:02,936 東国の仕置きが定まる前に 一刻も早い ご上洛をと 44 00:05:02,936 --> 00:05:05,939 だが まるで脅しのようじゃの 45 00:05:05,939 --> 00:05:08,542 急ぎ上洛せねば ただでは済まぬと 46 00:05:09,609 --> 00:05:11,611 そうではなかろう 47 00:05:12,612 --> 00:05:15,615 もし徳川が先に上洛すれば 48 00:05:15,615 --> 00:05:18,952 東国の支配は 家康の手に渡ってしまう 49 00:05:18,952 --> 00:05:20,954 そうならぬためにも という 50 00:05:20,954 --> 00:05:23,290 石田殿のご配慮であろう 51 00:05:23,290 --> 00:05:31,965 ♬~ 52 00:05:31,965 --> 00:05:36,636 (兼続の声)殿は わがままを おっしゃっているのではない 53 00:05:36,636 --> 00:05:40,640 わしには殿のお気持ちも分かる 54 00:05:40,640 --> 00:05:45,545 ♬~ 55 00:05:46,913 --> 00:05:50,250 越後の行く末は 上方での殿のご決断 56 00:05:50,250 --> 00:05:52,919 ひとつひとつに かかってくるのだ 57 00:05:52,919 --> 00:05:57,257 まこと 荷の重き上洛でございますな 58 00:05:57,257 --> 00:05:59,926 うん… だからこそ 59 00:05:59,926 --> 00:06:03,930 殿には迷いを断ち お覚悟を決めていただきたい 60 00:06:06,266 --> 00:06:09,936 越後の雪は まだ深うございます 61 00:06:09,936 --> 00:06:12,939 考えるいとまは たんと あるではありませぬか 62 00:06:12,939 --> 00:06:14,941 うん 63 00:06:22,282 --> 00:06:26,286 上田庄へ お誘いになられては いかがでしょう? 64 00:06:26,286 --> 00:06:28,288 上田庄? 65 00:06:28,288 --> 00:06:30,957 …ああ ちょうど城代家老 栗林殿の 66 00:06:30,957 --> 00:06:33,560 病気見舞いにも行かねばと 思うておったところじゃが 67 00:06:34,628 --> 00:06:37,297 上田庄は殿のふるさと 68 00:06:37,297 --> 00:06:40,300 懐かしい景色をご覧になれば 69 00:06:40,300 --> 00:06:42,602 ふさいだ お心も晴れるはず 70 00:06:44,304 --> 00:06:48,642 お前様と二人 幼い頃の思い出話などすれば 71 00:06:48,642 --> 00:06:50,944 きっと力も湧いてまいりましょう 72 00:06:51,978 --> 00:06:55,282 うん… それもよいかもしれぬの 73 00:06:56,650 --> 00:07:00,253 お見舞いとあらば 殿も嫌とは おっしゃられぬはず 74 00:07:02,322 --> 00:07:04,324 うん 75 00:07:05,325 --> 00:07:07,994 では そなたも来るか? 76 00:07:07,994 --> 00:07:09,996 わたくしがでございますか? 77 00:07:10,997 --> 00:07:13,667 されど わたくしなどがお供しては 78 00:07:13,667 --> 00:07:17,671 殿は一層 お気詰まりなのでは? ハッ そんなことはない 79 00:07:17,671 --> 00:07:19,673 何せ そなたは殿が 80 00:07:19,673 --> 00:07:22,342 初めて見初めた女子じゃからな えっ!? 81 00:07:22,342 --> 00:07:24,678 あっ あっ… いや 82 00:07:24,678 --> 00:07:27,013 言うでないぞ もう昔のことじゃ 83 00:07:27,013 --> 00:07:30,016 わたくしも 捨てたものでは ありませぬな 84 00:07:31,351 --> 00:07:34,354 フッ… 調子に乗るでない 85 00:07:34,354 --> 00:07:40,026 ♬~ 86 00:07:40,026 --> 00:07:44,364 <こうして兼続は主 景勝と共に➡ 87 00:07:44,364 --> 00:07:49,302 生まれ故郷の上田庄へ 戻ったのでございます> 88 00:07:49,302 --> 00:07:59,312 ♬~ 89 00:07:59,312 --> 00:08:09,990 ♬~ 90 00:08:09,990 --> 00:08:11,991 懐かしゅうございますな 91 00:08:13,660 --> 00:08:15,662 そうじゃの… 92 00:08:15,662 --> 00:08:23,670 ♬~ 93 00:08:23,670 --> 00:08:27,340 《喜平次様の お側には この与六がおる》 94 00:08:27,340 --> 00:08:29,342 《いつも おる》 95 00:08:29,342 --> 00:08:35,348 (喜平次)《では何があっても そなたとわしは一緒だな》 96 00:08:35,348 --> 00:08:37,350 《はいっ》 97 00:08:37,350 --> 00:08:52,966 ♬~ 98 00:08:52,966 --> 00:08:56,636 <景勝と兼続を 待ちわびていたのは➡ 99 00:08:56,636 --> 00:09:00,306 幼い二人の 親代わりでもあった家老➡ 100 00:09:00,306 --> 00:09:02,976 深沢利重と➡ 101 00:09:02,976 --> 00:09:06,980 栗林政頼でございました> 102 00:09:08,314 --> 00:09:10,316 ハァ… 103 00:09:11,651 --> 00:09:16,322 こうして 床に伏せっておりますと 104 00:09:16,322 --> 00:09:19,325 思い出すのは 105 00:09:19,325 --> 00:09:21,327 御屋形様のことばかり➡ 106 00:09:22,328 --> 00:09:28,334 あのころは 世を正すのだという誇りに満ち 107 00:09:28,334 --> 00:09:34,007 皆 胸を張って 108 00:09:34,007 --> 00:09:36,609 山を越えたものでございます 109 00:09:38,678 --> 00:09:46,286 ♬~ 110 00:09:46,286 --> 00:09:48,288 《かかれ~!》 111 00:09:50,290 --> 00:09:52,292 《行け~!》 112 00:09:55,628 --> 00:09:57,630 されど今は 113 00:09:59,632 --> 00:10:02,302 山の向こうから北条や徳川が 114 00:10:02,302 --> 00:10:04,304 攻め来るのを 115 00:10:05,305 --> 00:10:07,607 食い止めるのが精いっぱい 116 00:10:10,643 --> 00:10:13,313 何もかも… 117 00:10:13,313 --> 00:10:15,315 変わってしまいました 118 00:10:16,649 --> 00:10:18,651 (せき込み) 119 00:10:18,651 --> 00:10:21,654 大事ございませぬか? (栗林)ああ ああ… 120 00:10:22,989 --> 00:10:27,327 殿 昔と同じやり方では 121 00:10:27,327 --> 00:10:30,330 世を正せませぬ 122 00:10:30,330 --> 00:10:34,667 我らは こたびのご上洛 123 00:10:34,667 --> 00:10:36,970 それも やむなしと存じまする 124 00:10:38,004 --> 00:10:41,608 (栗林のせき込み) 125 00:10:46,279 --> 00:10:50,617 殿 126 00:10:50,617 --> 00:10:55,288 ひとつだけ お願いがございます 127 00:10:55,288 --> 00:11:01,961 ♬~ 128 00:11:01,961 --> 00:11:05,632 上杉の誇りだけは 129 00:11:05,632 --> 00:11:07,967 お捨てになりませぬよう… 130 00:11:07,967 --> 00:11:20,580 ♬~ 131 00:11:21,981 --> 00:11:24,651 <そのころ兼続たちのいない➡ 132 00:11:24,651 --> 00:11:27,320 春日山では> 133 00:11:27,320 --> 00:11:29,322 う~ん➡ 134 00:11:30,323 --> 00:11:32,325 う~ん 135 00:11:35,995 --> 00:11:37,997 幸村 136 00:11:37,997 --> 00:11:39,999 何をしているっ 137 00:11:39,999 --> 00:11:42,001 ご覧のとおり 退屈しております 138 00:11:42,001 --> 00:11:44,003 退屈!? (幸村)う~ん 139 00:11:44,003 --> 00:11:47,273 人の屋敷でか? (幸村)直江様のお屋敷じゃ 140 00:11:47,273 --> 00:11:49,943 それみよっ 人のうちではないか 141 00:11:49,943 --> 00:11:52,612 わしは今や 弟子 142 00:11:52,612 --> 00:11:54,614 留守を守っておるのじゃ 143 00:11:55,949 --> 00:11:58,551 おいっ さ湯をくれぬか? 144 00:12:02,622 --> 00:12:04,624 幸村っ 145 00:12:06,626 --> 00:12:10,296 言っておくが 我が兄は弟子など取らぬ 146 00:12:10,296 --> 00:12:12,966 (幸村)うん? 147 00:12:12,966 --> 00:12:16,970 もし取るなら 弟の この私が一番弟子となる 148 00:12:16,970 --> 00:12:20,974 おお~ フッ 妬んでおいでか? 149 00:12:20,974 --> 00:12:24,978 いい年をして 兄者なしで いられぬとは 150 00:12:24,978 --> 00:12:26,980 言わせておけば… 151 00:12:26,980 --> 00:12:30,316 実頼様 幸村様には 152 00:12:30,316 --> 00:12:32,652 何を言っても むだでございます 153 00:12:32,652 --> 00:12:34,988 こちらが腹を立てるだけ 154 00:12:34,988 --> 00:12:37,991 かよ ご苦労 (かよ)あっ… 155 00:12:38,992 --> 00:12:42,662 そなた… 義姉上の侍女まで我がもの顔で 156 00:12:42,662 --> 00:12:44,931 食うか? 157 00:12:44,931 --> 00:12:46,933 もう勘弁ならんっ 158 00:12:50,603 --> 00:12:52,605 …留守を守っておれ 159 00:12:55,274 --> 00:12:58,611 <ここ上田庄の雲洞庵は➡ 160 00:12:58,611 --> 00:13:01,948 幼い景勝と兼続が修行した➡ 161 00:13:01,948 --> 00:13:06,252 思い出深い禅寺でございます> 162 00:13:07,287 --> 00:13:09,622 おお~っ 163 00:13:09,622 --> 00:13:11,624 これはっ 164 00:13:16,963 --> 00:13:18,965 うんっ 165 00:13:18,965 --> 00:13:21,301 (景勝) ご無沙汰いたしておりました 166 00:13:21,301 --> 00:13:24,971 殿も兼続殿も 167 00:13:24,971 --> 00:13:27,640 立派になられましたのう➡ 168 00:13:27,640 --> 00:13:30,309 見違えるようじゃ 169 00:13:30,309 --> 00:13:32,312 はっ はっ 170 00:13:32,312 --> 00:13:35,648 まっ せっかく お越しになられたのだから 171 00:13:35,648 --> 00:13:38,317 幼少の頃のように 172 00:13:38,317 --> 00:13:41,654 座禅でも 組んでゆかれるがよかろう 173 00:13:41,654 --> 00:13:47,593 いや もっとも あのころは 手加減をしましたが こたびは… 174 00:13:47,593 --> 00:13:49,896 厳しくいたしますぞ➡ 175 00:13:53,599 --> 00:13:57,937 ざれ言じゃ ハッハッハッハッ… 176 00:13:57,937 --> 00:14:00,606 ふるさととは憩いの場 177 00:14:00,606 --> 00:14:03,609 日頃の雑事を忘れて 178 00:14:03,609 --> 00:14:06,946 のんびりされるのが何より 179 00:14:06,946 --> 00:14:13,953 ♬~ 180 00:14:13,953 --> 00:14:16,956 (お船)ほんに 吹き出しそうでございました➡ 181 00:14:16,956 --> 00:14:19,292 あの驚いた顔 182 00:14:19,292 --> 00:14:22,628 お二人とも 和尚様の前では子どものまま 183 00:14:22,628 --> 00:14:27,633 ♬~ 184 00:14:27,633 --> 00:14:31,637 (お船)ここで お二人が修行 なさっていたのでございますね 185 00:14:31,637 --> 00:14:34,307 ああ そうじゃ 186 00:14:34,307 --> 00:14:38,311 和尚様から 厳しく和漢の学を教えられた 187 00:14:39,645 --> 00:14:42,315 うそを言うでない 188 00:14:42,315 --> 00:14:45,585 そなたはトンボの落書きばかり しておったではないか 189 00:14:45,585 --> 00:14:47,920 殿… 190 00:14:47,920 --> 00:14:51,591 《己の不安を取り除くには➡ 191 00:14:51,591 --> 00:14:56,929 どうすればよいかと 弟子が尋ねた》 192 00:14:56,929 --> 00:14:59,932 《大師は弟子に言った➡ 193 00:14:59,932 --> 00:15:03,603 その不安とやらをここに 取り出してみせよと》 194 00:15:03,603 --> 00:15:05,605 《あっ》 195 00:15:05,605 --> 00:15:08,941 まあ それではご修行になりませぬ 196 00:15:08,941 --> 00:15:11,611 あっ… わしは いちばん小さかったのだ 197 00:15:11,611 --> 00:15:13,946 和尚様のおっしゃることが 分からなくて当然 198 00:15:13,946 --> 00:15:16,616 そのわりには 気が強くて頑固じゃった 199 00:15:16,616 --> 00:15:22,622 ♬~ 200 00:15:22,622 --> 00:15:27,627 ここで謙信公と共に そなたと会うたときのこと 201 00:15:27,627 --> 00:15:29,629 覚えておるか? 202 00:15:34,634 --> 00:15:39,639 《きょうから 喜平次様に お仕えいたします➡ 203 00:15:39,639 --> 00:15:43,943 樋口惣右衛門が一子 与六でございます》 204 00:15:45,578 --> 00:15:47,580 (全祝)《どうした?》 205 00:15:48,581 --> 00:15:51,584 《わしは… こんなとこ➡ 206 00:15:51,584 --> 00:15:53,586 来とうはなかった!》 207 00:15:55,922 --> 00:15:59,926 そのようなことを 堂々と言ってのけたとは… 208 00:15:59,926 --> 00:16:01,928 昔のことでございます 209 00:16:01,928 --> 00:16:04,931 わしは きのうのことのように 覚えておるわ 210 00:16:06,599 --> 00:16:08,601 お船 こちらじゃ 211 00:16:10,269 --> 00:16:13,940 ここ ここ ここが殿のお気に入りでの 212 00:16:13,940 --> 00:16:15,942 お気に入りでございますか? 213 00:16:15,942 --> 00:16:17,944 ああ 中に籠もられたら最後 214 00:16:17,944 --> 00:16:20,613 なかなか出てこられぬのよ 兼続 そのような話… 215 00:16:20,613 --> 00:16:22,615 よいではございませぬか 216 00:16:22,615 --> 00:16:25,618 私は きのうのことのように 覚えております 217 00:16:25,618 --> 00:16:28,621 あれには ほとほと困らされました 218 00:16:28,621 --> 00:16:31,290 あれっ? 開きませぬな 219 00:16:31,290 --> 00:16:33,292 ちと 人を呼んでまいりまする 220 00:16:40,633 --> 00:16:43,636 …わたくしも 見てまいります 221 00:17:56,309 --> 00:17:59,312 《喜平次様は また ここにおられたか》 222 00:18:10,990 --> 00:18:12,992 《皆が心配しておる》 223 00:18:13,993 --> 00:18:15,995 《お戻りくだされ》 224 00:18:28,007 --> 00:18:30,009 《わし 一人じゃ》 225 00:18:33,012 --> 00:18:35,014 《何かしゃべってくだされ》 226 00:18:39,685 --> 00:18:42,688 《与六…➡ 227 00:18:42,688 --> 00:18:45,958 わしは不安なのじゃ》 228 00:18:45,958 --> 00:18:48,628 《何がじゃ?》 229 00:18:48,628 --> 00:18:51,964 《御屋形様の 養子となったわしは➡ 230 00:18:51,964 --> 00:18:54,967 いずれ御屋形様の跡を継ぎ➡ 231 00:18:54,967 --> 00:18:57,970 この越後を 背負っていかなければならぬ》 232 00:18:57,970 --> 00:18:59,972 《さようじゃ》 233 00:19:04,310 --> 00:19:06,312 《だが わしは…➡ 234 00:19:06,312 --> 00:19:09,915 このとおり 無口で人見知りをする》 235 00:19:10,983 --> 00:19:14,987 《そんな人間が 人の上に立てると思うか?》 236 00:19:17,657 --> 00:19:20,326 《皆が付いてきてくれると 思うか?》 237 00:19:20,326 --> 00:19:25,665 ♬~ 238 00:19:25,665 --> 00:19:29,001 《無理なのじゃ》 239 00:19:29,001 --> 00:19:33,005 《わしには とても務まらぬ》 240 00:19:33,005 --> 00:19:35,341 《御屋形様の跡など…➡ 241 00:19:35,341 --> 00:19:37,343 継げるはずがない》 242 00:19:39,345 --> 00:19:41,680 《喜平次様…》 243 00:19:41,680 --> 00:19:52,625 ♬~ 244 00:19:52,625 --> 00:19:54,927 《大丈夫じゃ わしが付いておる》 245 00:19:56,962 --> 00:19:58,964 《喜平次様の側には➡ 246 00:19:58,964 --> 00:20:01,300 この与六がおると 申したはずじゃ》 247 00:20:01,300 --> 00:20:07,973 ♬~ 248 00:20:07,973 --> 00:20:11,644 《わしは まだ小さいが これからうんと学問もする》 249 00:20:11,644 --> 00:20:13,646 《武術にも励む》 250 00:20:18,984 --> 00:20:23,289 《必ず喜平次様のお役に立つ 家臣になるつもりじゃ》 251 00:20:26,325 --> 00:20:28,627 《任せておけ》 252 00:20:30,663 --> 00:20:32,665 《与六…》 253 00:20:33,666 --> 00:20:53,285 ♬~ 254 00:20:53,285 --> 00:21:02,962 ♬~ 255 00:21:02,962 --> 00:21:06,632 あのころのわしも… 256 00:21:06,632 --> 00:21:08,634 今のわしと同じ 257 00:21:12,972 --> 00:21:15,574 先が見えず ひたすら不安じゃった 258 00:21:28,988 --> 00:21:30,990 一人きりでの… 259 00:21:35,995 --> 00:21:38,998 それを支えてくれたのが 260 00:21:38,998 --> 00:21:40,100 与六… 261 00:21:42,334 --> 00:21:44,670 そなたじゃった 262 00:21:44,670 --> 00:21:48,574 《(与六の笑い声)》 263 00:21:55,281 --> 00:21:57,283 ⚟(全祝)不安とは 264 00:21:57,283 --> 00:22:02,955 己の心が勝手に作る幻でござる 265 00:22:02,955 --> 00:22:06,959 達磨大師の教えを お忘れになったか? 266 00:22:06,959 --> 00:22:08,961 あっ… 和尚様 267 00:22:10,296 --> 00:22:14,300 これを蔵で見つけましての 268 00:22:30,983 --> 00:22:32,985 これは… 269 00:22:32,985 --> 00:22:35,654 謙信公をまねて➡ 270 00:22:35,654 --> 00:22:38,991 景勝様が書かれたもの➡ 271 00:22:38,991 --> 00:22:40,993 覚えておられるか? 272 00:22:42,328 --> 00:22:44,330 はい 273 00:23:09,955 --> 00:23:11,957 (謙信の声)《喜平次…》 274 00:23:17,296 --> 00:23:20,299 (謙信) 《一国を束ね その上に立つ者➡ 275 00:23:20,299 --> 00:23:23,302 強い武将であらねばならん》 276 00:23:23,302 --> 00:23:26,305 《じゃが その心には➡ 277 00:23:26,305 --> 00:23:29,308 民を慈しむ 気持ちがなくてはならん》 278 00:23:36,315 --> 00:23:38,317 《御屋形様…》 279 00:23:40,319 --> 00:23:42,321 (謙信)《この景色をどう思う?》 280 00:23:51,263 --> 00:23:53,866 《越後はことしも 豊作でございます》 281 00:23:57,269 --> 00:24:00,272 《民百姓が喜びまする》 282 00:24:02,941 --> 00:24:05,277 《喜平次➡ 283 00:24:05,277 --> 00:24:07,279 わしの子になれ》 284 00:24:11,617 --> 00:24:13,619 《わしと共に➡ 285 00:24:13,619 --> 00:24:17,289 毘沙門天に恥じぬ清い国を 築いていこうではないか》 286 00:24:17,289 --> 00:24:22,961 ♬~ 287 00:24:22,961 --> 00:24:27,966 (すすり泣き) 288 00:24:27,966 --> 00:24:47,920 ♬~ 289 00:24:47,920 --> 00:25:01,600 ♬~ 290 00:25:01,600 --> 00:25:04,603 (景勝の気合いの声) 291 00:25:04,603 --> 00:25:06,605 はっ! 292 00:25:06,605 --> 00:25:09,274 フゥ… 293 00:25:09,274 --> 00:25:11,276 殿… 294 00:25:11,276 --> 00:25:14,580 フゥ… 兼続 295 00:25:17,950 --> 00:25:19,952 わしは もう揺るがぬ 296 00:25:22,955 --> 00:25:24,957 上洛じゃ 297 00:25:27,960 --> 00:25:29,962 はっ! 298 00:25:32,297 --> 00:25:36,602 新しい世に上杉の義がどこまで 貫けるか わしには分からぬ 299 00:25:37,970 --> 00:25:40,572 しかし わしには この生き方しかできぬ 300 00:25:42,641 --> 00:25:46,578 (気合いの声) 301 00:25:46,578 --> 00:25:56,588 ♬~ 302 00:25:56,588 --> 00:26:00,592 しょせん人生は いっときの夢じゃ 303 00:26:00,592 --> 00:26:04,263 かなわなければ それまでじゃ 304 00:26:04,263 --> 00:26:10,602 ♬~ 305 00:26:10,602 --> 00:26:12,604 殿っ 306 00:26:13,605 --> 00:26:15,607 兼続 307 00:26:15,607 --> 00:26:18,210 いや 与六っ 308 00:26:22,948 --> 00:26:26,251 お主の真心 ありがたかったぞ 309 00:26:29,621 --> 00:26:31,623 かかってこい 310 00:26:32,624 --> 00:26:34,626 はっ 311 00:26:35,627 --> 00:26:40,632 (景勝と兼続の気合いの声) (竹刀がぶつかり合う音) 312 00:26:40,632 --> 00:26:49,308 ♬~ 313 00:26:49,308 --> 00:26:54,313 《(喜平次と与六の笑い声)》 314 00:26:54,313 --> 00:27:08,327 ♬~ 315 00:27:15,334 --> 00:27:18,003 越後が今こうしてあるのは 316 00:27:18,003 --> 00:27:21,607 殿とお前様が おられるがゆえなのですね 317 00:27:22,674 --> 00:27:26,345 きょうの お二人を見ていて よく分かりました 318 00:27:26,345 --> 00:27:30,015 フッ… 急に こそばゆいことを言うでない 319 00:27:30,015 --> 00:27:32,351 たまのことでございます 320 00:27:32,351 --> 00:27:34,353 言わせてくださいませ 321 00:27:36,355 --> 00:27:38,357 殿は大きい! 322 00:27:38,357 --> 00:27:42,694 あの お覚悟 到底わしの及ぶところではない 323 00:27:42,694 --> 00:27:45,964 大事に及んでわしなどは 知恵を巡らし 324 00:27:45,964 --> 00:27:48,967 切所を切り抜けようと むだに動くばかり 325 00:27:48,967 --> 00:27:51,970 殿は その先にある 境地を見極められた 326 00:27:53,972 --> 00:27:58,644 殿は旗印に義の ひと文字を お加えになる 327 00:27:58,644 --> 00:28:02,981 わしも わしの道しるべと なるものを見つけねば 328 00:28:02,981 --> 00:28:05,651 お前様も義では いけませぬのか? 329 00:28:05,651 --> 00:28:07,653 同じでは畏れ多かろう 330 00:28:07,653 --> 00:28:10,956 それに わしの道は わしが見つけねばならぬ 331 00:28:11,990 --> 00:28:14,660 謙信公にも おことばを頂いた 332 00:28:14,660 --> 00:28:17,262 そなた自身の義を見つけよとな 333 00:28:18,997 --> 00:28:20,999 お前様の義… 334 00:28:22,668 --> 00:28:24,670 ああ 335 00:28:29,007 --> 00:28:32,010 何か わしに ふさわしい1字はないかのう 336 00:28:32,010 --> 00:28:34,613 心を強く持てるような 337 00:28:36,682 --> 00:28:38,684 フフッ… 338 00:28:44,690 --> 00:28:48,627 <春日山に戻った景勝 兼続は➡ 339 00:28:48,627 --> 00:28:51,296 上洛を5月と決め➡ 340 00:28:51,296 --> 00:28:54,633 準備を進めたのでございます> 341 00:28:54,633 --> 00:28:56,635 (甘糟たち)おお~っ… 342 00:28:56,635 --> 00:28:58,937 (甘糟)出来た 出来た 343 00:29:00,305 --> 00:29:03,642 どうじゃ? 新たに作らせた いくさ旗じゃ 344 00:29:03,642 --> 00:29:05,978 (実頼)見事でございますな➡ 345 00:29:05,978 --> 00:29:10,282 緋色が加わって より一層 気迫に満ちあふれて見えまする 346 00:29:11,650 --> 00:29:13,652 義… 347 00:29:14,987 --> 00:29:17,289 殿の旗印じゃ 348 00:29:18,323 --> 00:29:20,325 この旗の下 349 00:29:20,325 --> 00:29:23,328 4000の軍勢が堂々の上洛をする 350 00:29:24,329 --> 00:29:26,665 4000!? (桜井)そんなにかっ? 351 00:29:26,665 --> 00:29:30,002 ああ そうじゃ 兼続はこの際 352 00:29:30,002 --> 00:29:33,672 我らの剛きさを 見せつけてやれとな ハハハッ… 353 00:29:33,672 --> 00:29:36,341 天下一の大行列にするのじゃ 354 00:29:36,341 --> 00:29:38,343 上杉ここにありと 355 00:29:38,343 --> 00:29:40,646 世の者たちを あっと驚かせてやるのよ 356 00:29:41,680 --> 00:29:44,683 何やら今から胸が高鳴りますな 357 00:29:44,683 --> 00:29:46,618 (久秀)おおっ (甘糟たち)おお! 358 00:29:46,618 --> 00:29:49,621 だが… まだひとつ足りぬ 359 00:29:49,621 --> 00:29:54,626 ♬~ 360 00:30:05,971 --> 00:30:07,973 お前様 361 00:30:07,973 --> 00:30:11,310 あまり根を詰めると お体に触りますよ 362 00:30:11,310 --> 00:30:13,645 う~ん しかし 363 00:30:13,645 --> 00:30:18,316 我が心を支える1字が なんとしても欲しいのじゃ 364 00:30:18,316 --> 00:30:20,619 心に ぐっとくる… 365 00:30:26,324 --> 00:30:28,326 「仁」 366 00:30:33,999 --> 00:30:36,001 「忠」 367 00:30:41,006 --> 00:30:43,675 「信」 368 00:30:43,675 --> 00:30:45,610 (ため息) 369 00:30:45,610 --> 00:30:49,214 どれもよいが いまひとつ しっくりこぬ 370 00:30:59,958 --> 00:31:01,960 これは… 371 00:31:03,295 --> 00:31:06,598 ああ それは 初めに書いたもの 372 00:31:14,639 --> 00:31:16,641 「愛」… 373 00:31:16,641 --> 00:31:18,944 仁愛の愛じゃ 374 00:31:20,312 --> 00:31:22,981 越後の民を愛し 375 00:31:22,981 --> 00:31:26,585 広く大きな心で国を治める 376 00:31:28,320 --> 00:31:31,323 皆の幸せを思い 377 00:31:31,323 --> 00:31:33,325 我が命を燃やす 378 00:31:36,661 --> 00:31:39,965 わしの力の源は何かと思うたら 379 00:31:42,000 --> 00:31:44,002 その字が浮かんだ 380 00:31:46,938 --> 00:31:50,609 フフッ しかしのう あまり強そうには見えぬ 381 00:31:50,609 --> 00:31:53,612 相手をひるませる 気迫にも欠けておるしの 382 00:32:13,632 --> 00:32:15,934 よいではございませぬか 383 00:32:19,638 --> 00:32:21,640 ぐっときております 384 00:32:26,311 --> 00:32:29,314 友を案じる心も 385 00:32:29,314 --> 00:32:34,319 夫が妻を 妻が夫をいたわる心も 386 00:32:35,320 --> 00:32:40,625 親が子を慈しみ 子が親を思う心も 387 00:32:42,327 --> 00:32:44,930 すべてこの 388 00:32:44,930 --> 00:32:47,532 「愛」から始まりますゆえ 389 00:32:48,934 --> 00:33:05,617 ♬~ 390 00:33:05,617 --> 00:33:07,619 (謙信) 《わしはそなたこそが➡ 391 00:33:07,619 --> 00:33:12,624 我が意志を真に受け継ぐ者じゃと 思うておる》 392 00:33:12,624 --> 00:33:16,962 《上杉の行く末を しかと頼んだぞ》 393 00:33:16,962 --> 00:33:19,297 《ひるまず前に進め 兼続》 394 00:33:19,297 --> 00:33:21,633 《わしらが支えてやるっ》 395 00:33:21,633 --> 00:33:23,635 (吉江)《そなたは家老➡ 396 00:33:23,635 --> 00:33:27,973 景勝様を支え 越後を背負って ゆかねばならぬ男じゃ》 397 00:33:27,973 --> 00:33:29,975 (安部) 《お前のような者に 行く末を➡ 398 00:33:29,975 --> 00:33:32,978 託すことができるなら安心じゃ》 399 00:33:32,978 --> 00:33:35,981 (全祝)《己の真を見るのじゃ》 400 00:33:35,981 --> 00:33:37,983 《か~つっ!》 401 00:33:37,983 --> 00:33:43,321 (お藤)《そなたは私の誇り 母は信じていますよ》 402 00:33:43,321 --> 00:33:45,590 《(惣右衛門の笑い声)》 403 00:33:45,590 --> 00:33:49,594 (惣右衛門)《お前の今日までの 働きぶり 見事であった》 404 00:33:49,594 --> 00:33:53,598 《後のことは心配なさらず➡ 405 00:33:53,598 --> 00:33:56,268 存分にお働きください》 406 00:33:56,268 --> 00:33:58,603 《強くなれ よいな》 407 00:33:58,603 --> 00:34:02,607 《お主を失うてまで 生き延びるつもりはないぞ》 408 00:34:02,607 --> 00:34:05,610 (久秀たち)《兼続 兼続…》 409 00:34:05,610 --> 00:34:07,612 (景綱)《兼続》 (景勝)《兼続》 410 00:34:07,612 --> 00:34:14,286 ♬~ 411 00:34:14,286 --> 00:34:17,289 まさに… 412 00:34:17,289 --> 00:34:21,293 フッ… この ことばなくして 413 00:34:21,293 --> 00:34:23,595 今のわしは なかったのう… 414 00:34:24,629 --> 00:34:26,631 はい 415 00:34:27,966 --> 00:34:30,268 人が人を思う心 416 00:34:32,304 --> 00:34:34,306 「愛」… 417 00:34:34,306 --> 00:34:42,647 ♬~ 418 00:34:42,647 --> 00:34:44,649 お借しくだされ 419 00:34:50,588 --> 00:34:53,925 ほら 遠目で見ても映えましょう? 420 00:34:53,925 --> 00:34:57,929 ああ 旗印にも よいやもしれん 421 00:34:57,929 --> 00:35:00,265 旗でございます 422 00:35:00,265 --> 00:35:02,267 ハッハッハッ… 423 00:35:11,276 --> 00:35:13,278 <そのころ➡ 424 00:35:13,278 --> 00:35:17,282 完成してまもない大坂城本丸では> 425 00:35:18,283 --> 00:35:20,285 ハッハッハッ… 426 00:35:20,285 --> 00:35:24,622 いよいよ 上杉が上洛してくるそうじゃ 427 00:35:24,622 --> 00:35:27,292 信長公をも恐れさせた 428 00:35:27,292 --> 00:35:29,628 あの上杉が… 429 00:35:29,628 --> 00:35:32,631 いや 世も変わりまして ござりまするな 430 00:35:32,631 --> 00:35:35,633 こうなると 家康も 431 00:35:35,633 --> 00:35:39,971 重い腰を上げずには いられまいって ヘッヘッ… 432 00:35:39,971 --> 00:35:44,909 いや しかし あの誇り高き上杉が 433 00:35:44,909 --> 00:35:47,245 一筋縄でいきましょうか? 434 00:35:47,245 --> 00:35:49,914 うん… 435 00:35:49,914 --> 00:35:52,250 いくら要るかの~う? 436 00:35:52,250 --> 00:35:54,252 はっ? 437 00:35:54,252 --> 00:35:57,922 上杉を飼い慣らすための金子よ 438 00:35:57,922 --> 00:36:01,926 二度と妙な気を起さぬように くれぐれも… 439 00:36:01,926 --> 00:36:04,262 手なずけねば ならぬ 440 00:36:04,262 --> 00:36:06,598 いや それは… 441 00:36:06,598 --> 00:36:08,933 金に糸目は つけぬぞ 442 00:36:08,933 --> 00:36:10,935 出迎えは そなたに頼む 443 00:36:12,270 --> 00:36:14,272 私… でございますか? 444 00:36:14,272 --> 00:36:18,276 うん わしゃあ ど~もあの 445 00:36:18,276 --> 00:36:22,280 景勝という男は苦手じゃ 446 00:36:22,280 --> 00:36:26,284 武辺者として 世に知られたそなたならば➡ 447 00:36:27,285 --> 00:36:29,287 話も合おうて 448 00:36:29,287 --> 00:36:31,289 では 仰せのとおりに 449 00:36:31,289 --> 00:36:33,291 ああ くれぐれも 450 00:36:33,291 --> 00:36:36,961 ねんごろに頼み申し上げまするぞ 451 00:36:36,961 --> 00:36:38,963 はっ 452 00:36:48,306 --> 00:36:50,308 あとは献上の品じゃ 453 00:36:50,308 --> 00:36:52,977 関白殿下のご正室おね様をはじめ 454 00:36:52,977 --> 00:36:58,650 ご側室の方々 何がお好みか とんと見当もつかぬ 455 00:36:58,650 --> 00:37:02,320 女子のことは女子である わたくしにお任せくださいませ 456 00:37:02,320 --> 00:37:04,322 えっ よいのか? 457 00:37:04,322 --> 00:37:06,324 上方の商人に手をまわし 458 00:37:06,324 --> 00:37:09,994 おね様や方々のお好みを 調べておきました 459 00:37:09,994 --> 00:37:12,330 ほう でかしたっ では 頼む 460 00:37:12,330 --> 00:37:14,332 はい 461 00:37:19,337 --> 00:37:21,339 (実頼)兄上! (幸村)直江様 462 00:37:21,339 --> 00:37:23,341 おお 待っておったぞ! 463 00:37:23,341 --> 00:37:25,944 お船 見せたいものがある 464 00:37:34,352 --> 00:37:36,354 これは! 465 00:37:38,022 --> 00:37:40,692 <そして5月> 466 00:37:40,692 --> 00:37:43,695 <いよいよ京へ向け出立する日が➡ 467 00:37:43,695 --> 00:37:45,897 やってまいりました> 468 00:37:47,298 --> 00:37:49,601 これから世は大きく変わる 469 00:37:51,970 --> 00:37:54,973 上杉も世に合わせて 変わってゆかねばならぬ➡ 470 00:37:56,975 --> 00:37:58,977 たやすい道ではあるまい➡ 471 00:38:00,979 --> 00:38:03,581 皆に苦労をかけることになろう➡ 472 00:38:05,650 --> 00:38:07,952 しかし わしは何があろうとも 473 00:38:10,321 --> 00:38:12,323 上杉の義を守り抜く 474 00:38:12,323 --> 00:38:17,996 ♬~ 475 00:38:17,996 --> 00:38:19,998 亡き謙信公のご遺志 476 00:38:21,666 --> 00:38:24,335 上洛しようとも決して まげぬっ 477 00:38:24,335 --> 00:38:30,341 ♬~ 478 00:38:30,341 --> 00:38:33,344 わしを信じ 付いてきてくれ 479 00:38:34,345 --> 00:38:36,347 (家臣たち)はっ 480 00:38:38,349 --> 00:38:41,019 御屋形様 (家臣)御屋形様 481 00:38:41,019 --> 00:38:45,623 (家臣たち)御屋形様 御屋形様…➡ 482 00:38:45,623 --> 00:38:48,626 御屋形様 御屋形様! 483 00:38:48,626 --> 00:38:50,628 (実頼)殿 484 00:38:50,628 --> 00:38:52,964 (山岸)殿っ (久秀)殿 485 00:38:52,964 --> 00:39:10,648 ♬~ 486 00:39:10,648 --> 00:39:13,318 皆の者 祝杯じゃ! 487 00:39:13,318 --> 00:39:15,320 (家臣たち)はっ 488 00:39:15,320 --> 00:39:17,322 よし 祝杯じゃ 祝杯! 489 00:39:21,993 --> 00:39:23,995 母上 490 00:39:26,331 --> 00:39:28,333 これから 491 00:39:28,333 --> 00:39:30,335 上洛いたします 492 00:39:31,336 --> 00:39:35,006 りりしく立派な姿 493 00:39:35,006 --> 00:39:37,609 謙信公もさぞ お喜びであろう 494 00:39:40,345 --> 00:39:42,347 (景勝)はっ 495 00:39:44,015 --> 00:39:46,217 はっ 496 00:39:48,286 --> 00:39:52,290 景勝殿の義の旗印は 497 00:39:52,290 --> 00:39:55,293 未来永ごうに続く上杉の誇り 498 00:39:58,296 --> 00:40:00,632 兼続の愛の1字は 499 00:40:00,632 --> 00:40:04,235 上杉の行く末を示す道しるべ➡ 500 00:40:05,637 --> 00:40:09,641 この2つが揃えば いかなる世になろうとも➡ 501 00:40:09,641 --> 00:40:11,976 恐れるものなど何もない 502 00:40:11,976 --> 00:40:17,982 ♬~ 503 00:40:17,982 --> 00:40:19,984 頼みましたぞ 504 00:40:20,985 --> 00:40:22,987 はっ 505 00:40:22,987 --> 00:40:24,989 はっ 506 00:40:58,623 --> 00:41:10,968 ♬~ 507 00:41:10,968 --> 00:41:12,970 (家臣たち)ご家老様 ご家老! 508 00:41:12,970 --> 00:41:14,972 (家臣)立派なお姿! 509 00:41:14,972 --> 00:41:20,278 ♬~ 510 00:41:22,313 --> 00:41:26,985 いよいよ 新しい時代となりまするな 511 00:41:26,985 --> 00:41:28,986 うん… 512 00:41:30,655 --> 00:41:32,657 殿は 513 00:41:32,657 --> 00:41:35,259 応えてくださったのだな… 514 00:41:36,327 --> 00:41:38,663 わしらの思いに 515 00:41:38,663 --> 00:41:40,665 うん 516 00:41:41,999 --> 00:41:46,604 義と愛… 517 00:41:46,604 --> 00:41:51,943 まこと よき組み合わせじゃのう 518 00:41:51,943 --> 00:42:10,962 ♬~ 519 00:42:10,962 --> 00:42:15,967 <越後の人々の 熱い思いと期待を胸に➡ 520 00:42:15,967 --> 00:42:22,640 景勝と兼続は 京へと向かったのでございます> 521 00:42:22,640 --> 00:42:29,981 ♬~ 522 00:42:29,981 --> 00:42:34,986 ♬~ 523 00:42:34,986 --> 00:42:37,321 (正則)お主であろう? 今評判の 524 00:42:37,321 --> 00:42:39,323 愛という… (利家)愛の字を 525 00:42:39,323 --> 00:42:41,993 愛の1字を兜の 前立てにされるなど➡ 526 00:42:41,993 --> 00:42:43,995 なんとみやびた お方かと 527 00:42:43,995 --> 00:42:47,265 涼と申します (秀吉)気に入りましたぞ 528 00:42:47,265 --> 00:42:50,601 京の都も大坂も 我ら越後衆にとっては 529 00:42:50,601 --> 00:42:53,271 合点のゆかぬことだらけ 530 00:42:53,271 --> 00:42:55,273 頼りにしているぞ 任せておけ 531 00:42:55,273 --> 00:42:58,576 あなた様が 好きになったようでございます