1 00:00:04,972 --> 00:00:06,974 殿下! 2 00:00:06,974 --> 00:00:12,312 (ナレーション) <豊臣秀吉 前田利家の相次ぐ死> 3 00:00:12,312 --> 00:00:14,314 <たがの外れた家康は➡ 4 00:00:14,314 --> 00:00:16,617 いよいよ 動きに出ます> 5 00:00:17,651 --> 00:00:19,653 <このとき家康は➡ 6 00:00:19,653 --> 00:00:22,322 三成の 進めた五大老制度によって➡ 7 00:00:22,322 --> 00:00:25,325 力を抑え込まれていました> 8 00:00:25,325 --> 00:00:29,329 <そこで 家康が狙ったのは 要の三成> 9 00:00:30,330 --> 00:00:33,333 <秀吉の取った さまざまな失政の責任を➡ 10 00:00:33,333 --> 00:00:35,335 三成1人に押しつけ➡ 11 00:00:35,335 --> 00:00:38,672 その評判を おとしめていったのです> 12 00:00:38,672 --> 00:00:42,676 すべて そのほうの至らぬゆえぞ! 13 00:00:42,676 --> 00:00:46,346 <家康は 三成を悪者に仕立てることで➡ 14 00:00:46,346 --> 00:00:49,349 自分の味方を 増やしていったのです> 15 00:00:50,684 --> 00:00:53,020 <追い詰められた三成➡ 16 00:00:53,020 --> 00:00:58,325 しかし 兼続に 起死回生の秘策が飛び出します> 17 00:00:59,693 --> 00:01:19,646 ♬~ 18 00:01:19,646 --> 00:01:39,666 ♬~ 19 00:01:39,666 --> 00:01:59,686 ♬~ 20 00:01:59,686 --> 00:02:19,639 ♬~ 21 00:02:19,639 --> 00:02:39,660 ♬~ 22 00:02:39,660 --> 00:02:59,679 ♬~ 23 00:02:59,679 --> 00:03:19,633 ♬~ 24 00:03:19,633 --> 00:03:37,651 ♬~ 25 00:03:37,651 --> 00:03:44,257 ♬~ 26 00:03:46,660 --> 00:03:51,665 (語り)<慶長4年 閏3月3日> 27 00:03:51,665 --> 00:03:54,000 <五大老の1人➡ 28 00:03:54,000 --> 00:03:58,605 前田利家が亡くなった その夜のこと> 29 00:04:02,275 --> 00:04:05,612 石田三成 討つべし! 30 00:04:05,612 --> 00:04:09,282 異国で命懸けて 戦ってきたは我らぞ! 31 00:04:09,282 --> 00:04:13,620 それを あやつ! 太閤殿下に偽りを並び立て 32 00:04:13,620 --> 00:04:16,957 恩賞を台なしにしおった! 33 00:04:16,957 --> 00:04:19,626 (清正) これ以上 好きにさせてたまるか! 34 00:04:19,626 --> 00:04:21,962 三成こそ奸臣 35 00:04:21,962 --> 00:04:26,633 豊臣の財宝を思うままにし 私腹を肥やしておるのよ 36 00:04:26,633 --> 00:04:28,635 (兵たち)お~っ! 37 00:04:28,635 --> 00:04:30,637 (実頼)石田屋敷に要事じゃと? 38 00:04:30,637 --> 00:04:34,307 (兼続)石田殿はご無事か? (家臣)子細は分かりませぬ 39 00:04:34,307 --> 00:04:40,981 ♬~ 40 00:04:40,981 --> 00:04:42,983 何者じゃ? 41 00:04:42,983 --> 00:04:45,986 (使者)石田治部少輔様よりの 使いでござる 42 00:04:48,321 --> 00:04:50,323 なんと? 43 00:04:50,323 --> 00:04:54,327 これより徳川屋敷に参ると 44 00:04:56,997 --> 00:04:59,299 相分かった (使者)はっ 45 00:05:02,602 --> 00:05:06,606 事もあろうに 徳川屋敷とは… 46 00:05:06,606 --> 00:05:10,610 敵の懐ではございませぬか いや… 47 00:05:10,610 --> 00:05:13,280 一か八かの賭けじゃ 48 00:05:13,280 --> 00:05:17,617 今 逃げ込めるのは 家康の所しかないと 49 00:05:17,617 --> 00:05:21,288 だが 家康も それほど甘い男ではない 50 00:05:21,288 --> 00:05:24,624 これ幸いと命奪うやもしれぬ 51 00:05:24,624 --> 00:05:27,961 直ちに救いに行かねば… 52 00:05:27,961 --> 00:05:32,632 石田殿は 豊臣家の一切を 取りしきるお人 53 00:05:32,632 --> 00:05:36,303 その命を奪おうとは天下の暴挙➡ 54 00:05:36,303 --> 00:05:40,640 大老の1人として この騒ぎを鎮めるとなれば➡ 55 00:05:40,640 --> 00:05:42,943 上杉が兵を出す 名分も立ちましょう 56 00:05:46,313 --> 00:05:50,984 大老どうしのいさかいは ご法度じゃ 57 00:05:50,984 --> 00:05:54,988 (実頼)しかし 今は危急の時 58 00:05:54,988 --> 00:05:57,991 なればこそじゃ 59 00:05:57,991 --> 00:05:59,993 筋目を通さねばならぬ 60 00:06:03,597 --> 00:06:06,933 福島 加藤らの所業 61 00:06:06,933 --> 00:06:10,937 お主の言うように 天下を恐れぬ暴挙じゃ 62 00:06:10,937 --> 00:06:13,940 だが 殿の仰せのとおり 63 00:06:13,940 --> 00:06:17,944 むやみに 兵を出しても事は収まらぬ 64 00:06:17,944 --> 00:06:20,280 (実頼)では どうするのです?➡ 65 00:06:20,280 --> 00:06:24,618 このまま石田殿を 見殺しにするとでも? 66 00:06:24,618 --> 00:06:29,956 ♬~ 67 00:06:29,956 --> 00:06:34,961 殿 ひとつ策がございます 68 00:06:34,961 --> 00:06:40,634 ♬~ 69 00:06:40,634 --> 00:06:45,639 夜分 にわかに お目通りを 願いたるご無礼 お許しください 70 00:06:45,639 --> 00:06:47,641 火急の用にございまする 71 00:06:47,641 --> 00:06:49,943 かまわぬ いかがした? 72 00:06:51,311 --> 00:06:55,315 なんとしても 治部少輔を救いとうございます 73 00:06:55,315 --> 00:06:58,918 お方様 お力をお貸しくださいませ 74 00:07:05,258 --> 00:07:07,594 (家康)さすが 治部少輔➡ 75 00:07:07,594 --> 00:07:11,598 まさか我が屋敷に来るとは 76 00:07:11,598 --> 00:07:16,603 わしを こたびの黒幕と見たか? 77 00:07:16,603 --> 00:07:20,940 (井伊)確かに 下手に事に及べば➡ 78 00:07:20,940 --> 00:07:23,610 どのようなうわさが立つか… 79 00:07:23,610 --> 00:07:27,947 治部は以前 我が殿を 亡き者にせんと謀りおった➡ 80 00:07:27,947 --> 00:07:30,283 そこをつけばよい 81 00:07:30,283 --> 00:07:32,285 (井伊)では… 82 00:07:32,285 --> 00:07:34,287 (家臣)申し上げます 83 00:07:34,287 --> 00:07:37,624 ただ今 早馬にて お城より書状が (正信)後にせい 84 00:07:37,624 --> 00:07:40,627 しかし 淀のお方様の 使者にございまする 85 00:07:44,631 --> 00:07:47,300 (家康)「石田治部を助けしこと➡ 86 00:07:47,300 --> 00:07:49,302 喜ばしき限りなり➡ 87 00:07:49,302 --> 00:07:53,907 内府殿のお働き 見事というほかなく候」 88 00:07:55,642 --> 00:07:58,311 なぜ? 89 00:07:58,311 --> 00:08:00,513 あの女がすでに知っとる? 90 00:08:01,581 --> 00:08:04,250 その使者とは誰じゃ? 91 00:08:04,250 --> 00:08:08,922 上杉景勝家臣 大国但馬守実頼と 92 00:08:08,922 --> 00:08:14,594 して 直江兼続の弟ではないか 93 00:08:14,594 --> 00:08:16,596 それほどの者が 94 00:08:16,596 --> 00:08:19,933 この書状を届けに参ったと…? 95 00:08:19,933 --> 00:08:24,604 これは石田三成に手を出せば 96 00:08:24,604 --> 00:08:26,940 淀の方だけでなく 97 00:08:26,940 --> 00:08:29,943 上杉も黙ってはいないという 警告では? 98 00:08:29,943 --> 00:08:31,945 迷うことはござりませぬ 99 00:08:31,945 --> 00:08:37,550 石田は自害したと申せば済むこと 100 00:08:48,962 --> 00:08:52,632 いや~ 石田殿 こよいは大変でござったの 101 00:08:52,632 --> 00:08:54,634 あっ じゃが 安心なさるがよい 102 00:08:54,634 --> 00:08:56,636 福島 加藤ら 103 00:08:56,636 --> 00:08:59,939 わしが必ず説得する うん うん 104 00:09:04,911 --> 00:09:06,913 イッ ハァ~ッ 105 00:09:07,914 --> 00:09:11,918 ハァ~ さて 106 00:09:11,918 --> 00:09:16,589 この騒ぎの収め方じゃが 107 00:09:16,589 --> 00:09:18,591 どうじゃ 108 00:09:18,591 --> 00:09:20,927 しばらく居城の佐和山にて➡ 109 00:09:20,927 --> 00:09:24,264 のんびりされるというのは… 110 00:09:24,264 --> 00:09:26,933 私がいなくなれば 111 00:09:26,933 --> 00:09:29,602 この国の政は なんとなりましょう 112 00:09:29,602 --> 00:09:33,940 ほう~っ 大した自信じゃの ホホホッ 113 00:09:33,940 --> 00:09:37,944 後は この家康に任せるがよい 114 00:09:38,945 --> 00:09:44,284 天下の政を1大名にすぎぬ 内府様が仕切られては 115 00:09:44,284 --> 00:09:47,954 太閤殿下の ご遺志に背くこととなる 116 00:09:47,954 --> 00:09:52,959 我らの政は 天下万民のためのものであるべき 117 00:09:54,627 --> 00:09:58,932 己だけが よき目を見んとするは 公平ならず! 118 00:10:00,967 --> 00:10:03,970 申したの➡ 119 00:10:03,970 --> 00:10:05,972 じゃが 若年より 120 00:10:05,972 --> 00:10:08,975 共に殿下の側に仕えた者たちに 121 00:10:08,975 --> 00:10:11,311 殺されかけたのは 122 00:10:11,311 --> 00:10:13,313 どこのどなた?➡ 123 00:10:14,981 --> 00:10:17,984 それほど憎まれる者に 124 00:10:17,984 --> 00:10:23,323 果たして 天下万民を幸せにする 125 00:10:23,323 --> 00:10:26,659 政が務まるかの 126 00:10:26,659 --> 00:10:31,664 ♬~ 127 00:10:31,664 --> 00:10:34,000 そなたには 128 00:10:34,000 --> 00:10:37,303 所詮 人は付いてこぬと知れ! 129 00:10:40,340 --> 00:10:43,009 <家康は 三成を➡ 130 00:10:43,009 --> 00:10:47,013 蟄居へと 追い込んだのでございます> 131 00:10:49,349 --> 00:10:54,687 <石田三成を政から退けた家康は➡ 132 00:10:54,687 --> 00:10:59,359 秀吉が建てた伏見城へ入城➡ 133 00:10:59,359 --> 00:11:03,296 みずから 秀頼の後見役となって➡ 134 00:11:03,296 --> 00:11:05,632 一切の政務を➡ 135 00:11:05,632 --> 00:11:10,303 思うがままと したのでございます> 136 00:11:10,303 --> 00:11:12,639 伏見城への勝手な入城は 137 00:11:12,639 --> 00:11:15,975 おのが1人で 天下を治めるための布石 138 00:11:15,975 --> 00:11:19,579 このままでは 五大老など名ばかりでございます 139 00:11:21,648 --> 00:11:24,651 分かっておる 140 00:11:24,651 --> 00:11:28,321 家康の強引なやり方は 141 00:11:28,321 --> 00:11:30,323 虫ずが走るわ 142 00:11:31,324 --> 00:11:34,928 毛利様 何とぞお力を… 143 00:11:36,663 --> 00:11:39,999 承知いたした 144 00:11:39,999 --> 00:11:43,670 ここは 任せておけ 145 00:11:43,670 --> 00:11:45,672 はっ! 146 00:11:47,340 --> 00:11:50,677 <そして 数日後> 147 00:11:50,677 --> 00:11:54,013 (増田)前田中納言利長様には➡ 148 00:11:54,013 --> 00:11:59,352 徳川内府様の闇討ちを 企てておられる様子 149 00:11:59,352 --> 00:12:03,289 程なく 加賀に詰問状を送る 手はずとなっており申す 150 00:12:03,289 --> 00:12:05,959 前田殿の企て 151 00:12:05,959 --> 00:12:09,963 これは 真でござるか?➡ 152 00:12:11,297 --> 00:12:15,301 我らに諮りもされず 処分を下されようとは➡ 153 00:12:15,301 --> 00:12:20,640 前の石田治部少輔 蟄居の時と同じ➡ 154 00:12:20,640 --> 00:12:24,644 たとえ 筆頭大老といえども 155 00:12:24,644 --> 00:12:27,981 お一人ですべて勝手に 156 00:12:27,981 --> 00:12:30,984 仕置きなされるのは 157 00:12:30,984 --> 00:12:33,987 いかがなことかと思いましてな 158 00:12:33,987 --> 00:12:38,324 (舌打ち) 毛利殿は 159 00:12:38,324 --> 00:12:41,327 わしに意見なさるか? 160 00:12:43,663 --> 00:12:46,332 はても 161 00:12:46,332 --> 00:12:51,337 お偉いことでござるのう (輝元)いや わしは 162 00:12:51,337 --> 00:12:53,640 大老の1人として… (家康)あっ…➡ 163 00:12:54,674 --> 00:12:56,676 そうじゃ 164 00:12:58,011 --> 00:13:00,613 忘れておった 165 00:13:05,284 --> 00:13:09,622 この場で たださねばならぬ事が 166 00:13:09,622 --> 00:13:12,925 もうひとつござった 167 00:13:15,294 --> 00:13:18,298 石田治部少輔も➡ 168 00:13:18,298 --> 00:13:22,902 拙者の闇討ちを企てておった➡ 169 00:13:26,306 --> 00:13:29,308 しかも 上杉の家老 170 00:13:29,308 --> 00:13:33,980 直江山城守は主君を差し置き➡ 171 00:13:33,980 --> 00:13:36,983 治部少輔と相語らって 172 00:13:36,983 --> 00:13:40,653 天下の政を私せんとしたと 173 00:13:40,653 --> 00:13:42,655 聞き及ぶ 174 00:13:42,655 --> 00:13:49,996 ♬~ 175 00:13:49,996 --> 00:13:53,332 かようなやからが➡ 176 00:13:53,332 --> 00:13:57,337 この場に連なって おることのほうが よほど 177 00:13:57,337 --> 00:14:00,940 ゆゆしきふらちでは ござらんか! 178 00:14:00,940 --> 00:14:08,614 ♬~ 179 00:14:08,614 --> 00:14:10,616 お控えあれ! 180 00:14:13,619 --> 00:14:16,189 我が家中に そのようなふらち者は 181 00:14:19,092 --> 00:14:21,094 1人もおりませぬ 182 00:14:30,103 --> 00:14:32,105 (輝元)上杉殿っ 183 00:14:44,784 --> 00:14:46,786 内府殿 184 00:14:49,455 --> 00:14:52,125 よもや 185 00:14:52,125 --> 00:14:54,460 太閤殿下のご遺言に 186 00:14:54,460 --> 00:14:58,364 背き奉る おつもりでは ござるまいな? 187 00:14:59,732 --> 00:15:02,735 (秀家)直江山城っ なんとかせよ! 188 00:15:02,735 --> 00:15:05,071 はばかりながら 189 00:15:05,071 --> 00:15:08,408 主は当然のことを申しておるまで 190 00:15:08,408 --> 00:15:11,677 秀頼君ご成人あそばすまでは 191 00:15:11,677 --> 00:15:17,016 大老衆が力を合わせ 天下を治めていくと 192 00:15:17,016 --> 00:15:21,320 内府様は 太閤殿下の御前で誓われました 193 00:15:22,688 --> 00:15:27,026 よもや お忘れではありますまい 194 00:15:27,026 --> 00:15:34,367 ♬~ 195 00:15:34,367 --> 00:15:37,370 内府様 196 00:15:37,370 --> 00:15:42,375 どうか 幼き秀頼君を守り奉り 197 00:15:42,375 --> 00:15:45,378 万民安楽のお志を 198 00:15:49,715 --> 00:15:54,320 天下は ただ一人のものにあらず! 199 00:15:57,390 --> 00:15:59,992 なんじゃと~? 200 00:15:59,992 --> 00:16:15,007 ♬~ 201 00:16:15,007 --> 00:16:17,009 あ… 202 00:16:18,010 --> 00:16:21,681 忘れとった 203 00:16:21,681 --> 00:16:26,686 これも前々から 言おうと思っておったことを 204 00:16:26,686 --> 00:16:34,660 ♬~ 205 00:16:34,660 --> 00:16:37,997 上杉殿は 206 00:16:37,997 --> 00:16:41,601 会津に国替えしたばかり 207 00:16:42,668 --> 00:16:45,671 ここらで 208 00:16:45,671 --> 00:16:49,342 帰国されてはいかがかな? 209 00:16:49,342 --> 00:17:01,621 ♬~ 210 00:17:01,621 --> 00:17:04,624 あのような くだらぬ狂言には つきおうておれぬ 211 00:17:04,624 --> 00:17:07,960 帰れと言うなら帰るまでじゃ お待ちを! 212 00:17:07,960 --> 00:17:11,964 天下の政を一手に収めんとする 家康のねらいは明らか 213 00:17:11,964 --> 00:17:15,635 ここで応じては 家康の思うつぼでございます 214 00:17:15,635 --> 00:17:18,304 いずれは天が見限ろう 215 00:17:18,304 --> 00:17:21,307 しかし 会津へ帰れば 216 00:17:21,307 --> 00:17:23,976 家康の施行を 止めることはできませぬ 217 00:17:23,976 --> 00:17:43,663 ♬~ 218 00:17:43,663 --> 00:17:48,668 ♬~ 219 00:17:48,668 --> 00:17:51,337 殿も 220 00:17:51,337 --> 00:17:54,006 会津へ帰れとは 221 00:17:54,006 --> 00:17:56,609 家康の挑戦であると? 222 00:18:03,282 --> 00:18:05,284 帰国の支度にかかれ 223 00:18:08,955 --> 00:18:11,624 ひとたび帰国すれば 224 00:18:11,624 --> 00:18:16,629 家康は上杉に逆賊の汚名を着せ 225 00:18:16,629 --> 00:18:18,931 戦を仕掛けてくるであろう 226 00:18:21,300 --> 00:18:24,637 さすれば 227 00:18:24,637 --> 00:18:26,639 迎え討つほかはない 228 00:18:37,316 --> 00:18:41,988 すっかり 涼しゅうなりました 229 00:18:41,988 --> 00:18:44,590 じきに 中秋の名月 230 00:18:48,661 --> 00:18:52,665 さあ お前様もご覧くださいませ 231 00:18:56,335 --> 00:19:00,539 かようなときこそ 月をめでられるが何より 232 00:19:01,607 --> 00:19:04,276 心穏やかであれば 233 00:19:04,276 --> 00:19:06,612 よき思案も 浮かんでまいりましょう 234 00:19:06,612 --> 00:19:11,617 (虫の音) 235 00:19:21,961 --> 00:19:25,564 もう そんな季節に なっていたのじゃなあ 236 00:19:27,633 --> 00:19:30,236 気付く いとまもなかったわ 237 00:19:37,977 --> 00:19:41,580 お前様 うん? 238 00:19:42,982 --> 00:19:45,985 こうして2人して月を眺めるのは 239 00:19:45,985 --> 00:19:48,287 ほんに久しぶり 240 00:19:51,323 --> 00:19:58,664 ♬~ 241 00:19:58,664 --> 00:20:03,002 いつも 苦労ばかりさせておる 242 00:20:03,002 --> 00:20:08,340 ♬~ 243 00:20:08,340 --> 00:20:10,342 すまぬ 244 00:20:12,344 --> 00:20:16,949 こたびも そなたを置いてゆかねばならぬ 245 00:20:20,686 --> 00:20:22,688 なんの 246 00:20:22,688 --> 00:20:31,030 ♬~ 247 00:20:31,030 --> 00:20:34,033 すべて分かっておりますゆえ 248 00:20:34,033 --> 00:20:42,041 ♬~ 249 00:20:42,041 --> 00:20:44,043 お船… 250 00:20:44,043 --> 00:20:51,050 ♬~ 251 00:20:51,050 --> 00:20:56,055 <この眺め 決して忘れまいぞ> 252 00:20:56,055 --> 00:21:05,331 ♬~ 253 00:21:05,331 --> 00:21:07,333 (秀秋)帰らねばならぬか 254 00:21:09,001 --> 00:21:13,005 家康の なりふりかまわぬやり方 255 00:21:13,005 --> 00:21:16,609 ふがいなき 毛利 宇喜多➡ 256 00:21:19,011 --> 00:21:22,014 そなたらが帰ってしまったら➡ 257 00:21:22,014 --> 00:21:26,018 何やら 京に よからぬ事が起きる気がして 258 00:21:26,018 --> 00:21:28,621 なんとも心もとないのじゃ~っ 259 00:21:39,031 --> 00:21:42,034 景勝 260 00:21:42,034 --> 00:21:45,337 必ずや また 生きて会おうぞ 261 00:21:47,039 --> 00:21:49,041 はっ 262 00:21:51,710 --> 00:21:55,047 兼続っ➡ 263 00:21:55,047 --> 00:21:57,983 そちもじゃぞ 264 00:21:57,983 --> 00:21:59,985 はっ 265 00:22:06,325 --> 00:22:11,664 (景勝)我らは本日 帰国の途につく 266 00:22:11,664 --> 00:22:14,333 だが こちらから決して 267 00:22:14,333 --> 00:22:16,635 軽はずみなまねはせぬ 268 00:22:20,339 --> 00:22:22,675 その証しとして 269 00:22:22,675 --> 00:22:26,278 そのほうらを ここに残す 270 00:22:28,681 --> 00:22:31,684 よいな (家臣たち)はは~っ 271 00:22:34,687 --> 00:22:36,689 菊… 272 00:22:36,689 --> 00:22:38,691 (菊姫)はい 273 00:22:39,692 --> 00:22:44,029 共に連れて帰れぬこと 許せ 274 00:22:44,029 --> 00:22:49,034 ♬~ 275 00:22:49,034 --> 00:22:52,037 万事 心得ております 276 00:22:56,375 --> 00:23:00,279 我らのことは 心配なされますな 277 00:23:02,648 --> 00:23:07,319 奥方様のことは お任せくださいませ 278 00:23:07,319 --> 00:23:11,323 後のことは 一切ご案じなきよう 279 00:23:11,323 --> 00:23:23,335 ♬~ 280 00:23:23,335 --> 00:23:25,337 では 参る 281 00:23:25,337 --> 00:23:45,357 ♬~ 282 00:23:45,357 --> 00:24:05,311 ♬~ 283 00:24:05,311 --> 00:24:11,984 ♬~ 284 00:24:11,984 --> 00:24:15,321 <こうして 上杉の軍勢は➡ 285 00:24:15,321 --> 00:24:19,625 京から 引き揚げたのでございました> 286 00:24:21,660 --> 00:24:24,330 <そして兼続は1人➡ 287 00:24:24,330 --> 00:24:26,999 ひそかに軍を離れ➡ 288 00:24:26,999 --> 00:24:30,336 蟄居中の石田三成のもとへ➡ 289 00:24:30,336 --> 00:24:33,339 立ち寄ったのでございます> 290 00:24:35,674 --> 00:24:39,011 ほう~ 驚いた 291 00:24:39,011 --> 00:24:41,680 これほどの清貧ぶりとは… 292 00:24:41,680 --> 00:24:44,350 …はい 293 00:24:44,350 --> 00:24:48,654 私利私欲にふけるやからに 見せとうございます 294 00:24:51,023 --> 00:24:53,625 ほんに誤解されやすい男よ 295 00:24:55,361 --> 00:24:57,363 誰かが そうなるように 296 00:24:57,363 --> 00:24:59,965 うわさを流しているので ございましょう 297 00:25:06,972 --> 00:25:08,974 あそこでございます➡ 298 00:25:11,643 --> 00:25:15,247 毎日 あのように わらじを編んでおられます 299 00:25:31,997 --> 00:25:34,333 帰れ 300 00:25:34,333 --> 00:25:37,669 話があって来たのじゃ 301 00:25:37,669 --> 00:25:40,672 今の俺には なんの力も無い 302 00:25:42,341 --> 00:25:44,343 話すだけ むだよ 303 00:25:47,012 --> 00:25:49,014 何を言う 304 00:25:49,014 --> 00:25:53,352 天下の知恵者 石田三成であろう? 305 00:25:53,352 --> 00:25:57,356 天下など… 306 00:25:57,356 --> 00:26:01,260 今では 天下人に いちばん ふさわしくない者が天下人よ 307 00:26:02,628 --> 00:26:04,630 もう どうすることもできぬ 308 00:26:07,966 --> 00:26:09,968 三成… 309 00:26:24,316 --> 00:26:26,919 お主のわらじは下手じゃのう 310 00:26:29,655 --> 00:26:31,657 どれっ 311 00:26:34,660 --> 00:26:37,663 子どもの頃 よう編んだのじゃ 312 00:26:45,003 --> 00:26:47,005 懐かしいのう 313 00:26:47,005 --> 00:26:52,010 ♬~ 314 00:26:52,010 --> 00:26:54,680 ほれ どうじゃ? 315 00:26:54,680 --> 00:26:57,015 お主より よほど早いわ 316 00:26:57,015 --> 00:27:13,298 ♬~ 317 00:27:13,298 --> 00:27:16,635 殿下が なぜ 318 00:27:16,635 --> 00:27:19,638 あれほど お前を欲しがったのか 319 00:27:21,640 --> 00:27:23,942 今となっては よう分かる 320 00:27:28,647 --> 00:27:32,651 お前には人が付いてくる 321 00:27:32,651 --> 00:27:34,653 お前の言うことなら… 322 00:27:35,988 --> 00:27:38,991 福島や加藤らとて 323 00:27:38,991 --> 00:27:40,993 耳を傾ける 324 00:27:44,329 --> 00:27:48,333 その力こそが 325 00:27:48,333 --> 00:27:52,337 豊臣の天下の守りとなると 326 00:27:52,337 --> 00:27:55,007 殿下は見抜かれていたのであろう 327 00:27:55,007 --> 00:28:00,612 ♬~ 328 00:28:00,612 --> 00:28:03,916 家康に ここまで やられる事態を招いたのは俺だ 329 00:28:06,952 --> 00:28:08,954 俺の人望のなさゆえだ 330 00:28:08,954 --> 00:28:14,293 ♬~ 331 00:28:14,293 --> 00:28:18,630 違うなあ 332 00:28:18,630 --> 00:28:23,235 確かに お主は 少々情に疎いところはある 333 00:28:24,303 --> 00:28:27,639 だが 私利私欲なく 334 00:28:27,639 --> 00:28:30,309 誠実なこと 335 00:28:30,309 --> 00:28:33,312 心ある者なら誰でも知っておる 336 00:28:34,980 --> 00:28:37,649 太閤殿下の盾となり 337 00:28:37,649 --> 00:28:41,253 殿下のなされし罪の ほとんどを お主がかぶった 338 00:28:42,654 --> 00:28:45,324 いくら主のためとはいえ 339 00:28:45,324 --> 00:28:47,626 誰にでも できることではない 340 00:28:50,329 --> 00:28:54,100 お主は それほどまでに 341 00:28:54,100 --> 00:28:58,270 優しくも強くもなれる男だ 342 00:28:58,270 --> 00:29:05,944 ♬~ 343 00:29:05,944 --> 00:29:08,246 このわらじだがのう 344 00:29:11,283 --> 00:29:15,287 ここをもう少し 強く編んだほうがよい 345 00:29:16,288 --> 00:29:20,626 合戦では ここがいちばんすり切れる 346 00:29:20,626 --> 00:29:26,298 ♬~ 347 00:29:26,298 --> 00:29:30,636 兵たちに 履かせてやるのであろう? 348 00:29:30,636 --> 00:29:39,244 ♬~ 349 00:29:48,320 --> 00:29:52,991 上杉は会津に戻る 350 00:29:52,991 --> 00:29:57,295 家康は 近いうちに動きだすだろう 351 00:30:03,001 --> 00:30:05,604 俺が家康に立ち向かい 352 00:30:08,674 --> 00:30:11,276 正義を示さねばならぬ 353 00:30:15,681 --> 00:30:17,683 そうだな? 354 00:30:21,687 --> 00:30:25,991 やるからには 勝たねばならぬ 355 00:30:39,705 --> 00:30:42,374 家康はすでに58 356 00:30:42,374 --> 00:30:47,379 一刻も早く天下を奪い取るため 大戦をしたがっておる 357 00:30:47,379 --> 00:30:49,381 その最初の的こそ 358 00:30:51,383 --> 00:30:53,385 我が上杉 359 00:30:55,387 --> 00:30:58,323 我らは決して こちらからは仕掛けぬ 360 00:30:58,323 --> 00:31:02,627 だが 攻め込まれれば 是非もない 361 00:31:04,329 --> 00:31:08,934 その戦 上杉の存亡を懸けた 大戦となるぞ 362 00:31:10,669 --> 00:31:12,671 いかにも 363 00:31:14,673 --> 00:31:18,009 家康は… 364 00:31:18,009 --> 00:31:22,681 畏れ多くも 秀頼様を担ぎ奉り 365 00:31:22,681 --> 00:31:25,684 上杉に逆賊の汚名を着せるだろう 366 00:31:25,684 --> 00:31:28,687 そうなれば 367 00:31:28,687 --> 00:31:33,024 福島 加藤 368 00:31:33,024 --> 00:31:35,360 藤堂 池田など 369 00:31:35,360 --> 00:31:39,364 豊臣恩顧の大名が こぞって参陣し 370 00:31:39,364 --> 00:31:43,034 軍勢は10万にも膨れ上がる 371 00:31:43,034 --> 00:31:45,704 上杉にとっては 372 00:31:45,704 --> 00:31:49,374 絶体絶命の窮地 373 00:31:49,374 --> 00:31:53,044 だが 天下万民の目が 374 00:31:53,044 --> 00:31:56,381 会津に引きつけられたとき 375 00:31:56,381 --> 00:32:00,986 京 大坂に大きな隙が生まれる 376 00:32:00,986 --> 00:32:13,665 ♬~ 377 00:32:13,665 --> 00:32:17,335 ここに 378 00:32:17,335 --> 00:32:19,337 お主がいる 379 00:32:19,337 --> 00:32:25,343 ♬~ 380 00:32:25,343 --> 00:32:30,015 家康と諸大名の大軍が 会津に向かう間 381 00:32:30,015 --> 00:32:34,019 お主は このがら空きになった京で 382 00:32:34,019 --> 00:32:36,354 真の秀頼様の 383 00:32:36,354 --> 00:32:40,025 天下の軍勢を整えろ 384 00:32:40,025 --> 00:32:42,360 我らは地の利を盾に 385 00:32:42,360 --> 00:32:44,696 会津にやって来た家康を 386 00:32:44,696 --> 00:32:47,299 必ずや初戦にて打ち破る 387 00:32:51,036 --> 00:32:55,707 その時こそ 天の時 388 00:32:55,707 --> 00:33:04,983 ♬~ 389 00:33:04,983 --> 00:33:06,985 もし 390 00:33:09,654 --> 00:33:12,991 俺が家康を逆賊として立てば 391 00:33:12,991 --> 00:33:17,662 恩顧の大名は家康を離れ 392 00:33:17,662 --> 00:33:20,665 やつは関東に1人取り残される 393 00:33:23,001 --> 00:33:26,338 恩顧の大名が離れるときには 394 00:33:26,338 --> 00:33:30,675 毛利 小早川 島津などの 395 00:33:30,675 --> 00:33:34,012 西国大名の力がものをいう 396 00:33:34,012 --> 00:33:37,349 そのときには 毛利様を説き伏せ 397 00:33:37,349 --> 00:33:39,651 立っていただく というのはどうだ? 398 00:33:42,354 --> 00:33:44,356 異存ない 399 00:33:44,356 --> 00:33:50,362 ♬~ 400 00:33:50,362 --> 00:33:53,031 これぞ まさしく 401 00:33:53,031 --> 00:33:56,034 殿下のご遺言じゃな 402 00:33:56,034 --> 00:33:57,936 ご遺言? 403 00:33:59,971 --> 00:34:04,643 上方のお主と会津の上杉とで 404 00:34:04,643 --> 00:34:07,646 関東の家康を抑えろと 405 00:34:11,316 --> 00:34:13,318 天下を守れと 406 00:34:13,318 --> 00:34:20,992 ♬~ 407 00:34:20,992 --> 00:34:24,996 共に… 408 00:34:24,996 --> 00:34:28,333 天下を守れ 409 00:34:28,333 --> 00:34:32,671 (秀吉の声)《三成➡ 410 00:34:32,671 --> 00:34:37,008 天下を…》 411 00:34:37,008 --> 00:34:44,015 ♬~ 412 00:34:44,015 --> 00:34:46,618 今の俺にそれができるか? 413 00:34:50,021 --> 00:34:52,624 皆の力を集め 414 00:34:55,026 --> 00:34:57,929 天下を守るということが… 415 00:35:00,632 --> 00:35:02,634 お主にしかできぬ 416 00:35:05,303 --> 00:35:10,976 お主は わしが天下において 417 00:35:10,976 --> 00:35:13,278 最も信ずる男だ 418 00:35:20,318 --> 00:35:23,655 お主の背負う重たき荷を 419 00:35:23,655 --> 00:35:27,659 共に背負うてやれぬこと すまぬ 420 00:35:28,994 --> 00:35:32,664 だが わしは会津にて 421 00:35:32,664 --> 00:35:38,269 家康と伊達 最上との間に楔を打つ 422 00:35:42,674 --> 00:35:45,010 事あるときには 423 00:35:45,010 --> 00:35:47,679 いかなる大軍であろうとも 424 00:35:47,679 --> 00:35:49,681 迎え討つ覚悟だ 425 00:35:49,681 --> 00:36:00,625 ♬~ 426 00:36:00,625 --> 00:36:02,627 相分かった 427 00:36:06,965 --> 00:36:08,967 我が役目 428 00:36:12,637 --> 00:36:15,306 必ず やり遂げてみせよう 429 00:36:15,306 --> 00:36:32,323 ♬~ 430 00:36:32,323 --> 00:36:34,325 うまいのう 431 00:36:36,995 --> 00:36:38,997 兼続 432 00:36:40,999 --> 00:36:43,668 きょう 来てくれたこと 433 00:36:43,668 --> 00:36:46,271 心より礼を申す 434 00:36:48,006 --> 00:36:52,010 武士でありながら 435 00:36:52,010 --> 00:36:56,347 我が身よりも 大切なものを守れぬまま 436 00:36:56,347 --> 00:36:58,249 朽ち果てるところであった 437 00:37:01,619 --> 00:37:03,922 友とは ありがたきもの 438 00:37:06,958 --> 00:37:11,262 生涯 この思いは忘れぬ 439 00:37:21,639 --> 00:37:27,245 もしも この国の安寧を 取り戻すことができたら 440 00:37:28,313 --> 00:37:31,616 次は どうなさいます? 441 00:37:32,650 --> 00:37:35,653 そうじゃのう 442 00:37:35,653 --> 00:37:39,324 田畑を整え 道を造り 443 00:37:39,324 --> 00:37:41,659 暮らしの大本を作る 444 00:37:41,659 --> 00:37:45,663 ハァ 天災にも 備えねばならぬしのう 445 00:37:45,663 --> 00:37:49,334 それに 武士の子だけではなく 446 00:37:49,334 --> 00:37:53,004 百姓 町衆の子らにも 読み書きを教え 447 00:37:53,004 --> 00:37:55,306 よき書物を読ませてやりたいのう 448 00:38:00,612 --> 00:38:03,948 人が人を信じ  449 00:38:03,948 --> 00:38:06,284 慈しみ合える世の中を 450 00:38:06,284 --> 00:38:08,286 つくりたい 451 00:38:13,958 --> 00:38:17,295 アハッ わしばかりに言わすな 452 00:38:17,295 --> 00:38:19,964 お主はどうなのじゃ? 453 00:38:19,964 --> 00:38:23,635 そうだなあ 454 00:38:23,635 --> 00:38:26,304 俺は… 455 00:38:26,304 --> 00:38:29,307 海を旅してみたい 456 00:38:29,307 --> 00:38:31,976 船でか? ああ 457 00:38:31,976 --> 00:38:36,648 そして はるかなる その向こうに何があるのか 458 00:38:36,648 --> 00:38:38,950 この目で見届けたい 459 00:38:39,984 --> 00:38:45,323 フフフッ 天下の次は 海のかなたか 460 00:38:45,323 --> 00:38:47,625 フッ 大きな夢じゃのう 461 00:38:49,327 --> 00:38:52,664 夢は そのくらいのほうがよいのだ 462 00:38:52,664 --> 00:38:57,001 では そのときは わたくしも お供を 463 00:38:57,001 --> 00:39:12,617 ♬~ 464 00:39:12,617 --> 00:39:17,622 ♬~ 465 00:39:17,622 --> 00:39:21,292 このように 美しい夜明けは初めてだ 466 00:39:21,292 --> 00:39:29,634 ♬~ 467 00:39:29,634 --> 00:39:33,638 では 参る 468 00:39:36,307 --> 00:39:38,309 うん 469 00:39:38,309 --> 00:39:44,315 ♬~ 470 00:39:44,315 --> 00:39:49,320 必ずや また会おうぞ 471 00:39:49,320 --> 00:39:56,661 ♬~ 472 00:39:56,661 --> 00:39:59,330 ああ 473 00:39:59,330 --> 00:40:01,332 必ず 474 00:40:01,332 --> 00:40:21,352 ♬~ 475 00:40:21,352 --> 00:40:37,702 ♬~ 476 00:40:37,702 --> 00:40:42,707 ♬~ 477 00:40:42,707 --> 00:40:48,046 <これが兼続と三成の➡ 478 00:40:48,046 --> 00:40:51,716 今生の別れでございました> 479 00:40:51,716 --> 00:40:59,324 ♬~ 480 00:40:59,324 --> 00:41:01,659 <明くる月> 481 00:41:01,659 --> 00:41:05,663 <家康は 大坂城 西の丸を譲り受け➡ 482 00:41:06,664 --> 00:41:11,669 天下人への道を 上り詰めようとしておりました> 483 00:41:13,671 --> 00:41:17,008 <その権威を世に示すため➡ 484 00:41:17,008 --> 00:41:20,678 大坂城にみずからのための➡ 485 00:41:20,678 --> 00:41:24,349 天守を造らせたのでございます> 486 00:41:24,349 --> 00:41:30,021 ♬~ 487 00:41:30,021 --> 00:41:34,692 <さらに 家康に並ぶ力を誇った➡ 488 00:41:34,692 --> 00:41:38,296 前田利家亡き 加賀では> 489 00:41:40,031 --> 00:41:42,033 お許しくだされ 490 00:41:43,034 --> 00:41:46,704 <家康暗殺を企てたという➡ 491 00:41:46,704 --> 00:41:50,375 無実の罪を着せられた利長は➡ 492 00:41:50,375 --> 00:41:54,712 母 まつを人質に差し出し➡ 493 00:41:54,712 --> 00:41:58,916 家康に屈したのでございます> 494 00:42:02,653 --> 00:42:08,326 <そして 家康の侵略の手は いよいよ➡ 495 00:42:08,326 --> 00:42:13,998 上杉に及ぼうと していたのでございました> 496 00:42:13,998 --> 00:42:18,002 会津全域の橋 道を整える 497 00:42:18,002 --> 00:42:21,672 さらに この地に 498 00:42:21,672 --> 00:42:26,344 我らが新しき城 神指城を築城する 499 00:42:26,344 --> 00:42:32,350 ♬~ 500 00:42:33,351 --> 00:42:36,687 この防塁は 清きを守る 正義のとりで 501 00:42:36,687 --> 00:42:40,024 このような無礼な書状 見たことがないわ! 502 00:42:40,024 --> 00:42:42,026 (正則)人質? (三成)彼奴の手から豊臣家を➡ 503 00:42:42,026 --> 00:42:44,028 守れるは 我以外になし 504 00:42:44,028 --> 00:42:47,698 逆賊徳川の討伐に 兵を挙げることに相成った 505 00:42:47,698 --> 00:42:51,035 い… 命ばかりは… (景勝)家康 往生せよ 506 00:42:51,035 --> 00:42:54,038 我らの望みは家康を倒し 507 00:42:54,038 --> 00:42:56,340 清き国を造ることのみ!