1 00:00:12,000 --> 00:00:14,000 ( 和真 ) 帰りたいの? 2 00:00:51,000 --> 00:00:53,000 残念! 3 00:00:53,000 --> 00:00:55,000 あ~! 当たった! 4 00:00:55,000 --> 00:00:57,000 ⚟もう一回… 。 (マトヴェイ) ちょっと壊した 。 5 00:00:57,000 --> 00:01:03,000 [ 2024 年の夏 あのきょうだいは 6 00:01:03,000 --> 00:01:08,000 茨城県 龍ケ崎市で 日本の夏を満喫していました] 7 00:01:11,000 --> 00:01:13,000 ( 一同 ) わ~! アハハハ…! 8 00:01:13,000 --> 00:01:17,000 [ウクライナから避難してきた マトヴェイ君と 9 00:01:17,000 --> 00:01:22,000 年の離れた姉 アナスタシアさん] 10 00:01:22,000 --> 00:01:25,000 わ~ すごい すごい 。 11 00:01:27,000 --> 00:01:32,000 [いつも元気なレギナち ゃ んです] 12 00:01:32,000 --> 00:01:35,000 ( 歓声 ・ 拍手 ) 13 00:01:50,000 --> 00:01:57,000 [もちろん こうしている間にも 母国 ウクライナは戦争中です] 14 00:01:57,000 --> 00:01:59,000 ( 丹羽 ) うん! (アナスタシア) おいしいですね 。 15 00:01:59,000 --> 00:02:02,000 ( 丹羽 ) 冷たくて おいしいね 。 (アナスタシア) うん 。 16 00:02:02,000 --> 00:02:05,000 (スタッフ) スイカって食べるんですか ウクライナで 。 17 00:02:05,000 --> 00:02:08,000 (アナスタシア) うん 。 そうですね 。 18 00:02:08,000 --> 00:02:10,000 ⚟はい どうぞ 。 19 00:02:10,000 --> 00:02:14,000 [この日 家族は ウクライナ 支援の イベント で知り合った 20 00:02:14,000 --> 00:02:17,000 丹羽さんの自宅に お呼ばれしました] 21 00:02:22,000 --> 00:02:25,000 ( 丹羽 ) ちょっとね 。 でも 上手 上手! 22 00:02:28,000 --> 00:02:31,000 ( 丹羽 ) 全然違う 。 お姉ちゃんになっちゃったね 。 23 00:02:45,000 --> 00:02:51,000 ( 丹羽 ) 梨? 梨が好き 。 ふーん そうなんだ 。 24 00:02:58,000 --> 00:03:01,000 ( 丹羽 ) 暑い? お母さん 。 ( アナスタシアのウクライナ語 ) 25 00:03:01,000 --> 00:03:04,000 ( 丹羽 ) 暑いねぇ 。 ( マーヤ ) 暑いね フフフ… 。 26 00:03:12,000 --> 00:03:14,000 ( 子供たちのはしゃぎ声 ) ( 女の子 ) レギナ! 27 00:03:14,000 --> 00:03:19,000 [東京 新宿区の 小学校に通う2人] 28 00:03:19,000 --> 00:03:21,000 [3年生になった レギナちゃんは 29 00:03:21,000 --> 00:03:25,000 1年生のマトヴェイ君に 荷物を持たせると…] 30 00:03:48,000 --> 00:03:52,000 ( 女の子 ) 何で? どうしたの? 31 00:03:57,000 --> 00:04:02,000 [その言葉を聞き 諦めて歩きだすマトヴェイ君] 32 00:04:02,000 --> 00:04:06,000 [年上のきょうだいに まとわりついては煙たがられ 33 00:04:06,000 --> 00:04:11,000 理不尽な目に遭うのは 万国共通のようです] 34 00:04:19,000 --> 00:04:21,000 (スタッフ) 手伝うよ 。 35 00:04:26,000 --> 00:04:29,000 [一方のレギナちゃんは…] 36 00:04:32,000 --> 00:04:35,000 レギナを 。 37 00:04:35,000 --> 00:04:38,000 ( 女の子 ) レギナ 結構 軽いよね 。 ( 女の子 ) ねっ 。 38 00:04:38,000 --> 00:04:40,000 ( 女の子 ) じゃあ おんぶする? 39 00:04:43,000 --> 00:04:46,000 [日本語で 冗談も言えるようになり 40 00:04:46,000 --> 00:04:48,000 すっかり人気者です] 41 00:04:50,000 --> 00:04:53,000 見て 私のお尻は丸見え~ 。 42 00:04:55,000 --> 00:04:58,000 [けれど マトヴェイ君だって] 43 00:05:03,000 --> 00:05:05,000 ( コーチ )100。 44 00:05:05,000 --> 00:05:08,000 [幼稚園で仲良くなった ういと君に誘われ 45 00:05:08,000 --> 00:05:11,000 サッカークラブ に通い始めました] 46 00:05:13,000 --> 00:05:15,000 ( コーチ ) マトヴェイ 覚えてるか? 47 00:05:19,000 --> 00:05:24,000 [彼は彼なりに たくましくなっているようです] 48 00:05:32,000 --> 00:05:36,000 [今では見守るお母さんより よっぽど日本になじみ 49 00:05:36,000 --> 00:05:39,000 こんな質問まで] 50 00:06:19,000 --> 00:06:25,000 [2人が そんな会話をしていた ちょうど そのころ…] 51 00:06:30,000 --> 00:06:34,000 ( 爆発音 ) ( ガラスの割れる音 ) 52 00:06:36,000 --> 00:06:40,000 [マーヤさん一家の古里 ドニプロペトロウスク州には 53 00:06:40,000 --> 00:06:46,000 たびたびミサイルが撃ち込まれ 多くの犠牲者が出ていました] 54 00:06:55,000 --> 00:06:59,000 [思えば 3年前] 55 00:07:03,000 --> 00:07:06,000 ( 爆発音 ) 56 00:07:06,000 --> 00:07:11,000 [ロシアによる 突然の侵攻に揺れる ウクライナ との 57 00:07:11,000 --> 00:07:16,000 テレビ電話に写った レギナちゃんは まだ6歳] 58 00:07:18,000 --> 00:07:22,000 [マトヴェイ君は4歳でした] 59 00:07:25,000 --> 00:07:29,000 [その4年前 マーヤさんの夫 セルギーさんは 60 00:07:29,000 --> 00:07:35,000 マトヴェイ君が生まれてすぐ 心臓発作で他界] 61 00:07:35,000 --> 00:07:40,000 [一回り以上年上の姉 アナスタシアさんは 62 00:07:40,000 --> 00:07:43,330 幼い2人の親代わりでした] 63 00:07:43,330 --> 00:07:48,000 [しかし そんな彼女は 和真さんと結婚し 64 00:07:48,000 --> 00:07:52,000 日本で暮らすことに] 65 00:07:52,000 --> 00:07:56,000 [そこで一家は 長女のアナスタシアさんを頼り 66 00:07:56,000 --> 00:08:00,000 日本への避難を決意したのです] 67 00:08:00,000 --> 00:08:06,000 [その旅は2週間にわたる 壮絶なものでした] 68 00:08:16,000 --> 00:08:21,000 ( レギナのはしゃぎ声 ) 69 00:08:29,000 --> 00:08:34,000 [初めて見る東京の街に 戸惑う子供たち] 70 00:08:37,000 --> 00:08:40,000 [和真さんが指さしたのは…] 71 00:08:40,000 --> 00:08:42,000 ( 和真 ) レギナ あれ 。 72 00:08:42,000 --> 00:08:46,000 ( 和真 ) マトヴェイ マトヴェイ あれ 。 73 00:08:46,000 --> 00:08:50,000 [ゴジラは ウクライナでも有名なようです] 74 00:09:07,000 --> 00:09:13,000 [このころは見るもの 食べるもの 初めてのものばかり] 75 00:09:15,000 --> 00:09:18,000 [日本のたこ焼きは…] 76 00:09:25,000 --> 00:09:28,000 [お気に召さなかったようです] 77 00:09:40,000 --> 00:09:43,000 おいしい 。 おいしい 。 78 00:09:43,000 --> 00:09:46,000 おいしい 。 ( レギナ ) おいしい 。 79 00:09:46,000 --> 00:09:49,000 おいしい 。 うん 。 ( レギナ ) おいしい 。 80 00:09:53,000 --> 00:09:56,000 [3人の生活拠点は 81 00:09:56,000 --> 00:10:00,000 東京都の支援で借りられた 都営住宅でした] 82 00:10:06,000 --> 00:10:09,000 [初めて目にする畳の部屋] 83 00:10:12,000 --> 00:10:15,000 [生活費は日本財団が 84 00:10:15,000 --> 00:10:20,000 1人当たり 年間 100 万円を 支援してくれました] 85 00:10:23,000 --> 00:10:27,000 ♬ 「 あいうえお かきくけこ 」 86 00:10:27,000 --> 00:10:30,000 ♬ 「 さしすせそ 」 87 00:10:30,000 --> 00:10:35,000 [どんどん日本になじんでゆく 子供たちとは裏腹に 88 00:10:35,000 --> 00:10:39,000 マーヤさんは 来日して1年がたったころ 89 00:10:39,000 --> 00:10:42,000 こんな思いを 口にしていました] 90 00:11:14,000 --> 00:11:18,000 [何度も何度も こんな話が繰り返されながら 91 00:11:18,000 --> 00:11:22,000 時だけは無情に過ぎてゆきます] 92 00:11:26,000 --> 00:11:28,000 [そして…] 93 00:11:35,000 --> 00:11:38,000 来ました~ 。 ( レギナ ) イェーイ! 94 00:11:38,000 --> 00:11:45,000 [レギナちゃんは 日本で 3度目の誕生日を迎えました] 95 00:11:45,000 --> 00:11:47,000 [料理の得意なマーヤさんは 96 00:11:47,000 --> 00:11:51,000 今回も 自分でケーキを焼いたようです] 97 00:12:06,000 --> 00:12:12,000 [風船に書かれたウクライナ語は 読めません] 98 00:12:12,000 --> 00:12:14,000 ( ウクライナ語 ) 99 00:12:19,000 --> 00:12:21,000 わあ! ( アナスタシアのウクライナ語 ) 100 00:12:28,000 --> 00:12:31,000 ( アナスタシアのウクライナ語 ) 101 00:12:31,000 --> 00:12:36,000 [ちょっと マシュマロ の位置が悪かったみたい] 102 00:12:36,000 --> 00:12:38,000 (携帯電話) ( シャッター音 ) 103 00:12:38,000 --> 00:12:40,000 ( レギナのウクライナ語 ) ( マーヤの笑い声 ) 104 00:12:40,000 --> 00:12:44,000 [デコレーションは 黒焦げになってしまったけれど 105 00:12:44,000 --> 00:12:50,000 レギナちゃんはやっぱり ママの手作りケーキが大好きで] 106 00:12:50,000 --> 00:12:53,000 [マーヤさんも そんな子供たちの成長が 107 00:12:53,000 --> 00:12:56,000 心の支えでした] 108 00:12:56,000 --> 00:12:59,000 (携帯電話) ( シャッター音 ) 109 00:13:15,000 --> 00:13:19,000 [けれど そうして過ぎていった時間が 110 00:13:19,000 --> 00:13:23,000 家族に新たな問題を 突き付けました] 111 00:14:02,000 --> 00:14:07,000 [支援金は あと9カ月で打ち切り] 112 00:14:07,000 --> 00:14:10,000 [それまでに これからの身の振り方を 113 00:14:10,000 --> 00:14:13,000 考えなければなりません] 114 00:14:13,000 --> 00:14:18,000 [日本に残るのか それとも…] 115 00:14:23,000 --> 00:14:27,000 [マーヤさんの心が 帰国に傾いていたのには 116 00:14:27,000 --> 00:14:30,000 こんな理由もありました] 117 00:14:33,000 --> 00:14:35,000 [見せられたのは 118 00:14:35,000 --> 00:14:42,000 ウクライナに残してきた 兄 ジェニャさんを捜すSNS] 119 00:14:47,000 --> 00:14:50,000 [マーヤさんは 古里の町を出て 120 00:14:50,000 --> 00:14:53,000 日本に避難するとき 121 00:14:53,000 --> 00:14:57,000 障害のある兄を 残さざるを得なかったのです] 122 00:15:01,000 --> 00:15:04,000 [両親を亡くしている マーヤさんは 123 00:15:04,000 --> 00:15:08,000 兄の面倒を 亡くなった夫の母に託し 124 00:15:08,000 --> 00:15:11,000 それでも 心配なときは 125 00:15:11,000 --> 00:15:14,000 2度の一時帰国で しのいできました] 126 00:15:16,000 --> 00:15:20,000 [けれど もう限界だったのか…] 127 00:15:22,000 --> 00:15:26,000 [ジェニャさんは 目を離した隙に失踪] 128 00:15:26,000 --> 00:15:30,000 [2日後 警察に保護された兄の言葉は 129 00:15:30,000 --> 00:15:33,000 マーヤさんの心をえぐりました] 130 00:16:24,000 --> 00:16:27,000 [しかし そんな思いとは裏腹に 131 00:16:27,000 --> 00:16:31,000 このころ マーヤさんが住んでいた 町の近くにも 132 00:16:31,000 --> 00:16:37,000 ミサイルが撃ち込まれ 多くの負傷者が出ていました] 133 00:16:39,000 --> 00:16:44,000 [その中には レギナち ゃ んと同じ年頃の子供も] 134 00:16:44,000 --> 00:16:51,000 ( ウクライナ語の会話 ) 135 00:16:51,000 --> 00:16:56,000 ( マーヤのウクライナ語 ) 136 00:17:00,000 --> 00:17:05,000 [この都営住宅にいる限り 子供たちが安全なことは 137 00:17:05,000 --> 00:17:10,000 マーヤさんだって 頭では分かっているはずです] 138 00:17:19,000 --> 00:17:22,000 [けれど 理屈だけで 139 00:17:22,000 --> 00:17:26,000 人は大事な判断をすることも できません] 140 00:17:28,000 --> 00:17:32,000 [問題は そんな いら立ちの中にいる お母さんを 141 00:17:32,000 --> 00:17:37,000 子供たちが どう感じているかです] 142 00:17:41,000 --> 00:17:45,000 [ 2024 年も押し迫ってきました] 143 00:17:50,000 --> 00:17:54,000 レギナ さっき本気でたたいた 。 144 00:17:54,000 --> 00:17:58,000 この人が たたいたんだよね 。 145 00:18:07,000 --> 00:18:11,000 [ ウクライナ で美容師資格を持っている マーヤさんが 146 00:18:11,000 --> 00:18:13,000 和真さんを散髪する姿は 147 00:18:13,000 --> 00:18:20,000 一見 ほほ笑ましい 義理の母と息子の光景です] 148 00:18:22,000 --> 00:18:28,000 [けれど 遠い異国での生活には 問題もたくさん] 149 00:18:32,000 --> 00:18:34,000 (マトヴェイ) え~ !? 150 00:18:45,000 --> 00:18:48,000 こうです 。 (マトヴェイ) こうです? 151 00:18:48,000 --> 00:18:51,000 ( 和真 ) こう 。 うーん… 不細工 。 152 00:18:51,000 --> 00:18:54,000 もっと奇麗に書こう 。 違うでしょ? これとこれ 。 153 00:19:02,000 --> 00:19:04,000 ( 和真 ) マトヴェイ君… 。 154 00:19:07,000 --> 00:19:09,000 これ ちょっと違う 。 ( 和真 ) うん ちょっと違う 。 155 00:19:09,000 --> 00:19:11,000 もう一回 やり直そう 。 (マトヴェイ) じゃあ これだけ消して 。 156 00:19:11,000 --> 00:19:15,000 [マトヴェイ君は漢字に大苦戦] 157 00:19:17,000 --> 00:19:20,000 目… 目 目 目… 目… 目~ 。 158 00:19:20,000 --> 00:19:24,000 [3年生になった レギナちゃんの宿題は 159 00:19:24,000 --> 00:19:27,000 教えるアナスタシアさんも てこずります] 160 00:19:27,000 --> 00:19:29,000 (アナスタシア)「 当てはまる言葉を 」 161 00:19:29,000 --> 00:19:35,000 [これは日本人でも戸惑う こそあど問題] 162 00:19:43,000 --> 00:19:47,000 [まだ日本語が完璧でない レギナちゃんには 163 00:19:47,000 --> 00:19:51,000 ハードルが高いようです] 164 00:20:06,000 --> 00:20:09,000 (スタッフ) あっ そうなんですね 。 165 00:20:14,000 --> 00:20:16,000 (スタッフ) そうなんですね 。 166 00:21:02,000 --> 00:21:05,000 ( 和真 ) これですかね 。 167 00:21:05,000 --> 00:21:10,000 [実は そんな状況の中 家族にやって来たのは…] 168 00:21:16,000 --> 00:21:19,000 そのメールの中で… 。 169 00:21:26,000 --> 00:21:28,000 (スタッフ) もう飛行機も… 。 170 00:21:30,000 --> 00:21:36,000 [それは 2025 年の5月までに 日本をたたなければ 171 00:21:36,000 --> 00:21:41,000 帰国費用は支援できないという 通知でした] 172 00:21:41,000 --> 00:21:45,000 [申請の期限は3月 14 日] 173 00:22:12,000 --> 00:22:16,000 冒険? 何て… 。 ( 和真 ) 冒険 。 174 00:22:24,000 --> 00:22:26,000 [お母さんが帰るというなら 175 00:22:26,000 --> 00:22:31,000 子供たちだって 帰りたいのは当たり前です] 176 00:22:31,000 --> 00:22:35,000 ( レギナたち ) ♬ 「 世界中の こどもたちが 」 177 00:22:35,000 --> 00:22:39,000 ♬ 「 いちどに 笑ったら 」 178 00:22:39,000 --> 00:22:47,000 ♬ 「 空も 笑うだろう ラララ 海も 笑うだろう 」 179 00:22:47,000 --> 00:22:50,000 (マトヴェイ) 危ないよ 危ないよ~ 。 180 00:22:55,000 --> 00:22:58,000 (マトヴェイ) 面白そう 。 181 00:22:58,000 --> 00:23:04,000 [しかも レギナちゃんと マトヴェイ 君の話を聞いていると…] 182 00:23:07,000 --> 00:23:10,000 ( 女の子 ) そう 。 183 00:23:33,000 --> 00:23:40,000 [もう ウクライナへ帰るのは 決まっているかのようでした] 184 00:23:43,000 --> 00:23:47,000 [あらためて マーヤさんにも聞いてみると…] 185 00:24:11,000 --> 00:24:14,000 (スタッフ) 帰るのは… 。 186 00:24:14,000 --> 00:24:17,000 (スタッフ) レギナと マトヴェイも一緒に帰る? 187 00:24:46,000 --> 00:24:49,000 [マーヤさんが そこまで言うのには 188 00:24:49,000 --> 00:24:52,000 こんな理由もありました] 189 00:24:54,000 --> 00:24:58,000 [この日 2人の子供を連れて 出向いたのは 190 00:24:58,000 --> 00:25:02,000 ウクライナ人の先生が 避難民の子供たちなどに 191 00:25:02,000 --> 00:25:07,000 ウクライナ語を教えてくれる コミュニティー] 192 00:25:11,000 --> 00:25:15,000 [日本に来て3年] 193 00:25:15,000 --> 00:25:17,000 [マトヴェイ君と レギナちゃんは 194 00:25:17,000 --> 00:25:21,000 ウクライナ語の教育を 受けられていないのです] 195 00:25:21,000 --> 00:25:27,000 ( 女性のウクライナ語 ) 196 00:25:27,000 --> 00:25:29,000 ⚟マトヴェイ 。 197 00:25:42,000 --> 00:25:46,000 [年上のクラスにいる レギナちゃんも…] 198 00:25:57,000 --> 00:25:59,000 ( 女の子 ) ♬ 「January February March」 199 00:25:59,000 --> 00:26:02,000 ♬ 「April May」 200 00:26:10,000 --> 00:26:13,000 ( 笑い声 ) 201 00:26:15,000 --> 00:26:20,000 [授業を待つ間 マーヤさんは 避難民の友人たちと…] 202 00:26:30,000 --> 00:26:32,000 [マーヤさんにとっても 203 00:26:32,000 --> 00:26:36,000 たくさん おしゃべりができる 貴重な時間です] 204 00:26:41,000 --> 00:26:48,000 [けれど 日本で苦労して 大学にまで入 っ た アナスタシア さんには 205 00:26:48,000 --> 00:26:52,000 母が危険なウクライナに 帰りたいという気持ちが 206 00:26:52,000 --> 00:26:55,000 どうしても理解できません] 207 00:28:01,000 --> 00:28:03,000 どうするのかな… 。 208 00:28:14,000 --> 00:28:17,000 難しいですね 。 209 00:28:27,000 --> 00:28:32,000 [ロシアの侵攻開始から 丸3年となった この日] 210 00:28:32,000 --> 00:28:35,000 [レギナちゃんと マトヴェイ君は…] 211 00:28:40,000 --> 00:28:43,000 ( 男性 ) プーチンを止めよう 。 ( 一同 ) プーチンを止めよう 。 212 00:28:43,000 --> 00:28:47,000 [おそらくは よく分からぬまま 213 00:28:47,000 --> 00:28:50,000 デモの最前列に立っていました] 214 00:29:22,000 --> 00:29:27,000 [このとき 日本全国にいる ウクライナからの避難民は 215 00:29:27,000 --> 00:29:30,000 およそ 2,000 人] 216 00:29:32,000 --> 00:29:36,000 [それから およそ1週間] 217 00:29:36,000 --> 00:29:38,000 [家族にはもう 218 00:29:38,000 --> 00:29:42,000 悩んでいられる時間が ほとんど残っていませんでした] 219 00:29:44,000 --> 00:29:50,000 [帰国申請期限の 3月 14 日が迫っています] 220 00:29:57,000 --> 00:30:01,000 書類 いるの? 何か書類とかってある? ない? 221 00:30:08,000 --> 00:30:12,000 [マーヤが そこまで言うならと 222 00:30:12,000 --> 00:30:16,000 このとき 2人は 帰国申請の手続きを 223 00:30:16,000 --> 00:30:20,000 前向きに考え始めていたのです] 224 00:30:22,000 --> 00:30:25,000 [ところが…] 225 00:30:27,000 --> 00:30:29,000 [信じがたいニュースが 入ってきたのは 226 00:30:29,000 --> 00:30:32,000 その日の朝でした] 227 00:30:38,000 --> 00:30:44,000 [世界が驚いた 首脳同士の ののしり合い] 228 00:30:46,000 --> 00:30:49,000 [期待されていた停戦は 229 00:30:49,000 --> 00:30:53,000 また振り出しに 戻ってしまいました] 230 00:31:05,000 --> 00:31:10,000 [それでもマーヤさんの意志は 変わらないのでしょうか] 231 00:31:12,000 --> 00:31:14,000 どうする? 232 00:31:45,000 --> 00:31:47,000 [一方 子供たちは…] 233 00:31:47,000 --> 00:31:49,000 ( 和真 ) どうする? (アナスタシア) どうする? 帰る? 234 00:31:54,000 --> 00:31:56,000 ( 和真 ) USJ行きたい? 235 00:32:33,000 --> 00:32:38,000 [その危なさが 本当に分かっているのか] 236 00:32:45,000 --> 00:32:49,000 [和真さんは そう言うのが精いっぱいでした] 237 00:32:49,000 --> 00:32:55,000 [どちらが正しいなんて 決して出ない答えの中で] 238 00:33:07,000 --> 00:33:10,000 [2回目の家族会議が 行われましたが 239 00:33:10,000 --> 00:33:15,000 マーヤさんの意志は やはり固いようでした] 240 00:33:31,000 --> 00:33:33,000 みんなで帰るって 。 241 00:34:26,000 --> 00:34:30,000 [その気持ちは 痛いほど分かりますが 242 00:34:30,000 --> 00:34:37,000 和真さんとアナスタシアさんは やはり納得できません] 243 00:35:07,000 --> 00:35:09,000 ( 和真 ) レギナちゃん ウクライナなの 。 244 00:35:19,670 --> 00:35:22,000 私は別にみんな… 。 245 00:36:23,000 --> 00:36:29,000 [ここまでくると 売り言葉に買い言葉です] 246 00:36:41,000 --> 00:36:45,000 変えれませんっていうか もう変えられませんからね 。 247 00:37:16,000 --> 00:37:21,000 [その言葉に アナスタシア さんの顔が こわばりました] 248 00:37:26,000 --> 00:37:31,000 [ママ もう一度考え直してほしい] 249 00:37:37,000 --> 00:37:51,000 ♬~ 250 00:37:51,000 --> 00:37:53,000 [和真さんが言った 251 00:37:53,000 --> 00:37:57,000 「 金曜日にサインしましょう 」 という言葉] 252 00:37:57,000 --> 00:38:00,000 [その日がやって来ました] 253 00:38:03,000 --> 00:38:05,000 ⚟こんにちは 。 254 00:38:10,000 --> 00:38:16,000 [マーヤさんは やっと この日が来たという顔] 255 00:38:18,000 --> 00:38:23,000 (マトヴェイ) 何で こんなこと やってるんだよ 。 256 00:38:23,000 --> 00:38:26,000 何で… 何で? 257 00:38:26,000 --> 00:38:32,000 [でも 諦めきれなかったのは アナスタシアさんです] 258 00:38:48,000 --> 00:38:54,000 [その言葉を聞き 和真さんも最後の説得です] 259 00:39:08,000 --> 00:39:10,000 (アナスタシア) いや 分かんないではなくて 。 260 00:39:45,000 --> 00:39:47,000 ( 和真 ) マトヴェイ君 。 261 00:39:49,000 --> 00:39:52,000 (マトヴェイ) うん… ううん 。 262 00:39:52,000 --> 00:39:55,000 ( 和真 ) ううん? (アナスタシア) ううんって 。 263 00:39:55,000 --> 00:39:57,000 うん 。 うん うん 。 264 00:39:57,000 --> 00:40:00,000 和真 完成した 。 265 00:40:00,000 --> 00:40:03,000 ちょっと待ちなさい マトヴェイ君 。 266 00:40:09,000 --> 00:40:11,000 え~? 267 00:40:41,000 --> 00:40:44,000 [残酷なことに そのサインは 268 00:40:44,000 --> 00:40:47,000 日本での保証人である 269 00:40:47,000 --> 00:40:51,000 和真さんにも 求められていました] 270 00:40:55,000 --> 00:40:59,000 [もう 引き返すことはできません] 271 00:41:04,000 --> 00:41:09,000 [あとはパソコン画面を 一度クリックすれば 272 00:41:09,000 --> 00:41:12,000 申請終了です] 273 00:41:12,000 --> 00:41:15,000 いっせーので 1! 274 00:41:15,000 --> 00:41:18,000 (アナスタシア) え~? 275 00:41:18,000 --> 00:41:23,000 […と そのときになって レギナちゃんが] 276 00:41:37,000 --> 00:41:39,000 ( 和真 ) マトヴェイ君 もう… 。 277 00:41:49,000 --> 00:41:51,000 ( 和真 ) もう絶対 嫌! 嫌!って言っても 278 00:41:51,000 --> 00:41:54,000 絶対 帰らないといけない 。 どうする? 279 00:41:57,000 --> 00:42:00,000 ( 和真 ) え~ 。 レギナちゃん どうする? 280 00:42:04,000 --> 00:42:07,000 (マトヴェイ) もう押していい? 281 00:42:07,000 --> 00:42:09,000 押したい 。 282 00:42:13,000 --> 00:42:15,000 (マトヴェイ) ここ? 283 00:42:26,000 --> 00:42:29,000 ( 和真 ) いいえ 。 284 00:42:43,000 --> 00:42:45,000 ( 和真 ) 押すの? 285 00:43:03,000 --> 00:43:06,000 (マトヴェイ) 押す? 286 00:43:10,000 --> 00:43:13,000 いっせー… 。 287 00:43:24,000 --> 00:43:27,000 ⚟送った? ( 和真 ) はい 送った 。 288 00:43:30,000 --> 00:43:34,000 ( 和真 ) はい さようなら 。 ( 笑い声 ) 289 00:43:34,000 --> 00:43:36,000 (マトヴェイ) あ~ さよなら! 290 00:43:52,000 --> 00:43:56,000 (マトヴェイ) 何で? ( 和真 ) もう駄目です 。 291 00:43:58,000 --> 00:44:00,000 ⚟解散 。 ( 和真 ) 解散 。 292 00:44:03,000 --> 00:44:08,000 [そして ウクライナのニュースは この日もまた…] 293 00:44:18,000 --> 00:44:21,000 [けれど その言葉を 294 00:44:21,000 --> 00:44:24,000 子供たちが聞くことは ありません] 295 00:44:26,000 --> 00:44:29,000 ( 女の子たち ) バイバーイ! また遊ぼうね 。 元気でね! 296 00:44:29,000 --> 00:44:33,000 元気で 。 バイバイ 。 297 00:44:33,000 --> 00:44:38,000 [日本でできた友達とも 別れの時です] 298 00:44:41,000 --> 00:44:43,000 [そんな中 299 00:44:43,000 --> 00:44:47,000 和真さんから 私たちに届いたメッセージ] 300 00:44:53,000 --> 00:44:57,000 [いったい 何があったのでしょう?]