1 00:00:21,000 --> 00:00:24,000 ( 安嶋 ) モヤモヤは… 。 2 00:00:24,000 --> 00:00:26,000 ( 女性 ) そうなんです 。 それなんです 。 3 00:00:33,000 --> 00:00:35,000 ( 浩子 ) あれっ? 4 00:00:50,000 --> 00:00:54,000 [東京 新橋の レンタルスペースで 5 00:00:54,000 --> 00:00:57,000 ちょっと不思議な誕生日会が 開かれていました] 6 00:00:59,000 --> 00:01:02,000 [聞けば 主役は わざわざ 三重県から 7 00:01:02,000 --> 00:01:04,000 やって来るというのですが 8 00:01:04,000 --> 00:01:07,000 登場した その人は…] 9 00:01:07,000 --> 00:01:09,000 ⚟あ~! おめでとう! 10 00:01:09,000 --> 00:01:11,000 カワイイ 。 11 00:01:11,000 --> 00:01:14,000 [何と おばあちゃんです] 12 00:01:16,000 --> 00:01:19,000 ありがとうございます 。 13 00:01:23,670 --> 00:01:27,000 どうぞ… 。 14 00:01:27,000 --> 00:01:29,000 ⚟乾杯! ( 一同 ) 乾杯! 15 00:01:29,000 --> 00:01:32,000 ⚟ハッピー バースデイ! 16 00:01:32,000 --> 00:01:35,000 [決して 有名人 というわけでもないのに 17 00:01:35,000 --> 00:01:41,000 一人のおばあちゃんのために 集まったメンバーは 多士済々] 18 00:01:46,000 --> 00:01:48,000 浩子さんは そんなに… 。 19 00:01:48,000 --> 00:01:52,000 [いったい なぜ 社会的にも地位ある皆さんから 20 00:01:52,000 --> 00:01:56,000 これほど慕われるのかと聞けば] 21 00:02:09,000 --> 00:02:12,000 [お片付けで人生が好転した?] 22 00:02:15,000 --> 00:02:17,000 [実は この方 23 00:02:17,000 --> 00:02:22,000 ひろこばぁちゃんと呼ばれる お片付けのプロフェッショナル] 24 00:02:22,000 --> 00:02:25,000 [大川 浩子さん 64 歳] 25 00:02:27,000 --> 00:02:30,000 [ 「 片付けで幸せになる 」 を モットーに 26 00:02:30,000 --> 00:02:34,000 60 歳を過ぎて この道に入ると 27 00:02:34,000 --> 00:02:36,000 部屋だけでなく 28 00:02:36,000 --> 00:02:38,000 モヤモヤ していた心まで片付いた 29 00:02:38,000 --> 00:02:40,000 という口コミが広がり 30 00:02:40,000 --> 00:02:42,670 今では 仕事の依頼が 31 00:02:42,670 --> 00:02:44,670 ひっきりなしです] 32 00:02:49,000 --> 00:02:55,000 [自宅は三重県だというのに この日も依頼は長野県から] 33 00:02:55,000 --> 00:02:58,000 お忙しいところ すいません 今日は 。 34 00:02:58,000 --> 00:03:02,000 ご足労おかけします 。 35 00:03:02,000 --> 00:03:04,000 [ひろこばぁちゃんへの相談は 36 00:03:04,000 --> 00:03:10,000 まず お片付けの本当の目的を 探ることから始まります] 37 00:03:16,000 --> 00:03:18,000 (PC) ( 依頼者 ) あっ きっかけですか? ( 浩子 ) はい 。 38 00:03:18,000 --> 00:03:24,330 (PC) ( 依頼者 ) きっかけは 大川さんに会ったのと あと… 。 39 00:03:33,000 --> 00:03:35,000 ( 浩子 ) 自由になる 。 40 00:03:35,000 --> 00:03:40,000 今のご自分に気付いてもらう 。 (PC) ( 依頼者 ) ああ… 。 41 00:03:40,000 --> 00:03:46,000 本もそうです 。 今のご自分に 合ってる本なのか どうか 。 42 00:03:46,000 --> 00:03:51,000 [そして ここからが ひろこばぁちゃんの真骨頂] 43 00:03:51,000 --> 00:03:58,000 [ 64 歳にして 大きなトランクに 荷物をまとめると…] 44 00:03:58,000 --> 00:04:02,000 ( エンジン音 ) 45 00:04:02,000 --> 00:04:06,000 [特注のキャンピングカーを 自ら運転し 46 00:04:06,000 --> 00:04:09,000 全国どこへでも 出掛けてゆきます] 47 00:04:09,000 --> 00:04:14,000 ( エンジン音 ) 48 00:04:14,000 --> 00:04:19,000 [その年間走行距離は 地球1周を超える 5万 km ] 49 00:04:22,000 --> 00:04:27,000 [しかも 行く先々で 気になる場所を見つけると…] 50 00:04:33,000 --> 00:04:35,000 [気ままに キャンピングカーを止め 51 00:04:35,000 --> 00:04:40,000 これまた 60 歳を過ぎて 始めたというSNSで 52 00:04:40,000 --> 00:04:43,000 発信場所は神出鬼没です] 53 00:04:45,000 --> 00:04:47,000 ( 浩子 ) 6階まで ありました 。 54 00:04:51,000 --> 00:04:55,000 [というわけで この日も 55 00:04:55,000 --> 00:04:58,000 三重から4時間半をかけて たどり着いたのは…] 56 00:05:02,000 --> 00:05:07,000 [ 40 代の女性から依頼があった 石川県です] 57 00:05:07,000 --> 00:05:10,000 ( 浩子 ) あっ ここが 。 なるほど 。 58 00:05:13,000 --> 00:05:18,000 [2人の子供にも恵まれ 平穏に暮らしているのに 59 00:05:18,000 --> 00:05:23,000 なぜか 大量の洋服が 片付けられなくて困っている] 60 00:05:23,000 --> 00:05:26,000 [それが女性の悩みでした] 61 00:05:28,670 --> 00:05:32,000 ( 浩子 ) はい 受け取りま~す 。 ( 女性 ) ありがとうございます 。 62 00:05:32,000 --> 00:05:35,000 [そこで しまい込んだ洋服を 出してみると 63 00:05:35,000 --> 00:05:39,000 出てくる 出てくる 大量の服が] 64 00:05:41,000 --> 00:05:44,000 ということで… 。 65 00:05:44,000 --> 00:05:47,000 [まず ひろこばぁちゃんが 問い掛けたのは…] 66 00:05:50,000 --> 00:05:53,000 ( 女性 ) 絶対 着たい… 。 67 00:05:56,000 --> 00:06:00,000 [そう聞かれても 即答できる服が ありません] 68 00:06:00,000 --> 00:06:02,000 [そればかりか…] 69 00:06:04,000 --> 00:06:07,000 ( 浩子 ) あっ ホントだ 。 お花いっぱい 。 70 00:06:07,000 --> 00:06:09,000 ( 浩子 ) 私の趣味じゃないんだ 。 71 00:06:12,000 --> 00:06:14,000 ( 浩子 ) ない? 72 00:06:14,000 --> 00:06:18,000 ( 女性 ) って思ってしまいまして 。 73 00:06:18,000 --> 00:06:20,000 ( 女性 ) でも そんなこと言って 手放したら 74 00:06:20,000 --> 00:06:23,000 着るもの なくなるじゃないかって 思ったので 。 75 00:06:23,000 --> 00:06:27,000 [何と いきなり飛びだした 依頼者の本音] 76 00:06:27,000 --> 00:06:31,000 [これほど大量の服を ため込みながら 77 00:06:31,000 --> 00:06:35,000 どうやら その原因にも 思い当たる節があるようです] 78 00:06:46,000 --> 00:06:50,000 ( 女性 )「 う~ん 」 みたいな 「 あ~ 分かった~ 」 って… 。 79 00:06:58,000 --> 00:07:01,000 [数年前に買った私服さえ 80 00:07:01,000 --> 00:07:04,000 母が 選んでくれたものだといいます] 81 00:07:21,000 --> 00:07:26,000 うんうん… 。 [素直すぎ 優しすぎる性格が 82 00:07:26,000 --> 00:07:30,000 本当の思いを抑え付けていた これまでの人生] 83 00:07:30,000 --> 00:07:34,000 [そんな彼女に ひろこばぁちゃんは…] 84 00:07:34,000 --> 00:07:36,000 ( 女性 ) 正解くださいみたいな 。 85 00:07:38,000 --> 00:07:40,000 ( 女性 ) ね~ 。 ( 浩子 ) さっきみたいに 86 00:07:40,000 --> 00:07:44,000 ときめいた瞬間を 思い起こしてもらって 。 87 00:07:46,000 --> 00:07:52,000 [その言葉をきっかけに 依頼者は つき物が落ちたように 88 00:07:52,000 --> 00:07:55,000 ため込んだ服のほとんどを 処分すると決めました] 89 00:07:55,000 --> 00:07:58,000 3袋に収まらないかな 。 90 00:07:58,000 --> 00:08:00,670 ( 子供 ) 4袋 。 ( 浩子 ) 4袋か 。 91 00:08:12,000 --> 00:08:14,000 ( 浩子 )100 点満点ですか 。 92 00:08:16,000 --> 00:08:19,000 そうです そうです 。 そのとおり 。 ( 女性 ) はい 。 93 00:08:23,000 --> 00:08:25,000 ( 女性 ) 先生ありがとうございます 。 ( 浩子 ) いえいえ いえいえ 。 94 00:08:25,000 --> 00:08:27,000 いえいえ うれしゅうございます 。 95 00:08:30,000 --> 00:08:33,000 [決められないから 捨てられなかった] 96 00:08:33,000 --> 00:08:36,000 [そんな過去に気付いた女性は 97 00:08:36,000 --> 00:08:41,000 「 もう いつでも 自分で 片付けられるはず 」 と笑いました] 98 00:08:45,000 --> 00:08:50,000 [そんな気付きを さらりと引き出して…] 99 00:08:50,000 --> 00:08:54,000 いただきます 。 100 00:08:54,000 --> 00:08:58,000 [おにぎりを頬張った ひろこばぁちゃんは言います] 101 00:09:12,000 --> 00:09:14,000 そうやって… 。 102 00:09:18,000 --> 00:09:22,000 [と 聞くと ひろこばぁちゃんは 103 00:09:22,000 --> 00:09:26,000 幸せの達人のように 思ってしまいますが 104 00:09:26,000 --> 00:09:29,000 実は その半生には 105 00:09:29,000 --> 00:09:32,000 とんでもなく 壮絶な過去があったのです] 106 00:09:38,000 --> 00:09:44,000 [心にモヤモヤを抱えているのは どんな仕事をしていても一緒] 107 00:09:44,000 --> 00:09:46,000 [例えば こちら 108 00:09:46,000 --> 00:09:50,000 プロのお琴演奏家である 安嶋 三保子さんも…] 109 00:09:52,000 --> 00:09:59,000 ♬ ( 歌声 ・ 演奏 ) 110 00:09:59,000 --> 00:10:04,000 [演奏中は どこにも 隙など ないように見えますが…] 111 00:10:04,000 --> 00:10:06,000 ( 安嶋 ) めっちゃ汚い 。 112 00:10:06,000 --> 00:10:09,000 早速 汚い 。 ( 浩子 ) いいじゃないですか 。 113 00:10:15,000 --> 00:10:17,000 ( 浩子 ) なるほど 。 ( 安嶋 ) はい 。 114 00:10:17,000 --> 00:10:22,000 ( 浩子 ) 私が それを片付けるように ここに導かれたということで 。 115 00:10:22,000 --> 00:10:24,000 ( 安嶋 ) ありがとうございます 。 ( 浩子 ) よろしくお願いします 。 116 00:10:31,000 --> 00:10:34,000 [三保子さんの依頼は たまった楽譜などで 117 00:10:34,000 --> 00:10:38,000 いつも グチャグチャな部屋を 片付けたいというもの] 118 00:10:40,000 --> 00:10:43,000 [片付かないので やる気も出ず 119 00:10:43,000 --> 00:10:48,670 また 無駄な楽譜がたまってゆく 悪循環だと自己分析します] 120 00:10:48,670 --> 00:10:52,000 昔の資料とかは かなり捨てるやつが 。 121 00:10:54,000 --> 00:10:58,000 何か おんなじ曲で 何回もアレンジし直してるから 122 00:10:58,000 --> 00:11:02,000 おんなじ曲で いっぱい楽譜が出てきた 。 123 00:11:02,000 --> 00:11:06,000 [そんな彼女に ひろこばぁちゃんが聞いたのは] 124 00:11:08,000 --> 00:11:13,000 ( 安嶋 ) モヤモヤは… そうですね 。 125 00:11:17,000 --> 00:11:19,000 ( 浩子 ) なるほど 。 ( 安嶋 ) 常に思ってます 。 126 00:11:19,000 --> 00:11:22,000 ( 浩子 ) なるほど 。 127 00:11:22,000 --> 00:11:25,000 [4歳で お琴に出合って以来 128 00:11:25,000 --> 00:11:29,000 プロへの道 一直線だった 三保子さん] 129 00:11:29,000 --> 00:11:32,000 [しかし それだけで食べてゆくのは 130 00:11:32,000 --> 00:11:35,000 厳しすぎる世界でした] 131 00:11:38,000 --> 00:11:40,000 素晴らしい 。 132 00:11:40,000 --> 00:11:43,000 継続は力なりでございます 。 133 00:11:51,000 --> 00:11:53,670 もう とことんですよ 。 ホント 病気なぐらい 。 134 00:11:53,670 --> 00:11:56,670 ( 浩子 ) でも それが プロの道に… 。 ( 安嶋 ) なんですかね 。 135 00:11:56,670 --> 00:11:59,000 ( 浩子 ) プロって やっぱし… 。 136 00:12:01,000 --> 00:12:03,000 もう… 。 137 00:12:05,000 --> 00:12:07,000 分かります 。 何か 三保子さんの彼氏 138 00:12:07,000 --> 00:12:10,000 しつこくない人が… になりそう 。 139 00:12:10,000 --> 00:12:13,000 しつこいのは嫌です 。 140 00:12:13,000 --> 00:12:15,000 ( 浩子 ) 奇麗だわ 。 141 00:12:15,000 --> 00:12:19,000 [やっと 心のモヤモヤが 見えかけたとき 142 00:12:19,000 --> 00:12:23,670 飛び出したのは元彼たちの話] 143 00:12:23,670 --> 00:12:25,670 もう くずばっかりだった 。 ( 浩子 ) くずばっか !? 144 00:12:25,670 --> 00:12:28,000 それ以外は くずばっかり… 。 145 00:12:33,000 --> 00:12:35,670 ( 浩子 ) はっ ガーン 。 最低 。 146 00:12:35,670 --> 00:12:38,000 最初に付き合った人が そうです 。 147 00:12:38,000 --> 00:12:40,670 浮気ですね 。 148 00:12:40,670 --> 00:12:43,000 だって… 。 149 00:12:43,000 --> 00:12:46,000 うわ~ 。 ( 浩子 ) うわ~ 。 150 00:12:46,000 --> 00:12:50,000 [一見 他人には言いづらい過去も 151 00:12:50,000 --> 00:12:54,000 ひろこばぁちゃんには 武器の一つ] 152 00:12:54,000 --> 00:12:57,000 [そんな人生経験 あってこその言葉に 153 00:12:57,000 --> 00:13:02,000 つい 依頼者も 素直に お片付けしてしまいます] 154 00:13:06,000 --> 00:13:08,000 ( 安嶋 ) ホントに これ 。 ( 浩子 ) ホントに? 155 00:13:08,000 --> 00:13:10,000 ( 安嶋 ) 自分じゃ 。 ( 浩子 ) 自分じゃ? 156 00:13:10,000 --> 00:13:12,000 自分一人じゃ 。 ( 浩子 ) うれしい 。 157 00:13:15,000 --> 00:13:17,000 ありがとうございます 。 158 00:13:19,000 --> 00:13:21,000 ありがとうございます 。 ( 浩子 ) うれしい 。 159 00:13:21,000 --> 00:13:24,000 うれしいです 。 160 00:13:24,000 --> 00:13:27,000 [今でこそ こうして人に感謝される 161 00:13:27,000 --> 00:13:29,000 ひろこばぁちゃんですが 162 00:13:29,000 --> 00:13:34,000 そんな彼女の半生は 聞けば聞くほど壮絶でした] 163 00:13:37,000 --> 00:13:39,000 [幼いころから 164 00:13:39,000 --> 00:13:41,670 クラシックバレエや 絵画を習うほど 165 00:13:41,670 --> 00:13:45,000 お嬢さまだった 彼女] 166 00:13:45,000 --> 00:13:47,000 [大学を卒業後 167 00:13:47,000 --> 00:13:52,000 運送会社の二代目と 大恋愛の末 結婚し 168 00:13:52,000 --> 00:13:55,000 男の子にも恵まれましたが 169 00:13:55,000 --> 00:13:58,000 幸せな玉のこしとは程遠く 170 00:13:58,000 --> 00:14:03,000 気付けば 夫の運送会社で働いていました] 171 00:14:05,000 --> 00:14:09,000 ( 浩子 ) おはようございます 。 ⚟おはようございます 。 172 00:14:09,000 --> 00:14:11,000 ( 浩子 ) お邪魔します 。 173 00:14:13,000 --> 00:14:17,000 [その会社には 今でも 会長として 174 00:14:17,000 --> 00:14:21,000 時折 顔を出している ひろこばぁちゃん] 175 00:14:21,000 --> 00:14:26,000 [そう聞くと すっかり悠々自適に思えますが 176 00:14:26,000 --> 00:14:28,000 これまでの道のりは 177 00:14:28,000 --> 00:14:32,000 散々 夫に泣かされた 人生でもありました] 178 00:14:46,000 --> 00:14:48,000 (スタッフ) どういうことですか? 179 00:14:51,000 --> 00:14:53,000 うん 。 180 00:14:53,000 --> 00:14:55,000 (スタッフ) 最初のときって どう思われたんですか? 181 00:14:55,000 --> 00:14:59,000 「 帰ってきてよ 」 って すがってたんですけど… 。 182 00:15:05,000 --> 00:15:07,000 「 えっ? 」 みたいな 。 183 00:15:09,000 --> 00:15:12,000 [けれど そんな状況を 184 00:15:12,000 --> 00:15:14,000 今は社長となった息子にも 185 00:15:14,000 --> 00:15:17,000 一切 愚痴ることは なかったといいます] 186 00:15:17,000 --> 00:15:19,000 (スタッフ) あんま きてほしくない感じですか? 187 00:15:19,000 --> 00:15:22,000 どうなんすか 息子さんとしては 。 ( 暁史 ) え~ そうです 。 188 00:15:29,000 --> 00:15:32,000 ただのサラリーマンだったので 。 189 00:15:49,670 --> 00:15:53,000 ( 浩子 ) おはようございます 。 ご苦労さんです 。 190 00:15:53,000 --> 00:15:57,000 [結局 夫は 社長業を放棄し 191 00:15:57,000 --> 00:16:01,000 2億 5,000 万円まで膨らんだ 会社の借金を 192 00:16:01,000 --> 00:16:07,000 ひろこばぁちゃんに押し付けて 愛人の家に入り浸ります] 193 00:16:07,000 --> 00:16:11,000 ( 浩子 ) 今日も コンテナ… あっ これは… 。 194 00:16:13,000 --> 00:16:17,000 [こうして 三代目社長となった彼女は 195 00:16:17,000 --> 00:16:21,000 必死で 借金を返済することに なったのですが…] 196 00:16:24,000 --> 00:16:27,000 [さらに 悲惨だったのは 197 00:16:27,000 --> 00:16:32,000 実の親と 義理の親の 双方が 次々と倒れ 198 00:16:32,000 --> 00:16:37,000 4人分の介護が 同時に降りかかったことでした] 199 00:17:06,000 --> 00:17:11,000 [こうして 社長業と 4人の介護をこなす彼女に 200 00:17:11,000 --> 00:17:13,000 さらなる追い打ちが] 201 00:17:13,000 --> 00:17:17,000 [夫が がんに倒れたのです] 202 00:17:48,000 --> 00:17:55,000 [結局 義理の両親と夫の3人は 同じ年に亡くなり 203 00:17:55,000 --> 00:17:58,000 夫の葬儀にやって来た愛人は 204 00:17:58,000 --> 00:18:03,000 妻である ひろこばぁちゃんの前で 号泣したといいます] 205 00:18:09,000 --> 00:18:12,000 [彼女が お片付けに はまったのは 206 00:18:12,000 --> 00:18:16,000 そんな夫家族の 遺品整理をしていたときです] 207 00:18:19,000 --> 00:18:25,000 [物を片付けると 人生のモヤモヤも消えてゆく] 208 00:18:25,000 --> 00:18:27,000 [そう気付いた彼女は 209 00:18:27,000 --> 00:18:30,000 息子に 社長の座を譲ると 210 00:18:30,000 --> 00:18:33,000 たった一つだけ おねだりをしました] 211 00:18:33,000 --> 00:18:38,000 入らねえべ 。 だから 今日は減らそうと… 。 212 00:18:49,000 --> 00:18:53,000 親孝行な息子に産んで よかったと思ったんですけど 。 213 00:18:53,000 --> 00:18:55,000 で… 。 214 00:19:00,000 --> 00:19:02,000 何すんの? 215 00:19:11,000 --> 00:19:17,000 [依頼者の多くは そんな彼女の 壮絶な半生を知っています] 216 00:19:20,000 --> 00:19:23,000 [この日 東京から依頼してきた女性も 217 00:19:23,000 --> 00:19:25,000 その一人でした] 218 00:19:25,000 --> 00:19:28,000 (スタッフ) 失礼します 。 ( 浩子 ) 失礼します 。 219 00:19:28,000 --> 00:19:31,000 [ 40 代のケイコさん] 220 00:19:31,000 --> 00:19:35,000 [SNSで ひろこばぁちゃんを見つけ 221 00:19:35,000 --> 00:19:37,000 ファンになったという彼女は 222 00:19:37,000 --> 00:19:41,000 本人も また 夫と別居し 223 00:19:41,000 --> 00:19:45,000 一人 ワンルームに暮らしています] 224 00:19:52,000 --> 00:19:54,000 ( 浩子 ) うん 。 225 00:19:54,000 --> 00:19:58,000 ここが もう… ワークスペースにしたい? 226 00:19:58,000 --> 00:20:01,000 [ごちゃついた部屋を整理し 227 00:20:01,000 --> 00:20:06,000 この部屋で 何か仕事を始めたいと 言いますが 228 00:20:06,000 --> 00:20:08,000 彼女も また 229 00:20:08,000 --> 00:20:10,670 何をどう片付ければいいのか 分からず 230 00:20:10,670 --> 00:20:13,000 途方に暮れていました] 231 00:20:13,000 --> 00:20:18,000 ときめく 3つの トライアングル… 。 232 00:20:28,000 --> 00:20:32,000 [と 片付け中 ひろこばぁちゃんは 233 00:20:32,000 --> 00:20:36,000 心に引っ掛かるものを 見つけたようです] 234 00:20:43,000 --> 00:20:46,000 ( ケイコ ) めちゃくちゃストレス 。 235 00:21:00,000 --> 00:21:03,000 [ケイコさんは 夫と別居しながら 236 00:21:03,000 --> 00:21:08,000 一緒に暮らしていた頃の家具に とらわれていました] 237 00:21:12,000 --> 00:21:14,000 ( ケイコ ) ないですね 。 238 00:21:16,000 --> 00:21:19,670 (スタッフ) えっ! そうなんですか? 239 00:21:19,670 --> 00:21:25,000 [別居のきっかけは ケイコさんが 病気をしたことでした] 240 00:21:25,000 --> 00:21:30,000 [その頃から 夫と気まずくなり…] 241 00:21:44,000 --> 00:21:47,000 ( ケイコ ) そのまま もう 別れるんだったら… 。 242 00:21:49,000 --> 00:21:52,000 ( ケイコ ) ただ 収入が… 。 243 00:22:01,000 --> 00:22:08,000 自分の両親2人 大川の介護で 4人だったんで… 。 244 00:22:11,000 --> 00:22:15,000 で 死人で帰ってきた うちの旦那は 。 245 00:22:15,000 --> 00:22:21,000 ( ケイコ ) ああ~ 。 何か そんなん言ってた気がする 。 246 00:22:21,000 --> 00:22:24,000 うん 。 8年間 帰ってこなかった 。 247 00:22:24,000 --> 00:22:28,000 ( ケイコ ) ひどいね それはね 。 248 00:22:28,000 --> 00:22:31,000 [お片付けすると 249 00:22:31,000 --> 00:22:34,000 必ず その人に必要なものが 見えてくると言う 250 00:22:34,000 --> 00:22:36,000 ひろこばぁちゃん] 251 00:22:36,000 --> 00:22:42,000 [この日も ベッドの下から出てきたのは…] 252 00:22:42,000 --> 00:22:44,000 ( ケイコ ) すごい好きかって言われたら 253 00:22:44,000 --> 00:22:47,000 たぶん 毎日 着るほどではないけど 254 00:22:47,000 --> 00:22:50,000 でも やっぱり 着ると 日本人って感じする… 。 255 00:22:50,000 --> 00:22:52,000 (スタッフ) これ 何が入ってるんすか? 256 00:22:56,000 --> 00:23:03,000 [それは 実家にいる頃から よく着ていた着物の数々でした] 257 00:23:03,000 --> 00:23:06,000 (スタッフ) おしゃれですね 。 258 00:23:06,000 --> 00:23:13,000 [以来 何度 引っ越しても 決して手放さなかった物たち] 259 00:23:13,000 --> 00:23:16,000 [ケイコさんの表情が 変わりました] 260 00:23:27,000 --> 00:23:29,000 [これぞ 261 00:23:29,000 --> 00:23:34,000 お片付けで夢が見えてくる 魔法の瞬間です] 262 00:23:44,000 --> 00:23:50,000 で ご本人が その意欲が… 増えた 。 263 00:23:50,000 --> 00:23:53,000 物を見ることで 。 264 00:23:53,000 --> 00:23:55,000 ( 浩子 ) 見える化しといた方が 265 00:23:55,000 --> 00:23:57,330 自分の理想が… いきやすいんで 。 266 00:24:05,000 --> 00:24:08,000 ( ケイコ ) あの… 何ていうのかな 。 267 00:24:22,000 --> 00:24:24,000 [お片付けで 268 00:24:24,000 --> 00:24:28,000 本当に大切なものが見えてきた ケイコさん] 269 00:24:28,000 --> 00:24:33,000 ( ケイコ ) いや これ ワンピースじゃなくて… 。 270 00:24:33,000 --> 00:24:37,000 [それから 3週間] 271 00:24:37,000 --> 00:24:40,000 [再び ケイコさんから 連絡がありました] 272 00:24:42,000 --> 00:24:46,000 ( ケイコ ) だいぶ減りましたけどね 。 (スタッフ) うわ~ すごい でも 。 273 00:24:46,000 --> 00:24:48,000 めちゃくちゃ 奇麗になってますね 。 274 00:24:48,000 --> 00:24:51,000 うわ カッコイイ 。 275 00:24:51,000 --> 00:24:57,000 [ベッド下に埋もれていた着物も すぐ 手に取れるようになり 276 00:24:57,000 --> 00:25:02,000 この日は 夫のいる家にも 帰ってみるそうです] 277 00:25:05,000 --> 00:25:07,000 ( ケイコ ) 帰るのっていうか 行くのが 。 278 00:25:07,000 --> 00:25:10,000 (スタッフ) あっ そうですか 。 ( ケイコ ) うん 。 279 00:25:10,000 --> 00:25:12,000 ( ケイコ ) ハハハ… 。 (スタッフ) えっ 。 280 00:25:24,000 --> 00:25:29,000 [お片付けすることで 忘れかけていた思いに気付き 281 00:25:29,000 --> 00:25:35,000 モヤモヤしていた関係とも 向き合う覚悟をした ケイコさん] 282 00:25:45,000 --> 00:25:52,000 [それが 私の仕事なのよと ひろこばぁちゃんは笑います] 283 00:25:52,000 --> 00:25:55,330 やっちゃうんです 。 性分ですな これ 。 284 00:26:13,330 --> 00:26:16,000 [そんな思いを 知ってか知らずか 285 00:26:16,000 --> 00:26:20,000 ひろこばぁちゃんの交友関係は 多種多様] 286 00:26:20,000 --> 00:26:22,000 レッツ ゴー! 287 00:26:22,000 --> 00:26:27,000 [この日は 東京湾を渡り 千葉県へ] 288 00:26:27,000 --> 00:26:31,000 [ある経営者セミナーで 知り合った 289 00:26:31,000 --> 00:26:35,000 温泉ホテルの主人であり お片付けの依頼者でもある 290 00:26:35,000 --> 00:26:37,000 友人に 会いに行きました] 291 00:26:42,000 --> 00:26:44,000 ( 浩子 ) ヒヒヒ… 。 292 00:26:44,000 --> 00:26:48,000 [仲良しの2人は 久々の再会です] 293 00:26:48,000 --> 00:26:51,000 ( 浩子 ・ 鴇田 ) ヒヒヒヒ… 。 294 00:26:51,000 --> 00:26:54,670 ( 浩子 ) ヒヒヒヒ… 来ちゃいましたよ 。 295 00:26:54,670 --> 00:26:57,670 ( 鴇田 ) ようこそ 。 ( 浩子 ) ありがとうございます 。 296 00:27:04,000 --> 00:27:08,000 [奥房総と呼ばれる 千葉県 君津市の山あいで 297 00:27:08,000 --> 00:27:14,000 創業 75 年という 亀山温泉ホテルの三代目です] 298 00:27:18,000 --> 00:27:22,000 [自慢は 地下 2,000 mから湧き出る 299 00:27:22,000 --> 00:27:25,000 源泉掛け流しの天然温泉] 300 00:27:33,000 --> 00:27:36,000 [けれど その建物は 301 00:27:36,000 --> 00:27:41,000 今の時代では 少し 色あせているように見えます] 302 00:27:47,000 --> 00:27:51,000 あっ エレベーターがない? ( 従業員 ) はい 。 303 00:27:51,000 --> 00:27:53,000 ( 従業員 ) そうなんですよね 。 304 00:28:00,000 --> 00:28:03,000 ( 従業員 ) 改装する場合は 一番最初に付けようって 305 00:28:03,000 --> 00:28:06,000 話が出てます 。 ( 浩子 ) これは そうでしょうね 。 306 00:28:06,000 --> 00:28:10,000 ( 従業員 ) では ごゆっくり どうぞ 。 ( 浩子 ) ありがとうございます 。 307 00:28:10,000 --> 00:28:13,000 ひゃっほ~ 。 すごいです~ 。 308 00:28:13,000 --> 00:28:16,000 [今回は この部屋で1泊] 309 00:28:16,000 --> 00:28:21,000 [窓から見える亀山湖は なかなか壮観です] 310 00:28:25,000 --> 00:28:29,000 [これまで 何度も 顔は合わせていますが 311 00:28:29,000 --> 00:28:33,000 ホテルを訪ねたのは 初めてとあって…] 312 00:28:33,000 --> 00:28:36,000 ( 浩子 ) めちゃくちゃ失礼なこと 突っ込んでいいです? 313 00:28:36,000 --> 00:28:38,000 ( 鴇田 ) もちろん 何でも聞いてください 。 314 00:28:38,000 --> 00:28:40,000 この… 。 315 00:28:49,000 --> 00:28:52,000 もちろん… ありますよ 。 316 00:28:59,000 --> 00:29:01,000 ( 浩子 ) そうですよね 。 317 00:29:18,000 --> 00:29:20,000 そうですよね 。 318 00:29:20,000 --> 00:29:22,000 ちゃんと そう思って… 。 319 00:29:24,000 --> 00:29:26,000 はい 。 320 00:29:28,000 --> 00:29:32,000 そうですね 。 ひしひしと 感じております それは 。 321 00:29:47,000 --> 00:29:53,000 [やはり 75 年間 大きな改装をせずにきた建物は 322 00:29:53,000 --> 00:29:59,000 所々に 時代を感じさせるのが 悩みです] 323 00:29:59,000 --> 00:30:02,000 [ちなみに 今回の正式な依頼は 324 00:30:02,000 --> 00:30:06,000 鴇田さんの デスクまわりの お片付けということですが…] 325 00:30:06,000 --> 00:30:08,000 いる 。 326 00:30:08,000 --> 00:30:11,000 で ここの中で 封書があったじゃないですか 。 327 00:30:11,000 --> 00:30:14,000 はい はい 。 ( 浩子 ) 開けてないのは… 。 328 00:30:20,000 --> 00:30:23,000 それは じゃあ やってるときに 開けた方がいいですか? 本来は 。 329 00:30:23,000 --> 00:30:26,000 ( 浩子 ) ホントは そうでした 。 ( 鴇田 ) あっ 分かりました 。 330 00:30:26,000 --> 00:30:30,000 [それは あくまでも口実で 331 00:30:30,000 --> 00:30:34,000 本当は 尊敬する ひろこばぁちゃんから 332 00:30:34,000 --> 00:30:39,000 経営者としてのアドバイスを 聞きたいように見えました] 333 00:30:42,330 --> 00:30:44,330 ( 浩子 ) 見てよかった 。 334 00:30:44,330 --> 00:30:46,330 ( 浩子 ) 横に寝てるじゃないですか これ 。 335 00:30:46,330 --> 00:30:50,000 ( 浩子 ) 捜すのに面倒ですよね 。 ( 鴇田 ) 面倒 。 336 00:30:50,000 --> 00:30:54,000 ( 浩子 ) 縦で あのように 縦で収納が 一番… 。 337 00:30:54,000 --> 00:30:58,000 あっ これ? ( 浩子 ) 縦方式… 。 338 00:30:58,000 --> 00:31:03,000 [とはいえ 経営者の孤独を 知っている ひろこばぁちゃんも 339 00:31:03,000 --> 00:31:06,000 そんなことは 百も承知] 340 00:31:06,000 --> 00:31:08,000 [周囲を見回しては 341 00:31:08,000 --> 00:31:12,000 発破を掛けられるものを 探します] 342 00:31:15,000 --> 00:31:18,000 ( 浩子 ) えっ? 343 00:31:18,000 --> 00:31:22,000 ( 鴇田 ) そうですね 。 ( 浩子 ) え~! 344 00:31:35,000 --> 00:31:38,000 ( 鴇田 ) 塗りたいですよね 。 345 00:31:38,000 --> 00:31:41,000 [けれど そう簡単にはいかないのが 346 00:31:41,000 --> 00:31:44,000 家族経営の悩ましさです] 347 00:31:51,000 --> 00:31:54,000 四代目とか… 。 348 00:32:09,000 --> 00:32:11,000 あっ すごい 。 すごい 。 349 00:32:11,000 --> 00:32:14,670 僕が返済してる借金 まだ… どんぐらいでしょう 。 350 00:32:14,670 --> 00:32:18,330 2,000 万もないでしょうね 。 ( 浩子 ) なせば成ります 。 351 00:32:18,330 --> 00:32:21,000 [鴇田さんは 352 00:32:21,000 --> 00:32:23,000 3人の息子の誰かに 353 00:32:23,000 --> 00:32:27,000 ホテルを継いでほしいと 思っていますが 354 00:32:27,000 --> 00:32:31,000 思えば 自分も 父親からは…] 355 00:32:39,000 --> 00:32:42,000 ( 浩子 ) お父さんは お喜びにな っ たんではないですか? 356 00:32:42,000 --> 00:32:48,000 まあ 喜んだんじゃないかなと 思いますけどね 。 357 00:32:55,000 --> 00:33:00,000 ( 浩子 ) ご本人に選んでもらって 358 00:33:00,000 --> 00:33:03,000 継いでもいいよと 言ってもらったら 。 359 00:33:05,000 --> 00:33:07,000 ( 浩子 ) なるほど 。 360 00:33:09,000 --> 00:33:12,000 [こんな 気安いやりとりが 361 00:33:12,000 --> 00:33:16,000 鴇田さんには たまらないのでしょう] 362 00:33:23,000 --> 00:33:28,000 [しかも デスクまわりは ピカピカに] 363 00:33:48,000 --> 00:33:51,000 思ってますと 。 364 00:33:53,000 --> 00:33:55,000 みたいなことを… 。 365 00:34:04,000 --> 00:34:08,000 なぜかっていうと それが 自分たちのお給料 サラリーとか 366 00:34:08,000 --> 00:34:13,000 ボーナスに 関わってくることなので 。 367 00:34:13,000 --> 00:34:15,000 もう 経営は… 。 368 00:34:20,000 --> 00:34:26,000 ( 浩子 ) そのための 会議 会話は 欠かさず 密にとって… 。 369 00:34:26,000 --> 00:34:28,000 はい 。 370 00:34:30,000 --> 00:34:32,000 [大量に出た ごみは 371 00:34:32,000 --> 00:34:37,000 まるで 悩める心にたまった あかのようです] 372 00:34:37,000 --> 00:34:39,000 よいしょ 。 373 00:35:05,000 --> 00:35:10,000 [そのエールが 後に 鴇田さんを突き動かします] 374 00:35:16,000 --> 00:35:19,000 [ひろこばぁちゃんに 背中を押された 鴇田さん] 375 00:35:19,000 --> 00:35:24,000 ( 草刈り機の作動音 ) 376 00:35:24,000 --> 00:35:26,000 [この夏 377 00:35:26,000 --> 00:35:30,000 まったく新しい試みに 挑もうとしていました] 378 00:35:41,000 --> 00:35:44,000 思ってる感は ありますね 。 379 00:35:56,000 --> 00:36:01,000 [鴇田さんは 毎年 開催される 地元の花火大会に 380 00:36:01,000 --> 00:36:05,000 有料の観客席をつくろうと 提案したのです] 381 00:36:05,000 --> 00:36:09,000 [草刈りは そのためのもの] 382 00:36:09,000 --> 00:36:14,000 [地元企業の協賛金頼りでは 先細るばかりの花火大会を 383 00:36:14,000 --> 00:36:17,000 生まれ変わらせようと したのです] 384 00:36:21,000 --> 00:36:26,000 [もちろん 花火大会そのものも いつものままではありません] 385 00:36:26,000 --> 00:36:31,000 [目玉として準備したのは ドローンショー] 386 00:36:33,000 --> 00:36:37,000 [その離発着場も すでに手配しました] 387 00:36:41,000 --> 00:36:44,000 あの辺りって感じっすかね 。 (スタッフ) へぇ~ 。 388 00:36:44,000 --> 00:36:47,000 ここに… 花火やって ドローンもやる? 389 00:36:49,000 --> 00:36:52,000 [そして 迎えた当日] 390 00:36:54,000 --> 00:36:58,000 [年に一度 出店が立ち並ぶ光景は 391 00:36:58,000 --> 00:37:02,000 子供の頃の記憶 そのままです] 392 00:37:02,000 --> 00:37:05,000 (スタッフ) 何か お祭りって感じ 。 楽しい わくわくする… 。 393 00:37:05,000 --> 00:37:09,000 子供の頃は 楽しかったっすよ やっぱり 。 394 00:37:09,000 --> 00:37:11,000 [でも 今は…] 395 00:37:18,000 --> 00:37:21,000 プレッシャーですよね 。 ハハハ… 。 396 00:37:24,000 --> 00:37:27,000 (スタッフ) え~ 。 めちゃくちゃプレッシャーですね 。 397 00:37:27,000 --> 00:37:29,000 ( 鴇田 ) そうですね 。 398 00:37:35,000 --> 00:37:40,000 [有料席なんてつくって 本当に集客できるのか] 399 00:37:40,000 --> 00:37:44,000 [初めは そんな声もあったといいますが 400 00:37:44,000 --> 00:37:46,000 ふたを開けてみれば 401 00:37:46,000 --> 00:37:52,000 7万人という人口の町で 5万人を集客] 402 00:37:54,000 --> 00:37:57,000 [鴇田さん肝いりの ドローンショーは 403 00:37:57,000 --> 00:38:01,000 本人の声で 始まりを告げました] 404 00:38:03,000 --> 00:38:07,000 (スピーカー) ( 鴇田 ) ドローンショー 開始でございま~す! 405 00:38:07,000 --> 00:38:10,000 ( 拍手 ) 406 00:38:10,000 --> 00:38:15,000 ( 歓声 ) 407 00:38:15,000 --> 00:38:20,000 [同じことの繰り返しでは 守れない] 408 00:38:20,000 --> 00:38:25,000 [子供たちの歓声は その言葉の正しさを 409 00:38:25,000 --> 00:38:27,000 証明しているようでした] 410 00:38:32,000 --> 00:38:35,000 [まず 口に出してごらんよ] 411 00:38:35,000 --> 00:38:40,000 [そしたら みんなも 一緒に走ってくれるから] 412 00:38:40,000 --> 00:38:44,000 [ひろこばぁちゃんの アドバイスが 身に染みます] 413 00:38:54,000 --> 00:39:00,000 [鴇田さんの元に 次男が駆け寄ってきました] 414 00:39:00,000 --> 00:39:02,000 ( 鴇田 ) マジ 感動しちゃったよ 。 415 00:39:02,000 --> 00:39:04,000 お父さんの マイクパフォーマンス は どうだった? 416 00:39:04,000 --> 00:39:06,000 えっ よかった よかった 。 417 00:39:06,000 --> 00:39:08,000 ( 鴇田 ) 褒められた 。 やったぜ 。 418 00:39:10,000 --> 00:39:13,000 [こんなときなら 勢いに任せて 419 00:39:13,000 --> 00:39:17,000 いつもは しづらい話も できそうです] 420 00:39:19,000 --> 00:39:21,670 ( 鴇田 ) 自慢できるだろ? ( 翔之丞 ) はい 。 421 00:39:21,670 --> 00:39:24,000 パパ すげえだろ? ( 翔之丞 ) はい 。 422 00:39:24,000 --> 00:39:26,000 ホントか? 423 00:39:35,000 --> 00:39:37,000 (スタッフ) すごいね 。 424 00:39:42,000 --> 00:39:46,000 (スタッフ) 聞いたことないんですか? そういう話って 。 425 00:39:46,000 --> 00:39:49,000 俺の口からは 言わないようにしてます 。 426 00:39:55,000 --> 00:39:58,000 [一方 ひろこばぁちゃんは 427 00:39:58,000 --> 00:40:02,000 着物リメークの夢に向かって 歩き始めた 428 00:40:02,000 --> 00:40:05,000 あの ケイコさんの家へ] 429 00:40:11,000 --> 00:40:13,000 [あの ケイコさんの部屋は] 430 00:40:13,000 --> 00:40:15,000 ( 浩子 ) すてき~ 。 431 00:40:15,000 --> 00:40:20,000 ( ケイコ ) ここら辺が 何か… ここら辺が しまうか捨てるか 。 432 00:40:20,000 --> 00:40:24,000 [すっかり片付き 着物用のミシンまで] 433 00:40:24,000 --> 00:40:26,000 [すっかり明るくなった ケイコさんに 434 00:40:26,000 --> 00:40:29,000 ひろこばぁちゃんが 持ち込んだのは] 435 00:40:35,000 --> 00:40:37,000 ( ケイコ ) え~! 436 00:40:37,000 --> 00:40:39,000 ( ケイコ ) ワンピース? 437 00:40:41,000 --> 00:40:43,000 [そういって見せたのは 438 00:40:43,000 --> 00:40:46,000 実の母から受け継いだ着物] 439 00:40:46,000 --> 00:40:50,000 [ケイコさんの初仕事を 頼みに来たのです] 440 00:40:50,000 --> 00:40:52,000 汗じみが 。 ( ケイコ ) 汗じみがね 。 441 00:40:52,000 --> 00:40:54,000 ( 浩子 ) 2年でも3年でも お待ちしますので 。 442 00:40:54,000 --> 00:40:56,000 ( ケイコ ) フフフ… 。 443 00:40:56,000 --> 00:40:59,000 ずっと 預かってなきゃ いけなくなっちゃう 。 444 00:40:59,000 --> 00:41:03,000 [私たちは 取材の最後に 445 00:41:03,000 --> 00:41:08,000 こんな家族からの依頼も 見せてもらうことができました] 446 00:41:14,000 --> 00:41:17,000 [お母さんは 訪問看護師] 447 00:41:19,000 --> 00:41:23,000 [お父さんは 医療機器メーカーの会社員] 448 00:41:23,000 --> 00:41:26,000 [そして 次男の光峰君は 449 00:41:26,000 --> 00:41:29,000 ワーデンブルグ症候群という 450 00:41:29,000 --> 00:41:33,000 5万人に1人といわれる疾患を 抱えています] 451 00:41:35,000 --> 00:41:38,000 いただきます 。 452 00:41:38,000 --> 00:41:40,000 [光峰君の場合は 453 00:41:40,000 --> 00:41:44,000 生まれつき耳が聞こえない 先天性難聴に加え 454 00:41:44,000 --> 00:41:46,000 腸が 正常に機能せず 455 00:41:46,000 --> 00:41:51,000 生まれて すぐに 大きな手術を受けました] 456 00:41:55,000 --> 00:41:58,000 [それでも 家族思いで 457 00:41:58,000 --> 00:42:02,000 パソコンのプログラミングが 大好きで…] 458 00:42:02,000 --> 00:42:05,000 [そんな息子を 両親は 早く 459 00:42:05,000 --> 00:42:09,000 独り立ちさせてやりたいと 考えています] 460 00:42:47,000 --> 00:42:49,000 [その第一歩が 461 00:42:49,000 --> 00:42:51,000 ひろこばぁちゃんに 462 00:42:51,000 --> 00:42:53,000 夢見る片付けを 教わることでした] 463 00:42:53,000 --> 00:42:55,000 ( 妙子 ) ちょっと 自分で片付けてたらしいです 。 464 00:42:55,000 --> 00:42:57,000 ( 浩子 ) おっ 素晴らしいです 。 465 00:42:57,000 --> 00:43:03,000 ( 浩子 ) スペースをうまく使うと いっぱい 空間が出てくるから 。 466 00:43:10,000 --> 00:43:13,000 ( 浩子 ) 奇麗じゃない! 1人でやったのよ これ 。 467 00:43:13,000 --> 00:43:16,000 1人でやったのよ あなた 。 素晴らしいわ 。 468 00:43:16,000 --> 00:43:18,000 ( 浩子 ) 次… 。 469 00:43:20,000 --> 00:43:24,000 ( 浩子 ) 奇麗にしたいとこ 。 ( 妙子 ) 次 モヤモヤ する… 。 470 00:43:26,000 --> 00:43:31,000 ( 妙子 ・ 浩子 ) ここ? ( 妙子 ) ここで勉強するの? 471 00:43:31,000 --> 00:43:35,000 やってみる? ( 光峰 ) やってみる… 。 472 00:43:37,000 --> 00:43:40,000 [ひろこばぁちゃんに 手伝ってもらうと 473 00:43:40,000 --> 00:43:45,000 なぜか いつもより やる気全開の光峰君] 474 00:43:47,000 --> 00:43:49,000 ( 浩子 ) いいの 。 そうやって… 。 475 00:43:52,000 --> 00:43:56,000 ( 浩子 ) ちょっとずつ ちょっとずつで いいです 。 476 00:43:56,000 --> 00:43:59,000 ⚟どうですか? ときめく? 477 00:43:59,000 --> 00:44:03,000 ( 光峰 ) いいんじゃない? ⚟いい? 盛り上がった? 478 00:44:09,670 --> 00:44:13,000 ( 浩子 ) 頑張ってください 。 勉強 頑張ってください 。 479 00:44:13,000 --> 00:44:16,000 ( 光峰 ) ありがとう… 。 480 00:44:16,000 --> 00:44:19,000 [その後 光峰君は 481 00:44:19,000 --> 00:44:24,000 片付いた机で プログラミングの勉強をし 482 00:44:24,000 --> 00:44:27,000 検定に合格したといいます] 483 00:44:46,000 --> 00:44:50,000 [そう ひろこばぁちゃんは 教えてくれます] 484 00:44:50,000 --> 00:44:56,000 [夢をかなえたいのなら まず お片付けからだと]