1 00:00:25,000 --> 00:00:27,000 どうしたもんかなって感じですね 。 2 00:00:56,000 --> 00:00:58,000 [あのきょうだいが…] 3 00:00:58,000 --> 00:01:00,000 ( 和真 ) 起きる 。 4 00:01:00,000 --> 00:01:02,000 ( 和真 ) シューッ! 5 00:01:02,000 --> 00:01:05,000 [帰ってきました] 6 00:01:05,000 --> 00:01:08,000 ( 和真 ) シューッ! はい… 。 7 00:01:10,000 --> 00:01:12,000 ( 和真 ) おい レギナ 。 おい レギナ 。 8 00:01:12,000 --> 00:01:16,000 [まだ 夢の中にいる…] 9 00:01:18,000 --> 00:01:24,000 [ ウクライナ に帰ったはずの 2人は なぜか 2025 年の年末を 10 00:01:24,000 --> 00:01:27,000 東京 東新宿にある 11 00:01:27,000 --> 00:01:31,000 和真さん夫婦の家で 迎えていました] 12 00:01:37,000 --> 00:01:42,000 [2人を連れ 姉の アナスタシア さんが向かったのは 13 00:01:42,000 --> 00:01:45,670 これまで たびたび お世話になってきた 14 00:01:45,670 --> 00:01:49,000 学校用品のお店] 15 00:01:49,000 --> 00:01:52,000 [顔なじみの店主も 不思議そうです] 16 00:01:52,000 --> 00:01:55,000 (アナスタシア) ありがとうございます 。 ( 店主 ) あれ? 17 00:02:01,000 --> 00:02:06,000 [そう 前回の放送でも お伝えしたとおり 18 00:02:06,000 --> 00:02:08,330 レギナちゃんと マトヴェイ君は 19 00:02:08,330 --> 00:02:13,000 2025 年5月に ウクライナへ帰ったはずでした] 20 00:02:14,230 --> 00:02:19,230 [戻ってきたのには やむにやまれぬ理由があります] 21 00:02:25,230 --> 00:02:28,230 はい ありがとう 。 はい それは OK 。 22 00:02:28,230 --> 00:02:31,230 ありがとうございます 。 ( 店主 ) ありがとうございました 。 23 00:02:36,560 --> 00:02:38,560 ( 店主 ) はい どうもね 。 24 00:02:40,230 --> 00:02:43,230 [親代わりとなって 面倒を見るのは 25 00:02:43,230 --> 00:02:46,230 姉のアナスタシアさん] 26 00:02:46,230 --> 00:02:49,230 [思えば 彼女の人生も 27 00:02:49,230 --> 00:02:53,900 ここ数年 数奇な運命に 翻弄されてきました] 28 00:02:55,560 --> 00:02:57,560 [ 18 歳のとき 29 00:02:57,560 --> 00:03:00,230 弟の マトヴェイ 君が生まれるとすぐ 30 00:03:00,230 --> 00:03:05,230 父 セルギー さんが 心臓発作で他界] 31 00:03:05,230 --> 00:03:09,230 [以来 一回り以上 年上だった彼女が 32 00:03:09,230 --> 00:03:12,230 幼いきょうだいの 親代わりでした] 33 00:03:14,230 --> 00:03:17,900 [日本の和真さんと マッチングアプリで知り合い 34 00:03:17,900 --> 00:03:22,230 来日したのは 二十歳の年] 35 00:03:22,230 --> 00:03:25,230 [ところが その3年後] 36 00:03:25,230 --> 00:03:28,230 [ロシアによる ウクライナ侵攻で…] 37 00:03:32,230 --> 00:03:35,230 [運命は さらに動き始めます] 38 00:03:35,230 --> 00:03:38,230 [家族の身を案じ 39 00:03:38,230 --> 00:03:41,230 日本からかけた テレビ電話に 映っていたのは 40 00:03:41,230 --> 00:03:47,230 当時 6歳のレギナちゃんと 4歳のマトヴェイ君でした] 41 00:03:51,230 --> 00:03:55,230 [3人は すぐに 日本への避難を決意] 42 00:03:55,230 --> 00:04:01,230 [列車と飛行機を 何度も乗り継ぎ 再会を果たしたのは 43 00:04:01,230 --> 00:04:05,230 ウクライナを出て 2週間後のことでした] 44 00:04:28,230 --> 00:04:30,560 [3人が身を寄せたのは 45 00:04:30,560 --> 00:04:33,900 アナスタシアさん夫婦の家に 程近い 46 00:04:33,900 --> 00:04:38,230 東京 東新宿の都営住宅でした] 47 00:04:43,230 --> 00:04:47,230 [この家から 学校や幼稚園に通い 48 00:04:47,230 --> 00:04:50,230 日本に なじんでいった 子供たち] 49 00:04:53,230 --> 00:04:56,230 よーい ドン! 50 00:04:56,230 --> 00:05:00,230 [少しずつ覚えていった言葉で 友達をつくり 51 00:05:00,230 --> 00:05:03,230 居場所を広げていきました] 52 00:05:14,900 --> 00:05:19,230 [一方で 長引く避難に耐えられず 53 00:05:19,230 --> 00:05:24,230 ウクライナ に帰ると言いだしたのは 母のマーヤさんでした] 54 00:05:53,230 --> 00:05:55,560 [母が そう言うのなら 55 00:05:55,560 --> 00:05:58,230 子供たちが ついていきたくなるのも 56 00:05:58,230 --> 00:06:00,230 当たり前] 57 00:06:00,230 --> 00:06:04,230 [和真さんは ウクライナの危険を伝え 58 00:06:04,230 --> 00:06:06,230 必死で止めようとしますが…] 59 00:06:44,230 --> 00:06:47,230 ( 和真 ) 危なくなっても もう あれですよ 。 60 00:06:47,230 --> 00:06:49,230 戻ってこれないですよ? ( レギナ ) うん 。 61 00:07:15,230 --> 00:07:20,230 ( 和真 ) 何かあったときは 自分たちで 頑張ってください 。 62 00:07:20,230 --> 00:07:27,230 [何度も重ねた 家族会議の これが結論でした] 63 00:07:30,230 --> 00:07:32,230 自分のやつでいいから 。 64 00:07:34,230 --> 00:07:39,900 [レギナちゃん帰国の知らせに 友達も 皆 驚いたようです] 65 00:07:41,560 --> 00:07:43,560 ( 女の子 ) うん 。 66 00:07:50,230 --> 00:07:53,900 [別れるなり やって来たメッセージに 67 00:07:53,900 --> 00:08:01,230 レギナちゃんは 「 だいすきだよ わすれないよ 」 と返しました] 68 00:08:01,230 --> 00:08:04,230 ( マーヤ ・ 女性 ) ありがとう… 。 69 00:08:14,230 --> 00:08:16,230 ⚟もうちょっと早く 。 70 00:08:16,230 --> 00:08:19,230 [3年という時間で出会った 71 00:08:19,230 --> 00:08:23,230 たくさんの友達や ママ友たち] 72 00:08:26,230 --> 00:08:29,230 ( 一同 ) バイバイ 。 73 00:08:38,900 --> 00:08:40,900 [空港に着くと 74 00:08:40,900 --> 00:08:44,560 今度は 和真さんの思いが あふれだしました] 75 00:08:56,230 --> 00:09:05,230 ( アナスタシアのウクライナ語 ) 76 00:09:07,230 --> 00:09:10,230 [古里へ帰る] 77 00:09:10,230 --> 00:09:13,230 [ただ それだけのことなのに 78 00:09:13,230 --> 00:09:17,230 こんなに つらい別れが あるでしょうか] 79 00:09:29,230 --> 00:09:32,230 [3年2カ月ぶりに戻った 80 00:09:32,230 --> 00:09:36,230 ウクライナ東部の小さな街 カーミヤンシケ] 81 00:09:45,230 --> 00:09:51,230 [そこは 戦時中であることなど 嘘のように 穏やかでした] 82 00:09:56,230 --> 00:10:02,230 [もし こんな毎日が続くなら マーヤさんの言うとおり 83 00:10:02,230 --> 00:10:07,230 帰国は 正解だったと 思えたでしょう] 84 00:10:07,230 --> 00:10:10,230 [ところが そんな希望は 85 00:10:10,230 --> 00:10:13,230 あっという間に ついえます] 86 00:10:17,230 --> 00:10:19,230 [帰国から 2カ月] 87 00:10:19,230 --> 00:10:21,560 [アナスタシアさんが 見せてくれたのは…] 88 00:10:23,230 --> 00:10:28,230 [3人の自宅近くにあった ホームセンター] 89 00:10:31,230 --> 00:10:33,560 [マーヤさんと マトヴェイ君が 90 00:10:33,560 --> 00:10:38,230 日中 買い物に出掛けていたという その場所が…] 91 00:10:43,230 --> 00:10:47,230 [その夜 ロシアのミサイル攻撃で 92 00:10:47,230 --> 00:10:51,230 見る影もなく 破壊されたのです] 93 00:10:55,230 --> 00:10:58,230 [それ以来 レギナちゃんは…] 94 00:11:14,230 --> 00:11:17,230 [ミサイルの爆風を 少しでも防げるよう 95 00:11:17,230 --> 00:11:20,230 バスタブで寝ているといいます] 96 00:11:23,230 --> 00:11:27,230 [さらには マトヴェイ君と マーヤさんも 97 00:11:27,230 --> 00:11:31,230 窓のない廊下で 眠るようになっていました] 98 00:11:36,230 --> 00:11:41,230 [悪化する一方の状況に アナスタシア さんが呼び掛けます] 99 00:11:49,230 --> 00:11:51,230 [それでも 100 00:11:51,230 --> 00:11:55,230 「 子供たちが戻りたがらない 」 と言う マーヤさんに 101 00:11:55,230 --> 00:11:57,230 こう反論します] 102 00:12:08,230 --> 00:12:10,230 [そこまで言われても 103 00:12:10,230 --> 00:12:13,230 マーヤさんの 踏ん切りがつかなかったのは 104 00:12:13,230 --> 00:12:16,230 障害のある兄 ジェニャさんを 105 00:12:16,230 --> 00:12:20,560 一人 残してはいけない という思いがあったからです] 106 00:12:22,230 --> 00:12:27,230 [ところが そんな彼女を 打ちのめしたのが…] 107 00:12:32,230 --> 00:12:37,230 [レギナち ゃ んと マトヴェイ 君を産んだ 思い出の病院までもが…] 108 00:12:39,900 --> 00:12:42,900 [ロシアのミサイル攻撃を受け 109 00:12:42,900 --> 00:12:46,560 無残な姿に 変えられてしまったことでした] 110 00:12:49,230 --> 00:12:54,900 [この攻撃で 妊婦さん1人を含む 3人が死亡] 111 00:12:56,560 --> 00:13:01,230 [これほど差し迫った危機に さすがの マーヤさんも…] 112 00:13:04,900 --> 00:13:10,230 [と 子供たちを 日本へ帰す覚悟をしたようです] 113 00:13:10,230 --> 00:13:14,230 [自分一人が ウクライナに残って…] 114 00:13:21,230 --> 00:13:26,230 [ポーランドは ウクライナ を出る際の 重要な中継地] 115 00:13:26,230 --> 00:13:30,230 [マーヤさんが そこまで 子供たちを送り 116 00:13:30,230 --> 00:13:34,230 アナスタシアさんが 現地で迎えることになりました] 117 00:13:41,230 --> 00:13:44,230 [と そこまでは 118 00:13:44,230 --> 00:13:47,230 ようやく決断した マーヤさんでしたが…] 119 00:14:02,230 --> 00:14:06,230 [その目の奥は 笑っていません] 120 00:14:12,230 --> 00:14:17,230 ( セミの鳴き声 ) 121 00:14:17,230 --> 00:14:19,230 [それから 2週間] 122 00:14:19,230 --> 00:14:22,900 [アナスタシアさんは 真夏の日本をたって 123 00:14:22,900 --> 00:14:25,230 一路 ポーランドへ] 124 00:14:35,230 --> 00:14:39,230 [待ち合わせは 夜9時を過ぎた 125 00:14:39,230 --> 00:14:41,230 駅のホームでした] 126 00:14:48,230 --> 00:14:54,230 [3人が乗っているはずの列車が ホームに滑り込みます] 127 00:15:00,230 --> 00:15:03,900 [ところが 降りてきた客の中に 128 00:15:03,900 --> 00:15:07,560 なかなか 妹たちを見つけられません] 129 00:15:12,230 --> 00:15:14,230 [と そのとき] 130 00:15:26,230 --> 00:15:30,230 [無事 元気な3人と 再会できました] 131 00:15:30,230 --> 00:15:32,230 [レギナちゃんは 132 00:15:32,230 --> 00:15:37,230 もう お姉ちゃんの腕を しっかりと握り 甘えています] 133 00:16:00,230 --> 00:16:05,230 [けれど その再会は 子供たちにとって 134 00:16:05,230 --> 00:16:07,230 ママとの別れを意味します] 135 00:16:07,230 --> 00:16:12,230 [幼いマトヴェイ君も 今回の日本行きは…] 136 00:16:15,230 --> 00:16:18,230 [割り切れないものだった ようです] 137 00:17:03,230 --> 00:17:07,230 [一方 レギナちゃんだって…] 138 00:17:14,230 --> 00:17:16,900 [夏休み明けから 通うはずだった 139 00:17:16,900 --> 00:17:22,230 ウクライナの小学校には 行けませんでした] 140 00:17:22,230 --> 00:17:27,230 [せっかく ウクライナ 語の勉強を 頑張ったのに…] 141 00:17:35,230 --> 00:17:40,230 [列車の中 一人 ウクライナ に残る マーヤさんは 142 00:17:40,230 --> 00:17:43,230 じっと 外を見つめていました] 143 00:17:49,230 --> 00:17:52,560 [まだ 親離れできない マトヴェイ君が 144 00:17:52,560 --> 00:17:54,560 心配なのでしょう] 145 00:18:12,230 --> 00:18:16,230 [ところが 今回の子供たちは…] 146 00:18:24,900 --> 00:18:29,230 [マーヤさんの帰りの列車を 心配しています] 147 00:18:29,230 --> 00:18:32,230 [知らぬ間に 大きくなったのです] 148 00:18:32,230 --> 00:18:34,230 [2人とも] 149 00:18:46,230 --> 00:18:51,230 [戦争と 大人たちの思いのはざまで 150 00:18:51,230 --> 00:18:55,230 日本と ウクライナを行き来する 子供たち] 151 00:19:05,230 --> 00:19:10,230 [空港では 和真さんが アナスタシアさんと 子供たちを 152 00:19:10,230 --> 00:19:13,230 首を長くして 待っていました] 153 00:19:30,230 --> 00:19:33,560 [2人が 再び たどりついたのは 154 00:19:33,560 --> 00:19:38,230 いつの間にか もう一つの 古里のようになっていた 155 00:19:38,230 --> 00:19:41,230 和真さんの腕の中です] 156 00:19:50,230 --> 00:19:54,230 [大仕事をやり遂げた アナスタシアさんは…] 157 00:20:03,230 --> 00:20:07,230 [子供たちも 疲れ切っています] 158 00:20:11,230 --> 00:20:14,560 ハァー 。 フゥー 。 159 00:20:16,230 --> 00:20:20,230 [以前 子供たちが住んでいた 都営住宅は 160 00:20:20,230 --> 00:20:22,230 引き払ってしまったため 161 00:20:22,230 --> 00:20:26,900 これからは 和真さんと アナスタシアさん夫婦の家で 162 00:20:26,900 --> 00:20:29,230 4人暮らしの始まりです] 163 00:20:44,230 --> 00:20:48,230 [時刻は もう 夜中の1時前] 164 00:20:48,230 --> 00:20:50,230 [おなかも ぺこぺこです] 165 00:20:58,230 --> 00:21:01,900 [和真さんは 少し 口うるさいけれど 166 00:21:01,900 --> 00:21:04,230 大好きなアメリカンドッグは…] 167 00:21:10,230 --> 00:21:14,230 [一方 レギナちゃんが 真っ先に食べたかったのは 168 00:21:14,230 --> 00:21:16,230 納豆でした] 169 00:21:22,230 --> 00:21:26,230 [3カ月ぶりの 日本の味] 170 00:21:38,230 --> 00:21:40,900 [あとは 寝る前に 171 00:21:40,900 --> 00:21:43,900 マーヤさんへ 報告のテレビ電話です] 172 00:21:43,900 --> 00:21:45,900 (PC) ( マーヤ ) ハーイ 。 ( 和真 ) ちょっと待って 。 173 00:21:45,900 --> 00:21:49,230 ( 和真 ) こんばんは 。 ち ょっ と待 っ て 。 (マトヴェイ) ママ 。 174 00:21:49,230 --> 00:21:55,230 [元気そうな マトヴェイ君を見て マーヤさんも やっと笑顔に] 175 00:22:41,230 --> 00:22:44,230 [無事 報告も済みました] 176 00:23:09,230 --> 00:23:12,900 [これから 日本で始まる ママのいない生活] 177 00:23:12,900 --> 00:23:14,900 ( 和真 ) この歯のね 後ろ 。 178 00:23:14,900 --> 00:23:18,230 歯の後ろも奇麗にする 。 前だけではない 。 179 00:23:20,230 --> 00:23:22,900 [マトヴェイ君も レギナちゃんも 180 00:23:22,900 --> 00:23:28,230 ママと離れて 別々に暮らすのは 初めてのことです] 181 00:23:33,230 --> 00:23:36,900 [翌日 。 子供たちには 182 00:23:36,900 --> 00:23:42,230 日本に戻 っ たことを報告したい人が たくさんいました] 183 00:23:45,230 --> 00:23:47,900 [レギナちゃんが 見せてくれたのは 184 00:23:47,900 --> 00:23:53,230 小学校の友達と交わした LINE グループのやりとりです] 185 00:24:01,230 --> 00:24:07,230 [その言葉に 皆 揃って 驚きの声を上げ…] 186 00:24:15,230 --> 00:24:19,230 [息を弾ませ 階段を駆け下りた先には…] 187 00:24:30,230 --> 00:24:34,230 [ずっと会いたかった親友が 待っていました] 188 00:24:41,230 --> 00:24:45,230 [話したいことは 山積みのはずですが…] 189 00:24:59,230 --> 00:25:04,230 [とても 小学生の会話とは 思えません] 190 00:25:11,230 --> 00:25:15,560 [一方 マトヴェイ君と アナスタシアさんが向か っ たのは 191 00:25:15,560 --> 00:25:20,560 都営住宅で お世話になっていた ご近所さんのお宅でした] 192 00:25:22,230 --> 00:25:24,230 ⚟ ( チャイム ) 193 00:25:24,230 --> 00:25:27,230 [驚かせたくて いきなり 顔を見せると…] 194 00:25:29,230 --> 00:25:35,230 ( 女性 ) あ~! あ~! 195 00:25:35,230 --> 00:25:38,230 ホント !? これ ホント !? 196 00:25:40,230 --> 00:25:42,230 (マトヴェイ) うん 。 197 00:26:03,230 --> 00:26:07,230 ( 女性 ) 2人で? (アナスタシア) 2人で 。 はい 私の家で 。 198 00:26:18,230 --> 00:26:20,230 (アナスタシア) そうですね 。 199 00:26:31,230 --> 00:26:37,230 [その姿に 思わずうれしくなった マトヴェイ君でしたが…] 200 00:26:39,230 --> 00:26:41,230 [夜になると…] 201 00:26:45,560 --> 00:26:48,230 [ママとのテレビ電話を手に…] 202 00:26:48,230 --> 00:26:52,230 ( マトヴェイの泣き声 ) 203 00:26:54,900 --> 00:26:57,230 ( マトヴェイの泣き声 ) 204 00:26:57,230 --> 00:27:01,230 [恋しい思いが止まりません] 205 00:27:24,230 --> 00:27:28,230 [子供たちが日本に戻って 3日] 206 00:27:28,230 --> 00:27:30,900 (スタッフ) おはようございます 。 (アナスタシア) おはようございます 。 207 00:27:30,900 --> 00:27:32,900 (スタッフ たち ) おはようございます 。 208 00:27:34,560 --> 00:27:39,230 [日本の小学校は 早くも 二学期の始まりですが 209 00:27:39,230 --> 00:27:43,230 時差ぼけなのか それとも 気が乗らないのか 210 00:27:43,230 --> 00:27:46,230 いつまでも 目が覚めません] 211 00:27:52,230 --> 00:27:56,230 [もうすぐ 7時 15 分] 212 00:27:56,230 --> 00:28:00,230 [朝ご飯さえ 手を付けようとしない 2人に 213 00:28:00,230 --> 00:28:03,230 和真さんが 声を掛けました] 214 00:28:21,230 --> 00:28:24,230 ( 和真 ) 全部 食べて 歯磨く 。 215 00:28:25,900 --> 00:28:27,900 [そう言い残すと 216 00:28:27,900 --> 00:28:31,230 会社勤めの 和真さんは 一番に出発] 217 00:28:35,230 --> 00:28:38,230 [アナスタシアさんは 218 00:28:38,230 --> 00:28:41,230 まだ 新学期の準備に 追われているようです] 219 00:28:48,230 --> 00:28:53,230 何にもないですけど… ペンとかも必要ですね 。 220 00:28:53,230 --> 00:28:55,230 あ~ 。 221 00:28:59,230 --> 00:29:01,230 (スタッフ) そうですよね 。 222 00:29:01,230 --> 00:29:04,230 (スタッフ) そうですよね 。 その辺 大変ですね 。 223 00:29:06,230 --> 00:29:10,230 [まさか 日本に戻るとは 思わなかったため 224 00:29:10,230 --> 00:29:14,230 ランドセルも 急きょ買い直した 中古品] 225 00:29:14,230 --> 00:29:18,230 [学校の準備は また 一からでした] 226 00:29:26,230 --> 00:29:29,230 [こうして 送り出されたものの 227 00:29:29,230 --> 00:29:33,230 子供たちだって その内心は…] 228 00:29:33,230 --> 00:29:36,560 レギナ ヤバいよ 。 229 00:29:39,230 --> 00:29:43,900 [また 日本の小学校に なじめるのかと思うと 230 00:29:43,900 --> 00:29:46,230 不安だらけです] 231 00:30:04,230 --> 00:30:08,230 [泣きたいのは アナスタシアさんも一緒] 232 00:30:08,230 --> 00:30:14,230 [料理だって マーヤさんほど 得意ではありませんが…] 233 00:30:14,230 --> 00:30:18,230 (アナスタシア) あ~! カメラの前… 恥ずかしい 。 234 00:30:18,230 --> 00:30:22,230 [今は 自分が母親代わりです] 235 00:30:25,230 --> 00:30:29,900 [その上 苦労して入った大学も もう 2年生] 236 00:30:31,560 --> 00:30:36,230 [本当は 勉強に 本腰を入れたいところですが 237 00:30:36,230 --> 00:30:40,230 学費を稼ぐためのバイトに きょうだいの世話と 238 00:30:40,230 --> 00:30:44,230 やらねばならないことが 山積みです] 239 00:30:49,230 --> 00:30:54,230 [一方 朝は 不安だらけの 2人でしたが 240 00:30:54,230 --> 00:30:58,230 帰り道は すっかり 友達と一緒] 241 00:30:58,230 --> 00:31:03,230 [適応力は やっぱり 子供が一番です] 242 00:31:17,900 --> 00:31:22,230 ( 女の子 ) バイバイ 。 243 00:31:24,230 --> 00:31:27,900 [帰ってきた 子供たちから 見せられたのは 244 00:31:27,900 --> 00:31:30,230 先生からの手紙] 245 00:31:30,230 --> 00:31:33,560 [そこには 丁寧な字で 246 00:31:33,560 --> 00:31:37,230 「 元気そうな顔を見て 安心しました 」 と 247 00:31:37,230 --> 00:31:39,230 つづられていました] 248 00:31:49,230 --> 00:31:51,230 女性ですか 。 249 00:31:52,900 --> 00:31:55,230 [ちょうど その頃] 250 00:31:55,230 --> 00:32:00,230 [ウクライナの首都 キーウは 大規模な攻撃に見舞われ 251 00:32:00,230 --> 00:32:03,230 4人の子供が犠牲に] 252 00:32:05,230 --> 00:32:11,230 [市民は 地下鉄の駅への避難を 余儀なくされていました] 253 00:32:15,230 --> 00:32:18,230 [地方都市とはいえ 254 00:32:18,230 --> 00:32:21,900 いつ ミサイルが飛んでくるか 分からないのは 255 00:32:21,900 --> 00:32:26,230 マーヤさんが残った カーミヤンシケも同じ] 256 00:32:28,230 --> 00:32:31,900 [危険と隣り合わせの戦場で 257 00:32:31,900 --> 00:32:35,230 兄 ジェニャさんとの暮らしが 続きます] 258 00:32:40,230 --> 00:32:44,230 [空っぽになった子供部屋は 静寂に包まれ…] 259 00:32:50,230 --> 00:32:54,230 [窓際には 日本から持ち帰った 縫いぐるみが 260 00:32:54,230 --> 00:32:57,230 大切そうに並んでいました] 261 00:33:00,230 --> 00:33:03,230 [とはいえ 遊び盛り 262 00:33:03,230 --> 00:33:06,230 いたずら盛りの 子供たちにとっては 263 00:33:06,230 --> 00:33:09,900 日本での暮らしも 理不尽の連続] 264 00:33:09,900 --> 00:33:12,230 [この日も また…] 265 00:33:18,230 --> 00:33:21,230 ( 和真 ) 壊れる! 壊れる! 壊れる! 266 00:33:24,230 --> 00:33:26,230 ⚟そうですね 。 ( 和真 ) やめなさい! 267 00:33:26,230 --> 00:33:28,230 ( 和真 ) 勉強 始めます 。 268 00:33:28,230 --> 00:33:32,230 [叱られてばかりの上 日本語の勉強も…] 269 00:33:35,230 --> 00:33:38,230 [4年生のレギナちゃんは 270 00:33:38,230 --> 00:33:42,900 苦手な漢字を 2年生向けのドリルで 特訓です] 271 00:33:47,230 --> 00:33:49,230 ( 和真 ) うん 。 272 00:33:53,230 --> 00:33:55,230 この… 使い方 。 273 00:34:03,230 --> 00:34:05,230 ( 和真 ) うん 。 はい 。 274 00:34:15,230 --> 00:34:17,230 ( 和真 ) いやいや… 。 275 00:34:20,230 --> 00:34:22,230 (マトヴェイ) えっ? ( 和真 ) はい 読む 。 276 00:34:30,230 --> 00:34:34,230 ( 和真 )「 摘みました 」 というのは その辺に… 。 277 00:34:38,230 --> 00:34:41,230 [和真さんにしてみれば 278 00:34:41,230 --> 00:34:43,900 何とか 遅れを 取り戻させてあげたいという 279 00:34:43,900 --> 00:34:46,230 親心なのですが 280 00:34:46,230 --> 00:34:50,230 子供たちに そんな思いが 通じるはずもなく…] 281 00:35:07,230 --> 00:35:12,230 [厳しく教えられるほど ストレスがたまり…] 282 00:35:27,230 --> 00:35:30,230 ( マトヴェイのかんしゃく ) 283 00:35:30,230 --> 00:35:34,560 [ついには かんしゃくを 起こしてしまいました] 284 00:35:57,230 --> 00:36:01,560 [こんなとき マーヤさんがいてくれたら 285 00:36:01,560 --> 00:36:04,230 どれほど 心強かったことか] 286 00:36:10,230 --> 00:36:12,230 [今は ただ 287 00:36:12,230 --> 00:36:15,230 逃げずに向かい合うことしか できません] 288 00:36:32,230 --> 00:36:35,230 [マトヴェイ君は 日本で 289 00:36:35,230 --> 00:36:39,230 初めて ママのいない誕生日を 迎えます] 290 00:36:46,230 --> 00:36:48,560 [戦争が始まったとき 291 00:36:48,560 --> 00:36:53,230 4歳だった マトヴェイ君も もう 8歳です] 292 00:36:53,230 --> 00:36:55,230 ( 和真たち ) お~! 293 00:36:55,230 --> 00:36:58,560 ( 拍手 ) 294 00:37:06,230 --> 00:37:11,230 [これまでは 必ず マーヤさんが 作ってくれたケーキも…] 295 00:37:24,230 --> 00:37:26,230 [和真さんだって 296 00:37:26,230 --> 00:37:30,230 マーヤさんの手作りの方が いいのは分かっています] 297 00:37:30,230 --> 00:37:32,230 [でも 今は…] 298 00:37:36,230 --> 00:37:41,230 [もう少しだけ 我慢してほしい] 299 00:37:41,230 --> 00:37:44,900 [8歳になった姿を 見てもらいたくて 300 00:37:44,900 --> 00:37:48,230 マトヴェイ君が ママに電話を入れます] 301 00:37:58,230 --> 00:38:02,230 [でも 本当に伝えたかったのは…] 302 00:38:15,230 --> 00:38:17,900 [その上 ママからは 303 00:38:17,900 --> 00:38:21,230 こんなことまで 言われてしまいました] 304 00:39:08,230 --> 00:39:13,230 [抱えきれないほどのストレスを 吐き出して…] 305 00:39:15,230 --> 00:39:19,230 ハァー すっきり 。 すっきり 。 306 00:39:19,230 --> 00:39:22,230 [お母さんに甘えたかったのは 307 00:39:22,230 --> 00:39:26,230 アナスタシアさんも 一緒だったようです] 308 00:39:40,230 --> 00:39:46,230 [そして ウクライナにも 厳しい寒さが やって来ました] 309 00:39:48,230 --> 00:39:53,230 [子供たちのいない冬を どう過ごすのか] 310 00:39:53,230 --> 00:39:57,900 [まきストーブを 一人 準備する マーヤさんの姿は 311 00:39:57,900 --> 00:40:01,230 少し寂しそうです] 312 00:40:07,230 --> 00:40:11,230 [終わらない戦争に 翻弄され続けた 313 00:40:11,230 --> 00:40:16,230 激動の 2025 年が 終わろうとしています] 314 00:40:24,230 --> 00:40:28,230 [ 2025 年の大晦日] 315 00:40:28,230 --> 00:40:32,230 (アナスタシア) お~ とても いい匂い 。 ( 和真 ) とても いい匂い 。 316 00:40:32,230 --> 00:40:34,230 [和真さん夫婦は 317 00:40:34,230 --> 00:40:37,230 ママのいない年越しを迎える 子供たちのため 318 00:40:37,230 --> 00:40:39,230 腕に よりをかけていました] 319 00:40:39,230 --> 00:40:41,900 このサラダには あんまり入れないんですけど 320 00:40:41,900 --> 00:40:44,230 他のサラダには よく入れてます 。 321 00:40:48,230 --> 00:40:53,230 [年越しのメニューは 和真さんが仕込んだ チキンに 322 00:40:53,230 --> 00:40:56,230 マーヤさん直伝の クラブサラダ] 323 00:40:58,230 --> 00:41:00,560 乾杯! 324 00:41:02,230 --> 00:41:07,230 [このサラダは マトヴ ェ イ君の大好物なんだとか] 325 00:41:25,230 --> 00:41:27,900 [せめてもと マーヤさんにも 326 00:41:27,900 --> 00:41:30,560 テレビ電話で 参加してもらいます] 327 00:42:08,230 --> 00:42:13,230 [あまりにも多くのことがあった 1年でした] 328 00:42:16,230 --> 00:42:21,900 [どうか 新しい年は 良いことがあるようにと 329 00:42:21,900 --> 00:42:24,230 願いを込め…] 330 00:42:24,230 --> 00:42:27,900 ( 一同 ) 3 ・ 2 ・ 1 。 331 00:42:27,900 --> 00:42:31,230 フォー! イェーイ! 332 00:42:41,560 --> 00:42:44,230 [子供たちが ベッドルームへ消えると 333 00:42:44,230 --> 00:42:46,230 和真さんは…] 334 00:42:52,900 --> 00:42:55,560 ⚟4年です 。 ( 和真 ) 2 ・ 3 ・ 4 ・ 5 。 335 00:43:06,230 --> 00:43:12,230 [その頃 7時間遅れで 新年を迎える ウクライナでは 336 00:43:12,230 --> 00:43:14,900 マーヤさんが 親戚たちと 337 00:43:14,900 --> 00:43:18,230 ささやかな時を 過ごしていました] 338 00:43:22,230 --> 00:43:28,230 [もう 恒例になってしまった 大統領の言葉を聞きながら…] 339 00:43:37,230 --> 00:43:41,230 [レギナちゃんも その言葉を聞くため 340 00:43:41,230 --> 00:43:44,230 早起きしてきましたが…] 341 00:43:44,230 --> 00:43:48,230 [気になるのは 友達との LINE のようです] 342 00:43:57,230 --> 00:43:59,230 ( レギナ ) 次は… 。 343 00:43:59,230 --> 00:44:04,230 [そこには 戦争の影など みじんもありません] 344 00:44:12,230 --> 00:44:15,230 [きっと 世界には 345 00:44:15,230 --> 00:44:18,230 こんな家族が たくさんいるのでしょう] 346 00:44:18,230 --> 00:44:22,230 [私たちが ただ 気付かないだけで] 347 00:44:26,230 --> 00:44:32,230 [そして そんな彼らを 神様が見ているかのように 348 00:44:32,230 --> 00:44:38,230 この日 レギナちゃんが引いた おみくじは 大吉でした] 349 00:44:41,230 --> 00:44:43,900 大吉… 。 350 00:44:43,900 --> 00:44:45,900 レギナ すげえ 大吉 。 351 00:44:45,900 --> 00:44:47,900 大吉 すげえ 。 (アナスタシア) いいな~ 。 352 00:44:47,900 --> 00:44:50,230 ( 和真 ) よし 行きましょう 。 353 00:44:50,230 --> 00:44:53,230 [そのお告げのとおり 354 00:44:53,230 --> 00:44:58,230 どうか 今年こそ 戦争が終わりますように]