1 00:00:02,202 --> 00:00:05,205 ♬~ 2 00:00:21,555 --> 00:00:29,296 (沢嶋雄一)アブソリュートポジション N76W012E333S461 ポジション確認。 3 00:00:29,296 --> 00:00:36,970 アブソリュートタイム B0570128年30時04分67秒。 4 00:00:36,970 --> 00:00:43,844 西暦変換しますと 1581年3月11日 1時54分。 5 00:00:43,844 --> 00:00:47,147 怪我なし ウイルス反応なし。 無事 タイムワープ 成功しました。 6 00:00:47,147 --> 00:00:50,817 コードナンバー 115026。 これから 記録を開始します。 7 00:00:50,817 --> 00:00:56,990 <沢嶋雄一。 彼は タイムスクープ社より 派遣された ジャーナリストである。➡ 8 00:00:56,990 --> 00:00:58,926 あらゆる時代に タイムワープしながら➡ 9 00:00:58,926 --> 00:01:04,631 時空を超えて 人々を記録していく タイムスクープハンターである> 10 00:01:06,266 --> 00:01:10,270 <コードナンバー 115026> 11 00:01:14,608 --> 00:01:17,511 <今回の取材対象は 落武者。➡ 12 00:01:17,511 --> 00:01:23,517 戦国時代 負け戦で 戦場から逃れてきた兵士である> 13 00:01:31,959 --> 00:01:39,299 現在 1581年。 数多くの合戦が 繰り返される時代です。 14 00:01:39,299 --> 00:01:42,636 今日もまた 小規模な合戦がありました。 15 00:01:42,636 --> 00:01:46,974 私は今 その合戦に敗れ 逃げている侍たちを➡ 16 00:01:46,974 --> 00:01:49,876 密着取材しているところです。 17 00:01:49,876 --> 00:01:53,747 彼らにとって 私は 時空を超えた存在です。 18 00:01:53,747 --> 00:01:56,984 彼らに接触する際には 細心の注意が必要です。 19 00:01:56,984 --> 00:02:01,588 私自身の介在によって この歴史が 変わる事も ありえるからです。 20 00:02:01,588 --> 00:02:04,091 彼らに 取材を許してもらうためには➡ 21 00:02:04,091 --> 00:02:08,261 特殊な交渉術を用います。 その交渉方法に関しては➡ 22 00:02:08,261 --> 00:02:10,931 極秘事項のため お見せする事はできませんが➡ 23 00:02:10,931 --> 00:02:15,235 今回も 無事 密着取材する事に 成功しました。 24 00:02:23,443 --> 00:02:27,280 <どこに敵が潜んでいるのか 分からない。➡ 25 00:02:27,280 --> 00:02:30,183 おびえ 逃げる事しかできない 兵士たち。➡ 26 00:02:30,183 --> 00:02:34,187 それが 俗に言う落武者である> 27 00:02:37,624 --> 00:02:39,626 おい! 28 00:02:46,333 --> 00:02:50,337 <仲間が死んでも 弔ってる暇はない。➡ 29 00:02:50,337 --> 00:02:55,342 いち早く 戦場から離れる事が 先決であった> 30 00:03:04,251 --> 00:03:08,922 <戦に敗れるとは 命を落とす事である。➡ 31 00:03:08,922 --> 00:03:12,259 運よく生き延び 戦場から 逃げ出せたとしても➡ 32 00:03:12,259 --> 00:03:15,162 そこに待っているのは 飢えと渇き。➡ 33 00:03:15,162 --> 00:03:19,599 そして 略奪と 落武者狩りであった。➡ 34 00:03:19,599 --> 00:03:24,938 戦国大名の軍隊の構成は 騎馬姿の武士は 1割足らずで➡ 35 00:03:24,938 --> 00:03:28,809 残りの9割は 中間や小者と 呼ばれる下人。➡ 36 00:03:28,809 --> 00:03:32,813 夫丸などと呼ばれる 村から駆り出された 農民であった。➡ 37 00:03:32,813 --> 00:03:36,450 彼らをまとめて 雑兵と言う> 38 00:03:36,450 --> 00:04:15,155 ♬~ 39 00:04:15,155 --> 00:04:18,759 <決死の逃避行。 山に入り3時間。➡ 40 00:04:18,759 --> 00:04:23,063 やっと 身を隠す事ができる 場所を見つけた> 41 00:04:34,941 --> 00:04:40,614 (雷鳴) 42 00:04:40,614 --> 00:04:45,786 (雨音) 43 00:04:45,786 --> 00:04:57,497 今 戦地から逃げ込み ここは 無人の洞穴ですね。 44 00:04:57,497 --> 00:05:04,171 そこに到着しました。 そして 今 雨が降ってきましたね。 45 00:05:04,171 --> 00:05:10,177 皆さん ここで しばらく 休憩をとるみたいです。 46 00:07:37,123 --> 00:07:41,261 <今回 取材した 3人の武士は 足軽である。➡ 47 00:07:41,261 --> 00:07:43,596 彼らのような 下級侍は➡ 48 00:07:43,596 --> 00:07:50,904 後に 鉄砲足軽 槍足軽 弓足軽などと呼ばれた> 49 00:08:01,081 --> 00:08:09,789 (真之介)うっ…! うう…。 50 00:08:18,431 --> 00:08:26,740 (久右ヱ門)痛むのか? いや… 痛っ! 51 00:08:39,252 --> 00:08:42,956 かたじけねえ。 52 00:08:45,925 --> 00:08:47,927 (貞一郎)おい! 53 00:08:53,600 --> 00:08:57,303 勝手に ついてきて…。 54 00:09:09,082 --> 00:09:11,084 (舌打ち) 55 00:09:34,908 --> 00:09:36,910 (貞一郎)どうだ? 56 00:09:51,458 --> 00:09:57,464 おい。 とりあえず おれのは これで全部だ。 57 00:10:00,133 --> 00:10:03,269 <彼らのような 傭兵は➡ 58 00:10:03,269 --> 00:10:07,140 通常 1人当たり 1日 およそ 5合の米や➡ 59 00:10:07,140 --> 00:10:11,144 水や塩 みそなどを 支給されていたという。➡ 60 00:10:11,144 --> 00:10:13,780 だが 実際には 合戦となると➡ 61 00:10:13,780 --> 00:10:16,683 それだけの量の 食料確保は 難しく➡ 62 00:10:16,683 --> 00:10:20,286 兵士たちは 空腹とも戦っていた> 63 00:10:20,286 --> 00:10:23,289 (久右ヱ門)やめろ。 64 00:10:40,306 --> 00:10:44,310 せっかく 逃げてきたっていうのによ。 65 00:10:50,316 --> 00:10:53,319 (貞一郎)足手まといだ。 66 00:10:59,826 --> 00:11:03,830 逃げるなら 身軽な方がいいし 取られるなら 少ない方がいい。 67 00:11:05,632 --> 00:11:07,634 でも やつらだって まぬけじゃねえ。 68 00:11:07,634 --> 00:11:10,270 おれたちが この山奥にいるなんて 思いやしねえ。 69 00:11:10,270 --> 00:11:14,774 <生き延びるためには まず 第一に 確保しなければならないのが➡ 70 00:11:14,774 --> 00:11:18,444 水である。 怪我を負っている真之介を残し➡ 71 00:11:18,444 --> 00:11:22,782 久右ヱ門と貞一郎の2人で 水を探しに行く事になった。➡ 72 00:11:22,782 --> 00:11:26,286 だが 一瞬の隙も見せられない> 73 00:11:26,286 --> 00:11:29,289 あの~。 何だ? 74 00:11:48,308 --> 00:11:53,179 <落武者たちの敵は 武士だけとは限らなかった。➡ 75 00:11:53,179 --> 00:11:57,317 山に逃げ込んだ彼らが 最も恐れるもの それは➡ 76 00:11:57,317 --> 00:12:02,322 組織だって略奪に走る 一部の農民であった> 77 00:12:06,125 --> 00:12:10,129 <水を求めて山に分け入る2人> 78 00:12:18,271 --> 00:12:24,143 <歩く事 1時間。 その時 貞一郎の足が止まった。➡ 79 00:12:24,143 --> 00:12:30,149 何かを発見したらしい。 警戒しながら 近づいていく> 80 00:12:32,285 --> 00:12:35,288 <井戸である> 81 00:12:48,301 --> 00:12:51,204 畜生! 82 00:12:51,204 --> 00:12:55,174 <井戸は 使えなかった。 水に ふん尿が混ざっていた。➡ 83 00:12:55,174 --> 00:12:58,678 農民の兵に対する報復である> 84 00:13:05,251 --> 00:13:08,154 戦の最もひどい被害者は 農民であった。➡ 85 00:13:08,154 --> 00:13:11,758 そして その不満が 落武者狩りという形で➡ 86 00:13:11,758 --> 00:13:15,261 爆発していたのである> 87 00:13:17,630 --> 00:13:24,270 <更に歩く事 30分。 再び 彼らの足が止まった> 88 00:13:24,270 --> 00:13:27,173 どうしました? シッ! 89 00:13:27,173 --> 00:14:03,176 (滝の音) 90 00:14:17,256 --> 00:14:22,261 <久しぶりの水をむさぼる 落武者たち> 91 00:14:35,274 --> 00:14:38,778 <…が その時 貞一郎が 人の気配を感じて➡ 92 00:14:38,778 --> 00:14:42,281 とっさに身を隠す> 93 00:14:42,281 --> 00:14:52,291 ♬~ 94 00:15:07,073 --> 00:15:41,274 ♬~ 95 00:15:51,284 --> 00:15:55,288 (久右ヱ門)おい 水 持ってきたぞ。 96 00:16:13,239 --> 00:16:16,142 <洞くつは もぬけの殻だった。➡ 97 00:16:16,142 --> 00:16:20,146 装備品ごと 真之介は 姿を消した> 98 00:16:30,256 --> 00:16:33,259 畜生。 99 00:16:41,267 --> 00:16:45,137 行くなら 1人で行けよ! おい。 100 00:16:45,137 --> 00:16:47,640 あの野郎…。 101 00:16:52,278 --> 00:16:55,281 行きたきゃ 1人で行きゃいいだろうが! 102 00:17:03,222 --> 00:17:06,225 何だと この野郎? 103 00:17:08,094 --> 00:17:11,097 <負け戦ともなれば➡ 104 00:17:11,097 --> 00:17:15,234 とにかく 目先の飯の種を 探さなければならない。➡ 105 00:17:15,234 --> 00:17:20,239 略奪が当たり前の時代 それが 戦国時代である> 106 00:17:32,251 --> 00:17:36,455 どういうふうに? おめえの言ったとおりだ。 107 00:17:41,761 --> 00:17:44,964 (貞一郎)決まってんじゃねえか。 どっちにしたって… 108 00:17:54,273 --> 00:18:00,279 おれだって そうだよ。 そうかい。 そいつは悪かったな。 109 00:18:02,081 --> 00:18:06,085 山越えは 手間かかるぞ。 110 00:18:08,220 --> 00:18:11,223 そうだな。 111 00:18:15,094 --> 00:18:19,231 <久右ヱ門と貞一郎は 山越えに備え➡ 112 00:18:19,231 --> 00:18:23,235 洞くつで 夜を明かす事にした> 113 00:18:32,244 --> 00:18:37,917 現在 5時48分。 夜が明けて➡ 114 00:18:37,917 --> 00:18:42,254 久右ヱ門さんと 貞一郎さんが 出発しようとしているところです。 115 00:18:42,254 --> 00:18:46,759 <昨日 盗んだ 山伏の服を着ていく 落武者の2人。➡ 116 00:18:46,759 --> 00:18:51,263 山伏に変装し 山越えを決行する計画だ> 117 00:19:17,223 --> 00:19:21,227 おれたちの首は 高く売れねえって そう思うか? 118 00:19:29,735 --> 00:19:33,239 まあ 死人や 落武者の鼻をそいで➡ 119 00:19:33,239 --> 00:19:36,142 売りつけに行くやつも いるけどな。 120 00:19:36,142 --> 00:19:39,111 <戦国時代 武士の首そのものが➡ 121 00:19:39,111 --> 00:19:41,113 金品の代わりとして 機能していた。➡ 122 00:19:41,113 --> 00:19:44,250 位が高い武士ほど 価値は高いのである> 123 00:19:44,250 --> 00:19:47,253 そこで 考えたんだが…。 124 00:19:50,122 --> 00:19:52,758 そんな連中の目を背くには➡ 125 00:19:52,758 --> 00:19:55,661 こうして 山伏に成り済ますほかない。 126 00:19:55,661 --> 00:20:03,469 だが 山伏に成り済ましても お主がいては 怪しまれてしまう。 127 00:20:03,469 --> 00:20:06,272 <これ以上 彼らを追いかける事は➡ 128 00:20:06,272 --> 00:20:08,774 2人に危険が及ぶ事になる。➡ 129 00:20:08,774 --> 00:20:13,946 残念だが 出発を見送り 取材を終える事にした> 130 00:20:13,946 --> 00:20:17,817 じゃあ いろいろと お世話になりました。 131 00:20:17,817 --> 00:20:20,286 ありがとうございました。 うん。 132 00:20:20,286 --> 00:20:23,622 気を付けてな。 はい。 133 00:20:23,622 --> 00:20:28,294 <しかし 思わぬ事態が発生した> 134 00:20:28,294 --> 00:20:32,598 以上 コードナンバー 115026。 帰還要請 願います。 135 00:20:35,634 --> 00:20:40,306 こちら 沢嶋です。 帰還要請 願います。 136 00:20:40,306 --> 00:20:44,176 もしもし。 137 00:20:44,176 --> 00:20:47,980 どうした? いや ちょっと…。 138 00:20:47,980 --> 00:20:51,851 もしも~し もしもし。 あ~ 駄目ですね。 139 00:20:51,851 --> 00:20:54,653 交信に必要なニューロ粒子が 少なすぎて…。 140 00:20:59,325 --> 00:21:04,163 もしもし もしも~し 聞こえますか? 141 00:21:04,163 --> 00:21:07,166 駄目だ やっぱり。おい。 はい。 142 00:21:09,935 --> 00:21:11,871 分かりました。 143 00:21:11,871 --> 00:21:15,808 <全く予期せぬ事故。 ここでのタイムワープを諦め➡ 144 00:21:15,808 --> 00:21:19,278 彼らと山を越えるまで 同行する事になった。➡ 145 00:21:19,278 --> 00:21:23,449 ニューロ粒子の問題で 身を隠すための シールドを使用できない。➡ 146 00:21:23,449 --> 00:21:27,953 自分も 山伏の格好に変装する> 147 00:21:32,625 --> 00:21:42,635 ♬~ 148 00:21:42,635 --> 00:21:46,305 <山伏になって 山を越える事 3時間。➡ 149 00:21:46,305 --> 00:21:48,974 落武者狩りに 出くわさないように➡ 150 00:21:48,974 --> 00:21:52,311 道を外し 川沿いを歩いていく> 151 00:21:52,311 --> 00:22:06,825 ♬~ 152 00:22:06,825 --> 00:22:10,262 <だが このあと 目を覆いたくなるような➡ 153 00:22:10,262 --> 00:22:14,433 衝撃的な事件に 遭遇する事になった> 154 00:22:14,433 --> 00:22:26,145 (怒声) 155 00:22:26,145 --> 00:22:28,948 何かあったんですかね? 156 00:22:28,948 --> 00:22:49,268 (怒声) 157 00:22:49,268 --> 00:22:51,971 米も麦も全滅だ! 158 00:22:51,971 --> 00:22:58,310 (怒声) 159 00:22:58,310 --> 00:23:01,747 <洞くつから逃げた 真之介であった。➡ 160 00:23:01,747 --> 00:23:05,251 農民による落武者狩りに 捕まっていた> 161 00:23:05,251 --> 00:23:10,122 (怒声) 162 00:23:10,122 --> 00:23:13,926 <彼らに見つからないよう この場を引き返す事にした。➡ 163 00:23:13,926 --> 00:23:17,730 まさに その時 背後から 一人の農民が現れた> 164 00:23:30,943 --> 00:23:35,648 ⚟どうした? いや~ 何か… 道 迷ったって…。 165 00:23:40,286 --> 00:23:47,159 <緊張が走る。 かろうじて 彼らは 我々を山伏と思い込んでいる。➡ 166 00:23:47,159 --> 00:23:50,462 だが 次の瞬間…> 167 00:23:57,303 --> 00:24:01,307 <助けを求める真之介の声> 168 00:24:05,110 --> 00:24:07,579 <気付かれた> 169 00:24:07,579 --> 00:24:23,595 (怒声) 170 00:24:33,272 --> 00:24:39,078 ハァ ハァ ハァ ハァ。 171 00:24:39,078 --> 00:24:44,450 約2kmは走ったでしょうか。 172 00:24:44,450 --> 00:24:48,287 なんとか 逃げきったようです。 173 00:24:48,287 --> 00:24:54,626 ハァ ハァ ハァ。 174 00:24:54,626 --> 00:24:57,296 ついてきた! 来た 来た! 175 00:24:57,296 --> 00:25:01,900 ♬~ 176 00:25:01,900 --> 00:25:04,803 <暴徒と化した農民たちが 追いかけてくる。➡ 177 00:25:04,803 --> 00:25:08,240 自分の身の危険を感じていた。 しかし ここでは まだ➡ 178 00:25:08,240 --> 00:25:12,911 タイムワープできない。 とにかく 逃げるしかない> 179 00:25:12,911 --> 00:25:14,847 (鉄砲の音) 180 00:25:14,847 --> 00:25:21,153 ♬~ 181 00:25:26,258 --> 00:25:30,763 <数十kmは走っただろうか。 落武者狩りの追撃をかわし➡ 182 00:25:30,763 --> 00:25:35,267 越えた山は3つ。 辺りは すっかり暗くなっている。➡ 183 00:25:35,267 --> 00:25:39,571 明かり一つない山道を はうように進む落武者たち> 184 00:25:42,141 --> 00:25:44,943 <仕える主家をなくした 牢人たちは➡ 185 00:25:44,943 --> 00:25:49,615 再び 傭兵として 雇われていくしかない> 186 00:25:49,615 --> 00:25:54,486 ♬~ 187 00:25:54,486 --> 00:26:00,492 <その まなざしは 生を求めて さまよう 獣のようであった> 188 00:26:04,897 --> 00:26:07,566 <夜明け。➡ 189 00:26:07,566 --> 00:26:12,404 もはや 人里の気配がない 山の奥地に たどりついた。➡ 190 00:26:12,404 --> 00:26:18,210 ここで やっと タイムワープに必要な ニューロ粒子が観測できた> 191 00:26:23,916 --> 00:26:28,220 ここを越えちまえば一安心だな。 192 00:26:32,591 --> 00:26:34,793 あ~! 193 00:26:45,604 --> 00:26:49,942 おめえも一緒に入るか? あ… いえ 私は ここで。 194 00:26:49,942 --> 00:26:53,278 帰還できるようになりましたから。 ああ そうか。 195 00:26:53,278 --> 00:26:55,948 おれたちは もともと 農民だからよ➡ 196 00:26:55,948 --> 00:26:59,284 あいつらが どんだけ えげつねえか よく知ってる。 197 00:26:59,284 --> 00:27:02,187 本当に気を付けろよ。 はい。 198 00:27:02,187 --> 00:27:07,092 おい。 死ぬなよ。 な? 199 00:27:07,092 --> 00:27:11,563 じゃあな。 お世話になりました。ああ。 200 00:27:11,563 --> 00:27:14,066 <彼らの先に待っているのは➡ 201 00:27:14,066 --> 00:27:17,569 何の保障もない その日暮らしの牢人の生活。➡ 202 00:27:17,569 --> 00:27:21,240 しかし 2人に悲壮感はなかった。➡ 203 00:27:21,240 --> 00:27:24,576 生き延びた。 ただ その事に➡ 204 00:27:24,576 --> 00:27:28,247 無上の喜びを 見いだしているからであろう。➡ 205 00:27:28,247 --> 00:27:32,117 歴史の陰には 彼らのように 生に執着し➡ 206 00:27:32,117 --> 00:27:34,119 どんなに惨めでも➡ 207 00:27:34,119 --> 00:27:36,922 生き延びてきた者たちが 確実にいた。➡ 208 00:27:36,922 --> 00:27:43,595 もしかしたら 私も 落武者の子孫なのかもしれない> 209 00:27:43,595 --> 00:28:01,880 ♬~ 210 00:28:01,880 --> 00:28:07,553 以上 コードナンバー 115026。 アウトします。 211 00:28:07,553 --> 00:28:25,537 ♬~