1 00:00:02,202 --> 00:00:05,105 (沢嶋) <密輸を防げ。➡ 2 00:00:05,105 --> 00:00:07,140 不法入国を 見逃すな。➡ 3 00:00:07,140 --> 00:00:09,276 ならずものを食い止めろ。➡ 4 00:00:09,276 --> 00:00:13,947 人と物の出入りを監視し 安全と秩序を守る男たちがいた> 5 00:00:16,149 --> 00:00:19,453 <領地と領地の境に設けられた 見張り所。➡ 6 00:00:19,453 --> 00:00:23,991 通行を規制する その場所では 数々の人間模様が描き出される。➡ 7 00:00:23,991 --> 00:00:27,628 江戸時代にタイムワープした私は 口留番所の取材中➡ 8 00:00:27,628 --> 00:00:30,597 予想外の事件を記録する事になる> 9 00:00:43,176 --> 00:00:51,618 え~ アブソリュートポジション N375 W461 E390 S567。 10 00:00:51,618 --> 00:00:54,988 ポジション確認。 11 00:00:54,988 --> 00:01:01,862 アブソリュートタイム B8105371年 85時36分41秒。 12 00:01:01,862 --> 00:01:03,997 西暦変換しますと➡ 13 00:01:03,997 --> 00:01:08,769 1742年9月12日 6時44分12秒。 14 00:01:08,769 --> 00:01:11,138 無事 タイムワープ成功しました。 15 00:01:11,138 --> 00:01:15,676 コードナンバー 358642 これから記録を開始します。 16 00:01:15,676 --> 00:01:21,081 沢嶋雄一。 彼は タイムスクープ社より 派遣された ジャーナリストである。 17 00:01:21,081 --> 00:01:23,150 あらゆる時代に タイムワープしながら➡ 18 00:01:23,150 --> 00:01:28,121 時空を超えて 名もなき人々を 記録していく タイムスクープハンターである。 19 00:01:39,066 --> 00:01:42,002 <街道の真ん中に建つ 大きな門。➡ 20 00:01:42,002 --> 00:01:44,271 ここは 領地の出入り口。➡ 21 00:01:44,271 --> 00:01:47,140 通行人や荷物などを 検査するために設けられた➡ 22 00:01:47,140 --> 00:01:49,176 見張り所である。➡ 23 00:01:49,176 --> 00:01:51,712 「口留番所」と呼ばれる 地方の警備施設で➡ 24 00:01:51,712 --> 00:01:53,647 関所と同じ役割を持つ。➡ 25 00:01:53,647 --> 00:01:57,351 今回の取材対象は 口留番所の番人たち。➡ 26 00:01:57,351 --> 00:01:59,286 領地の治安と秩序を守るため➡ 27 00:01:59,286 --> 00:02:01,888 通行人を監視する男たちに 密着する> 28 00:02:01,888 --> 00:02:07,194 この時代の人々にとって 私は 時空を超えた存在となります。 29 00:02:07,194 --> 00:02:10,030 彼らにとって私は 宇宙人のような存在です。 30 00:02:10,030 --> 00:02:12,933 彼らに接触するには 細心の注意が必要です。 31 00:02:12,933 --> 00:02:16,803 私自身の介在によって この歴史が 変わる事も ありえるからです。 32 00:02:16,803 --> 00:02:18,739 彼らに 取材を許してもらうためには➡ 33 00:02:18,739 --> 00:02:21,008 特殊な交渉術を用います。 34 00:02:21,008 --> 00:02:23,610 それは 極秘事項となっており お見せする事は できませんが➡ 35 00:02:23,610 --> 00:02:26,313 今回も 無事 密着取材する事に 成功しました。 36 00:02:34,254 --> 00:02:37,057 <領地の外から 一人の男が やって来た> 37 00:02:39,092 --> 00:02:42,729 <番人たちは 早速 検問を行う。➡ 38 00:02:42,729 --> 00:02:45,932 男が差し出したのは 往来手形。➡ 39 00:02:45,932 --> 00:02:48,835 「往来手形」とは 旅人の身分証明書であり➡ 40 00:02:48,835 --> 00:02:53,073 旅をする者は 必ず 所持していなければならない。➡ 41 00:02:53,073 --> 00:02:55,876 手形に不備がないかを確認する> 42 00:02:58,245 --> 00:03:00,547 (男)へえ。 43 00:03:04,751 --> 00:03:07,020 へえ。 どうも ありがとうございます。 44 00:03:07,020 --> 00:03:10,724 <ようやく旅人は 通行が許可された> 45 00:03:14,761 --> 00:03:19,066 <地方の藩は 幕府の規定で 勝手に 関所を設ける事ができなかった。➡ 46 00:03:19,066 --> 00:03:23,470 しかし 治安維持のため 関所に 相当する施設が必要だった。➡ 47 00:03:23,470 --> 00:03:25,939 そこで 「関所」という 名称を避け➡ 48 00:03:25,939 --> 00:03:30,410 「番所」という名目で 監視を行う事にしたのである。➡ 49 00:03:30,410 --> 00:03:33,113 この番所を守るのは 4人の役人たち。➡ 50 00:03:33,113 --> 00:03:36,516 弐右衛門は 勤務10年の ベテランである> 51 00:03:39,453 --> 00:03:42,055 う~ん そうよのう…。 52 00:04:02,209 --> 00:04:04,911 <おしゃべり好きな吉之助は 勤務6年目> 53 00:04:13,820 --> 00:04:17,924 <一番下は 番所に勤めて 半年の新人 武彦> 54 00:04:35,776 --> 00:04:38,578 <ひときわ鋭い目で 通行人を監視している男が➡ 55 00:04:38,578 --> 00:04:41,381 この番所のリーダー 坂田銀次郎。➡ 56 00:04:41,381 --> 00:04:44,951 規則に反する者は いかなる理由が あろうとも 番所を通さない。➡ 57 00:04:44,951 --> 00:04:46,887 その厳しさから➡ 58 00:04:46,887 --> 00:04:49,289 「堰止めの銀次」と呼ばれている。➡ 59 00:04:49,289 --> 00:04:53,960 午後2時過ぎ。 町の方から 男がやって来た> 60 00:04:53,960 --> 00:04:56,163 見ない顔だな。 はい。 61 00:04:57,798 --> 00:05:01,234 <領地の外に出ようとしていたため すかさず呼び止める> 62 00:05:01,234 --> 00:05:04,738 荷があるな。 では 詰め所まで来てもらうぞ。はい。 63 00:05:14,848 --> 00:05:19,052 <番人たちは 男の背負っていた 大きな荷物を検査する事にした> 64 00:05:24,457 --> 00:05:28,128 <箱の蓋を開けると…> 65 00:05:28,128 --> 00:05:30,630 (くしゃみ) (銀次郎)木の実? 66 00:05:32,599 --> 00:05:35,435 すみません。 67 00:05:35,435 --> 00:05:37,437 (銀次郎)漆とな。 68 00:05:41,341 --> 00:05:46,246 <この領地では 漆の実を 外に持ち出す事が禁じられている> 69 00:05:55,689 --> 00:05:59,693 <どうやら 遠方まで行商に 出かけようとしていたらしい> 70 00:06:04,898 --> 00:06:07,200 それじゃ 意味がねえじゃねえかよ。 71 00:06:14,574 --> 00:06:19,412 <銀次郎の容赦ない言葉に 男が憤る> 72 00:06:19,412 --> 00:06:21,414 離せよ! 73 00:06:24,684 --> 00:06:28,221 何だよ… いいよ。 74 00:06:28,221 --> 00:06:32,092 <地域によって 持ち運びを禁じる 品物が 異なるようだ。➡ 75 00:06:32,092 --> 00:06:36,930 私は本部に連絡し 他の藩の例を 調べてもらう事にした> 76 00:06:36,930 --> 00:06:39,165 本部 こちら沢嶋 応答 願います。 77 00:06:39,165 --> 00:06:41,401 (古橋ミナミ)はい 本部 古橋です。 78 00:06:41,401 --> 00:06:43,436 江戸時代の口留番所では➡ 79 00:06:43,436 --> 00:06:46,139 主に どんな物が持ち出し禁止に なってたんでしょうか? 80 00:06:46,139 --> 00:06:49,142 はい。 え~ そうですね…。 81 00:06:49,142 --> 00:06:51,945 例えば 津軽藩の 口留番所では➡ 82 00:06:51,945 --> 00:06:54,948 塩鮭 鱈 貝類などの 20品目余りが➡ 83 00:06:54,948 --> 00:06:57,951 持ち出し禁止となっていた 記録があります。 84 00:07:01,988 --> 00:07:04,624 こうした品物の出入りを チェックする事は➡ 85 00:07:04,624 --> 00:07:07,227 口留番所の 重要な任務でした。 86 00:07:07,227 --> 00:07:09,729 分かりました。 ありがとうございます。 87 00:07:09,729 --> 00:07:15,135 <通行する品物への税金。 口留番所の最も重要な役割は➡ 88 00:07:15,135 --> 00:07:18,038 「口役銀」という 税金の徴収である。➡ 89 00:07:18,038 --> 00:07:21,241 物資の輸出入にかける 関税のようなもので➡ 90 00:07:21,241 --> 00:07:24,244 それを徴収するのが 番人の主な仕事であった> 91 00:07:27,047 --> 00:07:29,916 <男が運んでいたのは 雑穀だという。➡ 92 00:07:29,916 --> 00:07:33,453 荷物の数から 徴収すべき口役銀を計算する> 93 00:07:33,453 --> 00:07:37,257 では 1駄分… 94 00:07:39,125 --> 00:07:41,127 <ところが…> 95 00:07:41,127 --> 00:07:43,430 な な 何でしょう? 96 00:07:48,835 --> 00:07:51,838 雑穀でございますよ? すぐ終わるから ちょっと待て。 97 00:07:56,543 --> 00:08:00,413 <確かに 俵には雑穀が…。➡ 98 00:08:00,413 --> 00:08:05,385 しかし 更に奥まで 手を入れると…。➡ 99 00:08:05,385 --> 00:08:08,521 出てきたのは ロウソク。➡ 100 00:08:08,521 --> 00:08:13,360 男は 俵の中に大量のロウソクを隠し 通り抜けようとしていたのだ。➡ 101 00:08:13,360 --> 00:08:16,329 この藩では ロウソクの持ち出しには 許可が必要で➡ 102 00:08:16,329 --> 00:08:18,865 加えて税金がかかる。 江戸時代➡ 103 00:08:18,865 --> 00:08:23,069 こうした税の支払いを逃れるため 不正を行う者が多くいたという> 104 00:08:29,275 --> 00:08:37,484 ♬~ 105 00:08:46,426 --> 00:08:48,728 思うに 昨今… 106 00:08:54,601 --> 00:08:57,604 拙者はのう… 107 00:09:12,886 --> 00:09:16,890 吉之助。(吉之助)はい。 閉門。 108 00:09:21,561 --> 00:09:25,365 <日暮れになると 門は閉められ 彼らの一日は終わる> 109 00:09:31,371 --> 00:09:34,641 <番人たちは 雨のため 人の往来は それほど多くないと➡ 110 00:09:34,641 --> 00:09:37,243 予想していた。 だが 彼らは このあと➡ 111 00:09:37,243 --> 00:09:39,546 とんでもない事件に 遭遇する事になる。➡ 112 00:09:39,546 --> 00:09:43,750 外から荷車を引いて やって来た 一人の男> 113 00:09:49,589 --> 00:09:52,158 <どうやら この藩に仕える侍らしい。➡ 114 00:09:52,158 --> 00:09:54,160 かなり急いでいる様子だ> 115 00:10:00,967 --> 00:10:04,137 <通常 武士であれば 手形は必要とせず➡ 116 00:10:04,137 --> 00:10:06,940 名前を名乗れば 無条件で通行が許可される> 117 00:10:11,611 --> 00:10:14,614 <だが 銀次郎は行く手を遮る> 118 00:10:18,084 --> 00:10:20,086 失礼。 先を急ぐのだ。 119 00:10:23,623 --> 00:10:26,326 <男に対して 執ように食い下がる 銀次郎> 120 00:10:28,094 --> 00:10:31,965 <実は 荷物に鍵がかけられて いるのを 不審に思っていたのだ> 121 00:10:31,965 --> 00:10:35,835 どかぬか! 122 00:10:35,835 --> 00:10:38,838 おぬし 手を離さんか! 123 00:10:38,838 --> 00:10:41,841 <銀次郎は 実力行使に出た> 124 00:10:44,644 --> 00:10:48,548 <相手が武士であろうと 荷物が怪しければ検査が必要だ。➡ 125 00:10:48,548 --> 00:10:52,185 だが もし 男が言うように 殿への献上品であれば➡ 126 00:10:52,185 --> 00:10:55,688 番人たちは 厳しい とがめを 覚悟しなければならない。➡ 127 00:10:55,688 --> 00:10:58,491 果たして…> 128 00:10:58,491 --> 00:11:00,426 あっ! 何だ? 129 00:11:00,426 --> 00:11:03,630 <男の着物から 隠し持っていた鍵が落ちた> 130 00:11:05,265 --> 00:11:07,600 <…が 次の瞬間> 131 00:11:07,600 --> 00:11:14,207 ♬~ 132 00:11:14,207 --> 00:11:18,978 <男が鍵をひったくり 逃げた。 必死に追いかける> 133 00:11:18,978 --> 00:11:34,761 ♬~ 134 00:11:34,761 --> 00:11:36,829 観念しろ! 135 00:11:36,829 --> 00:11:39,566 <建物の裏へと追い詰め➡ 136 00:11:39,566 --> 00:11:43,970 4人がかりで やっと 取り押さえる事に成功した> 137 00:11:43,970 --> 00:11:46,773 入れ! 138 00:11:48,775 --> 00:11:55,114 <詰め所に連行し 縄をかける。 男の正体は…?> 139 00:11:55,114 --> 00:11:57,684 きついんだよ! 黙ってろ! 140 00:11:57,684 --> 00:12:00,787 <そして 箱の中に 何が入ってるのか?> 141 00:12:02,455 --> 00:12:04,657 <早速 尋問に入る> 142 00:12:10,196 --> 00:12:13,700 お~い! じゃましますよ。 143 00:12:13,700 --> 00:12:16,703 ひでえ雨だ。 あれ? 144 00:12:18,972 --> 00:12:21,741 <現れたのは 飛脚の俊平。➡ 145 00:12:21,741 --> 00:12:25,078 毎日 領内と隣の国を 行き来している➡ 146 00:12:25,078 --> 00:12:28,581 顔なじみの男である> 147 00:12:34,754 --> 00:12:36,756 騒ぎ? はい。 148 00:12:52,739 --> 00:12:55,942 気になったんで ちょっと 聞いてみたんですけどね… 149 00:13:07,754 --> 00:13:10,657 まさか! 150 00:13:16,596 --> 00:13:19,599 何を申すか。 151 00:13:28,574 --> 00:13:30,877 何がだ? 152 00:13:37,050 --> 00:13:41,154 <飛脚から もたらされた 不穏な 情報に番人たちの間に緊張が走る> 153 00:13:42,955 --> 00:13:45,358 <その時だった> 154 00:13:47,760 --> 00:13:51,864 <どしゃ降りの雨の中 二人連れが 番所を通り抜けようとする> 155 00:13:53,100 --> 00:13:56,636 <銀次郎は 何かに気付いた> 156 00:13:56,636 --> 00:13:58,838 待たれよ! 157 00:14:06,079 --> 00:14:08,114 <けがを しているらしい。➡ 158 00:14:08,114 --> 00:14:12,618 口留番所では 傷を負った者の 通行も 取り調べの対象となる。➡ 159 00:14:12,618 --> 00:14:15,488 と 次の瞬間> 160 00:14:15,488 --> 00:14:17,790 待て! おい! 161 00:14:30,002 --> 00:14:33,639 <それは 女性だった。 とっさに 飛脚の話が思い浮かぶ> 162 00:14:33,639 --> 00:14:35,575 参られよ。 163 00:14:35,575 --> 00:14:40,079 <江戸時代 女性の行き来は 特に 厳しく取り締まられていた。➡ 164 00:14:40,079 --> 00:14:43,950 女性が 関所や口留番所を通るには 特別な手形が必要であり➡ 165 00:14:43,950 --> 00:14:47,520 場所によっては 通行を 一切禁止する所もあった。➡ 166 00:14:47,520 --> 00:14:50,823 すぐに取り調べが開始される> 167 00:15:05,605 --> 00:15:09,509 <まさしく女性は 旅籠から 逃げてきていた> 168 00:15:14,080 --> 00:15:16,082 なに? 169 00:15:25,091 --> 00:15:27,093 これ ひどいですね! 170 00:15:38,471 --> 00:15:40,473 あんなとこに いたら… 171 00:15:46,946 --> 00:15:51,451 <劣悪な環境からの逃亡。 それは 二人の命懸けの行動だった> 172 00:15:53,820 --> 00:15:56,122 なあ。 はい…。 173 00:15:59,892 --> 00:16:01,894 ありがとうございます。 174 00:16:19,979 --> 00:16:23,783 しかし 相手が 少し やっかいですなぁ。 175 00:16:23,783 --> 00:16:25,785 う~ん そうですね…。 176 00:16:41,934 --> 00:16:44,437 なんたって やつら… 177 00:16:46,772 --> 00:16:49,976 <事態は 深刻になりつつあった> 178 00:16:53,546 --> 00:16:55,548 <武装集団が 二人を追いかけて➡ 179 00:16:55,548 --> 00:16:57,650 この番所まで やって来るのは 間違いない> 180 00:16:59,952 --> 00:17:01,954 (俊平)へい。 181 00:17:06,225 --> 00:17:08,160 お任せを。 182 00:17:08,160 --> 00:17:11,864 <速やかに 警戒態勢に入る> 183 00:17:17,236 --> 00:17:20,940 <安全を考慮し 二人を 近くの宿屋へ避難させる> 184 00:17:22,909 --> 00:17:24,844 (おかみ)はいな! 185 00:17:24,844 --> 00:17:28,247 後で 訳は話すが… 186 00:17:28,247 --> 00:17:30,917 はあ? 187 00:17:30,917 --> 00:17:33,920 ああ それから… 188 00:17:43,930 --> 00:17:48,601 そうですか。 さあ 上がんな。 すまん。 189 00:17:48,601 --> 00:17:52,471 (お春)ありがとうございます。 190 00:17:52,471 --> 00:17:54,774 (銀次郎)頼むぞ。 191 00:18:00,546 --> 00:18:03,883 吉之助 武彦。 (2人)はい。 192 00:18:03,883 --> 00:18:07,219 まだ 閉門まで時が…。 193 00:18:07,219 --> 00:18:10,523 急げ。 はい! 194 00:18:12,091 --> 00:18:15,094 <大きな騒乱は 何としてでも避けたい。➡ 195 00:18:15,094 --> 00:18:18,230 日暮れを待たずに 門が 閉められる事になった。➡ 196 00:18:18,230 --> 00:18:23,235 不審者を侵入させないための 緊急措置。 と その時> 197 00:18:30,242 --> 00:18:32,912 <門の外 およそ800m先に➡ 198 00:18:32,912 --> 00:18:36,248 黒ずくめの 異様な いでたちの 集団が姿を現す> 199 00:18:36,248 --> 00:18:39,552 虎目屋の人たちが こちらに向かってきてます。 200 00:18:44,590 --> 00:18:47,927 どうします? 201 00:18:47,927 --> 00:18:52,598 <困った事に 小さな番所には 十分な武器は配備されていない。➡ 202 00:18:52,598 --> 00:18:57,603 迫り来る武装集団に どう 対処すればよいのか。 すると…> 203 00:19:02,875 --> 00:19:05,878 なにぃ? 204 00:19:12,385 --> 00:19:16,555 <なんと 男の正体は 鉄砲の密輸業者だった。➡ 205 00:19:16,555 --> 00:19:18,891 「入り鉄砲に 出女」と 言われるように➡ 206 00:19:18,891 --> 00:19:22,228 江戸では 鉄砲の出入りを 厳しく取り締まる。➡ 207 00:19:22,228 --> 00:19:26,565 この番所でも 鉄砲は 重要な禁制品だった> 208 00:19:26,565 --> 00:19:30,569 (銀次郎)よし。 209 00:19:34,440 --> 00:19:38,144 なに? 210 00:19:39,912 --> 00:19:45,718 <鍵を こじあけようとするが びくともしない> 211 00:19:45,718 --> 00:19:48,220 駄目だ…。 212 00:19:54,460 --> 00:19:58,264 <4人全員で 無くした鍵の捜索に入る。➡ 213 00:19:58,264 --> 00:20:02,601 虎目屋の武装集団は 間近に迫ってくる。➡ 214 00:20:02,601 --> 00:20:07,807 事前に仕掛けておいた 門の上の マイクロカメラを立ち上げる> 215 00:20:14,213 --> 00:20:18,951 (虎目屋の主人)すいやせん! 216 00:20:18,951 --> 00:20:22,288 お侍さん。 217 00:20:22,288 --> 00:20:26,158 <先頭で声を上げているのは 虎目屋の主人だ> 218 00:20:26,158 --> 00:20:29,161 おい! 早くしないか! 219 00:20:29,161 --> 00:20:32,465 <依然として 鍵は見つからない> 220 00:20:38,304 --> 00:20:41,207 <銀次郎は 時間を稼ぐ。➡ 221 00:20:41,207 --> 00:20:44,176 用心棒たちは 手に武器を持ち 殺気立っている。➡ 222 00:20:44,176 --> 00:20:47,179 一触即発の非常事態> 223 00:20:51,317 --> 00:20:54,220 (虎目屋の主人) 頼みますよ お侍さん。 224 00:20:54,220 --> 00:20:57,523 <武彦と吉之助が 必死に鍵を捜す> 225 00:21:04,263 --> 00:21:07,266 <その時!> 226 00:21:10,936 --> 00:21:14,607 <だが そこは運悪く 馬ふんを集めた 肥だめだった。➡ 227 00:21:14,607 --> 00:21:17,610 強烈な臭いが 鼻をつく> 228 00:21:19,478 --> 00:21:23,616 <木の枝を使い 慎重に 鍵を引っ掛けて 引き寄せる。➡ 229 00:21:23,616 --> 00:21:25,551 ところが…> 230 00:21:25,551 --> 00:21:28,120 (くしゃみ) 231 00:21:28,120 --> 00:21:32,291 お前 何やってんだ! 早く取れ 早く!くさっ…。 232 00:21:32,291 --> 00:21:34,960 早く! はい! 233 00:21:34,960 --> 00:21:40,299 <武彦は 覚悟を決めて 手を 肥だめの中に> 234 00:21:40,299 --> 00:21:44,303 ああっ! あるだろう! 235 00:21:54,313 --> 00:21:57,616 <すぐに詰め所に戻る> 236 00:21:59,652 --> 00:22:02,555 <門では しびれをきらした 武装集団が ついに…> 237 00:22:02,555 --> 00:22:05,858 いくぞ! (一同)おう! 238 00:22:13,599 --> 00:22:17,603 <焦れば焦るほど 鍵が かみ合わない。 なかなか開かない> 239 00:22:20,472 --> 00:22:23,475 そんな事 言って 逃げるつもりだろ。 駄目だ。 240 00:22:25,611 --> 00:22:28,314 おい! 241 00:22:31,483 --> 00:22:33,485 早くしろ! 242 00:22:35,621 --> 00:22:38,924 <もう猶与がない> 243 00:22:40,960 --> 00:22:42,962 早くしろ! 静かにしろよ! 244 00:22:44,630 --> 00:22:48,500 早く 開けさせろ! 245 00:22:48,500 --> 00:22:52,504 < そして ついに…。➡ 246 00:22:52,504 --> 00:22:56,642 血の気がのぼった集団が 襲いかかり 辺りがパニックとなる。➡ 247 00:22:56,642 --> 00:23:00,246 が 次の瞬間…➡ 248 00:23:00,246 --> 00:23:04,583 なんと 貫太郎が飛び出してきた> 249 00:23:04,583 --> 00:23:08,454 貫太郎! てめぇ。 250 00:23:08,454 --> 00:23:11,757 (銀次郎)やめろ! 251 00:23:18,931 --> 00:23:22,234 ほう。 252 00:23:26,605 --> 00:23:29,942 てめえ この野郎! 253 00:23:29,942 --> 00:23:31,877 < その時!> 254 00:23:31,877 --> 00:23:34,179 (銃声) 255 00:23:37,616 --> 00:23:41,320 (銀次郎)動くな! 256 00:23:43,289 --> 00:23:46,191 <飛び道具に恐れをなしたのか➡ 257 00:23:46,191 --> 00:23:49,495 虎目屋たちは 一瞬にして おとなしくなった> 258 00:23:56,835 --> 00:24:01,240 <暴動は鎮圧され 騒ぎは かろうじて収束…➡ 259 00:24:01,240 --> 00:24:04,243 と思われた その瞬間> 260 00:24:05,911 --> 00:24:11,250 <虎目屋の用心棒の一人がひそかに お春を見つけ出していた。➡ 261 00:24:11,250 --> 00:24:14,920 完全に 裏をかかれた> 262 00:24:14,920 --> 00:24:19,258 (虎目屋の主人)おい 縄をほどけ。 263 00:24:19,258 --> 00:24:32,438 ♬~ 264 00:24:32,438 --> 00:24:36,275 (銃声) 265 00:24:36,275 --> 00:24:40,946 <撃ったのは 密輸業者の惣之丞だった。➡ 266 00:24:40,946 --> 00:24:43,849 再び形勢逆転。 鉄砲を構える番人たち。➡ 267 00:24:43,849 --> 00:24:46,852 虎目屋たちを取り囲む> 268 00:24:56,295 --> 00:25:01,300 え~ 今 与力同心の方が到着して 虎目屋に 縄をかけてます。 269 00:25:03,102 --> 00:25:06,939 <治安部隊の到着で 事件は解決する。➡ 270 00:25:06,939 --> 00:25:13,145 こうして 番人たちの長い一日が ようやく終わった> 271 00:25:16,582 --> 00:25:19,585 でも… 272 00:25:26,592 --> 00:25:29,595 (お春)そんな…。 273 00:25:35,934 --> 00:25:38,937 お役人様…。 274 00:25:42,808 --> 00:25:45,611 はい。 ありがとうございます。 275 00:25:45,611 --> 00:25:47,546 よかったな。 276 00:25:47,546 --> 00:25:49,548 あの~… 277 00:25:56,255 --> 00:25:58,557 早く! 278 00:26:00,125 --> 00:26:02,094 <銀次郎の機転により➡ 279 00:26:02,094 --> 00:26:05,798 惣之丞の鉄砲の件は なかった事として処理された> 280 00:26:12,237 --> 00:26:15,240 あ… すいません。 281 00:26:27,252 --> 00:26:31,123 <番所には 貫太郎と お春の姿があった> 282 00:26:31,123 --> 00:26:34,927 (銀次郎)気をつけてな。 はい。 283 00:26:34,927 --> 00:26:38,797 <銀次郎の計らいで 通行に必要な 手形を受け取った二人。➡ 284 00:26:38,797 --> 00:26:42,801 貫太郎の故郷を目指して 旅立っていく> 285 00:26:49,108 --> 00:26:54,313 < そして 私も 今回の取材を終える事にした> 286 00:26:56,615 --> 00:26:59,284 ああ そうかい。 気をつけてな。 287 00:26:59,284 --> 00:27:02,588 皆さんも お元気で。 288 00:27:04,890 --> 00:27:07,793 はい お願いします。 289 00:27:07,793 --> 00:27:13,565 ♬~ 290 00:27:13,565 --> 00:27:18,437 <口留番所。 そこは さまざまな 人々が行き交う場所であり➡ 291 00:27:18,437 --> 00:27:21,907 いやおうなく 人生が交差する舞台。➡ 292 00:27:21,907 --> 00:27:26,778 緊急の事態に直面した時 人は 規則を超えた行動に出る。➡ 293 00:27:26,778 --> 00:27:30,249 時に厳しく 時に寛容に。➡ 294 00:27:30,249 --> 00:27:33,585 立場を超えて 危機に対応した人々。➡ 295 00:27:33,585 --> 00:27:40,926 私は 今回の取材で 凜とした 人のたたずまいを見る事ができた> 296 00:27:40,926 --> 00:27:56,475 ♬~ 297 00:27:56,475 --> 00:28:01,213 以上 コードナンバー358642 アウトします。 298 00:28:01,213 --> 00:28:23,201 ♬~