1 00:00:02,202 --> 00:00:06,607 (沢嶋雄一)<幕末。 日本は 激動の時代を迎えていた。➡ 2 00:00:06,607 --> 00:00:10,944 1868年 徳川幕府の打倒を目指す 新政府軍は➡ 3 00:00:10,944 --> 00:00:16,283 江戸城を開かせたあと 電撃的なスピードで 北へ進軍する。➡ 4 00:00:16,283 --> 00:00:19,620 8月21日 母成峠を突破すると➡ 5 00:00:19,620 --> 00:00:22,523 一気に鶴ヶ城に迫る。➡ 6 00:00:22,523 --> 00:00:25,959 城下は 女性や子供を含め 大混乱。➡ 7 00:00:25,959 --> 00:00:29,296 ある者は 城に避難し ある者は 自ら命を絶ち➡ 8 00:00:29,296 --> 00:00:31,632 そして ある者は戦った。➡ 9 00:00:31,632 --> 00:00:36,336 これは 戦火の中 名もなき 女性たちを追った記録映像である> 10 00:00:49,983 --> 00:00:56,657 え~ アブソリュートポジション N717 W342 E134 S836。 11 00:00:56,657 --> 00:00:59,326 ポジション確認。 12 00:00:59,326 --> 00:01:06,133 アブソリュートタイム B3502731年 59時19分33秒。 13 00:01:06,133 --> 00:01:13,273 西暦変換しますと 1868年8月28日 7時21分40秒。 14 00:01:13,273 --> 00:01:15,609 無事 タイムワープ成功しました。 15 00:01:15,609 --> 00:01:19,479 コードナンバー 616345 これから記録を開始します。 16 00:01:19,479 --> 00:01:24,952 沢嶋雄一。 彼は タイムスクープ社より 派遣された ジャーナリストである。 17 00:01:24,952 --> 00:01:27,287 あらゆる時代に タイムワープしながら➡ 18 00:01:27,287 --> 00:01:32,292 時空を超えて 名もなき人々を 記録していく タイムスクープハンターである。 19 00:01:44,838 --> 00:01:48,575 <城の中は 凄惨な状況であった。➡ 20 00:01:48,575 --> 00:01:51,979 新政府軍との戦いで傷ついた 会津藩士たちが➡ 21 00:01:51,979 --> 00:01:55,649 次々と運び込まれる。➡ 22 00:01:55,649 --> 00:01:59,319 看護に あたっていたのが 城内にいた 武家の女性たち。➡ 23 00:01:59,319 --> 00:02:01,254 今回の取材対象は➡ 24 00:02:01,254 --> 00:02:06,994 幕末の熾烈な戦いに直面した 女性たちに密着する> 25 00:02:06,994 --> 00:02:11,264 え~ この時代の人々にとって 私は時空を超えた存在となります。 26 00:02:11,264 --> 00:02:13,934 彼女たちにとって 私は 宇宙人のような存在です。 27 00:02:13,934 --> 00:02:16,837 彼女たちに接触するには 細心の注意が必要です。 28 00:02:16,837 --> 00:02:20,607 私自身の介在によって この歴史が 変わる事も ありえるからです。 29 00:02:20,607 --> 00:02:22,542 彼女たちに 取材を許してもらうためには➡ 30 00:02:22,542 --> 00:02:24,478 特殊な交渉術を用います。 31 00:02:24,478 --> 00:02:27,347 それは 極秘事項となっており お見せする事はできませんが➡ 32 00:02:27,347 --> 00:02:30,250 今回も 無事 密着取材する事に成功しました。 33 00:02:37,157 --> 00:02:41,294 <新政府軍の進軍で 城下の病院が危険となり➡ 34 00:02:41,294 --> 00:02:44,631 急遽 城の中に 救護室が設けられる。➡ 35 00:02:44,631 --> 00:02:47,968 女性たちは 城を守るため 懸命に働く。➡ 36 00:02:47,968 --> 00:02:51,672 食事を作り 負傷兵たちの看護にあたった> 37 00:02:53,640 --> 00:02:56,343 (美芳)はい! 38 00:03:05,252 --> 00:03:08,088 (爆発音) 39 00:03:08,088 --> 00:03:10,924 攻撃が始まりました。 新政府軍の攻撃です。 40 00:03:10,924 --> 00:03:14,261 城の外から 次々と砲弾が飛んできます。 41 00:03:14,261 --> 00:03:16,963 城の中にいるんですが まるで 戦場のようです。 42 00:03:18,598 --> 00:03:20,600 (紗重)はい! 43 00:03:22,269 --> 00:03:27,941 <女性たちは 撃ち込まれた砲弾に 水でぬらした布団をかぶせていく> 44 00:03:27,941 --> 00:03:31,611 早く! はい! 45 00:03:31,611 --> 00:03:34,281 <砲弾は すぐには爆発しない。➡ 46 00:03:34,281 --> 00:03:38,585 導火線が 火薬につく前に消火し 爆発を防ぐのだ> 47 00:03:45,892 --> 00:03:48,895 誰か 裏 行って… 48 00:03:55,135 --> 00:03:57,637 手伝って! はい! 49 00:03:57,637 --> 00:04:00,907 <男の兵士が 次々と倒れる 厳しい戦い。➡ 50 00:04:00,907 --> 00:04:07,414 女性たちは 命懸けの消火活動を ひるまず行っていく> 51 00:04:07,414 --> 00:04:10,617 (爆発音) 52 00:04:15,489 --> 00:04:19,459 現在ですね 政府軍の攻撃が 一旦 やんだところです。 53 00:04:19,459 --> 00:04:21,595 小康状態 といったところでしょうか。 54 00:04:21,595 --> 00:04:27,267 先ほどの砲撃で また死傷者が 出たようです。 ひどい状況です。 55 00:04:27,267 --> 00:04:31,138 <城内へ撃ち込まれる砲弾は 日増しに多くなる。➡ 56 00:04:31,138 --> 00:04:36,276 新政府軍の武器 アームストロング砲の 攻撃は すさまじかった。➡ 57 00:04:36,276 --> 00:04:39,613 極めて危険な状況だったが 逃げ場がなく➡ 58 00:04:39,613 --> 00:04:44,918 女性や子供を含め 城には 5,000人以上が籠城していた> 59 00:04:54,961 --> 00:04:56,963 はい。 60 00:05:06,239 --> 00:05:09,543 そんな中で… 61 00:05:15,582 --> 00:05:18,585 すぐ そこまで… 62 00:05:35,268 --> 00:05:39,940 <会津藩の多くの男たちは 城の外 前線で戦っていた。➡ 63 00:05:39,940 --> 00:05:44,911 そのため 藩士の妻や家族は 城へと避難していたのである> 64 00:05:44,911 --> 00:06:00,894 ♬~ 65 00:06:00,894 --> 00:06:03,563 <看護のかいなく 亡くなった藩士たちが➡ 66 00:06:03,563 --> 00:06:05,865 外へと 運び出されていく> 67 00:06:27,254 --> 00:06:32,592 <砲撃とともに 城の中の人々を 悩ませたのが 食料不足である。➡ 68 00:06:32,592 --> 00:06:35,929 長引く籠城戦で 食料の備蓄が底をつくのは➡ 69 00:06:35,929 --> 00:06:38,231 時間の問題であった> 70 00:06:48,275 --> 00:06:51,177 <日増しに苦しくなる状況を 少しでも打開するため➡ 71 00:06:51,177 --> 00:06:53,480 彼女たちが立ち上がる> 72 00:07:14,434 --> 00:07:17,237 食料調達なら 何とか…。 73 00:07:17,237 --> 00:07:19,940 (美芳)おねげえいたしやす。 74 00:07:22,909 --> 00:07:24,911 このままでは… 75 00:07:26,780 --> 00:07:29,783 城下を 女子が ウロウロしてみっせ。 76 00:07:35,488 --> 00:07:37,457 (爆発音) 77 00:07:37,457 --> 00:07:40,460 水! (女性たち)はい! 78 00:07:42,595 --> 00:07:45,298 かけて! 79 00:07:46,933 --> 00:07:49,769 (爆発音) 80 00:07:49,769 --> 00:07:53,940 <爆発する砲弾に 人間の体は あまりにも弱かった。➡ 81 00:07:53,940 --> 00:07:58,645 その瞬間を目の当たりにした 紗重と美芳。 2人は決心する> 82 00:08:01,548 --> 00:08:03,883 <誰にも頼る事はできない。➡ 83 00:08:03,883 --> 00:08:06,786 銃を携えずに 2人だけで 食料調達のため➡ 84 00:08:06,786 --> 00:08:11,558 城の外へ出る事にした。 だが 女性の姿では危険が伴う。➡ 85 00:08:11,558 --> 00:08:16,229 目立たないように 男物の着物に着替えていく。➡ 86 00:08:16,229 --> 00:08:18,531 と その時だった> 87 00:08:29,576 --> 00:08:31,911 「お借りした」って…。 88 00:08:31,911 --> 00:08:34,247 <鉄砲を持って現れた 女性たち。➡ 89 00:08:34,247 --> 00:08:38,251 それは 看護活動を共にしていた 仲間たちだった> 90 00:08:50,597 --> 00:08:54,267 <そして 即席の女性鉄砲部隊が 編制される。➡ 91 00:08:54,267 --> 00:08:58,772 出発を前に 銃を撃つ訓練が行われる。➡ 92 00:08:58,772 --> 00:09:02,742 みんな 銃の扱いには慣れている 頼もしい女性たちだった。➡ 93 00:09:02,742 --> 00:09:05,545 会津藩には 城の外に出陣し➡ 94 00:09:05,545 --> 00:09:08,214 勇敢に戦った女性たちが 数多く いた。➡ 95 00:09:08,214 --> 00:09:11,117 会津戦争では 銃を扱える女性数名が➡ 96 00:09:11,117 --> 00:09:15,088 敵陣を襲撃し 城に戻った例もあったという。➡ 97 00:09:15,088 --> 00:09:21,227 外出は 目立たぬように 夜を待って決行する事になった。➡ 98 00:09:21,227 --> 00:09:25,231 私は 彼女たちに 同行する事にした> 99 00:09:30,904 --> 00:09:32,906 はい。 100 00:09:37,243 --> 00:09:40,146 <しかし…> 101 00:09:40,146 --> 00:09:42,115 はい こちら沢嶋。 102 00:09:42,115 --> 00:09:44,117 (古橋ミナミ) こちら本部 古橋です。 103 00:09:44,117 --> 00:09:47,253 沢嶋さん 今回の取材 そろそろ切り上げて下さい。 104 00:09:47,253 --> 00:09:49,923 切り上げるって… 今ですか?そうです。 105 00:09:49,923 --> 00:09:52,258 あと5分です。 そういう約束です。 106 00:09:52,258 --> 00:09:54,594 何とか 延ばせませんか。 107 00:09:54,594 --> 00:09:57,263 これから取材対象者たちが 城の外に出るんです。 108 00:09:57,263 --> 00:09:59,599 同行取材の許可を 頂きたいんですけど。 109 00:09:59,599 --> 00:10:03,269 駄目です。 鶴ヶ城は本来 第一調査部の管轄ですから。 110 00:10:03,269 --> 00:10:07,140 それを 何とか交渉して 特別に取材許可を頂いたので。 111 00:10:07,140 --> 00:10:11,945 お願いします。 城の外なら 規則違反にならないでしょう。 112 00:10:11,945 --> 00:10:15,615 城下は新政府軍が侵攻してきて かなり危険な状態です。 113 00:10:15,615 --> 00:10:17,951 城下に 食料調達に行くだけです。 114 00:10:17,951 --> 00:10:20,286 危険を感じたら すぐに撤退します。 115 00:10:20,286 --> 00:10:24,257 それに これは大きな歴史の下に 生きた 名もなき人々の記録です。 116 00:10:24,257 --> 00:10:29,629 私たちの管轄じゃないですか。 お願いします。 117 00:10:29,629 --> 00:10:34,834 分かりました。 でも 沢嶋さん くれぐれも気をつけて下さいね。 118 00:10:34,834 --> 00:10:38,338 分かりました。 ありがとうございます。 119 00:10:42,575 --> 00:10:48,515 <本部の許可をもらい 私は 彼女たちと一緒に城の外に出る。➡ 120 00:10:48,515 --> 00:10:55,221 まだ 新政府軍が来ていない 南側から 町へ向かう事にした> 121 00:10:58,358 --> 00:11:03,196 (爆発音) 122 00:11:03,196 --> 00:11:09,202 今 砲撃がありました。 新政府軍の攻撃でしょうか? 123 00:11:12,872 --> 00:11:18,578 <両軍が交戦する場所に 足を踏み入れてしまった> 124 00:11:23,950 --> 00:11:27,287 <安全地帯を目指し 必死に走る。➡ 125 00:11:27,287 --> 00:11:32,592 1kmは走っただろうか。 やっと 危険地帯をくぐり抜けた> 126 00:11:36,296 --> 00:11:39,966 おめえ様は大丈夫か? はい 大丈夫です。 127 00:11:39,966 --> 00:11:43,803 <夜明け。➡ 128 00:11:43,803 --> 00:11:47,473 敵の目を避けるため 町までは 遠回りして➡ 129 00:11:47,473 --> 00:11:51,277 茂みの中を進む事にした> 130 00:11:56,983 --> 00:11:59,719 <目的地の町に到着。➡ 131 00:11:59,719 --> 00:12:04,324 誰もいなくなった家々に入り 食料を探し回る> 132 00:12:06,492 --> 00:12:10,930 <会津藩の女性たちが 城の外へと 食料調達に出かけた記録は➡ 133 00:12:10,930 --> 00:12:12,865 はっきりと残っている。➡ 134 00:12:12,865 --> 00:12:16,803 ある藩士の妻は 敵の目を 避けながら 城下の自宅に戻り➡ 135 00:12:16,803 --> 00:12:20,607 野菜などを調達した。➡ 136 00:12:20,607 --> 00:12:23,943 戦争の どさくさで 物が略奪されたのか➡ 137 00:12:23,943 --> 00:12:27,246 どの家も荒らされていた> 138 00:12:32,285 --> 00:12:35,989 <諦めかけていた。 ところが…> 139 00:12:45,698 --> 00:12:49,669 <芋と ごぼう そして 僅かではあったが米まであった。➡ 140 00:12:49,669 --> 00:12:53,172 それは 彼女たちの希望となる> 141 00:12:55,975 --> 00:12:57,910 (女性たち)はい。 142 00:12:57,910 --> 00:13:01,214 <だが その時だった> 143 00:13:02,782 --> 00:13:06,986 <倒れていたのは 味方の藩士たち。➡ 144 00:13:06,986 --> 00:13:11,891 その中に 一人だけ 息のある男性がいた> 145 00:13:20,099 --> 00:13:22,935 <なんと 美芳の幼なじみであった。➡ 146 00:13:22,935 --> 00:13:26,372 すぐに救護活動に入る> 147 00:13:26,372 --> 00:13:28,608 はい。 冷てえけど。 148 00:13:28,608 --> 00:13:33,279 <幸い 軽い脳震とうを 起こしていただけだった> 149 00:13:33,279 --> 00:13:37,283 水… 水 ねえか? 150 00:13:40,953 --> 00:13:43,489 <下級藩士である彼もまた➡ 151 00:13:43,489 --> 00:13:47,493 新政府軍との戦いに出陣した 兵士の一人であった。➡ 152 00:13:47,493 --> 00:13:50,496 正之助から 意外な話を聞く> 153 00:13:58,638 --> 00:14:02,909 <それは 消息が分からないままの 姉に関する貴重な情報であった。➡ 154 00:14:02,909 --> 00:14:06,713 もしかしたら 嫁ぎ先の家に まだ身を潜めているかもしれない> 155 00:14:17,256 --> 00:14:20,259 えっ? 156 00:14:32,271 --> 00:14:34,574 聞いてくれる? 157 00:14:59,298 --> 00:15:01,601 (紗重)はい。 みんな… 158 00:15:28,928 --> 00:15:31,931 (多喜)みんなで行って… 159 00:15:49,615 --> 00:15:53,953 <美芳の姉を捜索するため 家を出る。 が 次の瞬間!> 160 00:15:53,953 --> 00:15:56,255 (銃声) 161 00:16:00,226 --> 00:16:02,228 いた。 162 00:16:05,097 --> 00:16:08,801 <遠くの茂みの中に 敵兵の姿が> 163 00:16:12,572 --> 00:16:14,507 <必死に応戦する> 164 00:16:14,507 --> 00:16:19,512 ただいま 突然 発砲がありまして 激しい銃撃戦となっております。 165 00:16:35,795 --> 00:16:38,497 <突然の砲撃!> 166 00:16:41,601 --> 00:16:44,437 (正之助)大丈夫か? おめえら。 167 00:16:44,437 --> 00:16:46,639 (爆発音) 168 00:16:54,614 --> 00:16:56,549 (爆発音) 169 00:16:56,549 --> 00:17:00,853 <山の上の敵陣を狙っているのか 味方の砲弾が落ちてくる> 170 00:17:04,223 --> 00:17:09,228 <幸い その砲弾に 救われる事になった> 171 00:17:10,997 --> 00:17:12,932 (女性たち)はい。 172 00:17:12,932 --> 00:17:16,435 (正之助)待て おめえら 危ねえぞ。 待て! 173 00:17:18,237 --> 00:17:20,907 <彼女たちに 迷っている時間はない。➡ 174 00:17:20,907 --> 00:17:24,911 茂みに分け入り 隣町の姉の家を目指した> 175 00:17:29,916 --> 00:17:33,519 <家に到着した女性たち> 176 00:17:33,519 --> 00:17:36,455 敵は いねえか? 177 00:17:36,455 --> 00:17:40,927 志乃様! <必死に 姉の名前を呼ぶ> 178 00:17:40,927 --> 00:17:44,931 志乃様! 志乃様! 179 00:18:12,858 --> 00:18:16,062 (美芳)姉様! 180 00:18:16,062 --> 00:18:24,270 (泣き声) 大丈夫だ。 大丈夫。 181 00:18:25,771 --> 00:18:28,074 (泣き声) 大丈夫だよ。 182 00:18:29,909 --> 00:18:31,844 <と その時だった> 183 00:18:31,844 --> 00:18:34,847 (物音) 184 00:18:45,458 --> 00:18:49,161 <姉は生きていた> 185 00:19:08,547 --> 00:19:12,218 <城に入れなかった姉 志乃は 一人 取り残され➡ 186 00:19:12,218 --> 00:19:14,553 床下へ 身を隠していたのである。➡ 187 00:19:14,553 --> 00:19:17,890 城に入れなかった女性たちは 農村部に避難するか➡ 188 00:19:17,890 --> 00:19:21,227 敵の辱めを恐れ 自刃する者も 数多くいた。➡ 189 00:19:21,227 --> 00:19:26,532 志乃もまた まさに 自ら命を絶つ寸前のところだった> 190 00:19:32,571 --> 00:19:35,875 よかった。 本当に よかったな。 191 00:19:43,215 --> 00:19:46,919 (恵津子)あっ! (紗重)どうした? 192 00:19:50,589 --> 00:19:56,896 <敵兵が置き忘れていったものか。 土間の片隅に 握り飯を発見した> 193 00:20:02,935 --> 00:20:05,838 うめえ! 姉様も。 194 00:20:05,838 --> 00:20:11,844 <空腹である事を思い出し 彼女たちは 夢中で頬張る> 195 00:20:35,301 --> 00:20:39,305 <床下には 志乃が隠していた 食料があった> 196 00:21:02,928 --> 00:21:07,233 (せきこみ) 大丈夫か? 197 00:21:12,104 --> 00:21:14,440 <久しぶりの笑顔。➡ 198 00:21:14,440 --> 00:21:19,612 誰もが 食料を待ち望む城の人々の 顔を思い浮かべていた。 だが…> 199 00:21:19,612 --> 00:21:22,314 ⚟(志乃)きゃあっ! 200 00:21:41,867 --> 00:21:47,873 <その時 美芳が一瞬の隙をついて 飛びかかる! しかし…> 201 00:21:49,975 --> 00:21:51,977 (銃声) 202 00:21:59,318 --> 00:22:01,620 <正之助だった!> 203 00:22:11,263 --> 00:22:13,933 ほら 早く。 (女性たち)はい! 204 00:22:13,933 --> 00:22:17,636 <荷物をまとめ 急いで 家を出る事にした> 205 00:22:20,606 --> 00:22:24,310 大丈夫か? 行くべ。 206 00:22:28,647 --> 00:22:30,950 (銃声) 207 00:22:33,485 --> 00:22:36,488 誰か 手 貸して! 208 00:22:41,961 --> 00:22:44,630 正之助さん 大丈夫だか? 209 00:22:44,630 --> 00:22:47,333 <もはや 戦うしかなかった> 210 00:22:49,969 --> 00:22:53,973 駄目だ 駄目だ…。 大丈夫だ。 211 00:23:12,224 --> 00:23:17,930 まだ 駄目だ! まだ駄目…。 212 00:23:17,930 --> 00:23:20,933 しっかり! 213 00:23:33,279 --> 00:23:36,181 起きて! 214 00:23:36,181 --> 00:23:58,871 ♬~ 215 00:24:06,912 --> 00:24:08,914 もう そろそろ…。 216 00:24:10,582 --> 00:24:13,585 私は ねえ。 そっちは? 217 00:24:15,921 --> 00:24:19,224 <やがて 弾は尽きる> 218 00:24:23,796 --> 00:24:27,499 <その時 紗重が何かを発見した> 219 00:24:32,471 --> 00:24:34,773 <それは 不発弾だった> 220 00:24:37,609 --> 00:24:41,947 <その砲弾の仕組みについて 彼女たちは 武器に詳しい➡ 221 00:24:41,947 --> 00:24:45,250 「八重」という名前の女性から 教わっていた> 222 00:24:46,819 --> 00:24:50,622 <不発弾は 最新式の 時限信管を用いた砲弾である。➡ 223 00:24:50,622 --> 00:24:53,292 信管に銃弾を撃ち込み 炸薬に引火➡ 224 00:24:53,292 --> 00:24:55,594 爆発を誘導させよう というのだ> 225 00:25:06,839 --> 00:25:09,241 (爆発音) 226 00:25:21,754 --> 00:25:25,090 <戦いが終わり 緊張の糸が切れる。➡ 227 00:25:25,090 --> 00:25:28,994 待っていたのは つらい現実だ> 228 00:25:28,994 --> 00:25:41,273 ♬~ 229 00:25:41,273 --> 00:25:45,944 <押し寄せる悲しみを振り払い 再び 立ち上がる。➡ 230 00:25:45,944 --> 00:25:50,649 彼女たちは 帰らなければならない> 231 00:25:52,284 --> 00:25:57,289 <城には 帰りを待つ仲間たちがいる> 232 00:26:01,894 --> 00:26:04,797 はい こちら沢嶋。 こちら本部 古橋です。 233 00:26:04,797 --> 00:26:07,566 沢嶋さん…。 分かってます。 234 00:26:07,566 --> 00:26:10,602 もう 城へは 同行できないんですよね。はい。 235 00:26:10,602 --> 00:26:14,440 城は これから新政府軍の 総攻撃を受ける事になっています。 236 00:26:14,440 --> 00:26:17,910 城の中は 第一の管轄に移ります。 237 00:26:17,910 --> 00:26:22,247 了解しました。 取材対象者とは ここで別れます。 238 00:26:22,247 --> 00:26:25,083 沢嶋さんも 無事で よかったです。 239 00:26:25,083 --> 00:26:28,387 はい。 いろいろと ありがとうございました。 240 00:26:30,756 --> 00:26:33,959 <彼女たちに 別れを告げようとした時だった> 241 00:26:35,928 --> 00:26:40,599 <それは 城の中から揚がる凧。 城では 絶望的な状況の中➡ 242 00:26:40,599 --> 00:26:43,936 あえて 子供たちに 凧を揚げさせたという。➡ 243 00:26:43,936 --> 00:26:46,271 新政府軍を驚かせると同時に➡ 244 00:26:46,271 --> 00:26:49,975 会津藩士たちに 生きる希望を抱かせた> 245 00:26:53,045 --> 00:26:56,248 (女性たち)んだなし。 246 00:26:58,283 --> 00:27:03,555 では 私は この辺で失礼します。 (紗重)そうがし。 247 00:27:03,555 --> 00:27:08,227 皆さん どうか お元気で。 248 00:27:08,227 --> 00:27:11,563 おめえ様も 気をつけてくなんしょ。 249 00:27:11,563 --> 00:27:16,869 気をつけてくんつぇい。 お気をつけて。 250 00:27:19,905 --> 00:27:22,808 <国の運命を左右する 事件の陰には➡ 251 00:27:22,808 --> 00:27:25,244 無数の 名もなき人々が 生きている。➡ 252 00:27:25,244 --> 00:27:28,580 私が見たのは 生きる事に全力を尽くした➡ 253 00:27:28,580 --> 00:27:31,483 女性たちの壮絶な姿だった。➡ 254 00:27:31,483 --> 00:27:34,453 彼女たちが 歴史の教科書に載る事はない。➡ 255 00:27:34,453 --> 00:27:38,590 だが 会津では 決して 忘れ去られる事はない➡ 256 00:27:38,590 --> 00:27:40,592 歴史の事実である> 257 00:27:40,592 --> 00:27:56,141 ♬~ 258 00:27:56,141 --> 00:28:01,213 え~ 以上 コードナンバー616345 アウトします。 259 00:28:01,213 --> 00:28:23,201 ♬~