1 00:01:22,189 --> 00:01:24,189 2 00:01:44,077 --> 00:02:04,097 ♬~ 3 00:02:04,097 --> 00:02:24,051 ♬~ 4 00:02:24,051 --> 00:02:43,070 ♬~ 5 00:02:43,070 --> 00:02:48,075 ♬~ 6 00:02:48,075 --> 00:02:50,077 (霞)わあ すっごい キレイ キレイ (雲)わあ 7 00:02:50,077 --> 00:02:52,079 ちょっと これ かっこいいよ (霞)これ これ これ 8 00:02:52,079 --> 00:02:54,081 ちょっと見て 見て どう? (雲)え? どこ? どこ? どこ? 9 00:02:54,081 --> 00:02:56,083 霞 霞 フフフフ… (徳兵衛)太夫 10 00:02:56,083 --> 00:02:58,085 いかがでございますか? 11 00:02:58,085 --> 00:03:01,088 それは 支那の皇帝婦人が 身につけていたという➡ 12 00:03:01,088 --> 00:03:03,090 掘り出し物の かんざしでございますよ 13 00:03:03,090 --> 00:03:05,090 (千代乃太夫)あー ステキねえ 14 00:03:07,094 --> 00:03:09,096 どう? 嵐 (嵐)ん~ いいかも 15 00:03:09,096 --> 00:03:12,099 太夫の気品なら 十分 位負けはしないわよ 16 00:03:12,099 --> 00:03:15,102 (千代乃太夫)ホント? フフ… (嵐)フフ… あら 17 00:03:15,102 --> 00:03:18,105 徳兵衛さん これは何? 18 00:03:18,105 --> 00:03:21,108 それは 紫禁城の宦官の 宝物を入れとくもので 19 00:03:21,108 --> 00:03:24,044 (嵐)あら 宦官っていうと あれでしょ? あれ 20 00:03:24,044 --> 00:03:27,047 お股のあれを チョキーンって切っちゃって➡ 21 00:03:27,047 --> 00:03:29,049 宮中深くに 皇帝に お仕えするという フフ… 22 00:03:29,049 --> 00:03:31,051 さようで 23 00:03:31,051 --> 00:03:34,054 その大事な あれを しまっておくものでございます 24 00:03:34,054 --> 00:03:37,057 嵐さん おひとつ いかがで? (嵐)やだ! 気色の悪い 25 00:03:37,057 --> 00:03:40,060 私のあれはね あれはあれで 十分 使い道があんのよ 26 00:03:40,060 --> 00:03:42,062 ねえ~だ! ホントにもう… (雲たちの笑い声) 27 00:03:42,062 --> 00:03:45,065 (忠輝)あ~ 暑い 暑い こう暑くては かなわんな 28 00:03:45,065 --> 00:03:49,069 (千代乃太夫) 幻様 諸国を行商して回る 徳兵衛さんです 29 00:03:49,069 --> 00:03:52,072 おー そうかい 徳兵衛にございます 30 00:03:52,072 --> 00:03:54,074 うん あー ご苦労さん お見知りおきを 31 00:03:54,074 --> 00:04:00,080 (ナレーター)<廓幻之介 実は 徳川家康の一子 六男坊である> 32 00:04:00,080 --> 00:04:05,085 <なぜか 権力の座から追放され 生まれながら鬼っ子と呼ばれた> 33 00:04:05,085 --> 00:04:09,085 <その名は 松平忠輝である> 34 00:04:11,091 --> 00:04:13,093 その横笛だが… 35 00:04:13,093 --> 00:04:16,096 これは お目が高い 36 00:04:16,096 --> 00:04:19,099 由緒正しき笛でございます 37 00:04:19,099 --> 00:04:22,099 したが 売り物ではございません 38 00:04:24,037 --> 00:04:26,039 夕凪… 39 00:04:26,039 --> 00:04:30,043 実は その笛 かの有名な 野風の笛と対を成す➡ 40 00:04:30,043 --> 00:04:32,045 同じ笛師の手に成るもので ございます 41 00:04:32,045 --> 00:04:35,048 野風の笛ですって? (徳兵衛)はい 42 00:04:35,048 --> 00:04:37,050 一名 「シノブ笛」と申しまして➡ 43 00:04:37,050 --> 00:04:41,054 野風の笛が 天下人の手から手に 渡ったのに比べ➡ 44 00:04:41,054 --> 00:04:44,057 影で忍従を強いられた 朝廷や足利将軍様➡ 45 00:04:44,057 --> 00:04:50,063 また 公家様のお心を慰めるように 伝わったというもので 46 00:04:50,063 --> 00:04:54,067 1度は 帝のお心を 慰めたものなのかい 47 00:04:54,067 --> 00:04:57,070 でも それが なぜ徳兵衛さんの元に? 48 00:04:57,070 --> 00:04:59,072 徳兵衛さん 49 00:04:59,072 --> 00:05:02,075 ちょっと この笛 わしに預からせてくれねえかな? 50 00:05:02,075 --> 00:05:05,078 はっ? いやあ 今日の公家筋には➡ 51 00:05:05,078 --> 00:05:07,080 ちょっとばかり つてがあってな 52 00:05:07,080 --> 00:05:09,082 なんなら わしのほうから 返してやってもかまわねえぜ 53 00:05:09,082 --> 00:05:13,086 はい そういうことでしたら手前の 厄介払いも できるというもの 54 00:05:13,086 --> 00:05:15,088 おー よろしゅうに 55 00:05:15,088 --> 00:05:18,091 うん 56 00:05:18,091 --> 00:05:21,094 幻様 んっ? 57 00:05:21,094 --> 00:05:24,094 ああ… ちょっとな 58 00:05:30,036 --> 00:05:35,041 ♪(笛) 59 00:05:35,041 --> 00:05:51,057 ♪~ 60 00:05:51,057 --> 00:06:07,057 ♪~ 61 00:06:20,086 --> 00:06:23,086 (千代乃太夫)悲しい調べですこと 62 00:06:25,025 --> 00:06:29,029 奇しき因縁というやつかな 63 00:06:29,029 --> 00:06:33,033 野風と対を成す笛があるとは 知らなかった 64 00:06:33,033 --> 00:06:37,037 野風の笛は 幻様のお手元に? 65 00:06:37,037 --> 00:06:41,041 いや ある者に託した 66 00:06:41,041 --> 00:06:44,044 もう十数年 昔になる 67 00:06:44,044 --> 00:06:48,048 お父上の生形見を… 68 00:06:48,048 --> 00:06:51,048 千代乃 はい 69 00:06:54,054 --> 00:06:56,056 話しておこう 70 00:06:56,056 --> 00:06:59,059 父 家康の臨終のとき➡ 71 00:06:59,059 --> 00:07:03,063 わしは 駿府の寺で待たされたまま➡ 72 00:07:03,063 --> 00:07:06,066 ついに 会うことを許してもらえなかった 73 00:07:06,066 --> 00:07:09,069 当時 わしは➡ 74 00:07:09,069 --> 00:07:15,075 舅 伊達政宗公はじめ キリシタン大名に担ぎ出され➡ 75 00:07:15,075 --> 00:07:21,081 将軍の座を狙うのではないかと 兄に恐れられていた 76 00:07:21,081 --> 00:07:25,018 秀忠様に? うん 77 00:07:25,018 --> 00:07:31,024 信長公以来 天下人に伝わる野風の笛を➡ 78 00:07:31,024 --> 00:07:34,027 このわしが拝領していた 79 00:07:34,027 --> 00:07:41,034 そのために 兄上は必要以上に このわしを遠ざけたのだ 80 00:07:41,034 --> 00:07:43,036 お察し申し上げます 81 00:07:43,036 --> 00:07:48,041 それ以来 諏訪まで 配流のお身の上でございましたね 82 00:07:48,041 --> 00:07:50,041 だが➡ 83 00:07:52,045 --> 00:07:57,050 このわしに 天下を取る野望など あるはずがない 84 00:07:57,050 --> 00:08:02,050 その証しに 野風の笛を手放した 85 00:08:04,057 --> 00:08:07,060 ある女に託してな 86 00:08:07,060 --> 00:08:14,067 幻様 その女の方 思う方でいらしたのでしょう? 87 00:08:14,067 --> 00:08:20,073 野風の笛とともに 行方知れずになったまま➡ 88 00:08:20,073 --> 00:08:24,010 遠い思い出のかなたに 消えかけていた 89 00:08:24,010 --> 00:08:26,012 ハッ… 90 00:08:26,012 --> 00:08:30,016 その笛が 野風の笛の行方を… 91 00:08:30,016 --> 00:08:35,016 いえ 思う方の行方をたどる 手がかりになりましょうか 92 00:08:37,023 --> 00:08:41,027 千代乃 わしは これから京へ行ってみる 93 00:08:41,027 --> 00:08:43,027 京へ? 94 00:08:47,033 --> 00:08:50,033 (人々のざわめき) (女性)お上がりなんしー 95 00:08:52,038 --> 00:08:55,041 (吉田)あっ… はっ! (お連の悲鳴) 96 00:08:55,041 --> 00:08:57,043 (吉田とお連のうめき声) 97 00:08:57,043 --> 00:08:59,045 (落ちる音) 98 00:08:59,045 --> 00:09:01,045 (玉次郎)どいた どいたー! 99 00:09:03,049 --> 00:09:06,052 (吉田)ううっ… ああっ… 100 00:09:06,052 --> 00:09:08,054 (十兵衛)おい しっかりしろ! 101 00:09:08,054 --> 00:09:10,056 おい しっかりしろ! 102 00:09:10,056 --> 00:09:16,062 うっ… 野風の笛… 愛姫様… うっ 103 00:09:16,062 --> 00:09:18,062 おい! 十兵衛さん 104 00:09:22,002 --> 00:09:25,005 <柳生十兵衛三厳> 105 00:09:25,005 --> 00:09:28,008 <将軍家 指南役 柳生の嫡男でいながら➡ 106 00:09:28,008 --> 00:09:34,014 なぜか家光に追放され 吉原で用心棒として生きている> 107 00:09:34,014 --> 00:09:37,017 (嵐)十兵衛さん お公家さんは? 108 00:09:37,017 --> 00:09:41,021 (玉次郎)紙入れは そのままだ 物取りじゃねえですね 109 00:09:41,021 --> 00:09:45,025 (千代乃太夫) お連ちゃん! お連ちゃん… 110 00:09:45,025 --> 00:09:48,028 (雲と霞のすすり泣き) 111 00:09:48,028 --> 00:09:50,030 かわいそうにな 112 00:09:50,030 --> 00:09:53,033 訳ありの客と 関わり合いになったばっかりに… 113 00:09:53,033 --> 00:09:55,035 十兵衛さん 114 00:09:55,035 --> 00:09:59,039 いまわの際に 客のお公家が 妙なことを言い残した 115 00:09:59,039 --> 00:10:04,044 「野風の笛」だの 「愛姫」だのと 116 00:10:04,044 --> 00:10:06,046 野風の笛… 117 00:10:06,046 --> 00:10:09,049 知っているのか? 千代乃 118 00:10:09,049 --> 00:10:12,052 そうかい 野風の笛ってのは➡ 119 00:10:12,052 --> 00:10:15,055 幻さんにとっちゃ いわくつきの笛だったのか 120 00:10:15,055 --> 00:10:18,058 それにしても 急な旅立ちですね… 121 00:10:18,058 --> 00:10:21,995 十数年間 笛とともに行方を絶っていた➡ 122 00:10:21,995 --> 00:10:25,999 思う方が捜し出せるかも しれないんですもの 123 00:10:25,999 --> 00:10:29,002 幻様の はやる気持ち 痛いほど分かるわ 124 00:10:29,002 --> 00:10:31,004 だけど 太夫 125 00:10:31,004 --> 00:10:34,007 その笛と対を成す あの夕凪の笛 126 00:10:34,007 --> 00:10:36,009 行商の徳兵衛さんが 言ってたように➡ 127 00:10:36,009 --> 00:10:39,012 朝廷のゴタゴタに 関わってるとすれば➡ 128 00:10:39,012 --> 00:10:41,014 京の幻さんの身に… 129 00:10:41,014 --> 00:10:44,017 殺されたのが公家様となると なおさらだわ 130 00:10:44,017 --> 00:10:46,019 雲 霞 131 00:10:46,019 --> 00:10:48,021 お前たちは 元締めに 事情を話して➡ 132 00:10:48,021 --> 00:10:51,024 すぐにでも幻様に このことを伝えておくれ 133 00:10:51,024 --> 00:10:53,024 (霞・雲)はい 134 00:10:55,028 --> 00:11:00,033 ってことは 公家が いまわの際に漏らした「愛姫」… 135 00:11:00,033 --> 00:11:02,035 幻様の思う方のお名前 136 00:11:02,035 --> 00:11:05,038 だけど あの公家様が なぜ吉原に? 137 00:11:05,038 --> 00:11:07,040 ああ それだよ 138 00:11:07,040 --> 00:11:10,043 どうやらゴタゴタは 京や長崎だけじゃねえ 139 00:11:10,043 --> 00:11:13,046 江戸にも飛び火してるってわけだ 140 00:11:13,046 --> 00:11:17,050 それに もうひとつ引っかかるのは 公家を殺したヤツらだ 141 00:11:17,050 --> 00:11:20,053 十兵衛さんに心当たりが? うん 142 00:11:20,053 --> 00:11:23,056 ヤツらが逃げるときの 走り方なんだが➡ 143 00:11:23,056 --> 00:11:26,059 あれは 柳生の里に伝わる 影走りの術だ 144 00:11:26,059 --> 00:11:28,061 柳生の里の? 145 00:11:28,061 --> 00:11:33,066 新陰流の剣を伝えるのが 父 宗矩の表柳生なら➡ 146 00:11:33,066 --> 00:11:36,069 忍びや草を鍛える裏柳生がある 147 00:11:36,069 --> 00:11:41,069 なんだか 背後に うかがい知れぬ 大きな動きがあるような… 148 00:11:43,076 --> 00:11:48,081 柳生の一族が噛んでるとなりゃ 俺も安閑としちゃいられねえ 149 00:11:48,081 --> 00:11:52,081 嵐 柳生屋敷から嗅ぎ出してみるぜ はい 150 00:11:54,053 --> 00:11:58,053 (鳥の鳴き声) 151 00:12:00,059 --> 00:12:03,059 ここから先は 間道伝いを行こう (才次)はっ 152 00:12:11,070 --> 00:12:16,070 (鳥の鳴き声) 153 00:12:21,014 --> 00:12:24,014 (白狼の力み声) 154 00:12:31,024 --> 00:12:36,024 (愛姫)白狼 必要以上の殺生は いけないわ 155 00:12:44,037 --> 00:12:47,040 (白狼)愛姫 疲れたか? 156 00:12:47,040 --> 00:12:49,042 大丈夫か? 157 00:12:49,042 --> 00:12:52,045 足のマメぐらい平気です 158 00:12:52,045 --> 00:12:54,047 父上に もうじき会えるんですもの 159 00:12:54,047 --> 00:12:57,050 このぐらいで 音を上げてはいられません 160 00:12:57,050 --> 00:12:59,052 会える きっと会える 161 00:12:59,052 --> 00:13:02,055 大丈夫 162 00:13:02,055 --> 00:13:04,057 ありがとう 163 00:13:04,057 --> 00:13:08,061 白狼には とんだ旅に つきあわせてしまったわね 164 00:13:08,061 --> 00:13:10,063 遠慮いらない 165 00:13:10,063 --> 00:13:15,068 白狼 愛姫のためなら どこにでも行く 大丈夫 166 00:13:15,068 --> 00:13:19,005 お前をつけてくれた 平戸のコックス様に➡ 167 00:13:19,005 --> 00:13:22,005 なんと お礼を申し上げればよいのやら 168 00:13:43,029 --> 00:13:48,034 ♪(笛) 169 00:13:48,034 --> 00:14:03,049 ♪~ 170 00:14:03,049 --> 00:14:18,064 ♪~ 171 00:14:18,064 --> 00:14:19,999 あの調べは… 殿 172 00:14:19,999 --> 00:14:23,002 《野風の笛か?》 173 00:14:23,002 --> 00:14:38,017 ♪~ 174 00:14:38,017 --> 00:14:52,017 ♪~ 175 00:14:54,033 --> 00:14:56,033 愛姫! 176 00:15:01,040 --> 00:15:03,042 (力み声) 177 00:15:03,042 --> 00:15:05,044 やあっ! 178 00:15:05,044 --> 00:15:07,046 (侍のうめき声) 179 00:15:07,046 --> 00:15:27,000 ♬~ 180 00:15:27,000 --> 00:15:29,002 (愛姫)白狼! (白狼)愛姫! 181 00:15:29,002 --> 00:15:48,021 ♬~ 182 00:15:48,021 --> 00:15:51,021 (力み声) 183 00:15:53,026 --> 00:15:55,028 (力み声) 184 00:15:55,028 --> 00:15:57,030 (愛姫)白狼! (白狼)姫! 185 00:15:57,030 --> 00:15:59,032 (うめき声) 186 00:15:59,032 --> 00:16:01,032 (侍の力み声) (愛姫)んっ… 187 00:16:03,036 --> 00:16:07,040 (力み声) (侍たちのうめき声) 188 00:16:07,040 --> 00:16:10,043 早く! 早く行け! 189 00:16:10,043 --> 00:16:12,043 姫! 190 00:16:14,047 --> 00:16:17,047 (侍たちのうめき声) 191 00:16:21,988 --> 00:16:23,990 (才次) どこに逃げおおせたものか➡ 192 00:16:23,990 --> 00:16:26,993 あの2人の姿を 見失ってしまいました 193 00:16:26,993 --> 00:16:31,998 そうか 殿 どういたしますか? 194 00:16:31,998 --> 00:16:36,002 むざむざ敵の手に 落ちることはないと思うが➡ 195 00:16:36,002 --> 00:16:38,004 急ごう 196 00:16:38,004 --> 00:16:41,007 《あれが野風の笛とすると➡ 197 00:16:41,007 --> 00:16:44,007 一刻も早く 京に上って 確かめねばならん》 198 00:16:46,012 --> 00:16:50,016 《夕霧… 生きておるのか…》 199 00:16:50,016 --> 00:16:55,021 <時は 十数年の昔に遡る> 200 00:16:55,021 --> 00:16:59,025 <家康 臨終の知らせに 駿府に駆けつけた忠輝は➡ 201 00:16:59,025 --> 00:17:01,027 目通りも許されぬまま➡ 202 00:17:01,027 --> 00:17:07,033 高田廃絶の折に 父から届けられた 生形見 野風の笛を奏でて➡ 203 00:17:07,033 --> 00:17:09,035 父を思った> 204 00:17:09,035 --> 00:17:11,037 ♪~ 205 00:17:11,037 --> 00:17:16,037 (夕霧のすすり泣き) 206 00:17:18,978 --> 00:17:22,978 ((夕霧 泣くでない)) 207 00:17:24,984 --> 00:17:28,988 ((これが 生まれ落ちてより 鬼っ子扱いされた➡ 208 00:17:28,988 --> 00:17:31,991 この余の さだめかもしれぬ)) 209 00:17:31,991 --> 00:17:34,994 ((おいたわしい…)) 210 00:17:34,994 --> 00:17:37,997 ((父上が世を去れば➡ 211 00:17:37,997 --> 00:17:41,997 兄 秀忠が このわしを 殺しに来るやもしれん)) 212 00:17:44,003 --> 00:17:47,006 ((そなたは ここから逃れてくれ)) 213 00:17:47,006 --> 00:17:52,011 ((私も 殿と さだめを共にしとうござります)) 214 00:17:52,011 --> 00:17:54,013 ((いや それはならぬ)) 215 00:17:54,013 --> 00:18:00,019 ((それでは 母上に わしが 顔向けができぬ)) 216 00:18:00,019 --> 00:18:02,021 ((ですが 夕霧➡ 217 00:18:02,021 --> 00:18:06,025 もう 茶阿の方様の元へ 戻ることはできませぬ)) 218 00:18:06,025 --> 00:18:12,031 ((ならば 生まれ育った御所に 戻ってくれないか?)) 219 00:18:12,031 --> 00:18:18,971 ((世が世であれば そちも帝の内親王)) 220 00:18:18,971 --> 00:18:21,971 ((このわしと 関わり合ったばかりに…)) 221 00:18:26,979 --> 00:18:28,979 ((忠輝様…)) 222 00:18:30,983 --> 00:18:35,988 ((わしも 命長らえば 必ず そちに会いに参る)) 223 00:18:35,988 --> 00:18:40,993 ((あっ… 烏丸少将の所に身を寄せよ)) 224 00:18:40,993 --> 00:18:43,993 ((殿…)) 225 00:18:45,998 --> 00:18:51,003 ((これをな わしと思って…)) 226 00:18:51,003 --> 00:18:56,003 (すすり泣き) 227 00:18:59,011 --> 00:19:02,014 ((夕霧)) 228 00:19:02,014 --> 00:19:05,017 ((命 粗末にいたすな)) 229 00:19:05,017 --> 00:19:10,022 (泣き声) 230 00:19:10,022 --> 00:19:15,027 ♪(笛) 231 00:19:15,027 --> 00:19:34,981 ♪~ 232 00:19:34,981 --> 00:19:46,993 ♪~ 233 00:19:46,993 --> 00:19:58,993 ♪~ 234 00:20:04,043 --> 00:20:06,045 白狼 下ろして 235 00:20:06,045 --> 00:20:09,045 みんな 見てるじゃないの 恥ずかしいわ 236 00:20:14,053 --> 00:20:16,989 (おゆき)あ… どうしました? ケガでも? 237 00:20:16,989 --> 00:20:20,993 いえ 足のマメが潰れただけなのです 238 00:20:20,993 --> 00:20:22,995 もう 白狼ったら… 239 00:20:22,995 --> 00:20:24,997 薬 ないか? 薬 240 00:20:24,997 --> 00:20:27,997 (おゆき)あっ はい さっ 中へどうぞ 241 00:20:31,003 --> 00:20:34,006 ええっ? 長崎から? 242 00:20:34,006 --> 00:20:37,009 そんなに遠くから どうして? 243 00:20:37,009 --> 00:20:39,011 フッ… 吉原で➡ 244 00:20:39,011 --> 00:20:43,015 ぜひとも お会いせねばならぬ お方が あります 245 00:20:43,015 --> 00:20:46,018 足のマメなどで遅れては 笑われてしまいます 246 00:20:46,018 --> 00:20:48,018 (平吉)あいよ! おゆきちゃん (おゆき)あっ すいません 247 00:20:50,022 --> 00:20:53,022 で 吉原で どなたと? 248 00:20:55,027 --> 00:20:59,031 まだ見ぬ父上に 引き合わせてくださる➡ 249 00:20:59,031 --> 00:21:02,034 お公家様と お会いすることに なっているのです 250 00:21:02,034 --> 00:21:06,038 お公家様? 251 00:21:06,038 --> 00:21:08,040 何か? 252 00:21:08,040 --> 00:21:11,043 では 吉田様は すでに… 253 00:21:11,043 --> 00:21:15,047 吉原には珍しい お公家様です 254 00:21:15,047 --> 00:21:21,053 お訪ねになられた その吉田様に 相違ありんせん 255 00:21:21,053 --> 00:21:25,057 遠路はるばる 長崎から お越しになられたのに➡ 256 00:21:25,057 --> 00:21:28,060 なんとも お気の毒なこって… 257 00:21:28,060 --> 00:21:33,065 その吉田様とは どんなお約束が? (愛姫)はい 258 00:21:33,065 --> 00:21:36,068 吉原で さるお方と落ち合って➡ 259 00:21:36,068 --> 00:21:39,071 父上の元へ 案内していただくことに➡ 260 00:21:39,071 --> 00:21:41,071 なっていたのですけれど 261 00:21:43,075 --> 00:21:45,077 差し支えなければ➡ 262 00:21:45,077 --> 00:21:47,077 その お父上の名を 聞かせてもらえないか? 263 00:21:51,083 --> 00:21:55,083 大丈夫 この人たち 悪い人と違う 264 00:22:01,093 --> 00:22:06,098 松平忠輝様と 母から聞きました 265 00:22:06,098 --> 00:22:18,043 ♬~ 266 00:22:18,043 --> 00:22:23,048 ♪(笛) 267 00:22:23,048 --> 00:22:41,066 ♪~ 268 00:22:41,066 --> 00:22:47,072 あれは… 幻様と同じ笛の調べ 269 00:22:47,072 --> 00:22:51,076 野風の笛を形見に 会いに来た娘であることは➡ 270 00:22:51,076 --> 00:22:54,079 もう疑う余地はありません 271 00:22:54,079 --> 00:22:59,084 一途に会いに来たのに すれ違いか 272 00:22:59,084 --> 00:23:04,089 幻様のこと 打ち明けていいものかどうか… 273 00:23:04,089 --> 00:23:06,091 まっ 274 00:23:06,091 --> 00:23:10,095 どうやら 俺たちが お節介することでもなさそうだ 275 00:23:10,095 --> 00:23:15,095 だが 幻さん このことを知ってるんだろうか? 276 00:23:19,038 --> 00:23:22,041 (鐘の音) 277 00:23:22,041 --> 00:23:26,045 (烏丸)忠輝様 278 00:23:26,045 --> 00:23:29,048 お久しゅう おじゃりました 279 00:23:29,048 --> 00:23:32,051 烏丸の少将 280 00:23:32,051 --> 00:23:35,054 わしに嘘をついたな 281 00:23:35,054 --> 00:23:37,056 (烏丸)はて? 282 00:23:37,056 --> 00:23:41,060 麻呂が嘘を… いつ? 283 00:23:41,060 --> 00:23:48,067 「野風の笛とともに 夕霧は行方が知れぬ」と言ったな? 284 00:23:48,067 --> 00:23:54,073 誠は そちが いずこかに 隠したのでござろう 285 00:23:54,073 --> 00:23:59,078 そこまでして夕霧を 隠さねばならぬ訳 しかと聞かせよ 286 00:23:59,078 --> 00:24:04,083 も… 申し訳もごじゃりませぬ 287 00:24:04,083 --> 00:24:08,087 忠輝様を ないがしろにした覚えは ないのでおじゃる 288 00:24:08,087 --> 00:24:15,087 全ては これ 朝廷と お上のためを思えばこそ 289 00:24:17,029 --> 00:24:21,033 夕霧は どこにおる? 290 00:24:21,033 --> 00:24:26,038 平戸の英国領事館 コックス様の元に 291 00:24:26,038 --> 00:24:29,041 何? したが 夕霧様➡ 292 00:24:29,041 --> 00:24:35,047 先年 すでに ご逝去あそばされました 293 00:24:35,047 --> 00:24:38,047 夕霧が死んだ? 294 00:24:41,053 --> 00:24:49,061 夕霧様は 忠輝様のお子 愛姫様をお残しになって… 295 00:24:49,061 --> 00:24:55,067 愛姫が… わしの子だと? 296 00:24:55,067 --> 00:25:00,072 夕霧様に託された 野風の笛は➡ 297 00:25:00,072 --> 00:25:04,072 愛姫様が持っておられます 298 00:25:10,082 --> 00:25:12,082 ((早く行け!)) 299 00:25:14,086 --> 00:25:17,022 あれが わしの子だったのか 300 00:25:17,022 --> 00:25:20,025 忠輝様 お会いなされたのか? 301 00:25:20,025 --> 00:25:24,025 娘とは知らず すれ違った 302 00:25:26,031 --> 00:25:29,034 少将 303 00:25:29,034 --> 00:25:32,034 何をたくらんでおる? 304 00:25:34,039 --> 00:25:39,044 お上を お助けまいらせん 305 00:25:39,044 --> 00:25:44,049 朝廷の威信を取り戻すには➡ 306 00:25:44,049 --> 00:25:46,051 忠輝様を➡ 307 00:25:46,051 --> 00:25:52,051 幕府転覆の旗印に お担ぎするほか ありません 308 00:25:54,059 --> 00:25:56,061 血迷うておるのか 少将 309 00:25:56,061 --> 00:25:59,064 元 忠輝様の御家老➡ 310 00:25:59,064 --> 00:26:03,068 大久保長安殿の 隠し財宝を知る者と➡ 311 00:26:03,068 --> 00:26:07,072 すでに 根回しをされておじゃりまする 312 00:26:07,072 --> 00:26:14,072 全て お膳立てを済ませて このわしを担ぎ出すというわけか 313 00:26:16,015 --> 00:26:19,018 (烏丸)忠輝様 314 00:26:19,018 --> 00:26:24,023 このままでは 麻呂は… 315 00:26:24,023 --> 00:26:27,026 麻呂… 麻呂は… 316 00:26:27,026 --> 00:26:30,029 (泣き声) 麻呂は… 317 00:26:30,029 --> 00:26:33,029 烏丸少将! うっ… 318 00:26:35,034 --> 00:26:40,039 十数年前の幻 二度と持ち出さないでくれ! 319 00:26:40,039 --> 00:26:42,041 はっ… 320 00:26:42,041 --> 00:26:50,049 ましてや このわしの娘を 天下騒乱の争いに巻き込むなど➡ 321 00:26:50,049 --> 00:26:54,053 断じて許さん 322 00:26:54,053 --> 00:26:57,056 んっ… 323 00:26:57,056 --> 00:26:59,056 ハァ… 324 00:27:01,060 --> 00:27:03,062 雲 霞 325 00:27:03,062 --> 00:27:07,066 吉原にて お公家様 暗殺されましてございます 326 00:27:07,066 --> 00:27:10,069 何? 吉田が? 327 00:27:10,069 --> 00:27:13,072 兼村が… 殺された? 328 00:27:13,072 --> 00:27:17,009 では すでに 公儀の耳に!? 329 00:27:17,009 --> 00:27:19,011 少将 330 00:27:19,011 --> 00:27:22,014 この企て そちが食い止めろ 331 00:27:22,014 --> 00:27:27,019 お上の幽閉 このわしが命に替えても救い出す 332 00:27:27,019 --> 00:27:30,022 忠輝様 333 00:27:30,022 --> 00:27:33,022 才次! 馬引け! (才次)はっ 334 00:27:35,027 --> 00:27:43,035 ♬~ 335 00:27:43,035 --> 00:27:47,039 (力み声) 336 00:27:47,039 --> 00:28:02,054 ♬~ 337 00:28:02,054 --> 00:28:04,056 はあっ! 338 00:28:04,056 --> 00:28:18,003 ♬~ 339 00:28:18,003 --> 00:28:21,006 朽木十四郎… 十兵衛さん 340 00:28:21,006 --> 00:28:26,011 柳生の里で裏柳生を束ねる 頭目の1人だ 341 00:28:26,011 --> 00:28:42,027 ♬~ 342 00:28:42,027 --> 00:28:46,031 (嵐)あら 行商の徳兵衛じゃない 343 00:28:46,031 --> 00:28:50,035 世間の目を欺く柳生の草は いくらでもいる 344 00:28:50,035 --> 00:28:52,037 嵐 345 00:28:52,037 --> 00:29:01,046 ♬~ 346 00:29:01,046 --> 00:29:03,048 (徳兵衛)朽木様 347 00:29:03,048 --> 00:29:09,054 廓幻之介こと松平忠輝 夕凪の笛で誘い出しました 348 00:29:09,054 --> 00:29:12,057 今頃は京都で ほぞを噛んでいるころで 349 00:29:12,057 --> 00:29:13,992 (朽木)うん 350 00:29:13,992 --> 00:29:16,995 厄介者が 吉原を離れているうちに➡ 351 00:29:16,995 --> 00:29:22,000 大久保長安の埋蔵金 押さえねばならぬ 352 00:29:22,000 --> 00:29:27,005 それを証拠に 今度こそ 忠輝を謀反の罪で取り除けと➡ 353 00:29:27,005 --> 00:29:29,005 大奥のお達しだ 354 00:29:33,011 --> 00:29:37,015 野風の笛さえ奪えば 偽の愛姫を吉原に入れて➡ 355 00:29:37,015 --> 00:29:42,020 長安の元家臣を待つ 手はずであったが しくじりおった 356 00:29:42,020 --> 00:29:44,022 すでに愛姫は吉原に 357 00:29:44,022 --> 00:29:47,022 徳兵衛 耳を貸せ 358 00:29:54,032 --> 00:29:57,035 (泉屋) 千代乃太夫と見込んでのお願いだ 359 00:29:57,035 --> 00:30:00,038 あー これから 私が お話しすることは➡ 360 00:30:00,038 --> 00:30:04,042 一切 口外せぬと約束しておくれ 361 00:30:04,042 --> 00:30:08,046 他ならぬ泉屋様のお頼み 362 00:30:08,046 --> 00:30:12,050 どうか お手を上げなんして 363 00:30:12,050 --> 00:30:16,989 (泉屋)実は 廻船問屋 泉屋利兵衛と称してはおるが➡ 364 00:30:16,989 --> 00:30:23,996 私は 金山奉行 大久保長安様の 元家臣なのだ 365 00:30:23,996 --> 00:30:26,996 まあ! (泉屋)シーッ 366 00:30:29,001 --> 00:30:31,003 平戸の領事館から➡ 367 00:30:31,003 --> 00:30:37,009 忠輝様のお子が 吉原に 見えられるとの知らせを受けてな 368 00:30:37,009 --> 00:30:41,013 こうして お待ちしているのだが 一向に ご連絡がない 369 00:30:41,013 --> 00:30:44,016 しびれを切らして こうして太夫に➡ 370 00:30:44,016 --> 00:30:48,020 身の危険を冒して お願いに来たのだ 371 00:30:48,020 --> 00:30:52,024 愛姫様は すでに吉原においでです 372 00:30:52,024 --> 00:30:54,026 なんと! 373 00:30:54,026 --> 00:30:58,030 泉屋様と ご連絡を取られる 公家様は➡ 374 00:30:58,030 --> 00:31:01,033 すでに 吉原で暗殺されました 375 00:31:01,033 --> 00:31:04,036 んっ… はっ 376 00:31:04,036 --> 00:31:06,036 愛姫様は 今いずれに!? 377 00:31:12,044 --> 00:31:16,048 (カラスの鳴き声) 378 00:31:16,048 --> 00:31:18,050 母上 379 00:31:18,050 --> 00:31:21,053 どうか 一目… 380 00:31:21,053 --> 00:31:24,053 一目 父上に会わせてくださいませ 381 00:31:30,062 --> 00:31:33,065 (力み声) (侍の力み声) 382 00:31:33,065 --> 00:31:38,070 (愛姫)白狼! (侍たちの力み声) 383 00:31:38,070 --> 00:31:49,081 ♬~ 384 00:31:49,081 --> 00:31:51,083 んっ… うっ! 385 00:31:51,083 --> 00:31:53,085 はあっ! 386 00:31:53,085 --> 00:31:55,087 (侍のうめき声) 387 00:31:55,087 --> 00:31:57,089 愛姫! (愛姫)白狼! 388 00:31:57,089 --> 00:31:59,089 (侍のうめき声) 389 00:32:02,094 --> 00:32:05,097 (うめき声) 390 00:32:05,097 --> 00:32:08,100 (力み声) 391 00:32:08,100 --> 00:32:20,045 ♬~ 392 00:32:20,045 --> 00:32:23,048 (うめき声) 393 00:32:23,048 --> 00:32:27,052 (玉次郎)待ちやがれー! (喜久造)白狼さん 394 00:32:27,052 --> 00:32:30,055 (玉次郎)白狼さん! 395 00:32:30,055 --> 00:32:32,057 白狼さん しっかりして! 396 00:32:32,057 --> 00:32:34,057 ああ しっかりしろ 397 00:32:37,062 --> 00:32:39,062 幻様! (泉屋)忠輝様! 398 00:32:42,067 --> 00:32:44,067 愛姫は どうした!? 幻さん… 399 00:32:47,072 --> 00:32:52,072 (うめき声) 400 00:33:06,091 --> 00:33:08,093 トリカブトだ 401 00:33:08,093 --> 00:33:10,095 (息遣い) 402 00:33:10,095 --> 00:33:13,031 愛姫… 403 00:33:13,031 --> 00:33:16,034 しっかりしろ 404 00:33:16,034 --> 00:33:18,034 気を確かに持て 405 00:33:23,041 --> 00:33:26,044 白狼と申したな 406 00:33:26,044 --> 00:33:28,044 愛姫の父だ 407 00:33:30,048 --> 00:33:34,052 愛姫を よくぞ守り続けてくれた 408 00:33:34,052 --> 00:33:38,056 愛姫は このわしが必ず助け出す 409 00:33:38,056 --> 00:33:40,056 安心して養生いたせ うん 410 00:33:45,063 --> 00:33:48,066 白狼さん しっかり… しっかりして! 411 00:33:48,066 --> 00:33:50,068 幻さん 申し訳ねえ 412 00:33:50,068 --> 00:33:53,071 (喜久造)あっしらが もう少し 目を配ってさえいたら… 413 00:33:53,071 --> 00:33:58,076 みんな わしの娘と知って かばってくれていたようだな 414 00:33:58,076 --> 00:34:03,081 愛姫様は まだ幻様を 父上とは知りません 415 00:34:03,081 --> 00:34:08,086 あんなに… 父上に思い焦がれていらしたのに 416 00:34:08,086 --> 00:34:13,024 申し訳もありません このような事態に立ち至ろうとは 417 00:34:13,024 --> 00:34:15,024 ≪(物音) はっ んっ? 418 00:34:21,032 --> 00:34:24,035 (千代乃太夫)泉屋さん (泉屋)はっ 忠輝様 419 00:34:24,035 --> 00:34:27,038 埋蔵金と引き換えに 愛姫様を… 420 00:34:27,038 --> 00:34:31,042 相手は裏柳生です 十兵衛さんと嵐が探索を 421 00:34:31,042 --> 00:34:34,042 裏柳生? 422 00:34:36,047 --> 00:34:39,050 千代乃 みんな 423 00:34:39,050 --> 00:34:43,054 白狼の介抱 頼んだぜ 424 00:34:43,054 --> 00:34:45,056 今夜が峠だ はい 425 00:34:45,056 --> 00:34:47,058 ≪(才次)ただ今 戻りました 426 00:34:47,058 --> 00:34:52,063 尾張光友様 殿に成り代わり お上の幽閉を解かれると➡ 427 00:34:52,063 --> 00:34:56,067 明朝 大奥へ上がられます 428 00:34:56,067 --> 00:34:58,067 うん 429 00:35:03,074 --> 00:35:06,077 たった1人の 我が… 430 00:35:06,077 --> 00:35:09,077 命に替えて取り戻す 431 00:35:17,055 --> 00:35:19,057 幻さん 432 00:35:19,057 --> 00:35:21,059 うん 433 00:35:21,059 --> 00:35:23,061 みんな あとは頼んだぜ へい 434 00:35:23,061 --> 00:35:25,063 お気をつけて 435 00:35:25,063 --> 00:35:36,074 ♬~ 436 00:35:36,074 --> 00:35:48,086 ♬~ 437 00:35:48,086 --> 00:35:53,091 柳生のネズミたち 聞け! 438 00:35:53,091 --> 00:35:57,095 長安ゆかりの八王子 旧関所で待て 439 00:35:57,095 --> 00:36:01,099 愛姫と引き換えに 埋蔵金を渡してやろう 440 00:36:01,099 --> 00:36:07,105 ただし! 愛姫に指1本でも触れてみろ 441 00:36:07,105 --> 00:36:10,105 てめえら 1人残らず たたき斬ってやる! 442 00:36:17,048 --> 00:36:19,050 八王子だ 443 00:36:19,050 --> 00:36:21,052 埋蔵金 確かめた後は➡ 444 00:36:21,052 --> 00:36:27,058 忠輝 愛姫 共に斬って捨てい! (侍たち)はっ! 445 00:36:27,058 --> 00:36:29,060 このこと 徳兵衛に知らせい (侍)はっ 446 00:36:29,060 --> 00:36:40,071 ♬~ 447 00:36:40,071 --> 00:36:51,082 ♬~ 448 00:36:51,082 --> 00:36:53,084 (徳兵衛)十兵衛様 449 00:36:53,084 --> 00:36:56,087 ここから先は 通すわけにはいかねえ 450 00:36:56,087 --> 00:37:00,091 血迷われたか 我ら柳生の同族でござるぞ! 451 00:37:00,091 --> 00:37:02,093 言ってくれるぜ 452 00:37:02,093 --> 00:37:06,097 権力の走狗と成り下がり 人の道に外れた お前らと➡ 453 00:37:06,097 --> 00:37:09,100 同族呼ばわりは されたかねえ 己! 454 00:37:09,100 --> 00:37:13,038 柳生の濁った血は 俺が取り除く 455 00:37:13,038 --> 00:37:16,038 斬れ! 柳生の厄介者が! (侍たち)はっ 456 00:37:19,044 --> 00:37:21,046 よっ… やい 徳兵衛 457 00:37:21,046 --> 00:37:24,049 よくも わちきを だましてくれたわねえ 458 00:37:24,049 --> 00:37:26,051 (徳兵衛)貴様… (侍の力み声) 459 00:37:26,051 --> 00:37:35,060 ♬~ 460 00:37:35,060 --> 00:37:38,060 (侍の力み声) (うめき声) 461 00:37:41,066 --> 00:37:44,066 (侍の力み声) (侍たちのうめき声) 462 00:37:46,071 --> 00:37:50,075 この十兵衛を 斬って通れるものなら➡ 463 00:37:50,075 --> 00:37:52,075 通ってみよ! 464 00:37:56,081 --> 00:38:01,086 (侍の力み声) (侍たちのうめき声) 465 00:38:01,086 --> 00:38:19,037 ♬~ 466 00:38:19,037 --> 00:38:21,039 (徳兵衛の力み声) 467 00:38:21,039 --> 00:38:23,039 (力み声) (うめき声) 468 00:38:43,061 --> 00:38:46,064 愛姫は どこだ? 469 00:38:46,064 --> 00:38:48,064 埋蔵金が先だ! 470 00:38:50,068 --> 00:38:54,072 愛姫が生きているという証拠が どこにある? 471 00:38:54,072 --> 00:38:56,072 あれを見ろ 472 00:39:06,084 --> 00:39:08,086 さあ 泉屋 473 00:39:08,086 --> 00:39:11,086 埋蔵金の場所へ 案内してもらおうか 474 00:39:37,048 --> 00:39:39,050 (泉屋の力み声) 475 00:39:39,050 --> 00:39:44,055 (うめき声) 476 00:39:44,055 --> 00:39:46,057 才次! 愛姫! はっ! 477 00:39:46,057 --> 00:39:51,062 (力み声) (侍たちのうめき声) 478 00:39:51,062 --> 00:40:09,080 ♬~ 479 00:40:09,080 --> 00:40:11,015 姫! 480 00:40:11,015 --> 00:40:24,028 ♬~ 481 00:40:24,028 --> 00:40:36,040 ♬~ 482 00:40:36,040 --> 00:40:38,040 (朽木の力み声) 483 00:40:46,050 --> 00:40:49,050 (力み声) (力み声) 484 00:40:51,055 --> 00:40:54,055 (うめき声) (力み声) 485 00:41:04,068 --> 00:41:06,068 あなたは… 486 00:41:19,083 --> 00:41:22,086 愛… 487 00:41:22,086 --> 00:41:24,088 父上… 488 00:41:24,088 --> 00:41:32,096 ♬~ 489 00:41:32,096 --> 00:41:34,098 うん 490 00:41:34,098 --> 00:41:39,098 知っておれば あのとき お前を… 491 00:41:41,105 --> 00:41:43,105 父上… 492 00:41:48,112 --> 00:41:54,118 (泣き声) 493 00:41:54,118 --> 00:41:59,123 私は… 私は… 494 00:41:59,123 --> 00:42:02,126 苦労かけた 495 00:42:02,126 --> 00:42:04,128 許せ 496 00:42:04,128 --> 00:42:09,133 全て この父のせいだ 497 00:42:09,133 --> 00:42:12,070 すまん 498 00:42:12,070 --> 00:42:16,074 父上… (泣き声) 499 00:42:16,074 --> 00:42:20,078 愛は… 愛は➡ 500 00:42:20,078 --> 00:42:25,083 一目 父上に お会いしたくて… 501 00:42:25,083 --> 00:42:28,086 お会いしたくて… 502 00:42:28,086 --> 00:42:30,088 (泣き声) 503 00:42:30,088 --> 00:42:33,091 もういい 何も言うな 504 00:42:33,091 --> 00:42:35,091 何も言うな… 505 00:42:42,100 --> 00:42:45,103 ああ… 506 00:42:45,103 --> 00:42:49,107 あれから半月 公儀も なりを潜めた 507 00:42:49,107 --> 00:42:51,109 ええ 508 00:42:51,109 --> 00:42:54,112 お上も 幽閉から解かれたそうですよ 509 00:42:54,112 --> 00:42:58,116 まったく 大した殿さんだぜ 幻さんは 510 00:42:58,116 --> 00:43:03,121 これで 晴れて父娘を裂く者は もう… 511 00:43:03,121 --> 00:43:05,123 ああ 512 00:43:05,123 --> 00:43:10,123 幻さん 今頃 どんな顔して 娘を送り出しているのやら 513 00:43:21,072 --> 00:43:25,072 父上! 父上ー! 514 00:43:36,087 --> 00:43:41,092 ♪(笛) 515 00:43:41,092 --> 00:44:01,112 ♪~ 516 00:44:01,112 --> 00:44:21,065 ♪~ 517 00:44:21,065 --> 00:44:26,070 (愛姫)父上ー! 父上ー! 518 00:44:26,070 --> 00:44:37,081 ♪~ 519 00:44:37,081 --> 00:44:45,089 <野風を渡る笛の音に 幻之介は十数年の歳月を思った> 520 00:44:45,089 --> 00:44:50,094 <奇しき運命の果てに出会えた 娘の幸せを願い➡ 521 00:44:50,094 --> 00:44:55,099 今は亡き 夕霧の面影を偲んだ> 522 00:44:55,099 --> 00:45:01,099 <幻之介の心は今 時を越えた風になった> 523 00:45:03,107 --> 00:45:09,113 ♬『黄昏を見たことがない』 524 00:45:09,113 --> 00:45:15,052 ♬ 黄昏を知らない人に 525 00:45:15,052 --> 00:45:22,059 ♬ いつからかなってしまい 526 00:45:22,059 --> 00:45:28,065 ♬ 心の中の悲しい影を 527 00:45:28,065 --> 00:45:34,071 ♬ みんな気づいていない 528 00:45:34,071 --> 00:45:40,077 ♬ しあわせを待ちきれない 529 00:45:40,077 --> 00:45:50,087 ♬ 昼と夜の真中あたり 530 00:45:50,087 --> 00:45:56,093 ♬ だけど あなた もう泣かないで 531 00:45:56,093 --> 00:46:03,100 ♬ このぼくがそばにいる 532 00:46:03,100 --> 00:46:08,105 ♬ 黄昏が 黄昏が 533 00:46:08,105 --> 00:46:15,046 ♬ あなたの心を透かして見せる 534 00:46:15,046 --> 00:46:17,046 ♬~ 535 00:46:21,052 --> 00:46:23,054 <吉原に 母を捜して歩く➡ 536 00:46:23,054 --> 00:46:27,058 上州桐山藩主 次男 少年 亀丸> 537 00:46:27,058 --> 00:46:30,061 <なぜか 遊女おもんが 母と名乗り出る> 538 00:46:30,061 --> 00:46:35,066 <事情を知った おもんが 命を懸ける一世一代の大芝居とは> 539 00:46:35,066 --> 00:46:39,070 <人の情けと愛が お家騒動の陰謀を解決する> 540 00:46:39,070 --> 00:46:43,074 <次回 『徳川無頼帳』 「羅生門河岸 母と子の哀歌」> 541 00:46:43,074 --> 00:46:45,074 <ご期待ください>