1 00:01:32,107 --> 00:01:50,107 ♬~ 2 00:01:53,094 --> 00:01:56,097 <徳川御三家の一つ 紀州家の三男 頼方は➡ 3 00:01:56,097 --> 00:01:59,100 これも 御三家の水戸中納言光圀から➡ 4 00:01:59,100 --> 00:02:01,102 未来の大器と見込まれた> 5 00:02:01,102 --> 00:02:04,105 <老中首座 柳沢吉保は➡ 6 00:02:04,105 --> 00:02:07,108 我が子 吉里を次期将軍の座に 送ろうと画策> 7 00:02:07,108 --> 00:02:11,112 <光圀と激しく対立する> 8 00:02:11,112 --> 00:02:15,116 <徳川の世を覆すため暗躍する 山内伊賀介は➡ 9 00:02:15,116 --> 00:02:18,119 甲賀の登幾らを操って 頼方を付け狙うが➡ 10 00:02:18,119 --> 00:02:20,055 やがて 柳沢家の食客となり➡ 11 00:02:20,055 --> 00:02:25,060 吉保の野望を 更にあおりたてるのであった> 12 00:02:25,060 --> 00:02:27,062 <剣客 柳生新六郎は➡ 13 00:02:27,062 --> 00:02:30,065 影から頼方を助けて 伊賀介一味や➡ 14 00:02:30,065 --> 00:02:36,071 柳沢配下 柳影組を向こうに回し 壮絶な戦いを繰り広げる> 15 00:02:36,071 --> 00:02:40,075 <頼方の子をみごもった 初恋の人 佐和> 16 00:02:40,075 --> 00:02:45,080 <父の命を救われて 頼方に あつい思慕を寄せる おしま> 17 00:02:45,080 --> 00:02:51,080 <そして頼方が光圀の推挙により 大名に取り立てられる日が来た> 18 00:03:09,104 --> 00:03:13,108 (柳沢)あれが上様 もう一人は… 19 00:03:13,108 --> 00:03:16,108 (伊賀介)紀州の三男坊は とうに知っておるわ 20 00:03:21,049 --> 00:03:24,052 あの頼方め なかなかのもの 21 00:03:24,052 --> 00:03:30,058 いずれは 徳川一族の 核となるべき男だ 22 00:03:30,058 --> 00:03:33,058 敵として 不足はござらん 23 00:03:36,064 --> 00:03:40,068 (綱吉)どうだ 余の乗馬の腕には➡ 24 00:03:40,068 --> 00:03:43,071 いつもながら 舌を巻いておろうな 25 00:03:43,071 --> 00:03:46,074 (頼方)馬のせいでござる (綱吉)何? 26 00:03:46,074 --> 00:03:48,076 (頼方)腕ではござらん➡ 27 00:03:48,076 --> 00:03:52,080 お召しになった馬が とびきり優れておるゆえ 28 00:03:52,080 --> 00:03:55,083 (綱吉)ならば そちの馬も しゅんめじゃのう 29 00:03:55,083 --> 00:03:58,086 (頼方)いやいや あの2頭を お比べあれ 30 00:03:58,086 --> 00:04:01,089 まさに きりんと ど馬 31 00:04:01,089 --> 00:04:05,093 されば 私の場合は腕 腕でございます 32 00:04:05,093 --> 00:04:07,095 ハッ こやつ 33 00:04:07,095 --> 00:04:11,099 ハハハ… されど あのきりんも いずれは ど馬 34 00:04:11,099 --> 00:04:15,103 それが世の常かと思いまする 35 00:04:15,103 --> 00:04:18,106 世の常か 36 00:04:18,106 --> 00:04:21,042 そこで尋ねる 37 00:04:21,042 --> 00:04:25,046 その方 どう見ておる はっ? 38 00:04:25,046 --> 00:04:32,053 あの幼子 吉里のことじゃ 39 00:04:32,053 --> 00:04:35,056 (吉里)母上! (綱吉)かつて➡ 40 00:04:35,056 --> 00:04:39,060 余は あのお染を 吉保に下げ渡し➡ 41 00:04:39,060 --> 00:04:41,062 2人は みょうととなった➡ 42 00:04:41,062 --> 00:04:45,066 とすれば 2人の間に産まれた吉里は➡ 43 00:04:45,066 --> 00:04:52,073 世の常として 吉保の子と見るべきじゃのう 44 00:04:52,073 --> 00:04:56,077 ところが 世上ささやかれるところでは➡ 45 00:04:56,077 --> 00:05:02,083 お染は 余の種を宿したまま 吉保に嫁いだ➡ 46 00:05:02,083 --> 00:05:04,085 といわれておる 47 00:05:04,085 --> 00:05:09,090 子の本当の父は誰か 疑えば切りがありませぬが➡ 48 00:05:09,090 --> 00:05:12,093 それを知るは母だけ 49 00:05:12,093 --> 00:05:16,097 それでよいのではありませぬか 50 00:05:16,097 --> 00:05:18,099 <綱吉の眼鏡にかない➡ 51 00:05:18,099 --> 00:05:22,036 紀州藩の三男で 冷や飯食いに すぎなかった頼方は➡ 52 00:05:22,036 --> 00:05:25,039 越前 丹生 3万石の領主となった> 53 00:05:25,039 --> 00:05:27,041 <その館があったのは➡ 54 00:05:27,041 --> 00:05:34,048 今の福井県 朝日町 武生盆地の 西北の端に当たる静かな町である> 55 00:05:34,048 --> 00:05:37,051 <当時の丹生には さしたる産物もなく➡ 56 00:05:37,051 --> 00:05:40,054 土地も痩せ いわば捨て去られたような➡ 57 00:05:40,054 --> 00:05:42,054 北国の一隅にすぎなかった> 58 00:05:44,058 --> 00:05:50,064 <頼方は僅かな供ぞろいで その丹生藩に向かうことになった> 59 00:05:50,064 --> 00:05:52,066 <初めて見る領地である> 60 00:05:52,066 --> 00:06:05,079 ♬~ 61 00:06:05,079 --> 00:06:07,079 うわっ! 62 00:06:10,084 --> 00:06:12,084 (刺客)それ 63 00:06:17,091 --> 00:06:21,029 (家来) 殿 柳影組です お逃げください! 64 00:06:21,029 --> 00:06:38,046 ♬~ 65 00:06:38,046 --> 00:06:40,046 (刺客)散れ! 66 00:06:43,051 --> 00:06:45,051 (家来)殿! 67 00:06:53,061 --> 00:06:56,064 うん? この魚うまいな 68 00:06:56,064 --> 00:06:58,066 (お麻)これは この辺りの名物のマスです➡ 69 00:06:58,066 --> 00:07:01,069 宿の主人が川に入って 取ってきたそうです 70 00:07:01,069 --> 00:07:03,071 そうか 71 00:07:03,071 --> 00:07:09,077 わしはな 江戸を離れると なぜか気持ちが晴れ晴れするんだ 72 00:07:09,077 --> 00:07:11,079 (お麻)私もです➡ 73 00:07:11,079 --> 00:07:16,084 江戸にいると 殿様が どんどん 遠い人になっていくみたいで 74 00:07:16,084 --> 00:07:19,020 根来衆は いつでもわしの仲間だ 75 00:07:19,020 --> 00:07:21,022 (お麻)うれしい 76 00:07:21,022 --> 00:07:25,026 殿様 お食事がお済みになったら お風呂を召してくださいませ 77 00:07:25,026 --> 00:07:27,028 うん この宿のべっぴんのお女中が➡ 78 00:07:27,028 --> 00:07:29,030 背中を流して差し上げますって 79 00:07:29,030 --> 00:07:31,032 ほう そうかそうか 80 00:07:31,032 --> 00:07:33,034 まあ 御勝手になさいませ 81 00:07:33,034 --> 00:07:36,037 ≪(平助)殿 82 00:07:36,037 --> 00:07:39,040 (平助)客が来ました 麗しい娘が2人 83 00:07:39,040 --> 00:07:41,042 御用心のほどを 84 00:07:41,042 --> 00:07:44,042 麗しい娘? 2人も? 85 00:08:03,064 --> 00:08:07,064 <おしまは かつての三代 高尾太夫である> 86 00:08:09,070 --> 00:08:15,076 (おしま)今は おしま しかも 殿様の妻 87 00:08:15,076 --> 00:08:17,078 (おしま)大名の妻ともなれば➡ 88 00:08:17,078 --> 00:08:20,014 侍女の一人ぐらいは 持たねばなりませぬので 89 00:08:20,014 --> 00:08:24,018 (おゆみ)ゆみと申します 90 00:08:24,018 --> 00:08:26,020 ちょっと待ってくれ 91 00:08:26,020 --> 00:08:29,023 それは 確かに 仮の夫 妻とはなったが… 92 00:08:29,023 --> 00:08:31,025 それは聞こえませぬ 93 00:08:31,025 --> 00:08:34,028 <豪商 紀国屋文左衛門が 請け人となり➡ 94 00:08:34,028 --> 00:08:39,033 高尾は遊女の境遇を抜け 頼方の妻となった> 95 00:08:39,033 --> 00:08:41,035 聞こえぬと言うても… 96 00:08:41,035 --> 00:08:45,039 この際 はきと申し上げます 97 00:08:45,039 --> 00:08:51,045 殿様の誠の妻は あの お佐和様 98 00:08:51,045 --> 00:08:55,049 私は 次に位する第二の妻 99 00:08:55,049 --> 00:08:59,053 それなればこそ 父 善左衛門の言いつけにより➡ 100 00:08:59,053 --> 00:09:03,057 京へ参り お佐和様を捜し当て➡ 101 00:09:03,057 --> 00:09:05,059 しかるべき御挨拶を いたしてまいりました 102 00:09:05,059 --> 00:09:09,059 何? 佐和に会ってきたのか 103 00:09:11,065 --> 00:09:14,068 して いかがいたしておった 104 00:09:14,068 --> 00:09:19,006 山科の さる尼寺の一隅に➡ 105 00:09:19,006 --> 00:09:22,009 ひっそりと 隠れ住んでおられました 106 00:09:22,009 --> 00:09:26,013 (佐和)《私は ひっそりと この子を育てはしまするが➡ 107 00:09:26,013 --> 00:09:31,018 新之丞様の御前には 二度と姿を見せぬと誓った女》 108 00:09:31,018 --> 00:09:35,022 《越前には 断じて参りませぬ》 109 00:09:35,022 --> 00:09:37,024 (おしま) そう申されます 佐和様を➡ 110 00:09:37,024 --> 00:09:43,030 このまま見過ごしては 私 女子としての義理が立ちませぬ 111 00:09:43,030 --> 00:09:46,033 殿様に抱かれることも かないませぬ 112 00:09:46,033 --> 00:09:49,036 どうか 急ぎ山科へ参り➡ 113 00:09:49,036 --> 00:09:51,038 佐和様をお連れくださいませ 114 00:09:51,038 --> 00:09:56,043 というて わしは今 初の国入り道中ぞ 115 00:09:56,043 --> 00:10:03,050 お国入りよりは まずは夫として 父としての道を立てるのが➡ 116 00:10:03,050 --> 00:10:06,053 誠の大名ではございませぬか 117 00:10:06,053 --> 00:10:10,057 さあ すぐさま山科へ 118 00:10:10,057 --> 00:10:12,057 うん 119 00:10:31,012 --> 00:10:33,012 佐和! 120 00:10:36,017 --> 00:10:38,017 ≪ 佐和! 121 00:10:44,025 --> 00:10:46,025 ≪ 佐和! 122 00:10:52,033 --> 00:10:54,033 佐和! 123 00:10:57,038 --> 00:11:00,041 佐和! 124 00:11:00,041 --> 00:11:02,043 ≪ 佐和! 125 00:11:02,043 --> 00:11:04,043 新之丞様 126 00:11:11,052 --> 00:11:13,052 佐和! 127 00:11:15,056 --> 00:11:18,056 新之丞様! 128 00:11:23,064 --> 00:11:27,068 新之丞様! 新之丞様! 129 00:11:27,068 --> 00:11:29,070 佐和! 130 00:11:29,070 --> 00:11:49,090 ♬~ 131 00:11:49,090 --> 00:11:55,096 ♬~ 132 00:11:55,096 --> 00:11:59,100 (佐和) あなた様のわこでございますよ 133 00:11:59,100 --> 00:12:01,100 この子がわしの… 134 00:12:04,105 --> 00:12:06,105 夢を見ているようじゃ 135 00:12:08,109 --> 00:12:11,112 苦労をかけたのう 136 00:12:11,112 --> 00:12:14,112 あなた様を慕うた 報いでございます 137 00:12:25,059 --> 00:12:27,059 静かだ 138 00:12:29,063 --> 00:12:31,063 心が和む 139 00:12:34,068 --> 00:12:38,068 わしは このような暮らしを 願っておったのだが… 140 00:12:41,075 --> 00:12:46,075 立って半畳 寝て一畳 141 00:12:50,084 --> 00:12:54,088 いっそ3万石を捨てるか? 142 00:12:54,088 --> 00:12:56,088 本当に? 143 00:12:59,093 --> 00:13:02,096 こうやって 親子水入らずで暮らせたら➡ 144 00:13:02,096 --> 00:13:04,096 どんなに幸せか… 145 00:13:07,101 --> 00:13:10,104 いけませぬ 146 00:13:10,104 --> 00:13:14,108 もう引き返せぬ道に 踏み入ったのでございましょう 147 00:13:14,108 --> 00:13:18,112 いや… 必ずそなたたちを 迎えに来る 148 00:13:18,112 --> 00:13:21,048 それはなりませぬ 149 00:13:21,048 --> 00:13:24,051 なぜ 150 00:13:24,051 --> 00:13:27,054 足手まといになります 151 00:13:27,054 --> 00:13:32,059 これから いよいよ 大きくなられるあなた様の 152 00:13:32,059 --> 00:13:35,062 かまわぬ 153 00:13:35,062 --> 00:13:37,062 いいえ 154 00:13:46,073 --> 00:13:52,073 もう… 二度とお会いできぬものと 心に決めておりました 155 00:13:55,082 --> 00:14:01,082 それなのに 一夜だけでも 一緒にいられて… 156 00:14:03,090 --> 00:14:06,090 それだけで うれしゅうございます 157 00:14:09,096 --> 00:14:11,096 佐和 158 00:14:14,101 --> 00:14:19,101 だから 佐和は大丈夫 159 00:14:22,043 --> 00:14:25,046 この子と2人で… 160 00:14:25,046 --> 00:14:27,048 2人だけで生きていけます 161 00:14:27,048 --> 00:14:44,048 ♬~ 162 00:14:47,101 --> 00:14:51,105 お健やかに そなたもな 163 00:14:51,105 --> 00:14:53,105 わこを頼むぞ 164 00:15:39,086 --> 00:15:41,086 くせ者 165 00:15:43,090 --> 00:15:48,090 これなる2品と その赤子もらい受ける 166 00:15:50,097 --> 00:15:52,099 (佐和)あっ! (赤ん坊の泣き声) 167 00:15:52,099 --> 00:15:57,104 (赤ん坊の泣き声) 168 00:15:57,104 --> 00:16:01,108 登幾 赤子を連れてけ 169 00:16:01,108 --> 00:16:03,110 登幾! 170 00:16:03,110 --> 00:16:20,060 (赤ん坊の泣き声) 171 00:16:20,060 --> 00:16:40,080 ♬~ 172 00:16:40,080 --> 00:16:49,080 ♬~ 173 00:16:52,092 --> 00:16:57,092 (善左衛門)おっ 殿 殿! (助八)どうどう どうどう… 174 00:17:00,100 --> 00:17:02,102 善左ではないか どうした? 175 00:17:02,102 --> 00:17:05,105 (善左衛門)一大事 出来 (助八)佐和さんが殺されました 176 00:17:05,105 --> 00:17:07,107 何? (大伍)尼寺のあんじゅさんが➡ 177 00:17:07,107 --> 00:17:09,109 早馬で知らせてくれたんです 178 00:17:09,109 --> 00:17:11,109 まずは これを… 179 00:17:15,115 --> 00:17:18,052 佐和… 180 00:17:18,052 --> 00:17:21,055 わこ… 181 00:17:21,055 --> 00:17:23,057 いずれへ? 知れたこと! 182 00:17:23,057 --> 00:17:25,059 山科へ引き返す 183 00:17:25,059 --> 00:17:28,062 なりませぬ 善左 放せ 184 00:17:28,062 --> 00:17:30,064 (助八) 山科へ戻って 何となさる! 185 00:17:30,064 --> 00:17:32,066 殿… 186 00:17:32,066 --> 00:17:34,068 佐和さんの遺髪も届いています 187 00:17:34,068 --> 00:17:36,070 殿! 188 00:17:36,070 --> 00:17:40,074 殿! 殿の行くべきは 山科ではござらぬ 189 00:17:40,074 --> 00:17:43,077 かくなるうえは まず 丹生へ➡ 190 00:17:43,077 --> 00:17:45,079 そして より広く 大きな道を進むしか➡ 191 00:17:45,079 --> 00:17:47,081 手だてがないのでござろう➡ 192 00:17:47,081 --> 00:17:50,081 それが 殿の定めでございましょう 193 00:17:52,086 --> 00:17:54,088 お願いでございます 194 00:17:54,088 --> 00:18:00,094 <この横田善左衛門は 元幕府勘定吟味の軽輩であったが➡ 195 00:18:00,094 --> 00:18:02,096 財政の才を頼方に買われ➡ 196 00:18:02,096 --> 00:18:06,100 丹生藩 3万石の家老に 抜てきされたのである> 197 00:18:06,100 --> 00:18:10,104 <彼はまた おしまの父でもある> 198 00:18:10,104 --> 00:18:18,045 ♬~ 199 00:18:18,045 --> 00:18:25,052 ♬~ 200 00:18:25,052 --> 00:18:31,052 ♬~ 201 00:18:36,063 --> 00:18:40,067 殿 何を差し置いても➡ 202 00:18:40,067 --> 00:18:43,070 奪い去られたわこを 捜すのでございましょう? 203 00:18:43,070 --> 00:18:45,072 捜さん 204 00:18:45,072 --> 00:18:48,075 お情けないお言葉 205 00:18:48,075 --> 00:18:53,080 おしま 善左 2人とも よう聞いてくれ 206 00:18:53,080 --> 00:18:59,086 死んだ 佐和 何も知らぬ わこ 207 00:18:59,086 --> 00:19:01,088 ふびんでならん 208 00:19:01,088 --> 00:19:03,090 ですから わこを取り返さねば 209 00:19:03,090 --> 00:19:06,093 いいや 210 00:19:06,093 --> 00:19:09,096 奪い去った伊賀介に預け置こう 211 00:19:09,096 --> 00:19:13,100 さすれば わしは 常に痛む心を 持ち続けねばならん 212 00:19:13,100 --> 00:19:16,036 当然の報い 受けるべき罰 213 00:19:16,036 --> 00:19:20,040 重荷を背負うて歩んでいこう 214 00:19:20,040 --> 00:19:24,040 それが わしの生きざまにふさわしい 215 00:19:26,046 --> 00:19:28,048 何のかせもない わしは➡ 216 00:19:28,048 --> 00:19:31,051 のほうずに生きるに決まっておる 217 00:19:31,051 --> 00:19:38,051 さあ 佐和の回向を兼ねて 国入りを祝おうではないか 218 00:19:51,071 --> 00:19:54,074 《あなた様を慕うた 報いでございます》 219 00:19:54,074 --> 00:20:06,074 ♬~ 220 00:21:02,075 --> 00:21:04,075 おしまか 221 00:21:10,083 --> 00:21:29,102 ♬~ 222 00:21:29,102 --> 00:21:31,102 (大伍)殺せ 223 00:21:33,106 --> 00:21:38,106 甲賀のくノ一か 伊賀介の差し金だな 224 00:21:41,114 --> 00:21:43,116 (登幾)くそ 225 00:21:43,116 --> 00:21:45,118 (助八)殺しちゃならん! (大伍)何? 226 00:21:45,118 --> 00:21:47,120 甘いよ 若頭 忍びは捕らえられたら➡ 227 00:21:47,120 --> 00:21:50,123 死ぬのが定め 私だったら すぐにでも舌をかみ切って… 228 00:21:50,123 --> 00:21:52,125 (助八)殺してはならんと 殿が申しておる 229 00:21:52,125 --> 00:21:54,127 (大伍)殿が? 230 00:21:54,127 --> 00:21:57,130 だが このまま帰しはせん 231 00:21:57,130 --> 00:22:01,134 縛り上げて 3日3晩つるし置く➡ 232 00:22:01,134 --> 00:22:04,134 それに耐え抜いたら 生きて帰れよう 233 00:22:09,142 --> 00:22:11,142 (お麻)上げな (一同)よし 234 00:22:15,148 --> 00:22:17,148 (平助)よし 235 00:22:20,087 --> 00:22:23,087 (平助)山だでよ いずれ たかの餌食だ 236 00:22:25,092 --> 00:22:28,095 (平助)よし (小三郎)途切れねえか? 237 00:22:28,095 --> 00:22:30,097 (平助)よいしょっと (大伍)行くぞ 238 00:22:30,097 --> 00:22:32,097 (平助)おう 239 00:22:41,108 --> 00:22:45,108 (お麻)どうしたのよ 全く 女にはだらしがないんだから 240 00:22:47,114 --> 00:23:07,134 ♬~ 241 00:23:07,134 --> 00:23:24,134 ♬~ 242 00:23:29,089 --> 00:23:31,089 助八 243 00:23:37,097 --> 00:23:39,099 私を抱いて (助八)お麻 何をする 244 00:23:39,099 --> 00:23:41,101 お願い 245 00:23:41,101 --> 00:23:44,104 あの女のことなんか忘れて 246 00:23:44,104 --> 00:23:46,106 どうせ あいつは死んじゃうんだから➡ 247 00:23:46,106 --> 00:23:49,109 もう死んでるかもしれない➡ 248 00:23:49,109 --> 00:23:52,112 お願い お願い… 249 00:23:52,112 --> 00:23:55,115 やめろ お麻 (お麻)助八! 250 00:23:55,115 --> 00:23:57,115 やめろったら やめろ 251 00:24:01,121 --> 00:24:04,124 若… 若… 252 00:24:04,124 --> 00:24:24,077 ♬~ 253 00:24:24,077 --> 00:24:26,079 ♬~ 254 00:24:26,079 --> 00:24:28,079 (新六郎)まだ生きておるな 255 00:24:50,103 --> 00:24:52,103 (登幾)なぜ私を 256 00:24:54,107 --> 00:24:56,109 このまま 死にたかったのか 257 00:24:56,109 --> 00:24:59,112 まだ そんな年でもあるまい 258 00:24:59,112 --> 00:25:05,118 生き残ったからには また頼方を狙う 259 00:25:05,118 --> 00:25:08,121 それでもいいのか やめておけ 260 00:25:08,121 --> 00:25:12,125 修羅の道に生きるには あまりに若すぎる 261 00:25:12,125 --> 00:25:16,125 それに 美しい 262 00:25:19,066 --> 00:25:23,070 女の幸せを 求めようとは思わんのか 263 00:25:23,070 --> 00:25:26,073 男にほれて 子供をつくり… 264 00:25:26,073 --> 00:25:28,073 やめて! 265 00:25:31,078 --> 00:25:36,083 忍びには 幸せなんかない 266 00:25:36,083 --> 00:25:38,085 強がるな 267 00:25:38,085 --> 00:25:42,089 子をなしてこそ 女だ 268 00:25:42,089 --> 00:25:44,089 それとも女でないとでも言うのか 269 00:25:50,097 --> 00:25:54,101 行くがいい 早く領外へ出ろ 270 00:25:54,101 --> 00:25:57,104 (登幾)待て 271 00:25:57,104 --> 00:25:59,106 何だ 272 00:25:59,106 --> 00:26:02,109 名前を聞いておこう 273 00:26:02,109 --> 00:26:05,112 柳生新六郎 274 00:26:05,112 --> 00:26:08,112 修羅の道に生きるのは 俺のような男だけでいい 275 00:26:10,117 --> 00:26:14,117 柳生新六郎 276 00:26:23,063 --> 00:26:28,068 (天心)で いつまで お預かりすれば よろしいかな? 277 00:26:28,068 --> 00:26:31,071 (伊賀介)分からん➡ 278 00:26:31,071 --> 00:26:33,073 だが 必ず受け取りに参る➡ 279 00:26:33,073 --> 00:26:37,077 これで足らぬことはなかろう 280 00:26:37,077 --> 00:26:39,077 (天心)この子の名は? 281 00:26:41,081 --> 00:26:43,083 (伊賀介)知らん 282 00:26:43,083 --> 00:26:48,088 (天心)では わしの名 天心の一字を取って➡ 283 00:26:48,088 --> 00:26:52,092 天一と名付けてもよろしいかな 284 00:26:52,092 --> 00:26:54,092 うん 285 00:26:57,097 --> 00:27:00,100 天一か 286 00:27:00,100 --> 00:27:02,102 天下に一人 287 00:27:02,102 --> 00:27:06,106 フフフ… こりゃ面白い 288 00:27:06,106 --> 00:27:24,057 ♬~ 289 00:27:24,057 --> 00:27:31,064 登幾 その顔じゃ 頼方の命 狙い損じたらしいな 290 00:27:31,064 --> 00:27:34,067 このままじゃ済ましませんよ 291 00:27:34,067 --> 00:27:37,070 (左平次)面目次第もない 次は私が行って 必ずこの手で… 292 00:27:37,070 --> 00:27:40,073 まあ そう焦るな 機会はいくらでもある 293 00:27:40,073 --> 00:27:43,073 江戸へ戻るぞ 294 00:27:49,082 --> 00:27:52,085 <将軍 綱吉の覚えめでたく➡ 295 00:27:52,085 --> 00:27:55,088 権勢並ぶ者のなかった 柳沢吉保は➡ 296 00:27:55,088 --> 00:27:58,091 影の将軍とさえ ささやかれ➡ 297 00:27:58,091 --> 00:28:01,094 その門前には 賄賂 進物の類いが➡ 298 00:28:01,094 --> 00:28:04,097 連日 列を作るありさまであった> 299 00:28:04,097 --> 00:28:12,105 <そして この吉保邸には しばしば 綱吉が足を運んだ> 300 00:28:12,105 --> 00:28:15,041 (柳沢)上様には度重なるお運び➡ 301 00:28:15,041 --> 00:28:18,044 吉保 身に余る栄誉と存じまする 302 00:28:18,044 --> 00:28:25,051 吉保 余には何故 世継ぎができぬ 303 00:28:25,051 --> 00:28:27,053 はっ? 304 00:28:27,053 --> 00:28:29,055 なぜじゃ 305 00:28:29,055 --> 00:28:32,058 上様には いまだ 御壮健 いずれ 必ずや… 306 00:28:32,058 --> 00:28:35,061 今 欲しい たった今 307 00:28:35,061 --> 00:28:40,066 余の血を受け継ぐ 跡継ぎが欲しいのじゃ 308 00:28:40,066 --> 00:28:42,068 (柳沢)さよう 申されても… 309 00:28:42,068 --> 00:28:44,070 吉里をこれへ 310 00:28:44,070 --> 00:28:48,074 (柳沢)う… したが… 311 00:28:48,074 --> 00:28:50,074 呼ばぬか 312 00:28:53,079 --> 00:28:56,082 (綱吉)誰に似ておる➡ 313 00:28:56,082 --> 00:29:01,082 余か それとも 吉保か 314 00:29:03,089 --> 00:29:06,092 <吉保の屋敷を訪れる度ごとに➡ 315 00:29:06,092 --> 00:29:10,092 綱吉は お染にとぎを命じている> 316 00:29:20,040 --> 00:29:26,046 染 これ以上のとぼけ顔 もう許さん 317 00:29:26,046 --> 00:29:31,051 吉里は 余の子か 吉保の子か 318 00:29:31,051 --> 00:29:37,057 (お染)わらわは美濃殿が 上様から預かった いわば品物 319 00:29:37,057 --> 00:29:41,061 ならば 吉里は… 余の子か? 320 00:29:41,061 --> 00:29:45,065 上様には 子種がないのでございましょう 321 00:29:45,065 --> 00:29:47,067 おのれ… 322 00:29:47,067 --> 00:29:51,071 上様 わらわにも 女子の誇り というものがございまする 323 00:29:51,071 --> 00:29:54,074 にもかかわらず みだい様の嫉妬におびえ➡ 324 00:29:54,074 --> 00:29:58,078 わらわを美濃殿に下げ渡された 上様のむごさ 325 00:29:58,078 --> 00:30:03,083 その上 未練がましく いまだに通ってきなさる➡ 326 00:30:03,083 --> 00:30:07,083 わらわは上様を 見習うことにいたしました 327 00:30:10,090 --> 00:30:13,026 事は上様の御血脈にかかる大事 328 00:30:13,026 --> 00:30:15,028 口が裂けても申せませぬ 329 00:30:15,028 --> 00:30:18,031 申せ 申さぬか 330 00:30:18,031 --> 00:30:23,036 明かさぬは 女子だけの武器 たとえ 上様とて勝てませぬ 331 00:30:23,036 --> 00:30:43,056 ♬~ 332 00:30:43,056 --> 00:30:55,056 ♬~ 333 00:30:59,105 --> 00:31:03,109 <甲府 50万石の領主 綱豊は 将軍 綱吉のおいで➡ 334 00:31:03,109 --> 00:31:08,114 人望も高く 世継ぎとなるべき 実子のない綱吉の跡を継ぎ➡ 335 00:31:08,114 --> 00:31:13,114 六代将軍の座に就くかもしれぬ と目されていた> 336 00:31:24,130 --> 00:31:26,132 <次期将軍の座に 我が子を送らんと➡ 337 00:31:26,132 --> 00:31:29,135 画策を巡らす吉保にとって➡ 338 00:31:29,135 --> 00:31:32,135 綱豊は葬り去りたい人物である> 339 00:31:35,141 --> 00:31:41,141 (弥源太)甲府の綱豊卿 昨日入府 芝の浜御殿に入りました 340 00:31:43,149 --> 00:31:45,151 (弥源太)手をこまねいていては➡ 341 00:31:45,151 --> 00:31:50,151 六代様の座が 綱豊の懐に 転がり込むやもしれませぬが 342 00:31:53,159 --> 00:31:58,164 (弥源太)我ら柳影組の手にて よろしゅうござるか 343 00:31:58,164 --> 00:32:01,167 ≪(伊賀介)やめとけ 344 00:32:01,167 --> 00:32:04,170 綱豊もひとかどの手だれだ 345 00:32:04,170 --> 00:32:07,173 おのれらで始末できるかな? 346 00:32:07,173 --> 00:32:09,175 (弥源太)口出し無用 347 00:32:09,175 --> 00:32:11,111 忠告したまでよ 348 00:32:11,111 --> 00:32:13,111 何? 349 00:32:18,118 --> 00:32:22,118 むやみと牙をむくな 野良犬であるまいに 350 00:32:24,124 --> 00:32:26,126 弥源太 (弥源太)はっ 351 00:32:26,126 --> 00:32:29,129 やってみい (弥源太)はっ 352 00:32:29,129 --> 00:32:32,132 綱豊の力を計るのも一興よ 353 00:32:32,132 --> 00:32:35,135 殿中 松の廊下で えらいことが起こったよ 354 00:32:35,135 --> 00:32:39,139 <元禄14年 3月14日> 355 00:32:39,139 --> 00:32:44,144 <殿中 松の廊下で 播州 赤穂藩主 浅野内匠頭が➡ 356 00:32:44,144 --> 00:32:49,144 高家筆頭 吉良上野介に にん傷に及ぶ事件が起こった> 357 00:32:55,155 --> 00:32:58,158 <赤穂の浪士 富森助右衛門は➡ 358 00:32:58,158 --> 00:33:03,163 心中 ひそかに吉良上野介への 復しゅうに燃える一人であり➡ 359 00:33:03,163 --> 00:33:08,163 綱豊のちょう愛を受ける このお喜世の兄でもある> 360 00:33:11,104 --> 00:33:13,106 (綱豊)秋も深まったのう 361 00:33:13,106 --> 00:33:16,109 (助右衛門)御意 362 00:33:16,109 --> 00:33:24,117 ところで 大石内蔵助は いまだ京に腰を据えたままか? 363 00:33:24,117 --> 00:33:30,123 はて… 近頃 とんと 無音に過ぎますれば 一向に 364 00:33:30,123 --> 00:33:33,126 それでよい 365 00:33:33,126 --> 00:33:35,126 そうのうてはかなわぬ 366 00:33:39,132 --> 00:33:43,136 (小姓)ただいま 丹生の御領主 松平頼方様が 367 00:33:43,136 --> 00:33:45,138 待つこと久しい… <久しぶりに➡ 368 00:33:45,138 --> 00:33:48,141 江戸へ帰った頼方である> 369 00:33:48,141 --> 00:33:51,141 (綱豊)久しぶりよのう あっ そのまま そのまま 370 00:33:57,150 --> 00:34:00,153 (お喜世) ようお運びくだされました 371 00:34:00,153 --> 00:34:03,156 駆けつけ三杯を頂戴つかまつる 372 00:34:03,156 --> 00:34:06,159 相変わらずよのう ハハハ… 373 00:34:06,159 --> 00:34:21,107 ♬~ 374 00:34:21,107 --> 00:34:27,113 富森助右衛門にござります 以後 お見知り置きのほど 375 00:34:27,113 --> 00:34:30,116 頼方じゃ 376 00:34:30,116 --> 00:34:34,120 うわさにたがわぬ面魂よのう 377 00:34:34,120 --> 00:34:36,122 (助右衛門)恐れ入ります 378 00:34:36,122 --> 00:34:39,125 大望を持つと そのような顔になるのかな? 379 00:34:39,125 --> 00:34:41,127 (助右衛門)はっ? 380 00:34:41,127 --> 00:34:44,130 とぼけんでもよい いや… 381 00:34:44,130 --> 00:34:46,132 私めは別段に… 382 00:34:46,132 --> 00:34:50,136 飲もう 飲もう こよいは楽しく飲もう➡ 383 00:34:50,136 --> 00:34:53,139 いつの日 また会えるか 384 00:34:53,139 --> 00:34:56,142 御前 (綱豊)分かっておる➡ 385 00:34:56,142 --> 00:35:02,148 そなたとまた きっと うまい酒を飲もう➡ 386 00:35:02,148 --> 00:35:06,152 きっとぞ 助右衛門 387 00:35:06,152 --> 00:35:09,152 ありがたきお言葉 388 00:35:31,110 --> 00:35:33,110 下がっておれ! 389 00:35:40,119 --> 00:35:42,121 (家来)殿! 390 00:35:42,121 --> 00:35:44,121 引けい! 391 00:35:47,126 --> 00:35:50,129 深追いするな! 柳沢の手の者だ 392 00:35:50,129 --> 00:35:55,129 その方 大願成就の日まで 命を大事にせねばなるまい 393 00:35:58,137 --> 00:36:01,140 喜世 大事ないか (お喜世)はい 394 00:36:01,140 --> 00:36:05,144 (綱豊) そなた ただの体ではないのだぞ 395 00:36:05,144 --> 00:36:10,144 <お喜世の方は 綱豊の愛をみごもっていた> 396 00:36:15,088 --> 00:36:18,091 <元禄15年 12月14日> 397 00:36:18,091 --> 00:36:22,095 <大石内蔵助に率いられた 47名の浪士は➡ 398 00:36:22,095 --> 00:36:26,095 本所 松坂町の吉良邸に向かった> 399 00:36:32,105 --> 00:36:35,108 (柳沢)赤穂の浪士どもの動き つかめたか 400 00:36:35,108 --> 00:36:39,112 大石内蔵助以下 50名足らず➡ 401 00:36:39,112 --> 00:36:41,114 吉良殿を討ち取る腹と 見受けられます 402 00:36:41,114 --> 00:36:44,117 手の者を繰り出して 差し止めい 403 00:36:44,117 --> 00:36:46,119 公儀の裁定を不服として 吉良を討つは➡ 404 00:36:46,119 --> 00:36:51,124 謀反も同然 断じて許されぬ 必ず差し止めい 405 00:36:51,124 --> 00:37:06,139 ♬~ 406 00:37:06,139 --> 00:37:09,142 何者だ 407 00:37:09,142 --> 00:37:11,077 通すことは相ならん 408 00:37:11,077 --> 00:37:13,079 何? 409 00:37:13,079 --> 00:37:18,084 武士の情けだ 赤穂の浪士ども 見過ごしてやれ 410 00:37:18,084 --> 00:37:22,084 ならん! かまわん 斬り捨てい! 411 00:38:05,131 --> 00:38:08,134 はーっ! 412 00:38:08,134 --> 00:38:10,134 うっ! 413 00:38:15,074 --> 00:38:18,077 ≪(家来)おのれ 逃げ足の速いやつだ どこへ逃げた 414 00:38:18,077 --> 00:38:20,079 ≪(家来)あの傷では 遠くに行っていない➡ 415 00:38:20,079 --> 00:38:24,083 必ず近くにいるぞ 捜せ! ≪(家来たち)はっ! 416 00:38:24,083 --> 00:38:26,083 ≪(家来)向こうだ! 417 00:38:29,088 --> 00:38:33,088 新六郎! これはひどい… さあ 早く 418 00:38:36,095 --> 00:38:38,097 ≪(家来)追え! 逃がすな! 419 00:38:38,097 --> 00:38:40,097 (登幾)ここに 420 00:38:50,109 --> 00:38:52,111 こっちだ 421 00:38:52,111 --> 00:39:08,111 ♬~ 422 00:39:18,070 --> 00:39:22,074 チッ 既に手遅れか 423 00:39:22,074 --> 00:39:24,074 引け (一同)はっ 424 00:39:34,086 --> 00:39:39,086 (うめき声) 425 00:39:41,093 --> 00:39:46,093 (うめき声) 426 00:39:49,101 --> 00:39:54,101 (登幾の毒を吐き出す音) 427 00:40:03,115 --> 00:40:06,118 新六郎 428 00:40:06,118 --> 00:40:09,121 これで 丹生での借りは返した 429 00:40:09,121 --> 00:40:11,121 すまん 430 00:40:13,059 --> 00:40:17,059 甲賀の秘薬だ 驚くほどよく効く 431 00:40:19,065 --> 00:40:25,071 だが もし筋をやられていたら➡ 432 00:40:25,071 --> 00:40:27,071 片腕は使えなくなるかもしれぬ 433 00:40:29,075 --> 00:40:32,078 そうしていると➡ 434 00:40:32,078 --> 00:40:36,082 実に女らしい 435 00:40:36,082 --> 00:40:38,082 何言ってんだい 436 00:40:41,087 --> 00:40:45,091 当分 外には出られん 437 00:40:45,091 --> 00:40:50,091 だが 安心しろ 食べ物は私が持ってきてやる 438 00:40:57,103 --> 00:41:01,107 <吉良上野介の首を挙げた 赤穂浪士は➡ 439 00:41:01,107 --> 00:41:04,110 芝の泉岳寺へと向かって 引き揚げた> 440 00:41:04,110 --> 00:41:07,113 <そのころ 大石の命を受けた➡ 441 00:41:07,113 --> 00:41:11,117 吉田忠左衛門と 富森助右衛門の2人は➡ 442 00:41:11,117 --> 00:41:14,120 討ち入りの次第をしたためた 口上書きを➡ 443 00:41:14,120 --> 00:41:18,124 大目付 仙石伯耆守に 差し出した> 444 00:41:18,124 --> 00:41:38,144 ♬~ 445 00:41:38,144 --> 00:41:43,149 ♬~ 446 00:41:43,149 --> 00:41:47,149 甲府宰相 綱豊公でござる 447 00:41:49,155 --> 00:41:52,155 とうとうやりおったのう 祝着 448 00:41:55,161 --> 00:41:57,161 兄上 449 00:42:04,170 --> 00:42:12,111 助右衛門 きっとうまい酒を 酌み交わそうと約束したな 450 00:42:12,111 --> 00:42:15,114 はっ 451 00:42:15,114 --> 00:42:18,117 飲め 452 00:42:18,117 --> 00:42:21,120 かたじけのうござるが… 453 00:42:21,120 --> 00:42:23,120 飲め 454 00:42:37,136 --> 00:42:43,142 水杯も 灘の生一本では 格別うまいはず 455 00:42:43,142 --> 00:43:03,162 ♬~ 456 00:43:03,162 --> 00:43:23,115 ♬~ 457 00:43:23,115 --> 00:43:37,129 ♬~ 458 00:43:37,129 --> 00:43:40,132 (忠左衛門)いや 私めは… 459 00:43:40,132 --> 00:43:43,132 (綱豊)よい 飲め (忠左衛門)はっ 460 00:43:47,139 --> 00:43:58,150 (泣き声) 461 00:43:58,150 --> 00:44:16,101 ♬~ 462 00:44:16,101 --> 00:44:19,104 <その日 将軍 綱吉は➡ 463 00:44:19,104 --> 00:44:23,104 赤穂浪士 47人に切腹の段を下した> 464 00:44:25,110 --> 00:44:45,130 ♬~ 465 00:44:45,130 --> 00:45:05,150 ♬~ 466 00:45:05,150 --> 00:45:25,104 ♬~ 467 00:45:25,104 --> 00:45:45,124 ♬~ 468 00:45:45,124 --> 00:45:52,124 ♬~ 469 00:45:56,101 --> 00:45:58,103 その子をどうするつもりだ 470 00:45:58,103 --> 00:46:00,105 余計なお世話だ 471 00:46:00,105 --> 00:46:02,105 伊賀介の命ずるままか