1 00:01:32,074 --> 00:01:50,074 ♬~ 2 00:01:53,062 --> 00:01:55,064 <六代将軍 家宣の世> 3 00:01:55,064 --> 00:01:58,067 <将軍職の跡目を巡って➡ 4 00:01:58,067 --> 00:02:01,070 尾張> 5 00:02:01,070 --> 00:02:03,072 <紀州> 6 00:02:03,072 --> 00:02:09,078 <水戸の 徳川御三家が鋭く対立していた> 7 00:02:09,078 --> 00:02:13,082 <天下騒乱をたくらむ 山内伊賀介は➡ 8 00:02:13,082 --> 00:02:17,082 甲賀衆に命じて 紀州藩主 綱教を暗殺> 9 00:02:19,021 --> 00:02:23,025 <かつて余計者として 一命を奪われようとした➡ 10 00:02:23,025 --> 00:02:28,030 頼方が 今は吉宗と 名を改めて藩主の座に就き➡ 11 00:02:28,030 --> 00:02:31,030 心ならずも闘争の渦中に 飛び込んだのである> 12 00:02:33,035 --> 00:02:37,039 <そのころ 剣客 柳生新六郎は➡ 13 00:02:37,039 --> 00:02:42,044 その壮絶な技に 更に磨きをかけ➡ 14 00:02:42,044 --> 00:02:46,048 根来忍者が 尾張藩主 吉通を倒したことから➡ 15 00:02:46,048 --> 00:02:50,048 動乱は いやが上にも もつれていくのであった> 16 00:02:53,055 --> 00:02:56,058 <絵島生島事件 そして七代 家継の病は➡ 17 00:02:56,058 --> 00:02:58,060 日を追って重く➡ 18 00:02:58,060 --> 00:03:00,062 密約で結ばれた 尾張 水戸の野望は➡ 19 00:03:00,062 --> 00:03:02,064 実を結ぶかにみえた> 20 00:03:02,064 --> 00:03:08,070 <しかし 吉宗は 世の安寧を思い 将軍の座に就くことを決意し➡ 21 00:03:08,070 --> 00:03:12,074 密約の誓紙奪還を 根来衆に託した> 22 00:03:12,074 --> 00:03:16,078 (隼人正)お土居下衆を率いて 水戸へ入れ 23 00:03:16,078 --> 00:03:20,015 名目は紀州の手から 密書を守るため 24 00:03:20,015 --> 00:03:22,017 成り行きによっては➡ 25 00:03:22,017 --> 00:03:26,021 その方らの手で 横取りしてもかまわん 26 00:03:26,021 --> 00:03:28,023 (不折)ははっ 27 00:03:28,023 --> 00:03:31,026 (姉小路)面白や 面白や 28 00:03:31,026 --> 00:03:34,029 (姉小路)及ばずながら この麻呂も 一肌脱ぎましょうぞ 29 00:03:34,029 --> 00:03:39,029 これ これ甲賀の者 そこにおじゃるか 30 00:03:42,037 --> 00:03:47,037 お前たちも水戸へ行き 手を貸すがよい 31 00:03:59,054 --> 00:04:19,008 ♬~ 32 00:04:19,008 --> 00:04:29,018 ♬~ 33 00:04:29,018 --> 00:04:48,037 ♬~ 34 00:04:48,037 --> 00:04:51,040 ♬~ 35 00:04:51,040 --> 00:04:54,040 ≪(不折)楓 (楓)はい 36 00:04:58,047 --> 00:05:00,049 (不折) 密書の在りかを確かめたか? 37 00:05:00,049 --> 00:05:03,052 それが… まだ 38 00:05:03,052 --> 00:05:07,052 何をしておる 城に入って 1年にもなろう 39 00:05:09,058 --> 00:05:12,061 江戸から 藤林党が帰ってきた 40 00:05:12,061 --> 00:05:15,064 やつらから目を離すな 41 00:05:15,064 --> 00:05:18,067 必ず 密書を確かめる 42 00:05:18,067 --> 00:05:20,067 行け (楓)はい 43 00:05:39,021 --> 00:05:42,024 (霧太郎)不用心だな 張り番はつけておらんのか 44 00:05:42,024 --> 00:05:45,024 (有馬)御安心を これへ 45 00:05:49,031 --> 00:05:51,031 うん 46 00:06:08,050 --> 00:06:11,053 (有馬)御覧のとおり 無事にござる 47 00:06:11,053 --> 00:06:31,006 ♬~ 48 00:06:31,006 --> 00:06:33,008 (うめき声) 49 00:06:33,008 --> 00:06:35,010 (見張り)うわっ 50 00:06:35,010 --> 00:06:51,010 ♬~ 51 00:07:03,038 --> 00:07:22,991 (鳴子) 52 00:07:22,991 --> 00:07:26,991 (鳴子) 53 00:07:36,004 --> 00:07:38,004 (藩士)死ね! 54 00:07:41,009 --> 00:07:43,009 (楓)あっ! 55 00:07:47,015 --> 00:07:49,015 (藩士たち)あっ 56 00:07:53,021 --> 00:07:56,021 (霧太郎)フフフ… ばかめが 57 00:08:01,029 --> 00:08:04,032 (霧太郎)有馬 鬼門やぐらの警備は 大丈夫だろうな 58 00:08:04,032 --> 00:08:07,032 (有馬)はっ それはもう 万全にございます 59 00:08:14,042 --> 00:08:17,042 (門の閉まる音) (大伍)鬼門やぐらか 60 00:08:30,993 --> 00:08:33,996 (川又)あっ 駄目だ 61 00:08:33,996 --> 00:08:35,996 くそ… 62 00:08:45,007 --> 00:08:47,009 (大伍)あれが 鬼門やぐらか 63 00:08:47,009 --> 00:08:51,009 (多三郎)密書は あそこのどこかに (大伍)多分な 64 00:08:53,015 --> 00:08:55,017 (大伍)おい➡ 65 00:08:55,017 --> 00:08:57,019 あれを見ろ➡ 66 00:08:57,019 --> 00:09:02,024 屋根の鬼瓦だ 片方の目がおかしいぞ 67 00:09:02,024 --> 00:09:05,027 あれだ 来い 68 00:09:05,027 --> 00:09:24,980 ♬~ 69 00:09:24,980 --> 00:09:27,983 ♬~ 70 00:09:27,983 --> 00:09:30,983 あったぞ こいつを早く 71 00:09:34,990 --> 00:09:36,992 (大伍)早くしろ 72 00:09:36,992 --> 00:09:57,012 ♬~ 73 00:09:57,012 --> 00:10:17,032 ♬~ 74 00:10:17,032 --> 00:10:36,985 ♬~ 75 00:10:36,985 --> 00:10:39,985 (助八)密書だ やったぞ 76 00:10:43,992 --> 00:10:46,992 (不折)密書を奪い返せ (一同)はっ 77 00:10:53,001 --> 00:10:55,003 (お麻)若頭 早く密書を 78 00:10:55,003 --> 00:10:58,006 (多三郎)ここは 俺たちが食い止める さあ 早く 79 00:10:58,006 --> 00:11:00,006 (不折)待て! 80 00:11:03,011 --> 00:11:05,011 (助八)頼んだぞ! 81 00:11:42,050 --> 00:11:44,050 (刺さる音) 82 00:11:49,057 --> 00:11:51,057 登幾… 83 00:11:53,061 --> 00:11:55,061 (登幾)助八 84 00:12:00,068 --> 00:12:03,071 俺たち… 85 00:12:03,071 --> 00:12:05,073 どっかに縁があったんだな 86 00:12:05,073 --> 00:12:09,073 (登幾)助八! しっかりしろ 助八 87 00:12:11,079 --> 00:12:15,083 (助八)うっ! (登幾)助八! しっかり 助八 88 00:12:15,083 --> 00:12:17,083 登幾… 89 00:12:19,021 --> 00:12:21,023 お前に討たれて… 90 00:12:21,023 --> 00:12:24,026 うっ… 91 00:12:24,026 --> 00:12:26,026 助八! 92 00:12:34,036 --> 00:12:37,039 (助八)これ… これは…➡ 93 00:12:37,039 --> 00:12:39,039 頼むぞ 94 00:12:44,046 --> 00:12:46,046 助八! 95 00:12:55,057 --> 00:13:00,062 (叫び泣く声) 96 00:13:00,062 --> 00:13:14,076 ♬~ 97 00:13:14,076 --> 00:13:17,079 <数日後 城中では➡ 98 00:13:17,079 --> 00:13:20,015 七代幼君 家継の病あつしとみて➡ 99 00:13:20,015 --> 00:13:25,020 次の将軍 選定の論議が 持たれることになっていた> 100 00:13:25,020 --> 00:13:28,023 <天英院の強い意向により➡ 101 00:13:28,023 --> 00:13:31,026 また 尾張 水戸の同盟も 功を奏し➡ 102 00:13:31,026 --> 00:13:36,026 八代将軍は 尾張継友にという 大勢にあった> 103 00:13:43,038 --> 00:13:45,040 (天英院)七代様の御容体➡ 104 00:13:45,040 --> 00:13:49,044 奥医師によれば 今日明日が峠とか➡ 105 00:13:49,044 --> 00:13:54,044 されば 早々にも 次期将軍を 内定しておかねばなりませぬ 106 00:13:57,052 --> 00:13:59,054 (大伍) そろそろ お城で評定が始まる 107 00:13:59,054 --> 00:14:03,058 (多三郎)密書がなけりゃ 紀州の逆転は難しいだろうな 108 00:14:03,058 --> 00:14:08,063 (お麻)若頭 どうしたのかしら もう 戻ってきてもいいのに 109 00:14:08,063 --> 00:14:11,063 ここまで待っても 帰らんということは… 110 00:14:20,008 --> 00:14:25,013 (多三郎)甲賀のくノ一 何しに来やがった! 111 00:14:25,013 --> 00:14:27,013 お麻 112 00:14:29,017 --> 00:14:31,017 女同士で話がある 113 00:14:37,025 --> 00:14:39,025 あの人が死んだ? 114 00:14:42,030 --> 00:14:45,033 好きだったんだね 助八を 115 00:14:45,033 --> 00:14:50,033 だけど あの人は あんたの方にほれてたんだ 116 00:14:55,043 --> 00:15:01,049 助八… 一人で勝手に死んじまって…➡ 117 00:15:01,049 --> 00:15:04,052 ばか! ばか! 118 00:15:04,052 --> 00:15:07,052 (お麻の泣き声) 119 00:15:10,058 --> 00:15:12,060 (お麻の泣き声) 120 00:15:12,060 --> 00:15:24,005 ♬~ 121 00:15:24,005 --> 00:15:27,005 形見の品だよ 122 00:15:35,016 --> 00:15:37,018 どうしてこれを 123 00:15:37,018 --> 00:15:42,018 助八が 命を懸けて守ったもんだ 124 00:15:45,026 --> 00:15:48,029 今からなら まだ間に合うかもしれない 125 00:15:48,029 --> 00:16:04,045 ♬~ 126 00:16:04,045 --> 00:16:06,047 (鳴き声) 127 00:16:06,047 --> 00:16:16,992 ♬~ 128 00:16:16,992 --> 00:16:19,995 (天英院)それでは 次期将軍は➡ 129 00:16:19,995 --> 00:16:23,999 尾張様ということで 御異存はござりませぬな 130 00:16:23,999 --> 00:16:27,002 (吉宗)いや しばらく 131 00:16:27,002 --> 00:16:30,005 何じゃ まだ何かござりまするか 132 00:16:30,005 --> 00:16:34,009 (吉宗)将軍職を巡り 尾張殿 水戸殿との間に➡ 133 00:16:34,009 --> 00:16:37,012 醜い取り引きがあったと 聞き及びます 134 00:16:37,012 --> 00:16:41,016 なんと 尾張殿が将軍職に就いた暁には➡ 135 00:16:41,016 --> 00:16:45,020 水戸家に御加増 その他の便宜を図らん 136 00:16:45,020 --> 00:16:47,022 (継友)黙らっしゃい!➡ 137 00:16:47,022 --> 00:16:51,026 何を証拠に そのような根も葉もないことを 138 00:16:51,026 --> 00:16:58,033 その条々をしたためた 密約の誓紙がございます 139 00:16:58,033 --> 00:17:01,036 事実ならば ゆゆしきことに ございますぞ 140 00:17:01,036 --> 00:17:05,040 畏れ多くも将軍家の 専権を踏みにじる企て➡ 141 00:17:05,040 --> 00:17:08,043 御三家といえども 許されることではございません 142 00:17:08,043 --> 00:17:12,047 (継友)控えい! 悪質なる中傷に 乗せられて 何を申す 143 00:17:12,047 --> 00:17:16,985 (継友)そのような誓紙など あろうはずもない 144 00:17:16,985 --> 00:17:18,987 (綱條)さよう 紀伊殿が➡ 145 00:17:18,987 --> 00:17:21,990 あくまで あると断言されるのなら➡ 146 00:17:21,990 --> 00:17:24,993 その誓紙とやらを この場で お見せ願いたい 147 00:17:24,993 --> 00:17:27,996 無論 そのつもりで参った 148 00:17:27,996 --> 00:17:29,996 (継友)何! 149 00:17:35,003 --> 00:17:39,007 (綱條)ハハハ… らちもない 150 00:17:39,007 --> 00:17:41,009 勧進帳まがいの猿芝居で➡ 151 00:17:41,009 --> 00:17:46,014 この席をかく乱しようとしても 見苦しいばかり 152 00:17:46,014 --> 00:17:50,014 (継友)フフフ… 誓紙は さようなものではござらぬ 153 00:17:53,021 --> 00:17:57,025 密約の誓紙があることは… 154 00:17:57,025 --> 00:17:59,025 お認めのようですな 155 00:18:07,035 --> 00:18:10,038 水戸殿 尾張殿 こ… これは… 156 00:18:10,038 --> 00:18:14,042 知らぬ! 知らぬ… 誓紙などござらぬ 157 00:18:14,042 --> 00:18:16,042 (使用人)申し上げます 158 00:18:17,979 --> 00:18:20,982 月光院様が 紀州様に 是非 お会いしたいと 159 00:18:20,982 --> 00:18:23,985 控えい 評定の席上じゃ 160 00:18:23,985 --> 00:18:28,985 はっ しかし 火急の御用向きと 申しておられます 161 00:18:34,996 --> 00:18:39,996 (月光院)吉宗殿 この密書 あのお麻が届けてくれました 162 00:18:44,005 --> 00:18:47,008 願ってもない味方ができました 163 00:18:47,008 --> 00:18:51,008 (月光院)さあ 早う お席へお戻りなされ 164 00:18:53,014 --> 00:18:55,014 月光院様 165 00:18:57,018 --> 00:18:59,018 上様の御容体は? 166 00:19:06,027 --> 00:19:09,030 上様は… 167 00:19:09,030 --> 00:19:15,036 上様は たった今 お亡くなりになられました 168 00:19:15,036 --> 00:19:33,036 ♬~ 169 00:19:56,010 --> 00:19:59,013 本物の誓紙はこれにござる 170 00:19:59,013 --> 00:20:14,013 ♬~ 171 00:20:15,964 --> 00:20:17,966 尾張殿 水戸殿 172 00:20:17,966 --> 00:20:20,969 これは一体 いかなる存念でござる 173 00:20:20,969 --> 00:20:23,972 将軍家の御威信を なんと心得られる 174 00:20:23,972 --> 00:20:25,974 しかと御弁明くだされ 175 00:20:25,974 --> 00:20:28,977 尾張殿 水戸殿 176 00:20:28,977 --> 00:20:31,980 亡き六代様が御遺言のみ心を➡ 177 00:20:31,980 --> 00:20:33,982 見捨てられるつもりで ござりまするか 178 00:20:33,982 --> 00:20:35,984 方々 179 00:20:35,984 --> 00:20:37,984 お静まりくだされ 180 00:20:41,990 --> 00:20:45,990 めい目 黙とうをお願いしたい 181 00:20:47,996 --> 00:20:50,999 先刻➡ 182 00:20:50,999 --> 00:20:55,003 七代将軍 家継公が みまかられました 183 00:20:55,003 --> 00:20:58,006 (閣老)えっ! (閣老たち)上様が…➡ 184 00:20:58,006 --> 00:21:01,009 上様… 上様… 185 00:21:01,009 --> 00:21:04,012 (閣老たちの泣き声) 186 00:21:04,012 --> 00:21:09,017 <七代 家継の訃報とともに 評定は急転直下> 187 00:21:09,017 --> 00:21:11,019 <尾水同盟のたくらみは 打ち砕かれ➡ 188 00:21:11,019 --> 00:21:15,019 八代将軍には 紀州の吉宗が擁立された> 189 00:21:19,060 --> 00:21:25,066 <数日後 新将軍に内定した吉宗は 急きょ 国元へ向かった> 190 00:21:25,066 --> 00:21:28,069 <早急に次なる紀州藩主を 定めねばならず➡ 191 00:21:28,069 --> 00:21:34,075 また 上らくして 将軍宣下の 式次第を取り決めるためもあった> 192 00:21:34,075 --> 00:21:40,075 <家臣は僅か数十人 略式の供ぞろいである> 193 00:21:42,083 --> 00:21:45,086 <一行は 東海道 尾張領内通過で➡ 194 00:21:45,086 --> 00:21:51,086 いたずらに同藩を刺激することを 避け 中山道を下った> 195 00:21:57,098 --> 00:22:00,101 主家の命運を誤ってござる 196 00:22:00,101 --> 00:22:06,107 (姉小路)なんの まだ策はおじゃりましょう 197 00:22:06,107 --> 00:22:09,110 恐らく 未来に尾州の目はござるまい 198 00:22:09,110 --> 00:22:13,047 い… 今が 大切な時におじゃる 199 00:22:13,047 --> 00:22:18,052 時を経ず 吉宗を亡き者にすれば… 200 00:22:18,052 --> 00:22:21,055 死をもって 償わなければならぬのは➡ 201 00:22:21,055 --> 00:22:24,058 この わしの方でござる 202 00:22:24,058 --> 00:22:26,058 しかし ただでは死なんぞ 203 00:22:28,062 --> 00:22:31,065 吉宗に一矢報わずにはおかぬ 204 00:22:31,065 --> 00:22:34,068 頼もしや 205 00:22:34,068 --> 00:22:39,073 それでこそ 尾州家に その人ありと恐れられた➡ 206 00:22:39,073 --> 00:22:42,073 成瀬隼人正殿じゃ 207 00:22:44,078 --> 00:22:48,082 責められるべきは それがしにござります 208 00:22:48,082 --> 00:22:55,082 尾張のお土居下衆頭領として 面目次第もございません 209 00:22:57,091 --> 00:23:01,095 かくなるうえは 道中に吉宗を襲い➡ 210 00:23:01,095 --> 00:23:04,098 生かして江戸へは帰しません 211 00:23:04,098 --> 00:23:06,098 不折 212 00:23:08,102 --> 00:23:12,102 我らは犬山の居城にて 首尾を待とう 213 00:23:14,042 --> 00:23:19,047 皆の者 今こそ主家の非運に 決起してもらいたい 214 00:23:19,047 --> 00:23:23,051 これより尾州家の総力を挙げて 吉宗を討つ 215 00:23:23,051 --> 00:23:28,056 場所は中山道 美濃の地獄谷 216 00:23:28,056 --> 00:23:35,063 我らは東海道を西下 美濃路を北上して先回りする➡ 217 00:23:35,063 --> 00:23:38,066 お土居下衆は これまでの不面目をそそげ➡ 218 00:23:38,066 --> 00:23:42,070 尾張柳生は積年の恨みを晴らせ➡ 219 00:23:42,070 --> 00:23:49,077 吉宗の影のごとき宿敵 柳生新六郎が必ず現れる 220 00:23:49,077 --> 00:23:51,079 よいな➡ 221 00:23:51,079 --> 00:23:54,082 その方たちの命はもらった➡ 222 00:23:54,082 --> 00:23:57,085 最後の一人になっても 戦い抜け 223 00:23:57,085 --> 00:23:59,085 (一同)おう! 224 00:24:03,091 --> 00:24:09,091 <その日のうちに 尾張の 吉宗迎撃隊が江戸屋敷を出発した> 225 00:24:12,100 --> 00:24:14,100 <そして もう一人> 226 00:24:16,037 --> 00:24:19,040 (伊賀介) どうやら 俺の出番が来たようだ 227 00:24:19,040 --> 00:24:21,042 私は? 228 00:24:21,042 --> 00:24:23,042 女の手には負えん 229 00:24:25,046 --> 00:24:27,048 お前はもういらん 230 00:24:27,048 --> 00:24:47,068 ♬~ 231 00:24:47,068 --> 00:24:54,075 ♬~ 232 00:24:54,075 --> 00:24:56,075 (鐘の音) 233 00:25:02,083 --> 00:25:08,089 (鐘の音) 234 00:25:08,089 --> 00:25:12,093 <天一は 吉宗が まだ新之丞と称したころ➡ 235 00:25:12,093 --> 00:25:16,030 初恋の人 佐和との間に 生まれた子である> 236 00:25:16,030 --> 00:25:19,033 <だが 赤子のころ 伊賀介によって➡ 237 00:25:19,033 --> 00:25:22,036 その母を 殺されたことを知らない> 238 00:25:22,036 --> 00:25:24,038 (鐘の音) 239 00:25:24,038 --> 00:25:26,040 (天一)あっ おじさん 240 00:25:26,040 --> 00:25:30,044 おう 天一 元気そうだな 241 00:25:30,044 --> 00:25:32,046 (天心)ハハハ… (伊賀介)おお~ 242 00:25:32,046 --> 00:25:35,049 (天心) いつも野山を駆けております 243 00:25:35,049 --> 00:25:39,053 (伊賀介)そうか 紀州丸は気に入ったか? うん? 244 00:25:39,053 --> 00:25:42,056 (天一)かわいくなっただろう (伊賀介)おお 245 00:25:42,056 --> 00:25:45,059 (天一)それより お土産は? 246 00:25:45,059 --> 00:25:47,061 いや 急な旅で その暇がなかった 247 00:25:47,061 --> 00:25:50,064 今度は持ってこよう 何が欲しい? 248 00:25:50,064 --> 00:25:52,066 鉄砲だ 249 00:25:52,066 --> 00:25:55,069 鉄砲か うん… 250 00:25:55,069 --> 00:25:57,071 鳥や魚だけじゃなく➡ 251 00:25:57,071 --> 00:26:00,074 いのししや熊のような 大物をしとめるんだ 252 00:26:00,074 --> 00:26:02,076 (天心)末恐ろしい子です 253 00:26:02,076 --> 00:26:05,079 犬の次は鉄砲 254 00:26:05,079 --> 00:26:09,083 その次は 何を欲しがりますやら 255 00:26:09,083 --> 00:26:12,083 天下が欲しいと 言いだすかもしれんぞ 256 00:26:22,029 --> 00:26:27,034 <高崎 追分 下諏訪> 257 00:26:27,034 --> 00:26:31,034 <吉宗の一行は 滞りなく西へ向かっていた> 258 00:26:34,041 --> 00:26:38,045 <一方 藤堂不折の率いる 尾張の精鋭部隊は➡ 259 00:26:38,045 --> 00:26:42,049 先回りして 美濃路にあった> 260 00:26:42,049 --> 00:26:47,049 <決戦の場 美濃の地獄谷は間近である> 261 00:27:14,015 --> 00:27:17,018 今だ 262 00:27:17,018 --> 00:27:21,022 (家臣たち)殿 殿を守れ! 殿を守れ! 263 00:27:21,022 --> 00:27:23,024 斬れ! 264 00:27:23,024 --> 00:27:25,024 それ! (家臣たち)殿を守れ! 後ろ! 265 00:27:28,029 --> 00:27:30,031 (家臣たち)殿 殿! 266 00:27:30,031 --> 00:27:49,031 ♬~ 267 00:28:01,062 --> 00:28:03,064 名を名乗れ 268 00:28:03,064 --> 00:28:07,068 尾張 お土居下衆 藤堂不折 269 00:28:07,068 --> 00:28:11,068 紀州殿 お待ち申しておりました 270 00:28:13,007 --> 00:28:17,011 黙れ! 次期将軍に対し 不届き千万! 271 00:28:17,011 --> 00:28:23,011 (不折)尾州家の意地に懸けても 将軍職はお譲りできませぬ 272 00:28:25,019 --> 00:28:45,039 ♬~ 273 00:28:45,039 --> 00:28:49,043 ♬~ 274 00:28:49,043 --> 00:28:51,043 (家臣)やーっ! 275 00:28:58,052 --> 00:29:00,054 お覚悟召されい 276 00:29:00,054 --> 00:29:20,007 ♬~ 277 00:29:20,007 --> 00:29:40,027 ♬~ 278 00:29:40,027 --> 00:30:00,047 ♬~ 279 00:30:00,047 --> 00:30:04,051 ♬~ 280 00:30:04,051 --> 00:30:07,054 (新六郎)将軍などになるから こんな目に遭うのだ 281 00:30:07,054 --> 00:30:09,056 新六郎 282 00:30:09,056 --> 00:30:14,056 新六郎! 貴様 死ぬために 自ら参ったのか 283 00:30:44,024 --> 00:31:04,044 ♬~ 284 00:31:04,044 --> 00:31:09,049 ♬~ 285 00:31:09,049 --> 00:31:11,049 (大伍)殿! 286 00:31:16,056 --> 00:31:18,058 (大伍)上げろ! 287 00:31:18,058 --> 00:31:38,078 ♬~ 288 00:31:38,078 --> 00:31:41,081 ♬~ 289 00:31:41,081 --> 00:31:44,081 くそ… 撃て撃て 撃て! 290 00:31:46,086 --> 00:31:49,086 あっ! (銃声) 291 00:31:56,096 --> 00:31:59,099 新六郎! 292 00:31:59,099 --> 00:32:02,102 生かしては帰さん 293 00:32:02,102 --> 00:32:22,056 ♬~ 294 00:32:22,056 --> 00:32:42,056 ♬~ 295 00:32:53,087 --> 00:32:56,087 ああ… 296 00:33:15,976 --> 00:33:35,996 ♬~ 297 00:33:35,996 --> 00:33:56,016 ♬~ 298 00:33:56,016 --> 00:34:08,016 ♬~ 299 00:34:20,975 --> 00:34:25,980 ♬~ 300 00:34:25,980 --> 00:34:29,984 そろそろ 決着をつけねばなるまい 301 00:34:29,984 --> 00:34:49,984 ♬~ 302 00:34:58,012 --> 00:35:00,012 ≪(天一)おじさん! 303 00:35:03,017 --> 00:35:05,017 おじさん! 304 00:35:09,957 --> 00:35:11,957 おじさ~ん! 305 00:35:16,964 --> 00:35:18,966 知っておるのか 306 00:35:18,966 --> 00:35:20,966 お主もか 307 00:35:22,970 --> 00:35:25,970 あの子の前では人は斬れん 308 00:35:33,981 --> 00:35:36,984 尾張が敵対できぬとあらば➡ 309 00:35:36,984 --> 00:35:40,988 いずれ将軍吉宗に 俺一人で立ち向かう 310 00:35:40,988 --> 00:35:44,988 天下のどぎもを抜くような 趣向でな 311 00:35:47,995 --> 00:35:49,997 (天一)おじさん! 312 00:35:49,997 --> 00:36:09,950 ♬~ 313 00:36:09,950 --> 00:36:25,966 ♬~ 314 00:36:25,966 --> 00:36:28,966 なぜ これほどの 血を流さねばならんのだ 315 00:36:32,973 --> 00:36:36,977 <犬山城は3万石> 316 00:36:36,977 --> 00:36:41,977 <代々 尾州家付家老を兼ねる 成瀬家の居城である> 317 00:36:43,984 --> 00:36:45,984 (姉小路) 首尾はいかがでおじゃった? 318 00:36:48,989 --> 00:36:50,989 (姉小路)成瀬殿 319 00:36:54,995 --> 00:36:57,998 尾張は全滅 320 00:36:57,998 --> 00:37:00,998 吉宗は逃げ延びた 321 00:37:03,003 --> 00:37:08,008 何や あほらしい 322 00:37:08,008 --> 00:37:10,944 待ちくたびれて損した➡ 323 00:37:10,944 --> 00:37:12,944 ハハハ… 324 00:37:14,948 --> 00:37:17,951 (隼人正)万策尽きた➡ 325 00:37:17,951 --> 00:37:20,951 わしは これから腹を切る 326 00:37:23,957 --> 00:37:26,960 (隼人正)その前に➡ 327 00:37:26,960 --> 00:37:29,960 姉小路三位卿… 328 00:37:31,965 --> 00:37:35,969 御貴殿の介しゃくをつかまつる 329 00:37:35,969 --> 00:37:39,973 介しゃく? 何のことじゃ 330 00:37:39,973 --> 00:37:43,977 殿上人といえども➡ 331 00:37:43,977 --> 00:37:47,981 潔くなければのう 332 00:37:47,981 --> 00:37:49,983 ハハハ… 333 00:37:49,983 --> 00:37:55,989 ここまで尾州家を唆した以上➡ 334 00:37:55,989 --> 00:37:59,993 事ならずとあらば… 335 00:37:59,993 --> 00:38:05,999 (姉小路)あっ! あーっ! 336 00:38:05,999 --> 00:38:09,002 死に値しよう 337 00:38:09,002 --> 00:38:10,938 (姉小路)成瀬殿➡ 338 00:38:10,938 --> 00:38:14,942 御冗談が過ぎましょうぞ 339 00:38:14,942 --> 00:38:25,953 ♬~ 340 00:38:25,953 --> 00:38:28,956 青公卿め 341 00:38:28,956 --> 00:38:48,976 ♬~ 342 00:38:48,976 --> 00:38:51,979 んっ! 343 00:38:51,979 --> 00:38:53,981 ≪(足音) 344 00:38:53,981 --> 00:38:56,984 (家臣)殿! (家臣)殿! 345 00:38:56,984 --> 00:38:58,986 (隼人正)介しゃく無用じゃ➡ 346 00:38:58,986 --> 00:39:04,992 尾州家の遺恨 しかと見届けい 347 00:39:04,992 --> 00:39:09,930 <成瀬隼人正は 尾張藩62万石の 責めを一身に負って➡ 348 00:39:09,930 --> 00:39:11,932 見事に自決した> 349 00:39:11,932 --> 00:39:14,935 <遺書には 藩主 徳川継友の➡ 350 00:39:14,935 --> 00:39:19,940 何ら罪なきことが 繰り返し記されていたという> 351 00:39:19,940 --> 00:39:30,951 ♬~ 352 00:39:30,951 --> 00:39:35,956 <よくとし 晴れて吉宗の 八代将軍宣下の式が➡ 353 00:39:35,956 --> 00:39:38,959 厳粛華麗に執り行われた> 354 00:39:38,959 --> 00:39:56,977 ♬~ 355 00:39:56,977 --> 00:40:01,977 <時に 享保元年 吉宗治世の幕開けである> 356 00:40:06,987 --> 00:40:12,926 御昇進 御昇進 357 00:40:12,926 --> 00:40:32,946 ♬~ 358 00:40:32,946 --> 00:40:52,966 ♬~ 359 00:40:52,966 --> 00:41:12,986 ♬~ 360 00:41:12,986 --> 00:41:19,993 ♬~ 361 00:41:19,993 --> 00:41:21,995 何やつじゃ (閣老)慮外者 362 00:41:21,995 --> 00:41:23,995 (閣老)控えい 控えい 363 00:41:27,000 --> 00:41:29,000 柳生新六郎 364 00:41:32,005 --> 00:41:34,005 柳生新六郎! 365 00:41:39,012 --> 00:41:44,017 かかる席に 無礼であろう いかなる了見だ 366 00:41:44,017 --> 00:41:48,021 まずは 将軍家御就任 おめでとうござる 367 00:41:48,021 --> 00:41:52,025 それを言わんがため このろうぜきに及んだのか 368 00:41:52,025 --> 00:41:56,029 上様に思い起こして いただきたいことがござる 369 00:41:56,029 --> 00:41:58,031 何じゃ 370 00:41:58,031 --> 00:42:04,037 この日のために いかに多くの 血が流されたか➡ 371 00:42:04,037 --> 00:42:06,037 お忘れ召さるな 372 00:42:11,978 --> 00:42:13,978 静まれ! 373 00:42:21,988 --> 00:42:42,008 ♬~ 374 00:42:42,008 --> 00:42:50,016 ♬~ 375 00:42:50,016 --> 00:42:52,018 乱心者! 斬れ! 376 00:42:52,018 --> 00:42:55,021 斬り捨てい! かまわん! 377 00:42:55,021 --> 00:42:57,021 はっ 378 00:42:59,025 --> 00:43:02,025 血… 379 00:43:04,030 --> 00:43:06,030 人の血でござる 380 00:43:11,972 --> 00:43:16,977 もし この血を 忘れるようなことがあれば➡ 381 00:43:16,977 --> 00:43:20,981 柳生新六郎➡ 382 00:43:20,981 --> 00:43:24,985 将軍家といえども斬りまする 383 00:43:24,985 --> 00:43:37,998 ♬~ 384 00:43:37,998 --> 00:43:40,000 御無礼つかまつった 385 00:43:40,000 --> 00:43:58,018 ♬~ 386 00:43:58,018 --> 00:44:02,022 <かくして 吉宗は 時代の頂点に上り詰めた> 387 00:44:02,022 --> 00:44:06,026 <しかし 旧来の因習に固められた 江戸城中において➡ 388 00:44:06,026 --> 00:44:09,029 その地位は 決して盤石ではない> 389 00:44:09,029 --> 00:44:14,968 <そして 吉宗の隠し子 天一を手中にする山内伊賀介は➡ 390 00:44:14,968 --> 00:44:16,970 京都の公家勢力を背景に➡ 391 00:44:16,970 --> 00:44:20,974 幕府転覆の大勝負に 出ようとしていた> 392 00:44:20,974 --> 00:44:40,994 ♬~ 393 00:44:40,994 --> 00:45:01,014 ♬~ 394 00:45:01,014 --> 00:45:20,967 ♬~ 395 00:45:20,967 --> 00:45:40,987 ♬~ 396 00:45:40,987 --> 00:45:49,987 ♬~ 397 00:45:53,066 --> 00:45:56,069 天一 (天一)伊賀介 覚悟! 398 00:45:56,069 --> 00:45:59,072 母の敵か性懲りもなく 399 00:45:59,072 --> 00:46:01,072 (天一)ちくしょう 400 00:46:04,077 --> 00:46:06,079 まだ死ぬわけにはいかんのだ➡ 401 00:46:06,079 --> 00:46:09,015 お主を将軍家と 対面させるまではな 402 00:46:09,015 --> 00:46:11,017 (天一)俺は会いたくもない 403 00:46:11,017 --> 00:46:13,019 どうやら➡ 404 00:46:13,019 --> 00:46:15,019 誠 余の子らしいのう