1 00:01:32,089 --> 00:01:50,089 ♬~ 2 00:01:53,077 --> 00:01:55,079 <徳川の中期> 3 00:01:55,079 --> 00:02:00,084 <紀州家の三男 吉宗は 生まれて間もなく捨て子となり➡ 4 00:02:00,084 --> 00:02:05,089 不思議な運命をたどって 藩主の座に就いた> 5 00:02:05,089 --> 00:02:09,093 <そのころ 御三家筆頭 尾張 徳川家は➡ 6 00:02:09,093 --> 00:02:13,097 水戸家と秘密同盟を結び 将軍の座を狙うが➡ 7 00:02:13,097 --> 00:02:17,101 吉宗は初恋の人 佐和➡ 8 00:02:17,101 --> 00:02:23,040 正室 おしまの方を失うという 悲運を乗り越え➡ 9 00:02:23,040 --> 00:02:26,043 根来忍者たちの活躍➡ 10 00:02:26,043 --> 00:02:31,048 剣客 柳生新六郎の助けによって 尾張の野望を粉砕➡ 11 00:02:31,048 --> 00:02:36,053 八代将軍に就任した> 12 00:02:36,053 --> 00:02:40,057 <しかし あくまでも 徳川政権転覆の執念に燃える➡ 13 00:02:40,057 --> 00:02:43,060 山内伊賀介は➡ 14 00:02:43,060 --> 00:02:46,063 策謀家の公家 鳥羽大納言を後ろ盾に➡ 15 00:02:46,063 --> 00:02:52,069 最後の切り札を投じて 吉宗に挑戦しようとしていた> 16 00:02:52,069 --> 00:02:56,073 <その切り札とは 初恋の人 佐和との間に生まれた➡ 17 00:02:56,073 --> 00:02:58,075 天一坊であった> 18 00:02:58,075 --> 00:03:01,075 <一行は 江戸に向かった> 19 00:03:15,092 --> 00:03:17,092 (お美津)はっ… 20 00:03:19,029 --> 00:03:23,033 何をなされます 21 00:03:23,033 --> 00:03:26,036 (天一)これは稽古だ 22 00:03:26,036 --> 00:03:29,039 驚かしてすまん 23 00:03:29,039 --> 00:03:35,045 江戸へ出て 事破れたときは 生きてはいられん 24 00:03:35,045 --> 00:03:38,048 将軍家 落いんが 切腹の作法も知らず➡ 25 00:03:38,048 --> 00:03:43,048 ぶざまな死にようをいたしては 後世までの物笑いの種になる 26 00:03:45,055 --> 00:03:48,058 天一様 (天一)うん? 27 00:03:48,058 --> 00:03:52,062 恐ろしゅうはございませぬか? 28 00:03:52,062 --> 00:03:54,064 死ぬことか 29 00:03:54,064 --> 00:03:57,067 お逃げなさいませ 30 00:03:57,067 --> 00:04:01,071 よろしければ 私をお供させてくださいませ 31 00:04:01,071 --> 00:04:16,071 ♬~ 32 00:04:45,049 --> 00:04:48,049 (多三郎)証拠の品がない 33 00:04:51,055 --> 00:04:53,057 (伊賀介)ねずみどもめ 34 00:04:53,057 --> 00:04:55,057 斬り捨てい (大伍)逃げろ! 35 00:05:01,065 --> 00:05:03,065 (侍)おのれ 36 00:05:07,071 --> 00:05:10,074 裏へ回れ 回れ (侍たち)はっ➡ 37 00:05:10,074 --> 00:05:12,076 急げ! 行く手を塞げ 回れ 38 00:05:12,076 --> 00:05:16,080 (お美津)天一様 早く 逃げるなら 今の騒ぎのうちに 39 00:05:16,080 --> 00:05:18,082 さあ 早く 40 00:05:18,082 --> 00:05:22,082 ≪ そうだ その方が利口だぞ 41 00:05:30,027 --> 00:05:32,027 師匠 42 00:05:34,031 --> 00:05:37,034 (新六郎) 俺が手引きしてやってもいい 43 00:05:37,034 --> 00:05:41,038 (新六郎)どうだ 天一 また一緒に山へ行こう 44 00:05:41,038 --> 00:05:44,041 ≪(忠相)新六郎殿 45 00:05:44,041 --> 00:05:47,044 (忠相)その者を 斬り捨てていただきたい➡ 46 00:05:47,044 --> 00:05:49,046 御貴殿ができぬとあらば 47 00:05:49,046 --> 00:05:51,048 待て 48 00:05:51,048 --> 00:05:56,053 天一は俺が連れ去り 二度と世には出さん 49 00:05:56,053 --> 00:05:58,055 それでよかろう 50 00:05:58,055 --> 00:06:02,059 (忠相)約束していただけますかな 51 00:06:02,059 --> 00:06:04,061 うん 52 00:06:04,061 --> 00:06:08,065 (忠相) ならば目をつむりましょう➡ 53 00:06:08,065 --> 00:06:12,069 それにしても 血は争えぬ➡ 54 00:06:12,069 --> 00:06:17,074 佐和殿に生き写しだ その目 その顔 55 00:06:17,074 --> 00:06:19,009 誰だ お前は 56 00:06:19,009 --> 00:06:23,013 (忠相)お父上の使いの者とだけ 申し上げておこう 57 00:06:23,013 --> 00:06:25,015 父上だと? 58 00:06:25,015 --> 00:06:29,019 (忠相)さよう (天一)何が父上だ 59 00:06:29,019 --> 00:06:32,022 そんなもの 俺が知るか! 60 00:06:32,022 --> 00:06:35,025 俺とおふくろ様を放り出して➡ 61 00:06:35,025 --> 00:06:38,028 この年まで 何一つ 親らしい情けをかけなかった➡ 62 00:06:38,028 --> 00:06:41,031 おやじ殿なんて 俺の知ったことじゃない! 63 00:06:41,031 --> 00:06:43,033 (忠相)天一様 64 00:06:43,033 --> 00:06:47,033 さあ 天一 早く行こう 65 00:06:49,039 --> 00:06:51,039 (伊賀介)待てい 66 00:06:53,043 --> 00:06:58,048 (伊賀介)天一 今のお主は 己一個のものではない 67 00:06:58,048 --> 00:07:02,052 戻れ (藤井)さあ 天一坊殿 68 00:07:02,052 --> 00:07:04,054 伊賀介 69 00:07:04,054 --> 00:07:07,057 こんな茶番は いいかげんやめたらどうだ 70 00:07:07,057 --> 00:07:09,059 何 茶番だ? 71 00:07:09,059 --> 00:07:14,064 じゃあ その茶番に立ち入る お主らはどうなんだ 72 00:07:14,064 --> 00:07:19,002 そこにおるもう1人は 大岡越前殿とお見受けしたが➡ 73 00:07:19,002 --> 00:07:22,005 公儀は いたく御執心のようだ 74 00:07:22,005 --> 00:07:25,008 だが そろそろ 幕を下ろしたらどうだ 75 00:07:25,008 --> 00:07:30,008 いい折だ ここらで勝負つけるか 76 00:07:33,016 --> 00:07:53,036 ♬~ 77 00:07:53,036 --> 00:08:03,046 ♬~ 78 00:08:03,046 --> 00:08:05,046 (登幾)待って! 79 00:08:08,051 --> 00:08:10,053 (登幾)やめて 80 00:08:10,053 --> 00:08:13,056 登幾 81 00:08:13,056 --> 00:08:15,058 お前も一緒か どけ! 82 00:08:15,058 --> 00:08:18,061 いいえ 私は2人の腕をよく知っている 83 00:08:18,061 --> 00:08:24,001 このまま戦ったら 恐らくは相打ち 2人とも死ぬ 84 00:08:24,001 --> 00:08:27,004 どちらも死なせたくない 85 00:08:27,004 --> 00:08:44,021 ♬~ 86 00:08:44,021 --> 00:08:48,021 (忠相)新六郎殿 ここはひとまず 87 00:08:52,029 --> 00:08:54,031 うん 88 00:08:54,031 --> 00:09:09,031 ♬~ 89 00:09:15,052 --> 00:09:21,052 <現在の高輪 八ツ山は 高級住宅地として知られている> 90 00:09:24,995 --> 00:09:28,999 <出府した徳川天一坊が 宿舎として与えられたのは➡ 91 00:09:28,999 --> 00:09:32,999 その高輪 八ツ山御殿であった> 92 00:09:36,006 --> 00:09:38,008 (吉宗)忠相か 93 00:09:38,008 --> 00:09:40,008 大義 94 00:09:49,019 --> 00:09:53,023 (忠相)上様にも この夜更けまで 95 00:09:53,023 --> 00:10:00,030 忠相 その方 天一に会ってまいったな 96 00:10:00,030 --> 00:10:03,033 隠さずともよい 97 00:10:03,033 --> 00:10:07,037 たとえ 天一が わしの実子であっても➡ 98 00:10:07,037 --> 00:10:10,040 実子とは 認めたくはないのであろう 99 00:10:10,040 --> 00:10:13,043 後々の禍根を断つため➡ 100 00:10:13,043 --> 00:10:18,048 あえて偽者として 処断する腹であろう 101 00:10:18,048 --> 00:10:22,986 上様 天下のため 徳川家のため➡ 102 00:10:22,986 --> 00:10:27,991 たとえ 実子であっても それを否定する 103 00:10:27,991 --> 00:10:33,991 それが大岡忠相という非情者が ためらわずに選ぶ手段であろう 104 00:10:37,000 --> 00:10:43,000 父無し子のことゆえ さぞ いじけて育ったであろうな 105 00:10:45,008 --> 00:10:47,010 ひ弱な子か? 106 00:10:47,010 --> 00:10:51,014 いえ 人品骨柄 決して卑しゅうはございませぬ 107 00:10:51,014 --> 00:10:56,019 いや むしろ 気品ありと申し上げてよろしく 108 00:10:56,019 --> 00:10:59,022 それに 多少根性は ひねくれてはおりますが➡ 109 00:10:59,022 --> 00:11:02,025 なかなかの根性者 110 00:11:02,025 --> 00:11:10,033 早く申せば 上様御幼少のころより 勝るとも劣らぬ者と見受けました 111 00:11:10,033 --> 00:11:12,035 言うてくれるのう 112 00:11:12,035 --> 00:11:17,040 いや 世辞半分とみても うれしいことを聞かせてくれた 113 00:11:17,040 --> 00:11:22,045 それだけに ふびんもひとしおだが… 114 00:11:22,045 --> 00:11:25,048 忠相 115 00:11:25,048 --> 00:11:28,051 案ずるには及ばん 116 00:11:28,051 --> 00:11:31,054 はっ? 117 00:11:31,054 --> 00:11:34,057 余の腹は既に決まっておる 118 00:11:34,057 --> 00:11:36,059 上様 119 00:11:36,059 --> 00:11:43,066 あれは 天一には 世を捨てさせなければならん 120 00:11:43,066 --> 00:11:45,068 それは… 121 00:11:45,068 --> 00:11:52,075 余はな 己の身の上と比べ そう思い定めた 122 00:11:52,075 --> 00:11:55,078 あれは 余の身と似すぎておる 123 00:11:55,078 --> 00:12:00,083 余も父の隠し子であり 捨て子でもあった 124 00:12:00,083 --> 00:12:03,086 それが表向き 子と認められ➡ 125 00:12:03,086 --> 00:12:08,091 3万石の小大名となり 御三家の本家を継ぎ➡ 126 00:12:08,091 --> 00:12:11,094 ついには 天下の将軍となった 127 00:12:11,094 --> 00:12:15,098 ならば なぜ天一様にも 同じ機会をお与えになりませぬ 128 00:12:15,098 --> 00:12:19,036 あのお方も これからの心ばえしだいで➡ 129 00:12:19,036 --> 00:12:21,038 上様と御同様… 忠相 130 00:12:21,038 --> 00:12:25,042 余の出世は何がもたらしたと思う 131 00:12:25,042 --> 00:12:29,046 そちたちの助力か? 132 00:12:29,046 --> 00:12:31,048 余の努力と精進か? 133 00:12:31,048 --> 00:12:34,051 さあ それは… 134 00:12:34,051 --> 00:12:37,054 余は それほど うぬぼれてはおらん 135 00:12:37,054 --> 00:12:44,061 これは天の与えた運 天が下した使命だ 136 00:12:44,061 --> 00:12:48,065 元禄以来 打ち続く 世の乱れを治め➡ 137 00:12:48,065 --> 00:12:54,071 天下の太平を続けさせようという 天の意思なのだ 138 00:12:54,071 --> 00:12:57,074 余も人の子 人の親 139 00:12:57,074 --> 00:13:02,079 幸せ薄い我が子に せめて同じ機会を与えたい 140 00:13:02,079 --> 00:13:07,084 だがの 天一にその天運はない 141 00:13:07,084 --> 00:13:14,084 あれにあるのは 世を騒がし 乱れを生ずる運しかない 142 00:13:16,093 --> 00:13:18,095 上様 143 00:13:18,095 --> 00:13:21,031 もう言うてくれるな 144 00:13:21,031 --> 00:13:25,031 余は はらわたの裂ける思いで そう決めたのだ 145 00:13:27,037 --> 00:13:31,037 その方のことを非情と申したが… 146 00:13:33,043 --> 00:13:35,045 余は それ以上に非情じゃ 147 00:13:35,045 --> 00:13:37,047 いえ 上様 148 00:13:37,047 --> 00:13:41,051 その思いは この忠相も 同じにございます 149 00:13:41,051 --> 00:13:46,056 天一様は この忠相にとっても 忘れ難い人 150 00:13:46,056 --> 00:13:53,063 終生思いを寄せる女子の 忘れ形見にございます 151 00:13:53,063 --> 00:14:05,063 ♬~ 152 00:14:08,078 --> 00:14:28,031 ♬~ 153 00:14:28,031 --> 00:14:31,034 ♬~ 154 00:14:31,034 --> 00:14:34,037 ものものしい取り締まりだな 155 00:14:34,037 --> 00:14:40,043 天一坊の処遇は 明日 この屋敷にて決します 156 00:14:40,043 --> 00:14:43,046 恐れをなして 逃亡することも 考えられますゆえ 157 00:14:43,046 --> 00:14:49,046 では 明日 偽者として処断するつもりだな 158 00:14:51,054 --> 00:14:56,054 お主の考えか? 上様の御決断にございます 159 00:14:58,061 --> 00:15:02,061 明日 この屋敷にて 全て決着いたします 160 00:15:10,073 --> 00:15:15,073 ほう これはすごい眺めだ 161 00:15:24,020 --> 00:15:26,020 伊賀介 162 00:15:28,024 --> 00:15:31,027 どうしたんだ 163 00:15:31,027 --> 00:15:34,030 あれを見てみろ 164 00:15:34,030 --> 00:15:37,033 あの明かりは何だと思う 165 00:15:37,033 --> 00:15:39,035 あの明かりか 166 00:15:39,035 --> 00:15:42,035 あれは町の明かりだろう 167 00:15:44,040 --> 00:15:47,040 違う 捕り方だ 168 00:15:56,052 --> 00:16:01,057 というと まさか… 169 00:16:01,057 --> 00:16:03,057 どうした 天一 170 00:16:05,061 --> 00:16:08,064 なにも そう恐れることはない 171 00:16:08,064 --> 00:16:12,068 証拠調べや問答だったら 大岡ごときに負けるわしではない 172 00:16:12,068 --> 00:16:18,008 ただ 明日は命を懸けた 勝負だということを肝に銘じとけ 173 00:16:18,008 --> 00:16:20,008 いいな 174 00:16:27,017 --> 00:16:30,020 だが もしもだ 175 00:16:30,020 --> 00:16:35,025 もしも お前が無事を願うなら 今夜ここを立ち退け 176 00:16:35,025 --> 00:16:37,025 あとのことは俺が引き受ける 177 00:16:41,031 --> 00:16:44,034 なぜだ いざというときは 死を覚悟しろと言ったではないか 178 00:16:44,034 --> 00:16:48,038 ああ 言った が 考え方が少し変わった 179 00:16:48,038 --> 00:16:51,038 お主には どうしても 生き延びてもらいたい 180 00:16:53,043 --> 00:16:55,045 嫌だ 181 00:16:55,045 --> 00:16:57,047 嫌だ? 182 00:16:57,047 --> 00:16:59,047 嫌だとも 183 00:17:01,051 --> 00:17:06,056 これが生まれ落ちたときから 子を捨てた親のすることか 184 00:17:06,056 --> 00:17:11,056 俺は明日 是が非でも 証拠調べに出てやる 185 00:17:19,002 --> 00:17:23,006 (侍)さあ (赤川)宮司殿 どうぞ 宮司殿 186 00:17:23,006 --> 00:17:26,009 (侍たち)ああ ハハハッ 187 00:17:26,009 --> 00:17:29,012 (赤川)さあ どうぞ (侍)どうも 188 00:17:29,012 --> 00:17:32,015 (藤井)いよいよでござるぞ 189 00:17:32,015 --> 00:17:37,020 明日は 大岡と伊賀介殿の一騎打ち 190 00:17:37,020 --> 00:17:42,025 (赤川)これを乗り越えれば まさに大願成就 191 00:17:42,025 --> 00:17:44,027 (侍たち)ハハハ… 192 00:17:44,027 --> 00:17:52,035 (侍たちのにぎわう声) 193 00:17:52,035 --> 00:17:59,035 ≪(侍たちのにぎわう声) 194 00:18:02,045 --> 00:18:09,052 供侍のばかどもは 大願成就などと浮かれておるが➡ 195 00:18:09,052 --> 00:18:12,055 俺には大岡の腹の内が読めた 196 00:18:12,055 --> 00:18:17,994 (左平次)あした 役宅へ呼び出して 召し捕る魂胆でしょうか 197 00:18:17,994 --> 00:18:20,997 だが俺は諦めんぞ 198 00:18:20,997 --> 00:18:24,000 万に一つの勝ち目に懸ける 199 00:18:24,000 --> 00:18:27,003 私たちも 200 00:18:27,003 --> 00:18:29,005 左平次 201 00:18:29,005 --> 00:18:33,009 お前は直ちに京に向かって 予定の行動をとれ 202 00:18:33,009 --> 00:18:35,011 はい 203 00:18:35,011 --> 00:18:38,014 それから 登幾 204 00:18:38,014 --> 00:18:40,016 はい 205 00:18:40,016 --> 00:18:43,019 お前… ≪(お美津)お呼びでございますか 206 00:18:43,019 --> 00:18:46,019 ああ お美津 207 00:18:49,025 --> 00:18:52,028 お前に頼みたいことがある 208 00:18:52,028 --> 00:18:55,028 はい 何なりと 209 00:18:58,034 --> 00:19:02,038 これを持って 早々に出立してくれ 210 00:19:02,038 --> 00:19:04,040 えっ? 211 00:19:04,040 --> 00:19:09,045 六郷の渡しで 明日一日待て 212 00:19:09,045 --> 00:19:12,048 運があれば 追って 天一が現れよう 213 00:19:12,048 --> 00:19:15,051 それでは… 214 00:19:15,051 --> 00:19:20,990 300両ある つつましく暮らす元手となろう➡ 215 00:19:20,990 --> 00:19:22,990 用は それだけだ 216 00:19:24,994 --> 00:19:26,996 はい 217 00:19:26,996 --> 00:19:28,998 (伊賀介)登幾➡ 218 00:19:28,998 --> 00:19:30,998 お前 送ってけ 219 00:19:33,002 --> 00:19:37,002 私が? (伊賀介)そうだ お前が送ってけ 220 00:19:39,008 --> 00:19:42,011 <その日 徳川天一坊は➡ 221 00:19:42,011 --> 00:19:46,015 最後の関門 親子証拠調べに 応ずるため➡ 222 00:19:46,015 --> 00:19:50,019 大岡越前の上役宅に向かった> 223 00:19:50,019 --> 00:20:08,037 ♬~ 224 00:20:08,037 --> 00:20:13,037 (忠相) まずは 御親子証拠の二品をこれへ 225 00:20:26,990 --> 00:20:28,990 いかがかな 226 00:20:30,994 --> 00:20:39,002 それでは お佐和の方様死別から 今日までの身の上を承りたい 227 00:20:39,002 --> 00:20:41,004 (伊賀介)異存ござらぬ➡ 228 00:20:41,004 --> 00:20:43,006 では 手前から 229 00:20:43,006 --> 00:20:48,011 いやいや これは余人の口で 飾られては困る 230 00:20:48,011 --> 00:20:52,015 御当人の口から承りたい 231 00:20:52,015 --> 00:20:55,018 孫兵衛 ≪(青地)はっ 232 00:20:55,018 --> 00:20:57,020 (青地)これに 233 00:20:57,020 --> 00:21:00,023 天一坊様をお連れ申し 聞き書きを取れ 234 00:21:00,023 --> 00:21:04,027 それに この証拠の二品 しかるべく吟味いたせ 235 00:21:04,027 --> 00:21:06,027 (青地)かしこまりました 236 00:21:12,035 --> 00:21:16,039 では こちらへ 237 00:21:16,039 --> 00:21:21,044 (伊賀介)あいや その儀は (忠相)ほんの半時ほどにござる➡ 238 00:21:21,044 --> 00:21:26,049 待つ間 これからの天一坊様の 身の振り方などを➡ 239 00:21:26,049 --> 00:21:28,049 話し合いましょうぞ 240 00:21:33,056 --> 00:21:36,056 (青地)では こちらでお待ちを 241 00:22:04,053 --> 00:22:06,055 無事に運ぶかな 242 00:22:06,055 --> 00:22:11,060 安心いたせ 全てに遺漏はない 243 00:22:11,060 --> 00:22:15,999 御落いんと認められたあと どうする 244 00:22:15,999 --> 00:22:18,001 (藤井)うん? 245 00:22:18,001 --> 00:22:20,003 伊賀介よ 246 00:22:20,003 --> 00:22:23,006 もう用はない 247 00:22:23,006 --> 00:22:26,009 (藤井)うん 248 00:22:26,009 --> 00:22:28,011 斬るか 249 00:22:28,011 --> 00:22:48,031 ♬~ 250 00:22:48,031 --> 00:23:01,044 ♬~ 251 00:23:01,044 --> 00:23:04,047 越前殿 252 00:23:04,047 --> 00:23:07,047 御落いんに 何か御不審でもござるのか 253 00:23:42,018 --> 00:23:44,018 天一か 254 00:23:48,024 --> 00:23:50,024 父じゃ 255 00:23:52,028 --> 00:23:55,028 そちの父親の吉宗じゃ 256 00:23:59,035 --> 00:24:03,035 ようも このように 立派に成人したのう 257 00:24:09,045 --> 00:24:12,048 さあ 寄れ 258 00:24:12,048 --> 00:24:14,048 近う寄って その顔を見せい 259 00:24:19,989 --> 00:24:24,989 うん 佐和に生き写しの目じゃ 260 00:24:26,996 --> 00:24:34,003 そちの母は 優しい女子であった 261 00:24:34,003 --> 00:24:37,003 その母と子を 捨て去ったのは誰だ! 262 00:24:45,014 --> 00:24:49,018 それで父と言えるか! 263 00:24:49,018 --> 00:24:53,022 そうまでして… そうまでして将軍になりたいか! 264 00:24:53,022 --> 00:24:57,022 ハァ ハァ… 265 00:25:00,029 --> 00:25:04,033 あなたは母を殺したようなものだ 266 00:25:04,033 --> 00:25:10,033 俺がなぜ なぜ落いんを名乗り 将軍対面を願い出たと思う 267 00:25:12,041 --> 00:25:18,041 刺し違えてでも 母と子の恨みを晴らすためだ 268 00:25:26,989 --> 00:25:28,989 痛いか 天一 269 00:25:30,993 --> 00:25:36,999 父として その痛みをもっと早く お前に教えてやりたかった 270 00:25:36,999 --> 00:25:42,999 今や 余の手のひらの方が もっと痛む 271 00:25:45,007 --> 00:25:51,013 天一 そちの憎しみはよく分かる 272 00:25:51,013 --> 00:25:56,018 されば今 父として 我が子の手にかかることに➡ 273 00:25:56,018 --> 00:25:59,018 いささかのためらいもない 274 00:26:01,023 --> 00:26:09,031 その短刀で 一思いに刺し貫くがよい 275 00:26:09,031 --> 00:26:23,980 ♬~ 276 00:26:23,980 --> 00:26:26,983 さあ 抜け 277 00:26:26,983 --> 00:26:28,985 佐和がみごもったあと➡ 278 00:26:28,985 --> 00:26:33,985 余の代わりに 肌身離さず持っていた短刀だ 279 00:26:37,994 --> 00:26:39,994 さあ 早く刺せ 280 00:26:42,999 --> 00:26:46,002 何をためらう 281 00:26:46,002 --> 00:26:50,006 天下の将軍家が 我が子の前に命を投げ出すのじゃ 282 00:26:50,006 --> 00:27:05,021 ♬~ 283 00:27:05,021 --> 00:27:07,021 うおー! やめい! 284 00:27:22,972 --> 00:27:24,972 天一 285 00:27:27,977 --> 00:27:29,977 どうだ 286 00:27:31,981 --> 00:27:37,987 お前と同じ 隠し子 捨て子であった余が➡ 287 00:27:37,987 --> 00:27:41,991 天下の将軍職を得た今の身を 羨ましく思うか 288 00:27:41,991 --> 00:27:43,993 はい 289 00:27:43,993 --> 00:27:46,996 いえ 290 00:27:46,996 --> 00:27:49,999 余は幸運であったと人は言おう 291 00:27:49,999 --> 00:27:57,006 だが 思う女子とは ついに結ばれなんだ 292 00:27:57,006 --> 00:28:00,009 そればかりではない 293 00:28:00,009 --> 00:28:05,014 その女子が産んだお前とも 生き別れとなったあげく➡ 294 00:28:05,014 --> 00:28:08,014 このような立場で会わねばならん 295 00:28:10,019 --> 00:28:19,019 ありようを言えば 寒い身 寒い一生だと思う 296 00:28:21,964 --> 00:28:28,971 だがな 余は天命を帯びた身だ 297 00:28:28,971 --> 00:28:31,974 その天運には逆らえん 298 00:28:31,974 --> 00:28:34,974 それだけに思うのだ 299 00:28:37,980 --> 00:28:42,985 かのうことなら 我が子には そうさせたくない 300 00:28:42,985 --> 00:28:46,989 たとえ身分はなくともよい 301 00:28:46,989 --> 00:28:50,989 思い思われる者と むつみ合うて… 302 00:28:52,995 --> 00:28:55,995 子を育てる身にさせたい 303 00:28:59,001 --> 00:29:01,001 そう思うのだ 304 00:29:04,006 --> 00:29:06,006 はい 305 00:29:08,010 --> 00:29:10,010 分かるか 天一 306 00:29:12,948 --> 00:29:14,948 分かってくれるか 307 00:29:17,953 --> 00:29:21,953 分かります 父上 308 00:29:25,961 --> 00:29:28,961 父と呼んでくれるか 309 00:29:35,971 --> 00:29:38,974 無情な父と恨むがよい 310 00:29:38,974 --> 00:29:45,981 だが余は お前と別れても 一生忘れんぞ 311 00:29:45,981 --> 00:29:51,981 私も… 私も忘れません 312 00:29:56,992 --> 00:29:58,992 ならば行け 313 00:30:01,997 --> 00:30:11,006 このような修羅のちまたを離れて 人知れず ひそと暮らしてくれ 314 00:30:11,006 --> 00:30:20,950 それが… えにしの薄い父の最後の頼みだ 315 00:30:20,950 --> 00:30:33,963 ♬~ 316 00:30:33,963 --> 00:30:37,963 父上 お別れいたします 317 00:30:42,972 --> 00:30:45,975 おお 318 00:30:45,975 --> 00:30:47,975 達者でな 319 00:30:52,982 --> 00:30:55,985 幸せを祈っておるぞ 320 00:30:55,985 --> 00:31:16,005 ♬~ 321 00:31:16,005 --> 00:31:22,005 ♬~ 322 00:31:25,080 --> 00:31:27,082 もう待てん 323 00:31:27,082 --> 00:31:29,084 どういう了見だ 越前 (忠相)あいや もうしばらく 324 00:31:29,084 --> 00:31:31,086 黙れ! 325 00:31:31,086 --> 00:31:33,088 天一 天一どこだ 326 00:31:33,088 --> 00:31:35,088 待て 伊賀介 327 00:31:43,098 --> 00:31:45,100 天一! 328 00:31:45,100 --> 00:32:05,120 ♬~ 329 00:32:05,120 --> 00:32:17,120 ♬~ 330 00:32:19,068 --> 00:32:22,071 フフフッ 331 00:32:22,071 --> 00:32:24,071 こういうことか 332 00:32:41,090 --> 00:32:44,093 越前 333 00:32:44,093 --> 00:32:46,093 謀りおったな 334 00:32:48,097 --> 00:32:56,097 天一を将軍と対面させておいて 偽者として落ち延びさせたか 335 00:32:58,107 --> 00:33:04,107 天一様は 誠 上様の御実子であった 336 00:33:07,116 --> 00:33:11,053 だが そう申すもこの場かぎり 337 00:33:11,053 --> 00:33:13,053 以後 二度と口にはせん 338 00:33:17,059 --> 00:33:20,062 偽者か 339 00:33:20,062 --> 00:33:24,066 それで 天一が生き延びられるなら それもよかろう 340 00:33:24,066 --> 00:33:26,068 山内伊賀介 341 00:33:26,068 --> 00:33:30,072 御落いんを偽り 天一を押し立て 世を騒がしたる段 許し難し 342 00:33:30,072 --> 00:33:34,076 御上意により 誅殺いたす 覚悟いたせ 343 00:33:34,076 --> 00:33:45,087 ♬~ 344 00:33:45,087 --> 00:33:52,094 天一坊様の証拠調べは 無事終わったかのう 345 00:33:52,094 --> 00:33:54,094 (赤川)何者だ うわっ! 346 00:33:58,100 --> 00:34:01,103 あっ! (役人)野郎! 347 00:34:01,103 --> 00:34:13,048 ♬~ 348 00:34:13,048 --> 00:34:16,051 俺は死なんぞ まだ! 349 00:34:16,051 --> 00:34:27,062 ♬~ 350 00:34:27,062 --> 00:34:29,062 (伊賀介)やることがあるんだ 351 00:34:31,066 --> 00:34:34,066 (伊賀介)えい どけい! 352 00:34:39,074 --> 00:34:43,078 (伊賀介)どけい! どけ! 353 00:34:43,078 --> 00:34:49,084 将軍家の治世とは こうまで冷酷なものか 354 00:34:49,084 --> 00:34:52,087 上様 355 00:34:52,087 --> 00:34:54,089 ≪(侍)くせ者だ! 356 00:34:54,089 --> 00:34:56,091 さあ 上様 お早く 357 00:34:56,091 --> 00:34:58,091 ≪(侍)くせ者だー! 358 00:35:00,095 --> 00:35:02,097 それ 359 00:35:02,097 --> 00:35:05,100 (侍)急げ (侍)早く 360 00:35:05,100 --> 00:35:14,043 ♬~ 361 00:35:14,043 --> 00:35:18,047 (龍玄)えーい 斬れ斬れ 斬り捨てい 362 00:35:18,047 --> 00:35:20,049 (忠相)斬り捨てい (山伏)何? 363 00:35:20,049 --> 00:35:40,069 ♬~ 364 00:35:40,069 --> 00:35:52,081 ♬~ 365 00:35:52,081 --> 00:35:55,084 やー! やー! 366 00:35:55,084 --> 00:36:09,084 ♬~ 367 00:36:14,036 --> 00:36:16,036 (侍)急げ 368 00:36:18,040 --> 00:36:20,040 (侍たち)おっ 369 00:36:23,045 --> 00:36:26,048 ≪ 何者だ 370 00:36:26,048 --> 00:36:29,051 山内伊賀介 371 00:36:29,051 --> 00:36:32,054 将軍家のお命 頂戴つかまつる 372 00:36:32,054 --> 00:36:36,058 ≪ 命を奪って何とする 373 00:36:36,058 --> 00:36:39,061 それがしの意地でござる 374 00:36:39,061 --> 00:36:42,064 ≪ それだけのことか? 375 00:36:42,064 --> 00:36:44,066 他に名目は必要ない! 376 00:36:44,066 --> 00:36:49,071 ≪ たわけ! 吉宗の命は 己1人のものではないぞ 377 00:36:49,071 --> 00:36:51,073 ≪ 天下のものだ 378 00:36:51,073 --> 00:36:54,073 その天下を覆す 379 00:37:00,082 --> 00:37:05,082 謀ったな 新六郎 380 00:37:08,090 --> 00:37:10,025 来い 381 00:37:10,025 --> 00:37:12,027 伊賀介 382 00:37:12,027 --> 00:37:32,047 ♬~ 383 00:37:32,047 --> 00:37:52,067 ♬~ 384 00:37:52,067 --> 00:37:59,074 ♬~ 385 00:37:59,074 --> 00:38:02,077 やめて! 兄さん やめて!➡ 386 00:38:02,077 --> 00:38:04,077 やめて! 387 00:38:11,019 --> 00:38:13,021 はっ! 388 00:38:13,021 --> 00:38:16,024 はっ…➡ 389 00:38:16,024 --> 00:38:18,024 兄さん! 390 00:38:20,028 --> 00:38:26,034 天一とお美津は 無事巡り会って 391 00:38:26,034 --> 00:38:32,040 (泣き声) 392 00:38:32,040 --> 00:38:34,040 登幾 393 00:38:36,044 --> 00:38:42,044 つまらん生涯だったな お互いに 394 00:38:45,053 --> 00:38:47,053 (刺す音) (登幾)うっ! 395 00:38:50,058 --> 00:38:54,058 伊賀介 登幾 396 00:38:56,064 --> 00:38:59,067 言い残すことは? 397 00:38:59,067 --> 00:39:01,069 (刀を抜く音) 398 00:39:01,069 --> 00:39:18,020 ♬~ 399 00:39:18,020 --> 00:39:22,020 吉宗の替え玉か 400 00:39:24,026 --> 00:39:28,030 俺も天一の偽者を使えばよかった 401 00:39:28,030 --> 00:39:31,033 (うめき声) 402 00:39:31,033 --> 00:39:41,043 ♬~ 403 00:39:41,043 --> 00:39:52,043 ♬~ 404 00:39:55,057 --> 00:39:59,057 それにしても よく似ておる 405 00:40:04,066 --> 00:40:10,005 今ここで 吉宗殿を斬り 俺が将軍に成り済ましても➡ 406 00:40:10,005 --> 00:40:12,007 誰も気が付くまい 407 00:40:12,007 --> 00:40:15,010 新六郎殿 言葉が過ぎましょう 408 00:40:15,010 --> 00:40:19,014 貴殿には上様と同じ血が 流れております 409 00:40:19,014 --> 00:40:21,014 何? 410 00:40:23,018 --> 00:40:26,021 お二人は決して 他人の空似ではございません 411 00:40:26,021 --> 00:40:29,024 祖父に当たられる 柳生十兵衛三厳様には➡ 412 00:40:29,024 --> 00:40:31,026 2人の娘御がございました 413 00:40:31,026 --> 00:40:38,033 1人は新六郎殿の母御で 小夜様 その妹君が由利様と申し➡ 414 00:40:38,033 --> 00:40:42,037 養い親を通じて 紀州家に奥仕えなされました 415 00:40:42,037 --> 00:40:48,043 そして 二代 光貞様のお目に 留まったというわけでございます 416 00:40:48,043 --> 00:40:56,043 されば 上様と新六郎様は まごうかたなく いとこ同士 417 00:41:00,055 --> 00:41:03,055 いとこ同士か 418 00:41:05,060 --> 00:41:07,060 どうだ 新六郎 419 00:41:09,064 --> 00:41:17,072 一難去ったとはいえ 余の治世は まだまだ盤石とは言い難い 420 00:41:17,072 --> 00:41:23,078 同じ血筋のよしみで これからも力を貸してくれぬか 421 00:41:23,078 --> 00:41:26,081 それは お断り申そう 422 00:41:26,081 --> 00:41:29,084 新六郎殿 423 00:41:29,084 --> 00:41:31,084 んっ! 424 00:41:40,095 --> 00:41:43,098 これで いとこの血縁は切った 425 00:41:43,098 --> 00:41:48,103 もう二度と 御前に現れることは ございますまい 426 00:41:48,103 --> 00:42:07,122 ♬~ 427 00:42:07,122 --> 00:42:12,122 <天一坊事件の終結は 京へ 早馬で知らされた> 428 00:42:16,064 --> 00:42:19,067 開門! 開門! <徳川天一坊事件の決着によって➡ 429 00:42:19,067 --> 00:42:23,071 御三家 ならびに 京都朝廷派の陰謀の種は➡ 430 00:42:23,071 --> 00:42:27,075 ことごとく 取り除かれた> 431 00:42:27,075 --> 00:42:38,086 ♬~ 432 00:42:38,086 --> 00:42:43,091 <天一 お美津 そして 柳生新六郎の姿を➡ 433 00:42:43,091 --> 00:42:46,094 再び見た者はない> 434 00:42:46,094 --> 00:42:59,107 ♬~ 435 00:42:59,107 --> 00:43:03,107 <その行方は ついに知れずという> 436 00:43:11,052 --> 00:43:14,055 長い戦いの日々であったな 437 00:43:14,055 --> 00:43:16,057 御意 438 00:43:16,057 --> 00:43:18,059 そのかいあって 上様の御威光は➡ 439 00:43:18,059 --> 00:43:22,063 天下の隅々にまで 行き届いてございます 440 00:43:22,063 --> 00:43:25,063 もはや いかなる陰謀も 起こりますまい 441 00:43:29,070 --> 00:43:33,074 何をお考えです 442 00:43:33,074 --> 00:43:36,077 うん 443 00:43:36,077 --> 00:43:41,082 徳川家も大事 将軍職も大事 444 00:43:41,082 --> 00:43:45,086 だがの 忠相 445 00:43:45,086 --> 00:43:53,094 なお大事は 万民のための 太平の世を築き上げることじゃ 446 00:43:53,094 --> 00:43:58,099 <八代将軍 吉宗の治世は 尾張 水戸の協力を得て➡ 447 00:43:58,099 --> 00:44:01,102 以後 いよいよ 揺るぎないものとなり➡ 448 00:44:01,102 --> 00:44:03,104 30年の長きに及んだ> 449 00:44:03,104 --> 00:44:07,108 <そして 徳川中興の祖として➡ 450 00:44:07,108 --> 00:44:11,046 その名は 後世までうたわれたのである> 451 00:44:11,046 --> 00:44:31,066 ♬~ 452 00:44:31,066 --> 00:44:51,086 ♬~ 453 00:44:51,086 --> 00:45:11,039 ♬~ 454 00:45:11,039 --> 00:45:31,059 ♬~ 455 00:45:31,059 --> 00:45:43,059 ♬~