1 00:00:47,748 --> 00:00:52,486 {\an8}(薫) <この場所に来たのは 何年ぶりだろう> 2 00:00:55,489 --> 00:01:00,494 {\an8}(薫) <あれは まだ 私が幼いころのことだ> 3 00:01:03,497 --> 00:01:06,434 (薫)〔父ちゃん?〕 4 00:01:06,500 --> 00:01:11,439 (福男の泣き声) 5 00:01:19,447 --> 00:01:24,385 (薫) <そのとき 私は鬼を見た> 6 00:01:24,452 --> 00:01:29,457 (福男の泣き声) 7 00:01:37,465 --> 00:01:40,401 (薫の母)〔薫 そこで何してる?〕 8 00:01:40,468 --> 00:01:44,472 (薫の父)〔見たのか… 薫〕 9 00:01:48,476 --> 00:01:52,413 (薫) <2人は もう 私の両親ではなかった> 10 00:01:52,480 --> 00:01:54,415 <鬼だ> 11 00:01:54,482 --> 00:01:56,417 <2匹の鬼だ> 12 00:01:56,484 --> 00:01:59,420 <逃げなければ自分も殺される> 13 00:01:59,487 --> 00:02:02,423 (薫の父)〔待て! 薫!〕 14 00:02:02,490 --> 00:02:04,492 〔薫!〕 15 00:02:05,493 --> 00:02:10,364 (薫)〔榎様 弟を殺した鬼たちから 守ってくれますように〕 16 00:02:10,431 --> 00:02:15,369 〔もう こんな恐ろしい場所とは 一生 縁が切れますように〕 17 00:02:15,436 --> 00:02:19,373 \(薫の父)〔薫~! どこだ!?〕 \(薫の母)〔薫! 薫!〕 18 00:02:19,440 --> 00:02:22,376 \(薫の父)〔薫~!〕 19 00:02:22,443 --> 00:02:27,448 (薫) <そして 私は再び この場所に やって来た> 20 00:02:50,471 --> 00:02:52,473 (薫) どうして? 21 00:02:52,473 --> 00:03:04,485 ♪~ 22 00:03:04,485 --> 00:03:08,355 (璃々子) これが縁切榎ですね (仁) そうだ 23 00:03:08,422 --> 00:03:10,357 この地域で古くから→ 24 00:03:10,424 --> 00:03:13,360 庶民の間で信仰されてきた古木だ 25 00:03:13,427 --> 00:03:15,362 この榎に願をかけると→ 26 00:03:15,429 --> 00:03:17,364 別れたい相手と後腐れなく→ 27 00:03:17,431 --> 00:03:20,367 縁を切ることができるという いわれがある 28 00:03:20,434 --> 00:03:23,370 {\an8}縁結びなら 聞いたことありますけど→ 29 00:03:23,437 --> 00:03:25,372 {\an8}縁を切るなんて 30 00:03:25,439 --> 00:03:30,377 {\an8}かつて 板橋は 中山道の宿場町として栄えていた 31 00:03:30,444 --> 00:03:32,379 江戸時代末期 天皇家の女性が→ 32 00:03:32,446 --> 00:03:36,383 将軍 家茂の正室として 嫁ぐことになったんだが→ 33 00:03:36,450 --> 00:03:40,387 幕府は花嫁行列が この縁切榎の前を通ることを→ 34 00:03:40,454 --> 00:03:42,389 ひどく恐れたという 35 00:03:42,456 --> 00:03:46,393 そこで 縁切榎を避けるよう う回路を造らせ→ 36 00:03:46,460 --> 00:03:52,399 念のため 榎には布をかぶせて 花嫁行列を通したというんだ 37 00:03:52,466 --> 00:03:55,402 う回路まで造らせるなんて 38 00:03:55,469 --> 00:03:59,406 この榎には ものすごい効力がある ということですね 39 00:03:59,473 --> 00:04:02,409 効力があるかどうか知らないが→ 40 00:04:02,476 --> 00:04:06,413 古来より人々が この榎の力に恐れ→ 41 00:04:06,480 --> 00:04:10,417 信仰があったというのは 事実だ 42 00:04:12,419 --> 00:04:17,358 これは… 願かけの絵馬ですね 43 00:04:17,424 --> 00:04:19,360 自分の名前だけじゃなく→ 44 00:04:19,426 --> 00:04:24,365 縁を切りたい相手の名前も 実名で書かれてあります 45 00:04:24,431 --> 00:04:27,368 住所や電話番号まで 46 00:04:27,434 --> 00:04:31,372 こうして 名前を書いておかないと 誰が誰か分からなくなって→ 47 00:04:31,438 --> 00:04:36,443 縁切りの願いが届かないと 思うからだろう 48 00:04:38,445 --> 00:04:41,448 (女性) 縁切りの願かけですか? 49 00:04:48,455 --> 00:04:54,395 何か 分からないことがあれば 何でも聞いてください 50 00:04:54,461 --> 00:04:56,397 違うんです 51 00:04:56,463 --> 00:05:00,401 縁切りに来たわけではなくて ちょっと… 52 00:05:00,467 --> 00:05:06,473 榎様には いろんな事情を 抱えた人が来ますからね 53 00:05:08,409 --> 00:05:10,344 ここに来る人は→ 54 00:05:10,411 --> 00:05:15,416 縁切りを願う人だけとは かぎりませんから 55 00:05:36,437 --> 00:05:46,447 ♪~ 56 00:05:50,451 --> 00:05:52,386 {\an8}(薫) お疲れですか? 57 00:05:52,453 --> 00:05:56,390 {\an8}今日も 立て続けに 診察がありましたものね 58 00:05:56,457 --> 00:06:00,461 {\an8}(英司) 別に疲れてるというわけではない 59 00:06:01,462 --> 00:06:05,466 (薫) どうですか? 今度 気晴らしに旅行にでも 60 00:06:06,467 --> 00:06:10,404 うん そうだね 考えておこう 61 00:06:13,407 --> 00:06:16,343 (薫) あなた お代わりは? 62 00:06:16,410 --> 00:06:18,412 ごちそうさま 63 00:06:21,415 --> 00:06:25,352 (薫) <夫と結婚して そろそろ1年になる> 64 00:06:25,419 --> 00:06:27,354 今日は どうしました? 65 00:06:27,421 --> 00:06:30,424 (薫) <夫の職業は開業医だ> 66 00:06:32,426 --> 00:06:36,363 <私は彼に見初められ 妻となった> 67 00:06:36,430 --> 00:06:38,365 おはよう 68 00:06:38,432 --> 00:06:43,437 (薫) <私みたいな女を 夫は愛してくれた> 69 00:06:45,439 --> 00:06:49,376 <でも 結婚から 半年たつと→ 70 00:06:49,443 --> 00:06:51,378 妙に よそよそしくなり…> 71 00:06:51,445 --> 00:06:54,381 どうですか? お味のほうは >> ああ… 72 00:06:54,448 --> 00:06:59,453 (薫) <話しかけても上の空 目も合わさなくなった> 73 00:07:04,458 --> 00:07:09,396 (薫) <もしかしたら 浮気をしているのかもしれない> 74 00:07:10,397 --> 00:07:16,403 <近ごろ 彼は こっそり 病院を抜け出すことがあった> 75 00:07:20,407 --> 00:07:25,345 (薫) <そして 彼が たどりついた場所が→ 76 00:07:25,412 --> 00:07:28,415 あの縁切榎だったのだ> 77 00:07:59,446 --> 00:08:03,450 (薫) <この場所に来たのは 何年ぶりだろう> 78 00:08:07,387 --> 00:08:12,392 (薫) <夫は ここで 何をしていたのだろう> 79 00:08:14,394 --> 00:08:17,331 どうして? 80 00:08:17,397 --> 00:08:21,335 <「妻の薫と別れさせて下さい」> 81 00:08:21,401 --> 00:08:25,405 <「彼女との縁が 断ち切られますように」> 82 00:08:25,405 --> 00:08:54,434 ♪~ 83 00:08:54,434 --> 00:08:59,373 (薫) <それから 日を追うごとに 夫は よそよそしくなり…> 84 00:08:59,439 --> 00:09:02,376 今日は ちょっと暑いですね 85 00:09:02,442 --> 00:09:04,444 ああ… 86 00:09:06,446 --> 00:09:11,385 (薫) <頻繁に 縁切榎にも通うようになった> 87 00:09:15,389 --> 00:09:21,328 (薫) <でも その度に 彼が掛けた絵馬を外し続けた> 88 00:09:21,395 --> 00:09:26,400 <決して 彼の願いを かなえさせるわけにはいかない> 89 00:09:34,408 --> 00:09:38,345 (薫) 覚えていますか? 榎様 90 00:09:38,412 --> 00:09:41,415 あの夜のことを 91 00:09:43,417 --> 00:09:49,423 あの夜 私は この土地と 縁を切りたいと願った 92 00:09:51,425 --> 00:09:55,362 どうして 榎様は 私の願いだけは→ 93 00:09:55,429 --> 00:09:58,365 かなえて くださらないのでしょうか 94 00:09:58,432 --> 00:10:03,370 (福男の泣き声) 95 00:10:03,437 --> 00:10:09,443 (薫) <福男は もらい子だったけど 私の大切な弟でした> 96 00:10:12,446 --> 00:10:16,383 (薫) 福男のことは 何度も夢に見ました 97 00:10:16,450 --> 00:10:22,456 幼い子供の命が絶たれるという 悲惨な光景を 98 00:10:24,458 --> 00:10:27,394 だから 生きようと思った 99 00:10:27,461 --> 00:10:32,466 無念のまま この世を去った 福男のためにも 100 00:10:33,467 --> 00:10:38,472 どんなに苦しくても 歯を食いしばって耐えてきた 101 00:10:40,474 --> 00:10:42,476 そして やっと… 102 00:10:44,478 --> 00:10:47,481 私にも幸せが巡ってきたんです 103 00:10:50,484 --> 00:10:52,486 (薫) なのに… 104 00:10:52,486 --> 00:11:11,438 ♪~ 105 00:11:11,438 --> 00:11:15,375 (薫) <「妻には過去のゆか」> 106 00:11:15,442 --> 00:11:21,448 <「憂い怒る怖い かなし」> 107 00:11:46,473 --> 00:11:48,408 話がある 108 00:11:48,475 --> 00:11:52,412 書斎まで来てほしい 109 00:11:52,479 --> 00:11:54,481 (薫) はい 110 00:12:10,430 --> 00:12:13,433 部屋の整理をしていて見つけた 111 00:12:15,435 --> 00:12:20,373 これは 僕が何度か 板橋の縁切榎へ行って→ 112 00:12:20,440 --> 00:12:23,443 願かけをした絵馬だ 113 00:12:26,446 --> 00:12:30,450 どうして これが この家にあるのか教えてほしい 114 00:12:32,452 --> 00:12:38,391 (薫) 確かに 私が榎様の場所に行って 外したものです 115 00:12:38,458 --> 00:12:41,461 申し訳ございませんでした 116 00:12:50,470 --> 00:12:55,475 (薫) では 私も聞かせてもらいます 117 00:12:56,476 --> 00:13:01,414 ここに書かれたことは 本当なのですか? 118 00:13:01,481 --> 00:13:06,419 あなたは私と 縁を切りたいと願っている 119 00:13:06,486 --> 00:13:10,357 それは 本当のお気持ちなのですか? 120 00:13:10,423 --> 00:13:14,361 ああ そうだ 本当だ 121 00:13:14,427 --> 00:13:18,431 (薫) それは どうしてなのです? 122 00:13:25,438 --> 00:13:29,376 (薫) 誰か 他に女性がいるんですか? 123 00:13:29,442 --> 00:13:32,445 いや そんな人はいない 124 00:13:38,451 --> 00:13:42,389 (薫) では この絵馬にある 「過去のゆか」とは→ 125 00:13:42,455 --> 00:13:44,391 どういう意味なんですか? 126 00:13:44,457 --> 00:13:47,394 やはり 「ゆか」という女性がいるのでは? 127 00:13:47,460 --> 00:13:50,397 だから そんな人はいないと 言っているだろ! 128 00:13:50,463 --> 00:13:54,401 (薫) じゃあ どうして? 教えてください 129 00:13:54,467 --> 00:13:58,405 あなたは なぜ別れようとするのですか? 130 00:13:58,471 --> 00:14:00,407 あんなにも 私のことを→ 131 00:14:00,473 --> 00:14:03,476 大切に してくれていたではないですか 132 00:14:05,478 --> 00:14:12,352 私は あなたのことを 心底 愛しております 133 00:14:12,419 --> 00:14:15,422 別れたくはありません 134 00:14:17,424 --> 00:14:21,428 それは 私だって… 135 00:14:28,435 --> 00:14:30,370 (英司) ウワー! 136 00:14:30,437 --> 00:14:32,372 ウワ ウワ ウワ…! 137 00:14:32,439 --> 00:14:34,374 お願いだ! 138 00:14:34,441 --> 00:14:37,377 一刻も早く この家から出てってくれ! 139 00:14:37,444 --> 00:14:41,381 私の前から姿を消してくれ! 140 00:14:41,448 --> 00:14:45,385 ウー! ウッ ウッ…! 141 00:14:45,452 --> 00:14:47,387 ウワー! ウワー! 出てけ! 142 00:14:47,454 --> 00:14:49,389 ウワー! 出てってくれ! 143 00:14:49,456 --> 00:14:52,392 ウー…! 出てけ! 144 00:14:52,459 --> 00:14:56,396 ウッ ウッ ウッ…! 145 00:14:56,463 --> 00:14:59,399 (薫) ハァ ハァ… 146 00:14:59,466 --> 00:15:01,401 <そのとき→ 147 00:15:01,468 --> 00:15:06,473 私の中で 何かが音を立てて 崩れ落ちた> 148 00:15:09,409 --> 00:15:14,414 <誰かに突き動かされるような 感覚だった> 149 00:15:20,420 --> 00:15:25,425 (薫) <そのあとのことは 断片的にしか覚えていない> 150 00:15:29,429 --> 00:15:31,364 グアッ! 151 00:15:31,431 --> 00:15:33,366 ウッ! 152 00:15:33,433 --> 00:15:35,435 ウアッ! 153 00:15:37,437 --> 00:15:42,442 (薫) ハァ ハァ ハァ… 154 00:15:42,442 --> 00:15:59,459 ♪~ 155 00:15:59,459 --> 00:16:06,466 (薫) <それは 昭和45年10月21日のことだった> 156 00:16:09,402 --> 00:16:12,339 それで その女性は どうなったんでしょうか? 157 00:16:12,405 --> 00:16:16,343 もちろん 逮捕されました 158 00:16:16,409 --> 00:16:19,346 刑務所に入ったと聞いております 159 00:16:19,412 --> 00:16:24,351 どうして 夫は 薫さんと 別れたかったんでしょうか? 160 00:16:24,417 --> 00:16:26,353 さあ… 161 00:16:26,419 --> 00:16:31,358 その先のことは 私は知りませんよ 162 00:16:31,424 --> 00:16:36,363 でも 何とも皮肉な話だね 163 00:16:36,429 --> 00:16:43,370 結局 その旦那さんは 妻と別れることができた 164 00:16:43,436 --> 00:16:46,439 望みどおりにね 165 00:16:51,444 --> 00:16:58,451 やっぱり 榎様には 誰にも逆らえないんだね 166 00:17:02,455 --> 00:17:06,393 夫は なぜ 薫さんと 別れたかったのでしょう 167 00:17:06,459 --> 00:17:09,329 他に女性がいたわけでもないし 168 00:17:09,396 --> 00:17:11,331 さあな 169 00:17:11,398 --> 00:17:14,334 男女の機微は あれこれ 詮索してもしかたない 170 00:17:14,401 --> 00:17:16,336 当事者同士にしか 分からないものだからな 171 00:17:16,403 --> 00:17:18,338 あれ? 172 00:17:18,405 --> 00:17:22,409 先輩って 男女の機微についても お詳しいんでしたっけ? 173 00:17:23,410 --> 00:17:27,414 ンンッ… もちろん 君よりは 多少 174 00:17:30,417 --> 00:17:33,353 そういえば 縁切榎があった ここ板橋でも→ 175 00:17:33,420 --> 00:17:36,356 かつて 恐ろしい事件が あったことが報じられた 176 00:17:36,423 --> 00:17:39,359 恐ろしい事件? 177 00:17:39,426 --> 00:17:42,362 もらい子殺しだ (璃々子) もらい子殺し? 178 00:17:42,429 --> 00:17:48,368 養育費目当てに養子を引き取り 殺害するという犯罪だ 179 00:17:48,435 --> 00:17:50,370 昔は 子供を養子に出すときは→ 180 00:17:50,437 --> 00:17:54,374 いくばくかの養育費をつけて 渡すのが一般的だった 181 00:17:54,441 --> 00:17:56,376 でも 昭和の初めごろ→ 182 00:17:56,443 --> 00:17:59,379 それを悪用して 金品を受け取った後→ 183 00:17:59,446 --> 00:18:03,450 もらい子を殺害するという 犯罪が横行していたんだ 184 00:18:04,451 --> 00:18:09,322 金銭目的で 子供を殺したということですか? 185 00:18:09,389 --> 00:18:12,325 どうして そんなことを… 186 00:18:12,392 --> 00:18:14,327 当時は 日本全体が貧しかったんだ 187 00:18:14,394 --> 00:18:18,331 そんなことをしなければ… 188 00:18:18,398 --> 00:18:22,335 生きていけなかった人が いたんだろう 189 00:18:22,402 --> 00:18:26,339 やりきれない現実ですね 190 00:18:26,406 --> 00:18:32,345 命を授かったばかりの子供らが 無残にも殺されていたなんて 191 00:18:32,412 --> 00:18:38,418 私たちが暮らす この東京で そう遠くない過去に 192 00:18:39,419 --> 00:18:41,354 そういえば さっき→ 193 00:18:41,421 --> 00:18:44,357 あの おばあさんが話してくれた 薫という女性 194 00:18:44,424 --> 00:18:49,362 彼女が生まれたのも この板橋でしたよね 195 00:18:49,429 --> 00:18:51,431 (女性) よいしょ 196 00:18:54,434 --> 00:18:56,436 ハァ… 197 00:18:58,438 --> 00:19:00,440 榎様 198 00:19:02,442 --> 00:19:09,382 今日は ここで 昔の話をしました 199 00:19:11,384 --> 00:19:15,388 夫を殺したときの話です 200 00:19:17,390 --> 00:19:23,396 (薫) あのときは 榎様を恨んだものでした 201 00:19:24,397 --> 00:19:27,333 榎様は なぜか… 202 00:19:27,400 --> 00:19:29,335 私の願いだけは→ 203 00:19:29,402 --> 00:19:33,406 聞いて くださらなかったのですから 204 00:19:35,408 --> 00:19:37,343 分かっています 205 00:19:37,410 --> 00:19:43,349 私が見殺しにして→ 206 00:19:43,416 --> 00:19:47,353 逃げてしまったからでしょう 207 00:19:47,420 --> 00:19:49,422 福男のことを 208 00:19:54,427 --> 00:19:56,362 (薫) いいんですよ 209 00:19:56,429 --> 00:20:03,436 もう全部 遠い昔の話ですから 210 00:20:08,441 --> 00:20:14,380 (薫) あのとき 夫が なぜ私を避けていたのか→ 211 00:20:14,447 --> 00:20:18,451 皆目 見当もつきませんでしたけど 212 00:20:19,452 --> 00:20:23,389 あの絵馬の意味を知ったとき… 213 00:20:23,456 --> 00:20:26,392 やっと… 214 00:20:26,459 --> 00:20:29,462 やっと分かったんです 215 00:21:05,498 --> 00:21:11,371 (薫)「妻には→ 216 00:21:11,437 --> 00:21:15,441 過去のゆか」 217 00:21:17,443 --> 00:21:20,380 「憂い」 218 00:21:20,446 --> 00:21:23,383 「怒る」 219 00:21:23,449 --> 00:21:26,452 「怖い」 220 00:21:28,454 --> 00:21:32,458 「かなし」 221 00:21:38,464 --> 00:21:41,467 (薫)「かなし」… 222 00:21:45,471 --> 00:21:49,475 (薫) <そのとき 私は気が付いたのです> 223 00:21:50,476 --> 00:21:52,478 <絵馬の意味が…> 224 00:21:55,481 --> 00:22:00,486 (薫) <あのとき 夫が何を見たのか> 225 00:22:06,492 --> 00:22:08,361 (英司)〔ウワー!〕 226 00:22:08,428 --> 00:22:11,431 (薫) <彼は 何に おびえていたのか> 227 00:22:14,434 --> 00:22:17,370 (薫)「かなし」… 228 00:22:17,437 --> 00:22:20,440 「かなし」…? 229 00:22:20,440 --> 00:22:43,463 ♪~ 230 00:22:43,463 --> 00:22:49,469 (子供の笑い声) 231 00:22:53,473 --> 00:22:55,475 (薫) ハッ!? 232 00:23:08,421 --> 00:23:12,425 (薫)〔どうですか? お味のほうは〕 >> 〔ああ…〕 233 00:23:18,431 --> 00:23:22,435 (薫)〔今日は ちょっと暑いですね〕 >> 〔ああ…〕 234 00:23:22,435 --> 00:23:39,452 ♪~ 235 00:23:39,452 --> 00:23:41,387 (英司)〔ウワー!〕 236 00:23:41,454 --> 00:23:43,456 〔ウワ ウワ ウワ…!〕 237 00:23:48,461 --> 00:23:50,463 (薫) 福男? 238 00:23:50,463 --> 00:24:12,418 ♪~ 239 00:24:12,418 --> 00:24:17,423 {\an8}(薫) あの子は ずっと 私のそばにいたんですよ 240 00:24:18,424 --> 00:24:20,426 {\an8}そして 今も… 241 00:24:26,432 --> 00:24:30,369 (薫) この子は ずっと 片ときも… 242 00:24:30,436 --> 00:24:34,373 私から離れようとしないんです 243 00:24:34,440 --> 00:24:38,377 (福男の笑い声) 244 00:24:38,444 --> 00:24:45,384 (薫) 榎様は 私の願いだけは→ 245 00:24:45,451 --> 00:24:49,455 かなえて くださらなかったのですから 246 00:24:49,455 --> 00:24:59,465 ♪~ 247 00:24:59,465 --> 00:25:06,472 (福男の笑い声) 248 00:25:11,410 --> 00:26:11,404 ♪~ 249 00:26:11,404 --> 00:26:15,408 {\an8}(修平) 事件や事故現場に 必ず現れる女 250 00:26:16,409 --> 00:26:18,344 {\an8}(奈緒) 殺される 助けて 251 00:26:18,411 --> 00:26:21,347 {\an8}(修平) 通り魔事件と この鈴ヶ森刑場とは どんな関係があるんですか? 252 00:26:21,414 --> 00:26:24,350 {\an8}あの場所に封印された恐ろしい力 253 00:26:24,417 --> 00:26:27,353 {\an8}呪いや怨念は 途切れることなく 連鎖しているということです 254 00:26:27,420 --> 00:26:29,355 {\an8}それで見つかったのか? 255 00:26:29,422 --> 00:26:32,358 {\an8}この東京で 君が探しているというものが 256 00:26:32,425 --> 00:26:36,429 {\an8}(修平) ちょっと待ってください あなたは 一体 何者なんです