1 00:00:00,000 --> 00:00:04,000 ♪♪~(テーマ音楽) 2 00:00:04,000 --> 00:00:09,340 ♪♪~ 3 00:00:11,890 --> 00:00:15,730 ♪♪「見つめてる 夢は今」 4 00:00:15,730 --> 00:00:19,720 ♪♪「夜明け前の遠い空」 5 00:00:19,720 --> 00:00:23,550 ♪♪「確かめるように 照らし出すよ」 6 00:00:23,550 --> 00:00:27,220 ♪♪「歩く道程と その先を」 7 00:00:27,220 --> 00:00:31,230 ♪♪「陽は昇り 繰り返し」 8 00:00:31,230 --> 00:00:35,400 ♪♪「終わりのない 涙はない」 9 00:00:35,400 --> 00:00:40,450 ♪♪「いつかはそう思えるから」 10 00:00:40,450 --> 00:00:42,570 ♪♪「生きるよ」 11 00:00:42,570 --> 00:00:45,730 ♪♪「BREAK OUT! BREAK OUT! 明日へのドア」 12 00:00:45,730 --> 00:00:50,230 ♪♪「開くカギは きっと君の手の中」 13 00:00:50,230 --> 00:00:53,730 ♪♪「BREAK OUT! BREAK OUT! つかみとれ未来」 14 00:00:53,730 --> 00:00:57,550 ♪♪「運命なんて きっと Make yourself」 15 00:00:57,550 --> 00:01:01,550 ♪♪「君次第」 16 00:01:06,060 --> 00:01:09,070 (大江 縁)僕一人だったら 考えられなかったです。 17 00:01:09,070 --> 00:01:11,070 (三浦清風)あれが 書道といえるか! 18 00:01:11,070 --> 00:01:14,240 わしが懇意にしてる寺が 鎌倉にある。 19 00:01:14,240 --> 00:01:16,220 お前たちに書道を教える。 20 00:01:16,220 --> 00:01:18,890 (望月結希)私 行きたいです! 21 00:01:18,890 --> 00:01:24,730 よ~し 合宿だ~! (望月結子)やる気 満々ね。 22 00:01:24,730 --> 00:01:28,070 うん。 何か どんどん 書道 好きになってきてさ。 23 00:01:28,070 --> 00:01:32,720 望月さんの「○」が あんまり きれいだったから…。 24 00:01:32,720 --> 00:01:35,390 親友もできたし→ 25 00:01:35,390 --> 00:01:39,230 もしかしたら 私も 自分の字が 好きになれるかもしれないんだ。 26 00:01:39,230 --> 00:01:41,230 そう。 よかったわね。 27 00:01:41,230 --> 00:01:46,550 (大江義之)へえ~ 縁が書道ねぇ。 筆 持ったこともないのに→ 28 00:01:46,550 --> 00:01:50,390 そんなもんに興味示すなんて さすが おれの息子だ。 29 00:01:50,390 --> 00:01:54,230 (大江英子)あんたは 書道部の マドンナが好きだっただけでしょ。 30 00:01:54,230 --> 00:01:58,400 お父さんも 書道部に 好きな子がいたの? 31 00:01:58,400 --> 00:02:02,700 「お父さんも」って お前もか? えっ? 32 00:02:04,400 --> 00:02:07,890 そういえば 義之 あなた 仕事見つかったの? 33 00:02:07,890 --> 00:02:09,890 3日も帰ってこなかったけど。 34 00:02:09,890 --> 00:02:12,890 もう こんな時間だ。 行かなきゃ。 35 00:02:16,380 --> 00:02:18,400 まだみたいね。 36 00:02:18,400 --> 00:02:20,890 (テレビ)「今年も また 書道甲子園が開催されます。→ 37 00:02:20,890 --> 00:02:24,560 こちらは 昨年の書道甲子園の もようです」。 38 00:02:24,560 --> 00:02:27,560 書道甲子園? 39 00:02:27,560 --> 00:02:31,230 (テレビ)「書道甲子園は 毎年1度 秋に開催され→ 40 00:02:31,230 --> 00:02:33,380 全国の高校書道家たちの→ 41 00:02:33,380 --> 00:02:37,240 よりすぐられた作品を展示する 書道展として有名です。→ 42 00:02:37,240 --> 00:02:41,060 全国各地から1万点以上の 応募の中 選ばれるのは…」。 43 00:02:41,060 --> 00:02:43,060 すごい…。 44 00:02:45,560 --> 00:02:58,220 ♪♪~ 45 00:02:58,220 --> 00:03:01,560 何か 鵠沼の人たち すごいですね。 46 00:03:01,560 --> 00:03:03,560 みんな真剣って感じ。 47 00:03:03,560 --> 00:03:06,070 (日野ひろみ)さすが 書の強豪校と いわれてるだけあるわね。 48 00:03:06,070 --> 00:03:09,400 (加茂杏子)マジかよ。 こんな中で 1週間も 書道ばっかりやるの? 49 00:03:09,400 --> 00:03:12,220 (三輪詩織) せっかくの夏休みなのに最悪。 50 00:03:12,220 --> 00:03:15,730 そう言わないで。 私たち 初めて合宿できたんだから。 51 00:03:15,750 --> 00:03:17,730 (笠置奈津子) おはようございます。 52 00:03:17,730 --> 00:03:20,230 (影山 智)おはようございます。 あっ 影山先生→ 53 00:03:20,230 --> 00:03:24,010 先日は ありがとうございました。 お陰で うちの学校も→ 54 00:03:24,010 --> 00:03:26,050 合宿の準備が 滞りなくできました。 55 00:03:26,050 --> 00:03:28,550 やはり 打ち合わせは 入念にしておきませんと→ 56 00:03:28,550 --> 00:03:31,740 合宿の成果が上がりませんので。 特に 事前の打ち合わせは→ 57 00:03:31,740 --> 00:03:35,060 大切ですから。 なるほど~。 そういうこと。 58 00:03:35,060 --> 00:03:37,230 (2人)ふ~ん。 59 00:03:37,230 --> 00:03:39,880 (せきばらい) え~ 紹介しよう。 60 00:03:39,880 --> 00:03:43,550 鵠沼学園 書道部顧問の 笠置先生だ。 よろしくね。 61 00:03:43,550 --> 00:03:45,890 (5人)よろしくお願いします。 62 00:03:45,890 --> 00:03:48,890 全員そろったようじゃのう。 63 00:03:50,730 --> 00:03:56,070 これから1週間 徹底的に 書に集中する生活をする。 64 00:03:56,070 --> 00:04:03,070 そして 最終日に寸評会をやる。 この1週間の練習の成果を→ 65 00:04:03,070 --> 00:04:06,890 1枚の紙に込めて提出するのだ。 66 00:04:06,890 --> 00:04:14,570 ここにいる21名で 1位から 21位までを ランクづけをする。 67 00:04:14,570 --> 00:04:17,720 ランクづけ。 順番つけるってか? 68 00:04:17,720 --> 00:04:19,840 (日野よしみ) 三浦先生。 ということは→ 69 00:04:19,840 --> 00:04:23,230 鵠沼と鈴里を 一緒に 寸評するということですか? 70 00:04:23,230 --> 00:04:27,900 そのとおりじゃ。 お前たちは 競うのが好きらしいからのう。 71 00:04:27,900 --> 00:04:31,400 別に好きじゃねえし。 72 00:04:31,400 --> 00:04:33,900 はい 三浦先生。 73 00:04:36,410 --> 00:04:39,390 何じゃ? この合宿で成果を上げたら→ 74 00:04:39,390 --> 00:04:41,890 私たちの高校を 書道甲子園 出場校に→ 75 00:04:41,890 --> 00:04:46,730 推薦していただけないでしょうか。 76 00:04:46,730 --> 00:04:50,240 (ざわめく鵠沼の一同) 77 00:04:50,240 --> 00:04:54,720 合宿と書道甲子園とは 関係がない。 78 00:04:54,720 --> 00:05:00,220 出場できる水準に達するのは 並大抵のことではないからのう。 79 00:05:05,050 --> 00:05:08,240 書道甲子園? 80 00:05:08,240 --> 00:05:14,390 書道甲子園に出ようなんて いくら何でも無謀よね。 81 00:05:14,390 --> 00:05:17,060 私たちが 去年 出場して 上位に入ったの。 82 00:05:17,060 --> 00:05:19,400 これだけの精鋭ぞろいだからよ。 83 00:05:19,400 --> 00:05:23,700 あなたたちじゃ 出場さえできないわ。 84 00:05:27,720 --> 00:05:31,060 部長。 何ですか? 書道甲子園って。 85 00:05:31,060 --> 00:05:35,230 日本中の高校書道部が目指す 最高峰の書道展よ。 86 00:05:35,230 --> 00:05:39,890 すごい作品が たくさん集まって 鳥肌が立つほど感動するの。 87 00:05:39,890 --> 00:05:42,630 日野ちゃんに 書道甲子園のこと 語らせたら 止まんないよ。 88 00:05:42,630 --> 00:05:44,390 キャラ 変わっちゃうんだから。 89 00:05:44,390 --> 00:05:46,220 そんなに すごい 書道展なんですか? 90 00:05:46,240 --> 00:05:48,390 僕も 今朝 テレビで見ました。 91 00:05:48,390 --> 00:05:51,390 高校生が書いているなんて 思えなくて びっくりしました。 92 00:05:51,390 --> 00:05:54,910 でしょ? この書道展は 個人の表彰だけじゃなくて→ 93 00:05:54,910 --> 00:05:57,550 学校の表彰もあるの。 学校を表彰? 94 00:05:57,570 --> 00:06:01,530 どういうことですか? 個人に 与えられる大賞とか優秀賞とか→ 95 00:06:01,550 --> 00:06:03,890 入選とかに 点数が配分されてるの。→ 96 00:06:03,890 --> 00:06:08,400 その合計点が 一番高い学校が 全国優勝ってことになるの。 97 00:06:08,400 --> 00:06:12,230 それで書道甲子園なんですね。 そう。 98 00:06:12,230 --> 00:06:16,240 私ね 書道甲子園に ずっと あこがれてたの。 99 00:06:16,240 --> 00:06:20,730 だけど うちは 部員が 団体出場 できる5人 そろわなかったのね。 100 00:06:20,730 --> 00:06:24,050 だから あきらめてたんだけど 今年は5人そろったじゃない? 101 00:06:24,050 --> 00:06:26,730 みんな 書道甲子園に 挑戦する気ないかな? 102 00:06:26,730 --> 00:06:30,070 面白そうですね! お前は いっつも そう短絡的に! 103 00:06:30,070 --> 00:06:33,220 僕も やってみたいです。 みんなで頑張りませんか? 104 00:06:33,220 --> 00:06:36,390 でもさ…。 そんな簡単なことじゃないでしょ。 105 00:06:36,390 --> 00:06:40,730 ええ 簡単じゃない。 書道甲子園に 団体で出すには→ 106 00:06:40,730 --> 00:06:44,720 書家の先生の推薦がいるの。 書家の先生って? 107 00:06:44,720 --> 00:06:46,740 三浦先生よ。 108 00:06:46,740 --> 00:06:50,740 この合宿は 推薦をもらうチャンスだと 思って 期待してるの。 109 00:06:50,740 --> 00:06:53,730 よ~し 出来た。 いいか? お前たち。 110 00:06:53,730 --> 00:06:57,060 書道甲子園は そんなに なまやさしいものじゃないぞ。 111 00:06:57,060 --> 00:07:00,570 おい 日野。 これが手本だ。 ありがとうございます。 112 00:07:00,570 --> 00:07:06,390 おお 楷書の名品といわれる 「雁塔聖教序」か。 113 00:07:06,390 --> 00:07:09,390 なかなかの出来じゃのう。 いや~ お恥ずかしいです。 114 00:07:09,390 --> 00:07:12,390 まだまだ未熟者ですから。 すばらしいです!→ 115 00:07:12,390 --> 00:07:15,060 楷書でありながら 流れるような筆勢を持つ→ 116 00:07:15,060 --> 00:07:17,230 「雁塔聖教序」の美しさを→ 117 00:07:17,230 --> 00:07:19,390 見事に再現なさっていると 思います。 118 00:07:19,390 --> 00:07:22,560 それほどでもないですよ。 119 00:07:22,560 --> 00:07:29,060 影山君。 お宅の1年生 2人にも これを書かせるつもりか? 120 00:07:29,060 --> 00:07:32,550 はい。 この前まで 「九成宮醴泉銘」を→ 121 00:07:32,550 --> 00:07:35,900 練習してたものですから 次の楷書の手本として→ 122 00:07:35,900 --> 00:07:39,390 「雁塔聖教序」が いいんじゃないかなと思いまして。 123 00:07:39,390 --> 00:07:42,890 まだまだ あやつらには 荷が重い。 124 00:07:47,400 --> 00:07:54,890 お前たち 1本でいい。 半紙に できるだけ太い線を書いてみよ。 125 00:07:54,890 --> 00:07:58,060 はい? さっさと書かんか! 126 00:07:58,060 --> 00:08:02,060 「一」ではないぞ。 ただの横線だぞ。 127 00:08:10,720 --> 00:08:17,730 望月。 力いっぱい 書けばいいってもんじゃないわい。 128 00:08:17,730 --> 00:08:20,060 大江のは ちっとも太くないぞ。 129 00:08:20,060 --> 00:08:23,070 そんなこと言われても…。 どうやって…。 130 00:08:23,070 --> 00:08:28,070 太く書くには 筆を少し傾けるんじゃよ。 131 00:08:35,560 --> 00:08:43,560 よ~し。 では 今度は 一番細い線を書いてみよ。 132 00:08:50,390 --> 00:08:53,560 しばらく わしが いいと言うまで それを書いておれ。 133 00:08:53,560 --> 00:08:56,230 線だけ? 134 00:08:56,230 --> 00:09:00,900 お前たち 書道が好きか? はい。 はい。 135 00:09:00,900 --> 00:09:03,560 うまくなりたいのか? (2人)はい! 136 00:09:03,560 --> 00:09:06,060 だったら それをやれ。 はい。 137 00:09:06,060 --> 00:09:08,560 「好きこそ物の上手なれ」。 138 00:09:15,380 --> 00:09:18,570 駄目だなぁ こりゃ。 139 00:09:18,570 --> 00:09:21,060 こんにちは。 こんにちは。 140 00:09:21,060 --> 00:09:24,710 先日は ありがとうございました。 いいえ。 いつでも言ってください。 141 00:09:24,710 --> 00:09:26,560 ありがとうございます。 142 00:09:35,240 --> 00:09:38,940 フン! やっぱ こいつら ダメダメね。 143 00:09:45,060 --> 00:09:50,050 お~ たくさん書いたなぁ。 よし じゃあ 次は→ 144 00:09:50,050 --> 00:09:54,120 このように できるだけ細い線で 「○」を6つ書くようにと→ 145 00:09:54,120 --> 00:09:57,560 清風先生が おっしゃってた。 え~? まだ お絵描き?! 146 00:09:57,560 --> 00:10:00,230 望月 お前! だ… だって→ 147 00:10:00,230 --> 00:10:02,400 私たちだけ 字を書かせてもらえないんじゃ→ 148 00:10:02,400 --> 00:10:05,060 寸評会で ビリに なっちゃうじゃないですか! 149 00:10:05,080 --> 00:10:10,400 これができたら書かせてやる。 いいか? できるだけ細くだぞ。 150 00:10:13,580 --> 00:10:18,400 (三輪)それにしてもさ 鵠沼の先生 すっごい きれいだよね。→ 151 00:10:18,400 --> 00:10:21,050 彼氏 いるのかなぁ。 (一同)さあ。 152 00:10:21,050 --> 00:10:25,050 あの~ 望月さんですよね? 153 00:10:25,050 --> 00:10:28,350 勅使河原君に 住んでるとこ 突然聞いたって。 154 00:10:28,370 --> 00:10:30,580 えっ? (三輪)大胆発言だったね。 155 00:10:30,580 --> 00:10:34,060 えっ いや だから あれは ちょっと事情があって…。 156 00:10:34,060 --> 00:10:36,730 事情って 何? え~? 157 00:10:36,730 --> 00:10:39,900 (勅使河原 亮)大江君と望月さんて 仲いいよね。 158 00:10:39,900 --> 00:10:45,390 えっ? 1年生 2人しかいないから。 159 00:10:45,390 --> 00:10:48,390 好きなんじゃないの? えっ? 160 00:10:48,390 --> 00:10:52,200 ほら パフォーマンスの時 「望月さんの字が好きだ」って→ 161 00:10:52,200 --> 00:10:53,570 大江君 言ってたじゃない。 162 00:10:53,570 --> 00:10:58,550 あれ 望月さんのことが好きだって 聞こえちゃってさ。 違いますよ! 163 00:10:58,550 --> 00:11:03,560 あれは ただ あの「○」が 本当に きれいだったから。 164 00:11:03,560 --> 00:11:06,260 そうなんだ。 そうですよ! 165 00:11:22,230 --> 00:11:29,070 よし。 2人とも 「○」は卒業だ。 やった! これで 字が書ける。 166 00:11:29,070 --> 00:11:31,400 2人とも これ見てみろ。→ 167 00:11:31,400 --> 00:11:34,560 これは 清風先生が 昨日 撮ったものだ。 168 00:11:34,560 --> 00:11:37,230 細い線を書き始めた時だな。 169 00:11:37,230 --> 00:11:41,060 そして これが おれが 今 撮ったものだ。→ 170 00:11:41,060 --> 00:11:46,720 違いが分かるか? 背筋が伸びてる? 171 00:11:46,720 --> 00:11:49,240 うん。 ほかには? 172 00:11:49,240 --> 00:11:53,080 筆の持ち方が 最初は 筆が斜めになってるけど→ 173 00:11:53,080 --> 00:11:55,060 こっちは立ってます。 174 00:11:55,060 --> 00:11:59,900 あっ それに ひじが高くなってる。 うん! そのとおり! 175 00:11:59,900 --> 00:12:04,720 いいか? 細い線を書こうと思うと 筆は立てなければ書けないのだ。 176 00:12:04,720 --> 00:12:08,560 そして きれいな「○」を書こうと 思うと 自然に背筋が伸びる。 177 00:12:08,560 --> 00:12:10,560 そうなると ひじの位置が高くなって→ 178 00:12:10,560 --> 00:12:12,900 肩の関節が よく動くようになるのだ! 179 00:12:12,900 --> 00:12:16,070 すご~い! 180 00:12:16,070 --> 00:12:21,070 それが… それが書を書くための 理想的な姿勢なのであ~る! 181 00:12:21,070 --> 00:12:24,920 たった1日半で 自然に 姿勢を身につけたんですね。 182 00:12:24,960 --> 00:12:29,390 はい! お前たち 清風先生の許可が出たところで→ 183 00:12:29,390 --> 00:12:31,730 次の段階に進むぞ。 184 00:12:31,730 --> 00:12:37,070 太い線を書くためには 筆を傾けなければならなかったな。 185 00:12:37,070 --> 00:12:40,910 そして 徐々に筆を立てていく。 186 00:12:40,910 --> 00:12:45,560 そして ギリギリまで線を細くして 上に抜く。 187 00:12:45,560 --> 00:12:50,070 このように 長~い二等辺三角形の ような形ができれば合格だ。 188 00:12:50,070 --> 00:12:54,240 書いてみろ。 えっ? 字じゃないの? 189 00:12:54,240 --> 00:12:58,070 えっ? だって 昨日 「○」ができたら→ 190 00:12:58,070 --> 00:13:02,080 字を教えてやるって言ったのに 何これ 今度は「△」? 191 00:13:02,080 --> 00:13:04,080 (鐘の音) 192 00:13:10,900 --> 00:13:15,720 う~ん! 193 00:13:15,720 --> 00:13:17,890 望月さん 大丈夫? 194 00:13:17,890 --> 00:13:22,760 こんな「△」書いてて ホントに うまくなるのかなぁ。 195 00:13:22,780 --> 00:13:24,550 (鐘の音) 196 00:13:29,720 --> 00:13:35,060 大江は うまくなってるな。 いいだろう。 字を書かせる。 197 00:13:35,060 --> 00:13:40,380 はい! あ~… 私は? 198 00:13:40,380 --> 00:13:42,570 望月は…→ 199 00:13:42,570 --> 00:13:45,570 駄目だ! 明日も それを練習しろ! 200 00:13:45,570 --> 00:13:48,560 (鐘の音とカラスの鳴き声) 201 00:13:48,560 --> 00:14:00,890 ♪♪~ 202 00:14:00,890 --> 00:14:05,390 ああ もう嫌! 家でも掃除なんかしないのに! 203 00:14:05,390 --> 00:14:08,850 もう~ 誰だよ 合宿なんか 行きたいって言ったヤツは! 204 00:14:08,870 --> 00:14:11,210 私です! 205 00:14:11,210 --> 00:14:15,050 書道甲子園 目指すなら ちょうど よかったじゃないですか。 206 00:14:15,050 --> 00:14:19,400 イチ ニ! イチ ニ! イチ ニ! どこ行くんですか? 207 00:14:19,400 --> 00:14:22,390 (笠置)ジョギングよ。 書道では姿勢が大事だからね。 208 00:14:22,390 --> 00:14:26,230 うちでは 背筋力をつけるために 毎朝 走ってるの。 毎朝ね! 209 00:14:26,230 --> 00:14:29,230 毎朝?! みんな 行くわよ! (一同)はい! 210 00:14:29,230 --> 00:14:31,530 イチ ニ! イチ ニ! 211 00:14:34,890 --> 00:14:38,390 絶対 嫌! この クソ暑いのに。 212 00:14:38,390 --> 00:14:41,000 何やってるんですか? 213 00:14:41,560 --> 00:14:43,560 よし! 214 00:14:43,560 --> 00:14:50,400 ♪♪~ 215 00:14:50,400 --> 00:14:52,890 望月さん… 先 行って…。 216 00:14:52,890 --> 00:14:56,060 大江君 鍛えないと 姿勢 身につかないよ。 217 00:14:56,060 --> 00:14:59,730 分かりました…。 頑張ります。 じゃあ お先に! 218 00:14:59,730 --> 00:15:01,730 はい! 219 00:15:03,570 --> 00:15:06,220 失礼します! 220 00:15:06,220 --> 00:15:08,570 ぬぅ~! 221 00:15:08,570 --> 00:15:19,060 ♪♪~ 222 00:15:19,160 --> 00:15:21,330 大江君 体力ないなぁ。 223 00:15:21,330 --> 00:15:24,320 何ていうかなぁ 私が見るところによると→ 224 00:15:24,320 --> 00:15:27,620 筋肉がないんだよ! ねっ? 225 00:15:35,500 --> 00:15:37,800 どうかしたんですか? 226 00:15:39,840 --> 00:15:43,660 書道甲子園に推薦するの 無理だって→ 227 00:15:43,660 --> 00:15:46,680 清風先生に 言われちゃったんだって。 228 00:15:46,680 --> 00:15:49,660 えっ? 229 00:15:49,660 --> 00:15:55,330 まあ… そうなんだ。 どうしてですか?! 230 00:15:55,330 --> 00:16:01,160 うん… 力不足だと。 231 00:16:01,160 --> 00:16:04,490 でもな 頑張って 力をつけたら→ 232 00:16:04,490 --> 00:16:08,830 来年には なんとかなるだろうって 先生 おっしゃってた。 233 00:16:08,830 --> 00:16:11,480 来年て…。 234 00:16:11,480 --> 00:16:15,680 私たちは 部活 引退してるわね。 だな。 235 00:16:23,330 --> 00:16:26,160 夢だったの。 236 00:16:26,160 --> 00:16:31,240 小学生のころ 大阪のおばさんちに行った時→ 237 00:16:31,240 --> 00:16:35,490 たまたま 書道甲子園を見たの。→ 238 00:16:35,490 --> 00:16:39,160 声も出ないほど 心が震えた。→ 239 00:16:39,160 --> 00:16:44,000 書って なんて すごいんだろうって。 240 00:16:44,000 --> 00:16:49,990 出品してた 高校生の おねえさんたちも キラキラしてた。→ 241 00:16:49,990 --> 00:16:57,490 私も あの一員になりたい! それが夢で 書道を始めたの。 242 00:17:00,830 --> 00:17:06,660 だけど その夢を 先に かなえたのは よしみだった。 243 00:17:06,660 --> 00:17:10,990 よしみは いつも 私のやることを やって 勝ちたがるの。 244 00:17:10,990 --> 00:17:15,830 よしみのこと うらやましいなんて 思ったこと 一度もなかった。 245 00:17:15,830 --> 00:17:20,490 けど 去年 鵠沼が 書道甲子園に行った時…→ 246 00:17:20,490 --> 00:17:24,490 うらやましくて たまらなかった。 247 00:17:24,490 --> 00:17:27,160 だから 今年 部員が5人になって→ 248 00:17:27,160 --> 00:17:31,000 その上 清風先生が 合宿で 指導してくださるって聞いた時→ 249 00:17:31,000 --> 00:17:36,070 今年こそ行けるんじゃないかって 思ったけど…→ 250 00:17:36,070 --> 00:17:38,070 駄目なんだね。 251 00:17:41,060 --> 00:17:43,060 日野ちゃん…。 252 00:17:44,830 --> 00:17:49,130 私たちが うまくないから…。 253 00:17:52,500 --> 00:17:55,490 私…。 清風先生に お願いしてきます! 254 00:17:55,490 --> 00:17:58,190 (住職)失礼します。 255 00:18:08,320 --> 00:18:13,150 何だ? 話があったんじゃないのか? 256 00:18:13,150 --> 00:18:15,990 はい。 257 00:18:15,990 --> 00:18:17,990 あの…。 258 00:18:20,660 --> 00:18:24,500 僕たち 新入生のせいでしょうか? 259 00:18:24,500 --> 00:18:30,510 書道甲子園に推薦しない訳か? はい。 260 00:18:30,510 --> 00:18:35,490 僕たちが 線から指導しなきゃ ならないような→ 261 00:18:35,490 --> 00:18:41,500 未熟者だからでしょうか? まあ そういうことだな。 262 00:18:41,500 --> 00:18:45,170 頑張ります。 どうか…。 263 00:18:45,170 --> 00:18:51,490 大江。 書の道は 一朝一夕で うまくなるものではない。 264 00:18:51,490 --> 00:18:53,500 はい それは…。 265 00:18:53,500 --> 00:18:55,800 お前も出たいのか? 266 00:18:58,570 --> 00:19:00,570 はい。 267 00:19:06,170 --> 00:19:12,160 僕は プリンスエドワード島で育ちました。 268 00:19:12,160 --> 00:19:17,990 その時 祖母が送ってくれる手紙が 来るのが楽しみでした。 269 00:19:17,990 --> 00:19:23,660 筆で書いた あの優しい字で。 270 00:19:23,660 --> 00:19:27,660 祖母の字が 大好きなんです。 271 00:19:31,670 --> 00:19:35,320 テレビで 初めて書道甲子園を見て→ 272 00:19:35,320 --> 00:19:40,340 何というか… 感動しました。 273 00:19:40,340 --> 00:19:44,500 どの作品も すごくきれいで でも優しかったり→ 274 00:19:44,500 --> 00:19:50,990 荒々しかったり 面白かったり いろんな字があって…。 275 00:19:50,990 --> 00:19:58,160 部長さんが出場したいっていう 気持ち すごく分かったんです。 276 00:19:58,160 --> 00:20:06,000 いつか あそこに 自分の作品も並べてみたいって。 277 00:20:06,000 --> 00:20:10,670 だから みんなと… 鈴里のみんなと一緒に→ 278 00:20:10,670 --> 00:20:13,660 あの場所に出たいんです。 279 00:20:13,660 --> 00:20:17,660 「母」の字を みんなで書いた時のように→ 280 00:20:17,660 --> 00:20:22,730 力を合わせれば 頑張れるんじゃ ないかと思うんです。 281 00:20:22,730 --> 00:20:24,840 だがな 大江…。 282 00:20:24,840 --> 00:20:27,670 失礼します! 283 00:20:27,670 --> 00:20:30,670 私からも お願いします! 284 00:20:32,730 --> 00:20:34,830 私たちが下手だから→ 285 00:20:34,830 --> 00:20:38,480 先輩たちが書道甲子園に 出られないのは たまりません! 286 00:20:38,480 --> 00:20:42,990 しかし…。 おじいちゃん… 先生も→ 287 00:20:42,990 --> 00:20:48,060 おっしゃっていたじゃないですか。 「好きこそ物の上手なれ」って。 288 00:20:48,060 --> 00:20:52,560 私たちの「好き」が どこまで行くか見てください! 289 00:20:54,830 --> 00:20:59,490 分かった。 お前たちを推薦しよう。 (2人)えっ? 290 00:20:59,490 --> 00:21:05,830 ありがとうございます! ただし 最終日の寸評会で→ 291 00:21:05,830 --> 00:21:13,330 上位5位までに 鈴里5人のうち 2人が入ること。 それが条件だ。 292 00:21:13,330 --> 00:21:19,510 この条件を クリアーすれば推薦する。 部長さんは間違いないし→ 293 00:21:19,510 --> 00:21:24,010 あとは 加茂先輩か三輪先輩が 5位以内に入ればいいのよ! 294 00:21:26,160 --> 00:21:28,170 ああ それから→ 295 00:21:28,170 --> 00:21:31,910 5人のうち1人でも 最下位に なったら 推薦はなしじゃ。 296 00:21:31,960 --> 00:21:33,490 えっ? それは? 297 00:21:33,490 --> 00:21:38,490 お前たちの「好き」が どこまで行くか 見せてくれ。 298 00:21:41,160 --> 00:21:44,330 (2人)え~っ?! うちらが 5位以内に?! 299 00:21:44,330 --> 00:21:47,990 無理でしょう。 えっ? そうなんですか? 300 00:21:47,990 --> 00:21:51,990 それに ビリを出さないっていうのもな。 301 00:21:51,990 --> 00:21:58,830 えっ? 私?! やっぱり 私っすか…。 302 00:21:58,830 --> 00:22:03,170 正直 お前 ヤバいな。 うそ…。 303 00:22:03,170 --> 00:22:05,490 でも 挑戦して駄目なら→ 304 00:22:05,490 --> 00:22:08,010 まだ あきらめられるんじゃ ないですか? 305 00:22:08,010 --> 00:22:13,710 うん。 私は みんなで挑戦したい。 部長~! 306 00:22:18,650 --> 00:22:22,820 日野ちゃん このために 頑張ってきたんだもんな。 307 00:22:22,820 --> 00:22:27,160 よしみが 書道甲子園 行った時は 悔しかったわよね。 308 00:22:27,160 --> 00:22:29,830 先輩…。 309 00:22:29,830 --> 00:22:33,330 ここで引き下がるのは 逃げるみたいで… やだな。 310 00:22:33,330 --> 00:22:35,820 そうね。 311 00:22:35,820 --> 00:22:38,820 いっちょ やったるか! 312 00:22:40,820 --> 00:22:44,160 みんな 最終日に向けて 頑張りましょう! 313 00:22:44,160 --> 00:22:48,160 オッス! 「柔道部じゃない」って 言ってんだろ! 314 00:23:07,320 --> 00:23:10,490 あっ ごめんなさい 勝手に見てて。 315 00:23:10,490 --> 00:23:12,500 ううん 全然。 316 00:23:12,500 --> 00:23:17,700 見せてもらっても いいですか? うん いいよ。 317 00:23:23,480 --> 00:23:28,320 いいなぁ こんなに書けたら。 私なんか いつになったら→ 318 00:23:28,320 --> 00:23:30,660 こんなに きれいな字が 書けるようになるんだろう。 319 00:23:30,660 --> 00:23:33,840 そういえば 望月さんたち 面白いこと やってるよね。 320 00:23:33,840 --> 00:23:38,830 あの 長い三角形 書くやつ。 え~っ? 全然 面白くないですよ。 321 00:23:38,830 --> 00:23:41,670 ぶっちゃけ あんなことやってて 意味があるのかなぁ。 322 00:23:41,670 --> 00:23:46,500 いや 意味 分かんないし。 私 このまま寸評会で ビリになって→ 323 00:23:46,500 --> 00:23:48,820 みんなに迷惑かけちゃうんじゃ ないかって思うと→ 324 00:23:48,820 --> 00:23:54,160 心配で たまらないですよ! 「△」 意味あるよ。 えっ? 325 00:23:54,160 --> 00:23:57,500 つまりね こういうことだと思うんだ。 326 00:23:57,500 --> 00:24:01,170 まず 「一」は書けるよね? はい。 327 00:24:01,170 --> 00:24:05,170 でも ハネ。 328 00:24:08,490 --> 00:24:10,690 それから 左はらい。 329 00:24:14,500 --> 00:24:17,000 そして 右はらい。 330 00:24:20,840 --> 00:24:24,660 永字八法? うん。 このハネと 左はらい→ 331 00:24:24,660 --> 00:24:27,770 それから 右はらい。 この3つに共通してるのは→ 332 00:24:27,810 --> 00:24:31,170 線の先端が 鋭く とがってるってことだよね。 333 00:24:31,170 --> 00:24:33,150 初心者と経験者の違いが 出てくるのって→ 334 00:24:33,150 --> 00:24:36,320 こういうところじゃない? そう。 そこで いつも失敗するの。 335 00:24:36,320 --> 00:24:41,120 初心者は ハネのところで ホントに ハネちゃう。 こうやって。 336 00:24:44,160 --> 00:24:49,000 でも 本当は ハネは ハネない。 ハネない? 337 00:24:49,000 --> 00:24:54,820 うん。 いったん筆を押さえた後 左上に向かって ずらしながら→ 338 00:24:54,820 --> 00:24:59,330 スッと持ち上げる感じ。 ホントだ。 きれい。 339 00:24:59,330 --> 00:25:01,980 はらいも 言葉だけ聞くと 勢いがあるから→ 340 00:25:02,000 --> 00:25:05,500 筆を速く動かしそうだけど 実は そんなに速くない。 341 00:25:05,500 --> 00:25:08,320 一定のスピードで筆を動かしながら→ 342 00:25:08,320 --> 00:25:11,660 紙から 徐々に 持ち上げていく感じ。 343 00:25:11,660 --> 00:25:14,660 あっ それって…。 344 00:25:14,660 --> 00:25:17,160 望月さんたちがやってる三角形と 同じだよ。 345 00:25:17,160 --> 00:25:19,500 じゃあ あれを練習したら→ 346 00:25:19,500 --> 00:25:21,830 ハネや はらいが うまくなってるってこと? 347 00:25:21,830 --> 00:25:23,430 書いてみたら?→ 348 00:25:23,470 --> 00:25:25,690 最後まで。 349 00:25:26,990 --> 00:25:30,160 そうそう そうそう。 350 00:25:32,990 --> 00:25:35,690 そうそう そうそう。 351 00:25:38,500 --> 00:25:43,500 あ~。 どう? ホントだ。 全然違う! でしょ? 352 00:25:43,500 --> 00:25:52,330 ♪♪~ 353 00:25:52,330 --> 00:25:54,330 やっぱり…。 354 00:25:56,170 --> 00:25:58,990 勅使河原君? うん? 355 00:25:58,990 --> 00:26:02,490 あっ いや 何でもないです。 356 00:26:02,490 --> 00:26:06,330 よし。 じゃあ もう一枚 書いてみようか。 はい。 357 00:26:06,330 --> 00:26:27,330 ♪♪~ 358 00:26:27,330 --> 00:26:32,390 おっ。 たくさん書いたな 望月。 はい。 359 00:26:32,390 --> 00:26:36,820 あれ? 大江は あんまり上達してないな。 360 00:26:36,820 --> 00:26:38,830 はい…。 361 00:26:38,830 --> 00:26:42,870 はい は~い。 午前の練習は これで終わりよ。 362 00:26:42,870 --> 00:26:44,670 はい! 363 00:26:44,670 --> 00:26:48,670 (加茂 三輪)イェ~イ! 海だ 海だ~! 364 00:26:48,670 --> 00:26:50,990 (影山)何だよ! 急に 海来て はしゃぎだして! 365 00:26:50,990 --> 00:26:53,660 (加茂)やっぱさ 夏といえば 海だよね 三輪ちゃん! 366 00:26:53,660 --> 00:26:55,840 そういうこと! 「息抜きも大事」なんて→ 367 00:26:55,860 --> 00:26:57,830 じいちゃんも たまには いいこと言うわよね! 368 00:26:57,830 --> 00:27:00,830 よ~し! 海だ~! 行くぞ~! 369 00:27:00,830 --> 00:27:05,670 おい 望月! 私たちも行きましょう! 370 00:27:05,670 --> 00:27:15,670 ♪♪~ 371 00:27:26,320 --> 00:27:30,160 (拍手) 372 00:27:30,160 --> 00:27:33,500 わ~ すご~い! これ 大江君が作ったの? 373 00:27:33,500 --> 00:27:39,150 はい。 カナダでは 砂の城コンテストに 出たこともあったんです。 374 00:27:39,150 --> 00:27:42,660 (ひろみ)へえ~ すごいねぇ。 (加茂)ほら 日野ちゃん! 375 00:27:42,660 --> 00:27:47,660 今 行く! ねえねえ 大江君 すごいよ! 376 00:27:50,000 --> 00:27:56,820 ほう~。 お前は こういうのを コツコツ作るのが得意なようじゃのう。 377 00:27:56,820 --> 00:28:01,160 得意というか 好きです。 378 00:28:01,160 --> 00:28:06,160 「好きこそ物の上手なれ」。 大したもんじゃ。 379 00:28:08,480 --> 00:28:15,490 でも… 書道は なかなか上達しません。 380 00:28:15,490 --> 00:28:17,690 なぜだと思う? 381 00:28:24,000 --> 00:28:28,000 集中力が足りないからかと。 382 00:28:28,000 --> 00:28:33,320 いいや。 楽しめばいいだけのことじゃ。 383 00:28:33,320 --> 00:28:36,830 えっ? 紙と筆に対して→ 384 00:28:36,830 --> 00:28:42,500 無我夢中になって楽しむ。 それが 上達の早道じゃ。 385 00:28:42,500 --> 00:28:45,840 「紙と筆に 無我夢中になって」。 386 00:28:45,840 --> 00:28:54,500 すると 無になって 雑念が消える。 雑念が? 387 00:28:54,500 --> 00:29:01,670 お前は 書が好きなんじゃろ? だったら それが できるはずだ。 388 00:29:01,670 --> 00:29:21,320 ♪♪~ 389 00:29:21,320 --> 00:29:24,830 おっ 何か つかんだみたいだな 大江。 390 00:29:24,830 --> 00:29:31,980 はい。 楽しくなってきました。 ホントだ。 上達してる! 391 00:29:31,980 --> 00:29:34,990 私は まだ 「△」だよ。 392 00:29:34,990 --> 00:29:40,690 (英子)清風先生。 おお。 アハハハハ。 393 00:29:42,990 --> 00:29:48,650 孫は… 縁は どうでしょう。 頑張ってますか? 394 00:29:48,650 --> 00:29:53,740 はい。 「○」と「△」を書かせました。 まあ アハハハハ。 395 00:29:53,740 --> 00:30:00,160 先生のご指導方法は 何年たっても お変わりありませんのねぇ。 396 00:30:00,160 --> 00:30:03,500 はい。 ものになるかもしれないと→ 397 00:30:03,500 --> 00:30:08,300 この鼻が におう者には ずっと同じ指導です。 398 00:30:24,500 --> 00:30:30,300 あっ。 どうしたの? 練習しようと思って。 399 00:30:33,490 --> 00:30:37,360 2人もいたの? 部長さんは? 400 00:30:37,420 --> 00:30:39,160 私も練習。 401 00:30:42,170 --> 00:30:45,160 ≪(加茂)ちょっと 三輪ちゃん 何やってんの? 402 00:30:45,160 --> 00:30:48,660 (三輪)練習すんのよ。 私と同じこと考えてるね。 403 00:30:48,660 --> 00:30:50,660 1年生が頑張ってるのに→ 404 00:30:50,660 --> 00:30:53,190 私たちが 日野ちゃんの夢 壊したくないもんね。 405 00:30:53,230 --> 00:30:56,170 (加茂)そうだよなぁ。 406 00:30:56,170 --> 00:30:59,670 うわ~! びっくりした! お先です。 407 00:30:59,670 --> 00:31:02,510 (三輪)びっくりさせないでよ もう。 408 00:31:02,510 --> 00:31:05,830 (加茂)ドキドキした。 409 00:31:05,830 --> 00:31:07,830 みんな…。 410 00:31:07,830 --> 00:31:11,150 どうしたの 日野ちゃん! もしかして また→ 411 00:31:11,150 --> 00:31:14,820 清風のクソジジイに 何か言われた? また よしみに いじわるされた? 412 00:31:14,820 --> 00:31:17,820 違うの。 私 うれしくて…。 413 00:31:17,820 --> 00:31:20,840 書道甲子園に出るのが 夢だったけど→ 414 00:31:20,840 --> 00:31:24,160 それを こうやって みんなで一緒に頑張れるから→ 415 00:31:24,160 --> 00:31:28,150 それが できるなんて…。 416 00:31:28,150 --> 00:31:33,500 部長。 私も さっき 1人で練習してて→ 417 00:31:33,500 --> 00:31:39,700 実は ちょっと心細かったです。 でも みんなが来てくれて…。 418 00:31:41,830 --> 00:31:44,000 部長が 書道甲子園に行きたいって→ 419 00:31:44,000 --> 00:31:48,170 こういうことだったから なんですね。 うん。 420 00:31:48,170 --> 00:31:52,160 まだ時間はあります。 みんなで頑張りましょう。 421 00:31:52,160 --> 00:31:54,330 (望月 加茂)オッス! 加茂ちゃん→ 422 00:31:54,330 --> 00:31:58,000 柔道部じゃないってば! (廊下を走る音) 423 00:31:58,000 --> 00:32:03,830 わあ! お前ら ここにいたのか。 清風先生から OK出たぞ。 424 00:32:03,830 --> 00:32:08,670 推薦もらえるんですか?! えっ? いやいや 違うよ! 425 00:32:08,670 --> 00:32:11,490 望月 字 書いていいって。 それかよ! 426 00:32:11,490 --> 00:32:16,150 全く 影山 紛らわしいんだから。 そんなこと言われても…。 427 00:32:16,150 --> 00:32:18,450 これな 手本。 428 00:32:21,840 --> 00:32:27,660 よかった~! これで 「△」の呪いが解けた! 429 00:32:27,660 --> 00:32:57,660 ♪♪~ 430 00:33:00,990 --> 00:33:07,330 それでは これから15分で 寸評会に出す作品を書いてもらう。 431 00:33:07,330 --> 00:33:12,320 この1週間の練習の成果を その1枚に込めてほしい。 432 00:33:12,320 --> 00:33:15,660 それでは よ~い 始め! 433 00:33:15,660 --> 00:33:44,170 ♪♪~ 434 00:33:44,170 --> 00:33:49,170 全員 作品を提出したな? (一同)はい! 435 00:33:52,180 --> 00:33:54,500 これから審査を始める。 436 00:33:54,500 --> 00:33:57,330 一枚一枚 見ていって→ 437 00:33:57,330 --> 00:33:59,320 よいものから 順になるように→ 438 00:33:59,320 --> 00:34:01,340 並べ替えていく。 439 00:34:01,340 --> 00:34:04,510 あそこが ビリだ。 440 00:34:04,510 --> 00:34:06,490 はい。 441 00:34:06,490 --> 00:34:10,490 じゃあ 影山君 笠置君 手伝ってくれたまえ。 442 00:34:10,490 --> 00:34:12,490 (2人)はい。 443 00:34:17,840 --> 00:34:21,840 それは うちの生徒ですから お二人で審査なさってください。 444 00:34:21,840 --> 00:34:24,490 自分とこの生徒は 審査しないんだ。 445 00:34:24,490 --> 00:34:26,490 えこひいき するからだろ。 446 00:34:26,490 --> 00:34:30,690 これは… この辺ですね。 うん。 447 00:34:33,820 --> 00:34:38,120 これは うちの生徒のだ。 笠置先生 お願いします。 はい。 448 00:34:40,660 --> 00:34:42,660 日野ちゃんのだ! 449 00:34:44,660 --> 00:34:49,360 (小声で)1番 1番 1番 1番。 450 00:34:57,340 --> 00:35:01,500 やった~! やった~! 部長さん やりましたね! 451 00:35:01,500 --> 00:35:05,500 部長! まあ 今回は いいわ。 452 00:35:05,500 --> 00:35:09,320 私は 書道甲子園に 焦点を合わせてるから。 453 00:35:09,320 --> 00:35:34,400 ♪♪~ 454 00:35:34,400 --> 00:35:36,740 (笠置) もう ほとんど終わりですね。 455 00:35:36,780 --> 00:35:39,500 これも うちのなんで お願いします。 456 00:35:41,500 --> 00:35:44,700 あっ。 あれ 私のだ。 457 00:35:46,820 --> 00:35:48,820 神様! 458 00:35:57,500 --> 00:36:01,840 (加茂)もしかして ビリに向かってる? うそ! 459 00:36:01,840 --> 00:36:28,330 ♪♪~ 460 00:36:28,330 --> 00:36:32,670 よかった~! ビリじゃないです! 461 00:36:32,670 --> 00:36:34,660 バンザ~イ! 462 00:36:34,660 --> 00:36:37,490 ビリじゃなくて あんなに喜ぶなんて…。 463 00:36:37,490 --> 00:36:40,660 1人でも ビリになってしまうと 書道甲子園の推薦→ 464 00:36:40,660 --> 00:36:43,160 もらえないからです。 ふ~ん。 465 00:36:43,160 --> 00:36:45,160 私のだ! 466 00:36:56,160 --> 00:37:01,150 11位か…。 ごめん。 5位は遠いわ。 467 00:37:01,150 --> 00:37:04,820 あとは 加茂ちゃんと 大江君の作品ね。 468 00:37:04,820 --> 00:37:07,660 あれ 私のだ! 469 00:37:07,660 --> 00:37:12,660 5位以内に入りますように! 470 00:37:12,700 --> 00:37:16,990 杏子が うちの部員抜かして 5位入賞は ありえないっしょ。 471 00:37:20,830 --> 00:37:24,990 ほら! ハハハハ! ごめ~ん。 472 00:37:24,990 --> 00:37:28,990 残っているのは あと2枚だな。 はい。 473 00:37:28,990 --> 00:37:35,330 あと審査されてないのは 大江君の 作品と 勅使河原君の作品ね。 474 00:37:35,330 --> 00:37:38,000 はい。 475 00:37:38,000 --> 00:37:40,500 (笠置)お願いします。 (影山)はい。 476 00:37:43,660 --> 00:37:45,660 う~ん…。 477 00:38:01,990 --> 00:38:04,330 勅使河原君が5位…。 478 00:38:04,330 --> 00:38:07,630 これが最後です。 お願いします。 はい。 479 00:38:09,980 --> 00:38:11,980 縁のだ! 480 00:38:16,490 --> 00:38:19,990 えっ? 大江君の 上位じゃん。 481 00:38:25,000 --> 00:38:31,160 6位? あとちょっとだったのに! 482 00:38:31,160 --> 00:38:33,160 待て。 483 00:38:47,990 --> 00:38:50,010 どういうこと? 484 00:38:50,010 --> 00:38:53,330 大江君の作品 勅使河原君と競り合ってる? 485 00:38:53,330 --> 00:38:56,330 うそだろ? 見比べてるもん。 486 00:38:59,670 --> 00:39:03,670 勅使河原が あんなヤツに負けるわけない! 487 00:39:17,330 --> 00:39:20,320 (一同)えっ?! 488 00:39:20,320 --> 00:39:22,660 何で? 489 00:39:22,660 --> 00:39:26,160 先生! 何で 勅使河原が 6位なんですか? 490 00:39:26,160 --> 00:39:33,320 全然 納得できません! 見てみろ。 491 00:39:33,320 --> 00:39:38,170 宋の時代を代表する書家 米芾の「蜀素帖」。 492 00:39:38,170 --> 00:39:41,840 隙がなく巧みで 美しい行書じゃ。 493 00:39:41,840 --> 00:39:45,980 一見 それを 見事に 臨書しているようにも見えるが→ 494 00:39:45,980 --> 00:39:50,980 この部分の筆運びに 迷いがある。 495 00:39:53,650 --> 00:39:56,850 「紙と筆に 無我夢中になって」。 496 00:39:58,490 --> 00:40:05,170 米芾の書は 豪快奔放の 筆運びが特徴じゃ。 497 00:40:05,170 --> 00:40:08,340 字の形を きちっと とらえるだけではなく→ 498 00:40:08,340 --> 00:40:12,510 行書のリズムを持って 流れるように書かなければ→ 499 00:40:12,510 --> 00:40:17,510 このように 一文字一文字が バラバラになってしまう。 500 00:40:21,830 --> 00:40:24,630 わしの目は ごまかせんぞ。 501 00:40:26,340 --> 00:40:29,510 お教えいただき ありがとうございます。 502 00:40:29,510 --> 00:40:35,160 うそでしょ? よって あの書が5位じゃ。 503 00:40:35,160 --> 00:40:37,660 やった~! すげえ! 504 00:40:37,660 --> 00:40:40,650 いいとこ持ってくヤツだね 縁ちゃん! 505 00:40:40,650 --> 00:40:45,990 ♪♪~ 506 00:40:45,990 --> 00:40:49,990 はい。 面接会場は? はい。 あっ ちょっと待ってくださいね。 507 00:40:49,990 --> 00:40:56,290 今 メモ用紙 出しますんで。 はい。 え~っとですね… はい。 508 00:40:59,840 --> 00:41:02,320 [TEL]もしもし? もしもし? 509 00:41:02,320 --> 00:41:07,120 ああ… もしもし? ええ 住… 住所です。 510 00:41:24,330 --> 00:41:48,340 ♪♪~ 511 00:41:48,340 --> 00:41:50,320 大江君! 512 00:41:50,320 --> 00:41:55,330 ♪♪~ 513 00:41:55,330 --> 00:41:58,830 先輩 自分たちの荷物くらい 持ったらどうですか? 514 00:41:58,830 --> 00:42:03,170 嫌よ。 あ~ アイス食べたくねえ? 515 00:42:03,170 --> 00:42:06,340 あんたたち こうなったら容赦しない。 516 00:42:06,340 --> 00:42:08,510 容赦しないって どういうことだよ? 517 00:42:08,510 --> 00:42:11,490 書道甲子園で会いましょう。 518 00:42:11,490 --> 00:42:14,660 アマチャンは通用しないってこと 思い知らせてやる! 519 00:42:14,660 --> 00:42:17,860 こっちこそ 負けませんから! 520 00:42:25,320 --> 00:42:31,020 あやつらには 書道甲子園への道は まだまだ 前途多難じゃのう。 521 00:42:36,170 --> 00:42:38,820 書道部は しばらく休部にします。 522 00:42:38,820 --> 00:42:41,770 柔道やってれば? 柔道! 523 00:42:41,790 --> 00:42:46,330 書道甲子園に パフォーマンス部門が できることになったのじゃ。 524 00:42:46,330 --> 00:42:50,030 今は 柔道を一生懸命やった方が いいと思う。 525 00:42:50,070 --> 00:42:51,820 この前の落選のリベンジしよう! 526 00:42:51,820 --> 00:42:55,320 もう 4人でやることに 決めたんだ。