1 00:00:02,202 --> 00:00:10,277 (森口)しっかりしねと 次男坊も心配で成仏しねろ。 2 00:00:10,277 --> 00:00:14,147 (高瀬)黙れ~! 離せてば! 3 00:00:14,147 --> 00:00:16,950 (航一)思い出にできるほど➡ 4 00:00:16,950 --> 00:00:21,622 お兄さんの死を 受け入れられていなかったんでしょうね。 5 00:00:21,622 --> 00:00:26,960 (次郎)そらろも もう何年も前に 戦死の知らせは届いてるわけですから。 6 00:00:26,960 --> 00:00:31,832 死を知るのと 受け入れるのは違う。➡ 7 00:00:31,832 --> 00:00:37,538 事実に蓋をしなければ 生きていけない人もいます。 8 00:00:39,306 --> 00:00:44,645 (寅子) だから 語りたくないし 語られたくない。 9 00:00:44,645 --> 00:00:49,983 (次郎)う~ん 分からなくはないが。 10 00:00:49,983 --> 00:00:54,655 皆 戦争で 誰かしら大事な人を 亡くしてるわけですからね。➡ 11 00:00:54,655 --> 00:00:58,959 いい大人ですし そこは乗り越えていかねえと。 12 00:01:00,928 --> 00:01:04,264 なるほど。(次郎)えっ? 13 00:01:04,264 --> 00:01:06,934 そう言われると分かっているから➡ 14 00:01:06,934 --> 00:01:11,605 彼は 乗り越えたふりをするしか なかったんでしょうね。 15 00:01:11,605 --> 00:01:15,475 (次郎)やい~や 東京の人は 何だか しゃれてますなあ。➡ 16 00:01:15,475 --> 00:01:17,477 ハハハハハ。 17 00:01:17,477 --> 00:01:20,480 そうせば 私は これで。 18 00:01:22,249 --> 00:01:25,152 お弁当 お楽しみください。 19 00:01:25,152 --> 00:01:35,829 ♬~ 20 00:01:35,829 --> 00:01:39,533 では 書類の確認を。 21 00:01:44,972 --> 00:01:48,275 自分の話をされているようでした。 22 00:01:52,312 --> 00:01:56,183 ♬「どこから春が巡り来るのか」 23 00:01:56,183 --> 00:02:00,587 ♬「知らず知らず大人になった」 24 00:02:00,587 --> 00:02:04,925 ♬「さよなら100年先でまた会いましょう」 25 00:02:04,925 --> 00:02:08,795 ♬「心配しないで」 26 00:02:08,795 --> 00:02:12,599 ♬「いつの間にか 花が落ちた」 27 00:02:12,599 --> 00:02:16,470 ♬「誰かがわたしに嘘をついた」 28 00:02:16,470 --> 00:02:20,474 ♬「土砂降りでも構わず飛んでいく」 29 00:02:20,474 --> 00:02:26,613 ♬「その力が欲しかった」 30 00:02:26,613 --> 00:02:31,485 ♬「誰かと恋に落ちて また砕けて」 31 00:02:31,485 --> 00:02:34,488 ♬「やがて離れ離れ」 32 00:02:34,488 --> 00:02:38,959 ♬「口の中はたと血が滲んで」 33 00:02:38,959 --> 00:02:42,295 ♬「空に唾を吐く」 34 00:02:42,295 --> 00:02:47,167 ♬「瞬け羽を広げ 気儘に飛べ」 35 00:02:47,167 --> 00:02:50,170 ♬「どこまでもゆけ」 36 00:02:50,170 --> 00:02:53,907 ♬「100年先も憶えてるかな」 37 00:02:53,907 --> 00:02:56,309 ♬「知らねえけれど」 38 00:02:56,309 --> 00:02:58,979 ♬「さよーならまたいつか!」 39 00:02:58,979 --> 00:03:05,285 ♬~ 40 00:03:11,558 --> 00:03:19,566 私も 娘に夫の話ができなくて…。 41 00:03:21,935 --> 00:03:29,643 娘は まだ赤ん坊だったので 夫のこと 何も覚えていなくて…。 42 00:03:31,945 --> 00:03:36,817 話を聞きたがっているのに…。 43 00:03:36,817 --> 00:03:41,621 でも できなくて。 44 00:03:41,621 --> 00:03:46,960 お恥ずかしい話なのですが 仕事ばかりしていたせいで➡ 45 00:03:46,960 --> 00:03:52,299 娘との間に 大きな溝が出来てしまっていて。 46 00:03:52,299 --> 00:03:58,638 だから 溝を埋められるのならば➡ 47 00:03:58,638 --> 00:04:02,242 話したくはないけど➡ 48 00:04:02,242 --> 00:04:06,913 話せるようにはなりたいといいますか…。 49 00:04:06,913 --> 00:04:15,922 僕は どちらかといえば 溝を自ら作りにいくたちです。 50 00:04:15,922 --> 00:04:17,924 えっ? 51 00:04:20,260 --> 00:04:26,600 でも佐田さんは 溝を埋めようと 必死に もがいていて➡ 52 00:04:26,600 --> 00:04:29,903 とんでもなく諦めが悪いですね。 53 00:04:37,611 --> 00:04:41,481 あ…。 54 00:04:41,481 --> 00:04:47,287 すみません 褒めたつもりでした。 55 00:04:47,287 --> 00:04:50,991 えっ あっ そうなんですね。 56 00:04:55,629 --> 00:04:59,299 では 諦め悪く頑張ってください。 57 00:04:59,299 --> 00:05:29,262 ♬~ 58 00:05:29,262 --> 00:05:32,265 本当に本が好きなのね。 59 00:05:35,602 --> 00:05:40,307 私の弟もね そんな目で本を読むのよ。 60 00:05:44,611 --> 00:05:49,282 帰り道なの。 よかったわ お会いできて。 61 00:05:49,282 --> 00:05:55,155 (高瀬)謝りませんよ。 ずる休みも 昨日のことも。➡ 62 00:05:55,155 --> 00:05:59,860 訴えられるなら 甘んじて受け入れます。 63 00:06:02,829 --> 00:06:06,766 高瀬さん…。 64 00:06:06,766 --> 00:06:08,768 ごめんなさい。 65 00:06:11,238 --> 00:06:16,910 私 この先も きっと波風を立ててしまう。 66 00:06:16,910 --> 00:06:20,580 あなたが嫌でも 高瀬さんのために➡ 67 00:06:20,580 --> 00:06:26,286 上司として 人として できることをしたいと思ってしまう。 68 00:06:34,127 --> 00:06:38,932 変わると思ったんです。 69 00:06:38,932 --> 00:06:50,543 勉強を頑張れば 大学に行けば 卒業すれば 書記官になれば周りが➡ 70 00:06:50,543 --> 00:06:54,281 毎日の息苦しさが…。 71 00:06:54,281 --> 00:07:01,288 ハハ… らろも どこに行っても同じらった…。 72 00:07:08,561 --> 00:07:17,270 そんな中でも 仕事の手は抜かずに 一生懸命頑張っていて ありがとね。 73 00:07:19,205 --> 00:07:22,575 でも 結局 面倒起こして…。 74 00:07:22,575 --> 00:07:26,246 フフ… 本当にそうよ! 75 00:07:26,246 --> 00:07:28,581 フフフフ。 76 00:07:28,581 --> 00:07:33,253 高瀬さんがいないと 仕事が回らなくて大変なんだから。 77 00:07:33,253 --> 00:07:38,258 だから 明日は ちゃんと来てちょうだいね。 78 00:07:40,927 --> 00:07:43,229 じゃあ。 79 00:07:44,798 --> 00:08:01,548 ♬~ 80 00:08:01,548 --> 00:08:04,451 ただいま。 (優未)お帰りなさい。 81 00:08:04,451 --> 00:08:08,421 遅くなって ごめんね。 おみそ汁とごはん ありがとう。 82 00:08:08,421 --> 00:08:10,423 うん。 83 00:08:13,560 --> 00:08:16,463 あのさ 優未。 84 00:08:16,463 --> 00:08:19,432 いいからね もう。 85 00:08:19,432 --> 00:08:24,437 お父さんの おなか ぎゅるぎゅるのことが 分かっただけでいい。 86 00:08:31,578 --> 00:08:36,282 全て一気に解決することはできない。 87 00:08:37,917 --> 00:08:44,924 でも 一つ一つやっていくしかない。 88 00:08:49,929 --> 00:08:53,266 おはようございます。 89 00:08:53,266 --> 00:08:56,269 おはようございます。 90 00:08:58,605 --> 00:09:04,411 高瀬さん 例の調停の件で お願いがあるのだけど。 91 00:09:04,411 --> 00:09:07,414 何でしょうか? まだ過去の判例など➡ 92 00:09:07,414 --> 00:09:09,883 調べが尽くせていないように思うの。 93 00:09:09,883 --> 00:09:12,552 資料の保管庫を案内してくださらない? 94 00:09:12,552 --> 00:09:16,556 あっ 分かりました。 行きましょう。 95 00:09:20,427 --> 00:09:25,565 (一同)おはようございます。 96 00:09:25,565 --> 00:09:28,902 こっちです。 ありがとう。 97 00:09:28,902 --> 00:09:34,207 (深田)ハハハハ。 おはようございます。 (平田)おはようございます。 98 00:09:37,577 --> 00:09:40,914 (高瀬)支部長! 支部長! 何か見つかった? 99 00:09:40,914 --> 00:09:42,849 はい。 図書館で見つけました。 100 00:09:42,849 --> 00:09:46,786 あの辺りの境界線が書かれた 明和8年の古文書です。 101 00:09:46,786 --> 00:09:49,923 明和8年って 江戸時代? 102 00:09:49,923 --> 00:09:51,858 そうです! 103 00:09:51,858 --> 00:09:54,861 とりあえず見てみましょう。 はい。 104 00:09:59,933 --> 00:10:01,935 (太郎)ん~。 105 00:10:05,805 --> 00:10:07,807 お待たせしました。 106 00:10:26,626 --> 00:10:30,497 (佐藤)では 今日は 佐田裁判官より➡ 107 00:10:30,497 --> 00:10:35,969 お二方に いくつか質問をさせていただければと。 108 00:10:35,969 --> 00:10:40,673 では 初めに。 (太郎)あの~ よろしいでしょうか? 109 00:10:42,842 --> 00:10:46,846 実は 新たな証拠が見つかりました。 110 00:10:48,548 --> 00:10:50,850 こちらなんですが。 111 00:10:54,320 --> 00:11:00,126 森口さんとこの蔵の奥の奥底に 眠っていました。 112 00:11:00,126 --> 00:11:07,267 明治初期に近隣五村との間で作られた 地境協定文書です。➡ 113 00:11:07,267 --> 00:11:12,939 その文書に記されていた山林の境界は 驚いたことに➡ 114 00:11:12,939 --> 00:11:17,810 森口さんの主張とも原さんの主張とも 食い違っています。 115 00:11:17,810 --> 00:11:21,948 どういうことですか? 恐らく 売買などで➡ 116 00:11:21,948 --> 00:11:27,620 登記簿上は一つの土地を分けて 登記し直すことが繰り返された結果➡ 117 00:11:27,620 --> 00:11:33,293 公図が誤った記載になってしまったものと 推測されます。 118 00:11:33,293 --> 00:11:37,163 つまり 森口さんも原さんも➡ 119 00:11:37,163 --> 00:11:41,634 先人たちの誤りに翻弄された 被害者なんです。 120 00:11:41,634 --> 00:11:46,306 こちらの信ぴょう性や 証拠に値するのかを調べましょう。 121 00:11:46,306 --> 00:11:48,975 原さんも ご確認されたいでしょうし。 122 00:11:48,975 --> 00:11:51,311 (原)いえ 構えません。➡ 123 00:11:51,311 --> 00:11:56,182 太田さんも へえ納得されていますすけ。 124 00:11:56,182 --> 00:12:02,255 では 条件だけ確認し合って➡ 125 00:12:02,255 --> 00:12:06,593 これにて円満解決ということで。➡ 126 00:12:06,593 --> 00:12:11,264 ハハハハハ ねっ。 あ~ よかった よかった。 ハハハハハ。 127 00:12:11,264 --> 00:12:16,269 (拍手) 128 00:12:20,273 --> 00:12:24,143 事前に話し合いを 済ませてきたってことですね。 129 00:12:24,143 --> 00:12:27,146 あの人たちが やりそうなことだ。 130 00:12:27,146 --> 00:12:31,618 ええ あんなに言い争っていたのにね。 131 00:12:31,618 --> 00:12:34,954 お互いに うまみのある取り引きが されたんですかね。 132 00:12:34,954 --> 00:12:38,258 なら 民事調停なんかしなきゃいいのに。 133 00:12:39,826 --> 00:12:44,631 つまり まるく収まって いかったってことらて。 134 00:12:44,631 --> 00:12:48,501 ここ三条の大地主が 和解したんだっけ。 135 00:12:48,501 --> 00:12:52,305 それを喜びましょうて。 ねえ。 136 00:12:52,305 --> 00:12:57,977 杉田弁護士は いつから あの協定文書の 存在をご存じだったんですか? 137 00:12:57,977 --> 00:13:04,250 都会と違て ここじゃ人のつながりは ふっけて濃いんですてえ。➡ 138 00:13:04,250 --> 00:13:08,921 だけん私は ここらのもんが むやみに いがみ合わねえように➡ 139 00:13:08,921 --> 00:13:13,793 みんなが平和に穏やかに生きていけるよう 守ってんですて。➡ 140 00:13:13,793 --> 00:13:17,930 この土地流のやり方でね。 141 00:13:17,930 --> 00:13:20,833 だけん おめさんが訴えられることはねえで➡ 142 00:13:20,833 --> 00:13:22,802 安心せえて。➡ 143 00:13:22,802 --> 00:13:25,805 ここじゃ 持ちつ持たれつ。➡ 144 00:13:25,805 --> 00:13:30,510 困った時は 支え合えばいいねっが。 ん? 145 00:13:33,479 --> 00:13:36,783 いいえ いけません。 146 00:13:38,951 --> 00:13:43,623 高瀬さんは 書記官として あるまじき行動をした。 147 00:13:43,623 --> 00:13:48,928 それは しっかりと処分されなければ 裁判所の信頼に関わります。 148 00:13:50,963 --> 00:13:56,636 そらったら何ですか 佐田判事は 彼が訴えられた方がいかったというがね? 149 00:13:56,636 --> 00:13:59,305 森口さんには こう お伝えください。 150 00:13:59,305 --> 00:14:04,310 この暴行の一件は こちらで きちんと処置しますと。 151 00:14:05,912 --> 00:14:09,916 彼のために動いていただき ありがとうございます。 152 00:14:11,784 --> 00:14:16,923 彼には しっかり反省させますので。 153 00:14:16,923 --> 00:14:18,858 (ため息) 154 00:14:18,858 --> 00:14:22,261 せっかく穏便に済ませようとしたてやに➡ 155 00:14:22,261 --> 00:14:27,133 頭の固ぇ支部長さんで おめさんも災難らな。 156 00:14:27,133 --> 00:14:55,128 ♬~