1 00:00:00,000 --> 00:00:01,690 2 00:00:01,690 --> 00:00:04,430 (木下小一郎長秀)う〜ん…。 3 00:00:04,430 --> 00:00:07,130 う〜ん…。 4 00:00:07,130 --> 00:00:16,910 5 00:00:16,910 --> 00:00:20,280 (直)起きろ 小一郎。 6 00:00:20,280 --> 00:00:27,160 ♬〜 7 00:00:27,160 --> 00:00:29,920 おはようございます。 8 00:00:29,920 --> 00:00:33,800 フフフフッ。 おはよう。 9 00:00:33,800 --> 00:00:38,440 (笑い声) 10 00:00:38,440 --> 00:01:06,400 ♬〜 11 00:01:06,400 --> 00:01:10,570 ♬〜 12 00:01:10,570 --> 00:01:56,620 ♬〜 13 00:01:56,620 --> 00:02:01,460 ♬〜 14 00:02:01,460 --> 00:02:18,880 ♬〜 15 00:02:18,880 --> 00:02:25,650 ♬〜 16 00:02:25,650 --> 00:02:42,100 ♬〜 17 00:02:42,100 --> 00:02:51,610 ♬〜 18 00:02:51,610 --> 00:03:02,410 ♬〜 19 00:03:02,410 --> 00:03:06,260 20 00:03:06,260 --> 00:03:09,560 (2人)頂きます。 21 00:03:09,560 --> 00:03:12,460 永禄9年 夏。 22 00:03:12,460 --> 00:03:19,660 小一郎と直は 新たな居を構え 共に暮らし始めました。 23 00:03:19,660 --> 00:03:21,270 24 00:03:21,270 --> 00:03:24,410 うまい! はあ〜 そうじゃろ? 25 00:03:24,410 --> 00:03:28,250 かか様に味付け教わったの。 26 00:03:28,250 --> 00:03:34,890 こっちも うまいわ! ハハハッ 後で 握り飯もこしらえたるわ。 27 00:03:34,890 --> 00:03:38,190 今日じゃろ? 出立。 28 00:03:38,190 --> 00:03:39,760 29 00:03:39,760 --> 00:03:41,760 ああ。 30 00:03:41,760 --> 00:03:49,770 31 00:03:49,770 --> 00:03:52,680 必ず無事に帰ってくる。 32 00:03:52,680 --> 00:03:56,550 そしたら…➡ 33 00:03:56,550 --> 00:03:59,550 祝言を挙げよう。 34 00:03:59,550 --> 00:04:01,420 35 00:04:01,420 --> 00:04:05,220 やっぱり 私 中村に帰る。 36 00:04:05,220 --> 00:04:10,090 なっ! ま… まだ そんなことを!? ああ 違う 違う! そうじゃない! 37 00:04:10,090 --> 00:04:15,870 えっ? とと様に きちんと言っておきたいんじゃ。 38 00:04:15,870 --> 00:04:21,240 私は 小一郎と めおとになるって。 39 00:04:21,240 --> 00:04:25,870 すまん。 わしが行って 頭を下げるのが筋なのに。 40 00:04:25,870 --> 00:04:29,080 そんなことしたら 火に油だわ。 41 00:04:29,080 --> 00:04:35,750 もしも… おやじ もしも 親父様がお許しくださるなら➡ 42 00:04:35,750 --> 00:04:39,620 祝言にも おいでいただきたいのう。 43 00:04:39,620 --> 00:04:45,260 いずれは そばに呼んで 一緒に暮らせんかの。 44 00:04:45,260 --> 00:04:47,200 いいの? 45 00:04:47,200 --> 00:04:49,770 当たり前じゃ。 46 00:04:49,770 --> 00:04:53,640 おほほほ… おい。 47 00:04:53,640 --> 00:04:56,440 私 すごいなあ。 うん? 48 00:04:56,440 --> 00:05:00,310 小一郎なら きっと そう言うと思ってた。 49 00:05:00,310 --> 00:05:03,510 ハハッ また それか。 50 00:05:03,510 --> 00:05:05,250 51 00:05:05,250 --> 00:05:07,950 ありがとう。 52 00:05:07,950 --> 00:05:12,390 53 00:05:12,390 --> 00:05:14,420 (足音) (とも)あっ! 54 00:05:14,420 --> 00:05:16,560 (木下藤吉郎秀吉)何しとるんじゃ? 55 00:05:16,560 --> 00:05:19,460 あ… おっか様に頼まれて お漬物を届けにな。 56 00:05:19,460 --> 00:05:21,730 ほうか。 うん。 あっ ちょ ちょ ちょ…! 57 00:05:21,730 --> 00:05:23,740 何じゃ。 取り込み中だで。 58 00:05:23,740 --> 00:05:28,510 ばかを申せ。 出立の前に 信長様がお呼びなのじゃ。 待てるか。 59 00:05:28,510 --> 00:05:33,810 少しぐらいええじゃろ。 の…! 間の悪い男じゃな。 の…! 60 00:05:33,810 --> 00:05:35,750 61 00:05:35,750 --> 00:05:37,680 では 行ってくる。 62 00:05:37,680 --> 00:05:40,420 ご武運を。 63 00:05:40,420 --> 00:05:43,890 直を頼みます。 (弥助)お安い御用じゃ。 64 00:05:43,890 --> 00:05:46,260 久々に村に帰れて わしも うれしいわ。 65 00:05:46,260 --> 00:05:49,760 浮かれてないで しっかり 直さんのこと守んなさいよ。 66 00:05:49,760 --> 00:05:53,630 坂井様のことだから 力ずくで 引き止めようとするかもしれないからね。 67 00:05:53,630 --> 00:05:55,630 (弥助)分かっておる。 (直 小一郎)フフ…。 68 00:05:55,630 --> 00:05:59,570 すのまた 墨俣に城が出来たら わしにくれると 殿は仰せじゃ。 69 00:05:59,570 --> 00:06:04,840 わしも いよいよ城持ちよ。 そうなれば 直のお父上とて➡ 70 00:06:04,840 --> 00:06:08,220 小一郎とのことを 快く祝ってくださるはずじゃ。 71 00:06:08,220 --> 00:06:10,150 とりで 城じゃなくて 砦じゃろ。 72 00:06:10,150 --> 00:06:13,560 同じようなもんじゃ。 わしにとっては 城じゃ! 73 00:06:13,560 --> 00:06:17,060 行くぞ。 信長様がお待ちじゃ。 74 00:06:17,060 --> 00:06:21,390 お気を付けて。 直もな。 75 00:06:21,390 --> 00:06:24,230 あっ これ これ! 握り飯! 76 00:06:24,230 --> 00:06:27,070 ああ そうじゃった。 すまん。 77 00:06:27,070 --> 00:06:31,370 そそっかしいなあ 本当に大丈夫かしら。 78 00:06:31,370 --> 00:06:32,940 79 00:06:32,940 --> 00:06:35,240 (織田信長)首尾は どうじゃ。 80 00:06:35,240 --> 00:06:38,580 川並衆が よう働いてくれております。 81 00:06:38,580 --> 00:06:44,380 細工は流々。 あとは 仕上げをごろうじろ。 82 00:06:44,380 --> 00:06:46,450 (蜂須賀正勝)おい 急げ〜! 83 00:06:46,450 --> 00:06:50,290 まだまだ足りんぞ! できるだけ多く荷を載せよ! 84 00:06:50,290 --> 00:06:53,430 (稲田植元)正勝様! 正勝様。 85 00:06:53,430 --> 00:06:55,630 斎藤方じゃ! 86 00:06:55,630 --> 00:07:00,040 87 00:07:00,040 --> 00:07:03,910 うぬら ここで何をしている! 88 00:07:03,910 --> 00:07:08,710 ここは わしらの足場じゃ。 何をしようと構わぬであろう。 89 00:07:08,710 --> 00:07:12,210 寄せ集めの地侍風情が 調子に乗るでない。 90 00:07:12,210 --> 00:07:14,850 あらた 荷を検めよ! (斎藤の兵たち)はっ! 91 00:07:14,850 --> 00:07:17,390 ほら どけ! どけ どけ! 下がれ! 92 00:07:17,390 --> 00:07:20,190 下がれ! 下がれ! 93 00:07:20,190 --> 00:07:24,730 94 00:07:24,730 --> 00:07:29,560 あの山の木で作った炭が 大変よいと評判でな。 95 00:07:29,560 --> 00:07:34,740 我らは これを 伊勢に届けに参るところよ。 96 00:07:34,740 --> 00:07:38,440 わしの目は節穴ではないわ。 97 00:07:38,440 --> 00:07:45,450 98 00:07:45,450 --> 00:07:48,590 これだけの刀を どこに運ぼうとした。 99 00:07:48,590 --> 00:07:51,090 隠しても無駄じゃ。 100 00:07:51,090 --> 00:07:55,260 うぬらが 織田にくみしたという うわさは 耳に入っておるわ。➡ 101 00:07:55,260 --> 00:07:58,460 織田は何をたくらんでおる。 102 00:07:58,460 --> 00:08:02,830 103 00:08:02,830 --> 00:08:05,370 分かりませぬ。 104 00:08:05,370 --> 00:08:07,710 では➡ 105 00:08:07,710 --> 00:08:12,210 ここで 皆殺しにしてくれる! お待ちくだされ! 106 00:08:12,210 --> 00:08:15,550 わしらは 金で雇われただけでございます。 107 00:08:15,550 --> 00:08:20,220 その刀も炭も 全て おやかた 美濃の御屋形様に献上いたしますゆえ➡ 108 00:08:20,220 --> 00:08:23,420 どうか それでお許しを! 109 00:08:23,420 --> 00:08:26,020 110 00:08:26,020 --> 00:08:28,320 いいだろう。 111 00:08:28,320 --> 00:08:30,860 112 00:08:30,860 --> 00:08:34,160 荷を取り上げよ! (斎藤の兵たち)はっ! 113 00:08:34,160 --> 00:08:44,450 114 00:08:44,450 --> 00:08:49,580 ハハハハハッ! うまくいったな。 115 00:08:49,580 --> 00:08:57,090 いくさば フン あんな戦場で拾い集めた なまくら刀 いくらでもくれてやるわ。➡ 116 00:08:57,090 --> 00:09:01,830 我らに要るのは このいかだの方じゃからな。 117 00:09:01,830 --> 00:09:04,370 (長康)あやつらの読みどおりであった。 118 00:09:04,370 --> 00:09:11,040 (正勝)あの猿兄弟め。 わしにまで こんな猿芝居をさせおって! 119 00:09:11,040 --> 00:09:15,210 木曽山中で切り出した材木を 一旦 松倉城へと運び➡ 120 00:09:15,210 --> 00:09:18,550 ここで できる限り 組み立てやすい形にいたしまする。 121 00:09:18,550 --> 00:09:22,720 うむ。 ここから先は 川の流れが緩やかになりますゆえ➡ 122 00:09:22,720 --> 00:09:25,620 そのまま 墨俣へと運ぶことができまする。 123 00:09:25,620 --> 00:09:29,860 あとは 一息に組み上げますれば。 124 00:09:29,860 --> 00:09:31,930 いかほどかかる。 125 00:09:31,930 --> 00:09:35,560 一夜… と申し上げたきところではございますが➡ 126 00:09:35,560 --> 00:09:39,870 堀と柵を作り 形を組み上げるまでに3日。 127 00:09:39,870 --> 00:09:43,570 全て出来上がるまでに 7日。 128 00:09:43,570 --> 00:09:49,380 あの墨俣に 僅か数日で 我らの砦が出来上がった時の➡ 129 00:09:49,380 --> 00:09:52,580 たつおき 龍興のめんくらった顔が目に浮かぶわ。 130 00:09:52,580 --> 00:09:55,250 さぞ まぬけ面でございましょう。 131 00:09:55,250 --> 00:09:58,290 必ず成し遂げよ。 心得ました。 132 00:09:58,290 --> 00:10:05,260 そして できるだけ長く 敵を引き付けておくのだ。 133 00:10:05,260 --> 00:10:09,960 恐れながら それは どういうことでございましょうか? 134 00:10:09,960 --> 00:10:11,770 135 00:10:11,770 --> 00:10:16,270 おとりじゃと!? どういうことじゃ。 136 00:10:16,270 --> 00:10:20,910 確かに 墨俣は こっきょう 美濃との国境における要の地じゃ。 137 00:10:20,910 --> 00:10:25,280 そこに砦が築かれたとあれば 敵も黙って見過ごすことはできまい。 138 00:10:25,280 --> 00:10:29,790 じゃが 実のところは いなばやまじょう 敵の本城である稲葉山城からは遠く➡ 139 00:10:29,790 --> 00:10:34,630 その途中には 大垣城の氏家 曽根城の稲葉➡ 140 00:10:34,630 --> 00:10:37,280 北方城の安藤が行く手を阻んでおる。 141 00:10:37,280 --> 00:10:39,610 美濃の三人衆か。 142 00:10:39,610 --> 00:10:43,450 これまで墨俣に 砦を築くのに失敗してきたのも➡ 143 00:10:43,450 --> 00:10:47,780 この三人衆がいたからじゃ。 だから こたびは その裏をかき➡ 144 00:10:47,780 --> 00:10:50,790 敵が砦に気を取られている隙に➡ 145 00:10:50,790 --> 00:10:58,430 もっとも稲葉山城から近い この北方城を攻め落とす。 146 00:10:58,430 --> 00:11:01,430 これが信長様からのお下知じゃ。 147 00:11:01,430 --> 00:11:05,870 よしなり 美濃の地に詳しい森 可成殿の手勢が 敵に気取られぬよう➡ 148 00:11:05,870 --> 00:11:10,070 時を合わせて 北方城に向かう手はずとなっておる。 149 00:11:10,070 --> 00:11:11,680 150 00:11:11,680 --> 00:11:15,250 おお…。 つまり わしらは また捨て石というわけか! 151 00:11:15,250 --> 00:11:19,880 ハハハハハッ! 何も分かっとらんのう このたーけが。 152 00:11:19,880 --> 00:11:22,420 何じゃと!? 信長様は➡ 153 00:11:22,420 --> 00:11:25,890 わしでなければ やれぬと見込んで 任せてくださったのじゃ。 154 00:11:25,890 --> 00:11:28,430 これほど喜ばしいことはないわ! 155 00:11:28,430 --> 00:11:31,900 ハッ どこまでも めでたいやつめ。 156 00:11:31,900 --> 00:11:37,100 わしは やはり 信長という男は好きになれん。 157 00:11:37,100 --> 00:11:40,280 158 00:11:40,280 --> 00:11:44,770 ここまできて降りるのは なしじゃぞ。 159 00:11:44,770 --> 00:11:47,610 殿が わしを見込んでくれたように➡ 160 00:11:47,610 --> 00:11:53,480 わしも お主らを見込んでおる。 だから話したのじゃ。 161 00:11:53,480 --> 00:11:57,930 一度引き受けた仕事は 投げ出しはせん! 162 00:11:57,930 --> 00:12:01,130 それでこそ蜂須賀殿じゃ! 163 00:12:01,130 --> 00:12:02,730 164 00:12:02,730 --> 00:12:08,060 ⚟(扇子を開閉する音) 165 00:12:08,060 --> 00:12:19,860 (扇子を開閉する音) 166 00:12:19,860 --> 00:12:21,580 167 00:12:21,580 --> 00:12:24,620 織田の動き どう思う? 168 00:12:24,620 --> 00:12:26,920 (扇子を開閉する音) 169 00:12:26,920 --> 00:12:29,750 170 00:12:29,750 --> 00:12:32,260 はあ…。 ⚟(扇子を開閉する音) 171 00:12:32,260 --> 00:12:34,760 邪魔をしたな。 172 00:12:34,760 --> 00:12:38,060 173 00:12:38,060 --> 00:12:44,970 ♬〜 174 00:12:44,970 --> 00:12:48,710 やはり狙いは また墨俣か。 175 00:12:48,710 --> 00:12:55,480 ♬〜 176 00:12:55,480 --> 00:12:59,120 こたびは 何かが違うと申すか。 177 00:12:59,120 --> 00:13:01,390 何が? 178 00:13:01,390 --> 00:13:03,690 ⚟(扇子を開閉する音) 179 00:13:03,690 --> 00:13:05,860 180 00:13:05,860 --> 00:13:08,230 (斎藤龍興)織田も懲りぬのう。➡ 181 00:13:08,230 --> 00:13:12,730 よいではないか また痛い目に遭わせてやれ。 182 00:13:12,730 --> 00:13:17,880 もりなり (守就)こたびは 川並衆と 手を結んだ様子もござりますれば➡ 183 00:13:17,880 --> 00:13:21,180 早めに手を打つべきかと。 184 00:13:21,180 --> 00:13:23,250 185 00:13:23,250 --> 00:13:25,880 織田に売り渡すはずの刀を➡ 186 00:13:25,880 --> 00:13:30,090 皆 わしに献上して 命乞いをしたようなやつらじゃ。 187 00:13:30,090 --> 00:13:34,760 そのような寄せ集めと組んだところで 一体 何ができよう。 188 00:13:34,760 --> 00:13:38,060 織田を侮ってはなりませぬ。 189 00:13:38,060 --> 00:13:40,630 190 00:13:40,630 --> 00:13:44,900 さい 賽の河原を知っておるか。 191 00:13:44,900 --> 00:13:48,610 さんず 三途の川にある河原じゃ。 192 00:13:48,610 --> 00:13:51,640 そこでは 死んだ幼子が➡ 193 00:13:51,640 --> 00:13:57,790 現世にいる親のことを思って 石を積んでおる。➡ 194 00:13:57,790 --> 00:14:02,620 しかし あと少しというところで➡ 195 00:14:02,620 --> 00:14:08,620 決まって鬼が来て 全て壊してしまうのじゃ。 196 00:14:08,620 --> 00:14:11,870 197 00:14:11,870 --> 00:14:18,410 そうやって その幼子は報われず 石を積み続ける。 198 00:14:18,410 --> 00:14:25,180 まるで 墨俣に砦を築こうとしている 織田のようではないか。➡ 199 00:14:25,180 --> 00:14:28,750 すぐに追い返してはならぬぞ。 200 00:14:28,750 --> 00:14:32,750 ひとつきでも ふたつきでも苦労させ➡ 201 00:14:32,750 --> 00:14:38,450 出来上がる寸前で その夢を根こそぎ奪うのじゃ。 202 00:14:38,450 --> 00:14:40,460 203 00:14:40,460 --> 00:14:43,960 その方が 面白いではないか。 204 00:14:43,960 --> 00:14:56,610 205 00:14:56,610 --> 00:15:00,380 来た。 どこじゃ。 206 00:15:00,380 --> 00:15:03,290 何も見えんがや。 207 00:15:03,290 --> 00:15:08,290 我らは夜 目が利くのじゃ。 すぐに分かる。 208 00:15:08,290 --> 00:15:18,570 209 00:15:18,570 --> 00:15:22,440 あっ あそこじゃ! 来た 来た…! 210 00:15:22,440 --> 00:15:52,100 ♬〜 211 00:15:52,100 --> 00:15:55,770 おう 交代じゃ! ああ…。 212 00:15:55,770 --> 00:16:04,380 ♬〜 213 00:16:04,380 --> 00:16:06,680 うん? 214 00:16:06,680 --> 00:16:08,720 215 00:16:08,720 --> 00:16:10,660 て…! (2人)敵じゃ〜! 216 00:16:10,660 --> 00:16:15,060 敵じゃ! (たたく音) いつの間にか 砦が出来ておるぞ! 217 00:16:15,060 --> 00:16:17,000 なぜ気が付かなかった! 218 00:16:17,000 --> 00:16:21,400 昨日の日の暮れの時には 影も形もなく…。 219 00:16:21,400 --> 00:16:24,870 (龍興)たった一夜で それだけのものを造れるわけなかろう! 220 00:16:24,870 --> 00:16:27,570 お前たちが見逃していたのではないか!? (良通)いえ。 221 00:16:27,570 --> 00:16:31,410 ほかの場所で 入念な支度を 行っていたようでございます。 222 00:16:31,410 --> 00:16:34,710 なぜ もっと早く手を打たなかった! 223 00:16:34,710 --> 00:16:37,280 224 00:16:37,280 --> 00:16:40,420 (龍興)所詮は 急ごしらえの砦よ。 225 00:16:40,420 --> 00:16:45,760 目障りな織田の者どもを さっさと蹴散らしてまいれ! 226 00:16:45,760 --> 00:16:48,060 (重臣たち)はっ。 227 00:16:48,060 --> 00:17:00,210 228 00:17:00,210 --> 00:17:04,210 おう しっかりな。 おう 気を付けろ! 229 00:17:04,210 --> 00:17:14,550 230 00:17:14,550 --> 00:17:16,750 おっ? 231 00:17:16,750 --> 00:17:25,070 232 00:17:25,070 --> 00:17:27,100 ハハハッ。 233 00:17:27,100 --> 00:17:37,650 ♬〜 234 00:17:37,650 --> 00:17:41,520 どうじゃ。 まだ敵は現れぬ。 235 00:17:41,520 --> 00:17:45,090 そうではない。 握り飯の味じゃ。 236 00:17:45,090 --> 00:17:48,890 フフッ そりゃ うまいに決まっておろう。 そうか。 237 00:17:48,890 --> 00:17:50,960 どれ わしも一つ…。 おお…! 238 00:17:50,960 --> 00:17:55,270 これは わしのじゃ。 兄者は ねね お寧々殿に作ってもらったではないか。 239 00:17:55,270 --> 00:17:57,900 とうに食うてしもうたわ。 一つくらいええじゃろ。 240 00:17:57,900 --> 00:18:01,900 あ〜 駄目じゃ。 これは 直が わしのために作ってくれたんじゃ。 241 00:18:01,900 --> 00:18:04,670 固いこと言うなて。 ああ〜! 242 00:18:04,670 --> 00:18:08,540 あっ ああっ! ほれ 見てみい すぐに渡さんから。 243 00:18:08,540 --> 00:18:10,850 兄者のせいではないか! 244 00:18:10,850 --> 00:18:14,220 (銃声) わっ! 245 00:18:14,220 --> 00:18:16,150 敵じゃ〜! 246 00:18:16,150 --> 00:18:18,860 敵じゃ! 敵じゃ〜! (正勝)ものども 備えよ! 247 00:18:18,860 --> 00:18:21,360 (一同)おお〜! 248 00:18:21,360 --> 00:18:24,060 249 00:18:24,060 --> 00:18:26,560 小一郎 大事ないか!? 250 00:18:26,560 --> 00:18:29,070 直に助けられたわ。 251 00:18:29,070 --> 00:18:33,940 (坂井喜左衛門)よう戻ってきたなあ。 ああ。 さあ ほら➡ 252 00:18:33,940 --> 00:18:37,410 遠慮せずに お食べ。 ねっ! とと様。 253 00:18:37,410 --> 00:18:41,280 黙って出ていってしまって ごめんなさい。 254 00:18:41,280 --> 00:18:44,080 (坂井)ええんじゃ ええんじゃ。 255 00:18:44,080 --> 00:18:46,980 こうして戻ってきてくれたのじゃから。 256 00:18:46,980 --> 00:18:52,420 そうだ ちょうど縁談が またあってな。 私➡ 257 00:18:52,420 --> 00:18:57,120 小一郎と めおとになります。 258 00:18:57,120 --> 00:19:10,710 259 00:19:10,710 --> 00:19:13,010 ほうか。 260 00:19:13,010 --> 00:19:17,220 261 00:19:17,220 --> 00:19:20,850 許してくれるの? 262 00:19:20,850 --> 00:19:24,150 わしが許さなんだら やめるのか? 263 00:19:24,150 --> 00:19:25,730 264 00:19:25,730 --> 00:19:31,600 そうであろう。 あの兄弟は今や➡ 265 00:19:31,600 --> 00:19:35,730 織田家の重臣だそうじゃな。 266 00:19:35,730 --> 00:19:39,430 わしが とやかく言える立場ではないわ。 267 00:19:39,430 --> 00:19:42,080 268 00:19:42,080 --> 00:19:45,380 祝言に来てください。 269 00:19:45,380 --> 00:19:47,410 270 00:19:47,410 --> 00:19:53,210 小牧で一緒に暮らそうって 小一郎が。 271 00:19:53,210 --> 00:19:56,590 272 00:19:56,590 --> 00:20:01,900 わしなどが よいのか? ハハッ もちろんじゃ。 273 00:20:01,900 --> 00:20:05,200 私のとと様なんじゃから。 274 00:20:05,200 --> 00:20:08,440 275 00:20:08,440 --> 00:20:10,940 ありがたい。 276 00:20:10,940 --> 00:20:15,610 277 00:20:15,610 --> 00:20:17,910 ちょっと来なさい。 278 00:20:17,910 --> 00:20:30,930 ♬〜 279 00:20:30,930 --> 00:20:36,470 しろむく 以前 お前のために仕立てた白無垢が どこかにしまってある。 280 00:20:36,470 --> 00:20:39,470 持っていきなさい。 あ… いいの? 281 00:20:39,470 --> 00:20:44,110 わしが持っていても 宝の持ち腐れじゃ。 ハハハハハッ。 282 00:20:44,110 --> 00:20:46,610 どの辺りにしまったの? うん?➡ 283 00:20:46,610 --> 00:20:49,410 う〜ん 何か その…。 284 00:20:49,410 --> 00:20:51,450 285 00:20:51,450 --> 00:20:54,350 とと様!? ⚟(坂井)ふざけるでない! 286 00:20:54,350 --> 00:20:59,190 あのような うさんくさいやつと めおとになど 誰がさせるか! 287 00:20:59,190 --> 00:21:02,560 ひきょうもの だましたの!? この卑怯者! 288 00:21:02,560 --> 00:21:07,870 (玄太)ほうか 藤吉郎は そんなに偉くなったのか。 289 00:21:07,870 --> 00:21:10,240 (弥助)今や 織田家の侍大将じゃ。➡ 290 00:21:10,240 --> 00:21:13,570 小一郎も立派になったもんよ。 291 00:21:13,570 --> 00:21:16,610 (玄太)じゃったら なんとかするよう言ってくれ。 292 00:21:16,610 --> 00:21:19,450 ここんとこ日照り続きだで➡ 293 00:21:19,450 --> 00:21:23,750 水を取り合って あちこちの村で いさかいが絶えんのだわ。➡ 294 00:21:23,750 --> 00:21:27,760 このままじゃ また不作だて。 295 00:21:27,760 --> 00:21:31,630 あ〜 あいつら 今 美濃攻めの真っ最中じゃ。 296 00:21:31,630 --> 00:21:35,460 そんな小さきことには構ってられんわ。 297 00:21:35,460 --> 00:21:40,260 わしらにとっては 生きるか死ぬかじゃ! 298 00:21:40,260 --> 00:21:48,280 299 00:21:48,280 --> 00:21:50,210 放て〜! 300 00:21:50,210 --> 00:21:53,920 (銃声) 301 00:21:53,920 --> 00:21:55,980 かかれ〜! 302 00:21:55,980 --> 00:21:58,290 (喚声) 303 00:21:58,290 --> 00:22:04,390 ♬〜 304 00:22:04,390 --> 00:22:06,730 しぶといわ。 305 00:22:06,730 --> 00:22:11,600 安藤殿の参陣を待って 総攻めするしかあるまい。 306 00:22:11,600 --> 00:22:15,070 そうじゃった。 307 00:22:15,070 --> 00:22:18,870 あいつは こういうやつじゃった。 308 00:22:18,870 --> 00:22:25,080 ハア… 会いに来た私がたーけじゃったわ。 309 00:22:25,080 --> 00:22:31,420 この… くそったれじじいが! 310 00:22:31,420 --> 00:22:33,760 あ… あっ! 311 00:22:33,760 --> 00:22:36,560 イタタ…。 312 00:22:36,560 --> 00:22:38,260 313 00:22:38,260 --> 00:22:44,060 ハア… あ… ハア ハア…。 314 00:22:44,060 --> 00:22:46,600 315 00:22:46,600 --> 00:22:48,640 お直様。➡ 316 00:22:48,640 --> 00:22:51,110 お直様。 317 00:22:51,110 --> 00:22:54,610 お直様! 見つけましたよ。 318 00:22:54,610 --> 00:22:56,650 早くお着替えくださいませ。 319 00:22:56,650 --> 00:23:01,380 (直)嫌じゃ! えっ? あっ お… お直様。 320 00:23:01,380 --> 00:23:04,080 お直様! 321 00:23:04,080 --> 00:23:05,720 322 00:23:05,720 --> 00:23:08,630 このバカもん! 323 00:23:08,630 --> 00:23:12,500 蔵の中で遊んではいかんと あれほど申したのに。 324 00:23:12,500 --> 00:23:16,370 だって あの小袖好きじゃないんだもの。 325 00:23:16,370 --> 00:23:19,270 わがままを言うんじゃない! さあ 来い。 326 00:23:19,270 --> 00:23:22,470 嫌じゃ! ああっ! あ…。 327 00:23:22,470 --> 00:23:38,760 328 00:23:38,760 --> 00:23:40,900 とと様…。 329 00:23:40,900 --> 00:23:43,260 大事ないか? 330 00:23:43,260 --> 00:23:45,600 ごめんなさい。 331 00:23:45,600 --> 00:23:48,910 ごめんなさい…。 ああ。 ああ ああ…。 332 00:23:48,910 --> 00:23:57,650 あ〜 もうよい。 お直が無事ならば それで よい。 333 00:23:57,650 --> 00:24:03,390 ♬〜 334 00:24:03,390 --> 00:24:05,320 (錠前を壊す音) はっ! 335 00:24:05,320 --> 00:24:08,520 (錠前を壊す音) 336 00:24:08,520 --> 00:24:12,390 337 00:24:12,390 --> 00:24:16,560 お直さん ご無事で!? 遅い! 338 00:24:16,560 --> 00:24:18,500 (正勝)おし。 339 00:24:18,500 --> 00:24:21,070 お〜し! 340 00:24:21,070 --> 00:24:24,740 やったぞ〜! (歓声) 341 00:24:24,740 --> 00:24:28,580 やったぞ〜! ハハハハッ! ついに やったぞ。 342 00:24:28,580 --> 00:24:32,250 誰も成しえんかった この墨俣に城を築いたのじゃ。 343 00:24:32,250 --> 00:24:35,750 じゃから 城じゃのうて… まあ ええか。 344 00:24:35,750 --> 00:24:39,590 わしらにとっては 立派な城じゃ。 そうじゃな。 345 00:24:39,590 --> 00:24:42,490 これで いよいよ 敵も本気で攻めてこよう。 346 00:24:42,490 --> 00:24:48,100 手はずどおり お前は前野殿と共に 森殿に合流してくれ。 347 00:24:48,100 --> 00:24:50,600 ぬかるなよ。 348 00:24:50,600 --> 00:24:52,800 兄者。 349 00:24:52,800 --> 00:24:56,410 350 00:24:56,410 --> 00:25:00,280 すぐに捜させます。 351 00:25:00,280 --> 00:25:03,250 もうよい。 352 00:25:03,250 --> 00:25:10,720 ♬〜 353 00:25:10,720 --> 00:25:16,530 何をしておる。 なぜ逃げておらぬ!? 354 00:25:16,530 --> 00:25:19,730 言い残したことがあったので。 355 00:25:19,730 --> 00:25:22,440 356 00:25:22,440 --> 00:25:24,570 まだ分からんのか。 357 00:25:24,570 --> 00:25:28,070 あんなやつと めおとになることを 祝うことなどできぬ! 358 00:25:28,070 --> 00:25:32,880 どうしてもというなら もはや 父でも子でもないわ! 359 00:25:32,880 --> 00:25:37,080 今日限り 縁を切る! うそ 嘘じゃ! 360 00:25:37,080 --> 00:25:42,420 口では憎たらしいことも いっぱい言われたけど➡ 361 00:25:42,420 --> 00:25:47,290 でも とと様は いざという時は いつだって➡ 362 00:25:47,290 --> 00:25:53,090 自分のことより 私のことを大切にしてくれました。 363 00:25:53,090 --> 00:25:55,900 364 00:25:55,900 --> 00:26:01,100 私は とと様のそういうところを 知っております。 365 00:26:01,100 --> 00:26:02,680 366 00:26:02,680 --> 00:26:05,380 だから…。 367 00:26:05,380 --> 00:26:08,220 368 00:26:08,220 --> 00:26:12,020 今まで ありがとうございました。 369 00:26:12,020 --> 00:26:13,720 370 00:26:13,720 --> 00:26:25,870 ♬〜 371 00:26:25,870 --> 00:26:29,400 ごめんなさい。 372 00:26:29,400 --> 00:26:32,900 いつも言うことを聞かなくて。 373 00:26:32,900 --> 00:26:35,280 374 00:26:35,280 --> 00:26:39,880 でもね とと様。 375 00:26:39,880 --> 00:26:42,250 フフ…。 376 00:26:42,250 --> 00:26:46,750 私 今 幸せなんじゃ。 377 00:26:46,750 --> 00:27:17,220 ♬〜 378 00:27:17,220 --> 00:27:19,920 持っていきなさい。 379 00:27:19,920 --> 00:27:23,560 380 00:27:23,560 --> 00:27:31,230 わしは あの兄弟のことは金輪際許さぬ。 381 00:27:31,230 --> 00:27:34,570 顔も見とうない。 382 00:27:34,570 --> 00:27:39,370 祝言など 誰が行くものか。 383 00:27:39,370 --> 00:27:41,080 384 00:27:41,080 --> 00:27:43,580 じゃが! 385 00:27:43,580 --> 00:27:45,750 386 00:27:45,750 --> 00:27:54,750 お前が… 幸せなら それでよいわ。 387 00:27:54,750 --> 00:27:57,460 388 00:27:57,460 --> 00:28:00,200 それでよいわ! 389 00:28:00,200 --> 00:28:05,540 ♬〜 390 00:28:05,540 --> 00:28:09,040 文は なるべく よこせよ。 391 00:28:09,040 --> 00:28:11,040 392 00:28:11,040 --> 00:28:15,380 それから…➡ 393 00:28:15,380 --> 00:28:18,380 正月には帰ってきなさい。 394 00:28:18,380 --> 00:28:22,160 395 00:28:22,160 --> 00:28:28,560 あと 盆と 刈り入れの時…➡ 396 00:28:28,560 --> 00:28:33,400 あと 祭りの…。 いつか➡ 397 00:28:33,400 --> 00:28:39,600 ややこが出来たら 会わせに参ります。 398 00:28:39,600 --> 00:28:43,110 399 00:28:43,110 --> 00:28:49,850 私も とと様のような親に なりとうございます。 400 00:28:49,850 --> 00:28:53,720 ハハ…。 401 00:28:53,720 --> 00:28:58,220 とと様の娘に生まれてよかった。 402 00:28:58,220 --> 00:29:01,190 403 00:29:01,190 --> 00:29:06,070 ありがとう とと様。 404 00:29:06,070 --> 00:29:20,270 ♬〜 405 00:29:20,270 --> 00:29:22,380 406 00:29:22,380 --> 00:29:29,580 完成した墨俣砦には 斎藤氏のかなりの軍勢が攻めてきました。 407 00:29:29,580 --> 00:29:31,090 408 00:29:31,090 --> 00:29:35,290 こいつは絶景でねえか。 409 00:29:35,290 --> 00:29:40,740 410 00:29:40,740 --> 00:29:44,610 何じゃ 怖いのか? 411 00:29:44,610 --> 00:29:48,480 ぬかせ 武者震いよ。 412 00:29:48,480 --> 00:29:51,880 お前こそ 恐れて小便漏らすなよ。 413 00:29:51,880 --> 00:29:56,420 いや もう 少〜し漏らした。 414 00:29:56,420 --> 00:30:03,190 (笑い声) 415 00:30:03,190 --> 00:30:07,890 いっちょ暴れるとするか。 ここが正念場じゃ! 416 00:30:07,890 --> 00:30:10,770 417 00:30:10,770 --> 00:30:13,100 かかれ〜! 418 00:30:13,100 --> 00:30:15,600 (一同)おお〜! 419 00:30:15,600 --> 00:30:17,270 420 00:30:17,270 --> 00:30:23,440 一方 小一郎たちは 北方城に到着していました。 421 00:30:23,440 --> 00:30:28,920 (森 可成)思惑どおり 手薄じゃな。 422 00:30:28,920 --> 00:30:31,290 行くぞ。 423 00:30:31,290 --> 00:30:43,990 ♬〜 424 00:30:43,990 --> 00:31:03,740 425 00:31:03,740 --> 00:31:07,040 話が違うではないか! 426 00:31:07,040 --> 00:31:09,070 427 00:31:09,070 --> 00:31:13,250 (刃音と 喚声) 428 00:31:13,250 --> 00:31:19,750 (刃音と 喚声) 429 00:31:19,750 --> 00:31:22,660 くっそ〜! 430 00:31:22,660 --> 00:31:25,560 行け〜! 431 00:31:25,560 --> 00:31:46,280 ♬〜 432 00:31:46,280 --> 00:31:48,780 ここまでか。 433 00:31:48,780 --> 00:31:53,480 (刃音と 喚声) 434 00:31:53,480 --> 00:31:57,120 435 00:31:57,120 --> 00:31:59,920 引け! 引け〜! 436 00:31:59,920 --> 00:32:07,400 437 00:32:07,400 --> 00:32:13,900 この城のことを覚えておる者が この先 どれほどおるであろうのう。 438 00:32:13,900 --> 00:32:15,750 439 00:32:15,750 --> 00:32:19,250 たった一夜であったが➡ 440 00:32:19,250 --> 00:32:23,890 お主らと共に造った この城のこと➡ 441 00:32:23,890 --> 00:32:27,190 わしは生涯忘れぬ。 442 00:32:27,190 --> 00:32:29,260 443 00:32:29,260 --> 00:32:32,060 よき城であった! 444 00:32:32,060 --> 00:32:33,760 445 00:32:33,760 --> 00:32:52,450 ♬〜 446 00:32:52,450 --> 00:32:57,120 これは… 油? 447 00:32:57,120 --> 00:33:49,280 ♬〜 448 00:33:49,280 --> 00:33:51,310 やはり来たか。 449 00:33:51,310 --> 00:33:54,620 なぜ…。 もしや 敵の間者が…。 450 00:33:54,620 --> 00:33:58,420 一人残らず討ち取れ! お待ちください! 451 00:33:58,420 --> 00:34:00,420 452 00:34:00,420 --> 00:34:02,720 小一郎! 453 00:34:02,720 --> 00:34:06,260 454 00:34:06,260 --> 00:34:11,870 いがのかみ 北方城主 安藤伊賀守殿と お見受けいたしました。 455 00:34:11,870 --> 00:34:17,570 いかにも。 我らの策を見抜かれたこと 実にお見事! 456 00:34:17,570 --> 00:34:21,070 さすがは 美濃に三人衆ありとうたわれた お一人にござります。 457 00:34:21,070 --> 00:34:25,750 わしではない。 見抜いたのは別の者よ。 458 00:34:25,750 --> 00:34:30,890 よきお仲間をお持ちのようで。 何が言いたい。 459 00:34:30,890 --> 00:34:36,260 そのお力 我らにお貸しくだされ。 460 00:34:36,260 --> 00:34:38,590 いきなり何を言いだすのじゃ! 461 00:34:38,590 --> 00:34:40,900 何? ここで 我らが斬り合ったら➡ 462 00:34:40,900 --> 00:34:45,270 何のために 兄者たちが おとりになって 血を流したのか分かりませぬ。 463 00:34:45,270 --> 00:34:49,440 ここは ひとまず刀を収めて 我らの話を聞いてくだされ。 464 00:34:49,440 --> 00:34:52,110 我らは今 そんなことを言える立場ではなかろう。 465 00:34:52,110 --> 00:34:56,610 そこまで言うなら お主らが美濃に寝返ればよかろう。 466 00:34:56,610 --> 00:34:59,310 それでも構いませぬ! 467 00:34:59,310 --> 00:35:01,450 468 00:35:01,450 --> 00:35:05,220 それで 皆が よき暮らしができるようになるのなら➡ 469 00:35:05,220 --> 00:35:07,860 願ってもないこと。 470 00:35:07,860 --> 00:35:13,160 そう思えるよう 拙者を説き伏せてくだされ。 471 00:35:13,160 --> 00:35:15,060 472 00:35:15,060 --> 00:35:18,570 我が兄なら迷わず こう申しまする。 473 00:35:18,570 --> 00:35:25,440 信長様なら 新たな面白き世を 必ずお作りになると。 474 00:35:25,440 --> 00:35:30,240 斎藤龍興様には それができまするか。 475 00:35:30,240 --> 00:35:32,750 476 00:35:32,750 --> 00:35:36,620 できると 申せますか! 黙れ! 477 00:35:36,620 --> 00:35:39,890 この美濃は 我らの手で守ってきたのじゃ! 478 00:35:39,890 --> 00:35:42,590 織田の手になど 渡せるか。 479 00:35:42,590 --> 00:35:44,530 やれ! 480 00:35:44,530 --> 00:35:46,460 ええ〜い! 481 00:35:46,460 --> 00:35:56,110 ♬〜 482 00:35:56,110 --> 00:35:58,440 こっちじゃ。 483 00:35:58,440 --> 00:36:01,850 ♬〜 484 00:36:01,850 --> 00:36:03,850 あっ! 485 00:36:03,850 --> 00:36:17,430 486 00:36:17,430 --> 00:36:20,730 (竹中半兵衛)あの〜…➡ 487 00:36:20,730 --> 00:36:26,230 こたびの策は どなたが考えたのでありますか? 488 00:36:26,230 --> 00:36:28,870 489 00:36:28,870 --> 00:36:32,580 ⚟おい こっちだ! いたぞ! ⚟こっちだ! 490 00:36:32,580 --> 00:36:37,580 (喚声) 491 00:36:37,580 --> 00:36:45,590 492 00:36:45,590 --> 00:36:50,100 ハア ハア ハア ハア…。 フフフフ…。 493 00:36:50,100 --> 00:36:54,440 落とさないでくださいよ。 大事な花嫁衣装なんじゃから。 494 00:36:54,440 --> 00:36:57,240 ああ 分かっとるわ。 495 00:36:57,240 --> 00:37:07,380 496 00:37:07,380 --> 00:37:09,880 どうしました!? 497 00:37:09,880 --> 00:37:18,990 498 00:37:18,990 --> 00:37:36,410 ♬〜 499 00:37:36,410 --> 00:37:39,410 いかん! 逃げましょう! 500 00:37:39,410 --> 00:37:42,290 501 00:37:42,290 --> 00:37:45,420 危ない 逃げて! 502 00:37:45,420 --> 00:37:59,420 ♬〜 503 00:37:59,420 --> 00:38:02,910 504 00:38:02,910 --> 00:38:07,710 ♬〜 505 00:38:07,710 --> 00:38:13,050 けが… ない? 506 00:38:13,050 --> 00:38:19,560 はあ… ハハッ よかった…。 507 00:38:19,560 --> 00:38:49,420 ♬〜 508 00:38:49,420 --> 00:38:52,330 ころく 小六! お〜 将右衛門か。 509 00:38:52,330 --> 00:38:54,890 兄者! 小一郎 どうしたんじゃ。 510 00:38:54,890 --> 00:38:58,100 すまん しくじった。 511 00:38:58,100 --> 00:39:00,840 策が見抜かれておった。 512 00:39:00,840 --> 00:39:03,140 ほうか…。 513 00:39:03,140 --> 00:39:05,370 514 00:39:05,370 --> 00:39:08,040 ようやった。 515 00:39:08,040 --> 00:39:12,710 よう生きて戻った。 それだけでお手柄じゃ。 516 00:39:12,710 --> 00:39:15,720 生きておれば また次がある。 517 00:39:15,720 --> 00:39:20,590 そうじゃな。 ハッ 直と約束したからのう。 518 00:39:20,590 --> 00:39:24,060 あ? 何じゃ おなごのためか。 519 00:39:24,060 --> 00:39:26,090 (笑い声) 520 00:39:26,090 --> 00:39:30,830 さて 帰って 殿様の大目玉でも食らうとするかのう。 521 00:39:30,830 --> 00:39:33,070 どうせ また わしのせいにするんじゃろう。 522 00:39:33,070 --> 00:39:35,970 当たり前じゃ。 何でじゃ! (笑い声) 523 00:39:35,970 --> 00:39:37,940 行くぞ。 おう。 524 00:39:37,940 --> 00:39:41,410 行くぞ。 (一同)はっ。 525 00:39:41,410 --> 00:39:45,080 何じゃ 何じゃ。 えっ? 526 00:39:45,080 --> 00:39:48,950 いや 知らん…。 (笑い声) 527 00:39:48,950 --> 00:39:53,250 寧々! 来とったんか。 帰ったぞ。 528 00:39:53,250 --> 00:39:56,090 529 00:39:56,090 --> 00:39:58,290 うん? 530 00:39:58,290 --> 00:40:14,910 531 00:40:14,910 --> 00:40:19,110 村の争いに巻き込まれて…➡ 532 00:40:19,110 --> 00:40:23,790 子供を… 助けようとして…➡ 533 00:40:23,790 --> 00:40:26,490 そんで…。 534 00:40:26,490 --> 00:40:30,460 535 00:40:30,460 --> 00:40:32,930 すまん! 小一郎!➡ 536 00:40:32,930 --> 00:40:37,270 すまん! すまん! すまん! 537 00:40:37,270 --> 00:40:40,070 すまん…。 538 00:40:40,070 --> 00:40:55,660 539 00:40:55,660 --> 00:41:02,730 あ〜 腹減ったわ。 540 00:41:02,730 --> 00:41:08,230 直 握り飯作ってくれ。 541 00:41:08,230 --> 00:41:10,240 542 00:41:10,240 --> 00:41:14,580 あの握り飯…➡ 543 00:41:14,580 --> 00:41:24,280 落としてしもうて 半分ぐらい食べれんかったんじゃ。 544 00:41:24,280 --> 00:41:26,090 545 00:41:26,090 --> 00:41:31,890 でも そのおかげでなあ…➡ 546 00:41:31,890 --> 00:41:36,430 命拾いしたわ。 547 00:41:36,430 --> 00:41:39,630 お前のおかげじゃ。 548 00:41:39,630 --> 00:41:53,850 549 00:41:53,850 --> 00:41:57,290 わしは生きとるぞ! 550 00:41:57,290 --> 00:41:59,590 おい! 551 00:41:59,590 --> 00:42:01,160 552 00:42:01,160 --> 00:42:05,100 わしは約束守ったぞ! 553 00:42:05,100 --> 00:42:07,800 おい! 554 00:42:07,800 --> 00:42:09,870 555 00:42:09,870 --> 00:42:13,170 なのに お前は…。 556 00:42:13,170 --> 00:42:15,570 557 00:42:15,570 --> 00:42:20,070 何やっとんじゃ このたーけが! 558 00:42:20,070 --> 00:42:22,080 559 00:42:22,080 --> 00:42:26,750 何じゃ このありさまは! 560 00:42:26,750 --> 00:42:30,420 何なんじゃ これは! 561 00:42:30,420 --> 00:42:34,260 (すすり泣き) 562 00:42:34,260 --> 00:42:37,100 直! 563 00:42:37,100 --> 00:42:39,400 直! 564 00:42:39,400 --> 00:42:40,970 565 00:42:40,970 --> 00:42:43,970 起きろ! 直! 566 00:42:43,970 --> 00:42:46,610 直! 起きてくれ! 567 00:42:46,610 --> 00:42:49,910 直! 直! 568 00:42:49,910 --> 00:42:52,410 直! 569 00:42:52,410 --> 00:43:02,090 570 00:43:02,090 --> 00:43:06,790 水の都と呼ばれる岐阜県大垣市。 571 00:43:06,790 --> 00:43:08,430 572 00:43:08,430 --> 00:43:11,270 すのまた その東部に位置する 墨俣は➡ 573 00:43:11,270 --> 00:43:15,100 とうごく 東国と京を結ぶ街道の宿場として➡ 574 00:43:15,100 --> 00:43:21,600 かわみなと また 水運を利用した川湊として 古くから繁栄しました。 575 00:43:21,600 --> 00:43:23,780 576 00:43:23,780 --> 00:43:27,650 一方で 川に囲まれた湿地帯のため➡ 577 00:43:27,650 --> 00:43:31,350 砦が築きにくい場所でもありました。 578 00:43:31,350 --> 00:43:33,120 579 00:43:33,120 --> 00:43:39,630 その墨俣に 秀吉が 瞬く間に城を築いたという伝説。 580 00:43:39,630 --> 00:43:43,800 よみほん この出来事は 江戸時代に書かれた読本➡ 581 00:43:43,800 --> 00:43:49,670 えほんたいこうき 「繪本太閤記」によって 注目を浴びることとなります。 582 00:43:49,670 --> 00:43:53,810 「繪本太閤記」は 上方を中心に流行し➡ 583 00:43:53,810 --> 00:44:00,110 その人気にあやかった 人形浄瑠璃や歌舞伎も作られました。 584 00:44:00,110 --> 00:44:01,620 585 00:44:01,620 --> 00:44:06,750 秀吉の逸話は これらの物語に端を発するものも多く➡ 586 00:44:06,750 --> 00:44:11,050 その真偽は 謎に包まれています。 587 00:44:11,050 --> 00:44:12,630 588 00:44:12,630 --> 00:44:19,100 しかし 信長の美濃攻略の間に 大きな役割を果たしたことで➡ 589 00:44:19,100 --> 00:44:24,800 秀吉は 更なる出世を 遂げていくこととなるのです。