1 00:00:02,102 --> 00:00:05,505 (木下藤吉郎秀吉) めおとになってくだされ。(寧々)はい。 2 00:00:05,505 --> 00:00:08,408 <ところで 小一郎の名前が➡ 3 00:00:08,408 --> 00:00:13,013 第5回の放送から 変わっていることに お気付きでしたか?> 4 00:00:13,013 --> 00:00:17,517 (織田信長)木下藤吉郎秀吉。 ははあ! 5 00:00:17,517 --> 00:00:20,187 <実は この時 小一郎も➡ 6 00:00:20,187 --> 00:00:24,691 木下小一郎長秀と なっていたのです。➡ 7 00:00:24,691 --> 00:00:30,197 豊臣秀長となるのは まだ先のこと> 8 00:00:30,197 --> 00:00:58,258 ♬~ 9 00:00:58,258 --> 00:01:02,496 ♬~ 10 00:01:02,496 --> 00:01:57,751 ♬~ 11 00:01:57,751 --> 00:02:03,290 ♬~ 12 00:02:03,290 --> 00:02:10,998 ♬~ 13 00:02:10,998 --> 00:02:17,504 ♬~ 14 00:02:17,504 --> 00:02:33,954 ♬~ 15 00:02:33,954 --> 00:02:43,196 ♬~ 16 00:02:43,196 --> 00:02:53,907 ♬~ 17 00:02:57,044 --> 00:03:05,285 永禄8年 信長は 犬山城を攻め落とし ついに尾張統一を成し遂げました。 18 00:03:05,285 --> 00:03:08,188 藤吉郎は 侍大将となり➡ 19 00:03:08,188 --> 00:03:14,961 織田家重臣の一人として 評定への参加を 許されるようになりました。 20 00:03:14,961 --> 00:03:18,665 領内の憂いがなくなった今➡ 21 00:03:18,665 --> 00:03:21,168 美濃を攻める。 22 00:03:24,004 --> 00:03:26,707 (信長)墨俣じゃ。 23 00:03:31,178 --> 00:03:33,380 殿! 24 00:03:35,048 --> 00:03:41,822 そのお役目 この侍大将 木下藤吉郎に お任せくださりませ! 25 00:03:41,822 --> 00:03:45,826 (柴田勝家)山猿ごときが 図に乗るでない! 26 00:03:48,728 --> 00:03:53,867 ここは この勝家にお任せを! 27 00:03:53,867 --> 00:04:04,511 ♬~ 28 00:04:04,511 --> 00:04:08,515 こたびは➡ 29 00:04:08,515 --> 00:04:11,651 権六に任せる。 30 00:04:11,651 --> 00:04:13,854 はっ! 31 00:04:19,392 --> 00:04:22,996 それは… 運がよかったの。 32 00:04:22,996 --> 00:04:25,499 何でじゃ。 聞いた話では➡ 33 00:04:25,499 --> 00:04:30,837 これまで墨俣に砦を築こうとして 皆 ことごとく しくじったそうじゃ。 34 00:04:30,837 --> 00:04:33,306 佐久間殿ですら うまくいかんかったらしい。 35 00:04:33,306 --> 00:04:36,176 だからこそ わしが やってみせたかったのう。 36 00:04:36,176 --> 00:04:38,178 ああ~ 焦ることはない。 37 00:04:38,178 --> 00:04:43,183 それより 兄者には 大事なことが控えておるじゃろ。 38 00:04:46,319 --> 00:04:52,025 その翌月 藤吉郎と寧々は祝言を挙げ➡ 39 00:04:52,025 --> 00:04:55,328 家族を招いた宴が行われました。 40 00:04:55,328 --> 00:04:58,198 (浅野長勝)木下家の皆々様。 41 00:04:58,198 --> 00:05:04,971 ふつつかではござるが どうか 寧々のこと…➡ 42 00:05:04,971 --> 00:05:09,676 よろしゅう お頼み申します。 43 00:05:11,745 --> 00:05:17,551 (なか)こちらこそ 百姓上がりだで 至らんことばかりですが➡ 44 00:05:17,551 --> 00:05:20,253 いろいろ教えてくださいませ。 45 00:05:23,290 --> 00:05:25,225 (とも)駄目!➡ 46 00:05:25,225 --> 00:05:28,829 2人が来てから。 47 00:05:28,829 --> 00:05:32,999 (笑い声) 48 00:05:32,999 --> 00:05:38,505 (弥助)遅いなあ。 (甚助)大丈夫でしょうか…。 49 00:05:38,505 --> 00:05:40,841 言うてない! 言いました! 50 00:05:40,841 --> 00:05:43,743 言うとらんわ! まあまあ 落ち着きなされ。 51 00:05:43,743 --> 00:05:46,313 何を言うたんじゃ。 だから 言うとらんて! 52 00:05:46,313 --> 00:05:49,216 (寧々)言いました! 私より お市様の方がお好きだと。 53 00:05:49,216 --> 00:05:51,518 はあ!? 違う! 今日のお寧々は➡ 54 00:05:51,518 --> 00:05:55,021 お市様と比べても 遜色のない美しさじゃと申したのじゃ。 55 00:05:55,021 --> 00:05:57,691 ふだんは お市様の方が美しい ということじゃないの! 56 00:05:57,691 --> 00:05:59,726 違う! 誤解じゃ。 言葉のあやじゃ。 57 00:05:59,726 --> 00:06:03,230 のう? 兄者。 おう!直 お前からも 何か申せ。 58 00:06:04,965 --> 00:06:08,635 (直)こんな婚礼やめた方がええわ。 59 00:06:08,635 --> 00:06:11,137 はあ!? 花嫁のことを一番に思わなくて➡ 60 00:06:11,137 --> 00:06:13,974 どうするんじゃ! そう! そうなのよ。 61 00:06:13,974 --> 00:06:17,477 無論一番に思うておる! どうせ口先だけじゃろ。 62 00:06:17,477 --> 00:06:19,813 あんたら兄弟は いつもそう。 わしも!? 63 00:06:19,813 --> 00:06:23,149 お寧々様 こんなのと一緒になっても 悲しい思いをするだけです。 64 00:06:23,149 --> 00:06:25,819 考え直されませ。 こんなのって…。ええかげんにせえよ。 65 00:06:25,819 --> 00:06:30,156 これ以上 兄者をこけにしたら許さぬぞ! 仲がよろしいこと。➡ 66 00:06:30,156 --> 00:06:32,158 いっそ あんたらが めおとになったらどうじゃ。 67 00:06:32,158 --> 00:06:37,497 何を訳の分からんことを。 私は中村に帰る! 68 00:06:37,497 --> 00:06:39,432 ん? 69 00:06:39,432 --> 00:06:44,671 もう あんたとは… 一緒になれんわ。 70 00:06:44,671 --> 00:06:48,008 え… って いきなり何を言いだすんじゃ。 71 00:06:48,008 --> 00:06:50,911 めでたい日に つまらんざれ言は やめとけ。 72 00:06:50,911 --> 00:06:52,913 本気じゃ! 73 00:06:54,781 --> 00:07:00,120 私との めおとの約束は… なかったことに。 74 00:07:00,120 --> 00:07:02,122 待て 待て 待て 待て。 75 00:07:02,122 --> 00:07:06,459 わしらをとりなしといて 何でお前らが仲たがいになるのじゃ! 76 00:07:06,459 --> 00:07:08,962 そうよ! 直 落ち着いて。 77 00:07:08,962 --> 00:07:11,631 私は 落ち着いております。 取り乱してるのは そっちじゃ。 78 00:07:11,631 --> 00:07:17,270 分かった。 わしらも落ち着くから 早まったことを申すな。 79 00:07:17,270 --> 00:07:22,809 寧々。 何があっても わしは お前のことが一番じゃ。 80 00:07:22,809 --> 00:07:24,844 信じてちょ。 81 00:07:24,844 --> 00:07:29,282 私も ちょっと 大人気ありませんでした。 82 00:07:29,282 --> 00:07:32,085 まっ ちょっとだけですけど。 83 00:07:35,088 --> 00:07:39,826 では 参ろう。 はい 旦那様。 84 00:07:39,826 --> 00:07:56,843 ♬~ 85 00:07:56,843 --> 00:08:01,448 アハハハ… うまくいったのう。 86 00:08:01,448 --> 00:08:05,251 あの2人をとりなすには こうするのが一番じゃ。 87 00:08:05,251 --> 00:08:08,455 ハハッ わしの言うたとおりであったろう。 88 00:08:08,455 --> 00:08:13,259 直も なかなかの芝居じゃったぞ。 フフッ。 89 00:08:15,128 --> 00:08:18,131 すまん。 90 00:08:18,131 --> 00:08:21,134 あれは 芝居じゃない。 91 00:08:24,471 --> 00:08:26,973 本気じゃ。 92 00:08:29,342 --> 00:08:33,480 わしが頼りにできるのは ここにおる皆だけじゃ。 93 00:08:33,480 --> 00:08:35,815 のう? 寧々。 94 00:08:35,815 --> 00:08:40,487 これからも わしらに力を貸してちょ! 95 00:08:40,487 --> 00:08:45,992 この浅野長勝 木下殿についてまいりますぞ! 96 00:08:45,992 --> 00:08:49,295 父上は あまりご無理なさりませぬように。 97 00:08:49,295 --> 00:08:53,833 年寄り扱いするでにゃい! (笑い声) 98 00:08:53,833 --> 00:09:02,108 小一郎。 よう あの2人を調略した。 褒美を取らす。 99 00:09:02,108 --> 00:09:05,979 (あさひ)次は 兄様の番だね。 フフフフフッ。 100 00:09:05,979 --> 00:09:17,791 (にぎわう声) 101 00:09:26,332 --> 00:09:29,202 申し訳ござりませぬ。 102 00:09:29,202 --> 00:09:33,139 もう一度 機会を! さすれば必ずや…。 103 00:09:33,139 --> 00:09:37,010 もうよい!➡ 104 00:09:37,010 --> 00:09:40,814 大口たたいておいて 何だ そのざまは。 105 00:09:40,814 --> 00:09:44,150 負け犬は目障りじゃ。 106 00:09:44,150 --> 00:09:48,154 許しがあるまで 蟄居しておれ。 107 00:09:52,492 --> 00:09:54,694 はっ。 108 00:10:01,501 --> 00:10:05,839 (丹羽長秀)やはり墨俣は 我らにとって鬼門でござりますな。 109 00:10:05,839 --> 00:10:11,845 鬼門であろうが 何であろうが こじあけねばならぬ。 110 00:10:15,014 --> 00:10:18,017 やれる者はおるか。 111 00:10:22,755 --> 00:10:25,058 殿! 112 00:10:27,727 --> 00:10:32,532 このサルめに お任せくださりませ! 113 00:10:41,875 --> 00:10:45,545 本気なんか!? 見てのとおりじゃ。 114 00:10:45,545 --> 00:10:49,716 わしの何が気に入らんのだ!? あんたは何も悪くない。 115 00:10:49,716 --> 00:10:53,553 はあ? 私の身勝手だわ。 116 00:10:53,553 --> 00:10:57,757 ほかに 好きな男でも出来たんか。 117 00:11:01,661 --> 00:11:07,167 実は とと様から ずっと文が届いておるんよ。 118 00:11:07,167 --> 00:11:11,170 いい縁談があるから戻ってこいって。 119 00:11:11,170 --> 00:11:15,875 そういうのが嫌で 村を出たんじゃないんか!? 120 00:11:15,875 --> 00:11:20,680 すまん 心変わりじゃ。 121 00:11:24,017 --> 00:11:30,823 藤吉郎さんがお呼びです。 信長様より 墨俣攻略を任されたと。 122 00:11:34,661 --> 00:11:37,864 続きは晩に話そう。 それまでは ここにおれ。 123 00:11:37,864 --> 00:11:41,534 もう私は決めたんじゃ 話すことなんかない! 124 00:11:41,534 --> 00:11:44,537 じゃったら勝手にせえ! 125 00:11:46,706 --> 00:11:50,043 えっ? えっ? 126 00:11:50,043 --> 00:12:00,486 ♬~ 127 00:12:00,486 --> 00:12:02,422 たった これだけか…。 128 00:12:02,422 --> 00:12:05,658 皆 腹痛やら けがをしたとかで。 129 00:12:05,658 --> 00:12:11,531 まあ 無理もないのう。 あの鬼の柴田でさえ敗れたのじゃ。 130 00:12:11,531 --> 00:12:16,302 墨俣に行ったら どのような目に遭うか 皆分かっておるのじゃ。 131 00:12:16,302 --> 00:12:20,006 どうしたものかのう。 132 00:12:20,006 --> 00:12:22,041 おい 聞いとるんか。 133 00:12:22,041 --> 00:12:26,679 ああ… あっ すまん。 ちょうどいいではないか。 134 00:12:26,679 --> 00:12:31,317 わしらも聞いてみよう。 墨俣で どのような目に遭うのか。 135 00:12:31,317 --> 00:12:35,521 おお~ ありがたや。 136 00:12:35,521 --> 00:12:39,692 墨俣でござるか~。 うん。 137 00:12:39,692 --> 00:12:45,331 あそこは…➡ 138 00:12:45,331 --> 00:12:48,034 平地でござってな➡ 139 00:12:48,034 --> 00:12:53,339 敵には こちらの動きが 丸見えでございました。ああ…。 140 00:12:53,339 --> 00:12:57,043 最初のうちは さほど攻めてこんかったが…。 141 00:12:57,043 --> 00:12:58,978 おう。 142 00:12:58,978 --> 00:13:02,015 出来上がりまで あと僅かという 段になって➡ 143 00:13:02,015 --> 00:13:04,284 一気に攻め込まれましてな。 144 00:13:04,284 --> 00:13:11,791 砦を造りながら 敵と戦うっちゅうのは 恐ろしく難儀なことです。 145 00:13:15,662 --> 00:13:20,166 わしを笑いに来たのか。 めっそうもない。 お見舞いでございます。 146 00:13:20,166 --> 00:13:23,069 見え透いた気遣いなどいらんわ! 147 00:13:23,069 --> 00:13:26,272 くう…。 ご無理なさりますな。 148 00:13:29,308 --> 00:13:33,012 墨俣のことを聞きに来たのであろう。 149 00:13:35,515 --> 00:13:38,317 誰が うぬなどに教えるものか。 150 00:13:38,317 --> 00:13:41,020 そうおっしゃらずに! うるさい 帰れ!どうか! 151 00:13:41,020 --> 00:13:44,524 くっそ…。 152 00:13:44,524 --> 00:13:47,193 ハアハア…。 ご無礼いたしました。 153 00:13:47,193 --> 00:13:49,128 待て! 154 00:13:49,128 --> 00:13:53,700 ハアハア… ハアハア…。 155 00:13:53,700 --> 00:13:57,537 うぬのことなど どうなろうが構わんが➡ 156 00:13:57,537 --> 00:14:03,342 殿のためじゃ これだけは教えといてやる。 157 00:14:03,342 --> 00:14:06,813 敵は 斎藤ではない。 158 00:14:06,813 --> 00:14:10,149 「とき」じゃ。 159 00:14:10,149 --> 00:14:15,488 とき… 美濃の守護の土岐のことか? 160 00:14:15,488 --> 00:14:18,524 う~ん… 分からぬ。 161 00:14:18,524 --> 00:14:22,361 (甚助)やはり 敵に攻められながら砦を築くのは➡ 162 00:14:22,361 --> 00:14:24,997 並大抵のことではなさそうですね。 163 00:14:24,997 --> 00:14:28,501 だったら 見つからぬうちに 素早く造ってしまうというのはどうじゃ。 164 00:14:28,501 --> 00:14:31,170 それができれば 苦労はしませんよ。 165 00:14:31,170 --> 00:14:34,073 いや 確かに これまでは➡ 166 00:14:34,073 --> 00:14:37,310 砦が出来上がりそうになる頃合いを 見計らって➡ 167 00:14:37,310 --> 00:14:39,379 総攻めを仕掛けてきたそうじゃ。 168 00:14:39,379 --> 00:14:44,083 数日で仕上げてしまえば 敵も油断して手が出せぬかもしれぬ。 169 00:14:44,083 --> 00:14:49,522 数日でどうやって…。 普通 ひとつきはかかるぞ。 170 00:14:49,522 --> 00:14:55,027 敵は「時」とは そういうことじゃったか。 171 00:14:59,532 --> 00:15:01,968 腹減ったのう。 172 00:15:01,968 --> 00:15:04,871 お寧々! お寧々! 173 00:15:04,871 --> 00:15:06,839 はい? 何か食わしてちょ。 174 00:15:06,839 --> 00:15:09,275 えっ!? 急に言われても…。 175 00:15:09,275 --> 00:15:11,811 汁でよければ すぐ出来るよ。 176 00:15:11,811 --> 00:15:15,648 下ごしらえしといたネギと里芋が あるからね。 177 00:15:15,648 --> 00:15:18,151 それを みそと合わせるだけだで。 178 00:15:18,151 --> 00:15:20,653 おお それでええ それでええ。 さすが おっか様じゃ。 179 00:15:20,653 --> 00:15:24,991 ああ。 かか様。 私がやりますから休んでてくださいな。 180 00:15:24,991 --> 00:15:27,827 (なか)なんの なんの。 いつもやっとるから。 181 00:15:27,827 --> 00:15:33,299 いえ。 藤吉郎さんは 私の夫ですから。 私の息子だで。 182 00:15:33,299 --> 00:15:37,170 まあまあ 2人で作ったらよいではないか。 183 00:15:37,170 --> 00:15:41,174 それじゃ。 汁も砦もおんなじじゃ。 184 00:15:41,174 --> 00:15:44,911 あらかじめ下ごしらえをしておいて 一息にそれを合わせる。 185 00:15:44,911 --> 00:15:48,514 そうすれば さほど時をかけずに造ることができよう。 186 00:15:48,514 --> 00:15:52,385 何を言うておるのじゃ。 汁と砦が同じわけなかろう。 187 00:15:52,385 --> 00:15:59,025 これじゃ。 ここで 砦を造る材木を切り出し➡ 188 00:15:59,025 --> 00:16:02,462 運べるギリギリの大きさまで 先に組んでおくのじゃ。 189 00:16:02,462 --> 00:16:04,497 下ごしらえか。 190 00:16:04,497 --> 00:16:08,634 あとは それを 川を使って墨俣まで運び➡ 191 00:16:08,634 --> 00:16:10,570 一気に組み上げる。 192 00:16:10,570 --> 00:16:14,440 うん いける! いけるぞ 小一郎! 193 00:16:14,440 --> 00:16:16,509 いや しかし そのためには…。 194 00:16:16,509 --> 00:16:20,246 川並衆を手なずけねばならぬ。 川並衆? 195 00:16:20,246 --> 00:16:26,052 尾張と美濃の国境の川筋を仕切っておる 地侍の集まりじゃ。 196 00:16:26,052 --> 00:16:30,890 金さえ積めば 何でも請け負う 無法者どもと聞く。 197 00:16:30,890 --> 00:16:35,294 すまぬが 汁はなしじゃ。 早速 これから話をつけに参ろう。 198 00:16:35,294 --> 00:16:37,363 今から!? 「善は急げ」じゃ。 199 00:16:37,363 --> 00:16:41,500 そんな連中 信用できますでしょうか。 確か 織田家の家臣に➡ 200 00:16:41,500 --> 00:16:45,371 前野長康殿という かつて川並衆じゃったお人がおる。 201 00:16:45,371 --> 00:16:48,674 口を利いていただこう。 本当に 今から行くのか? 202 00:16:48,674 --> 00:16:52,879 手柄を挙げたければ 素早く動くのじゃ。 のう? 小一郎。 203 00:16:54,847 --> 00:16:58,317 いいんですか? 直さんのこと。 204 00:16:58,317 --> 00:17:01,621 直がどうした? 205 00:17:01,621 --> 00:17:06,826 いや 何でもないわ。 すぐに支度に取りかかろう。 206 00:17:28,848 --> 00:17:34,654 かか様。 お休みください。 私やりますから。 207 00:17:37,990 --> 00:17:42,161 あの子たちがいなくなると 急に静かになって➡ 208 00:17:42,161 --> 00:17:44,664 何かしとらんと落ち着かんのよ。 209 00:17:44,664 --> 00:17:46,866 フフッ。 210 00:17:53,306 --> 00:17:58,844 あの子たちのことが心配でねえ。 211 00:17:58,844 --> 00:18:02,615 でも こんなこと ともや あさひに言ったら➡ 212 00:18:02,615 --> 00:18:06,786 情けないって笑われそうだし…。 213 00:18:06,786 --> 00:18:10,289 直さんがいてくれて よかったわ。 214 00:18:13,125 --> 00:18:17,129 こうやって話すだけで気が紛れる。 215 00:18:17,129 --> 00:18:22,134 これからも時々 私の弱音聞いてちょ。 216 00:18:22,134 --> 00:18:29,642 ♬~ 217 00:18:29,642 --> 00:18:32,345 かか様…。 218 00:18:34,981 --> 00:18:38,284 ごめんなさい。 219 00:18:38,284 --> 00:18:44,490 私 もう ここには…。 (寧々)ちょっと待って。 220 00:18:44,490 --> 00:18:48,361 まさか本気で ここを出ていくつもり? 221 00:18:48,361 --> 00:18:52,365 あなたがいなくなったら 誰が私のお世話をするのよ。 222 00:18:52,365 --> 00:18:56,502 私の代わりなど いくらでもおります。 (寧々)いないわよ! 223 00:18:56,502 --> 00:19:00,473 私がちょっと怒ると みんなすぐに辞めちゃうんだから! 224 00:19:00,473 --> 00:19:03,776 言い返してくるのは あなたくらい。 225 00:19:06,312 --> 00:19:10,049 小一郎さんのことが嫌いになったの? 226 00:19:10,049 --> 00:19:14,353 だったら 私がガツンと言ってあげる! その逆じゃ。 227 00:19:17,456 --> 00:19:23,796 このままだと… 私が小一郎に…。 228 00:19:23,796 --> 00:19:25,731 (なか)直さん!? 直!? 229 00:19:25,731 --> 00:19:28,467 ハアハア…。 直! 230 00:19:28,467 --> 00:19:30,403 (なか)直さん!? 231 00:19:30,403 --> 00:19:50,156 ♬~ 232 00:19:50,156 --> 00:19:53,492 前野殿に来ていただけて 心強い限りじゃ。 233 00:19:53,492 --> 00:19:57,997 木下様。 今のうちに謝っておきまする。 234 00:19:57,997 --> 00:20:00,499 信長様のお言いつけで ここまで来ましたが➡ 235 00:20:00,499 --> 00:20:03,836 恐らく 私は 何の力にもなれませぬ。 236 00:20:03,836 --> 00:20:09,508 何を申される。 こやつらの棟梁と 昔なじみというだけでも十分…。 237 00:20:09,508 --> 00:20:14,313 むしろ 足を引っ張ることになるやもしれませぬ。 238 00:20:14,313 --> 00:20:16,682 (蜂須賀正勝)おお~!➡ 239 00:20:16,682 --> 00:20:21,987 久しいのう 将右衛門! ハハハハッ! 240 00:20:24,857 --> 00:20:32,198 貴殿が川並衆の棟梁 蜂須賀正勝殿でござるか。 拙者は…。 241 00:20:32,198 --> 00:20:34,700 お下がりくだされ。 242 00:20:37,336 --> 00:20:39,405 おらあ~! 243 00:20:39,405 --> 00:20:44,210 (刃音と やじる声) 244 00:20:44,210 --> 00:20:47,980 (やじる声) 245 00:20:47,980 --> 00:20:52,918 わしらを裏切っておいて よく その面を見せられたものよのう! 246 00:20:52,918 --> 00:20:55,054 (口々に)そうじゃ! (口々に)そうよ! 247 00:20:55,054 --> 00:20:59,558 これもお役目じゃ。 この織田の犬が! 248 00:20:59,558 --> 00:21:03,529 (刃音) 249 00:21:03,529 --> 00:21:07,166 おやめくだされ! そんなことをしても 誰も得はしませぬ! 250 00:21:07,166 --> 00:21:09,168 よそ者は すっこんでろ! 251 00:21:09,168 --> 00:21:11,170 (刃音) 252 00:21:11,170 --> 00:21:18,677 ♬~ 253 00:21:22,715 --> 00:21:26,719 く… く… く…。 254 00:21:39,098 --> 00:21:43,803 このたーけが! 蜂須賀殿に何したんじゃ! 255 00:21:46,338 --> 00:21:51,710 蜂須賀殿! お許しくだされ。 こやつは 手柄欲しさに➡ 256 00:21:51,710 --> 00:21:55,214 己であれば 蜂須賀殿を 説き伏せられるなどと抜かして➡ 257 00:21:55,214 --> 00:21:58,050 勝手についてきおったのじゃ。 何? 258 00:21:58,050 --> 00:22:00,486 わしらとは 何の関わりもござりませぬ。 259 00:22:00,486 --> 00:22:05,291 おい! この役立たずを さっさと連れていけ! 260 00:22:07,993 --> 00:22:10,496 さっさと連れていけ! (弥助)失礼つかまつる。 261 00:22:14,500 --> 00:22:16,802 さっさと行け! 262 00:22:22,007 --> 00:22:26,312 これで 邪魔者はいなくなり申した。 263 00:22:26,312 --> 00:22:31,016 蜂須賀殿。 わしは 仕事の話をしに来たのじゃ。 264 00:22:31,016 --> 00:22:34,520 報酬もたんまりと用意してまいったぞ。 のう? 小一郎。 265 00:22:34,520 --> 00:22:39,325 は はい! 話を聞くだけなら 損はございますまい。 266 00:22:41,694 --> 00:22:45,397 まあ いいだろう。 267 00:23:08,487 --> 00:23:10,823 (正勝)帰れ。 268 00:23:10,823 --> 00:23:15,661 墨俣に砦を築くなど 命がいくらあっても足りぬわ。 269 00:23:15,661 --> 00:23:19,298 こんな はした金では話にならん。 270 00:23:19,298 --> 00:23:22,835 では いかほどなら? 271 00:23:22,835 --> 00:23:28,641 そうじゃのう 城持ちにでもしてもらおうかのう。 272 00:23:28,641 --> 00:23:32,011 承知した。 約束しよう。 273 00:23:32,011 --> 00:23:37,316 あっ? ただし 5年 いや 3年待ってくれ。 274 00:23:37,316 --> 00:23:42,021 わしが偉くなった暁には 必ず お主にも城を授ける。 275 00:23:42,021 --> 00:23:46,325 ハハハハハ…。 ざれ言を申すでないわ。 276 00:23:46,325 --> 00:23:49,862 じゃったら お前らの仕事を 引き受けるのも 3年後じゃ。 277 00:23:49,862 --> 00:23:53,198 とっとと失せろ。 待ってくれ。 278 00:23:53,198 --> 00:23:56,201 わしらは 何としても お主らの助けがいるのじゃ! 279 00:23:56,201 --> 00:24:01,640 頼む 力を貸してくれ。 このとおりじゃ! 280 00:24:01,640 --> 00:24:05,144 ほう~。 281 00:24:05,144 --> 00:24:09,648 だが その割には…➡ 282 00:24:09,648 --> 00:24:11,984 お主。 283 00:24:11,984 --> 00:24:16,288 先ほどから おなごにばかり気を取られて 心ここにあらずではないか。➡ 284 00:24:16,288 --> 00:24:19,191 わしを侮っておるのか? いえ めっそうもない! 285 00:24:19,191 --> 00:24:24,396 では聞くが わしはさっき いくらなら引き受けると申した? 286 00:24:26,932 --> 00:24:29,234 それは…。 287 00:24:32,738 --> 00:24:37,309 ハッ やはり 織田など信用できぬわ。 288 00:24:37,309 --> 00:24:41,180 将右衛門のやつは まんまと ほだされて 家臣に成り下がったが➡ 289 00:24:41,180 --> 00:24:46,685 わしは 誰の下にもつかぬ。 それが 我らの生き方よ。➡ 290 00:24:46,685 --> 00:24:49,021 これ以上 ここにおると➡ 291 00:24:49,021 --> 00:24:52,691 血の気の多い手下どもが 何をするか分からぬぞ。➡ 292 00:24:52,691 --> 00:24:55,995 死にたくなければ とっとと消え失せろ! 293 00:25:00,799 --> 00:25:02,735 帰れ。 294 00:25:02,735 --> 00:25:11,276 ♬~ 295 00:25:11,276 --> 00:25:14,580 ご無事でしたか! どうでした? 296 00:25:17,649 --> 00:25:19,585 うっ! (甚助 弥助)あ…! 297 00:25:19,585 --> 00:25:22,488 何するんじゃ!寝ぼけとるから 目ぇ覚ましてやったんじゃ。 298 00:25:22,488 --> 00:25:25,157 どうせ やつも はなから 引き受けるつもりなどなかったわ! 299 00:25:25,157 --> 00:25:28,660 だからこそ 本気で 説き伏せねばならんかったんじゃ! 300 00:25:28,660 --> 00:25:33,165 もうよい。 お前は 足手まといじゃ。 小牧へ帰れ。 301 00:25:33,165 --> 00:25:38,003 わしがおらんでも平気なんか? うぬぼれるな このたーけが! 302 00:25:38,003 --> 00:25:42,674 お前なんぞおらんでも 事は成せるわ! さっさと帰れ! 303 00:25:42,674 --> 00:25:52,985 ♬~ 304 00:25:54,853 --> 00:26:01,627 はあ… 世話が焼けるのう。 305 00:26:01,627 --> 00:26:04,963 もしかして わざと…? 306 00:26:04,963 --> 00:26:11,770 直と何があったか知らんが ず~っと うわの空じゃったからのう。 307 00:26:21,814 --> 00:26:23,749 申し上げます。 308 00:26:23,749 --> 00:26:27,486 織田の者が 川並衆のもとを訪れたと 知らせが参りました。 309 00:26:27,486 --> 00:26:30,989 川並衆じゃと? なぜ そのようなところに…。 310 00:26:30,989 --> 00:26:32,925 直ちに捕らえて調べ上げよ。 はっ。 311 00:26:32,925 --> 00:26:35,494 (龍興)なまぬるいのう。 312 00:26:35,494 --> 00:26:40,999 我が領国内で コソコソと。 目障りじゃ。 313 00:26:40,999 --> 00:26:46,672 即刻討ち取って その首 信長に送りつけてやれ。 314 00:26:46,672 --> 00:26:48,974 (一同)はっ。 315 00:27:07,793 --> 00:27:11,663 どうしたんじゃ? 熱病にかかったみたい。 316 00:27:11,663 --> 00:27:13,599 えっ!? 317 00:27:13,599 --> 00:27:15,534 直! 318 00:27:15,534 --> 00:27:20,506 大丈夫か!? おい! しっかりせえ。 319 00:27:22,674 --> 00:27:25,177 医師は何て言うておるんじゃ。 320 00:27:25,177 --> 00:27:28,514 できることはやったから あとは本人次第じゃて。 321 00:27:28,514 --> 00:27:32,684 何じゃ それは… 死ぬかもしれんということか? 322 00:27:32,684 --> 00:27:35,320 直は こんなことで負けやしません。 323 00:27:35,320 --> 00:27:39,525 何で そう言い切れるんじゃ? 何か わしにできることはないんか。 324 00:27:39,525 --> 00:27:42,561 ありません。 いや 何かあるはずじゃ。 何か…。 325 00:27:42,561 --> 00:27:44,530 ない! 326 00:27:46,698 --> 00:27:52,971 ただ祈って 信じて 待つしかない。 327 00:27:54,873 --> 00:28:02,281 直も そうやって 戦に出たあなたの帰りを ずっと待っていたのよ。 328 00:28:02,281 --> 00:28:06,985 よう無事じゃったな。 329 00:28:06,985 --> 00:28:09,888 ♬~ 330 00:28:09,888 --> 00:28:13,859 私は 小一郎に生きていてほしいの! 331 00:28:13,859 --> 00:28:18,997 あんたは 私と藤吉郎さんの どっちが大事なのよ! 332 00:28:18,997 --> 00:28:24,503 ♬~ 333 00:28:24,503 --> 00:28:27,539 私らおなごは いつもそう。 334 00:28:27,539 --> 00:28:35,180 ♬~ 335 00:28:35,180 --> 00:28:37,516 こ… ここは? 336 00:28:37,516 --> 00:28:40,552 (長康)わしが 川並衆の頃に住んでいた屋敷です。➡ 337 00:28:40,552 --> 00:28:44,022 まだ残っておりました。 338 00:28:44,022 --> 00:28:46,525 前野殿。 339 00:28:46,525 --> 00:28:52,331 先ほどの非礼 どうかお許しくださりませ。 340 00:28:52,331 --> 00:28:55,534 気にすることはありませぬ。 341 00:28:55,534 --> 00:29:00,505 兄ぃに取り入るには ああするよりほかになかった。 342 00:29:03,275 --> 00:29:06,144 前野殿と蜂須賀殿は➡ 343 00:29:06,144 --> 00:29:10,983 共に川並衆を率いる両輪だったと 聞き申した。 344 00:29:10,983 --> 00:29:15,153 なぜ たもとを分かつことになって しまわれたのじゃ。 345 00:29:19,992 --> 00:29:23,161 わしが兄ぃを裏切った。 346 00:29:25,797 --> 00:29:29,167 昔は よう2人で言うてました。 347 00:29:29,167 --> 00:29:33,171 いつか武功を挙げて 偉くなろうと。 348 00:29:33,171 --> 00:29:37,676 2人で城を持つのが夢じゃった。 349 00:29:37,676 --> 00:29:42,514 何人もの武将に従い 数え切れんほどの戦に出ました。 350 00:29:42,514 --> 00:29:47,185 しかし どの戦も ことごとく負けて…➡ 351 00:29:47,185 --> 00:29:53,859 いつの頃からか わしら 疫病神じゃと 罵られるようになりました。 352 00:29:55,694 --> 00:30:03,035 あいつらがいると負けると 誰からも爪弾きにされて…。 353 00:30:03,035 --> 00:30:10,542 久々に仕えることを許された戦では おとりに使われました。 354 00:30:10,542 --> 00:30:15,047 そうとは知らずに戦い続けて➡ 355 00:30:15,047 --> 00:30:18,517 多くの仲間を失いました。 356 00:30:20,852 --> 00:30:26,358 それ以来 兄ぃは決めたのじゃ。 357 00:30:26,358 --> 00:30:29,628 もう誰の下にもつかぬと。 358 00:30:31,229 --> 00:30:38,904 しかし そんな うごうの衆では この乱世を生き残ることなどできませぬ。 359 00:30:38,904 --> 00:30:43,675 わしは手下を連れて 織田に下りました。 360 00:30:46,078 --> 00:30:49,948 裏切り者と呼ばれても しかたのないことじゃ。 361 00:30:49,948 --> 00:31:01,193 ♬~ 362 00:31:01,193 --> 00:31:07,466 (足音) 363 00:31:10,535 --> 00:31:17,309 (植元)正勝様。 あの織田の侍大将めが 正勝様に渡してほしいと。 364 00:31:17,309 --> 00:31:19,244 あっ? 365 00:31:19,244 --> 00:31:24,216 墨俣に砦を築くための策が 全て書かれておるそうです。➡ 366 00:31:24,216 --> 00:31:29,488 引き受けてもらえるまで 動かぬと 申しております。 367 00:31:37,362 --> 00:31:44,035 ハアハア ハアハア…。 368 00:31:57,783 --> 00:32:02,554 ハア… ハア…。 369 00:32:06,691 --> 00:32:12,864 どうか… どうか 直をお救いください。 370 00:32:12,864 --> 00:32:15,133 どうか…。 371 00:32:17,702 --> 00:32:24,476 (雷鳴) 372 00:32:24,476 --> 00:32:47,566 (雨の音) 373 00:32:47,566 --> 00:32:53,071 ♬ 一鍬 黄金 374 00:32:53,071 --> 00:32:58,577 ♬ 一植 黄金 375 00:32:58,577 --> 00:34:04,009 ♬~ 376 00:34:04,009 --> 00:34:06,177 直が…。 377 00:34:09,814 --> 00:34:11,750 あ… ハア…! 378 00:34:11,750 --> 00:34:13,718 ハア ハア ハア…! 379 00:34:16,021 --> 00:34:20,892 ハア ハア ハア ハア…! 380 00:34:20,892 --> 00:34:24,162 ハア ハア…! 381 00:34:29,568 --> 00:34:34,339 何で…? 何で ここにおるん。 382 00:34:36,207 --> 00:34:43,949 肝心なところでしくじっての ハハ… 兄者に追い返されてしもうたわ。 383 00:34:43,949 --> 00:34:48,920 ハハ… あほやなあ。 384 00:34:48,920 --> 00:34:55,593 ヘヘヘッ。 ああ あほだわ。 385 00:34:55,593 --> 00:34:58,363 だで➡ 386 00:34:58,363 --> 00:35:02,634 お前の気持ち 何も分かっとらんかった。 387 00:35:08,039 --> 00:35:14,813 今まで つらい思いさせて すまんかった。 388 00:35:14,813 --> 00:35:18,283 気付いてやれんで すまんかった。 389 00:35:20,318 --> 00:35:24,022 直。 わしは死なん! 390 00:35:24,022 --> 00:35:30,895 必ず生きて 直のところに帰ってくる! 約束する! 391 00:35:30,895 --> 00:35:35,033 だから…➡ 392 00:35:35,033 --> 00:35:38,203 どこにも行かんといてくれ。 393 00:35:40,338 --> 00:35:43,008 ここにおってくれ。 394 00:35:45,210 --> 00:35:51,716 お主が わしの帰る場所なんじゃ。 395 00:35:51,716 --> 00:36:01,993 ♬~ 396 00:36:01,993 --> 00:36:11,703 私 このままじゃ 小一郎に嫌われてしまう気がして…。 397 00:36:11,703 --> 00:36:21,012 だから… 一緒にいるのが 怖くて つらくて…。 398 00:36:21,012 --> 00:36:24,182 逃げようとしたの。 399 00:36:25,884 --> 00:36:30,321 でも 本当は…。 400 00:36:30,321 --> 00:37:00,318 ♬~ 401 00:37:07,092 --> 00:37:12,864 僅か3日で墨俣に砦を築くなどと ばかげておるわ。 402 00:37:16,167 --> 00:37:19,337 どこが ばかげておるのじゃ。 403 00:37:21,306 --> 00:37:27,011 ここから墨俣までは 川の流れが変わる急流が8か所ある。 404 00:37:27,011 --> 00:37:29,314 組み上げた材を載せて➡ 405 00:37:29,314 --> 00:37:32,851 そこをいかだで越えるには 相当な腕がいるのじゃ。 406 00:37:32,851 --> 00:37:38,022 ほう。 それに 墨俣の一帯は湿地が多く➡ 407 00:37:38,022 --> 00:37:43,328 普請が難しい。 場所を見極めねば 取り返しのつかぬことになる。 408 00:37:43,328 --> 00:37:45,864 人数は いかほど要るかの。 409 00:37:45,864 --> 00:37:50,735 少なくとも… 1,000は要るであろう。 410 00:37:50,735 --> 00:37:53,538 ただ集めればよいというものではない。 411 00:37:53,538 --> 00:37:59,210 皆が息を合わせて動かなければ しくじるだけじゃ。 412 00:37:59,210 --> 00:38:02,647 お主らでも さすがに難しいか? 413 00:38:02,647 --> 00:38:05,617 我らならできる! 414 00:38:10,155 --> 00:38:14,626 では やってもらいたい。 415 00:38:17,495 --> 00:38:21,299 ハア… ハア~。 416 00:38:21,299 --> 00:38:25,503 お主は疫病神などではない。 417 00:38:25,503 --> 00:38:28,773 勝ちをもたらす軍神じゃ! 418 00:38:30,375 --> 00:38:36,014 共に この世を見返してやろう。 419 00:38:36,014 --> 00:38:40,852 ♬~ 420 00:38:40,852 --> 00:38:45,323 兄者! ハア ハア…! 何じゃ 戻ってきたのか。 421 00:38:45,323 --> 00:38:48,226 ハア ハア…! 何があった? 422 00:38:48,226 --> 00:38:50,695 斎藤の兵が迫っておる! 423 00:38:50,695 --> 00:38:54,032 ハア… 恐らく狙いは わしら 織田の者じゃ。 424 00:38:54,032 --> 00:38:57,702 弥助と 甚助は!? 前野殿と 昔の屋敷に。 425 00:38:57,702 --> 00:39:03,141 斎藤の兵が 長康殿の屋敷を囲んでおります。 426 00:39:03,141 --> 00:39:08,012 おい 待て! お主らが行ったところで 何ができる。 無駄死にするだけじゃ! 427 00:39:08,012 --> 00:39:10,481 ならば一緒に行こう! 428 00:39:10,481 --> 00:39:12,517 前野殿の屋敷➡ 429 00:39:12,517 --> 00:39:16,821 空き家となってから随分とたつのに 思いの外きれいであった。 430 00:39:16,821 --> 00:39:19,991 誰かが手入れしていたのじゃろう。 431 00:39:21,659 --> 00:39:24,996 本当は 戻ってきてほしいと➡ 432 00:39:24,996 --> 00:39:27,899 願っていたのではないか。 433 00:39:27,899 --> 00:39:40,011 ♬~ 434 00:39:40,011 --> 00:39:43,881 行きましょう! 前野殿を死なせてはなりませぬ。 435 00:39:43,881 --> 00:39:47,518 偉そうなことを申すな! お前は何も知らんじゃろうが! 436 00:39:47,518 --> 00:39:51,322 はい。 わしには 何のことやら さっぱり分かりませぬ! 437 00:39:51,322 --> 00:39:57,128 されど 兄者が そう言うなら そうなんじゃ。 438 00:39:57,128 --> 00:39:59,197 ハハッ。 439 00:39:59,197 --> 00:40:04,869 きっと前野殿も 蜂須賀殿を待っております! 440 00:40:04,869 --> 00:40:13,144 ♬~ 441 00:40:20,051 --> 00:40:26,724 (守就)門を開けよ! おとなしく降りれば 無益な血は流さぬ! 442 00:40:29,761 --> 00:40:34,065 勝ち目などありませぬ。 降伏いたしましょう。 443 00:40:34,065 --> 00:40:38,903 藤吉郎のやつ 自分だけ うまいこと逃げおって。 444 00:40:38,903 --> 00:40:41,673 致し方あるまい。 445 00:40:49,247 --> 00:40:51,416 (矢が刺さる音) うっ! 446 00:40:53,251 --> 00:40:55,586 何事じゃ! 447 00:40:55,586 --> 00:41:00,191 (矢の音と 喚声) 448 00:41:00,191 --> 00:41:06,064 (刃音と 喚声) 449 00:41:06,064 --> 00:41:08,066 何じゃ…? 450 00:41:08,066 --> 00:41:10,835 (丸太で門を壊す音) 451 00:41:10,835 --> 00:41:13,338 (甚助 弥助)わあ~! 452 00:41:13,338 --> 00:41:15,873 皆 生きとるか~! 453 00:41:15,873 --> 00:41:17,809 お前ら 遅いわ~! 454 00:41:17,809 --> 00:41:20,044 無事で何よりじゃ! 敵は!? 455 00:41:20,044 --> 00:41:23,548 久々の勝ち戦じゃ~! 456 00:41:23,548 --> 00:41:25,583 兄ぃ…。 ハッハッ。 457 00:41:25,583 --> 00:41:30,722 だから言うたであろう! お主は 軍神じゃ! 458 00:41:30,722 --> 00:41:32,757 フフフフフッ。 459 00:41:32,757 --> 00:41:38,896 あの墨俣の砦づくり わし一人では手に余る。 460 00:41:38,896 --> 00:41:46,771 ♬~ 461 00:41:46,771 --> 00:41:53,378 また一緒にやるか? 将右衛門。 462 00:41:53,378 --> 00:41:56,080 ハッ。 463 00:41:56,080 --> 00:41:59,851 無論じゃ! ハッ。 464 00:42:01,853 --> 00:42:08,026 褒美は3年後に城持ちじゃ! 忘れるでないぞ! 465 00:42:08,026 --> 00:42:11,529 ちゅうことは…。 466 00:42:11,529 --> 00:42:15,867 この蜂須賀正勝と川並衆が➡ 467 00:42:15,867 --> 00:42:19,337 お主らに力を貸す! 468 00:42:19,337 --> 00:42:23,708 (歓声) 469 00:42:23,708 --> 00:42:40,158 ♬~ 470 00:42:40,158 --> 00:42:42,226 小一郎と めおとになります。 471 00:42:42,226 --> 00:42:44,562 わしも いよいよ城持ちよ。 472 00:42:44,562 --> 00:42:48,433 出来上がる寸前で その夢を根こそぎ奪うのじゃ。 473 00:42:48,433 --> 00:42:51,235 敵が砦に気を取られている隙に…。 474 00:42:51,235 --> 00:42:55,206 こたびの策は どなたが考えたのでありますか?