1 00:00:30,964 --> 00:00:33,634 (織田信長)信忠。 2 00:00:33,634 --> 00:00:39,439 岩村城での武田との戦 見事であった。 はっ。 3 00:00:39,439 --> 00:00:42,976 褒美として➡ 4 00:00:42,976 --> 00:00:46,013 お前に家督をやる。 5 00:00:46,013 --> 00:00:48,315 えっ。 6 00:00:48,315 --> 00:00:54,021 今この時より お前が織田家の当主じゃ。 7 00:00:55,989 --> 00:00:59,826 不服か? いえ めっそうも。 8 00:00:59,826 --> 00:01:02,262 ありがたき幸せ! 9 00:01:02,262 --> 00:01:04,932 (信長)この城も 全てくれてやる。 10 00:01:04,932 --> 00:01:09,770 尾張と美濃のことは お前に任せる。 11 00:01:09,770 --> 00:01:11,805 ははっ! 12 00:01:11,805 --> 00:01:15,409 おめでとうござりまする 兄上。 13 00:01:15,409 --> 00:01:18,111 おめでとうございまする。 14 00:01:18,111 --> 00:01:20,147 (羽柴筑前守秀吉)恐れながら➡ 15 00:01:20,147 --> 00:01:24,284 上様は いかがなされますのでしょうか? 16 00:01:24,284 --> 00:01:27,955 わしは…➡ 17 00:01:27,955 --> 00:01:32,759 そろそろ新しい景色が見とうなった。 18 00:01:37,130 --> 00:01:40,133 安土へ移る。 19 00:01:43,904 --> 00:02:11,932 ♬~ 20 00:02:11,932 --> 00:02:15,769 ♬~ 21 00:02:15,769 --> 00:03:02,582 ♬~ 22 00:03:02,582 --> 00:03:07,454 ♬~ 23 00:03:07,454 --> 00:03:21,601 ♬~ 24 00:03:21,601 --> 00:03:28,275 ♬~ 25 00:03:28,275 --> 00:03:47,127 ♬~ 26 00:03:47,127 --> 00:03:56,636 ♬~ 27 00:03:56,636 --> 00:04:07,948 ♬~ 28 00:04:11,585 --> 00:04:14,087 天正4年1月。 29 00:04:14,087 --> 00:04:17,591 信長は 琵琶湖東部の安土山に➡ 30 00:04:17,591 --> 00:04:22,462 地上6階建ての巨大な城を 造り始めました。 31 00:04:22,462 --> 00:04:27,100 そこは 水陸ともに交通の要衝地であり➡ 32 00:04:27,100 --> 00:04:33,306 天下統一を見据えた信長の 象徴となる城でございました。 33 00:04:35,408 --> 00:04:39,613 困ります。 おやめください。 いかがした? 34 00:04:39,613 --> 00:04:42,415 この方が 勝手に石を崩そうとなさるのです。 35 00:04:42,415 --> 00:04:44,351 何じゃと? 36 00:04:44,351 --> 00:04:48,622 隙間がなさすぎる。 隙間だらけでは 敵が登るし➡ 37 00:04:48,622 --> 00:04:51,658 崩れるだろうが。 はあ~ 隙間を埋めるのは最後じゃ。 38 00:04:51,658 --> 00:04:55,128 まずは 長い石を片っ端から並べて 面を平らにするんじゃ。 39 00:04:55,128 --> 00:04:58,999 ここからやり方を変えるのは無理じゃ。 勝手に進めるな! 40 00:04:58,999 --> 00:05:00,934 お… んんっ。 来い。 41 00:05:00,934 --> 00:05:03,837 な… 何じゃ! やめい 離せ! 42 00:05:03,837 --> 00:05:06,740 (丹羽長秀)何を騒いでおる! やめんか! 43 00:05:06,740 --> 00:05:09,242 わしは 間違っておらんわ~! 44 00:05:09,242 --> 00:05:12,579 (羽柴小一郎長秀) で 追い出されたというわけか。 45 00:05:12,579 --> 00:05:15,615 わしは 間違ったことは言うておらん。 46 00:05:15,615 --> 00:05:19,452 だとしても 一人では城は造れぬ。 47 00:05:19,452 --> 00:05:22,756 わしは 城などを造るために 家来になったわけではない! 48 00:05:22,756 --> 00:05:27,561 戦も同じじゃ。 一人では勝つことなどできぬ。 49 00:05:29,396 --> 00:05:34,267 いざという時 よき城があれば 兵たちを助けることができる。 50 00:05:34,267 --> 00:05:39,072 兵が城を守るのではなく 城が兵たちを守ってくれる。 51 00:05:39,072 --> 00:05:42,609 そういう よき城を造るのじゃ。 52 00:05:42,609 --> 00:05:46,780 うう~。高虎。 ふん!高… 高虎! 53 00:05:46,780 --> 00:05:49,683 はあ~。 54 00:05:49,683 --> 00:05:52,118 (一同)う~ん! (あさひ)めんこいねえ。 55 00:05:52,118 --> 00:05:54,054 そうであろう。 56 00:05:54,054 --> 00:05:56,957 又左の娘とは信じ難い。 (笑い声) 57 00:05:56,957 --> 00:06:01,361 このころ 子に恵まれなかった秀吉と寧々は➡ 58 00:06:01,361 --> 00:06:06,199 信長の勧めにより 利家とまつの四女➡ 59 00:06:06,199 --> 00:06:10,103 豪姫を養女として迎えました。 60 00:06:10,103 --> 00:06:16,576 (なか)この子は きっと お寧々によく似たお美しい姫様になるね。 61 00:06:16,576 --> 00:06:22,249 (寧々)かか様 そうなれば うれしいけれど 養女ですから。 62 00:06:22,249 --> 00:06:29,756 似るのよ。 長く一緒におると 血ぃなんてつながってなくても。 63 00:06:29,756 --> 00:06:32,092 そういうもんなんか? (なか)うん。 64 00:06:32,092 --> 00:06:35,595 (あさひ)じゃあ 藤吉郎兄様にも? (笑い声) 65 00:06:35,595 --> 00:06:37,631 もう。 (笑い声) 66 00:06:37,631 --> 00:06:41,101 いずれ お豪に よき婿が来てくれれば➡ 67 00:06:41,101 --> 00:06:43,036 羽柴家も安泰じゃな。 おう。 68 00:06:43,036 --> 00:06:45,405 (とも)のんきなこと言ってないで➡ 69 00:06:45,405 --> 00:06:49,276 子は いくらおってもいいんだから あんたらも そろそろ。 70 00:06:49,276 --> 00:06:52,946  回想 おりゃ~ 捕まえたぞ~。 こら。 71 00:06:52,946 --> 00:06:55,282 (慶)子が嫌いなのです。➡ 72 00:06:55,282 --> 00:06:59,152 私の身勝手ですので 気遣いはご無用に。 73 00:06:59,152 --> 00:07:02,722 お慶は あまり子が好きではないからの。 74 00:07:02,722 --> 00:07:08,361 まあ…。 どうしてお慶さんは 子が嫌いなのかしらね。 75 00:07:08,361 --> 00:07:10,297 さあのう。 76 00:07:10,297 --> 00:07:14,301 あんたは な~んも知らんのね。 77 00:07:16,069 --> 00:07:21,942 (宮部継潤)申し上げまする。 上様よりの使者が参られました。 78 00:07:21,942 --> 00:07:25,145 戦でござりまする。 79 00:07:32,085 --> 00:07:35,121 天正5年 織田軍は➡ 80 00:07:35,121 --> 00:07:38,858 能登国 七尾城からの 救援の願いを受けて➡ 81 00:07:38,858 --> 00:07:44,664 柴田勝家を総大将とする 4万の軍勢を差し向けました。 82 00:07:44,664 --> 00:07:47,967 それを迎え撃つのは…。 83 00:07:50,270 --> 00:07:55,942 越後の竜 上杉謙信。 84 00:07:55,942 --> 00:07:58,411 (前田利家)おやじ様! (柴田勝家)もう一度 言うてみよ! 85 00:07:58,411 --> 00:08:02,282 何じゃ! お耳が遠なりましたか 柴田様! 86 00:08:02,282 --> 00:08:04,718 今すぐ引くのじゃ! たわけが! 87 00:08:04,718 --> 00:08:08,555 七尾城の者たちを見捨てろというのか! 88 00:08:08,555 --> 00:08:11,458 七尾城は 既に敵の手に落ちておりまする! 89 00:08:11,458 --> 00:08:13,426 (滝川一益)えっ。 90 00:08:13,426 --> 00:08:15,929 (佐々成政)間に合わなかったか…。 91 00:08:17,897 --> 00:08:20,800 ならば…➡ 92 00:08:20,800 --> 00:08:26,373 四方を取り囲み謙信の首を取るまでじゃ! いや! 93 00:08:26,373 --> 00:08:29,275 七尾城が とうに落ちていたとすれば➡ 94 00:08:29,275 --> 00:08:32,912 我らに助けを求めたことも 罠かもしれませぬ! 95 00:08:32,912 --> 00:08:36,716 うぬの家臣の知らせなどは 当てにはならん。 96 00:08:38,385 --> 00:08:44,190 うぬの家臣は皆 急ごしらえの寄せ集めではないか。 97 00:08:44,190 --> 00:08:50,130 まあ 成り上がり者なら しかたがないがのう。 98 00:08:50,130 --> 00:08:55,602 その成り上がり者に 先を越されるのが恐ろしいのでござるか!? 99 00:08:55,602 --> 00:08:58,505 (利家)サル! 何じゃと!? 100 00:08:58,505 --> 00:09:00,440 ああ~! 101 00:09:00,440 --> 00:09:04,878 鬼柴田ともあろうお人が 器が小さいことじゃ! 102 00:09:04,878 --> 00:09:09,349 わしに逆らうは 上様に逆らうが同じと心得よ! 103 00:09:09,349 --> 00:09:13,553 負けると分かっている戦で 兵を死なせることの方が➡ 104 00:09:13,553 --> 00:09:16,589 よほど上様への忠義に反しまする! 105 00:09:16,589 --> 00:09:20,894 この… 腰抜けが~! 106 00:09:20,894 --> 00:09:24,764 (高虎)わしは 絶対に間違っておらん。➡ 107 00:09:24,764 --> 00:09:30,270 そもそも 何で わしが城造りなぞ…。 はあ~。 108 00:09:33,907 --> 00:09:37,243 秘密じゃと? 小一郎様に関わる➡ 109 00:09:37,243 --> 00:09:39,179 とんでもないことを 知ってしまいましたわ。 110 00:09:39,179 --> 00:09:42,182 何じゃ 申してみよ。 111 00:09:44,384 --> 00:09:48,588 小一郎様。 奥方様が…。 112 00:09:58,264 --> 00:10:00,767 知っておる。 えっ? 113 00:10:00,767 --> 00:10:05,405 そのことは とうの昔に というか夫婦になった時から知っておる。 114 00:10:05,405 --> 00:10:08,274 あ… では 小一郎様は➡ 115 00:10:08,274 --> 00:10:13,580 自分の女房と ほかの男が密通していても 構わぬと仰せか!? 116 00:10:18,618 --> 00:10:21,120 ⚟チクショー! 117 00:10:23,957 --> 00:10:27,827 まあ いろいろあるのじゃ。 118 00:10:27,827 --> 00:10:31,297 はあ~ わしなら耐えられぬ。 119 00:10:31,297 --> 00:10:36,169 あのような素性の知れぬ侍に 恋女房を寝取られるなどと…。 120 00:10:36,169 --> 00:10:38,638 何と申した? はっ? 121 00:10:38,638 --> 00:10:44,310 その男は 百姓ではないのか? いや 身なりはそうじゃが…➡ 122 00:10:44,310 --> 00:10:48,181 わしは 捕まえて問いただそうと思い 後をつけました。 123 00:10:48,181 --> 00:10:52,452 じゃが まんまと気付かれて逃げられてしもうた。 124 00:10:52,452 --> 00:10:57,157 あの身のこなしは 間違いなく侍でござる。 125 00:10:57,157 --> 00:11:02,128 恐らく どこかの武将の間者でござりましょう。 126 00:11:02,128 --> 00:11:14,574 ♬~ 127 00:11:14,574 --> 00:11:16,509 何です? 128 00:11:16,509 --> 00:11:19,946 あ…➡ 129 00:11:19,946 --> 00:11:21,981 いや…。 130 00:11:21,981 --> 00:11:31,958 ♬~ 131 00:11:31,958 --> 00:11:36,462 いつも会うている男は 何者じゃ。 132 00:11:38,131 --> 00:11:43,336 どこの誰なのか 素性を話してもらいたい。 133 00:11:44,904 --> 00:11:47,607 なぜ急に? 134 00:11:50,643 --> 00:11:54,314 もしや やきもちですか?➡ 135 00:11:54,314 --> 00:11:56,649 ハハハッ。 136 00:11:56,649 --> 00:12:08,094 ♬~ 137 00:12:08,094 --> 00:12:10,763 もう会いませぬ。 138 00:12:10,763 --> 00:12:15,935 ですから これ以上の詮索は➡ 139 00:12:15,935 --> 00:12:18,738 お許しくださいませ。 140 00:12:20,406 --> 00:12:23,610 ちょ… ちょっと待て! 141 00:12:35,622 --> 00:12:42,128 翌朝 慶の姿は どこにもありませんでした。 142 00:12:43,796 --> 00:12:48,301 小一郎様に お目通りを願う者が来ておりまする。 143 00:13:00,246 --> 00:13:03,149 村川竹之助と申します。 144 00:13:03,149 --> 00:13:08,154 そなたのことは 何度かお見かけしたことがありまする。 145 00:13:09,922 --> 00:13:12,258 羽柴様…➡ 146 00:13:12,258 --> 00:13:15,261 慶様をお救いください! 147 00:13:19,999 --> 00:13:24,604 小一郎たちが向かったのは 近江と美濃の国境➡ 148 00:13:24,604 --> 00:13:29,409 長浜から歩いて半日ほどの とある村でした。 149 00:13:29,409 --> 00:13:31,944 山に柿を採りに行くでよ。 150 00:13:31,944 --> 00:13:36,416 おっ よっしゃ! おいら 30は採るぞ。 わしは 50じゃ。 151 00:13:36,416 --> 00:13:38,951 俺の方が たくさん採ってやるからな。 152 00:13:38,951 --> 00:13:43,456 (にぎやかな声) 153 00:13:47,627 --> 00:13:51,297 若は行かれませぬのか? (与一郎)わしは 侍の子じゃ。 154 00:13:51,297 --> 00:13:53,966 あやつらとは 遊ばぬ。 155 00:13:53,966 --> 00:13:58,304 ほうか。 じゃあ わしと遊ぶか? 156 00:13:58,304 --> 00:14:01,074 これでも 一応 侍じゃぞ。 157 00:14:01,074 --> 00:14:03,109 羽柴小一郎じゃ。 158 00:14:03,109 --> 00:14:07,580 羽柴… 近江の? 159 00:14:07,580 --> 00:14:10,383 オホホッ よう知っておるのう。 160 00:14:10,383 --> 00:14:13,252 それくらい寺で学んでおる。 161 00:14:13,252 --> 00:14:16,055 賢い子じゃな。 162 00:14:21,761 --> 00:14:24,397 織田の者とは話さぬ。 163 00:14:24,397 --> 00:14:26,899 何でじゃ? 164 00:14:28,601 --> 00:14:30,636 若! 165 00:14:30,636 --> 00:14:34,407 ガキのくせに偉そうじゃのう。 166 00:14:34,407 --> 00:14:37,944 やはり よう似ておる。 167 00:14:37,944 --> 00:14:40,613 慶に子が!? はい。 168 00:14:40,613 --> 00:14:45,952 前の夫 堀池頼広様がご嫡男 与一郎様です。 169 00:14:45,952 --> 00:14:47,887 今は どこに!? 170 00:14:47,887 --> 00:14:53,126 頼広様のお父上とお母上が 宝久寺村でお育てになっております。 171 00:14:53,126 --> 00:14:58,431 織田に家を潰され 百姓となられたのじゃな。 172 00:14:58,431 --> 00:15:00,733 はい。 173 00:15:00,733 --> 00:15:04,570 頼広様のお父上 頼昌様は➡ 174 00:15:04,570 --> 00:15:12,078 織田に寝返った安藤守就の娘である お慶様を 決して許そうとはなさらず➡ 175 00:15:12,078 --> 00:15:17,383 家から追い出し 与一郎様と引き離しました。 176 00:15:17,383 --> 00:15:25,391 だから お慶様は 私を通じて ひそかに 与一郎様を見守ってこられたのです。 177 00:15:27,059 --> 00:15:30,930 おっか様の言うとおりじゃ。 178 00:15:30,930 --> 00:15:33,966 わしは 慶のことを➡ 179 00:15:33,966 --> 00:15:37,470 まだ何にも分かっとらんかった。 180 00:15:40,606 --> 00:15:43,409 (堀池頼昌)そうではない。 181 00:15:43,409 --> 00:15:52,952 ♬~ 182 00:15:52,952 --> 00:15:55,988 弓は腹で引けと言うておろう。 183 00:15:55,988 --> 00:16:02,495 はい。 (頼昌) あれを 織田の武将と思うて よ~く狙え。 184 00:16:05,898 --> 00:16:09,402 もういっぺん! はい。 185 00:16:12,238 --> 00:16:14,173 あっ。 186 00:16:14,173 --> 00:16:17,577 愚か者! それでも頼広の子か! 187 00:16:17,577 --> 00:16:20,913 お前の父は 斎藤家の重臣だったのじゃぞ。 188 00:16:20,913 --> 00:16:22,915 申し訳ありませぬ。 189 00:16:24,584 --> 00:16:26,586 お前様。 190 00:16:31,357 --> 00:16:36,195 羽柴筑前守が弟 羽柴小一郎と申します。 191 00:16:36,195 --> 00:16:38,598 織田家の家臣の方が➡ 192 00:16:38,598 --> 00:16:42,468 このようなみすぼらしいところへ 何の御用かな。 193 00:16:42,468 --> 00:16:45,938 みすぼらしいとは思いませぬ。 194 00:16:45,938 --> 00:16:52,812 私と兄も 昔は このような暮らしをしておりましたゆえ。 195 00:16:52,812 --> 00:16:57,650 そのお具足も なんと立派なことか。 196 00:16:57,650 --> 00:17:02,722 これは 死んだ頼広が身に着けておったものじゃ。 197 00:17:02,722 --> 00:17:08,594 どんなに貧しくとも これだけは手放せぬ。 198 00:17:08,594 --> 00:17:12,098 これは 頼広じゃ。 199 00:17:15,301 --> 00:17:18,571 感ぜられまするか。 200 00:17:18,571 --> 00:17:22,441 織田家に殺された無念が。 201 00:17:22,441 --> 00:17:31,250 頼広の怨念で 呪い殺されぬうちに とっとと帰った方が身のためじゃ。 202 00:17:31,250 --> 00:17:35,922 やはり この者たちを説き伏せるのは無理じゃ。 203 00:17:35,922 --> 00:17:42,094 ここに頼広様が宿っておられるならば 願ってもないこと。 204 00:17:42,094 --> 00:17:44,931 頼昌様。 205 00:17:44,931 --> 00:17:47,600 お絹様。 206 00:17:47,600 --> 00:17:53,773 そして 亡き頼広様に お許しいただきたき儀がござりまする。 207 00:17:53,773 --> 00:17:58,945 お断りいたす。 どうせ あの女の頼みであろう。 208 00:17:58,945 --> 00:18:03,349 こたびのことは お慶には まだ話しておりませぬ。 209 00:18:03,349 --> 00:18:07,219 私の一存で参りました。 210 00:18:07,219 --> 00:18:10,723 私がお願いしたい儀とは。 211 00:18:14,727 --> 00:18:20,366 与一郎を 養子に下さりませ! 212 00:18:20,366 --> 00:18:23,269 何をご無体な! 213 00:18:23,269 --> 00:18:27,139 そんなことが できるはずありませぬ! 214 00:18:27,139 --> 00:18:30,042 私たちは どうなるとお思いか! 215 00:18:30,042 --> 00:18:34,246 方々も皆 我が家にお迎え申します。 216 00:18:34,246 --> 00:18:38,084 誰が… 誰が織田の世話になどなるものか! 217 00:18:38,084 --> 00:18:41,387 与一郎の父は 頼広ただ一人じゃ! 218 00:18:41,387 --> 00:18:44,290 ならば 母は お慶だけでござりましょう! 219 00:18:44,290 --> 00:18:47,760 私のことは 父とは思わなくても 構いませぬ。 220 00:18:47,760 --> 00:18:52,598 しかし お慶は ずっと与一郎のことを 思い続けておりまする! 221 00:18:52,598 --> 00:18:57,269 与一郎を どうか お慶のもとに。 222 00:18:57,269 --> 00:18:59,939 許さぬ! 223 00:18:59,939 --> 00:19:07,046 あの女のことを 与一郎は 少しも… 覚えておらぬわ! 224 00:19:07,046 --> 00:19:10,349 母などと一度も思ったことはない! 225 00:19:10,349 --> 00:19:13,152 そうであろう? 与一郎。 226 00:19:19,058 --> 00:19:21,360 はい。 227 00:19:26,565 --> 00:19:30,369 (竹之助)見てくだされ。おお~。 ここ1~2年で➡ 228 00:19:30,369 --> 00:19:34,073 ようやく まともなものが 作れるようになりましたわ。 229 00:19:34,073 --> 00:19:36,909 これは よい出来じゃなあ。 230 00:19:36,909 --> 00:19:44,083 ハハハハッ。 楽ではないが こういう喜びもあると知り申した。 231 00:19:44,083 --> 00:19:48,954 頼昌様も そう思うてくださればよいのだが。 232 00:19:48,954 --> 00:19:54,260 しかし驚いたわ。 まさか 与一郎を養子にしようとは。 233 00:19:54,260 --> 00:19:56,595 本気でございますか? 234 00:19:56,595 --> 00:19:59,398 本気じゃ。 (走る足音) 235 00:19:59,398 --> 00:20:03,269 何が本気じゃ! 勝手なまねをするでない! 236 00:20:03,269 --> 00:20:05,938 (竹之助)お慶様。 237 00:20:05,938 --> 00:20:08,974 やはり この村に来ておったか。 238 00:20:08,974 --> 00:20:14,280 与一郎を養子にじゃと? 誰が そんなことを頼んだ! 239 00:20:14,280 --> 00:20:17,283 すまん。 そなたに言うたら 承知せぬと思うたのじゃ。 240 00:20:17,283 --> 00:20:24,290 当たり前じゃ。 なぜ あの子を お主の跡目にせねばならんのじゃ! 241 00:20:24,290 --> 00:20:26,792 それは どうでもよい。 242 00:20:26,792 --> 00:20:31,797 そなたと与一郎が 一緒に暮らせれば それでよい。 243 00:20:33,432 --> 00:20:36,802 上様に話して お認めいただく。 244 00:20:36,802 --> 00:20:39,305 案ずるな。 245 00:20:42,975 --> 00:20:46,011 なぜです。 246 00:20:46,011 --> 00:20:49,815 なぜ そこまで…。 247 00:20:57,523 --> 00:21:01,026 ずっと分からんかったんじゃ。 248 00:21:03,095 --> 00:21:06,899 なぜ そなたは死ななかったのかと。 249 00:21:08,767 --> 00:21:12,404 わしは死のうとした。 250 00:21:12,404 --> 00:21:15,608 直を失った時にの。 251 00:21:17,943 --> 00:21:22,615 同じ村の娘でのう。 252 00:21:22,615 --> 00:21:28,487 いつの間にか わしは直のことを好いてしもうたが➡ 253 00:21:28,487 --> 00:21:34,793 身分も違うし… どうすることもできんと思うておった。 254 00:21:37,630 --> 00:21:39,965 じゃが 直は➡ 255 00:21:39,965 --> 00:21:44,170 家を捨てて こんな わしについてきてくれたんじゃ。 256 00:21:48,307 --> 00:21:54,513 そうでなければ 死ぬこともなかったかもしれん。 257 00:21:57,650 --> 00:22:01,387 じゃから 今度は わしが直についていく番じゃと➡ 258 00:22:01,387 --> 00:22:05,257 そう思った時に…➡ 259 00:22:05,257 --> 00:22:10,129 直に引き止められてしもうた。 260 00:22:10,129 --> 00:22:16,268 あやつ わしが万事円満の世を作るんじゃて➡ 261 00:22:16,268 --> 00:22:23,075 おやじさんに大口たたいて 有り金一切を賭けたそうじゃ。 262 00:22:25,277 --> 00:22:29,281 そんなこと言われたら どうしたらいいか分からん。 263 00:22:32,051 --> 00:22:35,254 分からんけど…。 264 00:22:37,990 --> 00:22:41,493 わしは死ねなくなった。 265 00:22:46,432 --> 00:22:49,134 わしは…。 266 00:22:53,806 --> 00:22:58,978 はあ… 何で こんな話をしとるんじゃ。 267 00:22:58,978 --> 00:23:12,391 ♬~ 268 00:23:12,391 --> 00:23:18,697 そなたにとって 与一郎がそうなのであろう。 269 00:23:21,934 --> 00:23:25,137 一人で よう耐えられた。 270 00:23:28,407 --> 00:23:34,213 気付いてやれんで すまんかった。 271 00:23:34,213 --> 00:23:37,616 だから 何で あなたが…。 272 00:23:37,616 --> 00:23:41,120 謝られる筋合いなど…。 あるわ。 273 00:23:48,260 --> 00:23:51,563 わしら 夫婦じゃからな。 274 00:23:54,800 --> 00:23:58,971 何でも力になるで。 275 00:23:58,971 --> 00:24:02,174 もっと わしを頼ってちょ。 276 00:24:04,576 --> 00:24:07,613 偉そうに…。 277 00:24:07,613 --> 00:24:11,417 おなごのことなど 何も分からぬくせに。 278 00:24:14,253 --> 00:24:16,956 私は…。 279 00:24:20,125 --> 00:24:22,628 私は…。 280 00:24:28,400 --> 00:24:32,271 与一郎と一緒にいたい。 281 00:24:32,271 --> 00:24:52,124 ♬~ 282 00:24:52,124 --> 00:24:56,628 与一郎を…➡ 283 00:24:56,628 --> 00:25:00,232 抱き締めとうございます。 284 00:25:00,232 --> 00:25:07,906 ♬~ 285 00:25:07,906 --> 00:25:11,777 相分かった。 286 00:25:11,777 --> 00:25:22,388 ♬~ 287 00:25:22,388 --> 00:25:25,758 やはり私も…。 288 00:25:25,758 --> 00:25:32,564 無理をするでない。 古傷は癒えても 心は覚えておるものじゃ。 289 00:25:39,605 --> 00:25:43,409 与一郎は渡さぬ! 290 00:25:43,409 --> 00:25:46,311 (与一郎の泣き声) あっ ハア ハア…。 291 00:25:46,311 --> 00:25:52,818 あ あ… ハアッ ハアッ ハアッ ハアッ…。 292 00:25:56,288 --> 00:25:58,957 ひどいことをしやがる。 293 00:25:58,957 --> 00:26:04,163 向こうにとっても 与一郎は宝なのじゃ。 294 00:26:06,231 --> 00:26:11,236 だが 必ずや 説き伏せてまいる。 295 00:26:15,240 --> 00:26:19,912 クッ。 ハア ハア…。 296 00:26:19,912 --> 00:26:23,215 ハア ハア ハア…。 297 00:26:25,584 --> 00:26:31,390 ハハハハッ! そんなカチカチでは いつになっても当たらんぞ。 298 00:26:31,390 --> 00:26:35,761 うるさい 笑うな! 織田の者は あっちへ行け。 299 00:26:35,761 --> 00:26:40,933 お前 そんな怖い顔して 何を狙っておる。 300 00:26:40,933 --> 00:26:46,138 織田の侍を思い浮かべて 殺そうとしておるのか。 301 00:26:49,108 --> 00:26:51,410 おじいに そうしろって言われたのじゃ。 302 00:26:51,410 --> 00:26:54,947 じゃから 恐ろしゅうて力が入るんじゃ。 303 00:26:54,947 --> 00:26:58,283 そうじゃなあ…➡ 304 00:26:58,283 --> 00:27:02,888 木になってる柿を採ろうと思うてみよ。 305 00:27:02,888 --> 00:27:07,226 実を射ぬいてはならんぞ 枝のところを狙うのじゃ。 306 00:27:07,226 --> 00:27:11,563 見事落とせば うまい柿が食えると思え。 307 00:27:11,563 --> 00:27:14,600 皆も喜ぶぞ。 308 00:27:14,600 --> 00:27:18,070 やってみよ。 309 00:27:18,070 --> 00:27:23,075 力を抜くんじゃ。 うまい柿 うまい柿。 310 00:27:31,250 --> 00:27:34,920 おお~! やった! やりおったな! 311 00:27:34,920 --> 00:27:36,955 真ん真ん中じゃ! ハハハハッ! 312 00:27:36,955 --> 00:27:39,091 おっ? おっ!? 313 00:27:39,091 --> 00:27:41,026 おお 何じゃ?うん? うん? おう。 314 00:27:41,026 --> 00:27:43,762 おっ おっ? 何じゃ? (高虎)おっ 何じゃ? 315 00:27:43,762 --> 00:27:46,665 与一郎! 柿じゃ~! 316 00:27:46,665 --> 00:27:51,103 (笑い声) ほれ! お前が採った獲物じゃぞ。 317 00:27:51,103 --> 00:27:53,305 食え。 318 00:27:57,276 --> 00:27:59,211 うまい! じゃろう! 319 00:27:59,211 --> 00:28:02,881 弓には こういう使い方もあるんじゃ。 320 00:28:02,881 --> 00:28:09,555 人を狙うのが苦手なのは きっと お前が優しいからじゃ。 321 00:28:09,555 --> 00:28:13,058 (頼昌)何をしておる。 322 00:28:13,058 --> 00:28:16,762 与一郎 こっちへ来い。 323 00:28:19,565 --> 00:28:24,236 与一郎殿と 侍同士で 遊んでおっただけでござります。 324 00:28:24,236 --> 00:28:28,740 帰れと言ったはずじゃ。 二度と与一郎には近づくな。 325 00:28:28,740 --> 00:28:34,613 願いを聞き入れてもらえるまで 何度でも参ります。ふざけるな! 326 00:28:34,613 --> 00:28:38,317 どうあっても去らぬのなら…。 327 00:28:43,755 --> 00:28:46,258 てめえ! 328 00:28:48,627 --> 00:28:54,633 死にたくなければ 去れ。 329 00:28:56,335 --> 00:29:00,138 おやめください! 頼昌様! 330 00:29:06,078 --> 00:29:08,080 お久しゅうございます。 331 00:29:08,080 --> 00:29:10,916 やはり お前のたくらみか。➡ 332 00:29:10,916 --> 00:29:16,755 羽柴殿に こびへつらって 与一郎を奪いに来たのであろう。 333 00:29:16,755 --> 00:29:19,057 それは違いまする。 334 00:29:19,057 --> 00:29:21,960 むしろ その逆じゃ。 335 00:29:21,960 --> 00:29:24,863 真のことを言えば➡ 336 00:29:24,863 --> 00:29:28,734 久しくなどありませぬ。 337 00:29:28,734 --> 00:29:33,238 ひそかに この村に来て…➡ 338 00:29:33,238 --> 00:29:39,578 遠くから その姿を眺めておりました。 339 00:29:39,578 --> 00:29:43,248 まだ幼き与一郎を抱えて➡ 340 00:29:43,248 --> 00:29:49,388 荒れ地を耕す お義父上とお義母上のお姿…➡ 341 00:29:49,388 --> 00:29:55,594 何もお力になれず 申し訳ありませんでした。 342 00:30:00,766 --> 00:30:07,105 与一郎を こんなにも立派に育てていただき➡ 343 00:30:07,105 --> 00:30:09,041 ありがとうござりまする。 344 00:30:09,041 --> 00:30:11,943 お前に礼など言われる筋合いはないわ! 345 00:30:11,943 --> 00:30:13,979 与一郎は 渡さぬ。 346 00:30:13,979 --> 00:30:16,682 それで構いませぬ。 347 00:30:18,717 --> 00:30:25,490 母らしいことなど 何一つしてこなかった この身➡ 348 00:30:25,490 --> 00:30:30,796 今更 与一郎を下されなどと…。 349 00:30:30,796 --> 00:30:36,435 ただ 与一郎に…➡ 350 00:30:36,435 --> 00:30:43,141 恨みを晴らさせるようなことだけは もう おやめください。 351 00:30:43,141 --> 00:30:48,947 私は 織田を憎んでまいりました。 352 00:30:48,947 --> 00:30:52,451 憎もうとしておりました。 353 00:30:55,320 --> 00:30:59,191 でも…➡ 354 00:30:59,191 --> 00:31:05,397 そばにいる者たちと関わるうちに…➡ 355 00:31:05,397 --> 00:31:09,401 忘れてしまいそうになるのです。 356 00:31:11,770 --> 00:31:16,608 憎しみだけで生きていくのは➡ 357 00:31:16,608 --> 00:31:22,948 あまりにも苦しくて…➡ 358 00:31:22,948 --> 00:31:27,753 与一郎には そんな思いをさせたくありませぬ。 359 00:31:32,624 --> 00:31:38,797 もし それで お気持ちが済まぬというなら…➡ 360 00:31:38,797 --> 00:31:42,300 私をお討ちくださりませ。 361 00:31:44,669 --> 00:31:50,976 もう それで… 与一郎には もう…! 362 00:31:50,976 --> 00:31:56,782 いいだろう。 その覚悟に偽りがないならば➡ 363 00:31:56,782 --> 00:31:58,717 望みをかなえてやる! 364 00:31:58,717 --> 00:32:00,652 お待ちくだされ! 365 00:32:00,652 --> 00:32:05,924 この 頼広の太刀で 恨みを晴らしてくれるわ! 366 00:32:05,924 --> 00:32:08,427 頼昌様! (与一郎)おやめください! 367 00:32:15,100 --> 00:32:19,771 母上を 斬らないでください! 368 00:32:19,771 --> 00:32:21,807 お願いします。 369 00:32:21,807 --> 00:32:24,109 お願いします! 370 00:32:26,111 --> 00:32:29,781 与一郎…。 371 00:32:29,781 --> 00:32:33,952 もう…➡ 372 00:32:33,952 --> 00:32:36,655 よしましょう。 373 00:32:44,296 --> 00:32:47,199 許しておくれ お慶。 374 00:32:47,199 --> 00:32:52,637 あなたを斬った時以来 この人は…➡ 375 00:32:52,637 --> 00:32:56,975 太刀を抜けなくなってしまったの。➡ 376 00:32:56,975 --> 00:33:01,246 この人も ずっと罰を受けてきた。 377 00:33:01,246 --> 00:33:04,583 だから…➡ 378 00:33:04,583 --> 00:33:07,586 許してやって。 379 00:33:09,454 --> 00:33:12,457 (頼昌)頼広…。 380 00:33:12,457 --> 00:33:18,763 わしは もう… 侍には戻れぬ。 381 00:33:25,403 --> 00:33:30,275 すまん 頼広…。 382 00:33:30,275 --> 00:33:51,763 ♬~ 383 00:34:00,739 --> 00:34:03,775 これは 頼広などではありませぬ! 384 00:34:03,775 --> 00:34:09,247 私たちの頼広は いつも…➡ 385 00:34:09,247 --> 00:34:13,251 もっと優しく…。 386 00:34:14,920 --> 00:34:18,223 笑っておりました。 387 00:34:22,394 --> 00:34:26,765 そうよね? お慶。 388 00:34:26,765 --> 00:34:29,267 はい。 389 00:34:29,267 --> 00:34:46,117 ♬~ 390 00:34:46,117 --> 00:34:53,625 与一郎。 お前は どうしたい。 391 00:34:53,625 --> 00:35:08,740 ♬~ 392 00:35:08,740 --> 00:35:13,611 わしは…➡ 393 00:35:13,611 --> 00:35:21,252 おじいに教えてもらった弓で うまい実をいっぱい採りたい。 394 00:35:21,252 --> 00:35:25,256 そんで それを➡ 395 00:35:25,256 --> 00:35:29,060 母上に食べさせとうござりまする。 396 00:35:35,400 --> 00:35:41,606 おじいや おばあにも➡ 397 00:35:41,606 --> 00:35:44,642 食べさせとうござりまする。 398 00:35:44,642 --> 00:35:51,783 ♬~ 399 00:35:51,783 --> 00:35:54,586 そうか…。 400 00:36:00,892 --> 00:36:03,795 羽柴殿。➡ 401 00:36:03,795 --> 00:36:07,365 与一郎のことを➡ 402 00:36:07,365 --> 00:36:12,904 どうか お頼み申します。 403 00:36:12,904 --> 00:36:27,385 ♬~ 404 00:36:27,385 --> 00:36:37,128 必ずや 頼広殿のような立派な武将に お育ていたしまする! 405 00:36:37,128 --> 00:36:55,280 ♬~ 406 00:36:55,280 --> 00:37:00,118 真に よいのか? 頼昌様と お絹様が残るのです。 407 00:37:00,118 --> 00:37:03,988 私だけ行くわけにはまいりませぬ。 408 00:37:03,988 --> 00:37:06,791 残念じゃなあ。 409 00:37:08,560 --> 00:37:12,230 ただ意地を張っているだけではない。 410 00:37:12,230 --> 00:37:18,937 きっと頼昌様も 私と同じ気持ちでございましょう。 411 00:37:23,942 --> 00:37:26,744 では 伝えてくれ。 412 00:37:26,744 --> 00:37:31,082 もう少し 苗と苗の間を広うした方がよい。 413 00:37:31,082 --> 00:37:33,751 ほう。 もっと下肥を施せば➡ 414 00:37:33,751 --> 00:37:38,056 もっと育ちはよくなり 実も豊かになりますと。 415 00:37:39,924 --> 00:37:42,961 そなたにも礼を言っておく。 はい。 416 00:37:42,961 --> 00:37:49,100 こたびのことは そなたが竹之助の後を つけたことが きっかけであったからの。 417 00:37:49,100 --> 00:37:53,404 わしは できないと思うておりました。 418 00:37:53,404 --> 00:37:57,909 あんな頑固じじいの気持ちを 変えることなど。 419 00:38:00,545 --> 00:38:04,883 では帰るとするかの わしらの城に。 420 00:38:04,883 --> 00:38:08,586 はっ。 さあ。 421 00:38:16,227 --> 00:38:23,101 こうして 小一郎にも新しい家族ができました。 422 00:38:23,101 --> 00:38:28,573 この前は すまんかった。 423 00:38:28,573 --> 00:38:31,476 わしが言ったことは間違ってはおらぬ。 424 00:38:31,476 --> 00:38:34,913 じゃが お主らの言いたいことも よう分かった。 425 00:38:34,913 --> 00:38:40,385 だから こうしてみるのは どうじゃろうか。 426 00:38:40,385 --> 00:38:43,922 ふむ。 よ~し 手ぇ空いてる者 集まれ! 427 00:38:43,922 --> 00:38:45,857 集まってくれ! 集まってくれ! 428 00:38:45,857 --> 00:38:48,092 ほう。 429 00:38:48,092 --> 00:38:58,803 ♬~ 430 00:38:58,803 --> 00:39:03,541 何ですか? フフフ… やはり よう似ておる。 431 00:39:03,541 --> 00:39:06,044 当たり前じゃありませんか。 432 00:39:06,044 --> 00:39:09,347 早う仲間に入りたいのう。 433 00:39:11,849 --> 00:39:16,754 知っとるか? 血はつながっておらずとも➡ 434 00:39:16,754 --> 00:39:20,058 ず~っと一緒におると 似てくるんじゃぞ。 435 00:39:20,058 --> 00:39:22,093 えっ! 真に? 436 00:39:22,093 --> 00:39:24,562 ああ 真じゃ。 437 00:39:24,562 --> 00:39:26,865 ⚟(福島正則)お~い! 438 00:39:29,434 --> 00:39:32,737 与一郎。 みんなで釣りに行くぞ! 439 00:39:32,737 --> 00:39:35,740 お前も行くじゃろ。 (与一郎)うん! 440 00:39:39,611 --> 00:39:42,914 行ってまいります 母上。 441 00:39:46,084 --> 00:39:48,586 父上。 442 00:39:52,390 --> 00:39:56,261 気を付けるのですよ。 はい。 443 00:39:56,261 --> 00:39:59,964 おう。行くぞ。 さあ。 444 00:40:07,272 --> 00:40:10,174 慶。 445 00:40:10,174 --> 00:40:13,378 一つだけ約束してくれ。 446 00:40:15,947 --> 00:40:23,621 この先は たとえ誰かを守るためであっても➡ 447 00:40:23,621 --> 00:40:28,426 自らの命と引き換えにするようなことは 言わんでくれ。 448 00:40:30,395 --> 00:40:33,898 わしは そなたが大切なのじゃ。 449 00:40:35,633 --> 00:40:42,340 このわしが 必ず うまくいく道を見つけてみせる。 450 00:40:46,144 --> 00:40:49,147 わしを信じてくれ。 451 00:40:55,153 --> 00:40:58,823 はい。 452 00:40:58,823 --> 00:41:01,726 小一郎さん。 453 00:41:01,726 --> 00:41:18,109 ♬~ 454 00:41:18,109 --> 00:41:24,615 この命 あなたにお預けいたします。 455 00:41:24,615 --> 00:41:32,290 ♬~ 456 00:41:32,290 --> 00:41:34,792 ハハッ。 457 00:41:34,792 --> 00:41:48,806 ♬~ 458 00:41:48,806 --> 00:41:51,309 ありがとう。 459 00:41:51,309 --> 00:41:59,050 ♬~ 460 00:41:59,050 --> 00:42:05,590 (笑い声) 461 00:42:05,590 --> 00:42:08,626 ⚟殿のお戻りでございます! 462 00:42:08,626 --> 00:42:17,602 ♬~ 463 00:42:17,602 --> 00:42:21,906 兄者 早かったではないか。 戦は もう…。 464 00:42:23,474 --> 00:42:25,476 いかがした? 465 00:42:25,476 --> 00:42:29,781 (蜂須賀正勝)帰ってきたのは わしらの軍勢だけじゃ。 466 00:42:29,781 --> 00:42:33,418 柴田殿と言い合いとなってのう…。 467 00:42:33,418 --> 00:42:37,789 勝手に戻ってきたのか!? そんなこと上様に知られたら…! 468 00:42:37,789 --> 00:42:40,825 分かっておるわ! 469 00:42:40,825 --> 00:42:46,497 織田家を守るには こうするよりほかに なかったのじゃ! 470 00:42:46,497 --> 00:42:55,206 ♬~