1 00:00:02,135 --> 00:00:04,705 大沢次郎左衛門尉正秀➡ 2 00:00:04,705 --> 00:00:10,511 これより織田様のため 身命を賭してお仕えいたしまする。 3 00:00:10,511 --> 00:00:14,214 (織田信長)であれば なぜ➡ 4 00:00:14,214 --> 00:00:19,353 お主の従者の荷より このようなものが出てきたのじゃ? 5 00:00:19,353 --> 00:00:24,191 (前田利家)衣服に紛れて分からぬように 忍ばせておりました。 切っ先には…➡ 6 00:00:24,191 --> 00:00:27,561 毒も。 知りませぬ! 7 00:00:27,561 --> 00:00:30,464 私は そのようなこと 命じてはおりませぬ! 8 00:00:30,464 --> 00:00:33,967 残念の極みじゃ。 9 00:00:36,236 --> 00:00:38,739 始末せよ。 10 00:00:44,745 --> 00:01:12,339 ♬~ 11 00:01:12,339 --> 00:01:15,876 ♬~ 12 00:01:15,876 --> 00:02:06,193 ♬~ 13 00:02:06,193 --> 00:02:10,063 ♬~ 14 00:02:10,063 --> 00:02:25,212 ♬~ 15 00:02:25,212 --> 00:02:31,551 ♬~ 16 00:02:31,551 --> 00:02:48,001 ♬~ 17 00:02:48,001 --> 00:02:57,377 ♬~ 18 00:02:57,377 --> 00:03:08,689 ♬~ 19 00:03:10,323 --> 00:03:13,694 (滝川一益)御免! (木下小一郎長秀)お待ちくだされ! 20 00:03:13,694 --> 00:03:15,729 何かの間違いでございます! 21 00:03:15,729 --> 00:03:19,499 大沢殿は 我らの味方になると 約束してくださいました! 22 00:03:19,499 --> 00:03:23,336 (柴田勝家)控えよ! うぬごときが口を挟む場ではない! 23 00:03:23,336 --> 00:03:29,543 ご無礼は平に。 しかし この者を殺せば 我が兄の命もございませぬ! 24 00:03:33,547 --> 00:03:37,050 それが どうした。 25 00:03:37,050 --> 00:03:41,221 わしは サルに 調略せよと命じたのじゃ。 26 00:03:41,221 --> 00:03:44,891 そやつの二心を見抜けなかったは あやつの手落ち。➡ 27 00:03:44,891 --> 00:03:47,561 自業自得じゃ。 28 00:03:47,561 --> 00:03:50,230 二心などござりませぬ! (佐久間信盛)では これを➡ 29 00:03:50,230 --> 00:03:52,566 どう申し開きいたす! 知らん! 30 00:03:52,566 --> 00:03:55,602 この刻印は 美濃国 関の刀鍛冶によるもの! 31 00:03:55,602 --> 00:04:00,373 知らんものは 知らん! そのような言い逃れが通るとお思いか! 32 00:04:00,373 --> 00:04:05,011 覚悟されよ! これは罠じゃ! 33 00:04:05,011 --> 00:04:10,183 大沢殿が我らに寝返ることを恐れた 龍興の仕業にござります! 34 00:04:10,183 --> 00:04:14,020 龍興の息のかかった家臣が 目を光らせておったに違いありませぬ。 35 00:04:14,020 --> 00:04:15,956 そやつが それを忍ばせたのでございます! 36 00:04:15,956 --> 00:04:17,891 (森 可成)そのような妄言を 信じよと申すか! 37 00:04:17,891 --> 00:04:20,694 しかし 大沢殿がやったという証しも ありますまい! 38 00:04:20,694 --> 00:04:25,332 であれば ここは 吟味すべきでございます! 39 00:04:25,332 --> 00:04:28,235 (林 秀貞)吟味じゃと? このまま真相を確かめずに➡ 40 00:04:28,235 --> 00:04:30,871 この者を斬ろうとするなら➡ 41 00:04:30,871 --> 00:04:34,541 今後 織田の誘いに乗る者も いなくなってしまいます! 42 00:04:34,541 --> 00:04:39,212 それこそが 敵のねらいやもしれませぬ。 43 00:04:39,212 --> 00:04:45,018 お願いでございます。 どうか どうか よくお調べくださいませ! 44 00:04:45,018 --> 00:04:48,889 (勝家)黙れと言うておろうが! ハアハア…! 45 00:04:48,889 --> 00:04:51,725 (信長)よかろう。➡ 46 00:04:51,725 --> 00:04:53,760 1日くれてやる。 47 00:04:53,760 --> 00:04:58,231 その吟味 お前がやれ。 48 00:04:58,231 --> 00:05:01,168 ははあ! 49 00:05:01,168 --> 00:05:04,504 ただし➡ 50 00:05:04,504 --> 00:05:09,309 何も分からなければ その時は…➡ 51 00:05:09,309 --> 00:05:15,015 お前の手で そやつを斬れ。 52 00:05:27,194 --> 00:05:31,865 このようなことになってしまい 申し訳ございませぬ。 53 00:05:31,865 --> 00:05:38,038 いや さっきは よう声を上げてくれた。 54 00:05:38,038 --> 00:05:42,542 大沢殿 あのくない(苦無)の件は➡ 55 00:05:42,542 --> 00:05:45,345 真に 関わりはないのでござりますね。 56 00:05:45,345 --> 00:05:47,280 無論じゃ。 57 00:05:47,280 --> 00:05:51,551 わざわざ誘いに乗るふりまでして 織田様を狙おうなどと➡ 58 00:05:51,551 --> 00:05:57,224 そんな手の込んだまねをするくらいなら 堂々と戦で決着をつけておるわ。 59 00:05:57,224 --> 00:05:59,526 ご無礼いたしました。 60 00:06:01,094 --> 00:06:03,663 お主はどうじゃ。 61 00:06:03,663 --> 00:06:07,868 なぜ あのような物が入っていたのか 分かりませぬ。 62 00:06:09,836 --> 00:06:13,173 (次郎左衛門)本気で 美濃の仕業と思うておるのか? 63 00:06:13,173 --> 00:06:20,914 いや あれは とっさに思いついたことを 口走っただけにござりまする。 64 00:06:20,914 --> 00:06:26,720 フッ 大したものじゃな。 65 00:06:26,720 --> 00:06:34,327 ご安心くだされ 必ずや 大沢殿の無実を証し立ててみせまする。 66 00:06:34,327 --> 00:06:38,531 そう願いたいものよ。 67 00:06:38,531 --> 00:06:42,035 お主の兄のためにもな。 68 00:06:46,873 --> 00:06:52,045 前田殿。 くないを見つけた時のことを 詳しく聞かせてはもらえませぬか? 69 00:06:52,045 --> 00:06:54,714 大沢の荷の中に隠してあったのじゃ。 70 00:06:54,714 --> 00:06:57,350 大沢が 殿を狙っておったに決まっておろう。 71 00:06:57,350 --> 00:06:59,719 隠してあったというのは➡ 72 00:06:59,719 --> 00:07:03,290 見つからないようにしてあった ということでございますか? 73 00:07:03,290 --> 00:07:05,225 なぜ 前田殿は それを? 74 00:07:05,225 --> 00:07:09,663 殿の身辺をお守りするのが我らの役目。 75 00:07:09,663 --> 00:07:14,834 大沢の荷を検めるのは当然ではないか。 のう? 佐々殿。 76 00:07:14,834 --> 00:07:18,672 佐々殿も その場におられたのですか? 77 00:07:18,672 --> 00:07:22,175 前田殿と共に 荷を検めた。 78 00:07:22,175 --> 00:07:26,179 それは いつ時のことでございますか? 近くには ほかに誰かおられ…。 79 00:07:26,179 --> 00:07:28,515 ええい うっとうしい! 80 00:07:28,515 --> 00:07:34,020 はあ… いちいち覚えておらぬわ。 81 00:07:35,855 --> 00:07:38,358 お待ちくだされ! 82 00:07:41,194 --> 00:07:44,030 もう諦めよ。 83 00:07:44,030 --> 00:07:57,544 ♬~ 84 00:07:57,544 --> 00:08:00,146 (とも)小一郎!➡ 85 00:08:00,146 --> 00:08:05,485 無事でよかった! お前様も…。 86 00:08:05,485 --> 00:08:07,520 (弥助)甚助! 無事であったか。 87 00:08:07,520 --> 00:08:09,656 (甚助)はい。 88 00:08:09,656 --> 00:08:12,492 (浅野長勝)何じゃ お前らも来ていたのか。 89 00:08:12,492 --> 00:08:19,499 (寧々)そりゃ来ますとも。 だって… 藤吉郎さんが…。 90 00:08:21,167 --> 00:08:24,671 兄者のこと もう聞いておるのか。 91 00:08:24,671 --> 00:08:29,509 (直)うん。 死んだんでしょ? 92 00:08:29,509 --> 00:08:32,312 はあ? 誰が そんなこと! 93 00:08:32,312 --> 00:08:35,849 (あさひ)うちの人が…。 94 00:08:35,849 --> 00:08:42,322 えっ? (甚助)だって お城の人たちが…。 95 00:08:42,322 --> 00:08:47,160 あれ? (長勝)まだ死んではおらん。 96 00:08:47,160 --> 00:08:51,865 何じゃ もう! 驚かさんでよ! 97 00:08:51,865 --> 00:08:55,535 すいません! 危うく泣くとこだったわ! 98 00:08:55,535 --> 00:08:57,470 いや 泣いとったけど。 99 00:08:57,470 --> 00:09:02,475 (あさひ)うう~ すんません。 (なか)そんなことじゃねえかと思ったわ。 100 00:09:04,244 --> 00:09:09,983 (なか)小一郎 おなかすいたじゃろ。 餅でもお食べ。➡ 101 00:09:09,983 --> 00:09:11,918 フフッ。 102 00:09:11,918 --> 00:09:16,923 今はええわ。 兄者も腹をすかしてるじゃろうし。 103 00:09:22,295 --> 00:09:24,664 (木下藤吉郎秀吉) とらわれの身でありながら➡ 104 00:09:24,664 --> 00:09:27,300 このような もてなし かたじけのうござる。 105 00:09:27,300 --> 00:09:31,004 (大沢主水)母上の恩情じゃ。 ありがたく思え。 106 00:09:31,004 --> 00:09:34,307 (篠)フフフッ 旦那様の分を余らせてしまうのは➡ 107 00:09:34,307 --> 00:09:36,843 もったいないと 思っただけでございますから。 108 00:09:36,843 --> 00:09:43,316 こんなお優しい奥方様をめとられたとは 大沢殿も果報者じゃのう。 109 00:09:43,316 --> 00:09:47,187 フフフ… 私など 病弱ゆえ➡ 110 00:09:47,187 --> 00:09:52,025 いつも旦那様には 助けられてばかりでございます。 111 00:09:52,025 --> 00:09:55,061 それでよいのです。 112 00:09:55,061 --> 00:10:00,200 助けたい人がおるから わしらは戦えるのじゃ。 113 00:10:00,200 --> 00:10:06,706 大沢殿が あのような武士でいられるのも 奥方様がおられればこそ。 114 00:10:06,706 --> 00:10:09,209 のう? 主水殿。 115 00:10:09,209 --> 00:10:13,713 なれなれしく話しかけるな。 とらわれの分際で。 116 00:10:13,713 --> 00:10:18,351 あっ そうじゃ。 犬山城を落とした暁には➡ 117 00:10:18,351 --> 00:10:22,222 主水殿を城主にするよう 信長様に口利きしようかと思うが。 118 00:10:22,222 --> 00:10:25,058 何? わしは 織田家中でも特に➡ 119 00:10:25,058 --> 00:10:27,727 信長様より お目をかけていただいておりまする。 120 00:10:27,727 --> 00:10:31,598 そのわしが頼めば 必ずや お聞き入れくださりましょう。 121 00:10:31,598 --> 00:10:35,468 真か。 お安い御用でござる! 122 00:10:35,468 --> 00:10:40,240 その 大沢殿の無実を晴らさないと➡ 123 00:10:40,240 --> 00:10:43,910 あのバカは 本当に殺されるってこと? 124 00:10:43,910 --> 00:10:46,112 そうじゃ。 125 00:10:47,780 --> 00:10:51,584 弥助殿。 何じゃ。 126 00:10:51,584 --> 00:10:55,755 鵜沼城で 家臣の一人が 大沢殿の荷の中に➡ 127 00:10:55,755 --> 00:10:57,790 くないを忍ばせているのを 見たそうじゃな。 128 00:10:57,790 --> 00:11:01,327 お… いや~ そんなものは…。 見たのじゃ。 129 00:11:01,327 --> 00:11:04,197 そう 殿様に話してくだされ。 130 00:11:04,197 --> 00:11:07,200 できるだけ詳しく 真のことのように。 131 00:11:07,200 --> 00:11:12,338 (弥助)勘弁してくれ。 わしは お主らと違って 芝居が苦手なのじゃ。 132 00:11:12,338 --> 00:11:16,876 すぐ顔に出てしまうもんねえ…。 そこがいいとこなんだけど。 133 00:11:16,876 --> 00:11:19,546 お殿様を欺くなんて 無理じゃ! 134 00:11:19,546 --> 00:11:22,215 下手をしたら わしも お主も 打ち首じゃぞ! 135 00:11:22,215 --> 00:11:24,918 今打てる策は それしかござらぬ! 136 00:11:30,890 --> 00:11:35,194 欺かなければ いいのですか? 137 00:11:37,063 --> 00:11:39,732 あっ すみません。 あっ 何も言いません。 138 00:11:39,732 --> 00:11:42,368 えっ そこまで言ったら 言いなさいよ。 139 00:11:42,368 --> 00:11:44,437 いいのかい? 140 00:11:44,437 --> 00:11:46,573 あ… じゃあ…➡ 141 00:11:46,573 --> 00:11:49,909 私は 本当に見たので。 142 00:11:49,909 --> 00:11:52,745 荷の中に くないを入れるところを…。 143 00:11:52,745 --> 00:11:54,781 お前は 鵜沼城に おらんかったじゃろ! 144 00:11:54,781 --> 00:11:58,251 鵜沼ではない。 小牧山でじゃ。 145 00:11:58,251 --> 00:12:01,854 いつ!? 誰を見たのじゃ!? 146 00:12:01,854 --> 00:12:08,628 ♬~ 147 00:12:08,628 --> 00:12:13,466 (利家)ああ~。 サルも これまでじゃな。 148 00:12:13,466 --> 00:12:17,870 (まつ)出世に目がくらんで 欲張るからです。 149 00:12:17,870 --> 00:12:52,572 ♬~ 150 00:12:52,572 --> 00:12:55,241 お待たせいたしました。 151 00:12:55,241 --> 00:12:58,077 このような時分に何用じゃ。 152 00:12:58,077 --> 00:13:01,948 呼び出しておいて遅れるとは 無礼であろう。 153 00:13:01,948 --> 00:13:04,317 申し訳ござりませぬ。 154 00:13:04,317 --> 00:13:09,188 いろいろと 確かめることがございました。 155 00:13:09,188 --> 00:13:13,693 確かめる? 何を? 156 00:13:13,693 --> 00:13:16,596 大沢殿の荷を検める少し前に➡ 157 00:13:16,596 --> 00:13:23,403 その荷の中に くないを忍ばせた者が いたようでございます。 158 00:13:23,403 --> 00:13:30,143 鵜沼から戻った私に 気を利かせて 着替えを届けに来た身内の者が➡ 159 00:13:30,143 --> 00:13:33,079 たまたま見ておりました。 160 00:13:33,079 --> 00:13:35,548 下々の者ゆえ➡ 161 00:13:35,548 --> 00:13:41,220 それが何を意味していたかなど 分かるはずもござりませんでしたが…➡ 162 00:13:41,220 --> 00:13:43,923 顔は しかと。 163 00:13:49,095 --> 00:13:58,071 ♬~ 164 00:13:58,071 --> 00:14:03,509 黒母衣衆筆頭のわしと 斬り合うつもりか? 165 00:14:03,509 --> 00:14:07,380 何で このようなまねを… 兄者への妬みか! 166 00:14:07,380 --> 00:14:12,185 なぜ わしが あいつを妬まねばならぬ。 167 00:14:12,185 --> 00:14:14,687 笑わせるな! 168 00:14:14,687 --> 00:14:17,590 (刃音) ハアハアハア…! 169 00:14:17,590 --> 00:14:20,293 はあっ。 うっ… ハアハア…! 170 00:14:22,328 --> 00:14:25,865 このたわけどもが! 171 00:14:25,865 --> 00:14:31,671 殿! 大沢殿の荷に くないを仕込んだのは 佐々殿でございます! 172 00:14:31,671 --> 00:14:34,040 全ては この佐々成政が…! 173 00:14:34,040 --> 00:14:36,709 ふん! あっ! う…! 174 00:14:36,709 --> 00:14:39,545 ハアハア…! く…! 175 00:14:39,545 --> 00:14:43,216 分かっておるわ。 176 00:14:43,216 --> 00:14:46,719 このわしがやらせたのじゃ。 177 00:14:46,719 --> 00:14:56,062 ♬~ 178 00:14:56,062 --> 00:14:59,732 くっ… ハアハア… どういうことでござりますか。 179 00:14:59,732 --> 00:15:04,303 わしは 大沢次郎左衛門が信用できぬ。 なぜでございます。 180 00:15:04,303 --> 00:15:09,175 あの男は 道三に見いだされ 大沢家の婿となり➡ 181 00:15:09,175 --> 00:15:16,048 次々に親類縁者を亡き者とし 家督をつかみ取ったのじゃ。 182 00:15:16,048 --> 00:15:22,522 ハッ どこか わしに似ておる。 183 00:15:22,522 --> 00:15:25,825 見ていて虫唾が走る。 184 00:15:27,693 --> 00:15:35,034 生かしておけば いつか必ず このわしの寝首をかこうとするであろう。 185 00:15:35,034 --> 00:15:38,538 やっかいな火種となるやもしれぬ。 186 00:15:38,538 --> 00:15:42,708 それだけ手ごわき侍である。 187 00:15:42,708 --> 00:15:48,214 小一郎。 よう大沢をここまで連れてきた。 188 00:15:51,217 --> 00:15:57,990 これで 事は楽になせる。 でかしたぞ。 189 00:15:57,990 --> 00:16:02,161 わしではござらぬ 兄の手柄でございます! 190 00:16:02,161 --> 00:16:05,665 どうか どうか 兄をお助けくだされ! 191 00:16:05,665 --> 00:16:12,171 大沢殿は 昔とは違いまする。 信長様を裏切ることはございませぬ! 192 00:16:14,841 --> 00:16:18,711 人は そう たやすくは変わらぬ。 193 00:16:18,711 --> 00:16:25,184 その何よりの証しが 大沢が ここに来たことじゃ。 194 00:16:25,184 --> 00:16:30,056 あやつは 調略に応じて 龍興を裏切った。 195 00:16:30,056 --> 00:16:33,693 何も変わっておらぬではないか。 196 00:16:33,693 --> 00:16:40,900 そもそも人質を取ること自体 我らを信じておらぬということじゃ。 197 00:16:42,401 --> 00:16:47,540 そのせいで サルは死ぬ。 198 00:16:47,540 --> 00:16:52,044 あやつの天運も尽きたということじゃ。 199 00:16:52,044 --> 00:16:55,548 そのかわり➡ 200 00:16:55,548 --> 00:16:59,752 お主には 天運が巡ってきた。 201 00:17:01,287 --> 00:17:05,992 約束どおり お主の手で大沢を斬れ。 202 00:17:05,992 --> 00:17:10,830 さすれば 藤吉郎の代わりに 侍大将にしてやる。 203 00:17:10,830 --> 00:17:20,306 ♬~ 204 00:17:20,306 --> 00:17:22,808 小一郎。 205 00:17:26,178 --> 00:17:30,316 わしへの忠義を示せ。 206 00:17:30,316 --> 00:17:40,059 ♬~ 207 00:17:40,059 --> 00:17:44,263 ⚟殿。 いかがした。 208 00:17:49,735 --> 00:17:52,204 腹は すいてはおりませぬか。 209 00:17:52,204 --> 00:17:56,542 大丈夫じゃ。 そうでございますか。 210 00:17:56,542 --> 00:18:00,413 では また参ります。 211 00:18:00,413 --> 00:18:03,716 お主の方こそ 大丈夫か。 212 00:18:12,658 --> 00:18:15,461 申し訳ござりませぬ! 213 00:18:21,300 --> 00:18:24,670 (次郎左衛門)そうであったか…。 214 00:18:24,670 --> 00:18:29,175 全ては 己がしてきたことが招いたこと。 215 00:18:29,175 --> 00:18:32,511 致し方あるまい。 216 00:18:32,511 --> 00:18:36,315 わしが そうやって家督を継いだは 事実じゃ。 217 00:18:36,315 --> 00:18:41,020 やらねば こちらが やられていたからな。 218 00:18:41,020 --> 00:18:48,327 しかし あの織田信長を そこまで用心させたとは…。 219 00:18:48,327 --> 00:18:52,131 よい冥土の土産話が出来たわ。 220 00:18:55,034 --> 00:18:58,070 お主の兄には すまぬことをしたが。 221 00:18:58,070 --> 00:19:02,475 まだ時はありまする。 諦めてはなりませぬ! 222 00:19:02,475 --> 00:19:08,814 くれぐれも 織田様の怒りを 買うようなまねはするでないぞ。 223 00:19:08,814 --> 00:19:12,618 お主まで身を滅ぼすことはない。 224 00:19:42,515 --> 00:19:46,185 (市)久しいな 小一郎。 225 00:19:46,185 --> 00:19:49,088 ご無沙汰いたしております。 226 00:19:49,088 --> 00:19:51,991 (市)話というのは? はっ。 227 00:19:51,991 --> 00:19:58,697 実は…。 (市)兄上を説き伏せることなら できぬぞ。 228 00:19:58,697 --> 00:20:05,571 話は聞いておる。 藤吉郎のことは さぞ無念であろう。 229 00:20:05,571 --> 00:20:07,873 お願いいたしまする! 230 00:20:07,873 --> 00:20:12,178 もはや お市様にすがるほか ないのでござります! 231 00:20:15,047 --> 00:20:17,750 すまぬ。 232 00:20:27,226 --> 00:20:30,896 信勝兄とのことがあって以来➡ 233 00:20:30,896 --> 00:20:35,601 兄上は 人を 信用できなくなってしまわれたのじゃ。 234 00:20:56,755 --> 00:21:03,195 ♬~ 235 00:21:03,195 --> 00:21:06,866 兄上 今度は 何をやらかしたのです? 236 00:21:06,866 --> 00:21:09,335 (信長)親父の馬に ちょっと乗っただけよ。 237 00:21:09,335 --> 00:21:15,875 黒御影に!? そりゃあ 怒られますよ。 あれは 父上の自慢の馬ですから。 238 00:21:15,875 --> 00:21:18,911 だから乗ってみたかったのじゃ。 239 00:21:18,911 --> 00:21:23,415 兄上。 もう お説教はたくさんじゃ。 240 00:21:25,217 --> 00:21:29,555 次は 私も誘ってください! 241 00:21:29,555 --> 00:21:32,858 私も乗ってみとうございます。 242 00:21:35,227 --> 00:21:37,229 おう。 243 00:21:37,229 --> 00:21:42,568 ♬~ 244 00:21:42,568 --> 00:21:45,905 (信勝)行ったぞ 兄上! 245 00:21:45,905 --> 00:21:48,107 (鳴き声) 246 00:21:51,577 --> 00:21:53,913 どうじゃ 信勝! 247 00:21:53,913 --> 00:21:57,783 さすが兄上! 我らの大手柄じゃ! 248 00:21:57,783 --> 00:22:01,187 信勝様に…➡ 249 00:22:01,187 --> 00:22:04,990 謀反の企てがございます。 250 00:22:06,992 --> 00:22:12,698 周囲の者が唆し たきつけ そうなるように しむけておりますれば➡ 251 00:22:12,698 --> 00:22:17,403 決して 信勝様のご本心では…。 252 00:22:21,707 --> 00:22:24,710 これで2度目じゃ。 253 00:22:26,345 --> 00:22:30,216 一度は許した。 254 00:22:30,216 --> 00:22:33,052 次はない。 255 00:22:33,052 --> 00:22:48,601 ♬~ 256 00:22:48,601 --> 00:22:51,437 でや! あ…! 257 00:22:51,437 --> 00:23:05,317 ♬~ 258 00:23:05,317 --> 00:23:08,220 兄上…。 259 00:23:08,220 --> 00:23:13,192 ♬~ 260 00:23:13,192 --> 00:23:16,996 う… うう…。 261 00:23:33,212 --> 00:23:39,218 う… うあっ。 262 00:23:41,887 --> 00:23:44,556 ああっ! 263 00:23:44,556 --> 00:23:49,061 うああああ~! 264 00:23:49,061 --> 00:23:52,264 ハアハア… なぜじゃ…。 265 00:23:53,899 --> 00:23:56,936 なぜじゃ。 266 00:23:56,936 --> 00:24:00,673 なぜじゃ 信勝! 267 00:24:00,673 --> 00:24:03,676 信勝! 268 00:24:07,846 --> 00:24:10,749 信勝…。 269 00:24:10,749 --> 00:24:22,561 ♬~ 270 00:24:24,296 --> 00:24:27,700 そのようなことが…。 271 00:24:27,700 --> 00:24:34,340 (市)私には 兄上をいさめることなどできぬ。 272 00:24:34,340 --> 00:24:43,048 そなたに藤吉郎への思いがあるように 私にも 兄上への思いがあるのじゃ。 273 00:24:43,048 --> 00:24:49,722 これ以上 兄上を 一人にさせとうない。 274 00:24:49,722 --> 00:24:54,226 力になれず すまぬ。 275 00:24:54,226 --> 00:25:07,873 ♬~ 276 00:25:07,873 --> 00:25:12,177 珍しい。 277 00:25:12,177 --> 00:25:15,014 藤吉郎が死んだら➡ 278 00:25:15,014 --> 00:25:19,017 せっかくの暮らしが また百姓に逆戻りだからね。 279 00:25:21,186 --> 00:25:24,089 そんだけ!? ケチくさ~! 280 00:25:24,089 --> 00:25:26,592 手付けよ。 281 00:25:28,527 --> 00:25:34,700 無事に帰ってきたら この10倍 お納めしますから。 282 00:25:34,700 --> 00:25:44,343 ♬~ 283 00:25:44,343 --> 00:25:49,047 悪いねえ 手伝ってもらって。 いえ。 284 00:25:50,716 --> 00:25:56,722 あの子の好物だで。 帰ってきたら うんと食わせてやらにゃ。 285 00:26:04,830 --> 00:26:12,838 藤吉郎は 15の時に家を飛び出して それから8年も帰ってこんかったんじゃ。 286 00:26:14,506 --> 00:26:20,179 死んだことにしておったのに 生き返りおった。➡ 287 00:26:20,179 --> 00:26:23,182 あの子は 不死身じゃ。 288 00:26:23,182 --> 00:26:27,052 ましてや 今は 小一郎がついとる。 289 00:26:27,052 --> 00:26:30,355 な~んの心配もいらんわ。 290 00:26:32,324 --> 00:26:34,827 はい。 291 00:26:42,701 --> 00:26:48,407  回想 くれぐれも 織田様の怒りを 買うようなまねはするでないぞ。 292 00:26:54,880 --> 00:27:00,285 目障りなサルがいなくなって 一層 お役目に励めるというものじゃ。 293 00:27:00,285 --> 00:27:04,490 何よりでございます。 ますます偉くなられませ。 294 00:27:04,490 --> 00:27:06,492 うむ。 295 00:27:08,160 --> 00:27:11,663 ただ…➡ 296 00:27:11,663 --> 00:27:14,666 ちと退屈じゃ。 297 00:27:35,187 --> 00:27:38,857 どうしたんじゃ こんなところに。 298 00:27:38,857 --> 00:27:42,361 浅野様にお届け物に。 299 00:27:45,631 --> 00:27:47,866 嘘じゃ。 300 00:27:47,866 --> 00:27:50,335 じっとしておれんかった。 301 00:27:50,335 --> 00:27:56,708 ハハッ 心配すんな。 わしが 必ず殿様を説き伏せてみせるわ。 302 00:27:56,708 --> 00:28:01,980 私が心配してるのは 藤吉郎さんじゃない あんたの方よ! 303 00:28:01,980 --> 00:28:08,754 殿様を怒らせたら 小一郎だって どうなるか分からないんだよ? 304 00:28:08,754 --> 00:28:14,693 あんたに… もしものことがあったら 私はどうなるわけ? 305 00:28:14,693 --> 00:28:19,398 あんたを信じて ここまでついてきたのに ずっと 兄者 兄者って。 306 00:28:19,398 --> 00:28:23,001 あんなやつのために死んだら 承知しないから! 307 00:28:23,001 --> 00:28:27,839 私は 小一郎に生きていてほしいの! 308 00:28:27,839 --> 00:28:33,045 あんたは 私と藤吉郎さんの どっちが大事なのよ! 309 00:28:39,318 --> 00:28:42,187 ごめん。 310 00:28:42,187 --> 00:28:44,489 ごめんなさい…。 311 00:28:46,058 --> 00:28:48,260 直! 312 00:28:51,196 --> 00:28:54,866 別に どうでもよいことだが…➡ 313 00:28:54,866 --> 00:28:58,170 お前に話しておきたいことがある。 314 00:29:04,476 --> 00:29:07,279 (足音) 315 00:29:07,279 --> 00:29:09,815 来たか? いえ。 316 00:29:09,815 --> 00:29:16,688 遅いではないか。 朝に向こうを出れば 昼には こちらに戻れるはず。 317 00:29:16,688 --> 00:29:20,292 もしや 何かあったのでは…。 318 00:29:20,292 --> 00:29:28,033 心配いらん。 日の入り時が刻限であろう。 のんびりしておるだけじゃ。 319 00:29:28,033 --> 00:29:30,836 だとよいがな。 320 00:29:34,306 --> 00:29:39,177 大丈夫じゃ 小一郎は 必ず来る。 321 00:29:39,177 --> 00:29:50,889 ♬~ 322 00:29:50,889 --> 00:29:55,727 (丹羽長秀)して 小一郎。 吟味の首尾は? 323 00:29:55,727 --> 00:29:57,929 はっ。 324 00:30:05,270 --> 00:30:10,542 私の調べた限り…➡ 325 00:30:10,542 --> 00:30:14,212 やはり 大沢殿に二心は ござりませんでした。 326 00:30:14,212 --> 00:30:17,883 あのくないは 別の者が忍ばせたものでござります。 327 00:30:17,883 --> 00:30:20,552 それは誰じゃ。 328 00:30:20,552 --> 00:30:23,889 申せませぬ。 329 00:30:23,889 --> 00:30:28,560 申したところで 認めてはもらえぬでしょう。 330 00:30:28,560 --> 00:30:34,733 (勝家)それでは話にならん! また口から出任せではないのか! 331 00:30:34,733 --> 00:30:37,436 もうよい! 332 00:30:47,312 --> 00:30:49,815 小一郎。 333 00:30:51,583 --> 00:30:55,454 覆せぬのなら約束どおり➡ 334 00:30:55,454 --> 00:31:00,392 お主の手で その者を斬れ。 335 00:31:00,392 --> 00:31:03,528 さすれば 侍大将にしてやる。 336 00:31:03,528 --> 00:31:06,531 そんなものになりたくありませぬ! 337 00:31:11,403 --> 00:31:17,709 大沢殿の命は 兄の命じゃ。 338 00:31:17,709 --> 00:31:22,347 この手で兄を殺すことなどできませぬ! 339 00:31:22,347 --> 00:31:27,052 わしは どんなことがあろうとも 兄者を裏切りませぬ。 340 00:31:28,720 --> 00:31:31,523 なぜか お分かりか? 341 00:31:34,059 --> 00:31:38,930 兄者が わしのことを信じているからじゃ。 342 00:31:38,930 --> 00:31:42,434 殿のことを信じておるのです! 343 00:31:45,237 --> 00:31:49,107 兄者は 全て承知しておりました。 344 00:31:49,107 --> 00:31:53,378 別に どうでもよいことだが…➡ 345 00:31:53,378 --> 00:31:56,681 お前に話しておきたいことがある。 346 00:31:58,250 --> 00:32:01,853 殿が 最初から大沢を殺すつもりでいたこと➡ 347 00:32:01,853 --> 00:32:06,525 佐々から聞いて わしも知っておった。 348 00:32:06,525 --> 00:32:12,397 わしは そのことを サルにも教えたのじゃ。 349 00:32:12,397 --> 00:32:17,536 必死になって調略したところで 殿は 大沢を殺すつもりだと。 350 00:32:17,536 --> 00:32:21,706 お前は 本当のことなど 何も聞かされておらんのだと。➡ 351 00:32:21,706 --> 00:32:26,211 大役を任されたやつへの妬みでな。 352 00:32:26,211 --> 00:32:30,048 じゃが あいつは…。 353 00:32:30,048 --> 00:32:34,920 調略に応じれば 大沢の城と領地は安堵すると➡ 354 00:32:34,920 --> 00:32:37,923 殿は わしに そう申した。 355 00:32:37,923 --> 00:32:41,626 わしは その言葉を信じるだけじゃ。 356 00:32:43,562 --> 00:32:47,065 兄者は こうなるかもしれないと分かった上で➡ 357 00:32:47,065 --> 00:32:51,570 それでも 人質となることを選んだのです。 358 00:32:51,570 --> 00:32:57,442 殿の命に従い 殿のお言葉を信じて! 359 00:32:57,442 --> 00:33:02,013 兄者が 殿を裏切ることは 金輪際ありませぬ! 360 00:33:02,013 --> 00:33:06,885 そういう家臣を あなた様は失うことになりますぞ! 361 00:33:06,885 --> 00:33:10,689 控えよ 無礼者め! 無礼は百も承知じゃ! 362 00:33:10,689 --> 00:33:15,026 わしを侍大将に? ありがたいことじゃ。 363 00:33:15,026 --> 00:33:19,197 じゃが 気を付けられませ わしは兄者とは違う。 364 00:33:19,197 --> 00:33:23,535 こたびのことで あなた様のことが大嫌いになり申した! 365 00:33:23,535 --> 00:33:27,405 わしを生かしておいたら いつか寝首をかくかもしれませぬぞ。 366 00:33:27,405 --> 00:33:32,210 (勝家)血迷うたか 乱心者め! この場で斬り捨ててくれるわ! 367 00:33:32,210 --> 00:33:34,546 お主らには 斬られぬ! 368 00:33:34,546 --> 00:33:38,850 ハア… わしを斬るのは…。 369 00:33:42,888 --> 00:33:45,724 大沢殿じゃ。 370 00:33:45,724 --> 00:33:48,426 お主 何を…。 371 00:33:50,362 --> 00:33:54,733 さあ 斬りなされ! 372 00:33:54,733 --> 00:34:00,071 裏切り者である わしを斬って 殿に忠義の証しを見せるのじゃ! 373 00:34:00,071 --> 00:34:03,775 さすれば 殿も分かってくださるはず。 374 00:34:05,310 --> 00:34:08,213 戸惑うことなどござりませぬ。 375 00:34:08,213 --> 00:34:12,183 わしが あなたを助けようとしたのは 兄者のためじゃ。 376 00:34:12,183 --> 00:34:16,187 あなたのことなど どうでもいいと 思っておったのじゃ。 377 00:34:22,193 --> 00:34:27,699 さあ! 斬ってくだされ! 378 00:34:27,699 --> 00:34:31,536 兄者のことをお助けくだされ! 379 00:34:31,536 --> 00:34:38,410 ♬~ 380 00:34:38,410 --> 00:34:42,547 直…➡ 381 00:34:42,547 --> 00:34:45,216 すまぬ。 382 00:34:45,216 --> 00:34:57,796 ♬~ 383 00:34:57,796 --> 00:35:00,065 (刀を捨てる音) 384 00:35:00,065 --> 00:35:01,100 (次郎左衛門)御免。 385 00:35:01,100 --> 00:35:12,177 ♬~ 386 00:35:12,177 --> 00:35:14,879 斬れぬわ。 387 00:35:21,186 --> 00:35:27,525 織田様。 拙者は仏門に入り 世を捨てまする。 388 00:35:27,525 --> 00:35:32,864 家臣 所領の一切を差し出しまする。 389 00:35:32,864 --> 00:35:38,336 この者の非礼も どうか それでお許しくだされ。 390 00:35:38,336 --> 00:35:40,839 大沢殿…。 391 00:35:52,851 --> 00:36:00,158 (からすの鳴き声) 392 00:36:05,530 --> 00:36:07,666 どこへ行く気じゃ。 393 00:36:07,666 --> 00:36:11,836 ちょ… ちょっと 厠へ。 394 00:36:11,836 --> 00:36:16,041 間もなく 日が暮れるな。 395 00:36:19,577 --> 00:36:22,847 もはや これまでじゃ。 396 00:36:22,847 --> 00:36:26,684 やはり 父上は今頃…! そんなはずはない。 397 00:36:26,684 --> 00:36:30,555 きっと何か 思わぬことが…。 もう よい! 398 00:36:30,555 --> 00:36:40,065 かくなる上は 父譲りの このつぶて打ちで お主の頭をかち割ってくれるわ。 399 00:36:44,102 --> 00:36:47,706 (主水)覚悟せい。 400 00:36:47,706 --> 00:36:52,210 兄者! 兄者はどこじゃ! 401 00:36:52,210 --> 00:36:54,546 兄者! 小一郎! 402 00:36:54,546 --> 00:36:59,050 父上! 今 帰ったぞ。よう ご無事で…。 403 00:36:59,050 --> 00:37:01,853 遅いわ! すまん。 404 00:37:03,488 --> 00:37:06,791 その… 髪は!? 405 00:37:09,661 --> 00:37:12,664 わしが望んだのじゃ。 406 00:37:14,532 --> 00:37:19,671 織田様。 拙者は仏門に入り 世を捨てまする。 407 00:37:19,671 --> 00:37:24,542 家臣 所領の一切を差し出しまする。 408 00:37:24,542 --> 00:37:30,181 この者の非礼も どうか それでお許しくだされ。 409 00:37:30,181 --> 00:37:32,884 大沢殿…。 410 00:37:41,693 --> 00:37:44,496 相分かった! 411 00:37:51,336 --> 00:37:55,206 もはや時がありませぬ。 ここを渡りましょう。 412 00:37:55,206 --> 00:37:57,542 うむ。 413 00:37:57,542 --> 00:38:19,864 ♬~ 414 00:38:19,864 --> 00:38:24,002 申したところで 認めてはもらえぬでしょう。 415 00:38:24,002 --> 00:38:26,037 (信長)もう よい! 416 00:38:26,037 --> 00:38:36,714 ♬~ 417 00:38:36,714 --> 00:38:39,417 いかがした。 418 00:38:41,419 --> 00:38:43,688 いえ。 419 00:38:43,688 --> 00:38:53,865 ♬~ 420 00:38:53,865 --> 00:38:57,702 旦那様! 篠。 今 戻ったぞ。 421 00:38:57,702 --> 00:39:04,509 お戻りなさいませ。 ようご無事で。 フッ わしは このとおりじゃ。 422 00:39:04,509 --> 00:39:07,512 何があったのじゃ。 423 00:39:07,512 --> 00:39:11,983 フッ 帰ろう 兄者。 424 00:39:11,983 --> 00:39:15,820 おう。 フフフフッ。 425 00:39:15,820 --> 00:39:19,023 どうぞ。 うん。 426 00:39:21,993 --> 00:39:26,831 まさか あの者をお許しになるとは。➡ 427 00:39:26,831 --> 00:39:30,501 らしくないこと。 428 00:39:30,501 --> 00:39:33,538 最初から殺すおつもりだったのなら➡ 429 00:39:33,538 --> 00:39:37,342 なぜ もっと早く そうなさらなかったのです。 430 00:39:39,677 --> 00:39:45,550 たかがサル一匹のため お気持ちが 変わられたわけではありますまい。 431 00:39:45,550 --> 00:39:50,188 わしにも よう分からぬ。 432 00:39:50,188 --> 00:39:55,326 もしかしたら 見てみたかったのやもしれぬ。 433 00:39:55,326 --> 00:40:01,532 弟が 命懸けで 兄を守ろうとする姿をですか? 434 00:40:01,532 --> 00:40:08,840 いや… 兄を見殺しにして のし上がろうとする姿をじゃ。 435 00:40:12,543 --> 00:40:17,348 期待外れにございましたな。 全くじゃ。 436 00:40:17,348 --> 00:40:20,351 それにしては…。 437 00:40:22,720 --> 00:40:27,425 いえ 何でもありませぬ。 438 00:40:31,429 --> 00:40:33,431 お呼びでございますか。 439 00:40:33,431 --> 00:40:36,267 次は 犬山城じゃ。 440 00:40:36,267 --> 00:40:42,740 鵜沼の者と合力し 一気に攻め落とせ。 はっ! 441 00:40:42,740 --> 00:40:52,450 ♬~ 442 00:40:52,450 --> 00:40:56,254 拙者がおりまする。 443 00:40:56,254 --> 00:41:01,092 この勝家 決して殿を裏切りませぬ! 444 00:41:01,092 --> 00:41:22,046 ♬~ 445 00:41:22,046 --> 00:41:26,884 藤吉郎兄様! お帰りなさ…! (とも)ちょ ちょ…! 446 00:41:26,884 --> 00:41:36,227 ♬~ 447 00:41:36,227 --> 00:41:39,731 あの…。 448 00:41:39,731 --> 00:41:42,533 お寧々殿。 449 00:41:46,504 --> 00:41:52,210 わしと めおとになってくだされ。 450 00:41:54,579 --> 00:41:57,081 このとおりじゃ! 451 00:41:57,081 --> 00:42:04,889 ♬~ 452 00:42:04,889 --> 00:42:07,325 はい。 453 00:42:07,325 --> 00:42:12,163 おお~ 兄者~! ようやったなあ! 454 00:42:12,163 --> 00:42:16,067 ハハハハハッ! よかったねえ 藤吉郎!➡ 455 00:42:16,067 --> 00:42:19,070 お寧々様もありがとう。 456 00:42:19,070 --> 00:42:22,807 (弥助)これは めでたい! 実に めでたい! 457 00:42:22,807 --> 00:42:34,052 ♬~ 458 00:42:34,052 --> 00:42:40,224 (笑い声) 459 00:42:40,224 --> 00:42:43,561 美濃を攻める。 墨俣じゃ。 460 00:42:43,561 --> 00:42:45,496 墨俣に砦を築くなど。 461 00:42:45,496 --> 00:42:48,733 敵に攻められながら 砦を築くのは…。 それじゃ! 462 00:42:48,733 --> 00:42:52,236 我が領国内でコソコソと…。 463 00:42:52,236 --> 00:42:55,239 直さん!? 直!?直!