1 00:00:00,000 --> 00:00:05,000 2 00:00:05,000 --> 00:00:07,000 (黒田官兵衛)龍野城たつのじょうは➡ 3 00:00:07,000 --> 00:00:11,000 西播磨にしはりまの守りの要でございます。 しかし➡ 4 00:00:11,000 --> 00:00:16,000 曲輪くるわが小さく堀幅が狭い城にござりますれば➡ 5 00:00:16,000 --> 00:00:20,000 毛利が動けばあらがえませぬ。➡ 6 00:00:20,000 --> 00:00:22,000 なんとかせねばなりますまい。 7 00:00:22,000 --> 00:00:25,000 (羽柴筑前守秀ちくぜんのかみ吉)ほうか。 8 00:00:25,000 --> 00:00:29,000 であれば 正勝。 9 00:00:29,000 --> 00:00:31,000 この普請は お主に任せる。 10 00:00:31,000 --> 00:00:34,000 (蜂須賀正勝)わしに? いやいや➡ 11 00:00:34,000 --> 00:00:37,000 さように大事な城の普請であれば➡ 12 00:00:37,000 --> 00:00:40,000 兵学に通じた官兵衛に任せた方がよいであろう。 13 00:00:40,000 --> 00:00:45,000 (羽柴小一郎長秀)プッ…。もしや 面倒なのじゃな? 14 00:00:45,000 --> 00:00:47,000 いやいやいや そうではない。 15 00:00:47,000 --> 00:00:50,000 播磨を思えばこそじゃな…。お主がやるのじゃ。 16 00:00:50,000 --> 00:00:53,000 己の城を己が直すのは当たり前ではないか。 17 00:00:53,000 --> 00:00:58,000 ハッ バカを申すないつ わしが その城主に…。 18 00:00:58,000 --> 00:01:01,000 19 00:01:01,000 --> 00:01:05,000 ん ん ん ん ん ん ん ん ん ん…? 20 00:01:05,000 --> 00:01:08,000 だあ~!(前野長康 小一郎)やあ~! 21 00:01:08,000 --> 00:01:12,000 イヨ~!(長康)兄あにぃ! 兄ぃ! 22 00:01:12,000 --> 00:01:15,000 蜂須賀正勝。 23 00:01:15,000 --> 00:01:21,000 これより そなたを この龍野城主とする。 24 00:01:21,000 --> 00:01:24,000 イヨ~!(官兵衛)おめでとうござりまする。 25 00:01:24,000 --> 00:01:26,000 (長康)よかったのう!やあ~! 26 00:01:26,000 --> 00:01:29,000 やあ~!やあ~!(笑い声) 27 00:01:29,000 --> 00:01:33,000 わしが… 城主…。 28 00:01:33,000 --> 00:01:37,000 褒美は3年後に城持ちじゃ!忘れるでないぞ! 29 00:01:37,000 --> 00:01:40,000 遅くなって すまんかった。 30 00:01:40,000 --> 00:01:43,000 31 00:01:43,000 --> 00:01:47,000 全くじゃ! なにが3年じゃ! 32 00:01:47,000 --> 00:01:52,000 あれから…。1 2 3… 15年じゃ! 33 00:01:52,000 --> 00:01:56,000 34 00:01:56,000 --> 00:01:59,000 そんなにか。(笑い声) 35 00:01:59,000 --> 00:02:03,000 約束を果たしたのだ。細かいことは気にするな。 36 00:02:03,000 --> 00:02:06,000 (長康)兄ぃ。正勝殿。 37 00:02:06,000 --> 00:02:10,000 (笑い声) 38 00:02:10,000 --> 00:02:14,000 39 00:02:14,000 --> 00:02:17,000 この蜂須賀正勝。 40 00:02:17,000 --> 00:02:24,000 龍野城主としてのお役目ありがたくお引き受けいたしまする。 41 00:02:24,000 --> 00:02:28,000 (歓声) 42 00:02:28,000 --> 00:02:30,000 兄ぃ! 43 00:02:30,000 --> 00:02:32,000 (笑い声) 44 00:02:32,000 --> 00:02:34,000 45 00:02:34,000 --> 00:02:41,000 であれば わしも約束を守らねばのう。 46 00:02:41,000 --> 00:02:49,000 この先 何があろうとわしは 殿の力になり申す! 47 00:02:49,000 --> 00:02:53,000 48 00:02:53,000 --> 00:02:58,000 これからも 頼りにしとるでよ。 49 00:02:58,000 --> 00:03:02,000 お任せあれ。 50 00:03:02,000 --> 00:03:06,000 まずは この龍野城を日の本一の城にしてみせまする。 51 00:03:06,000 --> 00:03:10,000 おう。 じゃが それは無理じゃ。 52 00:03:10,000 --> 00:03:12,000 ああ 無理じゃ。 53 00:03:12,000 --> 00:03:16,000 何じゃ!人がせっかく やる気を見せたというのに。 54 00:03:16,000 --> 00:03:21,000 日の本一の城は もうある! 55 00:03:21,000 --> 00:03:22,000 56 00:03:22,000 --> 00:03:29,000 天正8年 長きにわたり普請を重ねてきたその城が➡ 57 00:03:29,000 --> 00:03:32,000 ついに完成しました。 58 00:03:32,000 --> 00:03:39,000 ♬~ 59 00:03:39,000 --> 00:03:46,000 (佐久間信盛)上様。 安土城あづちじょうの完成真にまことおめでとうござりまする。 60 00:03:46,000 --> 00:03:50,000 (一同)おめでとうござりまする。 61 00:03:50,000 --> 00:03:53,000 まさに 日の本一の城じゃ。 62 00:03:53,000 --> 00:04:00,000 そして そのご城主である上様こそが日の本を治めるお方にござりまする。 63 00:04:00,000 --> 00:04:05,000 (織田信長)丹羽にわ長秀 見事な普請であった。 64 00:04:05,000 --> 00:04:09,000 褒美に この太刀を与える。 65 00:04:09,000 --> 00:04:13,000 (丹羽長秀)はっ。ありがたき幸せにござりまする。 66 00:04:13,000 --> 00:04:15,000 (織田信忠)父上。 67 00:04:15,000 --> 00:04:17,000 信澄のぶずみも褒めてやってください。➡ 68 00:04:17,000 --> 00:04:24,000 丹羽を よう支えておりました。信忠様 よいのです 私のことなど。 69 00:04:24,000 --> 00:04:26,000 信澄。 70 00:04:26,000 --> 00:04:29,000 71 00:04:29,000 --> 00:04:31,000 はっ。 72 00:04:31,000 --> 00:04:38,000 73 00:04:38,000 --> 00:04:44,000 ようやった。お前にも 追って褒美を与える。 74 00:04:44,000 --> 00:04:50,000 もったいなきお心遣いかたじけのうござりまする。 75 00:04:50,000 --> 00:04:53,000 76 00:04:53,000 --> 00:04:55,000 (信長)宴をうたげ始めよ。 77 00:04:55,000 --> 00:05:03,000 天下に織田信長の安土城ありと盛大に知らしめるのじゃ! 78 00:05:03,000 --> 00:05:24,000 ♬~ 79 00:05:24,000 --> 00:05:34,000 ♬~ 80 00:05:34,000 --> 00:06:31,000 ♬~ 81 00:06:31,000 --> 00:06:34,000 ♬~ 82 00:06:34,000 --> 00:07:07,000 ♬~ 83 00:07:07,000 --> 00:07:16,000 ♬~ 84 00:07:16,000 --> 00:07:27,000 ♬~ 85 00:07:27,000 --> 00:07:29,000 86 00:07:29,000 --> 00:08:06,000 〽 87 00:08:06,000 --> 00:08:08,000 さすがは 上様じゃの。 88 00:08:08,000 --> 00:08:15,000 ああ 立派な城じゃのう。そうではない。 89 00:08:15,000 --> 00:08:23,000 わしは この城よりも 信澄様こそが上様の大きさを示す証しだと思うておる。 90 00:08:23,000 --> 00:08:28,000 どういうことじゃ?ほうか お前は知らんかったか。 91 00:08:28,000 --> 00:08:38,000 信澄様は かつて謀反を起こして討たれた上様の弟君 信勝様の忘れ形見じゃ。 92 00:08:38,000 --> 00:08:40,000 (織田信勝)兄上! 93 00:08:40,000 --> 00:08:42,000 94 00:08:42,000 --> 00:08:46,000 本来ならすぐに殺されてもおかしくはなかった。 95 00:08:46,000 --> 00:08:55,000 じゃが上様は まだ幼き信澄様を生かして柴田殿に預け お育てになったのじゃ。 96 00:08:55,000 --> 00:08:58,000 信澄様は そのことはご存じなのか? 97 00:08:58,000 --> 00:09:01,000 元服の折に 柴田殿が話したそうじゃ。 98 00:09:01,000 --> 00:09:05,000 上様が許せなければ 離れてもかまわぬと。 99 00:09:05,000 --> 00:09:10,000 じゃが 信澄様は上様に手を合わせこそすれ➡ 100 00:09:10,000 --> 00:09:14,000 恨む理由などないと申したそうじゃ。ほうか。 101 00:09:14,000 --> 00:09:20,000 今では 明智殿の娘と結ばれ皆からも慕われておる。 102 00:09:20,000 --> 00:09:22,000 103 00:09:22,000 --> 00:09:27,000 上様。 どうか一献。 104 00:09:27,000 --> 00:09:29,000 もらおう。 105 00:09:29,000 --> 00:09:33,000 106 00:09:33,000 --> 00:09:36,000 う~ん うまい。 107 00:09:36,000 --> 00:09:39,000 ありがたき幸せ。 108 00:09:39,000 --> 00:09:42,000 強いお人じゃの。 109 00:09:42,000 --> 00:09:48,000 ♬~ 110 00:09:48,000 --> 00:09:50,000 (太鼓の音) 111 00:09:50,000 --> 00:09:55,000 (一同)おお~。(拍手) 112 00:09:55,000 --> 00:09:58,000 見事であった。 113 00:09:58,000 --> 00:10:02,000 褒美を取らせる。ありがとうござりまする。 114 00:10:02,000 --> 00:10:07,000 けんど もう褒美は頂いておりまする。 115 00:10:07,000 --> 00:10:09,000 (明智光秀)上様。➡ 116 00:10:09,000 --> 00:10:15,000 こちらが 上様にお目通りを願い出ていたお方でござりまする。 117 00:10:15,000 --> 00:10:19,000 上様には お初に御意を得まする。 118 00:10:19,000 --> 00:10:25,000 119 00:10:25,000 --> 00:10:31,000 土佐国主 長宗我部元親でござりまする。 120 00:10:31,000 --> 00:10:37,000 こたびは 晴れてお目通りがかないありがとう存じまする。 121 00:10:37,000 --> 00:10:43,000 (信長)そうであったか。なかなか面白き趣向じゃ。 122 00:10:43,000 --> 00:10:45,000 はっ。 123 00:10:45,000 --> 00:10:46,000 124 00:10:46,000 --> 00:10:53,000 よう参られた 長宗我部殿。四国はどうじゃ? 125 00:10:53,000 --> 00:10:57,000 切り取りは 着々と進んでおりまする。 126 00:10:57,000 --> 00:11:02,000 これも 上様にお認めいただいたおかげでござりまする。 127 00:11:02,000 --> 00:11:08,000 我らにとってはそれが何よりの褒美にござりまする。 128 00:11:08,000 --> 00:11:13,000 これからも 存分に進められよ。 129 00:11:13,000 --> 00:11:16,000 励みにいたしまする。 130 00:11:16,000 --> 00:11:20,000 ところで 相撲はお好きか? 131 00:11:20,000 --> 00:11:22,000 132 00:11:22,000 --> 00:11:29,000 今から 我が家臣たちにやらせる。見てゆかれよ。 133 00:11:29,000 --> 00:11:31,000 134 00:11:31,000 --> 00:11:33,000 (武田佐吉)では取り組みを始める。➡ 135 00:11:33,000 --> 00:11:38,000 勝てば上様より褒美がございますぞ。(歓声) 136 00:11:38,000 --> 00:11:44,000 (佐吉)我こそはと思う者は名乗り出られよ。(喚声) 137 00:11:44,000 --> 00:11:50,000 (前田利家)わしだ! わしがやる。(滝川一益かずます)ならば 相手になってやるわ。 138 00:11:50,000 --> 00:11:52,000 (池田恒興つねおき)わしを差し置いて出しゃばるでない! 139 00:11:52,000 --> 00:11:54,000 小一郎。 お前も名乗りを上げよ。 140 00:11:54,000 --> 00:11:58,000 わしは絶対に嫌じゃ。出るなら兄者が出たらええ。 141 00:11:58,000 --> 00:12:02,000 わしは 偉いのじゃ。偉い者は もっとあとに決まっておろう。 142 00:12:02,000 --> 00:12:05,000 え~ それでは…。 143 00:12:05,000 --> 00:12:07,000 (信長)林。 144 00:12:07,000 --> 00:12:09,000 145 00:12:09,000 --> 00:12:11,000 そなたが出よ。 146 00:12:11,000 --> 00:12:13,000 (笑い声) 147 00:12:13,000 --> 00:12:17,000 (林 秀貞ひでさだ)私でございますか? 148 00:12:17,000 --> 00:12:25,000 織田家に 最も長く仕えるそなたの力長宗我部殿に披露せよ。 149 00:12:25,000 --> 00:12:27,000 承知いたしました。 150 00:12:27,000 --> 00:12:34,000 この林佐渡守さどのかみ 誰であろうとうっちゃってご覧に入れまする。 151 00:12:34,000 --> 00:12:36,000 (歓声) 152 00:12:36,000 --> 00:12:38,000 森 乱! 153 00:12:38,000 --> 00:12:43,000 154 00:12:43,000 --> 00:12:45,000 (信長)お前が相手せえ。 155 00:12:45,000 --> 00:12:48,000 はっ!あやつか…。 156 00:12:48,000 --> 00:12:52,000 上様の近習となった森 可成よしなり殿のせがれとは。 157 00:12:52,000 --> 00:12:58,000 ああ。 まさに 新と旧の戦いじゃ。これは 見ものじゃのう。 158 00:12:58,000 --> 00:13:02,000 手を抜いても ようございますか。 159 00:13:02,000 --> 00:13:06,000 一つ間違えば 取り返しのつかぬことに。 160 00:13:06,000 --> 00:13:10,000 フフ… ハハハハッ!好きにせえ。 161 00:13:10,000 --> 00:13:13,000 ハハッ! 言うたな。 162 00:13:13,000 --> 00:13:16,000 どれほど剣術に秀でているかは知らんが➡ 163 00:13:16,000 --> 00:13:20,000 相撲は気合いと気合いのぶつかり合いじゃ! 164 00:13:20,000 --> 00:13:22,000 おっ!(口々に)そうじゃ! 165 00:13:22,000 --> 00:13:30,000 この林佐渡守 まだまだ若造に引けを取るわけにはいかんわ! 166 00:13:30,000 --> 00:13:32,000 (声援) 167 00:13:32,000 --> 00:13:35,000 (太鼓の音)始め! 168 00:13:35,000 --> 00:13:37,000 ああ~! え~い! 169 00:13:37,000 --> 00:13:42,000 (声援)(長秀)林殿! しっかりなさいませ! 170 00:13:42,000 --> 00:13:44,000 (声援) 171 00:13:44,000 --> 00:13:47,000 (笑い声) 172 00:13:47,000 --> 00:13:52,000 いやいやいや やられもうした。さすが 可成の子じゃ。 173 00:13:52,000 --> 00:13:56,000 ハハハッ いい勝負であった。とんでもござりません。 174 00:13:56,000 --> 00:13:58,000 (信長)森 乱。➡ 175 00:13:58,000 --> 00:14:02,000 褒美を取らせる。ありがとうござりまする。 176 00:14:02,000 --> 00:14:07,000 (信長)林。上様。 情けはご無用でございます。 177 00:14:07,000 --> 00:14:13,000 年の差はあれど 負けは負け。潔う認めまする。 178 00:14:13,000 --> 00:14:15,000 (笑い声) 179 00:14:15,000 --> 00:14:18,000 うぬは追放じゃ。 180 00:14:18,000 --> 00:14:23,000 一族ともども今すぐ わしの前から消え失うせよ。 181 00:14:23,000 --> 00:14:26,000 182 00:14:26,000 --> 00:14:30,000 はっ? アハハッ ハハハハ…。 183 00:14:30,000 --> 00:14:36,000 さすが上様面白きお戯れにございますな。 184 00:14:36,000 --> 00:14:43,000 これだけ長く仕えて まだ分からぬのか。わしは ざれ言など言わぬ。 185 00:14:43,000 --> 00:14:50,000 勝った者に褒美があるのなら負けた者が罰せられるのは当然だろう。 186 00:14:50,000 --> 00:14:52,000 187 00:14:52,000 --> 00:14:58,000 そんな… そんな たかが相撲で…。 188 00:14:58,000 --> 00:15:03,000 失せよ!ああ… 上様! 申し訳ございません! 189 00:15:03,000 --> 00:15:11,000 上様! もう一度 もう一度 機会をお与えくださいませ! 上様~! 190 00:15:11,000 --> 00:15:21,000 ♬~ 191 00:15:21,000 --> 00:15:24,000 (信長)さて。 192 00:15:24,000 --> 00:15:26,000 193 00:15:26,000 --> 00:15:28,000 佐久間。 194 00:15:28,000 --> 00:15:30,000 195 00:15:30,000 --> 00:15:33,000 (信長)次は お前じゃ。 196 00:15:33,000 --> 00:15:37,000 197 00:15:37,000 --> 00:15:39,000 殿。 198 00:15:39,000 --> 00:15:45,000 私は…。筆頭家臣の意地を見せよ。 199 00:15:45,000 --> 00:16:20,000 ♬~ 200 00:16:20,000 --> 00:16:22,000 はあっ! 201 00:16:22,000 --> 00:16:24,000 202 00:16:24,000 --> 00:16:26,000 始め! 203 00:16:26,000 --> 00:16:28,000 だあ~! 204 00:16:28,000 --> 00:16:31,000 カハッ…。➡ 205 00:16:31,000 --> 00:16:33,000 ああ…。 206 00:16:33,000 --> 00:16:41,000 ♬~ 207 00:16:41,000 --> 00:16:44,000 くっ… あ…。 208 00:16:44,000 --> 00:16:46,000 209 00:16:46,000 --> 00:16:48,000 寄るな! 210 00:16:48,000 --> 00:17:06,000 ♬~ 211 00:17:06,000 --> 00:17:08,000 次。 212 00:17:08,000 --> 00:17:11,000 213 00:17:11,000 --> 00:17:15,000 次は…。 214 00:17:15,000 --> 00:17:22,000 ♬~ 215 00:17:22,000 --> 00:17:25,000 安藤。➡ 216 00:17:25,000 --> 00:17:27,000 お前じゃ。 217 00:17:27,000 --> 00:17:41,000 ♬~ 218 00:17:41,000 --> 00:17:44,000 (安藤守就もりなり)はあ…。 219 00:17:44,000 --> 00:17:48,000 お待ちくだされ! 220 00:17:48,000 --> 00:17:51,000 わしが 代わりにやります。やめんか。 ここは おとなしくしておれ! 221 00:17:51,000 --> 00:17:53,000 さっきは出ろと言うたではないか。さっきは さっきじゃ。 222 00:17:53,000 --> 00:17:56,000 義父上ちちうえを見捨てるわけにはいかぬ。 223 00:17:56,000 --> 00:17:58,000 224 00:17:58,000 --> 00:18:01,000 代わるのは構わんが➡ 225 00:18:01,000 --> 00:18:08,000 やるからには 負けたら お前も罰する。➡ 226 00:18:08,000 --> 00:18:10,000 分かっておろうな? 227 00:18:10,000 --> 00:18:16,000 小一郎殿。 気持ちはありがたいが侮ってもらっては困る。 228 00:18:16,000 --> 00:18:19,000 引っ込んでおれ!義父上! 229 00:18:19,000 --> 00:18:27,000 この安藤伊賀守いがのかみかつては 美濃の熊殺しと呼ばれた男よ! 230 00:18:27,000 --> 00:18:30,000 そうやすやすとは 負けぬ。 231 00:18:30,000 --> 00:18:33,000 行くぞ~! 232 00:18:33,000 --> 00:18:36,000 うお~! 233 00:18:36,000 --> 00:18:37,000 234 00:18:37,000 --> 00:18:42,000 (慶ちか)であっけなく負けたというわけですか。 235 00:18:42,000 --> 00:18:46,000 あっけなくではない。ほかの者よりは粘った。 236 00:18:46,000 --> 00:18:49,000 あなたも ただ見ていただけとは。 237 00:18:49,000 --> 00:18:53,000 しかたなかろう。美濃の熊殺しでも勝てぬのじゃ。 238 00:18:53,000 --> 00:18:55,000 わしでは 到底太刀打ちできんわ。 239 00:18:55,000 --> 00:18:58,000 何です?その美濃の熊何とかというのは。 240 00:18:58,000 --> 00:19:02,000 いや 義父上は美濃の… ええ~? 241 00:19:02,000 --> 00:19:06,000 嘘うそではない! 慶が生まれる前はそう呼ばれておったのじゃ。 242 00:19:06,000 --> 00:19:11,000 もしや あの時 私を守るためにそのような嘘を! 243 00:19:11,000 --> 00:19:13,000 だから 嘘ではない! 244 00:19:13,000 --> 00:19:16,000 (羽柴与一郎)上様も ご無体じゃ。 245 00:19:16,000 --> 00:19:19,000 相撲に負けたくらいでおじじ様を追い出すとは。 246 00:19:19,000 --> 00:19:24,000 何じゃ 与一郎。 パクパク パクパク干し柿ばっかり食いよって! 247 00:19:24,000 --> 00:19:26,000 248 00:19:26,000 --> 00:19:32,000 恐らくは 上様は初めから皆を罰するおつもりだったのでしょう。 249 00:19:32,000 --> 00:19:36,000 初めから。おじじ様 何をしでかしたのです。 250 00:19:36,000 --> 00:19:39,000 わしが聞きたいわ。 251 00:19:39,000 --> 00:19:41,000 領地も全て召し上げられてしもうた。 252 00:19:41,000 --> 00:19:46,000 じきに息子 定治さだはるに家督を譲るつもりであったのじゃ…。 253 00:19:46,000 --> 00:19:49,000 安藤の名も これまでじゃ。 254 00:19:49,000 --> 00:19:55,000 真に お心当たりはございませぬか? 255 00:19:55,000 --> 00:19:58,000 何じゃ? 256 00:19:58,000 --> 00:20:01,000 兄者が確かめてくれもうした。 257 00:20:01,000 --> 00:20:04,000 258 00:20:04,000 --> 00:20:08,000 あの者たちが追放された真の訳じゃと? 259 00:20:08,000 --> 00:20:11,000 皆様方なら 何かご存じではないかと。(柴田勝家)知らぬわ! 260 00:20:11,000 --> 00:20:15,000 役に立たぬ老体は 退くのみということであろう。 261 00:20:15,000 --> 00:20:18,000 (光秀)裏切りでございまする。 262 00:20:18,000 --> 00:20:20,000 263 00:20:20,000 --> 00:20:25,000 上様の命で探っておりました。佐久間殿は 本願寺と➡ 264 00:20:25,000 --> 00:20:30,000 そして 林殿と安藤殿は武田と通じている疑いがありました。 265 00:20:30,000 --> 00:20:35,000 わしは 武田と通じてなどおらぬ!何かの間違いじゃ! 266 00:20:35,000 --> 00:20:37,000 267 00:20:37,000 --> 00:20:41,000 うん?嘘ではありますまい。 268 00:20:41,000 --> 00:20:43,000 当たり前じゃ! 269 00:20:43,000 --> 00:20:46,000 わしも 義父上が そのようなことをするとは思うておりませぬ。 270 00:20:46,000 --> 00:20:51,000 しかし 明智殿も そのような絵空事をうのみにするとは思えませぬ。 271 00:20:51,000 --> 00:20:56,000 明智殿は なぜわしが武田と通じていると思うたのじゃ。 272 00:20:56,000 --> 00:21:00,000 義父上の屋敷に武田の者が出はいりしていると➡ 273 00:21:00,000 --> 00:21:05,000 告げ口があったそうじゃ。誰が そのような根も葉もないことを! 274 00:21:05,000 --> 00:21:09,000 誰かに恨みを買っているのではありませぬか? 275 00:21:09,000 --> 00:21:15,000 斎藤を裏切った時からわしを恨む人間など数知れぬわ。 276 00:21:15,000 --> 00:21:17,000 277 00:21:17,000 --> 00:21:24,000 それだけの覚悟で織田に寝返ったのじゃ。それを無にするようなまねはせぬ。 278 00:21:24,000 --> 00:21:30,000 279 00:21:30,000 --> 00:21:35,000 義父上が追放された時得をした者はおりませぬか? 280 00:21:35,000 --> 00:21:37,000 281 00:21:37,000 --> 00:21:45,000 こたびのことで 安藤家の所領は全てあの男のものに…。 282 00:21:45,000 --> 00:21:48,000 稲葉殿か。 283 00:21:48,000 --> 00:21:50,000 284 00:21:50,000 --> 00:21:55,000 お主に確かめたき儀があって参った。 285 00:21:55,000 --> 00:22:01,000 わしが武田と通じていると告げたのはお主か?➡ 286 00:22:01,000 --> 00:22:03,000 答えよ! 287 00:22:03,000 --> 00:22:06,000 288 00:22:06,000 --> 00:22:09,000 (稲葉良通)そうじゃ。 289 00:22:09,000 --> 00:22:13,000 なぜ そのような出任せを…。出任せではない! 290 00:22:13,000 --> 00:22:18,000 わしは 家来に聞いたことを伝えたまでよ。 291 00:22:18,000 --> 00:22:23,000 お主らが 武田の者とひそかに会おうておるとな。 292 00:22:23,000 --> 00:22:25,000 そうやって わしをはめて➡ 293 00:22:25,000 --> 00:22:30,000 まんまと我が城と領地を手に入れたというわけか。 294 00:22:30,000 --> 00:22:33,000 295 00:22:33,000 --> 00:22:37,000 口の利き方には気を付けよ。 296 00:22:37,000 --> 00:22:38,000 297 00:22:38,000 --> 00:22:44,000 もはや お前は ただの牢人ろうにんではないか。 298 00:22:44,000 --> 00:22:46,000 299 00:22:46,000 --> 00:22:51,000 フッ ハハハハハッ! 300 00:22:51,000 --> 00:22:53,000 くう~! 301 00:22:53,000 --> 00:22:55,000 義父上を愚弄するでない! 302 00:22:55,000 --> 00:22:58,000 さもなければ➡ 303 00:22:58,000 --> 00:23:02,000 羽柴を敵に回すことになりまするぞ。 304 00:23:02,000 --> 00:23:08,000 305 00:23:08,000 --> 00:23:10,000 チッ。 306 00:23:10,000 --> 00:23:12,000 307 00:23:12,000 --> 00:23:15,000 助かった。 308 00:23:15,000 --> 00:23:20,000 あのままでは手を出しておったかもしれん。 309 00:23:20,000 --> 00:23:27,000 まずは 上様の誤解を解かねばなるまい。早速 この足で明智殿のところへ。 310 00:23:27,000 --> 00:23:31,000 311 00:23:31,000 --> 00:23:36,000 いかがした?高虎。 お前は どう思う? 312 00:23:36,000 --> 00:23:41,000 (藤堂高虎)「お主ら」と言うておりました。 313 00:23:41,000 --> 00:23:46,000 お主らが 武田の者とひそかに会うておるとな。 314 00:23:46,000 --> 00:23:49,000 わしも そこが気になった。 315 00:23:49,000 --> 00:23:53,000 「お主ら」…。 316 00:23:53,000 --> 00:24:00,000 もしや 義父上とは別の誰かが武田と通じていたとは考えられませぬか? 317 00:24:00,000 --> 00:24:03,000 でなければ 上様や明智殿が➡ 318 00:24:03,000 --> 00:24:07,000 稲葉ごときの口車に乗せられるとは思えませぬ。 319 00:24:07,000 --> 00:24:11,000 そのようなことができるのは➡ 320 00:24:11,000 --> 00:24:15,000 息子 定治しかおるまい。 321 00:24:15,000 --> 00:24:23,000 ♬~ 322 00:24:23,000 --> 00:24:26,000 323 00:24:26,000 --> 00:24:28,000 佐久間殿。 324 00:24:28,000 --> 00:24:34,000 325 00:24:34,000 --> 00:24:37,000 すみませぬ。 326 00:24:37,000 --> 00:24:42,000 やはり 上様は手が離せぬそうでござる。 327 00:24:42,000 --> 00:24:45,000 328 00:24:45,000 --> 00:24:48,000 そうか…。 329 00:24:48,000 --> 00:24:50,000 330 00:24:50,000 --> 00:24:54,000 「長らく世話になった。➡ 331 00:24:54,000 --> 00:24:59,000 この先も達者でおれ」と仰せでございました。 332 00:24:59,000 --> 00:25:03,000 333 00:25:03,000 --> 00:25:08,000 ハハ… この人たらしめが。 334 00:25:08,000 --> 00:25:12,000 335 00:25:12,000 --> 00:25:19,000 わしは上様が 天下一統を成し遂げる日が➡ 336 00:25:19,000 --> 00:25:30,000 一日も早く訪れるよう御仏みほとけに祈っておるとお伝えくだされ。 337 00:25:30,000 --> 00:25:35,000 しかと 承知つかまつりました。 338 00:25:35,000 --> 00:25:44,000 ♬~ 339 00:25:44,000 --> 00:25:47,000 佐久間殿。 340 00:25:47,000 --> 00:25:55,000 真に 本願寺と通じておられたのですか? 341 00:25:55,000 --> 00:26:15,000 ♬~ 342 00:26:15,000 --> 00:26:21,000 次に会った時に お話しいたす。 343 00:26:21,000 --> 00:26:29,000 ♬~ 344 00:26:29,000 --> 00:26:33,000 佐久間信盛は 高野山こうやさんへと入り➡ 345 00:26:33,000 --> 00:26:38,000 その後秀吉と会うことはありませんでした。 346 00:26:38,000 --> 00:26:40,000 347 00:26:40,000 --> 00:26:44,000 林 秀貞は 山城国にやましろのくに身を潜め➡ 348 00:26:44,000 --> 00:26:49,000 その僅か2か月後に この世を去りました。 349 00:26:49,000 --> 00:26:56,000 ♬~ 350 00:26:56,000 --> 00:27:00,000 (守就)定治。 武田と通じたのか。 351 00:27:00,000 --> 00:27:04,000 352 00:27:04,000 --> 00:27:06,000 どうなのじゃ! 353 00:27:06,000 --> 00:27:09,000 354 00:27:09,000 --> 00:27:17,000 ハハ… ハハハ… アハハ…。 355 00:27:17,000 --> 00:27:22,000 はあ~ 違う…。 356 00:27:22,000 --> 00:27:26,000 ああ~! 357 00:27:26,000 --> 00:27:28,000 ああ…。 358 00:27:28,000 --> 00:27:38,000 359 00:27:38,000 --> 00:27:41,000 私のせいだ! 360 00:27:41,000 --> 00:27:43,000 私が! 361 00:27:43,000 --> 00:27:46,000 私が! 362 00:27:46,000 --> 00:27:48,000 363 00:27:48,000 --> 00:27:50,000 定治殿!(高虎)おやめくだされ! 364 00:27:50,000 --> 00:27:55,000 (すすり泣き) 365 00:27:55,000 --> 00:27:58,000 申し訳ござりませぬ。 366 00:27:58,000 --> 00:28:03,000 なぜじゃ… なぜ そのようなまねを! 367 00:28:03,000 --> 00:28:04,000 368 00:28:04,000 --> 00:28:07,000 もう疲れたのです。 369 00:28:07,000 --> 00:28:10,000 370 00:28:10,000 --> 00:28:18,000 織田についてからというものずっと戦に明け暮れる日々じゃ。 371 00:28:18,000 --> 00:28:22,000 戦っても戦っても尽きませぬ。 372 00:28:22,000 --> 00:28:27,000 一つ終わったかと思えばまた次の戦場いくさばへと。➡ 373 00:28:27,000 --> 00:28:32,000 親しき家来たちも次々と死んでいきました。➡ 374 00:28:32,000 --> 00:28:36,000 わしも いつ死ぬか分かりませぬ! 375 00:28:36,000 --> 00:28:43,000 こんな… こんな地獄の先に➡ 376 00:28:43,000 --> 00:28:47,000 真にすばらしき世があるのでございますか!? 377 00:28:47,000 --> 00:28:51,000 378 00:28:51,000 --> 00:28:56,000 織田信長には➡ 379 00:28:56,000 --> 00:29:00,000 そんな世をつくることなどできぬ! 380 00:29:00,000 --> 00:29:15,000 ♬~ 381 00:29:15,000 --> 00:29:20,000 (市)佐久間 林 安藤。 382 00:29:20,000 --> 00:29:23,000 運がようござりましたな。 383 00:29:23,000 --> 00:29:26,000 384 00:29:26,000 --> 00:29:29,000 確たる証しがあってからでは➡ 385 00:29:29,000 --> 00:29:31,000 死罪は免れませぬ。 386 00:29:31,000 --> 00:29:36,000 今なら 追放で済みまする。 387 00:29:36,000 --> 00:29:42,000 役立たぬ老臣など 無用の極みじゃ。➡ 388 00:29:42,000 --> 00:29:47,000 天下一統に情けなどいらぬ。 389 00:29:47,000 --> 00:29:55,000 血も涙もなき 覇道の者➡ 390 00:29:55,000 --> 00:30:00,000 それが…➡ 391 00:30:00,000 --> 00:30:04,000 織田信長よ。 392 00:30:04,000 --> 00:30:13,000 393 00:30:13,000 --> 00:30:17,000 馬揃うまぞろえが見とうござりまする。 394 00:30:17,000 --> 00:30:22,000 395 00:30:22,000 --> 00:30:25,000 馬揃えをお見せください。 396 00:30:25,000 --> 00:30:31,000 兄上にしかできないような華やかな馬揃えを。 397 00:30:31,000 --> 00:30:38,000 さすれば 見た者は皆明るい気持ちとなりましょう。 398 00:30:38,000 --> 00:30:46,000 織田家の威光が世を照らしきっと 兄上も皆から親しまれまする。 399 00:30:46,000 --> 00:30:58,000 400 00:30:58,000 --> 00:31:00,000 よかった よかった。 401 00:31:00,000 --> 00:31:03,000 (にぎわう声) 402 00:31:03,000 --> 00:31:06,000 (守就)かわゆいのう!➡ 403 00:31:06,000 --> 00:31:10,000 慶。 小一郎殿。真かわゆい子を生んでくれたの! 404 00:31:10,000 --> 00:31:14,000 抱かせてくれ。義父上 大事ござらぬか。 405 00:31:14,000 --> 00:31:17,000 さっきから ず~っと同じことを言うておりますぞ。 406 00:31:17,000 --> 00:31:20,000 かわゆいのう! わしにも抱かせてくれ。(笑い声) 407 00:31:20,000 --> 00:31:24,000 もう しかたないですねえ。 さあ。 408 00:31:24,000 --> 00:31:27,000 (笑い声)あ~ もう もう もう…! 409 00:31:27,000 --> 00:31:31,000 (泣き声)嫌じゃのう! あ~ 泣いてもうた。 410 00:31:31,000 --> 00:31:34,000 (笑い声と 末すえの泣き声) 411 00:31:34,000 --> 00:31:38,000 安藤の名は消えるが血は残すことができた。 412 00:31:38,000 --> 00:31:40,000 これも小一郎殿のおかげじゃ。 413 00:31:40,000 --> 00:31:45,000 義父上。 どうかこれからも ここにいてくだされ。 414 00:31:45,000 --> 00:31:47,000 そうじゃ! 415 00:31:47,000 --> 00:31:49,000 定治殿も一緒にどうじゃ? 416 00:31:49,000 --> 00:31:51,000 いや しかし それは…。 417 00:31:51,000 --> 00:31:55,000 戦や政に関わらねば上様も許してくださるはずじゃ。 418 00:31:55,000 --> 00:31:58,000 筑前殿まで…。(寧々ねね)そのかわり➡ 419 00:31:58,000 --> 00:32:01,000 身の回りの世話や力仕事もしてもらいますからね。 420 00:32:01,000 --> 00:32:04,000 (長尾弥兵衛)お寧々様はご自分が楽したいだけじゃな。 421 00:32:04,000 --> 00:32:07,000 そりゃそうですよ。そりゃそうですよ。 422 00:32:07,000 --> 00:32:10,000 私はこれでも 奥方なんですからね。 423 00:32:10,000 --> 00:32:14,000 おじじ様がいてくだされたら毎日が楽しゅうございます。 424 00:32:14,000 --> 00:32:17,000 (副田そえだ甚兵衛)これはわしらより大忙しじゃな。 425 00:32:17,000 --> 00:32:21,000 (笑い声) 426 00:32:21,000 --> 00:32:24,000 皆様方…➡ 427 00:32:24,000 --> 00:32:27,000 かたじけない…。あ~ 泣いてしもうた。 428 00:32:27,000 --> 00:32:31,000 かたじけない…。(笑い声) 429 00:32:31,000 --> 00:32:33,000 (なか)ほらほら。(笑い声) 430 00:32:33,000 --> 00:32:40,000 (にぎわう声) 431 00:32:40,000 --> 00:33:05,000 432 00:33:05,000 --> 00:33:11,000 父上の考えていることなど手に取るように分かりまする。 433 00:33:11,000 --> 00:33:13,000 434 00:33:13,000 --> 00:33:19,000 よう気の付く娘なのです。義父上に似て。 435 00:33:19,000 --> 00:33:20,000 436 00:33:20,000 --> 00:33:27,000 昨晩申したことは酒の勢いでのことではございませぬ。 437 00:33:27,000 --> 00:33:30,000 ここにいてくだされ。 438 00:33:30,000 --> 00:33:34,000 それはできぬ。 439 00:33:34,000 --> 00:33:38,000 そなたらにも あらぬ疑いがかけられてしまうやもしれぬ。 440 00:33:38,000 --> 00:33:43,000 そうならぬよう考えまする。これは わしの意地じゃ。 441 00:33:43,000 --> 00:33:48,000 こたびのことは 定治の思いに気付いてやれなかった わしの落ち度じゃ。 442 00:33:48,000 --> 00:33:52,000 おかげで多くの家臣たちが行き場をなくした。 443 00:33:52,000 --> 00:33:56,000 わしらだけが ここでぬくぬくと生きるわけにはまいらぬ。 444 00:33:56,000 --> 00:34:00,000 445 00:34:00,000 --> 00:34:02,000 慶。 446 00:34:02,000 --> 00:34:04,000 447 00:34:04,000 --> 00:34:11,000 今 この場限りで お前との縁を切る。 448 00:34:11,000 --> 00:34:13,000 449 00:34:13,000 --> 00:34:18,000 これよりは縁もゆかりもなき 赤の他人じゃ。 450 00:34:18,000 --> 00:34:22,000 わしらのことは忘れて…。嫌でござりまする。 451 00:34:22,000 --> 00:34:25,000 452 00:34:25,000 --> 00:34:30,000 もう二度と 縁は切りませぬ。 453 00:34:30,000 --> 00:34:32,000 454 00:34:32,000 --> 00:34:39,000 あのような寂しい思いはもう二度としたくありませぬ。 455 00:34:39,000 --> 00:34:43,000 456 00:34:43,000 --> 00:34:48,000 案ずることはない。今のお前には 小一郎殿がおる。 457 00:34:48,000 --> 00:34:52,000 458 00:34:52,000 --> 00:34:56,000 お前の幸せを もう奪いたくないのじゃ。 459 00:34:56,000 --> 00:34:58,000 460 00:34:58,000 --> 00:35:03,000 小一郎殿。 慶のこと どうか頼みまする。 461 00:35:03,000 --> 00:35:05,000 462 00:35:05,000 --> 00:35:09,000 参ったのう…。 463 00:35:09,000 --> 00:35:15,000 義父上は 縁を切って出ていくと言うし➡ 464 00:35:15,000 --> 00:35:19,000 慶は 縁を切りたくないと申しておる。 465 00:35:19,000 --> 00:35:21,000 466 00:35:21,000 --> 00:35:27,000 では こうしてみては どうじゃろう? 467 00:35:27,000 --> 00:35:31,000 468 00:35:31,000 --> 00:35:37,000 離れておっても 縁は切らぬ。 469 00:35:37,000 --> 00:35:42,000 いや 切れんのじゃ。 470 00:35:42,000 --> 00:35:47,000 一度ここに刻まれたらず~っと消えぬ。 471 00:35:47,000 --> 00:35:50,000 忘れることなどできませぬ。 472 00:35:50,000 --> 00:35:53,000 473 00:35:53,000 --> 00:35:56,000 義父上。 474 00:35:56,000 --> 00:36:01,000 慶にも 与一郎にも➡ 475 00:36:01,000 --> 00:36:07,000 かわゆい末にも また会いに来てくだされ。 476 00:36:07,000 --> 00:36:14,000 ♬~ 477 00:36:14,000 --> 00:36:21,000 そうじゃな 小一郎殿。またいつの日か うまい酒を飲もう。 478 00:36:21,000 --> 00:36:34,000 ♬~ 479 00:36:34,000 --> 00:36:37,000 父上! 480 00:36:37,000 --> 00:36:39,000 481 00:36:39,000 --> 00:36:48,000 私は どこにいようとも父上の娘でございます。 482 00:36:48,000 --> 00:36:50,000 483 00:36:50,000 --> 00:36:55,000 くれぐれもお達者で。 484 00:36:55,000 --> 00:37:06,000 ♬~ 485 00:37:06,000 --> 00:37:10,000 案ずるな! 486 00:37:10,000 --> 00:37:15,000 わしは 美濃の! 487 00:37:15,000 --> 00:37:18,000 熊殺しじゃぞ~!➡ 488 00:37:18,000 --> 00:37:21,000 ハハハハハッ!ハハハハッ。 489 00:37:21,000 --> 00:37:46,000 ♬~ 490 00:37:46,000 --> 00:37:52,000 こうしておらんと…追いかけてしまいそうじゃ。 491 00:37:52,000 --> 00:38:03,000 ♬~ 492 00:38:03,000 --> 00:38:06,000 ありがとう。 493 00:38:06,000 --> 00:38:22,000 ♬~ 494 00:38:22,000 --> 00:38:24,000 (ほら貝の音と いななき) 495 00:38:24,000 --> 00:38:26,000 天正9年2月。 496 00:38:26,000 --> 00:38:30,000 信長は 京都で盛大な馬揃えを行い➡ 497 00:38:30,000 --> 00:38:35,000 その勢力を諸国の人々に見せつけました。 498 00:38:35,000 --> 00:38:36,000 499 00:38:36,000 --> 00:38:39,000 大きかったな。 ハハハハハッ。 500 00:38:39,000 --> 00:38:42,000 501 00:38:42,000 --> 00:38:44,000 おまんは…。 502 00:38:44,000 --> 00:38:46,000 503 00:38:46,000 --> 00:38:50,000 長宗我部殿!?うむ。 504 00:38:50,000 --> 00:38:55,000 505 00:38:55,000 --> 00:39:00,000 おまんも 馬揃えを見に参ったがか?はい。 506 00:39:00,000 --> 00:39:03,000 兄は今 戦に出ておりますれば➡ 507 00:39:03,000 --> 00:39:06,000 拙者が代わりに拝見するようにと命ぜられました。 508 00:39:06,000 --> 00:39:10,000 そうでござったか。 509 00:39:10,000 --> 00:39:13,000 なぜ そのようなお召し物を? 510 00:39:13,000 --> 00:39:17,000 ああ 好きじゃき。 511 00:39:17,000 --> 00:39:21,000 ああ~。 ハハッ。 512 00:39:21,000 --> 00:39:27,000 わしは 幼き頃から おなごのようじゃとよう言われよってのう。 513 00:39:27,000 --> 00:39:32,000 姫わこなどと呼ばれたもんよ。 514 00:39:32,000 --> 00:39:42,000 今も このような姿でおるとなぜか 穏やかな心持ちになれるがじゃ。 515 00:39:42,000 --> 00:39:48,000 できることやったらずっとこのまんまでおりたかったけんど➡ 516 00:39:48,000 --> 00:39:51,000 そうもいかん。 517 00:39:51,000 --> 00:39:54,000 518 00:39:54,000 --> 00:39:59,000 戦が… お嫌いなのですか? 519 00:39:59,000 --> 00:40:05,000 戦は 好きか嫌いかでやるもんじゃあない。 520 00:40:05,000 --> 00:40:08,000 四国を一つにするがは➡ 521 00:40:08,000 --> 00:40:12,000 我ら土佐の大願じゃき。 522 00:40:12,000 --> 00:40:19,000 なしえた暁には 土佐へ遊びに参れ。 523 00:40:19,000 --> 00:40:23,000 うまい魚をこじゃんと ちそうするき。 524 00:40:23,000 --> 00:40:28,000 はい。 長宗我部殿も ご武運を。 525 00:40:28,000 --> 00:40:31,000 お互いにのう。 526 00:40:31,000 --> 00:40:36,000 527 00:40:36,000 --> 00:40:42,000 馬揃えの采配 見事であった。お主に任せて間違いはなかった。 528 00:40:42,000 --> 00:40:45,000 はっ ありがたきお言葉。 529 00:40:45,000 --> 00:40:48,000 もう一つ➡ 530 00:40:48,000 --> 00:40:53,000 やってもらいたいことがある。 531 00:40:53,000 --> 00:40:58,000 長宗我部の四国切り取り➡ 532 00:40:58,000 --> 00:41:02,000 認めるわけにはいかぬ。 533 00:41:02,000 --> 00:41:06,000 な… なぜでございますか!? 534 00:41:06,000 --> 00:41:08,000 535 00:41:08,000 --> 00:41:11,000 気が変わったのじゃ。 536 00:41:11,000 --> 00:41:14,000 537 00:41:14,000 --> 00:41:17,000 うまく説き伏せよ。 538 00:41:17,000 --> 00:41:36,000 ♬~ 539 00:41:36,000 --> 00:41:39,000 (信澄)しゅうと殿。 540 00:41:39,000 --> 00:41:41,000 541 00:41:41,000 --> 00:41:43,000 (光秀)いかがされた。 542 00:41:43,000 --> 00:41:47,000 (信澄)このようなものがしゅうと殿宛てに。 543 00:41:47,000 --> 00:42:21,000 ♬~ 544 00:42:21,000 --> 00:42:25,000 ハア…! 545 00:42:25,000 --> 00:42:27,000 ハア…。 546 00:42:27,000 --> 00:42:29,000 (足利義昭)光秀。➡ 547 00:42:29,000 --> 00:42:32,000 わしのもとに戻ってまいれ。➡ 548 00:42:32,000 --> 00:42:34,000 光秀。➡ 549 00:42:34,000 --> 00:42:37,000 信長を討て。 550 00:42:37,000 --> 00:42:44,000 (光秀)ハアッ ハアッ ハアッ。 551 00:42:44,000 --> 00:42:47,000 織田と長宗我部の絆を断ち切ってはなりませぬ! 552 00:42:47,000 --> 00:42:50,000 上様の笑ったお姿 長らく見ておらん。 553 00:42:50,000 --> 00:42:55,000 上様 上様!上様が こんなとこにおるはずが! 554 00:42:55,000 --> 00:43:12,000 555 00:43:12,000 --> 00:43:18,000 織田信長が天下一統の礎として築いた安土城あづちじょうは➡ 556 00:43:18,000 --> 00:43:23,000 完成から僅か3年で焼失した幻の城です。 557 00:43:23,000 --> 00:43:28,000 558 00:43:28,000 --> 00:43:32,000 現在進行中の令和の大調査により➡ 559 00:43:32,000 --> 00:43:38,000 本丸と天主をつなぐ新たな建物跡が発見されました。 560 00:43:38,000 --> 00:43:44,000 また 意図的に石垣を破壊した破城はじょうの痕跡が➡ 561 00:43:44,000 --> 00:43:47,000 生々しく残されています。 562 00:43:47,000 --> 00:43:54,000 後に天下人となる秀吉によるものだとされています。 563 00:43:54,000 --> 00:43:56,000 史料によれば 城は➡ 564 00:43:56,000 --> 00:44:02,000 ちょうちんや かがり火で照らし出されたとも伝えられています。 565 00:44:02,000 --> 00:44:06,000 信長がこの巨大建築に込めたのは➡ 566 00:44:06,000 --> 00:44:12,000 自らの力を示す見せる城としての圧倒的な姿でした。 567 00:44:12,000 --> 00:44:17,000 568 00:44:17,000 --> 00:44:21,000 この権威の象徴とも言える城造りは➡ 569 00:44:21,000 --> 00:44:26,000 後に秀吉へと引き継がれていきます。