1 00:00:02,202 --> 00:00:07,040 (雙星彦馬) 「待ち人 既に近くに来る」? 2 00:00:07,040 --> 00:00:09,743 <川村の指示によって 織江は➡ 3 00:00:09,743 --> 00:00:15,382 静山の住む下屋敷に 台所女中として潜入した。➡ 4 00:00:15,382 --> 00:00:19,820 一方 忍び込んだ男に 刃を向けられた彦馬は➡ 5 00:00:19,820 --> 00:00:24,625 自分を助けたのが 織江ではないかと思い始めた> 6 00:00:24,625 --> 00:00:28,095 お斬りになりますか? (静山)現れれば 斬る。 7 00:00:28,095 --> 00:00:32,933 <そんなやさき 静山に斬られた くノ一を見た彦馬は➡ 8 00:00:32,933 --> 00:00:37,137 織江にも 同じ末路が 待っているのではないかと➡ 9 00:00:37,137 --> 00:00:40,173 不安を感じていた> 10 00:00:40,173 --> 00:00:50,684 ♬~(テーマ音楽) 11 00:00:50,684 --> 00:00:55,889 <カピタンと呼ばれる 長崎出島のオランダ商館長以下➡ 12 00:00:55,889 --> 00:01:02,296 医師 シーボルトら一行は 東海道を 江戸へと進んでいた。➡ 13 00:01:02,296 --> 00:01:08,969 恒例の 将軍との謁見の 江戸参府であった> 14 00:01:08,969 --> 00:01:11,638 (子供1)それ! (子供2)それ! 15 00:01:11,638 --> 00:01:14,374 (ゆう)お静かに! 16 00:01:14,374 --> 00:01:19,613 よし いいか? これは 異国にいる動物で➡ 17 00:01:19,613 --> 00:01:22,449 これは 虎。 18 00:01:22,449 --> 00:01:24,384 これは 象。 19 00:01:24,384 --> 00:01:26,453 そして ラクダ。 20 00:01:26,453 --> 00:01:29,856 (忠太)虎は知ってるぜ。 加藤清正に退治されたヤツだ。 21 00:01:29,856 --> 00:01:32,392 ガオーッ! ガオーッ! そうだ そうだ。 22 00:01:32,392 --> 00:01:34,328 ガオーッ! ガオーッ! 23 00:01:34,328 --> 00:01:38,198 (弁吉)けど そのネズミの 化け物みてえなもんは 何だい? 24 00:01:38,198 --> 00:01:41,635 だから 象よ。 えっ? ネズミにしか見えないか? 25 00:01:41,635 --> 00:01:44,004 (まき)先生 描いたの? 26 00:01:44,004 --> 00:01:48,308 えっ? いや… まあ それはいいや。 27 00:01:48,308 --> 00:01:52,179 この象の高さ 7尺から8尺。 28 00:01:52,179 --> 00:01:54,915 この長いのは 鼻だ。 29 00:01:54,915 --> 00:01:57,217 先生 バカ言っちゃいけねえ。 30 00:01:57,217 --> 00:02:00,153 7~8尺だと 長屋の屋根くらいあるぜ。 31 00:02:00,153 --> 00:02:03,023 そう あるんだよ。 へえ。 32 00:02:03,023 --> 00:02:06,693 見た事あるの? 見た事はないが そういう話だ。 33 00:02:06,693 --> 00:02:10,430 信用できねえ。 先生 あんまりホラ吹くと➡ 34 00:02:10,430 --> 00:02:13,300 閻魔様に 舌抜かれるよ。 いや ホラじゃないよ。 35 00:02:13,300 --> 00:02:16,803 (騒ぐ声) 36 00:02:18,872 --> 00:02:24,778 (勘兵衛)一行の宿は 例のごとく 日本橋本石町の長崎屋。 37 00:02:24,778 --> 00:02:29,516 かの者たちには 面会の申し出が 多数あってな。 38 00:02:29,516 --> 00:02:33,820 幕府の御殿医 天文方の高橋景保はじめ➡ 39 00:02:33,820 --> 00:02:40,727 高島秋帆 蘭学者 それに 松浦静山まで願い出ている。 40 00:02:40,727 --> 00:02:43,630 (川村)で ご公儀としては? 41 00:02:43,630 --> 00:02:47,968 松浦静山には 面会の許しが出る。 42 00:02:47,968 --> 00:02:51,938 松浦のご隠居が オランダの者と 何を話すか➡ 43 00:02:51,938 --> 00:02:55,742 うかがい知る よい機会とは 思わぬか? 44 00:02:55,742 --> 00:02:59,246 承知致しました。 45 00:02:59,246 --> 00:03:01,882 (朔之助)おい 太郎吉 元気か? 46 00:03:01,882 --> 00:03:03,817 (子供たちの騒ぐ声) 47 00:03:03,817 --> 00:03:08,121 おう 元気がいいな。 うん。 48 00:03:08,121 --> 00:03:12,459 ああ 気を付けてな。 太郎吉 こっちで遊ぶぞ! 49 00:03:12,459 --> 00:03:15,662 平戸の雙星さんなら オランダ人を➡ 50 00:03:15,662 --> 00:03:18,031 見た事があるんじゃないかと 思ってよ。 51 00:03:18,031 --> 00:03:20,300 長崎で 見かけた事はあります。 52 00:03:20,300 --> 00:03:25,205 話しかけられたら どう応対したらいいのかね? 53 00:03:25,205 --> 00:03:29,509 えっ? いや 来月 オランダ商館の一行が➡ 54 00:03:29,509 --> 00:03:32,412 日本橋の長崎屋に泊まるんでな。 55 00:03:32,412 --> 00:03:35,615 近辺の警固を仰せつかった。 56 00:03:35,615 --> 00:03:39,453 江戸に来るんですか? ああ。 でな➡ 57 00:03:39,453 --> 00:03:45,258 挨拶の一つくらいはな オランダ語をな。 58 00:03:45,258 --> 00:03:48,161 我が国の言葉で 堂々と言うんですね。 59 00:03:48,161 --> 00:03:50,697 ふ~ん。 通じるかい? 60 00:03:50,697 --> 00:03:54,501 案外 通じるもんです。 ふ~ん。 61 00:03:54,501 --> 00:03:57,104 ⚟(権六)原田の旦那!➡ 62 00:03:57,104 --> 00:04:00,507 盗人は 眼福寺の古井戸に 投げ込んで➡ 63 00:04:00,507 --> 00:04:02,442 そんで 逃げたみたいで。 何!? 64 00:04:02,442 --> 00:04:06,046 捕り物ですか? ああ。 そこの加賀前田様が➡ 65 00:04:06,046 --> 00:04:09,015 はす向かいの骨董屋に 鑑定を頼もうとしたんだが➡ 66 00:04:09,015 --> 00:04:11,751 それを 横取りされちまってよ。 67 00:04:11,751 --> 00:04:13,687 (佐伯)下がれ! (男1)おい どうしたんだい? 68 00:04:13,687 --> 00:04:16,323 (男2)あの井戸の中に 盗品を投げ込んだらしいぜ。 69 00:04:16,323 --> 00:04:20,227 (男1)へん! まぬけな盗人だな。 ⚟(家臣たち)おっ おっ おっ! 70 00:04:20,227 --> 00:04:22,863 どうした!? 71 00:04:22,863 --> 00:04:24,865 あっ! 72 00:04:29,536 --> 00:04:31,471 どうした!? 73 00:04:31,471 --> 00:04:36,877 大丈夫か!? 大丈夫か!? はあ… 魔物でもいたのかな? 74 00:04:36,877 --> 00:04:39,779 古い井戸には 落ち葉などがたまりますからね➡ 75 00:04:39,779 --> 00:04:43,650 それらが腐って 毒気を 出してるのかもしれませんよ。 76 00:04:43,650 --> 00:04:47,220 へえ。 77 00:04:47,220 --> 00:04:57,664 ♬~ 78 00:04:57,664 --> 00:04:59,599 (富蔵)何だい? 先生。 身投げか? 79 00:04:59,599 --> 00:05:01,835 いや 井戸に落ちたものを➡ 80 00:05:01,835 --> 00:05:04,271 どうやって 取り上げたらよいのかと…。 81 00:05:04,271 --> 00:05:08,141 (さき)お金でも落としたのかい? 違います。 ただ ちょっと…。 82 00:05:08,141 --> 00:05:11,044 (しか)浮いてるもんなら タモですくえばいいよ。 うん。 83 00:05:11,044 --> 00:05:13,680 沈んでたら? シジミ掻きだな。 84 00:05:13,680 --> 00:05:16,917 柄を長くして 井戸の底さらえば いいのよ。 85 00:05:16,917 --> 00:05:18,852 (一同)ああ。 86 00:05:18,852 --> 00:05:22,055 あっ 先生のお客さんだ。 あっ 西海屋さん。 87 00:05:22,055 --> 00:05:23,990 ああ。 (千右衛門)どうした? 88 00:05:23,990 --> 00:05:28,094 いや 何だ? 千右衛門。 うん。 89 00:05:30,263 --> 00:05:33,200 明日 松浦家下屋敷へ行くぞ。 90 00:05:33,200 --> 00:05:35,535 私は遠慮する。 91 00:05:35,535 --> 00:05:38,438 これは 御前の命令だ。 92 00:05:53,353 --> 00:05:56,256 (辰吉)亭主を捜してるって? 93 00:05:59,159 --> 00:06:02,929 上総のどこから来たんだ? 94 00:06:02,929 --> 00:06:04,865 (織江)大多喜。 95 00:06:04,865 --> 00:06:06,967 ふ~ん。 96 00:06:09,302 --> 00:06:12,539 (とよ)ちょいと ちょいと! 平戸から また 人が来たって。 97 00:06:12,539 --> 00:06:14,474 (きぬ)池のほうに 変な人が。 98 00:06:14,474 --> 00:06:17,477 (雙星雁二郎)おお 重蔵。 99 00:06:17,477 --> 00:06:21,915 大きくなったな。 えっ? 100 00:06:21,915 --> 00:06:27,220 お前は いつ 俺を 竜宮城に 連れてってくれる? ハハハ…。 101 00:06:27,220 --> 00:06:31,591 (とよ)お殿様の大事な亀。 お亀様を ああ…。 102 00:06:31,591 --> 00:06:33,960 (きぬ)やっぱり。 なんと…。 103 00:06:33,960 --> 00:06:36,897 (雁二郎)うん! ハハハ…。 104 00:06:36,897 --> 00:06:42,569 ♬~ 105 00:06:42,569 --> 00:06:46,006 えっ? そなた…? 106 00:06:46,006 --> 00:06:49,876 ご息災で 何より。 お父上。 107 00:06:49,876 --> 00:06:52,112 な… 何!? 108 00:06:52,112 --> 00:06:57,250 あっ 私の つまり 養子で。 何!? 109 00:06:57,250 --> 00:07:00,553 (静山)例の西海屋の千右衛門だ。 110 00:07:00,553 --> 00:07:04,524 はい だと思いました。 111 00:07:04,524 --> 00:07:09,829 雙星雁二郎といいます。 112 00:07:09,829 --> 00:07:12,632 まあ 2人とも上がれ。 113 00:07:19,839 --> 00:07:23,610 しかし 養子とは しかし! 114 00:07:23,610 --> 00:07:27,914 フフフ… 養子のほうが 年上というのも珍しい。 115 00:07:27,914 --> 00:07:30,317 いや 隠居をするにあたり➡ 116 00:07:30,317 --> 00:07:33,286 雙星の家を残すためには 養子を取るしかなく。 117 00:07:33,286 --> 00:07:35,455 しかし それにしても…。 118 00:07:35,455 --> 00:07:37,524 雙星家一族の中を見回しても➡ 119 00:07:37,524 --> 00:07:40,927 養子になれそうな者は この者しかなく。 120 00:07:40,927 --> 00:07:46,733 それで しぶしぶ こういう事に。 ハハハ…。 121 00:07:46,733 --> 00:07:49,636 しかし 雁二郎 何しに 江戸へ? 122 00:07:49,636 --> 00:07:54,441 それは お父上 あまりの申されよう。 123 00:07:54,441 --> 00:07:57,477 お役目のほかに 何がございましょうか? 124 00:07:57,477 --> 00:08:00,714 お役目? 養子となったうえは➡ 125 00:08:00,714 --> 00:08:02,716 お父上のお役目を。 126 00:08:02,716 --> 00:08:08,388 つまり 御船手方書物天文係を 引き継ぎました故➡ 127 00:08:08,388 --> 00:08:12,359 お役目上のご報告を。 ねえ? 御前。 128 00:08:12,359 --> 00:08:18,465 昨年の暮れ近く 平戸に 異国の難破船が漂着したのだが。 129 00:08:18,465 --> 00:08:22,369 異国の難破船? その処遇を どうしたものかと。 130 00:08:22,369 --> 00:08:26,072 なあ? はい。 131 00:08:32,912 --> 00:08:36,783 水仕事で 手が荒れるだろう? 132 00:08:36,783 --> 00:08:39,686 うん。 いい薬があるぞ。 133 00:08:39,686 --> 00:08:44,524 今夜 俺の長屋に来い。 134 00:08:44,524 --> 00:08:51,131 ♬~ 135 00:09:00,907 --> 00:09:03,710 (静山)長崎屋に逗留する➡ 136 00:09:03,710 --> 00:09:10,216 オランダ商館のカピタンとの面会に 許しが出た。 137 00:09:10,216 --> 00:09:14,754 さようで。 138 00:09:14,754 --> 00:09:18,758 西洋の事情など聞くに よい折じゃ。 139 00:09:23,463 --> 00:09:26,199 何だ? 140 00:09:26,199 --> 00:09:28,568 いえ。 141 00:09:28,568 --> 00:09:31,871 お父上。 何だ? 142 00:09:31,871 --> 00:09:34,240 お茶。 143 00:09:34,240 --> 00:09:39,646 ああ…。 ああ。 せっかくの茶だぞ。 144 00:09:39,646 --> 00:09:43,650 雙星。 (2人)はい。 145 00:09:43,650 --> 00:09:48,354 その方 長崎屋についてくるか? 146 00:09:48,354 --> 00:09:50,390 えっ? よろしいんですか? 147 00:09:50,390 --> 00:09:53,560 オランダの者たちと 話したいんだろう? 148 00:09:53,560 --> 00:09:57,197 はい! 分かった。 149 00:09:57,197 --> 00:10:00,600 同道を許す。 150 00:10:00,600 --> 00:10:03,102 ありがとうございます! 151 00:10:03,102 --> 00:10:05,572 お父上の願いが かなったところで➡ 152 00:10:05,572 --> 00:10:08,141 今宵 歓迎の宴は いかがで? 153 00:10:08,141 --> 00:10:11,010 歓迎とは 誰の? 154 00:10:11,010 --> 00:10:14,881 雁二郎! では 明日。 155 00:10:14,881 --> 00:10:17,851 バカ! 何を言うか!? 156 00:10:17,851 --> 00:10:20,620 いやいや いやいや 今日と明日 2日連続っていうのは…。 157 00:10:20,620 --> 00:10:22,956 私は ちょっと…。 それは 誰も言ってないぞ! 158 00:10:22,956 --> 00:10:25,258 いやいや いやいや…。 そもそも なぜ 雁二郎の…。 159 00:10:25,258 --> 00:10:27,760 父上 大人気ないです。 160 00:10:37,370 --> 00:10:39,305 (お蝶)また お声を。 161 00:10:39,305 --> 00:10:42,809 バカ者め! 何を考えてるんだ!? バカ者め! 162 00:10:42,809 --> 00:10:46,279 全く 変わった男だ! 163 00:10:46,279 --> 00:10:53,520 ♬~ 164 00:10:53,520 --> 00:10:58,658 (川村)「2月10日 静山は 屋敷を出る。➡ 165 00:10:58,658 --> 00:11:01,961 怪しき物あれば 持ち出せ」。 166 00:11:14,107 --> 00:11:18,778 お蝶 二度と しくじりは許さぬぞ。 167 00:11:18,778 --> 00:11:21,214 しくじりですか? 168 00:11:21,214 --> 00:11:26,619 松浦家上屋敷の お弓の取り次ぎに 素人を用いた。 169 00:11:26,619 --> 00:11:29,923 (すみ)お蝶という人に。 170 00:11:29,923 --> 00:11:37,130 そのほうが 周りの目を…。 あげくに お弓を死なせた。 171 00:11:39,432 --> 00:11:42,068 しくじりだ。 172 00:11:42,068 --> 00:11:44,170 はい。 173 00:11:55,715 --> 00:11:57,884 ハハハ…。 174 00:11:57,884 --> 00:12:08,828 (騒ぐ声) 175 00:12:08,828 --> 00:12:14,701 ♬~(三味線) 176 00:12:14,701 --> 00:12:18,871 あの難破船の骨組みは 大方 手の内に入りました。 177 00:12:18,871 --> 00:12:20,807 (静山)うん。 178 00:12:20,807 --> 00:12:24,611 あの船を どうなさるおつもりですか? 179 00:12:24,611 --> 00:12:27,547 造り替えて 平戸のものにする。 180 00:12:27,547 --> 00:12:32,685 それは 商いのものとして? 181 00:12:32,685 --> 00:12:40,994 あの船ならば 大砲など据えれば 立派な軍船になりますが。 182 00:12:40,994 --> 00:12:42,929 ほう。 183 00:12:42,929 --> 00:12:48,134 ほう とぼけられますな。 184 00:12:48,134 --> 00:12:50,637 ♬~ 185 00:12:50,637 --> 00:12:53,473 ふん。 186 00:12:53,473 --> 00:13:01,180 (お蝶)おさつの丸揚げ 2つで 4文。➡ 187 00:13:01,180 --> 00:13:03,883 おさつの…。 (辰吉)どこへ行く? 188 00:13:03,883 --> 00:13:08,087 おさつの丸揚げを…。 189 00:13:08,087 --> 00:13:11,090 俺が買うてやろう。 俺が買うてやろう。 190 00:13:11,090 --> 00:13:13,393 ⚟(女)お里! お里! 191 00:13:13,393 --> 00:13:15,395 は~い。 192 00:13:17,363 --> 00:13:25,038 おさつの 丸揚げ 2つで 4文。 193 00:13:25,038 --> 00:13:29,976 未の刻にも通りましたが 織江は出てこず。 194 00:13:29,976 --> 00:13:32,812 屋敷の下男が 織江に付きまとって➡ 195 00:13:32,812 --> 00:13:37,016 身動きが取れない事もあるようで。 196 00:13:37,016 --> 00:13:40,053 私なら そんな邪魔者 殺しますがね。 197 00:13:40,053 --> 00:13:44,357 それが お前の浅はかさだ。 198 00:13:44,357 --> 00:13:47,160 身を隠して忍び込む務めは➡ 199 00:13:47,160 --> 00:13:52,965 そこで起こる全ての事に 身を委ねる事だ。 200 00:13:52,965 --> 00:13:58,438 たとえ 理不尽な事があろうが 「私」を捨てねばならん。 201 00:13:58,438 --> 00:14:00,406 そうは思いますが…。 202 00:14:00,406 --> 00:14:03,009 織江なら できる。 203 00:14:14,787 --> 00:14:18,758 ⚟(宵闇順平)川村様 お久しぶりで。 204 00:14:18,758 --> 00:14:20,927 順平 来たか? 205 00:14:20,927 --> 00:14:23,329 顔をお出しよ。 206 00:14:23,329 --> 00:14:26,199 (順平)ひなたは苦手でね。 207 00:14:26,199 --> 00:14:29,535 ♬~ 208 00:14:29,535 --> 00:14:34,340 出島のオランダ商館から 盗み取った物で。 209 00:14:34,340 --> 00:14:37,777 長崎は どうだ? 210 00:14:37,777 --> 00:14:40,780 やはり シーボルトってのは いけません。 211 00:14:40,780 --> 00:14:44,117 ただの医者じゃない。 212 00:14:44,117 --> 00:14:50,289 順平 来月 日本橋の長崎屋に潜り込め。 213 00:14:50,289 --> 00:14:56,129 長崎屋? ああ なるほど。 214 00:14:56,129 --> 00:15:00,032 ♬~ 215 00:15:00,032 --> 00:15:03,836 宵闇の順平か…。 216 00:15:03,836 --> 00:15:08,541 薄気味悪いのが 戻ってきたね。 217 00:15:15,214 --> 00:15:17,717 <静山と彦馬は この日➡ 218 00:15:17,717 --> 00:15:23,523 オランダ商館一行の宿となっている 日本橋の長崎屋に訪れた> 219 00:15:23,523 --> 00:15:27,193 これは 御前。 あっ あんたもか? 220 00:15:27,193 --> 00:15:29,262 あっ ああ。 221 00:15:29,262 --> 00:15:32,732 ご苦労だな。 はっ。 222 00:15:32,732 --> 00:15:36,636 松浦様だ。 (役人)あっ ははっ。 223 00:15:38,571 --> 00:15:42,275 (川村)松浦静山だ。 224 00:15:42,275 --> 00:15:44,510 静山の供の者は? 225 00:15:44,510 --> 00:15:48,714 (平沢重兵衛)さあ 存じませんが。 226 00:15:58,691 --> 00:16:01,360 松浦静山と申す。 227 00:16:01,360 --> 00:16:06,632 (オランダ語で話す) 228 00:16:06,632 --> 00:16:11,037 (通訳)平戸の雙星雁二郎殿より お話は伺っているようです。 229 00:16:16,175 --> 00:16:38,965 ♬~ 230 00:16:38,965 --> 00:16:41,434 アルス イック フラアフ マフ…。 231 00:16:41,434 --> 00:16:44,737 (カピタン)ああ 私 日本語できますたい。 232 00:16:44,737 --> 00:16:47,640 ああ! ああ…。 233 00:16:47,640 --> 00:16:50,076 航海にかかった日数は? 234 00:16:50,076 --> 00:16:52,078 (カピタン)おおよそ100日。 235 00:16:52,078 --> 00:16:56,282 ああ その間 時化もあります。 236 00:16:56,282 --> 00:17:00,620 嵐もありますが それに耐える船を お持ちなのですね? 237 00:17:00,620 --> 00:17:03,089 はい。 はあ。 238 00:17:03,089 --> 00:17:07,460 ばってん ヨーロッパやアメリカには➡ 239 00:17:07,460 --> 00:17:10,463 蒸気機関で動く船が 出来ておりますたい。 240 00:17:10,463 --> 00:17:15,067 えっ? 蒸気? それは? 241 00:17:15,067 --> 00:17:21,507 帆に 風受けて動かせるではなく➡ 242 00:17:21,507 --> 00:17:30,116 蒸気で 仕掛けを動かし 外輪で 船を進ませる。 243 00:17:30,116 --> 00:17:34,053 外輪で 船を進ませる。 244 00:17:34,053 --> 00:17:38,524 外輪。 外輪で 外輪で 船を進ませる。 245 00:17:38,524 --> 00:17:48,200 その船… その船あると 国と国は もっと近くなります。 246 00:17:48,200 --> 00:17:51,971 う~ん。 日本には➡ 247 00:17:51,971 --> 00:17:55,441 もっと多くの国から 船が出てくるでしょう。 248 00:17:55,441 --> 00:18:00,046 その時 日本は どうするでしょうか? 249 00:18:00,046 --> 00:18:06,552 うん? うん… うん う~ん。 250 00:18:35,348 --> 00:18:40,686 異国に渡っていけるような船が 欲しいな。 251 00:18:40,686 --> 00:18:44,557 海は 誰のものでもない。 252 00:18:44,557 --> 00:18:48,728 ♬~ 253 00:18:48,728 --> 00:18:52,064 この海は いろいろな異国があるんだ。 254 00:18:52,064 --> 00:18:57,803 清国 インド オランダ ポルトガル。 255 00:18:57,803 --> 00:19:00,306 ポルトガル? うん。 256 00:19:00,306 --> 00:19:03,142 海には 実は 道がある。 257 00:19:03,142 --> 00:19:07,947 道? まさか。 目には見えない海の道があって➡ 258 00:19:07,947 --> 00:19:12,752 それは ありとあらゆる所と つながってるんだ。 259 00:19:12,752 --> 00:19:15,021 行ってみたい。 260 00:19:15,021 --> 00:19:17,456 よし! 連れていく! 261 00:19:17,456 --> 00:19:22,128 私が 海のかなたへ連れていく。 はい! 262 00:19:22,128 --> 00:19:24,130 ♬~ 263 00:19:24,130 --> 00:19:26,666 (静山)彦馬。 264 00:19:26,666 --> 00:19:30,069 彦馬。 265 00:19:30,069 --> 00:19:35,541 わしが 大海に乗り出す船を 造ったら 乗るか? 266 00:19:35,541 --> 00:19:45,351 ♬~ 267 00:19:45,351 --> 00:19:50,489 やはり 同じ海の民という事か? 268 00:19:50,489 --> 00:19:59,498 ♬~ 269 00:19:59,498 --> 00:20:06,238 (順平)松浦静山とオランダの連中の 話は 取るに足らんものでした。 270 00:20:06,238 --> 00:20:12,611 むしろ 熱心だったのは 静山に ついてきた若いヤツのほうで。 271 00:20:12,611 --> 00:20:14,547 あれは 何者だ? 272 00:20:14,547 --> 00:20:18,918 (順平)さあ? 雙星とか呼ばれてましたが。 273 00:20:18,918 --> 00:20:22,755 何!? 274 00:20:22,755 --> 00:20:28,461 雙星彦馬か? 275 00:20:31,464 --> 00:20:36,969 静山が その者を 長崎屋にまで同行したのは…。 276 00:20:36,969 --> 00:20:40,506 ♬~ 277 00:20:40,506 --> 00:20:45,511 雙星彦馬についての織江の 知らせは 大きく違っていた。 278 00:20:47,580 --> 00:20:52,818 同僚にも上司にも顧みられない 取るに足らぬ人物だと。 279 00:20:52,818 --> 00:20:57,823 ふ~ん。 織江がね。 280 00:20:59,892 --> 00:21:03,763 忍びとしての織江の目が曇ったか。 281 00:21:03,763 --> 00:21:07,233 ♬~ 282 00:21:07,233 --> 00:21:11,103 (順平)その男に ほれましたかね。 283 00:21:11,103 --> 00:21:28,387 ♬~ 284 00:21:43,035 --> 00:21:45,337 ⚟川村だが。 285 00:21:47,406 --> 00:21:50,709 (雅江)これは 川村様。 286 00:21:54,480 --> 00:21:56,549 よいか? 287 00:21:56,549 --> 00:22:00,753 薬草の匂いが 立ちこめていますが。 288 00:22:16,769 --> 00:22:22,474 この前 織江に 「わしの嫁になれ」と言うた。 289 00:22:24,610 --> 00:22:27,112 それは まあ…。 290 00:22:27,112 --> 00:22:31,851 で 織江は 何と? 291 00:22:31,851 --> 00:22:33,852 「無理だ」と。 292 00:22:36,689 --> 00:22:40,292 分をわきまえているのです。 293 00:22:40,292 --> 00:22:44,263 川村家は お庭番のお家柄。 294 00:22:44,263 --> 00:22:49,735 それに引き換え 我らは 川村家にお仕えする小者。 295 00:22:49,735 --> 00:22:53,973 身分が違います。 296 00:22:53,973 --> 00:23:01,313 まこと それだけかな? 297 00:23:01,313 --> 00:23:04,216 他に 何が? 298 00:23:41,120 --> 00:23:43,922 (子供たち)う~ん? このような井戸の中に➡ 299 00:23:43,922 --> 00:23:47,426 物が落ちたんだ。 (子供たち)ふ~ん。 300 00:23:47,426 --> 00:23:51,864 奉行所の役人には タモやらシジミ掻きを薦めたが➡ 301 00:23:51,864 --> 00:23:54,900 重さに耐えきれず 持ち上げられなかったようだ。 302 00:23:54,900 --> 00:23:58,537 (子供たち)う~ん。 303 00:23:58,537 --> 00:24:01,507 (ゆう)落ちた物は 何ですか? 304 00:24:01,507 --> 00:24:04,710 ああ その持ち主は 言わんらしい。 305 00:24:04,710 --> 00:24:07,112 それじゃ どうしようもねえよな。 306 00:24:07,112 --> 00:24:10,115 (子供たち)そうだよ。 ⚟(雁二郎)お父上! 307 00:24:10,115 --> 00:24:12,685 (子供たち)えっ? お父上。 308 00:24:12,685 --> 00:24:15,654 うるさい 雁二郎。 指南の最中だ。 309 00:24:15,654 --> 00:24:17,990 (子供たち)えっ? お父上。 310 00:24:17,990 --> 00:24:21,360 (子供たち)お父上? 311 00:24:21,360 --> 00:24:27,766 (騒ぐ声) 312 00:24:27,766 --> 00:24:30,636 (雁二郎) お父上のご妻女の行方は? 313 00:24:30,636 --> 00:24:32,571 分からん。 314 00:24:32,571 --> 00:24:35,474 手がかり一つも? 315 00:24:35,474 --> 00:24:37,976 分からん。 ああ。 316 00:24:37,976 --> 00:24:42,548 逃げられたままですか? いや 逃げられたのではない! 317 00:24:42,548 --> 00:24:46,552 違いますので? 違う。 318 00:24:46,552 --> 00:24:54,159 男から追わせるとは よほどいい女だったんですな? 319 00:24:54,159 --> 00:24:58,163 そうだ。 にもかかわらず 逃げられた。 320 00:24:58,163 --> 00:25:00,366 おい! ハハハ…。 321 00:25:00,366 --> 00:25:02,601 さあさあ さあさあ はいはい…。 322 00:25:02,601 --> 00:25:10,075 しかし 聞くところによりますと そのご妻女は 忍びだとか。 323 00:25:10,075 --> 00:25:12,011 う~ん。 324 00:25:12,011 --> 00:25:18,183 そのような者なら 二度と 父上の前には現れますまい。 325 00:25:18,183 --> 00:25:24,089 いや 案外 近くにいるのかもしれない。 326 00:25:24,089 --> 00:25:26,091 うん? 327 00:25:36,468 --> 00:25:47,212 ⚟(足音) 328 00:25:47,212 --> 00:26:43,402 ♬~ 329 00:26:45,604 --> 00:26:48,273 うっ! な… 何ですか!? 330 00:26:48,273 --> 00:26:50,976 騒ぐな! わっ… わっ…。 331 00:26:50,976 --> 00:26:53,011 嫌だよ… 嫌だよ…。 332 00:26:53,011 --> 00:26:55,180 わ~っ… あ~ あ~…。 333 00:26:55,180 --> 00:26:57,149 静かにしろ。 334 00:26:57,149 --> 00:27:07,159 (織江の騒ぐ声) 335 00:27:16,101 --> 00:27:21,006 ハハハ… このアマ! 336 00:27:21,006 --> 00:27:25,811 (織江の騒ぐ声) 337 00:27:25,811 --> 00:27:32,718 言う事聞け! 働き口なくしてもいいのか!? 338 00:27:36,855 --> 00:27:42,995 (辰吉)そうそう それでいいんだ。 339 00:27:42,995 --> 00:27:48,367 じっとしてろよ。 340 00:27:48,367 --> 00:27:58,977 ♬~ 341 00:28:02,948 --> 00:28:06,084 お父上! これ! 342 00:28:06,084 --> 00:28:11,590 「このままで」。 勝手に見るなよ! もう! 343 00:28:11,590 --> 00:28:14,092 「このままで」? うん? 344 00:28:14,092 --> 00:28:17,963 姿を消した朝 妻が残していた。 345 00:28:17,963 --> 00:28:22,734 はあ! 「このまま そっとしてくれ」と。 346 00:28:22,734 --> 00:28:29,241 それを破って 妻を捜しに 江戸まで参ったか。 347 00:28:29,241 --> 00:28:33,045 参った! うん。 348 00:28:38,550 --> 00:28:42,387 ああ 父上 妻恋 妻恋。 349 00:28:42,387 --> 00:28:45,190 ああ 分かった。 早く帰れ。 350 00:28:45,190 --> 00:28:47,125 御前の命により もうしばらく 江戸におります。 351 00:28:47,125 --> 00:28:49,428 気を付けてな。 352 00:28:54,333 --> 00:29:17,456 ♬~ 353 00:29:17,456 --> 00:29:19,858 天の川だ。 354 00:29:19,858 --> 00:29:31,136 ♬~ 355 00:29:31,136 --> 00:29:37,909 あの川に 投網を投げ入れて 星を いっぱい捕ってみたい。 356 00:29:37,909 --> 00:30:27,592 ♬~ 357 00:30:27,592 --> 00:30:31,296 (織江の泣き声) 358 00:30:31,296 --> 00:30:35,834 誰にも言わんほうがいい。 359 00:30:35,834 --> 00:30:47,245 (泣き声) 360 00:31:48,974 --> 00:31:53,678 (小太夫)お里を連れて参りました。 361 00:31:53,678 --> 00:32:00,118 そなた 心に 何か 曇りはないか? 362 00:32:00,118 --> 00:32:04,055 米の炊き具合が よろしくない。 363 00:32:04,055 --> 00:32:07,526 ♬~ 364 00:32:07,526 --> 00:32:10,796 へえ へえ…。 365 00:32:10,796 --> 00:32:15,100 (静山) 「心 ここにあらず」というか…。 366 00:32:15,100 --> 00:32:19,938 申し訳ねえす。 367 00:32:19,938 --> 00:32:28,647 もし 口にして 胸のつかえが 晴れるなら 申してみよ。 368 00:32:32,117 --> 00:32:34,986 どうだ? 369 00:32:34,986 --> 00:32:38,390 ああ…。 370 00:32:40,392 --> 00:32:49,634 元日の夜 お屋敷で 騒ぎがあったって聞きました。 371 00:32:49,634 --> 00:32:55,440 ああ 雙星殿が 何者かに殴られた例の。 372 00:32:55,440 --> 00:32:58,743 それが? 373 00:32:58,743 --> 00:33:05,517 その夜 こちらのほうから 走ってくる人影を見て。 374 00:33:05,517 --> 00:33:09,688 何!? 小太夫。 375 00:33:09,688 --> 00:33:16,261 そん時は 顔なんか はっきりと見えんかったけど➡ 376 00:33:16,261 --> 00:33:21,099 え… その… え… あの…。 377 00:33:21,099 --> 00:33:25,370 この屋敷の者か? 378 00:33:25,370 --> 00:33:28,039 申せ。 379 00:33:28,039 --> 00:33:30,909 けんど…。 380 00:33:30,909 --> 00:33:36,348 言いたいが 恐ろしいのか? へえ。 381 00:33:36,348 --> 00:33:41,019 その方の近くにいる者だな? 382 00:33:41,019 --> 00:33:45,824 ひ… ひ… 額に…。 383 00:33:50,262 --> 00:33:57,469 傷があったような…。 へえ…。 384 00:33:59,471 --> 00:34:01,573 御前。 385 00:34:06,778 --> 00:34:12,984 元日の夜 わしの部屋に忍び込んだ 男は こやつか? 386 00:34:16,488 --> 00:34:20,759 あの… 暗がりでしたので…。 387 00:34:20,759 --> 00:34:27,265 分かった。 もろもろ白状する 気になるまで押し込めておけ。 388 00:34:27,265 --> 00:34:29,267 (小太夫)はっ。 389 00:34:37,008 --> 00:34:40,178 御前。 390 00:34:40,178 --> 00:34:44,749 しかし お屋敷に潜り込むなど 盗人ですか? 391 00:34:44,749 --> 00:34:48,753 盗人なら まだ かわいげがあるんだが。 392 00:34:51,289 --> 00:34:55,794 お里 また うまい飯を頼むぞ。 393 00:34:57,829 --> 00:35:02,434 とにかく うまいんだ。 ああ はあ。 394 00:35:06,338 --> 00:35:24,789 ♬~ 395 00:35:24,789 --> 00:35:29,194 南町奉行所与力 西原郷右衛門にございます。 396 00:35:29,194 --> 00:35:35,967 松浦様には お目通りくだされ まことに 恐悦至極。 397 00:35:35,967 --> 00:35:39,504 御用の趣は? 398 00:35:39,504 --> 00:35:47,245 はっ 早速ながら ご当家に 捕らわれた辰吉なる者の身柄を➡ 399 00:35:47,245 --> 00:35:49,280 お引き渡し願いたく。 400 00:35:49,280 --> 00:35:55,453 ほう? 辰吉は 奉行所の者であったか。 401 00:35:55,453 --> 00:35:59,357 あっ… ああ…。 402 00:35:59,357 --> 00:36:02,527 拒めば? 403 00:36:02,527 --> 00:36:06,064 松浦様が お困りになる事に。 404 00:36:06,064 --> 00:36:09,434 ほう。 405 00:36:09,434 --> 00:36:16,241 過日 江戸参府のオランダ商館一行を 訪ねられました折➡ 406 00:36:16,241 --> 00:36:21,546 届け出のない者を 同行なされましたな? 407 00:36:23,748 --> 00:36:31,656 ♬~ 408 00:36:36,661 --> 00:36:39,264 なるほど。 409 00:36:47,939 --> 00:36:56,247 (辰吉の口笛) 410 00:37:00,885 --> 00:37:10,462 織江が怪しんでいた下男は 奉行所の手先だと判明した。 411 00:37:10,462 --> 00:37:12,864 これで 奉行所は…。 412 00:37:15,867 --> 00:37:20,705 松浦家から 手を引かざるをえまい。 413 00:37:20,705 --> 00:37:24,209 織江の才覚ですか? 414 00:37:41,126 --> 00:37:45,663 (朔之助)あの者が 助言を。 415 00:37:45,663 --> 00:37:48,399 投網の事を言ったら 受け入れられてな。 416 00:37:48,399 --> 00:37:50,468 ああ。 ⚟(男)ああ 何か かかった! 417 00:37:50,468 --> 00:37:53,238 ⚟(前田家家臣1)でかした! 上げろ! 418 00:37:53,238 --> 00:37:56,741 おい! 上げろ! 419 00:37:56,741 --> 00:38:01,713 慌てるな。 上げろ! 420 00:38:01,713 --> 00:38:05,450 (一同)おおっ! (家臣)これじゃ! でかした!➡ 421 00:38:05,450 --> 00:38:08,987 やった! ようやった! 422 00:38:08,987 --> 00:38:11,923 (前田家家臣2)その方の 助言のおかげだ。 礼を申す。 423 00:38:11,923 --> 00:38:16,861 ああ。 それで お願いが。 424 00:38:16,861 --> 00:38:21,065 何だ? ええ。 425 00:38:21,065 --> 00:38:29,140 ♬~ 426 00:38:29,140 --> 00:38:32,410 あれは小さいが 本物の象は 馬より大きい。 427 00:38:32,410 --> 00:38:34,846 (ゆう)顔から伸びてた長いのは 鼻? 428 00:38:34,846 --> 00:38:37,749 うん 鼻だ。 あれが鼻なら➡ 429 00:38:37,749 --> 00:38:40,118 飯食う時 邪魔にならねえか? 430 00:38:40,118 --> 00:38:43,154 そこは 象だって うまく考えて やったはずだ。 431 00:38:43,154 --> 00:38:46,391 信じねえ。 ハハハ…。 432 00:38:46,391 --> 00:38:52,964 どうやったんだろうな? あんなに長い鼻だもんな。 433 00:38:52,964 --> 00:38:57,335 (きぬ)ああ お里ちゃんも見たら? 櫛も紅もあるよ。 434 00:38:57,335 --> 00:39:01,739 (とよ)お里も見るかい? まあ いいや。 おいで。 435 00:39:03,675 --> 00:39:06,010 (小間物屋)どうぞ ご覧くださいまし。 436 00:39:06,010 --> 00:39:09,047 取りそろえてございますので。 437 00:39:09,047 --> 00:39:15,119 これでございますか? 白梅紅でございます。 438 00:39:15,119 --> 00:39:19,624 ああ ああ ありがとうございます。 439 00:39:19,624 --> 00:39:23,361 ♬~ 440 00:39:23,361 --> 00:39:28,733 平戸の夫の事で 川村様が 不審を抱かれた。 441 00:39:28,733 --> 00:39:32,604 ♬~ 442 00:39:32,604 --> 00:39:36,507 また ごひいきに~! 443 00:39:36,507 --> 00:39:58,663 ♬~ 444 00:39:58,663 --> 00:40:07,905 (子供たちの騒ぐ声) 445 00:40:07,905 --> 00:40:11,209 お静かに! 446 00:40:21,586 --> 00:40:27,258 先生 あれって 宵の明星って いうんだよね? 447 00:40:27,258 --> 00:40:30,461 ああ。 448 00:40:30,461 --> 00:40:39,871 ♬~ 449 00:40:39,871 --> 00:40:43,808 先生って おかみさんがいるの? 450 00:40:43,808 --> 00:41:01,159 ♬~ 451 00:41:01,159 --> 00:41:03,161 いるよ。 452 00:41:05,163 --> 00:41:08,399 藤松じゃないか? (藤松)あれ? 先生。 453 00:41:08,399 --> 00:41:10,468 年明けても なかなか出てこないから➡ 454 00:41:10,468 --> 00:41:13,972 気にはしてたんだよ。 「貧乏 暇なし」と言いますか。 455 00:41:13,972 --> 00:41:17,675 どうして 武器が要るんで? 異国への渡航の禁を➡ 456 00:41:17,675 --> 00:41:20,678 破るとなれば 戦 覚悟よ。 457 00:41:20,678 --> 00:41:25,783 桜田屋敷に見張られてるんだね 私も。 458 00:41:25,783 --> 00:41:30,221 (雅江)まずは 今の務めを果たす事。➡ 459 00:41:30,221 --> 00:41:36,961 そして 仕上げは 平戸の夫を殺す事だよ。 460 00:41:36,961 --> 00:41:44,268 ♬~ 461 00:41:44,268 --> 00:41:50,808 ♬「なぜに悲しみは いつか途絶えて」 462 00:41:50,808 --> 00:41:57,582 ♬「なぜに思い出は 美しいままで」 463 00:41:57,582 --> 00:42:04,222 ♬「分かち合った時間が 忘れられずに」 464 00:42:04,222 --> 00:42:13,898 ♬「いつまでも ここを離れられない」 465 00:42:13,898 --> 00:42:20,538 ♬「風吹くたび 花散るたび」 466 00:42:20,538 --> 00:42:27,245 ♬「空を見上げて 何度でも誓うよ」 467 00:42:27,245 --> 00:42:36,687 ♬「幻でも 偽りでも 生まれ変わっても」 468 00:42:36,687 --> 00:42:42,326 ♬「見つめ続けていくから」 469 00:42:42,326 --> 00:42:53,938 ♬~