1 00:00:34,601 --> 00:00:37,570 (彦馬)あ~! あ…。 あ~ 先生! 2 00:00:37,570 --> 00:00:40,707 おはようございます。 おはよう! 3 00:00:40,707 --> 00:00:46,045 よう 先生! おはようございます。 いいな~。 4 00:00:46,045 --> 00:00:47,981 先生 おはよう! おはようございます。 5 00:00:47,981 --> 00:00:50,917 後で うまいの 持っていってやるよ。 6 00:00:50,917 --> 00:00:53,920 先生 おはようさんです。 7 00:00:53,920 --> 00:00:56,389 おはよう! おはようございます。 8 00:00:56,389 --> 00:00:58,324 毎日 ご熱心だね。 ええ ハハハッ。 9 00:00:58,324 --> 00:01:00,624 ちょっと ごめんなさいよ。 はい はい。 10 00:01:13,406 --> 00:01:16,406 (かしわ手) 11 00:01:22,749 --> 00:01:26,749 (にぎわう声) 12 00:01:31,424 --> 00:01:55,048 ♬~ 13 00:01:55,048 --> 00:01:56,983 (平沢)殺すな! 14 00:01:56,983 --> 00:02:00,720 織江。 おとなしゅう➡ 15 00:02:00,720 --> 00:02:04,057 川村様のもとへ参れ。 16 00:02:04,057 --> 00:02:09,395 (手裏剣の音) 17 00:02:09,395 --> 00:02:11,731 ♬~ 18 00:02:11,731 --> 00:02:16,069 (手裏剣の音) 19 00:02:16,069 --> 00:02:22,369 ♬~ 20 00:02:29,415 --> 00:02:33,715 (にぎわう声) 21 00:02:38,224 --> 00:02:47,700 ♬~ 22 00:02:47,700 --> 00:02:50,603 <黒船来航の30年前。➡ 23 00:02:50,603 --> 00:02:57,377 幕府は 開国に前向きな平戸藩を 処罰し 見せしめにしようと➡ 24 00:02:57,377 --> 00:03:02,248 前藩主 松浦静山を探っていた。➡ 25 00:03:02,248 --> 00:03:08,988 お庭番 川村真一郎の命を受けた くノ一 織江は 平戸に潜入➡ 26 00:03:08,988 --> 00:03:18,064 静山に近いと思われる 平戸藩士 雙星彦馬と 偽りの夫婦となる。➡ 27 00:03:18,064 --> 00:03:21,734 任務を終え 姿を消した妻を➡ 28 00:03:21,734 --> 00:03:25,605 そうとは知らず 捜しに 江戸へ出てきた彦馬> 29 00:03:25,605 --> 00:03:29,609 (雁二郎)お義父上が苦い思いを なさるだけです。 だから 何だ? 30 00:03:29,609 --> 00:03:31,544 [ 心の声 ] (織江)彦馬さんを失いたくない。 31 00:03:31,544 --> 00:03:35,682 <一方 織江も 夫を忘れられずにいた> 32 00:03:35,682 --> 00:03:38,017 (雅江)仕掛けるほかはない。 33 00:03:38,017 --> 00:03:40,687 <そんな娘の気持ちを知った 母 雅江は➡ 34 00:03:40,687 --> 00:03:45,558 忍びを抜けるため 川村の暗殺を企み 命を落とす> 35 00:03:45,558 --> 00:03:47,560 おっ母さん! 36 00:03:47,560 --> 00:03:51,330 お久しい事で…。 (静山)雅江。 37 00:03:51,330 --> 00:03:54,233 <抜け忍となった織江は➡ 38 00:03:54,233 --> 00:04:01,708 自分が静山の娘とは知らず 一人 姿を消した。➡ 39 00:04:01,708 --> 00:04:05,378 残された 「いつの日か」の文を信じ➡ 40 00:04:05,378 --> 00:04:08,281 彦馬は ひたすら 織江を捜すのであった> 41 00:04:08,281 --> 00:04:10,281 「いつの日か」。 42 00:04:13,720 --> 00:04:38,720 ♬~(笛) 43 00:04:43,683 --> 00:04:48,554 そなたの妻は ここには来るまい。 44 00:04:48,554 --> 00:04:52,692 この花は 御前が? うむ。 45 00:04:52,692 --> 00:04:56,362 織江の母の墓参りに わざわざ おいでとは。 46 00:04:56,362 --> 00:04:59,265 フフッ ただの酔興よ。 47 00:04:59,265 --> 00:05:02,235 初手は 水辺に建てられた墓を こちらに移されたのも➡ 48 00:05:02,235 --> 00:05:07,006 御前と聞きましたが。 水辺は 大水になれば➡ 49 00:05:07,006 --> 00:05:11,306 いつ何時 流されるやもしれんでな。 50 00:05:20,052 --> 00:05:23,723 先ほど「織江は来ない」と 申されましたが。 51 00:05:23,723 --> 00:05:30,062 あの娘は 抜け忍。 命をも狙われている。 52 00:05:30,062 --> 00:05:34,362 ここも 見張られている事を 知っていようからな。 53 00:05:37,670 --> 00:05:44,343 そなた いっそ 下屋敷に入るか? えっ? 54 00:05:44,343 --> 00:05:49,215 雁二郎が江戸を離れたゆえ 部屋が空いてるぞ。 55 00:05:49,215 --> 00:05:54,987 あの… 私は 今までどおり 湯島の佐平店に。 フフッ。 56 00:05:54,987 --> 00:06:02,695 あの長屋になら 妻が訪ねてくる かもしれぬとでも思うてか? 57 00:06:02,695 --> 00:06:05,598 いや あの… あ いや… 寺子屋がありますから。 58 00:06:05,598 --> 00:06:09,298 フフフッ。 ああ…。 59 00:06:12,705 --> 00:06:15,041 (権六)これは御前。 (静山)おう 権六。 60 00:06:15,041 --> 00:06:17,041 ご無沙汰しております。 61 00:06:20,913 --> 00:06:24,050 おっと… これは失礼を。 62 00:06:24,050 --> 00:06:28,387 あ 痛え! アイタタ… 何しやがんだい? 63 00:06:28,387 --> 00:06:32,658 これは わしの紙入れじゃ。 64 00:06:32,658 --> 00:06:37,997 畜生! スリか? スリだってよ! スリだぞ! 65 00:06:37,997 --> 00:06:40,900 この野郎! 御前の懐に 手ぇ出すとは ふてえ野郎だ! 66 00:06:40,900 --> 00:06:44,670 よっ じいさん お見事! じいさん? 67 00:06:44,670 --> 00:06:48,670 (笑い声) 68 00:06:53,012 --> 00:06:57,683 (荘助)ハハハッ 相変わらずお元気で。 69 00:06:57,683 --> 00:07:01,983 おう 荘助。 70 00:07:09,695 --> 00:07:18,395 <平戸松浦家お出入りの海産物問屋 西海屋の江戸店である> 71 00:07:23,709 --> 00:07:25,645 うまい…。 72 00:07:25,645 --> 00:07:28,047 この ごぼう餅は➡ 73 00:07:28,047 --> 00:07:29,982 荘助の平戸土産でして。 74 00:07:29,982 --> 00:07:36,656 御前には何よりかと思いまして。 うむ。 何よりじゃ。 75 00:07:36,656 --> 00:07:40,993 例の 去年 平戸に漂着した 南蛮船の修繕が➡ 76 00:07:40,993 --> 00:07:46,666 ついに終わりました。 いつにても船出できます。 77 00:07:46,666 --> 00:07:52,366 あとは 雁二郎の首尾か。 78 00:07:59,679 --> 00:08:04,016 <日比谷御門外には お庭番の屋敷が集まっており➡ 79 00:08:04,016 --> 00:08:07,887 桜田屋敷と呼ばれていた。➡ 80 00:08:07,887 --> 00:08:13,187 数あるお庭番の家柄の一つ 川村家> 81 00:08:19,365 --> 00:08:24,236 <当主の真一郎は 部下である 織江親子の襲撃を受け➡ 82 00:08:24,236 --> 00:08:28,040 松浦静山追及の機を 逃した事から➡ 83 00:08:28,040 --> 00:08:31,911 このふたつき 謹慎を命じられていた> 84 00:08:31,911 --> 00:08:38,317 (奥寺)その方には そろそろ 動いてもらうぞ。 (川村)ははっ。 85 00:08:38,317 --> 00:08:41,654 長崎奉行からの知らせでは➡ 86 00:08:41,654 --> 00:08:46,993 松浦静山に近しい者が シーボルトに取り入っているようだ。 87 00:08:46,993 --> 00:08:52,693 何か もくろみが あるのかどうか。 88 00:08:55,668 --> 00:09:01,007 その方 傷はどうじゃ? は? 89 00:09:01,007 --> 00:09:05,307 女忍びごときに受けた傷じゃよ。 90 00:09:07,680 --> 00:09:12,018 今後 しくじりは許さぬ。 91 00:09:12,018 --> 00:09:15,718 はっ。 92 00:09:18,891 --> 00:09:24,030 (平沢)やはり ひとつき前に 静山の屋敷を出た者が➡ 93 00:09:24,030 --> 00:09:28,030 長崎で動いたようです。 94 00:09:31,370 --> 00:09:37,176 白瓜の寒三郎が 豊後におって幸いした。 95 00:09:37,176 --> 00:09:44,316 はい。 しかし 松浦静山を探るとなると➡ 96 00:09:44,316 --> 00:09:47,987 織江探索の人数を 割かねばなりませんが。 97 00:09:47,987 --> 00:09:53,659 よい。 織江が江戸にいたと分かれば➡ 98 00:09:53,659 --> 00:09:56,659 それで 手は打てる。 99 00:10:02,334 --> 00:10:05,334 (子どもたち)さようなら! おう 気を付けてな! 100 00:10:09,675 --> 00:10:15,014 平戸を出て1年だというのに 大層な子持ちに なられましたな➡ 101 00:10:15,014 --> 00:10:19,351 雙星彦馬様。 荘助。 いつから江戸に? 102 00:10:19,351 --> 00:10:23,689 ハハハッ 3日前に船で着いたよ。 西海屋さんの蔵で寝泊まりしてる。 103 00:10:23,689 --> 00:10:27,560 そうか。 これから長屋に戻るが 来るか? ああ。 104 00:10:27,560 --> 00:10:30,563 雁二郎は 長崎で何をしてるんだ? 105 00:10:30,563 --> 00:10:33,699 さあ? 御前のご用だと 言っておったが どうだかな? 106 00:10:33,699 --> 00:10:37,570 何しろ 丸山遊郭やら料理屋など 通い詰めだったから。 107 00:10:37,570 --> 00:10:40,372 あいつめ… おおっ! 108 00:10:40,372 --> 00:10:47,046 (浜路)あっ これは相すみません。 いや いいですよ。 ええ。 109 00:10:47,046 --> 00:10:49,715 (荘助)大丈夫 大丈夫。 濡れちゃいない 濡れちゃいない。 110 00:10:49,715 --> 00:10:52,384 お近くでしたら そのうち 是非 うちへ。 111 00:10:52,384 --> 00:10:57,723 あっ 浜路。 そのうち来るよ。 いや 今夜来る。 112 00:10:57,723 --> 00:11:00,059 いや 今から行こうか? ちょっと ちょっと。 113 00:11:00,059 --> 00:11:02,394 いいから いいから。 いいんだよ。 さあ 行こう。 114 00:11:02,394 --> 00:11:05,094 大丈夫です。 さあ。 すみません。 はい。 115 00:11:10,736 --> 00:11:13,072 まあ 上がれ。 116 00:11:13,072 --> 00:11:17,743 しかし 雁二郎に聞いたとおり 狭い。 117 00:11:17,743 --> 00:11:21,413 江戸の裏店というのは どこも こういうもんだ。 118 00:11:21,413 --> 00:11:25,084 彦馬さんの平戸のお屋敷も 家臣の中では小さいが➡ 119 00:11:25,084 --> 00:11:28,754 それでも 台所のほかに 3部屋はあったぞ。 120 00:11:28,754 --> 00:11:32,625 住めば都だよ。 ふ~ん…。 121 00:11:32,625 --> 00:11:37,325 平戸に変わりはないか? 大して変わりはない。 122 00:11:42,301 --> 00:11:46,238 彦馬さんよ。 ん? 123 00:11:46,238 --> 00:11:49,375 嫁さんには会えたのか? 124 00:11:49,375 --> 00:11:53,045 うん… 会う事は会ったが…➡ 125 00:11:53,045 --> 00:11:56,715 ゆるりと言葉を交わす間もなく…。 126 00:11:56,715 --> 00:12:11,063 ♬~ 127 00:12:11,063 --> 00:12:14,400 (荘助)あの嫁 忍びだったとか。 128 00:12:14,400 --> 00:12:16,335 ♬~ 129 00:12:16,335 --> 00:12:21,073 だが 忍びの一党を抜けて 今では追われているようだ。 130 00:12:21,073 --> 00:12:23,742 それは いかんな。 131 00:12:23,742 --> 00:12:29,081 けどな これを残していってくれた。 132 00:12:29,081 --> 00:12:34,687 「いつの日か」か…。 望みはあるってこった。 133 00:12:34,687 --> 00:12:37,356 ああ。 134 00:12:37,356 --> 00:12:43,656 ♬~ 135 00:12:45,698 --> 00:12:49,398 (カラスの鳴き声) 136 00:12:58,277 --> 00:13:02,715 <織江は 母 雅江が 死ぬ前に用意していた➡ 137 00:13:02,715 --> 00:13:05,618 根岸の しもた屋に潜んでいた> 138 00:13:05,618 --> 00:13:11,056 [ 回想 ] (雅江)いいね? 抜けたあとも 江戸に潜むんだ。➡ 139 00:13:11,056 --> 00:13:18,931 よく言うだろう。 「木を隠すには森」ってさ。 140 00:13:18,931 --> 00:13:24,603 人は 人の中に隠れるのが 一番なのさ。 141 00:13:24,603 --> 00:13:32,011 ♬~ 142 00:13:32,011 --> 00:13:35,881 (雅江)川村様のお命を頂戴する。➡ 143 00:13:35,881 --> 00:13:40,686 我らに 明日があるかどうかの 瀬戸際だ。 144 00:13:40,686 --> 00:13:43,022 ♬~ 145 00:13:43,022 --> 00:13:46,022 (風鈴の音) 146 00:13:56,368 --> 00:13:59,271 これが平戸に漂着した あの難破船。 147 00:13:59,271 --> 00:14:05,711 彦馬の意見も聞いて 船の中は かなり 手を入れた。➡ 148 00:14:05,711 --> 00:14:11,050 名も 天竺丸だ。 これなら大海に乗り出せます。 149 00:14:11,050 --> 00:14:20,726 この天竺丸は 平戸から まっすぐ 異国へ向かう。 はい。 150 00:14:20,726 --> 00:14:25,397 この船の長は彦馬 その方だぞ。 151 00:14:25,397 --> 00:14:30,069 あ… しかし 船長ならば 荘助の方が うってつけかと。 152 00:14:30,069 --> 00:14:33,672 船の事を教えてくれたのは 荘助でして。 その荘助が➡ 153 00:14:33,672 --> 00:14:37,009 「船長は彦馬がいい」と言うのだ。 荘助が? 154 00:14:37,009 --> 00:14:45,684 天竺丸には役目を負うてもらう。 オランダ エゲレスなどに寄港して交渉し➡ 155 00:14:45,684 --> 00:14:52,558 我が国との交易を 進めてくれるよう 頼むのだ。 156 00:14:52,558 --> 00:14:58,030 そのために 長崎のオランダ商館のカピタンの文書➡ 157 00:14:58,030 --> 00:15:06,705 つまり 紹介状をもらおうと シーボルトに依頼しているところだ。 158 00:15:06,705 --> 00:15:10,042 雁二郎が それを江戸に持ち帰ったら➡ 159 00:15:10,042 --> 00:15:17,383 彦馬は平戸に戻り 秋口には 天竺丸を船出させる段取りだ。 160 00:15:17,383 --> 00:15:23,055 という事は あと みつきばかり。 161 00:15:23,055 --> 00:15:25,391 どうした? 162 00:15:25,391 --> 00:15:28,091 うん…。 163 00:15:31,263 --> 00:15:35,200 この船に妻を乗せたいと思います。 164 00:15:35,200 --> 00:15:37,970 みつきで捜し出せるか? 165 00:15:37,970 --> 00:15:44,270 なんとか。 それまでに 何としても見つけ出します。 166 00:15:49,014 --> 00:15:52,314 (足音) 167 00:15:57,356 --> 00:16:01,356 (静湖)よろしゅうございますか? うむ。 168 00:16:04,696 --> 00:16:08,367 千右衛門が来ていると 聞きましたので 参りました。 169 00:16:08,367 --> 00:16:12,237 何か? 我が松浦家のお国元に 西海屋の船で➡ 170 00:16:12,237 --> 00:16:15,707 連れていってくれると言うてから もう5年になるが➡ 171 00:16:15,707 --> 00:16:19,378 何故 乗せてくれぬ? あ いや…。 172 00:16:19,378 --> 00:16:23,248 姫様も 何かと ご用繁多とかで なかなか その…。 173 00:16:23,248 --> 00:16:25,717 娘の静湖じゃ。 174 00:16:25,717 --> 00:16:27,653 ははっ。 175 00:16:27,653 --> 00:16:32,324 この1年ばかり 上屋敷や親戚筋のお屋敷に詰め➡ 176 00:16:32,324 --> 00:16:37,196 女 子どもに 礼法の指南をしておった。 177 00:16:37,196 --> 00:16:42,000 元御船手方書物天文係の 雙星彦馬にございます。 178 00:16:42,000 --> 00:16:44,670 昨年 平戸から江戸に 出てまいりまして。 179 00:16:44,670 --> 00:16:50,008 平戸は よい所のようですね? はい。 何がよい? 180 00:16:50,008 --> 00:16:53,879 何がよい? え~と… 海があります。 181 00:16:53,879 --> 00:16:56,348 海は 江戸にもある。 え~と… あっ! 182 00:16:56,348 --> 00:16:58,684 大小数々の島があります。 ほかには? 183 00:16:58,684 --> 00:17:01,353 ほかには… え~…。 184 00:17:01,353 --> 00:17:04,690 ほかには? 185 00:17:04,690 --> 00:17:06,625 魚? 186 00:17:06,625 --> 00:17:10,362 もうよい。 ハキハキせぬ男は つまらぬ。 187 00:17:10,362 --> 00:17:14,032 千右衛門。 次の平戸便は いつですか? 188 00:17:14,032 --> 00:17:18,904 ああ… ふたつき後かと。 うん その船に乗ろう。 189 00:17:18,904 --> 00:17:22,604 あ いや…。 では 父上。 190 00:17:30,048 --> 00:17:34,887 静湖姫は 今年 確か30のはずだ。 では 出戻りか? 191 00:17:34,887 --> 00:17:38,323 いや 一度も 嫁には行っておられぬ。 192 00:17:38,323 --> 00:17:43,195 良縁に恵まれんのよ。 ああ あれなら さもありなんだ。 193 00:17:43,195 --> 00:17:47,666 縁談は7度もあったのだが ことごとく壊れた。 194 00:17:47,666 --> 00:17:52,538 7度も? 最初のお相手は 大身のお旗本の跡継ぎだったが➡ 195 00:17:52,538 --> 00:17:56,008 そのお相手が 堀に落ちて溺れ死んだのが➡ 196 00:17:56,008 --> 00:17:59,678 静湖様の不運の始まりだ。 はあ…。 197 00:17:59,678 --> 00:18:03,348 2度目の縁談の相手は 姫様と会った翌日に発熱。 198 00:18:03,348 --> 00:18:07,686 そのまま亡くなられた。 おう…。 199 00:18:07,686 --> 00:18:11,023 その後も 縁談の相手に 不幸と災難が相次ぎ➡ 200 00:18:11,023 --> 00:18:15,023 持ち込まれる縁談は パタリと途絶えた。 201 00:18:17,896 --> 00:18:22,034 最後の縁談は 確か 姫様が 24の時だな。 202 00:18:22,034 --> 00:18:30,375 という事は 6年前か。 もはや 相手は来なかった。 203 00:18:30,375 --> 00:18:32,311 なぜじゃ? 204 00:18:32,311 --> 00:18:34,980 お若い時分から 剣術にも励まれ➡ 205 00:18:34,980 --> 00:18:39,318 そのほかに 茶 花 琴なども よく なされるのだが…。 206 00:18:39,318 --> 00:18:41,987 なるほど…。 207 00:18:41,987 --> 00:18:44,656 (鼓の音) 208 00:18:44,656 --> 00:18:50,956 (犬の遠ぼえ) 209 00:19:05,344 --> 00:19:07,344 (串を投げる音) 210 00:19:31,970 --> 00:19:56,194 ♬~ 211 00:19:56,194 --> 00:20:00,666 (川村)何の真似だ? 寒三郎。 212 00:20:00,666 --> 00:20:03,666 江戸へ立ち返ったご挨拶に。 213 00:20:06,004 --> 00:20:10,876 長崎で シーボルトに近づいていた男が 今宵 江戸に。 214 00:20:10,876 --> 00:20:16,014 その様子から 何やら大事な物を 持ち帰ったものと。 215 00:20:16,014 --> 00:20:22,688 松浦家の屋敷に入ったか? いえ 立ち去りました。 216 00:20:22,688 --> 00:20:28,360 雙星彦馬の養子 雁二郎だ。 217 00:20:28,360 --> 00:20:30,295 ほう! 218 00:20:30,295 --> 00:20:37,035 宵闇の順平も 恐らく あやつの手にかかり。 219 00:20:37,035 --> 00:20:41,707 宵闇をねえ。 220 00:20:41,707 --> 00:20:46,044 で 雙星彦馬というのは? 221 00:20:46,044 --> 00:20:51,917 1年前 平戸に忍ばせた織江の夫。 222 00:20:51,917 --> 00:20:56,388 織江? 223 00:20:56,388 --> 00:21:00,726 ああ そんな女がいましたね。 224 00:21:00,726 --> 00:21:04,396 天守閣の雅江ともいわれた 母と共に➡ 225 00:21:04,396 --> 00:21:09,067 川村家を抜けたと 耳にしましたが。 226 00:21:09,067 --> 00:21:11,737 雅江は始末したが➡ 227 00:21:11,737 --> 00:21:15,407 織江は 江戸市中に うずもれた。 228 00:21:15,407 --> 00:21:18,744 江戸にいますか? 229 00:21:18,744 --> 00:21:22,080 おる。 230 00:21:22,080 --> 00:21:28,954 寒三郎には 織江を捜し出してもらう。 231 00:21:28,954 --> 00:21:31,890 見つけて 殺せばいいので? 232 00:21:31,890 --> 00:21:36,595 殺しては ならん。 233 00:21:36,595 --> 00:21:41,595 しかし 抜け忍は 殺すのが習い。 234 00:21:43,702 --> 00:21:49,402 捕らえて 確かめたい事もある。 235 00:21:51,576 --> 00:21:55,046 平戸の夫も江戸にいると 聞きましたが。 236 00:21:55,046 --> 00:22:03,388 その夫の身が危ういと知れば もしかすると現れるという事も? 237 00:22:03,388 --> 00:22:09,088 ともかく 織江は殺すな。 238 00:22:12,731 --> 00:22:16,731 織江は いい女に なったのでしょうなあ。 239 00:22:19,404 --> 00:22:22,307 (子どもたちの笑い声) 240 00:22:22,307 --> 00:22:25,277 (荘助)おう うまいか? おいしい! 241 00:22:25,277 --> 00:22:29,080 ほら 1個 どうだ? うまいか? 242 00:22:29,080 --> 00:22:31,983 ハハハッ! 243 00:22:31,983 --> 00:22:35,687 さあ みんな 中に! 中に! さあ 入った。 うまいか? 244 00:22:35,687 --> 00:22:39,387 ああ よかったな! 彦馬さんも 1個 どうだ? 245 00:22:42,027 --> 00:22:47,365 雁二郎が江戸に戻った。 雁二郎め 顔を出しもせん。 246 00:22:47,365 --> 00:22:49,701 どうやら 長崎から つけられたようで➡ 247 00:22:49,701 --> 00:22:51,701 うかつには動けんそうだ。 248 00:22:54,372 --> 00:23:01,046 (にぎわう声) 249 00:23:01,046 --> 00:23:26,071 ♬~ 250 00:23:26,071 --> 00:23:30,742 [ 回想 ] (雅江)お庭番を抜けたら 私らは追われる身だ。➡ 251 00:23:30,742 --> 00:23:37,349 刺客が差し向けられる。 刺客の中で恐ろしいのは➡ 252 00:23:37,349 --> 00:23:45,223 宵闇の順平と白瓜の寒三郎。 寒三郎の名前は知ってる。 253 00:23:45,223 --> 00:23:49,928 宵闇が動くのは 主に夜。 だけど 寒三郎は➡ 254 00:23:49,928 --> 00:23:55,700 昼日中でも 夜でも 気配を消して 近づく。 255 00:23:55,700 --> 00:24:02,040 だが 感を研ぎ澄ませてさえいれば➡ 256 00:24:02,040 --> 00:24:05,911 気配に気付く。➡ 257 00:24:05,911 --> 00:24:12,050 奴の体からは 胸くそ悪い妖気が漂うからね。 258 00:24:12,050 --> 00:24:15,750 寒三郎? 259 00:24:18,924 --> 00:24:21,726 あ 先日は…。 どうも。 260 00:24:21,726 --> 00:24:24,629 お寄りになりませんか? いや 今夜は ちと…。 261 00:24:24,629 --> 00:24:26,929 お待ちしておりますので。 はい。 262 00:24:29,067 --> 00:24:31,970 何と書いてあります? 263 00:24:31,970 --> 00:24:34,673 うん… まあ かいつまんで言うとだな➡ 264 00:24:34,673 --> 00:24:38,009 「この文書を持参したる者は 日本国の者であるが➡ 265 00:24:38,009 --> 00:24:40,679 日本国政府とは思いを異にして➡ 266 00:24:40,679 --> 00:24:47,018 諸外国との交易を望む 大名家の家臣である」と。 267 00:24:47,018 --> 00:24:52,691 フフフフッ。 うむ? お義父上の事ですな。 268 00:24:52,691 --> 00:24:57,028 しかし よくも こんなものを! 269 00:24:57,028 --> 00:25:00,699 シーボルトとは 以前から顔見知りでして➡ 270 00:25:00,699 --> 00:25:05,036 この国の しきたりや遊びなどを 伝授しておりました。 271 00:25:05,036 --> 00:25:09,374 遊びとは遊郭の事だな? 272 00:25:09,374 --> 00:25:14,245 それと シーボルト邸に 出入りするうちに 奥方様…➡ 273 00:25:14,245 --> 00:25:18,717 ああ これは 正式な奥方様では ないのでございますが➡ 274 00:25:18,717 --> 00:25:24,055 その正式ではない奥方様の おたき様の お買い物のお供や➡ 275 00:25:24,055 --> 00:25:27,926 身辺の警護をしておるうちに 大いに気に入られまして。 276 00:25:27,926 --> 00:25:33,865 それで シーボルトは承知したのか? いやいや いやいや いやいや…。 277 00:25:33,865 --> 00:25:38,336 そうそう 甘く ありません。 長崎に行って➡ 278 00:25:38,336 --> 00:25:42,674 紹介状を書いてほしいと シーボルトに頼むと➡ 279 00:25:42,674 --> 00:25:46,544 シーボルトは それを拒みましてな。 280 00:25:46,544 --> 00:25:53,318 そのあとは それは それは 涙ぐましい苦労を致しました。 281 00:25:53,318 --> 00:25:57,689 私は 病に とりつかれた ふりをしたのです。 282 00:25:57,689 --> 00:25:59,989 何? 283 00:26:02,360 --> 00:26:09,034 (雁二郎) 波にもまれて 角の取れた小石を いくつか飲み込みまして…。 284 00:26:09,034 --> 00:26:28,386 ♬~ 285 00:26:28,386 --> 00:26:33,224 (雁二郎) ある日 シーボルトに診せると➡ 286 00:26:33,224 --> 00:26:37,195 腹の胃の腑の辺りに グリグリを見つけ➡ 287 00:26:37,195 --> 00:26:43,868 恐らく 余命いくばくもない 死病に違いないという見立てで。 288 00:26:43,868 --> 00:26:45,870 ほう…。 289 00:26:45,870 --> 00:26:50,642 それでも 私は シーボルト夫婦のために 身を粉にして尽くし➡ 290 00:26:50,642 --> 00:26:54,546 時には 公の宴席のお供まで。 291 00:26:54,546 --> 00:27:00,318 そんな席で 私は 珍芸を披露致しました。 292 00:27:00,318 --> 00:27:04,689 まさか…。 はい。 例の…。 293 00:27:04,689 --> 00:27:10,361 ワンワン ワンワン ワンワン ワンワン! 294 00:27:10,361 --> 00:27:16,234 ブルルルルッ! ワンワン ワンワン ワンワン! 295 00:27:16,234 --> 00:27:23,908 すると 明日をも知れぬ病を押して 宴席をにぎわせる私の姿が➡ 296 00:27:23,908 --> 00:27:28,379 おたきさんの胸を打ち 「あなた。➡ 297 00:27:28,379 --> 00:27:33,985 あれほど けなげな 雁二郎の願いを➡ 298 00:27:33,985 --> 00:27:38,857 聞いてはもらえまいか?」との 口添えが。 299 00:27:38,857 --> 00:27:42,857 ああ… それで? はい。 300 00:27:51,336 --> 00:27:56,007 で 飲んだ小石は? ああ 2~3日もしますとですね➡ 301 00:27:56,007 --> 00:28:00,678 この辺りから 出るわ出るわ コロコロと。 ハハハッ。 302 00:28:00,678 --> 00:28:04,978 まずは 祝着という事で。 303 00:28:07,552 --> 00:28:10,688 あ~! 304 00:28:10,688 --> 00:28:14,359 これらは 酒のつまみによいと 存じます。 おう! 305 00:28:14,359 --> 00:28:17,695 これは「ラカン」とも 「ハム」とも申しまして➡ 306 00:28:17,695 --> 00:28:22,033 豚肉を塩漬けにした物だそうです。 これは 以前 食べた事がある。 307 00:28:22,033 --> 00:28:25,904 ああ そうですか。 これは 「びすこうと」と申しまして➡ 308 00:28:25,904 --> 00:28:30,708 何やら混ぜて 練って練って練って 焼いた物だそうです。 309 00:28:30,708 --> 00:28:33,611 じゃあ これは? それは「サボン」と申しましてですね➡ 310 00:28:33,611 --> 00:28:37,515 シーボルトは 手や体を洗うのに 使うておりました。 311 00:28:37,515 --> 00:28:41,653 食べ物では ないのか? 食べ物では ございません。 312 00:28:41,653 --> 00:28:44,989 え~ これらは 既に 大量に買い込みまして➡ 313 00:28:44,989 --> 00:28:49,861 平戸の天竺丸に積み込む手はずと なっております。 314 00:28:49,861 --> 00:28:55,333 硬い。 それに 味気ないや。 しかたがありませんな。 315 00:28:55,333 --> 00:28:58,633 長旅のための食い物ですから。 316 00:29:02,674 --> 00:29:06,344 私も お義父上と共に➡ 317 00:29:06,344 --> 00:29:09,681 海のかなたに行きたくは ございます。 318 00:29:09,681 --> 00:29:14,352 が 雙星家の養子としては 平戸に残り➡ 319 00:29:14,352 --> 00:29:20,024 お家の存続に励むのが務めゆえ 残念です。 320 00:29:20,024 --> 00:29:26,898 ともかく こちらは大丈夫ですので 安心して 大海に乗り出されませ。 321 00:29:26,898 --> 00:29:31,035 しかし あと みつきで…。 322 00:29:31,035 --> 00:29:34,305 ご妻女の事ですかな? 323 00:29:34,305 --> 00:29:37,305 ああ…。 324 00:29:44,649 --> 00:29:49,520 ♬~ 325 00:29:49,520 --> 00:29:53,324 お義父上! ちと こちらに。 何 何? ちょっと…。 326 00:29:53,324 --> 00:29:55,994 お客様が。 駄目だ。 あ! 327 00:29:55,994 --> 00:30:02,333 おい 開けろ! おい! おい 雁二郎 雁二郎! 328 00:30:02,333 --> 00:30:04,269 (たたく音) 329 00:30:04,269 --> 00:30:08,569 ああ…。 330 00:30:16,681 --> 00:30:20,018 (物音) 331 00:30:20,018 --> 00:30:23,354 お義父上 早く お逃げ下され! 332 00:30:23,354 --> 00:30:40,705 ♬~ 333 00:30:40,705 --> 00:30:42,640 あ…。 334 00:30:42,640 --> 00:30:51,049 ♬~ 335 00:30:51,049 --> 00:30:54,349 (吹き矢の音) 336 00:31:08,066 --> 00:31:12,403 ♬~ 337 00:31:12,403 --> 00:31:14,739 しびれ薬か…。 338 00:31:14,739 --> 00:31:35,026 ♬~ 339 00:31:35,026 --> 00:31:37,326 (刺す音) 340 00:31:42,700 --> 00:31:45,700 (刺す音) 341 00:31:57,048 --> 00:32:01,348 平沢様! 竈から こんな物が! 342 00:32:05,390 --> 00:32:09,727 もう一人 まだ近くに おるはずじゃ。 343 00:32:09,727 --> 00:32:13,027 捜せ! はっ! 344 00:32:21,739 --> 00:32:23,674 お義父上…。 345 00:32:23,674 --> 00:32:27,374 雁二郎 心配したぞ。 346 00:32:30,415 --> 00:32:32,715 うん? 347 00:32:37,021 --> 00:32:39,021 雁二郎? 348 00:32:41,893 --> 00:32:46,364 おい 雁二郎。 おい 雁二郎。 349 00:32:46,364 --> 00:32:55,706 ハハッ… 大した… 親孝行… できませんでしたな。 350 00:32:55,706 --> 00:33:01,406 え? 何なんだよ? これ。 おい。 351 00:33:06,050 --> 00:33:11,389 御前の夢… 何とぞ…➡ 352 00:33:11,389 --> 00:33:19,089 ご妻女と共に… 船出なされませ。 353 00:33:21,065 --> 00:33:23,000 お前…。 おい! 354 00:33:23,000 --> 00:33:24,936 ふざけた真似は するなよ。 355 00:33:24,936 --> 00:33:27,405 大丈夫だって 言っただろ? 356 00:33:27,405 --> 00:33:30,308 なあ 大丈夫じゃないじゃないか! 357 00:33:30,308 --> 00:33:34,011 おい 雁二郎! 358 00:33:34,011 --> 00:33:40,351 雁二郎! 雁二郎…。 359 00:33:40,351 --> 00:33:44,021 おい… おい! 360 00:33:44,021 --> 00:34:03,321 ♬~ 361 00:34:07,044 --> 00:34:10,715 今夜は わしに つきあえ。 362 00:34:10,715 --> 00:34:18,389 ♬~ 363 00:34:18,389 --> 00:34:21,058 帰ります。 ならん。 364 00:34:21,058 --> 00:34:33,758 ♬~ 365 00:34:36,340 --> 00:34:39,243 次は わしだ。 366 00:34:39,243 --> 00:34:42,943 (ため息) こんな時に。 367 00:34:46,984 --> 00:34:49,353 にぎやかにな。 (3人)はい。 368 00:34:49,353 --> 00:34:56,694 にぎやかな事が好きな者を 送り出さねばならんでな。 369 00:34:56,694 --> 00:35:48,394 ♬~ 370 00:35:50,348 --> 00:36:04,362 ♬~ 371 00:36:04,362 --> 00:36:10,701 [ 回想 ] (雁二郎)御前の夢… 何とぞ…➡ 372 00:36:10,701 --> 00:36:17,375 ご妻女と共に… 船出なされませ。 373 00:36:17,375 --> 00:36:20,044 おい 雁二郎! 374 00:36:20,044 --> 00:36:34,992 ♬~ 375 00:36:34,992 --> 00:36:39,864 2日ほど前 こちらで 松浦家の弔いが あったとか? 376 00:36:39,864 --> 00:36:44,669 あ… 何でも お殿様に 近しいお人が亡くなったとかで。 377 00:36:44,669 --> 00:36:52,543 それは… それは どなたが? 確か 雙星何とか…。 378 00:36:52,543 --> 00:36:57,248 墓は この奥を曲がった所の…。 379 00:36:57,248 --> 00:37:03,948 ♬~ 380 00:37:36,654 --> 00:37:38,989 (吹き矢の音) 381 00:37:38,989 --> 00:37:51,001 ♬~ 382 00:37:51,001 --> 00:37:54,672 白瓜の寒三郎…。 383 00:37:54,672 --> 00:38:10,688 ♬~ 384 00:38:10,688 --> 00:38:12,623 (手裏剣の音) 385 00:38:12,623 --> 00:38:35,646 ♬~ 386 00:38:35,646 --> 00:38:38,983 (吹き矢の音) 387 00:38:38,983 --> 00:38:52,283 ♬~ 388 00:39:02,206 --> 00:39:04,906 (吹き矢の音) 389 00:39:20,591 --> 00:39:27,591 うっ… ハアハア…。 390 00:39:47,318 --> 00:39:49,987 うっ…。 391 00:39:49,987 --> 00:40:01,687 ♬~ 392 00:40:30,628 --> 00:40:35,628 あ… 織江…。 393 00:40:37,701 --> 00:40:44,375 我が身を守らねばならず しかたなく…。 394 00:40:44,375 --> 00:40:47,278 死骸は? 395 00:40:47,278 --> 00:40:52,278 恐らく 川から海へ 流れていくものと。 396 00:40:58,722 --> 00:41:04,722 それは? 織江の遺品とでもいいますか。 397 00:41:07,398 --> 00:41:13,737 ♬~ 398 00:41:13,737 --> 00:41:23,414 (雁二郎)何とぞ… ご妻女と共に… 船出なされませ。 399 00:41:23,414 --> 00:41:28,285 ♬~ 400 00:41:28,285 --> 00:41:32,022 あと みつき…。 401 00:41:32,022 --> 00:41:36,894 ♬~ 402 00:41:36,894 --> 00:41:40,364 待て! 織江は どこだ? どこにいる? 403 00:41:40,364 --> 00:41:44,234 こんな星空 1年ぶりに見た。 404 00:41:44,234 --> 00:41:48,238 (川村)松浦静山を追い詰める 鍵があるやもしれぬ。 405 00:41:48,238 --> 00:41:51,976 (静山)何事か? (静湖)屋敷に くせ者が忍び込みました。 406 00:41:51,976 --> 00:41:54,712 これを何と見る? 407 00:41:54,712 --> 00:41:57,381 (静湖)私が相手致す。 408 00:41:57,381 --> 00:42:00,718 連れていってくれると 言ったじゃありませんか! 409 00:42:00,718 --> 00:42:04,054 妻を私に返してくれ! 410 00:42:04,054 --> 00:42:06,724 女一人 見逃してもいいではないか。 411 00:42:06,724 --> 00:42:16,066 ♬~ 412 00:42:16,066 --> 00:42:22,740 ♬「一途な想いを 繋ぎ止めるように」 413 00:42:22,740 --> 00:42:28,612 ♬「夜を忍んで 綴られるタペストリー」 414 00:42:28,612 --> 00:42:35,686 ♬「置き去りの約束 幻に消えてもなお」 415 00:42:35,686 --> 00:42:38,355 ♬「愛されたいと 願うことは」 416 00:42:38,355 --> 00:42:41,692 ♬「罪深いでしょうか」 417 00:42:41,692 --> 00:42:45,029 ♬「報われるものなら」 418 00:42:45,029 --> 00:42:48,365 ♬「いまこの痛みさえも」 419 00:42:48,365 --> 00:42:53,704 ♬「忘れることができる」 420 00:42:53,704 --> 00:43:00,377 ♬「どんな涙を 流すのでしょうか」 421 00:43:00,377 --> 00:43:07,051 ♬「どんな悲しみが 待っているでしょうか」 422 00:43:07,051 --> 00:43:13,724 ♬「無情にも深く 青い海は」 423 00:43:13,724 --> 00:43:18,395 ♬「美しくも 続いていく」 424 00:43:18,395 --> 00:43:23,267 ♬「どこまでも」 425 00:43:23,267 --> 00:43:26,567 ♬~ 426 00:45:33,630 --> 00:45:48,245 ♬~ (拍手) 427 00:45:48,245 --> 00:45:52,983 (青井)「BS」! (一同)「日本のうた」! 428 00:45:52,983 --> 00:45:55,886 今回は 静岡県小山町からお送りします。 429 00:45:55,886 --> 00:45:59,723 まずは この歌から。 「花」。