1 00:00:33,420 --> 00:00:39,826 <松浦静山の娘 静湖姫は 自分の秘密を見破られた事から➡ 2 00:00:39,826 --> 00:00:44,698 彦馬に対し 関心を示すようになっていた。➡ 3 00:00:44,698 --> 00:00:48,502 一方 追っ手に傷を負わされた織江は➡ 4 00:00:48,502 --> 00:00:52,172 干物売りの おつるに 助けられていた。➡ 5 00:00:52,172 --> 00:00:55,509 傷が癒え 行商を手伝う中➡ 6 00:00:55,509 --> 00:01:00,180 彦馬の傍らに 見知らぬ女性がいるのを目撃し➡ 7 00:01:00,180 --> 00:01:04,851 胸を ざわつかせるのであった。➡ 8 00:01:04,851 --> 00:01:09,523 そんな折 江戸湾に漂着した 幽霊船の中から➡ 9 00:01:09,523 --> 00:01:13,193 松浦家の家紋を見つけた お庭番 川村は…> 10 00:01:13,193 --> 00:01:15,128 (川村)松浦星…。 11 00:01:15,128 --> 00:01:20,066 <標的 静山を追い詰める 手がかりを得たと確信した> 12 00:01:20,066 --> 00:01:25,205 (川村)松浦静山を 追い込めるやもしれぬ。 13 00:01:25,205 --> 00:01:34,481 ♬~ 14 00:01:34,481 --> 00:01:37,384 (千右衛門)お家に 御船手頭から➡ 15 00:01:37,384 --> 00:01:39,352 お呼び出しの沙汰があった。 16 00:01:39,352 --> 00:01:41,354 (彦馬)しかし それは一体? 17 00:01:41,354 --> 00:01:45,825 (静山)平戸の天竺丸を 船出させるにあたり➡ 18 00:01:45,825 --> 00:01:52,699 監視の目を紛らすために 幽霊船を何艘か 近海に漂わせた。 19 00:01:52,699 --> 00:01:57,170 ところが そのうちの一艘が➡ 20 00:01:57,170 --> 00:02:02,509 なんと 江戸湾に 流れ着いてしまったのよ。 21 00:02:02,509 --> 00:02:05,178 それで…。 (千右衛門)その船内に どうやら➡ 22 00:02:05,178 --> 00:02:08,848 松浦家の船だと思わせる 何かがあったようだ。 23 00:02:08,848 --> 00:02:11,751 (荘助)わしんとこの若い者が うかつな事をしたとすれば➡ 24 00:02:11,751 --> 00:02:14,721 申し訳ない事で…。 25 00:02:14,721 --> 00:02:18,525 呼び出されて どのような事に? 分からん。 26 00:02:18,525 --> 00:02:23,825 天竺丸の事まで知れましょうか? さて…。 27 00:02:26,199 --> 00:02:30,537 とにかく 天竺丸の船出の備えだけは➡ 28 00:02:30,537 --> 00:02:34,407 怠りなく続ける。 (千右衛門)はい。 29 00:02:34,407 --> 00:02:39,107 例の カピタンの紹介状も 間もなく出来上がるものと。 30 00:02:59,499 --> 00:03:04,371 (静湖)西海屋の千右衛門が 誰やらを連れてきていると…。 31 00:03:04,371 --> 00:03:09,843 誰やらとは 船乗りの荘助か? さあ? 32 00:03:09,843 --> 00:03:14,514 ああ 彦馬も参ったが…。 33 00:03:14,514 --> 00:03:16,850 で? 帰った。 34 00:03:16,850 --> 00:03:21,187 その者もですか? うむ? 35 00:03:21,187 --> 00:03:27,527 雙星とやらも…。 何か用でもあったのか? 36 00:03:27,527 --> 00:03:30,227 特段 用など。 37 00:03:47,814 --> 00:03:54,154 <向井将監は 海上の事 船に関する事 一切を取り扱う➡ 38 00:03:54,154 --> 00:03:57,824 御船手組の長であった> 39 00:03:57,824 --> 00:04:02,696 (奥寺)静山公は かねてより オランダはじめ 諸外国との交易に➡ 40 00:04:02,696 --> 00:04:06,833 意欲をお持ちとの 懸念がございます。 (向井)うむ。 41 00:04:06,833 --> 00:04:12,172 そればかりか 国禁を犯し ひそかに交易をせんがために➡ 42 00:04:12,172 --> 00:04:15,075 船をも建造している 疑いもあります。 43 00:04:15,075 --> 00:04:19,512 何とぞ 厳しきご質疑のほどを。 44 00:04:19,512 --> 00:04:24,851 無論 言われるまでもない。 45 00:04:24,851 --> 00:04:29,522 ついては ご質疑の場に 同席願いたい者がおります。 46 00:04:29,522 --> 00:04:31,458 何者じゃ? 47 00:04:31,458 --> 00:04:34,158 川村。 48 00:04:38,798 --> 00:04:44,098 桜田御用屋敷 川村真一郎にございます。 49 00:04:46,139 --> 00:04:48,439 お庭番か。 50 00:04:51,010 --> 00:04:53,813 <その質疑の日である> 51 00:04:53,813 --> 00:04:58,685 (役人)この先は 行く事ならん。 下がれ!➡ 52 00:04:58,685 --> 00:05:03,985 道を空け! 下がれ! あ~ 下がった! 53 00:05:17,504 --> 00:05:20,407 (つる)行くよ。 (織江)うん。 54 00:05:20,407 --> 00:05:24,707 (役人)下がれ 下がれ! 下がれ 下がれ! 55 00:05:33,787 --> 00:05:38,124 (静山)お召しにより まかり越しました。 56 00:05:38,124 --> 00:05:43,997 (向井)これは… 静山公自ら お越しになるとは。 57 00:05:43,997 --> 00:05:51,137 (静山)参るべき家来が にわかの腹痛に見舞われたゆえ。 58 00:05:51,137 --> 00:05:59,813 早速ながら 静山公には あそこに留め置いたる船に➡ 59 00:05:59,813 --> 00:06:04,513 お心当たりは ございませぬか? 60 00:06:09,489 --> 00:06:12,489 はて? 61 00:06:31,744 --> 00:06:39,118 おお 紛れもなく 我が松浦丸! 62 00:06:39,118 --> 00:06:44,457 しかし これは解せぬ! 解せぬとは? 63 00:06:44,457 --> 00:06:50,330 あの船は 今を去ること 10年前➡ 64 00:06:50,330 --> 00:06:55,468 上様への献上品を 山のごとく積んで➡ 65 00:06:55,468 --> 00:07:02,809 平戸の港を出帆した船にござる。 なんと! 66 00:07:02,809 --> 00:07:14,153 しかしながら 江戸には着かず こつ然と行方を絶った。 67 00:07:14,153 --> 00:07:25,498 乗り組んだ24名のうち 士分7名 水主17名は➡ 68 00:07:25,498 --> 00:07:29,369 いずこに おりましょうや? 69 00:07:29,369 --> 00:07:33,306 いや それは どこにも おりませぬ。 70 00:07:33,306 --> 00:07:38,778 おらぬとは? 船中には 人影もなし。 71 00:07:38,778 --> 00:07:42,778 ただ いくつかの しゃれこうべが…。 72 00:07:45,118 --> 00:07:47,118 なんと! 73 00:07:49,989 --> 00:07:56,462 海よ! あなたは なんという仕打ちをなされる! 74 00:07:56,462 --> 00:08:03,336 朝の潮風の中 初々しくも 船出したる 我が松浦丸を➡ 75 00:08:03,336 --> 00:08:10,476 このように みすぼらしく 哀れな姿で返されるとは!? 76 00:08:10,476 --> 00:08:12,812 何だ? あれは。 77 00:08:12,812 --> 00:08:22,488 海よ! この船に乗り込んだは 海の民だけではなかった。 78 00:08:22,488 --> 00:08:33,099 大地を耕す者 木を削る者 商いに駆け回る者も また➡ 79 00:08:33,099 --> 00:08:40,974 我がお家の家臣として 乗り込んでいたのですぞ! 80 00:08:40,974 --> 00:08:49,649 海よ! その者たちに 何の罪がありましょう!? 81 00:08:49,649 --> 00:08:53,419 船を返して下さるなら➡ 82 00:08:53,419 --> 00:09:02,719 何故 家臣たちの命をも 返して下さらぬのか!? 83 00:09:07,467 --> 00:09:10,167 (向井)静山公! 84 00:09:16,809 --> 00:09:23,509 ご心中 察するに余りある。 85 00:09:25,485 --> 00:09:33,092 いや~ これは 海と身近に 接する者でなければ分からぬ。 86 00:09:33,092 --> 00:09:35,762 はい。 87 00:09:35,762 --> 00:09:41,100 (せきばらい) 静山公に お尋ね申します。 88 00:09:41,100 --> 00:09:45,972 このところ 我が国の近海では このような幽霊船が➡ 89 00:09:45,972 --> 00:09:50,443 出没しております。 ほう。 90 00:09:50,443 --> 00:09:53,780 長崎の近くでは 清国の船が見たと言い➡ 91 00:09:53,780 --> 00:09:58,117 大坂の廻船は隠岐の島の近くで 1艘 見つけ➡ 92 00:09:58,117 --> 00:10:03,456 越前沖では 松平家の者が 漂う船を見ているのです。 93 00:10:03,456 --> 00:10:10,129 それが ことごとく 松浦家の船だと申されるか? 94 00:10:10,129 --> 00:10:15,429 いえ ただ…。 95 00:10:18,805 --> 00:10:28,505 静山公には これをご存じでしょうか? 96 00:10:30,416 --> 00:10:39,125 おお オランダ文字ですな。 さようにございます。 97 00:10:39,125 --> 00:10:42,028 それで? 98 00:10:42,028 --> 00:10:46,499 お心当たりは? 99 00:10:46,499 --> 00:10:51,170 これも船の中にありましたか? 100 00:10:51,170 --> 00:10:55,470 いえ それは…。 101 00:10:58,044 --> 00:11:01,814 (向井)本日の質疑に 関わりなき お尋ね➡ 102 00:11:01,814 --> 00:11:06,185 御船手組を差し置いて 僭越であろう! 103 00:11:06,185 --> 00:11:08,485 (川村)はっ! 104 00:11:10,523 --> 00:11:19,198 さて 将監殿 この船を いかが致せば よろしいかな? 105 00:11:19,198 --> 00:11:25,071 さようのう? いっそ 解体して➡ 106 00:11:25,071 --> 00:11:32,745 薪に難渋している者たちに 下げ渡したいのだが…。 107 00:11:32,745 --> 00:11:38,445 (向井)それは… それは ご奇特な。 108 00:11:46,359 --> 00:11:49,162 (波の音) 109 00:11:49,162 --> 00:11:53,499 はい。 ありがとう。 110 00:11:53,499 --> 00:12:04,844 (波の音) 111 00:12:04,844 --> 00:12:11,184 私 やっぱり 身の上を言うよ。 言いたくない事は いいよ。 112 00:12:11,184 --> 00:12:16,522 ううん… 私を気遣って 聞かないんだと思うと➡ 113 00:12:16,522 --> 00:12:24,522 かえって 胸が痛むんだ。 しゃべって楽になるなら聞くよ。 114 00:12:29,535 --> 00:12:35,141 私 生まれた時から お父っつぁん いないの。 ふ~ん。 115 00:12:35,141 --> 00:12:38,044 それで おっ母さん 苦労したあげく➡ 116 00:12:38,044 --> 00:12:44,483 見せ物の親方に売られてね。 そう。 117 00:12:44,483 --> 00:12:53,492 だから 決まりと借金に縛られて 息を詰めて生きてたんだ。 118 00:12:53,492 --> 00:12:56,829 ああ。 119 00:12:56,829 --> 00:13:04,170 親方に内緒で 好きな人ができて 向こうも好いてくれて…。 120 00:13:04,170 --> 00:13:07,506 相惚れだ。 121 00:13:07,506 --> 00:13:14,180 でもね 所帯 持ちたくても 思いどおりにならないのよ。 122 00:13:14,180 --> 00:13:19,518 それで…。 逃げたんだね? 123 00:13:19,518 --> 00:13:22,421 好いた人の所に行く途中➡ 124 00:13:22,421 --> 00:13:26,392 親方が手なずけてた ならず者たちに追われて➡ 125 00:13:26,392 --> 00:13:30,863 あんなざまに…。 126 00:13:30,863 --> 00:13:37,563 その好いた人が 彦馬さんだね? 127 00:13:40,139 --> 00:13:43,809 会いに行けば いいじゃないか。 128 00:13:43,809 --> 00:13:50,683 うん。 でもね もし 見張られてるとしたら➡ 129 00:13:50,683 --> 00:13:54,683 向こうに 災難が降りかかるって事も…。 130 00:14:03,829 --> 00:14:07,829 つらいとこだね。 131 00:14:10,503 --> 00:14:15,174 おつるさんは どうして子どもと? 132 00:14:15,174 --> 00:14:21,847 私が いけないんだよ。 はぐれさせたあと➡ 133 00:14:21,847 --> 00:14:30,523 子どもが どうしてるか? 生きてるものか? それとも…。 134 00:14:30,523 --> 00:14:42,823 (波の音) 135 00:14:57,483 --> 00:15:01,354 (富蔵)ごめんよ! 何だい 先生 徹夜かい? 136 00:15:01,354 --> 00:15:05,358 おかげで完成だ。 何か? 137 00:15:05,358 --> 00:15:10,830 いや 昨日 面白い話を聞いてね。 何でも 近々 霊岸島に行けば➡ 138 00:15:10,830 --> 00:15:14,700 たきつけにする板っ切れが もらえるってんだよ。 139 00:15:14,700 --> 00:15:18,704 あ そしたら 太郎吉 車を引いて もらいに行くか? 140 00:15:18,704 --> 00:15:22,174 (太郎吉)うん! よし よし。 (荘助)あっ いたね! 141 00:15:22,174 --> 00:15:24,844 ああ どうした? 142 00:15:24,844 --> 00:15:29,181 天竺丸の船出を早める。 143 00:15:29,181 --> 00:15:32,481 船出を早める? 144 00:15:38,457 --> 00:15:43,329 俺が放った幽霊船が あちらこちらで見られ始めたんだ。 145 00:15:43,329 --> 00:15:52,471 (静山)幸いな事に 全てが 平戸から遠く離れた海でだ。 146 00:15:52,471 --> 00:15:54,407 つまり それは…。 147 00:15:54,407 --> 00:15:57,343 (千右衛門) 幽霊船に目が向いている間に➡ 148 00:15:57,343 --> 00:16:01,480 平戸から 天竺丸を出そうという事だ。 149 00:16:01,480 --> 00:16:08,154 (静山)彦馬。 急いで 荘助と 平戸に向かってくれ。 150 00:16:08,154 --> 00:16:13,492 しかし… 我が妻の行方も 生死も いまだ知れず。 151 00:16:13,492 --> 00:16:15,428 このまま 江戸を離れるというのは いささか…。 152 00:16:15,428 --> 00:16:17,830 彦馬。 御前のお沙汰だぞ。 153 00:16:17,830 --> 00:16:21,700 その御前が 妻を船に乗せてよいと 申された。 154 00:16:21,700 --> 00:16:23,702 (荘助)ことここに及んでは➡ 155 00:16:23,702 --> 00:16:31,002 見つかるかどうか しれん者を 悠長には待てんではないか。 156 00:16:34,313 --> 00:16:38,313 ならば… ならば 俺は! 157 00:16:41,053 --> 00:16:44,990 ごめん! 158 00:16:44,990 --> 00:16:46,992 何か ご用で? 159 00:16:46,992 --> 00:16:50,463 こちらで 瓦版を出していると 聞いたんだが? へえ。 160 00:16:50,463 --> 00:16:55,134 それでその… 瓦版に尋ね人を 載せてもらう事は できますか? 161 00:16:55,134 --> 00:16:58,471 そりゃあ もう お金さえ頂戴できれば。 162 00:16:58,471 --> 00:17:03,342 金が要るのか? いくら何でも タダっていう訳には。 163 00:17:03,342 --> 00:17:09,115 あ… そうか。 164 00:17:09,115 --> 00:17:21,494 ♬~ 165 00:17:21,494 --> 00:17:25,164 10両ですな。 え? いや しかし➡ 166 00:17:25,164 --> 00:17:27,833 長崎では 30両で…。 こういう物は➡ 167 00:17:27,833 --> 00:17:34,440 年月がたてば たつほど 値が下がりますからな。 168 00:17:34,440 --> 00:17:38,440 お嫌でしたら どうぞ よそへ おいでなさい。 169 00:17:44,783 --> 00:17:47,783 あ… もう 10両でいい。 170 00:17:49,655 --> 00:17:54,126 ごめん ごめん! あ~ あらあら。 171 00:17:54,126 --> 00:17:57,029 (鹿島の事触れ)御代は めでたの さんさ 若松様よ。➡ 172 00:17:57,029 --> 00:18:01,467 枝も栄えて 葉も茂る。 ヤレヨイ ヤレヨイ。 173 00:18:01,467 --> 00:18:03,802 お願いが…。 ん? 聞けば➡ 174 00:18:03,802 --> 00:18:08,674 いろいろと 口上を並べ立てながら 町々を歩くのが商いだとか? 175 00:18:08,674 --> 00:18:11,477 さよう。 そのついでに➡ 176 00:18:11,477 --> 00:18:15,814 尋ね人の名を名乗って 歩いてもらえんだろうか? 177 00:18:15,814 --> 00:18:18,484 あの…。 1両。 178 00:18:18,484 --> 00:18:24,823 ♬~ 179 00:18:24,823 --> 00:18:27,523 千右衛門? あ…。 180 00:18:29,495 --> 00:18:31,430 妻の名を出して捜せば➡ 181 00:18:31,430 --> 00:18:33,365 追っている連中にも 知られる事になるんだぞ。 182 00:18:33,365 --> 00:18:35,768 織江も 俺も 今までだって見張られてきた。 183 00:18:35,768 --> 00:18:38,103 だが 会えば 織江に会えさえすれば➡ 184 00:18:38,103 --> 00:18:40,439 何か 活路が見いだせる という事もあるはずだ! 185 00:18:40,439 --> 00:18:46,111 彦馬! それに もう 時がない。 186 00:18:46,111 --> 00:18:53,452 ♬~ 187 00:18:53,452 --> 00:18:57,323 お願いします。 188 00:18:57,323 --> 00:19:00,125 相分かった。 189 00:19:00,125 --> 00:19:04,797 魚~ 干した~! 190 00:19:04,797 --> 00:19:08,133 おう ねえさん 1枚おくれ。 191 00:19:08,133 --> 00:19:10,433 あいよ! 192 00:19:12,471 --> 00:19:19,812 (つる)10文です。 どうも ありがとうございました。 193 00:19:19,812 --> 00:19:30,812 ♬~(神楽) 194 00:19:34,326 --> 00:19:37,296 あ… すいません。 こら 待たねえか! 195 00:19:37,296 --> 00:19:41,596 あっ… 申し訳ない事で。 196 00:19:45,771 --> 00:19:51,644 おっ 結構 若えじゃねえかよ。 おいおい 大丈夫かい? 197 00:19:51,644 --> 00:19:55,114 どうか… どうか ご勘弁を。 ちょっと向こうで休もうや。 198 00:19:55,114 --> 00:19:58,450 酒 飲みながらよ。 こら 見せ物じゃねえぞ! 199 00:19:58,450 --> 00:20:02,121 ご勘弁を…。 どけ どけ! お許し下さいませ。 200 00:20:02,121 --> 00:20:04,790 はあ? 無理強いは なるまい。 201 00:20:04,790 --> 00:20:07,459 何だ? お前は。 (高杉)姫様 おやめ下さい。 202 00:20:07,459 --> 00:20:12,331 その者の手を離しなさい! 何なんだ? お前は? 203 00:20:12,331 --> 00:20:14,331 (たたく音) 204 00:20:17,469 --> 00:20:19,405 離しなさい。 205 00:20:19,405 --> 00:20:26,145 は… 裸に ひんむくぞ このアマ! 206 00:20:26,145 --> 00:20:29,481 な…。 207 00:20:29,481 --> 00:20:32,151 何が アマだ? 貴様! 208 00:20:32,151 --> 00:20:34,486 (殴る音) 209 00:20:34,486 --> 00:20:44,163 ♬~ 210 00:20:44,163 --> 00:20:47,499 ほら 足 出せ! あ~! 211 00:20:47,499 --> 00:20:49,799 新十郎 もうよい! 212 00:20:54,173 --> 00:21:03,473 (波の音) 213 00:21:18,397 --> 00:21:21,200 おつるさん どうしたの? 214 00:21:21,200 --> 00:21:24,103 織江ちゃん。 215 00:21:24,103 --> 00:21:28,103 足を痛めたので お連れした。 216 00:21:42,488 --> 00:21:45,824 何か? いえ…。 217 00:21:45,824 --> 00:21:50,162 織江ちゃん。 私の子ども 生きてたの。 218 00:21:50,162 --> 00:21:52,831 本当! 町なか 歩いてるの 見たの! 219 00:21:52,831 --> 00:21:56,702 それで? 急いで追ったんだけど…。 220 00:21:56,702 --> 00:22:01,507 その時 無頼の者と悶着を。 221 00:22:01,507 --> 00:22:04,176 でも 生きてたんだね! うん。 222 00:22:04,176 --> 00:22:09,848 話が よう分からぬが…。 223 00:22:09,848 --> 00:22:13,519 おつるさんには 生き別れた お子がいて。 224 00:22:13,519 --> 00:22:17,819 生き別れとは また。 225 00:22:22,861 --> 00:22:31,470 18の時 奉公先の市野屋って 旅籠の若旦那と夫婦になって➡ 226 00:22:31,470 --> 00:22:39,812 男の子を生んだんだけど 2年後に離縁されて…➡ 227 00:22:39,812 --> 00:22:45,484 子を置いたまま 出たのです。 なんと…。 228 00:22:45,484 --> 00:22:47,419 (赤ん坊の泣き声) 229 00:22:47,419 --> 00:22:50,823 もしかして おつるさん その旅籠に➡ 230 00:22:50,823 --> 00:22:56,495 様子 見に行ってたんじゃないの? 子どもの事は➡ 231 00:22:56,495 --> 00:23:02,367 忘れよう 忘れなきゃって 思ってたんだけど…。 232 00:23:02,367 --> 00:23:07,840 この商いも落ち着いたら 気になってね。 233 00:23:07,840 --> 00:23:10,175 会えたのか? 234 00:23:10,175 --> 00:23:18,851 何も… 話をする訳じゃなかった。 外で遊ぶ子を 遠くから見たり➡ 235 00:23:18,851 --> 00:23:24,189 魚 売りながら 近所の人に その家の様子を聞くだけ。 236 00:23:24,189 --> 00:23:26,525 うん…。 237 00:23:26,525 --> 00:23:30,195 夫の佐太郎は すぐに後添えをとって➡ 238 00:23:30,195 --> 00:23:38,470 翌年には 子も生まれたんだって。 そしたらね その後添えが➡ 239 00:23:38,470 --> 00:23:42,140 私の子を 邪険にするようになったって。 240 00:23:42,140 --> 00:23:45,840 ならば 取り戻せばよいではないか。 241 00:23:51,817 --> 00:23:57,489 そうは思いどおりにならない事が 世間には ありますから。 242 00:23:57,489 --> 00:24:01,827 それで諦めるのか? 諦めはしませんが…➡ 243 00:24:01,827 --> 00:24:07,499 しかたなく 思いを抑える事は あるのです。 244 00:24:07,499 --> 00:24:10,836 ならば そなた 身も世もなく 好いた相手がおっても➡ 245 00:24:10,836 --> 00:24:15,507 はたから 邪魔が入れば 諦めるのか? 246 00:24:15,507 --> 00:24:18,807 それは嫌じゃな。 247 00:24:20,846 --> 00:24:26,518 でも いくら邪険にされても あの家に居さえすれば➡ 248 00:24:26,518 --> 00:24:30,389 暮らし向きの心配は ありませんから。 しかし…。 249 00:24:30,389 --> 00:24:33,792 はい 分かってます。 250 00:24:33,792 --> 00:24:39,665 そうやって 自分の気持ち ごまかしてきましたけど…➡ 251 00:24:39,665 --> 00:24:46,665 1年前 とうとう 我慢が できなくなって…。 252 00:24:52,144 --> 00:24:54,844 おつるさん…。 253 00:24:56,815 --> 00:25:02,487 旅籠の裏で 一人遊びしてる子に 近づいて…➡ 254 00:25:02,487 --> 00:25:06,787 近くの神社の縁日に誘ったんです。 255 00:25:10,162 --> 00:25:18,036 そしたら あの子「うん」って言って ついてきて…➡ 256 00:25:18,036 --> 00:25:24,710 手を出したら 握ってくれた。 257 00:25:24,710 --> 00:25:29,514 うれしくてね~。 258 00:25:29,514 --> 00:25:34,119 その神社で 子どもの顔を 見知ったような夫婦者が➡ 259 00:25:34,119 --> 00:25:37,456 「この人は誰か?」って聞くの。 260 00:25:37,456 --> 00:25:40,792 かどわかしだと思われたら どうしようって➡ 261 00:25:40,792 --> 00:25:44,129 慌てて 手を引いて逃げたら…➡ 262 00:25:44,129 --> 00:25:51,003 はぐれてしまって…。 2~3日して➡ 263 00:25:51,003 --> 00:25:57,676 市野屋の伜が行き方知れずだって 話を聞いて…。 264 00:25:57,676 --> 00:26:01,480 今日 その子 見たんだね? 265 00:26:01,480 --> 00:26:07,352 うん 間違いなく あの子。 なるほど。 266 00:26:07,352 --> 00:26:13,492 織江ちゃん。 私 思うんだけどさ 市野屋を出される時➡ 267 00:26:13,492 --> 00:26:18,830 何が何でも あの子を連れて 出ればよかったって…。 268 00:26:18,830 --> 00:26:22,701 だから 織江ちゃんも 好きな人の所に行くの➡ 269 00:26:22,701 --> 00:26:26,705 我慢しない方がいいよ。 270 00:26:26,705 --> 00:26:29,705 そういう者が いるのか? 271 00:26:33,111 --> 00:26:36,111 会いには行けぬのか? 272 00:26:39,785 --> 00:26:44,485 私なら 何が何でも 押しかける。 273 00:26:50,128 --> 00:26:56,001 災難が降りかかるなら 一緒に 追い払えばいいじゃないか。 274 00:26:56,001 --> 00:26:58,804 後悔しないようにさ。 275 00:26:58,804 --> 00:27:03,475 おつるさんは よい事を言う。 いえ。 276 00:27:03,475 --> 00:27:12,484 私も 今 長年忘れていた女心に 戸惑っている さなかじゃ。 277 00:27:12,484 --> 00:27:16,154 ♬~ 278 00:27:16,154 --> 00:27:23,829 もしも 叶うなら… お家など捨ててもよい。 279 00:27:23,829 --> 00:27:58,129 ♬~ 280 00:28:05,437 --> 00:28:09,437 それにしても この魚は美味じゃ。 (高杉)うん。 281 00:28:11,810 --> 00:28:15,680 ついては この魚を 時々 屋敷に届けてもらいたい。 282 00:28:15,680 --> 00:28:18,150 あ いや しかし…。 よい! 283 00:28:18,150 --> 00:28:22,487 うちは商いですので どこへでも お届け致しますが…。 284 00:28:22,487 --> 00:28:25,487 本所でも構わぬか? はい。 285 00:28:27,826 --> 00:28:33,632 ならば 松浦家 下屋敷に。 本所の松浦様? 286 00:28:33,632 --> 00:28:38,770 台所の者が何か申したら 「静湖に頼まれた」と そのように。 287 00:28:38,770 --> 00:28:44,070 はい。 あ…。 よい よい。 288 00:28:47,112 --> 00:28:51,112 う~ん 美味じゃ 美味じゃ! (高杉)まこと! 289 00:28:54,452 --> 00:28:59,124 あの… 姫様の心を 惑わしているのは➡ 290 00:28:59,124 --> 00:29:01,459 どなたですか? 291 00:29:01,459 --> 00:29:07,332 聞いていたのか? 聞こえました。 292 00:29:07,332 --> 00:29:09,332 言わぬ。 293 00:29:19,811 --> 00:29:25,483 さっきの姫様 何だか 織江ちゃんに似てたよ。 294 00:29:25,483 --> 00:29:30,783 へえ~。 ふとした時に 何だか…。 295 00:29:39,030 --> 00:29:46,438 私… 好いた人の事 諦めようと思って。 296 00:29:46,438 --> 00:29:48,773 それは駄目。 297 00:29:48,773 --> 00:29:53,111 こうやって いつまでも逃げてれば➡ 298 00:29:53,111 --> 00:29:56,781 向こうだって しびれ切らして 嫌になるよ。 299 00:29:56,781 --> 00:29:59,117 そんな事 分からないよ! 300 00:29:59,117 --> 00:30:03,455 あの人には 私の事なんか 忘れてもらって➡ 301 00:30:03,455 --> 00:30:07,125 それよりは… 誰か ほかのお人が➡ 302 00:30:07,125 --> 00:30:10,425 そばにいた方が いいのかもしれない。 303 00:30:12,464 --> 00:30:15,133 (雅江)本心? 304 00:30:15,133 --> 00:30:27,712 ♬~ 305 00:30:27,712 --> 00:30:30,482 嘘つき。 306 00:30:30,482 --> 00:30:35,820 ♬~ 307 00:30:35,820 --> 00:30:39,491 痩せ我慢は駄目だよ。 308 00:30:39,491 --> 00:30:46,831 ♬~ 309 00:30:46,831 --> 00:30:52,504 (静湖)私も 今 長年忘れていた女心に➡ 310 00:30:52,504 --> 00:30:56,174 戸惑っている さなかじゃ。➡ 311 00:30:56,174 --> 00:31:03,048 もしも 叶うなら… お家など捨ててもよい。 312 00:31:03,048 --> 00:31:10,348 ♬~ 313 00:31:25,203 --> 00:31:27,503 こい…。 314 00:31:29,541 --> 00:31:32,444 何とした? 315 00:31:32,444 --> 00:31:36,815 何も。 316 00:31:36,815 --> 00:31:40,685 このところ 妙に落ち着かぬふうだが。 317 00:31:40,685 --> 00:31:46,825 それに しきりに 屋敷を出ていると聞くが➡ 318 00:31:46,825 --> 00:31:51,496 何事だ? 何事とは? 319 00:31:51,496 --> 00:31:56,368 いや ただ…。 まるで 私が 何か➡ 320 00:31:56,368 --> 00:32:00,505 誰かに会いに行っているとでも いうような申されよう! 321 00:32:00,505 --> 00:32:03,174 会いに行っているのか? 322 00:32:03,174 --> 00:32:08,847 そのような 妙な勘ぐりは おやめ下さい! 323 00:32:08,847 --> 00:32:17,188 勘ぐりと…。 何なんだ? 324 00:32:17,188 --> 00:32:21,059 御代は めでたの さんさ 若松様よ。 325 00:32:21,059 --> 00:32:25,864 枝も栄えて 葉も茂る。 ヤレヨイ ヤレヨイ! 326 00:32:25,864 --> 00:32:30,735 一つ お尋ね申します。 いとしき織姫 今いずこ。 327 00:32:30,735 --> 00:32:37,142 二世を誓った彦星殿が 妻を恋しと待つぞいや。 328 00:32:37,142 --> 00:32:41,813 天の川の両岸に 別れ別れの夫婦星。➡ 329 00:32:41,813 --> 00:32:48,686 彦星殿が織姫様を待っております。 待ちまする。 ヤレヨイ! 330 00:32:48,686 --> 00:32:51,823 (客)20両!? ええ。 いや お客様 これは➡ 331 00:32:51,823 --> 00:32:54,726 長崎から仕入れました 掘り出し物でございます。 332 00:32:54,726 --> 00:32:57,695 掘り出し物は分かったけど…。 333 00:32:57,695 --> 00:32:59,695 [ 回想 ] さあ 見てごらん。 はい。 334 00:33:01,833 --> 00:33:04,736 うわっ! 335 00:33:04,736 --> 00:33:10,842 ♬~ 336 00:33:10,842 --> 00:33:14,179 (平沢)この瓦版は➡ 337 00:33:14,179 --> 00:33:19,851 大川の川開きの花火を見るには どこが一番か その番付ですが➡ 338 00:33:19,851 --> 00:33:23,521 その隅に。 雙星彦馬は まだ➡ 339 00:33:23,521 --> 00:33:25,857 妻が生きていると 思っているのか➡ 340 00:33:25,857 --> 00:33:29,727 もしくは 何か別の思惑が? 341 00:33:29,727 --> 00:33:35,467 (寒三郎) 何なら 私が始末しましょうか? 342 00:33:35,467 --> 00:33:37,767 寒三郎か? 343 00:33:39,804 --> 00:33:42,104 そのかわり…。 344 00:33:48,813 --> 00:33:52,484 (千右衛門)先日の霊岸島の質疑は 乗り切れましたが➡ 345 00:33:52,484 --> 00:33:56,154 このままでは 公儀の目は 更に平戸へと向かいます。 346 00:33:56,154 --> 00:33:59,057 万が一 天竺丸が 見つかるような事になれば➡ 347 00:33:59,057 --> 00:34:02,026 お家は お取り潰しの憂き目に。 348 00:34:02,026 --> 00:34:08,166 もう 彦馬を待つだけの時は ないものと存じます。 349 00:34:08,166 --> 00:34:16,508 (静山)荘助 すぐに平戸に立ち帰り 船出の支度に取りかかれ。 350 00:34:16,508 --> 00:34:18,843 え… 彦馬さんは? 351 00:34:18,843 --> 00:34:29,187 天竺丸の船長は お前だ。 カピタンの紹介状を携えるのは➡ 352 00:34:29,187 --> 00:34:37,462 平戸の御船手方 江口清四郎。 それに従う家臣 20名。 353 00:34:37,462 --> 00:34:47,805 水主 人足を合わせれば 四十有余。 それらの命を お前に預ける。 354 00:34:47,805 --> 00:34:53,105 だけど…。 もはや 彦馬は待てぬ。 355 00:34:56,814 --> 00:35:02,487 荘助 話ってのは何だよ? えっ? 356 00:35:02,487 --> 00:35:09,160 ♬~(三味線) 357 00:35:09,160 --> 00:35:15,500 ♬~ 358 00:35:15,500 --> 00:35:18,836 浜路…。 359 00:35:18,836 --> 00:35:25,176 私は 御前に見限られたか。 そんな言い方 ないだろう。 360 00:35:25,176 --> 00:35:30,515 いつまでも 彦馬さんの都合に 振り回されたら…。 (客の笑い声) 361 00:35:30,515 --> 00:35:34,786 お家が立ち行かん事になるんだよ。 362 00:35:34,786 --> 00:35:37,121 (客の笑い声) 363 00:35:37,121 --> 00:35:40,792 俺だってね 船長 彦馬さんの天竺丸で➡ 364 00:35:40,792 --> 00:35:45,129 大海へ乗り出したかったんだよ。 365 00:35:45,129 --> 00:35:48,466 その事が楽しみだったんだよ。 366 00:35:48,466 --> 00:35:54,466 それが 女一人のために 叶わんというのが悔しいのよ。 367 00:35:56,808 --> 00:36:03,481 嫁御は 彦馬さんが江戸にいるのを 知っていながら戻らんのだ。 368 00:36:03,481 --> 00:36:08,353 だから 何だ? その気がないという事だ。 荘助! 369 00:36:08,353 --> 00:36:13,157 それよりは 長年の夢だった 海の向こうへ行く事だ。 370 00:36:13,157 --> 00:36:15,827 生きてるか死んでるか 分からん 嫁さんを待つ事はないよ。 371 00:36:15,827 --> 00:36:18,730 生きてる! 雁二郎は 死ぬ間際に➡ 372 00:36:18,730 --> 00:36:21,165 「海に乗り出してくれろ」と 言ったんじゃないのか!? 373 00:36:21,165 --> 00:36:23,101 その思いを 無駄にするっていうのか!? 374 00:36:23,101 --> 00:36:28,506 雁二郎は 「ご妻女と共に」と言ったんだ! 375 00:36:28,506 --> 00:36:31,409 ♬~ 376 00:36:31,409 --> 00:36:35,113 (浜路)ちょっと お客さん 大声は…。 377 00:36:35,113 --> 00:36:40,451 あ… 畜生。 378 00:36:40,451 --> 00:36:46,124 ♬~ 379 00:36:46,124 --> 00:36:48,059 ああ! 380 00:36:48,059 --> 00:36:50,461 忘れ物だよ。 381 00:36:50,461 --> 00:36:59,161 ♬~ 382 00:37:02,473 --> 00:37:06,144 ♬~(三味線) 383 00:37:06,144 --> 00:37:09,047 浜路のおばちゃん…。 384 00:37:09,047 --> 00:37:21,747 ♬~ 385 00:37:24,829 --> 00:37:27,829 (犬の遠ぼえ) 386 00:37:32,437 --> 00:37:34,772 (ため息) 387 00:37:34,772 --> 00:37:38,472 (風の音) 388 00:37:55,793 --> 00:37:59,493 (寒三郎)お前ごとき どうでもいいんだが…。 389 00:38:01,466 --> 00:38:06,766 お前を殺せば 松浦静山と やれるんでな。 390 00:38:15,813 --> 00:38:23,488 そ… その貝は? ああ。 あんたの嫁だった織江の物だよ。 391 00:38:23,488 --> 00:38:27,825 織江は どこだ? 織江は どこにいる? 392 00:38:27,825 --> 00:38:31,525 あ! ああ…。 393 00:38:33,431 --> 00:38:37,431 この前 冥土に送った。 394 00:38:40,772 --> 00:38:45,772 お前も 織江のそばに 送り届けてやる。 395 00:38:50,114 --> 00:38:53,414 (担ぎ棒の飛ぶ音) 396 00:38:56,988 --> 00:39:07,465 ♬~ 397 00:39:07,465 --> 00:39:10,368 この人に 手を出すな! 398 00:39:10,368 --> 00:39:12,368 織江! 399 00:39:14,338 --> 00:39:19,811 織江… 生きていやがったか! 400 00:39:19,811 --> 00:39:22,146 ここは離れて! いや 話が…。 401 00:39:22,146 --> 00:39:25,049 ♬~ 402 00:39:25,049 --> 00:39:27,018 早う! 403 00:39:27,018 --> 00:39:38,629 ♬~ 404 00:39:38,629 --> 00:39:41,098 織江…。 405 00:39:41,098 --> 00:39:44,001 ♬~ 406 00:39:44,001 --> 00:39:47,772 織江… 話が…。 407 00:39:47,772 --> 00:40:06,123 ♬~ 408 00:40:06,123 --> 00:40:09,823 織江…。 409 00:40:12,997 --> 00:40:17,735 織江は生きておりました。 410 00:40:17,735 --> 00:40:22,473 で? 取り逃がしました。 411 00:40:22,473 --> 00:40:27,812 何分 あの辺りの道を よ~く心得ているようで。 412 00:40:27,812 --> 00:40:36,487 それに… 川村様のお沙汰が 私を縛りました。 何? 413 00:40:36,487 --> 00:40:45,162 「織江は殺すな」。 その言葉が 私の手足を鈍らせたのですよ。 414 00:40:45,162 --> 00:40:48,065 命懸けで刃向かう相手を 生け捕りなど➡ 415 00:40:48,065 --> 00:40:52,503 無理なのですがね! 416 00:40:52,503 --> 00:41:00,203 それでも まだ 織江は殺すなと? お前は もう 織江には構うな。 417 00:41:02,179 --> 00:41:05,179 なるほど。 418 00:41:07,051 --> 00:41:12,523 ♬~ 419 00:41:12,523 --> 00:41:15,426 (たたく音) おりました! 420 00:41:15,426 --> 00:41:19,196 織江が生きておりました! 421 00:41:19,196 --> 00:41:25,196 おい! 織江が… 織江が生きておりました~! 422 00:41:36,480 --> 00:41:38,416 こちらの事を 書いてあるという事は➡ 423 00:41:38,416 --> 00:41:41,152 織江は あなたの事を 知っているという事だと。 424 00:41:41,152 --> 00:41:45,489 おばちゃん お久しぶり。 刺客じゃないの? 425 00:41:45,489 --> 00:41:50,361 (川村)織江の夫を亡き者に。 (浜路)むごいお人で ございます。 426 00:41:50,361 --> 00:41:52,363 (雅江)もし 私に何かあったら…。 427 00:41:52,363 --> 00:41:55,499 江戸を離れて それを 妻が どう思うか…。 428 00:41:55,499 --> 00:41:58,169 織江という名の女に 心当たりがあります。 429 00:41:58,169 --> 00:42:00,504 海のかなたへ連れていけ。 430 00:42:00,504 --> 00:42:04,375 つかず離れず 私の事を 見てくれていたんです。 431 00:42:04,375 --> 00:42:06,377 私だって…。 432 00:42:06,377 --> 00:42:15,853 ♬~ 433 00:42:15,853 --> 00:42:22,526 ♬「一途な想いを 繋ぎ止めるように」 434 00:42:22,526 --> 00:42:28,399 ♬「夜を忍んで 綴られるタペストリー」 435 00:42:28,399 --> 00:42:35,473 ♬「置き去りの約束 幻に消えてもなお」 436 00:42:35,473 --> 00:42:38,142 ♬「愛されたいと 願うことは」 437 00:42:38,142 --> 00:42:41,479 ♬「罪深いでしょうか」 438 00:42:41,479 --> 00:42:44,815 ♬「報われるものなら」 439 00:42:44,815 --> 00:42:48,152 ♬「いまこの痛みさえも」 440 00:42:48,152 --> 00:42:53,491 ♬「忘れることができる」 441 00:42:53,491 --> 00:43:00,164 ♬「どんな涙を 流すのでしょうか」 442 00:43:00,164 --> 00:43:06,837 ♬「どんな悲しみが 待っているでしょうか」 443 00:43:06,837 --> 00:43:13,511 ♬「無情にも深く 青い海は」 444 00:43:13,511 --> 00:43:18,182 ♬「美しくも 続いていく」 445 00:43:18,182 --> 00:43:23,054 ♬「どこまでも」 446 00:43:23,054 --> 00:43:26,354 ♬~