1 00:02:29,146 --> 00:02:49,166 ・~ 2 00:02:49,166 --> 00:03:09,186 ・~ 3 00:03:09,186 --> 00:03:18,195 ・~ 4 00:03:18,195 --> 00:03:20,197 (男)あ痛っ! (男)おう こりゃ どうも・ 5 00:03:20,197 --> 00:03:23,197 とんだ粗相をいたしやして どうも ご勘弁なすっって。 6 00:03:25,202 --> 00:03:27,137 (丑松)まあまあだな。 7 00:03:27,137 --> 00:03:47,157 ・~ 8 00:03:47,157 --> 00:04:01,171 ・~ 9 00:04:01,171 --> 00:04:04,174 (男)おっ すみませんな。 こらっ! 10 00:04:04,174 --> 00:04:07,177 おばあさん ちょっと 大丈夫かい どこも痛くねえか? 11 00:04:07,177 --> 00:04:09,177 ちょっと待て この野郎。 12 00:04:12,182 --> 00:04:16,186 ばあさん 財布 落としたぞ! 13 00:04:16,186 --> 00:04:21,191 (女)あら。 どうも ありがとうございます。 14 00:04:21,191 --> 00:04:24,191 お前は 年寄りの者に何てこと…。 15 00:04:33,137 --> 00:04:35,139 (万吉)ええい 丑松!・ 16 00:04:35,139 --> 00:04:40,144 おい また やりやがったな! ああ 親分 何だよ。 17 00:04:40,144 --> 00:04:43,144 ちょっと 親分 俺 ホント…。 (万吉)ええい やかましいな! 18 00:04:45,149 --> 00:04:49,153 ばあちゃん 見てたな 俺な。 俺 やってねえもんな。 19 00:04:49,153 --> 00:04:54,158 あの野郎が取ってったんだ! 俺 そんな 財布なんて…。 20 00:04:54,158 --> 00:05:02,166 (宗俊)丑の野郎が また捕まった ということになるってところだな。 21 00:05:02,166 --> 00:05:05,169 (直次郎)また銀…。 22 00:05:05,169 --> 00:05:11,175 まったく 丑のやつは まあ 伝馬町入りなんて。 23 00:05:11,175 --> 00:05:15,179 野郎が伝馬町にね・ 24 00:05:15,179 --> 00:05:19,183 何で入ったかと尋ねてると こう言ってるんじゃ。 25 00:05:19,183 --> 00:05:21,185 ええ どうだい? いや その・ 26 00:05:21,185 --> 00:05:26,190 噂だからね あんまり よく分かんねえんだけど・ 27 00:05:26,190 --> 00:05:30,127 ばあさんのをですよ やっちゃったらしいんですよ。 28 00:05:30,127 --> 00:05:33,130 ばばあのやった? ええ。 29 00:05:33,130 --> 00:05:35,132 丑が? ええ。 30 00:05:35,132 --> 00:05:38,135 へ~ 丑が ばばあの やりやがった。 31 00:05:38,135 --> 00:05:40,135 おっと こう いったれ。 32 00:05:42,139 --> 00:05:46,143 ちょっと… ちょっと 旦那 ちょっと待ってくださいよ。 33 00:05:46,143 --> 00:05:49,146 これ いっつも 俺 やられちゃうんだ これ。 34 00:05:49,146 --> 00:05:51,148 いや だから これでいいですよ これで。 35 00:05:51,148 --> 00:05:53,150 これにしときますよ。 これを待つわけにいかねえんだ。 36 00:05:53,150 --> 00:05:56,153 丑が 何で また ばばあのを やったんで? 37 00:05:56,153 --> 00:06:00,157 いや おかしいですね。 おかしいよな。 38 00:06:00,157 --> 00:06:02,159 おかしいのは お前じゃねえ どうする? 39 00:06:02,159 --> 00:06:06,163 ちょっと これ… ちょっと これ 1回だけ ちょっと。 40 00:06:06,163 --> 00:06:11,168 待ってくださいよ これ。 よし 幾ら出すんだ? 41 00:06:11,168 --> 00:06:14,171 俺 3両 出すぜ。 3両? バカヤロー。 42 00:06:14,171 --> 00:06:18,175 何が3両だ。 お前 こないだの 1分も返さないで お前。 43 00:06:18,175 --> 00:06:20,175 あれは あれですよ。 バカヤロー。 44 00:06:24,181 --> 00:06:28,118 あれ? 何か おかしいですね。 おかしかねえよ お前。 45 00:06:28,118 --> 00:06:30,120 どうしたんですか? 46 00:06:30,120 --> 00:06:33,123 (お滝)こんにちは。 おっ どうぞ どうぞ。 47 00:06:33,123 --> 00:06:36,126 あっ 旦那 じゃあ ちょっと失礼します。 48 00:06:36,126 --> 00:06:38,128 (お滝)いいの 直さんも いてちょうだい。 49 00:06:38,128 --> 00:06:40,130 いや 姉さんにはね 日頃 世話になってんだ。 50 00:06:40,130 --> 00:06:43,133 茶でも 入れさせていただきましょう。 51 00:06:43,133 --> 00:06:46,136 おう どうした? 52 00:06:46,136 --> 00:06:49,136 (お滝)あっ…。 あっ? 53 00:06:52,142 --> 00:06:58,148 言おう言おうと思ったんだけど なかなか言いだせなくって。 54 00:06:58,148 --> 00:07:00,148 言いだせねえ? 55 00:07:03,153 --> 00:07:08,158 な… 直 おい あの 茶をな…。 ちょっと 何 勘違いしてんのよ。 56 00:07:08,158 --> 00:07:11,161 えっ? 言いだせねえって どういう…。 57 00:07:11,161 --> 00:07:14,164 約束したの。 58 00:07:14,164 --> 00:07:19,169 約束? 誰…。 59 00:07:19,169 --> 00:07:23,173 お前 好きな男でも できたのか? 丑さんのこと。 60 00:07:23,173 --> 00:07:29,112 丑と? 丑と お前…。 これなんだけど。 61 00:07:29,112 --> 00:07:36,119 何だ これ。 えっ? 「よね」 62 00:07:36,119 --> 00:07:40,123 丑さんの おふくろさん。 63 00:07:40,123 --> 00:07:42,125 丑に おふくろが? 64 00:07:42,125 --> 00:07:45,128 (お滝)私も 聞いたとき びっくりしたんだよ。 65 00:07:45,128 --> 00:07:50,133 何でもね 常陸の大洗村ってとこに いなさるそうなんだけど。・ 66 00:07:50,133 --> 00:07:54,137 ほら 丑さん 字が読めないから 私に これ 読んでくれって。・ 67 00:07:54,137 --> 00:07:57,140 で この おっかさんも 字が書けないらしいんだよ。 68 00:07:57,140 --> 00:07:59,142 じゃ これ 誰が…。 69 00:07:59,142 --> 00:08:02,145 (お滝)お寺の和尚さんが 書いたんだって。 70 00:08:02,145 --> 00:08:04,147 和尚さんが。 71 00:08:04,147 --> 00:08:08,151 しかし あの野郎 お前 おふくろが いるってこと・ 72 00:08:08,151 --> 00:08:11,154 何で 今まで黙ってやがったんだ あいつは。 73 00:08:11,154 --> 00:08:13,156 (お滝)丑さん 言いづらかったんだろ。・ 74 00:08:13,156 --> 00:08:15,158 だって 私たち みんな ほら その・ 75 00:08:15,158 --> 00:08:20,163 おふくろさんなんて いやしないもんね… ねっ。・ 76 00:08:20,163 --> 00:08:24,167 丑さんだって 気 使ったんだよ。 77 00:08:24,167 --> 00:08:29,106 旦那 ちょっと それ 読んで聞かしてくださいよ。 78 00:08:29,106 --> 00:08:34,106 ねっ さわりだけで結構ですから。 ねっ。 79 00:08:38,115 --> 00:08:43,120 何で黙ってたんだ あいつ。 80 00:08:43,120 --> 00:08:47,124 「一筆 示しまいらせ候・ 81 00:08:47,124 --> 00:08:53,130 丑や おっ母は この便りを お寺の和尚さまに お頼みして・ 82 00:08:53,130 --> 00:08:56,133 書いてもらっているだ・ 83 00:08:56,133 --> 00:09:01,138 大洗いの浜は おめえが 江戸に たったときのまんま・ 84 00:09:01,138 --> 00:09:03,140 ちっとも変わってねえ・ 85 00:09:03,140 --> 00:09:08,145 おっ母も元気で 変わりなく暮らしている・ 86 00:09:08,145 --> 00:09:17,154 おめえさま 腹下しの薬 ちゃんと飲んでるかの・ 87 00:09:17,154 --> 00:09:22,159 毎月 送ってくれる 小遣いは 大切にしまって・ 88 00:09:22,159 --> 00:09:27,097 もう十両も たまっているだ」 89 00:09:27,097 --> 00:09:34,104 10両も仕送りしてやがったのか。 あの野郎は。 90 00:09:34,104 --> 00:09:38,108 「おまえが嫁をもらうときに 使えばと思って・ 91 00:09:38,108 --> 00:09:42,112 大事にしまってある・ 92 00:09:42,112 --> 00:09:45,115 丑や 聞けば おまえは・ 93 00:09:45,115 --> 00:09:50,120 このたび 大そうな御出世とのこと・ 94 00:09:50,120 --> 00:09:53,123 おっ母は うれしくて うれしくて・ 95 00:09:53,123 --> 00:09:57,127 まるで夢を見ているようだ・ 96 00:09:57,127 --> 00:10:07,137 ついては おまえの出世をされた 立派な姿 一目なり見たく・ 97 00:10:07,137 --> 00:10:11,141 来月 五日に 江戸に行くことに決めただ・ 98 00:10:11,141 --> 00:10:18,148 迎えに来てくれ よねより 丑松殿」 99 00:10:18,148 --> 00:10:21,151 チッ バカ野郎 けっ・ 100 00:10:21,151 --> 00:10:25,155 出世したも何も てめえは 伝馬町の ろうの中じゃねえか。 101 00:10:25,155 --> 00:10:28,091 何だって そんなことを 抜かしやがったんだ あのバカは。 102 00:10:28,091 --> 00:10:30,093 それなんですよ 旦那。 103 00:10:30,093 --> 00:10:33,096 今年の お花見のときに ほら 仮装行列があったでしょ。 104 00:10:33,096 --> 00:10:37,100 おう 丑が侍になった? そう その侍姿の丑さんがね・ 105 00:10:37,100 --> 00:10:41,104 ちょうど 江戸見物に来ていた 隣村の人たちに・ 106 00:10:41,104 --> 00:10:43,106 会っちゃったらしいの。 うん。 107 00:10:43,106 --> 00:10:45,108 それで まあ よしゃあいいのに・ 108 00:10:45,108 --> 00:10:49,112 中間奉公していた お旗本屋敷の お姫さまに見初められて・ 109 00:10:49,112 --> 00:10:53,116 それで お侍に出世したって 言っちゃったらしいのよ。 110 00:10:53,116 --> 00:10:56,119 バカだね あいつは。 あきれ返って ものが言えねえな。 111 00:10:56,119 --> 00:11:00,123 で その隣村の人たちから おふくろさんの耳に入って・ 112 00:11:00,123 --> 00:11:03,123 それで この手紙が届いたってわけ。 113 00:11:06,129 --> 00:11:08,129 (お滝)ハア どうする? 114 00:11:21,144 --> 00:11:26,149 よう 今日は幾日だ? 2日。 115 00:11:26,149 --> 00:11:31,087 2日って 5日までに あと3日しかねえじゃない。 116 00:11:31,087 --> 00:11:34,090 けっ ったく バカだな。 117 00:11:34,090 --> 00:11:38,094 世話 焼かせやがって ホントに あのバカは。 118 00:11:38,094 --> 00:11:41,097 まあ 旦那 これは あれですね・ 119 00:11:41,097 --> 00:11:44,100 本当のことを言うしか しょうがありませんね。 120 00:11:44,100 --> 00:11:47,103 そんなこと言えるか! いや だって・ 121 00:11:47,103 --> 00:11:49,105 そんなこと言ったって無理ですよ。 うるせえ! 122 00:11:49,105 --> 00:11:52,108 せっかく 夢を持って おふくろ やって来るんだ。 123 00:11:52,108 --> 00:11:56,112 そんなこと言えるけ バカヤロー。 いや だってね 5日でしょ。 124 00:11:56,112 --> 00:11:59,112 これ 絶対 間に合いませんよ これ。 125 00:12:12,128 --> 00:12:17,133 なあ 俺 どうしても ろう抜けしてえんだよ。 126 00:12:17,133 --> 00:12:21,137 相談 乗っかってくれねえか? 頼む。 よう。 127 00:12:21,137 --> 00:12:24,140 (囚人)うるせえ! ふざけたこと言いやがると・ 128 00:12:24,140 --> 00:12:26,140 絞め殺すぞ! 129 00:12:35,151 --> 00:12:42,158 何とか入れねえもんですかねえ。 130 00:12:42,158 --> 00:12:47,163 (遠山)入れるさ。 入れますか? 131 00:12:47,163 --> 00:12:49,163 出るのは難しいがな。 132 00:12:53,169 --> 00:13:00,176 何とか 1日だけでも出してくれりゃ・ 133 00:13:00,176 --> 00:13:04,180 丑が あの へえ…・ 134 00:13:04,180 --> 00:13:11,187 あっしんとこの丑松のおふくろが 野郎に会いにくるもんですからね。 135 00:13:11,187 --> 00:13:14,190 何とか会わしてやりてえと思って。 136 00:13:14,190 --> 00:13:19,190 宗俊 お前 医者に心当たりはねえか? 137 00:13:23,199 --> 00:13:26,199 あいよ。 (男)あっ こりゃ どうも。 138 00:13:29,139 --> 00:13:34,144 伝馬町って所はな 毎日 本道の医者が2人・ 139 00:13:34,144 --> 00:13:39,149 1日置きに 外科の医者が1人 連中を診回ってるんだ。・ 140 00:13:39,149 --> 00:13:43,153 それが よく休みやがるんだよ。 141 00:13:43,153 --> 00:13:47,153 季節の変わり目か何ぞに はやり病でも起きてみねえな。 142 00:13:49,159 --> 00:13:51,161 (遠山)もしものとき いつでも飛んできてくれる・ 143 00:13:51,161 --> 00:13:53,161 医者が欲しいのさ。 144 00:14:00,170 --> 00:14:03,173 もしもってことが 起きますってえと? 145 00:14:03,173 --> 00:14:07,173 それは お前 病人は 養生小屋へ 治るまで入ってんのさ。 146 00:14:09,179 --> 00:14:13,183 おい 親父! いい天気だな おい! ハハハ。 147 00:14:13,183 --> 00:14:17,187 おい お前 成田屋の噂 聞いたかい? 148 00:14:17,187 --> 00:14:22,192 大したもんだな。 さすが 団十郎。 へえ? 149 00:14:22,192 --> 00:14:24,194 『熊谷陣屋』を質に入れて お前・ 150 00:14:24,194 --> 00:14:27,130 1, 000両の銭を借りたって いうじゃねえか。 151 00:14:27,130 --> 00:14:29,132 (久兵衛)いや その話なら 知っておりますとも。・ 152 00:14:29,132 --> 00:14:33,136 あれは もう 大した評判になった狂言でして・ 153 00:14:33,136 --> 00:14:36,139 まあ あれなら 1, 000両ぐらいは お貸ししても。 154 00:14:36,139 --> 00:14:42,145 うん あの大詰めのせりふなんざ 泣かせるな おい。 えっ? 155 00:14:42,145 --> 00:14:49,152 16年は一昔 ああ夢だなあ。 156 00:14:49,152 --> 00:14:54,157 (久兵衛)一枝を切らば 一指を ちょん。 157 00:14:54,157 --> 00:14:58,161 そこで 俺に いくら貸す? 158 00:14:58,161 --> 00:15:00,163 して その 質草は? 159 00:15:00,163 --> 00:15:04,167 俺の質草 聞いて驚くな。 (久兵衛)何と? 160 00:15:04,167 --> 00:15:09,172 「河内山 宗俊」の名前を入れたら いくらだ? 161 00:15:09,172 --> 00:15:12,175 そのお名前なら。 さあ。 162 00:15:12,175 --> 00:15:15,178 (宗俊・久兵衛)さあ さあ さあ さあ。 163 00:15:15,178 --> 00:15:20,183 久兵衛 返事は な… 何と? 164 00:15:20,183 --> 00:15:22,185 そのお名前なら…・ 165 00:15:22,185 --> 00:15:26,189 旦那 二度と使えませんよ? 使わねえよ。 166 00:15:26,189 --> 00:15:28,124 (久兵衛)絶対に? ああ。 167 00:15:28,124 --> 00:15:30,126 (久兵衛)本当に? 使わねえ。 168 00:15:30,126 --> 00:15:32,128 (久兵衛)大丈夫ですか? くでえな 俺も 練塀小路の…。 169 00:15:32,128 --> 00:15:38,134 ああ 言った 言った 言った。 旦那 やめときましょうよ もう。 170 00:15:38,134 --> 00:15:40,136 分かりました。 旦那! これだけ。 171 00:15:40,136 --> 00:15:43,139 よし 200両! (久兵衛)2両。 172 00:15:43,139 --> 00:15:45,139 20両。 (久兵衛)えっ? 173 00:15:52,148 --> 00:15:55,151 おお 直! 旦那! 174 00:15:55,151 --> 00:15:57,153 どうだった? おい。 ありやしたよ。 175 00:15:57,153 --> 00:15:59,155 小石川の 土屋 兵部さんの寮なんで。 176 00:15:59,155 --> 00:16:01,157 土屋 兵部? ええ。 旗本3, 000石・ 177 00:16:01,157 --> 00:16:04,160 西の丸 側御用人取次とか 棟りょうの源造が言ってやしたが。 178 00:16:04,160 --> 00:16:06,162 棟りょうの源造が そう言ったのか? 179 00:16:06,162 --> 00:16:09,165 その兵部っていうのがね 今 箱根の方へ保養へ出掛けてて・ 180 00:16:09,165 --> 00:16:12,168 4~5日 帰ってこねえって。 よし じゃあ そいつに決めたぞ。 181 00:16:12,168 --> 00:16:14,168 これ お滝に届けてくれ。 へい。 182 00:16:24,180 --> 00:16:29,119 旦那が この20両 姉さんに渡してくれって。 183 00:16:29,119 --> 00:16:31,121 ひい ふう みい よう いつ むう なな…。 184 00:16:31,121 --> 00:16:36,126 何してんですよ。 私はね ちゃんと 勘定しながら来たんですから。 185 00:16:36,126 --> 00:16:39,129 こういうことにはね 念を入れとかないと。・ 186 00:16:39,129 --> 00:16:41,131 はい ちょっと みんな ほらほら 日当が できたからさ・ 187 00:16:41,131 --> 00:16:44,134 しっかりやっとくれよ。 (男)任しとけ なあ みんな。 188 00:16:44,134 --> 00:16:46,136 ほら 立ってくれ 立ってくれ なっ。 189 00:16:46,136 --> 00:16:50,140 よし それじゃあな こんな物から ちょっと外してくれ。 190 00:16:50,140 --> 00:16:53,143 それから それ…。 191 00:16:53,143 --> 00:16:56,146 おいおいおい それは いいんだってよ。 192 00:16:56,146 --> 00:16:58,146 それは いいんだよ。 向こう やってくれ。 193 00:17:01,151 --> 00:17:03,153 大丈夫か? よし。 194 00:17:03,153 --> 00:17:06,156 (お滝)はい じゃあ ちょっと静かに 静かに。・ 195 00:17:06,156 --> 00:17:11,161 女は こっち。 男は 向こう。 ねっ はい 向こう 行っとくれ。・ 196 00:17:11,161 --> 00:17:15,165 それでね 女は ちょっと 向かい合わせになって座っとくれ。・ 197 00:17:15,165 --> 00:17:19,169 そうじゃない そうじゃない。 反対の向かい合わせ。・ 198 00:17:19,169 --> 00:17:23,173 違うんだね ちょっと… ちょっと あんた こっちこっち。 199 00:17:23,173 --> 00:17:26,176 さあ これからな 割り振り 決めっからな。 200 00:17:26,176 --> 00:17:29,112 (ざわめき) 何をやってんだ! 201 00:17:29,112 --> 00:17:31,114 今 直次郎さんが決めたから。 202 00:17:31,114 --> 00:17:36,119 ええっと 留さんはな… ええっとな あれだ 側用人。 203 00:17:36,119 --> 00:17:39,122 (男)ああ そば… あっ 大将 俺 こういうの大丈夫だから。 204 00:17:39,122 --> 00:17:41,124 おいおい 面白いこと 言い過ぎんだよ。 205 00:17:41,124 --> 00:17:44,127 側用人だよ。 お殿様の周りに いっつもいる ほら。 206 00:17:44,127 --> 00:17:48,131 あっ その そば屋か。 大丈夫だ。 後で ゆっくり説明すっからな。 207 00:17:48,131 --> 00:17:50,133 え~ それからね 熊さんはね・ 208 00:17:50,133 --> 00:17:52,135 あれ やろう 中間。 (男)中間? 209 00:17:52,135 --> 00:17:55,138 私が言うとおりに これ 言えなきゃ 駄目よ。 いい? 210 00:17:55,138 --> 00:17:57,140 はい じゃあね まず・ 211 00:17:57,140 --> 00:18:07,150 ご母堂さまには ごゆるりと おくつろぎくださりませ。 212 00:18:07,150 --> 00:18:10,153 (女たち)ごどぼうさまには…。 213 00:18:10,153 --> 00:18:14,157 違うね 「ごどぼう」じゃないの 「ご母堂」 はい。 214 00:18:14,157 --> 00:18:17,160 (女たち)ごろぼうさまには…。 215 00:18:17,160 --> 00:18:20,163 「ごろぼう」とか 「どろぼう」なんて・ 216 00:18:20,163 --> 00:18:22,165 あんた さっきから ちょっと もつれてるよ。 217 00:18:22,165 --> 00:18:25,168 (ざわめき) これが 一番 難しいんだよ! 218 00:18:25,168 --> 00:18:31,107 これでな 侍の格が分かるからよ。 真剣に見てろよ。 219 00:18:31,107 --> 00:18:36,112 こういうふうに 大小の刀の横に 扇子を置くな。 差しとくだろ。 220 00:18:36,112 --> 00:18:39,115 それで こういうふうに 背筋を ぴしっと立てて・ 221 00:18:39,115 --> 00:18:41,117 分かったな? よし。 222 00:18:41,117 --> 00:18:45,121 それで 右手でな こうやって す~っとな。 223 00:18:45,121 --> 00:18:49,125 (男)す~っと? すっと ひっくり返す。 224 00:18:49,125 --> 00:18:51,127 これも逆なんだよ ほら。 225 00:18:51,127 --> 00:18:53,129 ここで すっ! (男たち)すっ! 226 00:18:53,129 --> 00:18:58,134 (お千代)遅くなって ごめんね。 (お滝)あら お千代ちゃん。 227 00:18:58,134 --> 00:19:00,136 (お千代)ねえ 丑さんに おっかさん いて よかったわね。 228 00:19:00,136 --> 00:19:03,139 私 お姫さま役でしょ? (お滝)しっかり頼むよ。 229 00:19:03,139 --> 00:19:07,139 ねっ すごいの借りたんだから。 こっちで着替えて。 230 00:19:12,148 --> 00:19:15,151 どうでえ? (京六)旦那。 231 00:19:15,151 --> 00:19:19,155 景気は? まあまあですね。・ 232 00:19:19,155 --> 00:19:22,158 で これから 何をやりゃあいいんで? 233 00:19:22,158 --> 00:19:25,158 食って寝てりゃ いいんだよ。 234 00:19:29,098 --> 00:19:31,100 頼むぜ。 235 00:19:31,100 --> 00:19:36,105 ご母堂さま 丑之進さまの ご母堂さまは おられまするか? 236 00:19:36,105 --> 00:19:41,110 ご母堂さま 丑之進さまの ご母堂さまは おられまするか? 237 00:19:41,110 --> 00:19:45,114 ご母堂さま 丑之進さまの ご母堂さまは おられまするか? 238 00:19:45,114 --> 00:19:47,116 丑之進さまの ご母堂さまは…。 239 00:19:47,116 --> 00:19:51,120 (茂作)丑之進と言ってんのう。 丑のことかのう? 240 00:19:51,120 --> 00:19:53,122 (およね)ああ 丑のゴンボだって何だ? 241 00:19:53,122 --> 00:19:55,122 丑のゴンボ? 242 00:19:57,126 --> 00:20:02,131 もしや 大洗村の およねさまではござりませぬか? 243 00:20:02,131 --> 00:20:05,134 ああ そうだ。 丑のおふくろさまだ。 244 00:20:05,134 --> 00:20:08,137 そんで オラ 隣の茂作っちゅう者だがな。 245 00:20:08,137 --> 00:20:10,139 ああ これは これは ご母堂さま。 246 00:20:10,139 --> 00:20:15,144 片岡 直次郎 殿のご名代で お迎えに参上つかまつりました。 247 00:20:15,144 --> 00:20:17,144 (茂作)はは~。 248 00:20:22,151 --> 00:20:24,153 (小林)ああ 何だ? 249 00:20:24,153 --> 00:20:29,092 ええ あの 町医者の 長井 道庵と 申す者でございまする。 250 00:20:29,092 --> 00:20:33,096 東ろうへ ご案内を願いとうございます。 251 00:20:33,096 --> 00:20:36,099 丑松と申す とが人を・ 252 00:20:36,099 --> 00:20:39,102 一度 入牢前に 診察いたしましたところ・ 253 00:20:39,102 --> 00:20:43,106 ただの腹痛と見立てましたが・ 254 00:20:43,106 --> 00:20:47,110 蘭方の書物で よく調べましたるところ・ 255 00:20:47,110 --> 00:20:51,114 異国人が持ち込みました 恐ろしい はやり病。 256 00:20:51,114 --> 00:20:56,119 このままにいたしておりますると とが人 一同は 言うに及ばず・ 257 00:20:56,119 --> 00:21:01,124 お役人のお命も危ない ということにございまするから・ 258 00:21:01,124 --> 00:21:05,128 遠山 左衛門尉さまの お声掛かりにて・ 259 00:21:05,128 --> 00:21:07,130 参上したような次第でございます。 260 00:21:07,130 --> 00:21:10,133 (小林)それは大変だ。 では 早速 ろう奉行 石出 帯刀殿に…。 261 00:21:10,133 --> 00:21:12,135 これ。 262 00:21:12,135 --> 00:21:15,138 はっ。 (小林)んっ? 263 00:21:15,138 --> 00:21:17,138 おっ! 264 00:21:20,143 --> 00:21:22,143 し… 舌。 265 00:21:24,147 --> 00:21:28,084 駄目だ。 これは もはや 手遅れかも分かりませんぞ。 266 00:21:28,084 --> 00:21:30,084 (小林)えっ? 267 00:21:32,088 --> 00:21:52,108 ・~ 268 00:21:52,108 --> 00:22:02,118 ・~ 269 00:22:02,118 --> 00:22:04,118 (ろう番)お見回りだ! 270 00:22:06,122 --> 00:22:10,126 (小林)丑松! 丑松! へい。 271 00:22:10,126 --> 00:22:12,128 (小林)おい! みんな 丑松のそばから離れろ!・ 272 00:22:12,128 --> 00:22:16,128 早く離れろ! そいつは 恐ろしい はやり病にかかっとるんだ! 273 00:22:18,134 --> 00:22:20,134 (小林)出ませい! 274 00:22:22,138 --> 00:22:25,138 (囚人たちの悲鳴) 275 00:22:33,149 --> 00:22:37,153 おい! 早く運びだせ! 276 00:22:37,153 --> 00:22:57,173 ・~ 277 00:22:57,173 --> 00:23:02,178 ・~ 278 00:23:02,178 --> 00:23:04,180 誰だ! のぞいておるのは! 279 00:23:04,180 --> 00:23:06,182 本日より 丸1日・ 280 00:23:06,182 --> 00:23:10,186 この養生小屋に近づいたり のぞいたりした者の・ 281 00:23:10,186 --> 00:23:12,186 命の保証はせんぞ! 282 00:23:24,200 --> 00:23:26,200 (女)あ~! 283 00:23:47,156 --> 00:23:50,159 あの 丑は どこにおりますかのう? 284 00:23:50,159 --> 00:23:57,166 はっ 殿には ただいま お城の方に 上がっておられまするので・ 285 00:23:57,166 --> 00:24:00,169 ほどなく お戻りになられまする。 286 00:24:00,169 --> 00:24:03,169 ああ そうけえ そうけえ。 287 00:24:05,174 --> 00:24:07,174 ああ。 288 00:24:11,180 --> 00:24:29,180 ・~ 289 00:24:35,137 --> 00:24:39,137 (お滝)これ お茶を! (およね)あっ いやいや もうもう。 290 00:24:42,144 --> 00:24:49,144 では これより 姫君との ご対面を。 291 00:24:51,153 --> 00:24:53,153 では。 292 00:25:14,176 --> 00:25:17,179 (お滝)丹羽 五郎左衛門さま ご息女・ 293 00:25:17,179 --> 00:25:21,183 千代姫さまにござります。 294 00:25:21,183 --> 00:25:23,185 千代にござりまする。 295 00:25:23,185 --> 00:25:26,188 母上さまには お初に お目もじいたしまする。 296 00:25:26,188 --> 00:25:31,127 はいはい。 丑の おっ母でございますだ。 297 00:25:31,127 --> 00:25:36,132 (お千代)このたびは 縁ありまして 丑之進さまの元へ参りまする。 298 00:25:36,132 --> 00:25:41,137 ふつつか者にござりまするが よろしくお願い申し上げます。 299 00:25:41,137 --> 00:25:47,143 ほ~ まあ まあ ええ嫁じゃ。 300 00:25:47,143 --> 00:25:49,145 のう 茂作よ。 301 00:25:49,145 --> 00:25:52,145 丑の嫁には もったいねえな。 302 00:25:56,152 --> 00:25:58,152 やれや。 303 00:26:03,159 --> 00:26:06,162 (およね)ヘヘッ これはな・ 304 00:26:06,162 --> 00:26:14,170 丑が嫁をもらうときにと思うて ためた 10両じゃ。 305 00:26:14,170 --> 00:26:20,170 みんな 丑が オラの小遣えにと 送ってくれた金でごぜえますだ。 306 00:26:24,180 --> 00:26:27,180 丑 早くしろ! 丑! 307 00:26:30,119 --> 00:26:33,119 おい! 早くしろ。 308 00:26:38,127 --> 00:26:41,130 (平松)何 町医者が? (万吉)へい。 309 00:26:41,130 --> 00:26:44,133 何でも 北の遠山さまのお指図で・ 310 00:26:44,133 --> 00:26:47,136 急病人を診るとかで ごろう内へ入りやしたが・ 311 00:26:47,136 --> 00:26:50,139 あっしは どうも くせえと にらんでるんですがね。 312 00:26:50,139 --> 00:26:54,143 (平松)ほう 遠山がのう。 313 00:26:54,143 --> 00:26:58,147 (村上)もっと よく調べてみろ。 (万吉)へい。 314 00:26:58,147 --> 00:27:02,151 北町奉行 遠山の 失脚につながるかもしれん。 315 00:27:02,151 --> 00:27:07,151 南町の鳥井さまに 残らず報告した方がよいだろう。 316 00:27:09,158 --> 00:27:12,158 徹底的に洗ってみろ。 (万吉)へい。 317 00:27:14,163 --> 00:27:17,166 ・(小林)誰だ のぞいてるのは! (万吉)あっ こりゃ 旦那。 318 00:27:17,166 --> 00:27:21,170 (小林)本日より 丸1日 この養生小屋に近づいたり・ 319 00:27:21,170 --> 00:27:23,172 のぞいたりする者の命は 保証せんぞ! 320 00:27:23,172 --> 00:27:25,174 (万吉)へい。 それが ちょいとばかり 不審なことが・ 321 00:27:25,174 --> 00:27:27,109 ございますんで。 (小林)何じゃ? 322 00:27:27,109 --> 00:27:29,111 (万吉)ひょっとするってえと こん中にいるのは・ 323 00:27:29,111 --> 00:27:32,114 丑松の身代わりじゃねえかと。 (小林)バカなこと申すな! 324 00:27:32,114 --> 00:27:34,116 ちゃんと身共が立ち会って 見届けておる! 325 00:27:34,116 --> 00:27:36,118 それが 南の平松さまから・ 326 00:27:36,118 --> 00:27:38,120 よく調べるようにと 言われましたんで。 327 00:27:38,120 --> 00:27:41,123 今月中は 北の遠山さまのお係だ。・ 328 00:27:41,123 --> 00:27:44,126 中が見たければ 遠山さまのお許しを得てこい! 329 00:27:44,126 --> 00:27:46,128 へい。 どうも ごめんなすって。 330 00:27:46,128 --> 00:27:53,135 母上さまには ご機嫌うらやましく 丑之進 きょうかつしたく…。 331 00:27:53,135 --> 00:27:55,137 バカ! もう一遍 やってみろ! 332 00:27:55,137 --> 00:27:58,140 だって おなか すいて 何 言ってるか…。 333 00:27:58,140 --> 00:28:02,144 母上さまには ご機嫌うらやましく。 334 00:28:02,144 --> 00:28:05,147 うらやましくじゃない。 うる… うるわしく。 335 00:28:05,147 --> 00:28:09,151 うるわしく 丑之進 きょうかつ…。 336 00:28:09,151 --> 00:28:12,154 恐悦至極に存じ上げたてまつる。 337 00:28:12,154 --> 00:28:14,156 恐悦至極に存じ上げたてまつる。 338 00:28:14,156 --> 00:28:17,159 間違えるなよ。 うん。 339 00:28:17,159 --> 00:28:20,162 ハア 丑は遅いのう。 340 00:28:20,162 --> 00:28:22,162 はっ。 341 00:28:24,166 --> 00:28:27,102 程なく。 (およね)あっ? 342 00:28:27,102 --> 00:28:31,102 あっ 程なく 城中より。 343 00:28:33,108 --> 00:28:38,113 ひょっとしたら 丑のやつ こんなに遅いんじゃ・ 344 00:28:38,113 --> 00:28:45,120 もしかしたら 叱られとるのじゃねえかのう。・ 345 00:28:45,120 --> 00:28:50,125 お城でケンカしたとか 人の物を取ったとか。 346 00:28:50,125 --> 00:28:53,128 (お滝)いえいえ そのようなことは 決して。 347 00:28:53,128 --> 00:28:57,132 あの子は 昔から はあ もう・ 348 00:28:57,132 --> 00:29:03,138 人の物には手をかけるは ケンカっ早いは。 349 00:29:03,138 --> 00:29:08,143 なあ 茂作よ お前さまも よく殴られて。 350 00:29:08,143 --> 00:29:11,143 (笑い声) 351 00:29:18,153 --> 00:29:22,157 丑! うん。 352 00:29:22,157 --> 00:29:24,159 おかえり。 353 00:29:24,159 --> 00:29:29,098 お… おっ母… 母上さま! (およね)丑! 354 00:29:29,098 --> 00:29:34,103 まあまあ こんなに立派になって。 355 00:29:34,103 --> 00:29:39,108 丑 え~らく出世して たまげたな。 356 00:29:39,108 --> 00:29:43,112 そんな いい着物 高いからな。 357 00:29:43,112 --> 00:29:45,112 殿。 358 00:29:52,121 --> 00:29:58,127 手前 祐筆を務めまする 河内山… 之助めにござりまする。 359 00:29:58,127 --> 00:30:01,130 (久兵衛)手前 お側用人を務めまする・ 360 00:30:01,130 --> 00:30:05,134 質草 久兵衛門にございます。 361 00:30:05,134 --> 00:30:09,138 ご母堂さまには ご遠路のところ つつがなく ご到着。 362 00:30:09,138 --> 00:30:16,145 一同に成り代わり お喜び申し上げたてまつりまする。 363 00:30:16,145 --> 00:30:19,148 よっ。 これ。 364 00:30:19,148 --> 00:30:22,151 そんな挨拶があるか。 お前さまの嫁御に。 365 00:30:22,151 --> 00:30:28,090 殿 このたびは 千代姫さまとの ご婚儀・ 366 00:30:28,090 --> 00:30:33,095 誠に おめでとうござりまする。 367 00:30:33,095 --> 00:30:35,097 わが殿には このたび・ 368 00:30:35,097 --> 00:30:40,102 直参 3, 000石 丹羽 丑之進 直継と・ 369 00:30:40,102 --> 00:30:43,105 御名も 改められましてござりまする。 370 00:30:43,105 --> 00:30:52,114 おやまあ 丑… 丑之進。 371 00:30:52,114 --> 00:30:57,119 言いにくいのう。 フフフフフ。 372 00:30:57,119 --> 00:31:00,119 ああ 茂作 土産 出さんかい。 373 00:31:06,128 --> 00:31:09,131 (およね)ヘヘヘ ほれ 丑や。・ 374 00:31:09,131 --> 00:31:13,135 お前さまの好物の イワシの丸干しじゃ。・ 375 00:31:13,135 --> 00:31:16,138 アジの干物もあるぞ。・ 376 00:31:16,138 --> 00:31:20,142 皆さんに たんと食べてもらえ。 昆布も…。 377 00:31:20,142 --> 00:31:22,144 (くしゃみ) 378 00:31:22,144 --> 00:31:28,083 これは 過分なる お土産 ありがたく頂戴つかまつりまする。 379 00:31:28,083 --> 00:31:31,086 これ 膳を運べ! 380 00:31:31,086 --> 00:31:47,086 ・~ 381 00:31:52,107 --> 00:31:57,112 ・(歌声) 382 00:31:57,112 --> 00:32:17,132 ・~ 383 00:32:17,132 --> 00:32:31,146 ・~ 384 00:32:31,146 --> 00:32:38,146 (拍手) 385 00:32:42,157 --> 00:32:47,157 (およね)これ 行儀の悪い。 (茂作の笑い声) 386 00:32:52,167 --> 00:32:57,172 (およね)丑 こんな立派なお屋敷に住んで・ 387 00:32:57,172 --> 00:33:00,175 こんな美しい着物を着て・ 388 00:33:00,175 --> 00:33:05,180 殿様は こんな大層な ごちそう 食ってるのけ? 389 00:33:05,180 --> 00:33:07,182 うん。 390 00:33:07,182 --> 00:33:13,188 (およね)それにしちゃあ 丑 お前 ちょいと痩せたようじゃのう。 391 00:33:13,188 --> 00:33:16,191 いやいや そんなことは ござらん。 392 00:33:16,191 --> 00:33:19,194 のう お千代さまよ・ 393 00:33:19,194 --> 00:33:22,197 一遍 常陸の大洗へ 遊びに来なさるがええ。 394 00:33:22,197 --> 00:33:27,136 わしが 海から捕れたての 生きのいい魚を食わしてやるぞ。 395 00:33:27,136 --> 00:33:29,136 はい。 396 00:33:33,142 --> 00:33:38,147 これなるは ご母堂さま ご持参の御魚。 397 00:33:38,147 --> 00:33:44,153 皆の者 ありがたく食せ。 はっ。 398 00:33:44,153 --> 00:33:47,153 頂戴つかまつる。 399 00:33:49,158 --> 00:33:51,158 うまい。 400 00:33:54,163 --> 00:33:56,165 (男)うまい。 401 00:33:56,165 --> 00:33:59,168 (男)これは なかなか うまいでござるのう。 402 00:33:59,168 --> 00:34:02,171 (男)こいつは うめえでござるのう ご同役。 403 00:34:02,171 --> 00:34:05,174 (男)うん。 (およね)そんなにうめえけ。 404 00:34:05,174 --> 00:34:08,177 そうけ。 ヘヘヘヘヘヘヘ。 405 00:34:08,177 --> 00:34:12,181 こげな物が そげにうめえのかな? 406 00:34:12,181 --> 00:34:14,181 うまい。 (お千代)うん。 407 00:34:18,187 --> 00:34:23,192 丑松のお白州は 明朝 辰の上刻だそうでございます。 408 00:34:23,192 --> 00:34:28,130 (村上)吟味が済まぬ囚人を ろうから出したとあらば・ 409 00:34:28,130 --> 00:34:31,133 遠山の失脚は もう決まったも同じですな。 410 00:34:31,133 --> 00:34:37,139 よし その丑松という囚人 何としても こっちで押さえろ。 411 00:34:37,139 --> 00:34:40,139 遠山の鼻面に突き出してやる。 412 00:34:47,149 --> 00:35:04,149 (女)・「猪牙で行くのは深川通い」 413 00:35:09,171 --> 00:35:21,171 (女)・「上がる段ばしご アレワイサノサ いそいそと」 414 00:35:23,185 --> 00:35:30,125 (女)・「客の心は上の空」・ 415 00:35:30,125 --> 00:35:42,125 ・「飛んで行きたい アレワイサノサ 主のそば」 416 00:35:47,142 --> 00:35:50,145 みんなに こんなに やってもろうたんじゃ・ 417 00:35:50,145 --> 00:35:53,148 オラも 何か 一つ やらねばなんないな。・ 418 00:35:53,148 --> 00:35:57,148 ほれ 茂作 歌え! (茂作)よっしゃ~。 419 00:36:00,155 --> 00:36:05,160 (茂作)・「は~ ていや ていや ていや ていや」・ 420 00:36:05,160 --> 00:36:10,165 「いやさか れんれ 疲れちゃ どんどん」・ 421 00:36:10,165 --> 00:36:14,169 「ハ~ サイショネ」 422 00:36:14,169 --> 00:36:29,117 (およね)・「磯で名所は 大洗さまよ」 423 00:36:29,117 --> 00:36:34,122 (茂作)・「ハ~ サイショネ」 424 00:36:34,122 --> 00:36:43,131 (およね)・「松が見えます ほのぼのと」 425 00:36:43,131 --> 00:36:47,135 ・「お~や 松がね」 426 00:36:47,135 --> 00:37:00,135 ・「見えます ソ~ ほのぼのと」 427 00:37:10,158 --> 00:37:12,160 おっ母。 428 00:37:12,160 --> 00:37:16,164 どうした おっ母! なあ。 429 00:37:16,164 --> 00:37:20,164 お前 今 何て言った? 430 00:37:30,112 --> 00:37:34,116 ご母堂さまには お疲れの出た ご様子。 431 00:37:34,116 --> 00:37:37,116 まず ご寝所へ ご案内申し上げる。 432 00:38:00,142 --> 00:38:06,142 おっ母 こんなうれしいことはねえ。 433 00:38:09,151 --> 00:38:13,151 やっぱり出てきてよかった。 434 00:38:16,158 --> 00:38:19,158 俺 あしたな…。 435 00:38:21,163 --> 00:38:27,102 お前が出世したこと ばっかりじゃねえ。 436 00:38:27,102 --> 00:38:35,110 お前の周りにゃ み~んな ええ人ばっかりで・ 437 00:38:35,110 --> 00:38:39,114 オラ これで いつ死んでも…。 438 00:38:39,114 --> 00:38:47,122 俺 あした おっ母 送っていきてえんだけどよ。 439 00:38:47,122 --> 00:38:52,127 うん 送ってくれんでもええ。 440 00:38:52,127 --> 00:38:57,127 お勤めだけは きちんと。 441 00:39:01,136 --> 00:39:08,143 (およね)丑や お上に盾突いちゃいけねえよ。・ 442 00:39:08,143 --> 00:39:16,151 分かったな? 人様に嫌われねえように。・ 443 00:39:16,151 --> 00:39:19,151 ええな? 丑や。 444 00:39:26,161 --> 00:39:36,104 何から何まで こんなにまでして 喜ばしてくれねえでもええに。 445 00:39:36,104 --> 00:39:44,112 お前の顔さえ見れば。 おっ母。 446 00:39:44,112 --> 00:39:47,112 こっちさ来るか? 447 00:39:52,120 --> 00:39:57,125 おっ母よう。 448 00:39:57,125 --> 00:40:02,130 (泣き声) 449 00:40:02,130 --> 00:40:04,130 よく来たな。 450 00:40:12,140 --> 00:40:17,145 ・(およねの子守歌) 451 00:40:17,145 --> 00:40:37,098 ・~ 452 00:40:37,098 --> 00:40:57,118 ・~ 453 00:40:57,118 --> 00:41:17,138 ・~ 454 00:41:17,138 --> 00:41:37,092 ・~ 455 00:41:37,092 --> 00:41:53,108 ・~ 456 00:41:53,108 --> 00:41:55,108 元気でな。 457 00:42:02,117 --> 00:42:04,117 できたか? へい。 458 00:42:07,122 --> 00:42:10,125 そこへ入れろ。 へい。 459 00:42:10,125 --> 00:42:13,128 明け六つの鐘が 鳴り終わるまでに・ 460 00:42:13,128 --> 00:42:17,128 丑の野郎を伝馬町へ戻さなきゃ 遠山さまに顔が立たん。 461 00:42:28,143 --> 00:42:31,146 手に余れば斬り捨てても構わん。 462 00:42:31,146 --> 00:42:35,146 遠山の鼻を明かすんだ。 (万吉)へい。 463 00:42:40,155 --> 00:43:00,175 ・~ 464 00:43:00,175 --> 00:43:02,177 ・~ 465 00:43:02,177 --> 00:43:05,180 (悲鳴) 466 00:43:05,180 --> 00:43:09,184 何じゃこりゃ! あ痛っ! 痛て チクショー! 467 00:43:09,184 --> 00:43:11,184 何をするか! 468 00:43:22,197 --> 00:43:24,199 (万吉)おい 待て待て 斬るんじゃねえ!・ 469 00:43:24,199 --> 00:43:27,135 いいかげんにするんだい! 470 00:43:27,135 --> 00:43:30,138 やい 丑松! 今度は ただじゃ済まねえぞ! 471 00:43:30,138 --> 00:43:32,140 ろう破りは獄門だい! 俺は丑松なんかじゃ…。 472 00:43:32,140 --> 00:43:35,140 やかましい! あ~! 473 00:43:44,152 --> 00:43:48,152 町医者 長井 道庵 神妙に致せ! 474 00:44:06,174 --> 00:44:10,178 恐れ入りましてございます。 475 00:44:10,178 --> 00:44:13,178 よし 立て! うわっ! 476 00:44:30,131 --> 00:44:33,134 (鐘の音) あっ 旦那。 477 00:44:33,134 --> 00:44:39,140 今の鐘が鳴り納めか。 ハア 間に合った。 478 00:44:39,140 --> 00:44:42,143 旦那。 479 00:44:42,143 --> 00:44:44,143 よかったな。 480 00:44:47,148 --> 00:44:49,148 後のことは心配するな。 481 00:44:54,155 --> 00:44:58,159 (およね)河内 山之助さまは? 482 00:44:58,159 --> 00:45:03,164 はっ 程なく お帰りになられると存じますが。 483 00:45:03,164 --> 00:45:07,164 はっ お帰りになられました。 484 00:45:10,171 --> 00:45:16,171 河内 山之助さま 色々 お世話になりまして。 485 00:45:18,179 --> 00:45:23,184 これなる品は わが殿より ご母堂さまへの御土産・ 486 00:45:23,184 --> 00:45:27,121 何とぞ お持ち帰りくださりまするように。 487 00:45:27,121 --> 00:45:33,127 (遠山)丑松 その方の無実 調べによって明白である。・ 488 00:45:33,127 --> 00:45:39,133 されど その方 平素の行状 必ずしも芳しからず・ 489 00:45:39,133 --> 00:45:44,138 本来ならば きっと 叱り置くところなれど・ 490 00:45:44,138 --> 00:45:47,138 あれなる老婆の申し立てにより。 491 00:45:50,144 --> 00:45:52,146 ばあちゃん。 492 00:45:52,146 --> 00:45:59,153 丑松 一切は判明。 よって 直ちに放免してつかわす。 493 00:45:59,153 --> 00:46:03,157 以後 きっと 身を慎めよ。 ははっ。 494 00:46:03,157 --> 00:46:09,163 (遠山)丑松 早く参れ。 今なら間に合うぞ。・ 495 00:46:09,163 --> 00:46:12,166 元気な顔で おふくろさまを見送ってやれよ。 496 00:46:12,166 --> 00:46:14,166 はい。 497 00:46:16,170 --> 00:46:20,170 (遠山)ああ お前たちの旦那に よろしく言ってくれ。 498 00:46:22,176 --> 00:46:25,179 (お滝)お気を付けて。 お達者で。 499 00:46:25,179 --> 00:46:27,179 (茂作)どうも~! 500 00:46:32,120 --> 00:46:36,120 (茂作)ばあさん よかったな。 (およね)ああ。 501 00:46:46,134 --> 00:46:49,137 もう少し いればいいのにね。 502 00:46:49,137 --> 00:46:53,137 ああ。 丑にも 見送りさしてあげたかったな。 503 00:46:57,145 --> 00:47:00,148 あっ。 504 00:47:00,148 --> 00:47:04,152 おっ 丑! 今なら間に合うぞ。 505 00:47:04,152 --> 00:47:07,152 早く行け ほら。 506 00:47:14,162 --> 00:47:16,162 おっ母。 507 00:47:18,166 --> 00:47:21,166 おっ母 長生きしてくれよな! 508 00:47:32,113 --> 00:47:37,118 おお こっちだ! 達者でいてくれよ! おっ母! 509 00:47:37,118 --> 00:47:52,133 ・~ 510 00:47:52,133 --> 00:47:54,135 おっ母。 511 00:47:54,135 --> 00:48:14,155 ・~ 512 00:48:14,155 --> 00:48:23,155 ・~ 513 00:48:27,101 --> 00:48:31,105 <八百八町の米びつが 空になった> 514 00:48:31,105 --> 00:48:35,109 <泥棒も夜鷹も おかゆ すすって 青息吐息> 515 00:48:35,109 --> 00:48:37,111 <江戸中の腹すかしのために・ 516 00:48:37,111 --> 00:48:40,114 胸をたたいて 河内山が乗り出した> 517 00:48:40,114 --> 00:48:44,118 <金子市と仕組んだ その作戦は> 518 00:48:44,118 --> 00:48:48,118 <次回 『痛快! 河内山宗俊』に ご期待ください> 519 00:49:34,268 --> 00:49:35,136 520 00:49:35,136 --> 00:49:38,139 (小林)皆さん お元気ですか 小林綾子です 521 00:49:38,139 --> 00:49:44,145 日本には 古くから 神社仏閣に伝わる行事や飾り物 522 00:49:44,145 --> 00:49:49,150 季節によって味わう旬な食べ物や その土地に伝わる風習など 523 00:49:49,150 --> 00:49:55,156 幸運を呼び込むために縁起を担ぐ さまざまな物や行いがあります 524 00:49:55,156 --> 00:50:00,161 皆さんの周りにも きっとある 幸運を呼ぶ縁起物 525 00:50:00,161 --> 00:50:04,165 この番組では そんな縁起物を ご紹介していきます 526 00:50:04,165 --> 00:50:07,165 さて 今日の縁起物は? 527 00:50:19,180 --> 00:50:22,183 突然ですが クイズです 528 00:50:22,183 --> 00:50:26,187 江戸時代 異国の動物たちが 日本にやって来ました 529 00:50:26,187 --> 00:50:31,192 そんな中 特に人気となった 2大スターは何でしょうか? 530 00:50:31,192 --> 00:50:33,194 ひとつは 象 531 00:50:33,194 --> 00:50:35,194 もうひとつは… 532 00:50:37,131 --> 00:50:40,134 ちょっと意外でした? 533 00:50:40,134 --> 00:50:43,137 らくだが 江戸で 見せ物に掛けられると・ 534 00:50:43,137 --> 00:50:47,141 大ブームとなり たくさんの人が押し寄せました 535 00:50:47,141 --> 00:50:52,146 これほど人気になった理由は 物珍しさだけでなく・ 536 00:50:52,146 --> 00:50:57,151 らくだには たくさんのご利益が あると信じられていたからです 537 00:50:57,151 --> 00:51:03,157 ひとつ らくだの絵を貼っておくと 疱瘡・はしか除けになる 538 00:51:03,157 --> 00:51:08,162 2つ らくだの尿は 救命の霊薬となる 539 00:51:08,162 --> 00:51:14,168 3つ 雷をも避ける …と すごいご利益ですよね 540 00:51:14,168 --> 00:51:20,168 今度 動物園に行ったときは 是非 らくだに注目してみましょう 541 00:51:25,179 --> 00:51:27,181 突然ですが 皆さん 542 00:51:27,181 --> 00:51:31,185 引っ越しのとき 食べる物といば何でしょうか? 543 00:51:31,185 --> 00:51:36,123 そう! 引っ越し蕎麦ですよね でも 一体 なんで・ 544 00:51:36,123 --> 00:51:40,127 引っ越しのときには お蕎麦なんでしょうか 545 00:51:40,127 --> 00:51:44,131 江戸時代 中ごろに 江戸を中心に行われていた・ 546 00:51:44,131 --> 00:51:46,133 引っ越しの挨拶品として・ 547 00:51:46,133 --> 00:51:49,136 蕎麦や 蕎麦切手という商品券を・ 548 00:51:49,136 --> 00:51:54,141 向こう三軒両隣に配っていた 風習が始まりといわれています 549 00:51:54,141 --> 00:51:59,146 由来は 「おそばに越してきた」の シャレからだそうで・ 550 00:51:59,146 --> 00:52:04,151 「おそばに末長く」 「細く長くおつきあいを」という・ 551 00:52:04,151 --> 00:52:06,153 気持ちが込められているそうです 552 00:52:06,153 --> 00:52:09,156 また 年越し蕎麦も同様に・ 553 00:52:09,156 --> 00:52:12,159 「お蕎麦のように 細く長く過ごせる」 554 00:52:12,159 --> 00:52:17,164 お蕎麦は切れやすいため 今年の 苦労や不運をきれいに切り捨てて 555 00:52:17,164 --> 00:52:20,167 新しい年を迎えるため …だそうです 556 00:52:20,167 --> 00:52:23,170 そばにいるのが 難しいご時世ですが 557 00:52:23,170 --> 00:52:28,170 お蕎麦で 気持ちを 伝えられたらいいですよね 558 00:52:34,115 --> 00:52:37,118 最近 よくエコバッグが 使われるようになりましたよね 559 00:52:37,118 --> 00:52:40,121 皆さんは どんな物をお使いですか 560 00:52:40,121 --> 00:52:44,125 じゃん! こちらなんてオススメですよ! 561 00:52:44,125 --> 00:52:48,129 日本の伝統的な エコバッグと言える風呂敷 562 00:52:48,129 --> 00:52:50,131 「風呂敷」と いわれるようになったのは・ 563 00:52:50,131 --> 00:52:54,135 お風呂屋で 自分の服を包むために 用いられていたからだそうで 564 00:52:54,135 --> 00:52:58,139 その名のとおり お風呂で 使っていたからなんですね 565 00:52:58,139 --> 00:53:04,145 また 風呂敷の代表的な柄・蔦が 絡み広がっている唐草模様は・ 566 00:53:04,145 --> 00:53:07,148 実は 縁起がいい柄なんです 567 00:53:07,148 --> 00:53:11,152 蔦は 生命力が強く 四方八方 どこまでも伸びるため・ 568 00:53:11,152 --> 00:53:16,157 長寿繁栄を象徴する模様として 愛されてきました 569 00:53:16,157 --> 00:53:19,160 いろいろな結び方ができて とっても便利な風呂敷 570 00:53:19,160 --> 00:53:23,160 皆さんもエコバッグ代わりに いかがですか 571 00:53:28,169 --> 00:53:32,173 どこか 民族的な感じがする 木の葉猿 572 00:53:32,173 --> 00:53:38,112 名前は 木葉という地名から 来ているそうですが… 573 00:53:38,112 --> 00:53:42,116 言い伝えでは およそ1300年前 574 00:53:42,116 --> 00:53:45,119 都から逃げ落ちてきた人たちが 神を祀るため・ 575 00:53:45,119 --> 00:53:49,123 木葉山の赤土で 祭礼の道具を作り・ 576 00:53:49,123 --> 00:53:52,126 余った土を捨てたところ それが猿になり・ 577 00:53:52,126 --> 00:53:56,130 「木葉の土で 猿を作れば 幸あらん」と・ 578 00:53:56,130 --> 00:53:58,132 お告げを残したそうです 579 00:53:58,132 --> 00:54:00,134 そこで 人々は・ 580 00:54:00,134 --> 00:54:04,138 猿の人形を作って 神さまにお供えしたところ・ 581 00:54:04,138 --> 00:54:08,142 災難から逃れ 無事に過ごすことが できたといわれています 582 00:54:08,142 --> 00:54:14,148 以来 悪病・災難除け 夫婦和合・子孫繁栄の・ 583 00:54:14,148 --> 00:54:16,148 守り神と されるようになったそうです 584 00:54:22,156 --> 00:54:27,156 獅子が刀をくわえ なんとも勇ましい加賀獅子頭 585 00:54:29,163 --> 00:54:35,102 天正11年 初代藩主・前田利家が 金沢城に入府の際・ 586 00:54:35,102 --> 00:54:39,106 お祝いの獅子舞が盛大に 行われたのが ゆえんとなり・ 587 00:54:39,106 --> 00:54:43,110 その豪華さは 天下随一となりました 588 00:54:43,110 --> 00:54:48,115 それから 祭礼などで 各町村が 競って獅子舞を演ずる風習は・ 589 00:54:48,115 --> 00:54:51,118 加賀名物の代表といわれています 590 00:54:51,118 --> 00:54:56,123 その勇ましい姿から 男の子の成長祈願や・ 591 00:54:56,123 --> 00:55:03,130 還暦の魔除け・厄払い・立身出世の 象徴として愛されてきました 592 00:55:03,130 --> 00:55:08,130 刀をくわえた獅子頭 勇ましくて格好いいですよね 593 00:55:14,141 --> 00:55:20,147 そっと息を吹き込むと 軽やかな音が鳴るビードロ 594 00:55:20,147 --> 00:55:23,150 ビードロは ガラスの弾力性を利用した・ 595 00:55:23,150 --> 00:55:26,153 底の部分が とても薄いガラスのおもちゃで 596 00:55:26,153 --> 00:55:28,155 息を軽く吹き込むと… 597 00:55:28,155 --> 00:55:31,158 (ビードロの音) …という音がします 598 00:55:31,158 --> 00:55:34,094 ちなみに 昔は 子供のおもちゃではなく・ 599 00:55:34,094 --> 00:55:39,099 厄落としの意味を込めて お正月に吹かれていたそうです 600 00:55:39,099 --> 00:55:43,103 おもちゃのビードロ細工は 古くから人気があったそうですが 601 00:55:43,103 --> 00:55:46,106 ビードロが作ることが できる職人が少なかったため・ 602 00:55:46,106 --> 00:55:49,109 貴重品とされていました 603 00:55:49,109 --> 00:55:52,112 喜多川歌麿が 「ビードロを吹く女」を描くほど・ 604 00:55:52,112 --> 00:55:54,114 人気があったみたいですね 605 00:55:54,114 --> 00:55:56,114 (ビードロの音) 606 00:56:01,121 --> 00:56:06,126 時代劇などで 出かける際に 登場する火打石 607 00:56:06,126 --> 00:56:10,130 江戸時代には 欠かせないものだったようですが 608 00:56:10,130 --> 00:56:16,136 その歴史は古く 『日本書紀』の ヤマトタケルの神話に登場します 609 00:56:16,136 --> 00:56:20,140 平安時代には まだ庶民の 手には届かない貴重品でしたが・ 610 00:56:20,140 --> 00:56:24,144 江戸時代になると 広く庶民にも普及し・ 611 00:56:24,144 --> 00:56:29,149 かまどや灯明・煙草などの火に 使われるようになりました 612 00:56:29,149 --> 00:56:32,152 また 時代劇などで 出かける際に 613 00:56:32,152 --> 00:56:35,089 「お前さん 気をつけて」 (火打石の音) 614 00:56:35,089 --> 00:56:38,092 …と 火打石を使用しますよね 615 00:56:38,092 --> 00:56:41,095 これは 「切り火」といわれ・ 616 00:56:41,095 --> 00:56:46,100 厄除け・清め・邪鬼を払う 日本古来の風習です 617 00:56:46,100 --> 00:56:49,103 『銭形平次』でも登場しますよね 618 00:56:49,103 --> 00:56:53,107 そもそも火は 古くから 神聖なもの・清浄なものとされ・ 619 00:56:53,107 --> 00:56:58,112 邪鬼など悪いものは火を嫌うと 考えられていたそうです 620 00:56:58,112 --> 00:57:01,115 ここ一番の大事な時や 試験の時など・ 621 00:57:01,115 --> 00:57:04,115 切り火で 清めてみてはいかがでしょう? 622 00:57:10,124 --> 00:57:12,126 掃除には欠かせない ほうき 623 00:57:12,126 --> 00:57:16,126 しかし 昔は掃除をする道具では なかったそうです 624 00:57:26,140 --> 00:57:31,145 また ほうきには 「箒神」という神さまが宿るとされ 625 00:57:31,145 --> 00:57:35,082 妊婦の足もとに逆さまに立てたり おなかをなでると・ 626 00:57:35,082 --> 00:57:37,084 安産になるといわれています 627 00:57:37,084 --> 00:57:39,086 ほうきが掃除道具として・ 628 00:57:39,086 --> 00:57:42,089 使われるようになったのは 平安時代 629 00:57:42,089 --> 00:57:46,093 年神さまを迎えるため 宮中で年末に行われる・ 630 00:57:46,093 --> 00:57:50,097 すす払いの道具として 使われるようになりました 631 00:57:50,097 --> 00:57:55,102 その後 仏教では 修行の 一環としての掃除が広まります 632 00:57:55,102 --> 00:57:59,106 神社やお寺で ほうきで 掃き掃除をしている姿を見ると・ 633 00:57:59,106 --> 00:58:03,110 どこか凛として 清められている感じがするのも・ 634 00:58:03,110 --> 00:58:06,110 この歴史があるからでしょうかね 635 00:58:11,118 --> 00:58:15,122 皆さんは ペット 何か飼ってらっしゃいますか 636 00:58:15,122 --> 00:58:19,126 江戸時代 犬や猫は もちろん 金魚・鈴虫など・ 637 00:58:19,126 --> 00:58:21,128 ちょっとしたブームになった ペットたち 638 00:58:21,128 --> 00:58:25,132 そのほかに 小鳥も 大変 人気があったそうです 639 00:58:25,132 --> 00:58:30,137 そのため 小鳥を専門的に売る ペットショップも誕生しました 640 00:58:30,137 --> 00:58:35,075 愛鳥家たちの間では 小鳥合わせ・鳴き合わせという・ 641 00:58:35,075 --> 00:58:40,080 小鳥の鳴き声や姿の美しさを 競い合うイベントが大流行し・ 642 00:58:40,080 --> 00:58:42,082 大勢の観客を集めました 643 00:58:42,082 --> 00:58:47,087 特に 「ホーホケキョ」の鳴き声で おなじみのうぐいすと・ 644 00:58:47,087 --> 00:58:51,091 うずらの小鳥合わせは 人気が高かったそうです 645 00:58:51,091 --> 00:58:55,095 また うずらの鳴き声が 「ゴキッチョー」! 646 00:58:55,095 --> 00:58:58,098 「ご吉兆」と聞こえることから・ 647 00:58:58,098 --> 00:59:03,103 戦国時代の武将たちが 出陣前に 験担ぎに使うなど・ 648 00:59:03,103 --> 00:59:06,103 縁起のよい鳥として 珍重されてきました 649 00:59:08,108 --> 00:59:10,110 いかがでしたでしょうか 650 00:59:10,110 --> 00:59:14,114 まだまだ 私たちの知らないものや 意外なものにも・ 651 00:59:14,114 --> 00:59:18,118 さまざまな縁起担ぎの意味が 込められているようですね 652 00:59:18,118 --> 00:59:21,121 身近にある そんな縁起物 653 00:59:21,121 --> 00:59:24,124 皆さんも お店や神社で探してみたり 654 00:59:24,124 --> 00:59:28,128 幸せを呼び込んでみては いかがでしょうか 655 00:59:28,128 --> 00:59:32,128 それでは またお会いしましょう 小林綾子でした