1 00:01:59,054 --> 00:02:09,054 ・~ 2 00:02:23,078 --> 00:02:25,078 (丑松)チクショー。 3 00:02:32,087 --> 00:02:36,087 あ~ どうしてなのかね。 4 00:02:40,095 --> 00:02:42,095 しっかりしろ。 5 00:02:47,102 --> 00:02:49,102 頭 来るな。 6 00:02:51,106 --> 00:02:53,106 (お新)いらっしゃい。 7 00:03:02,050 --> 00:03:06,050 当た~り~! 8 00:03:13,061 --> 00:03:16,061 (お熊)痛っ! 当たり~! 9 00:03:21,069 --> 00:03:25,073 あら。 (お新)当た~り~! 10 00:03:25,073 --> 00:03:27,075 おい! 11 00:03:27,075 --> 00:03:34,082 (お滝)え~と 男が28 たつ年生まれの八白で・ 12 00:03:34,082 --> 00:03:39,087 女が21のいのしし。・ 13 00:03:39,087 --> 00:03:43,091 相性も悪かないし・ 14 00:03:43,091 --> 00:03:47,095 威勢のいい 町火消と 矢場の看板娘ならば・ 15 00:03:47,095 --> 00:03:49,097 似合いの夫婦だし。・ 16 00:03:49,097 --> 00:03:54,102 それに 旦那と私が加わって 正月早々に式を挙げれば・ 17 00:03:54,102 --> 00:03:57,038 初春の羽子板みたいな 取り合わせじゃありませんか。・ 18 00:03:57,038 --> 00:04:01,042 ねえ 旦那。 (宗俊)初春の羽子板ね。 19 00:04:01,042 --> 00:04:05,046 そりゃいいね 羽子板 その羽子板がどうした? 20 00:04:05,046 --> 00:04:08,049 (お滝)ちょっと 聞いてないんですか。 21 00:04:08,049 --> 00:04:10,051 仲人ですよ。 あっ 仲人 そりゃいいね。 22 00:04:10,051 --> 00:04:13,054 そりゃ めでてえ。 で 誰がやるんだい? 23 00:04:13,054 --> 00:04:15,056 えっ? 24 00:04:15,056 --> 00:04:20,061 私たちですよ。 えっ? ま… またやるのか? 25 00:04:20,061 --> 00:04:22,063 またってさ この前 ほら・ 26 00:04:22,063 --> 00:04:24,065 竹さんとお君ちゃんを 一緒にしてから・ 27 00:04:24,065 --> 00:04:26,067 もう あの 半年近くもたつんですよ。 28 00:04:26,067 --> 00:04:30,071 そりゃ お前 は… 半年たつったって・ 29 00:04:30,071 --> 00:04:33,074 そんなに仲人 幾つすりゃ お前 気が済むんだよ。 30 00:04:33,074 --> 00:04:35,076 だってさ い組の銀次さんと ほら 矢場のお新ちゃん・ 31 00:04:35,076 --> 00:04:37,078 私たちの知り合いですもの。 32 00:04:37,078 --> 00:04:40,081 あのな おい 知り合い いちいち仲人してたんじゃ・ 33 00:04:40,081 --> 00:04:43,084 江戸八百八町のやつら ほとんど 仲人してやらなくちゃ ならねえぜ。 34 00:04:43,084 --> 00:04:45,086 いいじゃありませんか 全部やっちゃいましょうよ。 35 00:04:45,086 --> 00:04:49,090 お前 その仲人ってのはな 1人じゃできねえんだよ。 36 00:04:49,090 --> 00:04:52,093 そうですよ 夫婦じゃなきゃ。 37 00:04:52,093 --> 00:04:54,095 だ… だから その何だ お前・ 38 00:04:54,095 --> 00:04:58,033 何も 今… 今しなくたって 先行き お前…。 39 00:04:58,033 --> 00:05:01,036 先行き? 先行きって いつ頃さ ねえ? 40 00:05:01,036 --> 00:05:03,038 いつ頃って その お前が それだけ好き…。 41 00:05:03,038 --> 00:05:07,042 あっ! いけねえ! こうしちゃいられねえんだ 俺は。 42 00:05:07,042 --> 00:05:10,045 あ~ いけねえ 忘れてた あの野郎 何て言ったっけ? 43 00:05:10,045 --> 00:05:15,050 あの 直 直 直の野郎 どうしても相談あるってんだ。 44 00:05:15,050 --> 00:05:18,053 お前の前じゃ こりゃ話せねえ話らしいんだな。 45 00:05:18,053 --> 00:05:22,057 野郎 また誰かに こう やったに…。 46 00:05:22,057 --> 00:05:24,059 ちょっと ちょっと 俺 行ってきてやる! 47 00:05:24,059 --> 00:05:26,059 ちょっと ちょっと 旦那…。 48 00:05:32,067 --> 00:05:35,070 (ため息) 49 00:05:35,070 --> 00:05:39,074 もう少し器用に 嘘がつけないもんかね。 50 00:05:39,074 --> 00:05:43,078 おう 丑! どうした!? 51 00:05:43,078 --> 00:05:45,080 どうもこうもねえよ。 臥煙の連中に・ 52 00:05:45,080 --> 00:05:48,083 袋だたきにされちまった。 臥煙っていったら お前・ 53 00:05:48,083 --> 00:05:50,085 ご公儀お抱えの定火消 じゃねえか。 何で・ 54 00:05:50,085 --> 00:05:52,087 そんな野郎とケンカしたんだ? 俺やったんじゃねえよ。 55 00:05:52,087 --> 00:05:55,090 ほら い組の銀次っているでしょ あれが始めたからね・ 56 00:05:55,090 --> 00:05:58,026 俺 止めに入ったら 袋だたきにされちまってね。 57 00:05:58,026 --> 00:06:00,028 で そのケンカってのは もう終わったのか? 58 00:06:00,028 --> 00:06:03,031 いや まだやってる。 よし じゃ 俺が行ってきてやる。 59 00:06:03,031 --> 00:06:06,034 おう 場所はどこだ? 両国の金的って矢場。 60 00:06:06,034 --> 00:06:09,037 よし! だ…。 61 00:06:09,037 --> 00:06:11,037 旦那も好きだな…。 62 00:06:29,057 --> 00:06:31,059 (鉄五郎)ええい! 静かにしねえか!・ 63 00:06:31,059 --> 00:06:33,061 定火消お取締 諏訪兵部さまの お出ましだい! 64 00:06:33,061 --> 00:06:36,064 (銀次)何!? 野郎! (鉄五郎)おう 銀次・ 65 00:06:36,064 --> 00:06:38,066 てめえ 町火消の分際で・ 66 00:06:38,066 --> 00:06:41,069 俺たち ご公儀お抱えの定火消に 盾突くつもりか! 67 00:06:41,069 --> 00:06:44,072 何 言ってやんでい! 二言目には ご公儀お抱えの定火消よと・ 68 00:06:44,072 --> 00:06:47,075 威張りやがって! そんなに定火消が偉えんなら・ 69 00:06:47,075 --> 00:06:51,079 一遍でも 消し口 取ってみろ! (鉄五郎)何だと この野郎! 70 00:06:51,079 --> 00:06:56,084 (兵部)下郎 口が過ぎるぞ 謝れ! さもなくば…。 71 00:06:56,084 --> 00:06:59,020 おい どうしようってんだい! 72 00:06:59,020 --> 00:07:01,022 定火消が いつも 消し口を取れねえことぐらい・ 73 00:07:01,022 --> 00:07:05,026 江戸八百八丁の皆さんが ご存じなんだよ! 74 00:07:05,026 --> 00:07:07,028 銀次さん! ちょっと あんた。 75 00:07:07,028 --> 00:07:09,030 申し訳ございません。 76 00:07:09,030 --> 00:07:13,034 この人 生まれつき口が悪くて どうぞお許しを。 77 00:07:13,034 --> 00:07:15,036 女が出る幕じゃねえやい! すっ込んでろい!・ 78 00:07:15,036 --> 00:07:18,039 本当のこと言って 謝らなくちゃ ならねえんだったらよ・ 79 00:07:18,039 --> 00:07:21,042 俺たち正直者は 年がら年中 謝りっぱなしじゃねえか! 80 00:07:21,042 --> 00:07:24,045 おう 俺は口が裂けたって 謝らねえぞ! 81 00:07:24,045 --> 00:07:27,048 己 言わしとけば 図に乗りやがって! 82 00:07:27,048 --> 00:07:31,052 (銀次)面白え やってもらおうじゃねえか ええ? 83 00:07:31,052 --> 00:07:33,054 二本差しが怖くって 田楽屋の前が通れるかい! 84 00:07:33,054 --> 00:07:38,059 おい そこの大和屋のかば焼きはな 4本も差してるんだぜ!・ 85 00:07:38,059 --> 00:07:43,064 さあ 斬れ! 斬りやがれ チキショー! 86 00:07:43,064 --> 00:07:46,067 よ~し 望みどおり 成敗してくれるわ! 87 00:07:46,067 --> 00:07:48,069 ・おい そのケンカ 俺が買った! 88 00:07:48,069 --> 00:07:51,072 (兵部)何だ その方は? あれ? 89 00:07:51,072 --> 00:07:55,076 俺の面を知らねえところ見ると よっぽど浅黄裏だな。 90 00:07:55,076 --> 00:07:58,012 練塀小路の河内山よ。 河内山? 91 00:07:58,012 --> 00:08:01,015 (銀次)旦那! 銀次 お前 そっち引っ込んでろ。 92 00:08:01,015 --> 00:08:03,017 トビのケンカに 両刀差したお前が しゃしゃり出て・ 93 00:08:03,017 --> 00:08:05,019 身分をかさに 威張り散らしてるんじゃ・ 94 00:08:05,019 --> 00:08:08,022 この俺は黙っちゃいられねえ。 95 00:08:08,022 --> 00:08:12,026 こけおどしの長え物 早えところ さやへ収めちまいな。 96 00:08:12,026 --> 00:08:14,028 ほざいたな 河内山。 97 00:08:14,028 --> 00:08:17,031 直参500石 定火消取締 諏訪 兵部と知っての雑言か。 98 00:08:17,031 --> 00:08:21,035 当たり前よ。 てめえが直参なら こっちも直参だ。 99 00:08:21,035 --> 00:08:23,037 素町人をたたっ斬るとは 訳が違うぞ! おう! 100 00:08:23,037 --> 00:08:27,041 500石を棒に振るか 1つ間違えや切腹もんだ。 101 00:08:27,041 --> 00:08:29,043 それが承知の上で斬るってんなら 面白え。 さあ・ 102 00:08:29,043 --> 00:08:31,045 斬ってもらおうじゃねえか! 103 00:08:31,045 --> 00:08:34,048 どうしたい? 500石を棒に振るのが・ 104 00:08:34,048 --> 00:08:39,053 惜しくなったか? それとも 腹を切るのが怖くなったか? 105 00:08:39,053 --> 00:08:43,053 許し難きやつなれど 今日のところは許してやる。 106 00:08:45,059 --> 00:08:50,064 だがな 河内山 この決着は必ずつけるぞ! 107 00:08:50,064 --> 00:08:53,064 銀次! (鉄五郎)覚えてろ! おう! 108 00:08:55,069 --> 00:08:57,005 (銀次)それは こっちで言うせりふだい! 109 00:08:57,005 --> 00:08:59,007 銀次 お前 それがいけねえんだよ! 110 00:08:59,007 --> 00:09:01,009 そのケンカのもとってのは 何だったんだ? 111 00:09:01,009 --> 00:09:04,012 やつらね あっしら町火消のこと・ 112 00:09:04,012 --> 00:09:07,015 無駄飯食いの どぶさらいなんて 抜かしやがるもんだから・ 113 00:09:07,015 --> 00:09:09,017 こっちも負けずに 太鼓たたくだけが・ 114 00:09:09,017 --> 00:09:12,020 火消しじゃねえって 売り言葉に買い言葉ってやつで。 115 00:09:12,020 --> 00:09:14,022 うめえこと言ったんじゃねえか。 でしょ? 116 00:09:14,022 --> 00:09:16,024 (お新)それだけじゃないんです。 117 00:09:16,024 --> 00:09:18,026 さっきのお旗本・ 118 00:09:18,026 --> 00:09:21,029 前から私に 言うことを聞けの めかけになれのっって。 119 00:09:21,029 --> 00:09:23,031 (銀次)お新! (お新)いいじゃないか。 120 00:09:23,031 --> 00:09:27,035 この際 旦那に聞いてもらったら ねっ? 121 00:09:27,035 --> 00:09:29,037 私 きっぱり断ってやったんです。 122 00:09:29,037 --> 00:09:33,041 私には い組の銀次さん っていう人がいますって。 123 00:09:33,041 --> 00:09:36,044 そしたら やつら 銀次さんが来るのを待って・ 124 00:09:36,044 --> 00:09:39,047 わざとケンカ吹っ掛けたんです。 125 00:09:39,047 --> 00:09:42,050 おい 銀次 あんまり お新に 心配 掛けるんじゃねえぞ。 126 00:09:42,050 --> 00:09:47,055 まさかのときには おい 俺んとこに訪ねてこい。 いいな? 127 00:09:47,055 --> 00:09:49,055 ありがとうございました。 128 00:09:56,998 --> 00:10:00,001 さっ か… 片付けようか。 129 00:10:00,001 --> 00:10:02,003 (吉兵衛)お初に お目に掛かります。・ 130 00:10:02,003 --> 00:10:07,008 手前 町火消 い組の頭を 務めおります・ 131 00:10:07,008 --> 00:10:09,010 吉兵衛と申す者で。・ 132 00:10:09,010 --> 00:10:12,013 昨日は 組の若え者が 危ねえところを・ 133 00:10:12,013 --> 00:10:15,016 助けていただいて ありがとうござんした。・ 134 00:10:15,016 --> 00:10:21,022 これは ほんのお礼の印で お口汚しではございましょうが。 135 00:10:21,022 --> 00:10:23,024 何をしたってわけじゃねえんだ。 136 00:10:23,024 --> 00:10:26,027 頭 そう お前 気い遣われちゃ困るぜ。 137 00:10:26,027 --> 00:10:31,032 そんなことより 定火消の連中は 行儀の悪い野郎が多いから・ 138 00:10:31,032 --> 00:10:33,034 ちっとの間 気い付けてた方が いいぜ。 139 00:10:33,034 --> 00:10:36,037 (吉兵衛)それが もう 早々とやって来やがったんでい。 140 00:10:36,037 --> 00:10:38,039 来た? へい。 141 00:10:38,039 --> 00:10:43,044 今朝方 昨日の件で あっしに話があるから・ 142 00:10:43,044 --> 00:10:48,049 駿河台の火消し屋敷に来いと 使いをよこしやがったんで。 143 00:10:48,049 --> 00:10:52,053 《今さら どっちがいいの 悪いのと やぼは言わねえが・ 144 00:10:52,053 --> 00:10:55,056 昨日のケンカで ケガ人が出たんだ》 145 00:10:55,056 --> 00:10:57,992 (吉兵衛)《ケガ人が?》 146 00:10:57,992 --> 00:11:02,997 (鉄五郎)《困ったことに そいつが うちのまとい持ちでな》 147 00:11:02,997 --> 00:11:08,997 《おう 仙太 こっちへ来て い組の頭に よく見てもらいな》 148 00:11:15,009 --> 00:11:20,014 (鉄五郎)《どうだ 痛むか?》 (仙太)《へい》 149 00:11:20,014 --> 00:11:22,014 (鉄五郎)《このとおりだ》 150 00:11:24,018 --> 00:11:27,021 《まとい持ちは組の看板だ》 151 00:11:27,021 --> 00:11:30,024 《これじゃ 当分 看板を代えなきゃならねえ》 152 00:11:30,024 --> 00:11:33,027 《で どうしろというんだい?》 153 00:11:33,027 --> 00:11:36,030 《俺の顔を 立ててもらいてえんだ》 154 00:11:36,030 --> 00:11:40,034 《顔を立てる?》 (鉄五郎)《そうよ》 155 00:11:40,034 --> 00:11:43,037 《こいつが まといを持てるようになるまで・ 156 00:11:43,037 --> 00:11:48,037 とっつぁんの組も 銀次にまといを 持たせねえでくれってことよ》 157 00:11:50,044 --> 00:11:53,044 《よし 約束しよう》 158 00:11:56,050 --> 00:11:58,052 (吉兵衛)やつらの腹は 読めておりやしたが・ 159 00:11:58,052 --> 00:12:03,057 他に まといを持つ者がいねえ というのも 業腹だし・ 160 00:12:03,057 --> 00:12:05,059 この際 銀次にも・ 161 00:12:05,059 --> 00:12:09,063 少し考えさせた方がいいと 思いやして・ 162 00:12:09,063 --> 00:12:12,066 向こうの言いなりに 約束をいたしやした。 163 00:12:12,066 --> 00:12:14,068 約束したっつったって・ 164 00:12:14,068 --> 00:12:17,071 まといといや 侍にとっちゃ 旗印みてえなもんだろ。 165 00:12:17,071 --> 00:12:20,074 へい。 火事場を戦場に例えれば・ 166 00:12:20,074 --> 00:12:24,078 まとい持ちは 攻めるときの先手大将・ 167 00:12:24,078 --> 00:12:27,081 ひくときの しんがりで ございます。 168 00:12:27,081 --> 00:12:32,086 銀次の親父も 名の売れた まとい持ちで ござんしたが・ 169 00:12:32,086 --> 00:12:36,090 火事場で命を落としやした。 170 00:12:36,090 --> 00:12:40,094 い組の跡目も 行く末は 銀次に継がせたいと・ 171 00:12:40,094 --> 00:12:42,096 思っておりやすが・ 172 00:12:42,096 --> 00:12:46,100 実は それについて 折り入って 旦那に・ 173 00:12:46,100 --> 00:12:50,104 お願いがございますんですな。 何だ 言ってみねえな。 174 00:12:50,104 --> 00:12:52,106 できることなら 相談 乗るぜ。 175 00:12:52,106 --> 00:12:55,109 そのお願いというのは 他でもございません。 176 00:12:55,109 --> 00:12:58,045 銀次とお新のことで。 177 00:12:58,045 --> 00:13:00,047 (お新)ちどりの女将さんがね・ 178 00:13:00,047 --> 00:13:04,051 祝言を挙げるんだったら お正月の6日にしたらって。・ 179 00:13:04,051 --> 00:13:08,055 大安で日がいいんですって。・ 180 00:13:08,055 --> 00:13:10,057 お春ちゃんやお光っちゃんも 呼ぼうかな。・ 181 00:13:10,057 --> 00:13:13,060 ねえ 銀次さん 誰 呼ぶの?・ 182 00:13:13,060 --> 00:13:17,064 組の人 全部ってわけに いかないわよね。 183 00:13:17,064 --> 00:13:19,064 (銀次)祝言どころじゃねえよ。 184 00:13:21,068 --> 00:13:23,070 (お新)どうしたの? 185 00:13:23,070 --> 00:13:26,073 (銀次)俺は まとい持ち下ろされたんだ。 186 00:13:26,073 --> 00:13:31,078 (お新)それはね 頭が 行く末のこと考えて・ 187 00:13:31,078 --> 00:13:33,080 銀次さんのために。 188 00:13:33,080 --> 00:13:36,083 俺のためだと? (お新)うん。 189 00:13:36,083 --> 00:13:39,086 冗談じゃねえや。 俺 まとい持てねえぐらいなら・ 190 00:13:39,086 --> 00:13:41,088 死んだ方がましだよ。 (お新)何 言ってんのよ・ 191 00:13:41,088 --> 00:13:43,090 頭の気持ちも知らないで。 192 00:13:43,090 --> 00:13:45,092 だいたい あんたがいけないのよ。 193 00:13:45,092 --> 00:13:47,094 あんな つまんない ケンカなんかするから。 194 00:13:47,094 --> 00:13:51,098 てめえに男の意地が分かるかい。 (お新)へえ 分かりませんね。 195 00:13:51,098 --> 00:13:53,100 あんただって 女の気持ちなんか 分かんないじゃない。 196 00:13:53,100 --> 00:13:55,102 俺に 女の気持ちなんか 分かるわけねえじゃないか。 197 00:13:55,102 --> 00:13:58,039 私だって 男の気持ちなんか…。 (銀次)うるせえよ! お多福。 198 00:13:58,039 --> 00:14:02,043 お多福? あ~ お多福で悪かったわね。 199 00:14:02,043 --> 00:14:04,045 じゃあ 何だって 毎日 そのお多福の店に来んのさ。 200 00:14:04,045 --> 00:14:07,048 フンッ 客がなくなって 店が つぶれちゃ かわいそうだから・ 201 00:14:07,048 --> 00:14:09,050 行ってやってるんだよ! (お新)フンッ。 202 00:14:09,050 --> 00:14:12,053 あんたなんか来なくたってね 店は客でいっぱいだよ! 203 00:14:12,053 --> 00:14:16,057 何さ 幼なじみだと思って ちょっと 甘い顔すりゃ いい気になってさ。 204 00:14:16,057 --> 00:14:18,059 てめえの甘い顔なんか見たら へどが出らあ。 205 00:14:18,059 --> 00:14:21,062 頼まれたって行ってやらねえぞ! (お新)あ~ 結構! 206 00:14:21,062 --> 00:14:23,064 清々するよ! (銀次)あ~ こっちだって・ 207 00:14:23,064 --> 00:14:27,068 清々するわ! いいか もう金輪際 行かねえからな。 208 00:14:27,068 --> 00:14:30,071 そんなこと言ったってね 来たら塩まいてやるよ。 209 00:14:30,071 --> 00:14:32,073 (銀次)おう まけよ! 210 00:14:32,073 --> 00:14:36,077 おい もう これっきり行かねえぞ。 211 00:14:36,077 --> 00:14:38,077 行かねえからな。 212 00:14:40,081 --> 00:14:43,084 勝手にしやがれ チキショー。 213 00:14:43,084 --> 00:14:46,087 おい! おう お滝! 214 00:14:46,087 --> 00:14:49,090 おい ヘヘ。 215 00:14:49,090 --> 00:14:52,093 あのな 仲人の口ができましたよ。 216 00:14:52,093 --> 00:14:55,096 ねえ い組の頭が お前 頼んできたんだ。 217 00:14:55,096 --> 00:14:59,033 あのまとい持ちの銀次と 矢場のお新・ 218 00:14:59,033 --> 00:15:01,035 その2人だったら 似合いのめおとじゃないか。 219 00:15:01,035 --> 00:15:03,037 正月早々 どうしても祝言したい って言うんだ。 220 00:15:03,037 --> 00:15:09,043 これを お前と俺が 仲人をすりゃ 初春の羽子板みてえな…。 221 00:15:09,043 --> 00:15:11,045 どっかで聞いたことある せりふだな。 222 00:15:11,045 --> 00:15:15,049 私が言ったんです。 ハハハ そうだ お前が言ったんだ! 223 00:15:15,049 --> 00:15:17,051 こんないいせりふ 他のやつに言えるわけねえや。 224 00:15:17,051 --> 00:15:20,054 一つ お願いしますよ。 225 00:15:20,054 --> 00:15:23,057 仲人なんて もう こりごりだ 金輪際したくないっつったのは・ 226 00:15:23,057 --> 00:15:26,060 どこのどなたで ござんしたかね。 227 00:15:26,060 --> 00:15:28,062 あのな だから とにかく お前・ 228 00:15:28,062 --> 00:15:30,064 これ いいね 引き受けていいね? 229 00:15:30,064 --> 00:15:33,067 あら できやしませんよ。 何で? 230 00:15:33,067 --> 00:15:37,071 仲人ってのはね 夫婦じゃなきゃ できないんですから。 231 00:15:37,071 --> 00:15:39,073 だからよ これっきりなんだ。 232 00:15:39,073 --> 00:15:41,075 これ一遍こっきりだけ してやっておくれと・ 233 00:15:41,075 --> 00:15:44,078 俺は言ってるんだよ。 234 00:15:44,078 --> 00:15:50,084 じゃあさ 私の言うことも 聞いてくださいな。 235 00:15:50,084 --> 00:15:53,084 決まってるじゃねえか…。 236 00:15:55,089 --> 00:16:00,027 だから その話は また ゆっくりできるじゃねえか。 237 00:16:00,027 --> 00:16:03,030 そこんとこ 一つよ 頼む。 238 00:16:03,030 --> 00:16:06,033 ・(直次郎の せきばらい) 239 00:16:06,033 --> 00:16:08,035 (直次郎)女将さん あの 俺たちだけど・ 240 00:16:08,035 --> 00:16:10,037 開けても よろしゅうございますか? 241 00:16:10,037 --> 00:16:12,039 離れるなら今のうちだよ。 242 00:16:12,039 --> 00:16:15,039 早く入ってこいよ 待ってるんだ さっきから。 243 00:16:18,045 --> 00:16:24,051 (直次郎)ヘヘヘヘヘ どうも あの お邪魔してもいいですか? 244 00:16:24,051 --> 00:16:26,053 何を言ってんだ バカヤロー。 245 00:16:26,053 --> 00:16:31,058 あの ただ今 お話をお伺いしてますと・ 246 00:16:31,058 --> 00:16:35,062 何だが お二人で 銀次とお新の お仲人をなさるそうで。 247 00:16:35,062 --> 00:16:37,064 ああ そうだよ。 (直次郎)そいつはやめた方が・ 248 00:16:37,064 --> 00:16:39,066 ようございませんか? どうして? 249 00:16:39,066 --> 00:16:42,069 あのね あの2人ね 会うと ケンカばっかりしてんだよ。 250 00:16:42,069 --> 00:16:47,074 今ね ほれ合ってね ちょっと うまく… 何か 後々な。 251 00:16:47,074 --> 00:16:50,077 つまりね 旦那と女将さんの…。 252 00:16:50,077 --> 00:16:55,082 あのな 長続きしていただければ 幸せだと思って。 253 00:16:55,082 --> 00:16:57,018 つまり 何だろ。 254 00:16:57,018 --> 00:17:01,022 お新を 他の人の嫁さんに なってほしくねえってんだろ。 255 00:17:01,022 --> 00:17:04,025 どうだい? いえいえ とんでもございません。 256 00:17:04,025 --> 00:17:06,027 いや 柄でもねえ こいつがね・ 257 00:17:06,027 --> 00:17:09,030 お新ちゃんを守る会なんてのを 作ろうっつったから・ 258 00:17:09,030 --> 00:17:13,034 こうなっちゃったんですよ。 言いだしたのは お前じゃねえかよ。 259 00:17:13,034 --> 00:17:16,037 どうでもいいから お前たち 2人でな・ 260 00:17:16,037 --> 00:17:18,039 お新と銀次 ここへ呼んでこい。 261 00:17:18,039 --> 00:17:20,041 あら どうしてそんなことするの。 262 00:17:20,041 --> 00:17:22,043 旦那がお説教したって 駄目ですよ。 263 00:17:22,043 --> 00:17:24,045 バカヤロー。 264 00:17:24,045 --> 00:17:28,049 男と女の仲ってのはな どうでもなるもんだ。 265 00:17:28,049 --> 00:17:30,051 しかも 2人は 相ぼれ同士じゃねえか。 266 00:17:30,051 --> 00:17:32,053 4畳半に 2~3日 放り込んでてみろ。 267 00:17:32,053 --> 00:17:34,055 必ず きっと 何とかなるんだ。 268 00:17:34,055 --> 00:17:37,058 じゃあさ ついでに 私たちも この2~3日・ 269 00:17:37,058 --> 00:17:41,062 座敷に閉じこもってみない? 270 00:17:41,062 --> 00:17:50,071 ・(歌声) 271 00:17:50,071 --> 00:17:52,071 やめろ ほら。 272 00:17:57,011 --> 00:18:04,011 (お滝)おやおや まあ お二人とも 寒いのに おこたにも入らないで。 273 00:18:06,020 --> 00:18:09,023 旦那 どうしたんです? (お滝)さあね? 274 00:18:09,023 --> 00:18:12,026 あの人は気まぐれですから・ 275 00:18:12,026 --> 00:18:14,028 人を待たせるなんざも 平気なんですよ。 276 00:18:14,028 --> 00:18:16,030 えっ でも あの…。 (お滝)いや・ 277 00:18:16,030 --> 00:18:18,032 うちは構いませんからね・ 278 00:18:18,032 --> 00:18:23,032 2日でも 3日でも どうぞ ごゆっくり。 279 00:18:36,050 --> 00:18:38,052 冗談じゃねえや。 280 00:18:38,052 --> 00:18:41,055 急用があるって言うから すっ飛んできたのに。 281 00:18:41,055 --> 00:18:44,055 チェッ 2日も 3日も 待てるかい。 282 00:18:55,069 --> 00:18:58,005 こっち来いよ。 283 00:18:58,005 --> 00:19:00,007 えっ? 284 00:19:00,007 --> 00:19:02,007 こたつ入れよ。 285 00:19:05,012 --> 00:19:07,012 風邪 引くから 入れ っつってんだよ バカ! 286 00:19:11,018 --> 00:19:13,020 そうね。 287 00:19:13,020 --> 00:19:33,040 ・~ 288 00:19:33,040 --> 00:19:45,052 ・~ 289 00:19:45,052 --> 00:19:47,054 おい。 290 00:19:47,054 --> 00:19:49,056 どうだ? 291 00:19:49,056 --> 00:19:51,056 うまくやってますよ。 292 00:20:00,000 --> 00:20:02,000 (銀次)飲めよ。 293 00:20:04,004 --> 00:20:06,006 じゃ 1杯だけ。 294 00:20:06,006 --> 00:20:19,019 ・~ 295 00:20:19,019 --> 00:20:21,021 もう1杯。 296 00:20:21,021 --> 00:20:25,025 でも 酔っ払うと困るから。 297 00:20:25,025 --> 00:20:27,025 俺が介抱してやるよ。 298 00:20:30,030 --> 00:20:32,032 ホント? 299 00:20:32,032 --> 00:20:34,034 (銀次)フンッ。 300 00:20:34,034 --> 00:20:37,037 でも 銀次さんの介抱って 怖いから。 301 00:20:37,037 --> 00:20:39,039 (銀次)何がだ。 302 00:20:39,039 --> 00:20:58,993 ・~ 303 00:20:58,993 --> 00:21:19,013 ・~ 304 00:21:19,013 --> 00:21:30,024 ・~ 305 00:21:30,024 --> 00:21:32,026 (銀次)何だ これは! おう 待たせたな おい。 306 00:21:32,026 --> 00:21:35,029 おい! 何してんだ 熱いの1本つけろ。 307 00:21:35,029 --> 00:21:39,033 (お滝)はいはい はい。 おい 銀次 まあまあ座れ。 308 00:21:39,033 --> 00:21:42,036 お~ だいぶ待たせたか。 309 00:21:42,036 --> 00:21:44,038 お前たちがいけないんだよ! せっかく・ 310 00:21:44,038 --> 00:21:48,042 うまくいきかけてるところ まあ 台無しじゃないか! 311 00:21:48,042 --> 00:21:51,045 姉さんだって んなこと言って のぞきに来たじゃないか。 312 00:21:51,045 --> 00:21:54,048 だって 私は責任があるからね ちゃんと見届けなくちゃ。 313 00:21:54,048 --> 00:21:58,052 とか何とか言って のぞきっつうのは人情だからね。 314 00:21:58,052 --> 00:22:02,056 まして ほら 女将さんみたいにさ そのね なっ・ 315 00:22:02,056 --> 00:22:04,058 年増のな独り者だとよ。 よく分かるよ。 316 00:22:04,058 --> 00:22:07,061 何が分かるの? 何が分かるのさ? 317 00:22:07,061 --> 00:22:09,063 いや あのね なっ・ 318 00:22:09,063 --> 00:22:13,067 日頃 満たされぬ思いが 胸の中で もやもやと…。 319 00:22:13,067 --> 00:22:15,067 バカにおしでないよ! 320 00:22:18,072 --> 00:22:20,072 (銀次)うん。 321 00:22:23,077 --> 00:22:25,079 飲むかい? 322 00:22:25,079 --> 00:22:28,079 (お新)介抱してくれるんでしょ? (銀次)そりゃ介抱してやるよ。 323 00:22:32,086 --> 00:22:34,086 (お新)うん。 324 00:22:39,093 --> 00:22:43,097 (せきばらい) えっ? 325 00:22:43,097 --> 00:22:47,101 あっ 旦那 あの 急用っていうのは? 326 00:22:47,101 --> 00:22:50,104 いや あの あのな あのな。 えっ? 327 00:22:50,104 --> 00:22:52,106 (お滝)はい どうも お待たせいたし…。 328 00:22:52,106 --> 00:22:58,045 あら? 旦那 まだ ここにいたの? 嫌だ ごめんなさいね。 329 00:22:58,045 --> 00:23:00,047 かわいそうじゃないのさ。 だって…。 330 00:23:00,047 --> 00:23:02,049 そんなに おこたに入りたかったらね・ 331 00:23:02,049 --> 00:23:04,051 私が 向こうで 作ってあげますからね。 332 00:23:04,051 --> 00:23:06,053 早く早く 早くいらっしゃいよ ほら 2人で入ろう 入ろう。 333 00:23:06,053 --> 00:23:08,055 だって お前…。 334 00:23:08,055 --> 00:23:11,058 ゆっくりしてってくれよ。 335 00:23:11,058 --> 00:23:14,061 (お新・銀次の笑い声) 336 00:23:14,061 --> 00:23:21,068 ・(半鐘の音) 337 00:23:21,068 --> 00:23:24,071 風向きが悪うござんす! お気を付けなすって! 338 00:23:24,071 --> 00:23:44,091 ・(半鐘の音) 339 00:23:44,091 --> 00:24:04,044 ・(半鐘の音) 340 00:24:04,044 --> 00:24:09,044 ごめんよ ごめんよ! ごめんよ ごめんよ ごめんよ ごめんよ! 341 00:24:13,053 --> 00:24:15,055 (吉兵衛)おい! (男たち)へい! 342 00:24:15,055 --> 00:24:20,055 ・(男)頭~! 向こうに 定火消のまといが立ちましたぜ! 343 00:24:22,062 --> 00:24:25,065 (銀次)ほら~ ごめんよ! 344 00:24:25,065 --> 00:24:29,069 チキショー 風上に立ちやがって こっちをあおる気だ。 345 00:24:29,069 --> 00:24:32,072 頭 由松じゃ心配だ あっしにやらしておくんなせえ。 346 00:24:32,072 --> 00:24:34,074 いけねえ! お前はまとい止めだ! 347 00:24:34,074 --> 00:24:36,076 そんなこと言ったって 場合が違うんだ! 348 00:24:36,076 --> 00:24:40,080 こっちは風下。 やつらは 由松を焼き殺す気でいやがんだ! 349 00:24:40,080 --> 00:24:42,082 約束は約束だ! (銀次)由松と俺は・ 350 00:24:42,082 --> 00:24:45,082 場数が違うんだい! (吉兵衛)銀次 待たねえか! 351 00:24:47,087 --> 00:24:49,087 あれを見ねえ! 352 00:24:56,096 --> 00:25:00,033 い組には まといを持てる者が 1人しかいねえのかと・ 353 00:25:00,033 --> 00:25:02,035 笑え者にする気でいやがんだ! 354 00:25:02,035 --> 00:25:04,035 ったく なめやがったな チキショー! 355 00:25:06,039 --> 00:25:10,043 (吉兵衛)やめろと言うのが 分からねえのか! 356 00:25:10,043 --> 00:25:15,043 (吉兵衛)危ねえ! 由松 下りろ! (銀次)待ってろよ~! 357 00:25:24,057 --> 00:25:26,057 (銀次)由松~! 358 00:25:37,070 --> 00:25:42,075 (由松)か… 火事 火事は? か… 火事。 359 00:25:42,075 --> 00:25:46,079 神田橋で食い止めた お前の手柄だぜ。 360 00:25:46,079 --> 00:25:51,084 頭 すまねえ まといを まといを…。 361 00:25:51,084 --> 00:25:53,086 心配するんじゃねえ。 362 00:25:53,086 --> 00:25:58,025 銀次たちが探して 今に持って帰ってくるわ。 363 00:25:58,025 --> 00:26:01,028 (吉兵衛)何! まといを取られた? 364 00:26:01,028 --> 00:26:04,031 (銀次)へい! 由松が落ちて 気を失ってるところを・ 365 00:26:04,031 --> 00:26:07,034 かっぱらいやがったんで! 定火消のやつらに違いござんせん。 366 00:26:07,034 --> 00:26:10,037 頭 あっしにやらせておくんなせえ。 367 00:26:10,037 --> 00:26:12,039 駿河台の火消し屋敷に 乗り込んで 腕ずくでも・ 368 00:26:12,039 --> 00:26:15,042 取り返してまいります! なあ? (男)俺たちも行かせてくだせえ! 369 00:26:15,042 --> 00:26:18,045 おい! (吉兵衛)待て! 370 00:26:18,045 --> 00:26:21,048 お前たちが行っちゃ 火の手を大きくするだけだ。 371 00:26:21,048 --> 00:26:24,051 一つ間違えりゃ 江戸中の町火消と定火消の・ 372 00:26:24,051 --> 00:26:26,053 大ゲンカになるんだぞ! 373 00:26:26,053 --> 00:26:28,055 だって 頭 このまま放っておくわけには…。 374 00:26:28,055 --> 00:26:30,057 (吉兵衛)俺が行く。 (銀次)頭が? 375 00:26:30,057 --> 00:26:33,060 俺が1人で行って この白髪頭を下げりゃ・ 376 00:26:33,060 --> 00:26:36,063 いくら相手が無法でも 何とか話がつくだろう。 377 00:26:36,063 --> 00:26:38,065 じゃ せめて あっしだけでも 連れてっておくんなさい。 378 00:26:38,065 --> 00:26:40,067 (吉兵衛)いいから 待ってろ。 (銀次)でも 頭! 379 00:26:40,067 --> 00:26:42,067 うるせえ! (銀次)頭! 380 00:26:52,079 --> 00:26:55,082 まといは 確かに預かっている。 381 00:26:55,082 --> 00:27:00,020 だがな とっつぁん 俺たち 火消しのまといは・ 382 00:27:00,020 --> 00:27:02,022 武家でいや 旗差物。 383 00:27:02,022 --> 00:27:06,026 命より大事な表看板だ!・ 384 00:27:06,026 --> 00:27:10,030 いくら火事場のどさくさでも そいつを落っことしたじゃ・ 385 00:27:10,030 --> 00:27:13,033 話にならねえぜ。 386 00:27:13,033 --> 00:27:19,039 そう言われちゃ 一言もねえが お前も知ってのとおりの火勢だ。 387 00:27:19,039 --> 00:27:21,041 足場が崩れて そっちの持ち場に落ちたのは・ 388 00:27:21,041 --> 00:27:25,045 確かに不手際だが 火事場のことだ。 389 00:27:25,045 --> 00:27:30,050 そう目くじら立てねえで 黙って返しちゃくれねえか。 390 00:27:30,050 --> 00:27:32,052 このとおりだ。 391 00:27:32,052 --> 00:27:37,057 まあ い組のとっつぁんが 頭を下げて そう言いなさるなら・ 392 00:27:37,057 --> 00:27:39,057 返さねえわけでもねえが。 393 00:27:41,061 --> 00:27:43,063 俺たちは 町火消と違って・ 394 00:27:43,063 --> 00:27:48,068 万事ご支配筋のお指図を 仰がなきゃならねえ。 395 00:27:48,068 --> 00:27:50,070 そいつが ちょっと面倒だな。 396 00:27:50,070 --> 00:27:55,075 というと 諏訪 兵部さまの? (鉄五郎)そうよ。 397 00:27:55,075 --> 00:27:58,011 諏訪さまは 銀次の一件以来・ 398 00:27:58,011 --> 00:28:01,014 い組と聞いただけでも腹が立つと おっしゃってるんだ。 399 00:28:01,014 --> 00:28:03,016 (吉兵衛)そこを何とか お前の才覚で・ 400 00:28:03,016 --> 00:28:05,018 取り計らっちゃもらえねえかい? 401 00:28:05,018 --> 00:28:11,024 うん 才覚といや ねえこともねえんだが。 402 00:28:11,024 --> 00:28:13,026 (吉兵衛)そうかい そいつはありがてえ。 403 00:28:13,026 --> 00:28:16,029 で どういう手だてで? 404 00:28:16,029 --> 00:28:19,032 銀次に言い含めて・ 405 00:28:19,032 --> 00:28:22,035 矢場のお新と手を切らせるんだ。 (吉兵衛)えっ? 406 00:28:22,035 --> 00:28:24,037 諏訪の殿様は・ 407 00:28:24,037 --> 00:28:28,041 以前から ひとかたならず お新にご執心だ。 408 00:28:28,041 --> 00:28:32,045 ところが お新には銀次がいる。 409 00:28:32,045 --> 00:28:37,050 そこで とっつぁん ものは相談だが・ 410 00:28:37,050 --> 00:28:40,053 ここは一つ 銀次に手を引かせて・ 411 00:28:40,053 --> 00:28:45,058 いや 何なら お新が諏訪さまになびくように・ 412 00:28:45,058 --> 00:28:51,064 銀次から言い含めてもらえりゃ 申し分ねえんだがな。 413 00:28:51,064 --> 00:28:56,069 おい お前 いつから太鼓持ちになったんだ? 414 00:28:56,069 --> 00:28:59,005 上役の機嫌取りに・ 415 00:28:59,005 --> 00:29:01,007 めかけを取り持つ女衒に 成り下がったかと・ 416 00:29:01,007 --> 00:29:03,009 聞いてるんだ! (鉄五郎)何だと!? 417 00:29:03,009 --> 00:29:06,012 痩せても枯れても い組の吉兵衛。 418 00:29:06,012 --> 00:29:12,018 物事のけじめがつかねえほど まだ もうろくはしちゃいねえぜ。 419 00:29:12,018 --> 00:29:16,022 とっつぁん いいのかい? そんな たんか切って。 420 00:29:16,022 --> 00:29:18,024 今が今でも じゃんと鳴ったら・ 421 00:29:18,024 --> 00:29:22,028 まといを先頭に 飛び出さなきゃならねえ稼業に・ 422 00:29:22,028 --> 00:29:28,028 肝心要のまといがなかったら いってえ どうするつもりだい? 423 00:29:30,036 --> 00:29:35,041 せっかく売り込んだ い組の看板を外すか・ 424 00:29:35,041 --> 00:29:41,047 それとも ご公儀お抱えの 俺たち定火消を向こうに回して・ 425 00:29:41,047 --> 00:29:44,050 腕ずくでも取ってみせるかい? 426 00:29:44,050 --> 00:29:47,053 まあ 返事は急がねえから・ 427 00:29:47,053 --> 00:29:51,057 帰って とっくり思案を してみるこったな。 428 00:29:51,057 --> 00:29:58,999 (笑い声) 429 00:29:58,999 --> 00:30:02,002 (男たち)おかえりなさいまし。 (銀次)おかえりなさいまし。・ 430 00:30:02,002 --> 00:30:05,005 お頭? 431 00:30:05,005 --> 00:30:07,007 (男たち)兄貴 兄貴。 432 00:30:07,007 --> 00:30:09,009 (銀次)待ってろ。 (男たち)へい。 433 00:30:09,009 --> 00:30:11,009 ・(銀次)ごめんなすって。 434 00:30:16,016 --> 00:30:20,020 頭 みんなが心配しておりやす。 435 00:30:20,020 --> 00:30:22,022 どういう決着になったか・ 436 00:30:22,022 --> 00:30:24,024 あっしらにも 聞かせておくんなさい。 437 00:30:24,024 --> 00:30:30,030 まだ 決着はつかねえんだ。 (銀次)と申しますと? 438 00:30:30,030 --> 00:30:37,037 俺たちと違って 定火消は ご支配筋が 何かとうるせえ。 439 00:30:37,037 --> 00:30:41,041 悪いようにしねえから 任せてくれって言うんだ。 440 00:30:41,041 --> 00:30:44,044 鉄五郎が そう言ったんで ござんすか? 441 00:30:44,044 --> 00:30:46,046 やつらの言うことは あっしは信用できねえ。 442 00:30:46,046 --> 00:30:50,050 頭 お願いだ。 もう一度 あっしに 掛け合いにやらせておくんなせえ。 443 00:30:50,050 --> 00:30:54,054 きっぱりと話をつけて まといは必ず持ち帰りやす。 444 00:30:54,054 --> 00:30:56,990 やい 銀次! 445 00:30:56,990 --> 00:31:02,996 てめえ 俺に恥をかかせる気か? (銀次)いや そういうわけじゃ。 446 00:31:02,996 --> 00:31:04,998 そんなわけも こんなわけも あるか!・ 447 00:31:04,998 --> 00:31:08,001 俺は ちゃんとした思惑があって・ 448 00:31:08,001 --> 00:31:11,004 今日のところは 黙って帰ってきたんだ! 449 00:31:11,004 --> 00:31:14,004 よけいな口出しはしねえで すっ込んどれ! 450 00:31:20,013 --> 00:31:24,017 (金八)い組の頭も頑固だな。 (亀七)うん。 451 00:31:24,017 --> 00:31:27,020 まといがなくちゃ 商売にならねえじゃねえか。 452 00:31:27,020 --> 00:31:31,024 (亀七)だけどよ うちの小頭も 相当 あくどいぜ。 453 00:31:31,024 --> 00:31:34,027 銀次とお新の手を切らせて・ 454 00:31:34,027 --> 00:31:37,030 お新が 諏訪の殿様になびくように・ 455 00:31:37,030 --> 00:31:41,034 銀次から言い含めさせろって 言ってんだってよ。 456 00:31:41,034 --> 00:31:47,034 それも これも みんな 諏訪の殿様の入れ知恵よ。 457 00:31:49,042 --> 00:31:52,045 (金八)で お前 どう思う? (亀七)何がよ。 458 00:31:52,045 --> 00:31:55,048 (金八)い組の頭!・ 459 00:31:55,048 --> 00:32:01,054 銀次とお新の手を切らせるか それとも まといを諦めるか。 460 00:32:01,054 --> 00:32:03,056 (亀七)まといは 諦めるわけねえよ。・ 461 00:32:03,056 --> 00:32:07,060 何つったって お前 い組480人の 暮らしが懸かってんだ。 462 00:32:07,060 --> 00:32:12,060 (金八)ひょっとすると こいつは 大ゲンカになるかもしれねえ。 463 00:32:19,072 --> 00:32:21,074 (亀七)河内山じゃねえか お前。 464 00:32:21,074 --> 00:32:24,074 つまらねえこと 耳に入れちまったな。 465 00:32:32,085 --> 00:32:35,088 (兵部)何の用だ? 466 00:32:35,088 --> 00:32:38,091 親の敵に会ったわけじゃ あるまいし・ 467 00:32:38,091 --> 00:32:40,093 そう怖え顔しなさんな。 468 00:32:40,093 --> 00:32:42,093 (兵部)早く用件を言え! 469 00:32:46,099 --> 00:32:50,103 あ~ 暮れも だいぶ 押し詰まった。 470 00:32:50,103 --> 00:32:52,105 ことしは やけに冷え込むね。 471 00:32:52,105 --> 00:32:54,107 (兵部)そんなことは どうでもよい!・ 472 00:32:54,107 --> 00:32:56,109 早く用件を言え 用件を! 473 00:32:56,109 --> 00:32:59,045 まとい返してやってくんねえか。 474 00:32:59,045 --> 00:33:02,048 何? 暮れになりゃ 特に火事が多い。 475 00:33:02,048 --> 00:33:05,051 火事になりゃ 何て言ったって 火消しが頼りだ。 476 00:33:05,051 --> 00:33:09,055 中でも 神田 浅草 両国を預かる い組が・ 477 00:33:09,055 --> 00:33:13,059 まといがなくて まさかのときに 出られねえってことになっちゃ・ 478 00:33:13,059 --> 00:33:19,065 こちとら 枕を高くして 眠ってるわけにもいかねえよ。 479 00:33:19,065 --> 00:33:25,071 そこで お前さんが 首を縦に振ってくれりゃ・ 480 00:33:25,071 --> 00:33:29,075 万事 丸く収まるってことよ。 481 00:33:29,075 --> 00:33:33,079 (兵部)い組から 頼まれてきたのか? 482 00:33:33,079 --> 00:33:37,083 いや 俺の一存さ。 483 00:33:37,083 --> 00:33:39,085 そんなはずはなかろう。 484 00:33:39,085 --> 00:33:41,087 その方ともあろう者が・ 485 00:33:41,087 --> 00:33:44,090 金にならぬことで動くとも 思えぬが。 486 00:33:44,090 --> 00:33:46,092 そりゃ 相手によりけりさ。 487 00:33:46,092 --> 00:33:49,095 場合によっちゃ てめえの財布をはたいても・ 488 00:33:49,095 --> 00:33:52,098 買わなくちゃならねえ ケンカもある。 489 00:33:52,098 --> 00:33:56,102 四の五の言わずに・ 490 00:33:56,102 --> 00:33:58,038 ここんところは 黙って・ 491 00:33:58,038 --> 00:34:01,041 俺の面を立てる気に なってくれねえか? 492 00:34:01,041 --> 00:34:04,041 お前の顔など立てる必要はない。 493 00:34:13,053 --> 00:34:17,053 今の言葉 覚えてるぞ。 494 00:34:23,063 --> 00:34:25,063 私と別れる? 495 00:34:27,067 --> 00:34:29,067 ああ。 496 00:34:31,071 --> 00:34:33,073 本気で言ってんの? 497 00:34:33,073 --> 00:34:35,073 嘘で言えることじゃねえよ。 498 00:34:37,077 --> 00:34:44,084 ねえ 訳を聞かしてよ。 (銀次)訳は何にもねえ。 499 00:34:44,084 --> 00:34:49,084 とにかく 俺と別れてくれ。 500 00:34:51,091 --> 00:34:58,031 そりゃ 私 わがままだし 口答えばっかりして・ 501 00:34:58,031 --> 00:35:00,033 悪いと思ってるわ。 502 00:35:00,033 --> 00:35:08,033 でも でも 私 ホントに… ホントに 銀次さんのことを。 503 00:35:10,043 --> 00:35:16,049 年が明けて 祝言を挙げたら ああもしよう こうもしようって・ 504 00:35:16,049 --> 00:35:20,053 毎日 どれほど楽しみにしているか。 505 00:35:20,053 --> 00:35:23,056 ねっ 悪いところがあったら 直します 謝ります。 506 00:35:23,056 --> 00:35:27,060 ねっ だから そんなこと 言わないでよ 銀次さん。・ 507 00:35:27,060 --> 00:35:30,063 お願いだから。 508 00:35:30,063 --> 00:35:34,067 何と言われようと 俺の気持ちは変わらねえ。 509 00:35:34,067 --> 00:35:37,070 今までのことは水に流してくれ。 510 00:35:37,070 --> 00:35:39,072 (お新)銀次さん。 511 00:35:39,072 --> 00:35:41,074 (銀次)すまねえ。 512 00:35:41,074 --> 00:36:01,027 ・~ 513 00:36:01,027 --> 00:36:04,030 ・~ 514 00:36:04,030 --> 00:36:06,030 お新。 515 00:36:13,039 --> 00:36:17,043 お前は 銀次の腹ん中が読めねえのか? 516 00:36:17,043 --> 00:36:23,049 えっ? 銀次は お前やい組と縁を切って・ 517 00:36:23,049 --> 00:36:27,053 1人で まといを取り返しに行くつもりだ。 518 00:36:27,053 --> 00:36:30,056 じゃ 銀次さん。 519 00:36:30,056 --> 00:36:32,058 いい男だい。 520 00:36:32,058 --> 00:36:36,062 お前がほれんのは無理はねえ。 521 00:36:36,062 --> 00:36:38,062 (笑い声) 522 00:36:56,082 --> 00:37:16,035 ・~ 523 00:37:16,035 --> 00:37:36,055 ・~ 524 00:37:36,055 --> 00:37:56,075 ・~ 525 00:37:56,075 --> 00:38:16,029 ・~ 526 00:38:16,029 --> 00:38:21,029 ・~ 527 00:38:32,045 --> 00:38:35,048 旦那。 528 00:38:35,048 --> 00:38:37,048 俺は お前の仲人だぞ。 529 00:39:14,020 --> 00:39:17,023 (亀七)おっ お前 もう下りてきたのか? 530 00:39:17,023 --> 00:39:20,026 (金八)お前 今 上ってきたんだ。 531 00:39:20,026 --> 00:39:22,028 (亀七)何 言ってんだよ これから上るところよ。 532 00:39:22,028 --> 00:39:27,033 (金八)変だな。 お前 今 確かに お前が。 533 00:39:27,033 --> 00:39:29,035 (亀七)ハハッ 何 言ってんでい。 居眠って・ 534 00:39:29,035 --> 00:39:32,035 夢でも見たんじゃねえのかい? ハハッ。 535 00:39:37,043 --> 00:39:52,058 ・~ 536 00:39:52,058 --> 00:39:54,058 (亀七)誰だ てめえは! 537 00:40:01,000 --> 00:40:03,000 ハハッ。 538 00:40:06,005 --> 00:40:11,010 (亀七)あっ 痛てて… あっ 小頭…。 539 00:40:11,010 --> 00:40:15,014 おい! てめえ 何者だ!? 540 00:40:15,014 --> 00:40:18,017 俺だよ! 河内山。 541 00:40:18,017 --> 00:40:23,022 (男)殴り込みだ! 殴り込みだ! 542 00:40:23,022 --> 00:40:25,024 (男)どうした? 火事か おい。 543 00:40:25,024 --> 00:40:29,028 (男)大変だ! 小頭 殴り込みだ! 544 00:40:29,028 --> 00:40:31,030 (鉄五郎)えっ 何? 545 00:40:31,030 --> 00:40:33,032 (亀七)ど… どうします? 546 00:40:33,032 --> 00:40:35,034 (銀次)野郎! 547 00:40:35,034 --> 00:40:49,048 ・~ 548 00:40:49,048 --> 00:40:51,048 まといはどこだい!? 549 00:40:53,052 --> 00:40:56,055 どこやったんだい! (男)ちょっと待て! 550 00:40:56,055 --> 00:41:10,002 ・~ 551 00:41:10,002 --> 00:41:15,002 (鉄五郎)下りろ! 下りねえと 引きずり下ろすぞ! 552 00:41:17,009 --> 00:41:19,009 早く下りろ! 553 00:41:23,015 --> 00:41:28,015 (男たちの悲鳴) 554 00:41:33,025 --> 00:41:35,025 (銀次)野郎! 555 00:41:38,030 --> 00:41:41,033 来るかい! (鉄五郎)早く下りろ! 556 00:41:41,033 --> 00:41:43,035 下りてこい! 557 00:41:43,035 --> 00:41:46,038 (兵部)何をしてるか! 万一 火事が起きたらどうする?・ 558 00:41:46,038 --> 00:41:48,040 あの上の大太鼓を打たねば・ 559 00:41:48,040 --> 00:41:51,043 江戸中の半鐘は 鳴らすことはできんのだぞ!・ 560 00:41:51,043 --> 00:41:56,048 こんなことが公儀に知れたら わしは切腹 お前は打ち首だぞ! 561 00:41:56,048 --> 00:41:58,050 弱ったな。 562 00:41:58,050 --> 00:42:03,055 お~い 河内山の旦那 頼むから下りてくれ! 563 00:42:03,055 --> 00:42:05,057 それを承知で 上がってきたんでい! 564 00:42:05,057 --> 00:42:07,059 今 ここで 火事でも起きてみろ。 565 00:42:07,059 --> 00:42:11,063 てめえは 切腹 間違いなしだ! おう ざまあみやがれ! 566 00:42:11,063 --> 00:42:13,065 早く下ろせ! 567 00:42:13,065 --> 00:42:16,068 何をしてる 早く下ろせ! 568 00:42:16,068 --> 00:42:20,072 あの 河内山の旦那 お願えでございます。 569 00:42:20,072 --> 00:42:22,074 おっしゃるとおり 何でもいたしやすから・ 570 00:42:22,074 --> 00:42:26,078 どうか 早く下りておくんなさい お願えでございます! 571 00:42:26,078 --> 00:42:29,081 フフッ。 あっ 上がった。 572 00:42:29,081 --> 00:42:32,084 上がった 上がった 煙が上がったぞ! 573 00:42:32,084 --> 00:42:35,087 え~? 煙が? 574 00:42:35,087 --> 00:42:39,091 大は小を兼ねるって お前 知らねえのか? 575 00:42:39,091 --> 00:42:42,094 あ~! お前 どっから そのでっけえの持ってきたんだよ! 576 00:42:42,094 --> 00:42:49,101 どっからってな お前 大きいことはいいことなんだぞ! 577 00:42:49,101 --> 00:42:52,104 おい! 火事かどうか確かめてくれ。 578 00:42:52,104 --> 00:42:56,108 そんなこと俺に分かるかい。 579 00:42:56,108 --> 00:42:59,045 (鉄五郎)お~い! 早く 太鼓 打ってくれ! 580 00:42:59,045 --> 00:43:01,047 (兵部)まあ… 待て待て。・ 581 00:43:01,047 --> 00:43:05,051 もしも 本当の火事でなかったら 俺は切腹 その方は打ち首だぞ! 582 00:43:05,051 --> 00:43:10,056 (鉄五郎)え~? どうしたらいいんだい。 583 00:43:10,056 --> 00:43:12,058 ・(銀次)旦那~! 584 00:43:12,058 --> 00:43:14,060 旦那~! 585 00:43:14,060 --> 00:43:18,064 おう 銀次! お前 上がってきて よく見てやれ! 586 00:43:18,064 --> 00:43:20,066 (兵部)銀次! 貴様~。 587 00:43:20,066 --> 00:43:22,068 (鉄五郎)旦那 待っておくんなせえ。 588 00:43:22,068 --> 00:43:24,070 火事かどうか 確かめねえことには どうしようもねえんだ! 589 00:43:24,070 --> 00:43:28,070 おい 銀次 上がって見てくれ! (銀次)よし 来た! 590 00:43:34,080 --> 00:43:36,080 何だ あれ たき火じゃねえか。 バカ! 591 00:43:39,085 --> 00:43:41,087 まあ 1杯やれ。 (銀次)うん。 592 00:43:41,087 --> 00:43:45,091 (鉄五郎)どうした 銀次! 火事か? ただの煙か? 593 00:43:45,091 --> 00:43:47,093 火事だって言え 火事だって。 594 00:43:47,093 --> 00:43:50,096 そんなこと言えるかよ 俺は火消しだよ。 595 00:43:50,096 --> 00:43:52,098 火消しだっつって お前…。 596 00:43:52,098 --> 00:43:55,101 あっ 間違いねえ 本物だ! 597 00:43:55,101 --> 00:43:58,037 横山町辺りに 火の手 上がったぞ! 598 00:43:58,037 --> 00:44:00,039 (兵部)太鼓を打て!・ 599 00:44:00,039 --> 00:44:02,041 ええい 早く打たぬか! 600 00:44:02,041 --> 00:44:05,044 何 言いやがる! 打ちたかったら てめえで打て! 601 00:44:05,044 --> 00:44:07,046 (兵部)頼む 打ってくれ。・ 602 00:44:07,046 --> 00:44:11,050 河内山! あっ いやいや 河内山 宗俊殿・ 603 00:44:11,050 --> 00:44:16,055 何とぞ 何とぞ 諏訪 兵部 一生のお願いでござる。・ 604 00:44:16,055 --> 00:44:21,060 このとおりでござる このとおり。・ 605 00:44:21,060 --> 00:44:25,064 おい 早く! (鉄五郎)おい 俺たちもやるんだ! 606 00:44:25,064 --> 00:44:28,067 (兵部)このとおりだ! 607 00:44:28,067 --> 00:44:32,067 頼む 頼む! 608 00:44:34,073 --> 00:44:36,075 (銀次)いけねえ 火の手が大きくなりやがった。・ 609 00:44:36,075 --> 00:44:38,077 旦那 太鼓たたいておくんなさい。 俺がたたくのか? 610 00:44:38,077 --> 00:44:40,079 (銀次)旦那がたたかねえと 江戸の人たちは困るんだ!・ 611 00:44:40,079 --> 00:44:42,081 あっしは火事場へ急ぎます!・ 612 00:44:42,081 --> 00:44:44,083 旦那 力いっぱい 太鼓たたいておくんなさい! 613 00:44:44,083 --> 00:44:46,083 よし たたいてやるぞ! 614 00:44:48,087 --> 00:45:01,033 (太鼓の音) 615 00:45:01,033 --> 00:45:04,033 (鉄五郎)おい! (男たち)へい! 616 00:45:08,040 --> 00:45:11,043 (銀次)火事場で会おうぜ! 617 00:45:11,043 --> 00:45:31,063 ・(半鐘と太鼓の音) 618 00:45:31,063 --> 00:45:51,083 ・(半鐘と太鼓の音) 619 00:45:51,083 --> 00:46:05,030 ・(半鐘と太鼓の音) 620 00:46:05,030 --> 00:46:11,036 ・・(はやしの演奏) 621 00:46:11,036 --> 00:46:25,050 ・~ 622 00:46:25,050 --> 00:46:30,055 ・・(歌声) 623 00:46:30,055 --> 00:46:50,075 ・~ 624 00:46:50,075 --> 00:47:10,029 ・~ 625 00:47:10,029 --> 00:47:30,049 ・~ 626 00:47:30,049 --> 00:47:34,049 ・~ 627 00:47:58,010 --> 00:48:00,012 <今に 旦那も びっくりするぐらいの・ 628 00:48:00,012 --> 00:48:02,014 でっかいことをやりますよ> 629 00:48:02,014 --> 00:48:07,019 <しがない渡り髪結いが 河内山に息巻いた> 630 00:48:07,019 --> 00:48:12,024 <緒形 拳が 小悪党に扮して 勝 新太郎と 激しく渡り合う> 631 00:48:12,024 --> 00:48:16,024 <次回 『痛快! 河内山宗俊』に ご期待ください> 632 00:53:34,213 --> 00:53:35,080 633 00:53:35,080 --> 00:53:39,084 「時代劇専門チャンネル」の 全てが分かる番組情報誌 634 00:53:39,084 --> 00:53:41,084 『時代劇専門チャンネルガイド』 635 00:53:42,087 --> 00:53:45,090 毎月のおすすめ作品を 解説した特集記事や・ 636 00:53:45,090 --> 00:53:50,090 番組表・コラム・時代劇クロスワードなど 見どころ満載! 637 00:53:57,102 --> 00:53:59,102 まずは 見本誌を 無料で お届け!