1 00:01:59,096 --> 00:02:09,096 ・~ 2 00:02:53,150 --> 00:02:56,153 (丑松)直 何だ これ?・ 3 00:02:56,153 --> 00:02:58,089 俺 こんなの見るほど 悪いことしてないよ。 4 00:02:58,089 --> 00:03:02,093 (直次郎)これから良くなるよ。 (丑松)どう良くなんだよ。・ 5 00:03:02,093 --> 00:03:04,095 ああ そうかそうか 分かった。 おい ご両人 いいよ。・ 6 00:03:04,095 --> 00:03:06,097 どうする どうする? 7 00:03:06,097 --> 00:03:11,102 ・(三味線の演奏) 8 00:03:11,102 --> 00:03:24,115 ・~ 9 00:03:24,115 --> 00:03:26,115 (直次郎)いい女。 10 00:03:34,125 --> 00:03:36,127 (直次郎)こんにちは。・ 11 00:03:36,127 --> 00:03:40,131 あっ あの よかったら あっちの練塀小路の旦那が・ 12 00:03:40,131 --> 00:03:43,131 お煎餅 食べませんかって 言ってますけど。 13 00:04:22,106 --> 00:04:42,126 ・~ 14 00:04:42,126 --> 00:04:55,126 ・~ 15 00:05:07,084 --> 00:05:11,088 (お滝)あらあらあらあら まあ ぬれちまって。・ 16 00:05:11,088 --> 00:05:15,088 お芝居 どうでした? 私も行きたかった。 17 00:05:17,094 --> 00:05:20,097 (お滝)ねえ 早く着替えてくださいよ。・ 18 00:05:20,097 --> 00:05:23,100 風邪 ひいちまうよ ほら。 19 00:05:23,100 --> 00:05:27,104 (直次郎)おう 何とかしなきゃいけねえな。 20 00:05:27,104 --> 00:05:30,107 (丑松)姉さん いんじゃん。 (直次郎)何? 21 00:05:30,107 --> 00:05:33,110 (丑松)姉さん。 22 00:05:33,110 --> 00:05:36,113 (お滝)ねえ 富吉町の伯父貴 知ってるでしょ?・ 23 00:05:36,113 --> 00:05:39,116 今し方 帰ったばっかり。 24 00:05:39,116 --> 00:05:42,119 ハア やんなっちゃうね。 25 00:05:42,119 --> 00:05:48,125 それがさあ いい年つかまつって まあ 若い女にだまされて・ 26 00:05:48,125 --> 00:05:51,128 25両っていう金の工面が つかなきゃね・ 27 00:05:51,128 --> 00:05:55,132 うちまで売らなきゃなんないの 何だかんだって。 28 00:05:55,132 --> 00:06:00,070 それがさ これの女と知らずに 関わり合ったらしいのよ。 29 00:06:00,070 --> 00:06:05,075 店だって 去年から まあ こうなったまんま。 30 00:06:05,075 --> 00:06:10,080 ハ~ア バカなことしたと思って まあ・ 31 00:06:10,080 --> 00:06:13,083 助けなきゃなんないしねえ。 32 00:06:13,083 --> 00:06:18,088 (宗俊)ハア いい女だな。 33 00:06:18,088 --> 00:06:23,093 ・(三味線の演奏) 34 00:06:23,093 --> 00:06:30,100 ・~ 35 00:06:30,100 --> 00:06:35,105 (お滝)あら 旦那 どうしたんです?・ 36 00:06:35,105 --> 00:06:39,109 えっ 何か あったんですか?・ 37 00:06:39,109 --> 00:06:44,114 ごめんなさい。 昼間 あんなこと 耳に入れちまったもんだから。 38 00:06:44,114 --> 00:06:46,116 あの 伯父貴のことは もう心配しないでね。 39 00:06:46,116 --> 00:06:48,118 私が きっと 何とかできるんだから。 40 00:06:48,118 --> 00:06:51,121 ・(女中)女将さん お帰りです。 41 00:06:51,121 --> 00:06:54,121 (お滝)すぐ来ますからね 旦那。 いいですか? 42 00:06:59,063 --> 00:07:01,063 (宗俊の ため息) 43 00:07:07,071 --> 00:07:09,073 ・(丑松)いや 絶対 旦那 やんないって。 44 00:07:09,073 --> 00:07:11,075 (直次郎)行くって まちがいねえよ。 45 00:07:11,075 --> 00:07:13,077 (丑松)だって あのとおり 照れ屋だよ。 46 00:07:13,077 --> 00:07:16,080 (直次郎)賭けるか? (丑松)おう 面白え 1分だ。 47 00:07:16,080 --> 00:07:18,080 (直次郎)よし。 (丑松)よし。 48 00:07:21,085 --> 00:07:26,085 (お滝)ハア あと5両 足りないんだと。 49 00:07:33,097 --> 00:07:37,101 (宗俊)中条流? バカヤロー! 50 00:07:37,101 --> 00:07:40,104 男の俺が 何で そんなとこ 行かなくちゃならねえんだ! 51 00:07:40,104 --> 00:07:44,108 (丑松)ほれみろ! 言わねえこっちゃねえ お前。 52 00:07:44,108 --> 00:07:50,114 (直次郎)いや 旦那のためにと 思ったんですけど・ 53 00:07:50,114 --> 00:07:55,119 断ってまいりますよ。 はい 断ってまいります。 54 00:07:55,119 --> 00:07:59,056 勝った 勝った ねえ 1分 1分。 (直次郎)しかしよう・ 55 00:07:59,056 --> 00:08:04,061 世の中ってのは 不思議だな おい。 あの中条流の女・ 56 00:08:04,061 --> 00:08:08,065 芝居小屋にいた女だよ。 57 00:08:08,065 --> 00:08:10,067 あの小屋の女? ああ。 58 00:08:10,067 --> 00:08:12,069 お前 そんなこと言ったかよ? 59 00:08:12,069 --> 00:08:14,071 お前に言ったって しょうがねえじゃねえか。 60 00:08:14,071 --> 00:08:16,073 ずるっ。 あのよ・ 61 00:08:16,073 --> 00:08:19,076 入谷のお仙 知ってんだろ? うんうんうん。 62 00:08:19,076 --> 00:08:23,080 あれがよ どうしても 付いてってくれっつうからよ・ 63 00:08:23,080 --> 00:08:26,083 行ったんだよ。 そしたら そこが中条流なんだよ。 64 00:08:26,083 --> 00:08:28,085 子おろしか? ああ。 65 00:08:28,085 --> 00:08:33,090 それで その あれがね 旦那のこと知っててよ・ 66 00:08:33,090 --> 00:08:36,093 あの お偉いお直参のお方が・ 67 00:08:36,093 --> 00:08:39,096 うちに 来ていらっしゃるんだったら・ 68 00:08:39,096 --> 00:08:43,100 10両 お支払いしますなんて 言うんだよ 月にだよ。 69 00:08:43,100 --> 00:08:45,102 10両! そうだよ お前・ 70 00:08:45,102 --> 00:08:47,104 そしたら お前 ふたつきで20両だろ? 71 00:08:47,104 --> 00:08:51,108 ああいう子おろしにな 来る連中はよ・ 72 00:08:51,108 --> 00:08:54,111 身元が分かんねえ連中とかよ それから 後で 刃物・ 73 00:08:54,111 --> 00:08:56,113 ちらちらやったり 脅しが多いらしいんだよ。 74 00:08:56,113 --> 00:08:59,049 それをな ほっ ほって やりゃあいいっつうんだよ。 75 00:08:59,049 --> 00:09:01,051 用心棒? おう。 76 00:09:01,051 --> 00:09:08,058 しかもよ あの 泊まり込みで お願いしますなんて言ってんの。 77 00:09:08,058 --> 00:09:14,064 泊まり込みって 女が そう言ったんだな? 78 00:09:14,064 --> 00:09:18,068 えっ 何か言いました? 79 00:09:18,068 --> 00:09:20,070 いや あのな…。 80 00:09:20,070 --> 00:09:26,076 いや 旦那 何も 嫌なものは やることないと思いますけど。 81 00:09:26,076 --> 00:09:29,079 おい ちょ… ちょ…。 82 00:09:29,079 --> 00:09:34,084 ヘヘヘッ ちょっとお前 来ないって。 83 00:09:34,084 --> 00:09:40,090 そんなにまで お前 その女が 困ってるっていうことになりゃ・ 84 00:09:40,090 --> 00:09:44,094 なっ 何とか力になってやりてえ じゃねえか。 そうだろ? なあ。 85 00:09:44,094 --> 00:09:48,098 旦那 やめとこうよ。 中条流 子おろしだよ。 86 00:09:48,098 --> 00:09:51,098 旦那 みっともない。 中条流の どこが悪い。 87 00:09:53,103 --> 00:09:56,106 子おろしの どこがいけねえんだ。 88 00:09:56,106 --> 00:09:59,043 てめえなんぞの がきを はらんだとしたら・ 89 00:09:59,043 --> 00:10:03,043 おろした方が 世の中のために なるんだ このバカヤロー! 90 00:10:10,054 --> 00:10:13,054 俺 悪いん? うん。 91 00:10:15,059 --> 00:10:19,059 おうおう お滝 どこ行くんだ? (お滝)ええ ええ ちょっと。 92 00:10:21,065 --> 00:10:24,068 お前の伯父貴の20両 できたんだよ。 93 00:10:24,068 --> 00:10:26,070 ホントですか? その代わり お前・ 94 00:10:26,070 --> 00:10:29,070 俺は 泊まりがけの大仕事よ。 95 00:10:33,077 --> 00:10:35,077 すいません。 96 00:10:54,098 --> 00:10:58,035 (おらく)では 取りあえず ふたつき分。 97 00:10:58,035 --> 00:11:02,035 いや では 遠慮なく。 98 00:11:06,043 --> 00:11:10,047 あっ あの これを母上の所へ。 99 00:11:10,047 --> 00:11:14,051 母… えっ? 100 00:11:14,051 --> 00:11:20,057 直次郎殿 丑松殿 このたびは えらい 世話になった。 101 00:11:20,057 --> 00:11:25,062 して 母上に お言づて…。 ない。 102 00:11:25,062 --> 00:11:28,062 これにて 退散。 103 00:11:32,069 --> 00:11:39,076 いやあ もう 近頃は 本当に 悪いやつが増えましたな。 104 00:11:39,076 --> 00:11:44,081 まあ 雨も 降ったり やんだり。 105 00:11:44,081 --> 00:11:47,084 まあ 色々と まあ ハハッ・ 106 00:11:47,084 --> 00:11:51,084 何か こう 世の中が だんだん おかしくなる。 107 00:12:02,099 --> 00:12:04,101 (おらく)はるっていいます。 108 00:12:04,101 --> 00:12:07,104 (はる)どうぞ。 へい はい どうも すいません。 109 00:12:07,104 --> 00:12:09,104 はい いただきます。 110 00:12:12,109 --> 00:12:15,112 ハハハハッ 母上だって! 111 00:12:15,112 --> 00:12:17,114 おいおい 俺 吹きそうになっちゃった。 112 00:12:17,114 --> 00:12:20,117 しかし よう ぬけぬけと言うよな。 どういうつもりだ あれ。 113 00:12:20,117 --> 00:12:22,119 あれ 姉さん 聞いたら 怒るぞ お前。 114 00:12:22,119 --> 00:12:25,122 そら 怒…。 115 00:12:25,122 --> 00:12:27,124 直。 おう? 116 00:12:27,124 --> 00:12:31,128 いい女だな おい。 吉野家の小町娘だよ。 117 00:12:31,128 --> 00:12:34,131 お前 ホント 女のこと よく知ってんな。 118 00:12:34,131 --> 00:12:39,136 猿若座で この前 一緒になって 向こうが にたっと笑ったよ。 119 00:12:39,136 --> 00:12:41,138 ふうん。 120 00:12:41,138 --> 00:12:43,140 何だよ お前。 んっ? 121 00:12:43,140 --> 00:12:46,143 バカにしてんのか? 俺のこと。 122 00:12:46,143 --> 00:12:50,147 女は みんな 俺の顔 見りゃ にやっと笑うんだよ。 123 00:12:50,147 --> 00:12:54,151 よし 今 試してやっからな ちょっと見てろ。 124 00:12:54,151 --> 00:13:11,151 ・~ 125 00:13:13,103 --> 00:13:16,106 あいつ 目 悪くなった。 何で? 126 00:13:16,106 --> 00:13:18,108 俺の顔 見て 笑わねえもん。 127 00:13:18,108 --> 00:13:21,111 ちょっと お前 どこ行くんだ! 付ける。 128 00:13:21,111 --> 00:13:25,115 何で? お前… いい男が そんなことするもんじゃねえ。 129 00:13:25,115 --> 00:13:27,117 向こう 行こ よそ 行こ よそ 行こ みんな お前のこと 笑うぞ。 130 00:13:27,117 --> 00:13:30,117 何で? だって 面白えもんよ。 131 00:13:34,124 --> 00:13:36,124 (五平次)さっ。 132 00:13:41,131 --> 00:13:43,133 直! 133 00:13:43,133 --> 00:13:47,137 あら! これだ! 134 00:13:47,137 --> 00:13:51,141 あっ おろしに来たのかよ おい。 135 00:13:51,141 --> 00:13:53,143 あんなカワイイ顔してんのに 嫌だね。 136 00:13:53,143 --> 00:13:57,080 丑…。 銭になる。 137 00:13:57,080 --> 00:14:00,083 今から 吉野屋へ踏み込もうか。 138 00:14:00,083 --> 00:14:06,089 (はる)どうぞ。 どうぞ。 139 00:14:06,089 --> 00:14:10,089 よし。 あっ。 140 00:14:22,105 --> 00:14:26,109 ・(戸の開く音) (地回り)おい! 誰かいねえか!・ 141 00:14:26,109 --> 00:14:28,109 おい! 142 00:14:37,120 --> 00:14:40,123 おっ 何だ? お前さんたちは。 143 00:14:40,123 --> 00:14:43,126 (地回り)てめえこそ何だ? 俺は この家の居候だ。 144 00:14:43,126 --> 00:14:48,131 (地回り)んっ? おう 居候だってよ。 145 00:14:48,131 --> 00:14:51,134 居候じゃ話にならねえな。・ 146 00:14:51,134 --> 00:14:54,137 女医者か 取り上げばばあか 知らねえが・ 147 00:14:54,137 --> 00:14:57,074 呼んでもらおうじゃねえか。 148 00:14:57,074 --> 00:14:59,076 (地面を蹴る音) 149 00:14:59,076 --> 00:15:05,082 子おろしは 天下のご法度だぜ。 ああ? おう!・ 150 00:15:05,082 --> 00:15:10,087 がき 殺して 銭 ふんだくってる そうじゃねえか。 ああ? 151 00:15:10,087 --> 00:15:14,091 おい みんな 上がらしてもらおうじゃねえか。 152 00:15:14,091 --> 00:15:18,095 (地回り)何だよ。 何だ その面!・ 153 00:15:18,095 --> 00:15:22,099 俺に向かって そんな面すると ただじゃ済まねえぞ おい。 154 00:15:22,099 --> 00:15:25,099 おう ただじゃ済まさねえ。 155 00:15:53,130 --> 00:16:13,083 ・~ 156 00:16:13,083 --> 00:16:22,092 ・~ 157 00:16:22,092 --> 00:16:29,099 (しまの泣き声) 158 00:16:29,099 --> 00:16:49,119 ・~ 159 00:16:49,119 --> 00:16:53,123 ・~ 160 00:16:53,123 --> 00:16:57,060 おう 俺は 練塀小路の 河内山 宗俊て者だ! 161 00:16:57,060 --> 00:17:00,060 文句があるなら いつでも相手になるぞ! 162 00:17:07,070 --> 00:17:10,070 今度またやったら 今度は 俺が相手してやる! 163 00:17:13,076 --> 00:17:17,080 旦那 開店早々 商売繁盛で よかったですね。 164 00:17:17,080 --> 00:17:19,082 何してんだ お前たちは。 お滝のとこへ・ 165 00:17:19,082 --> 00:17:21,084 銭 持ってってやったのか? ああ 母上の所。 166 00:17:21,084 --> 00:17:23,084 バカヤロー 早く。 167 00:17:25,088 --> 00:17:45,108 ・~ 168 00:17:45,108 --> 00:17:52,108 ・~ 169 00:18:04,060 --> 00:18:08,064 (おらく)すいません。 来る早々 嫌な思いをさしてしまって。 170 00:18:08,064 --> 00:18:12,068 なあに ヘッ 4~5人 片付けてきましたよ。 171 00:18:12,068 --> 00:18:14,068 あっ 血。 172 00:18:39,095 --> 00:18:41,097 うまくいったな 直。 173 00:18:41,097 --> 00:18:44,100 今までのことを 中条 水にするって言ったらよ・ 174 00:18:44,100 --> 00:18:47,103 あいつ 急に這いつくばりやがって ご内分に ご内分にだって。 175 00:18:47,103 --> 00:18:50,106 こんだけあったら遊べるじょ。 176 00:18:50,106 --> 00:18:55,106 ウフッ どこ行こか? 山分けだ 山分け。 177 00:19:05,055 --> 00:19:07,055 (五平次)10両 渡したら おとなしく帰りました。 178 00:19:12,062 --> 00:19:16,066 (朝倉)いや まったく 悪いやつに 嗅ぎつけられたもんだ。・ 179 00:19:16,066 --> 00:19:20,070 だが 何だって 中条流に 河内山なんぞが。 180 00:19:20,070 --> 00:19:22,072 (五平次)子おろしのとこに いれば・ 181 00:19:22,072 --> 00:19:25,075 ゆすりのネタに 事欠きませんからね。 182 00:19:25,075 --> 00:19:31,081 (朝倉)まずい いや まずいぞ 吉野屋。・ 183 00:19:31,081 --> 00:19:34,084 お数寄屋坊主の河内山といえば・ 184 00:19:34,084 --> 00:19:37,087 ご老中さえ脅しにかけるような 大悪党だ。・ 185 00:19:37,087 --> 00:19:40,090 いや まったく まずい。・ 186 00:19:40,090 --> 00:19:43,093 しま殿を わしの養女ということにして・ 187 00:19:43,093 --> 00:19:46,096 上様に差し上げるべく・ 188 00:19:46,096 --> 00:19:50,100 万事 支障なく 進んでおったのにな。・ 189 00:19:50,100 --> 00:19:55,105 いや まったく まずいことになったな。・ 190 00:19:55,105 --> 00:20:01,044 吉野屋 娘が上様の子種でも宿してみろ。・ 191 00:20:01,044 --> 00:20:03,046 大奥相手の商いで・ 192 00:20:03,046 --> 00:20:07,050 計り知れぬほどの大もうけが できるのだ。・ 193 00:20:07,050 --> 00:20:12,055 しかし 河内山の口から 腹の子を始末して・ 194 00:20:12,055 --> 00:20:18,061 素知らぬ顔で大奥へ上がった などということが露見してみろ。・ 195 00:20:18,061 --> 00:20:20,061 これは一大事だ。 196 00:20:23,066 --> 00:20:31,066 (朝倉)吉野屋 今度の一件は 水に流すか? 197 00:20:33,076 --> 00:20:36,079 (喜左衛門)五平次。 (五平次)へい。 198 00:20:36,079 --> 00:20:38,081 (喜左衛門)何とかしなさい。 199 00:20:38,081 --> 00:20:40,083 (五平次)ホント 申し訳ございません。・ 200 00:20:40,083 --> 00:20:43,086 あんな男が あの家にいるとは 思いませんでしたので。・ 201 00:20:43,086 --> 00:20:46,089 どっちにしろ お嬢さんのことが済んだら・ 202 00:20:46,089 --> 00:20:48,091 あの女は 始末するつもりで おりましたから・ 203 00:20:48,091 --> 00:20:54,097 一緒にやりますか? 河内山も。 204 00:20:54,097 --> 00:20:58,034 できるか? (五平次)少々 高くつきますが。 205 00:20:58,034 --> 00:21:03,039 いくら掛かっても構わん。 やれ。 206 00:21:03,039 --> 00:21:05,039 よろしゅうございます。 207 00:21:22,058 --> 00:21:39,075 ・~ 208 00:21:39,075 --> 00:21:45,081 はる坊は お前さんの娘… でもなさそうだし・ 209 00:21:45,081 --> 00:21:52,081 十だっていうから 年が釣り… うん そうでもねえか。 210 00:22:00,096 --> 00:22:06,102 はる坊が埋めてるの ありゃ あれですか? 211 00:22:06,102 --> 00:22:11,107 え~ やっぱり あれか。 212 00:22:11,107 --> 00:22:16,112 そいつが肥やしになって 赤く咲くってわけか あの花。 213 00:22:16,112 --> 00:22:21,117 (おらく)あの子は 父親も母親もいないんです。 214 00:22:21,117 --> 00:22:27,123 へ~。 それを お前さん ずっと育ててる? 215 00:22:27,123 --> 00:22:30,126 おお そいつは感心だな。 216 00:22:30,126 --> 00:22:36,126 おらくさん お前さん 亭主を持ったこと あるのかい? 217 00:22:39,135 --> 00:22:44,140 年がら年中 朝から晩まで 女の股ぐら ひんむいて・ 218 00:22:44,140 --> 00:22:50,146 血だらけにしてるんだから ずいぶん嫌な商売だと思うけど。 219 00:22:50,146 --> 00:22:56,152 いや しかし 考えてみりゃ・ 220 00:22:56,152 --> 00:23:04,093 上は お中臈から お局 下は 新造から 箱入り娘まで。 221 00:23:04,093 --> 00:23:07,096 ここへ来るやつは みんな お前さんの前で・ 222 00:23:07,096 --> 00:23:11,100 股ぐら ひんむかれて ひいひい泣き叫ぶんだから。 223 00:23:11,100 --> 00:23:14,103 えっ? ヘッ。 224 00:23:14,103 --> 00:23:18,103 考えようによっちゃ 面白え商売だよな。 225 00:23:24,113 --> 00:23:27,116 ハハッ。 226 00:23:27,116 --> 00:23:30,119 河内山さま 奥さまは? 227 00:23:30,119 --> 00:23:36,125 えっ? そっ そんなもの いやあしませんよ。 228 00:23:36,125 --> 00:23:41,130 じゃあ ずっと ここにいてくださいます? 229 00:23:41,130 --> 00:23:45,134 ホッ ホントに ずっと ここに…。 230 00:23:45,134 --> 00:23:51,140 そっ そんなこと 言われちまうってえと・ 231 00:23:51,140 --> 00:23:55,144 いくら俺でも生身の男。 232 00:23:55,144 --> 00:23:59,082 お前さんみたいな いい女と 一緒にいたら・ 233 00:23:59,082 --> 00:24:03,086 その気になるかもしれませんよ。 234 00:24:03,086 --> 00:24:23,106 ・~ 235 00:24:23,106 --> 00:24:43,126 ・~ 236 00:24:43,126 --> 00:24:45,126 ・~ 237 00:24:48,131 --> 00:24:50,131 (女中)おちょうし 3本。 238 00:24:59,075 --> 00:25:02,078 (女中)お待ち遠さま。 239 00:25:02,078 --> 00:25:05,081 どういう風の吹き回しだろうね。 240 00:25:05,081 --> 00:25:08,084 お前さんたちが おごってくれるなんて。 241 00:25:08,084 --> 00:25:11,087 もう いつも 姉さんには世話になってんでね・ 242 00:25:11,087 --> 00:25:14,090 今日は 2人でな 小遣いを こう あれして まあ…。 243 00:25:14,090 --> 00:25:18,094 日頃のさ 恩返しな しなきゃいけねえっつって。 244 00:25:18,094 --> 00:25:22,098 ちょっと 旦那 どうしてる? あっ 姉さん まあ 一杯 いこうよ。 245 00:25:22,098 --> 00:25:25,101 ねえ いつもさ お客にね・ 246 00:25:25,101 --> 00:25:29,105 嫌なお客にも酌しなきゃ なんないし 大変だもんな。 247 00:25:29,105 --> 00:25:32,108 うまいね これ。 どんどん ついでやってな。 248 00:25:32,108 --> 00:25:34,110 旦那さ…。 いやあ しかし 姉さんは・ 249 00:25:34,110 --> 00:25:37,113 いつも奇麗で いいな おい。 そうなんだよ 俺 それ なあ。 250 00:25:37,113 --> 00:25:40,116 どうして こんな若えんだろ。 あっ この前 見た ほらよ あれ。 251 00:25:40,116 --> 00:25:44,120 かんざしな。 あの 帯と。 よかった 姉さんに。 252 00:25:44,120 --> 00:25:48,124 いや ぜひな。 (お滝)えっ 誰が? 253 00:25:48,124 --> 00:25:52,128 いやいやいや 誰がって…。 誰がって…。 254 00:25:52,128 --> 00:25:55,131 ちょいと 私はね 旦那 どうしてるんだいって・ 255 00:25:55,131 --> 00:25:57,066 聞いてるの。 いや…・ 256 00:25:57,066 --> 00:26:01,066 元気にしてるみたいだよな? うん 元気ですよ。 257 00:26:11,080 --> 00:26:14,083 ・(女)ごめんください。 258 00:26:14,083 --> 00:26:16,085 あした来るように言ってください。 259 00:26:16,085 --> 00:26:18,085 はい はい はいはい。 260 00:26:20,089 --> 00:26:24,093 え~ 今夜は 先生が ちょっと お出掛けになりましたから・ 261 00:26:24,093 --> 00:26:29,098 明日… お滝。 262 00:26:29,098 --> 00:26:32,101 元気? 263 00:26:32,101 --> 00:26:36,105 あっ 着替え 持ってきたの。 直さんと丑さんがね・ 264 00:26:36,105 --> 00:26:39,108 旦那 寂しがってるって 言うもんだから。 265 00:26:39,108 --> 00:26:45,114 いや 俺は 別に さっ 寂しかねえよ。 266 00:26:45,114 --> 00:26:49,118 まあ ご挨拶ね。 267 00:26:49,118 --> 00:26:51,120 何で こんなとこに来た。 268 00:26:51,120 --> 00:26:55,124 そんで あの 伯父さんに 金 渡してやったのか? 269 00:26:55,124 --> 00:26:59,062 あっ そう。 まあね 伯父さん 喜んで・ 270 00:26:59,062 --> 00:27:02,065 旦那の方へ もう 足 向けて 寝られないって。 271 00:27:02,065 --> 00:27:04,065 すいませんでした。 272 00:27:15,078 --> 00:27:22,085 ああ あの これは 妹のお滝さんと申す。 273 00:27:22,085 --> 00:27:27,090 お世話になってます。 らくと申します。 274 00:27:27,090 --> 00:27:32,095 へ~ こんなことだったんですか。 275 00:27:32,095 --> 00:27:37,100 へ~ 分かりました。 お兄さん! 276 00:27:37,100 --> 00:27:41,104 おい まあ ちょっと中…。 277 00:27:41,104 --> 00:27:43,106 おらくさんとか いいましたね? 278 00:27:43,106 --> 00:27:45,108 これからも ずっと お世話になってくださいな。 279 00:27:45,108 --> 00:27:49,108 どうぞ もう 一生 お世話になったら どうです? 280 00:28:07,063 --> 00:28:10,066 フ~ッ。 281 00:28:10,066 --> 00:28:14,070 (五平次)旦那 お久しぶりでございます。 282 00:28:14,070 --> 00:28:16,072 (金子)何だ 五平次じゃねえか。 (五平次)ええ。 283 00:28:16,072 --> 00:28:18,074 (金子)相変わらず これで稼いでんのか? 284 00:28:18,074 --> 00:28:20,076 (五平次)いや もう そんな しけた商売 やってませんよ。・ 285 00:28:20,076 --> 00:28:22,078 ちょっとばかり 身持ちがよくなりましてね。・ 286 00:28:22,078 --> 00:28:27,083 旦那の方は 景気は どうです? (金子)見りゃ分かんだろ。 287 00:28:27,083 --> 00:28:31,087 (五平次)あっ 旦那 ちょっと うめえ話が あんですがね。 288 00:28:31,087 --> 00:28:34,087 うめえったって お前のは…。 (五平次)いやいやいやいや。 289 00:28:36,092 --> 00:28:38,092 (五平次)おう こっちだ。 290 00:28:41,097 --> 00:28:45,101 (五平次)旦那 お願いしますよ。 291 00:28:45,101 --> 00:28:49,105 この話はね 公方さまにも通じてる 話でですね・ 292 00:28:49,105 --> 00:28:53,109 それに あっしの後ろには 麹町の吉野屋って・ 293 00:28:53,109 --> 00:28:55,111 えらい銭持ちが付いてましてね。 294 00:28:55,111 --> 00:28:57,046 この話がうまくいったら・ 295 00:28:57,046 --> 00:28:59,046 旦那の面倒は 一生 見さしてもらいますよ。 296 00:29:01,050 --> 00:29:04,053 いや 俺は嫌だな。 297 00:29:04,053 --> 00:29:06,055 女と猫は 斬らねえことにしてるんだ。 298 00:29:06,055 --> 00:29:08,057 後々 たたるからよ。 299 00:29:08,057 --> 00:29:12,061 でも あの女ね 悪い用心棒が付いてましてね。 300 00:29:12,061 --> 00:29:15,064 河内山っていう。 301 00:29:15,064 --> 00:29:20,064 今 お前 何つった? (五平次)河内山 宗俊。 302 00:29:22,071 --> 00:29:26,075 (金子)ふふふ~ん これは面白そうだな。 303 00:29:26,075 --> 00:29:29,075 (五平次)フフフフフ でしょ? 304 00:29:33,082 --> 00:29:37,086 (五平次)旦那 ちょっと…。 頼みましたよ。 305 00:29:37,086 --> 00:29:39,088 (金子)何を? (五平次)まあ いいじゃねえですか。 306 00:29:39,088 --> 00:29:42,091 頼みますよ。 おう 親父 釣りはいらねえよ。・ 307 00:29:42,091 --> 00:29:44,091 頼みましたよ。 308 00:29:50,099 --> 00:29:54,099 (男)おい ぬれるぞ おい。 (男)早く片付けろよ。 309 00:30:37,079 --> 00:30:39,079 (金子)御免よ。 310 00:30:41,083 --> 00:30:46,088 おっ よく分かったな おい。 311 00:30:46,088 --> 00:30:51,093 (金子)うん。 五平次って男に 頼まれもんしてよ。 312 00:30:51,093 --> 00:30:53,095 何でえ? そいつは。 313 00:30:53,095 --> 00:30:57,033 俺が江戸に来たてのころ 付き合ってた男なんだが・ 314 00:30:57,033 --> 00:31:02,038 昔は女衒でな うじ虫みてえな野郎だ。 315 00:31:02,038 --> 00:31:08,044 で 何 頼まれた? ちょいと面白え話なんだ。 316 00:31:08,044 --> 00:31:14,050 このうちの おらくっていう女と 河内山 宗俊って用心棒を・ 317 00:31:14,050 --> 00:31:18,054 たたき斬ってくれっていうんだ。 50両でな。 318 00:31:18,054 --> 00:31:24,060 面白えだろ? うん こいつは面白えな。 319 00:31:24,060 --> 00:31:26,062 (女)どうも ありがとうございました。 320 00:31:26,062 --> 00:31:29,065 お大事に。 321 00:31:29,065 --> 00:31:31,067 2~3日は 体 使っちゃいけませんよ。 322 00:31:31,067 --> 00:31:36,067 (女)はい なるべく使いません。 ありがとうございました。 323 00:31:45,081 --> 00:31:48,084 いい女だな。 324 00:31:48,084 --> 00:31:51,087 えっ? ヘヘッ だろ? 325 00:31:51,087 --> 00:31:55,091 斬るには惜しいや。 326 00:31:55,091 --> 00:31:59,095 なあ 河内山 俺と 用心棒 代われ。 327 00:31:59,095 --> 00:32:02,098 ああ いや それは駄目なんだ。 いやいや。 328 00:32:02,098 --> 00:32:06,102 あの女はね 俺以外の男を このうちに入れねえって・ 329 00:32:06,102 --> 00:32:09,105 言ってるんだから そら 駄目だよ。 330 00:32:09,105 --> 00:32:12,108 できてんのか? えっ? 331 00:32:12,108 --> 00:32:14,110 できてんのか? 332 00:32:14,110 --> 00:32:18,114 ヘヘッ まあ… まあな。 333 00:32:18,114 --> 00:32:23,119 いや 嘘。 できてねえ その顔じゃ。 334 00:32:23,119 --> 00:32:30,119 ヘヘヘ おい そんなことより お前 その50両を倍にしようじゃねえ。 335 00:32:33,129 --> 00:32:36,129 (番頭)どうぞ お上がりくださいませ。 336 00:32:41,137 --> 00:32:43,139 (金子)おい 河内山。 んっ? 337 00:32:43,139 --> 00:32:45,141 (金子)娘ってのは あれか? 338 00:32:45,141 --> 00:32:48,144 ああ。 ハッ 馬子にも衣装っていやあ。 339 00:32:48,144 --> 00:32:52,144 なるほど あれじゃ 生娘に見えるぜ。 340 00:33:04,093 --> 00:33:06,095 (喜左衛門)ああ お初にお目にかかります。・ 341 00:33:06,095 --> 00:33:10,099 吉野屋 喜左衛門にございます。・ 342 00:33:10,099 --> 00:33:13,102 お数寄屋衆の河内山さまに・ 343 00:33:13,102 --> 00:33:15,104 わざわざ お越しいただかなくても・ 344 00:33:15,104 --> 00:33:18,107 手前の方から 参上いたしましたものを。・ 345 00:33:18,107 --> 00:33:22,107 で ご用の趣は? 346 00:33:24,113 --> 00:33:26,113 (喜左衛門)まっ どうぞ。 347 00:33:29,118 --> 00:33:33,122 祝い事で忙しそうだから 挨拶は抜きだ。 348 00:33:33,122 --> 00:33:35,122 金子市 返してやれ。 349 00:33:37,126 --> 00:33:39,128 (金子)そら 返すことは 返すけどさ・ 350 00:33:39,128 --> 00:33:41,130 ホントに 倍に膨れるんだろうな? 351 00:33:41,130 --> 00:33:44,130 いいから 返してやるってことよ。 352 00:33:47,136 --> 00:33:52,141 (金子)おい 河内山 宗俊さまが そうおっしゃるから・ 353 00:33:52,141 --> 00:33:54,141 返してやるけどよ。 354 00:34:03,085 --> 00:34:06,088 出どこは お前のとこだって 分かってんだから・ 355 00:34:06,088 --> 00:34:09,091 とぼけちゃ駄目だよ。 356 00:34:09,091 --> 00:34:12,094 (喜左衛門)いったい 何の話でございましょう。 357 00:34:12,094 --> 00:34:15,097 手間がかかるから すっとぼけるのは やめにしな。 358 00:34:15,097 --> 00:34:20,102 がきを はらんだ 尻軽娘に 腹の始末をさした上・ 359 00:34:20,102 --> 00:34:25,107 その傷腹を化粧で塗り込んで 上様に差し出すなんざ・ 360 00:34:25,107 --> 00:34:31,113 おい お前さんも よっぽど肝の太い人だね。 361 00:34:31,113 --> 00:34:35,117 バレてしまえば大事だから 後日のための口封じ。 362 00:34:35,117 --> 00:34:38,120 俺と おらくを あの世を送ろうと お前・ 363 00:34:38,120 --> 00:34:41,123 50両の銭を渡したんだろ? 364 00:34:41,123 --> 00:34:45,127 おう 吉野屋さん・ 365 00:34:45,127 --> 00:34:52,134 河内山 宗俊の命は そう安くは売れねえよ。 366 00:34:52,134 --> 00:34:57,072 (金子)うん なるほどね。 367 00:34:57,072 --> 00:35:04,079 そんな話じゃ足りねえな。 50両じゃ安い。 368 00:35:04,079 --> 00:35:07,082 俺も練塀小路の河内山だ。 369 00:35:07,082 --> 00:35:11,086 100や200じゃ この話は まとまらねえよ。 370 00:35:11,086 --> 00:35:13,088 (金子)おい 河内山・ 371 00:35:13,088 --> 00:35:17,092 俺は さっきから ずっと この人 見てるんだけど・ 372 00:35:17,092 --> 00:35:21,092 何にも ものを言わねえ人だね。 おう。 373 00:35:24,099 --> 00:35:30,105 金で済むなら お望みどおり 差し上げましょう。 374 00:35:30,105 --> 00:35:33,108 さすが 吉野屋 大したもんだ。 375 00:35:33,108 --> 00:35:36,111 じゃ なあ おい 500両も もらっとこうか。 376 00:35:36,111 --> 00:35:39,111 (喜左衛門)じきに 支度をさせましょう。 377 00:35:42,117 --> 00:35:46,121 ホントに女は怖えな。 378 00:35:46,121 --> 00:35:48,123 (金子)だから 用心棒 代わってやろうっつってるじゃねえか。 379 00:35:48,123 --> 00:35:51,126 そうじゃねえんだよ お滝さ。 380 00:35:51,126 --> 00:35:57,066 (金子)ああ お滝さんか。 いい女だな あの人は。 381 00:35:57,066 --> 00:36:01,070 ちどりに ちょっと付き合ってくれるか? 382 00:36:01,070 --> 00:36:03,072 (金子)1人で帰んのが 怖えんだろ? 383 00:36:03,072 --> 00:36:07,076 どうだい 500両だって。 大したもんだよ 旦那。 384 00:36:07,076 --> 00:36:09,078 俺たち 一生懸命やったって 5両だもんな。 385 00:36:09,078 --> 00:36:13,082 そりゃ お前たちとは違うんだよ。 ハッハッハッハッ。 386 00:36:13,082 --> 00:36:15,084 (お滝)お~。 387 00:36:15,084 --> 00:36:18,087 あっ お滝さん ずいぶん ご機嫌さんですね。 388 00:36:18,087 --> 00:36:22,091 (お滝)へ~え ご機嫌 ご機嫌 大ご機嫌。 389 00:36:22,091 --> 00:36:25,094 姉さん! ますます色っぽい 今日は! 390 00:36:25,094 --> 00:36:30,099 (お滝)やい 子ダヌキ! 同じ穴のムジナは黙ってろよ。 391 00:36:30,099 --> 00:36:32,101 あららら。 392 00:36:32,101 --> 00:36:36,105 (お滝)ねえ 金子の旦那。 (金子)んっ? 393 00:36:36,105 --> 00:36:40,109 ねえ 不実な男なんか追い出して いっそ 私と…。・ 394 00:36:40,109 --> 00:36:42,109 ねえ お嫌? 395 00:36:44,113 --> 00:36:49,118 ああ そうねえ。 じゃ 一苦労しようか お滝さん。 396 00:36:49,118 --> 00:36:52,121 (お滝)わ~ まあ ああ うれしい。・ 397 00:36:52,121 --> 00:36:57,059 あ~ でもね 私 焼きもち焼きですからね・ 398 00:36:57,059 --> 00:37:01,063 もしも 旦那に 他の女が 色目でも使おうもんなら・ 399 00:37:01,063 --> 00:37:05,067 私は どんなやつだって ただじゃおきませんからね。・ 400 00:37:05,067 --> 00:37:07,069 いいかい? (金子)色目も駄目? 401 00:37:07,069 --> 00:37:09,071 (お滝)うん。 402 00:37:09,071 --> 00:37:13,075 そいじゃあ もっと深みに はまったら どうなっちゃう? 403 00:37:13,075 --> 00:37:16,078 (お滝)ええ 何ですって?・ 404 00:37:16,078 --> 00:37:19,081 嫌だ いつの間に そんなのがいたの? 405 00:37:19,081 --> 00:37:22,084 (金子)ううん もし いたらの場合。 406 00:37:22,084 --> 00:37:25,087 (お滝)あら どうしよう。・ 407 00:37:25,087 --> 00:37:28,090 悔しい! (金子)痛っ。 408 00:37:28,090 --> 00:37:31,090 どうなっちゃうんだ お滝さん。 409 00:37:41,103 --> 00:37:45,107 (お滝)フン そんなんだったらね・ 410 00:37:45,107 --> 00:37:50,112 私は 男のを ちょん切って・ 411 00:37:50,112 --> 00:37:55,112 女の方は もう 一寸刻みにして 殺してやんだから。 412 00:37:57,052 --> 00:37:59,052 こんチキショー。 413 00:38:03,058 --> 00:38:07,062 ハハッ! 恐ろしいな おい。 414 00:38:07,062 --> 00:38:10,065 (お滝)あんたじゃないよだ。 415 00:38:10,065 --> 00:38:16,071 (お滝の笑い声) 416 00:38:16,071 --> 00:38:20,075 (金子)さあ どうする 河内山? ちょん切られちゃうよ。 417 00:38:20,075 --> 00:38:22,077 これは もう 悪いこと言わないから・ 418 00:38:22,077 --> 00:38:26,077 俺と 用心棒 代わろう! あした 昼前から。 419 00:38:34,089 --> 00:38:38,089 (幇間)え~ 女将さん お殿さまのお戻りですよ。 420 00:38:40,095 --> 00:38:43,098 (女)女将さん ただいま。 は~ 面白かった。 421 00:38:43,098 --> 00:38:47,102 (幇間)へい 前行 ただいま ご帰還 つかまつりましてございます。・ 422 00:38:47,102 --> 00:38:54,109 さあ 君 その身を いざ まず あれへ。 423 00:38:54,109 --> 00:38:58,109 (喜左衛門)お前が 欲しがってたのは これか? 424 00:39:01,049 --> 00:39:04,052 (五平次)これさえ ありゃ へい。 425 00:39:04,052 --> 00:39:24,072 ・~ 426 00:39:24,072 --> 00:39:43,091 ・~ 427 00:39:43,091 --> 00:39:45,091 ・~ 428 00:40:04,046 --> 00:40:24,066 ・~ 429 00:40:24,066 --> 00:40:43,085 ・~ 430 00:40:43,085 --> 00:40:45,087 ・~ 431 00:40:45,087 --> 00:40:48,090 まったく よく降りやがんな。 432 00:40:48,090 --> 00:41:08,043 ・~ 433 00:41:08,043 --> 00:41:16,051 ・~ 434 00:41:16,051 --> 00:41:19,054 手伝ってやろうか? 435 00:41:19,054 --> 00:41:21,056 はる坊 どうしたい? 436 00:41:21,056 --> 00:41:23,056 (銃声) 437 00:41:27,062 --> 00:41:29,064 吉野屋の差し金だな。 438 00:41:29,064 --> 00:41:31,066 何て野郎だ 飛び道具なんて 使いやがって チキショー。 439 00:41:31,066 --> 00:41:34,069 今日は 外へ出ちゃいけねえぜ。 440 00:41:34,069 --> 00:41:37,072 撃たれたんですか? いや そうじゃねえんだ。 441 00:41:37,072 --> 00:41:41,076 はる坊 急に 何か 熱が出てきてるぜ。 442 00:41:41,076 --> 00:41:44,079 とげが刺さったって 言ってたから・ 443 00:41:44,079 --> 00:41:46,079 破傷風にでも かかったんでしょう。 444 00:41:48,083 --> 00:41:50,085 そりゃ大変だ。 445 00:41:50,085 --> 00:41:54,089 手遅れにならねえうちに どっかへ連れて行かなくちゃ。 446 00:41:54,089 --> 00:41:59,094 小石川の養生所へ 今から 俺が連れてく。 447 00:41:59,094 --> 00:42:03,098 ほっといてください。 そのままにしといてください。 448 00:42:03,098 --> 00:42:08,103 ほっといてくれったって お前 はる坊に もしものこと…。 449 00:42:08,103 --> 00:42:15,110 (おらく)その子の父親ってのは ほれた女の目を盗んで・ 450 00:42:15,110 --> 00:42:21,116 その女の母親と乳繰り合ってた。・ 451 00:42:21,116 --> 00:42:28,123 そのとき 私は 15。 おっかさんは 35。 452 00:42:28,123 --> 00:42:31,126 親子でも 女と女。・ 453 00:42:31,126 --> 00:42:36,131 この子はね その男の種が・ 454 00:42:36,131 --> 00:42:44,131 35の女の中に入って 生まれてきたんだ。 455 00:42:48,143 --> 00:42:53,148 お前の男 つまり・ 456 00:42:53,148 --> 00:42:58,086 この はる坊の父親ってのは どうした? 457 00:42:58,086 --> 00:43:00,086 どっかで生きてるでしょう。 458 00:43:02,090 --> 00:43:04,090 おふくろは? 459 00:43:07,095 --> 00:43:12,100 死んだの。 殺されたの。 460 00:43:12,100 --> 00:43:27,115 ・~ 461 00:43:27,115 --> 00:43:30,115 こら! 何の罪があるんだ この子に! 462 00:43:41,129 --> 00:44:01,083 ・~ 463 00:44:01,083 --> 00:44:11,093 ・~ 464 00:44:11,093 --> 00:44:13,095 (銃声) 465 00:44:13,095 --> 00:44:30,112 ・~ 466 00:44:30,112 --> 00:44:32,112 ・(足音) 467 00:44:39,121 --> 00:44:45,127 (金子)おい 五平次 何やってんだ? 468 00:44:45,127 --> 00:44:49,127 旦那 死んでもらうぜ。 469 00:44:51,133 --> 00:44:53,133 (銃声) 470 00:45:01,076 --> 00:45:05,076 (金子)おいおい! 今日から 用心棒は俺だい! 471 00:45:10,085 --> 00:45:14,085 おい 大丈夫か? おい! よく来てくれたな! 472 00:45:17,092 --> 00:45:21,096 (金子)床が抜けてる! 表 出ろ 表へ! 473 00:45:21,096 --> 00:45:38,096 ・~ 474 00:45:43,118 --> 00:45:47,122 (金子)おい! 河内山! おう。 475 00:45:47,122 --> 00:45:49,122 (金子)終わったぞ。 476 00:45:57,065 --> 00:46:17,085 ・~ 477 00:46:17,085 --> 00:46:19,087 ・~ 478 00:46:19,087 --> 00:46:24,087 (金子)どうしたんだ この傷は? 引っかかれたんだよ。 479 00:46:26,094 --> 00:46:30,098 (金子)本当に あの女と できてたのか? 480 00:46:30,098 --> 00:46:33,101 どう思う? 481 00:46:33,101 --> 00:46:38,106 (金子)できてねえ。 フッ 当たった。 482 00:46:38,106 --> 00:46:43,106 旦那~! 旦那~! 483 00:46:46,114 --> 00:46:53,121 あのね おはる坊ってカワイイよ! 俺の顔 見て 笑ってくれた! 484 00:46:53,121 --> 00:46:58,059 命も助かるってさ 医者 言ってる。 おお そいつは よかった。 485 00:46:58,059 --> 00:47:04,065 養生所の連中もね みんなね 泣いて喜んでますよ。 486 00:47:04,065 --> 00:47:07,068 (金子)何だ お前まで泣くことねえじゃないか。 487 00:47:07,068 --> 00:47:12,073 悔しいな。 500両 1文も残らず くれてやっちゃうんだもんな。 488 00:47:12,073 --> 00:47:14,075 (金子)500両ぐらいで くよくよするな! 489 00:47:14,075 --> 00:47:16,077 ちょっと 旦那 どこ行くの? (金子)500両・ 490 00:47:16,077 --> 00:47:18,079 もらいに行くんだよ。 どこへ? 491 00:47:18,079 --> 00:47:20,081 (金子)決まってるじゃねえか 吉野屋さ。 492 00:47:20,081 --> 00:47:40,101 ・~ 493 00:47:40,101 --> 00:47:54,101 ・~ 494 00:47:57,052 --> 00:48:01,056 <将軍さまのお目に留まった 大奥勤めの江戸っ子娘> 495 00:48:01,056 --> 00:48:04,059 <お手つき中臈になるよりは 気まま暮らしの下町がいいと・ 496 00:48:04,059 --> 00:48:06,061 一計 案じた 大狂言> 497 00:48:06,061 --> 00:48:11,066 <その やり玉に挙がったのが 宗俊 金子市 森田屋の 3悪人> 498 00:48:11,066 --> 00:48:14,069 <小娘 1人に 手玉に取られて きりきり舞い> 499 00:48:14,069 --> 00:48:17,072 <あやうく 獄門さらし首に なりかけた 3人の逃げ道は> 500 00:48:17,072 --> 00:48:22,072 <次回 『痛快!河内山宗俊』に…> 501 00:49:04,219 --> 00:49:05,086 502 00:49:05,086 --> 00:49:08,089 (小林)皆さん お元気ですか 小林綾子です 503 00:49:08,089 --> 00:49:14,095 日本には 古くから 神社仏閣に伝わる行事や飾り物 504 00:49:14,095 --> 00:49:19,100 季節によって味わう旬な食べ物や その土地に伝わる風習など 505 00:49:19,100 --> 00:49:25,106 幸運を呼び込むために縁起を担ぐ さまざまな物や行いがあります 506 00:49:25,106 --> 00:49:30,111 皆さんの周りにも きっとある 幸運を呼ぶ縁起物 507 00:49:30,111 --> 00:49:34,115 この番組では そんな縁起物を ご紹介していきます 508 00:49:34,115 --> 00:49:37,115 さて 今日の縁起物は? 509 00:49:49,130 --> 00:49:52,133 突然ですが クイズです 510 00:49:52,133 --> 00:49:56,137 江戸時代 異国の動物たちが 日本にやって来ました 511 00:49:56,137 --> 00:50:01,142 そんな中 特に人気となった 2大スターは何でしょうか? 512 00:50:01,142 --> 00:50:03,144 ひとつは 象 513 00:50:03,144 --> 00:50:05,144 もうひとつは… 514 00:50:07,082 --> 00:50:10,085 ちょっと意外でした? 515 00:50:10,085 --> 00:50:13,088 らくだが 江戸で 見せ物に掛けられると・ 516 00:50:13,088 --> 00:50:17,092 大ブームとなり たくさんの人が押し寄せました 517 00:50:17,092 --> 00:50:22,097 これほど人気になった理由は 物珍しさだけでなく・ 518 00:50:22,097 --> 00:50:27,102 らくだには たくさんのご利益が あると信じられていたからです 519 00:50:27,102 --> 00:50:33,108 ひとつ らくだの絵を貼っておくと 疱瘡・はしか除けになる 520 00:50:33,108 --> 00:50:38,113 2つ らくだの尿は 救命の霊薬となる 521 00:50:38,113 --> 00:50:44,119 3つ 雷をも避ける …と すごいご利益ですよね 522 00:50:44,119 --> 00:50:50,119 今度 動物園に行ったときは 是非 らくだに注目してみましょう 523 00:50:55,130 --> 00:50:57,132 突然ですが 皆さん 524 00:50:57,132 --> 00:51:01,136 引っ越しのとき 食べる物といば何でしょうか? 525 00:51:01,136 --> 00:51:06,074 そう! 引っ越し蕎麦ですよね でも 一体 なんで・ 526 00:51:06,074 --> 00:51:10,078 引っ越しのときには お蕎麦なんでしょうか 527 00:51:10,078 --> 00:51:14,082 江戸時代 中ごろに 江戸を中心に行われていた・ 528 00:51:14,082 --> 00:51:16,084 引っ越しの挨拶品として・ 529 00:51:16,084 --> 00:51:19,087 蕎麦や 蕎麦切手という商品券を・ 530 00:51:19,087 --> 00:51:24,092 向こう三軒両隣に配っていた 風習が始まりといわれています 531 00:51:24,092 --> 00:51:29,097 由来は 「おそばに越してきた」の シャレからだそうで・ 532 00:51:29,097 --> 00:51:34,102 「おそばに末長く」 「細く長くおつきあいを」という・ 533 00:51:34,102 --> 00:51:36,104 気持ちが込められているそうです 534 00:51:36,104 --> 00:51:39,107 また 年越し蕎麦も同様に・ 535 00:51:39,107 --> 00:51:42,110 「お蕎麦のように 細く長く過ごせる」 536 00:51:42,110 --> 00:51:47,115 お蕎麦は切れやすいため 今年の 苦労や不運をきれいに切り捨てて 537 00:51:47,115 --> 00:51:50,118 新しい年を迎えるため …だそうです 538 00:51:50,118 --> 00:51:53,121 そばにいるのが 難しいご時世ですが 539 00:51:53,121 --> 00:51:58,121 お蕎麦で 気持ちを 伝えられたらいいですよね 540 00:52:04,065 --> 00:52:07,068 最近 よくエコバッグが 使われるようになりましたよね 541 00:52:07,068 --> 00:52:10,071 皆さんは どんな物をお使いですか 542 00:52:10,071 --> 00:52:14,075 じゃん! こちらなんてオススメですよ! 543 00:52:14,075 --> 00:52:18,079 日本の伝統的な エコバッグと言える風呂敷 544 00:52:18,079 --> 00:52:20,081 「風呂敷」と いわれるようになったのは・ 545 00:52:20,081 --> 00:52:24,085 お風呂屋で 自分の服を包むために 用いられていたからだそうで 546 00:52:24,085 --> 00:52:28,089 その名のとおり お風呂で 使っていたからなんですね 547 00:52:28,089 --> 00:52:34,095 また 風呂敷の代表的な柄・蔦が 絡み広がっている唐草模様は・ 548 00:52:34,095 --> 00:52:37,098 実は 縁起がいい柄なんです 549 00:52:37,098 --> 00:52:41,102 蔦は 生命力が強く 四方八方 どこまでも伸びるため・ 550 00:52:41,102 --> 00:52:46,107 長寿繁栄を象徴する模様として 愛されてきました 551 00:52:46,107 --> 00:52:49,110 いろいろな結び方ができて とっても便利な風呂敷 552 00:52:49,110 --> 00:52:53,110 皆さんもエコバッグ代わりに いかがですか 553 00:52:58,119 --> 00:53:02,123 どこか 民族的な感じがする 木の葉猿 554 00:53:02,123 --> 00:53:08,062 名前は 木葉という地名から 来ているそうですが… 555 00:53:08,062 --> 00:53:12,066 言い伝えでは およそ1300年前 556 00:53:12,066 --> 00:53:15,069 都から逃げ落ちてきた人たちが 神を祀るため・ 557 00:53:15,069 --> 00:53:19,073 木葉山の赤土で 祭礼の道具を作り・ 558 00:53:19,073 --> 00:53:22,076 余った土を捨てたところ それが猿になり・ 559 00:53:22,076 --> 00:53:26,080 「木葉の土で 猿を作れば 幸あらん」と・ 560 00:53:26,080 --> 00:53:28,082 お告げを残したそうです 561 00:53:28,082 --> 00:53:30,084 そこで 人々は・ 562 00:53:30,084 --> 00:53:34,088 猿の人形を作って 神さまにお供えしたところ・ 563 00:53:34,088 --> 00:53:38,092 災難から逃れ 無事に過ごすことが できたといわれています 564 00:53:38,092 --> 00:53:44,098 以来 悪病・災難除け 夫婦和合・子孫繁栄の・ 565 00:53:44,098 --> 00:53:46,098 守り神と されるようになったそうです 566 00:53:52,106 --> 00:53:57,106 獅子が刀をくわえ なんとも勇ましい加賀獅子頭 567 00:53:59,113 --> 00:54:05,053 天正11年 初代藩主・前田利家が 金沢城に入府の際・ 568 00:54:05,053 --> 00:54:09,057 お祝いの獅子舞が盛大に 行われたのが ゆえんとなり・ 569 00:54:09,057 --> 00:54:13,061 その豪華さは 天下随一となりました 570 00:54:13,061 --> 00:54:18,066 それから 祭礼などで 各町村が 競って獅子舞を演ずる風習は・ 571 00:54:18,066 --> 00:54:21,069 加賀名物の代表といわれています 572 00:54:21,069 --> 00:54:26,074 その勇ましい姿から 男の子の成長祈願や・ 573 00:54:26,074 --> 00:54:33,081 還暦の魔除け・厄払い・立身出世の 象徴として愛されてきました 574 00:54:33,081 --> 00:54:38,081 刀をくわえた獅子頭 勇ましくて格好いいですよね 575 00:54:44,092 --> 00:54:50,098 そっと息を吹き込むと 軽やかな音が鳴るビードロ 576 00:54:50,098 --> 00:54:53,101 ビードロは ガラスの弾力性を利用した・ 577 00:54:53,101 --> 00:54:56,104 底の部分が とても薄いガラスのおもちゃで 578 00:54:56,104 --> 00:54:58,106 息を軽く吹き込むと… 579 00:54:58,106 --> 00:55:01,109 (ビードロの音) …という音がします 580 00:55:01,109 --> 00:55:04,045 ちなみに 昔は 子供のおもちゃではなく・ 581 00:55:04,045 --> 00:55:09,050 厄落としの意味を込めて お正月に吹かれていたそうです 582 00:55:09,050 --> 00:55:13,054 おもちゃのビードロ細工は 古くから人気があったそうですが 583 00:55:13,054 --> 00:55:16,057 ビードロが作ることが できる職人が少なかったため・ 584 00:55:16,057 --> 00:55:19,060 貴重品とされていました 585 00:55:19,060 --> 00:55:22,063 喜多川歌麿が 「ビードロを吹く女」を描くほど・ 586 00:55:22,063 --> 00:55:24,065 人気があったみたいですね 587 00:55:24,065 --> 00:55:26,065 (ビードロの音) 588 00:55:31,072 --> 00:55:36,077 時代劇などで 出かける際に 登場する火打石 589 00:55:36,077 --> 00:55:40,081 江戸時代には 欠かせないものだったようですが 590 00:55:40,081 --> 00:55:46,087 その歴史は古く 『日本書紀』の ヤマトタケルの神話に登場します 591 00:55:46,087 --> 00:55:50,091 平安時代には まだ庶民の 手には届かない貴重品でしたが・ 592 00:55:50,091 --> 00:55:54,095 江戸時代になると 広く庶民にも普及し・ 593 00:55:54,095 --> 00:55:59,100 かまどや灯明・煙草などの火に 使われるようになりました 594 00:55:59,100 --> 00:56:02,103 また 時代劇などで 出かける際に 595 00:56:02,103 --> 00:56:05,039 「お前さん 気をつけて」 (火打石の音) 596 00:56:05,039 --> 00:56:08,042 …と 火打石を使用しますよね 597 00:56:08,042 --> 00:56:11,045 これは 「切り火」といわれ・ 598 00:56:11,045 --> 00:56:16,050 厄除け・清め・邪鬼を払う 日本古来の風習です 599 00:56:16,050 --> 00:56:19,053 『銭形平次』でも登場しますよね 600 00:56:19,053 --> 00:56:23,057 そもそも火は 古くから 神聖なもの・清浄なものとされ・ 601 00:56:23,057 --> 00:56:28,062 邪鬼など悪いものは火を嫌うと 考えられていたそうです 602 00:56:28,062 --> 00:56:31,065 ここ一番の大事な時や 試験の時など・ 603 00:56:31,065 --> 00:56:34,065 切り火で 清めてみてはいかがでしょう? 604 00:56:40,074 --> 00:56:42,076 掃除には欠かせない ほうき 605 00:56:42,076 --> 00:56:46,076 しかし 昔は掃除をする道具では なかったそうです 606 00:56:56,090 --> 00:57:01,095 また ほうきには 「箒神」という神さまが宿るとされ 607 00:57:01,095 --> 00:57:05,032 妊婦の足もとに逆さまに立てたり おなかをなでると・ 608 00:57:05,032 --> 00:57:07,034 安産になるといわれています 609 00:57:07,034 --> 00:57:09,036 ほうきが掃除道具として・ 610 00:57:09,036 --> 00:57:12,039 使われるようになったのは 平安時代 611 00:57:12,039 --> 00:57:16,043 年神さまを迎えるため 宮中で年末に行われる・ 612 00:57:16,043 --> 00:57:20,047 すす払いの道具として 使われるようになりました 613 00:57:20,047 --> 00:57:25,052 その後 仏教では 修行の 一環としての掃除が広まります 614 00:57:25,052 --> 00:57:29,056 神社やお寺で ほうきで 掃き掃除をしている姿を見ると・ 615 00:57:29,056 --> 00:57:33,060 どこか凛として 清められている感じがするのも・ 616 00:57:33,060 --> 00:57:36,060 この歴史があるからでしょうかね 617 00:57:41,068 --> 00:57:45,072 皆さんは ペット 何か飼ってらっしゃいますか 618 00:57:45,072 --> 00:57:49,076 江戸時代 犬や猫は もちろん 金魚・鈴虫など・ 619 00:57:49,076 --> 00:57:51,078 ちょっとしたブームになった ペットたち 620 00:57:51,078 --> 00:57:55,082 そのほかに 小鳥も 大変 人気があったそうです 621 00:57:55,082 --> 00:58:00,087 そのため 小鳥を専門的に売る ペットショップも誕生しました 622 00:58:00,087 --> 00:58:05,026 愛鳥家たちの間では 小鳥合わせ・鳴き合わせという・ 623 00:58:05,026 --> 00:58:10,031 小鳥の鳴き声や姿の美しさを 競い合うイベントが大流行し・ 624 00:58:10,031 --> 00:58:12,033 大勢の観客を集めました 625 00:58:12,033 --> 00:58:17,038 特に 「ホーホケキョ」の鳴き声で おなじみのうぐいすと・ 626 00:58:17,038 --> 00:58:21,042 うずらの小鳥合わせは 人気が高かったそうです 627 00:58:21,042 --> 00:58:25,046 また うずらの鳴き声が 「ゴキッチョー」! 628 00:58:25,046 --> 00:58:28,049 「ご吉兆」と聞こえることから・ 629 00:58:28,049 --> 00:58:33,054 戦国時代の武将たちが 出陣前に 験担ぎに使うなど・ 630 00:58:33,054 --> 00:58:36,054 縁起のよい鳥として 珍重されてきました 631 00:58:38,059 --> 00:58:40,061 いかがでしたでしょうか 632 00:58:40,061 --> 00:58:44,065 まだまだ 私たちの知らないものや 意外なものにも・ 633 00:58:44,065 --> 00:58:48,069 さまざまな縁起担ぎの意味が 込められているようですね 634 00:58:48,069 --> 00:58:51,072 身近にある そんな縁起物 635 00:58:51,072 --> 00:58:54,075 皆さんも お店や神社で探してみたり 636 00:58:54,075 --> 00:58:58,079 幸せを呼び込んでみては いかがでしょうか 637 00:58:58,079 --> 00:59:02,079 それでは またお会いしましょう 小林綾子でした