1 00:00:07,000 --> 00:00:09,000 ( 六平の妻 ) 鹿乃子ちゃん おはよう 。 2 00:00:09,000 --> 00:00:12,000 おはようございます 。 ( 小島 ) おはよう 。 3 00:00:12,000 --> 00:00:14,000 今日も早くから精が出るわねぇ 。 4 00:00:14,000 --> 00:00:18,000 まだ これくらいしか お役に立てなくて 。 5 00:00:18,000 --> 00:00:20,000 今 かぶらの浅漬け 作ってるんだけど… 。 6 00:00:20,000 --> 00:00:23,000 [祝 左右馬先生の 助手になってから➡ 7 00:00:23,000 --> 00:00:28,000 私の朝は このお掃除から始まります] 8 00:00:28,000 --> 00:00:30,000 いいんですか? ありがとうございます 。 9 00:00:30,000 --> 00:00:30,333 いいんですか? ありがとうございます 。 10 00:00:30,333 --> 00:00:32,666 ( 物音 ) ( 左右馬 ) 痛っ! 11 00:00:32,666 --> 00:00:35,000 先生 !? 大丈夫ですか !? 12 00:00:35,000 --> 00:00:38,000 まったく… 困ったもんだ 。 13 00:00:41,000 --> 00:00:46,000 こないだ 私 整理しましたよね 。 14 00:00:46,000 --> 00:00:50,000 まっ こうなっちゃうのは いつものことなんで 。 15 00:00:50,000 --> 00:00:54,000 目の覚める濃いお茶でも 入れましょうか? 16 00:00:56,666 --> 00:00:58,666 ( はじける音 ) 17 00:01:00,666 --> 00:01:05,000 あちちち… あちち… おお~ 香ばしいねぇ 。 18 00:01:05,000 --> 00:01:07,000 これは 何のお茶? 19 00:01:07,000 --> 00:01:09,000 ススキの穂をいったお茶です 。 20 00:01:09,000 --> 00:01:13,000 作るときにパチパチとはじけて 音がするんですよ 。 21 00:01:13,000 --> 00:01:17,000 へえ ススキのお茶なんて 知らなかった 。 22 00:01:17,000 --> 00:01:19,000 田舎育ちなもので 。 ( お茶を飲む音 ) 23 00:01:19,000 --> 00:01:21,000 あぁ~ 。 24 00:01:23,000 --> 00:01:26,000 先生 。 ん? 何でしょう 。 25 00:01:26,000 --> 00:01:30,000 先生は お金がないんですよね? 26 00:01:30,000 --> 00:01:31,000 先生は お金がないんですよね? 27 00:01:31,000 --> 00:01:33,000 お金は ないね 。 28 00:01:33,000 --> 00:01:35,000 では どうして こんなに たくさんのガラクタが➡ 29 00:01:35,000 --> 00:01:37,000 ここにあるんですか? 30 00:01:39,000 --> 00:01:46,000 あっ… どうして こんなに たくさんの物があるんですか? 31 00:01:46,000 --> 00:01:49,666 事件に関する 資料とか? 32 00:01:49,666 --> 00:01:53,000 いや 。 色々な人から もらったり… 。 33 00:01:53,000 --> 00:01:57,000 もらった… 。 人がくれたり 人にもらったり 。 34 00:01:57,000 --> 00:02:00,000 人からもらえる物を もらいまくった結果なんですね 。 35 00:02:00,000 --> 00:02:03,000 人からもらえる物を もらいまくった結果なんですね 。 36 00:02:03,000 --> 00:02:07,000 ちょうだいなんて 一言も言ってないんだけど 。 37 00:02:07,000 --> 00:02:10,000 それ 嘘ですよね 。 38 00:02:10,000 --> 00:02:12,000 [誰かが嘘をつくと➡ 39 00:02:12,000 --> 00:02:16,000 その声を聞いただけで 分かってしまいます] 40 00:02:16,000 --> 00:02:18,000 嘘なもんか 。 41 00:02:32,000 --> 00:02:34,000 フフッ… 。 42 00:02:34,000 --> 00:02:41,000 [私のこの奇妙な力を 先生は 気味悪がらずに➡ 43 00:02:41,000 --> 00:02:43,000 受け止めてくれます] ごちそうさまでした 。 44 00:02:43,000 --> 00:02:47,000 お粗末さまでした 。 45 00:02:47,000 --> 00:02:53,000 [先生は 私に 居場所をくれました] 46 00:02:53,000 --> 00:02:54,666 ( 蹴つまずく音 ) 痛っ! 47 00:02:54,666 --> 00:02:57,000 だっ 大丈夫 !? はい 失礼しました 。 48 00:03:03,000 --> 00:03:05,000 よいしょ 。 49 00:03:08,000 --> 00:03:10,000 そうだ 。 50 00:03:14,000 --> 00:03:15,666 ちょいと ごめんよ! 51 00:03:15,666 --> 00:03:18,000 ごめんよ ごめんよ! じーさん おはよう! 52 00:03:18,000 --> 00:03:20,000 どいた どいた! 53 00:03:20,000 --> 00:03:22,000 待った 待った 待った…! 危ない! ああ! 54 00:03:22,000 --> 00:03:25,000 大丈夫 !? 鹿乃子君! はっ !? 55 00:03:25,000 --> 00:03:27,000 大丈夫 !? はい! 56 00:03:27,000 --> 00:03:29,333 ( 2人 ) いっせーの! 57 00:03:32,000 --> 00:03:34,000 気を付けて 。 はい 。 58 00:03:34,000 --> 00:03:38,000 ⚟ ( ラッパの音 ) ( 店主 ) こりゃまた大量だな 。 59 00:03:38,000 --> 00:03:44,000 でも まあ 値打ちは せいぜい… 。 ⚟ ( ラッパの音 ) 60 00:03:44,000 --> 00:03:46,000 ( 豆腐屋さん ) とう~ふ~ 。 えっ 幾ら !? 61 00:03:46,000 --> 00:03:50,000 だから 値打ちは せいぜい 80 銭だね 。 62 00:03:55,000 --> 00:03:58,000 そこを何とか もう一声! 63 00:03:58,000 --> 00:04:00,000 何? 64 00:04:00,000 --> 00:04:03,000 これでも大盤振る舞いだよ 。 よそ行ってみなさいよ 。 65 00:04:06,000 --> 00:04:10,000 ( 店主 ) これ以上は 出せないんだから 。 66 00:04:12,000 --> 00:04:14,000 そうか… 。 67 00:04:14,000 --> 00:04:16,000 鹿乃子君 。 はい 。 68 00:04:18,000 --> 00:04:21,000 よそへ行くしかないか 。 69 00:04:21,000 --> 00:04:24,000 ほんの少しのお金を惜しんで➡ 70 00:04:24,000 --> 00:04:28,000 結局 損をするのは 僕か親父さんか➡ 71 00:04:28,000 --> 00:04:30,000 賭けてみるのも一興… 。 90 銭! 72 00:04:30,000 --> 00:04:31,000 賭けてみるのも一興… 。 90 銭! 73 00:04:31,000 --> 00:04:33,000 これ以上は出せないって 。 74 00:04:35,000 --> 00:04:38,000 よし 売った! 75 00:04:38,000 --> 00:04:42,000 左右ちゃん あんた やっぱり 目利きだねぇ 。 ➡ 76 00:04:42,000 --> 00:04:47,000 これ以上粘られたら 本気でよそに 行ってもらうつもりだったよ 。 77 00:04:47,000 --> 00:04:52,000 ( おなかの鳴る音 ) 78 00:04:52,000 --> 00:04:55,000 ( 店主 ) あっ… 俺か 。 79 00:04:55,000 --> 00:04:58,000 何 親父さんも まだ 昼飯 食べてないの? 80 00:04:58,000 --> 00:05:00,000 ( 店主 ) それがさぁ 六十番街で 酔いつぶれて寝ちまって➡ 81 00:05:00,000 --> 00:05:02,000 ( 店主 ) それがさぁ 六十番街で 酔いつぶれて寝ちまって➡ 82 00:05:02,000 --> 00:05:05,000 財布を取られちまったもんでよ 。 83 00:05:05,000 --> 00:05:08,000 かみさん 怒って 朝から飯抜きよ 。 84 00:05:08,000 --> 00:05:11,000 六十番街ね… 。 85 00:05:11,000 --> 00:05:15,000 あの辺 飲み屋も増えたし だいぶ物騒になったね 。 86 00:05:15,000 --> 00:05:18,000 もう 踏んだり蹴ったりよ 。 87 00:05:18,000 --> 00:05:21,000 気を付けてね 親父さん 。 ( 店主 ) ああ 。 88 00:05:27,000 --> 00:05:29,000 ( 藤本 ) ただ今 戻りました 。 89 00:05:29,000 --> 00:05:30,000 お疲れさまです 。 ( 藤本 ) 端崎巡査部長➡ 90 00:05:30,000 --> 00:05:32,000 お疲れさまです 。 ( 藤本 ) 端崎巡査部長➡ 91 00:05:32,000 --> 00:05:35,000 一息つかれては? ( 端崎 ) ああ 。 92 00:05:35,000 --> 00:05:39,000 ( 藤本 ) 昼飯も食べてないんじゃ? 93 00:05:39,000 --> 00:05:43,000 ああ… すっかり忘れていました 。 94 00:05:43,000 --> 00:05:46,000 巡査部長は 真面目すぎです 。 95 00:05:46,000 --> 00:05:48,000 ああ 自分でやります 。 ➡ 96 00:05:48,000 --> 00:05:50,000 自分でやります 。 97 00:05:54,000 --> 00:05:56,000 ( 藤本 ) どうしました? ( 端崎 ) あっ… 。 98 00:05:56,000 --> 00:06:00,000 ( 奥田 ) 六十番街の老舗料亭みたいですよ 。 99 00:06:00,000 --> 00:06:03,000 ( 奥田 ) 高級で われわれには 縁のない場所ですよね 。 100 00:06:03,000 --> 00:06:05,000 ( 笑い声 ) ( 藤本 ) 確かにな 。 101 00:06:05,000 --> 00:06:07,000 ( 奥田 ) はい 。 102 00:06:07,000 --> 00:06:10,000 善きかな 善きかな 。 103 00:06:10,000 --> 00:06:13,000 ガラクタが やっと奇麗になくなった 。 104 00:06:13,000 --> 00:06:16,000 やっぱり ガラクタだと思ってたんですね 。 105 00:06:16,000 --> 00:06:19,000 まあ 少しでも高く買ってもらえて よかったよ 。 106 00:06:19,000 --> 00:06:23,000 助手の鹿乃子君のおかげだね 。 107 00:06:23,000 --> 00:06:25,666 あっ お昼 そばにしよっか 。 108 00:06:25,666 --> 00:06:30,000 今日は 奮発して 月見もいいな 。 109 00:06:30,000 --> 00:06:34,000 ( 定食屋さん ) あっ お二人さん お二人さん うちの店にしなよ 。 110 00:06:34,000 --> 00:06:37,000 そこのそば屋より うちの方がうまいよ 。 111 00:06:40,000 --> 00:06:45,000 いや~ 便利 便利 。 便利な力だ 。 112 00:06:45,000 --> 00:06:47,000 ⚟いらっしゃい 。 どうも 。 113 00:06:47,000 --> 00:06:50,000 すいません 。 114 00:06:50,000 --> 00:06:53,000 失礼します 。 115 00:06:53,000 --> 00:06:56,000 昨日の傷害事件の話で 署長がお呼びです 。 116 00:06:56,000 --> 00:06:58,000 ( 藤本 ) 分かった 。 117 00:07:07,000 --> 00:07:27,000 ♬~ 118 00:07:27,000 --> 00:07:30,000 ♬~ 119 00:07:30,000 --> 00:07:40,000 ♬~ 120 00:07:40,000 --> 00:07:42,000 ごちそうさま 。 ごちそうさまでした 。 121 00:07:42,000 --> 00:07:45,000 ⚟毎度! いや~ ちゃんと お金を払って➡ 122 00:07:45,000 --> 00:07:48,000 食べるというのは格別だね 。 123 00:07:48,000 --> 00:07:51,000 こんなに おいしい おそばは 生まれて初めて… 。 124 00:07:51,000 --> 00:07:53,000 ( 匂いを嗅ぐ音 ) 125 00:07:53,000 --> 00:07:56,000 あれって… 。 ん? 126 00:07:56,000 --> 00:08:00,000 先生が焼いてた あの… 。 127 00:08:00,000 --> 00:08:03,000 あれ? 鹿乃子君 まだ食べてなかったんだっけ? 128 00:08:03,000 --> 00:08:06,000 はい 。 それは申し訳ない 。 129 00:08:06,000 --> 00:08:10,000 知らないと 鹿乃子君も 被害に遭うかもしれないからな 。 130 00:08:10,000 --> 00:08:12,000 被害? 131 00:08:12,000 --> 00:08:17,000 ものすごく安くて われわれ 貧乏人の味方なんだけど➡ 132 00:08:17,000 --> 00:08:19,000 今日は… 。 133 00:08:19,000 --> 00:08:21,000 よし! 今日は じーさんの日だな 。 134 00:08:21,000 --> 00:08:23,000 えっ? 残り物を入れてるから➡ 135 00:08:23,000 --> 00:08:25,000 中身が毎日違うんだ 。 136 00:08:25,000 --> 00:08:28,000 じーさんは 中身の組み合わせが うまいけど➡ 137 00:08:28,000 --> 00:08:30,000 ばーちゃんときたら… 。 138 00:08:30,000 --> 00:08:31,000 ばーちゃんときたら… 。 139 00:08:31,000 --> 00:08:35,000 どういう? さばの味噌煮とミカンのときは➡ 140 00:08:35,000 --> 00:08:39,000 生臭さと酸っぱさが混じり合って 思い出すだけで もう… 。 141 00:08:41,000 --> 00:08:45,000 じーさん のり1つ タレ2つね 。 はいよ 。 142 00:08:45,000 --> 00:08:48,000 あっ タレ1つ 袋分けてくれる? 143 00:08:48,000 --> 00:08:51,000 昼 食べたばかりなのに 買うんですか? 144 00:08:51,000 --> 00:08:53,000 古道具屋の親父にね 。 145 00:08:53,000 --> 00:08:56,000 飯抜きだって言ってたから 差し入れようと思って 。 146 00:08:56,000 --> 00:08:58,000 ああ… 。 ( 匂いを嗅ぐ音 ) 147 00:08:58,000 --> 00:09:00,000 ( 生唾をのむ音 ) 148 00:09:00,000 --> 00:09:04,000 ( じーさん ) 珍しいな 。 ヘヘッ 。 149 00:09:04,000 --> 00:09:06,000 はい 1つは鹿乃子君に 。 150 00:09:06,000 --> 00:09:09,000 えっ? そばだけじゃ足りなかったでし ょ ? 151 00:09:12,000 --> 00:09:15,000 親父に渡してくるから そこで食べてて 。 152 00:09:15,000 --> 00:09:20,000 [本当に人のことをよく見ている すごい先生です] 153 00:09:20,000 --> 00:09:22,000 月見そば 最高~! 154 00:09:22,000 --> 00:09:25,000 [ちょっと変な人だけど] 155 00:09:25,000 --> 00:09:27,000 おいしそう! 156 00:09:29,000 --> 00:09:30,000 あっつ! 157 00:09:30,000 --> 00:09:32,000 あっつ! 158 00:09:32,000 --> 00:09:34,000 ( 息を吹き掛ける音 ) 159 00:09:34,000 --> 00:09:44,000 ♬~ 160 00:10:09,000 --> 00:10:12,000 こんにち… ああ すごい 。 161 00:10:12,000 --> 00:10:15,000 端崎さん 。 さぞ大変だったでしょう 。 162 00:10:15,000 --> 00:10:20,000 いえ 私 まだ お掃除くらいしか お役に立てなくて 。 163 00:10:20,000 --> 00:10:24,000 いや 別世界に来たのかと 思ってしまいました 。 164 00:10:24,000 --> 00:10:26,000 あ… 左右馬は? 165 00:10:26,000 --> 00:10:29,000 今 2階に 。 お茶 入れますね 。 166 00:10:29,000 --> 00:10:30,000 水でいいよ 鹿乃子君 。 167 00:10:30,000 --> 00:10:32,000 水でいいよ 鹿乃子君 。 168 00:10:32,000 --> 00:10:34,000 それが客を迎える態度か 左右馬 。 169 00:10:34,000 --> 00:10:37,000 馨をやり過ごすための態度だ 。 170 00:10:37,000 --> 00:10:40,000 貴様というやつは… 。 おい 下りてこい 。 171 00:10:40,000 --> 00:10:42,000 鹿乃子君 警察を呼んでくれ 。 172 00:10:42,000 --> 00:10:44,000 はぁ? 不法侵入の男がいますって 。 173 00:10:44,000 --> 00:10:45,666 ふざけるな! お前… 。 174 00:10:45,666 --> 00:10:47,666 ( 水入りバケツにつまずく音 ) ( 端崎 ) あっ…! 申し訳ない! 175 00:10:47,666 --> 00:10:49,666 ふざけんな お前 拭いたばっかだぞ! 176 00:10:49,666 --> 00:10:52,000 来るな! 拭いていけ! いいから 待て! 申し訳ない 。 177 00:10:52,000 --> 00:10:57,000 [先生の 学生時代からの友人の端崎さん] 178 00:10:57,000 --> 00:11:00,000 [私には 親しい友人と呼べる人が いないので うらやましいです] 179 00:11:00,000 --> 00:11:05,000 [私には 親しい友人と呼べる人が いないので うらやましいです] 180 00:11:05,000 --> 00:11:07,000 いいかげん 下りてください 。 181 00:11:07,000 --> 00:11:09,000 ほら ほら ほら 。 だって 絶対めんどくさいもん 。 182 00:11:09,000 --> 00:11:11,000 いいから 早く 。 183 00:11:11,000 --> 00:11:15,000 で 何の用だよ 。 184 00:11:15,000 --> 00:11:17,000 実は… 。 それも 手ぶらで 。 185 00:11:20,000 --> 00:11:23,000 左右馬に 見てもらいたいものがあるのだ 。 186 00:11:23,000 --> 00:11:25,000 ほら やっぱり めんどくさい 。 187 00:11:28,000 --> 00:11:30,000 雑誌の記事なんだが この 後ろに写ってる仲居さん 。 188 00:11:30,000 --> 00:11:34,000 雑誌の記事なんだが この 後ろに写ってる仲居さん 。 189 00:11:34,000 --> 00:11:37,000 これは 松葉牡丹の君ではないだろうか? 190 00:11:37,000 --> 00:11:41,000 松葉牡丹の君? 191 00:11:41,000 --> 00:11:43,666 私の命の恩人です 。 192 00:11:43,666 --> 00:11:46,000 えっ 。 命の恩人? 193 00:11:46,000 --> 00:11:50,000 大げさな 。 本当だ 死ぬかと思 っ たんだからな 。 194 00:11:50,000 --> 00:11:53,000 あれしきのことで 。 貴様に殺されかけたんだ 。 195 00:11:53,000 --> 00:11:55,000 えっ 。 相手にしなくていいからね➡ 196 00:11:55,000 --> 00:11:58,000 鹿乃子君 。 きちんと浦部君に話して聞かせろ 。 197 00:11:58,000 --> 00:12:00,000 さあ どうぞ 。 お前の家みたいに振る舞うな 。 198 00:12:00,000 --> 00:12:02,000 さあ 座って 。 どうぞ どうぞ 。 199 00:12:04,000 --> 00:12:06,000 ハァ… 。 200 00:12:08,000 --> 00:12:11,000 何があったんですか? 201 00:12:13,000 --> 00:12:16,666 先月ね 大家さんに 畑の草刈りを頼まれてね 。 202 00:12:16,666 --> 00:12:18,666 こいつも一緒にいたんだけど 。 203 00:12:18,666 --> 00:12:20,666 貴様が手伝ってくれと 泣き付いたからだろ 。 204 00:12:20,666 --> 00:12:26,000 で 草刈りが終わって帰る途中に こいつが腹を壊した 。 205 00:12:26,000 --> 00:12:30,000 話をはしょるな 。 原因は 貴様がよこした つくも焼きだ 。 206 00:12:30,000 --> 00:12:33,000 話をはしょるな 。 原因は 貴様がよこした つくも焼きだ 。 207 00:12:33,000 --> 00:12:36,000 ( 端崎 ) 《何か 酸っぱいぞ》 208 00:12:36,000 --> 00:12:38,000 《確かに》 209 00:12:38,000 --> 00:12:41,000 《味わったことのない味だ》 210 00:12:41,000 --> 00:12:45,000 《いや この味には覚えがある》 211 00:12:47,000 --> 00:12:49,000 《何だ?》 212 00:12:49,000 --> 00:12:51,000 《んー…》 213 00:12:51,000 --> 00:12:53,000 《気になる 思い出せ》 214 00:12:53,000 --> 00:12:55,000 《ばーちゃんが作ってたからな》 215 00:12:55,000 --> 00:13:00,000 《いや さっき見てきたが 今日は じーさんの日だったぞ》 216 00:13:00,000 --> 00:13:03,000 《3日前だから》 217 00:13:03,000 --> 00:13:05,000 《おい! おい ちょっと…》 218 00:13:05,000 --> 00:13:09,000 《ぐぅ…! 腹が! 腹が痛い!》 219 00:13:09,000 --> 00:13:12,000 《大げさな》 ( 端崎 ) 《貴様は なぜ平気なんだ》 220 00:13:12,000 --> 00:13:15,000 ( 端崎 ) 《くく… うあぁ!》 《日頃の鍛錬 日頃の行い》 221 00:13:15,000 --> 00:13:17,000 《日頃から 雑草を食べてるおかげだ》 222 00:13:17,000 --> 00:13:21,000 《ハァ うっ 死ぬ… ううっ 死ぬ…!》➡ 223 00:13:21,000 --> 00:13:23,666 《助け… ぐぁ…》 224 00:13:23,666 --> 00:13:26,000 《井戸水をくんできてやるから 待っておれ》 225 00:13:26,000 --> 00:13:30,000 ( 端崎のうめき声 ) 226 00:13:30,000 --> 00:13:32,000 ( 端崎のうめき声 ) 227 00:13:32,000 --> 00:13:34,000 ( 松葉牡丹 ) 《しっかりなさって》 228 00:13:34,000 --> 00:13:40,000 ( 端崎 ) そのときに 介抱してくれたのが この人です 。 229 00:13:40,000 --> 00:13:45,000 ああ… しかし 私は 彼女の顔を よく覚えていません 。 230 00:13:45,000 --> 00:13:47,000 ( 松葉牡丹 ) 《襟元 緩めましょうか?》 231 00:13:47,000 --> 00:13:49,000 ( 端崎 ) ただ覚えているのは➡ 232 00:13:49,000 --> 00:13:54,000 半襟に松葉牡丹が あしらわれていたということ 。 233 00:13:54,000 --> 00:13:58,000 それと… よい香りが 。 234 00:13:58,000 --> 00:14:00,000 は? 235 00:14:00,000 --> 00:14:03,000 あっ いや… そのまま意識は遠のき➡ 236 00:14:03,000 --> 00:14:05,000 気付くと病院で寝ていました 。 237 00:14:05,000 --> 00:14:08,000 誰が病院まで 運んだと思ってるんだよ 。 238 00:14:08,000 --> 00:14:10,000 彼女に 一度 お礼が言いたいのです 。 239 00:14:10,000 --> 00:14:12,000 お礼なら 僕に言え 。 ふざけるな 。 240 00:14:12,000 --> 00:14:16,000 貴様は 私を殺そうとした男だ 。 本来ならば 即逮捕だ 。 241 00:14:16,000 --> 00:14:18,000 バカを言うな 。 242 00:14:18,000 --> 00:14:23,000 名はおろか 顔もおぼろげだが➡ 243 00:14:23,000 --> 00:14:26,000 この人だと思うのです 。 244 00:14:26,000 --> 00:14:30,000 どうだ? 左右馬 。 お前は 顔を はっきりと見ていたのだろう? 245 00:14:37,000 --> 00:14:39,000 どうだ? 246 00:14:41,000 --> 00:14:43,000 違う 。 247 00:14:47,000 --> 00:14:49,000 全然 違うぞ 。 248 00:14:49,000 --> 00:14:54,000 いや 左右馬 しっかり見てくれ 。 249 00:14:54,000 --> 00:14:56,000 ほら 。 250 00:14:56,000 --> 00:14:58,000 どうだ? 251 00:15:04,000 --> 00:15:06,000 そうか… 。 252 00:15:06,000 --> 00:15:13,000 もうろうとした中での面影など 当てにならんな 。 253 00:15:13,000 --> 00:15:16,000 そういうことだ 。 254 00:15:16,000 --> 00:15:18,666 左右馬の記憶力だけは 確かだからな 。 255 00:15:18,666 --> 00:15:21,000 だけとは何だ 。 256 00:15:21,000 --> 00:15:23,000 失礼するよ 。 257 00:15:23,000 --> 00:15:26,000 お邪魔しました 。 表まで お送りします 。 258 00:15:37,000 --> 00:15:40,000 浦部君 。 はい 。 259 00:15:40,000 --> 00:15:45,000 左右馬の下で働くのは 大変でしょうが➡ 260 00:15:45,000 --> 00:15:48,000 君のような しっかりした 助手ができてよかった 。 261 00:15:50,000 --> 00:15:56,000 あんなんでも 私の一番古い友人なのです 。 262 00:15:56,000 --> 00:15:58,000 友人… 。 263 00:15:58,000 --> 00:16:00,000 やつに代わって よろしくお願い申し上げます 。 264 00:16:00,000 --> 00:16:01,666 やつに代わって よろしくお願い申し上げます 。 265 00:16:01,666 --> 00:16:05,000 はい… あっ いえ こちらこそ 。 266 00:16:05,000 --> 00:16:07,000 では 。 267 00:16:11,000 --> 00:16:14,000 《その古い友人に➡ 268 00:16:14,000 --> 00:16:19,000 どうして 先生は 嘘をついたんだろう》 269 00:16:19,000 --> 00:16:22,000 ( イナリ ) ニャー 。 270 00:16:22,000 --> 00:16:30,000 《もし 違うっていうのが嘘なら 写真の人が松葉牡丹の君なんだ》 271 00:16:30,000 --> 00:16:32,000 ( イナリ ) ニャオ~ 。 272 00:16:32,000 --> 00:16:35,000 ニャオ 。 273 00:16:35,000 --> 00:16:37,000 ニャー 。 274 00:16:37,000 --> 00:16:41,000 《先生は 私が先生の嘘に気付いてること➡ 275 00:16:41,000 --> 00:16:43,000 分かってるよね?》 276 00:16:49,000 --> 00:16:53,000 力の検証… ですか 。 そっ 。 嘘にも色々あるでしょ? 277 00:16:53,000 --> 00:16:57,000 どういうのが判別できるのか 検証しとかないと 。 278 00:16:57,000 --> 00:17:00,000 はあ… 。 嘘って分かったら 言ってね 。 279 00:17:00,000 --> 00:17:03,000 はい 。 例えば これ 。 280 00:17:03,000 --> 00:17:05,000 僕は 実は お金持ちです 。 281 00:17:05,000 --> 00:17:09,000 嘘です 。 そりゃ 分かるよね… 。 282 00:17:11,000 --> 00:17:13,000 うん? 283 00:17:24,000 --> 00:17:27,000 これは? 284 00:17:27,000 --> 00:17:30,000 同じに見えます 。 285 00:17:30,000 --> 00:17:32,000 この音は? 286 00:17:36,666 --> 00:17:39,000 破る音も同じです 。 287 00:17:39,000 --> 00:17:42,000 声以外で 変に聞こえたことはないです 。 288 00:17:42,000 --> 00:17:44,000 なるほど 。 289 00:17:44,000 --> 00:17:46,000 それじゃ… 。 290 00:17:46,000 --> 00:17:48,000 えっ? 291 00:17:48,000 --> 00:17:50,000 座って 。 あっ… はい 。 292 00:17:53,000 --> 00:17:55,000 あっ 前 見ててね 。 293 00:17:55,000 --> 00:17:57,000 はい 。 294 00:17:57,000 --> 00:18:00,000 あっ こんな所に大金が落ちてる! 295 00:18:00,000 --> 00:18:02,000 嘘です 。 296 00:18:02,000 --> 00:18:06,000 視覚は関係せず 声だけで判別できると 。 297 00:18:06,000 --> 00:18:13,000 あのう お金のことと 違う例えにしませんか? 298 00:18:13,000 --> 00:18:17,000 確かに 。 僕も だんだん悲しくなってきた 。 299 00:18:24,000 --> 00:18:28,000 さて ここからが本題 。 300 00:18:28,000 --> 00:18:30,000 あしたは 雨が降る 。 301 00:18:30,000 --> 00:18:31,000 あしたは 雨が降る 。 302 00:18:31,000 --> 00:18:33,000 嘘じゃないです 。 303 00:18:33,000 --> 00:18:37,000 次 。 あしたは 雨が降らない 。 304 00:18:37,000 --> 00:18:39,000 嘘じゃないです! 305 00:18:39,000 --> 00:18:42,000 なるほど 。 どうしてですか? 306 00:18:42,000 --> 00:18:48,000 確実にどちらかは嘘になるのに 分からなかったと 。 307 00:18:48,000 --> 00:18:54,000 君の力は 未知のものへの真偽は 問えないわけだ 。 308 00:18:54,000 --> 00:18:57,000 そうだったんだ… 。 309 00:18:57,000 --> 00:19:00,000 つまり 君を使って 賭け事で大もうけはできない 。 310 00:19:00,000 --> 00:19:02,000 つまり 君を使って 賭け事で大もうけはできない 。 311 00:19:02,000 --> 00:19:07,000 そんなこと考えてたんですか 。 312 00:19:07,000 --> 00:19:09,000 それじゃあ… 。 313 00:19:13,000 --> 00:19:15,000 あしたは 雨が降る 。 314 00:19:15,000 --> 00:19:18,000 嘘! 嘘です! 315 00:19:18,000 --> 00:19:22,000 どうして? さっきと同じ 結果の分からないことなのに 。 316 00:19:22,000 --> 00:19:24,000 あしたの天気も 1,000 年先の天気も➡ 317 00:19:24,000 --> 00:19:26,000 正解は分からない 。 318 00:19:26,000 --> 00:19:29,000 さっきと違うのは 僕の意識だよ 。 319 00:19:29,000 --> 00:19:30,000 意識? 320 00:19:30,000 --> 00:19:31,000 意識? 321 00:19:31,000 --> 00:19:35,000 最初のは 雨が降るか降らないか 2つの選択肢を挙げただけ 。 322 00:19:35,000 --> 00:19:38,000 後の方は 僕の意見を言った 。 323 00:19:38,000 --> 00:19:40,000 僕は あしたは晴れると 思ってるからね➡ 324 00:19:40,000 --> 00:19:44,000 嘘をつこうと思って言ったんだよ 。 325 00:19:44,000 --> 00:19:49,000 君の力は 隠れた真実が分かるのではなく➡ 326 00:19:49,000 --> 00:19:53,000 発言する人の嘘の意識が 分かるみたいだね 。 327 00:19:53,000 --> 00:19:56,000 嘘の意識? 328 00:19:56,000 --> 00:20:00,000 つまりね それが思い込みや勘違いでも➡ 329 00:20:00,000 --> 00:20:05,000 その人が嘘だと思 っ ていないことは 嘘に聞こえないってこと 。 330 00:20:08,000 --> 00:20:11,000 じゃあ 行こうか 。 はい 。 331 00:20:11,000 --> 00:20:17,000 《今まで こんなふうに この力と 向き合ったことがなかった》 332 00:20:17,000 --> 00:20:21,000 《向き合ってくれる人も いなかった》 333 00:20:21,000 --> 00:20:23,000 ( 達造 ) お待ち遠さん 。 おいしそう! 334 00:20:23,000 --> 00:20:27,000 《そんな先生に 聞けるわけない》 335 00:20:27,000 --> 00:20:29,000 鹿乃子君? 336 00:20:29,000 --> 00:20:30,000 はい 。 もしかして… おなか痛いの? 337 00:20:30,000 --> 00:20:34,000 はい 。 もしかして… おなか痛いの? 338 00:20:34,000 --> 00:20:36,000 あっ いえ 大丈夫です 。 339 00:20:36,000 --> 00:20:38,000 こちらも 葉隠れ秋刀魚! ( 達造 ) はいよ! 340 00:20:40,000 --> 00:20:43,000 こんばんは 。 ( ヨシ江 ) いらっしゃい 端崎さん 。 341 00:20:43,000 --> 00:20:45,000 よっ 座れ 座れ 。 342 00:20:45,000 --> 00:20:47,000 ( 端崎 ) 貴様の店のように振る舞うな 。 343 00:20:47,000 --> 00:20:49,000 だいたい ツケは 。 344 00:20:49,000 --> 00:20:51,000 今日は 立派な客だ 。 345 00:20:51,000 --> 00:20:54,000 ( 硬貨のぶつかり合う音 ) ( 端崎 ) ほう 。 346 00:20:54,000 --> 00:20:56,000 2尾? 1尾? 347 00:20:56,000 --> 00:20:58,000 こんばんは 。 こんばんは 。 348 00:20:58,000 --> 00:21:00,000 ( ヨシ江 ) ビールでよろしおすか? ( 端崎 ) ありがとうございます 。 349 00:21:00,000 --> 00:21:01,000 ( ヨシ江 ) ビールでよろしおすか? ( 端崎 ) ありがとうございます 。 350 00:21:01,000 --> 00:21:04,000 ( ヨシ江 ) はい 。 ( 端崎 ) 美しい… 。 351 00:21:04,000 --> 00:21:07,000 えっ… 。 ( 達造 ) えぇ? 352 00:21:07,000 --> 00:21:09,000 あっ いや… 失礼 。 353 00:21:09,000 --> 00:21:10,666 ( ヨシ江 ) えっ? 354 00:21:10,666 --> 00:21:13,000 何だ 。 ハハハハ… 。 ( ヨシ江 ) あっ それ➡ 355 00:21:13,000 --> 00:21:16,000 松葉牡丹っていうんよ 。 ➡ 356 00:21:16,000 --> 00:21:20,000 そろそろ眠るころやのに 端崎さん来はるん待ったんかね 。 357 00:21:20,000 --> 00:21:24,000 いや 端崎の旦那が花なんてさ 人は見掛けによらねえな 。 358 00:21:24,000 --> 00:21:27,000 そら 大変なお仕事 してはるんやから➡ 359 00:21:27,000 --> 00:21:30,000 お花 見て 癒やされるくらい なあ 先生 。 360 00:21:30,000 --> 00:21:31,000 お花 見て 癒やされるくらい なあ 先生 。 361 00:21:31,000 --> 00:21:33,000 もう忘れろ 。 362 00:21:36,000 --> 00:21:40,000 なぜだ 。 ただの通りすがりだろ 。 363 00:21:40,000 --> 00:21:43,000 私は もう一度 彼女に会って➡ 364 00:21:43,000 --> 00:21:45,000 感謝を 。 感謝だけ? 365 00:21:47,000 --> 00:21:53,000 もう少し… 彼女を知りたいと 。 366 00:21:53,000 --> 00:21:56,000 美しくて いい香りのする人なら 他にも大勢いるだろ 。 367 00:21:56,000 --> 00:21:58,666 命の恩人は 彼女だけだ 。 368 00:21:58,666 --> 00:22:00,000 ハァ… 。 369 00:22:00,000 --> 00:22:01,000 ハァ… 。 370 00:22:01,000 --> 00:22:04,000 人の純粋な気持ちを バカにするな! 371 00:22:04,000 --> 00:22:07,000 《どうして 先生は ここまでして…》 372 00:22:07,000 --> 00:22:09,000 まあ それくらいにしはったら? 373 00:22:09,000 --> 00:22:11,000 人は見掛けによらない 。 374 00:22:11,000 --> 00:22:18,000 へぇ 。 探偵殿は あの一瞬で そんなことまで見抜いたのか 。 375 00:22:26,000 --> 00:22:28,000 何か言いたいことがあるのか? 376 00:22:28,000 --> 00:22:30,000 どこの誰かも分からんのに 何もない 。 377 00:22:30,000 --> 00:22:32,000 どこの誰かも分からんのに 何もない 。 378 00:22:32,000 --> 00:22:34,000 おっ 焼けてきてるよ 大将 。 379 00:22:34,000 --> 00:22:37,000 ( 達造 ) うん そら 焼いてんだから 。 380 00:22:37,000 --> 00:22:39,000 もうちょっと 火 強めな 。 ( 達造 ) えっ? 381 00:22:41,000 --> 00:22:46,000 そうだな… 貴様には関係のないことだな 。 382 00:22:55,000 --> 00:22:57,000 ごちそうさま 。 383 00:22:57,000 --> 00:23:00,000 えっ !? まだ 何にも 食ってねえじゃねえかよ 。 384 00:23:00,000 --> 00:23:01,000 えっ !? まだ 何にも 食ってねえじゃねえかよ 。 385 00:23:01,000 --> 00:23:04,000 うまいもん食って仲直りするって オチじゃねえのかい? 386 00:23:04,000 --> 00:23:09,000 《先生は 嘘で何を隠してるんだろう?》 387 00:23:09,000 --> 00:23:11,000 《でも…》 ( 端崎 ) ごちそうさま 。 388 00:23:11,000 --> 00:23:14,333 ( 達造 ) 旦那 。 ( ヨシ江 ) あっ… 気ぃ付けて 。 389 00:23:14,333 --> 00:23:16,333 ( 達造 ) いいのかい? 大将 焦げてるよ 。 390 00:23:16,333 --> 00:23:18,666 ( 達造 ) まだいいんだ 。 え~? 391 00:23:18,666 --> 00:23:21,000 ( 客 ) 3人なんだけど 。 ( 達造 ) 毎度 どうぞ 。 392 00:23:21,000 --> 00:23:26,000 《誰だって 聞かれたくないことはある》 393 00:23:26,000 --> 00:23:29,000 《嘘なんて なおさら》 394 00:23:29,000 --> 00:23:30,000 《先生だって きっと そう…》 395 00:23:30,000 --> 00:23:33,666 《先生だって きっと そう…》 396 00:23:33,666 --> 00:23:38,000 《私がそばにいるのが 嫌じゃないんですか?》 397 00:23:38,000 --> 00:23:40,000 《うん 嫌じゃないよ》 398 00:23:42,000 --> 00:23:47,000 《私は 先生に嫌われたくない》 399 00:23:47,000 --> 00:24:00,000 ♬~ 400 00:24:00,000 --> 00:24:07,000 ♬~ 401 00:24:07,000 --> 00:24:10,000 ♬~ 402 00:24:16,000 --> 00:24:19,000 ( ヨシ江 ) おおきに 。 ( 山田 ) おっ タロ坊 おかえり 。 403 00:24:19,000 --> 00:24:22,000 ただいま 。 ( 山田 ) 学校はどうだ 楽しいか? 404 00:24:22,000 --> 00:24:25,000 うーん まあまあだね 。 405 00:24:25,000 --> 00:24:27,000 いっちょ前に 。 406 00:24:27,000 --> 00:24:29,000 よし ほれ 。 407 00:24:29,000 --> 00:24:30,000 ( タロ ) ありがとう 。 ( 山田 ) おう 。 ➡ 408 00:24:30,000 --> 00:24:31,000 ( タロ ) ありがとう 。 ( 山田 ) おう 。 ➡ 409 00:24:31,000 --> 00:24:36,000 まっ 俺もガキの頃は そんなもんだったかな 。 410 00:24:36,000 --> 00:24:41,000 俺は 意外と おませだったからよ 。 411 00:24:41,000 --> 00:24:45,000 カボチャを1つ 。 羽振りがいいじゃねえか 。 412 00:24:45,000 --> 00:24:47,000 はい 。 413 00:24:47,000 --> 00:24:53,000 あと レンコンを2つ… 。 414 00:24:53,000 --> 00:24:55,000 1つ 。 415 00:24:55,000 --> 00:24:59,000 ホウレンソウとニラを 1束ずつ お願いします 。 416 00:24:59,000 --> 00:25:00,000 ( 六平 ) はいよ 。 417 00:25:00,000 --> 00:25:01,000 ( 六平 ) はいよ 。 418 00:25:01,000 --> 00:25:03,000 あっ あの 1束… 。 419 00:25:03,000 --> 00:25:07,000 ( 六平 ) 祝先生んとこじゃ 苦労すらぁな 。 出世払いだ 。 ➡ 420 00:25:07,000 --> 00:25:10,000 俺に何かあったら タダで解決してくれよ 。 421 00:25:10,000 --> 00:25:14,000 ありがとうございます 。 でも 実は 今日➡ 422 00:25:14,000 --> 00:25:16,000 ちょっと お金が… 。 423 00:25:16,000 --> 00:25:20,000 ( 六平 ) 大丈夫かい? ( 男性 ) お金… お金… 。 424 00:25:20,000 --> 00:25:23,000 大丈夫ですか? ( 男性 ) ニラ… 。 425 00:25:23,000 --> 00:25:25,000 何ですか? 426 00:25:27,000 --> 00:25:29,000 見掛けねえ顔だな 。 427 00:25:29,000 --> 00:25:30,000 お金が入ったので 払わせてください 。 428 00:25:30,000 --> 00:25:32,000 お金が入ったので 払わせてください 。 429 00:25:32,000 --> 00:25:36,000 そうか 。 じゃ 毎度あり 。 430 00:25:38,000 --> 00:25:42,000 ただ今 戻りました 。 431 00:25:47,000 --> 00:25:49,000 先生? 432 00:25:49,000 --> 00:25:53,000 ( イナリ ) ニャー 。 あっ イナリ 。 433 00:25:53,000 --> 00:25:57,000 先生 お出掛け? フフフ 。 434 00:25:59,000 --> 00:26:00,000 ( イナリ ) ニャー 。 435 00:26:00,000 --> 00:26:01,000 ( イナリ ) ニャー 。 436 00:26:01,000 --> 00:26:14,000 ♬~ 437 00:26:14,000 --> 00:26:16,000 ( ドアの閉まる音 ) 438 00:26:16,000 --> 00:26:30,000 ♬~ 439 00:26:30,000 --> 00:26:34,000 ♬~ 440 00:26:34,000 --> 00:26:35,666 千代さん? 441 00:26:35,666 --> 00:26:37,333 あっ…! 442 00:26:40,000 --> 00:26:43,000 ごきげんよう 。 443 00:26:57,000 --> 00:26:59,000 ( 定食屋さん ) 小島さん 今日も お越しいただき ありがとう… 。 444 00:26:59,000 --> 00:27:00,000 ( 千代 ) まあ 見た目は 悪くありませんわね 。 445 00:27:00,000 --> 00:27:02,000 ( 千代 ) まあ 見た目は 悪くありませんわね 。 446 00:27:02,000 --> 00:27:05,666 ( 定食屋さん ) では 気を付けて 。 また来てください 。 447 00:27:05,666 --> 00:27:09,000 ところで 千代さん 今日は どうして 九十九夜町に? 448 00:27:09,000 --> 00:27:11,000 秘密ですわ 。 449 00:27:14,000 --> 00:27:18,000 本当に 偶然 あそこを 通り掛かっただけのことよ 。 450 00:27:18,000 --> 00:27:21,000 そうですか 。 451 00:27:21,000 --> 00:27:24,000 左右馬さまに会おうと思って あそこまで行ったわけでは➡ 452 00:27:24,000 --> 00:27:26,000 決してなくてよ 。 453 00:27:26,000 --> 00:27:28,000 そうですか 。 454 00:27:32,000 --> 00:27:34,000 お見通しのようね 。 455 00:27:34,000 --> 00:27:35,666 えっ !? えっ? 456 00:27:35,666 --> 00:27:38,000 あっ… いやいや… 何でも 。 457 00:27:44,000 --> 00:27:46,000 どうですか? 458 00:27:46,000 --> 00:27:49,000 気の抜けた味ね 。 459 00:27:49,000 --> 00:27:51,000 《本心だ》 460 00:27:57,000 --> 00:28:00,000 ねえ 。 はい 。 461 00:28:00,000 --> 00:28:02,000 左右馬さまは あそこで暮らしてらっしゃるの? 462 00:28:02,000 --> 00:28:06,000 はい 。 あそこが先生の家です 。 463 00:28:06,000 --> 00:28:09,000 あっ… 私も そこで お世話になってます 。 464 00:28:09,000 --> 00:28:11,000 ご一緒に 住んでらっしゃるってこと? 465 00:28:11,000 --> 00:28:15,000 はい 。 あっ でも 2階の 女中部屋をお借りしているだけで 。 466 00:28:15,000 --> 00:28:18,000 ふうん… 。 467 00:28:22,000 --> 00:28:26,000 ( 男性 ) よいしょ… よいしょ… 。 468 00:28:37,000 --> 00:28:39,000 失礼ですが➡ 469 00:28:39,000 --> 00:28:42,000 ご予約のお客さまで いらっしゃいますか 。 470 00:28:42,000 --> 00:28:45,000 ( 男性 ) 痛っ… 。 ( 松葉牡丹 ) 何すんだい スケベジジイ ! 471 00:28:45,000 --> 00:28:47,000 警察 呼ぶよ? 472 00:28:47,000 --> 00:28:51,000 ( 男性 ) ばあさん… ばあさん… 。 ➡ 473 00:28:51,000 --> 00:28:53,000 こりゃ 失敬 。 ➡ 474 00:28:53,000 --> 00:28:56,000 ばあさん どこ行ったかのう… 。 475 00:29:12,000 --> 00:29:14,000 あ痛っ… 。 476 00:29:14,000 --> 00:29:17,000 ( 千代 ) 覚えていらっしゃるかしら 。 ビモク ・ シュウレイ… 。 477 00:29:17,000 --> 00:29:20,000 眉目 秀麗 。 ああ… 。 478 00:29:20,000 --> 00:29:23,000 ( 千代 ) 私ね 探偵小説が大好きなの 。 479 00:29:23,000 --> 00:29:26,000 いずれは 女流探偵小説家になるの 。 480 00:29:26,000 --> 00:29:29,000 小説家に? そうよ 。 481 00:29:29,000 --> 00:29:30,000 ( 千代 ) どんな小さな痕跡も見逃さない➡ 482 00:29:30,000 --> 00:29:33,000 ( 千代 ) どんな小さな痕跡も見逃さない➡ 483 00:29:33,000 --> 00:29:36,000 頭脳明晰な探偵の名推理 。 484 00:29:36,000 --> 00:29:38,000 もう 探偵の名前も 決めているのよ 。 485 00:29:38,000 --> 00:29:40,000 すてきな夢ですね 。 486 00:29:40,000 --> 00:29:44,000 あら これは夢じゃありませんわ 。 私の本当の未来 。 487 00:29:44,000 --> 00:29:47,000 あっ 耕吉さん 。 ( 千代 ) 聞いてるの? 488 00:29:47,000 --> 00:29:49,000 ( 耕吉 ) こんにちは 浦部さま 。 489 00:29:49,000 --> 00:29:53,000 お元気そうで よかったです 。 はい おかげさまで 。 490 00:29:53,000 --> 00:29:56,000 今も こうして お勤めさせていただいています 。 491 00:29:56,000 --> 00:29:58,000 お嬢さま そろそろ 。 492 00:30:05,000 --> 00:30:08,000 ( 千代 ) 鹿乃子さん 。 493 00:30:08,000 --> 00:30:12,000 はい 。 あなたの夢はなあに? 494 00:30:12,000 --> 00:30:16,000 夢? 探偵助手になりたかったの? 495 00:30:16,000 --> 00:30:18,000 ごきげんよう 。 496 00:30:29,000 --> 00:30:30,000 《夢なんて 考えたこともなかった》 497 00:30:30,000 --> 00:30:34,000 《夢なんて 考えたこともなかった》 498 00:30:40,000 --> 00:30:42,000 お鍋 行きます 。 はい 。 499 00:30:42,000 --> 00:30:45,000 あっ 待って 。 500 00:30:45,000 --> 00:30:47,000 熱いので気を付けてください 。 あっ 待って 。 501 00:30:47,000 --> 00:30:49,000 ちょっと待って 。 これ 。 ああ 。 502 00:30:49,000 --> 00:30:53,000 ( 2人 ) わぁ~ 。 503 00:30:53,000 --> 00:30:56,000 こんなぜいたくな鍋を 食べられるなんて幸せだよ 。 504 00:30:56,000 --> 00:30:59,000 しかも 鹿乃子君の手作り 。 505 00:30:59,000 --> 00:31:00,000 善きかな 善きかな 。 506 00:31:00,000 --> 00:31:01,000 善きかな 善きかな 。 507 00:31:01,000 --> 00:31:04,000 お口に合うといいんですけど 。 508 00:31:04,000 --> 00:31:06,000 ( 2人 ) いただきます 。 509 00:31:12,000 --> 00:31:16,000 うま~ 。 510 00:31:16,000 --> 00:31:19,000 よかったです 。 511 00:31:29,000 --> 00:31:30,000 先生 もしかして… 。 512 00:31:30,000 --> 00:31:35,000 先生 もしかして… 。 513 00:31:35,000 --> 00:31:39,000 雑草は食べられるのに ニラは苦手なんですね 。 514 00:31:39,000 --> 00:31:42,000 違う 違う 。 僕は 好き嫌い ないから 。 515 00:31:42,000 --> 00:31:45,000 いや~ うまい うまい 。 516 00:31:45,000 --> 00:31:48,000 鍋にニラは欠かせないよね~ 。 517 00:31:51,000 --> 00:31:56,000 そんな目で見ないでよ 苦手って認めるから 。 518 00:31:59,000 --> 00:32:00,000 《やっぱり気になる》 519 00:32:00,000 --> 00:32:02,000 《やっぱり気になる》 520 00:32:02,000 --> 00:32:06,000 《どうして 私にバレるはずなのに 嘘を?》 521 00:32:06,000 --> 00:32:08,000 先生 。 522 00:32:08,000 --> 00:32:11,000 やっぱり 私… 。 鹿乃子君 。 523 00:32:11,000 --> 00:32:13,000 はい 。 524 00:32:13,000 --> 00:32:15,000 お使い お願いしていい? 525 00:32:15,000 --> 00:32:18,000 あっ はい… えっ? 526 00:32:18,000 --> 00:32:20,000 ちょっと待ってて 。 527 00:32:23,000 --> 00:32:25,000 あー これこれ 。 528 00:32:25,000 --> 00:32:27,000 これこれ 。 529 00:32:31,000 --> 00:32:33,000 はい 。 530 00:32:33,000 --> 00:32:37,000 この前の古道具屋 道 覚えてる? 531 00:32:37,000 --> 00:32:40,000 これを あした 親父に渡してください 。 532 00:32:40,000 --> 00:32:45,000 はい… これだけ? 533 00:32:45,000 --> 00:32:47,000 いってきます 。 534 00:32:50,000 --> 00:32:52,000 いってらっしゃい 。 535 00:32:52,000 --> 00:32:54,000 あっ いってきます 。 536 00:33:03,000 --> 00:33:07,000 ⚟ ( 戸の開閉音 ) 537 00:33:07,000 --> 00:33:09,000 ⚟ ( 足音 ) 538 00:33:18,000 --> 00:33:20,000 しーっ 。 539 00:33:20,000 --> 00:33:22,000 しーっ 。 540 00:33:25,000 --> 00:33:29,000 左右ちゃんから? はい 。 これを 。 541 00:33:32,000 --> 00:33:34,000 ( 店主 ) 茶たく? あっ 。 542 00:33:34,000 --> 00:33:38,000 ( 店主 ) それも 一つだけなんだ… 。 543 00:33:38,000 --> 00:33:41,000 あ… あの 。 544 00:33:41,000 --> 00:33:43,000 ( 店主 ) ん? その写真… 。 545 00:33:43,000 --> 00:33:46,000 あっ? これ? 546 00:33:46,000 --> 00:33:50,000 その写真のお店まで ここから どう行けばいいですか? 547 00:33:50,000 --> 00:33:54,000 ああ ここだと 六十番街の方だから… 。 548 00:33:54,000 --> 00:33:56,000 ちょっと待ってな 。 549 00:33:58,000 --> 00:34:00,000 すいません 。 550 00:34:04,000 --> 00:34:10,000 《そうか 私が行って 確かめればいいんだ》 551 00:34:10,000 --> 00:34:15,000 《あの人が 松葉牡丹の君なのかどうか》 552 00:34:15,000 --> 00:34:17,000 あっちか 。 553 00:34:28,000 --> 00:34:30,000 《あの人に会って 先日 食あたりで苦しんでいた人を➡ 554 00:34:30,000 --> 00:34:33,000 《あの人に会って 先日 食あたりで苦しんでいた人を➡ 555 00:34:33,000 --> 00:34:37,000 介抱しましたか? って聞けばいい》 556 00:34:37,000 --> 00:34:42,000 《それで こっそり 端崎さんに教えればいいんだ》 557 00:34:51,000 --> 00:34:54,000 《高級そう…》 558 00:34:54,000 --> 00:34:57,000 《入って大丈夫かな…》 559 00:34:57,000 --> 00:34:59,000 ( 使用人 ) 何かご用ですか? 560 00:34:59,000 --> 00:35:00,000 あっ いえ… すいません 。 561 00:35:00,000 --> 00:35:03,000 あっ いえ… すいません 。 562 00:35:03,000 --> 00:35:07,000 ⚟あら お客さん? ( 使用人 ) いえ まさか 。 563 00:35:14,000 --> 00:35:17,000 あっ… 。 564 00:35:17,000 --> 00:35:22,000 先日… 先日 食あたりで 苦しんでいる人を➡ 565 00:35:22,000 --> 00:35:24,000 介抱しましたか? 566 00:35:24,000 --> 00:35:26,000 よし 。 567 00:35:31,000 --> 00:35:34,000 《聞いて どうするの?》 568 00:35:36,000 --> 00:35:38,000 《違う》 《しっかり見てくれ》 569 00:35:38,000 --> 00:35:40,000 《もう忘れろ》 《人の純粋な気持ちを➡ 570 00:35:40,000 --> 00:35:41,666 バカにするな!》 571 00:35:41,666 --> 00:35:46,000 ( 端崎 ) 《あんなんでも 私の一番古い友人なのです》 572 00:35:56,000 --> 00:35:59,000 《でも このままじゃ…》 573 00:36:06,000 --> 00:36:08,000 うわっ! どこ行くの 。 574 00:36:08,000 --> 00:36:11,000 先生! 確認しないの? 575 00:36:11,000 --> 00:36:15,000 あの人に 馨を介抱したか 聞きに来たんでしょ? 576 00:36:24,000 --> 00:36:28,000 どうして 違うって嘘ついたんですか? 577 00:36:28,000 --> 00:36:30,000 写真の人は やっぱり 端崎さんの言ってた人だったのに 。 578 00:36:30,000 --> 00:36:32,000 写真の人は やっぱり 端崎さんの言ってた人だったのに 。 579 00:36:32,000 --> 00:36:34,000 端崎さんの言ったとおりなのに 。 580 00:36:34,000 --> 00:36:42,000 どうして 親友の端崎さんに 嘘を? 581 00:36:45,000 --> 00:36:47,333 えっ? ⚟ ( 店主 ) こっち! こっち! 582 00:36:47,333 --> 00:36:49,333 うわっ 。 アベックのふりして 。 583 00:36:49,333 --> 00:36:51,333 アベック? ( 店主 ) この店だ! 584 00:36:51,333 --> 00:36:54,000 ( 警察官 ) はい 。 585 00:36:54,000 --> 00:36:56,000 ( 店主 ) いた! あいつだ!➡ 586 00:36:56,000 --> 00:36:58,000 あの女が俺の財布を! 行こう 。 587 00:36:58,000 --> 00:37:00,000 そこの女 動くな! ( 松葉牡丹 ) 突然 何ですの? 588 00:37:00,000 --> 00:37:01,000 そこの女 動くな! ( 松葉牡丹 ) 突然 何ですの? 589 00:37:01,000 --> 00:37:04,000 この女が財布を盗んだんだな 。 ( 松葉牡丹 ) ちょっと➡ 590 00:37:04,000 --> 00:37:06,000 あまり 大きい声を 出さないでもらえるかしら 。 591 00:37:06,000 --> 00:37:08,000 ああ こいつに間違いない 。 592 00:37:08,000 --> 00:37:11,000 身に覚えがございませんわ 。 593 00:37:11,000 --> 00:37:15,000 ( 警察官 ) 早いとこ罪を認めた方がいいぞ! 594 00:37:15,000 --> 00:37:19,000 介抱ドロ 。 助けるふりして 財布を盗み取る手口 。 595 00:37:19,000 --> 00:37:21,000 みんな 美人の顔は覚えてるからね 。 596 00:37:21,000 --> 00:37:23,000 だいたい どちらさまですの? 597 00:37:23,000 --> 00:37:26,000 ( 店主 ) お前の顔は 覚えてたんだよ! 598 00:37:26,000 --> 00:37:28,000 この記事で居所が分かったんだ! 599 00:37:28,000 --> 00:37:30,000 この野郎! ( 警察官 ) 店主 落ち着いて! 600 00:37:30,000 --> 00:37:31,000 この野郎! ( 警察官 ) 店主 落ち着いて! 601 00:37:31,000 --> 00:37:34,000 ( 松葉牡丹 ) 何も知りませんよ! 602 00:37:34,000 --> 00:37:37,000 ( 店主 ) 逃げた! おい 追え! 603 00:37:44,000 --> 00:37:46,000 ( 端崎 ) お待ちください 。 604 00:37:50,000 --> 00:37:52,000 ( 端崎 ) 聞かせてもらいましょうか 。 ( 松葉牡丹 ) 離しなさいよ 。 ➡ 605 00:37:52,000 --> 00:37:54,000 離しなさいよ! ( 端崎 ) 連れていけ 。 606 00:37:54,000 --> 00:37:56,000 ( 警察官 ) はい 。 ( 松葉牡丹 ) 痛い! 607 00:38:28,000 --> 00:38:30,000 やはり 貴様にはかなわんな 。 608 00:38:30,000 --> 00:38:34,000 やはり 貴様にはかなわんな 。 609 00:38:34,000 --> 00:38:54,000 ♬~ 610 00:38:54,000 --> 00:39:00,000 ♬~ 611 00:39:00,000 --> 00:39:02,000 ♬~ 612 00:39:02,000 --> 00:39:05,000 鹿乃子君 。 613 00:39:05,000 --> 00:39:07,000 はい 。 614 00:39:07,000 --> 00:39:10,000 おなかすいたし 帰ろっか 。 615 00:39:12,000 --> 00:39:14,000 はい… 。 616 00:39:16,000 --> 00:39:20,000 今日は 満月だね 。 617 00:39:20,000 --> 00:39:22,000 月見して帰ろう 月見 。 618 00:39:22,000 --> 00:39:24,000 先生… 。 あっ 。 619 00:39:24,000 --> 00:39:26,000 あっ ちょ… 先生 。 620 00:39:32,000 --> 00:39:38,000 これを また お茶にしよう 。 結構 いけてたんだよなぁ 。 621 00:39:38,000 --> 00:39:47,000 先生は 松葉牡丹さんが泥棒だって 最初から知っていたんですか? 622 00:39:50,000 --> 00:39:52,000 うん 。 623 00:39:52,000 --> 00:39:57,000 あのとき あの女は 馨の財布を取ろうとしていた 。 624 00:39:57,000 --> 00:39:59,000 と思う 。 625 00:40:02,000 --> 00:40:05,000 ( 端崎のうめき声 ) ( 松葉牡丹 ) 《しっかりなさ っ て》➡ 626 00:40:05,000 --> 00:40:07,000 《襟元 緩めましょうか?》 627 00:40:07,000 --> 00:40:19,000 ♬~ 628 00:40:19,000 --> 00:40:21,000 《お医者さまを呼んできますね》 629 00:40:21,000 --> 00:40:27,000 だけど 僕の視線に気付いて 何もせず去っていった 。 630 00:40:30,000 --> 00:40:35,000 古道具屋の親父の話も 状況が似てたから➡ 631 00:40:35,000 --> 00:40:39,000 同じ女かなと思ったら 当たりだったね 。 632 00:40:39,000 --> 00:40:46,000 それで あの記事で茶たくを包んで 私に持たせたんですね 。 633 00:40:46,000 --> 00:40:50,000 先生が端崎さんに 違うって嘘ついたのは… 。 634 00:40:50,000 --> 00:40:55,000 まあさ 馨は 被害に遭ったわけじゃないし➡ 635 00:40:55,000 --> 00:40:58,000 あのときは 彼女の正体に 気付いていなかったし 。 636 00:40:58,000 --> 00:41:00,000 わざわざ関わらせてさ 単純なあいつを➡ 637 00:41:00,000 --> 00:41:03,000 わざわざ関わらせてさ 単純なあいつを➡ 638 00:41:03,000 --> 00:41:09,000 無駄に傷つける必要はないかな っ て 思ってたんだけどね 。 639 00:41:09,000 --> 00:41:11,000 《どうだ?》 640 00:41:16,000 --> 00:41:18,000 《違う》 641 00:41:20,000 --> 00:41:29,000 端崎さんを思っての 嘘だったんですね 。 642 00:41:29,000 --> 00:41:30,000 それもあるけど➡ 643 00:41:30,000 --> 00:41:31,000 それもあるけど➡ 644 00:41:31,000 --> 00:41:35,000 嘘をついたのは 馨にというより… 。 645 00:41:39,000 --> 00:41:41,000 私? 君さ 。 646 00:41:41,000 --> 00:41:44,000 僕が馨に嘘ついたことに 気付いて➡ 647 00:41:44,000 --> 00:41:48,000 一人で グルグル グルグル ずーっと悩んでたでしょ? 648 00:41:48,000 --> 00:41:51,000 いや… 。 勇気を出して料亭まで行 っ たのに➡ 649 00:41:51,000 --> 00:41:56,000 結局 彼女に直接聞けなくて 僕に直球で聞くとか 。 650 00:41:56,000 --> 00:41:58,000 私を つけてたんですか !? 651 00:41:58,000 --> 00:42:00,000 古道具屋で 親父に記事を 見せつけるところなんて➡ 652 00:42:00,000 --> 00:42:01,000 古道具屋で 親父に記事を 見せつけるところなんて➡ 653 00:42:01,000 --> 00:42:04,000 さすが 鹿乃子君! お手柄! うますぎる! 654 00:42:04,000 --> 00:42:09,000 《その写真のお店まで ここから どう行けばいいですか?》 655 00:42:09,000 --> 00:42:11,000 《お客さん どこ持ってくの !? 》 《しーっ》 656 00:42:11,000 --> 00:42:14,000 ( 店主 ) 《ここなら 六十番街の方だから…》 657 00:42:14,000 --> 00:42:17,000 や~ 面白かった 。 658 00:42:17,000 --> 00:42:23,000 もしかして わざと嘘を聞かせて 私の反応を見てたんですか? 659 00:42:23,000 --> 00:42:26,000 うん どうするかなって 。 660 00:42:26,000 --> 00:42:28,000 は…? 661 00:42:28,000 --> 00:42:30,000 君ねぇ 嘘が聞こえるからって➡ 662 00:42:30,000 --> 00:42:31,000 君ねぇ 嘘が聞こえるからって➡ 663 00:42:31,000 --> 00:42:35,000 僕の心まで読めてる気に なっちゃってない? 664 00:42:35,000 --> 00:42:40,000 やろうと思えば 君のことなんか➡ 665 00:42:40,000 --> 00:42:45,000 すーぐ だませるんだよーん 。 666 00:42:45,000 --> 00:42:48,000 まだまだだな 。 667 00:42:48,000 --> 00:42:51,000 何がしたいんですか… 。 668 00:42:53,000 --> 00:42:56,000 何って➡ 669 00:42:56,000 --> 00:43:00,000 それくらい 僕は君を受け入れるってこと 。 670 00:43:03,000 --> 00:43:06,000 ちゃんと話そうと思って 。 671 00:43:06,000 --> 00:43:11,000 気になってたでしょ ずっと 。 672 00:43:11,000 --> 00:43:17,000 君が僕の嘘を聞いてしまうことを 僕が嫌がるんじゃないかって 。 673 00:43:22,000 --> 00:43:24,000 嘘が聞こえる力を➡ 674 00:43:24,000 --> 00:43:29,000 ただ便利なだけだなんて 思ってないよ 。 675 00:43:29,000 --> 00:43:30,000 一緒にいると 嘘を聞く方も 聞かれる方も➡ 676 00:43:30,000 --> 00:43:35,000 一緒にいると 嘘を聞く方も 聞かれる方も➡ 677 00:43:35,000 --> 00:43:40,000 便利なことや しんどいことも たくさん出てくるだろうけど 。 678 00:43:45,000 --> 00:43:49,000 一人でグルグル悩まないでよ 。 679 00:43:49,000 --> 00:43:53,000 君は もう 一人じゃないんだから 。 680 00:43:57,000 --> 00:44:00,000 一緒にいるから悩むんだからさ 。 681 00:44:04,000 --> 00:44:06,000 一緒に抱えるよ 。 682 00:44:08,000 --> 00:44:14,000 [私の力に 私に➡ 683 00:44:14,000 --> 00:44:19,000 こんなに向き合ってくれる人は 初めてです] 684 00:44:19,000 --> 00:44:30,000 ♬~ 685 00:44:30,000 --> 00:44:39,000 ♬~ 686 00:44:39,000 --> 00:44:46,000 ♬~ 687 00:44:46,000 --> 00:44:50,000 先生 。 ん? 688 00:44:50,000 --> 00:44:53,000 月が奇麗ですね 。 689 00:44:59,000 --> 00:45:00,000 鹿乃子君 。 690 00:45:00,000 --> 00:45:01,000 鹿乃子君 。 691 00:45:04,000 --> 00:45:09,000 月見そば 食べて帰ろっか 。 692 00:45:09,000 --> 00:45:11,000 はい 。 693 00:45:11,000 --> 00:45:15,000 [先生のお役に 立てるようになりたい] 694 00:45:15,000 --> 00:45:21,000 [それが 今の私の夢です] 695 00:45:21,000 --> 00:45:30,000 ♬~ 696 00:45:30,000 --> 00:45:33,000 ♬~ 697 00:46:07,430 --> 00:46:09,430 [ 『 嘘解きレトリック 』 は…] 698 00:46:16,377 --> 00:46:18,377 [そして…]