1 00:01:22,264 --> 00:01:24,264 2 00:01:29,138 --> 00:01:49,158 ♬~ 3 00:01:49,158 --> 00:02:09,178 ♬~ 4 00:02:09,178 --> 00:02:29,131 ♬~ 5 00:02:29,131 --> 00:02:49,151 ♬~ 6 00:02:49,151 --> 00:03:09,171 ♬~ 7 00:03:09,171 --> 00:03:29,124 ♬~ 8 00:03:29,124 --> 00:03:41,124 ♬~ 9 00:03:44,139 --> 00:03:49,144 ♬~ 10 00:03:49,144 --> 00:03:56,151 ♬ 地球の上に朝が来る 11 00:03:56,151 --> 00:04:03,158 ♬ その裏側は夜かしら 12 00:04:03,158 --> 00:04:07,162 (語り)<ハァ… 浪花節って難しい> 13 00:04:07,162 --> 00:04:11,166 ≪(鐘の音) 14 00:04:11,166 --> 00:04:14,169 (かおる) あっ ちょっと 帳簿 持ってきてね 15 00:04:14,169 --> 00:04:16,169 (手代)へい 16 00:04:22,110 --> 00:04:27,110 ≪(鐘の音) 17 00:04:30,118 --> 00:04:33,118 (手代)お待たせしました はい 18 00:04:35,123 --> 00:04:40,123 ≪(鐘の音) 19 00:04:49,137 --> 00:04:51,139 ≪(鐘の音) 20 00:04:51,139 --> 00:04:53,139 いらっしゃいませ 21 00:04:58,146 --> 00:05:00,148 (忠治)ごめんなさいよ 22 00:05:00,148 --> 00:05:08,156 ♪(三味線の演奏) 23 00:05:08,156 --> 00:05:14,162 ♪(節三)何が何まで何とやら 24 00:05:14,162 --> 00:05:16,164 (節三)よっ! 25 00:05:16,164 --> 00:05:19,164 お控えなすって 26 00:05:21,169 --> 00:05:25,107 お控えなすって えっ? 27 00:05:25,107 --> 00:05:30,112 お返事願います お控えなすって 28 00:05:30,112 --> 00:05:33,115 あっ… いらっしゃいませ えっ? いや あの… 29 00:05:33,115 --> 00:05:36,118 「お控えなさい」と 言ってもらいたいんで 30 00:05:36,118 --> 00:05:38,118 どうぞ お控えなすって 31 00:05:40,122 --> 00:05:44,126 お… お控えなさい これでいいんですか? 32 00:05:44,126 --> 00:05:47,129 お控えなすって 33 00:05:47,129 --> 00:05:49,131 今 言いましたけど 34 00:05:49,131 --> 00:05:52,134 繰り返してください お控えなすって 35 00:05:52,134 --> 00:05:56,138 お… お控えなさい お控えなすって 36 00:05:56,138 --> 00:05:59,141 まだ? お控えください 37 00:05:59,141 --> 00:06:02,144 ♪(三味線の演奏) ハッ! 38 00:06:02,144 --> 00:06:07,144 ご仁義になりませぬから 是非 お控えなすって 39 00:06:09,151 --> 00:06:13,155 (節三) 「では 控えさせていただきます」 40 00:06:13,155 --> 00:06:17,159 では 控えさせていただきます 41 00:06:17,159 --> 00:06:19,161 早速 お控えくださり ありがとさんです 42 00:06:19,161 --> 00:06:21,163 (三味線の音) (節三)よっ! 43 00:06:21,163 --> 00:06:24,099 手前は 上州 国定村の者でござんす 44 00:06:24,099 --> 00:06:26,101 名は忠治 45 00:06:26,101 --> 00:06:31,106 人呼んで 国定忠治と申します若輩者です 46 00:06:31,106 --> 00:06:33,108 国定忠治? 47 00:06:33,108 --> 00:06:37,112 ただいま 修行の旅の途中 楽旅でござんす 48 00:06:37,112 --> 00:06:39,114 楽旅? 49 00:06:39,114 --> 00:06:42,117 こちらさんは 三味線お鈴さんゆかりの宿と➡ 50 00:06:42,117 --> 00:06:46,121 お聞きしまして 一宿一飯 お願い申し上げます 51 00:06:46,121 --> 00:06:48,123 もう一度 言ってください 三味線… 52 00:06:48,123 --> 00:06:52,127 (忠治)三味線お鈴さんゆかりの 宿ではございませんので? 53 00:06:52,127 --> 00:06:56,131 お鈴は私の母でございます 54 00:06:56,131 --> 00:06:58,133 良かった 55 00:06:58,133 --> 00:07:02,137 江戸へ行くときは 是非 寄るようにと言われましたので 56 00:07:02,137 --> 00:07:05,140 どこでお会いになりましたか? 57 00:07:05,140 --> 00:07:11,146 赤城の山の麓 国定村の 私の家に寄ってくださいました 58 00:07:11,146 --> 00:07:18,153 ♬~ 59 00:07:18,153 --> 00:07:22,090 赤城の山辺りを 歩いてるんですか… 60 00:07:22,090 --> 00:07:25,093 ♪(三味線の演奏) (節三)ハッ! 61 00:07:25,093 --> 00:07:29,097 駆け出しの国定忠治 お見知りおかれまして➡ 62 00:07:29,097 --> 00:07:31,099 万端 よろしくお頼み申します 63 00:07:31,099 --> 00:07:34,102 (三味線の音) よっ! 64 00:07:34,102 --> 00:07:36,102 はい 65 00:07:38,106 --> 00:07:40,108 (武士)ウッウッ… (毬夜)辛抱してくださいね 66 00:07:40,108 --> 00:07:42,110 (武士)ウワーッ! (毬夜)頑張って! 67 00:07:42,110 --> 00:07:44,112 (玄々)アア… 68 00:07:44,112 --> 00:07:46,114 さあ… (毬夜)もうすぐ終わりますからね 69 00:07:46,114 --> 00:07:48,116 さあ いくぞ! アア… 70 00:07:48,116 --> 00:07:51,119 ソリャ! (背骨の鳴る音) 71 00:07:51,119 --> 00:07:53,121 (毬夜)我慢なさってください 72 00:07:53,121 --> 00:07:55,123 (武士)ウッ… ウウ… 73 00:07:55,123 --> 00:07:59,127 よ~し これで 背骨は まっすぐになった 74 00:07:59,127 --> 00:08:02,127 歩いてみなさい (武士)はい 75 00:08:05,133 --> 00:08:07,135 どうだ? (武士)アア… いや そういえば➡ 76 00:08:07,135 --> 00:08:09,137 少しよくなったようです 77 00:08:09,137 --> 00:08:12,140 よ~し はい 次! (武士)ありがとうございました 78 00:08:12,140 --> 00:08:15,143 (法村)よろしくお願いいたします (玄々)ああ どうしました? 79 00:08:15,143 --> 00:08:21,149 すみません 頭痛 めまい 肩こり 貧血 足も痛くて➡ 80 00:08:21,149 --> 00:08:24,085 歩いていると 体が左の 左のほうへ➡ 81 00:08:24,085 --> 00:08:26,087 曲がっていってしまうんです 82 00:08:26,087 --> 00:08:29,090 (玄々) 全く同じような患者ばっかりだな 83 00:08:29,090 --> 00:08:31,092 (毬夜)まだ いっぱいお待ちです 84 00:08:31,092 --> 00:08:34,095 しかし おかしいのぅ 85 00:08:34,095 --> 00:08:39,100 来る患者 来る患者 皆同じように 頭痛 肩こり めまい 貧血 86 00:08:39,100 --> 00:08:41,102 おまけに歩き方は 皆 左寄りだ 87 00:08:41,102 --> 00:08:45,106 はい それも皆 若いお侍さんばかり 88 00:08:45,106 --> 00:08:47,108 (玄々)ああ… 89 00:08:47,108 --> 00:08:52,108 おい まさか この人を見に 来てるんじゃないんだろうな? 90 00:08:55,116 --> 00:08:59,120 多少は それもありますが 誠 頭痛 めまい 貧血 肩こり… 91 00:08:59,120 --> 00:09:03,124 (玄々)ああ 分かった 分かった 分かった 立って 後ろを向いて 92 00:09:03,124 --> 00:09:08,129 おお! 背骨が曲がっておる 同じ左曲がりだ 93 00:09:08,129 --> 00:09:10,131 (背骨の鳴る音) アッ! 94 00:09:10,131 --> 00:09:12,133 ンンッ! (毬夜)先生 95 00:09:12,133 --> 00:09:15,136 分かっておる 刀のことであろう (骨の鳴る音) 96 00:09:15,136 --> 00:09:17,138 はい (玄々)分かっておる 97 00:09:17,138 --> 00:09:22,077 この背骨はな 刀を腰に差すために このように曲がってしまうんだな 98 00:09:22,077 --> 00:09:24,079 アッ… 私も そうじゃないかと思いました 99 00:09:24,079 --> 00:09:28,083 侍のくせに情けねえ話だな さあ 横んなって 100 00:09:28,083 --> 00:09:30,085 (法村)そうは おっしゃいますが➡ 101 00:09:30,085 --> 00:09:34,089 大小2つの刀を腰に差しますと 相当な重さでして 102 00:09:34,089 --> 00:09:38,093 日本の侍は100年の昔から そうしてきたんだ 103 00:09:38,093 --> 00:09:40,095 アアッ! (毬夜)あの… 104 00:09:40,095 --> 00:09:42,097 この刀 随分 軽いのですが 105 00:09:42,097 --> 00:09:46,101 2本差して重いなどというのは 日ごろから鍛錬が足りんのだ 106 00:09:46,101 --> 00:09:50,105 軽い軽い (毬夜)いえ 本当に軽いんです 107 00:09:50,105 --> 00:09:52,107 よろしいですか? (法村)どうぞ 108 00:09:52,107 --> 00:09:55,110 ああ? どれ 109 00:09:55,110 --> 00:10:00,115 あっ… おお… これは軽い 軽すぎるな 110 00:10:00,115 --> 00:10:04,119 ふ~ん… やっぱり竹光だな 111 00:10:04,119 --> 00:10:06,121 一生 抜くことはないものですから 112 00:10:06,121 --> 00:10:08,123 軽いほうが体にいいと思いまして 113 00:10:08,123 --> 00:10:11,126 いや しかし 見事にできておるな 114 00:10:11,126 --> 00:10:13,128 おい これ どこで作ったんだ? 115 00:10:13,128 --> 00:10:16,131 長崎屋裏の尺八屋です 116 00:10:16,131 --> 00:10:19,134 あっ… 尺八屋の尺三さん 117 00:10:19,134 --> 00:10:23,071 ≪♪(子供たち)ずいずい ずっころばし ごまみそ ずい 118 00:10:23,071 --> 00:10:25,073 (尺三) う~ん… 並んでもらってもね 119 00:10:25,073 --> 00:10:28,076 1日に1本しかできないんだから 120 00:10:28,076 --> 00:10:31,079 (武士たち)ンン… 121 00:10:31,079 --> 00:10:33,079 (田村)おい 122 00:10:35,083 --> 00:10:38,086 これは何だ? 123 00:10:38,086 --> 00:10:40,088 西洋尺八 124 00:10:40,088 --> 00:10:44,092 西洋尺八? なんだ 西洋に尺八あるのか 125 00:10:44,092 --> 00:10:48,096 ああ 向こうの尺八も よくできてますよ 126 00:10:48,096 --> 00:10:50,098 なんなら 1曲やってみましょうか? 127 00:10:50,098 --> 00:10:53,101 やってくれ! なあ? (武士たち)おうおう 128 00:10:53,101 --> 00:10:57,105 (拍手) 129 00:10:57,105 --> 00:11:00,108 しかし お侍さんたちも暇ですねえ 130 00:11:00,108 --> 00:11:05,113 フッ… 暇なんてもんじゃないよ することがないんだ 131 00:11:05,113 --> 00:11:07,115 することがない? 132 00:11:07,115 --> 00:11:10,118 でも 皆さん ちゃんとしたお侍さんでしょう? 133 00:11:10,118 --> 00:11:13,121 侍は侍なんだが 本当 することがないんだ 134 00:11:13,121 --> 00:11:16,124 う~ん… お城には行かないんですか? 135 00:11:16,124 --> 00:11:18,126 お城に行って 事務を執ってる連中は➡ 136 00:11:18,126 --> 00:11:20,128 みんな ここがいいんだ 137 00:11:20,128 --> 00:11:24,132 ここが ぱっとしない我々は 家にいるだけで することはない 138 00:11:24,132 --> 00:11:28,136 なっ? (尺三)よく分かんねえな 139 00:11:28,136 --> 00:11:33,141 ♪(西洋尺八の演奏: 『ずいずいずっころばし』) 140 00:11:33,141 --> 00:11:39,147 ♪~ 141 00:11:39,147 --> 00:11:41,149 (武士たち)おお~! 142 00:11:41,149 --> 00:11:45,153 お前は いいな 好きなことをやって食っていけて 143 00:11:45,153 --> 00:11:47,155 つくづく羨ましい 144 00:11:47,155 --> 00:11:50,158 へえ 俺のことが羨ましい? (田村)うん 145 00:11:50,158 --> 00:11:52,160 見ろ こんな長屋に住んでんだぞ 146 00:11:52,160 --> 00:11:54,162 ≪(鋭之介)尺三さん 147 00:11:54,162 --> 00:11:56,164 (尺三)あっ 鋭之介さん 148 00:11:56,164 --> 00:11:59,167 (鋭之介) こいつらはね 江戸のごみなんだよ 149 00:11:59,167 --> 00:12:02,170 ごみ? そりゃ また ひどいことを言うね 150 00:12:02,170 --> 00:12:05,173 見ろ 怒る元気もない 151 00:12:05,173 --> 00:12:07,175 本当だ 152 00:12:07,175 --> 00:12:11,179 大体 侍っていうのは 戦をするためにあるんだ 153 00:12:11,179 --> 00:12:15,183 だから 見ろ 刀を2本差して歩いてる 154 00:12:15,183 --> 00:12:17,185 なるほど 155 00:12:17,185 --> 00:12:21,189 ところが どうだ ここ200年 どっこにも戦がない 156 00:12:21,189 --> 00:12:24,125 戦がない! (西洋尺八の音) 157 00:12:24,125 --> 00:12:29,130 戦がないのに侍を養っておる (尺三)うん 158 00:12:29,130 --> 00:12:32,133 日本中の何百万人という侍に➡ 159 00:12:32,133 --> 00:12:37,138 何万石 何千石 何百石 何十石 何人扶持! 160 00:12:37,138 --> 00:12:39,140 百姓から召し上げた大事な米を➡ 161 00:12:39,140 --> 00:12:42,143 無駄に ばらまいている! (尺三)そうだ! 162 00:12:42,143 --> 00:12:44,145 これでいいのか!? (尺三)これでいいのか!? 163 00:12:44,145 --> 00:12:46,147 ♪~ 164 00:12:46,147 --> 00:12:50,151 (水野)なんと 百姓から巻き上げた米の9割は➡ 165 00:12:50,151 --> 00:12:53,154 侍の生活に消えておるのか 166 00:12:53,154 --> 00:12:56,157 待て! 間違いあるまいな? 167 00:12:56,157 --> 00:12:58,157 (勘定方)はっ… あっ… 168 00:13:08,169 --> 00:13:11,172 うん… うん 169 00:13:11,172 --> 00:13:15,176 そろばんに間違いはございません 170 00:13:15,176 --> 00:13:17,178 アア~ッ! 171 00:13:17,178 --> 00:13:23,118 税の9割が 侍の生活費に消えてしまうとは… 172 00:13:23,118 --> 00:13:27,122 あ~ 何か… 何か新たな税を考えんことには➡ 173 00:13:27,122 --> 00:13:29,124 幕府がつぶれてしまうわ 174 00:13:29,124 --> 00:13:35,130 ≪ 税… 税… 税… 税… 税… 175 00:13:35,130 --> 00:13:37,132 何じゃ? 今の声は 176 00:13:37,132 --> 00:13:39,134 はぁ? ≪ 税… 税… 税… 税… 177 00:13:39,134 --> 00:13:42,137 何やら 「税 税」とか 178 00:13:42,137 --> 00:13:46,141 なに 税? 何の税じゃ? 179 00:13:46,141 --> 00:13:50,145 ♬ ぜいぜい ぜっころがし ごまみそ ぜい 180 00:13:50,145 --> 00:13:53,148 ♬ 茶壺に追われて どっぴんしゃん 181 00:13:53,148 --> 00:13:57,152 ♬ 抜けたら どんどこしょ 182 00:13:57,152 --> 00:14:03,158 ♪~ 183 00:14:03,158 --> 00:14:05,160 いいか? お前たち侍は➡ 184 00:14:05,160 --> 00:14:09,164 2本差しで疲れるというのなら 1本差しにしろ 185 00:14:09,164 --> 00:14:12,167 (田村)1本差し? それでもいいんですか? 186 00:14:12,167 --> 00:14:15,170 近ごろ はやりの 8・9・3 187 00:14:15,170 --> 00:14:17,172 何です? 8・9・3って 188 00:14:17,172 --> 00:14:21,176 全部 足してみな (尺三)え~っと… 20 189 00:14:21,176 --> 00:14:24,112 花札でいやぁ 役に立たない数よ 190 00:14:24,112 --> 00:14:27,115 なるほど 10や20は 区切りの数で 「役立たず」 191 00:14:27,115 --> 00:14:32,120 従って 役立たずのことを 8・9・3 「やくざ」っていうんだ 192 00:14:32,120 --> 00:14:34,122 ああ… 193 00:14:34,122 --> 00:14:36,124 やくざって 役立たずのことですか (鋭之介)うん 194 00:14:36,124 --> 00:14:39,127 おい 1本刀の役立たずがな 195 00:14:39,127 --> 00:14:42,130 今 長崎屋に泊まってるぞ (田村)えっ? 196 00:14:42,130 --> 00:14:45,133 同じ役立たずでも お前たちとは違って➡ 197 00:14:45,133 --> 00:14:47,135 妙に威勢のいい奴だ 198 00:14:47,135 --> 00:14:51,139 どうだ? そいつの子分になってみたら 199 00:14:51,139 --> 00:14:56,144 はぁ… 家に帰って 父上や母上に相談してみます 200 00:14:56,144 --> 00:14:59,147 馬鹿野郎! やくざなんてものはな 201 00:14:59,147 --> 00:15:02,150 相談なんかしてたら なれない役立たずだぞ 202 00:15:02,150 --> 00:15:04,152 ご同輩 いかがいたす? 203 00:15:04,152 --> 00:15:07,155 (ざわめき) 204 00:15:07,155 --> 00:15:12,160 しかし 1本刀というのは魅力であるなぁ 205 00:15:12,160 --> 00:15:14,162 (ため息) 206 00:15:14,162 --> 00:15:18,166 尺三さん やくざの歌 吹いてやってよ 207 00:15:18,166 --> 00:15:21,166 そうですか それじゃ 208 00:15:23,104 --> 00:15:43,124 ♪~ 209 00:15:43,124 --> 00:15:55,136 ♪~ 210 00:15:55,136 --> 00:16:01,142 ♪(節三)利根の川風 211 00:16:01,142 --> 00:16:06,147 ♪ たもとに入れて 212 00:16:06,147 --> 00:16:08,149 ♪~ 213 00:16:08,149 --> 00:16:18,159 ♪ あれは赤城か 浅間山 214 00:16:18,159 --> 00:16:20,161 浅間… 215 00:16:20,161 --> 00:16:25,099 ♪ 煙描かなきゃ 赤城山 216 00:16:25,099 --> 00:16:28,102 おいおい おいおい なかなか俺が出てこねえんだな 217 00:16:28,102 --> 00:16:33,107 いえ まもなく出てくるように 今 工夫してるところなんで 218 00:16:33,107 --> 00:16:37,111 浪花節の工夫ってのも 大変だな 219 00:16:37,111 --> 00:16:39,113 いや どうも こりゃ… 恐れ入ります 220 00:16:39,113 --> 00:16:48,113 ♪ 赤城の山の国定村 221 00:16:51,125 --> 00:16:54,125 (お蘭)国定忠治… 222 00:16:58,132 --> 00:17:01,135 金四郎さん! 223 00:17:01,135 --> 00:17:05,139 (金四郎)お蘭ちゃん こちらに 旅人が泊まっているだろう? 224 00:17:05,139 --> 00:17:08,142 ええ 何組か泊まってますけど 225 00:17:08,142 --> 00:17:11,145 上州からやって来た旅の者だ 226 00:17:11,145 --> 00:17:14,148 ひょ… ひょっとしたら 国定村の忠治とかいう人? 227 00:17:14,148 --> 00:17:17,151 それだ! 国定忠治 会わしてくれ 228 00:17:17,151 --> 00:17:20,154 でも 変な人よ いや いいんだよ 会わせてくれ 229 00:17:20,154 --> 00:17:22,090 会って どうするの? 230 00:17:22,090 --> 00:17:26,094 一度 会ってみたいんだ 頼む! 231 00:17:26,094 --> 00:17:30,094 2階の桜の間 よっし ありがとう! 232 00:17:34,102 --> 00:17:38,106 なんで 金四郎さん 忠治さんを知ってるんだろう? 233 00:17:38,106 --> 00:17:40,106 ≪(半田)ごめんよ 234 00:17:42,110 --> 00:17:44,110 いらっしゃいませ 235 00:17:46,114 --> 00:17:48,116 何でしょう? 宿帳だ 宿帳 236 00:17:48,116 --> 00:17:52,116 あっ… 宿帳? はい 237 00:17:54,122 --> 00:17:56,124 変わったことないか? うん? 238 00:17:56,124 --> 00:18:00,128 おかしな野郎が泊まったら すぐ奉行所に届けること いいね? 239 00:18:00,128 --> 00:18:02,130 怪しい人など泊まって… 240 00:18:02,130 --> 00:18:06,134 泊まってるようだな いえ 泊まっておりません 241 00:18:06,134 --> 00:18:09,137 泊まっとるじゃないか 上州 国定村 忠治! 242 00:18:09,137 --> 00:18:12,140 あの人 怪しい人なんですか? 243 00:18:12,140 --> 00:18:16,144 今 どこにいる? どの部屋だ? 244 00:18:16,144 --> 00:18:18,146 うん? 245 00:18:18,146 --> 00:18:21,149 2階の桜の間です 246 00:18:21,149 --> 00:18:23,084 国定忠治って野郎はな 247 00:18:23,084 --> 00:18:29,090 関八州見回り役人をぶん殴って とんずらした凶暴な野郎だ 248 00:18:29,090 --> 00:18:32,093 ありがとよ 249 00:18:32,093 --> 00:18:34,095 2階の 桜だな? 250 00:18:34,095 --> 00:18:36,097 (つばをかける音) 251 00:18:36,097 --> 00:18:53,114 ♬~ 252 00:18:53,114 --> 00:18:57,118 ≪♪(三味線の演奏) 253 00:18:57,118 --> 00:18:59,120 何だ? こりゃ 254 00:18:59,120 --> 00:19:07,128 ≪♪~ 255 00:19:07,128 --> 00:19:10,131 ≪♪(節三)アア~ 256 00:19:10,131 --> 00:19:14,135 ≪♪ ア ア ア ア~ ア~ 257 00:19:14,135 --> 00:19:18,139 ♪ ちょいと出ました 三角野郎が 258 00:19:18,139 --> 00:19:22,076 ♪ 四角四面の櫓の上で 259 00:19:22,076 --> 00:19:25,079 ♪ 音頭取るのは 恐れながら… 260 00:19:25,079 --> 00:19:29,083 おう てめえか? 国定忠治っていうのは 261 00:19:29,083 --> 00:19:33,087 いえいえ あっしは あの… 浪花節三と申しまして ええ 262 00:19:33,087 --> 00:19:37,091 浪花節の研究というか この… 263 00:19:37,091 --> 00:19:42,096 曲作り 節作りといいますか ええ 264 00:19:42,096 --> 00:19:45,099 なんだ 金四郎さんじゃねえか 265 00:19:45,099 --> 00:19:47,101 ああ 半田さん (半田)「ああ 半田さん」じゃねえぞ 266 00:19:47,101 --> 00:19:51,105 お父上やお母上が 心配なさっている 267 00:19:51,105 --> 00:19:54,108 あなたには関係ないことでしょう 268 00:19:54,108 --> 00:19:58,112 昔 長崎奉行 今 外事奉行 遠山左衛門尉さまの御曹司が➡ 269 00:19:58,112 --> 00:20:03,117 町のならず者に 交じってっとなりゃ 事は面倒だ 270 00:20:03,117 --> 00:20:05,119 ならず者とつきあうのが 罪なんですか? 271 00:20:05,119 --> 00:20:07,121 おう? おう? 272 00:20:07,121 --> 00:20:10,124 いや そりゃ 別に 罪になるとまでは言わねえが 273 00:20:10,124 --> 00:20:14,128 う~ん… よくねえ よくねえ 非常によくねえ 274 00:20:14,128 --> 00:20:17,131 第一 国定村から来た忠治なんて野郎は 275 00:20:17,131 --> 00:20:19,133 天下のお尋ね者だ 276 00:20:19,133 --> 00:20:23,070 忠治は お尋ね者なんですか? (半田)なんだ 知らねえのか? 277 00:20:23,070 --> 00:20:26,073 「国定忠治」なんて 格好よく名乗ってるが➡ 278 00:20:26,073 --> 00:20:30,077 本を正しゃ 百姓の長男で 名は忠治郎 279 00:20:30,077 --> 00:20:33,080 こいつが 幼えころから手先が器用でよ 280 00:20:33,080 --> 00:20:35,082 例えば これだ 281 00:20:35,082 --> 00:20:41,088 これは昨日 兜町の賭博場から 証拠品として押収した さいころだ 282 00:20:41,088 --> 00:20:43,090 なっ? 283 00:20:43,090 --> 00:20:46,093 このさいころってのはな 転がしゃ 284 00:20:46,093 --> 00:20:49,096 3が出たり 5が出たり 1が出たり 6が出たり 285 00:20:49,096 --> 00:20:53,100 つまり 一天地六の賽の目で 一体 何が出るか分からねえから➡ 286 00:20:53,100 --> 00:20:58,105 面白えっつうか 博打に使われるんだ なっ? 287 00:20:58,105 --> 00:21:01,108 それを忠治郎の野郎はだな 288 00:21:01,108 --> 00:21:04,111 おい ちょっと これ… 289 00:21:04,111 --> 00:21:06,113 うめえや このごんぼう 290 00:21:06,113 --> 00:21:10,117 忠治郎は手先が器用だろう 転がすときに ちょいと➡ 291 00:21:10,117 --> 00:21:13,120 何とも言えねえ感じで ひねり利かせやぁ➡ 292 00:21:13,120 --> 00:21:15,120 出る賽の目は みんな3! 293 00:21:19,126 --> 00:21:21,126 なっ? 294 00:21:24,131 --> 00:21:26,133 すごいですねえ 295 00:21:26,133 --> 00:21:29,136 これができりゃ 博打は勝ち放題だ 296 00:21:29,136 --> 00:21:32,139 まして 赤城山の麓 伊勢崎辺り 297 00:21:32,139 --> 00:21:35,142 絹織物で 銭は ぶんぶん うなってる 298 00:21:35,142 --> 00:21:37,144 忠治郎は こいつに目をつけて その銭を➡ 299 00:21:37,144 --> 00:21:39,146 この手で がんがん がんがん 巻き上げて➡ 300 00:21:39,146 --> 00:21:41,148 あっという間に ずんずん ずんずん➡ 301 00:21:41,148 --> 00:21:43,150 ぴかいちの やくざになりやがった 302 00:21:43,150 --> 00:21:46,153 半田さんも さいころが うまいですね 303 00:21:46,153 --> 00:21:48,155 あっちこっちで ころころ ころころ➡ 304 00:21:48,155 --> 00:21:50,157 巻き上げてるんじゃないんすか? 305 00:21:50,157 --> 00:21:54,161 無礼なこと言うな これは 俺の職業上 身に着いた技術だ 306 00:21:54,161 --> 00:21:56,163 つまり 博打を取り締まるために 研究して➡ 307 00:21:56,163 --> 00:22:00,167 夜 寝ないで研究した結果 身に着いてしまったんだ 308 00:22:00,167 --> 00:22:02,167 見てな 309 00:22:05,172 --> 00:22:07,172 (笑い声) 310 00:22:10,177 --> 00:22:12,179 よっ! 311 00:22:12,179 --> 00:22:15,182 おお! ハハハハッ… (拍手) 312 00:22:15,182 --> 00:22:18,185 え~… (半田)お前 忠治の子分か? 313 00:22:18,185 --> 00:22:20,187 いえ ですから あの… 314 00:22:20,187 --> 00:22:23,124 あっしは 国定忠治さんの 浪花節を作ってみたいと へい 315 00:22:23,124 --> 00:22:26,127 今 こう… 密着をして 曲を作らしていただいてるんで 316 00:22:26,127 --> 00:22:28,129 へえ 浪花節? (節三)ヘヘッ… 317 00:22:28,129 --> 00:22:31,132 そんな お前 忠治の浪花節 作るぐれえなら➡ 318 00:22:31,132 --> 00:22:34,135 江戸の格別同心 半田半蔵の 浪花節 作ったら どうだい? 319 00:22:34,135 --> 00:22:37,138 ええ? にいさん 320 00:22:37,138 --> 00:22:44,145 で あの… 本当に忠治さんは 天下のお尋ね者ですか? 321 00:22:44,145 --> 00:22:47,148 関八州見回り役から 忠治が江戸に入ったから➡ 322 00:22:47,148 --> 00:22:50,151 取り締まってくれと 北町奉行所に依頼があった 323 00:22:50,151 --> 00:22:52,153 何やったんですか? 324 00:22:52,153 --> 00:22:55,156 急ぎの旅じゃなくて 楽旅だと ご本人 言ってましたが 325 00:22:55,156 --> 00:22:57,158 本人の言い分ばっかり 聞いてたんじゃ➡ 326 00:22:57,158 --> 00:23:01,162 俺たちの仕事は務まらねえ …で 奴は どこ行った? 327 00:23:01,162 --> 00:23:04,162 (節三)えっ… (半田)うん? 328 00:23:09,170 --> 00:23:11,172 分かってるよ 329 00:23:11,172 --> 00:23:20,181 ♬~ 330 00:23:20,181 --> 00:23:22,181 ここだ 331 00:23:26,120 --> 00:23:29,123 びっくりするじゃありませんか 332 00:23:29,123 --> 00:23:31,123 お… おう 333 00:23:34,128 --> 00:23:39,133 なんだか 江戸は物騒でござんす 334 00:23:39,133 --> 00:23:41,135 (鳴き声) 335 00:23:41,135 --> 00:23:44,138 (ぷり助)なに? 俺の作った物が 気に入らねえって? 336 00:23:44,138 --> 00:23:46,140 そうじゃないのよ いろいろ しきたりがあって 337 00:23:46,140 --> 00:23:51,145 え~っと… 豆腐 半丁 半丁? しみったれてやがる 338 00:23:51,145 --> 00:23:55,149 その豆腐の真ん中に みょうがを1つ刺してくれって 339 00:23:55,149 --> 00:23:59,153 何だい それ… みょうがを1つ 豆腐に刺してくれって? 340 00:23:59,153 --> 00:24:02,156 そう それも逆さに 逆さに!? 341 00:24:02,156 --> 00:24:04,158 だから そういう しきたりなんだって 342 00:24:04,158 --> 00:24:07,161 やくざってのは面倒だなぁ 343 00:24:07,161 --> 00:24:11,165 あっ そして 味噌汁に漬物を少々 以上 344 00:24:11,165 --> 00:24:14,168 えっ それでいいの? 345 00:24:14,168 --> 00:24:17,171 旅は修行とかで これでいいんだって 346 00:24:17,171 --> 00:24:21,171 まるで 禅宗のお坊さんの食事だなぁ 347 00:24:43,130 --> 00:24:47,134 忠治親分 良かったら どうぞ 348 00:24:47,134 --> 00:24:50,137 要らねえ 349 00:24:50,137 --> 00:24:53,140 やくざは どこで死ぬかしれねえんだよ 350 00:24:53,140 --> 00:24:55,142 (節三)へい 351 00:24:55,142 --> 00:25:01,148 死んだとき 腹ん中に魚の肉なんぞ 入れときたくねえんだ 352 00:25:01,148 --> 00:25:03,150 すげえな… 353 00:25:03,150 --> 00:25:08,150 すいませんが ご飯をちょっと この上に 354 00:25:15,162 --> 00:25:19,166 その穴っぽこの中に 足してくだせえ 355 00:25:19,166 --> 00:25:22,102 なんで また… 356 00:25:22,102 --> 00:25:25,105 全部お食べになってからでは いけないんですか? 357 00:25:25,105 --> 00:25:29,109 やくざは 2杯飯が決まりでござんす 358 00:25:29,109 --> 00:25:33,113 …が 楽旅をしておりますと 食べ過ぎます 359 00:25:33,113 --> 00:25:35,115 それで こうして継ぎ足して➡ 360 00:25:35,115 --> 00:25:38,118 2杯飯ということに さしていただきます 361 00:25:38,118 --> 00:25:40,118 難しいんですね 362 00:25:43,123 --> 00:25:45,125 女将さん 363 00:25:45,125 --> 00:25:50,130 さっきは なんで あっしを 逃がしてくださったんで? 364 00:25:50,130 --> 00:25:54,130 母の口利きで いらしたお客さまです 365 00:25:57,137 --> 00:26:01,141 でも 追われるようなこと なすったの? 366 00:26:01,141 --> 00:26:06,146 ♬~ 367 00:26:06,146 --> 00:26:09,149 見学? (武士たち)はい 368 00:26:09,149 --> 00:26:11,151 何の見学ですか? 369 00:26:11,151 --> 00:26:13,153 8・9・3の方が いらっしゃるようで 370 00:26:13,153 --> 00:26:15,155 8・9・3? 371 00:26:15,155 --> 00:26:18,158 やくざとも言います ああ… 372 00:26:18,158 --> 00:26:21,161 是非 見学をさしていただきたいのです 373 00:26:21,161 --> 00:26:23,161 お願いします! (武士たち)お願いします! 374 00:26:26,100 --> 00:26:30,100 ごちそうさんです お粗末さまでした 375 00:26:40,114 --> 00:26:43,117 箸は? ちょうだいさしていただきます 376 00:26:43,117 --> 00:26:45,119 いつ死んでも➡ 377 00:26:45,119 --> 00:26:49,123 これさえあれば 冥土の旅で おまんまをちょうだいできます 378 00:26:49,123 --> 00:26:54,123 いや 大したもんだ 侍よりか ずっと覚悟ができてらぁ 379 00:26:56,130 --> 00:26:58,132 恐れ入りやす 380 00:26:58,132 --> 00:27:01,132 (障子の開閉音) 381 00:27:03,137 --> 00:27:06,137 あの… ちょっといいですか? 382 00:27:08,142 --> 00:27:13,147 <赤城の山で見る月も 江戸で眺める三日月も➡ 383 00:27:13,147 --> 00:27:16,150 月に変わりはないけれど> 384 00:27:16,150 --> 00:27:23,090 ♪(三味線の演奏) 385 00:27:23,090 --> 00:27:27,094 (武士たち)おお… (拍手) 386 00:27:27,094 --> 00:27:34,101 ♪(節三) やくざ やくざとおっしゃいますが 387 00:27:34,101 --> 00:27:41,108 ♪ 旅がやくざか やくざが旅か 388 00:27:41,108 --> 00:27:45,112 ♪ 松尾芭蕉じゃないけれど 389 00:27:45,112 --> 00:27:50,117 ♪ 日本国中 西東 390 00:27:50,117 --> 00:27:57,124 ♪ 流れ流れる 391 00:27:57,124 --> 00:28:05,132 ♪ 旅がらす 392 00:28:05,132 --> 00:28:10,137 ♪~ 393 00:28:10,137 --> 00:28:13,140 旅にゃ欠かせぬ三度笠 394 00:28:13,140 --> 00:28:16,143 人目忍ぶも笠のうち 395 00:28:16,143 --> 00:28:18,145 雨にゃ かっぱが縞模様 396 00:28:18,145 --> 00:28:21,148 どすは長どす 1尺9寸 397 00:28:21,148 --> 00:28:24,084 胸にゃ さらしを巻いている 398 00:28:24,084 --> 00:28:28,088 手っ甲 脚絆に 草鞋履き けんか支度は笠取って 399 00:28:28,088 --> 00:28:33,093 かねて用意の美濃紙を 水に どっぷりつけまして 400 00:28:33,093 --> 00:28:37,097 この鉢巻きの その中に… 401 00:28:37,097 --> 00:28:42,102 ♪ 巻いて結んだ 402 00:28:42,102 --> 00:28:52,112 ♪ 国定忠治 403 00:28:52,112 --> 00:28:57,117 (拍手) 404 00:28:57,117 --> 00:29:00,120 (田村)質問! 405 00:29:00,120 --> 00:29:05,125 なぜ ぬれた紙を 鉢巻きの下に巻かれるのですか? 406 00:29:05,125 --> 00:29:09,129 お答えします 刃を額に受けましても➡ 407 00:29:09,129 --> 00:29:13,133 ぬれた美濃紙 1度ぐらいは はじき返してくれます 408 00:29:13,133 --> 00:29:16,136 (田村)ああ… (忠治)ほかに? 409 00:29:16,136 --> 00:29:21,141 はい なんで 旅から旅なんでしょう? 410 00:29:21,141 --> 00:29:25,079 つまり そこには いられない羽目になりますんで 411 00:29:25,079 --> 00:29:28,082 そこには いられない羽目? 412 00:29:28,082 --> 00:29:32,086 赤城の山の麓は… 413 00:29:32,086 --> 00:29:35,089 一面のお蚕畑 414 00:29:35,089 --> 00:29:40,094 朝から晩まで 若い娘が絹の織物を 415 00:29:40,094 --> 00:29:45,099 かた~ん こと~んと織っとりやす 416 00:29:45,099 --> 00:29:49,103 ♪(織り子たちの歌声) 417 00:29:49,103 --> 00:30:01,115 ♪~ 418 00:30:01,115 --> 00:30:16,130 ♪~ 419 00:30:16,130 --> 00:30:36,083 ♪~ 420 00:30:36,083 --> 00:30:48,095 ♪~ 421 00:30:48,095 --> 00:31:00,107 ♪~ 422 00:31:00,107 --> 00:31:03,110 ♪(織り子)ア~ッ! 助けて 423 00:31:03,110 --> 00:31:08,115 ♪~ 424 00:31:08,115 --> 00:31:23,130 ♪~ 425 00:31:23,130 --> 00:31:37,144 ♪~ 426 00:31:37,144 --> 00:31:43,150 こう言っちゃ お侍さんの手前 お聞き苦しいかと思いますが➡ 427 00:31:43,150 --> 00:31:47,154 江戸の将軍さまは 取れる税は取り尽くし➡ 428 00:31:47,154 --> 00:31:51,158 年寄りの ぜえぜえ息まで 取ろうというんでしょうか 429 00:31:51,158 --> 00:31:55,162 (忠治)折からの日照りで 米も取れねえというのに➡ 430 00:31:55,162 --> 00:31:58,165 娘っ子らが 必死で織った絹織物まで➡ 431 00:31:58,165 --> 00:32:02,169 「税だ 税だ」と取り上げる始末 432 00:32:02,169 --> 00:32:05,172 ♪(三味線の演奏) 433 00:32:05,172 --> 00:32:09,172 ♪(節三)見るに見かねて国定忠治 434 00:32:11,178 --> 00:32:16,178 ♪ 死ねというのか 江戸幕府 ア~ッ! 435 00:32:19,186 --> 00:32:22,186 ((待て~!)) 436 00:32:28,128 --> 00:32:34,134 ♬~ 437 00:32:34,134 --> 00:32:37,134 (役人)((アアッ… アアッ!)) 438 00:32:39,139 --> 00:32:44,144 (斬る音) 439 00:32:44,144 --> 00:32:49,149 ♬~ 440 00:32:49,149 --> 00:32:51,151 こういう次第で 旅をいたしております 441 00:32:51,151 --> 00:32:53,153 (三味線の音) (節三)よっ! 442 00:32:53,153 --> 00:32:56,156 楽旅と申しましたのは方便 443 00:32:56,156 --> 00:33:01,161 実は 追われ追われの急ぎ旅 444 00:33:01,161 --> 00:33:07,167 ひと晩だけで 御免こうむりたいと思います 445 00:33:07,167 --> 00:33:10,170 大したもんだ! 446 00:33:10,170 --> 00:33:13,173 おい 兄弟の契りをしてえ 447 00:33:13,173 --> 00:33:15,175 兄弟の? 448 00:33:15,175 --> 00:33:19,179 ああ 固え契りの義兄弟だ 449 00:33:19,179 --> 00:33:22,115 金四郎さん… 止めてくれんな 450 00:33:22,115 --> 00:33:25,115 侍よりか ずっと きっちりしてるじゃねえか 451 00:33:27,120 --> 00:33:31,124 おい お前らも 兄弟の盃を受けてみねえか? 452 00:33:31,124 --> 00:33:34,127 拙者らは やくざとは 一線を画しておらにゃ➡ 453 00:33:34,127 --> 00:33:36,129 家の者に怒られ申す 454 00:33:36,129 --> 00:33:39,132 なっ? (武士たち)ああ… 455 00:33:39,132 --> 00:33:44,132 面白いものを見してもろうて 面白かった 456 00:33:49,142 --> 00:33:52,142 てめえらは何もしねえで 米を食いつぶしていく気か!? 457 00:33:56,149 --> 00:34:01,154 ≪(鐘の音) 458 00:34:01,154 --> 00:34:07,160 夜食ですか? 違うの 儀式なのよ 儀式 459 00:34:07,160 --> 00:34:09,162 あっ 駄目! 460 00:34:09,162 --> 00:34:11,164 おなかは 切っちゃいけないんだって 461 00:34:11,164 --> 00:34:15,168 腹を切っちゃいけないって? 面倒なんですねえ 462 00:34:15,168 --> 00:34:18,171 2匹 ここへ並べて はい 463 00:34:18,171 --> 00:34:23,171 ≪(鐘の音) 464 00:34:31,118 --> 00:34:34,121 ≪(鐘の音) 465 00:34:34,121 --> 00:34:38,125 これで いいんですね? 466 00:34:38,125 --> 00:34:42,129 ご面倒かけやした 結構でございます 467 00:34:42,129 --> 00:34:47,134 あの… おばあちゃんとは どこで会ったんですか? 468 00:34:47,134 --> 00:34:50,137 ああ お鈴姐さんでございやすか 469 00:34:50,137 --> 00:34:54,141 あれは 上州 佐位郡の賭場で 賭場で? 470 00:34:54,141 --> 00:34:57,144 そりゃ もう 見事な勝ちっぷりで 471 00:34:57,144 --> 00:34:59,144 あっしらも 見惚れてしまいましたよ 472 00:35:01,148 --> 00:35:03,148 (壺振り)((入ります)) 473 00:35:06,153 --> 00:35:08,155 (中盆)((さあ 張った張った…)) (男性)((半!)) 474 00:35:08,155 --> 00:35:10,157 (男性)((丁!)) (男性)((半!)) 475 00:35:10,157 --> 00:35:13,157 (男性)((半!)) (お鈴)((丁!)) 476 00:35:15,162 --> 00:35:17,164 (お鈴)((フッ…)) 477 00:35:17,164 --> 00:35:21,164 ((この入れ墨が 丁だっつってんだよ)) 478 00:35:24,104 --> 00:35:26,106 しょうがないわね おばあちゃん 479 00:35:26,106 --> 00:35:31,111 もうひとり 色っぽい男衆と 組になられやしてね 480 00:35:31,111 --> 00:35:34,114 色っぽい男衆? 481 00:35:34,114 --> 00:35:37,117 あっ… 飛太郎さんだ 482 00:35:37,117 --> 00:35:40,120 (中盆)((さあ 張った張った… 丁方ないか 半方ないか)) 483 00:35:40,120 --> 00:35:42,122 ((さあ 張った張った…)) (飛太郎)((おいらも丁だい!)) 484 00:35:42,122 --> 00:35:44,124 (中盆) ((半方ないか 丁方 どうだ)) 485 00:35:44,124 --> 00:35:46,126 (男性)((丁!)) (中盆)((張った張った張った…)) 486 00:35:46,126 --> 00:35:50,130 ((地獄の底まで 丁なんだ!)) 487 00:35:50,130 --> 00:35:53,133 じゃ お父さ… あの… 488 00:35:53,133 --> 00:35:56,136 白いひげの生えたおじいちゃんが もうひとり いませんでしたか? 489 00:35:56,136 --> 00:36:00,140 白いひげ… ああ おりやした 490 00:36:00,140 --> 00:36:04,144 何やら 計算尺とかいう物を手に➡ 491 00:36:04,144 --> 00:36:07,147 確率が どうの 的中率が どうのと➡ 492 00:36:07,147 --> 00:36:10,150 あっしらには分からねえことを 口にされて 493 00:36:10,150 --> 00:36:12,152 (男性)((半!)) (男性)((丁!)) 494 00:36:12,152 --> 00:36:18,158 (源内) ((丁と出る確率を計算してみると 明らかに2分の1)) 495 00:36:18,158 --> 00:36:24,097 ♬~ 496 00:36:24,097 --> 00:36:31,097 ((その2分の1に 偶然の確率を掛け合わせると…)) 497 00:36:33,106 --> 00:36:37,110 ((丁だ!)) (お鈴)((丁だ!)) 498 00:36:37,110 --> 00:36:39,110 ((ハハハハッ…)) 499 00:36:41,114 --> 00:36:43,116 ((丁!)) 500 00:36:43,116 --> 00:36:46,116 みんな一緒なんだわ お母さ… あっ… 501 00:36:49,122 --> 00:36:52,122 ≪(障子の開閉音) 502 00:36:55,128 --> 00:37:01,128 では 節三さん 仲人役 お願いいたします 503 00:37:04,137 --> 00:37:11,144 ≪(拍子木の音) 504 00:37:11,144 --> 00:37:14,147 ≪(番太)火の用心 505 00:37:14,147 --> 00:37:18,151 ≪(拍子木の音) 506 00:37:18,151 --> 00:37:24,090 ほかならぬ あっしに 盃を取れとのお言葉に従いまして 507 00:37:24,090 --> 00:37:26,092 取らせていただきます 508 00:37:26,092 --> 00:37:32,092 ご苦労さんでございます (金四郎)ご苦労さんでございます 509 00:37:34,100 --> 00:37:37,100 魚を直させていただきます 510 00:37:50,116 --> 00:37:52,116 では 511 00:38:05,131 --> 00:38:08,131 (酒を入れる音) 512 00:38:13,139 --> 00:38:17,139 これより 兄弟分の盃でございます 513 00:38:22,082 --> 00:38:28,088 この盃を背負った以上 命に代えて 守らにゃならぬことがある 514 00:38:28,088 --> 00:38:30,090 (三味線の音) 515 00:38:30,090 --> 00:38:35,095 ♪ 二足の草鞋を履いてはならぬ 516 00:38:35,095 --> 00:38:41,101 ♪ つまり 親分ただひとり 517 00:38:41,101 --> 00:38:47,107 ♪ 仲間の女房に手を出すな 518 00:38:47,107 --> 00:38:51,111 ♪ 騙り 盗みは 519 00:38:51,111 --> 00:39:01,111 ♪ もってのほかだ 520 00:39:06,126 --> 00:39:16,136 ♬~ 521 00:39:16,136 --> 00:39:28,081 ♬ 親の血をひく 兄弟よりも 522 00:39:28,081 --> 00:39:44,097 ♬ かたいちぎりの 義兄弟 523 00:39:44,097 --> 00:39:52,105 ♬ こんな小さな 盃だけど 524 00:39:52,105 --> 00:40:02,115 ♬ 男いのちを かけて… 525 00:40:02,115 --> 00:40:05,118 (忠治・金四郎)お控えなすって 526 00:40:05,118 --> 00:40:11,118 ♬ のむ 527 00:40:14,127 --> 00:40:16,127 格好いいわ 528 00:40:19,132 --> 00:40:24,070 どんなに格好つけても やくざは やくざなのよ 529 00:40:24,070 --> 00:40:38,084 ♬~ 530 00:40:38,084 --> 00:40:51,097 ♬~ 531 00:40:51,097 --> 00:40:55,101 あっ お蘭さん 敷布団1枚で結構です 532 00:40:55,101 --> 00:40:59,105 えっ? 敷布団1枚で どうやって寝るんですか? 533 00:40:59,105 --> 00:41:03,105 やくざは いつ敵に襲われるかしれません 534 00:41:05,111 --> 00:41:09,115 つまり こういう具合に 535 00:41:09,115 --> 00:41:11,117 よっ! (三味線の音) 536 00:41:11,117 --> 00:41:18,124 ♪ 梅が3分で うつつが7分 537 00:41:18,124 --> 00:41:24,130 ♪ 長どす抱いて眠るのよ 538 00:41:24,130 --> 00:41:29,135 ♪ これが やくざの 539 00:41:29,135 --> 00:41:36,142 ♪ 旅枕 540 00:41:36,142 --> 00:41:39,145 本当は もうちょっと 速くなければいけないんですが… 541 00:41:39,145 --> 00:41:41,147 努力します (三味線の音) 542 00:41:41,147 --> 00:41:43,149 (節三)よっ! 543 00:41:43,149 --> 00:41:46,149 (写楽斉)今まで こういう連中はいなかったな 544 00:41:50,156 --> 00:41:54,156 (鳥の鳴き声) 545 00:42:04,170 --> 00:42:06,172 ありがとさんでござんす 546 00:42:06,172 --> 00:42:11,177 ♬~ 547 00:42:11,177 --> 00:42:17,183 ♬ 一夜明ければ日本晴れ 548 00:42:17,183 --> 00:42:24,123 ♬ 男売ります 国定忠治 549 00:42:24,123 --> 00:42:30,129 ♬ 北へ行こうか 南へ行こうか 550 00:42:30,129 --> 00:42:35,134 ♬ 風の吹くまま 551 00:42:35,134 --> 00:42:41,140 ♬ 吹かぬまま 552 00:42:41,140 --> 00:42:43,140 う~ん… 553 00:42:45,144 --> 00:42:47,146 う~ん… 554 00:42:47,146 --> 00:42:49,148 半蔵 (半田)はっ! 555 00:42:49,148 --> 00:42:53,152 この連中は どう考えればよいのかのぅ? 556 00:42:53,152 --> 00:42:56,155 はっ… やくざでありますからして 557 00:42:56,155 --> 00:43:00,159 「や」の項目に入れて 取り締まれば いかがかと 558 00:43:00,159 --> 00:43:03,162 なに 「や」の項に入れる? 559 00:43:03,162 --> 00:43:07,166 お前の話は どうも 分かるようで分からんのぅ 560 00:43:07,166 --> 00:43:11,170 はっ… 言ってる私めも ちぃとばかり… 561 00:43:11,170 --> 00:43:14,173 (笑い声) (水野)う~ん… 562 00:43:14,173 --> 00:43:21,180 やくざが生まれるは つまり 餌があるが 食べられ… 563 00:43:21,180 --> 00:43:27,120 餌があるがゆえに生まれたるもの ごちそうに はえの関係 564 00:43:27,120 --> 00:43:30,123 う~ん… つまり 世の中➡ 565 00:43:30,123 --> 00:43:34,127 栄えておる証拠と 考えてよいのかのぅ? 566 00:43:34,127 --> 00:43:37,130 御意 (水野)うむ… 567 00:43:37,130 --> 00:43:41,134 奴らが もし 2本 刀を差すようなことがあれば➡ 568 00:43:41,134 --> 00:43:44,137 直ちにひっ捕らえて 牢にぶち込め 569 00:43:44,137 --> 00:43:47,137 ははっ! 承知つかまつりました 570 00:43:50,143 --> 00:43:54,147 <お侍さんは とっくに 消えてしまったのですが➡ 571 00:43:54,147 --> 00:43:58,151 やくざさんは 今も ずっと お元気なようで> 572 00:43:58,151 --> 00:44:10,151 ♬~ 573 00:44:17,170 --> 00:44:23,109 (揺れる音) 574 00:44:23,109 --> 00:44:27,113 (遠山)あした 江戸大地震が 起きても不思議はございません 575 00:44:27,113 --> 00:44:31,117 どうか 急いで 江戸を 守る手だてをお考えください 576 00:44:31,117 --> 00:44:36,122 早速に 大奥で 地震到来の折の訓練じゃ 577 00:44:36,122 --> 00:44:42,128 (奥女中たち) はい はい はい はい… 578 00:44:42,128 --> 00:44:45,131 (家斉) 面白いのぅ 毎日 これをやろう 579 00:44:45,131 --> 00:44:48,134 お上はな わざわざ親切に➡ 580 00:44:48,134 --> 00:44:50,136 いちばん近くて安全な場所を 教えてやってるんだ 581 00:44:50,136 --> 00:44:52,138 そこに どうやって 無事に たどりつけるかは➡ 582 00:44:52,138 --> 00:44:54,140 それぞれの才覚だろうが 583 00:44:54,140 --> 00:44:57,143 てめえの命は てめえで守れ 584 00:44:57,143 --> 00:44:59,143 (男性)おおっ!? 585 00:45:02,148 --> 00:45:05,148 (斬る音) 586 00:45:08,154 --> 00:45:11,157 (お鈴)さあ 急ぎましょう 587 00:45:11,157 --> 00:45:16,157 あなたとも もう会えないのでしょうか 588 00:48:12,271 --> 00:48:13,139 589 00:48:13,139 --> 00:48:16,142 (小林)皆さん お元気ですか 小林綾子です 590 00:48:16,142 --> 00:48:22,148 日本には 古くから 神社仏閣に伝わる行事や飾り物 591 00:48:22,148 --> 00:48:27,153 季節によって味わう旬な食べ物や その土地に伝わる風習など 592 00:48:27,153 --> 00:48:33,159 幸運を呼び込むために縁起を担ぐ さまざまな物や行いがあります 593 00:48:33,159 --> 00:48:38,164 皆さんの周りにも きっとある 幸運を呼ぶ縁起物 594 00:48:38,164 --> 00:48:42,168 この番組では そんな縁起物を ご紹介していきます 595 00:48:42,168 --> 00:48:45,168 さて 今日の縁起物は? 596 00:48:57,183 --> 00:49:00,186 突然ですが クイズです 597 00:49:00,186 --> 00:49:04,190 江戸時代 異国の動物たちが 日本にやって来ました 598 00:49:04,190 --> 00:49:09,195 そんな中 特に人気となった 2大スターは何でしょうか? 599 00:49:09,195 --> 00:49:11,197 ひとつは 象 600 00:49:11,197 --> 00:49:13,197 もうひとつは… 601 00:49:15,134 --> 00:49:18,137 ちょっと意外でした? 602 00:49:18,137 --> 00:49:21,140 らくだが 江戸で 見せ物に掛けられると➡ 603 00:49:21,140 --> 00:49:25,144 大ブームとなり たくさんの人が押し寄せました 604 00:49:25,144 --> 00:49:30,149 これほど人気になった理由は 物珍しさだけでなく➡ 605 00:49:30,149 --> 00:49:35,154 らくだには たくさんのご利益が あると信じられていたからです 606 00:49:35,154 --> 00:49:41,160 ひとつ らくだの絵を貼っておくと 疱瘡・はしか除けになる 607 00:49:41,160 --> 00:49:46,165 2つ らくだの尿は 救命の霊薬となる 608 00:49:46,165 --> 00:49:52,171 3つ 雷をも避ける …と すごいご利益ですよね 609 00:49:52,171 --> 00:49:58,171 今度 動物園に行ったときは 是非 らくだに注目してみましょう 610 00:50:03,182 --> 00:50:05,184 突然ですが 皆さん 611 00:50:05,184 --> 00:50:09,188 引っ越しのとき 食べる物といば何でしょうか? 612 00:50:09,188 --> 00:50:14,126 そう! 引っ越し蕎麦ですよね でも 一体 なんで➡ 613 00:50:14,126 --> 00:50:18,130 引っ越しのときには お蕎麦なんでしょうか 614 00:50:18,130 --> 00:50:22,134 江戸時代 中ごろに 江戸を中心に行われていた➡ 615 00:50:22,134 --> 00:50:24,136 引っ越しの挨拶品として➡ 616 00:50:24,136 --> 00:50:27,139 蕎麦や 蕎麦切手という商品券を➡ 617 00:50:27,139 --> 00:50:32,144 向こう三軒両隣に配っていた 風習が始まりといわれています 618 00:50:32,144 --> 00:50:37,149 由来は 「おそばに越してきた」の シャレからだそうで➡ 619 00:50:37,149 --> 00:50:42,154 「おそばに末長く」 「細く長くおつきあいを」という➡ 620 00:50:42,154 --> 00:50:44,156 気持ちが込められているそうです 621 00:50:44,156 --> 00:50:47,159 また 年越し蕎麦も同様に➡ 622 00:50:47,159 --> 00:50:50,162 「お蕎麦のように 細く長く過ごせる」 623 00:50:50,162 --> 00:50:55,167 お蕎麦は切れやすいため 今年の 苦労や不運をきれいに切り捨てて 624 00:50:55,167 --> 00:50:58,170 新しい年を迎えるため …だそうです 625 00:50:58,170 --> 00:51:01,173 そばにいるのが 難しいご時世ですが 626 00:51:01,173 --> 00:51:06,173 お蕎麦で 気持ちを 伝えられたらいいですよね 627 00:51:12,118 --> 00:51:15,121 最近 よくエコバッグが 使われるようになりましたよね 628 00:51:15,121 --> 00:51:18,124 皆さんは どんな物をお使いですか 629 00:51:18,124 --> 00:51:22,128 じゃん! こちらなんてオススメですよ! 630 00:51:22,128 --> 00:51:26,132 日本の伝統的な エコバッグと言える風呂敷 631 00:51:26,132 --> 00:51:28,134 「風呂敷」と いわれるようになったのは➡ 632 00:51:28,134 --> 00:51:32,138 お風呂屋で 自分の服を包むために 用いられていたからだそうで 633 00:51:32,138 --> 00:51:36,142 その名のとおり お風呂で 使っていたからなんですね 634 00:51:36,142 --> 00:51:42,148 また 風呂敷の代表的な柄・蔦が 絡み広がっている唐草模様は➡ 635 00:51:42,148 --> 00:51:45,151 実は 縁起がいい柄なんです 636 00:51:45,151 --> 00:51:49,155 蔦は 生命力が強く 四方八方 どこまでも伸びるため➡ 637 00:51:49,155 --> 00:51:54,160 長寿繁栄を象徴する模様として 愛されてきました 638 00:51:54,160 --> 00:51:57,163 いろいろな結び方ができて とっても便利な風呂敷 639 00:51:57,163 --> 00:52:01,163 皆さんもエコバッグ代わりに いかがですか 640 00:52:06,172 --> 00:52:10,176 どこか 民族的な感じがする 木の葉猿 641 00:52:10,176 --> 00:52:16,115 名前は 木葉という地名から 来ているそうですが… 642 00:52:16,115 --> 00:52:20,119 言い伝えでは およそ1300年前 643 00:52:20,119 --> 00:52:23,122 都から逃げ落ちてきた人たちが 神を祀るため➡ 644 00:52:23,122 --> 00:52:27,126 木葉山の赤土で 祭礼の道具を作り➡ 645 00:52:27,126 --> 00:52:30,129 余った土を捨てたところ それが猿になり➡ 646 00:52:30,129 --> 00:52:34,133 「木葉の土で 猿を作れば 幸あらん」と➡ 647 00:52:34,133 --> 00:52:36,135 お告げを残したそうです 648 00:52:36,135 --> 00:52:38,137 そこで 人々は➡ 649 00:52:38,137 --> 00:52:42,141 猿の人形を作って 神さまにお供えしたところ➡ 650 00:52:42,141 --> 00:52:46,145 災難から逃れ 無事に過ごすことが できたといわれています 651 00:52:46,145 --> 00:52:52,151 以来 悪病・災難除け 夫婦和合・子孫繁栄の➡ 652 00:52:52,151 --> 00:52:54,151 守り神と されるようになったそうです 653 00:53:00,159 --> 00:53:05,159 獅子が刀をくわえ なんとも勇ましい加賀獅子頭 654 00:53:07,166 --> 00:53:13,105 天正11年 初代藩主・前田利家が 金沢城に入府の際➡ 655 00:53:13,105 --> 00:53:17,109 お祝いの獅子舞が盛大に 行われたのが ゆえんとなり➡ 656 00:53:17,109 --> 00:53:21,113 その豪華さは 天下随一となりました 657 00:53:21,113 --> 00:53:26,118 それから 祭礼などで 各町村が 競って獅子舞を演ずる風習は➡ 658 00:53:26,118 --> 00:53:29,121 加賀名物の代表といわれています 659 00:53:29,121 --> 00:53:34,126 その勇ましい姿から 男の子の成長祈願や➡ 660 00:53:34,126 --> 00:53:41,133 還暦の魔除け・厄払い・立身出世の 象徴として愛されてきました 661 00:53:41,133 --> 00:53:46,133 刀をくわえた獅子頭 勇ましくて格好いいですよね 662 00:53:52,144 --> 00:53:58,150 そっと息を吹き込むと 軽やかな音が鳴るビードロ 663 00:53:58,150 --> 00:54:01,153 ビードロは ガラスの弾力性を利用した➡ 664 00:54:01,153 --> 00:54:04,156 底の部分が とても薄いガラスのおもちゃで 665 00:54:04,156 --> 00:54:06,158 息を軽く吹き込むと… 666 00:54:06,158 --> 00:54:09,161 (ビードロの音) …という音がします 667 00:54:09,161 --> 00:54:12,097 ちなみに 昔は 子供のおもちゃではなく➡ 668 00:54:12,097 --> 00:54:17,102 厄落としの意味を込めて お正月に吹かれていたそうです 669 00:54:17,102 --> 00:54:21,106 おもちゃのビードロ細工は 古くから人気があったそうですが 670 00:54:21,106 --> 00:54:24,109 ビードロが作ることが できる職人が少なかったため➡ 671 00:54:24,109 --> 00:54:27,112 貴重品とされていました 672 00:54:27,112 --> 00:54:30,115 喜多川歌麿が 「ビードロを吹く女」を描くほど➡ 673 00:54:30,115 --> 00:54:32,117 人気があったみたいですね 674 00:54:32,117 --> 00:54:34,117 (ビードロの音) 675 00:54:39,124 --> 00:54:44,129 時代劇などで 出かける際に 登場する火打石 676 00:54:44,129 --> 00:54:48,133 江戸時代には 欠かせないものだったようですが 677 00:54:48,133 --> 00:54:54,139 その歴史は古く 『日本書紀』の ヤマトタケルの神話に登場します 678 00:54:54,139 --> 00:54:58,143 平安時代には まだ庶民の 手には届かない貴重品でしたが➡ 679 00:54:58,143 --> 00:55:02,147 江戸時代になると 広く庶民にも普及し➡ 680 00:55:02,147 --> 00:55:07,152 かまどや灯明・煙草などの火に 使われるようになりました 681 00:55:07,152 --> 00:55:10,155 また 時代劇などで 出かける際に 682 00:55:10,155 --> 00:55:13,092 「お前さん 気をつけて」 (火打石の音) 683 00:55:13,092 --> 00:55:16,095 …と 火打石を使用しますよね 684 00:55:16,095 --> 00:55:19,098 これは 「切り火」といわれ➡ 685 00:55:19,098 --> 00:55:24,103 厄除け・清め・邪鬼を払う 日本古来の風習です 686 00:55:24,103 --> 00:55:27,106 『銭形平次』でも登場しますよね 687 00:55:27,106 --> 00:55:31,110 そもそも火は 古くから 神聖なもの・清浄なものとされ➡ 688 00:55:31,110 --> 00:55:36,115 邪鬼など悪いものは火を嫌うと 考えられていたそうです 689 00:55:36,115 --> 00:55:39,118 ここ一番の大事な時や 試験の時など➡ 690 00:55:39,118 --> 00:55:42,118 切り火で 清めてみてはいかがでしょう? 691 00:55:48,127 --> 00:55:50,129 掃除には欠かせない ほうき 692 00:55:50,129 --> 00:55:54,129 しかし 昔は掃除をする道具では なかったそうです 693 00:56:04,143 --> 00:56:09,148 また ほうきには 「箒神」という神さまが宿るとされ 694 00:56:09,148 --> 00:56:13,085 妊婦の足もとに逆さまに立てたり おなかをなでると➡ 695 00:56:13,085 --> 00:56:15,087 安産になるといわれています 696 00:56:15,087 --> 00:56:17,089 ほうきが掃除道具として➡ 697 00:56:17,089 --> 00:56:20,092 使われるようになったのは 平安時代 698 00:56:20,092 --> 00:56:24,096 年神さまを迎えるため 宮中で年末に行われる➡ 699 00:56:24,096 --> 00:56:28,100 すす払いの道具として 使われるようになりました 700 00:56:28,100 --> 00:56:33,105 その後 仏教では 修行の 一環としての掃除が広まります 701 00:56:33,105 --> 00:56:37,109 神社やお寺で ほうきで 掃き掃除をしている姿を見ると➡ 702 00:56:37,109 --> 00:56:41,113 どこか凛として 清められている感じがするのも➡ 703 00:56:41,113 --> 00:56:44,113 この歴史があるからでしょうかね 704 00:56:49,121 --> 00:56:53,125 皆さんは ペット 何か飼ってらっしゃいますか 705 00:56:53,125 --> 00:56:57,129 江戸時代 犬や猫は もちろん 金魚・鈴虫など➡ 706 00:56:57,129 --> 00:56:59,131 ちょっとしたブームになった ペットたち 707 00:56:59,131 --> 00:57:03,135 そのほかに 小鳥も 大変 人気があったそうです 708 00:57:03,135 --> 00:57:08,140 そのため 小鳥を専門的に売る ペットショップも誕生しました 709 00:57:08,140 --> 00:57:13,078 愛鳥家たちの間では 小鳥合わせ・鳴き合わせという➡ 710 00:57:13,078 --> 00:57:18,083 小鳥の鳴き声や姿の美しさを 競い合うイベントが大流行し➡ 711 00:57:18,083 --> 00:57:20,085 大勢の観客を集めました 712 00:57:20,085 --> 00:57:25,090 特に 「ホーホケキョ」の鳴き声で おなじみのうぐいすと➡ 713 00:57:25,090 --> 00:57:29,094 うずらの小鳥合わせは 人気が高かったそうです 714 00:57:29,094 --> 00:57:33,098 また うずらの鳴き声が 「ゴキッチョー」! 715 00:57:33,098 --> 00:57:36,101 「ご吉兆」と聞こえることから➡ 716 00:57:36,101 --> 00:57:41,106 戦国時代の武将たちが 出陣前に 験担ぎに使うなど➡ 717 00:57:41,106 --> 00:57:44,106 縁起のよい鳥として 珍重されてきました 718 00:57:46,111 --> 00:57:48,113 いかがでしたでしょうか 719 00:57:48,113 --> 00:57:52,117 まだまだ 私たちの知らないものや 意外なものにも➡ 720 00:57:52,117 --> 00:57:56,121 さまざまな縁起担ぎの意味が 込められているようですね 721 00:57:56,121 --> 00:57:59,124 身近にある そんな縁起物 722 00:57:59,124 --> 00:58:02,127 皆さんも お店や神社で探してみたり 723 00:58:02,127 --> 00:58:06,131 幸せを呼び込んでみては いかがでしょうか 724 00:58:06,131 --> 00:58:10,131 それでは またお会いしましょう 小林綾子でした