1 00:00:01,566 --> 00:00:04,166 (ナレーター) それは和菓子が大好きな― 2 00:00:04,266 --> 00:00:06,633 ご主人のお使いに来た― 3 00:00:06,866 --> 00:00:11,000 ある豆しばの 甘い 甘~いお話 4 00:00:11,800 --> 00:00:13,400 (店主)あら 5 00:00:14,100 --> 00:00:16,933 今日も ご主人のお使い?― 6 00:00:17,400 --> 00:00:19,000 今日は… 7 00:00:20,600 --> 00:00:23,766 はい 〝おしるこ〞ね? 8 00:00:25,733 --> 00:00:26,666 出来上がるまで 9 00:00:26,766 --> 00:00:29,266 ちょっと待ってて ちょうだいね 10 00:00:30,066 --> 00:00:33,366 (ナレーター) でも 豆助の頭の中は― 11 00:00:33,466 --> 00:00:35,766 和菓子のことで いっぱいに 12 00:00:39,833 --> 00:00:42,266 (ナレーター) ウサギたちの うっかりか― 13 00:00:42,666 --> 00:00:48,633 夜空の月から地上に 真っ白な餅が舞い降りた― 14 00:00:49,300 --> 00:00:52,266 それは火にあぶられ― 15 00:00:52,733 --> 00:00:56,000 その表面が硬く変わるものの― 16 00:00:56,100 --> 00:01:00,566 内側は 目をみはるほどの 柔らかさを秘めたまま 17 00:01:00,566 --> 00:01:02,300 内側は 目をみはるほどの 柔らかさを秘めたまま 18 00:01:00,566 --> 00:01:02,300 (萬田(まんだ))オリーブオイルと ワインに合うの 19 00:01:02,300 --> 00:01:02,500 (萬田(まんだ))オリーブオイルと ワインに合うの 20 00:01:02,600 --> 00:01:04,233 (島崎(しまざき)) ワイン おしゃれですね 21 00:01:05,400 --> 00:01:10,933 (ナレーター) あるとき 褐色の甘い雨が 降り注いだ― 22 00:01:12,366 --> 00:01:14,933 それは やがて海となり― 23 00:01:15,400 --> 00:01:19,633 餅は その身を たゆたわせていた― 24 00:01:21,100 --> 00:01:24,300 程よい硬さと モチモチの柔らかさ― 25 00:01:24,400 --> 00:01:28,333 そして とろけるような 小豆の甘味がもたらす― 26 00:01:28,433 --> 00:01:30,766 奇跡のハーモニー ― 27 00:01:32,533 --> 00:01:34,166 〝しるこ〞 28 00:01:34,266 --> 00:01:36,566 (島崎)これ おいしい (萬田)食べたいな 29 00:01:37,833 --> 00:01:39,333 (店主)豆助 30 00:01:40,000 --> 00:01:40,933 (東(あずま))危ない首に巻いちゃ 31 00:01:40,000 --> 00:01:40,933 はーい お待たせ― 32 00:01:40,933 --> 00:01:41,033 はーい お待たせ― 33 00:01:41,033 --> 00:01:42,333 はーい お待たせ― 34 00:01:41,033 --> 00:01:42,333 (スタジオの笑い声) 35 00:01:42,333 --> 00:01:42,433 はーい お待たせ― 36 00:01:42,433 --> 00:01:43,133 はーい お待たせ― 37 00:01:42,433 --> 00:01:43,133 (東)しるこ 首に巻いちゃ駄目 熱いよ 38 00:01:43,133 --> 00:01:43,233 (東)しるこ 首に巻いちゃ駄目 熱いよ 39 00:01:43,233 --> 00:01:45,066 (東)しるこ 首に巻いちゃ駄目 熱いよ 40 00:01:43,233 --> 00:01:45,066 今日も気を付けて帰ろうね 41 00:01:45,066 --> 00:01:47,066 今日も気を付けて帰ろうね 42 00:01:49,966 --> 00:01:52,100 (ナレーター)日本っていいな― 43 00:01:53,133 --> 00:01:56,100 「和風総本家」の お時間です 44 00:02:00,700 --> 00:02:03,000 (ナレーター) 東京 銀座(ぎんざ)― 45 00:02:03,766 --> 00:02:08,000 華やかな街の一角に その名店はあります― 46 00:02:08,933 --> 00:02:12,400 天ぷらの老舗 〝天國(てんくに)〞 47 00:02:14,566 --> 00:02:16,266 (加藤(かとう)さん)いらっしゃいませ 48 00:02:16,366 --> 00:02:20,300 (ナレーター)胃袋を刺激する その甘い香りに誘われて― 49 00:02:20,633 --> 00:02:24,633 店内は いつも 大勢のお客さんで満員です― 50 00:02:27,966 --> 00:02:32,233 人々のお目当ては そう この天丼 51 00:02:37,000 --> 00:02:39,033 (ナレーター) 普通の天ぷら屋さんなら― 52 00:02:39,133 --> 00:02:42,766 外はカリッ 中 ふんわりが基本― 53 00:02:43,233 --> 00:02:46,466 ですが こちら 天國の天丼は― 54 00:02:46,566 --> 00:02:51,433 揚げたてを なんと 丼タレへ つけてから 御飯の上へ― 55 00:02:52,933 --> 00:02:56,600 この常識を覆す しっとりとした天丼が― 56 00:02:56,700 --> 00:02:59,133 多くの人々を魅了して やまないのです 57 00:02:59,133 --> 00:02:59,933 多くの人々を魅了して やまないのです (萬田)おいしそう 58 00:02:59,933 --> 00:03:00,500 (萬田)おいしそう 59 00:03:04,533 --> 00:03:05,233 …お客さんは 60 00:03:05,333 --> 00:03:07,333 でも それは しょうがないんです 61 00:03:09,366 --> 00:03:10,500 これは… 62 00:03:14,600 --> 00:03:16,533 (ナレーター)「百年老舗」― 63 00:03:16,633 --> 00:03:20,866 こよいは 〝動きに 一切 無駄のないお店―〞 64 00:03:23,466 --> 00:03:27,533 天國は橋を往来する人々が 立ち寄る― 65 00:03:27,633 --> 00:03:30,966 屋台が その始まり その後― 66 00:03:31,066 --> 00:03:34,300 現在の銀座8丁目に 建てられた店は― 67 00:03:34,566 --> 00:03:37,600 まるで御殿と うわさされたほど― 68 00:03:38,800 --> 00:03:42,900 以来 天國は 銀ブラ族の憧れとなり― 69 00:03:43,200 --> 00:03:44,966 現在の赤いビルは― 70 00:03:45,066 --> 00:03:47,600 銀座の シンボルでもあります― 71 00:03:49,766 --> 00:03:52,600 そんな老舗の 一日の始まりは― 72 00:03:53,033 --> 00:03:56,400 ちゅう房の職人さんたちの 仕込みから― 73 00:03:58,866 --> 00:04:01,200 その日に使う分だけの 食材が― 74 00:04:01,700 --> 00:04:04,133 築地(つきじ)から 運び込まれます― 75 00:04:06,600 --> 00:04:10,566 衣の中に うま味が 凝縮する天ぷらは― 76 00:04:10,666 --> 00:04:14,533 素材の善しあしが そのまま味に出る料理― 77 00:04:14,966 --> 00:04:16,600 〝より おいしい 天ぷらを―〞 78 00:04:16,700 --> 00:04:18,266 という願いから― 79 00:04:18,366 --> 00:04:20,700 天國では大量に仕入れ― 80 00:04:20,800 --> 00:04:23,966 その分 価格を 抑えているのです― 81 00:04:27,066 --> 00:04:29,933 そのころ 奥のちゅう房で ただ一人― 82 00:04:30,033 --> 00:04:33,233 料理長が天丼に使う 丼タレの仕込みを― 83 00:04:33,333 --> 00:04:35,100 始めていました 84 00:04:41,466 --> 00:04:43,533 (ナレーター) それは秘伝の味 85 00:04:46,066 --> 00:04:47,466 まあ はっきり言うとね 86 00:04:47,566 --> 00:04:49,866 鍋なんか見ると やっぱね 汚いでしょ? 87 00:04:56,233 --> 00:05:00,666 (ナレーター) 長年 味の染み込んだ 鍋だからこそ出せる味― 88 00:05:01,700 --> 00:05:03,966 その秘伝の丼タレは― 89 00:05:04,033 --> 00:05:07,533 料理長以下 数名しか 作ることができません― 90 00:05:09,366 --> 00:05:11,866 いよいよ 開店1時間前― 91 00:05:12,100 --> 00:05:16,033 お客さんを出迎える準備が 着々と進みます― 92 00:05:18,433 --> 00:05:19,533 ちゅう房では― 93 00:05:19,633 --> 00:05:22,666 早くも かき揚げ作りが スタート― 94 00:05:24,433 --> 00:05:26,900 まっさらな 最初の油で作った― 95 00:05:27,000 --> 00:05:29,800 極上のかき揚げの 行き先は― 96 00:05:31,166 --> 00:05:32,966 実は神棚― 97 00:05:35,666 --> 00:05:40,000 124年間 続けられてきた 商売繁盛と― 98 00:05:40,133 --> 00:05:42,966 火伏せの神への お祈りです― 99 00:05:45,700 --> 00:05:47,733 開店30分前― 100 00:05:48,466 --> 00:05:52,233 ちゅう房に ずらりと並ぶ 賄いの御飯― 101 00:05:52,333 --> 00:05:56,133 そのほとんどを 料理長 自らが作ります 102 00:06:02,166 --> 00:06:04,333 (ナレーター) 開店前の賄いは― 103 00:06:04,433 --> 00:06:06,633 全員一緒がしきたり― 104 00:06:06,866 --> 00:06:09,900 その中で ひときわ かっぷくのよい彼は― 105 00:06:10,033 --> 00:06:14,533 青森から上京 入社1年目の對馬(つしま)君 106 00:06:28,700 --> 00:06:31,266 (ナレーター) さあ 開店直前― 107 00:06:31,366 --> 00:06:34,666 天國 秘伝の丼タレが 火にかけられました― 108 00:06:35,033 --> 00:06:38,000 準備した丼は実に100個 109 00:06:50,100 --> 00:06:53,366 (ナレーター) 動きに一切 無駄のない店 天國― 110 00:06:53,466 --> 00:06:55,233 いよいよ開店です 111 00:07:05,033 --> 00:07:07,100 (下村さん)お願いします (矢沢さん)はい― 112 00:07:07,600 --> 00:07:09,233 はい よろしくお願いします 113 00:07:09,333 --> 00:07:10,233 (男性)はい 114 00:07:10,566 --> 00:07:12,300 (矢沢さん)はい よろしくお願いします 115 00:07:12,833 --> 00:07:15,333 (ナレーター) 続々と席が埋まるにつれ― 116 00:07:15,433 --> 00:07:17,833 高まる ちゅう房の緊張感― 117 00:07:18,933 --> 00:07:21,500 ランチタイムは 午後5時まで― 118 00:07:22,766 --> 00:07:26,933 その間の丼は 6人の精鋭が作ります― 119 00:07:29,200 --> 00:07:32,333 天ぷらを揚げるのは 2人1組― 120 00:07:33,033 --> 00:07:35,700 タネを銅鍋に入れる人― 121 00:07:37,000 --> 00:07:40,233 そのタネを次々 返して 揚げる人― 122 00:07:41,900 --> 00:07:45,500 この〝入れ方〞と 〝返し方〞のペアは― 123 00:07:45,600 --> 00:07:47,200 計2組― 124 00:07:49,933 --> 00:07:53,466 4人が あうんの呼吸で 揚げる天ぷらを― 125 00:07:53,566 --> 00:07:57,700 今度は その向かいで丼に 御飯を盛りつける― 126 00:07:57,800 --> 00:08:01,000 丼詰めの係が 待ち受けています― 127 00:08:05,766 --> 00:08:09,233 その様子に じっと目を光らせるのは― 128 00:08:09,333 --> 00:08:11,733 職人さんだけではありません― 129 00:08:11,966 --> 00:08:14,266 オーダーを通した マネージャーは― 130 00:08:14,400 --> 00:08:17,333 出来上がりの時間を 逆算しながら― 131 00:08:17,433 --> 00:08:20,033 みそ汁の準備を 始めます― 132 00:08:22,666 --> 00:08:25,166 会話の一切ない ちゅう房― 133 00:08:25,300 --> 00:08:26,833 料理長がいるのは― 134 00:08:26,933 --> 00:08:29,500 天ぷら鍋の前では ありません― 135 00:08:31,733 --> 00:08:35,033 全体の動きに目を 配りながら行うのは― 136 00:08:35,600 --> 00:08:40,266 そう 天國 天丼の味の 命であるタレつけ― 137 00:08:40,400 --> 00:08:44,066 ここに職人歴40年の 技があります― 138 00:08:45,400 --> 00:08:49,266 注文を受けてから 天丼が出来上がるまで― 139 00:08:49,366 --> 00:08:53,866 ちゅう房に響くのは 天ぷらを揚げる音だけ― 140 00:08:54,433 --> 00:08:57,400 ここには無駄な動きも 無駄な会話も― 141 00:08:57,500 --> 00:08:59,333 一切ありません― 142 00:09:00,233 --> 00:09:04,166 これこそが 100年続く老舗の秘密 143 00:09:06,866 --> 00:09:08,400 そうですね 144 00:09:11,400 --> 00:09:17,033 (ナレーター) 無駄のない動きと無言を 可能にしているのが この注文札 145 00:09:32,866 --> 00:09:35,100 (ナレーター) 注文の入った瞬間から― 146 00:09:35,200 --> 00:09:38,966 6人の男たちが それぞれ 札の色から― 147 00:09:39,066 --> 00:09:42,133 20種類以上のメニューを 判別― 148 00:09:42,333 --> 00:09:46,566 自分は今 何をすべきか どう動くべきか― 149 00:09:47,100 --> 00:09:51,900 互いの心を察し 全体を見渡しているからこそ― 150 00:09:52,000 --> 00:09:56,000 彼らには無駄な動きも 言葉も必要ないのです― 151 00:09:58,800 --> 00:10:01,933 ところで 天ぷらを揚げる係は― 152 00:10:02,166 --> 00:10:05,333 通常 右の〝入れ方〞が先輩― 153 00:10:05,433 --> 00:10:09,266 左の〝返し方〞を務める 後輩にとっては― 154 00:10:09,366 --> 00:10:11,133 先輩の技術を学ぶ― 155 00:10:11,233 --> 00:10:12,866 絶好の 場所でもあります― 156 00:10:15,666 --> 00:10:18,433 こうして 先輩から後輩へと― 157 00:10:18,533 --> 00:10:22,300 受け継がれてきた 天國独特の天ぷら― 158 00:10:23,233 --> 00:10:26,466 エビと小柱がたっぷりの かき揚げ丼も― 159 00:10:28,600 --> 00:10:31,566 料理長がタレに 一度 浸すことで― 160 00:10:31,666 --> 00:10:33,566 油が 程よく落ち― 161 00:10:33,666 --> 00:10:36,833 さっぱりと食べることが できるのです― 162 00:10:38,333 --> 00:10:42,566 まさに 店の宝ともいうべき丼タレ― 163 00:10:42,866 --> 00:10:46,500 その つけ方は 一見 簡単そうに見えますが― 164 00:10:46,600 --> 00:10:48,300 これが なかなか… 165 00:10:53,966 --> 00:10:56,000 (高橋さん) …形が多いんですよね 166 00:11:07,700 --> 00:11:09,833 (ナレーター)継ぎ足しを 重ねながらも― 167 00:11:09,933 --> 00:11:13,866 丼タレの温度は 常に80度以上 168 00:11:19,066 --> 00:11:20,066 だから そこんとこは やっぱ 169 00:11:20,166 --> 00:11:21,333 気を付けなきゃ いけないですね 170 00:11:28,233 --> 00:11:31,800 (ナレーター) 料理長とペアを組む 丼詰め担当が― 171 00:11:31,900 --> 00:11:35,600 時に 丼タレをつける役に 回ることもあります― 172 00:11:36,233 --> 00:11:41,100 そう ここは 丼タレの大切さを学ぶ場所― 173 00:11:41,200 --> 00:11:46,166 ましてや 丼タレつけは 味と見栄えを左右する作業― 174 00:11:46,600 --> 00:11:48,333 どんなに忙しくとも― 175 00:11:48,433 --> 00:11:51,900 料理長が目を離すことは 決して ありません 176 00:12:06,500 --> 00:12:08,333 …つって そうなっちゃうから 177 00:12:08,433 --> 00:12:09,600 そうすると今度 教える方は 178 00:12:09,700 --> 00:12:11,700 そういうふうに ならないように… 179 00:12:13,966 --> 00:12:17,266 そういう変ちくりんな あれが あるわけですよ 180 00:12:18,966 --> 00:12:21,266 (ナレーター) 午後2時を回っても― 181 00:12:21,366 --> 00:12:22,666 客足は一向に― 182 00:12:22,766 --> 00:12:25,066 衰えることを 知りません― 183 00:12:25,666 --> 00:12:28,300 常に行列が絶えないフロアを― 184 00:12:28,400 --> 00:12:32,966 軽やかな足取り 柔らかな物腰で 一手に仕切るのが― 185 00:12:33,066 --> 00:12:37,300 この道40年の大ベテラン 加藤さん― 186 00:12:43,000 --> 00:12:46,600 銀座の老舗にふさわしい その接客には― 187 00:12:46,700 --> 00:12:48,933 ある理念がありました 188 00:13:14,933 --> 00:13:18,166 (ナレーター)大学卒業後 天國に入って以来― 189 00:13:18,266 --> 00:13:20,666 接客一筋40年― 190 00:13:21,700 --> 00:13:25,833 今では彼が目的で来店する人も 191 00:13:30,333 --> 00:13:32,033 (客)ああ そう お若いんですよね 192 00:13:32,133 --> 00:13:33,533 (加藤さん)いやいや… 193 00:13:35,600 --> 00:13:39,666 (ナレーター) 接客とは お客さんの顔を 覚えること― 194 00:13:39,866 --> 00:13:42,133 今や 1,000人 以上もの顔を― 195 00:13:42,233 --> 00:13:45,333 記憶している 加藤さんの背中は― 196 00:13:45,433 --> 00:13:49,666 多くの接客係たちに 無言で教えています 197 00:13:51,333 --> 00:13:53,066 (下村さん)お願いします 198 00:13:53,866 --> 00:13:57,466 (ナレーター) お客さんの気持ちを 考えながら接客すれば― 199 00:13:57,566 --> 00:14:01,333 おのずと無駄な動きは なくなることを 200 00:14:07,333 --> 00:14:08,666 (上村さん)…もう オープン前から言うぐらい 201 00:14:21,100 --> 00:14:24,333 (ナレーター) ランチタイムが 終わっても 天國に― 202 00:14:24,433 --> 00:14:27,266 お客さんが途切れることは ありません― 203 00:14:28,100 --> 00:14:31,200 これが年商9億円― 204 00:14:31,300 --> 00:14:34,066 大繁盛の店たる ゆえんです― 205 00:14:36,600 --> 00:14:37,066 そのころ ちゅう房では― 206 00:14:37,066 --> 00:14:38,233 そのころ ちゅう房では― (東)おいしそう 207 00:14:38,233 --> 00:14:38,700 そのころ ちゅう房では― 208 00:14:38,800 --> 00:14:41,633 賄い作りが 始まっていました― 209 00:14:42,900 --> 00:14:46,933 〝うまい飯を食べて しっかり力を付けて―〞 210 00:14:47,400 --> 00:14:49,133 そんな思いを込めて― 211 00:14:49,233 --> 00:14:52,466 料理長 自ら作る 賄いです― 212 00:14:55,233 --> 00:14:58,466 とはいえ 忙しい仕事の合間― 213 00:14:59,266 --> 00:15:01,800 〝おのおのがタイミングを 見計らい―〞 214 00:15:01,900 --> 00:15:04,866 〝短時間で〞が鉄則です 215 00:15:10,333 --> 00:15:12,166 (ナレーター)そうは言っても… 216 00:15:12,600 --> 00:15:14,566 (指示を出す料理長の声) (對馬さん)はい 217 00:15:16,233 --> 00:15:19,033 (ナレーター) 仕事が入れば そちらが優先― 218 00:15:19,133 --> 00:15:22,666 なかなか すぐに 賄いに ありつけません 219 00:15:28,633 --> 00:15:30,466 最後らへんになると… 220 00:15:35,400 --> 00:15:38,900 (ナレーター)午後10時 閉店と同時に― 221 00:15:38,966 --> 00:15:42,666 新人たちには大切な仕事が 待っています― 222 00:15:44,200 --> 00:15:47,433 先輩たちの 大切な商売道具― 223 00:15:47,700 --> 00:15:50,700 天ぷらの銅鍋を 洗うこと― 224 00:15:51,500 --> 00:15:53,500 油まみれの銅鍋を― 225 00:15:53,600 --> 00:15:57,933 10分以上かけて ぴかぴかに磨き上げていくのです 226 00:16:11,833 --> 00:16:15,866 (ナレーター)仕上げは 熱を入れ 丁寧に から拭きを― 227 00:16:16,400 --> 00:16:20,133 いつか この鍋の前に立つ日を 夢見ながら 228 00:16:32,033 --> 00:16:34,833 (ナレーター) まだまだ長い道のりです 229 00:16:39,166 --> 00:16:40,566 (ナレーター) 「百年老舗」― 230 00:16:40,666 --> 00:16:42,900 開店まで まだ3時間以上― 231 00:16:43,000 --> 00:16:46,133 しかし ちゅう房では 精鋭たちが― 232 00:16:46,233 --> 00:16:49,300 早くも 油の前で 格闘していました― 233 00:16:50,700 --> 00:16:54,800 なんと 100個もの 天丼弁当の注文です― 234 00:16:54,900 --> 00:16:56,766 リミットは3時間― 235 00:16:57,266 --> 00:17:01,933 そんな急な事態にも 慌てず騒がず淡々と― 236 00:17:04,000 --> 00:17:07,133 熟練の職人たちに 言葉はありません― 237 00:17:07,300 --> 00:17:11,900 あるのは 今まで培ってきた 確かなチームワーク― 238 00:17:15,833 --> 00:17:19,666 彼ら先輩たちの姿を 必死に追いかけながら― 239 00:17:19,766 --> 00:17:26,266 新人たちは その技を その心を 脈々と受け継いでいくのです― 240 00:17:27,633 --> 00:17:30,433 100個の弁当を わずか2時間で― 241 00:17:30,533 --> 00:17:34,133 これが 「百年老舗」の仕事です 242 00:17:53,933 --> 00:17:58,366 (ナレーター) 銀座を生き抜いてきた 100年の底力が ここに― 243 00:17:59,266 --> 00:18:01,266 老舗っていいな 244 00:18:11,500 --> 00:18:13,466 (ナレーター)御飯1杯を 食べるのに必要な― 245 00:18:13,566 --> 00:18:15,200 お供の値段は― 246 00:18:15,300 --> 00:18:18,600 スーパーの店頭表示価格を 基に算出― 247 00:18:19,266 --> 00:18:22,300 現在のベスト50は ご覧のとおり― 248 00:18:22,400 --> 00:18:24,566 ここに ランクインさせるべく― 249 00:18:24,666 --> 00:18:27,900 皆様から どんどん 応募が増えております 250 00:18:28,666 --> 00:18:30,666 (増田(ますだ))視聴者から貴重な 推薦がありました― 251 00:18:30,766 --> 00:18:32,433 安くておいしい 御飯のお供― 252 00:18:32,500 --> 00:18:34,600 今週は これです 253 00:18:35,400 --> 00:18:36,300 (東)うわ 何? これ 254 00:18:36,400 --> 00:18:37,933 (東・島崎)あさり御飯? (東)ああ いいね 255 00:18:38,033 --> 00:18:39,833 (ナレーター)むき身の あさりから取れた― 256 00:18:39,933 --> 00:18:43,033 だし汁を使い 炊き上げた御飯は― 257 00:18:43,033 --> 00:18:43,366 だし汁を使い 炊き上げた御飯は― (東)あさり 大きくない? これ 258 00:18:43,366 --> 00:18:43,466 (東)あさり 大きくない? これ 259 00:18:43,466 --> 00:18:45,333 (東)あさり 大きくない? これ 日本人なら誰もが感じる 懐かしい味― 260 00:18:45,333 --> 00:18:47,000 日本人なら誰もが感じる 懐かしい味― 261 00:18:48,466 --> 00:18:50,266 柔らかさの中にも しっかりとした歯応えのある― 262 00:18:50,266 --> 00:18:52,666 柔らかさの中にも しっかりとした歯応えのある― 263 00:18:50,266 --> 00:18:52,666 (増田)香りが こちらにも届きそうですね 264 00:18:52,766 --> 00:18:57,433 プリッとした触感が 箸を進めさせる一品です― 265 00:19:01,033 --> 00:19:05,500 〝あさり御飯〞 1杯あたり21円 266 00:19:06,133 --> 00:19:07,966 (増田)21円というのは これは… (島崎)ねえ 意外 267 00:19:08,066 --> 00:19:09,833 (増田)もっと高いかと 思いますけどね 268 00:19:09,933 --> 00:19:11,566 (萬田)そっか 269 00:19:12,366 --> 00:19:13,200 (増田)いかがでしょう? 270 00:19:13,300 --> 00:19:15,300 (地井(ちい)) ちょっと硬めの御飯と― 271 00:19:15,500 --> 00:19:16,466 このあさりの― 272 00:19:16,566 --> 00:19:18,266 ふわっとした感じが 相まって― 273 00:19:18,366 --> 00:19:19,666 とっても おいしいです 274 00:19:19,766 --> 00:19:20,566 (増田)よろしいですか? 275 00:19:20,666 --> 00:19:22,066 しょうがの香りも いいですね 276 00:19:22,166 --> 00:19:23,266 ちょうど合いますね 277 00:19:25,033 --> 00:19:26,700 VTRより野菜が― 278 00:19:26,800 --> 00:19:27,633 ちっちゃいって言ったら 怒られる… 279 00:19:27,733 --> 00:19:29,333 (スタッフの笑い声) 280 00:19:29,433 --> 00:19:31,833 (東)VTRの方が 大きかった感じしますよね 281 00:19:32,433 --> 00:19:34,300 (島崎)おいしい 282 00:19:34,733 --> 00:19:36,233 (増田)〝あさり御飯〞 ベスト50に― 283 00:19:36,333 --> 00:19:37,533 入れて よろしいでしょうか?― 284 00:19:37,633 --> 00:19:39,400 挙手をお願いします どうぞ― 285 00:19:40,033 --> 00:19:42,133 文句なし 5人 挙がりました― 286 00:19:42,600 --> 00:19:43,766 〝あさり御飯―〞 287 00:19:43,866 --> 00:19:46,533 ベスト50入り 合格でございます 288 00:19:47,466 --> 00:19:50,133 (ナレーター) あさり御飯 21円は― 289 00:19:50,233 --> 00:19:54,466 塩ふき昆布と並んで 22位にランクイン 290 00:20:00,500 --> 00:20:02,366 (ナレーター) 大掃除の季節― 291 00:20:02,466 --> 00:20:07,300 家も心も美しくしてから 新年を迎えたいもの― 292 00:20:09,600 --> 00:20:13,833 あなたは 壊れたり古くなって 使えなくなったものを― 293 00:20:13,933 --> 00:20:16,100 すぐに捨ててはいませんか?― 294 00:20:17,633 --> 00:20:21,466 実は 直せば まだまだ 使えるものばかり― 295 00:20:21,733 --> 00:20:25,633 捨てる前に いま一度 考え直してみませんか? 296 00:20:37,500 --> 00:20:38,733 (東)あれ? だいぶ 太ったね 297 00:20:38,833 --> 00:20:39,666 (スタジオの笑い声) 298 00:20:39,766 --> 00:20:40,500 (東)さっきの人と 違うのか 299 00:20:40,500 --> 00:20:41,500 (東)さっきの人と 違うのか 300 00:20:40,500 --> 00:20:41,500 (女性)今日は いい天気ね 301 00:20:41,500 --> 00:20:41,833 (女性)今日は いい天気ね 302 00:20:41,833 --> 00:20:43,033 (女性)今日は いい天気ね 303 00:20:41,833 --> 00:20:43,033 (増田)違いますね 304 00:20:43,033 --> 00:20:43,400 (女性)今日は いい天気ね 305 00:20:44,266 --> 00:20:48,633 あなた 今日 大掃除なんだから いいかげん 起きてよ 306 00:20:51,566 --> 00:20:53,633 (女性)ほら (男性)うわあっ! 307 00:20:54,066 --> 00:20:54,933 あら! 308 00:21:03,500 --> 00:21:06,700 むしろ お前を新品に 買い替えたいよ 309 00:21:08,066 --> 00:21:08,866 何か言った? 310 00:21:08,866 --> 00:21:09,500 何か言った? 311 00:21:08,866 --> 00:21:09,500 (スタジオの笑い声) 312 00:21:09,500 --> 00:21:10,266 (スタジオの笑い声) 313 00:21:11,966 --> 00:21:13,600 (ナレーター) 意外なことに― 314 00:21:13,700 --> 00:21:15,700 粗大ごみの ナンバーワン― 315 00:21:15,800 --> 00:21:18,333 それは なんと布団です― 316 00:21:20,500 --> 00:21:23,266 江東(こうとう)区にある 〝さわだや寝具店〞は― 317 00:21:23,533 --> 00:21:25,466 布団の販売は もちろんのこと― 318 00:21:25,566 --> 00:21:27,433 修理もしてくれます― 319 00:21:27,633 --> 00:21:29,066 布団の修理は― 320 00:21:29,166 --> 00:21:31,266 〝打ち直し〞と 呼ばれています 321 00:21:32,200 --> 00:21:34,066 (東) 打ち直しって言うよね 322 00:21:34,366 --> 00:21:36,100 (ナレーター) 澤田清子(さわだせいこ)さんは― 323 00:21:36,200 --> 00:21:39,066 寝具一級技能士という 免許を持つ― 324 00:21:39,066 --> 00:21:39,400 寝具一級技能士という 免許を持つ― (東)へえ そんなの あるんだ 325 00:21:39,400 --> 00:21:39,500 (東)へえ そんなの あるんだ 326 00:21:39,500 --> 00:21:40,866 (東)へえ そんなの あるんだ 布団作りの名人 327 00:21:40,866 --> 00:21:40,966 布団作りの名人 328 00:21:40,966 --> 00:21:41,433 布団作りの名人 (増田)ねえ そういう 資格があるのも― 329 00:21:41,433 --> 00:21:42,566 (増田)ねえ そういう 資格があるのも― 330 00:21:42,666 --> 00:21:44,333 知らなかったですね 331 00:21:45,433 --> 00:21:46,433 (ナレーター)通常― 332 00:21:46,533 --> 00:21:49,633 敷布団は新品で買うと ふかふかですが― 333 00:21:49,733 --> 00:21:53,100 何年もたつと煎餅布団に なってしまいます― 334 00:21:54,466 --> 00:21:58,800 こちらは 煎餅布団を 生地から外した綿の部分― 335 00:21:59,466 --> 00:22:01,000 一体 どのようにして― 336 00:22:01,100 --> 00:22:04,500 これを ふかふかに よみがえらせるのでしょうか― 337 00:22:07,433 --> 00:22:09,700 打ち直しの 依頼を受けると― 338 00:22:09,800 --> 00:22:13,600 預かった布団を製綿工場に 持っていきます― 339 00:22:15,300 --> 00:22:17,633 ここでは 大型の機械を使って― 340 00:22:17,733 --> 00:22:20,466 古い綿をよみがえらせて いきます― 341 00:22:21,433 --> 00:22:24,066 今回の綿は 状態が悪いため― 342 00:22:24,166 --> 00:22:29,033 化学繊維を全体の1割 600グラム 足しました― 343 00:22:29,133 --> 00:22:30,433 (増田) ちょっと足すんですね 344 00:22:30,933 --> 00:22:31,133 (東) あっ 1回 崩すんだ 345 00:22:31,133 --> 00:22:33,033 (東) あっ 1回 崩すんだ まず 機械で 綿を細かく粉砕します― 346 00:22:33,033 --> 00:22:35,100 まず 機械で 綿を細かく粉砕します― 347 00:22:35,333 --> 00:22:37,866 空気を含んで 綿が膨らみ― 348 00:22:37,966 --> 00:22:40,633 次の加工が しやすくなるのです― 349 00:22:41,633 --> 00:22:43,866 別の機械で 熱風や― 350 00:22:43,966 --> 00:22:46,633 殺菌のための オゾンが当てられた後― 351 00:22:46,633 --> 00:22:47,466 殺菌のための オゾンが当てられた後― (東)なるほど 352 00:22:47,466 --> 00:22:47,833 (東)なるほど 353 00:22:47,933 --> 00:22:51,700 機織り機の要領で 綿を 薄く仕立て直します― 354 00:22:55,900 --> 00:23:00,200 この薄くした綿を 8層 重ねたものが こちら 355 00:23:00,700 --> 00:23:02,233 (東)もう ふかふかだ 356 00:23:03,233 --> 00:23:05,033 (ナレーター)最後に機械が― 357 00:23:05,133 --> 00:23:08,333 全自動で 優しく 綿を畳んでくれます 358 00:23:08,333 --> 00:23:09,000 全自動で 優しく 綿を畳んでくれます 359 00:23:08,333 --> 00:23:09,000 (東) あんなに畳んでくれんだ 360 00:23:09,000 --> 00:23:09,766 (東) あんなに畳んでくれんだ 361 00:23:09,766 --> 00:23:10,333 (東) あんなに畳んでくれんだ (ナレーター) 打ち直し前の 布団の重さは6キロ― 362 00:23:10,333 --> 00:23:12,433 (ナレーター) 打ち直し前の 布団の重さは6キロ― 363 00:23:12,533 --> 00:23:13,800 そして こちらが― 364 00:23:13,900 --> 00:23:16,833 打ち直し後の 生まれ変わった姿― 365 00:23:17,100 --> 00:23:17,800 (東)倍になるんだ 366 00:23:17,800 --> 00:23:18,266 (東)倍になるんだ 重さは ほぼ同じでも― 367 00:23:18,266 --> 00:23:18,866 重さは ほぼ同じでも― 368 00:23:18,866 --> 00:23:19,666 重さは ほぼ同じでも― (増田)かさがね 369 00:23:19,666 --> 00:23:19,766 (増田)かさがね 370 00:23:19,766 --> 00:23:20,100 (増田)かさがね ふっくら感が まるで違います― 371 00:23:20,100 --> 00:23:22,066 ふっくら感が まるで違います― 372 00:23:22,733 --> 00:23:25,900 いよいよ綿を 布団生地に入れる作業― 373 00:23:26,133 --> 00:23:29,433 まずは 袋状にした 布団の生地を敷きます 374 00:23:29,433 --> 00:23:30,033 まずは 袋状にした 布団の生地を敷きます (増田) 生地も新しく変えます 375 00:23:30,033 --> 00:23:31,066 (増田) 生地も新しく変えます 376 00:23:36,633 --> 00:23:38,400 (東)ああ なるほどね 377 00:23:42,233 --> 00:23:43,500 (ナレーター) 最初に敷くのは― 378 00:23:43,600 --> 00:23:46,600 新たに用意した 新品の綿です― 379 00:23:50,000 --> 00:23:51,866 新しい綿の上に― 380 00:23:51,966 --> 00:23:55,100 工場から持ち帰った綿を 互い違いに― 381 00:23:55,200 --> 00:23:56,766 丁寧に幾重にも 重ねていきます― 382 00:23:56,766 --> 00:23:58,000 丁寧に幾重にも 重ねていきます― 383 00:23:56,766 --> 00:23:58,000 (島崎)大変 全部 手作業なんだ 384 00:23:58,000 --> 00:24:00,133 (島崎)大変 全部 手作業なんだ 385 00:24:00,133 --> 00:24:00,600 (島崎)大変 全部 手作業なんだ 386 00:24:00,133 --> 00:24:00,600 ぺちゃんこの布団を ふかふかにする打ち直し― 387 00:24:00,600 --> 00:24:03,966 ぺちゃんこの布団を ふかふかにする打ち直し― 388 00:24:04,166 --> 00:24:06,733 幾重にも重ねられた綿― 389 00:24:06,833 --> 00:24:09,966 その角の部分は なぜか 大胆に ちぎります― 390 00:24:09,966 --> 00:24:10,500 その角の部分は なぜか 大胆に ちぎります― 391 00:24:09,966 --> 00:24:10,500 (東)あれ? あんなに ちぎっちゃう 392 00:24:10,500 --> 00:24:11,666 (東)あれ? あんなに ちぎっちゃう 393 00:24:11,766 --> 00:24:15,666 続いて 手刀で 綿に線をつけます― 394 00:24:15,966 --> 00:24:18,866 こうして綿をきれいに 折り曲げるのです― 395 00:24:20,900 --> 00:24:22,933 そして 一番 難しいといわれる― 396 00:24:23,033 --> 00:24:24,833 角作りの作業― 397 00:24:26,200 --> 00:24:30,533 角の部分は布団の生地の四隅に しっかり入るよう― 398 00:24:30,633 --> 00:24:32,966 硬めに とがらせていきます― 399 00:24:34,800 --> 00:24:37,833 先ほ 角を大胆に ちぎった理由は― 400 00:24:37,933 --> 00:24:39,800 このためだったのです― 401 00:24:41,466 --> 00:24:45,000 続いて 角の部分を ちぎったときにできた― 402 00:24:45,100 --> 00:24:48,766 残りの細かい綿を 中央に足していきます― 403 00:24:49,366 --> 00:24:54,533 そして最後に 新品の綿で 覆いかぶせれば完成― 404 00:24:55,700 --> 00:25:00,266 真ん中にボリュームのある かまぼこのような形が理想形― 405 00:25:00,866 --> 00:25:04,833 中央は寝る部分で 重心が多くかかる場所― 406 00:25:05,200 --> 00:25:08,833 綿を多くすることで 寝心地をよくしています 407 00:25:08,833 --> 00:25:09,333 綿を多くすることで 寝心地をよくしています (増田)ふかふかですね 408 00:25:09,333 --> 00:25:10,166 (増田)ふかふかですね 409 00:25:12,866 --> 00:25:14,233 (ナレーター) しかし どうやって― 410 00:25:14,333 --> 00:25:18,800 この綿を布団生地の中に 入れるのでしょうか― 411 00:25:23,266 --> 00:25:26,400 まず名人は 全身を駆使して 生地と一緒に綿を丸めていきます 412 00:25:26,500 --> 00:25:29,400 生地と一緒に 綿を丸めていきます― 413 00:25:29,600 --> 00:25:32,600 力と技が同時に必要な作業 414 00:25:33,200 --> 00:25:34,733 (増田)これは 力 いりますね 415 00:25:40,100 --> 00:25:41,266 (ナレーター)すると― 416 00:25:46,133 --> 00:25:50,133 お見事 綿が生地の中に 納まりました― 417 00:25:55,000 --> 00:25:59,500 更に 四隅の先まで 綿を詰めていきます― 418 00:26:06,866 --> 00:26:09,000 そして最後の仕上げ― 419 00:26:10,100 --> 00:26:12,733 綿が布団の中で 動かないように縫う― 420 00:26:12,833 --> 00:26:14,633 〝中とじ〞の工程です― 421 00:26:16,600 --> 00:26:21,533 実は これ 布団の裏と表を 見極めるのにも役立ちます― 422 00:26:22,766 --> 00:26:24,666 とじ糸が出ている方が表で 裏は出ていません― 423 00:26:24,666 --> 00:26:26,666 とじ糸が出ている方が表で 裏は出ていません― 424 00:26:24,666 --> 00:26:26,666 (島崎)ああ そうなんだ 425 00:26:26,666 --> 00:26:27,766 とじ糸が出ている方が表で 裏は出ていません― 426 00:26:28,700 --> 00:26:33,833 裏表を間違えれば せっかくの職人技も台無し― 427 00:26:34,833 --> 00:26:37,800 こうして 見事なほどに 膨れ上がった― 428 00:26:37,800 --> 00:26:38,266 こうして 見事なほどに 膨れ上がった― (東)すごい 429 00:26:38,266 --> 00:26:38,366 (東)すごい 430 00:26:38,366 --> 00:26:39,766 (東)すごい ふかふかの布団に よみがえりました― 431 00:26:39,766 --> 00:26:41,100 ふかふかの布団に よみがえりました― 432 00:26:42,966 --> 00:26:46,733 打ち直しが完成した 新品同様の布団― 433 00:26:46,833 --> 00:26:49,133 以前の姿と比べると― 434 00:26:49,566 --> 00:26:51,666 ほら このとおり 435 00:26:55,333 --> 00:26:57,666 (ナレーター) ここで あなたに質問― 436 00:26:59,033 --> 00:27:01,700 綿100%の敷布団は― 437 00:27:01,800 --> 00:27:05,933 通常 新品で買うと 2万円~3万円します― 438 00:27:06,266 --> 00:27:09,766 では 今回 職人さんに 打ち直していただいた― 439 00:27:09,866 --> 00:27:13,200 この布団の費用 一体 いくら? 440 00:27:15,700 --> 00:27:16,833 (増田)古くなったから 捨てるというのは― 441 00:27:16,933 --> 00:27:18,333 もう 今や もったいないですから 442 00:27:18,433 --> 00:27:19,566 できるだけ直して 使っていきたいですもんね 443 00:27:19,566 --> 00:27:20,500 できるだけ直して 使っていきたいですもんね (地井) 捨てないでください 444 00:27:20,600 --> 00:27:22,133 (萬田) 私も修理してほしい 445 00:27:22,233 --> 00:27:23,933 (一同の笑い声) 446 00:27:24,033 --> 00:27:25,233 (地井) 修理してください 447 00:27:25,333 --> 00:27:27,133 (東)本当は自分を 直したいよね これね― 448 00:27:27,200 --> 00:27:29,633 今まで やってきた人生を もう一回 やり直したい 449 00:27:29,733 --> 00:27:31,533 (地井)ほんとに そうした方がいいと思う 450 00:27:32,266 --> 00:27:33,600 地井さんもね 451 00:27:34,033 --> 00:27:35,566 もう できないけど 452 00:27:36,300 --> 00:27:38,733 (増田)てところで 打ち直しの費用 453 00:27:38,833 --> 00:27:40,000 綿100%ですと 454 00:27:40,100 --> 00:27:41,866 およそ 2万円~3万円 というのが― 455 00:27:41,966 --> 00:27:44,100 新品の相場なんですが― 456 00:27:44,200 --> 00:27:46,900 直すと おいくらぐらい なんでしょうか 457 00:27:47,000 --> 00:27:48,266 (島崎)買うよりかは 安いんでしょ きっと 458 00:27:48,633 --> 00:27:49,966 (東)まあね 459 00:27:50,066 --> 00:27:50,766 (増田) ちなみにですね― 460 00:27:50,866 --> 00:27:52,400 先ほど映っていた やつなんですが― 461 00:27:52,500 --> 00:27:56,333 追加した綿が全体の プラス30%ほど― 462 00:27:56,400 --> 00:27:58,866 新しく綿を足しました プラス生地代― 463 00:27:58,966 --> 00:28:01,066 そして 寝具一級技能士の― 464 00:28:01,166 --> 00:28:03,166 技術も値段に 含まれております― 465 00:28:03,266 --> 00:28:05,166 お出しいただきましょう お願いします 466 00:28:05,366 --> 00:28:06,633 (島崎)よし 467 00:28:07,266 --> 00:28:08,166 (増田)地井さんです 468 00:28:08,266 --> 00:28:11,200 一 十 百 千 万 1万円ぐらい 469 00:28:11,566 --> 00:28:12,733 (増田) ちなみに 地井さんの 使ってらっしゃる― 470 00:28:12,833 --> 00:28:14,033 寝具は ここだけの話 471 00:28:14,133 --> 00:28:15,066 おいくらぐらい なんですか? 472 00:28:15,166 --> 00:28:17,366 もっと 全然したと思いますよ 473 00:28:17,466 --> 00:28:18,400 最近 買ったの 474 00:28:18,500 --> 00:28:19,366 (増田)えー 2桁? 475 00:28:19,466 --> 00:28:20,900 ええ 2桁 476 00:28:21,000 --> 00:28:22,733 (東)まあね あれだけ 散歩してれば買えるでしょ 477 00:28:22,833 --> 00:28:25,300 (一同の笑い声) 478 00:28:26,566 --> 00:28:28,500 (増田)足で稼いだと (地井)うるせえ 479 00:28:33,333 --> 00:28:34,200 (ナレーター) ちなみに― 480 00:28:34,300 --> 00:28:37,366 皆さんの予想金額は ご覧のとおり― 481 00:28:37,466 --> 00:28:40,333 果たして 正解は おいくら? 482 00:28:43,766 --> 00:28:47,033 (ナレーター)正解は 1万4,000円― 483 00:28:47,233 --> 00:28:50,500 今回は新しい綿などを 追加したので― 484 00:28:50,600 --> 00:28:52,300 若干 お高め― 485 00:28:52,400 --> 00:28:54,300 通常の場合は? 486 00:28:55,566 --> 00:28:56,700 (澤田さん) お持ちになった… 487 00:29:10,333 --> 00:29:12,300 (ナレーター) 敷布団で3年― 488 00:29:12,400 --> 00:29:13,466 掛布団で5年を目途に 打ち直すことで― 489 00:29:13,466 --> 00:29:15,633 掛布団で5年を目途に 打ち直すことで― (増田)体が 浮き上がりますもんね 490 00:29:15,633 --> 00:29:15,733 掛布団で5年を目途に 打ち直すことで― 491 00:29:15,733 --> 00:29:16,100 掛布団で5年を目途に 打ち直すことで― (島崎)気持ちいいよね 492 00:29:16,100 --> 00:29:16,200 (島崎)気持ちいいよね 493 00:29:16,200 --> 00:29:17,566 (島崎)気持ちいいよね 布団は 半世紀近く― 494 00:29:17,566 --> 00:29:17,766 布団は 半世紀近く― 495 00:29:17,866 --> 00:29:20,166 使い続けられる そうです― 496 00:29:20,766 --> 00:29:24,000 買い替えるよりも ずっと安いお値段で― 497 00:29:24,100 --> 00:29:27,133 心地よく眠れる 布団の打ち直し― 498 00:29:27,233 --> 00:29:29,566 あなたも 試してみてはいかが? 499 00:29:30,000 --> 00:29:31,333 (増田)萬田さんの 1万3,000円― 500 00:29:31,433 --> 00:29:33,566 そして 島崎さんの 1万5,000円― 501 00:29:33,666 --> 00:29:35,900 この お2人を正解と させていただきます― 502 00:29:36,400 --> 00:29:38,166 共に 1,000円差 ですからね― 503 00:29:38,233 --> 00:29:40,733 はい お2人を正解と させていただきました 504 00:29:46,433 --> 00:29:50,433 あなた そろそろ お昼にしましょうよ 505 00:29:50,533 --> 00:29:51,333 (男性)うん 506 00:29:51,433 --> 00:29:53,033 (女性)はい お待たせ 507 00:30:02,166 --> 00:30:04,233 嫌ね アハハハ… 508 00:30:04,300 --> 00:30:06,300 ハハハ… 509 00:30:07,133 --> 00:30:08,233 (女性)しかし… 510 00:30:13,600 --> 00:30:16,066 (ナレーター)ぼろぼろに 刃こぼれした包丁も― 511 00:30:16,166 --> 00:30:19,300 実は 僅かな お値段で直せること― 512 00:30:19,400 --> 00:30:20,733 ご存じ?― 513 00:30:21,933 --> 00:30:24,600 こちらの 〝築地正本(まさもと)〞は― 514 00:30:24,700 --> 00:30:27,033 あの道場六三郎(みちばろくさぶろう)さんも 愛用する― 515 00:30:27,133 --> 00:30:29,100 包丁の専門店― 516 00:30:29,466 --> 00:30:33,266 こちらでは包丁の修理も 行っています― 517 00:30:34,766 --> 00:30:37,400 2代目の 平野満雄(ひらのみつお)さんは― 518 00:30:37,700 --> 00:30:42,200 包丁を研いで45年という 熟練の職人さんです― 519 00:30:43,433 --> 00:30:46,566 今回は 魚をおろす際に 使われる― 520 00:30:46,666 --> 00:30:49,100 出刃包丁を 直していただきます― 521 00:30:49,200 --> 00:30:52,066 表面は さびで汚れ ところどころ― 522 00:30:52,166 --> 00:30:54,700 刃こぼれしているのが 目立ちます― 523 00:30:56,433 --> 00:30:57,766 それでは 実際に― 524 00:30:57,866 --> 00:30:59,866 直して いただきましょう― 525 00:31:00,766 --> 00:31:04,100 〝丸砥(まると)〞と呼ばれる 円形の砥石(といし)など― 526 00:31:04,200 --> 00:31:06,366 さまざまな砥石を 使い分け― 527 00:31:06,466 --> 00:31:09,100 包丁をよみがえらせて いきます― 528 00:31:10,766 --> 00:31:12,066 研ぎのポイントは― 529 00:31:12,166 --> 00:31:16,033 引くときではなく 押すときに力を込めること― 530 00:31:22,533 --> 00:31:26,300 研ぎは 刃先部分に 〝返り刃〞と呼ばれる― 531 00:31:26,400 --> 00:31:29,333 薄い ぎざぎざが出るまで 続けられます 532 00:31:29,333 --> 00:31:29,933 薄い ぎざぎざが出るまで 続けられます (増田) ご覧いただけますか? 533 00:31:29,933 --> 00:31:31,266 (増田) ご覧いただけますか? 534 00:31:32,033 --> 00:31:34,500 (ナレーター)すると 今度は包丁を裏返し― 535 00:31:34,600 --> 00:31:37,633 その ぎざぎざが取れるまで 研ぎます― 536 00:31:41,233 --> 00:31:46,166 こうして まばゆいまでの 輝きを取り戻した包丁― 537 00:31:46,566 --> 00:31:51,200 まるで和の伝統を映し出す 鏡のような きらめき― 538 00:31:52,366 --> 00:31:56,700 以前の姿と比べれば その美しさは歴然です 539 00:32:05,933 --> 00:32:07,666 (ナレーター) 家庭用のものなら― 540 00:32:07,766 --> 00:32:09,766 1,000円ちょっと 出すだけで― 541 00:32:09,866 --> 00:32:11,400 鮮やかな切れ味を― 542 00:32:11,500 --> 00:32:14,333 再び手に入れることが できます 543 00:32:15,500 --> 00:32:17,666 (女性) あなた ちゃんと支えててよ? 544 00:32:17,766 --> 00:32:18,600 はい 545 00:32:20,533 --> 00:32:22,033 (女性)あっ これ 546 00:32:25,200 --> 00:32:27,300 懐かしいなあ (男性)あっ 547 00:32:28,000 --> 00:32:29,666 (女性)やだ 触らないで 548 00:32:29,733 --> 00:32:32,200 あーっ ああっ― 549 00:32:34,233 --> 00:32:38,566 痛たた… 何やってんのよ もう! 550 00:32:49,600 --> 00:32:52,133 (ナレーター) ここで あなたに質問― 551 00:32:53,500 --> 00:32:55,266 この方 一体 何を直している― 552 00:32:55,333 --> 00:32:57,233 職人さんでしょうか?― 553 00:32:57,800 --> 00:32:59,166 これから お見せする― 554 00:32:59,266 --> 00:33:02,400 3つの鍵をヒントに お答えください 555 00:33:08,066 --> 00:33:11,900 (ナレーター)これは 修復する際に使う材料です 556 00:33:14,533 --> 00:33:16,366 (ナレーター) これも材料です 557 00:33:21,900 --> 00:33:23,500 (ナレーター) これは材料ではなく― 558 00:33:23,600 --> 00:33:25,366 道具の一部です― 559 00:33:27,533 --> 00:33:30,966 この3つを使って 職人さんが直すもの― 560 00:33:31,066 --> 00:33:32,033 一体 なあに? 561 00:33:32,033 --> 00:33:32,933 一体 なあに? (地井)難しい (東)全然 分かんない 562 00:33:32,933 --> 00:33:33,500 (地井)難しい (東)全然 分かんない 563 00:33:33,600 --> 00:33:35,900 (地井)意地悪だなあ 564 00:33:36,600 --> 00:33:40,766 (増田) さあ 何を直してくれる 職人さんなんでしょうか 565 00:33:41,100 --> 00:33:43,333 この髪の毛が 分かんないんだよな 566 00:33:43,400 --> 00:33:44,500 (地井)道具? (島崎)道具でしょ? 567 00:33:44,600 --> 00:33:45,466 (東)それ 髪の毛は 568 00:33:45,533 --> 00:33:46,866 男でもいいの? 駄目なの? 569 00:33:46,933 --> 00:33:48,600 女性の方がいいそうです 570 00:33:48,666 --> 00:33:49,733 いいんだ (増田)はい 571 00:33:51,033 --> 00:33:52,100 (島崎)その物は― 572 00:33:52,200 --> 00:33:55,400 男女関係なく 家庭にあるものですか? 573 00:33:55,466 --> 00:33:56,700 (増田)関係ないですね (島崎)関係ない? 574 00:33:57,033 --> 00:33:58,800 (東)男女関係ない? (牧田(まきた))何だろう 575 00:33:58,900 --> 00:34:00,233 じゃあ 違うわ 何だろう 576 00:34:00,800 --> 00:34:02,400 (東)男女関係ない… (増田)はい 577 00:34:02,500 --> 00:34:03,733 (島崎) すっごい身近なもの? 578 00:34:03,833 --> 00:34:05,133 生活の中で (増田)えー 579 00:34:05,233 --> 00:34:06,166 それ以上 言えません 580 00:34:06,266 --> 00:34:07,066 (島崎)何でよ 581 00:34:07,166 --> 00:34:09,733 (一同の笑い声) 582 00:34:09,800 --> 00:34:11,266 (島崎)言えるでしょう (増田)言えません 583 00:34:11,333 --> 00:34:12,300 (東) そこが だからね― 584 00:34:12,400 --> 00:34:14,400 サラリーマンの 悪いとこだよ― 585 00:34:14,500 --> 00:34:16,333 言われたことしか やらないっていう… 586 00:34:17,199 --> 00:34:18,233 (増田)四の五の言わずに お考えください 587 00:34:18,333 --> 00:34:19,600 (地井) 四の五の言わずに? 588 00:34:19,666 --> 00:34:20,966 (一同の笑い声) 589 00:34:21,066 --> 00:34:22,866 (東)言ってないだろ 590 00:34:25,600 --> 00:34:27,866 (ナレーター) 正解の職人さんは― 591 00:34:27,966 --> 00:34:29,600 東京都 江戸川(えどがわ)区の― 592 00:34:29,699 --> 00:34:31,666 住宅街の一角に いました― 593 00:34:31,666 --> 00:34:32,266 住宅街の一角に いました― (東)何やってんだ? (島崎)何か練ってる 594 00:34:32,266 --> 00:34:33,699 (東)何やってんだ? (島崎)何か練ってる 595 00:34:34,699 --> 00:34:36,900 職人さんの作業は まず― 596 00:34:37,000 --> 00:34:39,833 修理のための 材料作りから― 597 00:34:40,133 --> 00:34:43,033 のりに ある液体を 混ぜていきます― 598 00:34:46,433 --> 00:34:50,466 次に混ぜるのは なんと 古くなった綿― 599 00:34:52,066 --> 00:34:54,800 更に 粉状のおがくずを混ぜ― 600 00:34:54,900 --> 00:34:56,966 粘りを出していきます― 601 00:34:57,500 --> 00:34:59,833 これは 〝刻苧(こくそ)〞といって― 602 00:34:59,933 --> 00:35:02,633 傷を埋める パテのようなもの― 603 00:35:06,433 --> 00:35:08,133 傷を埋めているのは― 604 00:35:08,200 --> 00:35:10,566 そば屋さんの せいろのようです― 605 00:35:12,866 --> 00:35:15,300 皆さん もう お分かりですね? 606 00:35:19,400 --> 00:35:21,433 (東)ああ なるほどね 607 00:35:22,000 --> 00:35:23,300 (ナレーター) そうです― 608 00:35:23,400 --> 00:35:26,966 この方 漆器を直す 職人さんだったのです― 609 00:35:27,866 --> 00:35:31,100 先ほどの液体は 漆でした― 610 00:35:34,166 --> 00:35:37,333 今回は あおやま長寿庵(ちょうじゅあん)さんの― 611 00:35:37,433 --> 00:35:38,833 古くなって傷だらけの― 612 00:35:38,933 --> 00:35:41,600 そばせいろを よみがえらせます― 613 00:35:43,733 --> 00:35:46,933 先ほどの工程で 傷を埋めたはずなのに― 614 00:35:47,033 --> 00:35:51,300 職人さんは また別のものを 塗り始めました 615 00:36:01,766 --> 00:36:05,133 (ナレーター) これは 〝サビ付け〞と 呼ばれる工程― 616 00:36:06,500 --> 00:36:09,466 粘土状の砥(と)の粉と 漆を混ぜた― 617 00:36:09,566 --> 00:36:11,233 サビと呼ばれるもので― 618 00:36:11,333 --> 00:36:13,800 表面を 平らにしていきます― 619 00:36:18,600 --> 00:36:23,133 乾燥させた後 砥石で余分なサビを取ると― 620 00:36:23,233 --> 00:36:24,666 ご覧のとおり― 621 00:36:25,133 --> 00:36:28,100 黒い部分が 以前 へこみがあった所です 622 00:36:28,200 --> 00:36:29,533 (増田) 細かいボコボコが― 623 00:36:29,633 --> 00:36:31,666 たくさんあるんですね 実際はね 624 00:36:32,066 --> 00:36:35,866 (ナレーター) 漆を塗る作業にも 職人のこだわりが― 625 00:36:36,233 --> 00:36:37,500 和紙を使って― 626 00:36:37,600 --> 00:36:40,200 漆をこしてから 使うのです― 627 00:36:40,666 --> 00:36:41,900 実は これ― 628 00:36:42,000 --> 00:36:46,033 漆の中の細かい ほこりを 取り除く作業― 629 00:36:47,900 --> 00:36:50,133 薄すぎず 厚すぎず― 630 00:36:50,233 --> 00:36:53,633 絶妙な加減で 漆を塗っていきます― 631 00:36:57,666 --> 00:37:02,200 しかし 使っている はけは かなり独特な形― 632 00:37:03,466 --> 00:37:04,700 この はけ― 633 00:37:04,800 --> 00:37:06,800 実は 女性の髪の毛で 作ったもの― 634 00:37:06,800 --> 00:37:08,000 実は 女性の髪の毛で 作ったもの― (島崎)これか 635 00:37:08,000 --> 00:37:08,100 (島崎)これか 636 00:37:08,100 --> 00:37:08,633 (島崎)これか コシがあり 弾力があるため― 637 00:37:08,633 --> 00:37:10,400 コシがあり 弾力があるため― 638 00:37:10,500 --> 00:37:13,166 漆を塗る作業には うってつけです 639 00:37:13,266 --> 00:37:15,166 (増田)はけでしたね 640 00:37:15,433 --> 00:37:18,733 (ナレーター) 1本1万円以上もする この漆ばけは― 641 00:37:18,833 --> 00:37:21,900 持ち手の端まで 毛が詰まっています 642 00:37:27,300 --> 00:37:29,700 (平野さん) 1本のやつですと 大体… 643 00:37:30,533 --> 00:37:32,833 何十年 持つかね? 私が… 644 00:37:39,100 --> 00:37:41,000 (東)削り出して また… 645 00:37:39,100 --> 00:37:41,000 (ナレーター) まるで鉛筆を削るように― 646 00:37:41,000 --> 00:37:41,100 (ナレーター) まるで鉛筆を削るように― 647 00:37:41,100 --> 00:37:41,700 (ナレーター) まるで鉛筆を削るように― 648 00:37:41,100 --> 00:37:41,700 (島崎)面白い (牧田)ほんとだ 649 00:37:41,700 --> 00:37:41,766 (島崎)面白い (牧田)ほんとだ 650 00:37:41,766 --> 00:37:42,966 (島崎)面白い (牧田)ほんとだ 651 00:37:41,766 --> 00:37:42,966 はけを削って使います― 652 00:37:42,966 --> 00:37:43,766 はけを削って使います― 653 00:37:46,200 --> 00:37:49,733 最後まで道具を大事にする 職人さんの思いが― 654 00:37:49,833 --> 00:37:51,466 伝わってきます― 655 00:37:54,566 --> 00:37:57,333 そして ほこりが かからないよう― 656 00:37:57,433 --> 00:38:00,466 室(むろ)で乾燥させること 2~3日― 657 00:38:01,533 --> 00:38:05,333 深い眠りの中で 次の工程を待ちます― 658 00:38:08,766 --> 00:38:12,000 最後の仕上げは 〝上塗り〞といいます― 659 00:38:12,100 --> 00:38:15,533 これは職人さんが 神経を研ぎ澄まして― 660 00:38:15,633 --> 00:38:19,300 物に命を宿す 大切な作業です― 661 00:38:21,200 --> 00:38:27,066 艶を出すために ここでは 油の入っている漆を使います― 662 00:38:27,300 --> 00:38:31,700 むらができないよう 薄く慎重に塗っていきます― 663 00:38:34,300 --> 00:38:37,600 乾燥が終われば 見事に完成― 664 00:38:38,033 --> 00:38:39,966 この修理 全てが終わるのに― 665 00:38:40,066 --> 00:38:41,200 1か月もかかります― 666 00:38:41,200 --> 00:38:41,866 1か月もかかります― (萬田)大変ね 667 00:38:41,866 --> 00:38:43,033 (萬田)大変ね 668 00:38:43,200 --> 00:38:44,633 見てください― 669 00:38:44,733 --> 00:38:47,333 しっとりと滑らかな この艶― 670 00:38:47,900 --> 00:38:50,200 修復前と比べてみれば― 671 00:38:50,300 --> 00:38:53,633 別人のような美人に 生まれ変わりました― 672 00:38:54,866 --> 00:38:58,533 伝統が育んだ職人の技の たまものです 673 00:38:58,533 --> 00:38:59,433 伝統が育んだ職人の技の たまものです 674 00:38:58,533 --> 00:38:59,433 (増田) 角の傷も直ってますね 675 00:38:59,433 --> 00:38:59,666 (増田) 角の傷も直ってますね 676 00:38:59,766 --> 00:39:00,533 (島崎)ねえ きれい 677 00:39:01,000 --> 00:39:01,900 (ナレーター) 合羽橋(かっぱばし)にある― 678 00:39:02,000 --> 00:39:03,833 〝西山(にしやま)漆器店〞では― 679 00:39:03,933 --> 00:39:07,600 一般的に新品で買う 7割程度の値段で― 680 00:39:07,700 --> 00:39:09,933 直して いただけるそうです― 681 00:39:10,366 --> 00:39:13,033 ちなみに 漆器を購入した際― 682 00:39:13,133 --> 00:39:16,266 最初は 直接 熱いものを入れずに― 683 00:39:16,366 --> 00:39:19,166 一度 ぬるま湯で 慣らしてからにすると― 684 00:39:19,266 --> 00:39:21,733 色落ちしにくく なるそうです 685 00:39:22,533 --> 00:39:24,666 (女性) さあ 大掃除も終わったし 686 00:39:24,766 --> 00:39:28,066 これで気持ちよく 新年を迎えられるわね― 687 00:39:28,200 --> 00:39:30,633 いろんなものも修理できたし… 688 00:39:34,733 --> 00:39:36,200 もう やだ… 689 00:39:37,733 --> 00:39:39,333 ハハハ… 690 00:39:39,566 --> 00:39:41,300 (ナレーター)お直しっていいな 691 00:39:41,400 --> 00:39:44,000 (スタジオの笑い声) 692 00:39:44,066 --> 00:39:46,433 (増田)正解は 〝漆器〞ということで― 693 00:39:46,500 --> 00:39:48,466 東さん 正解にしましょう (東)ああ これ 正解? 694 00:39:50,200 --> 00:39:52,700 (増田) 一部として おわんも 当然ありますからね 695 00:39:56,866 --> 00:39:58,133 (ナレーター)色― 696 00:39:58,233 --> 00:40:00,200 森羅万象― 697 00:40:00,500 --> 00:40:04,700 私たちが目にするもの 全てに 色はあります― 698 00:40:05,166 --> 00:40:07,733 美しい色味を持つ 和の景色を― 699 00:40:08,400 --> 00:40:10,600 この男が お薦め 700 00:40:21,500 --> 00:40:22,833 (小木(おぎ))いらっしゃいませ 701 00:40:23,533 --> 00:40:27,666 当店は さまざまな和の色を 取りそろえた店でございます 702 00:40:27,933 --> 00:40:31,433 本日は どのような色を お求めでしょうか 703 00:40:32,033 --> 00:40:34,766 (女性)うーん 何か… 704 00:40:36,533 --> 00:40:38,433 それでしたら お客様 705 00:40:38,733 --> 00:40:40,733 以前 私が訪れた 706 00:40:40,833 --> 00:40:45,633 奈良県は みたらい渓谷の ある色をご紹介しましょう 707 00:40:46,433 --> 00:40:47,600 それは… 708 00:40:50,733 --> 00:40:54,000 この時期だけしか 見ることのできない 709 00:40:55,266 --> 00:40:57,000 緑色です― 710 00:40:58,433 --> 00:41:03,233 この日本に 緑色 あまたあれど― 711 00:41:04,000 --> 00:41:08,500 奈良県 みたらい渓谷が 発する緑色は― 712 00:41:08,600 --> 00:41:10,300 格別でした― 713 00:41:12,733 --> 00:41:17,700 この渓谷は紀伊(きい)半島の 中央部に位置し― 714 00:41:18,033 --> 00:41:22,766 豊かな自然に囲まれた 天川村(てんかわむら)にあります― 715 00:41:23,500 --> 00:41:28,033 川の名前は その名も 〝天(てん)ノ川(かわ)〞 716 00:41:28,733 --> 00:41:33,733 私は この川で あの緑色を見たのです― 717 00:41:39,233 --> 00:41:40,833 ご覧ください― 718 00:41:40,933 --> 00:41:45,000 おお なんと澄み切った緑色よ― 719 00:41:45,900 --> 00:41:47,633 決して周りの草木が 720 00:41:47,733 --> 00:41:51,366 水面に映り込んでいるわけでは ありません― 721 00:41:52,966 --> 00:41:56,666 この川が緑色に見える理由は― 722 00:41:56,766 --> 00:42:01,033 水が澄んでいること以外に もう1つあります 723 00:42:01,433 --> 00:42:05,066 それは 川の深さ― 724 00:42:05,733 --> 00:42:10,566 太陽の光は大きく分けると 7色あります― 725 00:42:10,733 --> 00:42:14,000 そのうち 水を通過できるのは― 726 00:42:14,100 --> 00:42:16,166 青と緑の2色― 727 00:42:16,866 --> 00:42:19,633 海のように 底が深い所であれば― 728 00:42:19,733 --> 00:42:21,566 青く見えますが― 729 00:42:22,200 --> 00:42:27,400 川底が浅すぎず 深すぎない天ノ川は― 730 00:42:27,866 --> 00:42:31,966 奇跡的に この緑色に 見えるのです― 731 00:42:32,800 --> 00:42:37,900 そして まるで この緑色を 引き立たせるために― 732 00:42:38,000 --> 00:42:41,166 色づいているかのような紅葉― 733 00:42:41,900 --> 00:42:44,200 この見事なコントラストは― 734 00:42:44,300 --> 00:42:48,733 まさに この季節にしか 見ることができません― 735 00:42:49,800 --> 00:42:54,433 いにしえより 日本人は この緑色を― 736 00:42:55,100 --> 00:42:56,133 そう― 737 00:42:56,400 --> 00:42:59,100 〝翡翠色(ひすいいろ)〞と 呼んできました 738 00:43:00,200 --> 00:43:01,300 それでは 739 00:43:01,400 --> 00:43:04,866 奈良県 みたらい渓谷の 〝翡翠色〞 740 00:43:04,966 --> 00:43:07,800 しかと ご賞味あれ 741 00:43:35,800 --> 00:43:36,533 (増田) 牧田さん どうでしたか? 742 00:43:36,633 --> 00:43:39,000 ああいう緑は 見たこと なかったような… 743 00:43:39,100 --> 00:43:41,100 たまに どぶ川で 緑色ありますよね 744 00:43:41,200 --> 00:43:42,433 (一同の笑い声) 745 00:43:42,533 --> 00:43:44,266 (東)あれ藻でしょ? 何か あれ 746 00:43:44,366 --> 00:43:46,133 (増田)濁った緑はね (島崎)全然 違うね 747 00:43:46,233 --> 00:43:47,600 (牧田)ありますね 748 00:43:47,700 --> 00:43:48,933 (萬田) バスクリン入れると 結構 あんな色になる 749 00:43:49,033 --> 00:43:50,466 (一同の笑い声) 750 00:43:50,566 --> 00:43:53,100 (東) 萬田さん… ええ? 751 00:43:53,200 --> 00:43:54,400 ほんとに 自然から 752 00:43:54,500 --> 00:43:55,766 生まれる色って いうのは もう… 753 00:43:55,866 --> 00:43:57,800 (東) 今更 遅いですよ 754 00:43:57,900 --> 00:43:59,566 何が 〝自然が〞ですか― 755 00:43:59,666 --> 00:44:01,533 バスクリン もう使いますから