1 00:00:02,400 --> 00:00:04,300 (女性)あ 豆助(まめすけ)― 2 00:00:04,966 --> 00:00:06,733 今日も和菓子のお使い? 3 00:00:06,833 --> 00:00:08,366 (女性)気を付けてね 4 00:00:10,466 --> 00:00:11,700 (ナレーター) 和菓子が大好きな― 5 00:00:11,800 --> 00:00:14,500 ご主人のお使いに 来た豆助 6 00:00:15,833 --> 00:00:19,300 (店主) あら 豆助 いらっしゃい― 7 00:00:19,533 --> 00:00:22,700 えーっと 今日は…― 8 00:00:22,800 --> 00:00:25,833 はい あの和菓子ね? 9 00:00:26,666 --> 00:00:30,400 (ナレーター)豆助がお使いに来た こよいの品は? 10 00:00:33,500 --> 00:00:36,666 (ナレーター) かの偉大なる哲学者― 11 00:00:36,766 --> 00:00:38,966 プラトンはこう語った― 12 00:00:39,966 --> 00:00:43,766 〝人生は 美しきものを 見るがゆえに―〞 13 00:00:44,000 --> 00:00:47,300 〝生きるに値するものと なる〞と― 14 00:00:49,366 --> 00:00:55,666 その和菓子が作られていくさまは まさに“美”そのもの― 15 00:00:56,633 --> 00:00:59,966 そして美しさのみならず― 16 00:01:00,200 --> 00:01:01,833 人々に生きる喜びをもたらす― 17 00:01:01,833 --> 00:01:03,633 人々に生きる喜びをもたらす― 18 00:01:01,833 --> 00:01:03,633 (東(あずま))混ぜ過ぎない感じが いいよね 19 00:01:03,633 --> 00:01:04,066 (東(あずま))混ぜ過ぎない感じが いいよね 20 00:01:04,533 --> 00:01:07,466 抹茶の香り豊かな生地が― 21 00:01:07,866 --> 00:01:11,633 美しい表情を見せながら 夢見るのは― 22 00:01:12,166 --> 00:01:16,033 自らが人々に 至福をもたらすこと― 23 00:01:16,033 --> 00:01:16,433 自らが人々に 至福をもたらすこと― 24 00:01:16,033 --> 00:01:16,433 (東)カステラ? 25 00:01:16,433 --> 00:01:16,800 (東)カステラ? 26 00:01:16,900 --> 00:01:17,366 (牧田(まきた)) 結構ふっくらしてる感じ 27 00:01:17,366 --> 00:01:18,566 (牧田(まきた)) 結構ふっくらしてる感じ 28 00:01:17,366 --> 00:01:18,566 そのときを思い 我が身を震わせた後― 29 00:01:18,566 --> 00:01:18,666 そのときを思い 我が身を震わせた後― 30 00:01:18,666 --> 00:01:19,733 そのときを思い 我が身を震わせた後― 31 00:01:18,666 --> 00:01:19,733 (地井(ちい))メロンパン? 32 00:01:19,733 --> 00:01:20,700 そのときを思い 我が身を震わせた後― 33 00:01:21,266 --> 00:01:21,966 (増田(ますだ))地井さん メロンパンじゃないです… 34 00:01:21,966 --> 00:01:23,266 (増田(ますだ))地井さん メロンパンじゃないです… 35 00:01:21,966 --> 00:01:23,266 生地は冷やされ― 36 00:01:23,266 --> 00:01:24,000 生地は冷やされ― 37 00:01:24,366 --> 00:01:27,300 この柔らかさを身に帯びる― 38 00:01:30,266 --> 00:01:32,666 濃厚な抹茶の風味と― 39 00:01:32,766 --> 00:01:36,333 生クリーム 小豆の 程よい甘さで― 40 00:01:36,566 --> 00:01:40,466 幸せのひとときを運ぶ 和菓子― 41 00:01:42,133 --> 00:01:45,100 〝抹茶ババロア〞 42 00:01:47,433 --> 00:01:49,933 (店主)豆助 はーい 43 00:01:50,033 --> 00:01:52,400 お待たせ― 44 00:01:52,566 --> 00:01:55,966 今日も気を付けて帰るのよ 45 00:01:57,433 --> 00:01:59,533 (ナレーター)日本っていいな― 46 00:01:59,633 --> 00:02:02,633 「和風総本家」の お時間です― 47 00:02:06,466 --> 00:02:09,233 その美しさと巧妙な作りで― 48 00:02:09,333 --> 00:02:10,100 人々を魅了し続ける 日本建築― 49 00:02:10,100 --> 00:02:11,466 人々を魅了し続ける 日本建築― (東)きれーい 50 00:02:11,466 --> 00:02:13,433 人々を魅了し続ける 日本建築― 51 00:02:13,866 --> 00:02:16,633 それは 先人たちの知恵と― 52 00:02:16,733 --> 00:02:20,233 巧みな技が融合した 日本の宝― 53 00:02:21,000 --> 00:02:24,666 こよいは日本建築の歴史を つなぐ人々と― 54 00:02:25,433 --> 00:02:28,300 その巧みなる技を求めて 55 00:02:33,166 --> 00:02:35,500 (ナレーター)日本建築編― 56 00:02:37,600 --> 00:02:40,800 曹洞宗の大本山 總持寺(そうじじ)― 57 00:02:41,366 --> 00:02:43,900 15万坪に及ぶ敷地は― 58 00:02:44,000 --> 00:02:47,533 まさに日本建築の 技と美の宝庫― 59 00:02:49,066 --> 00:02:51,966 まずはお寺への入り口― 60 00:02:52,666 --> 00:02:55,833 総門に当たる三松関(さんしょうかん)が お目見え― 61 00:02:56,366 --> 00:02:58,733 実は お寺の門には― 62 00:02:58,833 --> 00:03:02,333 そこを通るとき 踏んではいけない横木があります 63 00:03:02,333 --> 00:03:02,966 そこを通るとき 踏んではいけない横木があります 64 00:03:02,333 --> 00:03:02,966 (東)ある (増田)これです 65 00:03:02,966 --> 00:03:03,866 (東)ある (増田)これです 66 00:03:06,033 --> 00:03:07,200 (ナレーター) お寺に入るとき― 67 00:03:07,200 --> 00:03:07,700 (ナレーター) お寺に入るとき― 名前あるの? これ 68 00:03:07,700 --> 00:03:07,800 名前あるの? これ 69 00:03:07,800 --> 00:03:08,800 名前あるの? これ よく見かける門の下の この横木の名前― 70 00:03:08,800 --> 00:03:11,266 よく見かける門の下の この横木の名前― 71 00:03:11,366 --> 00:03:13,500 一体 なあに? 72 00:03:13,766 --> 00:03:14,800 (増田) 東さん いきましょう 73 00:03:14,900 --> 00:03:17,466 ああ おやじの頭 74 00:03:17,566 --> 00:03:19,266 (スタジオの笑い声) (萬田(まんだ))またいじゃ駄目 75 00:03:19,433 --> 00:03:20,266 またいじゃ駄目 76 00:03:21,333 --> 00:03:22,100 (ナレーター)名前は 〝蹴放(けはな)し〞といいます 77 00:03:22,100 --> 00:03:24,100 (ナレーター)名前は 〝蹴放(けはな)し〞といいます (東)あ そっちか 蹴放しの方か 78 00:03:24,100 --> 00:03:24,333 (東)あ そっちか 蹴放しの方か 79 00:03:24,433 --> 00:03:25,233 (井森(いもり))知らないでしょ 80 00:03:25,333 --> 00:03:26,433 (増田) そっちも知らないでしょ 81 00:03:26,533 --> 00:03:28,333 (ナレーター) 聖域と俗界とを区切る― 82 00:03:28,433 --> 00:03:30,266 大切な境界線― 83 00:03:30,466 --> 00:03:34,833 これを踏むことは 格式を軽んじることになります― 84 00:03:37,333 --> 00:03:39,800 聖域に足を踏み入れると― 85 00:03:39,900 --> 00:03:43,900 やがて目の前に現れる もう一つの大きな門― 86 00:03:44,400 --> 00:03:46,600 これは三門― 87 00:03:46,800 --> 00:03:48,466 ここに 見る者を圧倒する― 88 00:03:48,800 --> 00:03:49,833 職人さんの技が あります― 89 00:03:49,833 --> 00:03:51,300 職人さんの技が あります― 90 00:03:49,833 --> 00:03:51,300 (東)三門ってきれいだよね 91 00:03:51,300 --> 00:03:51,633 (東)三門ってきれいだよね 92 00:03:52,100 --> 00:03:55,900 高さ5メートルを超す 金剛力士像― 93 00:03:56,000 --> 00:03:57,666 お寺を守る門番として― 94 00:03:57,666 --> 00:03:58,100 お寺を守る門番として― (増田)迫力満点です 95 00:03:58,100 --> 00:03:58,200 (増田)迫力満点です 96 00:03:58,200 --> 00:03:59,500 (増田)迫力満点です 日本建築に欠かせない ものの1つ― 97 00:03:59,500 --> 00:04:01,900 日本建築に欠かせない ものの1つ― 98 00:04:04,800 --> 00:04:06,966 京都市の こちらの工場でも― 99 00:04:07,066 --> 00:04:09,700 日本建築に なくては ならないものを― 100 00:04:09,800 --> 00:04:11,300 作っています― 101 00:04:12,966 --> 00:04:14,000 職人さん― 102 00:04:14,100 --> 00:04:17,733 出勤と同時に 白衣に 着替え始めました― 103 00:04:17,966 --> 00:04:20,833 一体 これから 何を作るのでしょうか 104 00:04:22,433 --> 00:04:24,033 (泰史さん) これはね あの… 105 00:04:32,966 --> 00:04:35,133 (ナレーター)職人さん たちが作るのは― 106 00:04:35,233 --> 00:04:38,300 伏見稲荷大社(ふしみいなりたいしゃ)に 奉納する鳥居― 107 00:04:38,300 --> 00:04:38,900 伏見稲荷大社(ふしみいなりたいしゃ)に 奉納する鳥居― (東)千本鳥居 これ すごいよね 108 00:04:38,900 --> 00:04:40,400 (東)千本鳥居 これ すごいよね 109 00:04:40,400 --> 00:04:40,700 (東)千本鳥居 これ すごいよね 高さ10メートルの 大鳥居から― 110 00:04:40,700 --> 00:04:42,933 高さ10メートルの 大鳥居から― 111 00:04:43,033 --> 00:04:45,500 小さな千本鳥居まで― 112 00:04:45,800 --> 00:04:47,900 実に1,000年の 歴史を持つ― 113 00:04:48,233 --> 00:04:50,566 稲荷大社 御用達― 114 00:04:51,066 --> 00:04:53,400 鳥居造りの工場です― 115 00:04:55,033 --> 00:04:58,766 伝統を受け継ぐ 神に仕える仕事とは…― 116 00:05:01,033 --> 00:05:04,033 稲荷大社の奥に位置する鳥居― 117 00:05:04,533 --> 00:05:08,966 山の気象条件は過酷ゆえ すぐに傷みがち― 118 00:05:10,733 --> 00:05:13,000 10年もすれば こうして… 119 00:05:19,500 --> 00:05:21,800 (ナレーター)そこで こちらの工場では― 120 00:05:21,900 --> 00:05:25,566 鳥居を長もちさせるために あることを行います― 121 00:05:25,666 --> 00:05:27,800 それは一体 なあに? 122 00:05:27,800 --> 00:05:28,200 それは一体 なあに? (増田)口頭で お願いします 地井さん 123 00:05:28,200 --> 00:05:29,833 (増田)口頭で お願いします 地井さん 124 00:05:29,933 --> 00:05:32,533 これは… あー 火にあぶる 焼く 125 00:05:32,633 --> 00:05:34,200 (東)焼く? (増田)火で焼く― 126 00:05:34,366 --> 00:05:35,200 いかがでしょう? 127 00:05:36,700 --> 00:05:40,066 (ナレーター) 早速 その作業が始まりました― 128 00:05:41,400 --> 00:05:43,266 鳥居を 長もちさせるため― 129 00:05:43,366 --> 00:05:44,833 こうして土に埋まる 下の部分を― 130 00:05:44,833 --> 00:05:46,066 こうして土に埋まる 下の部分を― (井森)すごーい 131 00:05:46,166 --> 00:05:48,066 炎で焦がします 132 00:05:57,666 --> 00:06:00,600 (ナレーター)焦がし 炭化させることで― 133 00:06:00,700 --> 00:06:04,333 害虫や腐食から 守る効果があるのです― 134 00:06:06,766 --> 00:06:08,100 稲荷鳥居の色は― 135 00:06:09,000 --> 00:06:11,566 魔よけの色でもある 朱色― 136 00:06:13,300 --> 00:06:16,000 これを計5回 繰り返す間― 137 00:06:16,100 --> 00:06:18,833 同時に彫りの作業も 進められます― 138 00:06:19,733 --> 00:06:22,633 今も全て職人さんの手彫り― 139 00:06:22,733 --> 00:06:25,633 まずは〝奉〞の文字を 刻んでから― 140 00:06:25,733 --> 00:06:28,166 続いて〝納〞の文字 141 00:06:29,566 --> 00:06:31,133 (増田)よく 練習 しないで 彫れるなと― 142 00:06:31,233 --> 00:06:31,433 思ってしまいますね 143 00:06:31,433 --> 00:06:32,733 思ってしまいますね 144 00:06:31,433 --> 00:06:32,733 (ナレーター)ここまで 鳥居の部材が出来上がると 145 00:06:32,733 --> 00:06:34,533 (ナレーター)ここまで 鳥居の部材が出来上がると 146 00:06:36,033 --> 00:06:37,533 (2人)せーの 147 00:06:38,366 --> 00:06:40,400 (ナレーター) 職人さん4人がかりで― 148 00:06:40,500 --> 00:06:43,700 次々と車に積み込んでいきます 149 00:06:48,600 --> 00:06:51,800 (ナレーター) 柱1本だけで200キロ― 150 00:06:51,900 --> 00:06:54,833 実は ここからが一番の大仕事― 151 00:06:55,033 --> 00:06:59,100 完成半ばの材料を 伏見稲荷に運び込み― 152 00:06:59,200 --> 00:07:01,800 現場で完成させるのです 153 00:07:01,900 --> 00:07:03,700 (2人)せーの 154 00:07:05,166 --> 00:07:07,066 (増田)全て人力です 155 00:07:05,166 --> 00:07:07,066 (ナレーター)とはいえ 設置場所は車が入れない山の上― 156 00:07:07,066 --> 00:07:10,266 (ナレーター)とはいえ 設置場所は車が入れない山の上― 157 00:07:11,166 --> 00:07:11,900 200キロの柱を背負い 歩いて運ばねばなりません 158 00:07:11,900 --> 00:07:13,800 200キロの柱を背負い 歩いて運ばねばなりません 159 00:07:11,900 --> 00:07:13,800 (東) 昔もこうやってたのかな 160 00:07:13,800 --> 00:07:16,100 200キロの柱を背負い 歩いて運ばねばなりません 161 00:07:18,500 --> 00:07:23,233 (一同)1 2 1 2 1 2…― 162 00:07:23,233 --> 00:07:23,566 (一同)1 2 1 2 1 2…― 163 00:07:23,233 --> 00:07:23,566 (増田)200キロを 4人で抱えます 164 00:07:23,566 --> 00:07:23,666 (増田)200キロを 4人で抱えます 165 00:07:23,666 --> 00:07:25,433 (増田)200キロを 4人で抱えます 166 00:07:23,666 --> 00:07:25,433 1 2 1 2 1 2… 167 00:07:25,433 --> 00:07:26,233 1 2 1 2 1 2… 168 00:07:32,200 --> 00:07:33,700 いいよ せーの 169 00:07:38,833 --> 00:07:40,333 (宮川さん)せーの 170 00:07:40,833 --> 00:07:43,633 (一同)はい 1 2 1 2 1 2… 171 00:07:43,733 --> 00:07:45,266 (ナレーター) 山に響く掛け声は続き 172 00:07:45,266 --> 00:07:46,566 (ナレーター) 山に響く掛け声は続き 173 00:07:45,266 --> 00:07:46,566 (増田)まだ途中です 174 00:07:46,566 --> 00:07:46,700 (ナレーター) 山に響く掛け声は続き 175 00:07:47,366 --> 00:07:48,500 (増田)これちょっと 見てるだけでも― 176 00:07:48,600 --> 00:07:50,133 肩が凝ってきそうですね 177 00:07:50,233 --> 00:07:51,266 下ろそう 178 00:07:52,000 --> 00:07:52,733 下ろしますよー 179 00:07:52,833 --> 00:07:54,400 下ろそう せーの 180 00:07:57,633 --> 00:07:59,533 (ナレーター) 稲荷大社の入り口から― 181 00:07:59,633 --> 00:08:02,300 1キロ以上の 坂道を上り― 182 00:08:02,400 --> 00:08:07,033 設置現場へ到着すると 更に緊張は高まります 183 00:08:12,266 --> 00:08:14,000 (ナレーター)一歩先は崖― 184 00:08:14,100 --> 00:08:18,633 しかも 鳥居と鳥居の隙間は 僅か70センチ― 185 00:08:18,633 --> 00:08:18,900 しかも 鳥居と鳥居の隙間は 僅か70センチ― 186 00:08:18,633 --> 00:08:18,900 (増田)後ろは急斜面です 187 00:08:18,900 --> 00:08:19,500 (増田)後ろは急斜面です 188 00:08:19,500 --> 00:08:20,166 (増田)後ろは急斜面です 189 00:08:19,500 --> 00:08:20,166 両隣の鳥居を傷つけないよう― 190 00:08:20,166 --> 00:08:22,200 両隣の鳥居を傷つけないよう― 191 00:08:22,300 --> 00:08:25,166 慎重に位置を決めていきます 192 00:08:25,266 --> 00:08:26,300 よし 193 00:08:26,400 --> 00:08:26,700 ゆっくり オッケー 194 00:08:26,700 --> 00:08:27,533 ゆっくり オッケー 195 00:08:26,700 --> 00:08:27,533 はい 196 00:08:27,533 --> 00:08:28,266 ゆっくり オッケー 197 00:08:29,800 --> 00:08:30,733 よっ 198 00:08:34,700 --> 00:08:37,333 (ナレーター)続いて 2本の柱をつなぐ― 199 00:08:37,433 --> 00:08:39,299 〝貫(ぬき)〞を通します 200 00:08:51,400 --> 00:08:53,233 (地井)なるほどねえ 201 00:09:01,300 --> 00:09:04,833 (ナレーター) 微妙な合わせこそ鳥居の命 202 00:09:05,366 --> 00:09:06,366 あのね… 203 00:09:13,733 --> 00:09:17,533 (ナレーター)柱の太さ分 ハの字に開くのが― 204 00:09:17,633 --> 00:09:20,000 稲荷鳥居の決まりごと― 205 00:09:20,733 --> 00:09:23,266 縦 横 水平 全てが整うと― 206 00:09:23,366 --> 00:09:26,866 くさびのような栓で 部材を固定― 207 00:09:28,666 --> 00:09:33,900 焦がして炭化した柱の下を しっかり土の中へ― 208 00:09:36,400 --> 00:09:39,433 少しでも鳥居の寿命を長く― 209 00:09:39,700 --> 00:09:42,433 職人さんたち誰もの願いです― 210 00:09:43,800 --> 00:09:46,400 最後に墨入れ 更に― 211 00:09:46,500 --> 00:09:48,666 仕上げ塗装を繰り返し― 212 00:09:48,766 --> 00:09:52,266 ようやく その姿を現す鳥居― 213 00:09:54,133 --> 00:09:56,600 これから およそ15年間― 214 00:09:56,700 --> 00:10:00,400 美しい朱色が 参道を彩ります 215 00:10:11,000 --> 00:10:11,900 (ナレーター) それでは― 216 00:10:12,000 --> 00:10:15,200 總持寺の三門を くぐってみましょう― 217 00:10:15,366 --> 00:10:16,866 その境内でも― 218 00:10:16,966 --> 00:10:22,166 日本ならではの美しい建築が 目を楽しませてくれます― 219 00:10:25,900 --> 00:10:29,366 そこには 日頃 我々が感じえない― 220 00:10:29,466 --> 00:10:32,100 多くの職人さんたちの 思いが― 221 00:10:32,200 --> 00:10:35,366 至る所に 刻まれているのです 222 00:10:37,900 --> 00:10:40,700 (ナレーター) ここで あなたに質問― 223 00:10:41,466 --> 00:10:43,900 群馬県の こちらの工場にも― 224 00:10:44,000 --> 00:10:45,933 日本建築で よく見かける― 225 00:10:46,033 --> 00:10:48,700 あるものを作る 職人さんがいます― 226 00:10:49,600 --> 00:10:52,900 一体 何を作っている 職人さんでしょうか? 227 00:10:53,000 --> 00:10:55,700 次の3つをヒントに お答えください 228 00:10:57,066 --> 00:10:57,200 (五十嵐さん)よいしょ 229 00:10:57,200 --> 00:10:58,166 (五十嵐さん)よいしょ (増田) 群馬県の職人さんです 230 00:10:58,166 --> 00:10:59,066 (増田) 群馬県の職人さんです 231 00:11:02,033 --> 00:11:02,900 (東)分かんないな 232 00:11:03,100 --> 00:11:05,866 (ナレーター)何やら 丸いものがついています 233 00:11:08,533 --> 00:11:10,566 (ナレーター) リヤカーのような… 234 00:11:11,500 --> 00:11:12,200 (東)道具なの? (増田)ちょっと― 235 00:11:12,300 --> 00:11:13,900 面白い動きをします― 236 00:11:15,600 --> 00:11:17,033 爪状に伸びてますね 237 00:11:20,933 --> 00:11:23,000 (ナレーター)かなり 折れ曲がっています― 238 00:11:27,533 --> 00:11:29,300 この3つを使って作る― 239 00:11:29,400 --> 00:11:32,566 日本建築になくては ならないものとは― 240 00:11:32,666 --> 00:11:34,766 一体 なあに? 241 00:11:35,833 --> 00:11:38,066 (増田)2010年 初めての 「和風総本家」でございます 242 00:11:38,166 --> 00:11:39,500 本年もどうぞよろしく お願いいたします 243 00:11:39,600 --> 00:11:40,833 (一同) よろしくお願いしまーす 244 00:11:40,933 --> 00:11:42,366 (増田)早速 最初の問題いきましょうね― 245 00:11:42,466 --> 00:11:44,566 群馬県のね 職人さんでしたが― 246 00:11:44,666 --> 00:11:46,533 えー ヒントを 確認しましょう― 247 00:11:46,633 --> 00:11:47,533 古い機械 248 00:11:47,633 --> 00:11:49,433 (東)それがもう いきなり ざっくりとしてんだよね― 249 00:11:49,533 --> 00:11:51,133 その人の さじ加減じゃない? 250 00:11:51,433 --> 00:11:52,800 (増田)え でも見た目 どう見えましたか? 251 00:11:52,800 --> 00:11:53,233 (増田)え でも見た目 どう見えましたか? (東)古い機械 (スタッフの笑い声) 252 00:11:53,233 --> 00:11:54,500 (東)古い機械 (スタッフの笑い声) 253 00:11:54,633 --> 00:11:55,300 (萬田)素直 254 00:11:55,400 --> 00:11:57,133 (増田) それから二輪の道具― 255 00:11:57,233 --> 00:11:59,766 それから 折れ曲がった わらじでした― 256 00:11:59,866 --> 00:12:01,833 これ井森さん 群馬県ですから 257 00:12:01,933 --> 00:12:03,100 皆さん お出しください お願いします― 258 00:12:04,133 --> 00:12:05,033 いきましょう 259 00:12:05,133 --> 00:12:07,500 石の灯籠… じゃないかね 260 00:12:07,600 --> 00:12:09,300 (増田) 石灯籠というふうに お書きになりました 261 00:12:09,400 --> 00:12:10,933 続いて萬田久子(ひさこ)さんです 262 00:12:11,033 --> 00:12:12,166 見たわけじゃないですよ 263 00:12:12,266 --> 00:12:13,833 もちろん… (萬田)あの 264 00:12:13,933 --> 00:12:16,133 ここにあるんですけどね 石の灯籠 265 00:12:16,233 --> 00:12:17,800 (増田)牧田さんの答え 見ましょう 266 00:12:17,900 --> 00:12:18,933 瓦 267 00:12:19,700 --> 00:12:21,866 私も だから鬼瓦ですね 268 00:12:21,966 --> 00:12:22,966 そして お待たせを いたしました― 269 00:12:23,066 --> 00:12:23,866 井森美幸(みゆき)さんです 270 00:12:23,966 --> 00:12:24,300 はい お願いしまーす 271 00:12:24,300 --> 00:12:25,166 はい お願いしまーす (東)うーん きました 272 00:12:25,166 --> 00:12:25,266 (東)うーん きました 273 00:12:25,266 --> 00:12:25,766 (東)うーん きました (増田)さあ 注目の答え 見ましょう 274 00:12:25,766 --> 00:12:27,433 (増田)さあ 注目の答え 見ましょう 275 00:12:27,533 --> 00:12:29,133 えー 床の間 276 00:12:29,233 --> 00:12:32,000 ねー 残念な答えですよね (スタッフの笑い声) 277 00:12:32,566 --> 00:12:33,633 (東)床の間を 機械で作るって― 278 00:12:33,733 --> 00:12:34,766 どういうことですか? (井森)あのねー 279 00:12:34,866 --> 00:12:37,000 床の間って どこにでもあるでしょう? 280 00:12:37,100 --> 00:12:38,500 (東)ありますよ 井森さん 全員 281 00:12:38,600 --> 00:12:40,133 ちょっと 見回してください― 282 00:12:40,233 --> 00:12:41,266 ちょっと うすら笑ってますよね 283 00:12:41,366 --> 00:12:41,966 (井森)やっちゃった 感じになってますか? 284 00:12:41,966 --> 00:12:43,400 (井森)やっちゃった 感じになってますか? (一同の笑い声) 285 00:12:45,533 --> 00:12:47,033 (ナレーター) 伝統を守り続ける― 286 00:12:47,133 --> 00:12:49,433 その職人さんとは?― 287 00:12:51,000 --> 00:12:54,966 それは まず 土を作るところから始まります― 288 00:12:56,300 --> 00:12:58,366 完成品の性質上― 289 00:12:58,466 --> 00:13:03,033 どうしても欠かすことの できないのが この赤い砂 290 00:13:08,466 --> 00:13:10,800 (ナレーター)この地域で 採れる粘土に― 291 00:13:10,900 --> 00:13:14,766 一度 窯で焼いた赤い砂を 混ぜ合わせると― 292 00:13:14,966 --> 00:13:19,066 今度は機械で 大きな石や ごみを取り除き― 293 00:13:19,166 --> 00:13:21,366 より細かな状態に 294 00:13:22,666 --> 00:13:25,233 (増田)細かく 砕けるような 格好で出てきました 295 00:13:25,333 --> 00:13:27,133 (ナレーター) その先に待つのは― 296 00:13:27,233 --> 00:13:29,733 〝土練機〞と呼ばれる 練り機― 297 00:13:30,000 --> 00:13:32,266 ここで 練り上げられた土は― 298 00:13:32,366 --> 00:13:34,566 薄い波形の粘土となって 絞り出されます― 299 00:13:34,566 --> 00:13:36,233 薄い波形の粘土となって 絞り出されます― 300 00:13:34,566 --> 00:13:36,233 (井森)おー すごい! 301 00:13:36,333 --> 00:13:37,100 それは厚さにして 2センチにも満たないほど― 302 00:13:37,100 --> 00:13:38,500 それは厚さにして 2センチにも満たないほど― 303 00:13:37,100 --> 00:13:38,500 (井森)えー きれい 304 00:13:38,500 --> 00:13:40,800 それは厚さにして 2センチにも満たないほど― 305 00:13:45,800 --> 00:13:48,666 この時点では まだまだ軟らか― 306 00:13:49,033 --> 00:13:51,933 波形に形づくられた 粘土は― 307 00:13:52,266 --> 00:13:55,700 ピアノ線で等間隔に カットされます 308 00:13:56,000 --> 00:13:57,466 (増田) これ気持ちいいですね 309 00:13:58,700 --> 00:13:58,933 (増田) さあ 出てきました 310 00:13:58,933 --> 00:14:00,066 (増田) さあ 出てきました (ナレーター) ようやく 古い機械に― 311 00:14:00,066 --> 00:14:00,333 (ナレーター) ようやく 古い機械に― 312 00:14:00,433 --> 00:14:02,200 たどりついた粘土は― 313 00:14:02,300 --> 00:14:04,333 最後のプレス機へ― 314 00:14:08,066 --> 00:14:11,266 かたどられた粘土全体を プレスして― 315 00:14:11,366 --> 00:14:13,866 へりを 滑らかにしていきます― 316 00:14:14,400 --> 00:14:17,533 それは 我が国の風土が生んだ― 317 00:14:17,633 --> 00:14:21,666 日本建築には欠かせない あのパーツ 318 00:14:22,066 --> 00:14:23,466 (地井)なるほど 319 00:14:24,733 --> 00:14:27,166 (ナレーター) この独特の形を見れば― 320 00:14:27,266 --> 00:14:29,500 皆さん もうお分かりですね? 321 00:14:29,600 --> 00:14:30,766 (井森)分かりました 322 00:14:34,100 --> 00:14:36,433 (ナレーター) 正解は 〝瓦―〞 323 00:14:37,933 --> 00:14:41,033 瓦の産地 群馬県 藤岡(ふじおか)で― 324 00:14:41,433 --> 00:14:45,933 手作りの職人さんは 今や たった一人だけ― 325 00:14:47,966 --> 00:14:51,766 その製法は昔と全く 変わりません― 326 00:14:55,366 --> 00:14:59,000 〝磨き型〞を使って 形を整える作業は― 327 00:14:59,100 --> 00:15:01,633 昔から最も 腕が問われるところ― 328 00:15:01,633 --> 00:15:02,166 昔から最も 腕が問われるところ― (増田)一枚一枚です 329 00:15:02,166 --> 00:15:02,266 (増田)一枚一枚です 330 00:15:02,266 --> 00:15:03,400 (増田)一枚一枚です まず たたき板で― 331 00:15:03,400 --> 00:15:04,133 まず たたき板で― 332 00:15:04,233 --> 00:15:06,466 角を たたき締めることで― 333 00:15:06,566 --> 00:15:09,666 乾燥したときの ひび割れを防止― 334 00:15:11,100 --> 00:15:14,833 なで板で雨水を受ける面を 滑らかに そして― 335 00:15:15,666 --> 00:15:18,533 瓦同士をつなぎ合わせる穴― 336 00:15:18,633 --> 00:15:21,533 更に 刻印を添えて― 337 00:15:23,300 --> 00:15:26,900 こうして瓦と向き合って40年― 338 00:15:27,466 --> 00:15:31,266 当時から使っている 道具には指の形が― 339 00:15:31,266 --> 00:15:31,600 当時から使っている 道具には指の形が― (牧田)うわあ 340 00:15:31,600 --> 00:15:32,233 (牧田)うわあ 341 00:15:32,833 --> 00:15:35,366 手の感覚で 瓦を作ってきた― 342 00:15:35,466 --> 00:15:36,333 この道一筋の証しです― 343 00:15:36,333 --> 00:15:37,600 この道一筋の証しです― (東)すごい 344 00:15:37,600 --> 00:15:38,166 この道一筋の証しです― 345 00:15:39,266 --> 00:15:40,900 その瓦を― 346 00:15:41,133 --> 00:15:41,566 (増田)あら 347 00:15:41,566 --> 00:15:42,000 (増田)あら 348 00:15:41,566 --> 00:15:42,000 なんと最後に思いっ切りたたいて へこませてしまいました― 349 00:15:42,000 --> 00:15:46,200 なんと最後に思いっ切りたたいて へこませてしまいました― 350 00:15:46,533 --> 00:15:48,066 これは一体… 351 00:15:48,700 --> 00:15:50,000 (五十嵐さん) これは こう… 352 00:16:04,933 --> 00:16:07,633 (ナレーター)その瓦の 移動に使うのが― 353 00:16:07,733 --> 00:16:11,033 このリヤカーのような 二輪の道具― 354 00:16:11,133 --> 00:16:15,733 水分を含み 1枚5キロ 近くにもなる瓦を― 355 00:16:15,833 --> 00:16:18,733 一気に30枚 屋外へ― 356 00:16:19,400 --> 00:16:23,900 40年間 使い続ける いわば手動リフトです― 357 00:16:26,300 --> 00:16:30,866 その瓦を 今度は天日で じっくり自然乾燥― 358 00:16:32,900 --> 00:16:36,266 上州(じょうしゅう)名物 空っ風を 味方につけ― 359 00:16:36,500 --> 00:16:38,733 冬場であれば3日間― 360 00:16:39,133 --> 00:16:43,366 自然に乾燥させることで ひび割れを防ぎます― 361 00:16:49,333 --> 00:16:51,366 乾燥前に比べると― 362 00:16:51,466 --> 00:16:54,000 その大きさは2センチ近く 縮んでいます― 363 00:16:54,000 --> 00:16:55,033 その大きさは2センチ近く 縮んでいます― (牧田) ちっちゃくなるんですね 364 00:16:55,033 --> 00:16:55,500 (牧田) ちっちゃくなるんですね 365 00:16:55,500 --> 00:16:55,733 (牧田) ちっちゃくなるんですね しかも曲げてあった瓦は 見事にまっすぐに― 366 00:16:55,733 --> 00:17:00,100 しかも曲げてあった瓦は 見事にまっすぐに― 367 00:17:01,933 --> 00:17:04,866 手作り瓦の 最大の特徴は― 368 00:17:04,966 --> 00:17:08,366 いぶし銀と呼ばれる この輝き― 369 00:17:11,866 --> 00:17:17,133 その輝きの秘密は 窯たきの方法に隠されていました 370 00:17:17,333 --> 00:17:18,466 (増田)ここから焼きます 371 00:17:18,466 --> 00:17:19,233 (増田)ここから焼きます 372 00:17:18,466 --> 00:17:19,233 (ナレーター) 使う窯は― 373 00:17:19,233 --> 00:17:19,400 (ナレーター) 使う窯は― 374 00:17:20,200 --> 00:17:23,300 たき口が2つある 〝だるま釜―〞 375 00:17:23,400 --> 00:17:27,433 日本に3基しかない 瓦専用の窯です― 376 00:17:28,600 --> 00:17:32,566 ここに瓦を互い違いに 並べて積んでいく― 377 00:17:32,666 --> 00:17:34,566 〝窯積み〞の作業― 378 00:17:36,066 --> 00:17:38,033 重さ4キロの瓦を― 379 00:17:38,333 --> 00:17:41,800 一枚ずつ 一人黙々と 380 00:17:51,133 --> 00:17:53,466 (ナレーター)こうして 積み上げられた瓦は― 381 00:17:53,566 --> 00:17:55,466 実に1,000枚― 382 00:17:56,900 --> 00:17:59,233 いよいよ窯たきのとき― 383 00:18:00,933 --> 00:18:03,300 重油やガスが主流の中― 384 00:18:03,400 --> 00:18:06,433 ここでは今でも まきを使います― 385 00:18:11,500 --> 00:18:13,466 2つのたき口から― 386 00:18:13,566 --> 00:18:18,133 瓦が割れないよう 少しずつ温度を上げていきます― 387 00:18:19,100 --> 00:18:21,566 そのために たった一人で― 388 00:18:21,666 --> 00:18:25,100 休むことなく まきを くべる〝流し〞は― 389 00:18:25,200 --> 00:18:28,400 途方もない時間と 根気がいる作業 390 00:18:36,500 --> 00:18:39,700 (ナレーター)時間をかけて 水分を抜いていかないと― 391 00:18:39,800 --> 00:18:42,666 丈夫な瓦に仕上がりません― 392 00:18:46,266 --> 00:18:48,866 ゆっくりと じっくりと― 393 00:18:48,966 --> 00:18:53,400 職人さんが付きっきりで 夜通し行われるのです― 394 00:18:57,966 --> 00:18:58,900 翌朝― 395 00:18:59,533 --> 00:19:02,633 その作業は まだ続けられていました― 396 00:19:03,033 --> 00:19:06,500 まきをくべ始めて18時間以上― 397 00:19:06,966 --> 00:19:08,633 窯の中は… 398 00:19:13,100 --> 00:19:16,466 (ナレーター)瓦の温度は およそ1,000度― 399 00:19:17,533 --> 00:19:19,066 この火柱を合図に― 400 00:19:19,900 --> 00:19:23,100 更に火力の上がる 松のまきを― 401 00:19:23,200 --> 00:19:25,066 大量に投入します 402 00:19:25,900 --> 00:19:27,033 (五十嵐さん)ああー 403 00:19:36,866 --> 00:19:41,166 (ナレーター)窯の中の火力が 最高潮に達したところで― 404 00:19:41,266 --> 00:19:44,100 職人さん 水をたき口へ― 405 00:19:44,200 --> 00:19:46,233 何をしようと いうのでしょう? 406 00:19:51,400 --> 00:19:55,833 (ナレーター)そう これこそが いぶし銀の秘密― 407 00:19:57,300 --> 00:20:01,933 瓦が焼き上がる直前 窯の中を煙で充満させ― 408 00:20:02,700 --> 00:20:06,500 煙のすすを 瓦に 浸透させていくのです― 409 00:20:06,933 --> 00:20:10,133 そのため ありとあらゆる 隙間を埋めて― 410 00:20:10,233 --> 00:20:11,966 くん製 状態に― 411 00:20:14,733 --> 00:20:17,233 ここで またも水の出番― 412 00:20:17,533 --> 00:20:20,300 密閉され 膨張し続ける窯を― 413 00:20:20,400 --> 00:20:22,066 水で冷やすことで― 414 00:20:22,166 --> 00:20:24,866 窯自体の ひび割れを防ぐのです― 415 00:20:26,933 --> 00:20:30,866 隙間を土で埋める手も 止めることはありません 416 00:20:37,966 --> 00:20:41,300 (ナレーター) 20時間以上にも及ぶ 窯たきが― 417 00:20:41,533 --> 00:20:44,033 ようやく終わりを告げました 418 00:20:49,066 --> 00:20:49,933 (ナレーター) どんな瓦が― 419 00:20:50,033 --> 00:20:51,833 出来上がったの でしょうか?― 420 00:20:58,900 --> 00:21:02,166 ここで手にしたのが 折れ曲がったわらじ― 421 00:21:02,700 --> 00:21:07,000 実は まだ 窯の中の瓦が高温のため― 422 00:21:07,100 --> 00:21:10,366 昔からこうして 手袋代わりに使ってきたのです 423 00:21:10,366 --> 00:21:11,333 昔からこうして 手袋代わりに使ってきたのです 424 00:21:10,366 --> 00:21:11,333 (増田)よく考えましたね この使い方をね 425 00:21:11,333 --> 00:21:12,033 (増田)よく考えましたね この使い方をね 426 00:21:12,033 --> 00:21:12,200 (増田)よく考えましたね この使い方をね 427 00:21:12,033 --> 00:21:12,200 (ナレーター) 滑らず 熱を伝えないわらじ― 428 00:21:12,200 --> 00:21:14,966 (ナレーター) 滑らず 熱を伝えないわらじ― 429 00:21:15,666 --> 00:21:19,066 300度近い瓦を つかむこともあるとか 430 00:21:20,266 --> 00:21:21,400 (東)光ってるねえ 431 00:21:21,500 --> 00:21:22,833 (五十嵐さん) こんな感じでね… 432 00:21:32,266 --> 00:21:36,066 (ナレーター)すすの化学反応から 生まれた いぶし銀― 433 00:21:37,466 --> 00:21:38,866 それは雨を吸い 水分を蓄える― 434 00:21:38,866 --> 00:21:40,866 それは雨を吸い 水分を蓄える― (東たち)うわあ すごい (増田)吸ってます 435 00:21:40,866 --> 00:21:40,966 (東たち)うわあ すごい (増田)吸ってます 436 00:21:40,966 --> 00:21:41,433 (東たち)うわあ すごい (増田)吸ってます 呼吸する瓦でもあります 437 00:21:41,433 --> 00:21:42,633 呼吸する瓦でもあります 438 00:21:42,633 --> 00:21:43,566 呼吸する瓦でもあります (東)すごーい 439 00:21:43,566 --> 00:21:44,200 (東)すごーい 440 00:21:59,166 --> 00:22:00,833 (ナレーター) 一枚一枚― 441 00:22:01,233 --> 00:22:05,833 形が微妙に違う手作りの瓦は 設置が大変― 442 00:22:05,933 --> 00:22:09,000 しかし 瓦ぶきの職人さんは― 443 00:22:09,100 --> 00:22:11,933 その品に一目置きます 444 00:22:21,300 --> 00:22:24,466 (ナレーター) 青空を映す いぶし銀のいらか― 445 00:22:24,566 --> 00:22:30,033 その輝きは今日も 日本の家を守っているのです 446 00:22:30,700 --> 00:22:33,100 (増田)ここでは 鬼瓦は作っていないと― 447 00:22:33,200 --> 00:22:34,466 いうことで正解は 448 00:22:34,566 --> 00:22:36,033 牧田さん お一人 お見事 449 00:22:37,500 --> 00:22:39,366 (萬田)すばらしい (牧田)やった 450 00:22:39,466 --> 00:22:41,266 (増田)床の間… ではありませんでしたね 451 00:22:41,366 --> 00:22:43,200 何で あえてさ 紹介するの 452 00:22:43,200 --> 00:22:44,266 何で あえてさ 紹介するの (東)いや だから 残念な答えなんですよ 453 00:22:44,266 --> 00:22:44,766 (東)いや だから 残念な答えなんですよ 454 00:22:44,766 --> 00:22:45,566 (東)いや だから 残念な答えなんですよ 455 00:22:44,766 --> 00:22:45,566 (スタッフの笑い声) 456 00:22:45,566 --> 00:22:46,433 (スタッフの笑い声) 457 00:22:47,766 --> 00:22:51,300 (ナレーター)さあ 今度は總持寺の本堂へ― 458 00:22:52,866 --> 00:22:56,066 広さおよそ780坪― 459 00:22:56,466 --> 00:22:59,266 幅50メートルにも及ぶ 大祖堂は― 460 00:22:59,366 --> 00:23:02,166 本堂としては日本一の 大きさを誇ります 461 00:23:02,166 --> 00:23:02,700 本堂としては日本一の 大きさを誇ります (増田)広さ780坪です 462 00:23:02,700 --> 00:23:03,733 (増田)広さ780坪です 463 00:23:03,733 --> 00:23:04,500 (増田)広さ780坪です 464 00:23:03,733 --> 00:23:04,500 (ナレーター) この屋根の上には― 465 00:23:04,500 --> 00:23:05,200 (ナレーター) この屋根の上には― 466 00:23:05,300 --> 00:23:09,600 日本建築ならではの装飾が 至る所に― 467 00:23:11,800 --> 00:23:15,000 整然と並ぶ和の機能美― 468 00:23:16,000 --> 00:23:17,200 そこには― 469 00:23:17,300 --> 00:23:21,566 宮大工の技が光る装飾 〝斗組(ますぐ)み―〞 470 00:23:23,000 --> 00:23:25,366 はりにある こちらの彫刻は― 471 00:23:25,466 --> 00:23:27,433 木の先端に 付いていることから― 472 00:23:27,766 --> 00:23:30,800 通称 〝鼻〞と 呼ばれています 473 00:23:31,866 --> 00:23:34,433 (ナレーター) ここで あなたに質問― 474 00:23:35,766 --> 00:23:38,800 東京 荒川区(あらかわく)の この小さな工場にも― 475 00:23:39,466 --> 00:23:44,633 日本建築になくてはならないものを 作っている職人さんがいます― 476 00:23:44,633 --> 00:23:44,833 日本建築になくてはならないものを 作っている職人さんがいます― 477 00:23:44,633 --> 00:23:44,833 (増田) なくてはならないものです 478 00:23:44,833 --> 00:23:46,300 (増田) なくてはならないものです 479 00:23:46,300 --> 00:23:46,700 (増田) なくてはならないものです 480 00:23:46,300 --> 00:23:46,700 早速 お邪魔してみましょう― 481 00:23:46,700 --> 00:23:49,000 早速 お邪魔してみましょう― 482 00:23:50,800 --> 00:23:52,566 すると まずは番犬がお出迎え― 483 00:23:52,566 --> 00:23:53,633 すると まずは番犬がお出迎え― 484 00:23:52,566 --> 00:23:53,633 (井森)かわいい 485 00:23:53,633 --> 00:23:54,366 すると まずは番犬がお出迎え― 486 00:23:55,300 --> 00:23:57,966 そのご主人が 作るものとは― 487 00:23:58,133 --> 00:24:01,900 次の3つのヒントをもとに お考えください 488 00:24:16,033 --> 00:24:18,800 (ナレーター) 一体 この使い方は? 489 00:24:19,700 --> 00:24:20,900 (千葉さん)こういうふうに… 490 00:24:24,733 --> 00:24:27,433 (ナレーター)この3つを 使って職人さんが作る― 491 00:24:27,533 --> 00:24:29,866 日本建築で よく見かけるもの― 492 00:24:29,966 --> 00:24:32,000 一体 なあに? 493 00:24:33,200 --> 00:24:35,700 あのけやきの丸太ってのは 材料ってこと? 494 00:24:35,800 --> 00:24:37,400 材料ではありません (東)えー? 495 00:24:37,500 --> 00:24:39,033 (地井)材料じゃないの? (井森)道具? 496 00:24:39,133 --> 00:24:40,166 (増田) 材料ではありません― 497 00:24:40,266 --> 00:24:42,800 今の井森さんにヒントを… (井森)道具なんですねー 498 00:24:42,900 --> 00:24:44,600 (スタッフの笑い声) 499 00:24:45,033 --> 00:24:46,666 (東)地井さんもう向こう 向いたまんまですけど 500 00:24:46,766 --> 00:24:47,700 (スタッフの笑い声) 501 00:24:47,800 --> 00:24:49,700 特に お寺で よく 見かけるんではないかなと 502 00:24:49,800 --> 00:24:51,066 特にお寺? (井森)お寺で? 503 00:24:51,166 --> 00:24:53,033 (増田)街でも見かける こともありますね 504 00:24:53,133 --> 00:24:54,500 (牧田・井森)街? (萬田)えー? 505 00:24:54,600 --> 00:24:55,966 (増田)是非 あのー 分かりやすいように― 506 00:24:56,066 --> 00:24:57,133 絵も描いて いただけたら― 507 00:24:57,233 --> 00:24:58,366 これ幸いでございます (井森)絵も? 508 00:24:58,466 --> 00:25:00,833 そんな名前が分からない ようなもの? 509 00:25:00,933 --> 00:25:02,266 そうかもしれませんね 510 00:25:02,366 --> 00:25:05,333 名前 分かっちゃったけど (スタッフの笑い声) 511 00:25:05,433 --> 00:25:06,733 お出しいただきましょう どうぞ 512 00:25:06,733 --> 00:25:07,066 お出しいただきましょう どうぞ (萬田)こんなん 絶対… 513 00:25:07,066 --> 00:25:07,800 (萬田)こんなん 絶対… 514 00:25:07,866 --> 00:25:08,933 神社でもお寺にも― 515 00:25:09,033 --> 00:25:10,300 まあ 鈴のようなもの あるじゃないですか 516 00:25:10,400 --> 00:25:11,266 こういうの― 517 00:25:11,700 --> 00:25:12,800 こう 盤になってる 518 00:25:12,900 --> 00:25:14,666 (増田)ドラみたいな… (地井)ドラみたいな 519 00:25:14,966 --> 00:25:17,533 萬田さん おみくじを 作っている? 520 00:25:17,633 --> 00:25:18,800 う… そういうことです 521 00:25:18,900 --> 00:25:20,466 (増田) はい 分かりました 522 00:25:20,566 --> 00:25:21,566 牧田さん いきましょう 523 00:25:21,666 --> 00:25:24,000 石に こう 何か 名前書いてあるやつ 524 00:25:24,100 --> 00:25:26,066 (増田)石碑のようなもの という答えです― 525 00:25:26,166 --> 00:25:26,866 井森さんです 526 00:25:26,966 --> 00:25:28,700 さい銭箱 (東)あー 527 00:25:28,800 --> 00:25:30,233 (井森)〝名前ちょっと 分かんなかったら〞 528 00:25:30,333 --> 00:25:31,000 〝絵で描いてください〞 みたいなこと 529 00:25:31,100 --> 00:25:31,933 言ってましたよね 530 00:25:32,033 --> 00:25:33,566 それ 引っかけなんですよ 多分― 531 00:25:33,666 --> 00:25:35,266 深読みですよ 私の (東)井森さんの 532 00:25:35,366 --> 00:25:37,133 深読みは浅いですね 533 00:25:37,233 --> 00:25:38,366 (スタッフの笑い声) 534 00:25:38,466 --> 00:25:40,266 何か分かんないけど 535 00:25:40,466 --> 00:25:41,100 東さん いきましょう 536 00:25:41,200 --> 00:25:42,400 (東)〝お寺に あるやつ〞っつって 537 00:25:42,500 --> 00:25:44,700 何か名前が 分かんなそうなのって 538 00:25:44,800 --> 00:25:46,366 ぎぼしとか ああいうね 何か あのー 539 00:25:46,466 --> 00:25:48,433 たまねぎみたいな形してる やつですかね― 540 00:25:48,533 --> 00:25:50,266 橋の横っちょにも― (地井) 橋の欄干みたいなとこか? 541 00:25:50,366 --> 00:25:51,700 あったりとか するじゃないですか 542 00:25:53,100 --> 00:25:56,433 (ナレーター)誰にも まねすることのできない技 543 00:25:58,133 --> 00:25:58,766 (千葉さん)あっという間だよ 544 00:25:58,766 --> 00:25:59,333 (千葉さん)あっという間だよ 545 00:25:58,766 --> 00:25:59,333 (ナレーター) その最初の作業は― 546 00:25:59,333 --> 00:26:00,900 (ナレーター) その最初の作業は― 547 00:26:02,400 --> 00:26:05,300 チェーンソーで まずは けやきの丸太をカット 548 00:26:05,300 --> 00:26:06,466 チェーンソーで まずは けやきの丸太をカット (牧田)すごいな 下 何も なくて切っちゃうんだ 549 00:26:06,466 --> 00:26:07,666 (牧田)すごいな 下 何も なくて切っちゃうんだ 550 00:26:10,500 --> 00:26:12,200 (ナレーター) 次なる作業の場は― 551 00:26:12,600 --> 00:26:16,333 旋盤を改良したという 横向きのろくろ― 552 00:26:17,300 --> 00:26:21,766 ここで けやきの丸太の皮を 取り除きます 553 00:26:25,966 --> 00:26:28,166 (増田)皮がきれいに むけるんですねー 554 00:26:28,566 --> 00:26:30,600 (ナレーター) 堅いけやきの削りは― 555 00:26:30,700 --> 00:26:33,533 〝せん〞と呼ばれる 道具を使って― 556 00:26:33,866 --> 00:26:35,433 丸太は少しずつ― 557 00:26:35,533 --> 00:26:38,800 円すい形に その形を 変えていきます― 558 00:26:44,000 --> 00:26:45,966 実は けやきではなく― 559 00:26:46,066 --> 00:26:48,366 この銅板こそが 製品の材料 560 00:26:48,366 --> 00:26:49,566 この銅板こそが 製品の材料 (増田)さあ 材料は 銅板なんです 561 00:26:49,566 --> 00:26:51,533 (増田)さあ 材料は 銅板なんです 562 00:26:54,600 --> 00:26:57,533 (ナレーター)先端が ローラーになっているヘラを― 563 00:26:57,633 --> 00:26:59,500 銅板に押し当てて― 564 00:26:59,600 --> 00:27:02,000 木の型に沿って 曲げる技術― 565 00:27:02,100 --> 00:27:03,633 〝ヘラ絞り―〞 566 00:27:03,800 --> 00:27:05,500 古くから日本に伝わる― 567 00:27:05,600 --> 00:27:06,866 この技術を― 568 00:27:06,966 --> 00:27:10,566 先人たちは日本建築に 生かしてきました 569 00:27:13,833 --> 00:27:16,533 (ナレーター)木の型どおりに 曲げたところで― 570 00:27:16,700 --> 00:27:19,766 火で熱する 〝焼きなまし〞 571 00:27:26,166 --> 00:27:27,266 (ナレーター) なますことで― 572 00:27:27,366 --> 00:27:31,033 銅は再び 加工しやすい 軟らかさに― 573 00:27:31,966 --> 00:27:32,266 (増田) さあ 石けんきました 574 00:27:32,266 --> 00:27:33,366 (増田) さあ 石けんきました ここに石けんを 塗りつけるのは… 575 00:27:33,366 --> 00:27:34,933 ここに石けんを 塗りつけるのは… 576 00:27:40,566 --> 00:27:41,600 (ナレーター) 今度は― 577 00:27:41,700 --> 00:27:44,300 また違った先端の ヘラを使って― 578 00:27:44,400 --> 00:27:46,433 絞りが始まります― 579 00:27:47,000 --> 00:27:50,466 曲げる場所を固定しながら 全身を使って― 580 00:27:50,566 --> 00:27:53,633 一定の力を ヘラにかけていくのです― 581 00:27:54,433 --> 00:27:56,633 まるで舟をこぐように― 582 00:28:04,000 --> 00:28:07,633 ヘラで絞っては 再び焼きなまし― 583 00:28:08,066 --> 00:28:10,933 木型どおりの形が出来上がると― 584 00:28:11,033 --> 00:28:13,466 今度は 木の方を削って― 585 00:28:13,833 --> 00:28:16,700 再び新たな型を 作ります― 586 00:28:20,233 --> 00:28:23,000 こうして繰り返すこと4回― 587 00:28:23,166 --> 00:28:26,233 お皿のような銅が釣り鐘型に 588 00:28:28,733 --> 00:28:29,500 (増田)まだ続きます 589 00:28:29,500 --> 00:28:30,033 (増田)まだ続きます 590 00:28:29,500 --> 00:28:30,033 (ナレーター)ここからが ヘラ絞りの職人さんの中でも― 591 00:28:30,033 --> 00:28:33,033 (ナレーター)ここからが ヘラ絞りの職人さんの中でも― 592 00:28:33,433 --> 00:28:36,333 熟練だけが到達できる技― 593 00:28:36,900 --> 00:28:41,166 木型を更に細く削り まずは銅の絞りから 594 00:28:44,233 --> 00:28:44,900 (増田)まだ絞ります 595 00:28:50,800 --> 00:28:52,400 (増田)ナナちゃんも見つめます 596 00:28:52,500 --> 00:28:55,633 (ナレーター) 今度はローラー状のヘラを使い― 597 00:28:55,733 --> 00:28:58,966 ゆっくりゆっくり 先端をとがらせていくという― 598 00:28:59,066 --> 00:29:01,666 まさにミリ単位の仕事 599 00:29:02,200 --> 00:29:03,700 (増田)たくみの技が光る 600 00:29:07,966 --> 00:29:09,133 (ナレーター)更に ここからは 木型に合わせるのではなく― 601 00:29:09,133 --> 00:29:10,233 (ナレーター)更に ここからは 木型に合わせるのではなく― 602 00:29:09,133 --> 00:29:10,233 (牧田)見たことある 603 00:29:10,233 --> 00:29:12,233 (ナレーター)更に ここからは 木型に合わせるのではなく― 604 00:29:12,333 --> 00:29:16,766 部分的に空洞を作りながら くびれを作っていくのです― 605 00:29:19,966 --> 00:29:23,433 こうして 細かなへこみをつけながら― 606 00:29:23,533 --> 00:29:25,966 木型削りとヘラ絞りを繰り返して 出来上がったもの 607 00:29:25,966 --> 00:29:27,800 木型削りとヘラ絞りを繰り返して 出来上がったもの 608 00:29:25,966 --> 00:29:27,800 (増田)見たことある形に なってきました 609 00:29:27,800 --> 00:29:28,100 (増田)見たことある形に なってきました 610 00:29:28,200 --> 00:29:28,566 (牧田) これは見たことある 611 00:29:28,566 --> 00:29:29,566 (牧田) これは見たことある 612 00:29:28,566 --> 00:29:29,566 (ナレーター) 見たことありますよね? 613 00:29:29,566 --> 00:29:29,666 (ナレーター) 見たことありますよね? 614 00:29:29,666 --> 00:29:30,666 (ナレーター) 見たことありますよね? 615 00:29:29,666 --> 00:29:30,666 (井森)ああ あります 616 00:29:30,666 --> 00:29:31,333 (井森)ああ あります 617 00:29:34,200 --> 00:29:35,533 (東)あららら (牧田)すげー 618 00:29:35,633 --> 00:29:36,233 (ナレーター) 正解は 〝ぎぼし〞 619 00:29:36,233 --> 00:29:37,200 (ナレーター) 正解は 〝ぎぼし〞 (増田)ああ これは― 620 00:29:37,200 --> 00:29:37,300 (ナレーター) 正解は 〝ぎぼし〞 621 00:29:37,300 --> 00:29:38,066 (ナレーター) 正解は 〝ぎぼし〞 これは 東さん すばらしい 622 00:29:38,066 --> 00:29:39,500 これは 東さん すばらしい 623 00:29:39,600 --> 00:29:41,933 (ナレーター)お寺や 神社でよく見かける― 624 00:29:42,033 --> 00:29:45,433 ねぎの花に似た あの飾りです― 625 00:29:46,666 --> 00:29:50,000 お寺の欄干の柱の上に 載っているのは― 626 00:29:50,100 --> 00:29:53,100 木を雨から守る役目が あるのです― 627 00:29:57,000 --> 00:29:58,400 ヘラ絞りで― 628 00:29:58,500 --> 00:30:01,066 複雑な ぎぼしを 作れる職人さんは― 629 00:30:01,166 --> 00:30:02,666 ごく僅か 630 00:30:09,333 --> 00:30:12,233 (ナレーター) どんな曲線も自由自在― 631 00:30:12,633 --> 00:30:13,033 ヘラ絞りの職人の 熟練した技は― 632 00:30:13,033 --> 00:30:14,633 ヘラ絞りの職人の 熟練した技は― (東)すごいね 633 00:30:14,633 --> 00:30:15,800 ヘラ絞りの職人の 熟練した技は― 634 00:30:16,000 --> 00:30:19,333 神社にある 参拝用の鈴までも― 635 00:30:21,300 --> 00:30:23,600 ちなみに昭和39年― 636 00:30:23,700 --> 00:30:26,866 東京の とある建築現場 でのこと― 637 00:30:28,100 --> 00:30:28,366 ぎぼしに似た 直径5メートルもの― 638 00:30:28,366 --> 00:30:29,500 ぎぼしに似た 直径5メートルもの― (東)うわ でかい 639 00:30:29,500 --> 00:30:31,100 ぎぼしに似た 直径5メートルもの― 640 00:30:31,300 --> 00:30:33,266 たまねぎ形の オブジェが― 641 00:30:33,366 --> 00:30:36,233 今まさに設置されようと しています― 642 00:30:37,266 --> 00:30:39,766 その場所は なんと屋根の上― 643 00:30:40,766 --> 00:30:43,766 一体 ここが どこかお分かり?― 644 00:30:45,266 --> 00:30:48,266 正解は日本武道館― 645 00:30:48,566 --> 00:30:51,933 これも多くの人々に 愛されてきた― 646 00:30:52,033 --> 00:30:54,766 〝宝珠〞と呼ばれる 日本の美 647 00:30:56,766 --> 00:30:59,600 (増田)正解は“ぎぼし” もちろん東さん正解です 648 00:30:59,600 --> 00:31:00,233 (増田)正解は“ぎぼし” もちろん東さん正解です 649 00:30:59,600 --> 00:31:00,233 (東)よっしゃー 650 00:31:00,233 --> 00:31:00,533 (東)よっしゃー 651 00:31:00,533 --> 00:31:01,033 (東)よっしゃー (井森)すごーい 652 00:31:01,033 --> 00:31:01,400 (井森)すごーい 653 00:31:01,500 --> 00:31:03,000 (増田)そして鈴も 654 00:31:03,100 --> 00:31:04,300 この職人さんは 作っております 655 00:31:04,400 --> 00:31:05,600 地井さんも正解です 656 00:31:08,766 --> 00:31:09,433 (東)いや僕はね 657 00:31:09,533 --> 00:31:11,233 ぎぼしは ちょっとね 好きだったんですよ 658 00:31:11,333 --> 00:31:12,566 (増田)今後は ぎぼし芸人として― 659 00:31:12,666 --> 00:31:13,966 頑張ってください (スタッフの笑い声) 660 00:31:15,700 --> 00:31:18,566 (ナレーター) 日本建築を支える人々― 661 00:31:18,666 --> 00:31:20,666 続いては本堂の中へ 662 00:31:20,666 --> 00:31:21,400 続いては本堂の中へ (増田)入りましょう 663 00:31:21,400 --> 00:31:21,766 (増田)入りましょう 664 00:31:22,100 --> 00:31:25,100 (ナレーター) 厳かな空間を紡ぎ出す建築美 665 00:31:25,100 --> 00:31:25,866 (ナレーター) 厳かな空間を紡ぎ出す建築美 666 00:31:25,100 --> 00:31:25,866 (東)広っ 667 00:31:25,866 --> 00:31:26,400 (東)広っ 668 00:31:29,766 --> 00:31:32,000 (ナレーター) ゆっくり堪能する前に― 669 00:31:32,100 --> 00:31:35,400 まず心静かに手を合わせて― 670 00:31:36,800 --> 00:31:38,800 “千畳敷”と呼ばれる― 671 00:31:38,900 --> 00:31:42,266 日本一の広さを誇る大祖堂 672 00:31:45,266 --> 00:31:47,800 (ナレーター)お寺の 本堂で よく見られる― 673 00:31:47,900 --> 00:31:49,500 天井から つられた― 674 00:31:49,600 --> 00:31:53,466 このきらびやかな 飾りの名前は なあに? 675 00:31:53,566 --> 00:31:54,300 (増田) 井森さん いきましょう 676 00:31:54,300 --> 00:31:54,933 (増田) 井森さん いきましょう (井森)え 私? えっ… 677 00:31:54,933 --> 00:31:55,333 (井森)え 私? えっ… 678 00:31:55,333 --> 00:31:56,133 (井森)え 私? えっ… (増田)スパッと お願いします もう 679 00:31:56,133 --> 00:31:56,666 (増田)スパッと お願いします もう 680 00:31:56,666 --> 00:31:56,866 (増田)スパッと お願いします もう (井森)あのー… あの 681 00:31:56,866 --> 00:31:57,433 (井森)あのー… あの 682 00:31:57,433 --> 00:31:58,400 (井森)あのー… あの (増田)簡単で ごめんなさい 683 00:31:58,400 --> 00:31:58,500 (増田)簡単で ごめんなさい 684 00:31:58,500 --> 00:31:58,833 (増田)簡単で ごめんなさい (井森)ペナント! (スタッフの笑い声) 685 00:31:58,833 --> 00:32:00,766 (井森)ペナント! (スタッフの笑い声) 686 00:32:01,866 --> 00:32:03,200 (ナレーター) これは 〝天蓋―〞 687 00:32:03,200 --> 00:32:03,900 (ナレーター) これは 〝天蓋―〞 (増田)ペナント… (地井の笑い声) 688 00:32:03,900 --> 00:32:05,466 (増田)ペナント… (地井の笑い声) 689 00:32:05,466 --> 00:32:06,066 (増田)ペナント… (地井の笑い声) 仏様の 頭上に置かれるものを― 690 00:32:06,066 --> 00:32:08,333 仏様の 頭上に置かれるものを― 691 00:32:08,433 --> 00:32:10,166 〝仏天蓋(ぶってんがい)〞といい― 692 00:32:10,400 --> 00:32:14,166 こちらは お坊さんが座る 場所の上に置かれる― 693 00:32:14,266 --> 00:32:15,833 〝人天蓋(にんてんがい)―〞 694 00:32:17,133 --> 00:32:20,200 職人さんたちの 卓越した技に― 695 00:32:20,366 --> 00:32:23,300 驚嘆せずには いられません 696 00:32:27,133 --> 00:32:29,966 (ナレーター)では ここで あなたに質問― 697 00:32:31,633 --> 00:32:35,900 岡山県倉敷市(くらしきし)にある こちらの工場でも― 698 00:32:36,766 --> 00:32:38,733 日本建築でよく見る― 699 00:32:38,833 --> 00:32:40,233 あるものが 作られています― 700 00:32:40,233 --> 00:32:41,200 あるものが 作られています― (増田) よーく見てくださいよ 701 00:32:41,200 --> 00:32:41,300 (増田) よーく見てくださいよ 702 00:32:41,300 --> 00:32:41,800 (増田) よーく見てくださいよ 次の3つをヒントに お答えください― 703 00:32:41,800 --> 00:32:44,166 次の3つをヒントに お答えください― 704 00:32:46,666 --> 00:32:51,300 1 リール状の大きな ボビンのようなもの 705 00:32:51,733 --> 00:32:53,566 (増田)女性の体と比較 しても結構大きいです 706 00:32:53,566 --> 00:32:54,600 (増田)女性の体と比較 しても結構大きいです (ナレーター) 2 艶のある― 707 00:32:54,600 --> 00:32:55,166 (ナレーター) 2 艶のある― 708 00:32:55,266 --> 00:32:57,033 さまざまな色の糸― 709 00:32:57,133 --> 00:32:59,066 これは材料です 710 00:33:05,200 --> 00:33:06,966 (ナレーター) 規則正しいものから― 711 00:33:07,066 --> 00:33:09,533 ばらばらに開いている ものまで― 712 00:33:11,033 --> 00:33:13,300 これら3つを 使って作る― 713 00:33:13,400 --> 00:33:16,633 日本建築に欠かせない あるものとは― 714 00:33:16,733 --> 00:33:18,700 一体 なあに? 715 00:33:19,966 --> 00:33:21,066 建築ですか? 716 00:33:21,166 --> 00:33:23,600 (増田)まあ 日本建築の 中で よく見かけるもの 717 00:33:23,700 --> 00:33:25,200 一般家庭にも ありますか? 718 00:33:25,300 --> 00:33:26,666 地井さんの家には あるでしょう 719 00:33:26,766 --> 00:33:28,000 (地井)いつも俺んちに あるんだよね 720 00:33:28,433 --> 00:33:30,166 じいさんぽいうちには 721 00:33:30,266 --> 00:33:31,700 何でもあると 思ってんじゃないか お前 722 00:33:31,800 --> 00:33:32,700 (東) だからVTRの中に― 723 00:33:32,800 --> 00:33:34,400 何度か映ってるって ことだよね だから 724 00:33:34,500 --> 00:33:35,200 (増田)うーん いいとこ突きますね― 725 00:33:35,200 --> 00:33:36,166 (増田)うーん いいとこ突きますね― (東)建築だから 726 00:33:36,166 --> 00:33:36,566 (増田)うーん いいとこ突きますね― 727 00:33:36,666 --> 00:33:38,033 東さんのおっしゃるとおり VTRには 728 00:33:38,133 --> 00:33:39,233 答えが映ってました 729 00:33:39,733 --> 00:33:43,433 (ナレーター)それは 必然から生まれた和の芸術 730 00:33:47,666 --> 00:33:51,133 (ナレーター) 金沢(かなざわ)が大好きな豆助 731 00:33:57,466 --> 00:33:59,033 (女性)あ 豆助― 732 00:33:59,466 --> 00:34:00,933 ここにいたの 733 00:34:02,133 --> 00:34:04,433 今日は もう帰りましょうね 734 00:34:04,433 --> 00:34:04,766 今日は もう帰りましょうね 735 00:34:04,433 --> 00:34:04,766 (豆助の鳴き声) 736 00:34:04,766 --> 00:34:06,066 (豆助の鳴き声) 737 00:34:15,000 --> 00:34:16,400 (ナレーター) その作業は― 738 00:34:16,500 --> 00:34:20,566 ボビンを機械に設置する ところから始まります― 739 00:34:22,666 --> 00:34:26,600 材料となる 艶のある糸 180本が― 740 00:34:26,699 --> 00:34:27,333 一斉に 引っ張られていきます― 741 00:34:27,333 --> 00:34:29,266 一斉に 引っ張られていきます― (増田) これまた大量の糸です 742 00:34:29,266 --> 00:34:29,733 一斉に 引っ張られていきます― 743 00:34:29,966 --> 00:34:32,600 まるで 流れる川のように― 744 00:34:33,866 --> 00:34:35,533 頑丈で湿気に強い― 745 00:34:35,866 --> 00:34:38,166 ポリプロピレン製の 糸が― 746 00:34:38,266 --> 00:34:40,500 ボビンに 巻きつけられます― 747 00:34:41,600 --> 00:34:44,166 それにしても相当な長さ 748 00:34:48,266 --> 00:34:52,400 (ナレーター)実は倉庫には 同じようなボビンがいっぱい― 749 00:34:52,500 --> 00:34:54,800 これら色とりどりの糸が― 750 00:34:55,066 --> 00:34:57,000 豊富なバリエーションを 生み出します― 751 00:35:02,466 --> 00:35:07,200 そんな中から いくつかのボビンが 別の作業場へと運ばれ― 752 00:35:08,633 --> 00:35:10,333 〝自動織機(しょっき)〞呼ばれる― 753 00:35:10,433 --> 00:35:13,033 大型の機械に セットされます― 754 00:35:15,666 --> 00:35:18,833 天井付近では 穴の開いた紙を― 755 00:35:18,933 --> 00:35:20,100 機械にセット 756 00:35:20,100 --> 00:35:20,700 機械にセット (増田)これですよね 問題はね 757 00:35:20,700 --> 00:35:21,400 (増田)これですよね 問題はね 758 00:35:21,400 --> 00:35:21,766 (増田)これですよね 問題はね (ナレーター) この紙は司令塔― 759 00:35:21,766 --> 00:35:23,400 (ナレーター) この紙は司令塔― 760 00:35:23,500 --> 00:35:26,366 人間でいえば脳みそに 当たるそうですが― 761 00:35:26,466 --> 00:35:27,766 一体… 762 00:35:35,233 --> 00:35:36,000 (増田)オルゴール ですかね― 763 00:35:36,100 --> 00:35:36,533 これ 発想はね 764 00:35:36,533 --> 00:35:37,066 これ 発想はね (ナレーター) 〝紋紙(もんがみ)〞とは― 765 00:35:37,066 --> 00:35:38,000 (ナレーター) 〝紋紙(もんがみ)〞とは― 766 00:35:38,100 --> 00:35:40,000 織機が読み取れるよう― 767 00:35:40,100 --> 00:35:40,966 模様のパターンを データ化したもの― 768 00:35:40,966 --> 00:35:42,666 模様のパターンを データ化したもの― (地井)すげーなー 769 00:35:42,666 --> 00:35:42,833 模様のパターンを データ化したもの― 770 00:35:44,233 --> 00:35:46,200 これを読み取った機械が そのとおりに糸を織っていくと 771 00:35:46,200 --> 00:35:48,033 これを読み取った機械が そのとおりに糸を織っていくと 772 00:35:46,200 --> 00:35:48,033 (増田) さあ 見えてきました 773 00:35:48,033 --> 00:35:49,133 これを読み取った機械が そのとおりに糸を織っていくと 774 00:35:49,266 --> 00:35:50,566 (井森)すごーい 775 00:35:52,633 --> 00:35:54,600 (ナレーター)姿を現したのは― 776 00:35:54,700 --> 00:35:58,633 何とも美しい模様の入った 帯状の生地― 777 00:36:00,466 --> 00:36:02,700 どこかで見たことがあるような… 778 00:36:02,700 --> 00:36:03,133 どこかで見たことがあるような… 779 00:36:02,700 --> 00:36:03,133 (増田)見たことない方は いませんね 780 00:36:03,133 --> 00:36:04,866 (増田)見たことない方は いませんね 781 00:36:06,866 --> 00:36:09,600 (ナレーター)完成品は 迅速な手さばきで均等に折られます 782 00:36:09,600 --> 00:36:11,533 (ナレーター)完成品は 迅速な手さばきで均等に折られます 783 00:36:09,600 --> 00:36:11,533 (東)うわ 早っ (牧田)すげー 784 00:36:11,533 --> 00:36:12,033 (東)うわ 早っ (牧田)すげー 785 00:36:14,666 --> 00:36:18,000 (ナレーター)そして 運ばれた先は畳店― 786 00:36:19,633 --> 00:36:23,766 ここで真新しい畳に 縫い付けられていきます 787 00:36:23,766 --> 00:36:24,000 ここで真新しい畳に 縫い付けられていきます 788 00:36:23,766 --> 00:36:24,000 (増田)いろんな柄が ありますね やっぱりねー 789 00:36:24,000 --> 00:36:24,966 (増田)いろんな柄が ありますね やっぱりねー 790 00:36:24,966 --> 00:36:25,366 (増田)いろんな柄が ありますね やっぱりねー 791 00:36:24,966 --> 00:36:25,366 (ナレーター) 皆さん もうお分かりですね 792 00:36:25,366 --> 00:36:25,466 (ナレーター) 皆さん もうお分かりですね 793 00:36:25,466 --> 00:36:27,266 (ナレーター) 皆さん もうお分かりですね 794 00:36:25,466 --> 00:36:27,266 (増田)これはまた 先ほどとは違います 795 00:36:28,333 --> 00:36:29,733 (地井)いろんな色があるんだ 796 00:36:29,933 --> 00:36:31,800 (ナレーター) そう 正解は― 797 00:36:31,900 --> 00:36:34,100 畳の縁に付けられる 〝畳べり〞 798 00:36:34,100 --> 00:36:35,366 畳の縁に付けられる 〝畳べり〞 (牧田)べり? (増田)〝畳べり〞が― 799 00:36:35,366 --> 00:36:35,800 (牧田)べり? (増田)〝畳べり〞が― 800 00:36:35,900 --> 00:36:37,433 正式名称です― 801 00:36:37,533 --> 00:36:37,966 〝畳ぶち〞ともいいます 802 00:36:37,966 --> 00:36:39,533 〝畳ぶち〞ともいいます (ナレーター)いぐさの ほつれを防ぐ― 803 00:36:39,633 --> 00:36:41,400 和のサポーター ― 804 00:36:43,033 --> 00:36:45,466 こちら 岡山県の工場では― 805 00:36:45,700 --> 00:36:51,200 全国シェア35%もの 畳べりを生産― 806 00:36:53,600 --> 00:36:57,600 無地はもちろん 花や家紋柄など― 807 00:36:57,800 --> 00:37:00,200 合計 1,000種類以上― 808 00:37:02,666 --> 00:37:06,633 中には子供向けの かわいい製品も― 809 00:37:07,233 --> 00:37:09,366 和の空間を守りながら― 810 00:37:09,466 --> 00:37:13,533 装飾としても一翼を担う 陰の立て役者です 811 00:37:13,633 --> 00:37:15,000 (東)きれいですね 812 00:37:17,166 --> 00:37:18,733 (増田) 全員 正解でございます 813 00:37:20,900 --> 00:37:23,133 えー 井森さんも 恥をかかずに なんとか― 814 00:37:23,233 --> 00:37:25,600 済んだと (井森)畳のはじ 815 00:37:26,133 --> 00:37:27,766 正解は しましたけど 〝はじ〞はかいてます 816 00:37:27,866 --> 00:37:30,466 違います 畳のはじです (増田)なんとか 817 00:37:30,566 --> 00:37:32,400 1問 正解になりましたね (東)ちょっと あの これ 818 00:37:32,500 --> 00:37:34,133 〝群馬の恥〞に変えて もらっていいですか 819 00:37:34,233 --> 00:37:36,566 (スタッフの笑い声) (井森)違う 畳のはじ 820 00:37:36,666 --> 00:37:38,733 畳のはじでいいんですか これ (井森)いいんですよ 821 00:37:40,333 --> 00:37:42,600 (ナレーター) 富山県高岡市(たかおかし)― 822 00:37:42,866 --> 00:37:45,566 ここに 高岡大仏があります 823 00:37:53,933 --> 00:37:58,133 (ナレーター)この銅で作られた 巨大な仏像を造ったのは― 824 00:37:58,233 --> 00:38:01,466 実は この町の 職人さんたちでした― 825 00:38:03,533 --> 00:38:06,766 明治35年創業の こちらの工場― 826 00:38:08,000 --> 00:38:09,133 中には― 827 00:38:09,233 --> 00:38:12,566 これまで作られてきた 数々の鋳型が― 828 00:38:12,700 --> 00:38:14,600 次なる出番に備え― 829 00:38:14,700 --> 00:38:18,200 静かに そのときを 待ち続けています― 830 00:38:20,466 --> 00:38:22,933 間もなく完成を迎える像には― 831 00:38:23,033 --> 00:38:27,333 職人さんによって吹き込まれた 命の輝きが― 832 00:38:30,200 --> 00:38:32,333 それは しゃく熱との戦い 833 00:38:32,333 --> 00:38:32,866 それは しゃく熱との戦い (増田) ご覧いただきましょう 834 00:38:32,866 --> 00:38:33,500 (増田) ご覧いただきましょう 835 00:38:35,533 --> 00:38:38,366 (ナレーター) 高岡銅器400年の歴史を― 836 00:38:38,466 --> 00:38:41,366 今に受け継ぐ職人さんたち― 837 00:38:42,566 --> 00:38:45,666 今日は その銅を使った 鋳物造りの― 838 00:38:45,766 --> 00:38:47,800 まさに追い込みの日― 839 00:38:48,833 --> 00:38:51,966 作るのは お寺に置かれる香炉 840 00:38:56,300 --> 00:38:57,433 (増田)どうやらポイントです 841 00:38:57,800 --> 00:39:02,066 (ナレーター)中子(なかご)と呼ばれる型に 外型を重ね合わせ― 842 00:39:02,166 --> 00:39:05,933 その僅かな隙間に 銅を流し込むのです― 843 00:39:10,800 --> 00:39:14,866 少しでも中子と外型が くっついてしまうと― 844 00:39:14,966 --> 00:39:17,633 香炉に 穴が開いてしまいます― 845 00:39:18,000 --> 00:39:20,533 一瞬たりとも 気が抜けません 846 00:39:28,666 --> 00:39:32,166 (ナレーター)一方 炉の中で 燃えさかるのは― 847 00:39:32,333 --> 00:39:34,500 鋳型に流し込むための銅― 848 00:39:35,466 --> 00:39:37,366 一定の温度になるまで― 849 00:39:37,466 --> 00:39:39,866 表面の不純物を 取り除きながら― 850 00:39:40,366 --> 00:39:43,333 職人さんは そのときを待ちます― 851 00:39:48,466 --> 00:39:50,966 銅を熱すること3時間― 852 00:39:51,833 --> 00:39:53,033 流し込みに使う― 853 00:39:53,633 --> 00:39:56,800 〝とりべ〞と呼ばれる 容器に移し替えます― 854 00:39:57,800 --> 00:40:02,000 そこに入れるのが わらを焼いた“わら灰―” 855 00:40:03,166 --> 00:40:06,866 これで不純物を 吸い集めると同時に… 856 00:40:17,233 --> 00:40:19,733 (ナレーター)この先人の 知恵に勝るものは― 857 00:40:19,833 --> 00:40:21,566 いまだ ありません― 858 00:40:22,066 --> 00:40:25,133 1,230度の 高温になった銅が― 859 00:40:25,233 --> 00:40:27,066 いよいよ その中に― 860 00:40:30,033 --> 00:40:32,800 もうもうと立ち上る煙の中― 861 00:40:33,366 --> 00:40:35,766 更に わら灰を追加― 862 00:40:36,466 --> 00:40:40,200 容赦ない熱から わら灰が職人さんを守るのです 863 00:40:40,200 --> 00:40:41,033 容赦ない熱から わら灰が職人さんを守るのです 864 00:40:40,200 --> 00:40:41,033 (増田)いやあ 危険な作業です 865 00:40:41,033 --> 00:40:41,966 (増田)いやあ 危険な作業です 866 00:40:43,000 --> 00:40:45,200 (ナレーター) 真っ赤に熱せられた銅は― 867 00:40:45,300 --> 00:40:47,766 実に300キロ以上― 868 00:40:51,566 --> 00:40:56,533 これを鋳型に流し込む作業 〝鋳込(いこ)み〞が始まると― 869 00:40:56,633 --> 00:40:59,300 辺りの空気は ぴんと張り詰めます 870 00:40:59,300 --> 00:41:00,066 辺りの空気は ぴんと張り詰めます (増田)さあ いよいよ 型に注ぎ込みます 871 00:41:00,066 --> 00:41:02,100 (増田)さあ いよいよ 型に注ぎ込みます 872 00:41:04,266 --> 00:41:05,300 (男性)はい 873 00:41:06,066 --> 00:41:07,866 (ナレーター)鋳込みの瞬間 874 00:41:08,000 --> 00:41:09,400 (牧田)うわー (東)あそこに入れんだ 875 00:41:09,500 --> 00:41:11,333 (牧田)よう入ったな (井森)すごーい 876 00:41:11,833 --> 00:41:14,733 (ナレーター) 注入口は 僅か10センチ― 877 00:41:15,133 --> 00:41:18,066 少しでも ずれてしまうと大惨事 878 00:41:28,133 --> 00:41:33,200 (ナレーター)煙の中 職人同士 あうんの呼吸― 879 00:41:36,566 --> 00:41:38,900 しゃく熱と沈黙― 880 00:41:39,000 --> 00:41:42,933 それは 長い長い1分間 881 00:41:50,000 --> 00:41:51,600 (男性)よし そっちは? 882 00:41:52,633 --> 00:41:56,033 (ナレーター)ぎりぎりまで 鋳型に注がれた銅は1,200度 883 00:41:56,033 --> 00:41:56,733 (ナレーター)ぎりぎりまで 鋳型に注がれた銅は1,200度 884 00:41:56,033 --> 00:41:56,733 (増田)いやお見事です 885 00:41:56,733 --> 00:41:57,500 (増田)いやお見事です 886 00:41:57,666 --> 00:41:59,366 (ナレーター) その熱が冷めるまで― 887 00:41:59,466 --> 00:42:01,266 じっくり待つこと3時間 888 00:42:01,266 --> 00:42:01,900 じっくり待つこと3時間 (東)3時間で… 889 00:42:01,900 --> 00:42:02,766 (東)3時間で… 890 00:42:02,866 --> 00:42:08,866 ♪~ 891 00:42:21,966 --> 00:42:25,800 (ナレーター)型が外され 酸化膜を取り除き― 892 00:42:25,900 --> 00:42:30,466 その下に赤銅色の輝きを 目にした瞬間― 893 00:42:30,566 --> 00:42:34,133 職人さんたちの戦いが ようやく終わります 894 00:42:34,133 --> 00:42:34,433 職人さんたちの戦いが ようやく終わります (東)すごーい 895 00:42:34,433 --> 00:42:35,066 (東)すごーい 896 00:42:45,933 --> 00:42:48,333 (ナレーター)研ぎは 今でも手作業です― 897 00:42:48,666 --> 00:42:50,600 装飾の はすの花びらは― 898 00:42:51,033 --> 00:42:53,866 〝せん〞と呼ばれる 刃先で削りながら― 899 00:42:53,966 --> 00:42:56,700 ゆっくりと 咲かせていきます― 900 00:42:57,666 --> 00:43:00,166 それは硬い銅に花開く― 901 00:43:00,900 --> 00:43:02,633 柔らかな はすの花 902 00:43:02,633 --> 00:43:03,400 柔らかな はすの花 (東)あら きれーい 903 00:43:03,400 --> 00:43:04,133 (東)あら きれーい 904 00:43:08,233 --> 00:43:09,900 (ナレーター)深川(ふかがわ)の お不動様にある― 905 00:43:10,000 --> 00:43:11,466 大香炉も― 906 00:43:11,700 --> 00:43:14,233 しゃく熱と戦う 職人さんたちの― 907 00:43:14,333 --> 00:43:15,633 手によって作られました 908 00:43:15,633 --> 00:43:16,400 手によって作られました (増田)是非ね見に行って いただきたいと思います 909 00:43:16,400 --> 00:43:17,800 (増田)是非ね見に行って いただきたいと思います 910 00:43:20,633 --> 00:43:22,900 (一同)1 2 1 2… 911 00:43:23,000 --> 00:43:26,133 (ナレーター) 日本の風土と歴史が育んだ― 912 00:43:26,433 --> 00:43:29,966 優雅にして壮麗なる建築の数々― 913 00:43:30,966 --> 00:43:34,066 その一つ一つに目を凝らすたび― 914 00:43:34,300 --> 00:43:37,666 聞こえてくる 職人さんたちの息遣い― 915 00:43:38,333 --> 00:43:40,833 技と伝統をこれからも― 916 00:43:41,466 --> 00:43:43,833 そんな職人さんたちの 熱き思いが― 917 00:43:44,700 --> 00:43:48,233 この国の建築を 支えているのです― 918 00:43:51,600 --> 00:43:54,200 日本建築っていいな 919 00:43:55,166 --> 00:43:57,566 (増田) すばらしい職人技の 連続でございました 920 00:43:57,666 --> 00:43:58,800 (地井) ああいう人たちが 921 00:43:58,900 --> 00:44:00,966 数が 減ってしまうというと 922 00:44:01,066 --> 00:44:02,100 すごいさみしいねえ 923 00:44:02,200 --> 00:44:05,166 後継者がどんどん こう 増えてくれることをね 924 00:44:05,266 --> 00:44:06,733 願いたいですね (増田)はい 925 00:44:06,833 --> 00:44:08,500 どの職人さんも そのものに 926 00:44:08,600 --> 00:44:11,200 命を注いでるって 感じがしましたね 927 00:44:11,300 --> 00:44:12,333 (東)何すか 井森さんが言うと 928 00:44:12,433 --> 00:44:13,533 軽く感じるのは 何でですかね (スタッフの笑い声) 929 00:44:13,633 --> 00:44:14,766 (井森)何でー (増田)そうなんですよね 930 00:44:14,866 --> 00:44:16,200 何でよー