1 00:00:02,100 --> 00:00:04,000 (女性)あ 豆助(まめすけ)― 2 00:00:04,666 --> 00:00:06,433 今日も和菓子のお使い? 3 00:00:06,533 --> 00:00:07,466 (女性)気を付けてね 4 00:00:07,466 --> 00:00:08,100 (女性)気を付けてね 5 00:00:07,466 --> 00:00:08,100 (増田(ますだ))今夜のも うまそうです 6 00:00:08,100 --> 00:00:09,866 (増田(ますだ))今夜のも うまそうです 7 00:00:10,166 --> 00:00:11,466 (ナレーター) 和菓子が大好きな― 8 00:00:11,566 --> 00:00:14,200 ご主人のお使いに 来た豆助 9 00:00:15,533 --> 00:00:18,700 (店主) あら 豆助 いらっしゃい― 10 00:00:19,200 --> 00:00:22,400 えーっと 今日は…― 11 00:00:22,500 --> 00:00:25,566 はい あの和菓子ね? 12 00:00:26,366 --> 00:00:30,100 (ナレーター)豆助がお使いに来た こよいの品は? 13 00:00:32,866 --> 00:00:34,033 (ナレーター) それは― 14 00:00:34,133 --> 00:00:37,366 ホクホクの食感で 人々を温めてくれる― 15 00:00:38,166 --> 00:00:40,866 ある 冬の味覚を かたどった和菓子 16 00:00:40,866 --> 00:00:42,300 ある 冬の味覚を かたどった和菓子 (地井(ちい))きれいだな 17 00:00:42,300 --> 00:00:43,333 (地井(ちい))きれいだな 18 00:00:44,533 --> 00:00:47,400 (ナレーター)和菓子であって 和菓子でないそれは― 19 00:00:47,400 --> 00:00:47,733 (ナレーター)和菓子であって 和菓子でないそれは― 20 00:00:47,400 --> 00:00:47,733 (柴田(しばた))え? 21 00:00:47,733 --> 00:00:48,333 (柴田(しばた))え? 22 00:00:48,500 --> 00:00:50,700 日本人ならではの― 23 00:00:50,800 --> 00:00:54,633 移りゆく季節への 繊細な まなざしと― 24 00:00:55,266 --> 00:00:59,766 職人の発想により 完成を見る― 25 00:01:02,200 --> 00:01:06,766 ほのかに甘ーいあんが 生地に包み込まれ― 26 00:01:07,866 --> 00:01:12,933 職人の手によって 形が整えられたのち― 27 00:01:14,066 --> 00:01:19,666 それは 我先にと 息を弾ませながら― 28 00:01:20,133 --> 00:01:24,566 褐色の衣装を 身に まとってゆく― 29 00:01:25,966 --> 00:01:29,933 そして最後に炎の力を借り― 30 00:01:30,200 --> 00:01:36,066 その身に食されることへの 喜びをたぎらせれば― 31 00:01:38,033 --> 00:01:40,800 職人の創意工夫により― 32 00:01:40,900 --> 00:01:42,266 見事なまでに― 33 00:01:42,366 --> 00:01:45,966 冬を彩る風物詩へと しつらえられた― 34 00:01:46,066 --> 00:01:48,933 極上のひと品― 35 00:01:49,766 --> 00:01:52,200 〝黄金(こがね)芋〞 36 00:01:55,133 --> 00:01:57,633 (店主)豆助 はーい― 37 00:01:57,733 --> 00:01:59,500 (東(あずま))熱々の食べてみたい 38 00:01:57,733 --> 00:01:59,500 お待たせ― 39 00:01:59,500 --> 00:02:00,166 お待たせ― 40 00:02:00,366 --> 00:02:03,633 今日も気を付けて帰るのよ 41 00:02:05,200 --> 00:02:07,333 (ナレーター)日本っていいな― 42 00:02:07,433 --> 00:02:10,433 「和風総本家」の お時間です― 43 00:02:13,366 --> 00:02:15,433 かの 前田利家(まえだとしいえ)公が― 44 00:02:15,533 --> 00:02:17,766 この地に城を構え― 45 00:02:17,933 --> 00:02:21,500 加賀(かが)百万石の城下町として 発展した― 46 00:02:21,600 --> 00:02:23,033 古都 金沢(かなざわ)― 47 00:02:24,633 --> 00:02:26,600 あなたは ご存じですか?― 48 00:02:26,700 --> 00:02:30,266 日本の文化が美しく息づく この町を― 49 00:02:31,366 --> 00:02:33,266 決して 表に出ることなく― 50 00:02:33,366 --> 00:02:36,300 守り続ける人々が いることを― 51 00:02:37,566 --> 00:02:40,566 歴史と伝統文化が 一体となった― 52 00:02:40,666 --> 00:02:43,766 古き美しき都 金沢― 53 00:02:44,100 --> 00:02:45,900 こよいは知られざる 金沢の裏側へ 54 00:02:45,900 --> 00:02:48,233 こよいは知られざる 金沢の裏側へ (増田)風景だけではない 景色だけではない― 55 00:02:48,233 --> 00:02:48,400 (増田)風景だけではない 景色だけではない― 56 00:02:48,500 --> 00:02:50,366 金沢の裏側に迫ります 57 00:02:54,100 --> 00:02:56,000 (柴田) あっ すごいなー これ 58 00:02:57,833 --> 00:02:59,433 (ナレーター) 古都の夜が明け― 59 00:02:59,533 --> 00:03:01,200 金沢の台所― 60 00:03:01,533 --> 00:03:05,433 近江町(おうみちょう)市場は 早くも 動きだしていました― 61 00:03:10,700 --> 00:03:14,133 午前8時 閑静な屋敷街から― 62 00:03:14,233 --> 00:03:16,800 何やら 音が聞こえてきました 63 00:03:16,900 --> 00:03:19,433 (崩れる音) 64 00:03:19,866 --> 00:03:23,333 (ナレーター)そこには 一心不乱に作業をする人々― 65 00:03:23,800 --> 00:03:25,400 一体 これは… 66 00:03:31,566 --> 00:03:32,533 (増田)豪快にいきます 67 00:03:32,633 --> 00:03:33,366 (藤田(ふじた)さん)これは今… 68 00:03:36,900 --> 00:03:37,766 (藤田さん)解体 69 00:03:37,866 --> 00:03:40,200 (スタッフ)あ 壊しちゃってますけど… 70 00:03:45,633 --> 00:03:48,800 (ナレーター) ここ金沢の長町(ながまち)地区は― 71 00:03:48,900 --> 00:03:51,100 かつての武家屋敷街― 72 00:03:51,400 --> 00:03:55,166 土塀と石畳が連なる 昔ながらの町並みが― 73 00:03:55,266 --> 00:03:57,233 今も残っています― 74 00:03:57,966 --> 00:04:01,300 冬 土塀は 雪にさらされると― 75 00:04:01,400 --> 00:04:03,300 水分を吸収し― 76 00:04:03,400 --> 00:04:05,733 中で凍って 膨張するため― 77 00:04:05,833 --> 00:04:07,933 壁がひび割れて しまうのです 78 00:04:07,933 --> 00:04:08,300 壁がひび割れて しまうのです (増田)まあ だから 管理なくしては― 79 00:04:08,300 --> 00:04:09,100 (増田)まあ だから 管理なくしては― 80 00:04:09,200 --> 00:04:09,800 守っていけないんですね 81 00:04:09,800 --> 00:04:10,800 守っていけないんですね (ナレーター) それを防ぐべく― 82 00:04:10,800 --> 00:04:11,533 (ナレーター) それを防ぐべく― 83 00:04:11,633 --> 00:04:15,733 毎年12月には 土塀に 〝こも〞が掛けられ― 84 00:04:15,833 --> 00:04:19,333 その様は冬の風物詩と なっています― 85 00:04:19,600 --> 00:04:24,733 しかし 用水路沿いの土塀は こもが掛けられないため― 86 00:04:24,833 --> 00:04:27,733 特に ひびが入りやすいのだとか― 87 00:04:28,733 --> 00:04:33,733 そこで 傷んだ土塀を 市から 依頼され修理しているのが― 88 00:04:33,833 --> 00:04:37,433 こちらの左官職人 藤田さんなのです 89 00:04:47,933 --> 00:04:50,000 (ナレーター) 傷んだ箇所を修復するための― 90 00:04:50,100 --> 00:04:50,866 下準備ができました 91 00:04:50,866 --> 00:04:51,733 下準備ができました 92 00:04:50,866 --> 00:04:51,733 (柴田)管理しないと― 93 00:04:51,733 --> 00:04:51,833 下準備ができました 94 00:04:51,833 --> 00:04:52,266 下準備ができました 95 00:04:51,833 --> 00:04:52,266 ほんと 汚くなっちゃうんだろうね 96 00:04:52,266 --> 00:04:53,666 ほんと 汚くなっちゃうんだろうね 97 00:05:04,333 --> 00:05:05,766 (ナレーター) 伝統的な工法を― 98 00:05:05,866 --> 00:05:09,433 習得していなければ 成せない技術― 99 00:05:10,000 --> 00:05:11,500 その技により― 100 00:05:11,600 --> 00:05:15,466 昔ながらの土塀が よみがえっていくのです 101 00:05:24,900 --> 00:05:27,400 (ナレーター) 美しい景観を残したい― 102 00:05:27,500 --> 00:05:31,566 その一心で小手先に魂を込める― 103 00:05:31,966 --> 00:05:34,966 こうして金沢の文化の1つが― 104 00:05:35,066 --> 00:05:37,766 しっかりと受け継がれていました 105 00:05:39,733 --> 00:05:41,433 (ナレーター) 「古都に生きる人々―」 106 00:05:41,533 --> 00:05:43,100 「24時―」 107 00:05:45,066 --> 00:05:46,633 一方こちらでも― 108 00:05:46,733 --> 00:05:50,800 古都の文化的景観を守る職人が 動きだしていました― 109 00:05:52,900 --> 00:05:53,933 使う材料は― 110 00:05:54,733 --> 00:05:58,500 ドロドロに溶かした海藻に 麻 そして― 111 00:05:58,600 --> 00:06:00,900 石灰を混ぜたもの― 112 00:06:02,700 --> 00:06:06,500 すると それを一斉に塗り始めました― 113 00:06:06,600 --> 00:06:08,433 一体 何をしているのでしょうか?― 114 00:06:13,133 --> 00:06:14,433 実は これ― 115 00:06:14,533 --> 00:06:17,500 〝なまこ壁(かべ)〞の修復を していたのです― 116 00:06:19,466 --> 00:06:21,866 荘厳な金沢城を囲む― 117 00:06:21,966 --> 00:06:25,233 この特徴ある壁が なまこ壁 118 00:06:27,366 --> 00:06:28,033 (柴田) 何で なまこなの? 119 00:06:28,033 --> 00:06:29,333 (柴田) 何で なまこなの? (ナレーター) 平瓦(ひらがわら)を壁面に貼り― 120 00:06:29,333 --> 00:06:30,333 (ナレーター) 平瓦(ひらがわら)を壁面に貼り― 121 00:06:30,433 --> 00:06:34,533 その継ぎ目を しっくいで なまこ形に盛った壁のこと 122 00:06:34,533 --> 00:06:35,300 その継ぎ目を しっくいで なまこ形に盛った壁のこと (増田)しっくいの部分が まあ― 123 00:06:35,300 --> 00:06:35,866 (増田)しっくいの部分が まあ― 124 00:06:35,966 --> 00:06:36,233 生き物の なまこに 似ていることから… 125 00:06:36,233 --> 00:06:37,533 生き物の なまこに 似ていることから… (ナレーター) 現在― 126 00:06:37,533 --> 00:06:37,633 生き物の なまこに 似ていることから… 127 00:06:37,633 --> 00:06:38,700 生き物の なまこに 似ていることから… 50年ぶりに修復作業が 進められている― 128 00:06:38,700 --> 00:06:41,500 50年ぶりに修復作業が 進められている― 129 00:06:41,600 --> 00:06:43,933 金沢城の なまこ壁― 130 00:06:44,433 --> 00:06:47,200 自分たちの腕が 古都を守っている― 131 00:06:47,300 --> 00:06:48,966 職人たちは みんな― 132 00:06:49,066 --> 00:06:51,866 揺るぎない きょうじに 満ちていました 133 00:06:54,333 --> 00:06:55,566 (ナレーター) 「古都に生きる人々―」 134 00:06:55,666 --> 00:06:57,233 「24時―」 135 00:07:00,333 --> 00:07:01,966 午前10時― 136 00:07:02,066 --> 00:07:06,866 天気が移ろいやすい金沢に 小雪が舞い降りました― 137 00:07:07,933 --> 00:07:10,933 そんな中 こちらの建物から― 138 00:07:11,033 --> 00:07:13,266 何やら 竹ぼうきを持った人たちが― 139 00:07:13,800 --> 00:07:16,500 一体 どこへ向かって いるのでしょうか― 140 00:07:18,033 --> 00:07:20,833 到着した場所は“兼六園(けんろくえん)―” 141 00:07:23,500 --> 00:07:27,433 加賀藩主 前田家の 庭園として造られた― 142 00:07:27,533 --> 00:07:29,600 国の特別名勝― 143 00:07:31,266 --> 00:07:34,500 古都 金沢を象徴する場所ですが… 144 00:07:35,633 --> 00:07:38,200 (ナレーター) ここで あなたに質問― 145 00:07:39,566 --> 00:07:40,733 竹ぼうきを持って― 146 00:07:40,833 --> 00:07:43,733 兼六園にやってきた こちらの人々― 147 00:07:44,000 --> 00:07:45,533 竹ぼうき1本で― 148 00:07:45,633 --> 00:07:48,033 兼六園に欠かせない あるものを― 149 00:07:48,133 --> 00:07:49,933 掃除するといいます― 150 00:07:50,466 --> 00:07:53,166 ちなみに ちりとりは 持っていません― 151 00:07:54,133 --> 00:07:56,733 一体 何を 掃除するのでしょう? 152 00:07:57,733 --> 00:07:58,733 (東)ええ? 153 00:07:58,833 --> 00:08:00,166 (一同)えー? (増田)さあ 始まりました― 154 00:08:00,266 --> 00:08:02,800 今夜の「和風総本家」は 好評の24時間シリーズです― 155 00:08:03,100 --> 00:08:05,833 「古都に生きる人々24時 金沢編」と題しまして 156 00:08:05,933 --> 00:08:07,633 皆さんの〝金沢力(ぢから)―〞 157 00:08:07,733 --> 00:08:09,333 試させていただきたいと 思います 158 00:08:09,433 --> 00:08:11,100 (柴田)金沢力 (東)兼六園― 159 00:08:11,200 --> 00:08:12,100 行ったことあるとか 160 00:08:12,200 --> 00:08:14,866 庭園を見たことある人 だったら もう 161 00:08:14,966 --> 00:08:15,633 見たことあるような ものってこと? 162 00:08:15,633 --> 00:08:17,033 見たことあるような ものってこと? (増田)ああ そのとおりです はい 163 00:08:17,133 --> 00:08:18,533 ほうきは 持っていましたが… 164 00:08:18,633 --> 00:08:19,800 (東)ちりとりは 持っていなかった 165 00:08:19,800 --> 00:08:20,333 (東)ちりとりは 持っていなかった (増田)はい 166 00:08:20,333 --> 00:08:20,666 (増田)はい 167 00:08:20,900 --> 00:08:22,300 (増田)もう そこも1つ ヒントではないかと 168 00:08:22,400 --> 00:08:24,000 (東) えー それ ヒントなの? 169 00:08:24,100 --> 00:08:26,266 (地井)この絵の中には ヒントはあるんですか? 170 00:08:27,266 --> 00:08:28,133 さあ? 171 00:08:28,233 --> 00:08:29,500 〝さあ?〞では 答えになってない… 172 00:08:29,600 --> 00:08:30,333 (スタッフの笑い声) 173 00:08:30,433 --> 00:08:31,633 (地井)だったら シャッター閉めるよ 174 00:08:31,733 --> 00:08:33,200 こっちも ほんとに― 175 00:08:33,299 --> 00:08:34,733 聞いてんだから 何か返して 176 00:08:34,933 --> 00:08:36,700 〝さあ?〞は 答えになってないだろう 177 00:08:36,799 --> 00:08:39,000 (牧田(まきた))これは やっぱり 冬場ですか? やるのは 178 00:08:39,100 --> 00:08:41,700 (増田)うーん… どうでしょう 179 00:08:42,433 --> 00:08:43,666 (柴田)えー 分からん 180 00:08:43,766 --> 00:08:44,933 (増田)というわけで 最初の問題 181 00:08:45,033 --> 00:08:46,200 お出しください どうぞ 182 00:08:46,700 --> 00:08:48,700 (柴田)私 分かんない (増田)地井さん どうぞ 183 00:08:48,800 --> 00:08:51,000 あの… 橋の上をこう 冬の時期だったら 184 00:08:51,100 --> 00:08:53,600 ぬれてる所を… 雪を… かくとか 185 00:08:53,700 --> 00:08:54,366 (増田)萬田(まんだ)さん いきましょう 186 00:08:54,466 --> 00:08:57,133 (萬田)こけを美しく (増田)うーん 牧田さん 187 00:08:57,233 --> 00:08:59,900 ほうきだけで その 落ち葉なり何なり その… 188 00:09:00,066 --> 00:09:01,300 あと こけを取ったり 189 00:09:01,400 --> 00:09:02,733 (増田)さあ 続いて 今夜のゲスト 190 00:09:02,833 --> 00:09:04,300 柴田理恵(りえ)さんです 191 00:09:04,400 --> 00:09:06,366 はい よろしくお願いします― 192 00:09:06,466 --> 00:09:08,200 庭木に少し 雪 積もるでしょ 193 00:09:08,300 --> 00:09:09,666 あれね ほっとくと― 194 00:09:09,766 --> 00:09:11,366 水分が ドシッと重くなって 195 00:09:11,466 --> 00:09:12,633 その上に また雪 降ると― 196 00:09:12,733 --> 00:09:13,933 枝とか 折れやすくなるんで― 197 00:09:14,033 --> 00:09:16,466 その… 竹ぼうきで 払いのけておく 198 00:09:16,566 --> 00:09:18,566 (増田)はい 最後に 東さん いきましょう 199 00:09:18,666 --> 00:09:20,100 (東)庭園にあるものって いったら 200 00:09:20,200 --> 00:09:22,000 砂利と 灯籠だったんですよ 201 00:09:22,266 --> 00:09:23,800 砂利も 物っちゃ 物だけど 202 00:09:23,900 --> 00:09:25,566 何か広すぎるなと 思って 203 00:09:25,666 --> 00:09:27,266 (増田)さあ 最初の問題 答え出そろいましたが― 204 00:09:27,366 --> 00:09:29,433 正解は これでーす 205 00:09:30,366 --> 00:09:33,766 (ナレーター)兼六園にやってきた こちらの人々が― 206 00:09:33,866 --> 00:09:36,466 掃除するものとは一体…― 207 00:09:37,133 --> 00:09:41,066 向かった場所は 園内を流れる小川― 208 00:09:41,700 --> 00:09:42,666 すると… 209 00:09:45,766 --> 00:09:47,433 (柴田)あっ 池か 210 00:09:47,533 --> 00:09:49,766 (ナレーター) おもむろに川の中へ 211 00:09:51,666 --> 00:09:53,400 (ナレーター) そして ほうきを一斉に― 212 00:09:53,500 --> 00:09:55,933 バシャバシャと 動かし始めました― 213 00:09:56,733 --> 00:09:58,233 これは一体… 214 00:10:00,733 --> 00:10:01,933 (スタッフ)すいません… 215 00:10:12,033 --> 00:10:14,600 (ナレーター) 兼六園を流れる小川― 216 00:10:14,833 --> 00:10:18,500 その川底に目をやると 無数の玉石が― 217 00:10:19,966 --> 00:10:22,533 泥が付いて 汚れている玉石を― 218 00:10:22,633 --> 00:10:25,733 週2回 掃除しているのです― 219 00:10:26,066 --> 00:10:28,200 こうした 地道な作業によって― 220 00:10:28,300 --> 00:10:30,300 古都の美しさは 保たれているのです 221 00:10:30,300 --> 00:10:31,433 古都の美しさは 保たれているのです (柴田)なるほどねー 222 00:10:31,433 --> 00:10:32,466 (柴田)なるほどねー 223 00:10:39,100 --> 00:10:39,333 (ナレーター)小雪 舞う中― 224 00:10:39,333 --> 00:10:41,066 (ナレーター)小雪 舞う中― 225 00:10:39,333 --> 00:10:41,066 (増田)観光客いるんです 226 00:10:41,166 --> 00:10:45,000 水を打つ音が響く 真冬の兼六園― 227 00:10:45,900 --> 00:10:46,800 ここにも― 228 00:10:46,900 --> 00:10:50,033 知られざる古都の姿がありました 229 00:10:52,200 --> 00:10:54,500 (増田)というわけで 正解は〝玉石の掃除―〞 230 00:10:54,600 --> 00:10:56,300 川の玉石ですが 231 00:10:56,866 --> 00:10:58,866 池は正解でいいでしょう 牧田さん― 232 00:10:58,966 --> 00:10:59,933 お見事です (牧田)やったー 233 00:11:00,100 --> 00:11:01,700 (萬田)すごい (柴田)こりゃ すごい 234 00:11:01,800 --> 00:11:04,800 あれ あんな掃除 してると思わなかったね 235 00:11:04,900 --> 00:11:07,433 (増田)週に2回 掃除をされてるそうですが 236 00:11:07,533 --> 00:11:10,400 こんな頻度でやってるとは 驚きましたね 237 00:11:11,433 --> 00:11:12,900 (ナレーター) 「古都に生きる人々―」 238 00:11:13,000 --> 00:11:14,500 「24時―」 239 00:11:16,466 --> 00:11:17,833 午前11時― 240 00:11:17,933 --> 00:11:21,300 昔ながらの出格子のある 古い町並み― 241 00:11:21,400 --> 00:11:23,233 〝ひがし茶屋街―〞 242 00:11:24,466 --> 00:11:26,600 その1つ裏の通りに たたずむ― 243 00:11:26,700 --> 00:11:28,433 こちらのお店から― 244 00:11:28,533 --> 00:11:30,766 何やら音色が 響いてきました 245 00:11:30,766 --> 00:11:31,333 何やら音色が 響いてきました (増田)何でしょう? 246 00:11:31,333 --> 00:11:31,900 (増田)何でしょう? 247 00:11:33,100 --> 00:11:37,000 (弦楽器の音) 248 00:11:37,166 --> 00:11:38,233 (ナレーター) 音につられて― 249 00:11:38,333 --> 00:11:40,633 入ってみると そこは― 250 00:11:40,733 --> 00:11:45,833 明治時代から120年続く 三味線の専門店― 251 00:11:47,633 --> 00:11:48,966 この日 ご主人は― 252 00:11:49,066 --> 00:11:52,766 ある理由があって とても忙しいのだそう― 253 00:11:54,033 --> 00:11:55,400 (福嶋(ふくしま)さん)うん あのね… 254 00:12:02,433 --> 00:12:03,400 (スタッフ) 午前中ですか? 255 00:12:03,500 --> 00:12:04,500 そうそう 256 00:12:07,866 --> 00:12:09,833 (スタジオの笑い声) 257 00:12:18,466 --> 00:12:21,033 (ナレーター)お客様に 納品するときは― 258 00:12:21,133 --> 00:12:25,333 まるで娘の嫁入りのような 気分だといいます― 259 00:12:26,000 --> 00:12:27,766 結婚式と同じように― 260 00:12:27,866 --> 00:12:31,000 日のいい日の 午前中に納めるのが― 261 00:12:31,100 --> 00:12:33,766 昔からの習わしなのです― 262 00:12:35,033 --> 00:12:38,533 この日は小唄の お師匠さんへの納品― 263 00:12:39,566 --> 00:12:42,366 丹精込めて 作り上げた三味線を― 264 00:12:42,466 --> 00:12:44,633 大事に手渡します 265 00:12:46,400 --> 00:12:47,433 (三味線の音) 266 00:12:47,533 --> 00:12:50,566 (ナレーター)さて お師匠さんの反応は? 267 00:12:56,166 --> 00:12:57,366 (井波さん) うん ほんとに 268 00:12:57,466 --> 00:12:58,800 (スタッフ)三味線の 納品っていうのは― 269 00:12:58,900 --> 00:13:02,166 昔から いい日の午前中 とかっていうほうが― 270 00:13:02,266 --> 00:13:03,800 多かったわけですかね? 271 00:13:09,400 --> 00:13:12,966 (ナレーター) これが 古都の何気ない日常 272 00:13:15,966 --> 00:13:19,066 (ナレーター)金沢城が 見渡せるこちらでは― 273 00:13:19,233 --> 00:13:21,900 まさに昼食の真っ最中― 274 00:13:23,500 --> 00:13:26,200 さあ これから どこへ行こう? 275 00:13:26,300 --> 00:13:28,633 期待に胸が膨らみます― 276 00:13:29,966 --> 00:13:31,333 午後1時― 277 00:13:32,233 --> 00:13:36,133 ようやく日がさし 雪が溶けだしたころ― 278 00:13:36,633 --> 00:13:38,400 こちらのお宅から… 279 00:13:39,100 --> 00:13:45,033 (男性の声) 280 00:13:45,133 --> 00:13:46,600 (ナレーター) 何やら伸びやかな声が― 281 00:13:46,700 --> 00:13:47,900 響いてきました― 282 00:13:48,533 --> 00:13:50,900 どこから聞こえて くるのでしょう?― 283 00:13:51,066 --> 00:13:52,966 家の中ではなく― 284 00:13:53,066 --> 00:13:55,166 どうやら 庭からのようです 285 00:13:55,166 --> 00:13:55,633 どうやら 庭からのようです (増田)立派な庭ですね 286 00:13:55,633 --> 00:13:57,900 (増田)立派な庭ですね 287 00:13:59,166 --> 00:14:01,400 (ナレーター) 声の先に目をやると― 288 00:14:05,433 --> 00:14:07,833 声の主は庭師さん― 289 00:14:07,933 --> 00:14:09,300 これは一体… 290 00:14:10,100 --> 00:14:11,933 (スタッフ)あ どうも (武部(たけべ)さん)あ どうも 291 00:14:20,666 --> 00:14:22,033 はい そうです あの… 292 00:14:31,600 --> 00:14:33,566 (ナレーター)〝空から 謡(うたい)が降ってくる〞とも― 293 00:14:33,666 --> 00:14:35,533 いわれる金沢 294 00:14:35,800 --> 00:14:37,333 (増田)粋な言葉ですね 295 00:14:37,766 --> 00:14:39,766 (ナレーター) かの 前田利家公が― 296 00:14:39,866 --> 00:14:43,133 政治 軍事面で 徳川(とくがわ)家に屈したものの― 297 00:14:43,233 --> 00:14:45,366 文化面では負けまいと― 298 00:14:45,466 --> 00:14:47,966 職人たちにも 謡曲をたしなむように― 299 00:14:48,066 --> 00:14:49,233 説いたのが― 300 00:14:49,333 --> 00:14:52,533 この伝統の始まりだと いわれています― 301 00:14:53,566 --> 00:14:57,033 ちなみに現在 武部さんが行っている作業は― 302 00:14:57,833 --> 00:15:00,733 雪の重みで 枝が折れるのを防ぐ― 303 00:15:00,833 --> 00:15:02,900 〝雪吊(ゆきつ)り〞の作業です― 304 00:15:03,333 --> 00:15:05,100 もちろん ここでも… 305 00:15:06,433 --> 00:15:11,433 (謡) 306 00:15:11,533 --> 00:15:15,766 (ナレーター)そして 作業を終えても またも謡 307 00:15:15,866 --> 00:15:21,833 (武部さんの謡) 308 00:15:22,400 --> 00:15:24,966 (ナレーター)これは 〝座敷開き〞という― 309 00:15:25,066 --> 00:15:27,466 お客様への 感謝の気持ちを― 310 00:15:27,566 --> 00:15:31,066 作業終了後に謡で伝える 風習なのだそうです 311 00:15:31,066 --> 00:15:32,333 作業終了後に謡で伝える 風習なのだそうです (増田)座敷開き 312 00:15:32,333 --> 00:15:32,533 (増田)座敷開き 313 00:15:33,533 --> 00:15:36,433 (女性)はい こちらこそ よろしくお願いします 314 00:15:37,666 --> 00:15:40,000 (ナレーター) 金沢の町を歩く際は― 315 00:15:40,100 --> 00:15:43,700 そっと 空に耳を傾けてみては? 316 00:15:44,900 --> 00:15:45,966 (男性)あら こんにちは 317 00:15:46,066 --> 00:15:48,200 (少女)こんにちは (男性)あら 来たか 318 00:15:48,300 --> 00:15:51,700 (ナレーター) 緩やかな時が流れる 古都 金沢 319 00:15:51,700 --> 00:15:52,133 (ナレーター) 緩やかな時が流れる 古都 金沢 320 00:15:51,700 --> 00:15:52,133 (男性)大丈夫か? 元気やな おお ありがとう 321 00:15:52,133 --> 00:15:54,233 (男性)大丈夫か? 元気やな おお ありがとう 322 00:15:55,200 --> 00:15:57,000 (ナレーター) 伝統に彩られた― 323 00:15:57,100 --> 00:15:58,733 風情ある町並み― 324 00:15:59,866 --> 00:16:02,866 そんな長町の 武家屋敷街で― 325 00:16:02,966 --> 00:16:04,900 気になるものを発見― 326 00:16:05,333 --> 00:16:07,766 意味ありげに置かれた石― 327 00:16:09,733 --> 00:16:12,400 別の路地にも石がありました 328 00:16:12,700 --> 00:16:14,000 (柴田)あるある あるよね 329 00:16:15,233 --> 00:16:17,533 (ナレーター) ここで あなたに質問― 330 00:16:18,266 --> 00:16:20,400 金沢の武家屋敷街の― 331 00:16:20,500 --> 00:16:23,466 あちこちで見られる こちらの石― 332 00:16:24,433 --> 00:16:26,733 一見 飾りのようにも 見えますが― 333 00:16:26,833 --> 00:16:28,800 ある目的を持った 石なのです― 334 00:16:29,466 --> 00:16:32,800 その目的とは 一体 なあに? 335 00:16:33,533 --> 00:16:34,333 (地井)目的? 336 00:16:34,433 --> 00:16:35,800 (東)あるよね あれ (柴田)ありました あれ 337 00:16:35,900 --> 00:16:36,800 あれ あるよね 338 00:16:36,900 --> 00:16:38,600 (増田)皆さんの 〝あるある〞という言葉が 339 00:16:38,700 --> 00:16:40,333 スタジオに響きましたが… 340 00:16:40,433 --> 00:16:42,466 (地井)使うもんでは ないんだ な? 341 00:16:42,566 --> 00:16:44,433 (東) いや 何かに使うんでしょ だって 目的がある 342 00:16:44,433 --> 00:16:44,766 (東) いや 何かに使うんでしょ だって 目的がある (増田) はい 何かに使いますね 343 00:16:44,766 --> 00:16:44,866 (増田) はい 何かに使いますね 344 00:16:44,866 --> 00:16:45,666 (増田) はい 何かに使いますね (地井)いやいや― 345 00:16:45,766 --> 00:16:48,366 心ん中で使うとかって あるもんね? 346 00:16:48,466 --> 00:16:49,800 心の中で使う? (スタジオの笑い声) 347 00:16:49,900 --> 00:16:51,200 そういうこと あるじゃない? 348 00:16:51,300 --> 00:16:52,766 (増田)深すぎて ついていけないんですけど 349 00:16:52,866 --> 00:16:53,933 (スタッフの笑い声) 350 00:16:54,233 --> 00:16:58,100 (牧田)これ… 現代の町並みにも この目的を果たすようなものって 351 00:16:58,200 --> 00:16:59,600 あるんですか? 他に代わって 352 00:16:59,700 --> 00:17:02,033 (増田)あー いい質問ですね (地井)うまいこと言うね 353 00:17:02,133 --> 00:17:04,033 うーん 私は今 思いつかないです 354 00:17:05,866 --> 00:17:08,000 実用的なものでは ないってことですよね 355 00:17:08,099 --> 00:17:09,099 (増田)実用的です 356 00:17:09,200 --> 00:17:11,066 (柴田)えー? (地井)実用的? 357 00:17:11,166 --> 00:17:11,566 (増田)これで しまいに させてください 358 00:17:11,566 --> 00:17:12,966 (増田)これで しまいに させてください (柴田)実用的で 現代にないの? 359 00:17:12,966 --> 00:17:13,166 (柴田)実用的で 現代にないの? 360 00:17:13,266 --> 00:17:14,200 (地井)実用的? 361 00:17:14,300 --> 00:17:16,200 (増田)では 答えを お出しください どうぞ 362 00:17:17,700 --> 00:17:18,599 (増田)では 東さん いきましょう (東)はい 363 00:17:18,700 --> 00:17:19,566 まあ いろいろね 364 00:17:19,666 --> 00:17:21,400 旅の人が こう来る わけじゃないですか― 365 00:17:21,766 --> 00:17:23,400 多分 その泥を 落としたりとか 366 00:17:23,500 --> 00:17:24,800 そこで足元を直す 367 00:17:24,900 --> 00:17:26,700 ポイントになると 思うんですよ 368 00:17:26,800 --> 00:17:28,600 (一同)はあー (増田)ほう 369 00:17:28,700 --> 00:17:30,233 (東)そこで だから… (柴田)あー なるほど 370 00:17:30,533 --> 00:17:31,700 (地井)偉い (萬田)偉い 371 00:17:31,800 --> 00:17:32,766 (牧田)すげえ 372 00:17:32,866 --> 00:17:34,266 (東)実用的ですもんね 373 00:17:34,366 --> 00:17:35,733 (萬田)絶対 答え聞いてると思う 374 00:17:35,833 --> 00:17:37,300 聞いてないですよ (スタッフの笑い声) 375 00:17:37,400 --> 00:17:39,000 (東) 何ですか その疑惑 376 00:17:42,333 --> 00:17:44,533 あ 雪落としかー! 377 00:17:45,400 --> 00:17:47,066 (ナレーター) そう 正解は― 378 00:17:47,166 --> 00:17:49,200 げたの歯に 詰まった雪を― 379 00:17:49,400 --> 00:17:52,166 落とすための 石だったのです― 380 00:17:53,300 --> 00:17:55,266 雪に足が はまるという意味の― 381 00:17:55,366 --> 00:17:56,900 〝ごぼる〞という 方言から― 382 00:17:57,566 --> 00:18:00,333 その名が付いた 〝ごっぽ石(いし)―〞 383 00:18:00,766 --> 00:18:03,166 つい見逃してしまいそうな この石も― 384 00:18:03,266 --> 00:18:06,400 古都の景観を 彩っていました 385 00:18:06,633 --> 00:18:07,633 (増田)はい というわけで まあ― 386 00:18:07,733 --> 00:18:09,066 東さんの おっしゃってることは 387 00:18:09,166 --> 00:18:10,666 雪が泥に変わった だけですから― 388 00:18:10,766 --> 00:18:11,833 東さん おまけで 正解にしましょう 389 00:18:11,833 --> 00:18:12,733 東さん おまけで 正解にしましょう (東)よっしゃー! 390 00:18:12,733 --> 00:18:13,166 (東)よっしゃー! 391 00:18:14,466 --> 00:18:16,066 (増田) 雪に足が はまるという 392 00:18:16,166 --> 00:18:16,866 〝ごぼる〞という言葉から 転じて― 393 00:18:16,866 --> 00:18:18,800 〝ごぼる〞という言葉から 転じて― (柴田)ああ ごぼるって 言います 言います 394 00:18:18,800 --> 00:18:19,400 〝ごぼる〞という言葉から 転じて― 395 00:18:19,500 --> 00:18:21,266 ごっぽ 〝ごっぽ石〞と (柴田)へえ 396 00:18:22,100 --> 00:18:23,333 (ナレーター) 「古都に生きる人々―」 397 00:18:23,433 --> 00:18:25,033 「24時―」 398 00:18:26,933 --> 00:18:28,200 午後3時― 399 00:18:28,300 --> 00:18:31,966 金沢の茶屋街の1つ 主計町(かずえまち)― 400 00:18:32,466 --> 00:18:35,666 夜は三味線の音が 聞こえる この町も― 401 00:18:35,800 --> 00:18:38,266 この時間は まだ静かなようです― 402 00:18:39,500 --> 00:18:43,300 しかし こちらの建物の 中からは… 403 00:18:43,800 --> 00:18:47,500 (物音) 404 00:18:47,633 --> 00:18:49,700 (ナレーター) どうやら お寺のようですが― 405 00:18:49,800 --> 00:18:53,133 中から聞こえてくる この音は一体…― 406 00:18:53,900 --> 00:18:55,533 お邪魔してみると― 407 00:18:57,700 --> 00:19:01,200 何やら大きな機械を 操っている人が― 408 00:19:02,633 --> 00:19:06,300 実はこちら 金沢の伝統工芸― 409 00:19:06,400 --> 00:19:08,666 加賀友禅の 工房だったのです― 410 00:19:14,100 --> 00:19:18,400 この方は加賀友禅作家の 友野雅子(とものまさこ)さん― 411 00:19:19,300 --> 00:19:21,166 加賀友禅といえば― 412 00:19:21,533 --> 00:19:22,633 加賀百万石の― 413 00:19:22,733 --> 00:19:27,200 武家文化の中で培われた 友禅染― 414 00:19:28,166 --> 00:19:29,833 京友禅のように― 415 00:19:29,933 --> 00:19:33,333 仕上げで 金ぱくや 刺しゅうを施さず― 416 00:19:33,433 --> 00:19:35,266 染色以外の技法を― 417 00:19:35,366 --> 00:19:38,500 ほとんど用いないのが その特徴― 418 00:19:42,866 --> 00:19:46,600 ところで なぜ お寺に 工房があるのでしょうか? 419 00:19:57,366 --> 00:20:00,166 (ナレーター) 金沢三十三観音めぐり― 420 00:20:00,266 --> 00:20:03,766 その1つに指定されている こちらのお寺― 421 00:20:04,233 --> 00:20:06,033 亡くなった 尼僧に代わって― 422 00:20:06,400 --> 00:20:08,000 参拝者のために― 423 00:20:08,100 --> 00:20:10,533 お寺のお守りをする かたわら― 424 00:20:10,633 --> 00:20:12,500 加賀友禅の工房として― 425 00:20:12,600 --> 00:20:15,600 使わせてもらって いるのだといいます― 426 00:20:16,333 --> 00:20:19,300 古都を代表する美しい染め物は― 427 00:20:19,400 --> 00:20:23,533 今日も こうして お寺で染められています 428 00:20:27,233 --> 00:20:30,200 (ナレーター) 風が肌を刺すほどに冷たくなり― 429 00:20:30,300 --> 00:20:32,300 そろそろ夕支度― 430 00:20:37,833 --> 00:20:40,733 今日の古都は珍しく夕焼け 431 00:20:40,733 --> 00:20:41,366 今日の古都は珍しく夕焼け 432 00:20:40,733 --> 00:20:41,366 (萬田)うわあ 433 00:20:41,366 --> 00:20:41,766 (萬田)うわあ 434 00:20:45,733 --> 00:20:47,200 (ナレーター)午後5時― 435 00:20:48,433 --> 00:20:49,766 古都の台所 近江町市場が― 436 00:20:49,766 --> 00:20:51,466 古都の台所 近江町市場が― (増田)ああ にぎやかですね 437 00:20:51,466 --> 00:20:51,566 (増田)ああ にぎやかですね 438 00:20:51,566 --> 00:20:52,233 (増田)ああ にぎやかですね 多くの人で にぎわい始めます― 439 00:20:52,233 --> 00:20:53,966 多くの人で にぎわい始めます― 440 00:20:56,266 --> 00:21:00,433 その近江町市場から ほど近い こちらのお店にも― 441 00:21:00,533 --> 00:21:03,366 金沢の伝統を支える人が いました― 442 00:21:05,200 --> 00:21:08,433 毎日4時間 費やして 開店の準備― 443 00:21:08,766 --> 00:21:12,100 そして最後の仕上げが こちら― 444 00:21:15,500 --> 00:21:18,566 そう 口紅を塗って ようやく― 445 00:21:18,666 --> 00:21:21,666 全ての準備が完了するのです― 446 00:21:22,333 --> 00:21:25,400 お化粧にこだわる おかみの お顔は… 447 00:21:31,666 --> 00:21:34,166 (ナレーター) “超”が付くほどの厚化粧― 448 00:21:34,666 --> 00:21:36,833 実は意味があるそうで 449 00:21:39,166 --> 00:21:40,700 (東)そういう理由なんだ 450 00:21:53,266 --> 00:21:55,900 (ナレーター) 金沢で43年続く― 451 00:21:56,000 --> 00:21:56,466 おでん屋さん 〝ゑびす―〞 452 00:21:56,466 --> 00:21:57,800 おでん屋さん 〝ゑびす―〞 (東)えびす顔になってる 453 00:21:59,400 --> 00:22:01,066 おかみが笑えば― 454 00:22:01,166 --> 00:22:01,933 店は いつだって えびす顔があふれます 455 00:22:01,933 --> 00:22:04,366 店は いつだって えびす顔があふれます 456 00:22:01,933 --> 00:22:04,366 (東)化粧っていうか アトラクション 457 00:22:04,366 --> 00:22:05,066 (東)化粧っていうか アトラクション 458 00:22:05,733 --> 00:22:08,600 (ナレーター) 変わらぬ毎日を続けること― 459 00:22:08,700 --> 00:22:10,833 これもまた 古都を守るという ことなのかもしれません 460 00:22:10,833 --> 00:22:12,566 これもまた 古都を守るという ことなのかもしれません 461 00:22:10,833 --> 00:22:12,566 (東)まあ 看板みたいな もんですよね 462 00:22:12,566 --> 00:22:12,666 これもまた 古都を守るという ことなのかもしれません 463 00:22:12,666 --> 00:22:13,266 これもまた 古都を守るという ことなのかもしれません 464 00:22:12,666 --> 00:22:13,266 (萬田)なるほどねえ 465 00:22:13,266 --> 00:22:13,966 (萬田)なるほどねえ 466 00:22:19,200 --> 00:22:21,400 (ナレーター) お寺の多い この町に― 467 00:22:21,500 --> 00:22:24,866 古都の夜を告げる音が 交わるころ― 468 00:22:27,433 --> 00:22:29,333 こちらのお宅からも… 469 00:22:29,433 --> 00:22:33,000 (謡) 470 00:22:33,100 --> 00:22:35,666 (ナレーター) 何やら聞き覚えのある声― 471 00:22:35,966 --> 00:22:40,766 そう 声の主は あの庭師の武部さん― 472 00:22:41,400 --> 00:22:45,266 仕事を終えても 練習に余念がありません 473 00:22:47,233 --> 00:22:48,766 (ナレーター) 「古都に生きる人々―」 474 00:22:48,866 --> 00:22:50,500 「24時―」 475 00:22:52,666 --> 00:22:54,166 午後8時― 476 00:22:54,266 --> 00:22:57,200 こちらの格式の高い建物に― 477 00:22:57,300 --> 00:22:59,866 続々と人が入っていきます 478 00:23:00,766 --> 00:23:02,266 (増田)男性ですか 479 00:23:04,566 --> 00:23:06,500 (ナレーター) 中に入ってみると― 480 00:23:12,466 --> 00:23:16,733 作業服の方たちが 何やら準備を始めました― 481 00:23:17,966 --> 00:23:20,433 こちらの 作業服の方たち― 482 00:23:20,533 --> 00:23:23,666 これから 何を始めると いうのでしょうか?― 483 00:23:25,266 --> 00:23:27,900 中の様子をのぞいてみると― 484 00:23:28,166 --> 00:23:33,100 空気が ぴんと張りつめた 緊張感に満ちた雰囲気― 485 00:23:36,933 --> 00:23:37,933 始まるようです 486 00:23:37,933 --> 00:23:38,700 始まるようです 487 00:23:37,933 --> 00:23:38,700 (牧田)これ 作業着で? 488 00:23:38,700 --> 00:23:39,433 (牧田)これ 作業着で? 489 00:23:45,900 --> 00:23:49,833 (ナレーター)なんと作業服のまま お茶をたて始めました― 490 00:23:51,433 --> 00:23:52,766 実は こちら― 491 00:23:52,866 --> 00:23:55,500 仕事を終えてやってきた 職人さんのための― 492 00:23:55,600 --> 00:23:57,200 お茶教室― 493 00:23:57,300 --> 00:23:58,733 でも どうして お茶のお稽古を― 494 00:23:58,833 --> 00:24:00,766 しているのでしょうか? 495 00:24:12,433 --> 00:24:13,566 (地井)なるほど 496 00:24:13,666 --> 00:24:17,033 (ナレーター)文化的素養の高い お客様の家で― 497 00:24:17,133 --> 00:24:20,566 恥ずかしくない立ち居振る舞いが できるように― 498 00:24:20,666 --> 00:24:24,800 職人さん自らも たしなみを身につけるべく― 499 00:24:24,900 --> 00:24:27,300 日々 稽古に励んでいるのです― 500 00:24:32,633 --> 00:24:35,400 大工や建具 左官など― 501 00:24:35,500 --> 00:24:37,700 さまざまな職人さんたちが― 502 00:24:37,800 --> 00:24:41,500 仕事を終えて稽古に励む この場所― 503 00:24:42,766 --> 00:24:46,800 実は職人を育成する学校― 504 00:24:47,233 --> 00:24:48,500 その名も… 505 00:24:51,766 --> 00:24:52,533 (ナレーター) 職人たちに― 506 00:24:52,633 --> 00:24:54,833 連綿と 受け継がれている技を― 507 00:24:55,466 --> 00:24:57,633 後世に継承するため― 508 00:24:57,733 --> 00:25:00,966 金沢市が設立した 学校なのです― 509 00:25:01,466 --> 00:25:03,266 技術だけでなく― 510 00:25:03,366 --> 00:25:06,266 文化的な素養も 継承するべく― 511 00:25:06,366 --> 00:25:10,333 お謡や お茶の教室も 開かれているのだとか― 512 00:25:13,900 --> 00:25:16,566 技術と共に芸を磨く― 513 00:25:16,833 --> 00:25:19,500 金沢の職人って 粋ですよね 514 00:25:29,500 --> 00:25:33,100 (スタジオの笑い声) 515 00:25:34,400 --> 00:25:35,633 (ナレーター) 「古都に生きる人々―」 516 00:25:35,733 --> 00:25:37,400 「24時―」 517 00:25:39,900 --> 00:25:41,433 午後10時― 518 00:25:41,600 --> 00:25:44,966 ひっそりと静まり返る 武家屋敷に現れた― 519 00:25:45,066 --> 00:25:47,000 1台の車― 520 00:25:53,633 --> 00:25:57,466 職人さんと おぼしき方が 車を降りるや― 521 00:25:57,633 --> 00:25:59,533 営業時間の終了した― 522 00:25:59,633 --> 00:26:02,433 こちらのお店に 入っていきました 523 00:26:04,066 --> 00:26:04,966 (立野(たての)さん)はい 524 00:26:06,600 --> 00:26:07,433 (立野さん)はい 525 00:26:08,933 --> 00:26:10,333 (立野さん) 半畳ですね はい 526 00:26:10,433 --> 00:26:11,533 分かりました 527 00:26:12,700 --> 00:26:16,533 (ナレーター) すると 畳を回収し始めました― 528 00:26:16,633 --> 00:26:18,766 お気づきかと思いますが― 529 00:26:18,866 --> 00:26:21,900 こちらの畳 かなり湾曲しています― 530 00:26:22,000 --> 00:26:25,166 というのも 実は100年もの― 531 00:26:25,433 --> 00:26:28,866 そのため とても軟らかく なっているのです― 532 00:26:31,433 --> 00:26:33,033 それにしても… 533 00:26:52,733 --> 00:26:53,900 (ナレーター) 回収した― 534 00:26:54,000 --> 00:26:57,000 100年ものの 畳の表を張り替え― 535 00:26:57,100 --> 00:27:00,400 あした お店の営業が 始まる時間までに― 536 00:27:00,500 --> 00:27:02,233 納品しなければ ならないのです 537 00:27:02,233 --> 00:27:03,200 納品しなければ ならないのです (増田)果たして 間に合うんでしょうか 538 00:27:03,200 --> 00:27:04,033 (増田)果たして 間に合うんでしょうか 539 00:27:04,033 --> 00:27:04,333 (増田)果たして 間に合うんでしょうか 540 00:27:04,033 --> 00:27:04,333 (ナレーター) 慌ただしくトラックに載せ― 541 00:27:04,333 --> 00:27:06,166 (ナレーター) 慌ただしくトラックに載せ― 542 00:27:06,266 --> 00:27:07,533 運び去る立野さん― 543 00:27:08,433 --> 00:27:09,800 作業は間に合うのでしょうか 544 00:27:09,800 --> 00:27:10,633 作業は間に合うのでしょうか 545 00:27:09,800 --> 00:27:10,633 (増田)ねえ 開店 ぎりぎりってわけには― 546 00:27:10,633 --> 00:27:11,066 (増田)ねえ 開店 ぎりぎりってわけには― 547 00:27:11,166 --> 00:27:12,700 いきませんからね (東)夜中にやるんだ 548 00:27:12,700 --> 00:27:13,166 いきませんからね (東)夜中にやるんだ 549 00:27:12,700 --> 00:27:13,166 (ナレーター)午後11時― 550 00:27:13,166 --> 00:27:14,300 (ナレーター)午後11時― 551 00:27:15,133 --> 00:27:17,300 こちら金沢港では― 552 00:27:17,400 --> 00:27:19,333 赤い帽子の人たちが― 553 00:27:19,433 --> 00:27:22,733 この時間から 動き始めていました 554 00:27:22,833 --> 00:27:26,500 (競りのかけ声) 555 00:27:26,900 --> 00:27:30,800 (ナレーター)そう カニの競りが 始まっていたのです― 556 00:27:33,900 --> 00:27:37,166 カニ漁の船が 夕方に帰ってくるため― 557 00:27:37,266 --> 00:27:38,733 いつも この時間から― 558 00:27:38,833 --> 00:27:41,500 競りが 始まるのだそうです― 559 00:27:43,300 --> 00:27:45,633 実に5000杯もの カニが― 560 00:27:45,733 --> 00:27:47,433 毎日40分ほどで― 561 00:27:47,533 --> 00:27:49,800 競り落とされて いくのです― 562 00:27:51,566 --> 00:27:52,966 その中でも― 563 00:27:53,066 --> 00:27:56,666 毎日 1~2を争う量を 競り落としているのが― 564 00:27:56,766 --> 00:27:58,133 こちらの新田(にった)さん 565 00:27:58,133 --> 00:27:58,733 こちらの新田(にった)さん (増田)1日5000杯 競り落とされます 566 00:27:58,733 --> 00:28:00,800 (増田)1日5000杯 競り落とされます 567 00:28:01,233 --> 00:28:03,500 (ナレーター) この日も競りが終わりました― 568 00:28:03,700 --> 00:28:04,833 すると… 569 00:28:06,566 --> 00:28:07,966 (増田)1個取り出しました 570 00:28:11,133 --> 00:28:13,300 (スタジオの笑い声) (東)早い 571 00:28:16,366 --> 00:28:17,100 (スタッフ) おすし屋さんに? 572 00:28:17,200 --> 00:28:18,166 (新田さん)はい 573 00:28:19,533 --> 00:28:21,200 (柴田)いいなー 574 00:28:21,700 --> 00:28:22,066 (増田) ぜいたくですね これは 575 00:28:22,066 --> 00:28:24,233 (増田) ぜいたくですね これは 576 00:28:22,066 --> 00:28:24,233 (ナレーター)競り落としたカニで このあと一杯やるそうです 577 00:28:24,233 --> 00:28:26,266 (ナレーター)競り落としたカニで このあと一杯やるそうです 578 00:28:28,966 --> 00:28:30,200 (ナレーター)午前0時― 579 00:28:30,300 --> 00:28:35,300 一段と寒さが増した この時間から 動きだす人がいました― 580 00:28:35,400 --> 00:28:38,633 立ち上がる湯気 その下をのぞいてみると… 581 00:28:39,633 --> 00:28:40,633 (男性)いい? (男性)いいよ 582 00:28:40,733 --> 00:28:42,266 (男性)せーの 583 00:28:42,833 --> 00:28:43,500 (ナレーター) 先ほど― 584 00:28:43,600 --> 00:28:46,000 競り落とされたばかりの カニ― 585 00:28:46,400 --> 00:28:49,933 朝には店頭に並べないと いけないため― 586 00:28:50,033 --> 00:28:51,966 早くも ゆで上げられ― 587 00:28:52,066 --> 00:28:55,500 売り出すための準備が 進められていました― 588 00:29:00,133 --> 00:29:03,066 日が昇るまで続けられる作業― 589 00:29:03,433 --> 00:29:05,300 こうした皆さんのおかげで― 590 00:29:05,400 --> 00:29:09,066 金沢の食文化は支えられています 591 00:29:09,166 --> 00:29:10,333 (増田)おいしそうです 592 00:29:11,066 --> 00:29:12,500 (ナレーター) 「古都に生きる人々―」 593 00:29:12,600 --> 00:29:14,266 「24時―」 594 00:29:16,400 --> 00:29:17,733 午前1時― 595 00:29:17,833 --> 00:29:19,733 とある路地裏― 596 00:29:19,833 --> 00:29:22,766 もくもくと湯気が 立ち上っています― 597 00:29:23,133 --> 00:29:25,000 こちらの建物の中で― 598 00:29:25,100 --> 00:29:28,000 一体 何が行われて いるのでしょうか?― 599 00:29:31,266 --> 00:29:33,866 湯気に包まれた ちゅう房― 600 00:29:33,966 --> 00:29:36,366 そこで 作られていたものは… 601 00:29:41,933 --> 00:29:43,166 (スタッフ)お茶会用? (吉橋(よしはし)さん)ええ 602 00:29:43,266 --> 00:29:44,533 (スタッフ)ちなみに… 603 00:29:45,866 --> 00:29:47,333 今のところは… 604 00:29:47,933 --> 00:29:49,300 (スタッフ)300個? (吉橋さん)ええ 605 00:29:50,266 --> 00:29:52,933 (ナレーター) 金沢では毎月1回― 606 00:29:53,133 --> 00:29:55,466 権威あるお茶の先生が 主催する― 607 00:29:55,566 --> 00:29:57,733 お茶会が開かれます― 608 00:29:58,833 --> 00:30:01,566 そのお茶会で出される 和菓子は― 609 00:30:01,666 --> 00:30:05,166 お茶の先生から指定され 幹事を任された― 610 00:30:05,266 --> 00:30:07,566 和菓子屋さんが作るのが 習わし― 611 00:30:08,400 --> 00:30:11,466 実に名誉な仕事なんだとか― 612 00:30:12,600 --> 00:30:14,000 でも どうして この時間から― 613 00:30:14,100 --> 00:30:15,900 作業するのでしょう? 614 00:30:20,100 --> 00:30:22,433 ちょうど お客さんの お口に入るには… 615 00:30:23,800 --> 00:30:25,066 しっとりとした状態に なるので 616 00:30:25,166 --> 00:30:26,666 この時間って なるわけですね 617 00:30:27,700 --> 00:30:29,500 (ナレーター) 朝からのお茶会に― 618 00:30:29,600 --> 00:30:32,700 一番おいしいタイミングで 出すには― 619 00:30:32,800 --> 00:30:34,133 徹夜での仕事に なるのです 620 00:30:34,133 --> 00:30:35,500 徹夜での仕事に なるのです (柴田)すごいね 621 00:30:39,700 --> 00:30:42,033 (ナレーター) 茶の湯が盛んな金沢で― 622 00:30:42,133 --> 00:30:45,233 茶の湯文化を支える“吉はし―” 623 00:30:46,766 --> 00:30:50,433 こちらの和菓子は 全て注文生産… 624 00:30:56,666 --> 00:31:00,133 (ナレーター)主に 料亭やお茶席に出すものであり― 625 00:31:00,233 --> 00:31:02,666 一切 市販はされません― 626 00:31:04,766 --> 00:31:08,833 朝までに300個の和菓子を 納品しなければならない― 627 00:31:08,933 --> 00:31:10,433 吉橋さん― 628 00:31:10,600 --> 00:31:13,400 作業は まだまだ続きます 629 00:31:15,566 --> 00:31:16,800 (ナレーター) 「古都に生きる人々―」 630 00:31:16,900 --> 00:31:18,633 「24時―」 631 00:31:21,333 --> 00:31:22,533 午前2時― 632 00:31:22,633 --> 00:31:24,833 ひっそりと静まり返った夜に― 633 00:31:25,300 --> 00:31:27,166 こちらのお宅の1室だけ― 634 00:31:27,733 --> 00:31:30,233 ぽつりと明かりがついていました 635 00:31:32,066 --> 00:31:33,966 (作業の音) 636 00:31:40,033 --> 00:31:41,033 (ナレーター) ここで あなたに質問 637 00:31:41,033 --> 00:31:42,466 (ナレーター) ここで あなたに質問 (東)あれだけで 問題いっちゃうの? 638 00:31:42,466 --> 00:31:42,866 (東)あれだけで 問題いっちゃうの? 639 00:31:44,100 --> 00:31:47,266 (ナレーター)家の中で 作業している こちらの方― 640 00:31:47,433 --> 00:31:50,133 一体 何を 作っている方でしょうか?― 641 00:31:51,366 --> 00:31:52,733 これからお見せする― 642 00:31:52,833 --> 00:31:55,933 3つの鍵をヒントに お答えください― 643 00:31:58,066 --> 00:32:02,100 1 おびただしい数の 彫刻刀― 644 00:32:03,800 --> 00:32:06,700 2 こちらの型紙― 645 00:32:09,633 --> 00:32:13,033 3 何やら 粉のようなもの 646 00:32:13,833 --> 00:32:15,033 (増田)簡単ですね 647 00:32:15,133 --> 00:32:15,966 (ナレーター)これらを 使って作られるもの― 648 00:32:15,966 --> 00:32:17,300 (ナレーター)これらを 使って作られるもの― (東)絶対 分かんないよ こんなの 649 00:32:17,300 --> 00:32:17,400 (東)絶対 分かんないよ こんなの 650 00:32:17,400 --> 00:32:18,166 (東)絶対 分かんないよ こんなの 一体 なあに? 651 00:32:18,166 --> 00:32:19,466 一体 なあに? 652 00:32:20,033 --> 00:32:21,133 (柴田)えー? 653 00:32:21,600 --> 00:32:23,733 (増田)簡単すぎて 逆に失礼かもしれませんが 654 00:32:24,000 --> 00:32:25,466 あっ (東)この作ったものって 655 00:32:25,566 --> 00:32:27,600 誰かしら 使ったことありそう? 656 00:32:28,266 --> 00:32:30,166 (増田)地井さん 萬田さんは ありますかね 657 00:32:30,733 --> 00:32:32,400 (柴田)地井さん 萬田さんは ある? 658 00:32:32,500 --> 00:32:33,900 (増田)ありそう そう イメージです 659 00:32:34,000 --> 00:32:36,000 何で萬田さんがあって 私にないの? 660 00:32:36,100 --> 00:32:36,700 (東)同い年なのに? 661 00:32:36,700 --> 00:32:37,300 (東)同い年なのに? (柴田) どういう意味 それ? 662 00:32:37,300 --> 00:32:37,633 (柴田) どういう意味 それ? 663 00:32:37,700 --> 00:32:38,866 (スタッフの笑い声) (増田)いや… 664 00:32:38,966 --> 00:32:40,100 (柴田)中身は同じなのよ 665 00:32:40,200 --> 00:32:41,033 見た目は ちょっと 違うかもしんない 666 00:32:41,133 --> 00:32:42,933 そんなのは これ 大した問題じゃない 667 00:32:43,033 --> 00:32:44,166 (スタッフの笑い声) (柴田)〝中身〞が― 668 00:32:44,266 --> 00:32:46,533 同じなのよ 同級生だし― 669 00:32:46,633 --> 00:32:48,133 酒 好きだし 670 00:32:48,233 --> 00:32:50,600 アハハ (地井)粉って何ですか? 671 00:32:50,700 --> 00:32:51,966 (増田)はい? (地井)粉 672 00:32:52,066 --> 00:32:53,633 粉ったって いろんなものあるもんね 673 00:32:53,733 --> 00:32:55,666 (柴田)あの あれを あのまんま使うんですか? 674 00:32:55,766 --> 00:32:56,633 こう溶いて使ったり 675 00:32:56,733 --> 00:32:58,166 いろんなこと するんですか? 676 00:32:58,266 --> 00:32:59,600 (増田)教えられません 677 00:33:00,366 --> 00:33:01,300 (東)じゃあ もう これ 分かんないです 678 00:33:01,400 --> 00:33:03,000 俺 もう書いちゃいました 分かんないんで 679 00:33:03,100 --> 00:33:04,500 分かんないから書いた? (東)もう書いちゃった 680 00:33:05,100 --> 00:33:08,033 (ナレーター)こちらの方が 作っているものとは?― 681 00:33:09,600 --> 00:33:13,766 まず型紙を使い 形を決めていきます― 682 00:33:14,766 --> 00:33:18,800 そして大きな彫刻刀で 粗彫りをします― 683 00:33:19,966 --> 00:33:24,333 次に小さな彫刻刀に持ち替えて 更に彫ります― 684 00:33:26,433 --> 00:33:27,866 彫る場所によって― 685 00:33:27,966 --> 00:33:31,166 細かく使い分けていく 彫刻刀― 686 00:33:35,800 --> 00:33:38,533 こちらは 刃先が曲線を描いた― 687 00:33:38,633 --> 00:33:40,633 変わった形のもの― 688 00:33:42,266 --> 00:33:45,100 どうやら 裏側を彫っているようです 689 00:33:49,333 --> 00:33:50,933 (地井)うわー 690 00:33:53,566 --> 00:33:55,866 (ナレーター) 皆さん もう お分かりですか? 691 00:33:55,866 --> 00:33:56,333 (ナレーター) 皆さん もう お分かりですか? 692 00:33:55,866 --> 00:33:56,333 (増田)お分かりですか? 693 00:33:56,333 --> 00:33:57,200 (増田)お分かりですか? 694 00:33:58,333 --> 00:33:58,800 (スタッフ)これは今― 695 00:33:58,900 --> 00:34:00,533 何を作って らっしゃるんですか? 696 00:34:03,166 --> 00:34:04,333 (スタッフ)能面? (後藤(ごとう)さん)はい 697 00:34:04,966 --> 00:34:06,000 (ナレーター) そう― 698 00:34:06,100 --> 00:34:09,566 この方が作っていたのは 〝能面〞でした― 699 00:34:10,466 --> 00:34:13,000 湯煎して溶かした にかわを― 700 00:34:13,233 --> 00:34:14,533 貝殻をすり潰した― 701 00:34:14,633 --> 00:34:17,233 〝胡粉(ごふん)〞という粉に 混ぜ合わせ― 702 00:34:17,466 --> 00:34:20,000 能面の下地塗り― 703 00:34:25,933 --> 00:34:29,100 こうして 実に1か月をかけて― 704 00:34:29,199 --> 00:34:31,100 1個の能面が 出来上がるのです 705 00:34:31,100 --> 00:34:32,033 1個の能面が 出来上がるのです (東)1か月で1個? 706 00:34:32,033 --> 00:34:32,733 (東)1か月で1個? 707 00:34:34,199 --> 00:34:36,433 (ナレーター) この能面制作の技術を― 708 00:34:36,533 --> 00:34:38,833 今に受け継ぐのが こちら― 709 00:34:39,766 --> 00:34:41,666 日本でも 数えるほどしかいない― 710 00:34:41,766 --> 00:34:43,733 能面作家の1人― 711 00:34:43,833 --> 00:34:45,666 後藤祐自(ゆうじ)さん― 712 00:34:48,566 --> 00:34:52,366 ちなみに 先ほど使っていた型紙は― 713 00:34:52,466 --> 00:34:55,600 いにしえの先人たちが 作った能面から― 714 00:34:55,699 --> 00:34:57,800 後藤さんが 型を取ったもの― 715 00:34:58,466 --> 00:35:01,000 万が一 型紙がなくなれば― 716 00:35:01,100 --> 00:35:02,933 いにしえからの 形の面を― 717 00:35:03,433 --> 00:35:06,633 二度と復元することは できなくなります― 718 00:35:06,733 --> 00:35:10,233 そのため 後藤さんは 博物館などから― 719 00:35:10,333 --> 00:35:14,233 能面の修繕や鑑定の依頼を 受けた際に― 720 00:35:14,333 --> 00:35:16,000 特別に許可をもらって― 721 00:35:16,100 --> 00:35:18,233 型を取りだめて きました― 722 00:35:18,333 --> 00:35:21,900 その数は 200にも上るといいます 723 00:35:22,866 --> 00:35:24,633 1面1面 その… 724 00:35:34,700 --> 00:35:36,066 (増田)非常に 文化的に貴重なものですね 725 00:35:36,066 --> 00:35:36,833 (増田)非常に 文化的に貴重なものですね (ナレーター)でも なぜ 深夜のこんな時間に― 726 00:35:36,833 --> 00:35:39,033 (ナレーター)でも なぜ 深夜のこんな時間に― 727 00:35:39,133 --> 00:35:41,466 能面を作るのでしょうか? 728 00:35:44,100 --> 00:35:46,666 それから えー この近所だと まあ… 729 00:35:54,766 --> 00:35:58,233 (ナレーター)能面に 現代の“気”を感じさせない― 730 00:35:58,466 --> 00:36:02,866 そのため 深夜の静寂の中で 作業していたのです― 731 00:36:04,800 --> 00:36:06,466 ちなみに後藤さんは― 732 00:36:06,566 --> 00:36:10,400 金沢市内で能面教室を 開いています― 733 00:36:14,466 --> 00:36:17,100 能面作りを 習いたいという市民が― 734 00:36:17,200 --> 00:36:19,666 実に多いのだと いいます― 735 00:36:19,766 --> 00:36:22,966 能文化を皆が愛する これもまた― 736 00:36:23,066 --> 00:36:25,600 古都 金沢の特徴の1つ 737 00:36:25,700 --> 00:36:26,900 (増田)柴田さん お見事! 738 00:36:27,000 --> 00:36:28,800 (柴田)やったー 739 00:36:29,833 --> 00:36:32,133 よかった 1個だけでも当たって 740 00:36:32,233 --> 00:36:33,266 (増田)というわけで 741 00:36:33,366 --> 00:36:36,266 間もなく朝が近づいてきます えー 4時です 742 00:36:37,000 --> 00:36:38,500 (ナレーター) 「古都に生きる人々―」 743 00:36:38,600 --> 00:36:40,200 「24時―」 744 00:36:42,200 --> 00:36:43,600 午前4時― 745 00:36:43,700 --> 00:36:45,733 この時間に まだ 作業を続けている― 746 00:36:45,833 --> 00:36:47,800 職人さんがいました― 747 00:36:51,900 --> 00:36:54,200 畳職人の立野さん― 748 00:36:54,933 --> 00:36:57,833 納品先のお店が 開店する前に― 749 00:36:57,933 --> 00:37:00,100 仕上げなければ なりませんが― 750 00:37:00,200 --> 00:37:01,866 まだ終わりそうに ありません 751 00:37:01,866 --> 00:37:02,366 まだ終わりそうに ありません 752 00:37:01,866 --> 00:37:02,366 (増田)さあ 時間との戦いですよ 753 00:37:02,366 --> 00:37:04,233 (増田)さあ 時間との戦いですよ 754 00:37:06,666 --> 00:37:09,133 (ナレーター) 貴重な100年ものの畳― 755 00:37:09,233 --> 00:37:11,766 その畳表の交換― 756 00:37:13,266 --> 00:37:17,300 畳は芯が使えるなら 何十年も使え― 757 00:37:17,400 --> 00:37:19,200 表だけを換えていきます― 758 00:37:23,766 --> 00:37:25,966 古い畳表を はがす手伝いを― 759 00:37:26,066 --> 00:37:27,166 していた先代が― 760 00:37:27,733 --> 00:37:29,900 何かを発見しました 761 00:37:37,600 --> 00:37:41,000 (ナレーター)それは およそ90年前の新聞― 762 00:37:41,833 --> 00:37:44,733 畳が踏まれて くぼんだ所に― 763 00:37:44,833 --> 00:37:46,933 90年前の職人が― 764 00:37:47,033 --> 00:37:49,933 新聞を使って修復した 跡なんです 765 00:37:49,933 --> 00:37:50,366 新聞を使って修復した 跡なんです (増田)すごいですね 90年前の職人と― 766 00:37:50,366 --> 00:37:52,000 (増田)すごいですね 90年前の職人と― 767 00:37:52,100 --> 00:37:53,433 触れ合う瞬間です 768 00:38:02,733 --> 00:38:05,000 (ナレーター)100年前の畳を― 769 00:38:05,100 --> 00:38:08,000 今度は現代の職人 立野さんが… 770 00:38:08,466 --> 00:38:09,766 (スタッフ)踏まれて つぶれた部分を― 771 00:38:09,866 --> 00:38:10,766 補修している? 772 00:38:10,866 --> 00:38:11,933 そうです はい 773 00:38:12,500 --> 00:38:16,433 (ナレーター)今は くぼみに 新聞を当てるのではなく― 774 00:38:16,533 --> 00:38:20,833 畳表の はぎれを入れ 修復していくんだそうです― 775 00:38:23,266 --> 00:38:24,833 まだまだ 辺りが― 776 00:38:24,933 --> 00:38:28,733 闇と静寂に包まれた 明け方の4時半― 777 00:38:28,833 --> 00:38:31,933 それでも 作業に終わりは見えません― 778 00:38:34,166 --> 00:38:36,866 先方のお店が開く そのときまでに― 779 00:38:36,966 --> 00:38:39,133 果たして間に合うのでしょうか? 780 00:38:45,500 --> 00:38:47,066 (ナレーター) 「古都に生きる人々―」 781 00:38:47,166 --> 00:38:48,833 「24時―」 782 00:38:49,433 --> 00:38:50,800 午前5時― 783 00:38:51,633 --> 00:38:54,133 まだ夜も明けぬ早朝― 784 00:38:54,433 --> 00:38:55,733 こちらでは― 785 00:38:55,833 --> 00:38:58,133 金沢の伝統文化を 支える― 786 00:38:58,233 --> 00:38:59,766 あるものを 作り始めていました― 787 00:38:59,766 --> 00:39:01,000 あるものを 作り始めていました― (増田)何でしょう? 788 00:39:04,800 --> 00:39:06,866 こちらの職人さん― 789 00:39:06,966 --> 00:39:09,766 卵の白身を 泡立てています― 790 00:39:12,866 --> 00:39:14,833 実は この卵白― 791 00:39:14,933 --> 00:39:17,766 古都 金沢を語る上で 欠かせない― 792 00:39:17,866 --> 00:39:21,033 あれを作るときに 使うものなんですが… 793 00:39:24,833 --> 00:39:28,333 (ナレーター) 金沢が大好きな豆助― 794 00:39:32,666 --> 00:39:35,133 (豆助の鳴き声) 795 00:39:38,000 --> 00:39:39,466 (女性)あっ 豆助― 796 00:39:39,900 --> 00:39:41,033 ここに いたの? 797 00:39:41,133 --> 00:39:42,066 (豆助のほえ声) 798 00:39:42,566 --> 00:39:45,233 今日は もう帰りましょうね 799 00:39:54,866 --> 00:39:56,233 (ナレーター) 午前5時― 800 00:39:56,500 --> 00:39:59,066 まだ夜も明けぬ早朝― 801 00:39:59,300 --> 00:40:00,633 こちらでは― 802 00:40:00,733 --> 00:40:03,033 金沢の伝統文化を 支える― 803 00:40:03,133 --> 00:40:04,633 あるものを 作り始めていました― 804 00:40:04,633 --> 00:40:05,833 あるものを 作り始めていました― (増田)何でしょう? 805 00:40:07,933 --> 00:40:09,866 こちらの職人さん― 806 00:40:10,066 --> 00:40:12,700 卵の白身を 泡立てています― 807 00:40:16,066 --> 00:40:17,966 実は この卵白― 808 00:40:18,166 --> 00:40:20,933 古都 金沢を語る上で 欠かせない― 809 00:40:21,033 --> 00:40:24,200 あれを作るときに 使うものなんですが― 810 00:40:26,066 --> 00:40:28,966 卵の白身 柿渋― 811 00:40:29,066 --> 00:40:33,166 わらを焼いて作った わら灰汁(ばいじる)の混合液― 812 00:40:34,033 --> 00:40:36,300 これを 紙の王様といわれる― 813 00:40:36,400 --> 00:40:38,266 〝がん皮紙(ぴし)〞に 浸します― 814 00:40:38,366 --> 00:40:39,833 これは一体… 815 00:40:47,866 --> 00:40:49,700 (ナレーター) 金ぱく作りに必要な― 816 00:40:49,800 --> 00:40:52,433 特殊な紙を 作っていたのです― 817 00:40:53,900 --> 00:40:55,100 金沢といえば― 818 00:40:55,200 --> 00:40:58,300 金ぱくの生産量 日本一― 819 00:40:59,000 --> 00:41:01,733 厚さ1万分の1ミリ― 820 00:41:02,166 --> 00:41:05,300 そんな想像を絶する 薄さにするため― 821 00:41:05,400 --> 00:41:08,766 特殊な紙に挟み たたいていくのです― 822 00:41:10,633 --> 00:41:14,366 そして このとき使われる 紙の出来が― 823 00:41:14,466 --> 00:41:18,133 金ぱくの質を大きく 左右するのだとか― 824 00:41:18,900 --> 00:41:20,966 金ぱく作りの7割が― 825 00:41:21,066 --> 00:41:23,000 紙の仕込みと いわれるほど― 826 00:41:23,100 --> 00:41:24,866 重要な作業なのです 827 00:41:24,866 --> 00:41:25,366 重要な作業なのです (増田) この紙あってこその― 828 00:41:25,366 --> 00:41:25,966 (増田) この紙あってこその― 829 00:41:26,066 --> 00:41:26,866 金ぱくであります 830 00:41:26,866 --> 00:41:27,300 金ぱくであります 831 00:41:26,866 --> 00:41:27,300 (ナレーター) 金ぱくを挟む紙仕込みは― 832 00:41:27,300 --> 00:41:29,400 (ナレーター) 金ぱくを挟む紙仕込みは― 833 00:41:29,500 --> 00:41:32,666 1日で仕上げる必要があります― 834 00:41:33,366 --> 00:41:37,033 というのも 紙仕込みの 最終工程である― 835 00:41:37,133 --> 00:41:38,833 紙たたきは― 836 00:41:38,933 --> 00:41:41,166 大きい音が 周囲に もれるため― 837 00:41:41,266 --> 00:41:42,166 夕方までに― 838 00:41:42,266 --> 00:41:44,500 終わらせなければ なりません― 839 00:41:44,766 --> 00:41:46,733 そのため それを見越して― 840 00:41:46,833 --> 00:41:50,633 朝5時に 作業を始める必要があるのです― 841 00:41:51,733 --> 00:41:56,666 ここにも金沢文化を 裏で支える職人がいました 842 00:41:59,000 --> 00:42:03,500 (ナレーター)いつものように また古都の1日が始まりました― 843 00:42:07,833 --> 00:42:10,333 至る所で 人が動きだし― 844 00:42:10,433 --> 00:42:13,866 再び活気づいていく 古都の町― 845 00:42:15,566 --> 00:42:17,066 そして こちらでは― 846 00:42:17,166 --> 00:42:20,800 徹夜で作った 300人分の和菓子が― 847 00:42:20,900 --> 00:42:23,800 間もなく お茶会へ納品されます― 848 00:42:25,600 --> 00:42:29,266 搬入は 吉橋さん自ら行います― 849 00:42:29,500 --> 00:42:32,566 これだけは 誰にも任せられません― 850 00:42:34,566 --> 00:42:37,833 お茶会が開かれる お寺に到着― 851 00:42:40,233 --> 00:42:43,600 真心込めて作った和菓子300個― 852 00:42:43,766 --> 00:42:45,966 無事に納品できました― 853 00:42:51,866 --> 00:42:56,933 古都の茶の湯文化が 連綿と受け継がれているのは― 854 00:42:57,033 --> 00:43:00,433 吉橋さんのような 職人がいるからこそ 855 00:43:09,333 --> 00:43:11,233 (ナレーター) 一方 こちらでも― 856 00:43:13,466 --> 00:43:17,366 あの畳職人の立野さんが 納品にやってきました 857 00:43:17,366 --> 00:43:17,533 あの畳職人の立野さんが 納品にやってきました (増田) どうやら間に合いました 858 00:43:17,533 --> 00:43:18,933 (増田) どうやら間に合いました 859 00:43:25,266 --> 00:43:26,100 (立野さん)はい おはようございます― 860 00:43:26,200 --> 00:43:27,600 はい 出来上がりました 861 00:43:27,933 --> 00:43:30,000 (立野さん) ハハハ はい… 862 00:43:30,200 --> 00:43:31,000 (鏑木(かぶらき)さん) じゃ お願いします 863 00:43:31,100 --> 00:43:32,833 (立野さん) 了解しました! はい 864 00:43:32,933 --> 00:43:35,100 (増田) 気持ちいいですね あいさつも 865 00:43:35,200 --> 00:43:41,200 ♪~ 866 00:43:49,466 --> 00:43:52,233 (増田)きれいになりました (萬田)うん 気持ちいい 867 00:43:53,566 --> 00:43:55,866 (ナレーター)およそ100年間― 868 00:43:55,966 --> 00:43:59,766 修復を繰り返し 使われ続けた畳が― 869 00:43:59,966 --> 00:44:03,666 こうしてまた 年輪を重ねていきます― 870 00:44:05,133 --> 00:44:08,100 いにしえの 格調高き文化や― 871 00:44:08,366 --> 00:44:11,666 習わしを 今に伝える町並み― 872 00:44:11,866 --> 00:44:15,100 その裏側には この町を守ろうと― 873 00:44:15,200 --> 00:44:18,200 静かに支え続ける 人々がいます― 874 00:44:19,400 --> 00:44:22,133 古都 金沢っていいな 875 00:44:24,133 --> 00:44:26,433 町を守る… 文化を守るために 876 00:44:26,533 --> 00:44:28,266 みんなが一生懸命 じゃないですか― 877 00:44:28,366 --> 00:44:29,900 もう ほんとに 金沢が金沢である 878 00:44:30,000 --> 00:44:30,766 理由って いうんですか― 879 00:44:31,100 --> 00:44:32,300 これが何か ちょっと知れた― 880 00:44:32,566 --> 00:44:34,466 気がしますよね これね