1 00:01:22,765 --> 00:01:25,434 ≪納得いかないんですよ。 ≪うん。 2 00:01:25,434 --> 00:01:27,786 ≪理不尽ですよ。 ≪うんうん わかる。 3 00:01:27,786 --> 00:01:31,407 ≪営業所だからって なんかもう 言いたい放題じゃないですか。 4 00:01:31,407 --> 00:01:33,359 ≪そうね そうね。 ≪こっちも それに➡ 5 00:01:33,359 --> 00:01:35,277 はいはいって言うのも おかしいじゃないですか。 うん。 6 00:01:35,277 --> 00:01:38,130 ですから あの 正しいことは 正しいって言ったほうが➡ 7 00:01:38,130 --> 00:01:40,165 いいと思うんですよ。 あのね➡ 8 00:01:40,165 --> 00:01:42,768 若いんだよね 伊藤くんはね ハハッ。 9 00:01:42,768 --> 00:01:44,753 えっ 僕 間違ってます? 10 00:01:44,753 --> 00:01:47,106 まぁ 間違ってはないと 思うんだけど。 11 00:01:47,106 --> 00:01:49,108 どうしたんですか? 12 00:01:49,108 --> 00:01:52,778 よくわからないけど みんなで熱く 語ってんのよね。 13 00:01:52,778 --> 00:01:55,114 何を? 人生論を? 14 00:01:55,114 --> 00:01:59,768 正しいことが 必ずしも正解とは かぎらないんだよ。 15 00:01:59,768 --> 00:02:01,787 出た 名言。 16 00:02:01,787 --> 00:02:04,957 あっ そう? いいこと言っちゃった? 僕。 17 00:02:04,957 --> 00:02:06,942 いや~。 ハッハッハ。 18 00:02:06,942 --> 00:02:10,346 伊藤くんもね いつか わかるときがくるから。 19 00:02:10,346 --> 00:02:12,346 はあ…。 20 00:02:21,106 --> 00:02:23,943 《そのときは わからなくても➡ 21 00:02:23,943 --> 00:02:26,428 時間が経ってから わかることって➡ 22 00:02:26,428 --> 00:02:29,865 確かにあるかもね。 23 00:02:29,865 --> 00:02:34,165 あっ おいしそうなお店 発見》 24 00:03:05,367 --> 00:03:08,954 どうも いらっしゃいませ お一人様ですか? 25 00:03:08,954 --> 00:03:10,954 はい。 どうぞ こちらに。 26 00:03:22,451 --> 00:03:26,121 《さてさて 今日は何にしよう。 27 00:03:26,121 --> 00:03:30,526 う~ん 肉豆腐もひかれるし➡ 28 00:03:30,526 --> 00:03:35,726 あぁ… ん? サンマの味噌カツもいいな》 29 00:03:37,933 --> 00:03:40,119 はい ハムフライお待たせしました。 30 00:03:40,119 --> 00:03:44,773 はっ 厚切りハムなのか おいしそう》 31 00:03:44,773 --> 00:03:46,959 すみません。 はい。 32 00:03:46,959 --> 00:03:50,279 同じのください。 はい ハムフライ一丁。 33 00:03:50,279 --> 00:03:53,599 あと 生ビールを。 生一丁で はい かしこまりました。 34 00:03:53,599 --> 00:03:57,953 《ハムカツといえば 薄いものだと思っていました。 35 00:03:57,953 --> 00:04:00,622 薄い薄いハムを➡ 36 00:04:00,622 --> 00:04:04,259 なんとか おいしくしようと 工夫した たまもので➡ 37 00:04:04,259 --> 00:04:08,280 決して トンカツの 代用品ではない ハムカツ》 38 00:04:08,280 --> 00:04:11,450 後ろから失礼します 中生 お待たせしました。 39 00:04:11,450 --> 00:04:13,850 ありがとうございます。 40 00:04:23,779 --> 00:05:26,492 ♬~ 41 00:05:26,492 --> 00:05:29,528 ハムフライ お待たせしました。 42 00:05:29,528 --> 00:05:33,449 お好みで おソースどうぞ。 ありがとうございます。 43 00:05:33,449 --> 00:05:37,419 《ハァ… でも 付け加えます。 44 00:05:37,419 --> 00:05:41,419 これはこれで ひかれる 厚切りハムカツ》 45 00:05:56,772 --> 00:06:00,425 《しっかり厚みのある ハムのカツ。 46 00:06:00,425 --> 00:06:03,762 薄いハムカツとは また別のもの。 47 00:06:03,762 --> 00:06:06,762 どっしり 揚げ物》 48 00:06:12,921 --> 00:06:15,821 《ビールを合わせて 間違いなし》 49 00:06:30,606 --> 00:06:34,306 《ハァ… きれいな断面》 50 00:06:37,779 --> 00:06:39,779 いただきます。 51 00:06:45,103 --> 00:06:48,941 《端っこのカリカリが このうえなく うまい。 52 00:06:48,941 --> 00:06:53,841 でも それは ハムの部分が あってこその うまさ》 53 00:07:01,436 --> 00:07:05,436 《ハムが厚いから 衣が薄く感じるよ》 54 00:07:07,926 --> 00:07:12,431 《厚いハムは ちょっとやそっと 加熱したからって➡ 55 00:07:12,431 --> 00:07:16,952 硬くなったりしないのだ。 56 00:07:16,952 --> 00:07:22,452 お次は ソースをかけて いってみよう》 57 00:07:42,911 --> 00:07:47,766 《うん これまた ソースが合う合う。 58 00:07:47,766 --> 00:07:52,738 普通の薄いハムカツが あまりにも お値打ちだから➡ 59 00:07:52,738 --> 00:07:59,094 相対的に ちょっとした 高級気分になっちゃう。 60 00:07:59,094 --> 00:08:05,984 カリッ サクッ カリッ サクッ。 61 00:08:05,984 --> 00:08:14,184 ハムの厚い喜びを 自分の単純さを ビールとともに》 62 00:08:18,764 --> 00:08:22,064 ぷしゅー。 63 00:08:31,093 --> 00:08:35,293 《もし ハムカツを 覚えたてのころだったら…》 64 00:08:38,984 --> 00:08:41,603 《ハムカツっていうのは 薄いからこそ よくって➡ 65 00:08:41,603 --> 00:08:44,273 厚いのがいいなら お肉を食べればいいんだから! 66 00:08:44,273 --> 00:08:51,179 などと考えて 素直には 注文しなかったかもしれない。 67 00:08:51,179 --> 00:08:55,600 昔は わからなかったけど 今ならわかる。 68 00:08:55,600 --> 00:09:00,272 薄いのも➡ 69 00:09:00,272 --> 00:09:06,178 厚いのも➡ 70 00:09:06,178 --> 00:09:09,878 どちらも それぞれのよさが あるんだよね》 71 00:10:34,750 --> 00:10:40,105 《ん~ 今日は どうにもこうにも ほっけが食べたい! 72 00:10:40,105 --> 00:10:43,158 新しい お店を探すのもいいけど➡ 73 00:10:43,158 --> 00:10:46,261 確実に おいしいほっけが 食べたい…。 74 00:10:46,261 --> 00:10:48,361 から!》 75 00:10:56,755 --> 00:10:59,775 おっ ワカちゃん いらっしゃい。 76 00:10:59,775 --> 00:11:01,943 ≪いらっしゃい! ≪いらっしゃい! 77 00:11:01,943 --> 00:11:04,343 カウンター どうぞ。 はい。 78 00:11:11,420 --> 00:11:13,422 いらっしゃい。 79 00:11:13,422 --> 00:11:18,110 大将 ほっけが食べたいんですけど ありますか? 80 00:11:18,110 --> 00:11:20,762 あるよ ちょっと時間もらうけどいい? 81 00:11:20,762 --> 00:11:22,781 はい。 はい どうぞ。 82 00:11:22,781 --> 00:11:24,766 ありがとうございます。 83 00:11:24,766 --> 00:11:26,952 ほっけ 一丁。 かしこまりました。 84 00:11:26,952 --> 00:11:29,955 ほっけ焼けるまで 何かつまむ? 85 00:11:29,955 --> 00:11:33,355 う~ん…。 86 00:11:37,112 --> 00:11:40,265 あっ じゃあ なす田楽ください。 87 00:11:40,265 --> 00:11:42,467 はいよ 飲み物 どうしましょう。 88 00:11:42,467 --> 00:11:44,836 日本酒を冷やで。 うん 今日だとね➡ 89 00:11:44,836 --> 00:11:47,105 大分の双樹ってのが オススメかな。 90 00:11:47,105 --> 00:11:50,108 じゃあ それでお願いします。 はい ちょっと待っててね。 91 00:11:50,108 --> 00:11:53,795 あっ 田楽 お願いします。 ≪はいよ。 92 00:11:53,795 --> 00:12:54,806 ♬~ 93 00:12:54,806 --> 00:12:57,106 はい お待たせしました。 94 00:13:02,197 --> 00:13:05,197 こちら 特別純米の双樹になります。 95 00:13:17,612 --> 00:13:21,116 大分のお酒って 焼酎のイメージが強いけど➡ 96 00:13:21,116 --> 00:13:25,103 日本酒も うまいんだよね。 97 00:13:25,103 --> 00:13:28,103 おぉ。 ほい。 98 00:13:30,158 --> 00:13:32,858 では ごゆっくり。 ありがとうございます。 99 00:13:42,837 --> 00:13:45,957 《ハァ… おいしい。 100 00:13:45,957 --> 00:13:49,857 ふくよかで しっかりした味わいだ》 101 00:13:55,784 --> 00:13:58,303 《焼き魚には 日本酒。 102 00:13:58,303 --> 00:14:01,403 飲んで待つ喜びがあるよね》 103 00:14:11,816 --> 00:14:15,816 はい なす田楽 お待ち。 ありがとうございます。 104 00:14:23,495 --> 00:14:25,495 いただきます。 105 00:14:31,453 --> 00:14:38,953 《箸で切ると 断面から立ちのぼる 閉じ込められてた いい香り》 106 00:15:02,200 --> 00:15:04,452 《味噌と油と なす。 107 00:15:04,452 --> 00:15:08,852 それは もう とろけるような うまさ》 108 00:15:24,539 --> 00:15:27,609 《なす自体は 淡白な味だけど➡ 109 00:15:27,609 --> 00:15:31,409 油との相性は 抜群ですな》 110 00:15:42,307 --> 00:15:47,929 それね 京都の賀茂なすっていうんだよ。 111 00:15:47,929 --> 00:15:50,448 火を通すと うまみが膨らむだろう? 112 00:15:50,448 --> 00:15:53,118 すっごく おいしいです。 113 00:15:53,118 --> 00:15:55,520 よかった。 114 00:15:55,520 --> 00:15:59,020 ほっけも すぐに焼けるから。 はい。 115 00:16:03,278 --> 00:16:14,939 ♬~ 116 00:16:14,939 --> 00:16:18,960 はい お待ちどお ほっけになります。 117 00:16:18,960 --> 00:16:22,430 わぁ…。 すみません。 118 00:16:22,430 --> 00:16:25,600 ありがとうございます。 はい どうぞ。 119 00:16:25,600 --> 00:16:30,789 《わぁ 大きい。 120 00:16:30,789 --> 00:16:33,789 ど どこから食べよう》 121 00:17:20,772 --> 00:17:24,309 《学生のころ 安くて たくさん食べられるから➡ 122 00:17:24,309 --> 00:17:26,411 みんなで飲みに行くと➡ 123 00:17:26,411 --> 00:17:29,430 決まって ほっけを頼んでいたけど》 124 00:17:29,430 --> 00:17:32,350 ⦅ほっけです。 125 00:17:32,350 --> 00:17:35,436 ≪わぁ 立派じゃん。 ≪すごい!⦆ 126 00:17:35,436 --> 00:17:39,136 《1人で食べるの初めてかも》 127 00:17:44,095 --> 00:17:46,095 いただきます。 128 00:17:51,252 --> 00:17:56,758 《ムギュ パキッ! 129 00:17:56,758 --> 00:17:59,358 ペリッ ペリリリ》 130 00:18:08,086 --> 00:18:10,786 ペリペリペリペリ…。 131 00:18:31,776 --> 00:18:34,612 《みんなで食べていたころは➡ 132 00:18:34,612 --> 00:18:38,600 こんな骨についた身を しゃぶるなんてできなかった。 133 00:18:38,600 --> 00:18:44,906 お行儀悪いと思われるの 恥ずかしかったもんな。 134 00:18:44,906 --> 00:18:50,106 おいしい まさに 背徳のおいしさ》 135 00:19:00,104 --> 00:19:03,758 《この ビレビレしたところを➡ 136 00:19:03,758 --> 00:19:07,258 いちいち そぎ取って食べるのも 我慢してたし》 137 00:19:11,933 --> 00:19:15,436 《ヒラメでいえば エンガワだよね。 138 00:19:15,436 --> 00:19:18,823 ねっとりしてて おいしい》 139 00:19:18,823 --> 00:19:22,427 ⦅バカボンパパのあれってさ ヒゲでしょう? 140 00:19:22,427 --> 00:19:25,597 いや 鼻毛だって だってさ こっから出てんじゃん。 141 00:19:25,597 --> 00:19:27,982 鼻毛だって。 ヒゲでしょう。 鼻毛だよな? 142 00:19:27,982 --> 00:19:31,252 ワカコ どう思う? いや 絶対鼻毛だって。 143 00:19:31,252 --> 00:19:33,421 ヒゲだよ。 ヒゲだよ あれ。 ヒゲだったらさ➡ 144 00:19:33,421 --> 00:19:36,090 あんな縦長にならないじゃん。 そうそう そうだ⦆ 145 00:19:36,090 --> 00:19:38,390 《あそこが おいしいのに!》 146 00:19:41,262 --> 00:19:47,062 《それより何より ピラニアみたいに 瞬く間になくなることもなく》 147 00:20:14,095 --> 00:20:17,395 《こうして ゆっくり味わえる ぜいたく》 148 00:20:36,818 --> 00:20:40,418 ぷしゅー。 149 00:21:12,837 --> 00:21:17,258 《食べても 食べても まだある 減らない魚》 150 00:21:17,258 --> 00:21:19,260 ワカちゃん。 ん? 151 00:21:19,260 --> 00:21:21,262 お酒 まだ大丈夫? 152 00:21:21,262 --> 00:21:24,148 あっ じゃあ お代わりください。 153 00:21:24,148 --> 00:21:26,200 同じものでいい? 154 00:21:26,200 --> 00:21:28,102 はい 少々お待ちください。 155 00:21:28,102 --> 00:21:33,608 《進む酒 満たされるおなか。 156 00:21:33,608 --> 00:21:36,808 懐かしい思い出の一品》 157 00:21:44,752 --> 00:21:48,673 ワカちゃん どうした? 158 00:21:48,673 --> 00:21:52,760 大学時代 よく ほっけ食べてたなって➡ 159 00:21:52,760 --> 00:21:54,762 懐かしくなって。 160 00:21:54,762 --> 00:21:57,315 そうか。 161 00:21:57,315 --> 00:22:02,253 でも あのころは お酒も覚えたてで➡ 162 00:22:02,253 --> 00:22:04,772 味も何も わからずに 飲んでました。 163 00:22:04,772 --> 00:22:11,162 じゃあ かなり成長したな ワカちゃんは。 164 00:22:11,162 --> 00:22:13,431 そうですかね。 165 00:22:13,431 --> 00:22:17,831 うん もう いっぱしの酒飲みだろう? 166 00:22:19,804 --> 00:22:23,441 ハハハハ。 167 00:22:23,441 --> 00:22:26,444 へい お待たせしました。 168 00:22:26,444 --> 00:22:28,780 ヨイショ。 169 00:22:28,780 --> 00:22:31,780 へい お代わりどうぞ。 170 00:22:37,188 --> 00:22:39,107 ほっけ おいしい? 171 00:22:39,107 --> 00:22:41,125 おいしいです。 うん。 172 00:22:41,125 --> 00:22:43,125 はい ごゆっくり。 173 00:22:54,622 --> 00:22:59,293 《今は お酒の味わい方も 少しずつ覚えて➡ 174 00:22:59,293 --> 00:23:01,796 喜べることが増えた。 175 00:23:01,796 --> 00:23:06,796 それって 幸せなことだよね》 176 00:23:24,435 --> 00:23:26,938 へい お釣りどうぞ。 ごちそうさまでした。 177 00:23:26,938 --> 00:23:30,441 いつも ありがとうございます。 178 00:23:30,441 --> 00:23:32,443 気をつけてね。 はい。 179 00:23:32,443 --> 00:23:34,843 ありがとうございました。 180 00:23:40,101 --> 00:23:43,101 《こよいも 楽しいお酒でした》 181 00:23:46,624 --> 00:23:52,296 《都会で 乾いた心を癒やすため 村崎ワカコ 26歳➡ 182 00:23:52,296 --> 00:23:54,796 明日も どこかで ひとり酒》 183 00:24:13,951 --> 00:24:16,270 <本日のお店は 王子の宝泉。 184 00:24:16,270 --> 00:24:19,440 2つのコの字型カウンターが 特徴のお店です。 185 00:24:19,440 --> 00:24:23,361 大人気のハムフライやポテサラを はじめとする 一品料理は➡ 186 00:24:23,361 --> 00:24:25,763 種類が豊富で しかもリーズナブル。 187 00:24:25,763 --> 00:24:28,916 なんと 生ホッピーも いただけちゃうんですよ。 188 00:24:28,916 --> 00:24:31,419 王子の人々に愛され続けている➡ 189 00:24:31,419 --> 00:24:33,454 昔ながらの大衆酒場です> 190 00:24:33,454 --> 00:24:35,454 いらっしゃいませ。 191 00:24:42,747 --> 00:24:47,247 <今夜 ワカコが いただいたお酒は…> 192 00:24:49,637 --> 00:24:53,190 <低温長期発酵で 手間暇かけた お酒です。 193 00:24:53,190 --> 00:24:56,093 まろやかな飲み口で 後味もさっぱり。 194 00:24:56,093 --> 00:24:58,246 いくらでもいけちゃう お酒です> 195 00:24:58,246 --> 00:25:00,746 ぷしゅー。