1 00:00:06,690 --> 00:00:09,390 (儀兵衛) お前ら どういうつもりや! 2 00:00:12,560 --> 00:00:16,400 (てん)お父はん 待っとくれやす! この人らは 悪うありまへん。 3 00:00:16,400 --> 00:00:20,040 うちが…。 お前は黙ってろ! 4 00:00:20,040 --> 00:00:22,370 (儀兵衛)番頭さん! (平助)へえ! サエ! 5 00:00:22,370 --> 00:00:24,710 (サエ)へえ! (儀兵衛)全員を➡ 6 00:00:24,710 --> 00:00:27,410 座敷に引っ立てい! (平助 サエ)へえ! 7 00:00:30,510 --> 00:00:41,060 ♬~ 8 00:00:41,060 --> 00:00:46,730 ♬「出かける時の忘れ物」 9 00:00:46,730 --> 00:00:52,070 ♬「ひょいとつかむ ハンカチのように」 10 00:00:52,070 --> 00:00:57,410 ♬「心の中に すべり込む」 11 00:00:57,410 --> 00:01:02,680 ♬「いちばん ちいさな魔法」 12 00:01:02,680 --> 00:01:08,020 ♬「泣いたり 笑ったり」 13 00:01:08,020 --> 00:01:12,690 ♬「今日も歩き出す」 14 00:01:12,690 --> 00:01:20,560 ♬「ありがとうと言いたい あなたのために」 15 00:01:20,560 --> 00:01:29,700 ♬「ごめんねと言えない あなたのために」 16 00:01:29,700 --> 00:01:38,200 ♬「パレードは まわり続けてる」 17 00:01:47,720 --> 00:01:50,390 (儀兵衛)リリコいう女子に 話を聞いた。 18 00:01:50,390 --> 00:01:56,260 事情はあれ 男を蔵に囲うやなんて 婿を取って家を継ごういう者が➡ 19 00:01:56,260 --> 00:01:58,270 恥ずかしい思わんのか。 20 00:01:58,270 --> 00:02:00,570 すんまへん。 (藤吉)婿? 21 00:02:02,340 --> 00:02:05,010 お前らも そろいも そろって。 22 00:02:05,010 --> 00:02:07,010 (3人)すんまへん! 23 00:02:08,680 --> 00:02:11,010 北村藤吉いうのは お前か? 24 00:02:11,010 --> 00:02:14,680 はい。 本名は 北村藤吉郎いいます。 25 00:02:14,680 --> 00:02:17,350 そっちは? 26 00:02:17,350 --> 00:02:20,260 キースこと 山村喜助いいます。 27 00:02:20,260 --> 00:02:22,520 キース。 28 00:02:22,520 --> 00:02:26,030 生まれは? 生まれは大阪。 29 00:02:26,030 --> 00:02:30,370 家は? 家は船場の米問屋 北村屋。 30 00:02:30,370 --> 00:02:33,030 その長男です。 31 00:02:33,030 --> 00:02:35,940 長男!? 32 00:02:35,940 --> 00:02:40,380 商家の長男が 後継ぎ修業もせんと このざまとは➡ 33 00:02:40,380 --> 00:02:42,710 情けない思わんのか! 34 00:02:42,710 --> 00:02:45,610 申し訳ございません! 35 00:02:45,610 --> 00:02:48,520 あんたが どういうつもりで 娘に近づいたか知らん。 36 00:02:48,520 --> 00:02:51,050 ただ これだけは言うておく。 37 00:02:51,050 --> 00:02:53,390 てんは 長女として婿を取り➡ 38 00:02:53,390 --> 00:02:57,060 この藤岡の家を継ぐ人間や。 39 00:02:57,060 --> 00:02:59,390 (ため息) 40 00:02:59,390 --> 00:03:02,660 あんたも 商家の出ぇやったら 分かるやろ。➡ 41 00:03:02,660 --> 00:03:05,660 長男 長女が結ばれる事は あらへん。 42 00:03:07,340 --> 00:03:09,670 そないなつもりはありまへん。 43 00:03:09,670 --> 00:03:12,570 うちは ただ 藤吉さんを助けとうて…。 44 00:03:12,570 --> 00:03:16,340 まだ言うか! 蔵に入って➡ 45 00:03:16,340 --> 00:03:19,250 頭冷やせ! 46 00:03:19,250 --> 00:03:21,680 来い! (風太)いや 旦さん すんません! 47 00:03:21,680 --> 00:03:23,620 (トキ)おてん様! 旦さん! 旦さん! 48 00:03:23,620 --> 00:03:26,020 おてんちゃん! 49 00:03:26,020 --> 00:03:30,690 いいか 二度と この家に近づくな。 50 00:03:30,690 --> 00:03:33,030 今度 戻ってきたら➡ 51 00:03:33,030 --> 00:03:36,030 腕をへし折られるぐらいでは 済まへん思え! 52 00:03:38,530 --> 00:03:49,040 ♬~ 53 00:03:49,040 --> 00:03:52,710 この時代 商家にとっては➡ 54 00:03:52,710 --> 00:03:57,590 跡取りの長男 長女の結婚はおろか 淡い恋心でさえ➡ 55 00:03:57,590 --> 00:04:00,990 許されるものではなかったのです。 56 00:04:00,990 --> 00:04:04,330 ああ まるで ロミオとジュリエット。 57 00:04:04,330 --> 00:04:23,340 ♬~ 58 00:04:23,340 --> 00:04:28,520 (リリコ)祭りも 今日で終わりや。 はよ ここ出て 大阪に帰ろ。 59 00:04:28,520 --> 00:04:32,350 あのゴロつき連中も まだ ウロウロしてるかもしれんしな。 60 00:04:32,350 --> 00:04:36,220 先 帰ってくれ。 俺は ここに残る。 61 00:04:36,220 --> 00:04:40,230 やめやめ。 俺らがいてる方が あの子にとって迷惑や。 62 00:04:40,230 --> 00:04:43,000 おてんちゃん 泣いとった。 63 00:04:43,000 --> 00:04:46,700 あ? おっ おい 藤吉! 64 00:04:46,700 --> 00:04:49,200 どうなっても知らんで! 65 00:04:52,510 --> 00:04:54,510 ≪(鍵を開ける音) 66 00:04:56,710 --> 00:04:59,050 (しず)てん。 67 00:04:59,050 --> 00:05:02,050 大丈夫? ごはんえ。 68 00:05:05,320 --> 00:05:07,620 食べへんの? 69 00:05:22,670 --> 00:05:27,370 あの芸人さん 手紙のお人なんやろ? 70 00:05:35,020 --> 00:05:40,020 子どもの頃は ただの憧れどした。 71 00:05:41,690 --> 00:05:44,730 会いたい思た事はありますけど➡ 72 00:05:44,730 --> 00:05:49,530 家を継ぐために 忘れると決めました。 73 00:05:52,330 --> 00:05:58,330 そやのに 何の因果か再会して…。 74 00:06:00,170 --> 00:06:04,910 いっぺんは 嫌いになったはずやのに➡ 75 00:06:04,910 --> 00:06:10,910 何でやろ… ほっぺたが固まってしもた。 76 00:06:17,530 --> 00:06:19,990 食べんのか。 77 00:06:19,990 --> 00:06:23,870 どない しんどい時も わろうてた子ぉが➡ 78 00:06:23,870 --> 00:06:26,870 笑顔も のうなってしもうて。 79 00:06:26,870 --> 00:06:33,010 あの男が 京の町から出るまで 出す訳にはいかん。 80 00:06:33,010 --> 00:06:39,010 あのお人が あなたが燃やした 手紙の相手やそうどす。 81 00:06:41,350 --> 00:06:43,280 何やて? 82 00:06:43,280 --> 00:06:49,980 てんは ちゃんと分かっています。 お別れだけ させてやって下さい。 83 00:06:51,690 --> 00:06:54,990 手紙の男やったら なおさら 会わせる訳にはいかん。 84 00:06:56,560 --> 00:07:00,500 明日から 食事も わしが運ぶ。 85 00:07:00,500 --> 00:07:03,200 お前は手ぇ出すな。 86 00:07:15,320 --> 00:07:18,020 (小石が床に転がる音) 87 00:07:19,990 --> 00:07:22,690 (小石が床に転がる音) 88 00:07:24,660 --> 00:07:27,960 ≪(藤吉)おてんちゃん! いてるか? 89 00:07:29,530 --> 00:07:34,230 (鈴の音) 90 00:07:40,680 --> 00:07:43,580 俺や。 藤吉や。 91 00:07:43,580 --> 00:07:46,010 藤吉さん!? 92 00:07:46,010 --> 00:07:48,680 大丈夫か? 93 00:07:48,680 --> 00:07:52,380 大阪に帰らへんかったの? 94 00:07:54,360 --> 00:07:56,360 いや…。 95 00:08:01,960 --> 00:08:03,960 よかった。 96 00:08:06,830 --> 00:08:12,310 これで きちんと お別れが言えます。 97 00:08:12,310 --> 00:08:14,640 お別れ? 98 00:08:14,640 --> 00:08:17,550 はい。 99 00:08:17,550 --> 00:08:23,850 うちは お婿さんを取って この家 継ぐ身ぃどす。 100 00:08:25,990 --> 00:08:29,860 これからは その事だけ考えて➡ 101 00:08:29,860 --> 00:08:32,160 生きていきます。 102 00:08:41,000 --> 00:08:48,300 藤吉さんのお手紙 嘘でも ホンマ 楽しかった。 103 00:08:50,340 --> 00:08:55,020 子どもの頃から ずっと お手紙読んで➡ 104 00:08:55,020 --> 00:09:02,020 わろて 夢みて 励まされて。 105 00:09:05,630 --> 00:09:07,960 ホンマ おおきに。 106 00:09:07,960 --> 00:09:10,660 ありがとうございました。 107 00:09:14,300 --> 00:09:20,640 違うんや。 手紙の礼をせなアカンのは俺の方や。 108 00:09:20,640 --> 00:09:27,520 この8年間 手紙を書く事で 励まされてきたんや。 109 00:09:27,520 --> 00:09:33,650 俺な どうしてもやらなアカン事が…➡ 110 00:09:33,650 --> 00:09:36,990 やり残した事があるて 気付いたんや。 111 00:09:36,990 --> 00:09:39,890 やり残した事? 112 00:09:39,890 --> 00:09:42,190 それは…。 (戸が開く音) 113 00:09:45,670 --> 00:09:47,600 誰か来た。 114 00:09:47,600 --> 00:09:51,010 また来る。 藤吉さん! 115 00:09:51,010 --> 00:09:54,710 必ず… 必ず来るからな。 116 00:10:07,360 --> 00:10:10,060 てん 誰か来たんか? 117 00:10:16,030 --> 00:10:18,730 よいしょ。 118 00:10:30,550 --> 00:10:32,550 よっ。 119 00:10:34,720 --> 00:10:37,020 半分こや。 120 00:11:10,180 --> 00:11:12,680 (鐘の音) 121 00:11:21,900 --> 00:11:24,200 飯やぞ。 122 00:11:27,030 --> 00:11:29,730 また 食べてへんのか。 123 00:11:32,370 --> 00:11:34,670 勝手にせえ。 124 00:11:40,250 --> 00:11:42,550 (ため息) 125 00:11:42,550 --> 00:11:47,050 おてん様 お体 大丈夫ですやろか。 126 00:11:47,050 --> 00:11:51,930 食べへん しゃべらへん 笑わへんか。 127 00:11:51,930 --> 00:11:55,400 (りん)何で そんな…。 128 00:11:55,400 --> 00:11:58,100 何やねん せっかく分けたったのに。 129 00:12:03,200 --> 00:12:06,010 ≪(鈴の音) 130 00:12:06,010 --> 00:12:08,010 藤吉さん? 131 00:12:13,350 --> 00:12:15,680 「また来る」言うたやろ。 132 00:12:15,680 --> 00:12:18,380 もう 嘘はつかへん。 133 00:12:20,020 --> 00:12:24,890 ♬~ 134 00:12:24,890 --> 00:12:28,700 おてんちゃん おてんちゃん… 危ないで。 135 00:12:28,700 --> 00:12:39,040 ♬~ 136 00:12:39,040 --> 00:12:41,040 何で? 137 00:12:44,710 --> 00:12:48,050 京都の秋は ええわ。 138 00:12:48,050 --> 00:12:51,390 柿も ぎょうさん なってるしな。 139 00:12:51,390 --> 00:12:53,720 ほれ。 140 00:12:53,720 --> 00:13:04,330 ♬~ 141 00:13:04,330 --> 00:13:06,330 うん。 142 00:13:12,210 --> 00:13:14,510 うまいやろ? 143 00:13:16,340 --> 00:13:19,010 おいしい。 144 00:13:19,010 --> 00:13:23,010 ホンマか? ほな もっと ぎょうさん もいでくるわ。 145 00:13:24,690 --> 00:13:28,020 野宿してる神社の裏に よう なってるんや。 146 00:13:28,020 --> 00:13:53,250 ♬~ 147 00:13:53,250 --> 00:13:55,250 うまっ。 ウフフフ。 148 00:13:55,250 --> 00:14:24,250 ♬~ 149 00:14:26,210 --> 00:14:33,210 (足音) 150 00:14:37,690 --> 00:14:41,030 おお… びっくりした! 何や 何や! 151 00:14:41,030 --> 00:14:43,700 起きんかい! 152 00:14:43,700 --> 00:14:45,630 お前…。 153 00:14:45,630 --> 00:14:49,500 いよいよ 男と男の対決。 154 00:14:49,500 --> 00:14:52,700 いえ 果たし合いでしょうか?