1 00:00:01,950 --> 00:00:04,510 (岩さん)うお~! (アサリ)まだまだ! 2 00:00:04,510 --> 00:00:07,350 う~! しっかりせんかい! 3 00:00:07,350 --> 00:00:10,250 ストなんかしとるさかい 力が のうなるんや! 4 00:00:10,250 --> 00:00:13,220 (万丈目)いやいや あんたも やっとったがな。 5 00:00:13,220 --> 00:00:18,360 それより 岩さん 怪力芸やのに 力弱なったら シャレにならんで。 6 00:00:18,360 --> 00:00:20,700 あっ… そやな。 7 00:00:20,700 --> 00:00:25,030 (キース)なまった体は トレーニングや。 8 00:00:25,030 --> 00:00:27,370 (3人)トレーニン? 9 00:00:27,370 --> 00:00:33,240 (アサリ)88 89 90! 10 00:00:33,240 --> 00:00:36,940 (てん)皆さん 何してはりますの? 11 00:00:43,820 --> 00:00:48,020 俺ら 芸人四銃士やで! 12 00:00:50,060 --> 00:00:52,100 四銃士? 13 00:00:52,100 --> 00:00:55,570 「一人は みんなのために みんなは一人のために」や。 14 00:00:55,570 --> 00:00:58,400 わしのトレーニンに つきおうてくれてんねん。 15 00:00:58,400 --> 00:01:01,000 あと一息で 100やで。 頑張ろう! 16 00:01:01,000 --> 00:01:03,670 (3人)おう! 17 00:01:03,670 --> 00:01:06,010 お気張りやす。 18 00:01:06,010 --> 00:01:17,310 ♬~ 19 00:01:19,020 --> 00:01:29,670 ♬~ 20 00:01:29,670 --> 00:01:35,370 ♬「出かける時の忘れ物」 21 00:01:35,370 --> 00:01:40,710 ♬「ひょいとつかむ ハンカチのように」 22 00:01:40,710 --> 00:01:46,050 ♬「心の中に すべり込む」 23 00:01:46,050 --> 00:01:51,390 ♬「いちばん ちいさな魔法」 24 00:01:51,390 --> 00:01:56,730 ♬「泣いたり 笑ったり」 25 00:01:56,730 --> 00:02:01,330 ♬「今日も歩き出す」 26 00:02:01,330 --> 00:02:09,210 ♬「ありがとうと言いたい あなたのために」 27 00:02:09,210 --> 00:02:18,350 ♬「ごめんねと言えない あなたのために」 28 00:02:18,350 --> 00:02:26,650 ♬「パレードは まわり続けてる」 29 00:02:32,900 --> 00:02:36,370 (太鼓の音) 30 00:02:36,370 --> 00:02:39,040 おおきに おおきに。 31 00:02:39,040 --> 00:02:41,940 師匠 ええ高座でしたな。 32 00:02:41,940 --> 00:02:44,540 ぎょうさん 笑わせてもらいました。 33 00:02:44,540 --> 00:02:48,380 あんたが 戻ってきてくれたおかげや。 34 00:02:48,380 --> 00:02:51,280 (お楽)ごりょんさん お客さんが ケンカしてはります! 35 00:02:51,280 --> 00:02:53,280 今 行きます。 36 00:02:55,050 --> 00:02:58,720 ほな 師匠 明日も よろしゅうお願いします。 37 00:02:58,720 --> 00:03:01,720 こちらこそな。 失礼します。 38 00:03:12,000 --> 00:03:15,510 で 2人は組んで 何するんや? 39 00:03:15,510 --> 00:03:20,340 音曲万歳しかないんちゃうか? ま 何も楽器できへんけど。 40 00:03:20,340 --> 00:03:24,210 ま 俺は何でもできるけどな。 何でもできる言うて➡ 41 00:03:24,210 --> 00:03:27,020 どうせ み~んな 中途半端やないか。 42 00:03:27,020 --> 00:03:30,890 人生丸ごと中途半端なお前に そんな事言われる筋合いあらへん。 43 00:03:30,890 --> 00:03:33,360 何やと! ほいっ。 44 00:03:33,360 --> 00:03:36,690 うあ~っ。 痛っ! 45 00:03:36,690 --> 00:03:39,200 これや。 分からんか? 46 00:03:39,200 --> 00:03:41,130 え? 47 00:03:41,130 --> 00:03:43,370 何が これやねん! これや! 痛~っ! 48 00:03:43,370 --> 00:03:46,200 (歌子)あ~っ もう! どつき合いすんねやったら➡ 49 00:03:46,200 --> 00:03:49,040 外で やってや! どつきか! 50 00:03:49,040 --> 00:03:52,380 そや! ただの どつきやないで。 俺らのは➡ 51 00:03:52,380 --> 00:03:56,050 音の大きさで笑わすんや。 アイタ~ッ! 52 00:03:56,050 --> 00:03:59,380 大丈夫か? けど これオモロイな。 53 00:03:59,380 --> 00:04:01,350 (キース)ホンマか? ああ。 あの➡ 54 00:04:01,350 --> 00:04:05,490 もっと こう 大きな音が出る道具 探した方がええな。 55 00:04:05,490 --> 00:04:08,520 よっしゃ 探そ。 おう! 56 00:04:08,520 --> 00:04:11,820 歌子はん 何かないか? ここで? 57 00:04:16,000 --> 00:04:20,670 ≪(団真)「これ 渡して す~っと帰らはった。➡ 58 00:04:20,670 --> 00:04:23,340 わし それ もろて うちに帰ってから 頭…」。 59 00:04:23,340 --> 00:04:27,680 ≪「何でだんねん?」。 「これは 百人一首の中にある➡ 60 00:04:27,680 --> 00:04:31,550 崇徳院さんのお歌。 『瀬をはやみ 岩に』…」。 61 00:04:31,550 --> 00:04:35,020 (ぶつかる音) 誰や! すんまへん。 62 00:04:35,020 --> 00:04:37,720 おむすび 作ってもろたさかい…。 63 00:04:39,360 --> 00:04:42,060 おおきに。 どうぞ。 64 00:04:43,690 --> 00:04:46,600 「崇徳院」のお稽古ですか? 65 00:04:46,600 --> 00:04:51,570 ああ あいつおらんようになったら せいせいしてな➡ 66 00:04:51,570 --> 00:04:57,570 いや~ 噺の稽古にも 身ぃが入るわ。 ほな おおきに。 67 00:05:11,320 --> 00:05:18,190 ≪(鋏で切る音) 68 00:05:18,190 --> 00:05:21,890 ごめんやす。 お夕さん? 69 00:05:44,020 --> 00:05:46,920 (団吾)やっぱり 酒はうまいわ。 70 00:05:46,920 --> 00:05:49,830 花より だんごや。 71 00:05:49,830 --> 00:05:52,330 お見事です。 72 00:05:55,630 --> 00:05:58,030 あ。 73 00:05:58,030 --> 00:06:01,300 えっ もったいない。 74 00:06:01,300 --> 00:06:06,140 「花は憎む事から始めよ」 いうてな➡ 75 00:06:06,140 --> 00:06:10,640 活けた花が美しいんは ほんの一瞬やで。 76 00:06:13,320 --> 00:06:15,990 笑いも同じや。 77 00:06:15,990 --> 00:06:20,290 ボ~っとしてたら すぐに腐って オモロなくなる。 78 00:06:22,330 --> 00:06:24,990 そやから 噺家は➡ 79 00:06:24,990 --> 00:06:28,690 命削って オモロイ事 やり続けなアカンのや。 80 00:06:33,670 --> 00:06:40,970 わしは 一人でも ようけ お客さんを笑わしたい。 81 00:06:43,350 --> 00:06:48,350 そのためやったら 何もかんも犠牲にしたって構へん。 82 00:06:52,020 --> 00:06:58,360 それが わしの生きる道や。 83 00:06:58,360 --> 00:07:09,060 ♬~ 84 00:07:11,910 --> 00:07:16,910 師匠 お夕さんを どないしはるおつもりですか? 85 00:07:20,980 --> 00:07:25,320 団真さんのとこ 帰してあげてほしいんです。 86 00:07:25,320 --> 00:07:28,660 団真は どないしてる? 87 00:07:28,660 --> 00:07:31,990 今 「崇徳院」のお稽古 してはります。 88 00:07:31,990 --> 00:07:35,660 あいつが 「崇徳院」を…。 89 00:07:35,660 --> 00:07:37,600 へえ。 90 00:07:37,600 --> 00:07:42,340 きっと お夕さんに聴かせたい 思てはるんやないですやろか。 91 00:07:42,340 --> 00:07:47,680 芸人は ありきたりの幸せなんか 手に入れたらアカン。 92 00:07:47,680 --> 00:07:51,010 あいつらが駆け落ちした あの日から➡ 93 00:07:51,010 --> 00:07:56,890 わしは それを ずっと 自分に言い聞かせてきたんや。 94 00:07:56,890 --> 00:08:01,590 「崇徳院」の稽古? 今頃 遅いわ。 95 00:08:03,290 --> 00:08:08,160 あいつはな 落語から逃げただけやない。 96 00:08:08,160 --> 00:08:13,300 一人の女も幸せにできへんかった 最低のやっちゃ。 97 00:08:13,300 --> 00:08:16,810 そやけど お夕さんも まだ 団真さんの事を…。 98 00:08:16,810 --> 00:08:19,510 お夕は わしのもんや! 99 00:08:23,580 --> 00:08:26,580 あいつのとこに返す訳にはいかん。 100 00:08:29,990 --> 00:08:34,290 (お夕)遅なりました。 すぐに 晩ごはん…。 101 00:08:37,660 --> 00:08:39,600 お夕さん…。 102 00:08:39,600 --> 00:08:58,300 ♬~ 103 00:09:15,500 --> 00:09:18,200 どうぞ。 (藤吉)ああ。 104 00:09:31,850 --> 00:09:38,990 団吾師匠は 怖いくらいに 落語への想いがあるお人でした。 105 00:09:38,990 --> 00:09:43,490 うち 何も分からへんのに いろいろ言うて➡ 106 00:09:43,490 --> 00:09:45,990 ホンマに すんまへんでした。 107 00:09:48,660 --> 00:09:50,960 もう ええんや。 108 00:09:55,000 --> 00:09:58,340 それにしても びっくりしたな。 109 00:09:58,340 --> 00:10:02,010 団吾師匠が お夕さんの事を 好きやったとは。 110 00:10:02,010 --> 00:10:05,510 初恋やったんと ちゃいますやろか。 111 00:10:05,510 --> 00:10:13,010 ああ… 運命っちゅうもんは 思いも寄らん事になるもんやなぁ。 112 00:10:15,020 --> 00:10:18,360 3人とも みんな このまま➡ 113 00:10:18,360 --> 00:10:21,660 流れに身ぃ任せるしか ないんですやろか。 114 00:10:23,700 --> 00:10:28,370 二手に別れた川の流れが また 元に戻るか➡ 115 00:10:28,370 --> 00:10:35,370 それとも 別れたままか。 どっちが幸せなんやろ。 116 00:10:41,920 --> 00:10:45,390 ≪「うちの主家へ来い」 「うちの本家へ来い」。 117 00:10:45,390 --> 00:10:47,890 もみ合うておりますうちに 鏡が ガラガッチャン ガッチャン…。 118 00:10:47,890 --> 00:10:50,730 「もしもし あんたら お互いに 探してる人が知れて➡ 119 00:10:50,730 --> 00:10:53,560 めでたいかしらんけど うちの鏡割ってしもて➡ 120 00:10:53,560 --> 00:10:55,600 どないしてくれまんねん!」。 「心配しなはんな。➡ 121 00:10:55,600 --> 00:10:58,730 割れても末に 買わんとぞ思う」。 122 00:10:58,730 --> 00:11:06,540 ♬~ 123 00:11:06,540 --> 00:11:10,680 よし。 どや お夕。 124 00:11:10,680 --> 00:11:42,610 ♬~ 125 00:11:42,610 --> 00:11:45,380 ほな 帰るわ。 126 00:11:45,380 --> 00:11:47,380 お気を付けて。 127 00:11:55,390 --> 00:11:57,390 (戸が閉まる音) 128 00:12:05,200 --> 00:12:07,670 痛っ 痛~っ! 129 00:12:07,670 --> 00:12:10,370 く~っ! 130 00:12:16,010 --> 00:12:18,910 おっ いくで! おう。 131 00:12:18,910 --> 00:12:22,350 あ~ まだまだ。 132 00:12:22,350 --> 00:12:25,250 ほな これは? 133 00:12:25,250 --> 00:12:27,690 あうっ それや それや! 134 00:12:27,690 --> 00:12:29,990 ええ音や! よっしゃ。 135 00:12:32,030 --> 00:12:33,960 (せきばらい) 136 00:12:33,960 --> 00:12:37,700 「キース君 そりゃ 弾圧や。 うまくやっても引き合わん」。 137 00:12:37,700 --> 00:12:41,570 「アサリはん しかたあらへん。 あんたは たたかれる役。➡ 138 00:12:41,570 --> 00:12:46,410 俺は たたく役。 役が役なら し か た➡ 139 00:12:46,410 --> 00:12:48,610 な~い!」。 ああ~っ! 140 00:12:51,710 --> 00:12:53,650 ええで! 141 00:12:53,650 --> 00:12:56,390 これや! よっしゃ! 142 00:12:56,390 --> 00:12:59,050 もっと大きいやつ 作るで! 143 00:12:59,050 --> 00:13:01,750 (盛り上がる声) 144 00:13:13,000 --> 00:13:15,340 どうしたん? 145 00:13:15,340 --> 00:13:19,680 いや… みんな 新しい事 始めてんのに➡ 146 00:13:19,680 --> 00:13:22,580 わてだけ 一人 置いてけぼりやな思て。 147 00:13:22,580 --> 00:13:25,010 あんたは うしろ面 一筋やもんな。 148 00:13:25,010 --> 00:13:29,350 わてな うしろ面やってる時が 一番楽しいんや。 149 00:13:29,350 --> 00:13:32,050 アホの一つ覚えや。 150 00:13:34,020 --> 00:13:39,320 ほんでも あんたは アホな方がオモロイ思うで。 151 00:13:44,670 --> 00:13:49,370 よっしゃ! わて うしろ面 続けるわ。 152 00:13:49,370 --> 00:13:51,670 うしろ面 極めたる。 153 00:13:55,040 --> 00:13:57,950 ボサッとせんと ちゃっちゃと稽古しい! 154 00:13:57,950 --> 00:14:07,950 ♬~ 155 00:14:16,330 --> 00:14:19,030 団真さん いてはりますか? 156 00:14:21,000 --> 00:14:23,300 団真さん? 157 00:14:34,350 --> 00:14:51,650 ♬~