1 00:00:01,040 --> 00:00:03,000 (花岡七桜) 《18年前 老舗和菓子屋・ 2 00:00:03,000 --> 00:00:05,010 光月庵で起きた 当主殺害事件》 3 00:00:05,010 --> 00:00:07,040 (高月今日子) 誰? 誰なの? 4 00:00:07,040 --> 00:00:08,540 《椿のひと言で…》 5 00:00:08,540 --> 00:00:10,010 (高月 椿) さくらのお母さん。 6 00:00:10,010 --> 00:00:12,010 《私は全てを奪われた》 7 00:00:12,010 --> 00:00:16,050 《あの日の真相を知るため 私は正体を隠したまま・ 8 00:00:16,050 --> 00:00:18,590 光月庵に乗り込む決意をした》 9 00:00:18,590 --> 00:00:21,020 《でも いくら憎もうとしても・ 10 00:00:21,020 --> 00:00:23,020 この人のことが好きなんだ》 11 00:00:23,020 --> 00:00:25,030 (高月宗寿郎) 椿は 光月庵を継げん。 12 00:00:25,030 --> 00:00:27,530 (高月) 私の本当の孫じゃないからな。 13 00:00:27,530 --> 00:00:30,530 《旦那様の本当の子供は…》 14 00:00:30,530 --> 00:00:32,030 《私》 15 00:00:32,030 --> 00:00:33,530 そんな…。 16 00:00:33,530 --> 00:00:36,500 憎らしかった 心底。 17 00:00:36,500 --> 00:00:39,070 私は さくらです。 18 00:00:39,070 --> 00:00:41,610 「さくらだ」って言ったのか? どうして…。 19 00:00:41,610 --> 00:00:45,050 ママを殺人者にした人のこと 好きになるわけない。 20 00:00:45,050 --> 00:00:47,520 (多喜川 薫) 椿君に 早く 目の治療を受けてもらうために・ 21 00:00:47,520 --> 00:00:50,020 一刻も早く 光月庵を奪うことにしたわけだ。 22 00:00:50,020 --> 00:00:55,020 (高月) 12月31日 お菓子を作って来てくれないか? 23 00:00:55,020 --> 00:00:59,030 より おいしく 魂を震わす・ 24 00:00:59,030 --> 00:01:03,430 そんな お菓子を作った者…。 25 00:01:04,600 --> 00:01:08,600 その者に 私は光月庵を譲る。 26 00:01:25,050 --> 00:01:26,550 (杉田) ・えっ 除夜祭決戦・・ 27 00:01:26,550 --> 00:01:30,060 (安部) でも 光月庵は血縁者以外には 店を譲らない決まりですよね。 28 00:01:30,060 --> 00:01:34,100 (富岡) もしかして あのウワサは ホントなのか? 29 00:01:34,100 --> 00:01:37,030 (富岡) 椿さんは 大旦那様の実の孫じゃないから・ 30 00:01:37,030 --> 00:01:39,570 光月庵は継げないって。 31 00:01:39,570 --> 00:01:41,540 だとしても どうして七桜さんが…。 32 00:01:41,540 --> 00:01:43,540 (山口) 大旦那様が お決めになったことだ。 33 00:01:43,540 --> 00:01:46,040 我々は見守るしかない。 34 00:01:50,040 --> 00:01:52,050 (城島) 椿さん…。 35 00:01:55,120 --> 00:01:57,650 (高月)先祖代々・ 36 00:01:57,650 --> 00:02:03,560 連綿と受け継がれて来た ご意思に反する行為 37 00:02:03,560 --> 00:02:06,590 私のすることは・ 38 00:02:06,590 --> 00:02:11,570 あの世に行っても 決して許されないでしょう 39 00:02:17,570 --> 00:02:23,080 《俺は 再び 光月庵を輝かせると 決めたんだ》 40 00:02:27,550 --> 00:02:31,050 (多喜川) ・七桜ちゃん 店が閉まったままだけど…・ 41 00:02:31,050 --> 00:02:33,020 営業してる時間ないんです。 42 00:02:33,020 --> 00:02:35,520 除夜祭まで あと20日しかない。 43 00:02:39,030 --> 00:02:41,530 絶対に勝たないと。 44 00:02:41,530 --> 00:02:44,530 多喜川さんに恩返しするためにも。 45 00:02:46,070 --> 00:02:48,570 椿君のためにも? 46 00:02:50,100 --> 00:02:53,610 栞さんが妊娠したの 47 00:02:53,610 --> 00:02:56,110 椿との子供よ 48 00:03:02,020 --> 00:03:05,050 お義父様 食事をお持ちしました。 49 00:03:05,050 --> 00:03:07,090 早く 良くなっていただかないと。 50 00:03:07,090 --> 00:03:08,620 下がれ。 51 00:03:08,620 --> 00:03:12,130 お前の出すものは 口にしない。 52 00:03:14,530 --> 00:03:16,530 分かってるんですか? 53 00:03:16,530 --> 00:03:18,530 花岡七桜は・ 54 00:03:18,530 --> 00:03:21,540 樹さんを殺した女の娘なんですよ。 55 00:03:21,540 --> 00:03:26,040 うまいお菓子を作る者が 店主になる。 56 00:03:26,040 --> 00:03:30,040 当たり前で シンプルなことだ。 57 00:03:30,040 --> 00:03:32,580 私は 何もかも捨てて・ 58 00:03:32,580 --> 00:03:35,520 この店のために 人生を捧げて来たんです! 59 00:03:35,520 --> 00:03:38,020 もし 椿が勝てなかったら…。 60 00:03:38,020 --> 00:03:43,020 お前が何と言おうと 考えを変えるつもりはない。 61 00:03:44,530 --> 00:03:47,030 (溝口の声) そうですか。 62 00:03:47,030 --> 00:03:50,030 お菓子対決で後継者が。 63 00:03:52,070 --> 00:03:55,100 (溝口) 僕にできることがあれば・ 64 00:03:55,100 --> 00:03:57,100 いつでも連絡ください。 65 00:04:02,040 --> 00:04:03,510 ハァ…。 66 00:04:03,510 --> 00:04:07,520 あと少しで 私の復讐が達成されるのに…。 67 00:04:12,050 --> 00:04:15,060 そうだわ。 68 00:04:15,060 --> 00:04:19,530 私には 長谷屋さんがついている。 69 00:04:22,700 --> 00:04:24,600 (長谷 栞)お願いです 70 00:04:24,600 --> 00:04:27,640 (栞) 私に椿さんの子供をください 71 00:04:27,640 --> 00:04:30,000 今の俺は 絶対に無理です 72 00:04:30,000 --> 00:04:32,510 (女性) 栞さん。 73 00:04:32,510 --> 00:04:34,010 はい。 74 00:04:34,010 --> 00:04:36,040 「なんきん」って名前のお菓子 あるかしら。 75 00:04:36,040 --> 00:04:39,610 なんきんですか なんきん…。 76 00:04:39,610 --> 00:04:42,520 え~っと なんきんは…。 77 00:04:42,520 --> 00:04:45,020 それでしたら・ 78 00:04:45,020 --> 00:04:47,520 こちらのお菓子になります。 (女性) これ。 79 00:04:47,520 --> 00:04:51,030 (城島) 冬至に「ん」の付くものを食べると 運が上がるといわれてるので・ 80 00:04:51,030 --> 00:04:53,530 この時期だけ 「なんきん」とも呼ばれるんです。 81 00:04:53,530 --> 00:04:58,030 (女性) そうなの 面白いわね。 (城島) ハハハ…。 82 00:05:00,530 --> 00:05:02,040 (栞) すみませんでした。 83 00:05:03,570 --> 00:05:07,010 疲れてるなら 休み もらいなよ。 84 00:05:07,010 --> 00:05:11,010 体… 大事な時期なんだろ。 85 00:05:13,510 --> 00:05:16,520 (城島) 俺もさ その…・ 86 00:05:16,520 --> 00:05:19,020 知らなかったからさ。 87 00:05:19,020 --> 00:05:23,020 あんたと椿さんが 既に そんな関係だったとか。 88 00:05:26,590 --> 00:05:29,630 「あんたのものに ならない」とか・ 89 00:05:29,630 --> 00:05:31,530 あの時は さすがに言い過ぎました。 90 00:05:31,530 --> 00:05:33,530 すいません。 91 00:05:35,040 --> 00:05:37,040 謝らないでください。 92 00:05:42,540 --> 00:05:44,550 えっ? ちょっ…。 93 00:05:44,550 --> 00:05:49,080 私 お饅頭って苦手で…。 94 00:05:49,080 --> 00:05:53,120 中に ちゃんと 餡が入ってるかって・ 95 00:05:53,120 --> 00:05:55,560 緊張しちゃうんですよね。 96 00:05:55,560 --> 00:05:57,060 えっ? 97 00:05:57,060 --> 00:06:02,060 小さい頃 父がくれた お饅頭には・ 98 00:06:02,060 --> 00:06:05,570 餡が入ってなかったんです。 99 00:06:05,570 --> 00:06:09,070 姉たちのには たっぷり入ってたのに。 100 00:06:10,570 --> 00:06:14,080 私のだけ ハズレのお饅頭。 101 00:06:18,550 --> 00:06:20,550 してないです。 102 00:06:21,580 --> 00:06:25,090 私 妊娠なんて してないんです。 103 00:06:34,560 --> 00:06:36,060 違う。 104 00:06:42,540 --> 00:06:46,040 ハァ ハァ ハァ…。 105 00:06:46,040 --> 00:06:51,080 ・~ 106 00:06:51,080 --> 00:06:52,550 ハァ…。 107 00:06:52,550 --> 00:06:56,550 ・七桜… 七桜・ 108 00:06:57,550 --> 00:06:59,650 ・七桜・ 109 00:06:59,650 --> 00:07:02,190 (百合子)七桜 110 00:07:02,190 --> 00:07:03,660 ママ 111 00:07:03,660 --> 00:07:11,200 ・~ 112 00:07:11,200 --> 00:07:13,700 助けて 七桜! ママ… 113 00:07:13,700 --> 00:07:15,140 助けて! ママ・ 114 00:07:15,140 --> 00:07:17,070 ママ! 115 00:07:17,070 --> 00:07:20,070 ハァ ハァ…。 116 00:07:26,010 --> 00:07:28,050 夢…。 117 00:07:28,050 --> 00:07:34,520 ・~ 118 00:07:34,520 --> 00:07:36,520 また あの光景…。 119 00:07:37,530 --> 00:07:40,630 《18年前の あの日…》 120 00:07:40,630 --> 00:07:42,560 物音 121 00:07:42,560 --> 00:07:45,100 《俺は誰を見た?》 122 00:07:45,100 --> 00:07:47,600 ハァ…。 123 00:07:51,040 --> 00:07:53,040 (城島) どうぞ。 124 00:07:53,040 --> 00:07:55,040 お饅頭…。 125 00:07:56,540 --> 00:07:59,050 ありがとうございます。 126 00:08:08,020 --> 00:08:10,520 (栞) 餡が入ってない。 127 00:08:10,520 --> 00:08:12,560 軽羹だよ。 128 00:08:12,560 --> 00:08:18,030 小さい子には 虫歯を心配して 餡なしを選ぶ人も多い。 129 00:08:18,030 --> 00:08:20,530 あんたが 小さい時に食べたのって・ 130 00:08:20,530 --> 00:08:23,540 ホントに ハズレの饅頭だったのか? 131 00:08:23,540 --> 00:08:27,040 外から見ただけじゃ 分からないもんだよ。 132 00:08:27,040 --> 00:08:29,540 中に どんなに愛情が詰まってても。 133 00:08:30,510 --> 00:08:32,550 (長谷健造)まぁ 何だ・ 134 00:08:32,550 --> 00:08:35,580 子供が生まれたら 見せに来なさい 135 00:08:35,580 --> 00:08:41,520 ・~ 136 00:08:41,520 --> 00:08:46,030 私は いっつも求めてばっかり。 137 00:08:46,030 --> 00:08:51,030 愛されたい 認めてほしいって。 138 00:08:52,530 --> 00:08:54,600 でも 七桜さんは…。 139 00:08:54,600 --> 00:08:58,070 椿さんに 目の治療をするように 言ってもらえませんか 140 00:08:58,070 --> 00:09:02,140 これから 一緒に生きて行く 栞さんの言葉なら・ 141 00:09:02,140 --> 00:09:04,140 きっと聞いてくれる 142 00:09:08,020 --> 00:09:11,020 あの…。 143 00:09:11,020 --> 00:09:13,020 お願いがあります。 144 00:09:14,020 --> 00:09:16,020 これもダメ。 145 00:09:16,020 --> 00:09:19,530 もっと甘く? 風味を強く? 146 00:09:19,530 --> 00:09:21,530 生地は…。 147 00:09:23,030 --> 00:09:25,600 あっ…。 七桜ちゃん! 148 00:09:25,600 --> 00:09:29,600 すいません 平気です。 少し休もう 七桜ちゃん。 149 00:09:30,540 --> 00:09:32,540 どうしても分からないんです。 150 00:09:32,540 --> 00:09:37,040 何を作れば 大旦那様の心に届くのか。 151 00:09:37,040 --> 00:09:40,550 私には 何の思い出もないから。 152 00:09:40,550 --> 00:09:45,520 かなわない ずっと一緒にいた椿には。 153 00:09:47,590 --> 00:09:49,120 どうしよう…。 154 00:09:49,120 --> 00:09:51,060 ハァ ハァ… どうすれば…。 155 00:09:51,060 --> 00:09:53,560 七桜ちゃん… 七桜ちゃん 座って。 ハァ ハァ…。 156 00:09:53,560 --> 00:09:55,530 ゆっくり。 157 00:09:55,530 --> 00:09:58,070 ハァ ハァ ハァ…。 158 00:09:58,070 --> 00:10:01,540 七桜ちゃん… 目つぶって。 159 00:10:01,540 --> 00:10:03,070 えっ? 160 00:10:03,070 --> 00:10:05,070 つぶって。 161 00:10:09,140 --> 00:10:11,650 息を整えよう。 162 00:10:15,050 --> 00:10:17,550 あっ…。 163 00:10:17,550 --> 00:10:20,050 みかんの香り。 164 00:10:24,560 --> 00:10:27,560 さっき お得意様にもらったんだ。 165 00:10:27,560 --> 00:10:29,560 いい香りでしょ。 166 00:10:31,100 --> 00:10:34,640 ごめんなさい 心配掛けて。 167 00:10:34,640 --> 00:10:40,040 私 どんどん怖くなって来て…。 168 00:10:40,040 --> 00:10:43,540 お菓子を作るのが。 169 00:10:43,540 --> 00:10:46,050 こんなの初めてで…。 170 00:10:46,050 --> 00:10:51,050 お菓子は いつも 私を助けてくれたから。 171 00:10:53,050 --> 00:10:56,590 そっか それは安心した。 172 00:10:56,590 --> 00:10:58,630 えっ…。 173 00:10:58,630 --> 00:11:02,530 いや 七桜ちゃんも ちゃんと普通の人間だったんだね。 174 00:11:02,530 --> 00:11:05,530 何があっても へこたれないから。 175 00:11:07,030 --> 00:11:10,040 弱音なんて いくらだって吐いていいんだよ。 176 00:11:10,040 --> 00:11:14,580 光月庵を継いでも このまま「花がすみ」に残っても。 177 00:11:14,580 --> 00:11:19,080 たとえ お菓子作りをやめたって 君は君だよ。 178 00:11:19,080 --> 00:11:21,080 何も変わったりしない。 179 00:11:22,650 --> 00:11:24,520 だから・ 180 00:11:24,520 --> 00:11:27,550 どんなものも 自信を持って作ればいいよ。 181 00:11:27,550 --> 00:11:30,060 自分が好きだって思う お菓子を。 182 00:11:30,060 --> 00:11:33,060 私が好きな…。 183 00:11:36,060 --> 00:11:38,070 ねぇ 七桜ちゃん。 184 00:11:38,070 --> 00:11:43,040 君の夢が かなって 何もかも終わったら…。 185 00:11:46,040 --> 00:11:48,540 僕と結婚してほしい。 186 00:11:50,540 --> 00:11:52,550 えっ・ 187 00:11:52,550 --> 00:12:06,090 ・~ 188 00:12:06,090 --> 00:12:08,160 すいません。 189 00:12:08,160 --> 00:12:11,070 (夕子) あれ? 椿君? 190 00:12:11,070 --> 00:12:13,530 あっ…。 191 00:12:13,530 --> 00:12:15,540 (多喜川の声) 最近 よく考えるんだ。 192 00:12:15,540 --> 00:12:18,540 いつか目的を果たして・ 193 00:12:18,540 --> 00:12:22,040 僕の隣から 七桜ちゃんが いなくなったら…。 194 00:12:24,040 --> 00:12:27,080 想像したら ゾッとした。 195 00:12:27,080 --> 00:12:35,020 ・~ 196 00:12:35,020 --> 00:12:37,520 誰にも渡したくない。 197 00:12:41,030 --> 00:12:42,530 ハッ…。 198 00:12:42,530 --> 00:12:44,570 ごめんね 驚かせて。 199 00:12:44,570 --> 00:12:48,540 いや 今 それどころじゃないか。 200 00:12:48,540 --> 00:12:51,540 勝負に勝つことだけに集中して。 201 00:12:54,640 --> 00:12:56,540 はい…。 202 00:12:56,540 --> 00:12:58,550 ・ごめんください・ 203 00:12:58,550 --> 00:13:04,020 ・~ 204 00:13:04,020 --> 00:13:06,020 ・~ 城島君。 205 00:13:06,020 --> 00:13:13,060 ・~ 206 00:13:13,060 --> 00:13:16,630 (夕子の声) ビックリだね~ 何年ぶりだっけ? 207 00:13:16,630 --> 00:13:20,030 3年ぶりです。 そっか。 208 00:13:20,030 --> 00:13:22,540 もう知ってるんだろ? 209 00:13:22,540 --> 00:13:26,510 私が 七桜の本当の母親じゃ ない ってこと。 210 00:13:26,510 --> 00:13:30,040 七桜から頼まれたんですよね。 211 00:13:30,040 --> 00:13:33,010 俺から光月庵を奪うためのウソ。 212 00:13:33,010 --> 00:13:35,550 何言って… 違うよ。 213 00:13:35,550 --> 00:13:38,090 七桜は正体がバレて・ 214 00:13:38,090 --> 00:13:40,120 あの火事の中 姿を消した。 215 00:13:40,120 --> 00:13:41,520 違う。 216 00:13:41,520 --> 00:13:45,030 あんた 何も知らないんだね。 217 00:13:45,030 --> 00:13:46,530 えっ? 218 00:13:46,530 --> 00:13:49,030 あの子は…・ 219 00:13:49,030 --> 00:13:54,000 妊娠してたんだ あんたとの子供を。 220 00:13:55,540 --> 00:13:57,570 子供…。 221 00:13:57,570 --> 00:14:07,550 ・~ 222 00:14:07,550 --> 00:14:09,550 私…。 223 00:14:11,520 --> 00:14:14,020 椿さんとは 何にもありません。 224 00:14:15,020 --> 00:14:17,020 えっ? 225 00:14:17,020 --> 00:14:19,530 あの火事の時・ 226 00:14:19,530 --> 00:14:23,530 椿さんは 七桜さんとの約束を 守ろうとしたんです。 227 00:14:25,600 --> 00:14:27,530 あの時…。 228 00:14:27,530 --> 00:14:33,610 ・~ 229 00:14:33,610 --> 00:14:35,140 椿さん! 230 00:14:35,140 --> 00:14:37,140 お… 231 00:14:38,610 --> 00:14:40,610 七桜… 232 00:14:42,620 --> 00:14:46,620 戻る… 七桜の所に 233 00:14:49,060 --> 00:14:51,630 そんな…。 234 00:14:51,630 --> 00:14:55,030 でも だって 椿は あの道具を 取りに行ったはずじゃ…。 235 00:14:55,030 --> 00:14:56,600 違うんです。 236 00:14:56,600 --> 00:14:59,100 (隊員)大丈夫か おい! お前 奥 行け! 237 00:14:59,100 --> 00:15:01,000 (隊員)はい! 238 00:15:01,000 --> 00:15:14,680 ・~ 239 00:15:14,680 --> 00:15:16,520 (リポーター) 市の文化財に指定されている・ 240 00:15:16,520 --> 00:15:19,120 お菓子の型や道具も 無事だったそうですね 241 00:15:19,120 --> 00:15:21,120 (安部)これです! 242 00:15:21,120 --> 00:15:23,090 (杉田)うちの若旦那が 守ってくれたんです 243 00:15:23,090 --> 00:15:26,130 (安部) 命懸けで… ねっ 女将さん 244 00:15:26,130 --> 00:15:31,700 ええ この店を継ぐ者として 当然のことです 245 00:15:31,700 --> 00:15:35,600 女将さん あの道具箱って… 246 00:15:35,600 --> 00:15:39,540 あれは 椿が守ったの 247 00:15:39,540 --> 00:15:42,040 上に立つ者には・ 248 00:15:42,040 --> 00:15:46,150 そういう逸話が必要なの 249 00:15:46,150 --> 00:15:50,180 椿のためなの 250 00:15:50,180 --> 00:15:53,190 椿さんのため… 251 00:15:56,520 --> 00:16:01,530 (城島) 椿さん 火事の時の記憶を 失っていたから・ 252 00:16:01,530 --> 00:16:04,060 ずっと執着して来た あの道具を・ 253 00:16:04,060 --> 00:16:06,570 自分が守ったんだって 疑わなかったんだ。 254 00:16:10,040 --> 00:16:13,610 あの火事の後・ 255 00:16:13,610 --> 00:16:17,180 お2人が別れたって聞いて・ 256 00:16:17,180 --> 00:16:20,550 私 思ったんです。 257 00:16:20,550 --> 00:16:24,050 私にも希望があるかもって。 258 00:16:25,050 --> 00:16:27,050 だったら・ 259 00:16:27,050 --> 00:16:30,560 私が見たことは 隠し通そうって。 260 00:16:34,090 --> 00:16:37,630 もっと早く話すべきでした。 261 00:16:37,630 --> 00:16:40,130 ホントに申し訳ありません。 262 00:16:46,540 --> 00:16:49,040 もし あの時・ 263 00:16:49,040 --> 00:16:52,550 本当のことを 知っていたとしても・ 264 00:16:52,550 --> 00:16:55,550 あらがえない運命だったんです。 265 00:16:56,550 --> 00:17:01,090 私と椿は 出会ってから ずっと・ 266 00:17:01,090 --> 00:17:04,090 傷つけ合ってばかりだった。 267 00:17:06,530 --> 00:17:09,560 だから・ 268 00:17:09,560 --> 00:17:11,570 もういいんです。 269 00:17:16,000 --> 00:17:19,040 七桜さんの事情・ 270 00:17:19,040 --> 00:17:22,580 俺なりに調べて ちょっとは分かってます。 271 00:17:22,580 --> 00:17:24,610 もし 除夜祭の勝負で負けたら・ 272 00:17:24,610 --> 00:17:28,020 七桜さんは どうするつもりなんですか? 273 00:17:28,020 --> 00:17:32,050 一生 光月庵を…・ 274 00:17:32,050 --> 00:17:35,060 椿さんを恨んで 生きて行くんですか? 275 00:17:35,060 --> 00:18:05,590 ・~ 276 00:18:05,590 --> 00:18:07,620 子供… 277 00:18:07,620 --> 00:18:09,620 (夕子)でも あの火事で… 278 00:18:09,620 --> 00:18:13,130 あの子 ホントに つらそうだった 279 00:18:13,130 --> 00:18:15,660 自分を責めて… 280 00:18:15,660 --> 00:18:18,600 どうして… 281 00:18:18,600 --> 00:18:21,600 何で あいつ ひと言も… 282 00:18:21,600 --> 00:18:23,600 ごめん 283 00:18:23,600 --> 00:18:28,610 あんたには 絶対 言わないでほしいって… 284 00:18:30,040 --> 00:18:32,550 結局・ 285 00:18:32,550 --> 00:18:37,050 俺たちは 偽りの夫婦以外 何物でもなかったんですよ 286 00:18:38,620 --> 00:18:41,020 子供を産もうって覚悟は・ 287 00:18:41,020 --> 00:18:44,020 ちょっとやそっとじゃ できないと思うけどね 288 00:18:44,020 --> 00:19:00,110 ・~ 289 00:19:00,110 --> 00:19:02,010 (城島) はい。 290 00:19:03,510 --> 00:19:06,010 あんたは よくやったよ。 291 00:19:06,010 --> 00:19:08,050 見直した。 292 00:19:08,050 --> 00:19:22,560 ・~ 293 00:19:22,560 --> 00:19:24,560 ありがとう。 294 00:19:28,540 --> 00:19:32,540 複雑だよな あの2人。 295 00:19:34,540 --> 00:19:36,540 はい。 296 00:19:43,020 --> 00:19:45,050 (栞) ・女将さん・ 297 00:19:45,050 --> 00:19:47,090 少し いいでしょうか? 298 00:19:47,090 --> 00:19:50,520 あら 栞さん ちょうど よかった。 299 00:19:50,520 --> 00:19:55,530 栞さんの白無垢 白藤屋さんにお願いしたのよ。 300 00:19:55,530 --> 00:19:59,030 できるだけ早く 式を挙げましょう。 301 00:19:59,030 --> 00:20:02,040 そのことなんですけど…。 302 00:20:03,570 --> 00:20:05,040 私・ 303 00:20:05,040 --> 00:20:08,040 やっぱり 椿さんとは結婚できません。 304 00:20:10,640 --> 00:20:13,050 本当は・ 305 00:20:13,050 --> 00:20:16,050 妊娠なんて してないから? 306 00:20:18,050 --> 00:20:20,550 知ってたんですか? すみません! 307 00:20:20,550 --> 00:20:23,020 このことは 私から父に ちゃんと話します。 308 00:20:23,020 --> 00:20:27,060 栞さん いいのよ そんなことは。 309 00:20:27,060 --> 00:20:29,600 後から いくらでも何とかなるわ。 310 00:20:29,600 --> 00:20:31,130 えっ? 311 00:20:31,130 --> 00:20:34,030 椿がダメなら 他の人でもいいわ。 312 00:20:34,030 --> 00:20:39,040 相手は誰でもいいから とにかく 妊娠するの。 313 00:20:39,040 --> 00:20:41,040 言ったでしょ? 314 00:20:41,040 --> 00:20:44,510 子供ができれば 状況は変わる。 315 00:20:44,510 --> 00:20:47,550 幸せになれるの! 316 00:20:47,550 --> 00:20:51,080 嫌です! どうして? 317 00:20:51,080 --> 00:20:54,590 お願いよ 栞さん! ねぇ お願いだから…。 318 00:20:56,520 --> 00:21:00,030 栞さん 店の片付け お願いします。 319 00:21:01,530 --> 00:21:03,560 待って…。 関係ない人を巻き込むのは・ 320 00:21:03,560 --> 00:21:05,530 もう やめてくれ。 321 00:21:05,530 --> 00:21:08,540 あなたに作れるの? 322 00:21:08,540 --> 00:21:11,540 おじい様を感動させる お菓子が。 323 00:21:11,540 --> 00:21:15,580 あの小娘のお菓子を選んだら どうするの? 324 00:21:15,580 --> 00:21:17,610 そんなの嫌よ。 325 00:21:17,610 --> 00:21:21,010 あの女に 樹さんを奪われて・ 326 00:21:21,010 --> 00:21:23,550 今度は光月庵も奪われるなんて。 327 00:21:23,550 --> 00:21:27,050 七桜は母親がやったと思ってない。 あの女が殺したのよ。 328 00:21:27,050 --> 00:21:31,060 包丁に指紋が付いてたって 警察も言ってたじゃない。 329 00:21:33,060 --> 00:21:36,060 渡さない。 330 00:21:36,060 --> 00:21:41,030 あの女の娘にだけは 絶対に! 331 00:21:43,040 --> 00:21:45,070 やっぱり こんな勝負 やめてもらうわ。 332 00:21:45,070 --> 00:21:46,540 やめ…。 333 00:21:46,540 --> 00:21:49,040 あぁ…。 334 00:21:49,040 --> 00:21:51,040 椿? 335 00:21:51,040 --> 00:21:53,550 何もするな。 336 00:21:53,550 --> 00:21:56,080 栞さんにも 七桜にも。 337 00:21:56,080 --> 00:21:59,590 少しでも何かしたら 俺は この勝負自体 降りる。 338 00:22:03,060 --> 00:22:06,060 除夜祭の勝負は 必ず俺が勝つ。 339 00:22:09,000 --> 00:22:11,000 (多喜川の声) もう29日。 340 00:22:11,000 --> 00:22:13,000 除夜祭は明後日か。 341 00:22:13,000 --> 00:22:14,500 はい。 342 00:22:16,000 --> 00:22:19,510 椿君のこと 誤解していたと分かって・ 343 00:22:19,510 --> 00:22:22,010 ホントは 動揺してるんじゃないの? 344 00:22:23,510 --> 00:22:25,550 そんなわけないです。 345 00:22:25,550 --> 00:22:27,610 フフフ…。 346 00:22:27,610 --> 00:22:30,480 相変わらず ウソが下手だな 七桜ちゃんは。 347 00:22:30,480 --> 00:22:35,490 明後日の勝負で 光月庵が 誰のものになるかが決まる。 348 00:22:35,490 --> 00:22:38,490 でも ホントに それで 決着がつく? 349 00:22:38,490 --> 00:22:40,990 七桜ちゃんと椿君の。 350 00:22:40,990 --> 00:22:45,500 後継者が決まれば… 今度こそ・ 351 00:22:45,500 --> 00:22:48,540 もう二度と会うことは ないかもしれないよ。 352 00:22:48,540 --> 00:22:59,510 ・~ 353 00:22:59,510 --> 00:23:01,480 (城島) 俺…。 354 00:23:01,480 --> 00:23:04,520 七桜さんは 光月庵を去った後・ 355 00:23:04,520 --> 00:23:07,490 絶対 好きなお菓子を 楽しく作ってるんだと思ってた。 356 00:23:07,490 --> 00:23:10,490 何の話だ? 357 00:23:10,490 --> 00:23:13,030 いつまで カッコつけてんだよ! 358 00:23:13,030 --> 00:23:14,530 この3年・ 359 00:23:14,530 --> 00:23:17,530 ずっと 七桜さんのこと 忘れられなかったくせに! 360 00:23:19,600 --> 00:23:22,000 本当に このままでいいのかよ? 361 00:23:22,000 --> 00:23:34,080 ・~ 362 00:23:34,080 --> 00:23:37,580 多分 俺は あんたに引かれてる 363 00:23:39,590 --> 00:23:41,090 七桜… 364 00:23:42,120 --> 00:23:44,090 お前が好きだ 365 00:23:44,090 --> 00:23:50,060 ・~ 366 00:23:50,060 --> 00:23:53,070 椿さんの顔が見たくなって 367 00:23:55,600 --> 00:23:57,600 ありがとう 368 00:23:59,110 --> 00:24:03,010 待ってる 椿をここで待ってるから! 369 00:24:03,010 --> 00:24:08,720 ・~ 370 00:24:08,720 --> 00:24:12,520 戻る… 七桜の所に 371 00:24:12,520 --> 00:24:21,530 ・~ 372 00:24:21,530 --> 00:24:24,030 (多喜川) あ~あ。 373 00:24:24,030 --> 00:24:51,020 ・~ 374 00:24:51,020 --> 00:24:53,990 雪 降りそうだな。 375 00:24:53,990 --> 00:24:56,030 うん。 376 00:24:56,030 --> 00:25:08,510 ・~ 377 00:25:08,510 --> 00:25:11,010 小さい時・ 378 00:25:11,010 --> 00:25:15,050 体が弱くて 引っ込み思案だった私にとって・ 379 00:25:15,050 --> 00:25:18,020 椿は すごく まぶしかった。 380 00:25:18,020 --> 00:25:22,020 (七桜の声) 一緒にいると温かくて 夢みたいで…。 381 00:25:22,020 --> 00:25:24,590 あの頃・ 382 00:25:24,590 --> 00:25:27,590 椿のことが本当に好きだった。 383 00:25:29,130 --> 00:25:31,530 でも 同時に・ 384 00:25:31,530 --> 00:25:34,530 いつも浮かんで来る光景があるの。 385 00:25:36,100 --> 00:25:38,100 さくらのお母さん 386 00:25:39,540 --> 00:25:41,510 あれを思い出すと・ 387 00:25:41,510 --> 00:25:45,040 どうしようもなく ドロドロした感情に支配される。 388 00:25:45,040 --> 00:25:50,650 好きなのに… 許せない。 389 00:25:50,650 --> 00:25:59,030 ・~ 390 00:25:59,030 --> 00:26:03,000 勝っても 負けても…・ 391 00:26:03,000 --> 00:26:05,500 明後日が私たちの最後。 392 00:26:08,000 --> 00:26:11,000 最後にする。 393 00:26:11,000 --> 00:26:14,540 椿とは もう二度と会わない。 394 00:26:14,540 --> 00:26:31,020 ・~ 395 00:26:31,020 --> 00:26:33,030 ・~ 分かった。 396 00:26:33,030 --> 00:26:43,000 ・~ 397 00:26:43,000 --> 00:26:48,580 ・~ (泣き声) 398 00:26:48,580 --> 00:26:58,520 ・~ 399 00:26:58,520 --> 00:27:00,520 泣くな。 400 00:27:00,520 --> 00:27:02,520 帰れなくなるだろ。 401 00:27:04,020 --> 00:27:06,560 (泣き声) 402 00:27:06,560 --> 00:27:24,010 ・~ 403 00:27:24,010 --> 00:27:26,010 《最後だけ…》 404 00:27:26,010 --> 00:27:31,020 《今だけ 椿と一緒にいたい》 405 00:27:31,020 --> 00:27:49,040 ・~ 406 00:27:55,510 --> 00:27:59,010 (ふすまの開閉音) 407 00:28:01,010 --> 00:28:03,520 《明日は 除夜祭》 408 00:28:03,520 --> 00:28:05,490 《私たちの・ 409 00:28:05,490 --> 00:28:07,990 運命が決まる》 410 00:28:24,370 --> 00:28:26,870 (安部) よし これで全部だな。 411 00:28:26,870 --> 00:28:30,380 (杉田) 除夜行灯づけは 何度やっても緊張しますね。 412 00:28:30,380 --> 00:28:33,350 神様の通り道だからな。 413 00:28:33,350 --> 00:28:38,850 さて 椿さんと七桜さん 神様は どっちに ほほ笑むか。 414 00:28:40,420 --> 00:28:42,460 椿さんが負けたら・ 415 00:28:42,460 --> 00:28:44,960 この店から 出て行っちゃうんですかね。 416 00:28:47,360 --> 00:28:49,360 あの人は負けないよ。 417 00:28:49,360 --> 00:28:52,870 椿さんは この店の全部を 知り尽くしてる。 418 00:28:52,870 --> 00:28:55,370 七桜さんは勝てないだろ。 419 00:28:56,840 --> 00:28:59,340 ほら 行くぞ。 420 00:29:02,880 --> 00:29:05,410 (多喜川) ・意外ですね・ 421 00:29:05,410 --> 00:29:08,410 あなたが何の妨害もせず 今日を迎えるなんて。 422 00:29:10,550 --> 00:29:13,550 除夜祭の勝負は 必ず俺が勝つ 423 00:29:14,850 --> 00:29:17,860 息子が勝つのを信じてますから。 424 00:29:17,860 --> 00:29:33,370 ・~ 425 00:29:33,370 --> 00:29:35,940 ええ お願いします。 426 00:29:35,940 --> 00:29:37,940 ええ 用意してます。 427 00:29:37,940 --> 00:29:41,450 一刻も早く進めてください。 428 00:29:42,880 --> 00:29:55,360 (正時を告げる音) 429 00:29:56,360 --> 00:29:58,360 失礼いたします。 430 00:30:01,400 --> 00:30:03,900 (ふすまが閉まる音) 431 00:30:11,840 --> 00:30:15,350 2人のお菓子をいただこうか。 432 00:30:15,350 --> 00:30:17,850 はい。 はい。 433 00:30:17,850 --> 00:30:21,350 まずは さくら。 434 00:30:22,390 --> 00:30:25,390 そちらのお菓子から もらおう。 435 00:30:28,360 --> 00:30:30,360 どうぞ。 436 00:30:39,840 --> 00:30:42,340 《柚子の上生菓子》 437 00:30:46,880 --> 00:30:48,850 これは…。 438 00:30:48,850 --> 00:30:53,350 柚子の皮を丸ごと入れたのか? 439 00:30:55,350 --> 00:30:58,420 ひめ柚子を使いました。 440 00:30:58,420 --> 00:31:00,960 (七桜の声) 中をくりぬき・ 441 00:31:00,960 --> 00:31:02,860 極限まで皮を薄くして・ 442 00:31:02,860 --> 00:31:06,400 蜜漬けし 中に餡を詰め・ 443 00:31:06,400 --> 00:31:09,400 それを包餡して。 444 00:31:09,400 --> 00:31:12,910 美しく見える練り切りに 仕上げました。 445 00:31:18,910 --> 00:31:21,410 ん~! 446 00:31:23,480 --> 00:31:27,390 口の中で溶けるような皮の食感。 447 00:31:27,390 --> 00:31:32,390 ず~っと続く 心地よい香り。 448 00:31:32,390 --> 00:31:36,860 《椀に閉じ込めたことで 香りの余韻が残るのか》 449 00:31:37,860 --> 00:31:40,930 温かいお菓子だ。 450 00:31:40,930 --> 00:31:45,470 いつまでも 包まれていたいような・ 451 00:31:45,470 --> 00:31:48,470 温かいお菓子。 452 00:31:49,880 --> 00:31:51,880 ママ・ 453 00:31:51,880 --> 00:31:55,980 どうして お菓子の香りは すぐ なくなっちゃうの? 454 00:31:55,980 --> 00:31:59,990 七桜のおなかの中に 入っちゃったからだね 455 00:32:02,490 --> 00:32:05,490 じゃあ いつか作ろう 456 00:32:05,490 --> 00:32:08,060 そんなふうに 寂しくならないお菓子 457 00:32:08,060 --> 00:32:10,460 ママと一緒に 458 00:32:10,460 --> 00:32:13,400 うん 約束! 459 00:32:13,400 --> 00:32:17,370 ・~ 460 00:32:17,370 --> 00:32:19,910 《ちゃんと作ることができた》 461 00:32:19,910 --> 00:32:23,980 《私が 好きだと思えるお菓子》 462 00:32:23,980 --> 00:32:28,880 次は… そちらをいただこうか。 463 00:32:28,880 --> 00:32:30,880 はい。 464 00:32:30,880 --> 00:32:39,390 ・~ 465 00:32:39,390 --> 00:32:41,390 「つばき餅」です。 466 00:32:42,900 --> 00:32:44,900 《「つばき餅」》 467 00:32:44,900 --> 00:32:47,970 《『源氏物語』にも登場する・ 468 00:32:47,970 --> 00:32:50,870 日本の和菓子の起源とも いわれている お菓子》 469 00:32:50,870 --> 00:32:55,880 《椿の葉で 道明寺を挟んだ シンプルなもの》 470 00:32:55,880 --> 00:33:00,880 《椿が そんなシンプルなお菓子を 作って来るなんて》 471 00:33:00,880 --> 00:33:08,920 ・~ 472 00:33:08,920 --> 00:33:11,990 この味…。 473 00:33:11,990 --> 00:33:15,390 どうして お前が この味を知ってるんだ? 474 00:33:15,390 --> 00:33:18,900 私が樹に教えた味。 475 00:33:19,870 --> 00:33:24,870 私が… 父に初めて教わったお菓子です。 476 00:33:28,370 --> 00:33:30,410 (高月 樹)いいか? 椿・ 477 00:33:30,410 --> 00:33:34,050 うちの道明寺は 少し しんを残して蒸すんだ 478 00:33:34,050 --> 00:33:36,980 蒸し上がりの感覚を 体で覚えろ 479 00:33:36,980 --> 00:33:38,880 はい 480 00:33:38,880 --> 00:33:42,860 (高月の声) お前が教わったのは ホントに小さな頃だろう。 481 00:33:42,860 --> 00:33:44,890 なのに こんなに 完璧に作れるはず…。 482 00:33:44,890 --> 00:33:50,460 絶対に忘れない 大切な味です。 483 00:33:50,460 --> 00:33:57,400 ・~ 484 00:33:57,400 --> 00:34:01,870 和菓子が伝えるのは・ 485 00:34:01,870 --> 00:34:04,380 味だけじゃ ない。 486 00:34:05,880 --> 00:34:09,420 口にした時の情景。 487 00:34:09,420 --> 00:34:11,920 感じた思い。 488 00:34:12,920 --> 00:34:18,420 そこに確かにあった やさしい思い出。 489 00:34:19,890 --> 00:34:24,860 《それは おじい様も きっと同じだ》 490 00:34:29,500 --> 00:34:32,470 椿 来なさい 491 00:34:32,470 --> 00:34:33,970 はい! 492 00:34:35,880 --> 00:34:38,940 《それこそが・ 493 00:34:38,940 --> 00:34:41,850 代々 受け継がれて来たものだ》 494 00:34:41,850 --> 00:34:44,880 ・~ 495 00:34:44,880 --> 00:34:48,850 ・~ (高月の泣き声) 496 00:34:48,850 --> 00:34:53,360 ・~ (泣き声) 497 00:34:53,360 --> 00:35:02,470 ・~ 498 00:35:02,470 --> 00:35:07,940 2人とも 素晴らしいお菓子だった。 499 00:35:08,840 --> 00:35:11,840 もう一つずつ いただいて・ 500 00:35:11,840 --> 00:35:15,850 いま一度 じっくり考えさせてくれ。 501 00:35:16,880 --> 00:35:21,350 椿は 左の部屋。 502 00:35:21,350 --> 00:35:24,890 さくらは 右の部屋。 503 00:35:24,890 --> 00:35:29,960 このお菓子だと思うほうの ふすまを開ける。 504 00:35:29,960 --> 00:35:44,380 ・~ 505 00:35:44,380 --> 00:35:46,850 ・~ (ふすまを開ける音) 506 00:35:46,850 --> 00:35:48,850 ・~ (ふすまを閉める音) 507 00:35:48,850 --> 00:35:55,860 ・~ 508 00:35:55,860 --> 00:35:58,890 そんなところで 聞き耳を立てていても・ 509 00:35:58,890 --> 00:36:01,390 何も聞こえんだろう。 510 00:36:06,370 --> 00:36:09,370 お前にも チャンスをやろう。 511 00:36:11,370 --> 00:36:16,340 跡継ぎに ふさわしいと思うほうの お菓子を選べ。 512 00:36:17,380 --> 00:36:19,350 何を…? 513 00:36:19,350 --> 00:36:23,350 女将としてのお前に 敬意を払ってるんだ。 514 00:36:24,420 --> 00:36:26,850 簡単ですわ。 515 00:36:26,850 --> 00:36:56,880 ・~ 516 00:36:58,350 --> 00:37:00,750 こちらのお菓子です。 517 00:37:01,850 --> 00:37:04,860 (除夜の鐘の音) 518 00:37:10,900 --> 00:37:14,900 《勝てば 未来が開ける》 519 00:37:17,900 --> 00:37:21,910 《負ければ 失う》 520 00:37:23,480 --> 00:37:27,480 《今まで信じて来た 大切なものを》 521 00:37:28,350 --> 00:37:35,350 光月庵は お前に譲る。 522 00:37:36,860 --> 00:37:40,860 ・~ 523 00:37:42,800 --> 00:37:46,800 お前に譲る。 524 00:37:46,800 --> 00:37:54,770 ・~ 525 00:37:55,810 --> 00:38:03,850 ・~ 526 00:38:03,850 --> 00:38:08,290 私が… 光月庵を継ぐ…。 527 00:38:08,290 --> 00:38:09,790 どうして? 528 00:38:09,790 --> 00:38:12,290 私は 柚子の上生を 選んだんですよ! 529 00:38:12,290 --> 00:38:15,290 見た目も美しくて 趣向を凝らしたお菓子。 530 00:38:15,290 --> 00:38:17,760 まさしく 椿が作ったものです! 531 00:38:17,760 --> 00:38:22,270 椿が作ったのは 「つばき餅」。 532 00:38:22,270 --> 00:38:25,840 樹から初めて教わったお菓子だ! 533 00:38:25,840 --> 00:38:27,940 ハッ! 534 00:38:27,940 --> 00:38:35,410 ・~ 535 00:38:40,320 --> 00:38:42,320 椿…。 536 00:38:45,320 --> 00:38:47,330 椿…。 537 00:38:47,330 --> 00:38:51,300 あなた 約束したわよね? 絶対に勝つって。 538 00:38:51,300 --> 00:38:53,800 ねぇ 椿・ 539 00:38:53,800 --> 00:38:57,870 何のために あなたを産んだと思ってるの・ 540 00:38:57,870 --> 00:38:59,370 やめないか! 541 00:38:59,370 --> 00:39:01,310 信じるんじゃなかった! 542 00:39:01,310 --> 00:39:03,310 いくらでも方法はあったのに・ 543 00:39:03,310 --> 00:39:04,810 やめない…。 544 00:39:04,810 --> 00:39:06,310 あぁ…。 545 00:39:07,310 --> 00:39:09,320 大旦那様! 546 00:39:09,320 --> 00:39:10,820 救急車を…。 547 00:39:10,820 --> 00:39:12,320 呼ぶな。 548 00:39:13,820 --> 00:39:17,890 もう… 病院は いい。 549 00:39:17,890 --> 00:39:20,330 うぅ… あぁ…。 550 00:39:20,330 --> 00:39:22,830 おじい様。 あぁ…。 551 00:39:28,830 --> 00:39:31,340 相当 無理されてたんだね。 552 00:39:35,310 --> 00:39:37,340 (ふすまが開く音) 553 00:39:37,340 --> 00:39:40,410 先生 容体は…。 554 00:39:40,410 --> 00:39:43,820 ご本人が 話をしたいと おっしゃっています。 555 00:39:43,820 --> 00:39:46,320 椿さん お一人に。 556 00:39:55,290 --> 00:39:57,800 椿…。 557 00:39:59,870 --> 00:40:04,400 お前の作った「つばき餅」・ 558 00:40:04,400 --> 00:40:07,910 本当に うまかった。 559 00:40:09,810 --> 00:40:11,810 それでも・ 560 00:40:11,810 --> 00:40:16,820 あのお菓子を 選ぶわけには いかなかった。 561 00:40:18,780 --> 00:40:22,320 あれは…・ 562 00:40:22,320 --> 00:40:27,360 私だけに向けられた お菓子だった。 563 00:40:27,360 --> 00:40:31,300 ・~ 564 00:40:31,300 --> 00:40:33,330 ・~ 俺は ずっと…。 565 00:40:33,330 --> 00:40:40,310 ・~ 566 00:40:40,310 --> 00:40:43,310 あなたに認めてもらいたかった。 567 00:40:45,810 --> 00:40:51,320 すまなかったな… 本当に。 568 00:40:53,320 --> 00:40:59,320 私も 樹もできなかったが・ 569 00:40:59,320 --> 00:41:06,200 これからは もっと自由に お菓子を作っていい。 570 00:41:08,800 --> 00:41:11,870 お前の…・ 571 00:41:11,870 --> 00:41:16,810 お前だけのお菓子を作るんだ。 572 00:41:16,810 --> 00:41:20,310 何にも縛られず…。 573 00:41:23,280 --> 00:41:26,290 思うままに…。 574 00:41:26,290 --> 00:41:34,360 ・~ 575 00:41:34,360 --> 00:41:36,930 おじい様…。 576 00:41:36,930 --> 00:41:39,800 おじい様… おじい様! 577 00:41:39,800 --> 00:41:41,800 (医師) 下がってください。 578 00:41:45,800 --> 00:41:47,810 まだ2つ…。 579 00:41:49,780 --> 00:41:52,280 (椿の声) たった2つしか食べてない。 580 00:41:52,280 --> 00:41:54,810 これから もっと食べてもらう! 581 00:41:54,810 --> 00:41:57,320 今までの分も もっと! 582 00:42:01,290 --> 00:42:03,290 残念ですが…。 583 00:42:03,290 --> 00:42:17,800 ・~ 584 00:42:17,800 --> 00:42:20,310 ・~ おじい様…。 585 00:42:20,310 --> 00:42:36,820 ・~ 586 00:42:44,800 --> 00:42:49,270 (長谷由香莉) 光月庵も ついに世代交代ね。 587 00:42:49,270 --> 00:42:51,300 椿さんが継ぐんでしょう? 588 00:42:51,300 --> 00:42:54,310 (長谷房枝) それが違うらしいのよ。 589 00:42:54,310 --> 00:42:58,910 実の孫じゃないから 光月庵を継ぐことはできないって。 590 00:42:58,910 --> 00:43:01,780 (長谷沙織) じゃあ 栞も うちへ帰って来たらいいじゃない。 591 00:43:01,780 --> 00:43:05,320 (由香莉) そうよ ねっ お父様。 592 00:43:05,320 --> 00:43:07,790 好きにしろ。 593 00:43:07,790 --> 00:43:09,790 お父様…。 594 00:43:17,800 --> 00:43:20,330 《これで私の家族は・ 595 00:43:20,330 --> 00:43:23,340 本当に 一人もいなくなったんだ》 596 00:43:25,770 --> 00:43:27,770 椿さん…。 597 00:43:37,780 --> 00:43:39,790 何て格好してるの・ 598 00:43:39,790 --> 00:43:41,790 着物は どうしたの・ 599 00:43:44,360 --> 00:43:47,390 お世話になりました。 600 00:43:47,390 --> 00:43:49,290 えっ? 601 00:43:49,290 --> 00:44:07,310 ・~ 602 00:44:07,310 --> 00:44:10,320 18年前と逆になったな。 603 00:44:13,790 --> 00:44:17,290 やっと 自分のものを取り戻せた。 604 00:44:17,290 --> 00:44:23,300 ・~ 605 00:44:23,300 --> 00:44:25,800 ・~ よかったな。 606 00:44:25,800 --> 00:44:33,840 ・~ 607 00:44:33,840 --> 00:44:38,340 1つだけ 頼みがある。 608 00:44:40,810 --> 00:44:43,780 光月庵を…・ 609 00:44:43,780 --> 00:44:46,790 絶対につぶさないでくれ。 610 00:44:46,790 --> 00:45:01,900 ・~ 611 00:45:01,900 --> 00:45:04,300 《この先 何があっても・ 612 00:45:04,300 --> 00:45:06,770 必ず守り抜く》 613 00:45:06,770 --> 00:45:13,310 ・~ 614 00:45:13,310 --> 00:45:15,810 (多喜川)何もかも終わったら・ 615 00:45:15,810 --> 00:45:18,320 僕と結婚してほしい 616 00:45:21,820 --> 00:45:25,360 多喜川さん 私…。 617 00:45:25,360 --> 00:45:28,360 まだ やらなきゃいけないことが あるんだね。 618 00:45:29,290 --> 00:45:31,800 (百合子の声) 「いつか 私の作ったお菓子を・ 619 00:45:31,800 --> 00:45:34,800 光月庵で出せたらな」。 620 00:45:36,300 --> 00:45:38,270 はい。 621 00:45:38,270 --> 00:45:52,280 ・~ 622 00:45:55,790 --> 00:45:58,790 《ママの「桜の羊羹」・ 623 00:45:58,790 --> 00:46:00,760 作るためには…》 624 00:46:00,760 --> 00:46:07,270 ・~ 625 00:46:17,410 --> 00:46:18,780 ハァ…。 626 00:46:18,780 --> 00:46:21,280 ハァ ハァ ハァ…。 627 00:46:23,780 --> 00:46:26,280 《まだ… まだダメなの?》 628 00:46:26,280 --> 00:46:28,290 ハァ ハァ…。 629 00:46:28,290 --> 00:46:31,290 大丈夫? 七桜さん。 630 00:46:31,290 --> 00:46:33,290 女将さん。 631 00:46:33,290 --> 00:46:36,860 そんなに怖い顔しないで。 632 00:46:36,860 --> 00:46:40,870 これから 力を合わせて・ 633 00:46:40,870 --> 00:46:45,340 店を守って行かなきゃ ならないんですもの。 634 00:46:45,340 --> 00:46:47,340 離してください。 635 00:46:48,810 --> 00:46:51,810 旦那様を殺したのは自分だって・ 636 00:46:51,810 --> 00:46:55,380 無実の母に罪を着せたんだって・ 637 00:46:55,380 --> 00:46:59,320 全部 本当のことを話して 罪を償ってください。 638 00:46:59,320 --> 00:47:03,320 いや~ね 七桜さん。 639 00:47:03,320 --> 00:47:06,790 樹さんを殺したのは・ 640 00:47:06,790 --> 00:47:10,300 あなたの母親でしょ。 641 00:47:12,300 --> 00:47:16,870 あ~ かわいそうな椿。 642 00:47:16,870 --> 00:47:19,300 あなたのせいで・ 643 00:47:19,300 --> 00:47:21,810 ボロボロになるわ。 644 00:47:21,810 --> 00:47:28,810 ・~ 645 00:47:28,810 --> 00:47:31,820 この店は・ 646 00:47:31,820 --> 00:47:34,320 渡さないわよ! 647 00:47:36,890 --> 00:47:39,420 フッ! フフフフ…。 648 00:47:39,420 --> 00:47:41,930 フフフフ…。 649 00:47:43,330 --> 00:47:45,330 《この人がいる限り…》 650 00:47:46,830 --> 00:47:49,840 《ママは ずっと人殺しのまま》 651 00:47:54,810 --> 00:47:57,840 (夕子) そう… 椿君が店を。 652 00:47:57,840 --> 00:47:59,380 はい。 653 00:47:59,380 --> 00:48:03,920 あの2人 まだ絶対 思い合ってるはずなのに…。 654 00:48:03,920 --> 00:48:06,320 (戸が開く音) いらっしゃい…。 655 00:48:06,320 --> 00:48:09,320 あら 溝口先生。 656 00:48:09,320 --> 00:48:12,320 もう うちには いらして くださらないかと思ってました。 657 00:48:12,320 --> 00:48:13,830 (溝口) あぁ…。 658 00:48:13,830 --> 00:48:16,330 光月庵も当主 交代したことだし・ 659 00:48:16,330 --> 00:48:19,830 あの女将に気を使う必要が なくなったからね。 660 00:48:19,830 --> 00:48:22,900 まるで 他人ごとですね。 661 00:48:22,900 --> 00:48:25,900 うちの女将と 随分 親しそうですけど…。 662 00:48:27,310 --> 00:48:29,810 椿さんの本当の父親って・ 663 00:48:29,810 --> 00:48:31,810 あなたなんじゃないですか? 664 00:48:31,810 --> 00:48:41,820 ・~ 665 00:48:41,820 --> 00:48:44,890 フッ… フフフフ…。 666 00:48:44,890 --> 00:48:47,390 フフフフ…。 667 00:48:47,390 --> 00:48:50,900 あぁ… フフフフ…。 668 00:48:52,300 --> 00:48:54,800 椿君の父親は…。 669 00:48:54,800 --> 00:49:02,310 ・~ 670 00:49:02,310 --> 00:49:04,810 僕じゃ ない。 671 00:49:04,810 --> 00:49:06,810 でも 知ってるよ。 672 00:49:06,810 --> 00:49:09,350 彼の本当の父親。 673 00:49:09,350 --> 00:49:17,320 ・~ 674 00:49:17,320 --> 00:49:21,830 こんなところに呼び出して 話って何ですか? 675 00:49:21,830 --> 00:49:23,830 山口さん。 676 00:49:26,330 --> 00:49:28,300 女将さん! 677 00:49:28,300 --> 00:49:32,840 ・~ 678 00:49:32,840 --> 00:49:34,870 ・~ 灯油のにおい? 679 00:49:34,870 --> 00:49:40,850 ・~ 680 00:49:40,850 --> 00:49:42,810 3年前・ 681 00:49:42,810 --> 00:49:45,820 これも 一緒に燃えるべきだったのよ。 682 00:49:46,820 --> 00:49:50,320 椿が使えないなら意味がない。 683 00:49:52,320 --> 00:49:56,330 あの小娘のものに なるぐらいなら…。 684 00:49:57,360 --> 00:50:00,300 燃やしてやる。 685 00:50:00,300 --> 00:50:06,810 ・~ 686 00:50:06,810 --> 00:50:08,810 どういうつもり? 687 00:50:09,840 --> 00:50:13,350 あなたと私は 共犯でしょ? 688 00:50:14,810 --> 00:50:16,310 えっ…。 689 00:50:19,920 --> 00:50:23,290 共犯? 冗談じゃ ない。 690 00:50:23,290 --> 00:50:26,790 あなたは 僕が世界で一番憎んでる人だ。 691 00:50:29,290 --> 00:50:31,830 光月庵は七桜ちゃんのものだ。 692 00:50:31,830 --> 00:50:34,330 まだ居座るつもりなら…。 693 00:50:37,300 --> 00:50:39,340 あぁ。 694 00:50:39,340 --> 00:50:41,370 七桜ちゃん。 695 00:50:41,370 --> 00:50:43,410 (溝口の声) 18年前・ 696 00:50:43,410 --> 00:50:46,810 その父親と女将が共謀して・ 697 00:50:46,810 --> 00:50:50,820 光月庵の当主 高月 樹を殺害した。 698 00:50:50,820 --> 00:50:53,320 当時は そんなウワサで 持ち切りだったよ。 699 00:50:53,320 --> 00:50:56,320 ねぇ 夕子さん? 700 00:50:59,820 --> 00:51:02,330 ハァ…。 701 00:51:02,330 --> 00:51:07,800 この辺りでは 有名な地主だよ。 702 00:51:07,800 --> 00:51:09,830 多喜川っていう。 703 00:51:09,830 --> 00:51:14,310 多喜川って… 「花がすみ」の? 704 00:51:14,310 --> 00:51:19,810 彼の父親 多喜川秀幸って男。 705 00:51:21,310 --> 00:51:24,850 そんなに意地悪しないで。 706 00:51:24,850 --> 00:51:29,790 お父様は とっても優しくしてくれたのよ。 707 00:51:29,790 --> 00:51:33,830 そうだわ 光月庵がダメなら・ 708 00:51:33,830 --> 00:51:37,300 多喜川家を椿に継がせようかしら。 709 00:51:37,300 --> 00:51:39,800 何を言ってる? だって そうでしょ? 710 00:51:39,800 --> 00:51:43,300 椿は 多喜川家の血を 継いでるんだから。 711 00:51:43,300 --> 00:51:48,910 不出来なお兄さんより ふさわしいと思わない? 712 00:51:48,910 --> 00:51:51,910 椿と多喜川さんが兄弟? 713 00:51:52,810 --> 00:51:54,310 んっ! 714 00:51:54,310 --> 00:51:55,810 ハァ…。 715 00:51:58,820 --> 00:52:00,720 女将さん! 716 00:52:02,290 --> 00:52:04,790 ちょうどよかった。 717 00:52:04,790 --> 00:52:07,830 七桜さんにも見せてあげる。 718 00:52:07,830 --> 00:52:11,400 きっと キレイな・ 719 00:52:11,400 --> 00:52:14,930 赤い炎になるわ。 720 00:52:14,930 --> 00:52:16,940 やめて…。 721 00:52:21,310 --> 00:52:23,310 あっ ダメ! 722 00:52:23,310 --> 00:52:25,310 消えて! 723 00:52:25,310 --> 00:52:30,320 全て燃えてしまえばいいのよ ハッハハハ…。 724 00:52:30,320 --> 00:52:31,820 約束した…。 725 00:52:31,820 --> 00:52:35,820 光月庵を守るって 椿と約束したんだから! 726 00:52:35,820 --> 00:52:38,390 消えて! ハハハハ…! 727 00:52:38,390 --> 00:52:40,930 ハハハハ…! 728 00:52:40,930 --> 00:52:42,430 消えて! 729 00:52:53,300 --> 00:52:56,310 お前はホントにムチャなヤツだな。 730 00:52:56,310 --> 00:52:58,310 椿…。 731 00:53:07,790 --> 00:53:11,360 よかった…。 732 00:53:11,360 --> 00:53:14,390 よかった。 733 00:53:14,390 --> 00:53:15,790 ハァ…。 734 00:53:15,790 --> 00:53:17,800 どうして…。 735 00:53:19,800 --> 00:53:24,270 本当なのか? 俺が この人の弟だって。 736 00:53:27,270 --> 00:53:29,770 お父様を 愛してたんじゃないのか? 737 00:53:31,780 --> 00:53:33,810 愛してたわ。 738 00:53:33,810 --> 00:53:36,310 殺したいほど。 739 00:53:38,280 --> 00:53:41,790 樹さんと この店のために 一生 尽くそうと・ 740 00:53:41,790 --> 00:53:45,290 心に誓っていた。 741 00:53:45,290 --> 00:53:46,790 でも…。 742 00:53:48,260 --> 00:53:50,800 (今日子の声) 樹さんの心の中には・ 743 00:53:50,800 --> 00:53:57,370 ずっと別の女がいると知って 絶望した。 744 00:53:57,370 --> 00:53:59,370 そんな時…。 745 00:54:04,880 --> 00:54:06,880 別れてほしい 746 00:54:07,810 --> 00:54:13,790 (今日子の声) 相手の女との間に 子供ができたんだって直感したわ。 747 00:54:13,790 --> 00:54:19,860 今度こそ 2人は本気で 一緒になるつもりなんだって。 748 00:54:19,860 --> 00:54:21,990 子供…。 749 00:54:21,990 --> 00:54:25,000 (多喜川秀幸) どうしたの? 女将 750 00:54:27,800 --> 00:54:32,770 (今日子の声) 私にも子供さえできれば。 751 00:54:36,310 --> 00:54:38,880 それで父と…。 752 00:54:38,880 --> 00:54:41,880 妊娠してるみたいなんです 753 00:54:41,880 --> 00:54:44,980 ねぇ? 樹さん 754 00:54:44,980 --> 00:54:47,950 そうか フフっ 755 00:54:47,950 --> 00:54:49,850 (樹)どういうつもりだ? 756 00:54:49,850 --> 00:54:52,790 私は全てをお話ししても 構いません 757 00:54:52,790 --> 00:54:55,790 でも世間の人が知ったら・ 758 00:54:55,790 --> 00:55:00,300 光月庵の評判は 地に落ちますわね 759 00:55:00,300 --> 00:55:02,870 (今日子の声) 血のつながっていない椿が・ 760 00:55:02,870 --> 00:55:06,300 光月庵の当主になってくれれば・ 761 00:55:06,300 --> 00:55:09,310 一番の復讐になる。 762 00:55:11,280 --> 00:55:14,780 それなのに あの女が…。 763 00:55:16,350 --> 00:55:18,780 まぁ! かわいらしいお菓子 764 00:55:18,780 --> 00:55:22,420 (今日子の声) のこのこ 店に 転がり込んで来た。 765 00:55:22,420 --> 00:55:26,020 (百合子)私 やっぱり この店に来るべきじゃなかった 766 00:55:26,020 --> 00:55:29,530 今すぐ 出て行きます また1人で決めてしまうのか 767 00:55:33,400 --> 00:55:39,400 君が妊娠したって聞いた時 ホントに うれしかった 768 00:55:40,910 --> 00:55:45,910 なのに突然 姿を消して どれほど心配だったか 769 00:55:51,880 --> 00:55:53,820 やっと捜し出したんだ 770 00:55:53,820 --> 00:55:57,320 世間から どんな非難を受けようと・ 771 00:55:57,320 --> 00:56:00,730 君と あの子を守る 772 00:56:08,800 --> 00:56:13,340 (今日子の声) いつまでも 樹さんの心にすみ着く・ 773 00:56:13,340 --> 00:56:15,340 寄生虫! 774 00:56:16,840 --> 00:56:20,350 だから あの人に 罪をなすり付けたのか? 775 00:56:21,810 --> 00:56:25,380 思い出したんだ 18年前の あの日のこと。 776 00:56:25,380 --> 00:56:28,420 あの日 店の厨房から・ 777 00:56:28,420 --> 00:56:31,420 七桜の母親の包丁を 持ち出した人間がいた。 778 00:56:33,790 --> 00:56:37,830 女将 あんただ。 779 00:56:37,830 --> 00:56:40,330 ど… どうして? 780 00:56:40,330 --> 00:56:42,330 あんたが殺したんだろ? 781 00:56:45,800 --> 00:56:48,340 (山口)私が光月庵に来たのは・ 782 00:56:48,340 --> 00:56:51,410 18年前の あの事件の直後でした 783 00:56:51,410 --> 00:56:53,950 確か従業員が一新されて… 784 00:56:53,950 --> 00:57:00,320 実は引き継ぎの時に 前任者から 聞いてしまったんです 785 00:57:00,320 --> 00:57:05,290 (山口の声)事件の日の朝早く 女将が厨房から・ 786 00:57:05,290 --> 00:57:09,360 ある職人の包丁を 持ち出したところを見たって 787 00:57:09,360 --> 00:57:11,860 ある職人って… 788 00:57:11,860 --> 00:57:15,870 大倉百合子という女性です 789 00:57:18,400 --> 00:57:21,810 でも 解雇された職人たちには・ 790 00:57:21,810 --> 00:57:26,810 新しい職場と 多額の退職金が用意されて・ 791 00:57:26,810 --> 00:57:29,810 誰も証言しなかった 792 00:57:29,810 --> 00:57:35,320 私も 何の確証もなく女将を 告発するわけにはいかず・ 793 00:57:35,320 --> 00:57:38,320 口を閉ざしてしまった 794 00:57:42,460 --> 00:57:44,830 七桜さんの母親は 犯人じゃないと思います 795 00:57:44,830 --> 00:57:47,330 光月庵の当主に 決着がついても・ 796 00:57:47,330 --> 00:57:49,830 事件の真相が うやむやなままでは・ 797 00:57:49,830 --> 00:57:53,840 お2人とも 前に進めないんじゃ ないですか? 798 00:57:56,840 --> 00:57:59,410 (椿の声) あの事件の前の晩・ 799 00:57:59,410 --> 00:58:02,810 俺は この部屋で2人を見て・ 800 00:58:02,810 --> 00:58:07,290 ホントの子供はさくらだと 気付いて ショックで…。 801 00:58:09,850 --> 00:58:12,420 どうしたの? 椿さん 802 00:58:12,420 --> 00:58:14,890 こんな時間に 803 00:58:14,890 --> 00:58:17,400 眠れないの? 804 00:58:18,930 --> 00:58:21,430 仕方ないわね… 805 00:58:24,000 --> 00:58:27,510 今日だけは 私の部屋で寝なさい 806 00:58:28,840 --> 00:58:33,280 (今日子の声) そうよ あの晩 私が部屋から出ていないことは・ 807 00:58:33,280 --> 00:58:36,310 あなたが 証明してくれたはずでしょ? 808 00:58:36,310 --> 00:58:39,450 ああ… でも 翌朝 早くに…。 809 00:58:39,450 --> 00:58:42,950 お父様を起こして来るわね はい 810 00:58:45,420 --> 00:58:49,830 (椿の声) もし お父様の部屋に まだ七桜の母親がいたら…。 811 00:58:49,830 --> 00:58:52,330 そう思って 慌てて後を追った。 812 00:58:56,370 --> 00:58:58,370 ハッ お父様! 813 00:58:59,900 --> 00:59:02,410 お父様! お父様! 814 00:59:02,410 --> 00:59:03,910 お父さ… 815 00:59:07,980 --> 00:59:09,480 ハッ! 816 00:59:09,480 --> 00:59:13,480 ハァ ハァ ハァ… 817 00:59:13,480 --> 00:59:15,990 物音 ハッ! 818 00:59:23,790 --> 00:59:26,800 俺は 庭から立ち去る あんたを見た。 819 00:59:29,300 --> 00:59:31,300 (椿の声) あの後 厨房から・ 820 00:59:31,300 --> 00:59:33,840 七桜の母親の包丁を持ち出して・ 821 00:59:33,840 --> 00:59:36,840 再び この部屋へと戻ったんだ。 822 00:59:39,840 --> 00:59:41,350 あの時…。 823 00:59:44,380 --> 00:59:47,390 (七桜の声) 私も確かに あなたを見た。 824 00:59:47,390 --> 00:59:50,390 椿さん? 椿? 825 00:59:50,390 --> 00:59:51,890 椿さん? 826 01:00:00,430 --> 01:00:04,000 旦那様! 827 01:00:04,000 --> 01:00:07,370 どうして… どうして こんなことに… 828 01:00:07,370 --> 01:00:08,870 ママ… 829 01:00:15,880 --> 01:00:19,920 昨日 見たんだ… 830 01:00:19,920 --> 01:00:22,420 お父様の部屋で… 831 01:00:26,860 --> 01:00:29,860 本当なの? 椿さん 832 01:00:29,860 --> 01:00:34,870 本当に お父様の部屋に いるのを見たの? 833 01:00:34,870 --> 01:00:37,870 もめていたんでしょ? 2人は 834 01:00:37,870 --> 01:00:40,870 見たのよね? そうよね? 835 01:00:42,470 --> 01:00:46,380 うん… ちゃんと言いなさい! 836 01:00:46,380 --> 01:00:49,780 誰? ねぇ 誰なの? 837 01:00:49,780 --> 01:01:03,460 ・~ 838 01:01:03,460 --> 01:01:05,800 さくらのお母さん 839 01:01:05,800 --> 01:01:11,800 ・~ 840 01:01:11,800 --> 01:01:14,310 真犯人は やっぱり あなただったんですね? 841 01:01:14,310 --> 01:01:17,810 私じゃ ない! あの日私は全てを奪われたんです。 842 01:01:17,810 --> 01:01:22,280 18年前 ホントは何があったのか 全部 話してください。 843 01:01:28,790 --> 01:01:32,320 私は 凶器をすり替えただけ。 844 01:01:32,320 --> 01:01:34,330 もし私が犯人なら・ 845 01:01:34,330 --> 01:01:37,330 最初から あの女の包丁を使う。 846 01:01:37,330 --> 01:01:43,300 この部屋に来た時 樹さんは 既に刺された後だった。 847 01:01:44,800 --> 01:01:47,300 じゃあ 殺したのは…。 848 01:01:53,810 --> 01:01:56,310 俺の本当の父親。 849 01:02:00,850 --> 01:02:02,850 あんたが殺させたのか? 850 01:02:06,820 --> 01:02:12,300 確かに 秀幸さんにお願いしたわ。 851 01:02:13,900 --> 01:02:17,840 大倉百合子を殺してくれって。 852 01:02:17,840 --> 01:02:20,300 ひどい! どうして そんなこと! 853 01:02:20,300 --> 01:02:22,310 うるさい! あっ! 854 01:02:23,340 --> 01:02:25,340 お前さえ…。 855 01:02:27,810 --> 01:02:31,320 お前さえ 生まれて来なければ…。 856 01:02:37,390 --> 01:02:38,890 七桜! 857 01:03:08,820 --> 01:03:10,820 多喜川さん…。 858 01:03:10,820 --> 01:03:14,830 彼女を傷つけることだけは…・ 859 01:03:14,830 --> 01:03:17,330 絶対 許さない。 860 01:03:18,800 --> 01:03:21,330 そうよねぇ。 861 01:03:21,330 --> 01:03:24,870 あなたが守ってあげなきゃねぇ。 862 01:03:24,870 --> 01:03:29,840 だって あの子の父親も母親も 奪ったんだから。 863 01:03:31,310 --> 01:03:32,810 えっ? 864 01:03:32,810 --> 01:03:34,310 どういうことだ? 865 01:03:34,310 --> 01:03:37,310 あの晩 秀幸さんは来なかった。 866 01:03:37,310 --> 01:03:39,820 おじけづいたのよ。 867 01:03:39,820 --> 01:03:43,820 ホントに使えない男。 868 01:03:43,820 --> 01:03:48,390 ねぇ 樹さんを殺したのは…。 869 01:03:48,390 --> 01:03:49,890 あっ! 870 01:03:51,830 --> 01:03:53,830 多喜川さん…。 871 01:03:57,330 --> 01:03:59,340 そうですよ。 872 01:04:00,810 --> 01:04:02,810 僕が殺したんです。 873 01:04:02,810 --> 01:04:09,780 ・~ 874 01:04:11,780 --> 01:04:14,820 想像したことあります? 875 01:04:14,820 --> 01:04:18,290 あなたと父が 逢瀬を重ねた結果・ 876 01:04:18,290 --> 01:04:24,300 父親を奪われた家族が どういう末路を迎えるか。 877 01:04:25,800 --> 01:04:28,300 (秀幸)女将が薦めてくれた 小峯屋の包丁・ 878 01:04:28,300 --> 01:04:29,900 早速 買ってみたよ 879 01:04:29,900 --> 01:04:31,440 本当ですか? 880 01:04:31,440 --> 01:04:34,370 あっ 彼女が 教えてくれたんですよ 881 01:04:34,370 --> 01:04:36,870 私も愛用してるんです 882 01:04:36,870 --> 01:04:39,380 (秀幸)キレイに切れると 家内も喜んでね 883 01:04:39,380 --> 01:04:42,380 それは よかったです 884 01:04:42,380 --> 01:04:44,820 (百合子) 多喜川様 1つだけ白餡に… 885 01:04:44,820 --> 01:04:47,380 (多喜川の声) 僕にとって 光月庵は・ 886 01:04:47,380 --> 01:04:50,290 一家だんらんの幸せの象徴。 887 01:04:50,290 --> 01:04:52,290 そう思っていたのに…。 888 01:04:53,890 --> 01:04:55,890 (多喜川) 母さん 何してるんだよ? 889 01:04:55,890 --> 01:04:57,800 ねぇ どうして こんな… 890 01:04:57,800 --> 01:05:02,800 (多喜川美由紀)お父さんね 光月庵の女将さんと不倫して・ 891 01:05:02,800 --> 01:05:05,440 子供までいるの 892 01:05:05,440 --> 01:05:07,400 えっ? 893 01:05:07,400 --> 01:05:10,310 (多喜川の声) 父は どんどん のめり込んで行って・ 894 01:05:10,310 --> 01:05:13,210 頻繁に あなたの元に 通うようになった。 895 01:05:20,380 --> 01:05:24,360 新しく住み込みで働ける店を 紹介してあげるわね 896 01:05:24,360 --> 01:05:27,990 すぐに 荷物をまとめてちょうだい 897 01:05:27,990 --> 01:05:31,360 女将さん それとも… 898 01:05:31,360 --> 01:05:35,870 二度と この世界で 働けなくしてほしい? 899 01:05:35,870 --> 01:05:41,910 店主に手を出す 汚らわしい職人だって 900 01:05:41,910 --> 01:05:46,880 あなたの娘 さくらっていったかしら 901 01:05:46,880 --> 01:05:50,310 たかが使用人の娘のくせに・ 902 01:05:50,310 --> 01:05:53,380 椿さんと仲良くしようだなんて 903 01:05:53,380 --> 01:05:57,860 親子そろって どこまでも ずうずうしい 904 01:05:59,360 --> 01:06:02,890 出て行きなさい! 今すぐ! 905 01:06:02,890 --> 01:06:05,460 二度と近づかないで 906 01:06:05,460 --> 01:06:09,900 椿にも 樹さんにも 907 01:06:09,900 --> 01:06:12,300 どうして… 908 01:06:15,370 --> 01:06:17,880 どうして あなたみたいな人が… 909 01:06:17,880 --> 01:06:19,880 えっ? 910 01:06:23,950 --> 01:06:27,890 愛してるんです 911 01:06:27,890 --> 01:06:30,890 ずっと前から 912 01:06:30,890 --> 01:06:33,890 樹さんを返してください 913 01:06:36,360 --> 01:06:39,930 お願い 秀幸さん もう限界なの 914 01:06:39,930 --> 01:06:42,500 大倉百合子を殺して 915 01:06:42,500 --> 01:06:45,370 (秀幸)そんなこと できるわけないだろ 916 01:06:45,370 --> 01:06:48,370 じゃあ 樹さんでも構わない 917 01:06:48,370 --> 01:06:51,880 あの2人を 永久に引き裂いてやる 918 01:06:51,880 --> 01:06:54,910 とにかく落ち着いて 今晩 会いに行くから 919 01:06:54,910 --> 01:06:56,850 裏の戸を開けておいて 920 01:06:56,850 --> 01:07:00,880 (多喜川の声) その電話を 母は聞いてしまったんだ。 921 01:07:00,880 --> 01:07:02,390 父さんは? 922 01:07:02,390 --> 01:07:04,790 女将さんの所よ 923 01:07:04,790 --> 01:07:17,500 ・~ 924 01:07:17,500 --> 01:07:19,500 (多喜川)ダメだ 母さん! 925 01:07:20,370 --> 01:07:24,810 心電計の音 926 01:07:24,810 --> 01:07:30,310 (多喜川の声) こんな時まで 父は あなたの元に行くなんて。 927 01:07:30,310 --> 01:07:32,950 許せなかった。 928 01:07:32,950 --> 01:07:35,890 (秀幸)妻が病院に運ばれたと 連絡があった 929 01:07:35,890 --> 01:07:38,890 すまないが今夜は行けない 930 01:07:38,890 --> 01:07:41,390 分かったわ 931 01:07:45,830 --> 01:07:48,330 (多喜川の声) 殺すつもりじゃなかった。 932 01:07:50,770 --> 01:07:52,800 (多喜川の声) 2人が別れると・ 933 01:07:52,800 --> 01:07:55,940 もう二度と会わないと 約束さえすれば それでよかった。 934 01:07:55,940 --> 01:07:58,440 ガラス戸が開く音 (樹)おい 何してる 935 01:08:04,450 --> 01:08:06,050 君は… 936 01:08:06,050 --> 01:08:09,550 女将は どこだ! 何をするつもりだ? 937 01:08:11,360 --> 01:08:14,360 (樹)やめてくれ! 全部 僕のせいなんだ 938 01:08:14,360 --> 01:08:17,860 (多喜川)どうして… どうして あんな女 かばうんだよ! 939 01:08:19,330 --> 01:08:21,370 うっ… 940 01:08:21,370 --> 01:08:24,400 ハァ… 941 01:08:24,400 --> 01:08:27,910 (樹)うぅ… うっ… 942 01:08:30,370 --> 01:08:36,850 ハァ ハァ ハァ… 943 01:08:37,950 --> 01:08:40,280 ハァ ハァ… 樹さん? 944 01:08:40,280 --> 01:08:52,360 ・~ 945 01:08:52,360 --> 01:08:54,360 樹さん! 946 01:08:54,360 --> 01:08:58,370 樹さん! 樹さん! 樹さん… 947 01:08:59,770 --> 01:09:02,270 (今日子の声) 最初に あの包丁を見た時・ 948 01:09:02,270 --> 01:09:05,910 秀幸さんの犯行だと思った。 949 01:09:05,910 --> 01:09:09,410 誰か 救急車! 誰か…! 950 01:09:12,350 --> 01:09:18,360 大ごとにしないでくれ… 店のために… 951 01:09:18,360 --> 01:09:20,360 樹さん 952 01:09:20,360 --> 01:09:22,360 今日子 953 01:09:24,860 --> 01:09:28,900 今まで ホントにすまなかった 954 01:09:28,900 --> 01:09:30,430 えっ? 955 01:09:30,430 --> 01:09:34,870 君を傷つけて 苦しめた 956 01:09:34,870 --> 01:09:36,870 樹さん? 957 01:09:37,840 --> 01:09:42,850 椿を… 店を頼む 958 01:09:42,850 --> 01:09:46,350 いや… 愛してるの! 959 01:09:46,350 --> 01:09:51,420 ずっと あなただけを愛してるの! 960 01:09:51,420 --> 01:09:53,460 お… 961 01:09:53,460 --> 01:09:54,960 えっ? 962 01:09:57,360 --> 01:09:59,360 百合子… 963 01:10:06,270 --> 01:10:29,260 ・~ 964 01:10:29,260 --> 01:10:35,270 (今日子の声) 凶器の包丁は あの女と同じもの。 965 01:10:35,270 --> 01:10:38,770 この店から追い出してやる。 966 01:10:38,770 --> 01:10:42,770 そう 心に決めた。 967 01:10:42,770 --> 01:10:47,340 あの女に殺人容疑が掛けられて・ 968 01:10:47,340 --> 01:10:52,350 全て思惑通りだと思っていたのに。 969 01:10:52,350 --> 01:10:54,850 どうして こんなことになったんだ? 970 01:10:54,850 --> 01:10:56,790 えっ? 971 01:10:56,790 --> 01:11:00,290 (今日子の声) 犯人は秀幸さんじゃなかった。 972 01:11:00,290 --> 01:11:03,290 じゃあ 誰が? 973 01:11:03,290 --> 01:11:09,470 ずっと分からないまま 事件から15年がたって…。 974 01:11:09,470 --> 01:11:12,370 (多喜川)お久しぶりです 975 01:11:12,370 --> 01:11:13,800 今日子さん 976 01:11:13,800 --> 01:11:15,810 今日子さんも 今度・ 977 01:11:15,810 --> 01:11:18,310 うちに来て 父に 手を合わせてやってください 978 01:11:20,280 --> 01:11:23,780 あなただったと気付いた。 979 01:11:26,320 --> 01:11:28,850 皮肉ですよ。 980 01:11:28,850 --> 01:11:31,760 結果的に 僕は・ 981 01:11:31,760 --> 01:11:36,290 一番憎いはずの あなたの望みを かなえてしまったんですから。 982 01:11:36,290 --> 01:11:40,760 そんな… 母は 無実の罪を着せられたのに・ 983 01:11:40,760 --> 01:11:43,270 何で ずっと黙ってたんですか。 984 01:11:44,770 --> 01:11:47,800 自殺未遂の後・ 985 01:11:47,800 --> 01:11:51,880 うちの母は どんどん おかしくなって行って・ 986 01:11:51,880 --> 01:11:56,780 もし 息子が殺人犯だと知ったら 今度こそ どうなってしまうのか。 987 01:11:56,780 --> 01:12:01,790 勝手です! 母は 愛する人も夢も奪われて・ 988 01:12:01,790 --> 01:12:06,290 たった1人 絶望の中 死んで行ったのに。 989 01:12:06,290 --> 01:12:11,160 どうして 事件から15年もたって 七桜の前に現れた? 990 01:12:12,800 --> 01:12:17,770 父は 犯人は 女将なんじゃないかと疑って・ 991 01:12:17,770 --> 01:12:20,270 距離を置くようになった。 992 01:12:20,270 --> 01:12:25,280 そして 百合子さんのことを 気に掛けて…。 993 01:12:28,850 --> 01:12:30,850 百合子さんから? 994 01:12:30,850 --> 01:12:34,420 亡くなる前に頼まれた 995 01:12:34,420 --> 01:12:39,790 娘さんが二十歳を過ぎたら 渡してほしいと 996 01:12:39,790 --> 01:12:45,300 その子が 先代の血を引く・ 997 01:12:45,300 --> 01:12:49,370 光月庵の真の後継者なんだ 998 01:12:49,370 --> 01:12:51,270 えっ? 999 01:12:51,270 --> 01:12:57,370 僕は 自首する決意をして・ 1000 01:12:57,370 --> 01:13:01,310 最後に 七桜ちゃんを 捜すことにしたんだ。 1001 01:13:01,310 --> 01:13:03,310 そしたら 君は…。 1002 01:13:07,780 --> 01:13:13,160 (多喜川の声) 百合子さんと同じ 温かいお菓子を作ってた。 1003 01:13:15,260 --> 01:13:21,330 (多喜川の声) 僕が犯した 罪の重さを改めて感じたよ。 1004 01:13:21,330 --> 01:13:25,270 僕が奪ってしまった場所へ 七桜ちゃんを帰したい。 1005 01:13:25,270 --> 01:13:28,770 それが 百合子さんと君への・ 1006 01:13:28,770 --> 01:13:31,780 せめてもの贖罪だと思った。 1007 01:13:31,780 --> 01:13:35,280 そのためには・ 1008 01:13:35,280 --> 01:13:38,250 この女を 追い出さなきゃならない。 1009 01:13:38,250 --> 01:13:42,820 だから 七桜が光月庵を 乗っ取るように仕向けたのか。 1010 01:13:42,820 --> 01:13:46,890 七桜がいた店に 嫌がらせのメールを送って・ 1011 01:13:46,890 --> 01:13:49,290 クビにさせたのは あんたなんだな。 1012 01:13:49,290 --> 01:13:50,790 えっ。 1013 01:13:50,790 --> 01:13:53,300 夕子さんに 母親のふりをするのを 頼んだのも・ 1014 01:13:53,300 --> 01:13:55,300 週刊誌の記者に・ 1015 01:13:55,300 --> 01:13:57,300 事件を調べ直すように 情報を流したのも・ 1016 01:13:57,300 --> 01:13:59,800 全部 あんたか。 そうだよ! 1017 01:14:01,300 --> 01:14:03,310 ずっと夢だった。 1018 01:14:06,340 --> 01:14:09,350 あんたから全てを奪うことが。 1019 01:14:10,910 --> 01:14:16,820 でも まだ ちっとも気分が晴れない。 1020 01:14:16,820 --> 01:14:22,790 全てが終わっても まだ 七桜ちゃんを苦しめようとする。 1021 01:14:26,300 --> 01:14:30,800 出て行かないなら・ 1022 01:14:30,800 --> 01:14:33,370 消えてもらう。 1023 01:14:33,370 --> 01:14:34,910 やめろ! 1024 01:14:34,910 --> 01:14:38,310 (パトカーのサイレン) 1025 01:14:38,310 --> 01:14:40,310 僕が呼んだんだよ。 1026 01:14:41,780 --> 01:14:45,750 あんたを殺して 自首するために。 1027 01:14:45,750 --> 01:14:48,790 あっ…。 1028 01:14:48,790 --> 01:14:51,790 やっと終わるんだ。 1029 01:14:51,790 --> 01:14:54,830 嫌…。 1030 01:14:54,830 --> 01:14:57,360 やめて! もう やめて 多喜川さん! 1031 01:14:57,360 --> 01:14:59,260 どうして・ 1032 01:14:59,260 --> 01:15:02,770 君だって この女が憎いだろ? 1033 01:15:02,770 --> 01:15:04,770 憎いです。 1034 01:15:04,770 --> 01:15:09,770 でも その人は…・ 1035 01:15:09,770 --> 01:15:12,740 椿の母親なんです。 1036 01:15:12,740 --> 01:15:25,760 ・~ 1037 01:15:25,760 --> 01:15:28,260 やめてくれ! お前も かばうのか! 1038 01:15:28,260 --> 01:15:31,760 七桜は自分のために あなたが罪を 重ねることなんて望んでない! 1039 01:15:38,270 --> 01:15:40,270 あ~! 1040 01:15:43,770 --> 01:15:45,780 あ~! 1041 01:15:45,780 --> 01:15:58,790 ・~ 1042 01:16:09,270 --> 01:16:10,800 七桜。 1043 01:16:10,800 --> 01:16:18,680 ・~ 1044 01:16:25,280 --> 01:16:29,850 私たちから もう…・ 1045 01:16:29,850 --> 01:16:32,360 大切な人を奪わないで。 1046 01:16:35,290 --> 01:16:48,770 ・~ 1047 01:16:48,770 --> 01:16:53,310 ・~ (サイレン) 1048 01:16:53,310 --> 01:17:03,790 ・~ 1049 01:17:03,790 --> 01:17:06,290 私は・ 1050 01:17:06,290 --> 01:17:09,790 多喜川さんのことを 絶対に許しません。 1051 01:17:11,760 --> 01:17:17,770 でも 真実を話してくれなかったら・ 1052 01:17:17,770 --> 01:17:22,840 私は光月庵を・ 1053 01:17:22,840 --> 01:17:27,310 父と母が愛した店を・ 1054 01:17:27,310 --> 01:17:29,810 今も憎んでた。 1055 01:17:32,820 --> 01:17:39,320 椿のことも ずっと憎んだままだった。 1056 01:17:42,830 --> 01:17:46,330 やっと呪いから解放されたんです。 1057 01:17:50,370 --> 01:17:56,810 僕が…・ 1058 01:17:56,810 --> 01:18:00,310 君を幸せにしたかった。 1059 01:18:01,780 --> 01:18:03,780 七桜ちゃん。 1060 01:18:07,780 --> 01:18:09,790 ごめん。 1061 01:18:09,790 --> 01:18:45,820 ・~ 1062 01:18:45,820 --> 01:18:48,320 大事な手なのに。 1063 01:18:50,890 --> 01:18:54,400 大丈夫 ありがとう。 1064 01:19:02,270 --> 01:19:06,780 椿 前よりも 見えなくなってるんじゃない? 1065 01:19:06,780 --> 01:19:09,780 だとしても もう関係ないだろ。 1066 01:19:09,780 --> 01:19:12,280 お願い 早く治療して。 1067 01:19:12,280 --> 01:19:15,790 手遅れになったら 私は何のために光月庵を…。 1068 01:19:15,790 --> 01:19:17,290 えっ? 1069 01:19:23,260 --> 01:19:27,760 私たちが必死に 守ろうとして来たものって・ 1070 01:19:27,760 --> 01:19:31,270 結局 何だったんだろう。 1071 01:19:31,270 --> 01:19:35,310 光月庵の看板や伝統に とらわれなければ・ 1072 01:19:35,310 --> 01:19:39,780 女将さんも 今とは違ったのかもしれない。 1073 01:19:39,780 --> 01:19:41,280 女将? 1074 01:19:50,250 --> 01:19:54,260 もう おしまいよ。 1075 01:19:54,260 --> 01:19:56,260 全て。 1076 01:20:10,840 --> 01:20:19,280 ♪~ シャボン玉 飛んだ 1077 01:20:19,280 --> 01:20:27,760 ♪~ 屋根まで飛んだ 1078 01:20:27,760 --> 01:20:35,870 ♪~ 屋根まで飛んで 1079 01:20:35,870 --> 01:20:38,800 お母様 お母様も一緒に 1080 01:20:38,800 --> 01:20:43,870 (今日子の声)♪~ 壊れて 1081 01:20:43,870 --> 01:20:47,880 ♪~ 消えた 1082 01:20:52,380 --> 01:20:55,450 椿さん 1083 01:20:55,450 --> 01:20:58,860 お稽古の時間です えっ 1084 01:20:58,860 --> 01:21:01,320 しっかりなさい 1085 01:21:01,320 --> 01:21:04,860 光月庵の後継者だと 認めてもらえなければ・ 1086 01:21:04,860 --> 01:21:08,360 あなたは ここから 追い出されてしまう 1087 01:21:11,840 --> 01:21:13,270 はい 1088 01:21:13,270 --> 01:21:29,390 ・~ 1089 01:21:29,390 --> 01:21:34,320 やっとできた 本当の家族だったのに…。 1090 01:21:34,320 --> 01:21:38,800 ・~ 1091 01:21:42,800 --> 01:21:47,270 (クラクション) 1092 01:21:55,910 --> 01:22:03,290 ・~ 1093 01:22:03,290 --> 01:22:05,790 椿…。 1094 01:22:05,790 --> 01:22:46,800 ・~ 1095 01:22:57,770 --> 01:23:00,780 息子さんですよね? 1096 01:23:02,750 --> 01:23:06,780 搬送された時には 既に手遅れで・ 1097 01:23:06,780 --> 01:23:10,290 先ほど 息を引き取られました。 1098 01:23:18,260 --> 01:23:19,760 高月さん。 1099 01:23:22,270 --> 01:23:24,770 臓器提供。 (眼科医) はい。 1100 01:23:24,770 --> 01:23:30,240 お母様は つい最近 臓器提供… それも・ 1101 01:23:30,240 --> 01:23:32,780 ご親族への優先提供の意思を・ 1102 01:23:32,780 --> 01:23:34,780 書面で残されています。 1103 01:23:34,780 --> 01:23:36,850 それって…。 1104 01:23:36,850 --> 01:23:42,320 あなたの角膜移植手術のために 献眼を希望するということです。 1105 01:23:43,750 --> 01:23:47,260 (富岡の声) 女将さんは 椿さんの目の異変に気付いて・ 1106 01:23:47,260 --> 01:23:50,260 治療について調べてたんだよ。 1107 01:23:50,260 --> 01:23:51,730 えっ。 1108 01:23:51,730 --> 01:23:55,230 すぐにドナーが見つかるとは 限らないから・ 1109 01:23:55,230 --> 01:23:57,830 せめて自分に 何かあった時のために。 1110 01:23:57,830 --> 01:23:59,340 用意してます 1111 01:23:59,340 --> 01:24:02,810 一刻も早く進めてください 1112 01:24:02,810 --> 01:24:06,740 まさか女将さん わざと事故に。 1113 01:24:06,740 --> 01:24:09,250 (眼科医の声) 角膜を移植するためには・ 1114 01:24:09,250 --> 01:24:12,750 心停止から遅くとも 24時間以内に摘出して…。 1115 01:24:12,750 --> 01:24:19,220 ・~ 1116 01:24:20,760 --> 01:24:24,290 俺が光月庵を継ぐことが・ 1117 01:24:24,290 --> 01:24:27,300 あなたにとっての一番の復讐。 1118 01:24:30,230 --> 01:24:36,240 でも その望みは もうかなわない。 1119 01:24:36,240 --> 01:24:41,740 俺の目が どうなろうと どうでもいいはずだ。 1120 01:24:43,250 --> 01:24:45,250 待って 椿。 1121 01:24:45,250 --> 01:24:49,250 光月庵も復讐も関係ねえ。 1122 01:24:50,820 --> 01:24:53,260 あの時の女将さんは・ 1123 01:24:53,260 --> 01:24:58,330 子供のために ただ必死に なってる母親だったよ。 1124 01:24:58,330 --> 01:25:02,830 和菓子職人にとって 目は命なんです 1125 01:25:02,830 --> 01:25:05,330 あの子から お菓子を奪ったら… 1126 01:25:05,330 --> 01:25:09,770 お願いします できることなら何でもします 1127 01:25:09,770 --> 01:25:12,310 どうか あの子を・ 1128 01:25:12,310 --> 01:25:15,240 椿を助けてください 1129 01:25:15,240 --> 01:26:05,760 ・~ 1130 01:26:05,760 --> 01:26:07,760 お母様…。 1131 01:26:07,760 --> 01:26:58,280 ・~ 1132 01:26:58,280 --> 01:27:00,780 俺のためだったんだな。 1133 01:27:02,290 --> 01:27:05,790 光月庵の当主になったのも・ 1134 01:27:05,790 --> 01:27:09,290 俺に目の治療を受けさせるため。 1135 01:27:10,790 --> 01:27:15,330 18年前のあの日・ 1136 01:27:15,330 --> 01:27:18,330 俺は お前から全てを奪ったのに。 1137 01:27:24,270 --> 01:27:26,780 七桜…・ 1138 01:27:26,780 --> 01:27:28,780 ごめん。 1139 01:27:32,780 --> 01:27:37,250 私にお菓子を作る喜びを 教えてくれたのは・ 1140 01:27:37,250 --> 01:27:39,260 椿だよ。 1141 01:27:42,830 --> 01:27:45,830 私は これからも お菓子を作りたい。 1142 01:27:47,260 --> 01:27:52,800 椿にも 椿にしか作れないお菓子を 作ってほしい。 1143 01:27:52,800 --> 01:27:56,810 自由に 好きに。 1144 01:27:59,780 --> 01:28:02,780 光月庵は必ず守り抜くから。 1145 01:28:09,390 --> 01:28:14,260 変わんないな お前は。 1146 01:28:19,260 --> 01:28:21,260 作るよ。 1147 01:28:23,270 --> 01:28:26,270 俺だけのお菓子を作ってみせる。 1148 01:28:29,770 --> 01:28:31,770 うん。 1149 01:28:36,250 --> 01:28:38,250 七桜…。 1150 01:28:43,350 --> 01:28:45,350 いや…。 1151 01:28:48,760 --> 01:28:54,230 手術 頑張ってね。 1152 01:28:55,770 --> 01:28:57,770 ああ。 1153 01:28:57,770 --> 01:29:13,650 ・~ 1154 01:29:35,640 --> 01:29:37,640 おはようございます。 1155 01:29:37,640 --> 01:29:39,640 (職人たち) おはようございます。 1156 01:29:39,640 --> 01:29:41,610 山口さん 今日の生地焼きは・ 1157 01:29:41,610 --> 01:29:43,650 抹茶でお願いします。 はい。 1158 01:29:43,650 --> 01:29:45,650 (城島) 七桜さん こし餡の確認 お願いします。 1159 01:29:45,650 --> 01:29:47,180 はい。 1160 01:29:47,180 --> 01:29:48,720 あの 七桜さん。 1161 01:29:48,720 --> 01:29:51,120 今日の上生菓子は 何を前面に置きますか? 1162 01:29:51,120 --> 01:29:54,120 今日の上生は… えっと…。 1163 01:29:55,620 --> 01:29:59,130 (栞) 寒牡丹と雪中花 いいですね。 1164 01:30:00,630 --> 01:30:03,630 《私の判断 一つ一つが試される》 1165 01:30:03,630 --> 01:30:07,770 《椿は この重圧を ずっと背負って来たんだ》 1166 01:30:07,770 --> 01:30:11,670 光月庵を 絶対につぶさないでくれ 1167 01:30:13,240 --> 01:30:15,110 ・今日は草団子を いただこうかしら・ 1168 01:30:15,110 --> 01:30:17,650 (栞) はい かしこまりました。 1169 01:30:17,650 --> 01:30:21,620 あっ それから いつもの光月最中もお願いね。 1170 01:30:21,620 --> 01:30:23,120 はい。 1171 01:30:23,120 --> 01:30:26,620 《みんな ここに来れば 思い出の味や・ 1172 01:30:26,620 --> 01:30:30,130 幸せな味に出合えると信じてる》 1173 01:30:31,660 --> 01:30:33,660 (溝口) 久しぶり。 1174 01:30:33,660 --> 01:30:36,730 いらっしゃいませ 溝口先生。 1175 01:30:36,730 --> 01:30:39,140 「花がすみ」がなくなって 他の店といったら・ 1176 01:30:39,140 --> 01:30:41,140 ここしかなくてね。 1177 01:30:42,640 --> 01:30:46,140 《絶対の安心感》 1178 01:30:47,640 --> 01:30:52,110 《老舗の この店は そんな気持ちを・ 1179 01:30:52,110 --> 01:30:55,680 ずっとずっと 大事に守って来たんだ》 1180 01:30:55,680 --> 01:30:59,720 《想像できないくらい長い間》 1181 01:30:59,720 --> 01:31:37,130 ・~ 1182 01:31:37,130 --> 01:31:39,630 (夕子) 18年前の事件と・ 1183 01:31:39,630 --> 01:31:42,630 何か関わりがあると思ってたけど。 1184 01:31:45,130 --> 01:31:48,140 夕子さん・ 1185 01:31:48,140 --> 01:31:52,140 これからも 七桜ちゃんのこと…。 1186 01:31:53,680 --> 01:31:56,250 分かってるよ。 1187 01:31:56,250 --> 01:32:00,620 まぁ 半分 娘みたいなもんだし。 1188 01:32:00,620 --> 01:32:02,620 (多喜川) ありがとうございます! 1189 01:32:02,620 --> 01:32:06,120 (夕子) あ~ 面倒はごめんだったのに。 1190 01:32:06,120 --> 01:32:13,630 ・~ 1191 01:32:13,630 --> 01:32:15,630 (城島) 七桜さん。 1192 01:32:15,630 --> 01:32:17,670 手が空いたら ちょっといいですか? 1193 01:32:17,670 --> 01:32:19,170 うん。 1194 01:32:25,110 --> 01:32:27,640 どうですか? 1195 01:32:27,640 --> 01:32:29,610 城島君 すごい。 1196 01:32:29,610 --> 01:32:33,120 完璧になったな 「しまや」のわらび餅。 1197 01:32:33,120 --> 01:32:35,120 ありがとうございます。 1198 01:32:35,120 --> 01:32:38,620 肩代わりしてもらってた 店の借金も返済できたし・ 1199 01:32:38,620 --> 01:32:40,620 「しまや」を 再開しようと思ってるんです。 1200 01:32:40,620 --> 01:32:44,660 (職人たち) へぇ~。 1201 01:32:44,660 --> 01:32:46,200 あっ 手伝うよ。 1202 01:32:46,200 --> 01:32:48,630 大丈夫です いつまでも城島さんに・ 1203 01:32:48,630 --> 01:32:51,630 助けてもらうわけには いきませんから。 1204 01:32:51,630 --> 01:32:54,140 たくましいな。 1205 01:32:54,140 --> 01:32:58,640 じゃあ 今度は俺を助けてよ。 1206 01:32:58,640 --> 01:33:00,640 小さな店だけど・ 1207 01:33:00,640 --> 01:33:03,150 従業員の1人くらい雇えるように 頑張るからさ。 1208 01:33:04,610 --> 01:33:07,680 はい 一生懸命 頑張ります。 1209 01:33:07,680 --> 01:33:11,720 (安部) 従業員じゃなくて 女将だろ。 1210 01:33:11,720 --> 01:33:13,090 えっ? 1211 01:33:13,090 --> 01:33:16,630 (安部) ハハハ… フゥ~! 1212 01:33:16,630 --> 01:33:19,090 えっ! (泣き声) 1213 01:33:19,090 --> 01:33:22,630 (安部) お杉… こいつなりに いろいろありまして。 1214 01:33:22,630 --> 01:33:24,630 (杉田) 栞さん・ 1215 01:33:24,630 --> 01:33:27,640 絶対に幸せになってください。 1216 01:33:29,640 --> 01:33:31,140 はい。 1217 01:33:35,210 --> 01:33:37,110 七桜さん。 1218 01:33:37,110 --> 01:33:41,120 今日ですよね? 椿さんの退院。 1219 01:33:41,120 --> 01:33:45,120 椿さんは 店には 戻って来ないんでしょうか? 1220 01:33:45,120 --> 01:33:47,660 ここに戻るってことは・ 1221 01:33:47,660 --> 01:33:50,630 七桜さんの下で働くってことだ。 1222 01:33:50,630 --> 01:33:52,660 簡単なことじゃないだろ。 1223 01:33:52,660 --> 01:33:55,660 (栞) じゃあ これから どこに…。 1224 01:34:01,640 --> 01:34:11,250 ・~ 1225 01:34:11,250 --> 01:34:13,220 あっ! さくらだ 1226 01:34:13,220 --> 01:34:16,720 僕と同じ 春の名前だ 1227 01:34:18,220 --> 01:34:20,260 そうだ お菓子作ろう 1228 01:34:20,260 --> 01:34:24,230 大きくなっても ここで お菓子 作ってもいい? 1229 01:34:24,230 --> 01:34:25,690 うん 1230 01:34:25,690 --> 01:34:30,700 私 ずっと 椿と一緒に… 1231 01:34:35,240 --> 01:34:39,740 ねぇ あんたさ… 俺と結婚しない? 1232 01:34:39,740 --> 01:34:48,220 ・~ 1233 01:34:48,220 --> 01:34:50,720 僕は この人と結婚する 1234 01:34:52,720 --> 01:34:57,160 やってみるか 一度 夫婦らしいこと 1235 01:34:57,160 --> 01:34:59,700 どんな困難があっても やり遂げる・ 1236 01:34:59,700 --> 01:35:03,130 そういう女だ 俺が惚れてる女は 1237 01:35:03,130 --> 01:35:09,240 ・~ 1238 01:35:09,240 --> 01:35:14,640 七桜 1239 01:35:14,640 --> 01:35:47,610 ・~ 1240 01:35:47,610 --> 01:35:50,110 椿 手術は…。 1241 01:35:50,110 --> 01:35:53,180 うまく行った。 1242 01:35:53,180 --> 01:35:58,620 よかった ホントによかった。 1243 01:35:58,620 --> 01:36:01,120 それを聞きに来たのか? 1244 01:36:07,130 --> 01:36:10,600 光月庵に戻って来て。 1245 01:36:10,600 --> 01:36:14,640 光月庵には…・ 1246 01:36:14,640 --> 01:36:19,110 私には椿が必要なの。 1247 01:36:21,640 --> 01:36:24,110 どんなに憎んでも・ 1248 01:36:24,110 --> 01:36:27,620 傷つけ合っても・ 1249 01:36:27,620 --> 01:36:30,120 忘れるなんてできなかった。 1250 01:36:31,620 --> 01:36:35,120 初めて会ったあの日から・ 1251 01:36:35,120 --> 01:36:40,160 私はずっと・ 1252 01:36:40,160 --> 01:36:43,600 椿のことが・ 1253 01:36:43,600 --> 01:36:46,100 どうしようもなく好きなの。 1254 01:36:46,100 --> 01:36:54,110 ・~ 1255 01:36:54,110 --> 01:36:58,610 俺が帰る場所は1つしかない。 1256 01:36:58,610 --> 01:37:02,680 ・~ 1257 01:37:02,680 --> 01:37:05,220 ずっと俺のそばにいてくれ。 1258 01:37:05,220 --> 01:37:13,630 ・~ 1259 01:37:13,630 --> 01:37:15,630 七桜。 1260 01:37:17,130 --> 01:37:19,130 好きだ。 1261 01:37:19,130 --> 01:37:26,640 ・~ 1262 01:37:26,640 --> 01:37:29,140 お前を愛してる。 1263 01:37:29,140 --> 01:37:34,750 ・~ 1264 01:37:34,750 --> 01:37:38,150 《つらいことが 待ってるかもしれない》 1265 01:37:38,150 --> 01:37:41,160 《また傷つけ合ってしまうかも しれない》 1266 01:37:44,630 --> 01:37:49,100 《それでも どうしても引かれてしまう》 1267 01:37:52,130 --> 01:37:54,170 《私たちは…》 1268 01:37:54,170 --> 01:37:56,240 (七桜:椿)《どうかしている》 1269 01:37:56,240 --> 01:38:19,660 ・~ 1270 01:38:27,140 --> 01:38:29,140 ご応募…。 (2人) お待ちしております。