1 00:00:23,023 --> 00:00:28,029 {\an8}(直)浩志。 今もそばにいるの? 2 00:00:32,033 --> 00:00:38,039 {\an8}(直)あのときの風は 浩志だったんでしょ? 3 00:00:38,039 --> 00:00:50,051 ♪~ 4 00:00:50,051 --> 00:00:57,057 {\an8}(直)あれはただ気付いて ほしかっただけなのよね? 5 00:00:57,057 --> 00:01:12,006 ♪~ 6 00:01:12,006 --> 00:01:15,009 {\an8}(直)迎えに来てね。 7 00:01:17,011 --> 00:01:22,950 (風の音) 8 00:01:23,017 --> 00:01:25,019 (直)浩志? 9 00:01:28,022 --> 00:01:30,958 (直)君…!どうして? 10 00:01:31,025 --> 00:01:33,961 (健)何してんですか? 11 00:01:34,028 --> 00:01:35,963 何しようとしてたんですか? 12 00:01:36,030 --> 00:01:40,968 (直)何って…ちょっと 景色を見ようとしてただけよ。 13 00:01:41,035 --> 00:01:44,972 君こそいきなり 人の部屋に入ってきて何なの? 14 00:01:45,039 --> 00:01:50,978 (健)写真…浩志さんの写真が会社から なくなったから心配になって。 15 00:01:51,045 --> 00:01:52,980 直さんが浩志さんの元に 行く気なんじゃないかって。 16 00:01:53,047 --> 00:01:57,985 (直)何言ってるのよ。 そんなわけないでしょ。 17 00:01:58,052 --> 00:02:00,988 いきなり 人のうちに入ってきて…。 18 00:02:01,055 --> 00:02:03,924 帰って。 19 00:02:03,991 --> 00:02:06,927 (健)帰るわけにいきません。 20 00:02:06,994 --> 00:02:08,996 それにその時計…。 21 00:02:11,999 --> 00:02:15,002 (健)死ぬ気だったんだろ! 22 00:02:18,005 --> 00:02:25,946 (直)浩志に… 浩志に会いたいんだもん。 23 00:02:26,013 --> 00:02:31,018 うっううっ…。 (健)俺が…俺がいるだろ! 24 00:02:33,020 --> 00:02:38,025 浩志さんはあなたが そんなことしても喜ばない。 25 00:02:40,027 --> 00:02:45,966 あなたは俺が支えるから。 どんなことしてでも支えるから。 26 00:02:46,033 --> 00:02:49,970 (直)どうしてそんなこと言うの? 27 00:02:50,037 --> 00:02:54,975 君はわたしなんか知りもしない 記憶喪失の大学生でしょ。 28 00:02:55,042 --> 00:02:57,978 (健)俺は知ってます。 29 00:02:58,045 --> 00:03:01,916 浩志さんが亡くなってから 浩志さんの夢だけを支えに→ 30 00:03:01,982 --> 00:03:03,918 必死で生きてきた 強いあなたを。 31 00:03:03,984 --> 00:03:05,920 博人さんを疑いながら→ 32 00:03:05,986 --> 00:03:07,922 信じようとしてきた 弱いあなたを。 33 00:03:07,988 --> 00:03:15,930 そんな…そんなあなたを 俺は愛してる。 34 00:03:15,996 --> 00:03:20,935 (直)わたしは浩志を愛してるの。 浩志だけを…。 35 00:03:21,001 --> 00:03:29,944 (健)あなたは…直は… 必ず俺を好きになる。 36 00:03:30,010 --> 00:03:31,946 必ず。 37 00:03:32,012 --> 00:03:35,015 (直)どうして…。 38 00:03:39,019 --> 00:03:41,956 (直)帰って。 39 00:03:42,022 --> 00:03:45,025 帰って! 40 00:03:56,036 --> 00:04:01,041 ♪(“青の月”の演奏) 41 00:04:01,041 --> 00:04:40,014 ♪~ 42 00:04:42,016 --> 00:04:44,952 (直)どうして? 43 00:04:45,019 --> 00:04:48,956 ゼノは浩志のはずよ。 44 00:04:49,023 --> 00:04:52,960 (健)もう浩志さんの夢に 引きずられるのはやめるんだ。 45 00:04:53,027 --> 00:04:56,964 今生きてる人間に… 俺に目を向けてくれ。 46 00:04:57,031 --> 00:05:00,968 俺は今生きてて あなたを愛してて→ 47 00:05:01,035 --> 00:05:05,906 ゼノと…浩志さんと 同じ音を出すことができる。 48 00:05:05,973 --> 00:05:10,911 (直)どうして? だってピアノは弾けないって…。 49 00:05:10,978 --> 00:05:13,914 (健)俺がピアノを弾けるように なったのは→ 50 00:05:13,981 --> 00:05:16,917 事故で目が覚めてからなんだ。 51 00:05:16,984 --> 00:05:19,920 (直)そんなことって…。 52 00:05:19,987 --> 00:05:24,925 でも確かに 浩志の…浩志の音だわ。 53 00:05:24,992 --> 00:05:30,931 (健)新曲のCDは俺の演奏なんだ。 54 00:05:30,998 --> 00:05:35,936 俺が博人さんに あのCDを送った。 55 00:05:36,003 --> 00:05:41,008 (直)そうだったの。君が…。 56 00:05:44,011 --> 00:05:47,948 (直)もう一度…もう一度弾いて。 57 00:05:48,015 --> 00:05:53,020 ♪(“青の月”の演奏) 58 00:05:53,020 --> 00:06:01,028 ♪~ 59 00:06:01,028 --> 00:06:03,897 (健)《俺だよ直》 60 00:06:03,964 --> 00:06:06,900 《浩志だよ》 61 00:06:06,967 --> 00:06:08,902 (直)《今度はどういうつもり?》 62 00:06:08,969 --> 00:06:10,904 (健)《ゼノは俺なんだよ》 63 00:06:10,971 --> 00:06:15,976 ♪(“青の月”の演奏) 64 00:06:15,976 --> 00:06:41,001 ♪~ 65 00:06:41,001 --> 00:06:44,004 (直)浩志…。 66 00:06:47,007 --> 00:06:51,945 (直)やっぱりあなた浩志なのね。 67 00:06:52,012 --> 00:06:58,952 (健)ああ俺は…。 68 00:06:59,019 --> 00:07:00,954 (鍵盤の上に倒れる音) 69 00:07:01,021 --> 00:07:02,890 (健)あっ…。 (直)どうしたの? 70 00:07:02,956 --> 00:07:07,961 (健)ああっああっ…。 (直)どうしたの!? 71 00:07:10,964 --> 00:07:16,970 (直)ねえ浩志なんでしょう? そうなんでしょ…。 72 00:07:16,970 --> 00:07:31,985 ♪~ 73 00:07:31,985 --> 00:07:34,988 (直)この手…。 74 00:07:36,990 --> 00:07:38,992 (健)直…。 75 00:07:50,003 --> 00:07:52,005 (直)浩志…。 76 00:07:56,009 --> 00:08:31,979 ♪~ 77 00:08:31,979 --> 00:08:39,987 (健)やっぱり俺だと認めたら… 伝えたら消えるってことなんだな。 78 00:08:39,987 --> 00:09:06,013 ♪~ 79 00:09:06,013 --> 00:09:09,016 (直)浩志…。 80 00:09:20,027 --> 00:09:23,964 (健)起きたんだ。このところ 色々あって寝てなかったんだろ? 81 00:09:24,031 --> 00:09:26,033 (直)うん。 82 00:09:31,038 --> 00:09:38,979 (直)あなたは浩志なんでしょ? そうなんでしょ? 83 00:09:39,046 --> 00:09:41,982 おかしなこと言ってるのは 自分でも分かってる。 84 00:09:42,049 --> 00:09:45,986 でも初めてここに来たとき→ 85 00:09:46,053 --> 00:09:50,991 あなた自分で 「浩志なんだ。信じてくれ」って。 86 00:09:51,058 --> 00:09:53,994 あれは本当だったのね。 87 00:09:54,061 --> 00:09:57,998 だからこの部屋の場所も 知ってたんでしょ? 88 00:09:58,065 --> 00:10:00,000 (健)それは自分でも 分からないって…。 89 00:10:00,067 --> 00:10:04,938 (直)ううん。 記憶喪失もきっと違う。 90 00:10:05,005 --> 00:10:14,014 あなたは浩志なのよ。 浩志がこの体の中にいるのね。 91 00:10:20,020 --> 00:10:26,026 (直)この時計してみて。お願い。 92 00:10:34,034 --> 00:10:39,973 (直)顔も声も…年も全然違う。 93 00:10:40,040 --> 00:10:44,978 なのに 浩志に似てるって思ってた。 94 00:10:45,045 --> 00:10:47,981 でも似てるんじゃなかった。 95 00:10:48,048 --> 00:10:51,985 わたしには分かるの あなたは浩志だって。 96 00:10:52,052 --> 00:10:55,989 (健)俺は堤浩志じゃない。 97 00:10:56,056 --> 00:10:57,991 俺は林田健だ。 98 00:10:58,058 --> 00:11:00,994 (直)嘘!嘘よ! 99 00:11:01,061 --> 00:11:02,929 あなたの言うことは→ 100 00:11:02,996 --> 00:11:06,933 浩志だったらって 思うことばかりだった。 101 00:11:07,000 --> 00:11:09,936 替え玉アーティストに 反対したときもそう。 102 00:11:10,003 --> 00:11:16,943 博人さんの嘘を信じようとした わたしを見る目もそう。 103 00:11:17,010 --> 00:11:20,947 ずっと不思議に思ってたけど 浩志だからなんでしょう? 104 00:11:21,014 --> 00:11:23,950 (健)違う。 (直)そうよ。 105 00:11:24,017 --> 00:11:29,956 だから今ここに わたしといるんでしょう? 106 00:11:30,023 --> 00:11:37,964 だってピアノだって しぐさだって言葉だって→ 107 00:11:38,031 --> 00:11:43,970 キスだって あなたのする全てのことが→ 108 00:11:44,037 --> 00:11:46,973 あなたは浩志なんだって わたしに言ってるの! 109 00:11:47,040 --> 00:11:50,977 (健)あなたが…直が そう思いたいなら→ 110 00:11:51,044 --> 00:11:55,982 今はそれでも構わない。 でも俺は林田健なんだ。 111 00:11:56,049 --> 00:11:57,984 堤浩志は事故で死んだ。 112 00:11:58,051 --> 00:11:59,986 クリスマスに コンサートに行く途中→ 113 00:12:00,053 --> 00:12:01,922 交通事故で死んだんだよ。 114 00:12:01,988 --> 00:12:08,929 (直)違う。事故なんかじゃない。 浩志は殺されたのよ。 115 00:12:08,995 --> 00:12:15,936 (健)はっ? (直)だから悔しくて悲しくて。 116 00:12:16,002 --> 00:12:19,940 なのにわたし 何にも知らなくて→ 117 00:12:20,006 --> 00:12:25,946 浩志を見殺しにした博人さんを ゼノだなんて頼って…。 118 00:12:26,012 --> 00:12:32,018 本はといえば わたしのせいなのかもしれない。 119 00:12:36,022 --> 00:12:40,961 (健)直。よく聞いてくれ。 120 00:12:41,027 --> 00:12:43,964 何があっても もう死ぬなんて考えないでくれ。 121 00:12:44,030 --> 00:12:48,034 お願いだ。約束してほしい。 122 00:12:50,036 --> 00:12:51,972 うん。 123 00:12:52,038 --> 00:12:56,977 帰るよ。 これからは俺がそばにいるから。 124 00:12:57,043 --> 00:13:00,046 何かあったときは 必ず呼んでくれ。 125 00:13:02,983 --> 00:13:04,985 \(ドアの閉まる音) 126 00:13:09,990 --> 00:13:16,997 (健)博人が俺…俺を…殺した? 127 00:13:18,999 --> 00:13:21,001 (博人)ううっ!うっ…。 128 00:13:24,004 --> 00:13:29,943 何だまた君か。 (健)聞きました浩志さんのこと。 129 00:13:30,010 --> 00:13:32,946 あなたが浩志さんを殺したとか。 130 00:13:33,013 --> 00:13:35,949 見殺しにしたってホントか? 131 00:13:36,016 --> 00:13:39,953 >>君には関係ないだろ。 (健)関係あんだよ! 132 00:13:40,020 --> 00:13:41,955 関係あんだよ。 133 00:13:42,022 --> 00:13:46,960 彼女は今全てを知って 心の底から傷ついてる。 134 00:13:47,027 --> 00:13:53,033 何で殺すなんか… 何でそんなことしたんだよ!? 135 00:13:55,035 --> 00:13:59,973 浩志はクリスマスの コンサートの日に→ 136 00:14:00,040 --> 00:14:02,909 自分がゼノだって 告白したんだ。 137 00:14:02,976 --> 00:14:05,912 誰より先に俺にだ。 138 00:14:05,979 --> 00:14:10,917 友達だからじゃない。 負い目があるからだ。 139 00:14:10,984 --> 00:14:15,922 あいつは俺の手に ケガをさせたことを悔やんで→ 140 00:14:15,989 --> 00:14:19,926 ピアニストになるのを あきらめたぐらいだからな。 141 00:14:19,993 --> 00:14:24,998 ゼノとして世に出ることに 罪悪感があったんだろう。 142 00:14:31,004 --> 00:14:37,944 あいつの才能を知ってたから 成功すればいいって→ 143 00:14:38,011 --> 00:14:40,947 そのときはホントに思ったんだ。 (健)だったら何で→ 144 00:14:41,014 --> 00:14:43,950 見殺しになんかすんだよ! >>でも…。 145 00:14:44,017 --> 00:14:50,957 でもあの後 あいつは俺に謝ったんだ。 146 00:14:51,024 --> 00:14:53,960 (浩志)《すまない! お前が直のこと思ってるって→ 147 00:14:54,027 --> 00:14:55,962 知ってたんだ》 148 00:14:56,029 --> 00:15:01,902 《知ってて…知ってて どうしても譲れなかった》 149 00:15:01,968 --> 00:15:05,905 《だから 気付かないふりをしてきた》 150 00:15:05,972 --> 00:15:15,915 あいつは全部知ってて俺に 結婚の証人になってくれって…。 151 00:15:15,982 --> 00:15:18,918 悔しかったよ。 152 00:15:18,985 --> 00:15:21,921 悔しかった! 153 00:15:21,988 --> 00:15:25,926 ピアニストとしての成功 直ちゃんとの愛→ 154 00:15:25,992 --> 00:15:27,927 俺が欲しくて欲しくて たまらないものを→ 155 00:15:27,994 --> 00:15:32,932 あいつは全部手に入れたんだ! その上俺のプライドまで奪った。 156 00:15:32,999 --> 00:15:38,938 あいつは全部ぶちまけて 自分が楽になりたかったんだ。 157 00:15:39,005 --> 00:15:41,941 あの事故のとき→ 158 00:15:42,008 --> 00:15:47,947 車から出た俺の目の前に ゼノの楽譜が散らばってた。 159 00:15:48,014 --> 00:15:52,952 俺がのどから手が出るほど 欲しかった浩志の才能の結晶だ。 160 00:15:53,019 --> 00:15:56,956 俺にはもう それしか目に入らなかった。 161 00:15:57,023 --> 00:16:04,898 あのとき先に浩志を助けていれば あいつは…。 162 00:16:04,964 --> 00:16:14,908 あの車の中から浩志は俺を どんな思いで見てたんだろうな。 163 00:16:14,974 --> 00:16:21,915 あいつは今も俺を恨んでる。 164 00:16:21,981 --> 00:16:24,918 俺を見張ってるんだ。 165 00:16:24,984 --> 00:16:37,931 (健)浩志さんは…浩志さんは 今はただ悔しくて無念で→ 166 00:16:37,998 --> 00:16:45,004 怒りと悲しみでいっぱいで。 友達だったのに…。 167 00:16:48,008 --> 00:16:51,945 友達か…。 168 00:16:52,011 --> 00:16:57,951 でもあいつが俺に同情して 仕事を回してくれてたころから→ 169 00:16:58,017 --> 00:17:01,888 俺の中で少しずつ何かが 狂い始めたのかもしれない。 170 00:17:01,955 --> 00:17:06,893 全部俺の つまらない意地のせいだ。 171 00:17:06,960 --> 00:17:10,964 今の俺には死ぬ勇気もない。 172 00:17:12,966 --> 00:17:15,969 浩志に会うのが怖いんだ。 173 00:17:17,971 --> 00:17:23,977 どんなに謝っても 許されるはずもない。 174 00:17:32,051 --> 00:17:33,987 (江利子)仁美ちゃんから聞いたわ。 健。あなた今→ 175 00:17:34,053 --> 00:17:36,990 堤さんの音楽事務所で バイトしてるのね? 176 00:17:37,056 --> 00:17:38,992 (健)ああ。 177 00:17:39,058 --> 00:17:41,995 (江利子)健が音楽に興味を 持つようになったのは構わない。 178 00:17:42,061 --> 00:17:43,997 でもどうして堤さんの所なの? 179 00:17:44,063 --> 00:17:49,002 病院を抜け出したときも どうして彼女の部屋だったの? 180 00:17:49,068 --> 00:17:51,004 (仁美)健ちゃん。 181 00:17:51,070 --> 00:17:56,009 (健)理由は説明できない。 でも彼女が気になる。 182 00:17:56,075 --> 00:17:59,012 支えたいと思う。 彼女を愛してるんだ。 183 00:17:59,078 --> 00:18:03,016 (仁美)もうやめて。 聞きたくない。 184 00:18:03,082 --> 00:18:06,019 だって健には 記憶がないんでしょ? 185 00:18:06,085 --> 00:18:09,022 おかしいじゃないの。 それにバイトだって→ 186 00:18:09,088 --> 00:18:11,024 堤さんの方から 誘われたんでしょ? 187 00:18:11,090 --> 00:18:16,095 (健)俺があそこで働きたかったんだ。 昨日も彼女と一緒にいた。 188 00:18:18,097 --> 00:18:20,033 彼女と寝たよ。 189 00:18:20,099 --> 00:18:23,036 言ったろ。 俺はもう仁美とは付き合えない。 190 00:18:23,102 --> 00:18:27,040 仁美が望むような男じゃない。 仁美も幸せになれない。 191 00:18:27,106 --> 00:18:30,043 >>健! (健)お母さんこの前も言ったとおり→ 192 00:18:30,109 --> 00:18:32,979 俺は今の自分で 生きていくことしかできないんだ。 193 00:18:33,046 --> 00:18:35,048 ごめん。 194 00:18:38,051 --> 00:18:40,053 (健)ごめん仁美。 195 00:18:51,064 --> 00:18:54,000 健がこちらで お世話になってるようで。 196 00:18:54,067 --> 00:18:56,002 お引っ越しですか? 197 00:18:56,069 --> 00:19:03,009 (直)あっいえお恥ずかしい話ですが この会社は間もなく倒産します。 198 00:19:03,076 --> 00:19:07,013 林田君にはせっかくアルバイトに 来ていただいたのに→ 199 00:19:07,080 --> 00:19:10,016 申し訳なく思っています。 200 00:19:10,083 --> 00:19:14,020 あの子をこの会社に誘ったのは 堤さんだそうですね? 201 00:19:14,087 --> 00:19:17,023 (直)はい。 >>どうしてですか? 202 00:19:17,090 --> 00:19:20,026 (直)優秀なお子さんでしたので。 203 00:19:20,093 --> 00:19:24,030 それだけの理由でわざわざ 記憶喪失のあの子を→ 204 00:19:24,097 --> 00:19:28,034 堤社長自らが 雇ってくださるとは思えませんが。 205 00:19:28,101 --> 00:19:32,972 私もエステサロンを 経営しております。 206 00:19:33,039 --> 00:19:35,975 あの子が2歳のときに 離婚をして→ 207 00:19:36,042 --> 00:19:38,978 生きていかなければ いけなかったので→ 208 00:19:39,045 --> 00:19:42,982 最初は必死でした。 209 00:19:43,049 --> 00:19:46,986 そんなに一人がつらいですか? 210 00:19:47,053 --> 00:19:50,990 ご主人を亡くされたばかりと 聞きました。 211 00:19:51,057 --> 00:19:54,994 会社を経営する苦労も 女一人で生きていく不安も→ 212 00:19:55,061 --> 00:19:56,996 よく分かります。 213 00:19:57,063 --> 00:20:02,001 でも一人のさみしさを 穴埋めするのに→ 214 00:20:02,068 --> 00:20:07,006 まだ二十歳の息子を 使うようなまねはやめてください。 215 00:20:07,073 --> 00:20:13,012 あの子は今記憶喪失で 自分自身を失っています。 216 00:20:13,079 --> 00:20:19,085 そんなあの子に近づくなんて 母親として絶対に許さない! 217 00:20:21,087 --> 00:20:23,022 (健)お母さん何しに来た。 218 00:20:23,089 --> 00:20:26,025 大人同士の話に来たの。 健は外にいなさい。 219 00:20:26,092 --> 00:20:28,027 (健)俺は子供じゃない。 >>子供なの。 220 00:20:28,094 --> 00:20:31,965 あなたはまだ大学に通ってる ただの学生でしょ! 221 00:20:32,031 --> 00:20:33,967 私は→ 222 00:20:34,033 --> 00:20:35,969 二度と息子に近づかないでって お願いに来たんです。 223 00:20:36,035 --> 00:20:37,971 約束してちょうだい。 224 00:20:38,037 --> 00:20:40,974 二度と息子をたぶらかすような まねはしないって! 225 00:20:41,040 --> 00:20:44,978 (健)やめてくれ! そんなんじゃない。 226 00:20:45,044 --> 00:20:48,047 俺は彼女を愛してるんだよ。 227 00:20:50,049 --> 00:20:52,051 バカなこと 言わないでちょうだい! 228 00:20:54,053 --> 00:20:58,992 あなたいったい 息子に何をしたの!? 229 00:20:59,058 --> 00:21:01,995 (直)何も…。 230 00:21:02,061 --> 00:21:07,000 ただわたしは 彼を愛してるだけです。 231 00:21:07,066 --> 00:21:11,004 ずっとずっと前から。 232 00:21:11,070 --> 00:21:15,008 勝手なところも 真っすぐなところも→ 233 00:21:15,074 --> 00:21:18,011 音楽への情熱も…。 234 00:21:18,077 --> 00:21:24,017 よく平気な顔して そんなことが言えるわね! 235 00:21:24,083 --> 00:21:27,020 健帰るわよ。 236 00:21:27,086 --> 00:21:29,088 健! 237 00:21:31,090 --> 00:21:36,029 (健)ごめん。お母さんの記憶すら 俺にはないんだ。 238 00:21:38,031 --> 00:21:39,966 健…。 239 00:21:40,033 --> 00:21:42,035 (健)ホントにごめん。 240 00:21:42,035 --> 00:22:06,059 ♪~ 241 00:22:06,059 --> 00:22:08,061 (健)家を出るよ。 242 00:22:10,063 --> 00:22:12,065 一緒に暮らそう。