1 00:00:38,583 --> 00:00:41,883 (司令官)ゴー! 2 00:00:46,858 --> 00:00:58,252 ♬~ 3 00:00:58,252 --> 00:01:02,552 レディー ゴー! (発砲音) 4 00:01:04,542 --> 00:01:19,924 (爆発音) 5 00:01:19,924 --> 00:01:28,533 1861年 アメリカ合衆国で 南北戦争が勃発。 6 00:01:28,533 --> 00:01:36,858 ♬~ 7 00:01:36,858 --> 00:01:40,858 (発砲音) 8 00:01:45,583 --> 00:01:51,522 それは 最新兵器を駆使した 近代戦の幕開けであり➡ 9 00:01:51,522 --> 00:01:58,863 国を二分した戦いの戦死者は 62万人にも上った。 10 00:01:58,863 --> 00:02:12,193 ♬~ 11 00:02:12,193 --> 00:02:14,195 (発砲音) 12 00:02:14,195 --> 00:02:21,195 (爆発音) 13 00:02:25,923 --> 00:02:28,223 (銃声) 14 00:02:32,930 --> 00:02:35,249 (銃声) 15 00:02:35,249 --> 00:03:01,549 ♬~ 16 00:03:08,866 --> 00:03:11,566 (銃声) (山本八重)よし! 17 00:03:16,858 --> 00:03:24,916 ♬~ 18 00:03:24,916 --> 00:03:32,590 内戦は深い傷を残した。 しかし そこから立ち上がり➡ 19 00:03:32,590 --> 00:03:35,860 苦しみの先に 未来を見つめた人々が➡ 20 00:03:35,860 --> 00:03:44,560 やがて 新しい国づくりに向けて 歩きだしていく。 21 00:04:09,543 --> 00:04:13,915 南北戦争で使われた兵器は➡ 22 00:04:13,915 --> 00:04:17,251 海を渡って 日本に もたらされ➡ 23 00:04:17,251 --> 00:04:22,206 黒船の来港から始まる 幕末の歴史を➡ 24 00:04:22,206 --> 00:04:27,545 大きく動かしていく事になる。 25 00:04:27,545 --> 00:04:32,533 (銃声) 26 00:04:32,533 --> 00:04:36,921 (発砲音) 27 00:04:36,921 --> 00:04:51,621 ♬~ 28 00:05:01,529 --> 00:05:04,915 (板垣退助)大手門は目の前じゃき。 29 00:05:04,915 --> 00:05:07,215 (銃声) 30 00:05:09,186 --> 00:05:11,856 (板垣)ひるまんと進め! 31 00:05:11,856 --> 00:05:17,545 ♬~ 32 00:05:17,545 --> 00:05:20,197 撃て! (発砲音) 33 00:05:20,197 --> 00:05:26,921 ♬~ 34 00:05:26,921 --> 00:05:29,857 (西郷頼母) 殿は ご無事か? 殿は?➡ 35 00:05:29,857 --> 00:05:33,928 殿は ご無事か? 殿~!➡ 36 00:05:33,928 --> 00:05:37,915 殿は? 殿は ご無事か? 殿は?➡ 37 00:05:37,915 --> 00:05:42,870 殿は ご無事か? 殿…。 38 00:05:42,870 --> 00:05:50,211 ♬~ 39 00:05:50,211 --> 00:05:52,596 容保様…。 40 00:05:52,596 --> 00:05:57,868 よぐ ご無事で…。 41 00:05:57,868 --> 00:06:05,926 ♬~ 42 00:06:05,926 --> 00:06:08,262 (大山弥助)撃て~! 43 00:06:08,262 --> 00:06:10,531 (発砲音) 44 00:06:10,531 --> 00:06:13,584 撃て! 45 00:06:13,584 --> 00:06:15,853 (銃声) 46 00:06:15,853 --> 00:06:19,523 命中。 (少年兵)薩摩の大将 しとめたぞ! 47 00:06:19,523 --> 00:06:26,914 ♬~ 48 00:06:26,914 --> 00:06:31,185 (銃声) 49 00:06:31,185 --> 00:06:35,923 よ~ぐ狙って 撃ちなんしょ。 (少年兵たち)はい! 50 00:06:35,923 --> 00:06:39,923 (爆発音) 51 00:06:41,946 --> 00:06:46,183 お城は渡さぬ。 52 00:06:46,183 --> 00:06:49,854 ならぬことは ならぬのです。 53 00:06:49,854 --> 00:06:52,154 (銃声) 54 00:06:56,527 --> 00:07:04,518 ♬~ (テーマ音楽) 55 00:07:04,518 --> 00:08:38,212 ♬~ 56 00:08:38,212 --> 00:08:46,604 ♬~ 57 00:08:46,604 --> 00:09:31,604 ♬~ 58 00:09:38,205 --> 00:09:40,858 夏。 59 00:09:40,858 --> 00:09:44,595 (師弟たち)えい えい えい! 60 00:09:44,595 --> 00:09:51,585 物語は 会津戦争から 17年前に遡る。 61 00:09:51,585 --> 00:10:00,945 会津松平家23万石は 葵の御紋を 許された徳川家の御家門である。 62 00:10:00,945 --> 00:10:07,245 (佐久)八重! 八重! 63 00:10:11,188 --> 00:10:15,259 あっ お吉。 八重は どこさ行った? 64 00:10:15,259 --> 00:10:18,529 (お吉)いねえのがし? さっき 晴れ着をお着せしたげんじょ。 65 00:10:18,529 --> 00:10:21,248 (徳造)お嬢様なら 物見さ 行ったがらし。 66 00:10:21,248 --> 00:10:24,548 物見? へえ。 67 00:10:28,188 --> 00:10:35,863 (高木時尾)なあ おっかなぐね? なあ! 八重さん! 68 00:10:35,863 --> 00:10:38,515 あっ! 八重さん! 69 00:10:38,515 --> 00:10:41,201 お行列が来た! 70 00:10:41,201 --> 00:11:02,222 ♬~ 71 00:11:02,222 --> 00:11:05,242 (時尾)気ぃ付けで。 72 00:11:05,242 --> 00:11:07,578 ♬~ 73 00:11:07,578 --> 00:11:10,914 時尾さん 早ぐ みんなに知らせんべ! 74 00:11:10,914 --> 00:11:14,268 なあ 待ってくなんしょ! 75 00:11:14,268 --> 00:11:27,247 ♬~ 76 00:11:27,247 --> 00:11:31,247 (三郎)姉様は? おっつけ戻る。 よし! 77 00:11:33,253 --> 00:11:37,858 お吉や! お吉! (お吉)へ~い! 78 00:11:37,858 --> 00:11:41,558 そろそろ いづもの備えを。 へい。 79 00:11:43,864 --> 00:11:47,851 おっ母様! あ~ 来た! 80 00:11:47,851 --> 00:11:54,258 若殿様のお行列が もうそこまで。 お迎えに参りやしょう。 81 00:11:54,258 --> 00:11:58,258 ああ。 ぐるっと回ってみっせ。 82 00:12:00,631 --> 00:12:06,203 ほら! やっぱり。 まだ カギザキさ こさえで。 お吉。 83 00:12:06,203 --> 00:12:08,903 へい。 84 00:12:10,924 --> 00:12:15,212 若殿様の初めてのお国入りだ。 遅れてはなんねえ。 85 00:12:15,212 --> 00:12:17,865 はい! 86 00:12:17,865 --> 00:12:24,254 ♬~ 87 00:12:24,254 --> 00:12:30,527 あれ? 三郎様。 こっちだわね。 88 00:12:30,527 --> 00:12:36,527 どっごも けがしてねえが? さすけねえが? 89 00:13:10,250 --> 00:13:13,950 頭上げては なんねえ。 はい。 90 00:13:18,876 --> 00:13:33,524 ♬~ 91 00:13:33,524 --> 00:13:37,861 あっ 兄つぁまだ。 これ! 92 00:13:37,861 --> 00:13:49,590 ♬~ 93 00:13:49,590 --> 00:13:54,528 ≪立派な殿様だな。 94 00:13:54,528 --> 00:13:57,247 ♬~ 95 00:13:57,247 --> 00:14:00,851 馬の脚しか 見えねえ。 96 00:14:00,851 --> 00:14:17,551 ♬~ 97 00:14:25,259 --> 00:14:27,559 (銃声) 98 00:14:29,530 --> 00:14:33,530 (覚馬)父上 ご検分を。 (権八)うむ。 99 00:14:47,864 --> 00:14:52,252 命中。 見事だ。 100 00:14:52,252 --> 00:14:55,606 たまげだ~。 101 00:14:55,606 --> 00:14:58,258 (覚馬)これは いい銃で ごぜえやすぞ。 102 00:14:58,258 --> 00:15:03,958 (権八)もう一発 撃ってみろ。 はい。 103 00:15:08,518 --> 00:15:12,873 八重! 豆もいでくんのに いつまで かかってる? 104 00:15:12,873 --> 00:15:14,875 あれ…。 105 00:15:14,875 --> 00:15:17,594 (銃声) 106 00:15:17,594 --> 00:15:19,580 これ…。 107 00:15:19,580 --> 00:15:24,918 (佐久)美しいお行列でやしたなし。 (権八)うむ。 108 00:15:24,918 --> 00:15:29,523 まるで 芝居で見る 義経公のような男ぶりで。 109 00:15:29,523 --> 00:15:33,260 母上 芝居なんぞ ご覧になんのですか? 110 00:15:33,260 --> 00:15:38,915 うん。 小さい頃は ここらにも 旅芝居の役者が回ってきたなし。 111 00:15:38,915 --> 00:15:42,519 (権八)これ! 若殿を役者に 例えるやづがあっか。 112 00:15:42,519 --> 00:15:47,190 すまねえなし。 美濃高須家より ご養子に入られて5年➡ 113 00:15:47,190 --> 00:15:52,579 若殿は 誠に ご立派になられた。 はい。 114 00:15:52,579 --> 00:15:56,183 兄つぁま。 あれは何つうんです? 何だ? 115 00:15:56,183 --> 00:15:58,585 さっき撃っていた鉄砲。 116 00:15:58,585 --> 00:16:00,854 ゲベールだ。 ゲベール? 117 00:16:00,854 --> 00:16:03,857 (三郎)ゲベール! (権八)これ! 118 00:16:03,857 --> 00:16:07,911 オランダの銃だ。 なんとか 1丁 手に入れてきた。 119 00:16:07,911 --> 00:16:12,182 お~! 火縄銃より 弾の力が強えな。 120 00:16:12,182 --> 00:16:14,851 的が砕けずに きれいに穴だけ開いてた。 121 00:16:14,851 --> 00:16:19,189 銃も優れておりやすが 腕もありやす。 122 00:16:19,189 --> 00:16:22,526 フフフ こいづ うぬぼれを言いよるわ。 123 00:16:22,526 --> 00:16:31,251 あれは 高島流の銃です。 徳丸ヶ原で調練したというやつか。 124 00:16:31,251 --> 00:16:33,587 お父っつぁま! うむ? 125 00:16:33,587 --> 00:16:38,275 私も 兄つぁまみてえに 鉄砲さ 撃ってみてえ。 126 00:16:38,275 --> 00:16:42,195 あれ この子は また とてつもねえ事 言いだして。 127 00:16:42,195 --> 00:16:44,581 (権八)おめえが鉄砲撃って なじょする?➡ 128 00:16:44,581 --> 00:16:48,535 おなごは 薙刀さ やるもんだ。 (三郎)俺も薙刀やりてえ! 129 00:16:48,535 --> 00:16:50,587 おめえは 鉄砲さ やらねば駄目だ。 はい。 130 00:16:50,587 --> 00:16:54,858 だげんじょ 鉄砲は強えんだべ? ああ 強えぞ。 131 00:16:54,858 --> 00:16:57,594 飛び道具と悪く言う者も おるけんじょな➡ 132 00:16:57,594 --> 00:16:59,863 そったら人は 何も分がってねえんだ。 133 00:16:59,863 --> 00:17:02,249 一番強え? (権八)んだから➡ 134 00:17:02,249 --> 00:17:05,852 砲術指南さ勤める我が家は 小禄なれども➡ 135 00:17:05,852 --> 00:17:08,588 お城の近くに 屋敷さ賜ってる。 136 00:17:08,588 --> 00:17:13,593 なら やっぱし 鉄砲がいい。 私 強くなりたいもの! 137 00:17:13,593 --> 00:17:18,248 鉄砲は大きくて重てえぞ。 おなごには とても扱えねえ。 138 00:17:18,248 --> 00:17:21,852 八重は 大きく なりやす。 力持ちに なりやす。 139 00:17:21,852 --> 00:17:25,152 駄目だ。 ならぬことは ならぬ。 お代わり。 140 00:17:28,191 --> 00:17:31,194 (佐久)高木様のおばあ様が 目さ 患って。 141 00:17:31,194 --> 00:17:34,494 (お吉)それは不自由だべしな。 142 00:17:38,185 --> 00:17:52,916 ♬~ 143 00:17:52,916 --> 00:17:56,853 (権八)火打ち金の長さは? 144 00:17:56,853 --> 00:18:01,208 ♬~ 145 00:18:01,208 --> 00:18:04,528 (覚馬)2寸にごぜえやす。 146 00:18:04,528 --> 00:18:07,531 (権八)当たり金は? 147 00:18:07,531 --> 00:18:10,584 ♬~ 148 00:18:10,584 --> 00:18:16,873 (覚馬)1寸6分5厘に ごぜえやす。 149 00:18:16,873 --> 00:18:19,876 (権八)火蓋は? 150 00:18:19,876 --> 00:18:23,196 ♬~ 151 00:18:23,196 --> 00:18:26,917 (覚馬)1寸1分に ごぜえやす。 152 00:18:26,917 --> 00:18:50,917 ♬~ 153 00:18:55,912 --> 00:19:03,854 (山川兵衛)江戸表の大殿様には 若殿に 国元の政務を➡ 154 00:19:03,854 --> 00:19:09,593 よぐ学んで頂くようにとの おぼし召しでござる。➡ 155 00:19:09,593 --> 00:19:18,919 一同 万事 差し控える事なぐ お教え申すように。 156 00:19:18,919 --> 00:19:22,255 (松平容保) 諸事よきように はからえ。 157 00:19:22,255 --> 00:19:25,275 (一同)ははっ! 158 00:19:25,275 --> 00:19:32,275 これより 御家訓の読み上げを 執り行いまする。 159 00:19:34,184 --> 00:19:39,873 ♬~ 160 00:19:39,873 --> 00:19:41,858 御免! 161 00:19:41,858 --> 00:20:00,193 ♬~ 162 00:20:00,193 --> 00:20:04,493 「土津公御家訓」。 163 00:20:16,593 --> 00:20:21,615 将軍家に忠義を尽くす事を 第一とせよ。 164 00:20:21,615 --> 00:20:25,915 他の藩の行動に ならっては ならない。 165 00:20:34,911 --> 00:20:39,516 「御家訓」とは 藩祖 保科正之が定めた➡ 166 00:20:39,516 --> 00:20:43,587 会津藩の絶対的な国是であった。 167 00:20:43,587 --> 00:20:49,542 (太鼓の音) 168 00:20:49,542 --> 00:21:17,253 ♬~ 169 00:21:17,253 --> 00:21:23,259 (子弟たち) 「子曰く 君子 重からざれば➡ 170 00:21:23,259 --> 00:21:32,252 即ち 威あらず 学べば 即ち 固ならず。➡ 171 00:21:32,252 --> 00:21:37,924 忠信を主とし 己に如かざる者を」。 172 00:21:37,924 --> 00:21:44,247 藩士の子弟は 10歳で日新館に入学。 173 00:21:44,247 --> 00:21:48,547 学問と武芸の鍛錬に励んだ。 174 00:21:55,925 --> 00:21:57,925 やっ! 175 00:22:01,531 --> 00:22:03,531 やっ! えい! 176 00:22:06,870 --> 00:22:08,870 やっ! 177 00:22:15,929 --> 00:22:17,929 やっ! えい! 178 00:22:22,252 --> 00:22:25,252 参りました。 179 00:22:28,541 --> 00:22:30,527 えい! 180 00:22:30,527 --> 00:22:34,197 勝負は決しているものを…。 えい! 181 00:22:34,197 --> 00:22:38,585 これは 措き槍と申しまして➡ 182 00:22:38,585 --> 00:22:43,923 会津ならではの 稽古の作法にござりまする。 183 00:22:43,923 --> 00:22:48,912 荒稽古を乗り越えて 強え武士に ならねば➡ 184 00:22:48,912 --> 00:22:53,212 将軍家をお守りする事は できませぬゆえ。 185 00:22:55,251 --> 00:22:59,189 [ 回想 ] (松平容敬) 我らの藩祖 保科正之公は➡ 186 00:22:59,189 --> 00:23:05,578 死して 土津霊神という 神になられたのじゃ。➡ 187 00:23:05,578 --> 00:23:08,915 我が会津松平家は➡ 188 00:23:08,915 --> 00:23:16,856 徳川将軍家に忠義を尽くすを 御家訓の第一義となす。 189 00:23:16,856 --> 00:23:20,193 たとえ どのような事が 起ころうとも➡ 190 00:23:20,193 --> 00:23:25,893 将軍家を守護し奉る。 191 00:23:28,585 --> 00:23:35,258 そなたの一生も この御家訓に 沿うて 生きるのじゃ。 192 00:23:35,258 --> 00:23:38,194 決して 背くまいぞ。 193 00:23:38,194 --> 00:23:40,864 はい。 194 00:23:40,864 --> 00:23:43,867 や~! 195 00:23:43,867 --> 00:23:51,257 ♬~ 196 00:23:51,257 --> 00:23:59,957 (「什の掟」を唱える子弟たち) 197 00:24:11,594 --> 00:24:15,582 (兵衛)子どもらは 6歳で「遊びの什」に入り➡ 198 00:24:15,582 --> 00:24:19,282 まず 掟を学びまする。 199 00:24:23,923 --> 00:24:25,923 「什の掟」か…。 200 00:24:27,861 --> 00:24:30,864 「ならぬことは ならぬものです」。 201 00:24:30,864 --> 00:24:43,193 ♬~ 202 00:24:43,193 --> 00:24:51,251 日々 共に遊んで 什の仲間は 生涯 絆が強えごぜえます。 203 00:24:51,251 --> 00:24:55,588 のう? 頼母殿。 はい。 204 00:24:55,588 --> 00:25:03,913 それがしも 幼き頃は 仲間と共に 竹馬合戦や 石合戦➡ 205 00:25:03,913 --> 00:25:07,584 冬は 雪合戦や凧合戦。 206 00:25:07,584 --> 00:25:11,884 合戦ばかりじゃのう。 これは したり。 207 00:25:21,614 --> 00:25:27,253 (頼母)親は子に 喧嘩をするなとは申しませぬ。➡ 208 00:25:27,253 --> 00:25:35,195 そのかわり 逃げ隠れすっと いや~ いっぺえ叱られます。 209 00:25:35,195 --> 00:25:38,581 「卑怯な振る舞いを してはならぬ」か。 210 00:25:38,581 --> 00:25:40,917 御意! 211 00:25:40,917 --> 00:25:47,917 童の遊びも 鍛錬のうちに ござりますれば。 212 00:25:52,912 --> 00:25:56,933 三郎! はい! 213 00:25:56,933 --> 00:26:01,921 八重さん 待ってくなんしょ。 214 00:26:01,921 --> 00:26:06,943 容保公のお国入りから 2か月が過ぎた頃。 215 00:26:06,943 --> 00:26:11,247 進め! 八重さん 勇ましい。 216 00:26:11,247 --> 00:26:13,917 (覚馬)おう 八重! 若先生ば おいでがし。 217 00:26:13,917 --> 00:26:15,868 はい! 行くべ 行くべ! 218 00:26:15,868 --> 00:26:20,189 ♬~ 219 00:26:20,189 --> 00:26:24,193 若先生 若先生! 220 00:26:24,193 --> 00:26:26,913 あれ? まだ来らった。 221 00:26:26,913 --> 00:26:29,613 おい 八重! 222 00:26:31,584 --> 00:26:36,256 追鳥狩が近えから 皆様 張り切っておいでだ。 223 00:26:36,256 --> 00:26:44,280 追鳥狩とは 藩を挙げての 軍事総練の事を言う。 224 00:26:44,280 --> 00:26:47,300 お願いします! 225 00:26:47,300 --> 00:26:53,923 (覚馬) まずは よ~ぐ 脇を締めて 筒先が動かねえようにする。➡ 226 00:26:53,923 --> 00:26:59,195 狙いを定めたら 闇夜に霜の降るごとく➡ 227 00:26:59,195 --> 00:27:02,932 静かに引き金を引く。 (銃声) 228 00:27:02,932 --> 00:27:06,586 お~! さすが 先生だ。 229 00:27:06,586 --> 00:27:10,256 今年の総大将は若殿様だ。➡ 230 00:27:10,256 --> 00:27:13,259 みんな いいとこ 見せっせ。 (門人たち)はい! 231 00:27:13,259 --> 00:27:15,261 じゃあ 誰から やっか? 私が! 232 00:27:15,261 --> 00:27:17,580 私が! 若先生! 233 00:27:17,580 --> 00:27:22,585 一番手柄は うちの兄つぁまに決まってんべ。 234 00:27:22,585 --> 00:27:25,585 (のろしが上がる音) 235 00:27:28,591 --> 00:27:34,914 その日は 夜明け前の滝沢峠に のろしが上がって➡ 236 00:27:34,914 --> 00:27:39,214 追鳥狩の開始を知らせた。 237 00:27:51,881 --> 00:27:56,252 (ほら貝の音) 238 00:27:56,252 --> 00:28:00,540 (太鼓の音) 239 00:28:00,540 --> 00:28:39,929 ♬~ 240 00:28:39,929 --> 00:28:45,535 (佐久)八重 八重! ごめんなんし。 八重。 241 00:28:45,535 --> 00:29:08,191 ♬~ 242 00:29:08,191 --> 00:29:14,864 (兵衛)ご覧なされ。 若殿の軍勢に ごぜえまするぞ。 243 00:29:14,864 --> 00:29:17,867 うむ。 244 00:29:17,867 --> 00:29:30,867 ♬~ 245 00:29:38,204 --> 00:30:00,593 ♬~ 246 00:30:00,593 --> 00:30:04,593 進め! (武士たち)オ~! 247 00:30:06,849 --> 00:30:10,549 進め! (武士たち)オ~! 248 00:30:12,922 --> 00:30:16,859 進め! (武士たち)オ~! 249 00:30:16,859 --> 00:30:25,918 ♬~ 250 00:30:25,918 --> 00:30:29,539 兄つぁま 兄つぁま! 251 00:30:29,539 --> 00:31:01,187 ♬~ 252 00:31:01,187 --> 00:31:03,887 狙え! 253 00:31:06,592 --> 00:31:08,611 放て! 254 00:31:08,611 --> 00:31:10,880 (発砲音) 255 00:31:10,880 --> 00:31:16,536 ♬~ 256 00:31:16,536 --> 00:31:19,539 兄つぁま! お父っつぁま! 257 00:31:19,539 --> 00:31:21,541 これ! 258 00:31:21,541 --> 00:31:29,916 ♬~ 259 00:31:29,916 --> 00:31:32,585 狙え! 狙え! 260 00:31:32,585 --> 00:31:36,188 行くぞ! 放て! 261 00:31:36,188 --> 00:31:38,591 (銃声) 262 00:31:38,591 --> 00:31:42,261 後列 立ち放ち! 狙え! 263 00:31:42,261 --> 00:31:44,530 火蓋を切れ! 火蓋を切れ! 264 00:31:44,530 --> 00:31:47,199 放て! (銃声) 265 00:31:47,199 --> 00:32:01,964 ♬~ 266 00:32:01,964 --> 00:32:05,585 (三郎)だんご 買ってくなんしょ! (佐久)なんねえがら。➡ 267 00:32:05,585 --> 00:32:10,873 侍の子は 買い食いは せぬものです。 268 00:32:10,873 --> 00:32:15,528 これ 八重。 行儀よくしっせい。 269 00:32:15,528 --> 00:32:19,865 山川様のお嬢様たちを 見てみなんしょ。 270 00:32:19,865 --> 00:32:24,854 ♬~ 271 00:32:24,854 --> 00:32:27,256 八重! 272 00:32:27,256 --> 00:32:33,245 アハハ 行儀が悪くて。 お恥ずかしゅうごぜえやす。 273 00:32:33,245 --> 00:32:37,249 (竹村幸之進)与七郎 前の方さ 行ってみねえが? 274 00:32:37,249 --> 00:32:41,520 (小出鉄之助)誰が一番鳥 挙げっか 近ぐで見んべ。 275 00:32:41,520 --> 00:32:43,522 (山川与七郎)母上 行っていい? 276 00:32:43,522 --> 00:32:46,258 (山川 艶)狩りの邪魔に なんねえように しなはんしょ。 277 00:32:46,258 --> 00:32:49,578 はい! 行くべ! 278 00:32:49,578 --> 00:32:54,583 おっ母様! 私も 前で見てきます。 そっか。 だけんじょ➡ 279 00:32:54,583 --> 00:32:57,583 遠くへ行っては なんねえよ。 は~い! 280 00:33:00,523 --> 00:33:02,823 あっ 八重! 281 00:33:04,860 --> 00:33:07,913 (キジの鳴き声) 282 00:33:07,913 --> 00:33:16,188 進軍演習に続いて いよいよ 追鳥狩の山場 模擬戦が始まる。 283 00:33:16,188 --> 00:33:21,193 鳥を敵軍に見立てて 狩り立てるのだ。 284 00:33:21,193 --> 00:33:24,530 一番鳥を挙げる事は すなわち➡ 285 00:33:24,530 --> 00:33:30,853 合戦で一番首を挙げる事を 意味していた。 286 00:33:30,853 --> 00:33:33,255 ♬~ 287 00:33:33,255 --> 00:33:38,194 (佐川官兵衛)若殿には それがしが 一番鳥を献上すんべし。 288 00:33:38,194 --> 00:33:42,915 官兵衛 大口たたいて 後れをとるな。 289 00:33:42,915 --> 00:33:46,585 (萱野権兵衛) 一番手柄は 今年も西郷がのう? 290 00:33:46,585 --> 00:33:50,923 (簗瀬三左衛門)わしゃ 佐川の総領と見っけど。 291 00:33:50,923 --> 00:33:53,926 覚馬は どうだ? あれも なかなか。 292 00:33:53,926 --> 00:33:57,613 (簗瀬)いやいや 覚馬は 鉄砲のうちの者だ。➡ 293 00:33:57,613 --> 00:34:02,913 飛び道具が ねくては 到底 かないっこねえ。 294 00:34:07,523 --> 00:34:10,523 (林 権助)負げんなよ 覚馬。 295 00:34:18,200 --> 00:34:21,200 構え! 296 00:34:25,257 --> 00:34:29,261 (与七郎)前に出るな。 お狩りの邪魔だ。 297 00:34:29,261 --> 00:34:32,531 あっ 八重。 298 00:34:32,531 --> 00:34:35,918 木の上なら 邪魔にはなんねえ。 299 00:34:35,918 --> 00:34:38,204 撃て! (銃声) 300 00:34:38,204 --> 00:34:44,927 (一同)オ~! 301 00:34:44,927 --> 00:34:47,196 うわ~! 302 00:34:47,196 --> 00:34:50,199 (キジの鳴き声) 303 00:34:50,199 --> 00:35:12,254 ♬~ 304 00:35:12,254 --> 00:35:15,191 わあ! 始まった! 305 00:35:15,191 --> 00:35:20,529 ♬~ 306 00:35:20,529 --> 00:35:22,865 猿みでえな おなごだ。 307 00:35:22,865 --> 00:35:26,535 与七郎 おなごに負けんな。 おう! 308 00:35:26,535 --> 00:36:21,924 ♬~ 309 00:36:21,924 --> 00:36:25,224 木登りなら負げねえ。 あっ…。 310 00:36:28,197 --> 00:36:30,197 落ちた! 311 00:36:32,935 --> 00:36:35,855 (いななき) 312 00:36:35,855 --> 00:36:38,155 振り落どされる。 313 00:36:45,881 --> 00:36:48,183 取った~! 314 00:36:48,183 --> 00:36:53,483 何? 何が たまげた? 何だ? 何見て びっくりしたんだ? 315 00:36:57,593 --> 00:37:01,293 えれえ事に なった。 逃げんべ。 316 00:37:05,251 --> 00:37:09,251 何見て たまげた? うん? 317 00:37:23,919 --> 00:37:26,919 草履…。 318 00:37:31,193 --> 00:37:34,530 誰の仕業だ? 319 00:37:34,530 --> 00:37:37,583 誰の仕業だ!? 320 00:37:37,583 --> 00:37:40,583 私でごぜえやす。 321 00:37:48,861 --> 00:37:54,249 おめえが? こっちゃ来い。 322 00:37:54,249 --> 00:37:57,949 ここさ 控えろ。 ここさ 控えろ。 323 00:38:02,591 --> 00:38:14,253 ここは戦場だぞ! この戦場に 草履を投げ込むとは 何事だ! 324 00:38:14,253 --> 00:38:16,588 違う…。 何? 325 00:38:16,588 --> 00:38:21,588 木に登って… 足さ滑らせて。 326 00:38:23,579 --> 00:38:30,185 木さ登って 戦 見下ろしてたのか? 327 00:38:30,185 --> 00:38:33,205 この無礼者が! 328 00:38:33,205 --> 00:38:35,257 はい。 329 00:38:35,257 --> 00:38:38,257 (覚馬)八重! 兄つぁま。 330 00:38:41,530 --> 00:38:43,530 (たたく音) 331 00:38:45,584 --> 00:38:47,853 それがしの妹めに ごぜえます。 332 00:38:47,853 --> 00:38:51,153 ご無礼の段 何とぞ お許し下せえまし。 333 00:39:04,920 --> 00:39:06,922 一番鳥 献上! 334 00:39:06,922 --> 00:39:11,593 佐川官兵衛 見事である。 335 00:39:11,593 --> 00:39:13,893 はっ! 336 00:39:15,931 --> 00:39:20,302 おなごとはいえど 侍の子だぞ。➡ 337 00:39:20,302 --> 00:39:25,858 こうだに わきまえのねえ事で なじょすんだ! 338 00:39:25,858 --> 00:39:28,260 申し訳ございませぬ! 339 00:39:28,260 --> 00:39:31,580 申し訳ございませぬ! 340 00:39:31,580 --> 00:39:34,580 (与七郎)お番頭様! 341 00:39:38,187 --> 00:39:40,589 (頼母)何だ? にしゃらは。 342 00:39:40,589 --> 00:39:46,889 俺たちも 木さ 登りやした。 競い合って登ったのが誤りでした。 343 00:39:49,198 --> 00:39:54,198 (3人)申し訳ございませぬ。 344 00:39:59,191 --> 00:40:04,891 (兵衛)頼母殿 しばし。 345 00:40:12,588 --> 00:40:16,258 (頼母)このような不調法を お見せ致し➡ 346 00:40:16,258 --> 00:40:21,597 恐れ入りましてござりまする。 もう よい。 叱るな。 347 00:40:21,597 --> 00:40:28,587 いや そうは まいりませぬ。 追鳥狩は戦にございますれば➡ 348 00:40:28,587 --> 00:40:33,592 このような不届き 許す訳には まいりませぬ。 349 00:40:33,592 --> 00:40:36,912 高く高くと競い合って 登っていたのであろう。 350 00:40:36,912 --> 00:40:41,517 それも また 子どもらの戦ではないか。 351 00:40:41,517 --> 00:40:43,519 (頼母)はあ…。 352 00:40:43,519 --> 00:40:46,522 武士らしく 名乗って出たのだ。➡ 353 00:40:46,522 --> 00:40:50,592 卑怯な振る舞いは してはおらぬぞ。 354 00:40:50,592 --> 00:40:56,532 なれど ならぬことは ならぬものです。➡ 355 00:40:56,532 --> 00:41:01,253 かような 不届き者たちを 無罪放免に致せば➡ 356 00:41:01,253 --> 00:41:06,191 ものの道理が立ちゆきませぬ。 御免。 357 00:41:06,191 --> 00:41:14,516 ♬~ 358 00:41:14,516 --> 00:41:23,208 (頼母)一同に申しつける! 一同 しっぺいの刑を申しつける! 359 00:41:23,208 --> 00:41:25,527 しっぺい…。 360 00:41:25,527 --> 00:41:29,865 ♬~ 361 00:41:29,865 --> 00:41:33,535 うむ それでよい。 362 00:41:33,535 --> 00:41:55,290 ♬~ 363 00:41:55,290 --> 00:41:58,527 蔵さ 放り込んだ。 飯なんぞ 食わすなよ。 364 00:41:58,527 --> 00:42:02,915 私が ついていながら 申し訳なかったなし。 365 00:42:02,915 --> 00:42:07,519 話さ聞いて 肝が冷えた。 山本の うちに 万が一の事があったら➡ 366 00:42:07,519 --> 00:42:12,519 わしは婿養子として ご先祖様に申し開きができぬ。 367 00:42:17,196 --> 00:42:21,533 お情け深え若殿様で 命拾いした。 368 00:42:21,533 --> 00:42:24,586 はい。 369 00:42:24,586 --> 00:42:37,286 ♬~ 370 00:43:02,257 --> 00:43:09,957 おい。 父上には ないしょだぞ。 371 00:43:12,851 --> 00:43:16,521 ちっとは懲りだが? 372 00:43:16,521 --> 00:43:22,221 若殿の おとりなしが ねえと 大ごとになっとこだ。 373 00:43:24,913 --> 00:43:31,186 どした? 今になって 恐ろしぐなったが? 374 00:43:31,186 --> 00:43:33,886 んでねえ。 375 00:43:36,541 --> 00:43:41,196 武士らしいど 言わっちゃ。 376 00:43:41,196 --> 00:43:46,918 私の事 武士らしいど…➡ 377 00:43:46,918 --> 00:43:51,918 卑怯やねえど 仰せになった。 378 00:43:56,194 --> 00:44:01,533 私 お役に立ちてえ。 379 00:44:01,533 --> 00:44:05,253 いつか 強くなって➡ 380 00:44:05,253 --> 00:44:11,860 若殿様に 御恩さ 返してえ。 381 00:44:11,860 --> 00:44:18,560 兄つぁま。 私 鉄砲さ やりてえ。 382 00:44:22,537 --> 00:44:28,877 おう! 分がった。 383 00:44:28,877 --> 00:44:55,270 ♬~ 384 00:44:55,270 --> 00:45:01,927 「年上の人の言うことに 背いては なりませぬ。➡ 385 00:45:01,927 --> 00:45:07,866 年上の人には お辞儀を しなければ なりませぬ。➡ 386 00:45:07,866 --> 00:45:11,186 うそを言うては なりませぬ」。 387 00:45:11,186 --> 00:45:18,927 八重さ~ん 八重さ~ん 八重さ~ん! 388 00:45:18,927 --> 00:45:22,197 時尾さ~ん! 389 00:45:22,197 --> 00:45:24,850 ♬~ 390 00:45:24,850 --> 00:45:30,522 「外で 女と言葉を交わしては なりませぬ。➡ 391 00:45:30,522 --> 00:45:33,859 ならぬことは ならぬものです」。 392 00:45:33,859 --> 00:45:46,855 ♬~ 393 00:45:46,855 --> 00:45:49,925 美しい眺めだ。 はい。 394 00:45:49,925 --> 00:45:56,882 会津23万石 実りの秋にごぜえます。 395 00:45:56,882 --> 00:45:59,918 23万石。 はい。 396 00:45:59,918 --> 00:46:03,618 背負っていけるのだろうか? 397 00:46:05,524 --> 00:46:08,927 何を仰せです? 398 00:46:08,927 --> 00:46:13,248 わしは 12の年に 美濃高須家より参った者だ。 399 00:46:13,248 --> 00:46:18,854 この身に 会津の血は流れておらぬ。 400 00:46:18,854 --> 00:46:25,927 そのわしが この国の よき主と なれるのか? 401 00:46:25,927 --> 00:46:34,920 畏れながら 若殿お一人では なり難き事と存じまする。 402 00:46:34,920 --> 00:46:41,193 さればこそ 藩士がお仕え致しまする。➡ 403 00:46:41,193 --> 00:46:48,517 お家第一に奉公を致し 武芸を鍛え➡ 404 00:46:48,517 --> 00:46:58,817 万が一 ご主君に過ちあった時には 命を賭して お諫めも致しまする。 405 00:47:02,581 --> 00:47:05,517 代々 そうして 生きてまいりました。 406 00:47:05,517 --> 00:47:10,922 これからも 毫も変わる事は ございますまい。 407 00:47:10,922 --> 00:47:17,262 我らが 藩主を お支え申し上げまする。 408 00:47:17,262 --> 00:47:27,856 殿 何とぞ お気弱なお言葉 仰せになったりなさりませぬよう。 409 00:47:27,856 --> 00:47:32,594 「ならぬことは ならぬ」か。 410 00:47:32,594 --> 00:47:38,533 はい。 「ならぬことは ならぬ」ものです。 411 00:47:38,533 --> 00:47:40,852 うむ。 412 00:47:40,852 --> 00:47:47,192 ♬~ 413 00:47:47,192 --> 00:47:52,264 ♬~ 414 00:47:52,264 --> 00:47:54,249 八重 行け 行け! 415 00:47:54,249 --> 00:47:56,851 よし! せ~の…。 416 00:47:56,851 --> 00:48:01,523 おっ 来た。 行け! 頑張れ! もっと高ぐ! 417 00:48:01,523 --> 00:48:06,244 ♬~ 418 00:48:06,244 --> 00:48:10,865 (吉田寅次郎)どうじゃ~? (宮部鼎蔵)もっと走らんかい! 419 00:48:10,865 --> 00:48:17,255 ♬~ 420 00:48:17,255 --> 00:48:23,211 (宮部)せ~の… もっと走らんかい! そうじゃ! 421 00:48:23,211 --> 00:48:25,213 どうじゃ? あ~。 422 00:48:25,213 --> 00:48:30,535 ♬~ 423 00:48:30,535 --> 00:48:33,521 2人して どごさ行ったんだ? 424 00:48:33,521 --> 00:48:36,541 日新館の前で待づように 言ったのに。 425 00:48:36,541 --> 00:48:49,921 ♬~ 426 00:48:49,921 --> 00:48:52,207 八重 行け 行け! 427 00:48:52,207 --> 00:48:54,926 ♬~ 428 00:48:54,926 --> 00:48:56,878 そりゃ! 429 00:48:56,878 --> 00:49:10,942 ♬~ 430 00:49:10,942 --> 00:49:14,195 上から…。 お~! 431 00:49:14,195 --> 00:49:19,534 八重! 兄つぁま。 あっ! 432 00:49:19,534 --> 00:49:28,259 あっ…。 えっ あれ? 日新館の方? 433 00:49:28,259 --> 00:49:33,198 アハハ こりゃあ どうも。 434 00:49:33,198 --> 00:49:35,498 あっ ありゃりゃりゃ…。 435 00:49:38,253 --> 00:49:42,857 あ~! 揚げてみて よう分かりました。➡ 436 00:49:42,857 --> 00:49:49,864 凧の動きは 誠 究理の学に かのうちょる。 はあ…。 437 00:49:49,864 --> 00:49:54,853 この男 何でん やってみんと 気の済まんタチでな。 438 00:49:54,853 --> 00:50:01,526 じゃが 不思議じゃね。 長崎で見たんと そっくりじゃ。 439 00:50:01,526 --> 00:50:05,196 (宮部)何で会津に 唐人凧が あっとやろか? 440 00:50:05,196 --> 00:50:09,584 にし まだ 男の子 負かして ぶんどったべ? 441 00:50:09,584 --> 00:50:13,254 はい 凧合戦なら 負げねえし。 442 00:50:13,254 --> 00:50:16,524 見事な腕前じゃったね。 443 00:50:16,524 --> 00:50:19,594 うちのお客様? 444 00:50:19,594 --> 00:50:22,530 日新館さ 見学に来らった方たちだ。 445 00:50:22,530 --> 00:50:24,866 僕は 長州の吉田寅次郎。 446 00:50:24,866 --> 00:50:28,866 こちらは 肥後の宮部鼎蔵さんです。 447 00:50:33,191 --> 00:50:37,529 さあ! (覚馬)行きますか。 行きますか。 448 00:50:37,529 --> 00:50:40,248 ♬~ 449 00:50:40,248 --> 00:50:45,253 ≪(寅次郎) 日新館は大したもんじゃね! 萩の明倫館➡ 450 00:50:45,253 --> 00:50:49,257 水戸の弘道館にも 引けをとらん。 失礼致しやす。 451 00:50:49,257 --> 00:50:54,957 おっ 八重さん ありがとう。 452 00:50:59,250 --> 00:51:02,250 うわ~! 453 00:51:05,857 --> 00:51:11,557 こうやってね 日本中を旅してきたんじゃ。 454 00:51:13,615 --> 00:51:18,915 (覚馬)おい 寒いがら さっさと閉めろ。 はい。 455 00:51:22,257 --> 00:51:26,261 (宮部) しかし 会津の酒は うまいのう。 456 00:51:26,261 --> 00:51:30,865 なあ 宮部さん。 評判どおりたい。 457 00:51:30,865 --> 00:51:34,519 (覚馬)んだら 北方の守りさ 視察するために➡ 458 00:51:34,519 --> 00:51:37,922 ここまで来らったんですか? ええ。 459 00:51:37,922 --> 00:51:41,526 奥羽に異国船が出没しちょるて 聞きましての。 460 00:51:41,526 --> 00:51:44,529 この後 越後 佐渡 津軽と 巡ります。 461 00:51:44,529 --> 00:51:47,582 津軽。 そりゃ むちゃだなし。 462 00:51:47,582 --> 00:51:50,251 これから ますます 雪が深くなるっつうのに。 463 00:51:50,251 --> 00:51:55,256 いや 時を逸しちゃなりません。 早う この目で確かめんにゃ。 464 00:51:55,256 --> 00:52:01,529 んだげんじょ 雪の山越えどは 狂気の沙汰だ。 465 00:52:01,529 --> 00:52:08,229 断固として 事を行う時 人は みな 狂気ですけ。 466 00:52:13,525 --> 00:52:17,195 我々は 江戸湾の守備も 見て回ったとですが➡ 467 00:52:17,195 --> 00:52:19,914 ほんなこて 粗末だった。 468 00:52:19,914 --> 00:52:23,585 無人の砲台あり 弾の用意のないところあり。 469 00:52:23,585 --> 00:52:27,589 佐久間象山先生が 案じとうなったとおりだえ。 470 00:52:27,589 --> 00:52:33,595 ええ。 異国への備えが まるで足りん。 足りん…。 471 00:52:33,595 --> 00:52:40,251 いや 相州は知らねえげんじょ 上総は会津が守備しておりやす。 472 00:52:40,251 --> 00:52:43,922 一朝 事ある時 会津は命懸けで働く。 473 00:52:43,922 --> 00:52:46,925 やすやすと負けはしねえ。 474 00:52:46,925 --> 00:52:50,912 う~ん…。 君は ご存じないんじゃろ? 475 00:52:50,912 --> 00:52:55,283 江戸の海は かんぬきを掛けん門も同然。 476 00:52:55,283 --> 00:53:00,583 今のままじゃ 早晩 異国船に 破られてしまうじゃろ。 477 00:53:03,191 --> 00:53:07,912 よし! 宮部さん。 雪見酒と しゃれ込むか。 478 00:53:07,912 --> 00:53:14,919 よかね。 あっ 俺たちは 雪に慣れんといかんけんね。 ハハハ。 479 00:53:14,919 --> 00:53:19,190 寒いのう。 480 00:53:19,190 --> 00:53:23,211 どうです? (覚馬)はい。 481 00:53:23,211 --> 00:53:29,250 ♬~ 482 00:53:29,250 --> 00:53:36,925 長州藩士 吉田寅次郎 後の松陰の 予言が現実となったのは➡ 483 00:53:36,925 --> 00:53:39,911 翌年6月の事。 484 00:53:39,911 --> 00:53:47,252 ペリー率いる アメリカ合衆国艦隊が 浦賀に来航。 485 00:53:47,252 --> 00:53:51,623 艦隊は 江戸湾奥深く入り込み➡ 486 00:53:51,623 --> 00:53:57,528 開港か否か 幕府に1年以内の決断を迫った。 487 00:53:57,528 --> 00:54:01,349 [ 回想 ] (覚馬)それがしが 江戸に? 488 00:54:01,349 --> 00:54:03,918 こたびの黒船騒ぎで➡ 489 00:54:03,918 --> 00:54:10,925 ご公儀は 品川に新たに砲台を築き 会津は その守備さ仰せつかった。 490 00:54:10,925 --> 00:54:15,530 はい。 ついでは 有望な者を 江戸にやり➡ 491 00:54:15,530 --> 00:54:20,518 西洋砲術を学ばせよとの ご評議があってな。 492 00:54:20,518 --> 00:54:25,189 わしは にしを推挙した。 493 00:54:25,189 --> 00:54:27,926 林様。 494 00:54:27,926 --> 00:54:34,198 殿様のため 会津のため しっかりと学んでまいれ。 495 00:54:34,198 --> 00:54:36,200 はっ! 496 00:54:36,200 --> 00:54:42,957 ♬~ 497 00:54:42,957 --> 00:54:45,257 お頼み申します。 498 00:54:47,261 --> 00:54:49,961 お頼み申します。 499 00:54:53,518 --> 00:54:56,521 これを食うのですか? うまいのかな? 500 00:54:56,521 --> 00:54:58,523 (勝 麟太郎)ああ 滋養もあるぜ。➡ 501 00:54:58,523 --> 00:55:00,858 西洋人が でけえのは こいつを食ってるせいだ。 502 00:55:00,858 --> 00:55:04,212 これは イノシシですか? (麟太郎)豚だい。 503 00:55:04,212 --> 00:55:07,915 豚? ああ 豚だ。 ハハッ。 504 00:55:07,915 --> 00:55:10,585 で あんた 誰だい? 505 00:55:10,585 --> 00:55:16,190 ご無礼致しました。 それがし 入門のお願いに上がった者に…。 506 00:55:16,190 --> 00:55:20,578 (佐久間象山) おう! 囲いは出来たか? 507 00:55:20,578 --> 00:55:25,516 (塾生)これで いかがでしょう? おう! 上々だな。 508 00:55:25,516 --> 00:55:31,923 象山先生とお見受げします。 (覚馬) (麟太郎)入門志願だそうです。 509 00:55:31,923 --> 00:55:35,259 それがし 西洋砲術を ご指南頂きたく。 510 00:55:35,259 --> 00:55:38,913 断る。 えっ? 塾は満員ですか? 511 00:55:38,913 --> 00:55:43,301 教えを請う者が 裏口から挨拶という法はない。 512 00:55:43,301 --> 00:55:46,601 お返事が ねがったので。 513 00:55:52,593 --> 00:55:57,532 藩命により 西洋砲術を学ぶべく 江戸に参った者にごぜえやす。 514 00:55:57,532 --> 00:56:00,518 (象山)しつこいやつだな。 何とぞ ご指南を。 515 00:56:00,518 --> 00:56:04,589 ならば 聞く。 24斤カノン砲に砲弾を詰め➡ 516 00:56:04,589 --> 00:56:11,863 斜角10度で それを放った時 その時の弾着 弾頭は? 517 00:56:11,863 --> 00:56:16,584 落第。 こんな簡単な計算が できぬようでは➡ 518 00:56:16,584 --> 00:56:19,584 ものの役に立たんわ。 もう一問! 519 00:56:24,592 --> 00:56:27,892 御免。 520 00:56:43,928 --> 00:56:48,599 (川崎尚之助)象山先生。 ご講義の支度が整いました。 521 00:56:48,599 --> 00:56:50,599 (象山)ああ。 522 00:56:53,855 --> 00:56:58,926 (象山)お主 蘭学の心得は? ねえなし。 523 00:56:58,926 --> 00:57:03,197 (象山)話にならんな。 西洋砲術は➡ 524 00:57:03,197 --> 00:57:07,185 蘭学を読み 仕組みを知り しかる後に撃つ。➡ 525 00:57:07,185 --> 00:57:13,925 この尚之助などは ひととおり 文法を会得しておる。 526 00:57:13,925 --> 00:57:18,529 (覚馬)そごを なんとか ご教示を。 では 聞くが そなた➡ 527 00:57:18,529 --> 00:57:25,186 海防の最善策を 何と心得る? 諸国の沿岸に砲台を築き➡ 528 00:57:25,186 --> 00:57:27,922 新式の大砲をもって 備えるべきと存じまする。 529 00:57:27,922 --> 00:57:31,592 落第。 日本のぐるりは海だ。 530 00:57:31,592 --> 00:57:35,196 砲台を いくら造っても 防ぎきれぬわ。 愚か者。 531 00:57:35,196 --> 00:57:38,516 ならば 先生のお考え 聞かせてくなんしょ。 532 00:57:38,516 --> 00:57:42,587 最善の守りどは? 533 00:57:42,587 --> 00:57:46,190 黒船だ。 何だと? 534 00:57:46,190 --> 00:57:50,578 海から来るものは 海にて打ち払う。 535 00:57:50,578 --> 00:57:55,583 日本も黒船を造り 水軍を組織するのだ。 536 00:57:55,583 --> 00:58:03,283 日本に 黒船が造れやすか? あ~ つまらん事を聞くやつだ。 537 00:58:05,259 --> 00:58:14,252 おい これが何だか 分かるか? テレグラフだ。 538 00:58:14,252 --> 00:58:18,256 (尚之助)電信機の事ですよ。 オランダの百科辞書を読んで➡ 539 00:58:18,256 --> 00:58:20,525 先生が ご自身の手で お作りになったものです。 540 00:58:20,525 --> 00:58:23,594 (象山)日本では ただ一人 私が作った。➡ 541 00:58:23,594 --> 00:58:27,265 仕組みを知り 技術を知れば➡ 542 00:58:27,265 --> 00:58:32,520 西洋人にできて 我々日本人に造れぬ事はない。➡ 543 00:58:32,520 --> 00:58:39,260 黒船も しかりだ。 かのポナパルテは…。 ポナパルテ? 544 00:58:39,260 --> 00:58:42,530 (象山)ナポレオン・ポナパルテだ。➡ 545 00:58:42,530 --> 00:58:47,251 地の学 列陣の法などを 会得したのみならず➡ 546 00:58:47,251 --> 00:58:53,257 次々と新しい術を用いて 戦争を革命した。➡ 547 00:58:53,257 --> 00:59:01,249 我々は ポナパルテを手本とし 算術 舎密術 兵学から医学➡ 548 00:59:01,249 --> 00:59:05,920 広く西洋の技術を学び…。 549 00:59:05,920 --> 00:59:13,920 おい 大筒だけを撃ちたい者は よそを回れ。 550 00:59:17,198 --> 00:59:27,191 (鐘の音) 551 00:59:27,191 --> 00:59:30,891 (尚之助)先生 講義の刻限です。 552 00:59:32,863 --> 00:59:38,252 そうか。 足りねえのは それが…。➡ 553 00:59:38,252 --> 00:59:43,541 大筒の数より 撃ち方より そのもとになる知識。 554 00:59:43,541 --> 00:59:47,912 いや 異国を知る目。 555 00:59:47,912 --> 00:59:52,583 先生 それがし 心得違いをしておりやした。 556 00:59:52,583 --> 00:59:57,255 出直して 改めて 蘭学のご指南を お願いに上がりやす。 557 00:59:57,255 --> 01:00:01,876 (象山)どこへ行く? 講義が始まるぞ。 558 01:00:01,876 --> 01:00:03,878 えっ? 559 01:00:03,878 --> 01:00:06,864 入門 許す。 560 01:00:06,864 --> 01:00:23,581 ♬~ 561 01:00:23,581 --> 01:00:27,184 ありゃ 君 会津の? 562 01:00:27,184 --> 01:00:29,884 あっ! おう おう おう! 563 01:00:31,856 --> 01:00:35,192 会津で聞いた話は みな 誠でした。 564 01:00:35,192 --> 01:00:38,195 足りねえもの ここに学びに来やした。 565 01:00:38,195 --> 01:00:41,582 はい! 何だい? 2人は昵懇かい? 566 01:00:41,582 --> 01:00:44,535 おいら 勝っていうんだ。 幕臣さ。 567 01:00:44,535 --> 01:00:47,188 会津藩士 山本覚馬です。 568 01:00:47,188 --> 01:00:51,192 私は川崎尚之助。 但馬出石藩です。 569 01:00:51,192 --> 01:00:58,192 あの つむじ曲がりの先生を よく口説き落としたね。 570 01:01:01,252 --> 01:01:07,858 来春には また ペルリの艦隊が来る。 急ぎ備えねばならぬが➡ 571 01:01:07,858 --> 01:01:14,515 当節は いたずらに攘夷を叫ぶ 愚かな者までが現れ➡ 572 01:01:14,515 --> 01:01:19,186 実に始末に負えん。 先生 攘夷というのは➡ 573 01:01:19,186 --> 01:01:22,206 夷狄から 国を守るという事ですね。 574 01:01:22,206 --> 01:01:25,259 それが愚かですか? 575 01:01:25,259 --> 01:01:29,246 敵を知ろうとせぬ者を 愚かだというのだ。 576 01:01:29,246 --> 01:01:36,520 目と耳をつむって 戦ができるか。 誠の攘夷とは➡ 577 01:01:36,520 --> 01:01:41,220 夷の術をもって 夷を防ぐ事である。 578 01:01:45,262 --> 01:01:48,582 (麟太郎)やはり 西洋式に 海軍を作らなきゃね。 579 01:01:48,582 --> 01:01:50,851 (寅次郎)ええ。 西洋式に➡ 580 01:01:50,851 --> 01:01:53,587 歩兵隊の訓練も始めるべきです。 581 01:01:53,587 --> 01:01:58,526 侍の仕組みを 全て作りかえるという事ですよ。 582 01:01:58,526 --> 01:02:06,200 阿片戦争に敗れた清国は 今や 西洋列強の餌食である。 583 01:02:06,200 --> 01:02:08,919 その轍を踏まないためにも➡ 584 01:02:08,919 --> 01:02:13,541 西洋の技術と 東洋の道徳を持って➡ 585 01:02:13,541 --> 01:02:16,544 日本を 変えていかなければならない。 586 01:02:16,544 --> 01:02:19,196 (塾生たち)はい! 587 01:02:19,196 --> 01:02:25,896 世界は動いている。 もう 後戻りはできん。 588 01:02:28,255 --> 01:02:32,255 「砲学図編」を教える。 589 01:02:34,261 --> 01:02:38,249 これは 12斤カノン砲である。 590 01:02:38,249 --> 01:02:45,256 これら青銅砲を製造するのは 容易ではあるが 射程距離が短い。 591 01:02:45,256 --> 01:02:52,196 西洋の海軍のように 射程の長い 砲を国内で製造するには➡ 592 01:02:52,196 --> 01:02:54,915 反射炉を用いる事もある。 593 01:02:54,915 --> 01:02:57,868 世界が動いてる。 594 01:02:57,868 --> 01:03:18,205 ♬~ 595 01:03:18,205 --> 01:03:20,524 こら! 何してる? 596 01:03:20,524 --> 01:03:25,224 あ~ もうちっとの とこだったのに。 597 01:03:28,866 --> 01:03:34,205 これは おめえの読む本でねえ。 何べん言ったら分かるんだ。 598 01:03:34,205 --> 01:03:36,590 んだげんじょ 三郎には➡ 599 01:03:36,590 --> 01:03:39,927 鉄砲の本 見る事 お許しになったではねえですか。 600 01:03:39,927 --> 01:03:44,198 あれには そろそろ 砲術家となる 覚悟を持たせねばなんねえ。 601 01:03:44,198 --> 01:03:48,919 私も 鉄砲の事が知りでえのです。 おなごは ならぬ。 602 01:03:48,919 --> 01:03:51,522 お父っつぁまも 兄つぁまも 鉄砲を撃つ。 603 01:03:51,522 --> 01:03:55,259 今に 三郎もです。 私も やりでえ! 604 01:03:55,259 --> 01:03:57,528 駄目だ。 お父っつぁま…。 605 01:03:57,528 --> 01:04:00,948 八重。 何してる? 606 01:04:00,948 --> 01:04:05,648 (権八)あっちゃ行って はい…。 台所の手伝いすてろ! 607 01:04:12,593 --> 01:04:17,198 あ~ 困ったやつだ。 608 01:04:17,198 --> 01:05:06,263 ♬~ 609 01:05:06,263 --> 01:05:09,867 これ 何と読むんだ? 610 01:05:09,867 --> 01:05:16,924 ♬~ 611 01:05:16,924 --> 01:05:21,929 (覚馬) 何だか さっぱり分がんねえ。 612 01:05:21,929 --> 01:05:27,534 いや 西洋人に分がって 俺に分がんねえはずはねえ。 613 01:05:27,534 --> 01:05:35,259 ♬~ 614 01:05:35,259 --> 01:05:39,530 (尚之助)覚馬さん 先生の書斎から 借りてきましたよ。 615 01:05:39,530 --> 01:05:43,917 (覚馬)ああ すまねえなし。 616 01:05:43,917 --> 01:05:50,591 もう写し終わるか。 毎日毎日 夜更けまで よく続きますね。 617 01:05:50,591 --> 01:05:56,580 人より後れて始めてっからな のんきに寝てる暇は ねえんだ。 618 01:05:56,580 --> 01:05:59,583 (尚之助)学問を積めば 出世できるからですか? 619 01:05:59,583 --> 01:06:03,187 そんなんじゃねえ。 ちっとでも多く学んで➡ 620 01:06:03,187 --> 01:06:07,187 会津に持ち帰りてえ。 それだけだ。 621 01:06:11,528 --> 01:06:15,916 翌年… 622 01:06:15,916 --> 01:06:20,921 砲台を建造し 守りを固めつつあった江戸湾に➡ 623 01:06:20,921 --> 01:06:25,921 ペリー艦隊が 再び現れた。 624 01:06:27,928 --> 01:06:34,518 (徳川斉昭)何を言うか? 開港は ご国法に反する。 625 01:06:34,518 --> 01:06:39,923 評議に及ばず。 断固 夷狄 打ち払うべし! 626 01:06:39,923 --> 01:06:46,914 (阿部正弘)掃部頭殿は いかが お考えか? 627 01:06:46,914 --> 01:06:51,585 いたずらに事を構えるより 一旦 和親を受け入れ➡ 628 01:06:51,585 --> 01:06:55,539 臨機応変に処するべきと 存じまする。 629 01:06:55,539 --> 01:06:58,192 何? 630 01:06:58,192 --> 01:07:04,915 どなたか ご意見は ござらぬか? 631 01:07:04,915 --> 01:07:11,255 (容保)申し上げます。 今 戦を始めるのは➡ 632 01:07:11,255 --> 01:07:20,914 無謀と推察致します。 弊藩 品川砲台の守備を受け持ち➡ 633 01:07:20,914 --> 01:07:24,585 それがしも 幾度か 巡検致しましたが➡ 634 01:07:24,585 --> 01:07:28,589 我が国は 火力に劣り➡ 635 01:07:28,589 --> 01:07:35,289 大軍に攻め込まれれば なす術が ござりませぬ。 636 01:07:38,282 --> 01:07:43,520 溜之間詰め一統 開国にて一致にござります。 637 01:07:43,520 --> 01:07:46,206 しからば…。 638 01:07:46,206 --> 01:08:09,580 ♬~ 639 01:08:09,580 --> 01:08:17,588 お若いに似ず 堂々たる ご弁舌。 掃部守 感服つかまつった。 640 01:08:17,588 --> 01:08:21,575 ありのまま 申し述べたのみにて。 641 01:08:21,575 --> 01:08:27,865 ♬~ 642 01:08:27,865 --> 01:08:35,255 譜代の雄藩が そろって夷狄に 背を見せるとは 武門の名折れよ。 643 01:08:35,255 --> 01:08:39,555 (井伊直弼)何事も 諸侯評議の上の事なれば。 644 01:08:43,197 --> 01:08:46,917 容保殿。 はっ。 645 01:08:46,917 --> 01:08:57,217 会津葵の御紋服 御身には ちと 重すぎるのでは ござらぬか。 646 01:09:12,860 --> 01:09:15,262 覚馬さん ちょっと待って下さいよ。 647 01:09:15,262 --> 01:09:17,562 待でねえ。 後がら来い。 648 01:09:31,528 --> 01:09:38,252 ♬~ 649 01:09:38,252 --> 01:09:41,588 (覚馬)ちいっと失礼しやす。 (尚之助)すまぬ 通してくれ。 650 01:09:41,588 --> 01:09:44,591 前に出るな! 前に行っては ならぬ! 651 01:09:44,591 --> 01:09:51,849 海に 城が浮かんでる。 (尚之助)千石船の20倍はあります。 652 01:09:51,849 --> 01:09:54,585 (汽笛) 何だ? (見物人) 653 01:09:54,585 --> 01:09:58,205 中は なじょなってんだ? 前に出るでない! 654 01:09:58,205 --> 01:10:02,259 前に出るな! 655 01:10:02,259 --> 01:10:08,198 なんつう 化けもんだ。 会津が守る品川砲台は➡ 656 01:10:08,198 --> 01:10:11,251 いざっつう時は あいつらと戦うのが? 657 01:10:11,251 --> 01:10:15,951 (尚之助) 会津だけでは ありませんよ。 国を挙げての戦になります。 658 01:10:20,594 --> 01:10:24,231 んだら 乗ってみんべ。 659 01:10:24,231 --> 01:10:26,516 えっ? 660 01:10:26,516 --> 01:10:31,922 あれこそ 西洋の技術の固まりだ。 661 01:10:31,922 --> 01:10:39,529 決めた。 俺は あの船さ 乗る。 この目で 全て 見てやる。 662 01:10:39,529 --> 01:11:27,928 ♬~ 663 01:11:27,928 --> 01:11:31,928 立ち放ちの構えは…。 664 01:11:37,187 --> 01:11:41,187 こうすて…。 665 01:11:44,594 --> 01:11:46,613 ダン! 666 01:11:46,613 --> 01:11:49,199 命中! 667 01:11:49,199 --> 01:11:52,899 (権八)そこで 何すてる? 668 01:12:01,528 --> 01:12:04,247 八重! 669 01:12:04,247 --> 01:12:08,852 砲術さ 習いでえのです。 鉄砲 撃ってみでえ。 670 01:12:08,852 --> 01:12:12,522 (尚之助)どうやって乗る気です? 捕まれば 死罪になりますよ。 671 01:12:12,522 --> 01:12:17,527 (覚馬)会津は強え。 んだげんじょ 敵の力が なじょなもんか➡ 672 01:12:17,527 --> 01:12:19,930 分かんねえままでは 戦いようもねえ。 673 01:12:19,930 --> 01:12:24,251 覚馬さん 会津のために 会津を お捨てになるんですって? 674 01:12:24,251 --> 01:12:28,255 (麟太郎)幕府は大べらぼうよ。 この国が変わるために➡ 675 01:12:28,255 --> 01:12:31,258 一番役に立つ人間を 罪人にしちまった。➡ 676 01:12:31,258 --> 01:12:34,911 日本という小舟は もう 世界って いう海に こぎだしたんだ。 677 01:12:34,911 --> 01:12:37,581 (象山)何かを始めようとすれば➡ 678 01:12:37,581 --> 01:12:41,535 何もしないやつらは 必ず 邪魔をする。➡ 679 01:12:41,535 --> 01:12:44,588 蹴散らして 前へ進め。 680 01:12:44,588 --> 01:12:49,259 (権八)一つも教えねえのに 天性っつうもんだべ。 681 01:12:49,259 --> 01:12:54,581 (覚馬)にしは 侍の娘だ。 始めっと決めたら➡ 682 01:12:54,581 --> 01:12:59,202 極めるまで引ぐ事は許さねえ。 覚悟は いいな? 683 01:12:59,202 --> 01:13:01,202 はい! 684 01:13:03,206 --> 01:13:07,928 <八重が生まれた…> 685 01:13:07,928 --> 01:13:13,628 <磐梯山などの大自然が四季折々の 景色を見せてくれます> 686 01:13:15,585 --> 01:13:19,256 <会津の人々の気風を表す言葉に➡ 687 01:13:19,256 --> 01:13:22,592 「ならぬことは ならぬもの」が あります。➡ 688 01:13:22,592 --> 01:13:26,263 天明の大飢饉のあと➡ 689 01:13:26,263 --> 01:13:29,249 五代藩主 松平容頌は➡ 690 01:13:29,249 --> 01:13:31,585 藩政再建のため➡ 691 01:13:31,585 --> 01:13:35,856 教育改革を行いました。➡ 692 01:13:35,856 --> 01:13:43,930 藩士の子弟を10歳から教育する 藩校 日新館を設立。➡ 693 01:13:43,930 --> 01:13:47,534 入学前の男子は 6歳から➡ 694 01:13:47,534 --> 01:13:51,254 「什」という 小さな集団に入りました。➡ 695 01:13:51,254 --> 01:13:54,257 そこでは 「什の掟」に従い➡ 696 01:13:54,257 --> 01:13:56,927 年長者への礼儀や尊敬など➡ 697 01:13:56,927 --> 01:14:01,581 武士としての基本を 身につけさせたのです。➡ 698 01:14:01,581 --> 01:14:06,186 「ならぬことは ならぬ」の精神は 「あいづっこ宣言」として➡ 699 01:14:06,186 --> 01:14:11,258 今も 地元の子どもたちに 伝えられ 生き続けています> 700 01:14:11,258 --> 01:14:15,558 「ならぬことは ならぬものです」。