1 00:00:34,591 --> 00:00:37,391 (八重)こうすて…。 2 00:00:39,596 --> 00:00:41,532 ダン! 3 00:00:41,532 --> 00:00:44,118 命中! 4 00:00:44,118 --> 00:00:47,988 (権八)そこで 何すてる? 5 00:00:47,988 --> 00:00:51,291 お父っつぁま…。 6 00:00:51,291 --> 00:01:01,368 ♬~ 7 00:01:01,368 --> 00:01:04,655 これは何だ? 8 00:01:04,655 --> 00:01:07,958 本さ 書き写しました。 9 00:01:07,958 --> 00:01:11,862 見ではなんねえと 言ったはずだぞ。 はい…。 10 00:01:11,862 --> 00:01:14,331 こんなに何枚も。 11 00:01:14,331 --> 00:01:18,719 私 やっぱり鉄砲さ やりでえ。 お父っつぁま 教えてくなんしょ。 12 00:01:18,719 --> 00:01:20,988 駄目だ。 ならぬことは ならぬ。 13 00:01:20,988 --> 00:01:23,023 なして? ぐだぐだ言うな! 14 00:01:23,023 --> 00:01:25,023 あっ…。 15 00:01:27,094 --> 00:01:31,494 にしは 何にも分がってねえ。 16 00:01:36,520 --> 00:01:45,028 ♬~(テーマ音楽) 17 00:01:45,028 --> 00:03:19,223 ♬~ 18 00:03:19,223 --> 00:03:29,416 ♬~ 19 00:03:29,416 --> 00:04:10,716 ♬~ 20 00:04:13,794 --> 00:04:16,163 (子弟たち)「子 曰わく➡ 21 00:04:16,163 --> 00:04:25,289 千乗の国を道むるには 事を敬んで信あり」。 22 00:04:25,289 --> 00:04:35,766 「常の心 さだかだましく 女の道 明かならざる事」。 23 00:04:35,766 --> 00:04:40,721 「女今川」には おなごの たしなみが書いてある。 24 00:04:40,721 --> 00:04:43,657 仮名と一緒に よ~ぐ覚えねばなんねえ。 25 00:04:43,657 --> 00:04:45,957 (時尾)はい! 26 00:04:48,228 --> 00:04:53,150 あれ 珍しや。 八重さんが おとなしぐ手習いして。 27 00:04:53,150 --> 00:04:56,550 うん? まあ! 28 00:04:58,588 --> 00:05:00,588 八重さん! 29 00:05:04,678 --> 00:05:07,781 ちゃんと しっせい! 30 00:05:07,781 --> 00:05:16,356 ♬~ 31 00:05:16,356 --> 00:05:20,427 覚えでるだげは 書ぎ残すべと思ったのに…。 32 00:05:20,427 --> 00:05:22,796 お師匠様に破がれちまったな。 33 00:05:22,796 --> 00:05:26,216 おなごは 仮名の読み書きだけ できればいいど言うげんじょ➡ 34 00:05:26,216 --> 00:05:29,686 仮名だけでは 鉄砲の本は読めねえ。 35 00:05:29,686 --> 00:05:33,357 面白いの? その本。 字が難しぐて…。 36 00:05:33,357 --> 00:05:40,664 (3人) 「子 曰わく 千乗の国を道むるには 事を敬んで信あり➡ 37 00:05:40,664 --> 00:05:43,633 用を節して 人を愛し」。 38 00:05:43,633 --> 00:05:48,833 与七郎さん! ちと 尋ねるげんじょも。 39 00:05:52,159 --> 00:05:56,659 これ 何と読むのがし? 40 00:06:00,984 --> 00:06:06,039 (与七郎)これなら「蓋」だげんじょ。 41 00:06:06,039 --> 00:06:11,428 蓋… あっ 火の蓋だ! 42 00:06:11,428 --> 00:06:14,414 (鉄之助)おなごと 口きくな。 43 00:06:14,414 --> 00:06:17,614 (幸之進)しっぺいだぞ。 分がってる。 44 00:06:19,519 --> 00:06:23,840 与七郎さん! ありがとなし。 45 00:06:23,840 --> 00:06:26,640 おがしな おなごだ。 46 00:06:31,965 --> 00:06:36,186 嘉永7年3月。 47 00:06:36,186 --> 00:06:41,274 幕府は 日米和親条約を締結。 48 00:06:41,274 --> 00:06:47,874 下田と箱館の開港が決まった。 49 00:06:51,585 --> 00:06:54,585 (佐久間 英語で) 50 00:06:58,992 --> 00:07:03,330 (塾生1)あの傲慢なペルリが 頭を下げたというのだから➡ 51 00:07:03,330 --> 00:07:07,601 さすがは象山先生と 大層な評判よ。 52 00:07:07,601 --> 00:07:11,655 (塾生2) しかし こう 客が多くては 休講ばかりで 学問が進まぬ。 53 00:07:11,655 --> 00:07:15,555 (塾生1)勝先生の塾でも のぞいてみるか。 54 00:07:20,864 --> 00:07:24,764 (川崎)覚馬さん。 55 00:07:27,988 --> 00:07:30,924 覚馬さん! (覚馬)あ? 56 00:07:30,924 --> 00:07:35,495 また 黒船の事ですか? うん…。 57 00:07:35,495 --> 00:07:41,017 何も できねえうちに 黒船は 伊豆の下田に行っつまった。 58 00:07:41,017 --> 00:07:45,355 談判が済んで メリケンに帰れば もう 手も足も出ねえ。 59 00:07:45,355 --> 00:07:47,674 ええ。 60 00:07:47,674 --> 00:07:50,093 なじょしたもんか…。 61 00:07:50,093 --> 00:07:53,530 あ~ こうしていでも 知恵は浮かばねえ。 62 00:07:53,530 --> 00:07:57,130 作業場の掃除でも すっか! はい。 63 00:08:01,288 --> 00:08:05,158 (塾生)おい 豚が逃げるぞ! そっちだ! 64 00:08:05,158 --> 00:08:09,246 (豚の鳴き声) 65 00:08:09,246 --> 00:08:13,867 回れ 回れ! 66 00:08:13,867 --> 00:08:17,037 (豚の鳴き声) 67 00:08:17,037 --> 00:08:28,798 ♬~ 68 00:08:28,798 --> 00:08:31,835 (覚馬)何の騒ぎだ? 69 00:08:31,835 --> 00:08:34,871 (新島)お手をお貸し下さい。 70 00:08:34,871 --> 00:08:37,090 (覚馬)こら 待て! 71 00:08:37,090 --> 00:08:39,976 (豚の鳴き声) 72 00:08:39,976 --> 00:08:53,123 ♬~ 73 00:08:53,123 --> 00:08:55,225 いけない! 74 00:08:55,225 --> 00:09:05,125 ♬~ 75 00:09:07,520 --> 00:09:16,546 (豚の鳴き声) 76 00:09:16,546 --> 00:09:19,849 ないご ごあんそ。 77 00:09:19,849 --> 00:09:24,187 (西郷)こいが 体当たりしてきもした。➡ 78 00:09:24,187 --> 00:09:32,229 真ん丸肥えっせえ ハハッ うんまかろそな豚じゃ。 79 00:09:32,229 --> 00:09:35,229 (塾生)来い! 80 00:09:39,836 --> 00:09:43,823 申し訳ありませぬ。 申し訳ありませぬ。 81 00:09:43,823 --> 00:09:47,723 (殴る音) 申し訳ありませぬ。 82 00:09:51,498 --> 00:09:56,803 申し訳ありませぬ。 とんだ粗相を致しました。 83 00:09:56,803 --> 00:10:00,991 それがしは 上州安中藩士 新島民治の子で➡ 84 00:10:00,991 --> 00:10:03,193 新島七五三太と申します。 85 00:10:03,193 --> 00:10:05,462 なして 豚さ 逃がしたんだ? 86 00:10:05,462 --> 00:10:10,962 逃がしたのでは ありません。 かんぬきを掛け忘れたのです。 87 00:10:13,853 --> 00:10:17,340 これを描いていました。 88 00:10:17,340 --> 00:10:22,646 へえ~ うまいもんだな。 89 00:10:22,646 --> 00:10:24,764 おう! 90 00:10:24,764 --> 00:10:27,450 (新島)不思議な鳴き声が 気にかかり➡ 91 00:10:27,450 --> 00:10:35,025 つい 入り込んでしまいました。 熱中すると どうも いけません。 92 00:10:35,025 --> 00:10:39,262 よか よか! そいくらいの熱が なきゃあ➡ 93 00:10:39,262 --> 00:10:45,352 ないも ものには なりもはん。 のう そうごわんそ? 94 00:10:45,352 --> 00:10:47,587 はい! 95 00:10:47,587 --> 00:10:51,224 (塾生)薩摩の西郷殿 いずれに おいでですか? 96 00:10:51,224 --> 00:10:55,445 おっ ようやく おいの番が来もした。 97 00:10:55,445 --> 00:10:57,845 それでは。 98 00:11:09,192 --> 00:11:44,227 ♬~ 99 00:11:44,227 --> 00:11:48,498 この男は 西郷吉之助。 100 00:11:48,498 --> 00:11:55,655 薩摩藩主 島津斉彬に抜擢され お庭方を務めていた。 101 00:11:55,655 --> 00:11:58,992 (新島)ここは 何を学ぶところですか? 102 00:11:58,992 --> 00:12:02,695 (川崎)西洋の学問ですよ。 (新島)どんな事を やるのです? 103 00:12:02,695 --> 00:12:06,566 (覚馬)異国の言葉 兵学に舎密術 医術。➡ 104 00:12:06,566 --> 00:12:11,588 書物で学び 実際に やっでみる。 私も入れて頂けるでしょうか? 105 00:12:11,588 --> 00:12:14,824 もうちっと大ぎくならねえとな。 106 00:12:14,824 --> 00:12:18,061 (川崎)何年かして 藩からお許しを 頂いたら また いらっしゃい。 107 00:12:18,061 --> 00:12:20,161 はい。 108 00:12:22,265 --> 00:12:27,387 先生は 下田開港に不服と 承っておいもす。 109 00:12:27,387 --> 00:12:31,724 下田は伊豆半島の突端だ。 110 00:12:31,724 --> 00:12:39,432 かの地を メリケンの艦隊に押さえられては➡ 111 00:12:39,432 --> 00:12:43,386 それこそ 東西の海路を断たれたも同然だ。 112 00:12:43,386 --> 00:12:47,486 そいなら どこを 開港すべき ごわんそかい。 113 00:12:49,893 --> 00:12:52,293 横浜だ。 114 00:12:54,848 --> 00:12:58,401 江戸に近すぎっとでは ごわはんか。 115 00:12:58,401 --> 00:13:02,989 だから よいのだ。 警護も 一層 厳重になり➡ 116 00:13:02,989 --> 00:13:07,427 間近で黒船を見る事もできる。 117 00:13:07,427 --> 00:13:10,763 なるほど。 118 00:13:10,763 --> 00:13:15,168 おのずと 異国ん術を 知る事にも なりもすな。 119 00:13:15,168 --> 00:13:21,157 そなた 地理にも 昨今の情勢にも 明るいと見えるな。 120 00:13:21,157 --> 00:13:26,257 全て 我が主君の教えに ございもす。 121 00:13:30,200 --> 00:13:34,087 やっぱり 乗るしかねえ。 はっ? 122 00:13:34,087 --> 00:13:37,157 行ぐか! 下田に。 123 00:13:37,157 --> 00:13:40,894 黒船ですか? ああ。 124 00:13:40,894 --> 00:13:45,031 どうやって乗る気です? 捕まれば 死罪になりますよ。 125 00:13:45,031 --> 00:13:49,319 そんじも 俺は見でえ。 船の中が なじょなってるか。➡ 126 00:13:49,319 --> 00:13:52,155 異人の大筒が どれほど すげえもんか➡ 127 00:13:52,155 --> 00:13:56,709 乗って この目で 確かめてえ。 むちゃですよ。 128 00:13:56,709 --> 00:13:59,529 むちゃしねえと 何も始まんねえべ。 129 00:13:59,529 --> 00:14:05,768 断固として 事を行う時 人は皆 狂気だ。 狂気? 130 00:14:05,768 --> 00:14:09,455 寅次郎さんが 前に そう言ってた。 131 00:14:09,455 --> 00:14:13,526 狂気っつうのは やむにやまれず 命 懸けるって事だべ。 132 00:14:13,526 --> 00:14:18,498 それぐらいの熱がねえど 黒船には太刀打ちできねえ。 133 00:14:18,498 --> 00:14:21,451 しかし なぜ そこまで? 134 00:14:21,451 --> 00:14:24,704 会津には海がねえ。 えっ? 135 00:14:24,704 --> 00:14:29,959 そったのに 蝦夷だ 上総だと 海の警護さ 任されできた。 136 00:14:29,959 --> 00:14:34,063 今は 品川砲台だ。 いざっつう時は➡ 137 00:14:34,063 --> 00:14:39,068 先人切って 黒船とも 戦わねばなんねえ。 ええ…。 138 00:14:39,068 --> 00:14:42,388 会津は強え。 んだげんじょ➡ 139 00:14:42,388 --> 00:14:46,459 敵の力が なじょなもんか 分がんねえままでは➡ 140 00:14:46,459 --> 00:14:48,795 戦いようもねえ。 141 00:14:48,795 --> 00:14:51,247 会津のためか…。 142 00:14:51,247 --> 00:14:56,102 そんだけじゃねえ。 俺が取りつかれてる。 143 00:14:56,102 --> 00:15:00,723 横浜で見で以来 頭の中は 黒船で いっぺえだ。 144 00:15:00,723 --> 00:15:04,260 さっきの子どもと同じだな。 145 00:15:04,260 --> 00:15:09,899 夢中になって ほかのものが目に入んねえ。 146 00:15:09,899 --> 00:15:12,752 分かりました。 では 私も参ります。 147 00:15:12,752 --> 00:15:16,205 えっ? お供します。 一緒に 黒船に乗りましょう。 148 00:15:16,205 --> 00:15:18,908 簡単に言うな。 捕まっと死罪だぞ。 149 00:15:18,908 --> 00:15:21,294 それは さっき 私が言った事です。 150 00:15:21,294 --> 00:15:23,863 第一 どうやって 乗船を 掛け合うつもりですか? 151 00:15:23,863 --> 00:15:25,999 覚馬さんの その下手くそな蘭語じゃ➡ 152 00:15:25,999 --> 00:15:28,468 異国人には通じませんよ。 それは…。 153 00:15:28,468 --> 00:15:31,454 私だって 蘭学者の端くれです。 154 00:15:31,454 --> 00:15:34,357 西洋の技術の固まり この目で見てみたい。 155 00:15:34,357 --> 00:15:41,030 それに 覚馬さんと一緒なら うまくいくような気が致します。 156 00:15:41,030 --> 00:15:43,616 では決まりです! 出立は いつに致しましょう? 157 00:15:43,616 --> 00:15:46,152 ちっと待て。 もう止めても無駄です。 158 00:15:46,152 --> 00:15:48,288 ここに火が付きました。 159 00:15:48,288 --> 00:15:50,657 今すぐという訳には いがねえんだ。 160 00:15:50,657 --> 00:15:53,760 なぜです? ぐずぐずしていたら 気持ちが鈍ります。 161 00:15:53,760 --> 00:15:58,431 行ぐ前に やる事がある。 国禁を犯すのだからな。 162 00:15:58,431 --> 00:16:02,218 失敗して捕まった時に 会津に おとがめが あっちゃなんねえ。 163 00:16:02,218 --> 00:16:07,223 家の者に 累が及んでも いけねえ。 そうか…。 164 00:16:07,223 --> 00:16:12,211 藩を抜げる お許しが要んだ。 家も勘当してもらわねえど。 165 00:16:12,211 --> 00:16:15,298 黒船の事は秘したままで。 166 00:16:15,298 --> 00:16:20,753 さて なじょしたもんか…。 167 00:16:20,753 --> 00:16:23,823 うん? 何だ? 168 00:16:23,823 --> 00:16:30,363 覚馬さん 会津のために 会津を お捨てになるんですね。 169 00:16:30,363 --> 00:16:34,500 ばか言うんでねえ。 脱藩したって変わんねえ。 170 00:16:34,500 --> 00:16:37,900 俺は会津武士だ。 171 00:16:40,523 --> 00:16:47,223 (キジの鳴き声) 172 00:16:49,899 --> 00:16:57,499 その日 八重は 初めて 鳥撃ちの供を許された。 173 00:17:08,918 --> 00:17:11,504 (銃声) 174 00:17:11,504 --> 00:17:13,956 あっ 当だった! 175 00:17:13,956 --> 00:17:16,492 八重 落ちた鳥さ 拾ってこい。 はい! 176 00:17:16,492 --> 00:17:19,062 (徳造)んだら おらが。 いい。 八重が行げ。 177 00:17:19,062 --> 00:17:21,362 はい! 178 00:17:24,350 --> 00:17:30,350 お父っつぁま とうとう 鉄砲 教えてくれんべがな。 179 00:17:36,729 --> 00:17:40,129 (羽ばたく音) 180 00:17:52,228 --> 00:17:54,797 (鳴き声) 181 00:17:54,797 --> 00:17:56,897 (権八)そご どいてろ。 182 00:18:00,920 --> 00:18:04,420 (銃声) 183 00:18:19,889 --> 00:18:22,925 死んだか? 184 00:18:22,925 --> 00:18:26,012 はい…。 185 00:18:26,012 --> 00:18:31,033 息の根を止めたのは 鉄砲の弾だ。 186 00:18:31,033 --> 00:18:34,287 弾に急所さ 射ぬがれたら 必ず死ぬ。 187 00:18:34,287 --> 00:18:39,692 鳥も 獣も 人間もだ。 188 00:18:39,692 --> 00:18:43,963 鉄砲は武器だ。 殺生する道具だ。 189 00:18:43,963 --> 00:18:47,834 戦になれば 人さ 撃ぢ殺す。 190 00:18:47,834 --> 00:18:50,787 角場の的撃ちは 面白ぐ見えるかもしんねえ。 191 00:18:50,787 --> 00:18:53,890 んだげんじょ 的さ 撃ぢ抜ぐという事は➡ 192 00:18:53,890 --> 00:18:59,495 すなわち 人間の心の臓さ 撃ぢ抜ぐっつう事だ。➡ 193 00:18:59,495 --> 00:19:04,133 恐れる事を知らず 形だけ まねで いでは➡ 194 00:19:04,133 --> 00:19:09,555 いづか 己の身が 鉄砲に滅ぼされる。 195 00:19:09,555 --> 00:19:15,812 んだがら 砲術やる者は 学問と技を磨がねばなんねえ。 196 00:19:15,812 --> 00:19:20,533 何より 立派な武士でなければ なんねえ。 分がんべ? 197 00:19:20,533 --> 00:19:23,519 はい…。 198 00:19:23,519 --> 00:19:26,873 わしは 山本家に婿に入り➡ 199 00:19:26,873 --> 00:19:32,345 砲術の家の誉れど 重いお役目とを受げ継いだ。 200 00:19:32,345 --> 00:19:35,231 次は 覚馬と三郎が背負う。 201 00:19:35,231 --> 00:19:39,831 おなごの おめえには 到底 背負いきんねえ。 202 00:19:41,921 --> 00:19:48,311 二度と 鉄砲のまね事は すんな。 いいな? 203 00:19:48,311 --> 00:19:53,933 ♬~ 204 00:19:53,933 --> 00:19:55,933 徳造。 へい。 205 00:19:57,870 --> 00:20:00,206 お嬢様…。 206 00:20:00,206 --> 00:20:02,975 ♬~ 207 00:20:02,975 --> 00:20:05,528 (徳造)お嬢様。 208 00:20:05,528 --> 00:20:09,799 ♬~ 209 00:20:09,799 --> 00:20:17,023 (機を織る音) 210 00:20:17,023 --> 00:20:20,076 (お吉)徳造さん ちぃと 手 貸してくなんしょ。 211 00:20:20,076 --> 00:20:22,678 ≪(徳造)おう! 212 00:20:22,678 --> 00:20:27,333 (機を織る音) 213 00:20:27,333 --> 00:20:29,933 どした? 214 00:20:32,405 --> 00:20:37,810 (佐久)これ 糸が…。 あ~。 あっ。 215 00:20:37,810 --> 00:20:42,098 ほれ…。 216 00:20:42,098 --> 00:20:46,298 こうして こう…。 217 00:20:51,123 --> 00:20:54,093 なあ 八重。 218 00:20:54,093 --> 00:20:59,899 糸繰りは 何のために やる? えっ? 219 00:20:59,899 --> 00:21:04,036 機を織るためだべ。 はい…。 220 00:21:04,036 --> 00:21:10,042 一家の着物を そろえるのは おなごの大切な役目だからなし。 221 00:21:10,042 --> 00:21:12,094 はい。 222 00:21:12,094 --> 00:21:18,634 んだら 鉄砲は 何のために やる? 223 00:21:18,634 --> 00:21:22,338 何のため? 224 00:21:22,338 --> 00:21:28,594 鉄砲撃づのは おなごの役目じゃねえ。 225 00:21:28,594 --> 00:21:34,900 それでも やんねばなんねえ訳が 八重には あんのがしい? 226 00:21:34,900 --> 00:21:51,717 ♬~ 227 00:21:51,717 --> 00:21:57,974 (機を織る音) 228 00:21:57,974 --> 00:22:06,766 ♬~ 229 00:22:06,766 --> 00:22:11,237 鉄砲をやる訳は…。 230 00:22:11,237 --> 00:22:16,692 ♬~ 231 00:22:16,692 --> 00:22:18,694 ダン! (銃声) 232 00:22:18,694 --> 00:22:54,530 ♬~ 233 00:22:54,530 --> 00:22:59,435 (川崎)奉行所からの呼び出しとは どういう事でしょうか? 234 00:22:59,435 --> 00:23:02,835 さてな。 235 00:23:41,427 --> 00:23:45,027 すぐに戻る。 236 00:23:58,060 --> 00:24:01,530 奉行所から 呼び出しが来たのです。 237 00:24:01,530 --> 00:24:03,930 奉行所…。 238 00:24:06,952 --> 00:24:12,625 半月前 寅次郎は 下田で黒船に乗り込み➡ 239 00:24:12,625 --> 00:24:19,365 アメリカへの密航を企てた。 しかし 計画は失敗。 240 00:24:19,365 --> 00:24:23,665 (佐久間の声) 241 00:24:29,425 --> 00:24:35,731 (井戸)その送別の詩は その方が 吉田寅次郎に送ったもの。➡ 242 00:24:35,731 --> 00:24:39,485 密航をそそのかした事 明白である。 243 00:24:39,485 --> 00:24:44,824 国禁を犯せし段 恐れ入るか。 244 00:24:44,824 --> 00:24:49,929 海外渡航を禁ずる法など もはや意味をなさぬ。 何? 245 00:24:49,929 --> 00:24:55,829 港を開いた今 諸外国の事情を 探索する事こそ急務。 246 00:24:58,187 --> 00:25:04,527 寅次郎 国を思い やむにやまれぬ心で➡ 247 00:25:04,527 --> 00:25:08,430 渡航を企てたのでござる。 248 00:25:08,430 --> 00:25:14,386 それを 捕まえて罰する。 249 00:25:14,386 --> 00:25:18,486 なんたる大ばかか! 250 00:25:20,593 --> 00:25:23,596 (雷鳴) 251 00:25:23,596 --> 00:25:27,399 ♬~ 252 00:25:27,399 --> 00:25:33,122 半年後 国元蟄居の判決が下り➡ 253 00:25:33,122 --> 00:25:38,260 象山は松代に 寅次郎は萩に➡ 254 00:25:38,260 --> 00:25:41,931 それぞれ 護送されていった。 255 00:25:41,931 --> 00:25:57,931 ♬~ 256 00:26:00,266 --> 00:26:05,254 寅次郎さんに 先 越されちまったな。 257 00:26:05,254 --> 00:26:09,992 (川崎)はい。 258 00:26:09,992 --> 00:26:15,397 断固として 事を行う時 人は皆 狂気。 259 00:26:15,397 --> 00:26:21,697 あの人の命懸けに比べっと 俺は まだまだ半端だ。 260 00:26:23,622 --> 00:26:28,822 (川崎)みんな… 消えてしまいましたね。 261 00:26:31,096 --> 00:26:37,196 (覚馬)消えだ。 先生も 黒船も。 262 00:26:39,922 --> 00:26:42,958 (勝)よう! (覚馬)勝先生! 263 00:26:42,958 --> 00:26:46,428 何をしておいでです? こいつを取りに来たのさ。 264 00:26:46,428 --> 00:26:49,465 おいらの塾に掲げようと思ってね。 265 00:26:49,465 --> 00:26:52,935 象山先生は もう お戻りにならないのでしょうか? 266 00:26:52,935 --> 00:26:57,122 当分 無理だろうな。 首が 助かっただけでも もうけもんよ。 267 00:26:57,122 --> 00:27:01,427 これがらって時に…。 幕府は 大べらぼうよ! 268 00:27:01,427 --> 00:27:05,147 この国が変わるために 一番役に立つ人間を➡ 269 00:27:05,147 --> 00:27:07,433 罪人にしちまった。 270 00:27:07,433 --> 00:27:12,071 けどよ… 日本という小舟は もう➡ 271 00:27:12,071 --> 00:27:15,057 世界って海に こぎ出したんだ。 272 00:27:15,057 --> 00:27:20,362 今に誰もが 大手を振って 海を越えていくようになる。 273 00:27:20,362 --> 00:27:23,565 本当に来るんでしょうか? そんな日が。 274 00:27:23,565 --> 00:27:29,455 来る! いや… 俺たちが そういう時代を作るのさ。 275 00:27:29,455 --> 00:27:34,760 西洋の技術と 東洋の道徳でな。 276 00:27:34,760 --> 00:27:37,560 勝先生…。 277 00:27:39,665 --> 00:27:45,321 これから どうすんだい? よかったら おいらの塾に来なよ。 278 00:27:45,321 --> 00:27:47,423 今 野戦砲の鋳造を 請け負ってんだが➡ 279 00:27:47,423 --> 00:27:49,491 手が足りなくて弱ってんだ。 280 00:27:49,491 --> 00:27:52,161 野戦砲ですか! 是非やらせてくなんしょ。 281 00:27:52,161 --> 00:27:54,961 よし 決まった。 282 00:27:57,032 --> 00:28:02,588 「海舟」か…。 どうだい? いい字だね。 283 00:28:02,588 --> 00:28:04,888 (2人)はい! 284 00:28:06,859 --> 00:28:15,901 翌年の安政2年 勝 海舟は 長崎の海軍伝習所に入所。 285 00:28:15,901 --> 00:28:21,601 やがて 日本の舵取り役として 頭角を現していく。 286 00:28:48,200 --> 00:28:52,955 (照姫)婚家を離縁されて 戻って参りました。 287 00:28:52,955 --> 00:29:00,955 申し訳ございませぬ。 また ご厄介になります。 288 00:29:03,532 --> 00:29:08,020 (容保)姉上の育った屋敷です。 289 00:29:08,020 --> 00:29:12,624 ゆるりと過ごされ お疲れをお取り下さい。 290 00:29:12,624 --> 00:29:15,624 ありがとう存じます。 291 00:29:25,487 --> 00:29:34,246 (容保)「今日よりは 君がもとぞと 庭の松」。 292 00:29:34,246 --> 00:29:36,331 (照姫)それは…。 293 00:29:36,331 --> 00:29:39,731 姉上が贈って下さった歌です。 294 00:29:43,989 --> 00:29:53,148 また 歌会を開きましょう。 父上がいらした 昔のように。 295 00:29:53,148 --> 00:29:56,118 はい…。 296 00:29:56,118 --> 00:29:59,505 (敏姫)姉上様。 297 00:29:59,505 --> 00:30:01,857 お敏様。 298 00:30:01,857 --> 00:30:05,360 また 仲良うして下さりませ。 はい。 299 00:30:05,360 --> 00:30:09,832 兄上は 近頃 少しも相手をして下さらぬので➡ 300 00:30:09,832 --> 00:30:13,118 敏は 寂しゅうございました。 301 00:30:13,118 --> 00:30:17,222 姉上が お戻りになられて うれしゅうございます。 302 00:30:17,222 --> 00:30:22,222 あっ… 喜んでは いけませんね。 303 00:30:26,932 --> 00:30:38,132 (照姫の声) 304 00:31:22,754 --> 00:31:25,457 [ 回想 ] (照姫)あの子は誰? 305 00:31:25,457 --> 00:31:30,862 (滝瀬)銈之允君にござります。 姫様の弟君として➡ 306 00:31:30,862 --> 00:31:36,018 会津松平家に 養子に入られたのですよ。 307 00:31:36,018 --> 00:31:39,388 私の弟…。 308 00:31:39,388 --> 00:31:43,692 照にございます。 私も 4年前➡ 309 00:31:43,692 --> 00:31:47,362 保科家より こちらに参ったのです。➡ 310 00:31:47,362 --> 00:31:52,985 仲良う致しましょうね。 (銈之允)はい。 311 00:31:52,985 --> 00:32:26,085 ♬~ 312 00:32:28,704 --> 00:32:35,460 ♬~(馬子唄) 313 00:32:35,460 --> 00:32:42,560 ♬~(馬子唄) 314 00:32:44,736 --> 00:32:59,451 ♬~ 315 00:32:59,451 --> 00:33:03,238 変わんねえな 磐梯山は。 316 00:33:03,238 --> 00:33:08,994 山は 動がねえがらっし。 お侍様 会津は久しぶりがし? 317 00:33:08,994 --> 00:33:13,694 ああ 長え事 江戸に いだがらな。 318 00:33:15,867 --> 00:33:19,888 帰ってきたぞ 会津に。 319 00:33:19,888 --> 00:33:48,600 ♬~ 320 00:33:48,600 --> 00:33:50,702 (佐久)八重! 321 00:33:50,702 --> 00:33:58,543 ♬~ 322 00:33:58,543 --> 00:34:01,897 (にぎわう声) 323 00:34:01,897 --> 00:34:06,201 (覚馬)やげに にぎやがだな。 (馬子)米蔵に 俵 運んでんだべ。 324 00:34:06,201 --> 00:34:13,492 あ~ 子どもだちの力比べか。 ちぃと すまねえなし。 325 00:34:13,492 --> 00:34:36,932 ♬~ 326 00:34:36,932 --> 00:34:41,403 また 担いだ。 てえした力持ちだ。 327 00:34:41,403 --> 00:34:47,459 ♬~ 328 00:34:47,459 --> 00:34:51,012 あっ さすけねえが? 329 00:34:51,012 --> 00:34:55,517 ♬~ 330 00:34:55,517 --> 00:34:57,586 (見物人たち)お~! 331 00:34:57,586 --> 00:35:01,823 またまた 持ち上げた。 たまげだ娘だ。 332 00:35:01,823 --> 00:35:05,193 八重! 333 00:35:05,193 --> 00:35:07,493 兄つぁま? 334 00:35:10,866 --> 00:35:13,766 お帰りなんしょ! おう! 335 00:35:16,888 --> 00:35:20,425 (覚馬)しかし たまげだ。 八重は てえした力持ちだ。➡ 336 00:35:20,425 --> 00:35:23,728 両国の見せ物より まだ すげえ。 力では ねえ。 337 00:35:23,728 --> 00:35:27,966 俵は 呼吸で持ち上げんだし。 腰を こう入れで…。 338 00:35:27,966 --> 00:35:30,418 (佐久)あ~ 男の子みたいな まねして。➡ 339 00:35:30,418 --> 00:35:35,357 そったら事では 土産のくしが似合わねえがら。 340 00:35:35,357 --> 00:35:40,657 (覚馬)おう よぐ似合ってる。 ありがとなし。 341 00:35:42,597 --> 00:35:44,597 (佐久)お吉! (お吉)へい。 342 00:35:46,601 --> 00:35:50,388 (権八)江戸での学問の事は ご重役の耳にも入ってる。➡ 343 00:35:50,388 --> 00:35:54,392 にしが 日新館の砲術教授方に 取り立てられるのは➡ 344 00:35:54,392 --> 00:35:56,828 まず 間違いねえ。 そうがし。 345 00:35:56,828 --> 00:36:05,654 これで 砲術の家の面目も立づし わしも 肩の荷が下りるぞ。 ハハハ。 346 00:36:05,654 --> 00:36:09,954 (三郎)兄つぁま! おう 三郎か! 347 00:36:12,027 --> 00:36:15,997 江戸でのお勤め 御苦労さまで ごぜえやした。 348 00:36:15,997 --> 00:36:22,120 挨拶も もう一人前だな。 江戸に 出た時は こんな ちっこくて➡ 349 00:36:22,120 --> 00:36:25,190 八重の後ろに こそこそ 隠れでたが…。 350 00:36:25,190 --> 00:36:28,793 ありがとうごぜえます。 (佐久)今では 什の仲間と➡ 351 00:36:28,793 --> 00:36:32,531 毎日毎日 暴れ回ってる。 352 00:36:32,531 --> 00:36:36,268 父上から 砲術も 習い始めたそうだな? 353 00:36:36,268 --> 00:36:39,421 はい。 (覚馬)んだら これは分がっか? 354 00:36:39,421 --> 00:36:46,361 火薬さ 作るのに 硝石1貫目に 硫黄 何匁 入れる? 355 00:36:46,361 --> 00:36:51,783 硝石が1貫目… え~と…。 356 00:36:51,783 --> 00:36:55,153 分がんねえか。 200…。 357 00:36:55,153 --> 00:36:58,353 215匁! 358 00:37:03,628 --> 00:37:05,928 なして 八重が知ってる? 359 00:37:07,699 --> 00:37:13,455 (佐久)さで 明日にでも 親戚中に知らせて お祝いを…。 360 00:37:13,455 --> 00:37:17,609 私 砲術さ 習いでえのです。 361 00:37:17,609 --> 00:37:20,829 えっ? (権八)よさねえか。 362 00:37:20,829 --> 00:37:23,114 何の話だ? 363 00:37:23,114 --> 00:37:26,268 お父っつぁまには 叱られるし➡ 364 00:37:26,268 --> 00:37:30,568 おなごのやる事でねえのも よ~ぐ分がってる。 365 00:37:37,145 --> 00:37:40,148 んだげんじょ やっぱり やりでえ。 366 00:37:40,148 --> 00:37:46,171 砲術の事 知りでえ。 鉄砲 撃ってみでえ。 367 00:37:46,171 --> 00:37:50,825 兄つぁまや三郎ど同じように 砲術の家に生まれで➡ 368 00:37:50,825 --> 00:37:54,325 私だけ やれねえのは悔しい。 369 00:37:56,414 --> 00:38:00,468 お父っつぁま! 兄つぁま! 370 00:38:00,468 --> 00:38:05,256 私に 砲術さ 教えてくなんしょ。 371 00:38:05,256 --> 00:38:12,130 ♬~ 372 00:38:12,130 --> 00:38:18,370 子どもの戯言と 昔は聞ぎ流しておりやしたが➡ 373 00:38:18,370 --> 00:38:22,524 ずっと考えでいだどは…。 374 00:38:22,524 --> 00:38:34,836 ♬~ 375 00:38:34,836 --> 00:38:38,039 (落ちる音) 376 00:38:38,039 --> 00:38:57,092 ♬~ 377 00:38:57,092 --> 00:39:03,798 これ 八重が? 昔 叱って 取り上げだげんじょ➡ 378 00:39:03,798 --> 00:39:09,187 親の目盗んで 今でも 続げでんのは分がってた。➡ 379 00:39:09,187 --> 00:39:12,607 子どもの絵でも 勘どころは つかんでる。➡ 380 00:39:12,607 --> 00:39:17,128 一づも教えねえのに 天性っつうもんだべ。 381 00:39:17,128 --> 00:39:21,816 やっぱり 鉄砲の家の娘だ。 382 00:39:21,816 --> 00:39:27,672 八重は 力もある。 胆力でも 男に負げねえ。 383 00:39:27,672 --> 00:39:31,092 仕込んだら ものになんべ。 384 00:39:31,092 --> 00:39:36,364 んだげんじょ それが 何になんだ。 385 00:39:36,364 --> 00:39:40,402 今でせえ 世間並みがら 外れたおなごだ。 386 00:39:40,402 --> 00:39:46,758 この上 鉄砲なんぞやったら 物笑いの種だ。 387 00:39:46,758 --> 00:39:51,529 ヘボならば まだいい。 いい腕になったら 困んだ。 388 00:39:51,529 --> 00:39:56,167 おなごが鉄砲の腕 振るう場所は どごにも ねえ。 389 00:39:56,167 --> 00:40:01,823 いずれ 切ねえ思いする。 390 00:40:01,823 --> 00:40:41,679 ♬~ 391 00:40:41,679 --> 00:40:45,100 (覚馬)八重も同じだ…。➡ 392 00:40:45,100 --> 00:40:48,169 やむにやまれず描いでる。 393 00:40:48,169 --> 00:40:52,524 ♬~ 394 00:40:52,524 --> 00:40:55,660 (鳥の鳴き声) 395 00:40:55,660 --> 00:41:00,960 ♬~ 396 00:41:03,301 --> 00:41:07,401 (覚馬)おい! ちっと来い。 はい。 397 00:41:22,670 --> 00:41:25,757 構えでみろ。 398 00:41:25,757 --> 00:41:29,344 えっ? いいがら 早ぐ! 399 00:41:29,344 --> 00:41:55,069 ♬~ 400 00:41:55,069 --> 00:41:58,406 重いが? 401 00:41:58,406 --> 00:42:00,658 はい。 402 00:42:00,658 --> 00:42:03,958 それが鉄砲の重さだ。 403 00:42:05,880 --> 00:42:11,102 命のやり取りする 武器の重さだ。 404 00:42:11,102 --> 00:42:26,067 ♬~ 405 00:42:26,067 --> 00:42:29,354 にしは侍の娘だ。 406 00:42:29,354 --> 00:42:34,609 始めっと決めだら 極めるまで 引ぐ事は許さねえ。 407 00:42:34,609 --> 00:42:37,929 弱音 吐ぐ事も許さねえ。 408 00:42:37,929 --> 00:42:41,132 また 極めたところで➡ 409 00:42:41,132 --> 00:42:44,832 誰が褒めでぐれる という事も ねえ。 410 00:42:46,921 --> 00:42:51,121 嫌なら 今すぐ 銃を置げ。 411 00:42:54,796 --> 00:42:58,596 覚悟は いいな? はい! 412 00:43:02,987 --> 00:43:06,557 (川崎)覚馬さんの文に 会津で 蘭学所を開くとありましたので。 413 00:43:06,557 --> 00:43:10,061 (覚馬)語学に砲術 舎密術 医術も教える。 414 00:43:10,061 --> 00:43:13,097 おなごが 鉄砲 撃づのが そんなに おかしいべか? 415 00:43:13,097 --> 00:43:15,300 (簗瀬)お家の軍制に➡ 416 00:43:15,300 --> 00:43:18,870 砲術指南風情が 口を挟むものではない。 417 00:43:18,870 --> 00:43:21,522 (内蔵助)下がれ。 418 00:43:21,522 --> 00:43:25,026 (覚馬) 殿は黒船を よくご存じだ。➡ 419 00:43:25,026 --> 00:43:29,097 弓矢で戦うだの 蘭学は要らぬなど。➡ 420 00:43:29,097 --> 00:43:31,599 まるで「井の中の蛙」だ! 421 00:43:31,599 --> 00:43:38,056 <真田10万石の城下 長野市 松代。➡ 422 00:43:38,056 --> 00:43:45,129 幕末の思想家 佐久間象山は この町で生まれました。➡ 423 00:43:45,129 --> 00:43:49,984 生家跡に創建された象山神社は➡ 424 00:43:49,984 --> 00:43:55,084 学問の神様として 地元の信仰を集めています> 425 00:43:57,025 --> 00:44:00,028 <勝 海舟や吉田松陰など➡ 426 00:44:00,028 --> 00:44:05,817 時代を担う若き志士たちに 大きな影響を与えた象山。➡ 427 00:44:05,817 --> 00:44:09,120 西洋の科学技術を熱心に研究し➡ 428 00:44:09,120 --> 00:44:14,459 電信実験や写真機の開発などを 行ったといわれています。➡ 429 00:44:14,459 --> 00:44:20,631 松陰の海外密航を 促したとして➡ 430 00:44:20,631 --> 00:44:23,931 象山は 松代での蟄居を 言い渡されました> 431 00:44:27,155 --> 00:44:31,959 <しかし その知恵を求めて 来客が絶えず➡ 432 00:44:31,959 --> 00:44:38,399 高杉晋作とも ここで 朝まで 議論を交わしたといいます。➡ 433 00:44:38,399 --> 00:44:42,820 「開国して 欧米の文化を吸収すべきだ」。➡ 434 00:44:42,820 --> 00:44:46,240 象山の目は 信州の山々を越え➡ 435 00:44:46,240 --> 00:44:48,940 世界を見据えていました> 436 00:45:33,538 --> 00:45:56,160 ♬~ 437 00:45:56,160 --> 00:45:59,330 (大西水樹)おばあちゃん 脱走したんだって?