1 00:00:33,146 --> 00:00:37,000 ♬~ 2 00:00:37,000 --> 00:00:42,122 時は幕末 蘭学を修めるべく➡ 3 00:00:42,122 --> 00:00:49,562 江戸 佐久間象山塾に入門した 八重の兄 山本覚馬。 4 00:00:49,562 --> 00:00:51,898 (覚馬)世界が動いてる。 5 00:00:51,898 --> 00:00:56,703 (川崎)千石船の20倍はあります。 (覚馬)なんつう 化けもんだ。 6 00:00:56,703 --> 00:00:59,773 ♬~ 7 00:00:59,773 --> 00:01:06,496 開国か 否か。 国を二分する論争により➡ 8 00:01:06,496 --> 00:01:10,567 日本は大きく揺れていた。 9 00:01:10,567 --> 00:01:15,005 (佐久間)捕まえて罰する。 大ばかか! 10 00:01:15,005 --> 00:01:19,342 (勝)幕府は大べらぼうよ。 この国が変わるために➡ 11 00:01:19,342 --> 00:01:22,862 一番役に立つ人間を 罪人にしちまった。 12 00:01:22,862 --> 00:01:25,265 (川崎)みんな… 消えてしまいましたね。 13 00:01:25,265 --> 00:01:28,368 帰ってきたぞ 会津に。 14 00:01:28,368 --> 00:01:30,868 (八重)お帰りなんしょ! おう! 15 00:01:32,806 --> 00:01:35,158 (覚馬)にしは侍の娘だ。➡ 16 00:01:35,158 --> 00:01:39,129 始めっと決めだら 極めるまで 引ぐ事は許さねえ。➡ 17 00:01:39,129 --> 00:01:43,229 覚悟は いいな? はい! 18 00:01:45,135 --> 00:01:48,835 (子弟たち)おはようございます。 おはよう。 19 00:01:54,127 --> 00:01:58,527 では これがら ゲベール銃の 弾込めのしかたを教える。 20 00:02:02,402 --> 00:02:08,341 これが パトロン。 鉛弾と火薬を 強紙で包んである。➡ 21 00:02:08,341 --> 00:02:11,194 弾込めの時は まず…。 22 00:02:11,194 --> 00:02:14,330 (与七郎)お一人で 何してんだべ? 23 00:02:14,330 --> 00:02:16,966 (覚馬)銃口から火薬を入れ…。 24 00:02:16,966 --> 00:02:20,603 (鉄之助)ベゲールって 何だ? はあで? 25 00:02:20,603 --> 00:02:24,374 (幸之進)夷狄の鉄砲なんか 習う者が いんだべか? 26 00:02:24,374 --> 00:02:31,998 弾を しっかり詰めるのは ゲベールも火縄銃と同じだ。 27 00:02:31,998 --> 00:02:38,498 武士の本分はな 弓 槍 刀だ。 んだ んだ。 28 00:02:40,523 --> 00:02:45,823 よし! 支度は すっかり整った! 29 00:02:49,532 --> 00:02:58,041 ♬~(テーマ音楽) 30 00:02:58,041 --> 00:04:40,510 ♬~ 31 00:04:40,510 --> 00:04:46,065 ♬~ 32 00:04:46,065 --> 00:05:23,165 ♬~ 33 00:05:27,140 --> 00:05:29,440 (鳥の鳴き声) 34 00:05:31,527 --> 00:05:34,727 (佐久)八重 八重! 35 00:05:37,900 --> 00:05:43,200 (佐久) 八重! まだ こんな所にいだ。 36 00:05:45,591 --> 00:05:50,263 早ぐしねえど お針のお稽古さ 遅れっがら。 37 00:05:50,263 --> 00:05:52,463 はい! 38 00:05:55,868 --> 00:05:58,368 (ウグイスの鳴き声) 39 00:06:04,761 --> 00:06:10,361 (澄江)う~ん… まだまだだな。 はい。 40 00:06:12,835 --> 00:06:17,235 お師匠様 出来ました! どれ…。 41 00:06:20,727 --> 00:06:26,265 まあ! 右と左で こんなに違う。 42 00:06:26,265 --> 00:06:28,534 あれ? 43 00:06:28,534 --> 00:06:32,839 一針一針 もっと丁寧に 刺さねば 駄目だがら。 44 00:06:32,839 --> 00:06:36,326 そもそも 八重さんは…。 (時尾)おばば様。 45 00:06:36,326 --> 00:06:39,729 八ツになりやした。 (澄江)あら そうがし? 46 00:06:39,729 --> 00:06:43,933 (鐘の音) んだら 今日は これまで。 47 00:06:43,933 --> 00:06:48,638 お師匠様…。 (一同)ありがとうごぜえやした! 48 00:06:48,638 --> 00:06:52,458 時尾 お茶の支度しっせ。 はい。 49 00:06:52,458 --> 00:06:55,558 私は これにで失礼致しやす。 50 00:06:57,630 --> 00:07:01,067 (澄江)まあ お茶の一杯も 飲んでかせ。➡ 51 00:07:01,067 --> 00:07:04,987 まだ 言って聞かす事があっから。 (足音) 52 00:07:04,987 --> 00:07:07,023 あら? 53 00:07:07,023 --> 00:07:11,361 今 飛び出していきやした。 目にも留まらぬ速さだ。 (笑い声) 54 00:07:11,361 --> 00:07:14,761 八重さん 鉄砲玉みでえ。 55 00:07:18,835 --> 00:07:22,935 うわっ! (二葉)何事です? 二葉様 ごめんなんしょ。 56 00:07:25,391 --> 00:07:28,127 何だべ? おなごが 供も連れねえで。 57 00:07:28,127 --> 00:07:31,297 八重さんは 昔っから ああだ。 58 00:07:31,297 --> 00:07:35,368 んだら 今のが 鉄砲撃ってるっつう噂の…。 59 00:07:35,368 --> 00:07:38,121 ほんに 風変わりな子。 60 00:07:38,121 --> 00:07:49,899 ♬~ 61 00:07:49,899 --> 00:07:56,239 筒を… 左の肩に当でで 構えだるを➡ 62 00:07:56,239 --> 00:08:05,139 正面に取り出し… まず 火蓋を開けで…。 63 00:08:08,734 --> 00:08:11,304 いい天気だ~! 64 00:08:11,304 --> 00:08:14,304 う~ん…。 65 00:08:18,561 --> 00:08:20,761 あっ! 66 00:08:25,968 --> 00:08:28,054 うわっ! 67 00:08:28,054 --> 00:08:41,734 ♬~ 68 00:08:41,734 --> 00:08:43,934 うん? 69 00:08:49,992 --> 00:08:52,292 あっ 危ないですよ。 70 00:08:55,164 --> 00:08:58,734 いや~ 驚きましたよ。 空から 砲術の本が降ってきたんですから。 71 00:08:58,734 --> 00:09:02,004 (覚馬)猿の子でもいると 思ったか? ハハハ。 72 00:09:02,004 --> 00:09:06,976 本は 木の上で読むのが一番です。 誰にも邪魔されねえし。 73 00:09:06,976 --> 00:09:09,529 (権八)あぎれたやづだ。 74 00:09:09,529 --> 00:09:12,532 (覚馬)んだげんじょ 驚いたのは こっちの方だ。➡ 75 00:09:12,532 --> 00:09:15,535 いぎなり 訪ねてくっとはな。 (川崎)覚馬さんの文に➡ 76 00:09:15,535 --> 00:09:18,337 会津で蘭学所を開くと ありましたので。 おい! 77 00:09:18,337 --> 00:09:21,991 確かに 「いずれ 教授になって ほしい」とは書いだげんじょ➡ 78 00:09:21,991 --> 00:09:24,494 まだ 開設のお許しも 下りてねえんだぞ。 79 00:09:24,494 --> 00:09:29,932 あれ? そうでしたか…。 気の早えやづだ。 80 00:09:29,932 --> 00:09:33,532 (佐久)八重! はい。 81 00:09:35,705 --> 00:09:37,957 (佐久)さあ さあ…。 82 00:09:37,957 --> 00:09:42,395 どうぞ。 召し上がってくなんしょ。 83 00:09:42,395 --> 00:09:47,133 しばらく ご厄介になります。 ゆっくりしてくなんしょ。 84 00:09:47,133 --> 00:09:52,455 川崎様 お国は どちら? 但馬の出石ですが。 85 00:09:52,455 --> 00:09:56,259 兄様 砲術の講義は何時がら? 86 00:09:56,259 --> 00:10:00,763 今日は休みだ。 大事なお客さんだぞ。 え~? 87 00:10:00,763 --> 00:10:03,916 八重! 台所さ 手伝え。 88 00:10:03,916 --> 00:10:07,954 ほら! 行ってこい さっさと。 89 00:10:07,954 --> 00:10:10,454 はい。 90 00:10:12,558 --> 00:10:16,579 (権八)あれは 小せえ頃から 木登りばっかりするもんで➡ 91 00:10:16,579 --> 00:10:19,932 まあ 恥ずかしぐで恥ずかしぐで もう…。 92 00:10:19,932 --> 00:10:22,802 「また 八重さんが木の上に」なんて 聞ぐ度に➡ 93 00:10:22,802 --> 00:10:25,204 「えっ 猿の見間違いで ねえですか」と➡ 94 00:10:25,204 --> 00:10:30,126 言い訳しておられましたからな。 (笑い声) 95 00:10:30,126 --> 00:10:34,363 (覚馬)まずは 日新館で 西洋砲術の指南さ 始めだ。➡ 96 00:10:34,363 --> 00:10:39,068 あと もう一押しってとこだ。 そうですか。 97 00:10:39,068 --> 00:10:42,355 授業の中身は こごにある。 98 00:10:42,355 --> 00:10:45,575 語学に 砲術 舎密術 医術も教える。 99 00:10:45,575 --> 00:10:48,527 大坂の適塾から 昔なじみさ呼び寄せで…。 100 00:10:48,527 --> 00:10:53,599 大坂? あの古川春英か? (覚馬)はい。 101 00:10:53,599 --> 00:10:57,436 あれは 無断で 藩を飛び出した者だぞ。 102 00:10:57,436 --> 00:10:59,855 なんとか お取り立てを 願ってみやす。 103 00:10:59,855 --> 00:11:04,126 西洋式の調練を始める事も お役所に願い出ている。 104 00:11:04,126 --> 00:11:09,899 西洋砲術 蘭学 洋式調練と そろえば 象山先生の塾ですね。 105 00:11:09,899 --> 00:11:12,535 ああ! んだ。 ハハハ。 106 00:11:12,535 --> 00:11:14,487 (権八)覚馬。 はい。 107 00:11:14,487 --> 00:11:18,291 そう 急ぐな。 こごは会津だ。 108 00:11:18,291 --> 00:11:21,777 江戸と同じに考えだら うまぐ いがねえぞ。 109 00:11:21,777 --> 00:11:26,799 (覚馬)万事 心得ておりやす。 さあ 一献 やってくなんしょ。 110 00:11:26,799 --> 00:11:29,769 (機を織る音) 111 00:11:29,769 --> 00:11:37,893 あの人 ずっと いる気だべか? 何? 112 00:11:37,893 --> 00:11:42,832 私の砲術が 後回しになる。 113 00:11:42,832 --> 00:11:46,502 ほ~れ! また 糸 緩んでる。 114 00:11:46,502 --> 00:11:51,023 あっ! (ため息) 115 00:11:51,023 --> 00:11:54,794 今日 高木様の おばん様から➡ 116 00:11:54,794 --> 00:11:58,631 お小言さ 頂戴した。 117 00:11:58,631 --> 00:12:03,602 八重は お針のお稽古に 身が入ってねえって。 118 00:12:03,602 --> 00:12:05,988 お針さ おろそかにするようでは➡ 119 00:12:05,988 --> 00:12:11,143 砲術は やめるよう 兄様に言わねばなんねえな。 120 00:12:11,143 --> 00:12:13,429 そんな…。 121 00:12:13,429 --> 00:12:16,866 (機を織る音) 122 00:12:16,866 --> 00:12:23,472 (覚馬) 「人材を得る事が第一にて候。 迂遠に似候えども➡ 123 00:12:23,472 --> 00:12:27,893 教育よりほか 道は御座無く候」。 124 00:12:27,893 --> 00:12:31,797 象山先生…。 125 00:12:31,797 --> 00:12:36,268 蘭学所の事を 象山先生も 喜んでおいででした。 126 00:12:36,268 --> 00:12:40,806 今は 人を育てる事が 何より大事だと。 127 00:12:40,806 --> 00:12:47,530 先生に お変わりは ねかったか? ええ 少しも。 128 00:12:47,530 --> 00:12:50,066 (佐久間)蟄居も悪くない。➡ 129 00:12:50,066 --> 00:12:55,921 書を読み 思索する時が たっぷりとある。 130 00:12:55,921 --> 00:13:02,528 ここに来て 一段と学問が深まった。 131 00:13:02,528 --> 00:13:07,333 なれど… なれど 私は 残念でなりませぬ。 132 00:13:07,333 --> 00:13:13,422 今こそ 先生のお力が 欠かせぬというのに。 133 00:13:13,422 --> 00:13:18,627 この座敷からは 遠くの景色が よく見える。 134 00:13:18,627 --> 00:13:24,927 天下の形勢も ここから はっきり見て取れる。 135 00:13:27,536 --> 00:13:29,672 どうだ? 136 00:13:29,672 --> 00:13:37,563 私の描いた未来図が 次々と まことになっておるではないか。 137 00:13:37,563 --> 00:13:39,763 はい。 138 00:13:44,503 --> 00:13:53,629 「世人 なんぞ知らん 英雄の志」。 139 00:13:53,629 --> 00:13:59,229 かのポナパルテも 流罪の憂き目に遭っておる。 140 00:14:02,605 --> 00:14:10,346 いずれ 必ず 天下が 私を呼び戻す時が来る。 141 00:14:10,346 --> 00:14:12,665 はい。 142 00:14:12,665 --> 00:14:16,252 覚馬に伝えろ。 はっ! 143 00:14:16,252 --> 00:14:18,888 何かを始めようとすれば➡ 144 00:14:18,888 --> 00:14:23,459 何もしないやつらが 必ず 邪魔をする。 145 00:14:23,459 --> 00:14:27,480 蹴散らして 前へ進め! 146 00:14:27,480 --> 00:14:29,765 ♬~ 147 00:14:29,765 --> 00:14:33,269 「蹴散らして 前へ」か。 先生らしい。 148 00:14:33,269 --> 00:14:35,669 はい。 149 00:14:41,727 --> 00:14:47,166 何でも そろっていますね。 ここなら いろいろ やれそうだ。 150 00:14:47,166 --> 00:14:49,235 (覚馬)こっちには いづまで いられんだ? 151 00:14:49,235 --> 00:14:54,006 特に 日を切ってはいません。 出石藩には 何と願い出てきた? 152 00:14:54,006 --> 00:14:56,892 おいとまを頂いてきました。 えっ? 153 00:14:56,892 --> 00:14:59,061 紐付きのままでは 会津で働けませんからね。 154 00:14:59,061 --> 00:15:03,199 ひとまず 浪人です。 いいのか? そんな事して。 155 00:15:03,199 --> 00:15:06,569 村医者の三男坊ですからね。 士分といっても➡ 156 00:15:06,569 --> 00:15:09,555 学問で身を立てるしかない 軽輩ですし。 157 00:15:09,555 --> 00:15:13,893 んだげんじょ そんじゃ 何かの時には 戻る場所がねえぞ。 158 00:15:13,893 --> 00:15:19,393 戻る? それは考えてなかったな。 159 00:15:21,834 --> 00:15:25,721 覚馬さんが やると言うなら 蘭学所は出来るに違いない。 160 00:15:25,721 --> 00:15:27,923 そう思ったものですから。 161 00:15:27,923 --> 00:15:31,293 ぐずぐずして また 誰かに先を越されては➡ 162 00:15:31,293 --> 00:15:34,129 つまりませんからね。 んだな。 163 00:15:34,129 --> 00:15:37,766 黒船の時は 後れを取ったが…。 164 00:15:37,766 --> 00:15:40,803 よし! 今度は 一緒に やっていぐべえ! 165 00:15:40,803 --> 00:15:44,356 はい! 力 貸してくんつぇい。 166 00:15:44,356 --> 00:15:47,710 会津で 仕官できるように 俺が願い出る。 167 00:15:47,710 --> 00:15:54,199 ♬~ 168 00:15:54,199 --> 00:15:58,237 (お吉)おはようごぜえやす。 おはようございます。 169 00:15:58,237 --> 00:16:01,137 (覚馬)構え! 170 00:16:03,125 --> 00:16:06,061 放て! (銃声) 171 00:16:06,061 --> 00:16:10,065 目ぇつむんな 臆病者。 はい。 172 00:16:10,065 --> 00:16:13,152 そったら事じゃ まだまだ 実弾は撃でねえぞ。 173 00:16:13,152 --> 00:16:15,471 はい! もう一回! 174 00:16:15,471 --> 00:16:22,461 ♬~ 175 00:16:22,461 --> 00:16:26,761 おう! あとで 日新館さ 案内すっから。 176 00:16:29,602 --> 00:16:31,987 笑った? 177 00:16:31,987 --> 00:16:35,124 何が おかしいんだべ…。 178 00:16:35,124 --> 00:16:37,793 構え! 179 00:16:37,793 --> 00:16:50,889 ♬~ 180 00:16:50,889 --> 00:16:54,560 放て! (銃声) 181 00:16:54,560 --> 00:16:57,560 また 目ぇつむった! もう一回! 182 00:16:59,465 --> 00:17:06,465 それから 程なく 蘭学所開設の許可が下りた。 183 00:17:08,991 --> 00:17:11,860 しかし 何度 願い出ても➡ 184 00:17:11,860 --> 00:17:17,599 尚之助の教授方就任は 認められなかった。 185 00:17:17,599 --> 00:17:24,139 (林)覚馬は 腕さ 上げたな。 せんだっても ゲベール銃の試射で➡ 186 00:17:24,139 --> 00:17:28,193 100発 撃って 85発 命中させた。 187 00:17:28,193 --> 00:17:31,764 はい。 学問も よぐ身につけて➡ 188 00:17:31,764 --> 00:17:36,869 江戸行きを推挙した わしも 鼻が高えわ。 ハハハハ。 189 00:17:36,869 --> 00:17:39,154 (権八)恐れ入りやす。 190 00:17:39,154 --> 00:17:44,309 んだげど 程っつうもんも わぎまえねえどな。 191 00:17:44,309 --> 00:17:47,329 何か ありやしたか? 192 00:17:47,329 --> 00:17:53,235 蘭学所 開くのも よそがら 人を 呼ぶのも 会津のためになんべ。 193 00:17:53,235 --> 00:17:58,190 そんじも あんまり急ぐと 上が つむじ曲げる。 194 00:17:58,190 --> 00:18:00,690 天狗になったど 叩がれる。 195 00:18:03,095 --> 00:18:10,536 若え者は とかく 事を急ぎ過ぎる。 ちっと 手綱さ 引いでやれ。 196 00:18:10,536 --> 00:18:14,006 よぐ言って聞がせやす。 197 00:18:14,006 --> 00:18:18,060 (雨の音) あっ 降ってきたか…。 198 00:18:18,060 --> 00:18:21,060 ちょっと 失礼…。 199 00:18:33,025 --> 00:18:35,425 これは いけない。 さあ こっち。 200 00:18:37,763 --> 00:18:40,563 急に来ましたね。 201 00:18:42,468 --> 00:18:45,368 (雷鳴) 202 00:18:47,806 --> 00:18:50,793 兄様は ご一緒では? 203 00:18:50,793 --> 00:18:55,798 あっ 上の方と話があるようで まだ 学校です。 204 00:18:55,798 --> 00:18:58,801 あの…。 はい。 205 00:18:58,801 --> 00:19:02,755 蘭学所 うまぐいってねえのですか? 206 00:19:02,755 --> 00:19:05,124 どうしてです? 207 00:19:05,124 --> 00:19:09,194 兄様は 近頃 難しい顔してる。 208 00:19:09,194 --> 00:19:13,332 あ… お弟子が集まらないんです。 209 00:19:13,332 --> 00:19:19,221 なじょしてだべ? 私なら 真っ先に習うのに。 210 00:19:19,221 --> 00:19:21,340 ハハハ。 211 00:19:21,340 --> 00:19:24,226 また 笑った。 えっ? 212 00:19:24,226 --> 00:19:29,431 前に 角場でも笑わっちゃ。 あっ これは失礼。 213 00:19:29,431 --> 00:19:32,734 おなごが 鉄砲 撃づのが そんなに おかしいべか? 214 00:19:32,734 --> 00:19:36,271 いえいえ。 うれしくて つい…。 215 00:19:36,271 --> 00:19:39,374 うれしい? 216 00:19:39,374 --> 00:19:43,312 八重さんは いい腕をしてる。 217 00:19:43,312 --> 00:19:47,866 さすが 覚馬さんの仕込みだけあります。 218 00:19:47,866 --> 00:19:51,103 ありがとなし。 219 00:19:51,103 --> 00:19:56,558 んだげんじょ 悪い癖があって いづも叱られる。 220 00:19:56,558 --> 00:19:59,895 撃づ時 つい 目を つむってしまうんです。 221 00:19:59,895 --> 00:20:05,033 ああ… それは 私も覚えがあるな。 222 00:20:05,033 --> 00:20:09,233 いっそ 糊で こう 貼っておくべか。 223 00:20:11,573 --> 00:20:14,660 目の事は とりあえず えっ? 忘れましょう。 224 00:20:14,660 --> 00:20:18,931 ただ 弾の行方を追う事だけを 心掛けてごらんなさい。 225 00:20:18,931 --> 00:20:21,700 弾の行方だけ? 226 00:20:21,700 --> 00:20:24,100 あなたなら きっと できます。 227 00:20:26,205 --> 00:20:28,540 (足音) 228 00:20:28,540 --> 00:20:32,540 あれ? (与七郎)おう 八重さん。 229 00:20:35,764 --> 00:20:40,202 これは ご無礼を。 山川与七郎です。 230 00:20:40,202 --> 00:20:42,337 川崎尚之助です。 231 00:20:42,337 --> 00:20:44,623 兄様の お仲間の方です。 232 00:20:44,623 --> 00:20:46,792 ああ そうが。 233 00:20:46,792 --> 00:20:48,944 (川崎)八重さんの家で ご厄介になってます。 234 00:20:48,944 --> 00:20:51,029 えっ? 235 00:20:51,029 --> 00:20:55,918 (幸之進)おい 稽古に遅れるぞ。 おう! 今 行ぐ。 236 00:20:55,918 --> 00:21:05,227 ♬~ 237 00:21:05,227 --> 00:21:08,564 (鉄之助)あれ 誰だ? 見慣れねえ人だな。 238 00:21:08,564 --> 00:21:12,434 ああ… さあ 行ぐべ! 239 00:21:12,434 --> 00:21:18,634 ♬~ 240 00:21:22,494 --> 00:21:26,965 なして 川崎殿を ご採用 頂けねえのでしょう? 241 00:21:26,965 --> 00:21:31,904 (添役)藩の勝手向きの苦しき折 他国の者を抱える余裕など ない。 242 00:21:31,904 --> 00:21:34,189 何も 分がってねえ。 243 00:21:34,189 --> 00:21:36,725 川崎殿は 蘭学所には 欠がせねえ人材で…。 244 00:21:36,725 --> 00:21:40,429 その蘭学所だが 開設を許したのは 早計であったとの➡ 245 00:21:40,429 --> 00:21:45,984 ご意見も出てる。 しばらく 神妙にしておれ。 246 00:21:45,984 --> 00:21:51,356 古川春英帰藩の件 お取り下げと決まった。 247 00:21:51,356 --> 00:21:53,356 わがらず屋どもが! 248 00:21:55,477 --> 00:21:57,529 (覚馬)ちっと 待て。 249 00:21:57,529 --> 00:22:02,935 ぶつがって 謝りもせんのか? 傘さ 拾え! 250 00:22:02,935 --> 00:22:08,206 ふん 己で拾え! 西洋かぶれの足軽が! 251 00:22:08,206 --> 00:22:12,961 何? 今 何つった? 252 00:22:12,961 --> 00:22:17,966 にし! 鉄砲が一番と 吹聴しとるそうでねえか。 253 00:22:17,966 --> 00:22:22,421 それが どうした? 鉄砲は 足軽の持ち物だ。 254 00:22:22,421 --> 00:22:26,425 それが一番というからには ぬしも足軽に違えねえ。 255 00:22:26,425 --> 00:22:34,032 飛び道具なんぞ 刀も槍も扱えねえ 腰抜け武士の使うもんだべ。 256 00:22:34,032 --> 00:22:36,501 (笑い声) 257 00:22:36,501 --> 00:22:42,401 待て! 腰抜けとは 誰の事だ? 258 00:22:53,635 --> 00:22:55,935 抜ぐ気か? 259 00:23:00,525 --> 00:23:02,525 (雷鳴) 260 00:23:04,529 --> 00:23:06,829 (黒河内)始め! 261 00:23:15,223 --> 00:23:17,523 やっ! せぇい! 262 00:23:30,255 --> 00:23:33,191 やっ! せぇい! 263 00:23:33,191 --> 00:23:36,091 やっ! 264 00:23:42,984 --> 00:23:47,005 せぇい せぇい! あ~! 265 00:23:47,005 --> 00:23:49,305 (黒河内)それまで! 266 00:23:52,761 --> 00:23:58,461 (頼母)よし。 次は わしが相手だ。 (与七郎)はい! 267 00:24:00,936 --> 00:24:04,873 (覚馬)黒河内先生。 失礼つかまつります。 268 00:24:04,873 --> 00:24:08,326 覚馬 なじょした? 269 00:24:08,326 --> 00:24:13,148 槍の試合さ 致しやす。 ご検分 お願い致しやす。 270 00:24:13,148 --> 00:24:15,484 よし! 271 00:24:15,484 --> 00:24:46,798 ♬~ 272 00:24:46,798 --> 00:24:49,034 (頼母)これ 使え。 273 00:24:49,034 --> 00:24:56,057 ♬~ 274 00:24:56,057 --> 00:24:58,243 始め! 275 00:24:58,243 --> 00:25:10,856 ♬~ 276 00:25:10,856 --> 00:25:14,392 えい! えい! えい! 277 00:25:14,392 --> 00:25:17,162 えい! え~い! 278 00:25:17,162 --> 00:25:19,331 それまで! 279 00:25:19,331 --> 00:25:33,495 ♬~ 280 00:25:33,495 --> 00:25:36,381 (黒河内)始め! 281 00:25:36,381 --> 00:25:43,839 ♬~ 282 00:25:43,839 --> 00:25:46,639 やっ! やっ! やっ! えい! 283 00:25:49,294 --> 00:25:51,796 えい! 284 00:25:51,796 --> 00:25:56,468 ♬~ 285 00:25:56,468 --> 00:25:59,354 え~い! えい! えい! 286 00:25:59,354 --> 00:26:03,454 えい! え~い! 287 00:26:05,727 --> 00:26:08,530 (黒河内)それまで! 288 00:26:08,530 --> 00:26:10,732 ♬~ 289 00:26:10,732 --> 00:26:15,370 分がったか? 鉄砲は 腰抜げが使うものでは ねえ! 290 00:26:15,370 --> 00:26:17,706 武士の表道具だ! 291 00:26:17,706 --> 00:26:23,828 (与七郎)強え… まるで鬼神だ。 292 00:26:23,828 --> 00:26:25,928 (雷鳴) 293 00:26:28,099 --> 00:26:32,704 (頼母)遺恨を含んで 槍を振るうやつが あっか! 294 00:26:32,704 --> 00:26:36,691 このばか者が! あまりに無礼ゆえ つい…。 295 00:26:36,691 --> 00:26:42,491 覚馬! にしも ちっとは控えろ。 296 00:26:44,599 --> 00:26:54,099 わしの耳にも届いでんぞ。 にしは 鉄砲の強さを言い立で過ぎる。 297 00:26:56,228 --> 00:27:02,167 ご先祖様代々 弓 槍 刀で ご奉公してきたんだ。 298 00:27:02,167 --> 00:27:05,804 それを 鉄砲が強いって 言われれば➡ 299 00:27:05,804 --> 00:27:09,858 誰だって腹立てるのは 道理だとは思わねえか。 300 00:27:09,858 --> 00:27:12,360 ご番頭様も さように お考えですか! 301 00:27:12,360 --> 00:27:17,716 そだに… 猪が かみつくような顔すんな! 302 00:27:17,716 --> 00:27:20,716 座れ! 303 00:27:27,792 --> 00:27:33,665 覚馬… 聞ぐ耳を持て。 声高に➡ 304 00:27:33,665 --> 00:27:37,235 「鉄砲は強い 鉄砲は強い」って 言ってたんでは➡ 305 00:27:37,235 --> 00:27:41,235 敵が増えるばっかりだぞ。 306 00:27:58,123 --> 00:28:06,698 幕府は 下田に滞在中の米国総領事 ハリスの対応に追われていた。 307 00:28:06,698 --> 00:28:09,134 ハリスのねらいは➡ 308 00:28:09,134 --> 00:28:16,458 日本と交易をするための 通商条約を結ぶ事にあった。 309 00:28:16,458 --> 00:28:21,630 (兵衛)ペルリ 2度目の来航の節 江戸が無事であったは➡ 310 00:28:21,630 --> 00:28:26,134 この砲台ゆえに ごぜえまするな。 (容保)うむ。 311 00:28:26,134 --> 00:28:29,170 (兵衛)一昨年の大地震では➡ 312 00:28:29,170 --> 00:28:32,574 火薬庫が 吹き飛ぶありさまでしたが➡ 313 00:28:32,574 --> 00:28:38,263 ようよう ここまで 建て直しました。 314 00:28:38,263 --> 00:28:45,603 あの折 砲台を守って 命を落とした者たちは➡ 315 00:28:45,603 --> 00:28:49,103 誠に哀れであった。 316 00:28:51,626 --> 00:29:00,301 多難の折ではあるが ここは 我らが守らねばならぬ。 317 00:29:00,301 --> 00:29:05,401 (敏姫)ほれ 行け! 松島 捕まえよ。 (松島)はい。 318 00:29:07,709 --> 00:29:09,961 殿様のお戻りにございます。 319 00:29:09,961 --> 00:29:12,261 奥方様。 よい! 320 00:29:19,537 --> 00:29:28,496 昨年の秋 婚儀が行われ 敏姫は 容保の正室になっていた。 321 00:29:28,496 --> 00:29:30,582 お帰りなされませ。 322 00:29:30,582 --> 00:29:33,101 うむ。 323 00:29:33,101 --> 00:29:37,839 姉上様が 連れてきて下さいました。 324 00:29:37,839 --> 00:29:43,862 真ん丸な目 愛らしゅうございますね 兄上。 325 00:29:43,862 --> 00:29:46,398 あ… 我が君様。 326 00:29:46,398 --> 00:29:49,267 うむ。 327 00:29:49,267 --> 00:29:52,904 (照姫)お気に召したのなら 差し上げますよ。 328 00:29:52,904 --> 00:30:00,161 (敏姫)誠ですか! いえ 要りませぬ。 あら? 329 00:30:00,161 --> 00:30:05,533 姉上様が連れてきて下さる方が 楽しゅうございますもの。 330 00:30:05,533 --> 00:30:07,736 まあ! 331 00:30:07,736 --> 00:30:12,741 間もなく 殿が お国元に戻られたら➡ 332 00:30:12,741 --> 00:30:17,541 屋敷は また 寂しゅうなります。 333 00:30:20,615 --> 00:30:23,868 奥方様。 334 00:30:23,868 --> 00:30:27,088 文で 歌のやり取りを なされませ。 335 00:30:27,088 --> 00:30:29,674 歌? 336 00:30:29,674 --> 00:30:36,231 歌を詠んでいる時は お心の中に 殿様のお姿が浮かびます。 337 00:30:36,231 --> 00:30:40,668 離れておいででも お寂しくありませんよ。 338 00:30:40,668 --> 00:30:44,668 うむ。 それがよい。 339 00:30:49,410 --> 00:30:51,913 ♬~ 340 00:30:51,913 --> 00:30:54,232 それ! 341 00:30:54,232 --> 00:31:03,441 ♬~ 342 00:31:03,441 --> 00:31:07,962 のう 松島。 はい。 343 00:31:07,962 --> 00:31:13,434 姉上は 何故 婚家を去られたのだろう? 344 00:31:13,434 --> 00:31:21,359 お子が お生まれにならなかった ゆえと 伺っておりまするが。 345 00:31:21,359 --> 00:31:25,697 誠に それだけであろうか? 奥方様。 346 00:31:25,697 --> 00:31:29,797 いや いいのじゃ。 347 00:31:32,070 --> 00:31:40,870 姉上は どなたを思うて 歌をお詠みになるのであろうな? 348 00:31:44,299 --> 00:31:53,399 覚馬が 藩庁に呼び出されたのは 容保が国入りして 間もなくの事。 349 00:31:55,460 --> 00:31:59,597 (簗瀬)まず 鉄砲入れ替えの儀であるが➡ 350 00:31:59,597 --> 00:32:01,699 これは叶わぬ。➡ 351 00:32:01,699 --> 00:32:06,771 品川砲台 修復の事もあり 物入りの折だ。 352 00:32:06,771 --> 00:32:10,525 鉄砲に回す金はない。➡ 353 00:32:10,525 --> 00:32:17,165 ほがに 洋式調練採用の願いであるが➡ 354 00:32:17,165 --> 00:32:23,438 我が藩は 長沼流軍学をもって 兵の訓練を行う。 355 00:32:23,438 --> 00:32:27,458 これも お取り下げじゃ。 356 00:32:27,458 --> 00:32:32,730 (萱野)遠間では弓 引き付げては 槍 刀にて 敵を倒す。 357 00:32:32,730 --> 00:32:37,402 武士の戦の作法は ただ この一つだ。 358 00:32:37,402 --> 00:32:41,902 それは あまりに…。 (萱野)うん? 359 00:32:44,192 --> 00:32:49,764 佐賀 薩摩をはじめ 西国諸藩は 既に軍制改革を始めておりまする。 360 00:32:49,764 --> 00:32:52,533 会津が後れを取っては…。 (頼母)覚馬! 361 00:32:52,533 --> 00:32:55,303 出過ぎた事を申すな。 なれど…。 362 00:32:55,303 --> 00:33:02,010 (簗瀬) お家の軍制に 砲術指南風情が 口を挟むものではない。 363 00:33:02,010 --> 00:33:04,062 はっ! 364 00:33:04,062 --> 00:33:07,865 (萱野)分限を わきまえよ! そなたが薦める蘭学では➡ 365 00:33:07,865 --> 00:33:12,470 身分の高下を教えぬのか? いいえ さような事は。 366 00:33:12,470 --> 00:33:17,425 若い者が 蘭学に かぶれる事を 危ぶむ声も上がっているぞ。 367 00:33:17,425 --> 00:33:22,130 やっぱり 蘭学所を認めだは 早計だった。 368 00:33:22,130 --> 00:33:28,030 いま一度 見直さねばならぬ。 んだ。 369 00:33:30,855 --> 00:33:32,807 古い…。 370 00:33:32,807 --> 00:33:36,607 今 何と申した? 371 00:33:40,098 --> 00:33:44,302 兵制改革の事 蘭学所の事➡ 372 00:33:44,302 --> 00:33:48,906 いま一度 殿のご裁可を 仰いで頂きとう存じまする。 373 00:33:48,906 --> 00:33:51,993 ただいま 申し伝えた事が 主命である! 374 00:33:51,993 --> 00:33:56,564 そんなはずは ねえ! 殿は 黒船を よぐご存じだ。 375 00:33:56,564 --> 00:34:02,537 弓矢で戦うだの 蘭学は要らぬなど おぼし召されるはずが ねえ! 376 00:34:02,537 --> 00:34:05,073 (萱野)何? あなた方は世界を知らぬ! 377 00:34:05,073 --> 00:34:09,727 まるで… まるで「井の中の蛙」だ! 378 00:34:09,727 --> 00:34:13,827 覚馬! 控えろ! 379 00:34:15,833 --> 00:34:20,333 いかん… やっちまった。 380 00:34:22,357 --> 00:34:25,860 (内蔵助)下がれ 覚馬。 381 00:34:25,860 --> 00:34:27,860 ははっ! 382 00:34:29,797 --> 00:34:35,003 ♬~ 383 00:34:35,003 --> 00:34:41,759 翌日 覚馬に下された処分は 禁足。 384 00:34:41,759 --> 00:34:46,948 無期限の外出禁止だった。 385 00:34:46,948 --> 00:34:50,768 (せみの声) 386 00:34:50,768 --> 00:34:54,972 ♬~ 387 00:34:54,972 --> 00:35:02,697 (佐久)かれこれ 20日になります。 ご処分は いづ解げんのがなし? 388 00:35:02,697 --> 00:35:10,872 分がらぬ。 1年先か 10年先か…。 389 00:35:10,872 --> 00:35:14,659 これがらは 三郎を 厳しく仕込まねばなんめい。 390 00:35:14,659 --> 00:35:16,961 (佐久)旦那様。 391 00:35:16,961 --> 00:35:19,897 家を潰す訳には いがぬ。 392 00:35:19,897 --> 00:36:01,105 ♬~ 393 00:36:01,105 --> 00:36:05,159 どうしました? 394 00:36:05,159 --> 00:36:09,559 私には 分がんねえ。 395 00:36:12,767 --> 00:36:20,867 兄様も 尚之助様も 何も間違ってねえのに なして? 396 00:36:22,977 --> 00:36:27,131 なして 罰を受げるのがなし? 397 00:36:27,131 --> 00:36:38,159 ♬~ 398 00:36:38,159 --> 00:36:40,459 八重さん。 399 00:36:44,465 --> 00:36:51,472 ままならぬ事も あるんですよ 世の中には。 400 00:36:51,472 --> 00:37:25,323 ♬~ 401 00:37:25,323 --> 00:37:30,728 頑固ですからね 会津は。 402 00:37:30,728 --> 00:38:21,362 ♬~ 403 00:38:21,362 --> 00:38:27,862 (せみの声) 404 00:38:34,609 --> 00:38:36,894 あ… 何だ? 405 00:38:36,894 --> 00:38:40,094 兄様 これ! 406 00:38:43,935 --> 00:38:46,721 パトロンか。 どしたんだ? 407 00:38:46,721 --> 00:38:49,840 八重さんが作りました。 手ほどきは 私が。 408 00:38:49,840 --> 00:38:53,227 ほう! よぐ出来てる。 409 00:38:53,227 --> 00:38:56,714 兄様。 この弾 撃ってみでくなんしょ。 410 00:38:56,714 --> 00:38:58,933 おう! 411 00:38:58,933 --> 00:39:04,833 いや… また今度に すんべ。 412 00:39:07,992 --> 00:39:12,530 では… 私が撃ってまいります。 413 00:39:12,530 --> 00:39:15,833 ああ 行ってこい。 414 00:39:15,833 --> 00:39:22,833 (せみの声) 415 00:39:32,616 --> 00:39:36,637 あっ いげねえ! 416 00:39:36,637 --> 00:39:38,856 八重 やめどけ! 417 00:39:38,856 --> 00:39:41,156 私は続けやす! 418 00:39:43,127 --> 00:39:47,064 人に笑われでも 構わねえ。 419 00:39:47,064 --> 00:39:50,234 兄様が もう諦めると言っても➡ 420 00:39:50,234 --> 00:39:53,120 私は諦めねえ。 421 00:39:53,120 --> 00:39:59,460 鉄砲を極めるまで 一人でも続けやす! 422 00:39:59,460 --> 00:40:01,779 (銃声) 423 00:40:01,779 --> 00:40:06,667 ♬~ 424 00:40:06,667 --> 00:40:09,904 おい… 大丈夫か? 425 00:40:09,904 --> 00:40:13,974 にし 実弾 撃づの 初めてだべ。 426 00:40:13,974 --> 00:40:16,927 えっ? 427 00:40:16,927 --> 00:40:20,431 ♬~ 428 00:40:20,431 --> 00:40:23,084 命中…。 429 00:40:23,084 --> 00:40:31,042 ♬~ 430 00:40:31,042 --> 00:40:34,862 当たったな! ハハハハ! 431 00:40:34,862 --> 00:40:37,298 兄様…。 432 00:40:37,298 --> 00:40:42,119 (笑い声) 433 00:40:42,119 --> 00:40:45,873 よし! 蹴散らして 前に進むか! 434 00:40:45,873 --> 00:40:48,592 はい! 435 00:40:48,592 --> 00:40:53,030 八重さん お見事! 436 00:40:53,030 --> 00:40:57,930 (笑い声) 437 00:41:00,037 --> 00:41:03,037 (役人)アメリカ使節! 438 00:41:10,865 --> 00:41:21,765 この年の秋 ハリスは 江戸に入り 将軍 家定に謁見した。 439 00:41:23,761 --> 00:41:28,161 (足を踏みならす音) 440 00:41:30,234 --> 00:41:38,142 (家定)遠路のところ 使節を持って 書簡を差し越した事 満足である。 441 00:41:38,142 --> 00:41:48,519 家定は病弱な上 世継ぎもおらず 暗愚の君とも 噂され➡ 442 00:41:48,519 --> 00:41:52,790 将軍後継に 一橋慶喜を据え➡ 443 00:41:52,790 --> 00:41:57,890 政務を代行させようという 建議が持ち上がっていた。 444 00:42:00,664 --> 00:42:05,619 慶喜は 水戸の徳川斉昭の子で➡ 445 00:42:05,619 --> 00:42:10,407 その英才ぶりは 世に知られていた。 446 00:42:10,407 --> 00:42:21,802 ♬~ 447 00:42:21,802 --> 00:42:24,202 (銃声) 448 00:42:26,140 --> 00:42:28,359 (覚馬)この位置が うまぐねえんだ。 449 00:42:28,359 --> 00:42:30,728 (川崎)撃ちよくなるように 直せないものでしょうか? 450 00:42:30,728 --> 00:42:35,166 いつも 狙いより 下に落ちる。 修正する必要がありますね。 451 00:42:35,166 --> 00:42:37,801 ♬~ 452 00:42:37,801 --> 00:42:41,505 あの… ちいっと 詳しぐ話してくなんしょ。 453 00:42:41,505 --> 00:42:44,642 照門の位置が よぐねえんだ。 ここの事です。 454 00:42:44,642 --> 00:42:46,627 はい。 455 00:42:46,627 --> 00:42:53,000 開国を巡る攻防。 将軍家の後継争い。 456 00:42:53,000 --> 00:42:57,771 幕末の動乱が いよいよ 幕を開けようとしていた。 457 00:42:57,771 --> 00:43:00,271 やらせて…。 駄目だ! 458 00:43:01,992 --> 00:43:06,997 (林)軍事取調役と 大砲頭取に 抜擢される事と相成った。 459 00:43:06,997 --> 00:43:09,066 軍事取調役。 460 00:43:09,066 --> 00:43:12,203 (慶喜)勅許を得ずに 条約を結ぶとは 何事か!➡ 461 00:43:12,203 --> 00:43:14,488 帝に対し 不埒千万! 462 00:43:14,488 --> 00:43:18,492 (佐久)いい嫁 もらって 覚馬は幸せ者だ。 463 00:43:18,492 --> 00:43:22,963 んだげんじょ 私には 異国から来た船みでえだ。 464 00:43:22,963 --> 00:43:26,667 (井伊)もはや 捨ててはおけぬ。 これは謀反じゃ。 465 00:43:26,667 --> 00:43:31,067 あれ 見らんしょ! 妖霊星だし。 466 00:43:37,261 --> 00:43:44,461 <鶴ヶ城の西にあったのが 会津藩の藩校 日新館です> 467 00:43:47,121 --> 00:43:53,421 <有志によって復元され 当時の姿を今に伝えています> 468 00:43:58,165 --> 00:44:03,437 <藩の人材を育成するため 1803年に設立され➡ 469 00:44:03,437 --> 00:44:08,437 1,000人に上る 藩士の子弟が学んでいた日新館> 470 00:44:10,477 --> 00:44:20,277 <給食や日本初のプール 天文台をも 備えた 国内有数の藩校でした> 471 00:44:22,573 --> 00:44:25,125 <儒教の影響を色濃く受けた➡ 472 00:44:25,125 --> 00:44:29,825 会津武士道の原点にもなった 学び舎です> 473 00:44:32,666 --> 00:44:37,321 <山本覚馬も この日新館で教鞭を執り➡ 474 00:44:37,321 --> 00:44:41,521 砲術や蘭学を教えました> 475 00:44:43,727 --> 00:44:48,699 <子どもたちは ここで 会津武士としての精神を学び➡ 476 00:44:48,699 --> 00:44:52,099 巣立っていったのです> 477 00:45:33,861 --> 00:45:36,263 (タキ)<奈良に 大仏が造られ➡ 478 00:45:36,263 --> 00:45:40,534 都が 今の京都に うつされようとしていた頃➡ 479 00:45:40,534 --> 00:45:45,706 東北に 蝦夷と呼ばれた人達が 住んでいやんした。➡ 480 00:45:45,706 --> 00:45:48,676 ヤマトの威光が及ばねがらと➡ 481 00:45:48,676 --> 00:45:52,746 一くくりに 蝦夷と呼ばれていたのす> 482 00:45:52,746 --> 00:45:54,765 (阿弖流為)佐斗 帰るぞ! 483 00:45:54,765 --> 00:45:56,867 (道嶋大楯)愚かな蝦夷!