1 00:00:33,394 --> 00:00:36,114 (爆発音) 2 00:00:36,114 --> 00:00:43,988 都での勢力奪回を目指す長州藩は 軍勢を率いて 京に攻め上った。 3 00:00:43,988 --> 00:00:46,191 (覚馬)命中! 4 00:00:46,191 --> 00:00:50,828 戦は 会津・薩摩連合軍の 勝利に終わり➡ 5 00:00:50,828 --> 00:00:57,285 敗れた長州は 遠く 国元へと去っていった。 6 00:00:57,285 --> 00:01:05,176 だが 市中に燃え広がった戦火は 都に深い傷痕を残した。 7 00:01:05,176 --> 00:01:11,076 幕府は これを機に 長州征伐へと突き進んでいく。 8 00:01:13,318 --> 00:01:17,918 それから 1か月が過ぎた。 9 00:01:24,045 --> 00:01:28,245 お~い! 米が届いたぞ! 10 00:01:32,554 --> 00:01:34,906 おう 運べ 運べ! 11 00:01:34,906 --> 00:01:43,948 ♬~ 12 00:01:43,948 --> 00:01:49,387 (田中)大勢を率いての上洛 大儀であった。 13 00:01:49,387 --> 00:01:54,993 (佐川)戦の知らせを聞いて 急ぎ はせ参じましたなれど➡ 14 00:01:54,993 --> 00:02:00,381 間に合いませず 残念にごぜえました。 15 00:02:00,381 --> 00:02:03,117 (容保)官兵衛。 はっ! 16 00:02:03,117 --> 00:02:10,291 (容保)久しいのう。 7年ぶりの対面となるか? 17 00:02:10,291 --> 00:02:16,881 それがしの不心得により 長らく ご不興を被りました。 18 00:02:16,881 --> 00:02:24,522 再び お目通りが叶い これほどに うれしい事は ごぜえませぬ。 19 00:02:24,522 --> 00:02:26,524 (修理)佐川殿の隊に➡ 20 00:02:26,524 --> 00:02:31,012 殿が じきじきに お名を付けられましたぞ。 21 00:02:31,012 --> 00:02:33,381 (容保)別撰組じゃ。 22 00:02:33,381 --> 00:02:36,584 (内蔵助) これは よい名を賜わった。➡ 23 00:02:36,584 --> 00:02:41,122 新しい隊に いかにも ふさわしい。 24 00:02:41,122 --> 00:02:48,479 にしゃを 別撰組隊長に任じ 市中警固を命ずる。 25 00:02:48,479 --> 00:02:56,721 身命を賭して 京都守護のため 忠勤つかまつりまする。 26 00:02:56,721 --> 00:03:00,525 頼みに思うぞ 官兵衛。 27 00:03:00,525 --> 00:03:02,844 ははっ! 28 00:03:02,844 --> 00:03:11,719 ♬~(テーマ音楽) 29 00:03:11,719 --> 00:05:37,419 ♬~ 30 00:05:40,918 --> 00:05:43,218 (せみの声) 31 00:05:47,742 --> 00:05:50,545 (風鈴の音) 32 00:05:50,545 --> 00:05:53,045 (銃声) 33 00:05:56,517 --> 00:06:03,925 (秋月)うわ~ お見事! 話には聞いてたが 大した腕だ! 34 00:06:03,925 --> 00:06:07,228 (八重)私の腕は未熟だげんじょ この銃は➡ 35 00:06:07,228 --> 00:06:11,849 なかなかのもので ごぜえやす。 ちっと拝見。 36 00:06:11,849 --> 00:06:20,308 ふ~む… よく出来てる。 これを 川崎殿が一人で作られたのか? 37 00:06:20,308 --> 00:06:24,045 (川崎)まだまだ 工夫が足りませぬが。 38 00:06:24,045 --> 00:06:29,350 なるほどのう。 これなら 会津でなくとも➡ 39 00:06:29,350 --> 00:06:34,655 高く腕を買うところは いくらでも あんべ。 40 00:06:34,655 --> 00:06:41,379 実は 都をたつ時 覚馬さんに頼まれてな。 41 00:06:41,379 --> 00:06:46,784 もし 川崎殿が 会津から離れる事を望むなら➡ 42 00:06:46,784 --> 00:06:50,421 よそで働けるよう 力添えをよろしくと。 43 00:06:50,421 --> 00:06:52,521 えっ? 44 00:06:54,492 --> 00:07:00,014 何の話でしょうか? 会津を離れるなどと。 45 00:07:00,014 --> 00:07:05,486 そんな事 覚馬さんが 言うはずは ないのですが。 46 00:07:05,486 --> 00:07:08,589 この間も 文が届いたのです。 47 00:07:08,589 --> 00:07:13,489 私を仕官させるために 八重さんと…。 48 00:07:17,882 --> 00:07:21,953 その…。 覚馬さんは迷ってた。 49 00:07:21,953 --> 00:07:26,707 川崎殿を会津に とどめていいものかと。 50 00:07:26,707 --> 00:07:29,860 私の腕は もう要らぬという事ですか? 51 00:07:29,860 --> 00:07:33,881 そった事ではねえんだ。 でしたら…。 52 00:07:33,881 --> 00:07:39,887 象山先生が落命された事 お聞き及びか? 53 00:07:39,887 --> 00:07:42,887 今 何と? 54 00:07:44,892 --> 00:07:49,931 刺客に襲われて 亡くなられたのだ。➡ 55 00:07:49,931 --> 00:07:55,131 その後 佐久間家が なじょなったか…。 56 00:07:57,188 --> 00:08:00,157 お取り潰しだ。 57 00:08:00,157 --> 00:08:02,209 そんな…。 58 00:08:02,209 --> 00:08:07,748 象山先生のお働きに 松代藩は 何一つ報いなかった。 59 00:08:07,748 --> 00:08:12,320 それどころか 煙たがる向きさえ あったと聞く。➡ 60 00:08:12,320 --> 00:08:18,042 他藩の事ばかりは言えねえ。 この会津にしたところで…。 61 00:08:18,042 --> 00:08:23,848 秋月様。 会津は そんな 薄情なところでは ねえがらし。 62 00:08:23,848 --> 00:08:27,935 うむ。 んだげんじょ 会津は頑固で➡ 63 00:08:27,935 --> 00:08:30,921 新しいものを たやすくは認めねえ。 64 00:08:30,921 --> 00:08:36,410 その銃にしても そうだ。 それは…。 65 00:08:36,410 --> 00:08:41,015 川崎殿が どんだけ 力を尽くしても➡ 66 00:08:41,015 --> 00:08:46,020 それに見合うだけの 地位を得る事は難しかんべ。 67 00:08:46,020 --> 00:08:53,327 それでも 会津に とどまる事 よしとするか…。 68 00:08:53,327 --> 00:08:59,417 覚馬さんから 2人への言づてだ。 もう 遠慮も気兼ねも要らねえ。 69 00:08:59,417 --> 00:09:06,640 己を生かす道は 己の考えで 決めてもらいてえと。 70 00:09:06,640 --> 00:09:10,327 ♬~ 71 00:09:10,327 --> 00:09:13,197 (風鈴の音) 72 00:09:13,197 --> 00:09:34,418 ♬~ 73 00:09:34,418 --> 00:09:39,023 [ 回想 ] (佐久間)何かを始めようとすれば 何もしないやつらが➡ 74 00:09:39,023 --> 00:09:45,329 必ず 邪魔をする。 蹴散らして 前へ進め! 75 00:09:45,329 --> 00:10:04,348 ♬~ 76 00:10:04,348 --> 00:10:07,348 象山先生…。 77 00:10:18,662 --> 00:10:21,562 や~! や~! 78 00:10:27,605 --> 00:10:30,775 や~! え~い! 79 00:10:30,775 --> 00:10:33,978 もっと強く打ち込め! (2人)はい! 80 00:10:33,978 --> 00:10:39,066 (覚馬)佐川様。 おう にしゃらか。➡ 81 00:10:39,066 --> 00:10:45,172 せんだっては 2人とも 立派な手柄 立てたそうだな? 82 00:10:45,172 --> 00:10:49,977 いや 薩摩の援軍がねえと 危ういところでやした。 83 00:10:49,977 --> 00:10:56,634 その分は 今度の長州征伐で 取り返すべ。 わしも負けぬ。➡ 84 00:10:56,634 --> 00:11:01,272 やっと お役に立てる時が 来たんだからな。 85 00:11:01,272 --> 00:11:06,110 (大蔵)はい。 んだげんじょ 遅い! 86 00:11:06,110 --> 00:11:09,263 長州攻めは いつ始まるんだ? 87 00:11:09,263 --> 00:11:12,733 (大蔵)ご公儀の方針が 定まらねえみてえです。 88 00:11:12,733 --> 00:11:17,538 殿は 公方様が ご上洛され 全軍の指揮をお執りになるよう➡ 89 00:11:17,538 --> 00:11:21,158 江戸に進言しておいでなのですが。 ごもっともな仰せだ。➡ 90 00:11:21,158 --> 00:11:23,294 長州は朝敵だぞ。 91 00:11:23,294 --> 00:11:28,833 将軍が お出ましになって 討ち取らねえで なじょすんだ。 92 00:11:28,833 --> 00:11:34,505 我が殿のお命を狙った悪党ども 断じて許さぬ。 93 00:11:34,505 --> 00:11:38,375 (広沢)皆様! 戦にございます! 94 00:11:38,375 --> 00:11:42,229 いよいよか。 進軍の下知か? 会津の持ち場は? 95 00:11:42,229 --> 00:11:47,201 それが… 夷狄との戦に ございます。 夷狄だと? 96 00:11:47,201 --> 00:11:51,672 長州の馬関が異国の軍艦に 襲われました。 (一同)何!? 97 00:11:51,672 --> 00:11:55,676 (佐川)長州は なじょなった? 98 00:11:55,676 --> 00:12:00,664 (爆発音) 99 00:12:00,664 --> 00:12:02,800 (発砲音) 100 00:12:02,800 --> 00:12:07,638 下関戦争は惨敗だった。 101 00:12:07,638 --> 00:12:10,738 (爆発音) 102 00:12:18,933 --> 00:12:24,538 この手痛い敗戦の経験から 長州の藩論は➡ 103 00:12:24,538 --> 00:12:31,996 無謀な攘夷から 開国勤王へと 大きく舵を切っていく。 104 00:12:31,996 --> 00:12:33,996 (爆発音) 105 00:12:53,400 --> 00:12:56,600 あと少しだ。 106 00:12:59,156 --> 00:13:04,094 ここは こうして…。 あれ? 107 00:13:04,094 --> 00:13:09,700 いけねえ。 (ユキ)八重ねえ様 くっついてる! 108 00:13:09,700 --> 00:13:12,269 (笑い声) 109 00:13:12,269 --> 00:13:16,869 (せきばらい) すまねえなし。 110 00:13:20,344 --> 00:13:22,329 なじょしたの? 111 00:13:22,329 --> 00:13:26,367 いつもなら さっさと片づけて すっ飛んで帰るのに。 112 00:13:26,367 --> 00:13:36,910 帰ってもなあ… 角場で何を話したらいいんだか? 113 00:13:36,910 --> 00:13:41,365 今日は おかしいなあ。 へら付けは間違えるし➡ 114 00:13:41,365 --> 00:13:47,321 自分の着物は縫い付けてしまうし。 心配事でも あんの? 115 00:13:47,321 --> 00:13:49,640 うん…。 116 00:13:49,640 --> 00:13:55,329 (澄江) 針とハサミは おなごの槍と刀だ。➡ 117 00:13:55,329 --> 00:14:00,729 ぼんやりして使っては なんねえ。 はい…。 118 00:14:02,870 --> 00:14:07,975 いつもの調練式は どこ行った? 八重ねえ様らしくねえな。 119 00:14:07,975 --> 00:14:12,663 私らしくねえか? 120 00:14:12,663 --> 00:14:16,467 んだなし…。 121 00:14:16,467 --> 00:14:20,904 えい! あれこれ考えても しかたねえ。 122 00:14:20,904 --> 00:14:27,604 何があっても 私は 角場を守ったらいい。 んだ! 123 00:14:39,606 --> 00:14:42,206 (風鈴の音) 124 00:14:47,564 --> 00:14:50,364 (川崎)八重さん! 125 00:14:52,403 --> 00:14:55,203 はい! 126 00:15:06,900 --> 00:15:09,036 それは? 127 00:15:09,036 --> 00:15:15,509 新しい工夫 やっと出来上がりました。 128 00:15:15,509 --> 00:15:21,398 んだら 試し撃ちしてみんべ。 いや 今日は私が撃ちます。 129 00:15:21,398 --> 00:15:23,498 えっ? 130 00:15:28,555 --> 00:15:33,427 筒の内側に らせんの溝を彫りました。 131 00:15:33,427 --> 00:15:38,432 異国製のようには いきませんが…➡ 132 00:15:38,432 --> 00:15:42,832 ずっと 命中しやすくなったはずです。 133 00:15:57,734 --> 00:16:00,003 (銃声) 134 00:16:00,003 --> 00:16:02,005 命中。 135 00:16:02,005 --> 00:16:04,405 よし! 136 00:16:21,942 --> 00:16:26,042 (川崎)八重さん…。 はい。 137 00:16:28,232 --> 00:16:32,019 夫婦になりましょう。 138 00:16:32,019 --> 00:16:35,072 えっ? 139 00:16:35,072 --> 00:16:38,375 私の妻になって下さい。 140 00:16:38,375 --> 00:16:40,975 えっ? 141 00:16:47,501 --> 00:16:49,701 そった事…。 142 00:16:51,972 --> 00:17:00,397 兄様の文の事は忘れるようにと 秋月様が言わっちゃ。 143 00:17:00,397 --> 00:17:05,435 んだから 縁組みの事は もう…。 144 00:17:05,435 --> 00:17:14,235 文の事は どうでもいい。 私が自分で考えて 決めた事です。 145 00:17:19,266 --> 00:17:23,871 お父上に お許しを頂きました。 146 00:17:23,871 --> 00:17:29,793 八重さん 一緒になりましょう。 147 00:17:29,793 --> 00:17:32,893 駄目です! 148 00:17:34,898 --> 00:17:39,102 それは… できねえす。 149 00:17:39,102 --> 00:17:45,809 なぜです? 私では頼りないですか? 150 00:17:45,809 --> 00:17:51,098 八重さんに ふさわしい男では ないと思っていました。 151 00:17:51,098 --> 00:17:55,686 ですから 一度は 縁談を お断りしたのですが…。 152 00:17:55,686 --> 00:17:57,738 えっ? 153 00:17:57,738 --> 00:18:04,438 なれど… これを作る事ができた。 154 00:18:06,396 --> 00:18:12,803 日本で 最も進んだ銃だと 自負しています。 155 00:18:12,803 --> 00:18:18,503 たとえ 生涯 浪人でも この腕があれば 生きていける。 156 00:18:20,661 --> 00:18:27,200 んだから… ならぬのです。 157 00:18:27,200 --> 00:18:35,826 尚之助様を 会津に縛りつけては なんねえのです。 158 00:18:35,826 --> 00:18:39,663 兄様の文が来た時から➡ 159 00:18:39,663 --> 00:18:43,533 私は そう思っていやした。 八重さん…。 160 00:18:43,533 --> 00:18:48,839 ずっと 仕官に こだわってたのは兄様だ。 161 00:18:48,839 --> 00:18:58,165 尚之助様は 昔から そった事 ちっとも望んでおられなかった。 162 00:18:58,165 --> 00:19:06,707 ♬~ 163 00:19:06,707 --> 00:19:16,507 いつでも… どこにでも 旅立っていいのです。 164 00:19:18,502 --> 00:19:23,006 やりてえ事を おやりになって頂きてえのです。 165 00:19:23,006 --> 00:19:36,703 ♬~ 166 00:19:36,703 --> 00:19:38,972 私は ここで生きたい。 167 00:19:38,972 --> 00:19:43,677 八重さんと共に 会津で生きたいんです。 168 00:19:43,677 --> 00:19:56,440 ♬~ 169 00:19:56,440 --> 00:20:00,644 妻になって下さい。 170 00:20:00,644 --> 00:20:16,176 ♬~ 171 00:20:16,176 --> 00:20:18,178 はい…。 172 00:20:18,178 --> 00:20:27,170 ♬~ 173 00:20:27,170 --> 00:20:31,758 (権八)決まったか? (佐久)八重が承知しやした。 174 00:20:31,758 --> 00:20:36,847 (うら)よがったなし。 よし! これから忙しくなるぞ。 175 00:20:36,847 --> 00:20:39,366 祝言の日取りは いつにすんべ? 176 00:20:39,366 --> 00:20:43,103 まずは 殿様のお許しを 受けねばなんねえ。 177 00:20:43,103 --> 00:20:48,275 早ぐ 覚馬にも知らせねえと。 早速 文を書くべ。 178 00:20:48,275 --> 00:20:52,696 こういう場合 仲人さんは どなたに お願えするんですか? 179 00:20:52,696 --> 00:20:55,866 んだな。 肝心なのは仲人だ。 180 00:20:55,866 --> 00:20:59,903 (お吉)嬢様の嫁入りが 決まったんだべか? んだ! 181 00:20:59,903 --> 00:21:02,806 あっ 嫁に行くっちゅう訳では ねえげんじょ。 182 00:21:02,806 --> 00:21:06,793 (徳造)んだら 婿取りがし? 婿取りとも言えねえな。 183 00:21:06,793 --> 00:21:10,497 (うら)何と言ったら いいんだべ? う~む?➡ 184 00:21:10,497 --> 00:21:14,468 まあ ともかく 嫁入り道具は 人並みに そろえてやんべ。 185 00:21:14,468 --> 00:21:17,604 (2人)はい! (笑い声) 186 00:21:17,604 --> 00:21:19,604 おっ! よし! 187 00:21:23,960 --> 00:21:29,516 そのころ 会津から遠く離れた 大坂の地で➡ 188 00:21:29,516 --> 00:21:37,916 一つの出会いが 歴史の歯車を 大きく動かそうとしていた。 189 00:21:43,130 --> 00:21:50,530 ≪(薪を割る音) 190 00:21:57,594 --> 00:22:01,047 (薪を割る音) 191 00:22:01,047 --> 00:22:05,247 (西郷)薩摩の西郷でごわす。 192 00:22:07,337 --> 00:22:15,462 (勝)西郷さんかね? 軍艦奉行の勝です。 193 00:22:15,462 --> 00:22:18,862 まあ どうぞ お座り下さい。 194 00:22:23,270 --> 00:22:29,292 長州征伐の参謀になられたお方が 私に何の用ですか? 195 00:22:29,292 --> 00:22:35,065 勝先生。 征討令が下って 2か月も たつっちゅうのに➡ 196 00:22:35,065 --> 00:22:39,736 幕府は ぐずぐずと 時を無駄にしちょいもす。 197 00:22:39,736 --> 00:22:42,305 どげんしたら よかかと…。 198 00:22:42,305 --> 00:22:45,625 なぜ それを私に聞くんです? 199 00:22:45,625 --> 00:22:48,695 亡き先君に申しつかりもした。 200 00:22:48,695 --> 00:22:54,634 国事に迷った時は 勝先生を お訪ねせよと。 201 00:22:54,634 --> 00:22:58,905 斉彬公ですか。 お懐かしい。 202 00:22:58,905 --> 00:23:04,244 で あんたは 長州を どうしたいのですか? 203 00:23:04,244 --> 00:23:10,133 無論 厳罰に処するべきと。 ふむ。 204 00:23:10,133 --> 00:23:14,638 領地をば召し上げ 半分は朝廷に献上。 205 00:23:14,638 --> 00:23:23,396 残り半分は 戦に功のあった諸藩で 割るべきと考えておいもす。 206 00:23:23,396 --> 00:23:30,453 挙国一致して 長州を討つって訳か。 ハハハッ。 207 00:23:30,453 --> 00:23:35,508 まあ およしなさい。 208 00:23:35,508 --> 00:23:39,930 そんな戦 幕府には ためになるかしれねえが➡ 209 00:23:39,930 --> 00:23:42,499 日本のためには なりませんよ。 210 00:23:42,499 --> 00:23:47,837 そもそも 内乱なんぞに うつつを抜かしている時ですか? 211 00:23:47,837 --> 00:23:50,507 下関を襲った異国の艦隊が➡ 212 00:23:50,507 --> 00:23:54,494 もし 摂津の海に 攻め込んできたら どうします? 213 00:23:54,494 --> 00:23:57,597 腰砕けの幕府には 打つ手は ねえでしょう。 214 00:23:57,597 --> 00:24:02,869 では 勝先生は どげんしたら よかち お考えでごわすか? 215 00:24:02,869 --> 00:24:06,606 幕府にだけ任せてちゃいけねえ。 216 00:24:06,606 --> 00:24:13,613 国を動かす 新しい仕組みを 作るんです。 新しか仕組み? 217 00:24:13,613 --> 00:24:17,918 共和政治ですよ。 218 00:24:17,918 --> 00:24:22,072 日本中には 優れた殿様が幾人かはいる。 219 00:24:22,072 --> 00:24:28,295 越前の春嶽公 土佐の容堂公 それから薩摩だ。 220 00:24:28,295 --> 00:24:34,701 諸侯諸藩がそろって会議を開き 国の舵取りをする。 221 00:24:34,701 --> 00:24:40,040 そいは 亡き先君が 目指しちょったもんに ごわんど。 222 00:24:40,040 --> 00:24:48,164 肝要なのは 己や藩の利害を超え 公論でもって 国を動かす事です。 223 00:24:48,164 --> 00:24:51,664 公論にごわすか。 224 00:24:54,004 --> 00:24:59,376 幕府は もう 熟し過ぎた 柿みたいなもんですよ。➡ 225 00:24:59,376 --> 00:25:02,946 外から攻められれば…。 226 00:25:02,946 --> 00:25:13,546 ♬~ 227 00:25:20,330 --> 00:25:26,403 分かいもした。 たった今 おいは 目が覚めもした。 228 00:25:26,403 --> 00:25:34,144 天下のために 何をすべきか はっきりと分かいもした。 229 00:25:34,144 --> 00:25:37,530 あいがとごわした。 230 00:25:37,530 --> 00:25:50,643 ♬~ 231 00:25:50,643 --> 00:25:53,496 薩摩の西郷…。 232 00:25:53,496 --> 00:25:57,567 ♬~ 233 00:25:57,567 --> 00:26:01,304 思ったより 恐ろしいやつかもしれぬ。 234 00:26:01,304 --> 00:26:11,631 ♬~ 235 00:26:11,631 --> 00:26:14,931 俺は 少し しゃべり過ぎたな…。 236 00:26:17,003 --> 00:26:23,343 (慶勝)いよいよ 長州総攻めに 出る事と相成った。➡ 237 00:26:23,343 --> 00:26:28,748 参謀 軍略は いかに? 238 00:26:28,748 --> 00:26:32,102 そん儀にございもすが➡ 239 00:26:32,102 --> 00:26:38,508 それがし 長州には恭順をば 勧めるべきと存じまする。 240 00:26:38,508 --> 00:26:45,808 恭順を勧めるとは? 何を今更? 正気か? 何を申す? 241 00:26:47,901 --> 00:26:55,892 何を言う? 既に諸藩には 攻め口を割りふってある。 242 00:26:55,892 --> 00:26:58,995 兵は出しもす。 243 00:26:58,995 --> 00:27:07,937 征長軍十数万にて包囲し 恭順をば説き聞かすっとです。 244 00:27:07,937 --> 00:27:11,141 (ざわめき) 245 00:27:11,141 --> 00:27:15,011 そなた 長州をたたき潰し➡ 246 00:27:15,011 --> 00:27:17,397 領地を召し上げるべしと 申したではないか! 247 00:27:17,397 --> 00:27:20,100 そうじゃ! そのとおりじゃ! (茂昭)それがしも➡ 248 00:27:20,100 --> 00:27:24,404 領地割譲が相応の処分だと存ずる。 そうじゃ そうじゃ! 249 00:27:24,404 --> 00:27:31,261 じゃっどん 戦となれば 敵も死に物狂いとなり➡ 250 00:27:31,261 --> 00:27:35,331 お味方に損傷も出るもんと 推察致しまする。 251 00:27:35,331 --> 00:27:37,400 何? 252 00:27:37,400 --> 00:27:40,320 兵を押し出しながら 一戦も交えんのでは➡ 253 00:27:40,320 --> 00:27:42,705 幕府の対面に関わるぞ。 254 00:27:42,705 --> 00:27:49,395 大兵力にて 公儀のご威光を示しまする。 255 00:27:49,395 --> 00:27:56,102 「戦わずして勝つこそ 善の善なるもの」。 256 00:27:56,102 --> 00:28:02,002 これ 孫子の兵法にごわす。 257 00:28:04,677 --> 00:28:10,977 皆様 ご異存は ごわはんか? 258 00:28:13,069 --> 00:28:20,126 西郷の和平交渉案は 征長軍の方針を一転させた。 259 00:28:20,126 --> 00:28:27,233 長州は 3人の家老の首を切って 幕府に恭順の意を示し➡ 260 00:28:27,233 --> 00:28:33,506 一戦も交える事なく 征長軍は兵を解いた。 261 00:28:33,506 --> 00:28:42,148 (慶喜)征長総督め 薩摩の芋酒に 酔って ふぬけとなったと見える。 262 00:28:42,148 --> 00:28:44,851 芋酒? 263 00:28:44,851 --> 00:28:48,638 西郷という名の芋じゃ。➡ 264 00:28:48,638 --> 00:28:58,131 そなた 公方様のご上洛を 何度も願い出たそうだな?➡ 265 00:28:58,131 --> 00:29:06,339 その事 江戸の老中どもが 何と評しているか ご存じか? 266 00:29:06,339 --> 00:29:11,694 京都守護職ごときが 将軍の進退に口を挟むとは➡ 267 00:29:11,694 --> 00:29:18,401 僭越至極と あざ笑っておるわ。 そればかりではない。 268 00:29:18,401 --> 00:29:22,705 わしと そなたが 朝廷の権威を笠に着て➡ 269 00:29:22,705 --> 00:29:29,162 ご公儀を脅かすと言う者さえいる。 何故そのような…。 270 00:29:29,162 --> 00:29:32,198 江戸城の連中は何も知らぬ。➡ 271 00:29:32,198 --> 00:29:37,203 そのくせ 帝のご信任厚い我らを妬み➡ 272 00:29:37,203 --> 00:29:44,503 京都方などと名付けて 痛くもない腹を探ってくる。 273 00:29:47,897 --> 00:29:51,834 (修理)江戸藩邸からも 訴えが参っております。➡ 274 00:29:51,834 --> 00:29:55,772 幕府の役人たちは 会津を京都方と呼び➡ 275 00:29:55,772 --> 00:30:00,209 何かと嫌がらせをすると。 京都守護職は➡ 276 00:30:00,209 --> 00:30:03,563 ご公儀から押しつけられた お役目ではねえか。➡ 277 00:30:03,563 --> 00:30:07,500 金ばかり かさんで 国元も 疲れ切っているというのに。 278 00:30:07,500 --> 00:30:14,657 ご家老。 殿のお体も案じられます。 279 00:30:14,657 --> 00:30:19,595 今が ご退陣の潮時では? 280 00:30:19,595 --> 00:30:26,436 うむ。 なあ 修理よ。 はい。 281 00:30:26,436 --> 00:30:33,443 我らは一体 何と 戦っているんであろうのう? 282 00:30:33,443 --> 00:30:40,900 ♬~ 283 00:30:40,900 --> 00:30:43,953 (にぎわう声) 284 00:30:43,953 --> 00:30:48,241 この辺りは 活気が戻ってきやしたね。 285 00:30:48,241 --> 00:30:52,528 まだ 元のとおりとは いかねえが…。 286 00:30:52,528 --> 00:30:57,728 人間が生きていく力は たくましいもんだ。 287 00:31:08,061 --> 00:31:10,561 あれ? うん? 288 00:31:19,222 --> 00:31:23,026 ♬~ 289 00:31:23,026 --> 00:31:28,464 まるで 刀の目利きでもするような 難しいお顔で。 (笑い声) 290 00:31:28,464 --> 00:31:32,935 (梶原)何がおかしい? よくよく吟味しねえと➡ 291 00:31:32,935 --> 00:31:38,341 つまらぬ物を買うはめになる。 (二葉)旦那様の仰せのとおりです。 292 00:31:38,341 --> 00:31:43,429 都の人形というのは なかなか 奧の深えもんですよ。 293 00:31:43,429 --> 00:31:45,829 (大蔵)はあ…。 294 00:31:49,135 --> 00:31:55,274 山本様 こたびは格別のお働きにて 公用人にあがられ➡ 295 00:31:55,274 --> 00:31:58,274 おめでとうごぜえやす。 はい。 296 00:32:03,933 --> 00:32:08,137 大蔵殿は 奏者番にお取り立てとの事。 297 00:32:08,137 --> 00:32:11,007 ますます ご出精なされませ。 298 00:32:11,007 --> 00:32:14,110 はい。 299 00:32:14,110 --> 00:32:22,335 兄上も 若年寄となられ めでたき事と存じまする。 300 00:32:22,335 --> 00:32:27,240 お互いに お役目に励むべ。 (2人)はい。 301 00:32:27,240 --> 00:32:31,040 御酒の支度をしてまいります。 302 00:32:39,402 --> 00:32:42,402 めごい事。 303 00:32:45,358 --> 00:32:47,343 (せきばらい) 304 00:32:47,343 --> 00:32:57,203 ♬~ 305 00:32:57,203 --> 00:33:01,908 人形でもあれば ちっとは 慰めになるかと思ってな。 306 00:33:01,908 --> 00:33:05,528 にしも ご妻女の喜びそうな物 送ってやれ。 307 00:33:05,528 --> 00:33:10,967 いや 何がいいのか? 祝言挙げて すぐに➡ 308 00:33:10,967 --> 00:33:14,303 夫婦らしい話もしねえまま 上洛したので。 309 00:33:14,303 --> 00:33:19,175 くしでも 紅でも いいんだ。 おなごは皆 そったもんを喜ぶ。 310 00:33:19,175 --> 00:33:26,466 いや 皆とは言えんな。 覚馬さんの 妹御なら 鉄砲の方がよさそうだ。 311 00:33:26,466 --> 00:33:29,769 紅おしろいより 鉄砲です。 (笑い声) 312 00:33:29,769 --> 00:33:33,539 んだげんじょ あれも とうとう 縁づく事となりやした。 313 00:33:33,539 --> 00:33:38,010 ほう! そんな勇ましい御仁が いましたか? 川崎殿です。 314 00:33:38,010 --> 00:33:44,267 そうか! 川崎先生か。 これは 「灯台下暗し」というやつだ。 315 00:33:44,267 --> 00:33:48,337 殿のお許しを頂戴したら 祝言挙げると 知らせが来やした。 316 00:33:48,337 --> 00:33:50,673 こっちの勝手な願いで➡ 317 00:33:50,673 --> 00:33:53,509 一緒になってほしいとは 思っていたげんじょ。 318 00:33:53,509 --> 00:33:56,195 2人とも よく考えて 決めたようです。 319 00:33:56,195 --> 00:34:00,099 (梶原)それは よかった。 なあ? はい? 320 00:34:00,099 --> 00:34:03,102 (梶原)なじょした? 黙り込んで。 いや…。 321 00:34:03,102 --> 00:34:07,373 (覚馬)あんまり たまげて 言葉もねえか? ハハハハッ。 322 00:34:07,373 --> 00:34:11,127 (梶原)おい 会津で一大事だ。 何でございやしょう? 323 00:34:11,127 --> 00:34:15,127 八重殿が嫁に行く。 まあ! 324 00:34:17,266 --> 00:34:20,966 (梶原)驚き過ぎだ。 すまねえなし。 325 00:34:27,877 --> 00:34:32,031 (梶原)なじょしたのです? 326 00:34:32,031 --> 00:34:35,351 あっ いや 何でもねえ。 327 00:34:35,351 --> 00:34:41,507 よい… よいご縁です。 328 00:34:41,507 --> 00:34:44,007 うん? 329 00:34:46,112 --> 00:34:52,184 まことに よいご縁です。 330 00:34:52,184 --> 00:34:55,087 おめでとうございやす。 331 00:34:55,087 --> 00:34:57,506 はい。 332 00:34:57,506 --> 00:35:00,126 ♬~ 333 00:35:00,126 --> 00:35:03,029 (兵衛)お城からお達しがあった。➡ 334 00:35:03,029 --> 00:35:13,122 大蔵殿は奏者番に出世 二葉の婿殿は若年寄となられた。 335 00:35:13,122 --> 00:35:19,128 (艶)おめでとうごぜえやす。 山川家も これで一安心だ。➡ 336 00:35:19,128 --> 00:35:22,832 あっ 登勢 にしゃも そこに座れ。 (登勢)はい。 337 00:35:22,832 --> 00:35:26,068 (操)奏者番とは なじょな お役目ですか? 338 00:35:26,068 --> 00:35:30,406 ご公儀とお家を結ぶ 大事なお役目だ。➡ 339 00:35:30,406 --> 00:35:34,293 戦での働きを認められての 出世だぞ。 340 00:35:34,293 --> 00:35:38,364 よかったなし。 はい…。 (美和)兄上は お強えもの。➡ 341 00:35:38,364 --> 00:35:42,902 昔から 竹馬でも石合戦でも 負けた事がねえ。 342 00:35:42,902 --> 00:35:46,606 (操)健次郎さんは 負けて 帰ってくる事も あるげんじょ。 343 00:35:46,606 --> 00:35:48,674 (健次郎)俺だって 戦となれば…。 344 00:35:48,674 --> 00:35:52,495 覚えてる? 兄上の義経の八艘跳び。 345 00:35:52,495 --> 00:35:55,965 (操)橋杭の上 ピョンピョン 跳び移ってた。 346 00:35:55,965 --> 00:35:59,702 (常磐)うわ~ 牛若丸だ! (艶)軍記物 読んで聞かすっと➡ 347 00:35:59,702 --> 00:36:04,907 何でも まねすんだ。 おう! ひよどり越えだって➡ 348 00:36:04,907 --> 00:36:10,296 崖 転げ落ちてきた事あるぞ。 ごろ~ん! (笑い声) 349 00:36:10,296 --> 00:36:15,401 登勢 ちっと。 はい。 350 00:36:15,401 --> 00:36:20,406 ♬~ 351 00:36:20,406 --> 00:36:28,297 与七郎は 子どもの頃 よ~く この木に登ってた。 352 00:36:28,297 --> 00:36:33,636 木登りの得意な子がいて その子には負けたくねえって。 353 00:36:33,636 --> 00:36:39,091 旦那様が? 相手は ちっこい 女の子だったげんじょ。 354 00:36:39,091 --> 00:36:42,244 (笑い声) 355 00:36:42,244 --> 00:36:51,237 ちいっとずつ 話して聞かせんべ。 与七郎の子どもの頃の事。 356 00:36:51,237 --> 00:36:53,339 母上…。 357 00:36:53,339 --> 00:36:58,961 来年には 勤番交代で戻ってくんべ。 358 00:36:58,961 --> 00:37:05,361 私から聞いた話をして 驚かせてやらんしょ。 はい! 359 00:37:11,390 --> 00:37:14,443 祝言の着物が出来やした。 360 00:37:14,443 --> 00:37:19,899 美しいこと! きっと よく似合うべな。 361 00:37:19,899 --> 00:37:26,272 これで 嫁入り行列ができたら もっと よかったげんじょ。 362 00:37:26,272 --> 00:37:31,310 んだなし。 しかたねえ。 嫁様が家から出て➡ 363 00:37:31,310 --> 00:37:36,510 家に入ってきたら おかしいべ。 はい。 364 00:37:38,634 --> 00:37:42,538 また そこに置く。 いつも言ってんべ。 365 00:37:42,538 --> 00:37:47,838 これは こっちに片づける。 (三郎)はい…。 366 00:37:50,763 --> 00:37:53,833 何? 367 00:37:53,833 --> 00:38:00,906 あ~あ 当てが外れた。 うん? 368 00:38:00,906 --> 00:38:06,195 姉上が嫁に行けば 角場は 俺の天下だと思ったげんじょ。 369 00:38:06,195 --> 00:38:08,495 こら! 370 00:38:16,939 --> 00:38:19,239 姉上! 371 00:38:34,607 --> 00:38:37,707 おめでとうごぜえやす。 372 00:38:41,330 --> 00:38:43,530 はい! 373 00:38:46,535 --> 00:38:51,991 京の丸太町に 洋式調練の 練兵所を開くそうです。 374 00:38:51,991 --> 00:38:57,396 (頼母)いや また 金がかかるな。 はい。 375 00:38:57,396 --> 00:39:04,553 国元が なんぼ倹約しても 都の出費に追いつかねえ。 376 00:39:04,553 --> 00:39:08,491 帰国して よく分かりました。 377 00:39:08,491 --> 00:39:13,729 公用方には 不満持つ者も いっぺえ いるんだ。 378 00:39:13,729 --> 00:39:21,871 国元から見れば 都を我が物顔に 仕切ってるように見えっからな。 379 00:39:21,871 --> 00:39:24,440 横山様のご尽力にもかかわらず➡ 380 00:39:24,440 --> 00:39:29,128 にしに なかなか お役目が つかねえのも その辺りの事だ。 381 00:39:29,128 --> 00:39:32,731 承知しております。 382 00:39:32,731 --> 00:39:37,831 まあ ちっと辛抱せい。 383 00:39:44,126 --> 00:39:50,499 (千恵)秋月様 お仲人を なさるそうですね? はい。 384 00:39:50,499 --> 00:39:56,639 仲人? どこの家だ? 山本様の。 385 00:39:56,639 --> 00:40:01,911 えっ 八重が? いや~ あの おてんば者が。 386 00:40:01,911 --> 00:40:05,197 よく縁づく先があったな。 387 00:40:05,197 --> 00:40:08,901 旦那様は 八重さんが お気に入りなんです。 388 00:40:08,901 --> 00:40:11,337 ほう~! 389 00:40:11,337 --> 00:40:17,409 で 婿殿は誰だ? 蘭学所の川崎殿です。 390 00:40:17,409 --> 00:40:24,300 川崎? ああ… あれは 藩士では ねえべ。 391 00:40:24,300 --> 00:40:28,037 優れた人材です。 今に仕官にもなりましょう。 392 00:40:28,037 --> 00:40:35,344 んだげんじょ 拝領屋敷もなくて どこさ 八重は嫁入りするんだ? 393 00:40:35,344 --> 00:40:38,430 まあ 婿殿が居候ですから➡ 394 00:40:38,430 --> 00:40:42,585 当面は 山本家の離れで 暮らすのでしょう。 395 00:40:42,585 --> 00:40:46,071 そんじは 嫁入りらしく➡ 396 00:40:46,071 --> 00:40:49,124 送り出す訳にも いかねえなし? 397 00:40:49,124 --> 00:40:53,429 まあ そった事に こだわる家では ありませんから。 398 00:40:53,429 --> 00:41:00,903 いや~ せっかくの祝言が それでは…。 399 00:41:00,903 --> 00:41:05,503 ああ わしに いい考えがある。 400 00:41:08,911 --> 00:41:18,988 ♬~ 401 00:41:18,988 --> 00:41:22,358 支度は調いましたか? 402 00:41:22,358 --> 00:41:25,027 お~! 403 00:41:25,027 --> 00:41:38,073 ♬~ 404 00:41:38,073 --> 00:41:41,673 いや… これは たまげた。 405 00:41:43,646 --> 00:41:48,200 八重ねえ様 きれいだ! 406 00:41:48,200 --> 00:41:57,176 秋月様。 今日は こちらのお宅から 嫁入りさせて頂く事となり➡ 407 00:41:57,176 --> 00:42:02,164 ありがとうごぜえます。 いや なに 頼母様のお知恵だ。 408 00:42:02,164 --> 00:42:04,900 はい。 409 00:42:04,900 --> 00:42:11,373 んだら 行くか。 嫁入り行列の出立だ! 410 00:42:11,373 --> 00:42:13,892 はい! 411 00:42:13,892 --> 00:42:59,392 ♬~ 412 00:43:01,740 --> 00:43:05,027 (佐久)覚馬がいたら どんだけ喜んだか。 413 00:43:05,027 --> 00:43:09,531 (うら)きっと 旦那様も 都で祝っておいでだなし。 414 00:43:09,531 --> 00:43:13,869 (覚馬)見えなくなるのか 俺の目は…。 415 00:43:13,869 --> 00:43:18,073 (岩倉)この戦 どっちを勝たしても あかん。➡ 416 00:43:18,073 --> 00:43:22,428 ここは 薩摩がうまく立ち回らんと あかんのや。 417 00:43:22,428 --> 00:43:26,398 (容保)これを成し遂げたら 皆で会津に帰ろう。➡ 418 00:43:26,398 --> 00:43:31,198 磐梯山が見守る故郷へ。 419 00:43:35,841 --> 00:43:39,044 <この地は 徳川御三家の筆頭➡ 420 00:43:39,044 --> 00:43:42,331 尾張藩の拠点でした。➡ 421 00:43:42,331 --> 00:43:47,236 幕末 僅か3万石の 美濃 高須藩から養子に入り➡ 422 00:43:47,236 --> 00:43:51,540 60万石を超える 尾張藩の藩主となったのが➡ 423 00:43:51,540 --> 00:43:57,830 容保の2人の兄 徳川慶勝と徳川茂徳です。➡ 424 00:43:57,830 --> 00:44:01,100 容保には 桑名藩主で➡ 425 00:44:01,100 --> 00:44:06,205 京都所司代を勤めた弟 松平定敬がおり➡ 426 00:44:06,205 --> 00:44:09,475 そろって 幕府の重職を務めた彼らは➡ 427 00:44:09,475 --> 00:44:12,744 高須四兄弟と呼ばれました。➡ 428 00:44:12,744 --> 00:44:16,598 兄弟は 実直な性格で➡ 429 00:44:16,598 --> 00:44:20,836 慶勝が長州征討の総督に 任命されるなど➡ 430 00:44:20,836 --> 00:44:28,193 皆 天皇や将軍の信頼が厚く 公武合体に尽力したのです。➡ 431 00:44:28,193 --> 00:44:34,833 しかし 一戦も交えずに 長州と和解した 慶勝の処置は➡ 432 00:44:34,833 --> 00:44:39,738 戦いも やむをえないと考えた 容保や定敬にとって➡ 433 00:44:39,738 --> 00:44:42,438 不満が残るものでした> 434 00:44:44,343 --> 00:44:47,930 <これをきっかけに 兄弟の足並みは乱れ➡ 435 00:44:47,930 --> 00:44:54,330 やがて 時代の波に 翻弄されていく事になるのです>