1 00:00:33,623 --> 00:01:06,022 ♬~ 2 00:01:06,022 --> 00:01:10,843 (秋月)♬「高砂や」 3 00:01:10,843 --> 00:01:24,106 ♬「この浦舟に帆を上げて この浦舟に帆を上げて」 4 00:01:24,106 --> 00:01:29,312 ♬「月もろともに 入潮の」 5 00:01:29,312 --> 00:01:35,368 ♬「波の淡路の島影や」 6 00:01:35,368 --> 00:01:44,310 ♬~(テーマ音楽) 7 00:01:44,310 --> 00:04:09,410 ♬~ 8 00:04:12,925 --> 00:04:16,779 (笑い声) 9 00:04:16,779 --> 00:04:20,850 (お吉)ごめんなんしょ。 こづゆ 召し上がってくなんしょ。 10 00:04:20,850 --> 00:04:24,950 おっ! (うら)どうぞ。 11 00:04:26,956 --> 00:04:30,192 (おなかの鳴る音) 12 00:04:30,192 --> 00:04:32,192 (川崎)うん? 13 00:04:34,196 --> 00:04:38,717 (八重)朝から 何も食べてなくて。 14 00:04:38,717 --> 00:04:41,754 それ 食べたら どうです? 15 00:04:41,754 --> 00:04:47,654 嫁様は お膳に箸つけては なんねえと言われてっから。 16 00:04:53,449 --> 00:04:57,249 今なら平気ですよ。 誰も見ていない。 17 00:05:02,925 --> 00:05:08,681 (叔父1)おい 八重! 今日は いい嫁様ぶりだ。➡ 18 00:05:08,681 --> 00:05:14,086 にしの事だから 鉄砲担いで 嫁入りすっかと案じていたぞ。 19 00:05:14,086 --> 00:05:17,840 (叔父2)ひょっとすっと その中は短筒が? 20 00:05:17,840 --> 00:05:20,459 (笑い声) 21 00:05:20,459 --> 00:05:26,882 んだげんじょ 珍しいのう。 おのが家に嫁入りすっとは。 22 00:05:26,882 --> 00:05:32,655 しかたねえべ。 婿殿に屋敷がねえから。 のう。 23 00:05:32,655 --> 00:05:38,477 ご扶持もねえんだべ? 蘭学所からお役料を頂いています。 24 00:05:38,477 --> 00:05:42,364 (叔父2)そったもんは「雀の涙」だ。 25 00:05:42,364 --> 00:05:45,417 (叔父1) 早く仕官してもらわねえとな。 26 00:05:45,417 --> 00:05:50,923 浪人の嫁では山本家の名折れだ。 叔父様。 27 00:05:50,923 --> 00:05:52,923 八重さん。 28 00:05:56,378 --> 00:05:59,582 (権八) 叔父御 久しぶりに飲むべし。 29 00:05:59,582 --> 00:06:05,421 おう 飲むか! そんな小せえ杯じゃ駄目だ。 30 00:06:05,421 --> 00:06:11,911 んだら… これでどうだ? おう 飲め! 31 00:06:11,911 --> 00:06:16,649 おい あっちゃ行って 飲むべし。 あっちゃ行って 飲むべし。➡ 32 00:06:16,649 --> 00:06:20,649 佐久! お銚子 お銚子。 33 00:06:23,939 --> 00:06:28,010 おう! もっと もっと! 34 00:06:28,010 --> 00:06:30,012 行け 行け 行け! 35 00:06:30,012 --> 00:06:32,414 (笑い声) 36 00:06:32,414 --> 00:06:38,370 「衆寡敵せず」。 よし! 37 00:06:38,370 --> 00:06:40,723 ご加勢つかまつる! 38 00:06:40,723 --> 00:06:45,361 婿殿! えっ 婿殿! さあ 頂きます。 39 00:06:45,361 --> 00:06:48,147 ♬~ 40 00:06:48,147 --> 00:06:53,118 (徳造)八重お嬢様 おきれいだ。 41 00:06:53,118 --> 00:06:56,121 泣いてんのがし? こった めでてえ日に。 42 00:06:56,121 --> 00:07:00,509 めでてえから 涙が出んだべ。 んだな…。 43 00:07:00,509 --> 00:07:06,709 一杯やらんしょ。 いいのか? お祝いだべした。 44 00:07:10,185 --> 00:07:18,485 (佐久)ありがとなし。 (うら)お気を付けて。 45 00:07:20,746 --> 00:07:26,652 あ~ やれやれ。 いい お式でしたなし。 46 00:07:26,652 --> 00:07:29,922 覚馬がいたら どんだけ喜んだか。 47 00:07:29,922 --> 00:07:35,844 きっと 旦那様も 都で 祝っておいでだなし。 んだなし。 48 00:07:35,844 --> 00:07:41,951 さてと うちの旦那様たちを なじょすっか。 49 00:07:41,951 --> 00:07:46,956 (みね)おじじ様。 (三郎)父上! 父上! 50 00:07:46,956 --> 00:07:52,978 おじじ様。 奧に参りやしょう。 51 00:07:52,978 --> 00:07:55,978 めでてえよ…。 52 00:07:58,384 --> 00:08:03,489 尚之助様… 尚之助様! 53 00:08:03,489 --> 00:08:06,689 起きてくなんしょ! 54 00:08:11,397 --> 00:08:13,465 しかたねえ。 55 00:08:13,465 --> 00:08:18,487 ♬~ 56 00:08:18,487 --> 00:08:21,340 ≪ふっ! 57 00:08:21,340 --> 00:08:29,281 (うら)あれまあ 嫁様が…。 (佐久)米俵 担ぐみてえに。 八重! 58 00:08:29,281 --> 00:08:36,481 ♬~ 59 00:09:45,374 --> 00:09:48,644 兄様からだ。 60 00:09:48,644 --> 00:09:54,316 「これよりは 夫婦 力合わせ➡ 61 00:09:54,316 --> 00:10:03,425 紅のごとく 赤々と生きる事 肝要に候」。 62 00:10:03,425 --> 00:10:22,244 ♬~ 63 00:10:22,244 --> 00:10:25,714 美しいこと。 64 00:10:25,714 --> 00:10:27,850 ♬~ 65 00:10:27,850 --> 00:10:31,754 都の紅ですか? 66 00:10:31,754 --> 00:10:35,958 大丈夫がし? 67 00:10:35,958 --> 00:10:41,497 頭が ガンガンします。 68 00:10:41,497 --> 00:10:45,551 これ 兄様からです。 69 00:10:45,551 --> 00:10:54,643 ♬~ 70 00:10:54,643 --> 00:11:00,315 「よき夫婦となるべし」か…。 71 00:11:00,315 --> 00:11:03,051 あれ? 72 00:11:03,051 --> 00:11:09,925 「新砲二種」か。 よく手に入ったな。 73 00:11:09,925 --> 00:11:20,319 ♬~ 74 00:11:20,319 --> 00:11:25,340 酔い覚めは 喉が渇くべ。 今 水をくんできやす。 75 00:11:25,340 --> 00:11:30,863 ♬~ 76 00:11:30,863 --> 00:11:36,852 都の紅 さしてみて下さい。 77 00:11:36,852 --> 00:12:42,217 ♬~ 78 00:12:42,217 --> 00:12:47,217 幾久しく。 79 00:12:58,383 --> 00:13:04,283 (医者)これは? (覚馬)ぼやけて見えます。 80 00:13:06,275 --> 00:13:09,378 しっかり 目を開けて。 81 00:13:09,378 --> 00:13:12,878 これは? 見えます。 82 00:13:17,185 --> 00:13:22,557 白そこひだな。 気の毒だが➡ 83 00:13:22,557 --> 00:13:29,181 いずれは失明するものと 覚悟した方がよい。 84 00:13:29,181 --> 00:13:32,951 (広沢)先生。 覚馬さんは昨年の戦の折に➡ 85 00:13:32,951 --> 00:13:37,089 目に けがを負われております。 それが長引いておるのでは? 86 00:13:37,089 --> 00:13:41,593 目を痛めたのなら それが もとかもしれぬが➡ 87 00:13:41,593 --> 00:13:45,814 そこひには違いない。 88 00:13:45,814 --> 00:13:51,314 いつ… いつ 見えなくなんのでしょうか? 89 00:13:53,488 --> 00:13:56,488 分からぬ。 90 00:14:06,318 --> 00:14:11,857 数年のうちかもしれぬし もっと先かもしれぬ。 91 00:14:11,857 --> 00:14:17,746 人によって 病の進み具合は 違うておるゆえ。 92 00:14:17,746 --> 00:14:22,246 治る見込みは? 難しかろう。 93 00:14:27,055 --> 00:14:33,055 朝晩 これを目につけなさい。 94 00:14:42,354 --> 00:14:47,554 見えなくなるのか 俺の目は…。 95 00:14:51,747 --> 00:14:58,687 目が見えなくて なじょして 銃を撃つ…。 96 00:14:58,687 --> 00:15:03,087 なじょして 書を読む…。 97 00:15:06,678 --> 00:15:13,878 何もかも できなくなるのか…。 98 00:15:16,388 --> 00:15:21,443 白そこひは 今で言う白内障である。 99 00:15:21,443 --> 00:15:28,183 完治は難しく 失明率の高い眼病であった。 100 00:15:28,183 --> 00:15:32,587 ♬~ 101 00:15:32,587 --> 00:15:35,707 その年 アメリカでは➡ 102 00:15:35,707 --> 00:15:42,481 4年にわたって続いた南北戦争が 北軍の勝利で終結。 103 00:15:42,481 --> 00:15:51,523 国を二分した戦いの戦死者は 62万人にも及んだ。 104 00:15:51,523 --> 00:15:54,810 終戦を迎えて 不要となった武器は➡ 105 00:15:54,810 --> 00:16:02,017 この後 海を渡り 日本に もたらされる事となる。 106 00:16:02,017 --> 00:16:08,273 そして 日本でも 内戦が起こりつつあった。 107 00:16:08,273 --> 00:16:16,648 京では 会津が長州を一掃。 長州は朝敵として 都を追われた。 108 00:16:16,648 --> 00:16:19,084 その僅か1か月後➡ 109 00:16:19,084 --> 00:16:22,654 外国と下関戦争を戦い➡ 110 00:16:22,654 --> 00:16:26,158 壊滅的な打撃を受ける。 111 00:16:26,158 --> 00:16:32,013 幕府を脅かす芽は 摘まれたかに見えた。 112 00:16:32,013 --> 00:16:36,418 しかし 敗戦から多くを学んだ 長州によって➡ 113 00:16:36,418 --> 00:16:41,923 幕府は やがて 土台から 大きく揺さぶられていく。 114 00:16:41,923 --> 00:16:46,628 (春嶽)ご公儀の慢心ぶりには 困ったものよ。 115 00:16:46,628 --> 00:16:49,147 (西郷)こんままでは➡ 116 00:16:49,147 --> 00:16:54,619 再び 長州征伐の兵を 挙ぐこつにないもすな。 117 00:16:54,619 --> 00:16:57,622 愚かな…。 118 00:16:57,622 --> 00:17:05,981 内乱など不毛な事だ。 今 戦をすれば メリケンのごとく➡ 119 00:17:05,981 --> 00:17:10,585 新式の銃砲によって 多くの兵が失われ➡ 120 00:17:10,585 --> 00:17:15,185 世の中は 荒れ果てるばかりであろう。 121 00:17:17,259 --> 00:17:19,911 分かいもした。 122 00:17:19,911 --> 00:17:26,384 それがしも 国に戻り 出兵せんよう 周旋致しもす。 123 00:17:26,384 --> 00:17:29,784 (春嶽)妙だな。 124 00:17:36,211 --> 00:17:41,867 何故 薩摩が 長州の赦免に向けて動くのだ。➡ 125 00:17:41,867 --> 00:17:46,855 長年の敵同士ではないのか? 126 00:17:46,855 --> 00:17:52,878 幕府の お一人天下の世に 戻さんためにございもす。 127 00:17:52,878 --> 00:17:58,633 政は 公論をばもって 行わねばないもはん。 128 00:17:58,633 --> 00:18:02,320 共和政治か。 129 00:18:02,320 --> 00:18:09,311 わしが かねてから目指しておる この国の形よ。 130 00:18:09,311 --> 00:18:14,311 はい 新しか国の形にございもす。 131 00:18:16,351 --> 00:18:22,357 (ウグイスの鳴き声) 132 00:18:22,357 --> 00:18:28,046 西洋りんごよ。 接ぎ木をしてみたのだが➡ 133 00:18:28,046 --> 00:18:31,449 ようやく咲いた。 134 00:18:31,449 --> 00:18:35,549 異国のりんごとは珍しか。 135 00:18:42,510 --> 00:18:48,216 わしはのう 西郷。 西洋の よきものを 大いに取り入れ➡ 136 00:18:48,216 --> 00:18:53,555 国内の物産を育てる事が 肝要じゃと思うておる。 137 00:18:53,555 --> 00:18:59,878 先君 斉彬公も 同じこつを 仰せにございもした。 138 00:18:59,878 --> 00:19:06,778 斉彬公は よい接ぎ木を 得たようだのう。 139 00:19:09,654 --> 00:19:18,713 慢心した幕府の強硬な政策は 都の会津本陣をも揺るがしていた。 140 00:19:18,713 --> 00:19:28,690 (内蔵助)守護職のお役料が 差し止めとは なんとした事だ。 141 00:19:28,690 --> 00:19:35,013 (田中) 京に来て以来の莫大な出費で➡ 142 00:19:35,013 --> 00:19:39,384 日々 金繰りに 腐心しているというのに。 143 00:19:39,384 --> 00:19:41,586 (大蔵)一橋様は➡ 144 00:19:41,586 --> 00:19:45,890 桑名様への御下賜金も 止められたそうにごぜいます。 145 00:19:45,890 --> 00:19:48,693 (内蔵助)なんと! (梶原)ご公儀は 会津の力を➡ 146 00:19:48,693 --> 00:19:51,946 そぐおつもりなのでは ありますまいか。 147 00:19:51,946 --> 00:19:57,886 (内蔵助)何故に そのような事を? 我らが 朝廷をお味方につけ➡ 148 00:19:57,886 --> 00:20:01,389 ご公儀に盾つくものと お疑いの様子がごぜえまする。 149 00:20:01,389 --> 00:20:05,677 (林)ばかな! 会津は ご先祖代々➡ 150 00:20:05,677 --> 00:20:11,777 将軍家に お尽くし申し上げてきたのだぞ。 151 00:20:16,087 --> 00:20:21,960 殿。 かように 心ない仕打ちを受けて➡ 152 00:20:21,960 --> 00:20:26,664 都にとどまる理由は ごぜえませぬ。 153 00:20:26,664 --> 00:20:35,357 守護職を退き 会津に戻る時にごぜえます。 154 00:20:35,357 --> 00:20:40,612 (容保)いや まだ戻る事はできぬ。 155 00:20:40,612 --> 00:20:44,115 何故にごぜえますか? 156 00:20:44,115 --> 00:20:47,719 (修理)我らが都を離れれば➡ 157 00:20:47,719 --> 00:20:51,222 また 騒乱が起こるのではないかと 殿は ご案じなされて…。 158 00:20:51,222 --> 00:20:56,478 そなたは控えておれ! はっ。 159 00:20:56,478 --> 00:20:59,278 殿! 160 00:21:01,349 --> 00:21:04,119 世が平穏にならぬうちは➡ 161 00:21:04,119 --> 00:21:11,309 主上一人をお残しして 都を去る訳には まいらぬ。 162 00:21:11,309 --> 00:21:18,516 ♬~ 163 00:21:18,516 --> 00:21:22,520 そう長い事ではない。➡ 164 00:21:22,520 --> 00:21:28,226 再び 長州征討の軍が 組まれる事と相成った。 165 00:21:28,226 --> 00:21:34,299 今度こそ 将軍家に ご進発頂く。 166 00:21:34,299 --> 00:21:38,820 その儀は 幾度願い出ても➡ 167 00:21:38,820 --> 00:21:42,257 お聞き届け頂けなかったでは ありませぬか。 168 00:21:42,257 --> 00:21:45,627 ご上洛頂かねばならぬ。 169 00:21:45,627 --> 00:21:53,618 長州が禁裏に発砲した大罪に 将軍家が裁きを下されてこそ➡ 170 00:21:53,618 --> 00:21:58,039 まことの公武一和が 相成るものと思う。 171 00:21:58,039 --> 00:22:08,266 ♬~ 172 00:22:08,266 --> 00:22:11,066 もうしばらくの辛抱じゃ。 173 00:22:13,621 --> 00:22:21,546 これを成し遂げたら 皆で会津に帰ろう。 174 00:22:21,546 --> 00:22:27,452 磐梯山が見守る故郷へ。 175 00:22:27,452 --> 00:22:29,854 (一同)ははっ! 176 00:22:29,854 --> 00:22:49,107 ♬~ 177 00:22:49,107 --> 00:22:51,407 ご家老…。 178 00:22:53,795 --> 00:22:58,095 おう 修理か。 179 00:23:01,886 --> 00:23:05,557 何をしておいでですか? 180 00:23:05,557 --> 00:23:11,296 改まらずとも 今は 父と子でよい。 181 00:23:11,296 --> 00:23:13,496 はい。 182 00:23:17,886 --> 00:23:22,891 いい月だ。➡ 183 00:23:22,891 --> 00:23:30,215 会津のお城の 高殿から眺める月は格別でな。➡ 184 00:23:30,215 --> 00:23:34,385 宿直の夜など 持ち場 離れて➡ 185 00:23:34,385 --> 00:23:37,755 わしも よく 一人で月見をしたものだ。 186 00:23:37,755 --> 00:23:40,358 父上が? 187 00:23:40,358 --> 00:23:47,782 私には 懈怠なく勤めよと 常々 厳しく仰せでしたが。 188 00:23:47,782 --> 00:23:56,558 あのころは まだ 日々が穏やかだったゆえな。 189 00:23:56,558 --> 00:24:01,312 ♬~ 190 00:24:01,312 --> 00:24:07,585 覚馬には 国元に 子がいるのであったな? 191 00:24:07,585 --> 00:24:10,405 今年 4つになりやす。 192 00:24:10,405 --> 00:24:15,893 ああ… 会いてえべな。 193 00:24:15,893 --> 00:24:18,329 はい。 194 00:24:18,329 --> 00:24:20,915 ♬~ 195 00:24:20,915 --> 00:24:28,489 ああ 殿のお覚悟を聞いた上は 愚痴など言っていられぬが。 196 00:24:28,489 --> 00:24:37,615 わしも早く 会津のお城の月を見てえもんだ。 197 00:24:37,615 --> 00:24:49,715 ♬~ 198 00:25:04,959 --> 00:25:08,563 会津の鉄砲鍛冶は 飲み込みが早い。 199 00:25:08,563 --> 00:25:11,015 ひな型どおりに よく作っています。 200 00:25:11,015 --> 00:25:14,385 試し撃ちしてみねえと いいも悪いも 分がらねえべ。 201 00:25:14,385 --> 00:25:17,955 そうですね。 では 早速。 202 00:25:17,955 --> 00:25:23,294 あっ 尚之助様。 撃つのは私が。 お願いします。➡ 203 00:25:23,294 --> 00:25:26,180 八重さんの方が腕は確かだ。 はい。 204 00:25:26,180 --> 00:25:28,380 (銃声) 205 00:25:31,352 --> 00:25:37,942 おなごは 夫を何と呼ぶもんだ? 「旦那様」と。 206 00:25:37,942 --> 00:25:43,042 八重のやつ まだ 尚之助様などと呼んでおるぞ。 207 00:25:45,183 --> 00:25:50,188 婿殿も婿殿だ。 所帯を構えたからには一家の主。 208 00:25:50,188 --> 00:25:52,790 「八重 ああしろ こうしろ」と➡ 209 00:25:52,790 --> 00:25:56,694 威厳を持って 指図してもらわねば 困んだ。 210 00:25:56,694 --> 00:25:59,814 んだなし。 211 00:25:59,814 --> 00:26:04,385 わしが婿に入った時は もっと堂々と振る舞っていたぞ。 212 00:26:04,385 --> 00:26:09,240 何か 手を打たねばな。 213 00:26:09,240 --> 00:26:13,440 余計な事は しねえ方が…。 う~む。 214 00:26:16,514 --> 00:26:21,152 そういう事を おろそかにしては ならぬのだ。 215 00:26:21,152 --> 00:26:24,822 いいな? これは婿殿のためだ。 216 00:26:24,822 --> 00:26:26,841 んだげんじょ…。 217 00:26:26,841 --> 00:26:32,180 夫を立てるのが おなごの役目だ。 218 00:26:32,180 --> 00:26:34,882 はい…。 219 00:26:34,882 --> 00:26:39,654 ♬~ 220 00:26:39,654 --> 00:26:44,942 (佐久)旦那様 行ってきらんしょ。 うむ。 221 00:26:44,942 --> 00:26:48,342 尚之助様…。 222 00:26:50,298 --> 00:26:53,084 旦那様 行ってきらんしょ。 223 00:26:53,084 --> 00:26:57,288 ああ そうだ。 具合の悪い銃が 1丁だけあります。 224 00:26:57,288 --> 00:26:59,488 点検を頼みます。 225 00:27:02,293 --> 00:27:07,348 今日は薙刀とお針が立て込んで…。 226 00:27:07,348 --> 00:27:14,789 またですか。 では 戻ってから 私が。 227 00:27:14,789 --> 00:27:17,489 すまねえなし。 228 00:27:36,711 --> 00:27:38,780 (雪)えい! 229 00:27:38,780 --> 00:27:41,380 (黒河内)それまで! 230 00:27:52,243 --> 00:27:58,749 お雪殿 今の打ち込みは 気迫が籠もって 見事であった。 231 00:27:58,749 --> 00:28:00,949 ありがとうごぜえやす。 232 00:28:03,254 --> 00:28:08,276 八重殿。 はい。 手数ばっかり多くて➡ 233 00:28:08,276 --> 00:28:13,114 一打一打に 魂が通ってねえ! はい。 234 00:28:13,114 --> 00:28:18,352 (ユキ)365 366… なあ 何本 やる気だ? 235 00:28:18,352 --> 00:28:20,621 1,000本! えっ? 236 00:28:20,621 --> 00:28:24,158 角場に行かねえから モヤモヤして。 237 00:28:24,158 --> 00:28:32,558 えっ 鉄砲 撃ってねえの? 珍しい。 雪でも降んでねえべか? 238 00:28:35,553 --> 00:28:38,756 (ユキ)お父様に止められた? んだ。 239 00:28:38,756 --> 00:28:42,476 しばらく 鉄砲を撃つのは やめておけと。 240 00:28:42,476 --> 00:28:45,146 (雪)なじょして? 241 00:28:45,146 --> 00:28:50,751 角場にいる時は 尚之助様と 仲間みてえな口 きいてしまうべ。 242 00:28:50,751 --> 00:28:54,555 そんじは 夫婦らしくなんねえからって。 243 00:28:54,555 --> 00:28:56,757 ふ~ん…。 244 00:28:56,757 --> 00:29:02,580 お雪様 なじょしたら いい夫婦になれるんだべ? 245 00:29:02,580 --> 00:29:08,753 そった事 私には分かんねえ。 修理様とお雪様は➡ 246 00:29:08,753 --> 00:29:12,453 内裏びなみてえに お似合いだもんな。 247 00:29:19,780 --> 00:29:25,536 (雪)私は まだ 夫婦のまね事を してる気がして しかたねえ。 248 00:29:25,536 --> 00:29:27,738 まね事? 249 00:29:27,738 --> 00:29:32,260 嫁いでからすぐに 旦那様が 都に上られる事になったべ。 250 00:29:32,260 --> 00:29:39,050 早く いい嫁になって 送り出さねばとばっかり思って。 251 00:29:39,050 --> 00:29:46,157 いさかい一つ しなかったげんじょ 私は一度 喧嘩してみたかった。 252 00:29:46,157 --> 00:29:50,945 叱られてみたかったし 困らせてもみたかった。 253 00:29:50,945 --> 00:29:53,648 お雪様…。 254 00:29:53,648 --> 00:29:56,284 旦那様が 都からお戻りになったら➡ 255 00:29:56,284 --> 00:30:01,289 私は もう一遍 初めから 夫婦をやり直してえ。 256 00:30:01,289 --> 00:30:33,421 ♬~ 257 00:30:33,421 --> 00:30:36,021 (川崎)八重さん! 258 00:30:38,793 --> 00:30:41,893 ちょっと こっちに来なさい! 259 00:30:44,315 --> 00:30:48,753 ばかな事は よしなさい! はい? 260 00:30:48,753 --> 00:30:53,357 余計な口出しは やめて頂くよう お父上に 釘をさしました。 261 00:30:53,357 --> 00:30:58,796 妙だとは思ったんです。 何日も 鉄砲に触りもしないなんて。 262 00:30:58,796 --> 00:31:01,949 尚… 旦那様。 263 00:31:01,949 --> 00:31:07,855 呼び方なんて どうでもよい! それより こんなつまらぬ事で➡ 264 00:31:07,855 --> 00:31:12,255 一時でも 鉄砲を手放すとは どういう了見です!? 265 00:31:14,845 --> 00:31:18,249 つまらぬ事だべか? 266 00:31:18,249 --> 00:31:22,853 私は 尚之助様が 人に 後ろ指さされねえように➡ 267 00:31:22,853 --> 00:31:25,723 ちっとでも夫婦らしくなりたくて。 268 00:31:25,723 --> 00:31:28,609 私は鉄砲を撃つおなごを めとった。 269 00:31:28,609 --> 00:31:31,879 世間並みの奥方など 初めから望んでいない! 270 00:31:31,879 --> 00:31:36,317 んだら 私では 世間並みに なれねえというのですか? 271 00:31:36,317 --> 00:31:38,919 ええ そうです! まあ! 272 00:31:38,919 --> 00:31:44,892 世間並みなんぞ ならなくて結構。 あなたは あなたであれば よい! 273 00:31:44,892 --> 00:31:46,977 えっ? 274 00:31:46,977 --> 00:31:56,120 ♬~ 275 00:31:56,120 --> 00:32:04,645 私の妻は ほかの誰でもない 鉄砲の名人 八重さんだ。➡ 276 00:32:04,645 --> 00:32:08,645 それでよい。 妻…。 277 00:32:10,618 --> 00:32:14,021 分かったら 手を貸して下さい。 278 00:32:14,021 --> 00:32:18,225 どうも その1丁だけ 具合がよくない。 279 00:32:18,225 --> 00:32:23,147 ♬~ 280 00:32:23,147 --> 00:32:27,818 (川崎)さあ 早く! はい! 281 00:32:27,818 --> 00:32:33,124 (佐久)んだから 余計な事だと言ったんだ。 282 00:32:33,124 --> 00:32:40,831 旦那様も 婿に来た頃は 借りてきた猫みてえだった。 283 00:32:40,831 --> 00:32:50,341 ♬~ 284 00:32:50,341 --> 00:32:54,278 (阿部)長州の藩主親子が 再三の 御召出しに応じぬのは➡ 285 00:32:54,278 --> 00:32:58,349 長州に 謀反の心が あるゆえにござります。➡ 286 00:32:58,349 --> 00:33:01,385 毛利親子には 切腹を申しつけ➡ 287 00:33:01,385 --> 00:33:05,756 長門・周防は 滅藩にすべきと存じます。➡ 288 00:33:05,756 --> 00:33:10,277 上様ご出陣の上は 厳罰をもって当たらねば➡ 289 00:33:10,277 --> 00:33:13,280 ご公儀の威信に関わりますゆえ。 290 00:33:13,280 --> 00:33:17,134 (容保)なれど 厳しく出れば かえって 反発を招きまする。 291 00:33:17,134 --> 00:33:20,888 では いかがすべきと? 292 00:33:20,888 --> 00:33:28,646 藩主親子は押し込め 領地は減封に 処するのが適当かと存じまする。 293 00:33:28,646 --> 00:33:31,515 (定敬)それが よろしいかと。 294 00:33:31,515 --> 00:33:34,251 (康英)手ぬるき事を。 そもそも➡ 295 00:33:34,251 --> 00:33:40,624 上様のご上洛を願い出られたのは 会津様では ござりませぬか。 296 00:33:40,624 --> 00:33:45,129 (家茂)よくよく談議して 取りはからうように。 297 00:33:45,129 --> 00:33:55,923 ♬~ 298 00:33:55,923 --> 00:34:02,613 将軍家が上洛したとあっては もはや 戦は避けられん。 299 00:34:02,613 --> 00:34:11,213 一蔵どん どげんしたら よかやろかいな? 300 00:34:14,775 --> 00:34:20,748 (大久保)こいを見てたもんせ。 301 00:34:20,748 --> 00:34:25,886 岩倉村の あのお方から届きもした。 302 00:34:25,886 --> 00:34:28,122 (西郷)おう! 303 00:34:28,122 --> 00:34:31,392 (蚊の飛ぶ音) 304 00:34:31,392 --> 00:34:35,192 (岩倉)ここらは ヤブ蚊が多うて かなわん。 305 00:34:38,883 --> 00:34:41,285 畑の肥やしや。 306 00:34:41,285 --> 00:34:49,059 風向き次第で 屋敷中が臭うなる。 野良仕事もせんと 食うていけん。 307 00:34:49,059 --> 00:34:53,948 しかし 都の風向きは 変わったではありませんか。 308 00:34:53,948 --> 00:35:02,489 攘夷派の者どもに 首を狙われ 3年も息を潜めていたんやが➡ 309 00:35:02,489 --> 00:35:10,247 長州が朝敵となってくれて 命拾いしたわ。 ハハッ。 310 00:35:10,247 --> 00:35:16,787 御意見書を拝読し 西郷ともども 感服つかまつりました。 311 00:35:16,787 --> 00:35:20,874 草むらで鳴く 虫のたわ言や。 312 00:35:20,874 --> 00:35:28,048 うんにゃ。 政の大綱は 朝廷で起案し➡ 313 00:35:28,048 --> 00:35:31,452 諸藩を都に集めて 評議させるべしなど➡ 314 00:35:31,452 --> 00:35:35,252 まことに卓見と存じまする。 315 00:35:47,985 --> 00:36:02,633 ♬~ 316 00:36:02,633 --> 00:36:05,719 薩摩は田舎者だ。➡ 317 00:36:05,719 --> 00:36:12,209 岩倉様のお知恵をお借りせねば 何事もないもはん。 318 00:36:12,209 --> 00:36:17,081 強い朝廷を作るという わしの望みは➡ 319 00:36:17,081 --> 00:36:25,089 薩摩の武力なしには叶わん。 相身互いやな。 ハハハッ。 320 00:36:25,089 --> 00:36:27,908 将軍が大坂城に入り➡ 321 00:36:27,908 --> 00:36:32,708 いよいよ 長州征伐に 動き出すようにございます。 322 00:36:34,682 --> 00:36:42,782 大久保。 この戦 どっちを勝たしても あかん。 323 00:36:45,793 --> 00:36:53,884 幕府が勝ったら また 一人勝手な政をする。 はい。 324 00:36:53,884 --> 00:37:00,684 長州が勝ったら 朝廷が意のままにされる。 はい。 325 00:37:02,693 --> 00:37:10,184 どっちが勝っても わしらにとって いい事は何もない。 326 00:37:10,184 --> 00:37:14,955 ここは 薩摩が うまく立ち回らんと あかんのや。 327 00:37:14,955 --> 00:37:21,178 しかし 戦が始まれば すぐに 勝負がつくのでは あいもはんか? 328 00:37:21,178 --> 00:37:24,281 兵力では 幕府方が圧倒しています。 329 00:37:24,281 --> 00:37:32,981 うんにゃ 長州は侮れん。 藩内の勢力が変わった。 330 00:37:34,958 --> 00:37:41,932 先祖代々の鎧兜を売り払い 洋式銃を買うようにと➡ 331 00:37:41,932 --> 00:37:47,604 藩士一同に命じた知恵者もおる。 332 00:37:47,604 --> 00:37:53,994 桂 小五郎や。 逃げの小五郎か…。 333 00:37:53,994 --> 00:37:56,494 (蚊の飛ぶ音) 334 00:37:59,983 --> 00:38:06,123 下手したら 潰されるのは 幕府の方かもしれんな。 335 00:38:06,123 --> 00:38:08,292 (桂)撃て! 336 00:38:08,292 --> 00:38:10,292 (銃声) 337 00:38:12,279 --> 00:38:14,615 これじゃあ いかん。➡ 338 00:38:14,615 --> 00:38:18,615 薩摩は もっと 新しい銃を使うちょった。 339 00:38:23,107 --> 00:38:29,012 早う強うならんと長州は潰される。 340 00:38:29,012 --> 00:38:36,019 (横山)こたびの長州征伐 深入りしてはならぬぞ。 341 00:38:36,019 --> 00:38:41,258 殿のお心に曇りはなくとも 長州憎さのあまり➡ 342 00:38:41,258 --> 00:38:46,847 会津が引き起こした戦と 見る者も多いゆえ。 343 00:38:46,847 --> 00:38:56,857 (頼母)薩摩などは出兵せぬと 既に申し出た様子にごぜえます。 344 00:38:56,857 --> 00:39:03,447 薩摩が…。 おかしな事じゃ。 345 00:39:03,447 --> 00:39:11,755 幕府のため 朝廷のため 誠を尽くせば尽くすほど➡ 346 00:39:11,755 --> 00:39:17,055 会津は ますます 泥沼に足を取られていく。 347 00:39:20,647 --> 00:39:29,656 帝から 御宸翰を賜わった時の うれしさ あの時のうれしさが➡ 348 00:39:29,656 --> 00:39:38,332 今は 会津を都に縛りつける 鎖となってしもうた。 349 00:39:38,332 --> 00:39:51,111 ♬~ 350 00:39:51,111 --> 00:39:54,781 秋月の事を頼む。 351 00:39:54,781 --> 00:40:03,640 この男を埋もれさせては 会津のためにならん。 352 00:40:03,640 --> 00:40:05,676 ♬~ 353 00:40:05,676 --> 00:40:14,368 横山殿。 今のわしには…。 354 00:40:14,368 --> 00:40:19,122 秋月の事 頼む。 355 00:40:19,122 --> 00:40:21,241 ♬~ 356 00:40:21,241 --> 00:40:24,611 引き受け申した。 357 00:40:24,611 --> 00:40:29,182 ♬~ 358 00:40:29,182 --> 00:40:36,290 横山が息を引き取ったのは その夜の事であった。 359 00:40:36,290 --> 00:40:39,109 (雨の音) 360 00:40:39,109 --> 00:40:46,709 程なく 秋月に 蝦夷地へ 出向せよとの命が下った。 361 00:40:48,635 --> 00:40:51,922 おや 2人して どこへ? 362 00:40:51,922 --> 00:40:54,391 あっ 秋月様。 363 00:40:54,391 --> 00:40:57,791 ちょうど お訪ねするところでした。 364 00:41:02,149 --> 00:41:06,670 東蝦夷斜里郡の代官に 任ぜられた。 365 00:41:06,670 --> 00:41:10,991 そった遠い所に…。 366 00:41:10,991 --> 00:41:16,713 んだげんじょ これは よい折だ。 367 00:41:16,713 --> 00:41:24,821 蝦夷には 会津にはねえ 海がある。 まだまだ開けてねえ 土地もある。 368 00:41:24,821 --> 00:41:33,313 新しい地で 新しい物産を作るんも 藩士として お国の役に立つ道だ。 369 00:41:33,313 --> 00:41:38,819 しかし 長州との戦が 始まろうという時です。 370 00:41:38,819 --> 00:41:42,356 秋月殿は 会津に なくてはならぬ お方ではありませんか。 371 00:41:42,356 --> 00:41:46,259 いずれ また 戻って働ける日も来るべ。 372 00:41:46,259 --> 00:41:52,049 その時には 会津が 今より もうちっと➡ 373 00:41:52,049 --> 00:41:55,869 頭のやわらかい国になっていれば いいんだげんじょ。 374 00:41:55,869 --> 00:41:59,873 ♬~ 375 00:41:59,873 --> 00:42:05,395 頼むぞ 八重殿 川崎殿。 376 00:42:05,395 --> 00:42:08,065 ♬~ 377 00:42:08,065 --> 00:42:11,518 私には 何にもできねえし。 378 00:42:11,518 --> 00:42:17,724 いや。 新しい力は 2人のように➡ 379 00:42:17,724 --> 00:42:24,097 古い秩序に縛られぬ者の中から 生まれると わしは信ずる。 380 00:42:24,097 --> 00:42:30,787 ♬~ 381 00:42:30,787 --> 00:42:38,445 あ…。 見らんしょ。 382 00:42:38,445 --> 00:42:43,283 ♬~ 383 00:42:43,283 --> 00:42:52,426 んだら 行くべ。 蝦夷地が わしの新天地だ。 384 00:42:52,426 --> 00:43:01,451 ♬~ 385 00:43:01,451 --> 00:43:04,488 (ユキ)戦なんて すぐに終わると思ってた。 386 00:43:04,488 --> 00:43:07,841 いつまでも 悪い事ばっかり 続くはずねえ。 387 00:43:07,841 --> 00:43:11,094 (田中)眼病の事 なじょして 早く報告しねえ?➡ 388 00:43:11,094 --> 00:43:14,748 にしゃの目は 会津になくてはならぬ。 389 00:43:14,748 --> 00:43:18,769 (内蔵助)まさか。 薩摩と長州は 長年 敵同士だ。 390 00:43:18,769 --> 00:43:21,288 (田中)いや 薩摩は分がんねえ。 391 00:43:21,288 --> 00:43:25,358 (西郷)もはや 徳川だけに 国を任せちゃおられん。➡ 392 00:43:25,358 --> 00:43:29,279 そん思いは 薩摩も同じごわんで。➡ 393 00:43:29,279 --> 00:43:31,679 手をば組みもんそう。 394 00:43:34,251 --> 00:43:37,387 <京都市左京区岩倉。➡ 395 00:43:37,387 --> 00:43:42,175 岩倉具視が およそ5年間 密かに暮らした邸宅が➡ 396 00:43:42,175 --> 00:43:47,013 市内の 北の外れに残されています。➡ 397 00:43:47,013 --> 00:43:50,617 岩倉は 朝廷と幕府の仲介のため➡ 398 00:43:50,617 --> 00:43:54,254 孝明天皇の妹 和宮と➡ 399 00:43:54,254 --> 00:44:00,510 将軍 徳川家茂との結婚に 尽力しました。➡ 400 00:44:00,510 --> 00:44:04,347 その事で 幕府支持と見なされた岩倉は➡ 401 00:44:04,347 --> 00:44:08,151 命を狙われたため 身を隠しました。➡ 402 00:44:08,151 --> 00:44:15,308 その後 朝廷から追放令が下り この地に移り住んだのです。➡ 403 00:44:15,308 --> 00:44:19,780 蟄居中の生活は 困窮を極めましたが➡ 404 00:44:19,780 --> 00:44:25,980 密かに政治活動を行い 数々の意見書を執筆しました> 405 00:44:28,789 --> 00:44:32,909 <「叢裡鳴虫」 あえて 自らを➡ 406 00:44:32,909 --> 00:44:35,545 草むらで鳴く 無力な虫に例え➡ 407 00:44:35,545 --> 00:44:41,184 幕府に代わる 朝廷権力の確立を論じました。➡ 408 00:44:41,184 --> 00:44:46,623 やがて 岩倉は 政治の表舞台への復帰を果たし➡ 409 00:44:46,623 --> 00:44:53,123 王政復古の実現に向け 邁進するのです> 410 00:45:33,753 --> 00:45:50,253 (櫓の音)