1 00:00:33,232 --> 00:00:35,884 (半鐘の音) (うら)みね! 2 00:00:35,884 --> 00:00:37,884 みね! 3 00:00:39,888 --> 00:00:44,560 ぽっくりが ねえ。 (佐久)んだら やっぱり 外か!? 4 00:00:44,560 --> 00:00:46,562 (徳造)火の手が 強えごぜえやす! 5 00:00:46,562 --> 00:00:48,564 もう 諏訪神社の近くまで 迫ってめえりやした。 6 00:00:48,564 --> 00:00:50,883 みね 火事の近くに 行ってねえべか? 7 00:00:50,883 --> 00:00:54,153 (お吉)みね嬢様が いねえんだ! (徳造)何だと!? 8 00:00:54,153 --> 00:00:57,156 捜してまいりやす! 9 00:00:57,156 --> 00:00:59,158 みね 見なかったか!? 10 00:00:59,158 --> 00:01:03,162 (八重)ひょっとしたら… 諏訪神社かもしんねえ! 11 00:01:03,162 --> 00:01:07,599 その辺りは もう火が迫ってる! 12 00:01:07,599 --> 00:01:17,226 ♬~ 13 00:01:17,226 --> 00:01:21,563 みね! 姉様! 14 00:01:21,563 --> 00:01:25,834 (三郎)みねが いねえのがし!? ぽっくりが ねえがら➡ 15 00:01:25,834 --> 00:01:30,556 諏訪神社に行ったんじゃねえかと 八重が捜しに行ったげんじょ。 16 00:01:30,556 --> 00:01:32,856 (川崎)ぽっくり? 17 00:01:35,894 --> 00:01:39,894 さっき 扉を閉める時 何か聞こえた気がして。 18 00:01:45,170 --> 00:01:47,906 (三郎)いだ! 19 00:01:47,906 --> 00:01:50,926 みね! みね! 20 00:01:50,926 --> 00:01:53,926 (みね)おばば様? 21 00:01:58,183 --> 00:02:01,820 ♬~ 22 00:02:01,820 --> 00:02:04,520 通してくなんしょ! 23 00:02:09,161 --> 00:02:12,164 おみね坊 家にいました。 24 00:02:12,164 --> 00:02:14,166 家に!? 25 00:02:14,166 --> 00:02:16,852 もう大丈夫です。 26 00:02:16,852 --> 00:02:19,221 よがった。 27 00:02:19,221 --> 00:02:23,225 うら姉様は? この先まで行ったみでえだ。 28 00:02:23,225 --> 00:02:25,925 私 捜してくっから。 29 00:02:27,896 --> 00:02:30,196 私が行きます。 30 00:02:37,489 --> 00:02:40,492 尚之助様…。 31 00:02:40,492 --> 00:02:42,792 姉上! 32 00:02:46,498 --> 00:02:54,489 ♬~(テーマ音楽) 33 00:02:54,489 --> 00:05:20,189 ♬~ 34 00:05:24,156 --> 00:05:27,456 尚之助様! 35 00:05:31,897 --> 00:05:35,500 尚之助様! 姉様! 36 00:05:35,500 --> 00:05:38,503 八重さん! こっちです。 37 00:05:38,503 --> 00:05:42,557 (せきこみ) 38 00:05:42,557 --> 00:05:45,257 無事だったがし! 39 00:05:46,895 --> 00:05:48,895 危ない! 40 00:05:57,556 --> 00:06:00,559 (徳造)旦那様! 皆様 お戻りでごぜえます! 41 00:06:00,559 --> 00:06:03,259 (権八)おお 大事ねえか!? 42 00:06:04,896 --> 00:06:07,566 火の勢いは だいぶ衰えました。 43 00:06:07,566 --> 00:06:12,866 その足 なじょした? いや ちょっと へまをしまして。 44 00:06:17,826 --> 00:06:22,164 みね…。 おっ母様。 45 00:06:22,164 --> 00:06:29,171 棚に隠れて 泣いてるうちに 眠ってしまったんだと。 46 00:06:29,171 --> 00:06:32,491 ごめんなんしょ…。 47 00:06:32,491 --> 00:06:37,491 心配かけて! 姉様…。 48 00:06:45,170 --> 00:06:49,224 よかった。 49 00:06:49,224 --> 00:06:53,224 無事でいてくれて。 50 00:06:54,830 --> 00:06:57,332 よかった。 51 00:06:57,332 --> 00:07:00,051 おっ母様! 52 00:07:00,051 --> 00:07:10,328 (みねの泣き声) 53 00:07:10,328 --> 00:07:17,502 ♬~ 54 00:07:17,502 --> 00:07:22,557 (佐久)うらは 覚馬が 当分 帰ってこれねえものと➡ 55 00:07:22,557 --> 00:07:25,827 覚悟を決めてたみてえだな。 56 00:07:25,827 --> 00:07:32,217 何かあったら そん時は…➡ 57 00:07:32,217 --> 00:07:38,217 みねが跡取りだ。 しっかり育てねばなんねえ。 58 00:07:40,225 --> 00:07:44,896 それで みねに 厳しくしてたのがし? 59 00:07:44,896 --> 00:07:52,387 んでねえ。 うらは… 己に厳しくしてたんだ。 60 00:07:52,387 --> 00:07:56,174 [ 回想 ] 武士の娘が めそめそ泣ぐんでねえ! 61 00:07:56,174 --> 00:08:02,230 甘やかして 弱い子に育てたら➡ 62 00:08:02,230 --> 00:08:05,530 覚馬に 申し訳ねえがらと。 63 00:08:07,886 --> 00:08:14,176 (佐久)かわいい みねを 怖い顔して叱んのは➡ 64 00:08:14,176 --> 00:08:17,229 うらも つらかったべ。 65 00:08:17,229 --> 00:08:20,882 姉様…。 66 00:08:20,882 --> 00:08:26,182 さてと… お吉! へえ! 飯は? 67 00:08:27,889 --> 00:08:29,891 炊けやした。 68 00:08:29,891 --> 00:08:33,895 んだら 握り飯にして 焼け出された人に 届けんべ。 69 00:08:33,895 --> 00:08:35,897 へい! はい! 70 00:08:35,897 --> 00:08:41,253 おっ母様 お漬物 切んべか? (佐久)んだな。 71 00:08:41,253 --> 00:08:44,489 お水を くんできやす。 ああ。 72 00:08:44,489 --> 00:08:46,491 嬢様。 73 00:08:46,491 --> 00:09:02,157 ♬~ 74 00:09:02,157 --> 00:09:08,157 兄様 うちは心配いらねえ。 75 00:09:09,898 --> 00:09:13,898 みねは しっかり育ってっから。 76 00:09:17,889 --> 00:09:20,508 腫れでる。 ああ…。 77 00:09:20,508 --> 00:09:24,896 大丈夫。 骨は折れてないようです。 78 00:09:24,896 --> 00:09:27,515 すまねえなし。 79 00:09:27,515 --> 00:09:31,820 いや こちらが助けるつもりが➡ 80 00:09:31,820 --> 00:09:35,223 かえって 厄介をかける事になって。 81 00:09:35,223 --> 00:09:40,223 厄介だなんて そった事…。 82 00:09:42,564 --> 00:09:48,503 私… ばかみてえ。 83 00:09:48,503 --> 00:09:52,490 火の方に走っていく背中 見でたら➡ 84 00:09:52,490 --> 00:09:59,230 尚之助様が このまま 戻ってこねえような気がして➡ 85 00:09:59,230 --> 00:10:02,530 心細くなって。 86 00:10:05,170 --> 00:10:10,492 火に巻かれるとでも 思ったんですか? 87 00:10:10,492 --> 00:10:15,230 よぐ分がんねえ。 88 00:10:15,230 --> 00:10:20,230 取り越し苦労とは 八重さんらしくない。 89 00:10:22,570 --> 00:10:26,270 私らしくねえ…。 90 00:10:30,495 --> 00:10:33,795 んだげんじょ…。 91 00:10:39,821 --> 00:10:43,521 旦那様だもの。 92 00:10:45,894 --> 00:10:52,894 たった一人の 私の旦那様だもの! 93 00:10:56,171 --> 00:10:59,824 どうして 泣くんですか? 94 00:10:59,824 --> 00:11:04,195 なんも 泣いでねえ。 95 00:11:04,195 --> 00:11:20,278 ♬~ 96 00:11:20,278 --> 00:11:26,278 そのころ 慶喜の出陣中止が 京を揺るがしていた。 97 00:11:27,886 --> 00:11:29,888 (内蔵助)待で! 98 00:11:29,888 --> 00:11:32,891 無念の思いは 我々も同じだ。 99 00:11:32,891 --> 00:11:38,897 (佐川)だから この佐川が 二条城に乗り込んで➡ 100 00:11:38,897 --> 00:11:41,232 ご宗家に 諫言つかまつる! 101 00:11:41,232 --> 00:11:43,835 (田中)にしゃが行っては 事が荒だつ! 102 00:11:43,835 --> 00:11:46,221 荒だてに参るのです! 103 00:11:46,221 --> 00:11:50,842 弁舌なら 皆 あのお方に してやられる! 104 00:11:50,842 --> 00:11:53,895 待て! 待て こら~! 105 00:11:53,895 --> 00:11:56,831 (修理)お待ちを! 今 覚馬さんたちが➡ 106 00:11:56,831 --> 00:12:00,218 出陣を促す殿の書状を持って 城に向がっています。 107 00:12:00,218 --> 00:12:05,156 それでは また あの食わせ者に 丸め込まれる! どけ! 108 00:12:05,156 --> 00:12:08,156 いえ! 何を騒いでおるか! 109 00:12:18,837 --> 00:12:22,223 (容保)官兵衛。 110 00:12:22,223 --> 00:12:25,226 言葉が過ぎるぞ。 111 00:12:25,226 --> 00:12:28,226 申し訳ござりませぬ! 112 00:12:30,231 --> 00:12:32,834 なれど…! (容保)はやるな! 113 00:12:32,834 --> 00:12:36,888 朝廷よりのお指図も 待たねばならぬ。 114 00:12:36,888 --> 00:12:40,188 今は 静まれ。 115 00:12:41,843 --> 00:12:44,896 はっ! 116 00:12:44,896 --> 00:12:48,500 書状は お渡し致しますが 本日は 御用繁多。 117 00:12:48,500 --> 00:12:51,236 お返事を賜るのは また後日に。 118 00:12:51,236 --> 00:12:54,172 (大蔵) 何とぞ お取り次ぎ願いまする。 119 00:12:54,172 --> 00:12:58,176 いや~ しかし…。 120 00:12:58,176 --> 00:13:01,229 (覚馬)勝先生! 121 00:13:01,229 --> 00:13:07,218 幕府は 長州攻めの幕引きに 追われていた。 122 00:13:07,218 --> 00:13:11,890 (勝) それがしに 和議の使者に立てとの 御意にござりまするか? 123 00:13:11,890 --> 00:13:13,892 (慶喜)うむ。 124 00:13:13,892 --> 00:13:18,229 (勝)和議と申しましても その実は ご公儀の負け戦…。 125 00:13:18,229 --> 00:13:21,966 長州が おとなしく矛を収めるとは 思えません。 126 00:13:21,966 --> 00:13:26,938 (春嶽)それゆえ 安房守殿を推挙したのだ。 127 00:13:26,938 --> 00:13:30,508 西国諸藩にも名の知れた 貴公の言葉なら➡ 128 00:13:30,508 --> 00:13:34,162 長州も 耳を貸すであろう。 129 00:13:34,162 --> 00:13:37,165 即刻 戦を止めてまいれ。 130 00:13:37,165 --> 00:13:40,168 いつまでも続けられては 面倒じゃ。 131 00:13:40,168 --> 00:13:44,506 長州と呼応して 決起する者が現れでもしたら➡ 132 00:13:44,506 --> 00:13:47,559 都も 一大事となりまするな。 133 00:13:47,559 --> 00:13:51,496 (慶喜)勝… わしを脅すのか? 134 00:13:51,496 --> 00:13:56,217 いいえ。 なれど うかうかと敵陣に赴けば➡ 135 00:13:56,217 --> 00:13:58,486 首を斬られるやもしれません。 136 00:13:58,486 --> 00:14:01,322 それがしも 命は惜しゅうござります。 137 00:14:01,322 --> 00:14:03,825 余が頼んでおるのだぞ。 138 00:14:03,825 --> 00:14:07,829 それがしにも お願いの儀がござります。 139 00:14:07,829 --> 00:14:10,231 お聞き届け下さいますならば➡ 140 00:14:10,231 --> 00:14:14,552 この首一つ いつでも 進上致します。 141 00:14:14,552 --> 00:14:16,821 願いとは 何じゃ? 142 00:14:16,821 --> 00:14:21,559 長州の処遇は 衆議に諮って 判断を下すべきと存じます。 143 00:14:21,559 --> 00:14:26,564 まずは 勅命にて 諸侯を お集め下さりませ。 144 00:14:26,564 --> 00:14:32,503 勅命じゃと? 諸藩に 号令をかけるのは 幕府の役目だ。 145 00:14:32,503 --> 00:14:34,556 武家を統べるのは 朝廷ではない。 146 00:14:34,556 --> 00:14:38,826 確かに 武家の棟梁は 将軍にござります。 147 00:14:38,826 --> 00:14:44,566 なれど 今は その将軍がおりませぬ。 148 00:14:44,566 --> 00:14:49,220 [外:9F993F913CD0614A3A965D74E0F4C8D1]川ご宗家といえども 将軍でなければ 一大名。 149 00:14:49,220 --> 00:14:54,220 幕府の長として 天下に 号令をかける事は できませぬぞ。 150 00:15:00,832 --> 00:15:04,218 春嶽殿…➡ 151 00:15:04,218 --> 00:15:08,218 勝と申し合わせたか…。 152 00:15:10,558 --> 00:15:12,894 こたびの負け戦を見ても➡ 153 00:15:12,894 --> 00:15:17,565 幕府だけで 天下を治めきれぬ事は 明らか。 154 00:15:17,565 --> 00:15:21,169 これより先は➡ 155 00:15:21,169 --> 00:15:29,160 諸藩と合議の上で 政を行うよう 改めていくべきと存じます。 156 00:15:29,160 --> 00:15:35,160 幕府が采配を振るわずに 誰が 諸侯を束ねるのだ!? 157 00:15:36,884 --> 00:15:39,504 帝が おわしまする。 158 00:15:39,504 --> 00:15:44,158 日本は 徳川一家のものでは ござりませぬぞ。 159 00:15:44,158 --> 00:15:46,160 何!? 160 00:15:46,160 --> 00:15:49,897 諸侯会議のお約束を 賜りとう存じます。 161 00:15:49,897 --> 00:15:52,216 それを手土産に頂ければ➡ 162 00:15:52,216 --> 00:15:57,916 命に代えても 長州との和議 調えてまいりまする。 163 00:16:06,898 --> 00:16:10,501 (覚馬)勝先生! 164 00:16:10,501 --> 00:16:12,501 覚馬。 165 00:16:15,156 --> 00:16:17,558 (覚馬)得心がまいりませぬ! 166 00:16:17,558 --> 00:16:21,496 一戦も交えずに 出陣取りやめとは あまりに ご卑怯だ! 167 00:16:21,496 --> 00:16:24,916 ああ みっともねえ話さ。 168 00:16:24,916 --> 00:16:30,154 長州は 禁裏に発砲した朝敵。 しかるべき処分を下すべきです! 169 00:16:30,154 --> 00:16:34,559 ここで退いでは 何のために 戦を始めたのか 分がんねえ! 170 00:16:34,559 --> 00:16:39,230 そうよ。 こんな ばかげた戦 一体 誰が 何のために始めたんだ。 171 00:16:39,230 --> 00:16:43,217 何!? 卑怯でも みっともなくとも➡ 172 00:16:43,217 --> 00:16:46,554 一日も早く けりをつける方が 世の中のためになる。 173 00:16:46,554 --> 00:16:51,225 それでは 長州一藩に ご公儀が 敗れても よいど仰せですか!? 174 00:16:51,225 --> 00:16:54,896 べらぼうめ! 幕府は 長州に負けるんじゃない。 175 00:16:54,896 --> 00:16:58,596 己の内側から崩れていくんだ。 176 00:17:00,385 --> 00:17:02,887 ご公儀の屋台骨は とうに ガタが来てる。 177 00:17:02,887 --> 00:17:05,223 おい 覚馬! 178 00:17:05,223 --> 00:17:09,227 おのしの目は 節穴か! 179 00:17:09,227 --> 00:17:12,897 こんな戦に 勝ちも負けもねえ。 180 00:17:12,897 --> 00:17:16,551 勝ったところで 幕府が 一息つくだけだ。 181 00:17:16,551 --> 00:17:18,553 その幕府ってのは 一体 何だ!? 182 00:17:18,553 --> 00:17:23,553 もとを正せば 数いる大名の中で 一番強かったってだけの事だ。 183 00:17:25,243 --> 00:17:29,247 260年の間 それで 天下は治まってきた。 184 00:17:29,247 --> 00:17:33,551 だが もう いかん。 幕府は 年を取り過ぎた。 185 00:17:33,551 --> 00:17:38,823 見た目は 立派な大木だが 中身は すかすかの洞だらけ。➡ 186 00:17:38,823 --> 00:17:41,523 いつ倒れても 不思議はねえ。 187 00:17:43,177 --> 00:17:45,563 聞き捨てならぬ! 188 00:17:45,563 --> 00:17:49,717 安房守様は 幕臣でありながら ご公儀を おとしめんのか!? 189 00:17:49,717 --> 00:17:53,054 だから 幕臣も 外様もねえ! 190 00:17:53,054 --> 00:17:56,554 外を見ろ! 世界に 目を向けてみろ! 191 00:17:58,159 --> 00:18:01,896 いいか? 日本は 小せえ国だ。 192 00:18:01,896 --> 00:18:06,884 内乱なんぞしてたら たちまち 西欧列強に食い潰される。 193 00:18:06,884 --> 00:18:11,823 徳川一家の繁栄と 日本国の存亡。 194 00:18:11,823 --> 00:18:17,161 はかりにかけて どっちが重いか よく考えてみろ! 195 00:18:17,161 --> 00:18:31,159 ♬~ 196 00:18:31,159 --> 00:18:38,159 だったら 俺たちは なじょすれば よかった!? 197 00:18:41,169 --> 00:18:48,169 都と ご公儀を守るために ほかに どんな手があったんだ!? 198 00:18:51,229 --> 00:18:56,501 慶喜から 諸侯会議の約束を 取り付けた勝は➡ 199 00:18:56,501 --> 00:19:00,171 直ちに 長州との交渉に向かった。 200 00:19:00,171 --> 00:19:02,323 ところが…。 201 00:19:02,323 --> 00:19:05,226 (二条)「大樹薨去…」。 202 00:19:05,226 --> 00:19:09,564 勝に 和睦の交渉を進めさせる一方で➡ 203 00:19:09,564 --> 00:19:16,821 慶喜は ひそかに朝廷に働きかけ ある勅命を引き出していた。 204 00:19:16,821 --> 00:19:21,559 それは 将軍の喪に服するため➡ 205 00:19:21,559 --> 00:19:28,259 長州に 兵を引くよう命ずる 一方的なものであった。 206 00:19:30,885 --> 00:19:35,173 和議を申し入れておきながら あのような勅が出ては➡ 207 00:19:35,173 --> 00:19:39,227 長州を欺いた事になりまする。 208 00:19:39,227 --> 00:19:43,181 朝廷のご意向である。 致し方あるまい。 209 00:19:43,181 --> 00:19:48,502 では 諸侯会議のお約束は? 210 00:19:48,502 --> 00:19:51,222 それはまた 別の話だ。 211 00:19:51,222 --> 00:19:54,222 慶喜殿! 212 00:19:58,179 --> 00:20:02,884 あなたは 我らを 勅が出るまで➡ 213 00:20:02,884 --> 00:20:07,584 時を稼ぐための道具に 使われたのか? 214 00:20:17,181 --> 00:20:23,554 それがし 福井に戻りまする。 215 00:20:23,554 --> 00:20:26,854 ご宗家とは これ限り! 216 00:20:30,244 --> 00:20:33,744 さらばでござる。 217 00:20:40,221 --> 00:20:45,843 (勝)してやられた…。 あの二枚舌め! 218 00:20:45,843 --> 00:21:06,163 ♬~ 219 00:21:06,163 --> 00:21:15,156 ご宗家は 春嶽殿 安房守殿をも 謀られたのですか? 220 00:21:15,156 --> 00:21:18,592 出陣の決意を翻され➡ 221 00:21:18,592 --> 00:21:21,595 ご自身が放った和議の使者さえも だます。 222 00:21:21,595 --> 00:21:23,597 それでは あまりに…。 223 00:21:23,597 --> 00:21:25,549 不実だと言うのか? 224 00:21:25,549 --> 00:21:29,553 このままでは 長州も収まらず また➡ 225 00:21:29,553 --> 00:21:35,159 幕命に従って出兵した諸藩にも 不満が広がりましょう。 226 00:21:35,159 --> 00:21:41,899 では わしが出陣して 敗れていたら どうなった? 227 00:21:41,899 --> 00:21:44,502 幕府の権威は 地に落ちる。 228 00:21:44,502 --> 00:21:46,721 それこそ 長州の思うつぼではないか。 229 00:21:46,721 --> 00:21:51,158 なれど 信義に背いては 幕府から 人心が離れまする。 230 00:21:51,158 --> 00:21:54,562 (慶喜)構わぬ。 231 00:21:54,562 --> 00:21:57,515 太平の世に あぐらをかいた幕府など➡ 232 00:21:57,515 --> 00:22:02,169 一度 壊れた方がよいのだ。 233 00:22:02,169 --> 00:22:05,489 何を仰せです!? 234 00:22:05,489 --> 00:22:09,226 幕府を鍛え直さねばならぬ。 235 00:22:09,226 --> 00:22:14,231 カビの生えた軍制から 職制の大本に至るまで➡ 236 00:22:14,231 --> 00:22:17,568 全てを作り直す。 237 00:22:17,568 --> 00:22:22,556 それが 将軍の務めだ。 238 00:22:22,556 --> 00:22:26,894 では ご宗家は 将軍職を…? 239 00:22:26,894 --> 00:22:31,499 無論 継ぐ。 240 00:22:31,499 --> 00:22:36,504 わしでなくて 誰に この役目が務まる!? 241 00:22:36,504 --> 00:22:42,493 それは ご本心にござりますか? 242 00:22:42,493 --> 00:22:48,232 幕府を立て直すまでは 一歩も引かぬ。➡ 243 00:22:48,232 --> 00:22:55,890 強い幕府を率いてこそ 諸藩は服従し 朝廷との和も成り➡ 244 00:22:55,890 --> 00:22:59,894 国は 一つに まとまるのだ。 245 00:22:59,894 --> 00:23:07,218 会津殿 そなたの助けがいる。 246 00:23:07,218 --> 00:23:12,556 将軍宣旨が下るまで この地にとどまって➡ 247 00:23:12,556 --> 00:23:15,556 都を守ってもらいたい。 248 00:23:21,232 --> 00:23:23,517 頼み入る。 249 00:23:23,517 --> 00:23:27,221 ♬~ 250 00:23:27,221 --> 00:23:42,586 (鼓の音) 251 00:23:42,586 --> 00:24:33,886 ♬~ 252 00:24:38,509 --> 00:24:42,563 いよ~っ! 253 00:24:42,563 --> 00:24:44,899 (梶原)控えい! 254 00:24:44,899 --> 00:24:47,599 ご宗家のお帰りである。 255 00:25:00,564 --> 00:25:05,169 お待ちする間 座興で始めた事にごぜえましょう。 256 00:25:05,169 --> 00:25:07,838 ご無礼つかまつりました。 257 00:25:07,838 --> 00:25:09,838 ふん! 258 00:25:20,501 --> 00:25:30,494 ♬~ 259 00:25:30,494 --> 00:25:33,564 (大久保) 慶喜は フランスの手を借りて➡ 260 00:25:33,564 --> 00:25:39,236 軍制の刷新 幕政の改革に 取りかかりました。 261 00:25:39,236 --> 00:25:42,489 (岩倉)あれは したたかな男や。 262 00:25:42,489 --> 00:25:47,561 あいつに 将軍につかれては 困った事になる。 263 00:25:47,561 --> 00:25:53,167 (西郷)幕府が かつての力をば 取り戻しもすか。 264 00:25:53,167 --> 00:25:56,887 そうやろうな。 265 00:25:56,887 --> 00:26:01,887 ほんなら いよいよ 腹をくくる時か。 266 00:26:03,894 --> 00:26:09,833 仮に 戦をするとして 勝てるのか? 267 00:26:09,833 --> 00:26:14,822 腐っても 相手は 幕府やぞ。 268 00:26:14,822 --> 00:26:18,158 (西郷)幕府方10人をば倒すのに➡ 269 00:26:18,158 --> 00:26:22,563 こちらは 1兵で十分。 270 00:26:22,563 --> 00:26:27,685 幕府の命脈は 既に尽きておいもす。 271 00:26:27,685 --> 00:26:30,220 (松虫の声) 272 00:26:30,220 --> 00:26:32,220 うう~! 273 00:26:33,891 --> 00:26:36,191 武者震いや。 274 00:26:50,157 --> 00:26:52,159 (黒河内)始め! 275 00:26:52,159 --> 00:26:54,459 (雪)えいっ! (竹子)はっ! 276 00:26:56,897 --> 00:27:00,597 えいっ! えいっ えいっ えいっ! 277 00:27:05,556 --> 00:27:07,856 (ユキ)早ぐ 早ぐ! 278 00:27:10,160 --> 00:27:12,162 そんなに 強えのか? 279 00:27:12,162 --> 00:27:15,899 みんな倒された。 頼みの綱は 八重ねえ様しかいねえ! 280 00:27:15,899 --> 00:27:17,899 うん。 281 00:27:23,173 --> 00:27:26,160 えいっ! 282 00:27:26,160 --> 00:27:29,179 やあっ! 283 00:27:29,179 --> 00:27:31,215 (薙刀の落ちる音) 284 00:27:31,215 --> 00:27:33,515 (黒河内)それまで! 285 00:27:44,561 --> 00:27:47,181 おお 来たが。➡ 286 00:27:47,181 --> 00:27:50,551 竹子様 もう一勝負を。 287 00:27:50,551 --> 00:27:53,851 その者は なかなか 手ごわいですぞ。 288 00:27:56,507 --> 00:27:59,827 お手合わせ 願います。 289 00:27:59,827 --> 00:28:01,827 はい。 290 00:28:03,564 --> 00:28:07,264 あね様 しっかり! 291 00:28:36,230 --> 00:28:38,230 始め! 292 00:28:55,265 --> 00:28:57,835 やっ! 293 00:28:57,835 --> 00:28:59,820 やっ! えい! 294 00:28:59,820 --> 00:29:08,896 ♬~ 295 00:29:08,896 --> 00:29:14,501 軽く受け流してる! さすがは 中野の竹子様だ。 296 00:29:14,501 --> 00:29:19,490 中野の? んだら あの有名な? 297 00:29:19,490 --> 00:29:37,825 ♬~ 298 00:29:37,825 --> 00:29:39,827 やっ! 299 00:29:39,827 --> 00:29:41,829 えいっ! 300 00:29:41,829 --> 00:29:52,829 ♬~ 301 00:29:55,893 --> 00:29:57,893 勝負あり! 302 00:30:09,156 --> 00:30:13,393 竹子様は 江戸のお長屋では 歌も お上手➡ 303 00:30:13,393 --> 00:30:16,897 器量も よぐて 大した評判だったんだと。 304 00:30:16,897 --> 00:30:22,886 その上 薙刀まで強えんだから。 非の打ちどころがねえな。 305 00:30:22,886 --> 00:30:26,186 今日は ありがとうございました。 306 00:30:30,894 --> 00:30:35,566 薙刀は どこで修行されたのですか? 307 00:30:35,566 --> 00:30:38,502 江戸で 赤岡先生の教えを受けました。 308 00:30:38,502 --> 00:30:40,554 (雪)赤岡先生といえば➡ 309 00:30:40,554 --> 00:30:44,892 照姫様に 薙刀をお教えした お方でごぜえますね。 310 00:30:44,892 --> 00:30:50,564 はい。 んだら 竹子様は 照姫様の妹弟子か。 311 00:30:50,564 --> 00:30:54,167 先生が ご領内の坂下に 居を構えられましたので➡ 312 00:30:54,167 --> 00:30:58,155 お供をして 私も 国元に参ったのです。 313 00:30:58,155 --> 00:31:01,158 んだら しばらく こちらに? 314 00:31:01,158 --> 00:31:04,494 黒河内先生に 入門をお願いしてまいりました。 315 00:31:04,494 --> 00:31:11,218 江戸の話 聞かせてくなんしょ! 照姫様のお話も 聞きでえなし! 316 00:31:11,218 --> 00:31:17,174 思いの外 腕の立つ方がおいでで 稽古も楽しみです。 317 00:31:17,174 --> 00:31:19,874 では…。 318 00:31:23,163 --> 00:31:28,168 今日は 不覚を取ったげんじょ 八重ねえ様は 強えんですよ! 319 00:31:28,168 --> 00:31:30,504 鉄砲だって撃てんだから。 320 00:31:30,504 --> 00:31:33,507 鉄砲? 321 00:31:33,507 --> 00:31:35,893 はい。 322 00:31:35,893 --> 00:31:40,163 なぜ そのようなものを? 323 00:31:40,163 --> 00:31:43,166 え? 324 00:31:43,166 --> 00:31:45,836 鉄砲は 強えですよ。 325 00:31:45,836 --> 00:31:49,556 強くとも 鉄砲は ただの道具。 326 00:31:49,556 --> 00:31:54,511 武士の魂が籠もる 剣や薙刀とは違います。 327 00:31:54,511 --> 00:32:08,558 ♬~ 328 00:32:08,558 --> 00:32:13,563 (ユキ)同じ会津のおなごでも 江戸育ちの人は 違うもんだな。➡ 329 00:32:13,563 --> 00:32:16,563 何でも あか抜けでる。 330 00:32:18,185 --> 00:32:22,155 私…➡ 331 00:32:22,155 --> 00:32:27,844 なじょして…➡ 332 00:32:27,844 --> 00:32:32,883 さっき 言い返せなかったんだべ。 333 00:32:32,883 --> 00:32:35,183 あね様? 334 00:32:38,171 --> 00:32:44,511 あの人には 負げたくねえ。 335 00:32:44,511 --> 00:32:51,835 ♬~ 336 00:32:51,835 --> 00:32:55,555 これが スナイデル。 新しい銃です。 337 00:32:55,555 --> 00:33:00,577 こうした 先込め式の銃と違い 弾は 手元で込めやす。 338 00:33:00,577 --> 00:33:03,580 長州が使っていたミニエーとの差は どれほどです? 339 00:33:03,580 --> 00:33:05,666 弾込めが 格段に早くなるため➡ 340 00:33:05,666 --> 00:33:08,235 鉄砲隊の戦力は 倍にもなりやしょう。 341 00:33:08,235 --> 00:33:11,555 僅かの間に そごまで威力が増したか。 342 00:33:11,555 --> 00:33:13,991 (覚馬) 戦を終えたアメリカ ヨーロッパから➡ 343 00:33:13,991 --> 00:33:16,226 あぶれた銃が どっと流れ込んできやした。 344 00:33:16,226 --> 00:33:19,563 それが 長崎で 売り買いされてる訳か。 345 00:33:19,563 --> 00:33:22,232 (広沢)恐らく 薩摩は もう買い付けているでしょう。 346 00:33:22,232 --> 00:33:25,932 あの藩は 金がある。 しかも 交易に長けてる。 347 00:33:28,555 --> 00:33:33,226 (二葉)旦那様。 大蔵殿が。 おお 入れ。 348 00:33:33,226 --> 00:33:35,562 おや おそろいでしたか。 ああ。 349 00:33:35,562 --> 00:33:39,216 覚馬さんと修理殿の長崎行きが 決まったのでな➡ 350 00:33:39,216 --> 00:33:42,552 銃の買い入れの 打ち合わせをしてた。 351 00:33:42,552 --> 00:33:45,552 あっ すまねえなし。 352 00:33:49,826 --> 00:33:54,231 はるばる 長崎まで 御苦労な事にごぜえます。 353 00:33:54,231 --> 00:33:59,503 はるばるというなら 大蔵殿は 長崎どころか オロシアまで行かれる。 354 00:33:59,503 --> 00:34:02,556 外国奉行の お供にだとか。 355 00:34:02,556 --> 00:34:07,494 (大蔵)出立は 明後日。 今日は その挨拶に参りました。 356 00:34:07,494 --> 00:34:10,230 ふう~。 357 00:34:10,230 --> 00:34:13,884 姉上 休んでいなくて よいのですか? 358 00:34:13,884 --> 00:34:19,890 そなたが案じる事はねえ。 お産は おなごの戦だ。 359 00:34:19,890 --> 00:34:22,890 頼もしいな 二葉は。 360 00:34:24,511 --> 00:34:28,231 挨拶が 後先になりやした。 361 00:34:28,231 --> 00:34:32,502 兄上 ご家老ご昇進 おめでとうごぜえやす。 362 00:34:32,502 --> 00:34:34,502 ああ。 363 00:34:36,890 --> 00:34:43,497 山川家は 家老の家格。 にしも いずれ 会津を背負う男だ。 364 00:34:43,497 --> 00:34:47,217 異国で 見聞を広げるのも 修業の一つと思え。 365 00:34:47,217 --> 00:34:52,556 はい。 過日 勝 海舟先生から➡ 366 00:34:52,556 --> 00:34:57,828 世界に目を向けろと叱られ 悔しい思いをしやした。 367 00:34:57,828 --> 00:35:01,998 こたびは よい折ど思い 願い出を お聞き届け頂き➡ 368 00:35:01,998 --> 00:35:04,198 ありがたく存じまする。 369 00:35:06,219 --> 00:35:13,577 「今に 誰もが大手を振って 海を越えていくようになる」か…。 370 00:35:13,577 --> 00:35:16,997 黒船が来た頃に 勝先生が そう言ってた。 371 00:35:16,997 --> 00:35:21,835 それが まことの事に なりつつある。 はい。 372 00:35:21,835 --> 00:35:26,890 俺も 一度は この目で 異国を見たがった。 373 00:35:26,890 --> 00:35:30,894 長崎の医者にかかれば 目は きっと よぐなります。 374 00:35:30,894 --> 00:35:34,164 海を渡る機会は まだ ありますよ! 375 00:35:34,164 --> 00:35:37,901 ああ んだな。 376 00:35:37,901 --> 00:35:40,201 さあ。 377 00:35:43,156 --> 00:35:45,456 痛っ! 378 00:35:47,894 --> 00:35:51,498 生まれんのか!? 大丈夫か? 379 00:35:51,498 --> 00:35:53,884 はい。 380 00:35:53,884 --> 00:35:56,153 私は…➡ 381 00:35:56,153 --> 00:36:01,491 梶原平馬様の妻…。 痛っ! 382 00:36:01,491 --> 00:36:03,493 おい 大丈夫か!? (大蔵)姉上!? 383 00:36:03,493 --> 00:36:10,567 誰か! おい 誰か! 誰か~! 384 00:36:10,567 --> 00:36:14,855 (赤ん坊の泣き声) 385 00:36:14,855 --> 00:36:17,490 元気な男の子だ。 386 00:36:17,490 --> 00:36:19,490 はい。 387 00:36:23,230 --> 00:36:28,930 御苦労であった。 旦那様…。 388 00:36:30,487 --> 00:36:34,891 これ! 大蔵殿 行儀が悪い! 389 00:36:34,891 --> 00:36:36,843 (3人)すまねえなし。 390 00:36:36,843 --> 00:36:39,896 入れ! 391 00:36:39,896 --> 00:36:42,832 (赤ん坊の泣き声) 392 00:36:42,832 --> 00:36:45,218 大きな泣き声だ。 393 00:36:45,218 --> 00:36:48,218 泣く子は育つっていうから。 394 00:36:49,823 --> 00:36:59,833 (赤ん坊の泣き声) 395 00:36:59,833 --> 00:37:03,820 赤子の匂いがする。 396 00:37:03,820 --> 00:37:07,520 蒸したての まんじゅうみてえな。 (広沢)まんじゅう? 397 00:37:10,260 --> 00:37:14,260 いや ひなたの わらの匂いだ。 398 00:37:16,900 --> 00:37:19,219 いい加減にしてくなんしょ。 399 00:37:19,219 --> 00:37:22,555 人の子を まんじゅうだの わらだのと。 400 00:37:22,555 --> 00:37:27,177 (笑い声) 401 00:37:27,177 --> 00:37:32,899 ♬~ 402 00:37:32,899 --> 00:37:36,899 赤子は 命の匂いがする。 403 00:37:40,890 --> 00:37:45,228 (孝明天皇) 無理を言うて 人払いさせた。 404 00:37:45,228 --> 00:37:51,228 今宵は そなたと ゆるりと話がしとうてな。 405 00:37:52,886 --> 00:37:55,588 中将 近う。 406 00:37:55,588 --> 00:37:57,588 はっ! 407 00:38:20,563 --> 00:38:25,263 ようよう新しい将軍が決まる。 408 00:38:26,836 --> 00:38:33,893 そなた 帰国を願い出てるそうやな。 409 00:38:33,893 --> 00:38:38,231 宗家が 十五代将軍を相続されるのを➡ 410 00:38:38,231 --> 00:38:41,551 見届けましたならば➡ 411 00:38:41,551 --> 00:38:46,890 会津の役目は 終わりにございます。 412 00:38:46,890 --> 00:38:52,562 会津は 敵を作り過ぎましたゆえ。 413 00:38:52,562 --> 00:39:01,262 そうやな。 もう 引き止める訳にはゆかぬな。 414 00:39:05,158 --> 00:39:15,568 ♬~ 415 00:39:15,568 --> 00:39:23,226 都を守護する そなたの苦労 よう分かっていた。 416 00:39:23,226 --> 00:39:30,526 なれど わしには そなたが支えであった。 417 00:39:35,171 --> 00:39:41,494 心の深いとこに 通い合うものがあった。 418 00:39:41,494 --> 00:39:44,064 もったいない事を…。 我らは➡ 419 00:39:44,064 --> 00:39:48,168 重い荷を背負うた者同士。 420 00:39:48,168 --> 00:39:52,505 ご先祖代々 守り 培ってきたものを➡ 421 00:39:52,505 --> 00:39:56,509 両肩に背負うて 歩んでゆかねばならん。 422 00:39:56,509 --> 00:40:03,550 その苦しさを まことに分かち合えたのは➡ 423 00:40:03,550 --> 00:40:07,250 そなた一人であった。 424 00:40:10,156 --> 00:40:13,156 主上…。 425 00:40:18,231 --> 00:40:23,219 将軍宣旨が済んだら 早う 国元に戻れるよう➡ 426 00:40:23,219 --> 00:40:26,156 わしも 力を尽くす。➡ 427 00:40:26,156 --> 00:40:30,156 会津から教わった。 428 00:40:33,229 --> 00:40:44,174 武士の誠は 義の重きにつく事にあると。➡ 429 00:40:44,174 --> 00:40:54,234 長い間 誠を尽くしてくれて➡ 430 00:40:54,234 --> 00:40:57,170 ありがとう。 431 00:40:57,170 --> 00:41:40,230 ♬~ 432 00:41:40,230 --> 00:41:51,824 (勅使)「勅を奉じ 件の者 よろしく 征夷大将軍に任ずべし」。 433 00:41:51,824 --> 00:41:55,562 慶応2年12月5日➡ 434 00:41:55,562 --> 00:42:01,551 [外:9F993F913CD0614A3A965D74E0F4C8D1]川慶喜は 第十五代征夷大将軍に 任ぜられた。 435 00:42:01,551 --> 00:42:06,489 4年に及んだ 京都守護職の勤めが➡ 436 00:42:06,489 --> 00:42:10,560 ようやく 終わりを迎えようとしていた。 437 00:42:10,560 --> 00:42:14,831 しかし それから 僅か20日後…。 438 00:42:14,831 --> 00:42:16,831 ≪(足音) 439 00:42:18,551 --> 00:42:22,889 ≪(田中)殿 一大事にごぜえます。 440 00:42:22,889 --> 00:42:24,889 何事じゃ? 441 00:42:31,497 --> 00:42:34,267 帝が…。 442 00:42:34,267 --> 00:42:37,267 主上が どうなされた? 443 00:42:40,490 --> 00:42:43,560 お亡くなりに…。 444 00:42:43,560 --> 00:42:46,860 今 何と申した!? 445 00:42:48,565 --> 00:42:52,168 崩御なされました! 446 00:42:52,168 --> 00:42:56,222 ♬~ 447 00:42:56,222 --> 00:42:59,522 まさか…。 448 00:43:01,227 --> 00:43:04,998 江戸の修業生に選ばれたか。 (三郎)はい。 449 00:43:04,998 --> 00:43:07,216 (慶喜)会津殿は 都を放り出されるのか? 450 00:43:07,216 --> 00:43:10,553 ご信任下さった先帝に対し あまりに不忠ではないか! 451 00:43:10,553 --> 00:43:13,222 (川崎)戦の火種は もはや 長州だけではない。 452 00:43:13,222 --> 00:43:16,225 (退助)土佐の乾 退助です。 453 00:43:16,225 --> 00:43:18,895 (覚馬)もうじき 見えなぐなる。 454 00:43:18,895 --> 00:43:22,899 (修理)たとえ 光を失ったとしても 銃を知る この手がある!➡ 455 00:43:22,899 --> 00:43:27,587 身にしみこんだ魂を 会津のために使えばいい! 456 00:43:27,587 --> 00:43:31,287 何があっても 無事に帰ってきてくんつえ。 457 00:43:32,825 --> 00:43:36,162 <京都市東山区。➡ 458 00:43:36,162 --> 00:43:38,164 四条天皇以来➡ 459 00:43:38,164 --> 00:43:43,169 多くの天皇や皇后などの 菩堤寺となっている泉涌寺で➡ 460 00:43:43,169 --> 00:43:47,469 孝明天皇の葬礼が 執り行われました> 461 00:43:49,158 --> 00:43:55,164 <突然の発病から 僅か13日で崩御しました。➡ 462 00:43:55,164 --> 00:43:57,884 あまりにも急すぎる死は➡ 463 00:43:57,884 --> 00:44:05,224 毒殺されたのではという噂が 広まったほどでした> 464 00:44:05,224 --> 00:44:12,498 <孝明天皇は かたくななまでに 忠誠を貫こうとした松平容保へ➡ 465 00:44:12,498 --> 00:44:18,888 信頼の証しとして 書簡と御製を授けました。➡ 466 00:44:18,888 --> 00:44:23,826 歌の一つには 「容保と心を合わせれば➡ 467 00:44:23,826 --> 00:44:27,897 どんな困難にも 打ち勝つ事ができる」と➡ 468 00:44:27,897 --> 00:44:31,234 詠まれています。➡ 469 00:44:31,234 --> 00:44:38,224 その気持ちに感激した容保は この2つを 錦の筒に入れ➡ 470 00:44:38,224 --> 00:44:43,563 生涯 片ときも 放す事は なかったそうです。➡ 471 00:44:43,563 --> 00:44:48,501 孝明天皇の崩御により 政局は 一転。➡ 472 00:44:48,501 --> 00:44:50,570 死を悼む間もなく➡ 473 00:44:50,570 --> 00:44:55,270 容保は 時代の渦に 巻き込まれていくのです> 474 00:45:33,279 --> 00:45:39,168 ♬~(テーマ音楽) 475 00:45:39,168 --> 00:45:41,168 (雙星彦馬)織江。 476 00:45:44,424 --> 00:45:47,427 (織江)お前は 川村様の事で 私を憎んでる。 477 00:45:47,427 --> 00:45:51,431 (お弓)その事を 口にするな! 478 00:45:51,431 --> 00:45:55,101 川村家に仕える者同士の争いは 許されぬ! 479 00:45:55,101 --> 00:45:58,504 <任務を同じくする下人 お弓の➡