1 00:00:34,812 --> 00:00:37,815 (新島)フィッシュ国務長官から 返答が届きました。 2 00:00:37,815 --> 00:00:40,818 条約改正の交渉は できぬとの事です。 3 00:00:40,818 --> 00:00:43,421 (岩倉) アメリカは どうせいと言うのや? 4 00:00:43,421 --> 00:00:47,141 明治6年 欧米列強と結ばれた➡ 5 00:00:47,141 --> 00:00:51,479 不平等条約の改正に 苦心していた新政府は➡ 6 00:00:51,479 --> 00:00:54,482 キリスト教禁止令を廃止。 7 00:00:54,482 --> 00:01:00,088 列強と同じ土俵に立った事を 世界に喧伝しようとした。 8 00:01:00,088 --> 00:01:02,090 しかし…。 9 00:01:02,090 --> 00:01:05,476 (僧侶)何べん来ても あかん! 耶蘇は 都から出ていけ! 10 00:01:05,476 --> 00:01:07,412 まず 話を聞いて下さい。 11 00:01:07,412 --> 00:01:11,482 江戸時代から続く キリスト教への偏見は➡ 12 00:01:11,482 --> 00:01:14,782 根強く残ったままだった。 13 00:01:16,421 --> 00:01:18,823 改めて お願いします。 14 00:01:18,823 --> 00:01:21,159 私の妻になって下さい。 15 00:01:21,159 --> 00:01:24,145 はい。 ありがとう! 16 00:01:24,145 --> 00:01:30,485 八重は 宣教師である襄との結婚を 決意したのだった。 17 00:01:30,485 --> 00:01:37,475 この度 八重さんと 無事 婚約致しました。 18 00:01:37,475 --> 00:01:41,479 諸事 至らぬ2人ではございますが➡ 19 00:01:41,479 --> 00:01:46,779 何とぞ よろしくお願い申し上げます。 20 00:01:49,153 --> 00:01:52,757 (槇村)ハッハッハッハ…。 21 00:01:52,757 --> 00:01:57,078 新島君 わしが言うたとおりに なったのう。➡ 22 00:01:57,078 --> 00:02:02,750 どうじゃ! わしの人を見る目も なかなかなもんじゃろう。 ハッハッハ。 23 00:02:02,750 --> 00:02:07,138 槇村さん 本当に ありがとうございました。 24 00:02:07,138 --> 00:02:10,825 (八重)ありがとうございます。 うん うん。 25 00:02:10,825 --> 00:02:17,148 ♬「Beautiful dreamer, wake unto me,」 26 00:02:17,148 --> 00:02:22,820 ♬「Starlight and dewdrops are waiting for thee;」 27 00:02:22,820 --> 00:02:28,759 ♬「Sounds of the rude world heard in the day,」 28 00:02:28,759 --> 00:02:35,149 ♬「Lull'd by the moonlight have all pass'd away!」 29 00:02:35,149 --> 00:02:40,822 ♬「Beautiful dreamer, queen of my song,」 30 00:02:40,822 --> 00:02:46,077 ♬「List while I woo thee with soft melody;」 31 00:02:46,077 --> 00:02:49,077 ぬいさん どうした? 32 00:02:51,082 --> 00:02:54,485 ♬~ 33 00:02:54,485 --> 00:02:57,185 (佐々山)八重先生 ちょっと。 34 00:03:02,476 --> 00:03:04,745 (佐々山) 授業中やって 言うたんやけど。 35 00:03:04,745 --> 00:03:08,432 なして お役人が? 36 00:03:08,432 --> 00:03:18,442 ♬~ 37 00:03:18,442 --> 00:03:21,078 何の御用でしょうか? 38 00:03:21,078 --> 00:03:25,483 (役人)ここを辞めてもらうよう 解雇のお達しが出ました。 39 00:03:25,483 --> 00:03:27,983 解雇!? 40 00:03:30,771 --> 00:03:40,081 ♬~(テーマ音楽) 41 00:03:40,081 --> 00:06:05,781 ♬~ 42 00:06:07,812 --> 00:06:12,817 (奥山)解雇って ほんまに? 何で? 43 00:06:12,817 --> 00:06:19,106 ただただ 「辞めろ。 解雇や」って それしか言わへんの。 44 00:06:19,106 --> 00:06:21,092 何で あんな…? 45 00:06:21,092 --> 00:06:23,477 そうや。 何でや? 46 00:06:23,477 --> 00:06:28,482 (ぬい)そうかて お父様が 「八重先生と 口きくな」て…。 47 00:06:28,482 --> 00:06:32,153 八重先生は…➡ 48 00:06:32,153 --> 00:06:34,853 耶蘇の方と結婚するって。 49 00:06:40,411 --> 00:06:46,711 実は 私 新島様と婚約したのです。 50 00:06:48,753 --> 00:06:54,091 おめでとうございます。 けど…。 51 00:06:54,091 --> 00:07:00,091 世間では まだ キリスト教に 風当たりが強いですからね。 52 00:07:01,749 --> 00:07:04,749 なして 辞めねばなんねえんだべ。 53 00:07:08,756 --> 00:07:11,759 槇村様に 掛け合ってみます。 54 00:07:11,759 --> 00:07:15,412 (覚馬)日本海と琵琶湖を結ぶ。 55 00:07:15,412 --> 00:07:20,751 そして 琵琶湖と京都を結ぶ。 56 00:07:20,751 --> 00:07:27,424 運河を造って ほかの土地から 必要な資源を運ぶんです。 57 00:07:27,424 --> 00:07:33,814 (商人1)さすが 山本先生や。 お考え 深く賛同致します。 58 00:07:33,814 --> 00:07:36,083 是非 協力さしてもらいます。 59 00:07:36,083 --> 00:07:38,819 (商人たち)わしも。 わしもや。 60 00:07:38,819 --> 00:07:45,810 (商人2)あの~ 先生は 耶蘇なんかいな? 61 00:07:45,810 --> 00:07:49,146 (明石)そんな事は 今の この講義の内容とは➡ 62 00:07:49,146 --> 00:07:51,148 関係ありません。 (商人2)ああ…。➡ 63 00:07:51,148 --> 00:07:55,486 そやけど 先生は 耶蘇の学校を 作ろうとしてはるとか。 64 00:07:55,486 --> 00:07:59,840 耶蘇やて? ああ 聞きましたで。 65 00:07:59,840 --> 00:08:06,147 (覚馬)先ほど申し上げた運河は いわば 器です。 66 00:08:06,147 --> 00:08:09,483 この京都という新しい器には➡ 67 00:08:09,483 --> 00:08:14,822 それに似つかわしい中身が 必要です。➡ 68 00:08:14,822 --> 00:08:19,426 私は 洋学や英語を教える学校を 作って➡ 69 00:08:19,426 --> 00:08:22,146 中身も 新しくしたい。 70 00:08:22,146 --> 00:08:25,149 西洋の進んだ文明を学ばねえと➡ 71 00:08:25,149 --> 00:08:30,154 東京に置いてけぼりを食らいます。 いや…➡ 72 00:08:30,154 --> 00:08:34,475 日本が 置いてけぼりを食らうんです。 73 00:08:34,475 --> 00:08:39,480 けどな そやからて 耶蘇はなぁ…。 ああ…。 74 00:08:39,480 --> 00:08:41,780 (大垣屋)山本先生。 75 00:08:43,751 --> 00:08:49,139 この京は 戦で 深く傷つきました。 76 00:08:49,139 --> 00:08:54,478 器を新しくしてもらえる。 えろう ありがたい事どす。 77 00:08:54,478 --> 00:09:00,751 そやけど 中身は 何でもかんでも 放り込んだらええってもんやない。 78 00:09:00,751 --> 00:09:06,090 この京には 積み重ねがあります。 79 00:09:06,090 --> 00:09:10,077 もう少し うまい事できしまへんやろか。 80 00:09:10,077 --> 00:09:13,480 そや そや! 耶蘇は あかん! 81 00:09:13,480 --> 00:09:17,484 (槇村)まあ まあ まあ まあ! 82 00:09:17,484 --> 00:09:23,507 諸君は どうも誤解されとるようじゃが➡ 83 00:09:23,507 --> 00:09:30,080 学校では 耶蘇は 絶対に教えさせません。 84 00:09:30,080 --> 00:09:35,486 それは この槇村正直が 約束します。 85 00:09:35,486 --> 00:09:44,428 え~ この件以外で お聞きになりたい事があれば➡ 86 00:09:44,428 --> 00:09:47,081 山本先生に どうぞ。 87 00:09:47,081 --> 00:09:50,484 (商人1 小声で)槇村さんは ああ言うてはるけどな…。 88 00:09:50,484 --> 00:09:53,087 何かあったら 槇村さんの進退も 問わないかん事に…。 89 00:09:53,087 --> 00:09:57,825 お聞きになりたい事があれば…! 90 00:09:57,825 --> 00:10:01,095 山本先生に どうぞ。 91 00:10:01,095 --> 00:10:07,868 ♬~ 92 00:10:07,868 --> 00:10:09,753 今日は 槇村様に➡ 93 00:10:09,753 --> 00:10:12,139 お願いしたい事があって 参りました。 94 00:10:12,139 --> 00:10:15,409 女紅場を クビになった件か。 95 00:10:15,409 --> 00:10:17,745 なじょして それを? 96 00:10:17,745 --> 00:10:22,766 指示したんは この わしじゃからな。 97 00:10:22,766 --> 00:10:25,152 待て 待て 待て 待て! 98 00:10:25,152 --> 00:10:29,423 年頃の女生徒たちを預ける 親の身になってみい。 99 00:10:29,423 --> 00:10:35,145 耶蘇に近づく人間が 危険じゃと 見なされるんは しかたなかろう。 100 00:10:35,145 --> 00:10:41,435 でも 日本では もう キリスト教は 禁止されていないはずです。 101 00:10:41,435 --> 00:10:46,490 そんなもんは 建て前にすぎん。 102 00:10:46,490 --> 00:10:52,162 今 辞めだら 生徒たちに 申し訳が立たねえ。 103 00:10:52,162 --> 00:10:55,482 続けさせて頂く訳には いかねえですか? 104 00:10:55,482 --> 00:10:57,782 お願いしやす。 105 00:11:00,754 --> 00:11:09,747 もし 女紅場に残って 働きたいんなら 条件がある。 106 00:11:09,747 --> 00:11:13,751 耶蘇の男と結婚はするが➡ 107 00:11:13,751 --> 00:11:20,758 自分は 絶対に耶蘇にはならんと 生徒たちの前で 宣言せろ。 108 00:11:20,758 --> 00:11:23,744 そんな…。 109 00:11:23,744 --> 00:11:27,748 旦那様の信ずるものを ないがしろにする事はできません。 110 00:11:27,748 --> 00:11:31,418 じゃから それが建て前やろ! 111 00:11:31,418 --> 00:11:36,423 あんたが 心ん中で 何を 信じちょろうと どうでもええ! 112 00:11:36,423 --> 00:11:42,423 表向きだけ 耶蘇にはならんと 言うてくれりゃええんじゃ。 113 00:11:44,481 --> 00:11:47,101 大事なんは 心やろ? 114 00:11:47,101 --> 00:11:50,754 わしゃ そこまで奪わん。 115 00:11:50,754 --> 00:11:57,494 外面だけ 取り繕ってくれりゃええんじゃ。 116 00:11:57,494 --> 00:11:59,813 うん? 117 00:11:59,813 --> 00:12:05,486 女紅場で働けんようになっても ええんか? どうじゃ? 118 00:12:05,486 --> 00:12:08,088 んだげんじょ…。 「んだげんじょ」やない! 119 00:12:08,088 --> 00:12:13,744 善は急げじゃ。 明日の授業で 耶蘇にはならんと言いなさい! 120 00:12:13,744 --> 00:12:15,746 そんなのは 筋が通りやせん! 121 00:12:15,746 --> 00:12:19,817 明日やぞ。 それ過ぎたら お前は 解雇じゃ! 122 00:12:19,817 --> 00:12:22,419 さすがのわしも かばいきれんわ! 123 00:12:22,419 --> 00:12:26,790 なだめすかして… あ~ えらいのう! 124 00:12:26,790 --> 00:12:34,882 ♬~ 125 00:12:34,882 --> 00:12:39,882 槇村から聞いた。 なじょするつもりだ。 126 00:12:44,141 --> 00:12:48,145 まだ 迷ってる。 127 00:12:48,145 --> 00:12:51,482 旦那様は 裏切れねえ。 128 00:12:51,482 --> 00:12:58,472 そんじも 生徒たちも 見捨てる訳には いがねえ。 129 00:12:58,472 --> 00:13:03,772 俺は 相談相手には なれねえ。 130 00:13:07,147 --> 00:13:09,447 ≪ただいま戻りました。 131 00:13:14,154 --> 00:13:18,425 お帰りなさいませ。 ああ 八重さん。 132 00:13:18,425 --> 00:13:20,410 グッドニュースです。 133 00:13:20,410 --> 00:13:22,410 さあ 早く! 134 00:13:24,148 --> 00:13:29,153 京都の外国人居住許可が 下りました。 135 00:13:29,153 --> 00:13:31,153 ほら! 136 00:13:32,756 --> 00:13:35,309 岩倉使節団で お世話になった➡ 137 00:13:35,309 --> 00:13:39,146 文部省の方々のお力添えが あったんです。 138 00:13:39,146 --> 00:13:45,152 私は この土地で 学校を開く事が 自分の運命だと感じています。 139 00:13:45,152 --> 00:13:49,173 どこに行っても 反対にしか 遭わなかった。 140 00:13:49,173 --> 00:13:53,810 しかし 覚馬さんのような理解者と 巡り会えた。 141 00:13:53,810 --> 00:13:57,510 そして あなたと出会った。 142 00:14:00,434 --> 00:14:03,770 どうかしましたか? 143 00:14:03,770 --> 00:14:06,757 いえ。 144 00:14:06,757 --> 00:14:10,744 よがったなし。 はい! 145 00:14:10,744 --> 00:14:12,746 あっ そうだ。 146 00:14:12,746 --> 00:14:17,150 新しい学校で教える事になる 宣教師のデイヴィスさんが➡ 147 00:14:17,150 --> 00:14:19,486 神戸から いらしています。 148 00:14:19,486 --> 00:14:22,472 夕方 仮校舎の下見に行くのですが➡ 149 00:14:22,472 --> 00:14:26,093 よかったら ご一緒しませんか? 150 00:14:26,093 --> 00:14:28,093 はい。 151 00:14:37,087 --> 00:14:41,141 夕刻 襄たちが向かったのは➡ 152 00:14:41,141 --> 00:14:45,145 大垣屋に紹介された 公家の屋敷だった。 153 00:14:45,145 --> 00:14:50,500 東京へ 都がうつった事で 空き家になっていたのである。 154 00:14:50,500 --> 00:14:53,086 ひどい…。 155 00:14:53,086 --> 00:14:55,422 (家主)近所の連中ですやろなあ。➡ 156 00:14:55,422 --> 00:14:59,760 耶蘇の学校に貸すという噂が 広まって…。➡ 157 00:14:59,760 --> 00:15:04,760 ただでさえ ボロ屋敷やのに。 158 00:15:07,150 --> 00:15:10,153 (石が投げ込まれる音) 159 00:15:10,153 --> 00:15:15,853 ≪(町衆)バテレン 出ていけ! 出ていけ! 出ていけ! 160 00:15:25,485 --> 00:15:33,827 これが 京都に住む者たちの本音どす。 161 00:15:33,827 --> 00:15:37,080 山本先生の たっての願いという事で➡ 162 00:15:37,080 --> 00:15:40,851 私も いろいろ探してみましたが➡ 163 00:15:40,851 --> 00:15:46,151 快う貸してくれる人は どこにも おらんで。 164 00:15:47,808 --> 00:15:54,508 (デイヴィス・英語で) 165 00:16:04,091 --> 00:16:07,144 十分です。 166 00:16:07,144 --> 00:16:09,813 新島様…。 167 00:16:09,813 --> 00:16:16,486 八重さん ここに いくつの机が置けるでしょうか。 168 00:16:16,486 --> 00:16:21,174 何人の生徒たちが ここで 学ぶ事ができるでしょう。 169 00:16:21,174 --> 00:16:28,815 幾人の生徒たちが ここから 巣立っていくのでしょうか。 170 00:16:28,815 --> 00:16:33,086 大事なのは どこで学ぶかではない。 171 00:16:33,086 --> 00:16:36,386 何を学ぶかです。 ねえ! 172 00:16:39,810 --> 00:16:46,110 何かを始めるには これくらいが ちょうどいい。 173 00:16:49,770 --> 00:16:53,757 でも また さっきのように➡ 174 00:16:53,757 --> 00:16:57,411 石を投げ込む者が いるかもしれない。 175 00:16:57,411 --> 00:17:01,411 そうしたら また 直せばいいだけです。 176 00:17:05,152 --> 00:17:08,488 何べん言うても 分かってもらえんという事どすか。 177 00:17:08,488 --> 00:17:11,141 耶蘇は よそへ行ってもらいたい。 178 00:17:11,141 --> 00:17:13,810 よそ行ったら ええんや! (一同)そや そや! 179 00:17:13,810 --> 00:17:16,510 新島と申します。 180 00:17:21,151 --> 00:17:25,822 私は この地で➡ 181 00:17:25,822 --> 00:17:30,077 広く 世に飛び出していく これからの若者を➡ 182 00:17:30,077 --> 00:17:33,777 大切に育てたいと思っています。 183 00:17:36,083 --> 00:17:39,086 皆さんと共に➡ 184 00:17:39,086 --> 00:17:44,091 ここで 歩ませて頂く訳には いきませんか? 185 00:17:44,091 --> 00:17:46,143 お前らみたいなやつに➡ 186 00:17:46,143 --> 00:17:49,413 この京都の土地を 踏み荒らされる訳には いかん! 187 00:17:49,413 --> 00:17:53,113 出ていけ! (一同)出ていけ! 188 00:17:59,139 --> 00:18:01,758 お願いします。 どうか。 189 00:18:01,758 --> 00:18:04,745 あかん言うたら あかん! 190 00:18:04,745 --> 00:18:07,414 (町衆)出ていけ! 出ていけ! 皆さん! 191 00:18:07,414 --> 00:18:13,714 ここは この大垣屋に 任してもらえまへんやろか。 192 00:18:18,141 --> 00:18:24,097 私も 耶蘇の事は よう分からしまへん。 193 00:18:24,097 --> 00:18:29,152 せやけど この方たちのお覚悟が➡ 194 00:18:29,152 --> 00:18:33,423 全くの偽物とは 思えんようになりましてん。 195 00:18:33,423 --> 00:18:36,409 帝が おうつりになられてから こっち➡ 196 00:18:36,409 --> 00:18:40,096 この京の町は さっぱりや。 197 00:18:40,096 --> 00:18:43,750 このままやったら 廃れていくばっかり。 198 00:18:43,750 --> 00:18:48,750 それは あんまり悔しいやおへんか。 199 00:18:51,491 --> 00:18:58,081 この方たちは 皆さん方が 見向きもしなかった この家に➡ 200 00:18:58,081 --> 00:19:01,485 大きな望みをかけてくれはった。 201 00:19:01,485 --> 00:19:07,090 それで 十分やありまへんか。➡ 202 00:19:07,090 --> 00:19:16,090 たまには 新しい風が吹くのを 見てみまへんか? 203 00:19:19,419 --> 00:19:25,759 私ら この町を いとおしく思うてます。➡ 204 00:19:25,759 --> 00:19:31,481 皆さん方のお覚悟が これっきりやないかどうか➡ 205 00:19:31,481 --> 00:19:36,181 ずっと見続けさしてもらいます。 206 00:19:40,140 --> 00:19:42,840 ありがとうございます。 ああ…。 207 00:19:45,078 --> 00:19:49,378 ようこそ 京都へ。 208 00:19:51,151 --> 00:19:55,422 (大垣屋) 皆さんも それで よろしおすな? 209 00:19:55,422 --> 00:20:16,810 ♬~ 210 00:20:16,810 --> 00:20:19,479 ありがとなし。 211 00:20:19,479 --> 00:20:24,179 では また明日。 また明日。 212 00:20:27,087 --> 00:20:31,474 先 行ってくなんしょ。 こういうの 慣れてねえがら。 213 00:20:31,474 --> 00:20:36,479 ああ はい。 では…。 214 00:20:36,479 --> 00:20:43,820 英学校開校へ 襄の目標は 大きく一歩前進した。 215 00:20:43,820 --> 00:20:49,476 一方 八重は キリシタンではないと 宣言するか否か➡ 216 00:20:49,476 --> 00:20:54,476 刻々と決断の時が迫っていた。 217 00:20:59,419 --> 00:21:04,758 (佐々山)皆さん 今日は これから 大切な話があります。 218 00:21:04,758 --> 00:21:07,410 そのまま 待ってて下さい。 219 00:21:07,410 --> 00:21:11,414 (ざわめき) 何があったんやろ? 220 00:21:11,414 --> 00:21:13,416 (奥山) もうちょっと待ってみては…。 221 00:21:13,416 --> 00:21:16,152 (役人)本人が来んのじゃ 話にならんでしょう。 222 00:21:16,152 --> 00:21:18,154 私から話します。 223 00:21:18,154 --> 00:21:21,758 え~ 今日は 授業の前に 皆さんに お話がありま…。 224 00:21:21,758 --> 00:21:25,078 遅くなりました。 225 00:21:25,078 --> 00:21:29,778 では 約束を果たしてもらいましょう。 226 00:21:36,489 --> 00:21:41,144 なぜです! なぜ 教えて下さらなかったんです! 227 00:21:41,144 --> 00:21:46,416 (覚馬)そうが。 やはり 八重は言わなかったか。 228 00:21:46,416 --> 00:21:51,421 槇村さんも 槇村さんだ! そんな横暴 許されるはずがない! 229 00:21:51,421 --> 00:21:55,175 新島さん どうするのです? 230 00:21:55,175 --> 00:21:57,175 失礼します。 231 00:21:58,745 --> 00:22:06,152 皆さんに お伝えしなければ ならない事があります。 232 00:22:06,152 --> 00:22:15,152 私は 宣教師の男性と 夫婦になる契りを交わしました。 233 00:22:16,746 --> 00:22:19,482 これから お話しする事は➡ 234 00:22:19,482 --> 00:22:25,755 その事について 皆さんに 是非 聞いてもらいたい事です。 235 00:22:25,755 --> 00:22:28,755 (いななき) 236 00:22:34,748 --> 00:22:37,150 私は この結婚を➡ 237 00:22:37,150 --> 00:22:42,450 自分の心に従い 自分で決めました。 238 00:22:44,140 --> 00:22:46,142 八重さん…。 239 00:22:46,142 --> 00:22:51,748 後ろめたいところも 後悔も 何一つありません。 240 00:22:51,748 --> 00:22:57,153 私は 妻として 宣教師である夫の考えを認め➡ 241 00:22:57,153 --> 00:22:59,422 支え続けようと思います。 (役人)え~➡ 242 00:22:59,422 --> 00:23:03,810 先生は 本日をもって 退職されます。 おい。 243 00:23:03,810 --> 00:23:07,147 私は 自分の思いに うそをつく事ができませんでした。 244 00:23:07,147 --> 00:23:10,417 皆さんにも。 やめんか。 うそをつけと教える事はできねえ。 245 00:23:10,417 --> 00:23:13,153 (役人)やめろと言うとるぞ! これから 皆さんも➡ 246 00:23:13,153 --> 00:23:15,088 自分に 偽る事なく。 先生! 247 00:23:15,088 --> 00:23:18,091 自分のドリームを。 八重先生! 自分の心に従って…。 248 00:23:18,091 --> 00:23:24,080 ♬「Beautiful dreamer, wake unto me,」 249 00:23:24,080 --> 00:23:30,153 ♬「Starlight and dewdrops are waiting for thee;」 250 00:23:30,153 --> 00:23:36,476 ♬「Sounds of the rude world heard in the day,」 251 00:23:36,476 --> 00:23:40,830 ♬「Lull'd by the moonlight have all pass'd away!」 252 00:23:40,830 --> 00:23:45,485 みんな…。 ええから 来い! 253 00:23:45,485 --> 00:23:48,822 ♬「queen of my song,」 254 00:23:48,822 --> 00:23:51,424 やめて下さい! 愚かな。 255 00:23:51,424 --> 00:23:55,145 この会津者が! 256 00:23:55,145 --> 00:24:00,483 会津の者は おとなしく恭順しねえのです。 257 00:24:00,483 --> 00:24:03,183 お忘れでしたか? 258 00:24:05,822 --> 00:24:10,743 では 失礼致します。 259 00:24:10,743 --> 00:24:31,097 ♬~ 260 00:24:31,097 --> 00:24:33,817 八重さん! 261 00:24:33,817 --> 00:24:36,085 新島様。 262 00:24:36,085 --> 00:24:40,085 遅かったか…。 覚馬さんから聞きました。 263 00:24:41,808 --> 00:24:46,813 新島様 グッドニュースです。 264 00:24:46,813 --> 00:24:51,084 たった今 女紅場を辞めでまいりました。 265 00:24:51,084 --> 00:24:59,092 これがらは あなたの行く道が 私の行く道です。 266 00:24:59,092 --> 00:25:04,480 あなたと同じ志を持って 生きていきたいんです。 267 00:25:04,480 --> 00:25:07,480 そう決めたんです。 268 00:25:11,754 --> 00:25:13,756 八重さん。 269 00:25:13,756 --> 00:25:19,512 ♬~ 270 00:25:19,512 --> 00:25:23,512 人に見られます。 構うもんですか。 271 00:25:25,418 --> 00:25:33,092 ただ 一つだけ約束して下さい。 272 00:25:33,092 --> 00:25:39,098 あなたの苦しみは 私の苦しみです。 273 00:25:39,098 --> 00:25:44,487 全てを打ち明けて下さい。 274 00:25:44,487 --> 00:25:47,487 黙ってて ごめんなんしょ。 275 00:25:51,811 --> 00:25:56,811 必ずです。 必ず 言って下さい。 276 00:25:58,801 --> 00:26:01,437 はい。 277 00:26:01,437 --> 00:26:03,806 ありがとう。 278 00:26:03,806 --> 00:26:13,149 ♬~ 279 00:26:13,149 --> 00:26:15,151 (銃声) 280 00:26:15,151 --> 00:26:19,489 そのころ 中央政界から離れた西郷は➡ 281 00:26:19,489 --> 00:26:25,812 彼を慕って下野した者たちと 鹿児島に戻って学校を開いていた。 282 00:26:25,812 --> 00:26:29,082 生徒の大半は 職を失い➡ 283 00:26:29,082 --> 00:26:33,820 日本のありように不満を持つ 士族たちであった。 284 00:26:33,820 --> 00:26:38,520 様になってきもしたな。 おう。 じゃっとが。 285 00:26:44,147 --> 00:26:46,147 (大山)あにさあ! 286 00:26:52,171 --> 00:26:58,194 (大山)学校なんか開いて どげんしようちゅうとごわす。 287 00:26:58,194 --> 00:27:03,249 (西郷) おいに ついてきた若か者たちを 放っておく訳にはいかん。 288 00:27:03,249 --> 00:27:05,818 そいだけごわすか!?➡ 289 00:27:05,818 --> 00:27:12,475 学校で教えちょる者の中には 政府への怒りをば あおり➡ 290 00:27:12,475 --> 00:27:17,475 戦支度を進めようちしちょる者も おるっちゅうじゃごわはんか。 291 00:27:19,482 --> 00:27:26,182 薩摩におったら いけもはん。 政府に戻ってたもんせ。 292 00:27:30,743 --> 00:27:36,149 新聞も 書き立てちょる。➡ 293 00:27:36,149 --> 00:27:41,771 このまま おったら あにさあに そげな気が なかっせえも➡ 294 00:27:41,771 --> 00:27:45,158 事は そう運んでしまいもす。➡ 295 00:27:45,158 --> 00:27:49,158 そいでも 薩摩に とどまるなら…。 296 00:27:51,748 --> 00:27:57,448 おいも あにさあのそばに 置いてたもんせ! 297 00:28:02,141 --> 00:28:05,441 そんたあ ならん。 298 00:28:15,154 --> 00:28:18,424 おはんには➡ 299 00:28:18,424 --> 00:28:25,124 国んため こいから やらんなならん役目が まだある。 300 00:28:31,421 --> 00:28:33,721 おいは…。 301 00:28:40,413 --> 00:28:45,418 あにさあ一人残しては 行けもはん! 302 00:28:45,418 --> 00:28:50,418 枯れ葉が落ちんな 次の花は 咲けん。 303 00:28:57,096 --> 00:29:00,833 そいで よか。 304 00:29:00,833 --> 00:29:09,425 ♬~ 305 00:29:09,425 --> 00:29:11,725 う~ん。 306 00:29:15,415 --> 00:29:19,152 やはり 「聖書」の授業を➡ 307 00:29:19,152 --> 00:29:22,755 正式な科目にする事は 難しいですか? 308 00:29:22,755 --> 00:29:27,076 (覚馬)それでは 許可が下りねえでしょう。 309 00:29:27,076 --> 00:29:32,748 今は 学校を開校する事を 一番大切に考えましょう。 310 00:29:32,748 --> 00:29:35,418 やがて 時代は変わります。 311 00:29:35,418 --> 00:29:38,421 「聖書」を自由に教えられる時も 来るでしょう。 312 00:29:38,421 --> 00:29:43,421 その時に 教える場所がなかったら 意味がないと思います。 313 00:29:47,413 --> 00:29:51,113 (時栄)旦那様 お客様どす。 314 00:29:54,770 --> 00:29:57,156 (杉田)失礼します。 315 00:29:57,156 --> 00:29:59,759 デイヴィス先生 お忘れ物です。 316 00:29:59,759 --> 00:30:04,814 おお 勇次郎 サンキュー。 317 00:30:04,814 --> 00:30:08,484 紹介します。 318 00:30:08,484 --> 00:30:11,087 杉田勇次郎です。➡ 319 00:30:11,087 --> 00:30:15,491 私の身の回りの世話を してもらっています。➡ 320 00:30:15,491 --> 00:30:19,479 この子も 新しい学校に迎え入れたい。 321 00:30:19,479 --> 00:30:22,779 よろしくお願いします。 322 00:30:25,434 --> 00:30:29,489 勇次郎さんは 何を学びたい? 323 00:30:29,489 --> 00:30:34,076 全て。 できる事は 全て学びたいです。 324 00:30:34,076 --> 00:30:37,480 教えて頂けるもんは 全て。 325 00:30:37,480 --> 00:30:41,780 随分 欲張りですね。 しかし 頼もしい。 326 00:30:43,486 --> 00:30:47,456 「聖書」も教えてもらえる事に なったんですね。 327 00:30:47,456 --> 00:30:49,809 それが 「聖書」どすか。 328 00:30:49,809 --> 00:30:52,144 えらい難しそうどすな。 329 00:30:52,144 --> 00:30:55,748 まずは ぎょうさん 英語学ばんと あきまへんね。 330 00:30:55,748 --> 00:30:58,150 (杉田)はい。 331 00:30:58,150 --> 00:31:03,823 デイヴィスさん 先ほどの「聖書」の話➡ 332 00:31:03,823 --> 00:31:06,523 よい事を思いつきました。 333 00:31:11,814 --> 00:31:23,142 英語 支那学 算術…。 334 00:31:23,142 --> 00:31:28,414 おっ 「聖書」の授業は外したんか。 335 00:31:28,414 --> 00:31:31,100 それが 開校の条件ですよね? 336 00:31:31,100 --> 00:31:34,487 新島君は 話の分かる人やな。 337 00:31:34,487 --> 00:31:40,187 奥方が頑固者じゃから 心配しちょったぞ。 ハッハッハ。 338 00:31:41,744 --> 00:31:44,814 この学校は きっと うまくいく。 339 00:31:44,814 --> 00:31:47,817 あんたにとっても➡ 340 00:31:47,817 --> 00:31:52,117 この京都にとっても ええ結果になるじゃろう。 341 00:31:57,476 --> 00:32:00,813 (佐久)ごめんくなんしょ。 (佐々山)はい。 342 00:32:00,813 --> 00:32:04,834 山本八重の母でごぜえやす。 343 00:32:04,834 --> 00:32:07,134 八重先生の…。 344 00:32:08,754 --> 00:32:14,427 これ 皆さんで どうぞ。 345 00:32:14,427 --> 00:32:17,747 すいません わざわざ…。 346 00:32:17,747 --> 00:32:25,047 実は お願い事があって 参りやした。 347 00:32:29,091 --> 00:32:31,091 あっ。 348 00:32:35,748 --> 00:32:39,752 (覚馬)学校の名前を考えでみた。 349 00:32:39,752 --> 00:32:45,141 同 志 社。 350 00:32:45,141 --> 00:32:51,441 新しい日本をつくりたいと願う 同志が集まる学校だ。 351 00:32:53,749 --> 00:32:56,749 同志社…。 352 00:32:58,421 --> 00:33:01,121 いい名前です。 353 00:33:04,143 --> 00:33:11,443 「同じ志を持つ者」ですね。 354 00:33:14,487 --> 00:33:19,091 明治8年11月29日➡ 355 00:33:19,091 --> 00:33:24,764 キリスト教に偏見を持つ 周りとの わだかまりは ありつつも➡ 356 00:33:24,764 --> 00:33:28,150 ついに 同志社英学校が開校。 357 00:33:28,150 --> 00:33:32,505 その生徒数 僅か8人。 358 00:33:32,505 --> 00:33:39,412 この学舎で 共に生き 学び 成長していきましょう。 359 00:33:39,412 --> 00:33:44,767 あなた方は 私たちの同志です。 360 00:33:44,767 --> 00:33:48,421 同志諸君 ようこそ。 361 00:33:48,421 --> 00:33:53,426 では 早速 授業を始めましょう。 362 00:33:53,426 --> 00:34:01,751 ♬~ 363 00:34:01,751 --> 00:34:05,154 (英語で) 364 00:34:05,154 --> 00:34:09,154 (復唱する声) 365 00:34:12,478 --> 00:34:15,478 (復唱する声) 366 00:34:19,819 --> 00:34:23,089 (復唱する声) 367 00:34:23,089 --> 00:34:27,426 おい 新島!➡ 368 00:34:27,426 --> 00:34:30,413 一体 どうなっとるんじゃ!? 369 00:34:30,413 --> 00:34:33,482 は? 370 00:34:33,482 --> 00:34:36,152 こりゃ 「聖書」やろ。 371 00:34:36,152 --> 00:34:40,106 「聖書」は禁止じゃと 言うたろうが! 372 00:34:40,106 --> 00:34:42,475 いや ですが…➡ 373 00:34:42,475 --> 00:34:46,479 今は リーダーの授業です。 リーダー!? 374 00:34:46,479 --> 00:34:49,482 今は 英語の読み書きを 勉強しているんです。 375 00:34:49,482 --> 00:34:53,486 「聖書」は その教材にすぎません。 何じゃと!? 376 00:34:53,486 --> 00:34:55,488 へ理屈じゃ! 377 00:34:55,488 --> 00:34:58,474 いや…。 いいえ! 378 00:34:58,474 --> 00:35:02,077 建て前です。 379 00:35:02,077 --> 00:35:05,147 建て前が 大事だと おっしゃったのは➡ 380 00:35:05,147 --> 00:35:07,817 槇村さんではねえですか。 381 00:35:07,817 --> 00:35:10,152 槇村様だって➡ 382 00:35:10,152 --> 00:35:13,823 西洋から学ばなければならないと 思っておいでだから➡ 383 00:35:13,823 --> 00:35:17,476 学校を 許可して下さったのですよね? 384 00:35:17,476 --> 00:35:21,480 命懸けで 新しい国をつくりたいと おっしゃっていた➡ 385 00:35:21,480 --> 00:35:26,485 あの時の言葉は 偽りですか? 386 00:35:26,485 --> 00:35:29,488 この子たちが学ぶ事の大切さを➡ 387 00:35:29,488 --> 00:35:33,809 槇村様が 分がらねえはずがありません。 388 00:35:33,809 --> 00:35:36,745 今 ここで 「聖書」は奪えても➡ 389 00:35:36,745 --> 00:35:40,416 学びたいという気持ちまでは 奪えねえ。 390 00:35:40,416 --> 00:35:47,156 この子たちは 乾いた土のように 何でも吸収します。 391 00:35:47,156 --> 00:35:50,092 「聖書」だけじゃありません。 392 00:35:50,092 --> 00:35:54,814 全て学ばせてやりてえのです。 393 00:35:54,814 --> 00:35:57,114 お願いしやす。 394 00:36:02,454 --> 00:36:06,091 では 続けます。 395 00:36:06,091 --> 00:36:11,146 (新島の「聖書」を読む声) 396 00:36:11,146 --> 00:36:15,084 (復唱する声) 397 00:36:15,084 --> 00:36:19,505 (新島の「聖書」を読む声) 398 00:36:19,505 --> 00:36:23,108 (復唱する声) 399 00:36:23,108 --> 00:36:27,813 (新島の「聖書」を読む声) 400 00:36:27,813 --> 00:36:33,419 (復唱する声) 401 00:36:33,419 --> 00:36:37,719 帰るぞ。 やけど あれは耶蘇の授業では? 402 00:36:39,425 --> 00:36:43,145 ありゃ あんたの入れ知恵か。 403 00:36:43,145 --> 00:36:48,083 (覚馬)生徒に 西洋の文明を伝えておきながら➡ 404 00:36:48,083 --> 00:36:53,088 それを作り上げたキリスト教の 考えだけは伝えないなんて➡ 405 00:36:53,088 --> 00:36:55,808 どだい無理な話だ。 406 00:36:55,808 --> 00:37:03,415 今は 開かれた世。 技術も思想も 全て入ってくる。 407 00:37:03,415 --> 00:37:08,415 その中から 我々が選び取るのです。 408 00:37:13,142 --> 00:37:16,442 山本先生。 409 00:37:18,147 --> 00:37:23,419 あんたには 東京で 牢屋に つながれちょった時➡ 410 00:37:23,419 --> 00:37:27,473 駆けつけてくれた恩義がある。 411 00:37:27,473 --> 00:37:32,811 今回は あんたに免じて よしとしよう。 じゃが…➡ 412 00:37:32,811 --> 00:37:35,111 これっきりじゃ。 413 00:37:36,815 --> 00:37:42,471 「彼女は 幾分 目の不自由な兄上に似ています。➡ 414 00:37:42,471 --> 00:37:47,476 ある事をなすのが 自分の務めだと 一旦 確信すると➡ 415 00:37:47,476 --> 00:37:50,429 もう 誰をも恐れません」。 416 00:37:50,429 --> 00:38:02,474 ♬~ 417 00:38:02,474 --> 00:38:09,181 「私の目には 彼女は ただただ 生き方が ハンサムな方です。➡ 418 00:38:09,181 --> 00:38:12,181 私には それで十分です」。 419 00:38:19,091 --> 00:38:21,744 入るよ。 420 00:38:21,744 --> 00:38:24,444 はい。 421 00:38:32,421 --> 00:38:36,721 もうすぐ 婚礼だな。 422 00:38:45,417 --> 00:38:47,417 ほれ。 423 00:38:50,105 --> 00:38:52,808 なじょして? 424 00:38:52,808 --> 00:38:59,815 女紅場のウエットン先生に譲って頂いて 縫い直した。 425 00:38:59,815 --> 00:39:01,815 ハッハ! 426 00:39:05,087 --> 00:39:07,823 きれい…。 427 00:39:07,823 --> 00:39:17,483 八重には 小せえ頃から いっつも 驚かされっ放しだ。 428 00:39:17,483 --> 00:39:24,490 鉄砲を始めた時も 城で戦った時も。 429 00:39:24,490 --> 00:39:31,080 それが 今度は キリスト教の方と結婚して➡ 430 00:39:31,080 --> 00:39:35,380 西洋のお式 挙げるっつうんだから。 431 00:39:39,471 --> 00:39:46,078 ほかの人が思いつかない事を するのが 八重だ。 432 00:39:46,078 --> 00:39:52,078 それを 私は 誇りに思ってる。 433 00:39:55,087 --> 00:40:01,093 信じたように 生きてみっせ。 434 00:40:01,093 --> 00:40:11,487 私は ずっと 八重の事 見守ってっから。 435 00:40:11,487 --> 00:40:14,487 おっ母様。 436 00:40:23,816 --> 00:40:26,085 おめでとう。 437 00:40:26,085 --> 00:40:53,385 ♬~ 438 00:41:29,481 --> 00:41:59,781 ♬~ 439 00:42:07,486 --> 00:42:13,091 八重と襄は デイヴィスの屋敷で 結婚式を挙げた。 440 00:42:13,091 --> 00:42:18,791 日本で行われた 最初のプロテスタントの挙式である。 441 00:42:20,515 --> 00:42:22,417 八重。 442 00:42:22,417 --> 00:42:29,117 前日 八重は 洗礼を受け クリスチャンとなった。 443 00:42:30,759 --> 00:42:41,486 ♬~ 444 00:42:41,486 --> 00:42:46,475 どのような時も 私と一緒に歩いて下さい。 445 00:42:46,475 --> 00:42:50,812 同じ志を持つ者として。 446 00:42:50,812 --> 00:42:53,112 マイ プレジャー。 447 00:43:01,473 --> 00:43:03,842 襄 ありがとなし。 448 00:43:03,842 --> 00:43:06,144 (生徒) 先生 呼び捨てにしはった! 449 00:43:06,144 --> 00:43:08,847 (金森)熊本におる我が友は 信仰を捨てよと➡ 450 00:43:08,847 --> 00:43:11,483 迫られとっとです。 我らを お救い下さい! 451 00:43:11,483 --> 00:43:15,470 (覚馬)同志社とて 町の者らの反発は 今も強え。 452 00:43:15,470 --> 00:43:19,474 私は迎えたいです。 彼らは 優秀で 信心深い。 453 00:43:19,474 --> 00:43:22,077 (市原)こぎゃん簡単な英単語も 分からんとか。 454 00:43:22,077 --> 00:43:24,146 (海老名)話が違う! 455 00:43:24,146 --> 00:43:26,148 (小崎)我らの学問は 遅るっばかりたい! 456 00:43:26,148 --> 00:43:31,448 ここは あなたたちの学校です。 自分たちで変えていけばいい。 457 00:43:34,106 --> 00:43:37,092 <明治8年11月➡ 458 00:43:37,092 --> 00:43:42,481 新島 襄は 同志社英学校を開校しました。➡ 459 00:43:42,481 --> 00:43:48,481 かつて校舎があった場所には 新島旧邸が建っています> 460 00:43:51,139 --> 00:43:54,409 <襄と学校を立ち上げたデイヴィスが➡ 461 00:43:54,409 --> 00:43:58,709 開校日の朝に見た襄について 記しています> 462 00:44:07,139 --> 00:44:12,144 <翌年1月 宣教師でもあるデイヴィスの自宅で➡ 463 00:44:12,144 --> 00:44:15,814 襄と八重は 結婚式を挙げました。➡ 464 00:44:15,814 --> 00:44:22,487 日本人初のプロテスタント系 キリスト教式の婚礼でした。➡ 465 00:44:22,487 --> 00:44:24,806 同年9月➡ 466 00:44:24,806 --> 00:44:29,811 同志社英学校を 今出川に移転します。➡ 467 00:44:29,811 --> 00:44:33,081 この赤レンガの礼拝堂は➡ 468 00:44:33,081 --> 00:44:38,820 襄が 同志社の精神だと 語った建物です。➡ 469 00:44:38,820 --> 00:44:43,809 襄の肖像画が 前方から見守っています。➡ 470 00:44:43,809 --> 00:44:50,415 同志社英学校で 新島 襄が唱えた 良心と自由の精神は➡ 471 00:44:50,415 --> 00:44:54,415 今も 受け継がれているのです> 472 00:45:34,709 --> 00:45:36,745 (おこう)赤目様の事は➡ 473 00:45:36,745 --> 00:45:42,084 おりょう様より 私のほうが よく 知っていると自負しております。 474 00:45:42,084 --> 00:45:45,837 その私が申し上げます。 475 00:45:45,837 --> 00:45:50,909 赤目様の見つめる先は おりょう様 ただ一人。 476 00:45:50,909 --> 00:45:55,580 <自らの胸の内を 隠し続けるおこう> 477 00:45:55,580 --> 00:45:59,234 (おりょう)私の まことの気持ちを お伝えするのがよいと考えて➡