1 00:00:33,737 --> 00:00:36,740 (板垣)維新から13年。➡ 2 00:00:36,740 --> 00:00:39,476 まだ 政治は➡ 3 00:00:39,476 --> 00:00:43,096 一握りの薩長の者たちに 独占されちゅう! 4 00:00:43,096 --> 00:00:45,081 (一同)そうだ! そのとおり! 5 00:00:45,081 --> 00:00:49,469 今こそ 自由民権の旗を掲げ➡ 6 00:00:49,469 --> 00:00:53,740 国会の開設 民選議院創設に向け➡ 7 00:00:53,740 --> 00:00:57,077 一丸となって進む時や ないかい! 8 00:00:57,077 --> 00:01:00,146 (一同)そうだ! そうだ! (拍手) 9 00:01:00,146 --> 00:01:05,135 (巡査たち)弁士 中止! 中止 中止! 10 00:01:05,135 --> 00:01:10,140 板垣退助が火を付けた 自由民権運動は➡ 11 00:01:10,140 --> 00:01:14,411 人民の声を 政治に反映させようという➡ 12 00:01:14,411 --> 00:01:20,083 大きな うねりとなって 日本中に広がっていた。 13 00:01:20,083 --> 00:01:23,803 やりゆう! やりゆう! わあ~! 14 00:01:23,803 --> 00:01:28,141 (岩倉)どれもこれも 国会開設の請願書や。 15 00:01:28,141 --> 00:01:34,414 民権派の連中 早う抑え込まんと えらい事になるぞ。 16 00:01:34,414 --> 00:01:40,737 (伊藤)演説会は 集会条例で取り締まりましょう。 17 00:01:40,737 --> 00:01:45,408 それより 急がにゃならんのは 国家財政の立て直しです。 18 00:01:45,408 --> 00:01:49,108 西南戦争は 高う ついたわ。 19 00:01:52,465 --> 00:01:55,802 国庫の出費を減らすためには➡ 20 00:01:55,802 --> 00:01:59,139 地方の負担を増やすんも 致し方ないかと。 21 00:01:59,139 --> 00:02:02,809 う~む 地方か。 22 00:02:02,809 --> 00:02:05,812 (松野) 大変や! 議長 大変です!➡ 23 00:02:05,812 --> 00:02:07,747 京都府庁から➡ 24 00:02:07,747 --> 00:02:11,067 税の追加徴収の通達が出ました! 25 00:02:11,067 --> 00:02:14,737 (覚馬)税の追加徴収? はい。 26 00:02:14,737 --> 00:02:18,141 府議会の審議を通さずに➡ 27 00:02:18,141 --> 00:02:21,427 税を取る事は許されん! (一同)そうや! 28 00:02:21,427 --> 00:02:23,429 松野君。 はい。 29 00:02:23,429 --> 00:02:26,082 明治13年5月➡ 30 00:02:26,082 --> 00:02:32,782 地方の 自治と自由を守る戦いが 京都で幕を開けた。 31 00:02:36,476 --> 00:02:39,429 (八重)「ワイフ仕入所」だなんて➡ 32 00:02:39,429 --> 00:02:42,081 女学校を ばかにしてる! 33 00:02:42,081 --> 00:02:44,734 (みね)誰が こんな落書きを! 34 00:02:44,734 --> 00:02:48,137 (初子)おおかた 男子学生の仕業たい。 35 00:02:48,137 --> 00:02:51,137 (みや子)悔しか! うん! 36 00:02:52,809 --> 00:02:56,312 これは 見過ごしにできねえな。 (みや子)犯人ば捕まえて➡ 37 00:02:56,312 --> 00:02:59,082 とっちめてやるったい! (みね)うん! 38 00:02:59,082 --> 00:03:02,835 (初子)男も女も 人間の道理に 変わりはなか! 39 00:03:02,835 --> 00:03:05,738 (みや子)自由民権の世の中たい! そうたい! 40 00:03:05,738 --> 00:03:09,742 嫁入り修業しに 京都まで来たとじゃなかと! 41 00:03:09,742 --> 00:03:11,744 そうたい! 42 00:03:11,744 --> 00:03:15,465 結婚の「け」の字は 汚れの「け」たい! 43 00:03:15,465 --> 00:03:17,465 そうたい! …えっ? 44 00:03:19,469 --> 00:03:21,469 え? 45 00:03:23,756 --> 00:03:26,142 どぎゃんしたと? 46 00:03:26,142 --> 00:03:28,142 …何でもねえ。 47 00:03:34,417 --> 00:03:43,142 ♬~(テーマ音楽) 48 00:03:43,142 --> 00:06:09,142 ♬~ 49 00:06:14,811 --> 00:06:18,464 あ~! やっぱ 腹ん立つ! 50 00:06:18,464 --> 00:06:22,085 (佐久)んだら みんなして 嫁に行かねえつもりか? 51 00:06:22,085 --> 00:06:24,137 (一同)はい。 52 00:06:24,137 --> 00:06:28,474 結婚より 学問の方が よっぽど 面白かとですよ。 53 00:06:28,474 --> 00:06:32,095 成績は 男に負けとらんしね。 54 00:06:32,095 --> 00:06:35,798 学問すんのに 男も女もない。 55 00:06:35,798 --> 00:06:40,403 今に 男の学校が ハズバンド仕入所と 呼ばれるかもしんねえよ。 56 00:06:40,403 --> 00:06:42,805 (女学生1)八重先生 勇ましいな。 57 00:06:42,805 --> 00:06:45,408 (女学生2)ほんなこったい。 (女学生3)かっこよか。 58 00:06:45,408 --> 00:06:49,145 あっ そうだ! 59 00:06:49,145 --> 00:06:53,800 伊勢さんから 手紙が届いてたんだ。 60 00:06:53,800 --> 00:06:56,100 兄ちゃんから? 61 00:07:04,427 --> 00:07:08,481 「お手紙 拝受つかまつり候。➡ 62 00:07:08,481 --> 00:07:12,468 都の ご一同に そのまま接す心地にて候」。 63 00:07:12,468 --> 00:07:14,804 (伊勢)「今治に来て 半年。➡ 64 00:07:14,804 --> 00:07:20,476 日々 町の辻に立って 『聖書』の教えを伝えています」。➡ 65 00:07:20,476 --> 00:07:25,465 西洋文明は キリスト教によって 支えられとっとです。 66 00:07:25,465 --> 00:07:31,070 神の教えを知る事は 日本に文明の道を開く事なのです。 67 00:07:31,070 --> 00:07:33,473 (男)つまらん話は やめて➡ 68 00:07:33,473 --> 00:07:37,076 バテレンの手妻でも見せんかい! (笑い声) 69 00:07:37,076 --> 00:07:42,465 神の愛の下では 人民は 皆 自由で 平等なのです。 70 00:07:42,465 --> 00:07:45,735 (笛の音) 弁士 中止! 71 00:07:45,735 --> 00:07:48,738 やめい! 何ね! 何ね!? 72 00:07:48,738 --> 00:07:53,142 許可もなく演説するとは この不届き者! 73 00:07:53,142 --> 00:07:56,813 放せ! 真理ば 説いとるだけたい! 74 00:07:56,813 --> 00:07:59,465 やめんかい! 何ね!? 75 00:07:59,465 --> 00:08:03,469 民権派の演説会と 間違われとるごたる。 76 00:08:03,469 --> 00:08:09,809 (初子)あれ? また 「みねさんにも よろしく」って➡ 77 00:08:09,809 --> 00:08:11,811 書いてあっと。 78 00:08:11,811 --> 00:08:17,750 (みや子)「お心尽くしの靴下 大切に致し候」。 79 00:08:17,750 --> 00:08:20,069 靴下? 80 00:08:20,069 --> 00:08:22,069 え? 81 00:08:24,473 --> 00:08:29,078 奉仕です! 伝道のお役に立つために➡ 82 00:08:29,078 --> 00:08:32,078 奉仕の心で編んで…。 83 00:08:35,735 --> 00:08:40,072 あっ お茶! お茶…。 84 00:08:40,072 --> 00:08:48,080 ♬~ 85 00:08:48,080 --> 00:08:51,083 (歓声) 86 00:08:51,083 --> 00:08:53,783 靴下って 何!? 87 00:08:56,839 --> 00:09:03,412 府の予算は まず 府議会で審議する決まりです。 88 00:09:03,412 --> 00:09:08,084 税の追加徴収を 独断で決められては 困ります。 89 00:09:08,084 --> 00:09:12,471 (槇村)知事が 足らん金 集めて 何が悪い。 90 00:09:12,471 --> 00:09:18,077 知事といえど 人民の財産を 勝手に奪う事は 許されません。 91 00:09:18,077 --> 00:09:21,080 やかましい! 92 00:09:21,080 --> 00:09:26,986 まずは 使いみちの細目を 府議会に 提出願います。 93 00:09:26,986 --> 00:09:31,474 議会は 知事の指示に 従うちょれ! 94 00:09:31,474 --> 00:09:36,145 我々は 府民の代表であって➡ 95 00:09:36,145 --> 00:09:38,798 知事の部下ではない。 96 00:09:38,798 --> 00:09:44,070 チッ! 「飼い犬に 手を噛まれる」とは この事かい! 97 00:09:44,070 --> 00:09:46,422 逆賊が! 98 00:09:46,422 --> 00:09:50,142 何やて!? 何や!? 99 00:09:50,142 --> 00:09:55,414 議会を無視する槇村に対し 覚馬たちは➡ 100 00:09:55,414 --> 00:10:01,404 その横暴を訴える上申書を 中央政府に提出した。 101 00:10:01,404 --> 00:10:03,906 しかし…。 102 00:10:03,906 --> 00:10:07,576 槇村さんの事 政府から 返事があったがし? 103 00:10:07,576 --> 00:10:13,799 いや。 槇村さんのやり口を 政府も認めていんのだべ。 104 00:10:13,799 --> 00:10:19,739 そんな事で 京都の自由自治は なじょなんだべ!? 105 00:10:19,739 --> 00:10:22,475 (時栄)自由自治どすか? 106 00:10:22,475 --> 00:10:26,128 母上 いつの間に そんな話を…。 107 00:10:26,128 --> 00:10:33,469 (佐久)そんな事 知らねえで 女学校の舎監は 勤まんねえ。 108 00:10:33,469 --> 00:10:36,472 母上には かなわねえ。 109 00:10:36,472 --> 00:10:41,477 (久栄)姉様 久栄も手伝いたい。 (みね)こら。 邪魔しないで。 110 00:10:41,477 --> 00:10:44,747 ねえ! 手伝いたい! 駄目。 111 00:10:44,747 --> 00:10:48,467 駄目。 手伝いたい! 112 00:10:48,467 --> 00:10:55,091 なあ 兄様。 みねの事で ちっと 話があんだけんじょも。 113 00:10:55,091 --> 00:10:58,077 何だ? 114 00:10:58,077 --> 00:11:00,463 みねも 年頃だ。 115 00:11:00,463 --> 00:11:05,751 んだ。 婿取りの事 そろそろ考えたら どうだべ。 116 00:11:05,751 --> 00:11:10,072 婿取り…。 もう そんな年か。 117 00:11:10,072 --> 00:11:14,143 あ~ 男親は これだから。➡ 118 00:11:14,143 --> 00:11:19,782 来年は 女学校 卒業すんだぞ。 119 00:11:19,782 --> 00:11:22,802 うちが ぼんやりで すんまへん。 120 00:11:22,802 --> 00:11:28,474 んでねえ。 そういう事 言うのが 年寄りの仕事だ。 121 00:11:28,474 --> 00:11:34,096 何てったって みねは 山本家の跡取りだからな。 122 00:11:34,096 --> 00:11:36,082 はい。 123 00:11:36,082 --> 00:11:42,471 ♬~ 124 00:11:42,471 --> 00:11:48,744 あっ お鍋 火にかけたままや。 見てきます。 125 00:11:48,744 --> 00:11:57,044 みねには 立派な婿を取って 家を継いでもらわねばなんねえ。 126 00:11:58,804 --> 00:12:06,762 うらが みねを手放した時の気持ち 忘れてはなんねえよ。 127 00:12:06,762 --> 00:12:08,764 はい。 128 00:12:08,764 --> 00:12:21,143 ♬~ 129 00:12:21,143 --> 00:12:24,747 わあ 大きい! 130 00:12:24,747 --> 00:12:28,047 こら! 返せ! 131 00:12:31,170 --> 00:12:33,472 これ 父様の? 132 00:12:33,472 --> 00:12:37,409 違うよ。 神様のお仕事をしている人の。 133 00:12:37,409 --> 00:12:39,709 誰の事や? 134 00:12:41,413 --> 00:12:44,750 いいから あっち行ってて。 135 00:12:44,750 --> 00:12:47,753 は~い。 136 00:12:47,753 --> 00:13:06,472 ♬~ 137 00:13:06,472 --> 00:13:11,427 (久栄)母様。 姉様が構うてくれへん。 138 00:13:11,427 --> 00:13:19,802 ♬~ 139 00:13:19,802 --> 00:13:23,072 久栄 ちょっと これ 味見して。 140 00:13:23,072 --> 00:13:25,758 はい! 141 00:13:25,758 --> 00:13:29,762 ♬~ 142 00:13:29,762 --> 00:13:32,062 はい。 143 00:13:36,468 --> 00:13:43,809 税の追徴問題は 決着を見ぬまま 府議会の会期が終了。 144 00:13:43,809 --> 00:13:49,415 しかし 槇村は その隙を巧みに つき…。 145 00:13:49,415 --> 00:13:55,804 追加徴税を強行するとの通達です。 146 00:13:55,804 --> 00:14:00,142 府議会が終わるのを待って 仕掛けてきたか。 147 00:14:00,142 --> 00:14:02,077 (松野)それだけやおへん。 148 00:14:02,077 --> 00:14:07,082 知事は 議員一人一人に 密偵を張り付け➡ 149 00:14:07,082 --> 00:14:10,069 動きを見張ってるようです。 150 00:14:10,069 --> 00:14:14,740 ここに来る道々 ひょこひょこ ついてきよったわ。 151 00:14:14,740 --> 00:14:20,429 このままでは 知事に 押し切られてしまいます。 152 00:14:20,429 --> 00:14:26,802 いや 打つ手はある。 153 00:14:26,802 --> 00:14:33,092 知事よりも もっと大きな力を 味方につける。 154 00:14:33,092 --> 00:14:36,845 ♬~ 155 00:14:36,845 --> 00:14:40,082 (新島)八重さん! 156 00:14:40,082 --> 00:14:42,134 はい。 157 00:14:42,134 --> 00:14:45,137 八重さん! これ ご覧なさい。 158 00:14:45,137 --> 00:14:48,140 新聞ですか? 今 手が離せません。 159 00:14:48,140 --> 00:14:50,142 後にしてくなんしょ。 160 00:14:50,142 --> 00:14:56,842 ほら! 「今般 槇村府知事が 地租追徴を達せし事は」…。 161 00:15:00,419 --> 00:15:04,740 「知事の独断専横とて➡ 162 00:15:04,740 --> 00:15:09,740 府会議員諸氏は 大いに これに反発せり」。 163 00:15:11,463 --> 00:15:15,150 ほら こっちのも。 164 00:15:15,150 --> 00:15:19,421 「知事のやり方は 違法だ」と 書いてあります! 165 00:15:19,421 --> 00:15:22,141 さすが 覚馬さんだ。 166 00:15:22,141 --> 00:15:25,811 これは 世論を味方につける作戦ですよ。 167 00:15:25,811 --> 00:15:29,511 やっぱり 兄様は 負げてねえ。 168 00:15:31,417 --> 00:15:34,136 おのれ…! 169 00:15:34,136 --> 00:15:38,807 山本覚馬! どこまで逆らう気じゃ! 170 00:15:38,807 --> 00:15:40,807 ああ~っ! 171 00:15:42,745 --> 00:15:48,133 (みや子)私宛ての文の中に また 入っとった。 172 00:15:48,133 --> 00:15:53,739 みねさん 兄ちゃんと文通しとっと? 173 00:15:53,739 --> 00:15:58,143 もしかして うちに 嫁に来ると? 174 00:15:58,143 --> 00:16:00,843 そんなんじゃねえ! 175 00:16:12,741 --> 00:16:16,478 嫁か…。 176 00:16:16,478 --> 00:16:19,478 嫁には行けねえ。 177 00:16:25,454 --> 00:16:27,456 誰? 178 00:16:27,456 --> 00:16:33,078 ♬~ 179 00:16:33,078 --> 00:16:37,078 うちの前で 何をしている! 180 00:16:38,734 --> 00:16:42,805 誰か! 誰か~! 181 00:16:42,805 --> 00:16:45,074 放しなさい! 静かにしろ! 182 00:16:45,074 --> 00:16:47,074 誰か! 183 00:16:48,811 --> 00:16:53,749 (覚馬)ばか者! 娘から離れろ! 184 00:16:53,749 --> 00:16:59,088 雇い主に伝えろ! こそこそ 嗅ぎ回んな! 185 00:16:59,088 --> 00:17:01,088 去れ! 186 00:17:09,465 --> 00:17:12,735 お父様! さすけねえか? 187 00:17:12,735 --> 00:17:14,737 はい。 188 00:17:14,737 --> 00:17:16,739 どないしはったんどす!? 189 00:17:16,739 --> 00:17:19,742 槇村の密偵だ。 190 00:17:19,742 --> 00:17:23,078 新聞記者の出入りでも 見張ってたんだろう。 191 00:17:23,078 --> 00:17:26,081 お父様を襲うつもりでは!? 192 00:17:26,081 --> 00:17:30,235 新聞沙汰になって 困んのは 向こうだ。 193 00:17:30,235 --> 00:17:33,138 むちゃは しねえだろうが➡ 194 00:17:33,138 --> 00:17:38,143 何かあれば 今みてえに 大声を出して 俺を呼べ。 195 00:17:38,143 --> 00:17:42,843 いいな? はい。 196 00:17:49,471 --> 00:17:51,771 これ…。 197 00:17:54,743 --> 00:17:57,443 何でもねえ。 198 00:18:10,075 --> 00:18:14,746 同志社を退学した 徳富猪一郎は➡ 199 00:18:14,746 --> 00:18:20,469 このころ 東京で 新聞記者を目指していた。 200 00:18:20,469 --> 00:18:24,769 (徳富) 槇村知事を弾劾する記事たい。 201 00:18:31,113 --> 00:18:33,732 こっちにも。 ≪(拍手) 202 00:18:33,732 --> 00:18:40,739 (演説者)議会とは 選挙で選ばれた 府県人民の代表である!➡ 203 00:18:40,739 --> 00:18:46,078 しかし 京都では その議会を 無視した 税の巻き上げが➡ 204 00:18:46,078 --> 00:18:49,798 今 まさに 行われようとしている。 (聴衆)そうだ そうだ! 205 00:18:49,798 --> 00:18:52,468 (演説者)こんな横暴を 許してはならない! 206 00:18:52,468 --> 00:18:58,168 これが 新聞の力…。 207 00:19:01,076 --> 00:19:04,480 言論の力か。 208 00:19:04,480 --> 00:19:10,068 京都での騒ぎは 参議の間でも 問題になっとります。 209 00:19:10,068 --> 00:19:14,072 じゃが 地方税の増収は➡ 210 00:19:14,072 --> 00:19:17,476 伊藤参議のお考えに 沿うもんと思うちょりますが…。 211 00:19:17,476 --> 00:19:19,745 やり方が いけん!➡ 212 00:19:19,745 --> 00:19:22,481 これ以上 民権派をあおっちゃ➡ 213 00:19:22,481 --> 00:19:26,068 政府を倒そうとする者が 出てくるのかもしれんのですぞ! 214 00:19:26,068 --> 00:19:29,805 騒ぎは すぐに鎮めます。 215 00:19:29,805 --> 00:19:33,141 槇村さん…。 216 00:19:33,141 --> 00:19:36,144 槇村先生➡ 217 00:19:36,144 --> 00:19:39,481 元老院に 席が1つ 空いちょるがの。 218 00:19:39,481 --> 00:19:45,137 元老院とは… 名ばかりの隠居所のようなもん。 219 00:19:45,137 --> 00:19:48,473 私は 木戸さんから 京都を任され…。 220 00:19:48,473 --> 00:19:54,473 いつまで 木戸さんの名が通ると 思うちょるんですか? 221 00:19:56,815 --> 00:20:01,470 府議会を うもう抑え込んでつかあさい。 222 00:20:01,470 --> 00:20:04,806 知事が 議会に 膝を屈したんじゃ➡ 223 00:20:04,806 --> 00:20:08,106 政府の面目は 丸潰れじゃ。 224 00:20:09,845 --> 00:20:15,400 10月 税の追徴問題に 決着をつけるため➡ 225 00:20:15,400 --> 00:20:19,400 臨時の府議会が開かれた。 226 00:20:21,406 --> 00:20:32,417 え~ 5月に出した 追加徴税の通達は➡ 227 00:20:32,417 --> 00:20:37,406 取り消す事と相成った。 228 00:20:37,406 --> 00:20:42,811 (議員1)勝ったで! (議員2)知事が折れた! 229 00:20:42,811 --> 00:20:46,415 ええこっちゃ ええこっちゃ! (拍手) 230 00:20:46,415 --> 00:20:48,750 やりましたね 議長! 231 00:20:48,750 --> 00:20:54,406 (机をたたく音) 232 00:20:54,406 --> 00:21:00,746 本日は それとは別に➡ 233 00:21:00,746 --> 00:21:06,134 府議会に下しおく議案がある。 234 00:21:06,134 --> 00:21:12,741 京都府は 予算不足につき➡ 235 00:21:12,741 --> 00:21:18,163 税の追加徴収を行う。 236 00:21:18,163 --> 00:21:23,802 この議案 審議されたし。 237 00:21:23,802 --> 00:21:29,424 それは たった今 撤回しはったではありませんか! 238 00:21:29,424 --> 00:21:32,477 通達は 確かに撤回した。 239 00:21:32,477 --> 00:21:37,777 これは 新たな議案として 下しおくんじゃ。 240 00:21:39,468 --> 00:21:45,168 よろしく 審議せよ。 241 00:21:50,078 --> 00:21:55,133 (覚馬)うまい手を考えましたな。 242 00:21:55,133 --> 00:22:02,474 府議会が反対しても 知事には 議案を執行する権利がある。 243 00:22:02,474 --> 00:22:04,743 そのとおり。 244 00:22:04,743 --> 00:22:10,082 議員の審議なんぞ もともと 形ばかりのもんじゃ。 245 00:22:10,082 --> 00:22:14,803 先生 あんたの負けですぞ。 246 00:22:14,803 --> 00:22:21,076 しかし 知事と府議会の争いが続けば➡ 247 00:22:21,076 --> 00:22:26,081 新聞は ますます 書きたてるでしょう。 248 00:22:26,081 --> 00:22:29,067 戦いには敗れでも➡ 249 00:22:29,067 --> 00:22:34,740 義が どっちにあるかを 世に問う事は できます。 250 00:22:34,740 --> 00:22:38,410 戊辰の頃とは 訳が違う。 251 00:22:38,410 --> 00:22:45,400 貴様…! わしに まだ 恥かかせる気かい! 252 00:22:45,400 --> 00:22:47,402 (覚馬)槇村さん。 253 00:22:47,402 --> 00:22:52,407 そろそろ 引き時ではありませんか? 254 00:22:52,407 --> 00:22:55,143 何じゃと? 255 00:22:55,143 --> 00:23:02,134 これ以上 新聞に書きたてられれば あなたの名に 傷がつく。 256 00:23:02,134 --> 00:23:05,070 進退を指図される覚えはない! 257 00:23:05,070 --> 00:23:12,411 私は 本日をもって 職を辞します。 258 00:23:12,411 --> 00:23:18,817 戦いに負げて 私は 議会を去る。 259 00:23:18,817 --> 00:23:24,117 あなたは 勝って 知事の面目を保った。 260 00:23:26,141 --> 00:23:35,441 刺し違えて 痛み分けで終わらせるつもりか? 261 00:23:38,804 --> 00:23:44,804 やはり 策士やな~ 先生。 262 00:23:46,411 --> 00:23:48,711 じゃあ…。 263 00:23:53,401 --> 00:23:56,138 わしからも 一つ。 264 00:23:56,138 --> 00:24:02,838 演説会を禁ずる府の条例を 撤廃する。 265 00:24:04,763 --> 00:24:10,152 開明的な知事と評判が上がりゃ➡ 266 00:24:10,152 --> 00:24:15,852 新聞の攻撃をかわす事が できるじゃろ。 267 00:24:18,477 --> 00:24:22,177 妙案と存じます。 268 00:24:24,082 --> 00:24:29,082 ワハハハ ハッハッハッハ…! 269 00:24:30,806 --> 00:24:38,079 この10年 わしゃ あんたを 使うちょるつもりじゃった。 270 00:24:38,079 --> 00:24:44,803 じゃが 使われとったんは➡ 271 00:24:44,803 --> 00:24:48,807 わしの方かもしれん。 272 00:24:48,807 --> 00:24:53,478 槇村さんの手腕なくして➡ 273 00:24:53,478 --> 00:24:58,450 京都の復興は なかった。 274 00:24:58,450 --> 00:25:03,738 私は 敬服しています。 275 00:25:03,738 --> 00:25:08,493 ♬~ 276 00:25:08,493 --> 00:25:12,497 翌 明治14年1月➡ 277 00:25:12,497 --> 00:25:16,134 演説会開催の自由を置き土産に➡ 278 00:25:16,134 --> 00:25:19,471 槇村は 京都を去った。 279 00:25:19,471 --> 00:25:25,744 長く続いた槇村府政は 終わりを告げた。 280 00:25:25,744 --> 00:25:29,414 その年の5月➡ 281 00:25:29,414 --> 00:25:34,069 同志社で 演説大会が開かれる事となり➡ 282 00:25:34,069 --> 00:25:38,807 伝道のため 各地に散っていた熊本バンドらが➡ 283 00:25:38,807 --> 00:25:41,092 再集結した。 284 00:25:41,092 --> 00:25:43,411 みんな ひと休みしてくなんしょ。 285 00:25:43,411 --> 00:25:46,831 ジンジャークッキーが焼けました。 (一同)おお~! 286 00:25:46,831 --> 00:25:50,131 (海老名)懐かしかぁ。 (伊勢)ごちそうになります。 287 00:26:01,129 --> 00:26:03,129 あっ…。 288 00:26:05,133 --> 00:26:08,470 兄様 なじょしたのです? 289 00:26:08,470 --> 00:26:12,474 明日の演説会が どうにも 気になってな。 290 00:26:12,474 --> 00:26:17,812 (市原)準備は 万端です。 問題は 客が集まるかどうか。 291 00:26:17,812 --> 00:26:20,081 (小崎)客よりも 弁士の数が多かったら➡ 292 00:26:20,081 --> 00:26:22,417 格好がつかんばい。 (笑い声) 293 00:26:22,417 --> 00:26:25,403 明日は 同志社の力が 試される時です。 294 00:26:25,403 --> 00:26:28,403 頑張りましょう。 (一同)はい。 295 00:26:33,411 --> 00:26:36,414 伝道は進んでいるか? 296 00:26:36,414 --> 00:26:42,137 自分は 新島先生のお国元の 安中ですから 恵まれております。 297 00:26:42,137 --> 00:26:45,173 金森や 伊勢は 苦労が多かろう。 298 00:26:45,173 --> 00:26:48,176 (金森)岡山は 人心が穏やかだけん やりやすか。 299 00:26:48,176 --> 00:26:50,178 今治は どぎゃんね? 300 00:26:50,178 --> 00:26:55,083 初めは 7人だった信徒が 今は 100人に増えたとです。 301 00:26:55,083 --> 00:27:00,083 2年で そこまで。 大したもんだ。 302 00:27:01,806 --> 00:27:08,463 今治に 500人入る 大きな会堂ば 造ろうと思うとります。 303 00:27:08,463 --> 00:27:12,467 500人! でかか! うん。 304 00:27:12,467 --> 00:27:20,075 ただ そぎゃん大きな教会 一人では やっていけんとです。 305 00:27:20,075 --> 00:27:23,478 その…➡ 306 00:27:23,478 --> 00:27:29,178 新島先生のごつ よき伴侶がおらんと。 307 00:27:32,137 --> 00:27:35,140 会堂が出来てから➡ 308 00:27:35,140 --> 00:27:38,143 申し込むつもりじゃった ばってん…➡ 309 00:27:38,143 --> 00:27:47,469 今日は 先生も 奥様も お父上も おいでになるけん➡ 310 00:27:47,469 --> 00:27:50,169 その…。 311 00:27:52,140 --> 00:27:56,440 みねさんを 伴侶に迎えたかです! 312 00:28:02,434 --> 00:28:08,790 みねさん 妻になって下はりまっせ。 313 00:28:08,790 --> 00:28:20,090 ♬~ 314 00:28:24,139 --> 00:28:28,743 前がら 約束していたのか? 315 00:28:28,743 --> 00:28:31,479 いいえ。 316 00:28:31,479 --> 00:28:36,779 一度 手紙が来ていたと 時栄から聞いた。 317 00:28:38,420 --> 00:28:43,408 文のやり取りは 幾度か。 318 00:28:43,408 --> 00:28:49,481 んでも いきなり あんな事…。 319 00:28:49,481 --> 00:28:53,481 みねは どう思ってんだ? 320 00:28:56,738 --> 00:29:00,141 (覚馬)いい青年だ。 321 00:29:00,141 --> 00:29:03,841 悪くねえ縁だと思うげんじょな。 322 00:29:11,119 --> 00:29:16,141 お父様は いいのですか? 323 00:29:16,141 --> 00:29:18,141 うん? 324 00:29:21,162 --> 00:29:27,462 伊勢さんは 跡取りだから 山本家の婿には なれねえ。 325 00:29:29,420 --> 00:29:35,810 「みねは 山本覚馬の娘だ。➡ 326 00:29:35,810 --> 00:29:41,800 お父様の名を汚してはなんねえ。➡ 327 00:29:41,800 --> 00:29:47,739 婿を取って 立派に 家を継がねばなんねえ」と➡ 328 00:29:47,739 --> 00:29:53,739 子どもの頃から ずっと言われてた。 329 00:29:56,798 --> 00:30:05,073 うちには 久栄がいっから もう 私がいなくても いいんだべ! 330 00:30:05,073 --> 00:30:10,078 お父様は 今度は 私を放り出すのがし!? 331 00:30:10,078 --> 00:30:12,080 みね! 332 00:30:12,080 --> 00:30:46,080 ♬~ 333 00:31:06,401 --> 00:31:11,139 お父様は 勝手だ。➡ 334 00:31:11,139 --> 00:31:15,143 家を継がなくていいなら➡ 335 00:31:15,143 --> 00:31:19,443 おっ母様と離れずに済んだのに。 336 00:31:24,469 --> 00:31:31,809 違う。 それは 違うから。 337 00:31:31,809 --> 00:31:39,801 姉様は 家のために みねを手放したんではねえ。 338 00:31:39,801 --> 00:31:43,805 どうしたら みねが 幸せになれっか➡ 339 00:31:43,805 --> 00:31:47,825 それだけを考えて 決めた事だ。 340 00:31:47,825 --> 00:31:51,846 だけど…! 341 00:31:51,846 --> 00:31:59,137 私は 3人一緒に暮らしたかった。➡ 342 00:31:59,137 --> 00:32:04,837 一度でいいから 一緒に…。 343 00:32:20,475 --> 00:32:27,815 あの時 戦で 家族が別れ別れになって➡ 344 00:32:27,815 --> 00:32:32,515 起ぎてしまった事は もう どうにもなんねえ。 345 00:32:35,406 --> 00:32:44,415 昔を変える事は 誰にもでぎねえ。 346 00:32:44,415 --> 00:32:49,754 変えられるのは 先の事だけだ。 347 00:32:49,754 --> 00:32:58,813 ♬~ 348 00:32:58,813 --> 00:33:06,070 これからの事は みねが 自分で決めたらいい。 349 00:33:06,070 --> 00:33:13,077 兄様が望んでいんのは みねが幸せになる事だ。 350 00:33:13,077 --> 00:33:36,134 ♬~ 351 00:33:36,134 --> 00:33:38,136 (金森)「神の教えを守る事。➡ 352 00:33:38,136 --> 00:33:42,140 それが 狭くは 個人の幸福となり 広くは 社会の改良となり➡ 353 00:33:42,140 --> 00:33:44,809 そして 全体の幸福に つながっていくのです。➡ 354 00:33:44,809 --> 00:33:47,812 もし この道を 道理に反すると考えるならば➡ 355 00:33:47,812 --> 00:33:50,798 この国の文化の前進というものは 望めないでしょう」。 356 00:33:50,798 --> 00:33:53,801 みね 来ねえな。 357 00:33:53,801 --> 00:33:56,501 うん。 358 00:33:59,073 --> 00:34:05,146 (拍手) 359 00:34:05,146 --> 00:34:07,415 次は 伊勢時雄君が➡ 360 00:34:07,415 --> 00:34:11,415 神の愛と隣人の愛について お話しします。 361 00:34:15,473 --> 00:34:22,173 (拍手) 362 00:34:30,138 --> 00:34:35,410 「同志社で 私が 新島先生から学んだ➡ 363 00:34:35,410 --> 00:34:41,082 最も大切な教えは 愛についてです」。 364 00:34:41,082 --> 00:34:44,469 (笑い声) 365 00:34:44,469 --> 00:34:47,469 (聴衆1)愛やて。 (聴衆2)愛? 366 00:34:51,426 --> 00:34:53,426 みね。 367 00:34:58,082 --> 00:35:04,071 「愛などと言うと いかにも 軟弱に聞こえるかもしれません。➡ 368 00:35:04,071 --> 00:35:07,074 しかし この世の誰が➡ 369 00:35:07,074 --> 00:35:10,077 愛に敵対する事が できるでしょうか」。 370 00:35:10,077 --> 00:35:16,777 私 伊勢さんと 今治に行きます。 371 00:35:19,470 --> 00:35:25,076 そうか。 決めたのか。 372 00:35:25,076 --> 00:35:27,376 はい。 373 00:35:30,081 --> 00:35:37,138 だったら いい。 どこまでも ついでいけ。 374 00:35:37,138 --> 00:35:41,838 何があっても 離れんじゃねえぞ。 375 00:35:43,744 --> 00:35:46,044 はい。 376 00:35:48,466 --> 00:35:56,741 んだげんじょ どうしても 困ったら➡ 377 00:35:56,741 --> 00:36:02,741 そん時は 大声を出して呼べ。 378 00:36:07,068 --> 00:36:12,368 お父様が 助けに行く。 379 00:36:16,093 --> 00:36:18,145 はい。 380 00:36:18,145 --> 00:36:23,401 (伊勢)「神が そうであるように 皆さんも 人を許し➡ 381 00:36:23,401 --> 00:36:25,701 愛して下さい」。 382 00:36:33,794 --> 00:36:54,494 (拍手) 383 00:36:56,133 --> 00:37:00,133 そして 7月。 384 00:37:05,810 --> 00:37:11,110 行ってきらんしょ。 気ぃ付けっせ。 385 00:37:16,137 --> 00:37:22,837 これ お握りと みねさんの好きな お漬物。 386 00:37:26,747 --> 00:37:33,738 お父様の事 どうか よろしくお願いします。 387 00:37:33,738 --> 00:37:35,738 はい。 388 00:37:40,478 --> 00:37:42,478 おばん様。 389 00:37:46,734 --> 00:37:49,034 叔母様。 390 00:37:51,405 --> 00:37:53,758 行ってきます。 391 00:37:53,758 --> 00:38:20,735 ♬~ 392 00:38:20,735 --> 00:38:24,138 [ 回想 ] (泣き声) 393 00:38:24,138 --> 00:38:26,438 (うら)達者でな。 394 00:38:28,075 --> 00:38:30,075 みね。 395 00:38:32,079 --> 00:38:42,406 姉様。 みねは きっと 幸せになっから。 396 00:38:42,406 --> 00:38:55,106 ♬~ 397 00:38:57,805 --> 00:39:02,743 そのころ 国は 国会の開設に向けて➡ 398 00:39:02,743 --> 00:39:06,747 大きく動き出そうとしていた。 399 00:39:06,747 --> 00:39:13,047 「大金を投じた官有物を ただ同然で 払い下げる」…。 400 00:39:14,739 --> 00:39:19,744 こぎゃん不正が 許されるはずがなか。 401 00:39:19,744 --> 00:39:24,465 政府内で起きた汚職事件を きっかけに➡ 402 00:39:24,465 --> 00:39:28,469 世論は 激しく政府を攻撃し➡ 403 00:39:28,469 --> 00:39:34,475 開明派の参議 大隈重信も 非難の声を上げた。 404 00:39:34,475 --> 00:39:38,412 一部ん商人が 暴利を貪っようでは➡ 405 00:39:38,412 --> 00:39:44,135 薩長藩閥専制との そしりは 免れんとぞ!➡ 406 00:39:44,135 --> 00:39:48,739 こがんごた政府では 人民の信は 得られんばい! 407 00:39:48,739 --> 00:39:54,128 (せきこみ) 408 00:39:54,128 --> 00:40:00,084 この事件を機に 国会の早期開設を望む声が➡ 409 00:40:00,084 --> 00:40:03,738 一段と高まっていった。 410 00:40:03,738 --> 00:40:08,476 世論を抑えるには 国会開設を進めるしかありません。 411 00:40:08,476 --> 00:40:15,082 けどな 大隈が主張しているような 急進的な事ではいかん。 412 00:40:15,082 --> 00:40:18,486 (山県)無論です。 来年には 選挙を行い➡ 413 00:40:18,486 --> 00:40:22,506 2年後に 国会を開設するなんぞ 無謀にも 程がある。 414 00:40:22,506 --> 00:40:29,079 薩長批判に回った大隈に 世間が 喝采を送っている時や。 415 00:40:29,079 --> 00:40:35,379 今 選挙などされたら 政権が奪われかねんわ。 416 00:40:37,071 --> 00:40:40,474 猶予は なりません。 417 00:40:40,474 --> 00:40:45,079 大隈を…➡ 418 00:40:45,079 --> 00:40:47,465 取り除きましょう。 419 00:40:47,465 --> 00:40:51,135 うまくいくやろか? 民権派が黙っておらんぞ。 420 00:40:51,135 --> 00:40:54,472 全てを 一気に片づけるんです。 421 00:40:54,472 --> 00:40:58,809 大隈一派を一掃する代わりに 国会開設の詔書を発布する。 422 00:40:58,809 --> 00:41:03,080 ただし 開設までには なお➡ 423 00:41:03,080 --> 00:41:06,083 10年近くを要するとの条件付きで。 424 00:41:06,083 --> 00:41:11,822 それで 形勢が挽回できるのやな? 425 00:41:11,822 --> 00:41:13,822 はっ。 426 00:41:16,477 --> 00:41:23,734 では 主上のご聖断を仰ぐか。 427 00:41:23,734 --> 00:41:30,734 こたびも それで 全て決まりなんや。 428 00:41:33,143 --> 00:41:40,084 明治14年10月12日 大隈は 政府を追われた。 429 00:41:40,084 --> 00:41:42,736 日本は 1等国に なられんとぞ! 430 00:41:42,736 --> 00:41:50,736 この日 明治23年に 国会を開設するとの勅が出された。 431 00:41:52,479 --> 00:41:54,748 「国会開設」…。 432 00:41:54,748 --> 00:41:59,470 襄が望んでいる みんなの声で動く国に➡ 433 00:41:59,470 --> 00:42:01,472 変わっていくんだなし。 434 00:42:01,472 --> 00:42:06,143 9年後…。 やる事が たくさんある。 435 00:42:06,143 --> 00:42:08,843 急がなくては。 436 00:42:11,165 --> 00:42:17,805 八重さん。 私は 同志社を 大学に作り替えます。 437 00:42:17,805 --> 00:42:19,805 大学? 438 00:42:21,742 --> 00:42:26,747 人民が 国の舵取りをする時代が 来るのです。 439 00:42:26,747 --> 00:42:32,736 一国の良心となる人物を 大勢 育てなければなりません。 440 00:42:32,736 --> 00:42:34,738 はい。 441 00:42:34,738 --> 00:42:39,476 それには 大学が必要です。 国の権力に 左右されずに➡ 442 00:42:39,476 --> 00:42:44,081 自由自治の精神を貫く 私立の大学が。 443 00:42:44,081 --> 00:42:47,381 私立… 大学。 444 00:42:49,470 --> 00:42:55,142 日本には まだない 私立大学の設立に向けて…。 445 00:42:55,142 --> 00:43:01,749 それは 新たな戦いの日々の 始まりだった。 446 00:43:01,749 --> 00:43:05,135 今年の夏休みの伝道旅行ですが➡ 447 00:43:05,135 --> 00:43:08,739 会津に行こうと思っています。 八重さんも 一緒に行きませんか? 448 00:43:08,739 --> 00:43:10,741 よう来なはりました。 449 00:43:10,741 --> 00:43:15,129 会津だ…。 ここが あなたが育った場所か。 450 00:43:15,129 --> 00:43:17,131 (お吉)八重嬢様でねえか? 451 00:43:17,131 --> 00:43:20,801 姉様に会ったのか? 居所 知ってんのがし!? 452 00:43:20,801 --> 00:43:23,804 懐かしいばっかりの故郷ではねえ。 453 00:43:23,804 --> 00:43:26,473 つらい思いを すっかもしれねえげんじょ…。 454 00:43:26,473 --> 00:43:31,473 大事なものは みんな こごに あったんです。 455 00:43:35,749 --> 00:43:38,469 <山本覚馬らを登用して➡ 456 00:43:38,469 --> 00:43:44,475 京都の近代化を 強力に推し進めた 槇村正直。➡ 457 00:43:44,475 --> 00:43:47,478 新京極通は 槇村が➡ 458 00:43:47,478 --> 00:43:51,799 東京遷都で衰えていた 人々の士気を上げるために➡ 459 00:43:51,799 --> 00:43:57,838 寺院の境内を整理して造ったと 伝わっています。➡ 460 00:43:57,838 --> 00:44:00,741 また 産業振興のため➡ 461 00:44:00,741 --> 00:44:05,145 知恩院などで開催した 第1回京都博覧会には➡ 462 00:44:05,145 --> 00:44:10,445 およそ4万人が訪れ 大成功を収めました> 463 00:44:13,137 --> 00:44:17,141 <都をどりも 槇村の発案によって➡ 464 00:44:17,141 --> 00:44:19,410 この時 始まりました。➡ 465 00:44:19,410 --> 00:44:21,412 第1回目の歌詞は➡ 466 00:44:21,412 --> 00:44:25,416 槇村自身が手がけたと いわれています。➡ 467 00:44:25,416 --> 00:44:31,805 「地球の隅々までも 分けて 都は明らけく」。➡ 468 00:44:31,805 --> 00:44:35,409 当時では珍しい 地球という言葉から➡ 469 00:44:35,409 --> 00:44:37,911 世界中の人に 京都のすばらしさを➡ 470 00:44:37,911 --> 00:44:40,911 知ってほしいという思いが うかがえます> 471 00:44:42,800 --> 00:44:47,805 <強い言動から 非難を浴びる事も多かった槇村。➡ 472 00:44:47,805 --> 00:44:52,476 しかし 槇村の大胆な発想と行動力が➡ 473 00:44:52,476 --> 00:44:56,176 京都の発展に貢献したのです> 474 00:45:35,035 --> 00:45:37,938 <一人も傷つけず 大金を奪い➡ 475 00:45:37,938 --> 00:45:43,277 雲か霧のように消えてしまう 盗賊 雲霧一党> 476 00:45:43,277 --> 00:45:45,212 (安部式部)盗賊に 正義などない! 477 00:45:45,212 --> 00:45:47,448 <これを捕縛せんと➡ 478 00:45:47,448 --> 00:45:53,353 新たに 火付盗賊改方長官となった 安部式部であったが➡