1 00:00:04,891 --> 00:00:12,398 (泣き声) 2 00:00:12,398 --> 00:00:17,270 <もう迷うまい。 もっと何かが知りたいなどと➡ 3 00:00:17,270 --> 00:00:20,907 そんな ぜいたくなことは 言うまい。➡ 4 00:00:20,907 --> 00:00:26,078 この時 りんは 固く そう自分に 言い聞かせたのでした。➡ 5 00:00:26,078 --> 00:00:28,578 が…> 6 00:00:33,486 --> 00:00:36,889 (光子)どこ行っとったん? 心配した。 7 00:00:36,889 --> 00:00:41,189 (音)うち… 大丈夫? 8 00:00:43,062 --> 00:00:45,698 う~ん…。 9 00:00:45,698 --> 00:00:50,069 かなり… まず… い? 10 00:00:50,069 --> 00:00:55,942 ♬~ 11 00:00:55,942 --> 00:01:01,681 ♬「泣いて 生まれて 響く命」 12 00:01:01,681 --> 00:01:07,253 ♬「きっと嬉しくて 笑っているんだ」 13 00:01:07,253 --> 00:01:12,925 ♬「僕らはきっと 出逢うでしょう」 14 00:01:12,925 --> 00:01:18,798 ♬「手を引き 背を押し 出逢うでしょう」 15 00:01:18,798 --> 00:01:26,939 ♬「きっといつか今日の日も 意味を持って ほら」 16 00:01:26,939 --> 00:01:30,610 ♬「耳をすませば」 17 00:01:30,610 --> 00:01:36,215 ♬「星の見えない日々を 超えるたびに」 18 00:01:36,215 --> 00:01:41,887 ♬「互い照らすその意味を 知るのでしょう」 19 00:01:41,887 --> 00:01:44,924 ♬「愛する人よ」 20 00:01:44,924 --> 00:01:47,760 ♬「親愛なる友よ」 21 00:01:47,760 --> 00:01:55,560 ♬「遠くまで 響くはエール」 22 00:01:58,337 --> 00:02:04,277 絶対 逃げた職人たち 見返してやる。 23 00:02:04,277 --> 00:02:08,714 (梅)何か 元気出てきたね。 24 00:02:08,714 --> 00:02:13,419 怒りって必要よ。 絶対 この危機 乗り越える。 25 00:02:13,419 --> 00:02:16,722 (吟)職人さん いなかったら 何もできないじゃん。 26 00:02:16,722 --> 00:02:20,422 誰か 男だったら よかったのに。 27 00:02:22,595 --> 00:02:26,732 お姉ちゃん お願い。 お願い! 28 00:02:26,732 --> 00:02:31,437 はあ!? 何それ。 あたし 女だし。 かわいいお嫁さんになるんだし。 29 00:02:31,437 --> 00:02:35,675 諦めて。 いや 音の方が向いとるって 気が強いし。 30 00:02:35,675 --> 00:02:39,545 あたしは歌手になるから無理。 31 00:02:39,545 --> 00:02:41,480 あたしは作家。 32 00:02:41,480 --> 00:02:45,418 やっぱり お姉ちゃんしかいないじゃん。 長女だし。 何で そうなるのよ。 33 00:02:45,418 --> 00:02:47,420 なるよ~。 何でよ!? 34 00:02:47,420 --> 00:02:51,691 明確な将来像を描けとらんから。 へっ? 35 00:02:51,691 --> 00:02:53,626 いやいやいや… 考えて? 36 00:02:53,626 --> 00:02:58,064 歌手や作家になるよりお嫁さんになる方が よっぽど確率高いから。 37 00:02:58,064 --> 00:03:01,934 あたしの方が明確じゃない? 38 00:03:01,934 --> 00:03:09,075 お姉ちゃんって 時々鋭いよね。 時々ね。 39 00:03:09,075 --> 00:03:11,577 鋭いついでに 提案なんだけど。 40 00:03:11,577 --> 00:03:15,077 ここは梅の出番よ。 えっ? 41 00:03:19,452 --> 00:03:22,588 はい これ。 はい。 42 00:03:22,588 --> 00:03:25,091 どう? ありそう? 43 00:03:25,091 --> 00:03:29,261 うん… 今んところ めぼしいのはない。 44 00:03:29,261 --> 00:03:31,664 …ちゅうか お姉ちゃんたちも読んでよ! 45 00:03:31,664 --> 00:03:34,367 あんた 文章読むの得意なんだから 適役でしょ? 46 00:03:34,367 --> 00:03:38,537 音に契約書の文書なんて読めると思う? 思わん。 47 00:03:38,537 --> 00:03:41,207 失礼な! 48 00:03:41,207 --> 00:03:45,077 あっ… これ 見て! 49 00:03:45,077 --> 00:03:47,880 うん? 50 00:03:47,880 --> 00:03:49,915 これ…。 51 00:03:49,915 --> 00:03:53,386 やだ ラブレターだ! お母さんへの! 52 00:03:53,386 --> 00:03:57,256 ちょっと! 真面目に! 53 00:03:57,256 --> 00:04:00,956 あんたたち 何しとんの。 54 00:04:04,697 --> 00:04:07,400 契約書 捜してるの。 55 00:04:07,400 --> 00:04:09,600 契約書? 56 00:04:12,071 --> 00:04:14,871 違うわ… はあ…。 57 00:04:16,909 --> 00:04:21,080 注文書… これも違う。 58 00:04:21,080 --> 00:04:24,583 馬具取引…。 59 00:04:24,583 --> 00:04:28,583 「馬具取引に関する契約書」。 60 00:04:33,859 --> 00:04:38,359 あっ… これだ! 61 00:04:40,533 --> 00:04:44,370 (光子) 請求すれば 陸軍は かなりの違約金を➡ 62 00:04:44,370 --> 00:04:47,206 私に払わなければなりません。 63 00:04:47,206 --> 00:04:52,678 そうなっては 仲介している打越さんと 陸軍との関係も➡ 64 00:04:52,678 --> 00:04:55,381 悪くなるのではないですか? 65 00:04:55,381 --> 00:05:00,052 このまま 契約を続けた方が お互い よろしいかと。 66 00:05:00,052 --> 00:05:04,690 (打越)ほ… ほいだけど あんたんとこは職人がおらんだら。 67 00:05:04,690 --> 00:05:07,226 どうするだ? 納期は守れるだか? 68 00:05:07,226 --> 00:05:09,526 守れます! 69 00:05:11,096 --> 00:05:15,096 どうぞ 今後とも ごひいきに。 70 00:05:17,870 --> 00:05:24,870 女 子ども… ですけど。 フフッ。 71 00:05:30,249 --> 00:05:34,119 お父さんも喜んでくれてるよね? 72 00:05:34,119 --> 00:05:37,990 うん… そうね。 73 00:05:37,990 --> 00:05:45,197 お父さん よく「やらずに後悔するより やって後悔した方がいい」って➡ 74 00:05:45,197 --> 00:05:48,897 言っとったでしょ? (光子)うん。 75 00:05:51,070 --> 00:05:59,745 あたしたちと会えんくなったこと 後悔してないのかな? 76 00:05:59,745 --> 00:06:07,453 あたしたちを残したことは 悔いてると思う。 77 00:06:07,453 --> 00:06:13,692 でも お父さん ロシアとの戦争 行ったでしょう? 78 00:06:13,692 --> 00:06:17,062 聞いたことある。 79 00:06:17,062 --> 00:06:26,772 あん時ね 目の前で 人がいっぱい死ぬのを見たんだって。 80 00:06:26,772 --> 00:06:34,072 目の前で たくさんの人が死んでいくのに 何もできなかったって。 81 00:06:39,018 --> 00:06:46,892 そのことは あまり話さんかったけど…➡ 82 00:06:46,892 --> 00:06:52,392 その時の後悔が ずっと あったんじゃないかな~? 83 00:06:56,035 --> 00:07:05,210 だから… 体が 先に 動いちゃったんじゃないかな? 84 00:07:05,210 --> 00:07:11,010 (安隆)やらずに後悔するより やって後悔した方がいいってな。 85 00:07:16,555 --> 00:07:19,892 お父さんらしいよね。 86 00:07:19,892 --> 00:07:45,892 ♬~ 87 00:07:52,524 --> 00:07:55,027 (小岩井)こちらでございます。 88 00:07:55,027 --> 00:07:57,527 どうしたの? 89 00:08:00,366 --> 00:08:05,671 (良子)どうして あんたは そんなに平気なの? 90 00:08:05,671 --> 00:08:12,471 お父さん… その… 亡くなったのに。 91 00:08:14,213 --> 00:08:20,513 平気じゃないよ。 でも 泣いてばっかりいられないから。 92 00:08:22,087 --> 00:08:24,690 (ため息) 93 00:08:24,690 --> 00:08:27,990 強いね あんたは。 94 00:08:29,895 --> 00:08:37,002 本当は羨ましかった。 そんなに はっきり ものが言えて。 95 00:08:37,002 --> 00:08:42,502 やりたくないの? かぐや姫。 96 00:08:46,712 --> 00:08:51,183 ねえ 音ちゃん かぐや姫 やってくれん? 97 00:08:51,183 --> 00:08:53,118 えっ? 98 00:08:53,118 --> 00:08:55,418 (ベル) ここ 座り。 99 00:09:03,662 --> 00:09:06,462 (ます)今日は ありがとうございます。 100 00:09:17,543 --> 00:09:22,043 大丈夫。 舞台 楽しもう。 101 00:09:26,552 --> 00:09:31,990 (熊谷)それでは 6年3組による 「竹取物語」を上演いたします。 102 00:09:31,990 --> 00:09:34,493 お楽しみ下さいませ。 103 00:09:34,493 --> 00:09:41,793 (拍手) 104 00:09:45,637 --> 00:09:55,013 (たえ)何だ? この光る竹は。 ちょっと切ってみるかのう。 えい! 105 00:09:55,013 --> 00:10:00,819 (拍手) 106 00:10:00,819 --> 00:10:03,722 これは なんと かわいい子じゃ! 107 00:10:03,722 --> 00:10:07,922 私が毎日見ている竹の中にいたのだ。 108 00:10:12,364 --> 00:10:17,035 おお… なんと美しい。 109 00:10:17,035 --> 00:10:20,672 私は この国の者ではありません。 110 00:10:20,672 --> 00:10:26,211 あなた様は 私を連れていくことはできません。 111 00:10:26,211 --> 00:10:29,211 (良子)この国の者ではない? 112 00:10:38,791 --> 00:10:48,066 できれば おじいさんと おばあさんと 一緒に 年を重ねていきたかった。 113 00:10:48,066 --> 00:10:56,766 でも… これで お別れです。 さようなら。 114 00:11:02,080 --> 00:11:06,418 そして 最後の場面。 115 00:11:06,418 --> 00:11:12,090 せめて もう一度… もう一度 歌声を聴かせてはもらえませんか? 116 00:11:12,090 --> 00:11:17,590 かぐや姫は 帝のために 別れの歌をささげます。 117 00:11:19,264 --> 00:11:31,276 ♬「菜の花畠に 入日薄れ」 118 00:11:31,276 --> 00:11:43,388 ♬「見わたす山の端 霞ふかし」 119 00:11:43,388 --> 00:11:55,588 ♬「春風そよふく 空…」 120 00:12:00,806 --> 00:12:16,288 ♬「夕月かかりて におい淡し」 121 00:12:16,288 --> 00:12:27,733 ♬「蛙のなくねも かねの音も」 122 00:12:27,733 --> 00:12:41,213 ♬「さながら霞める 朧月夜」 123 00:12:41,213 --> 00:12:53,792 (拍手) 124 00:12:53,792 --> 00:12:59,231 ありがとうございました! (児童たち)ありがとうございました! 125 00:12:59,231 --> 00:13:03,902 (拍手) 126 00:13:03,902 --> 00:13:25,590 ♬~ 127 00:13:25,590 --> 00:13:32,197 お父さん 見に来てくれたかな? 128 00:13:32,197 --> 00:13:36,368 決まってるじゃない。 129 00:13:36,368 --> 00:13:42,368 いつでも どこでも見てるわ お父さんは。 130 00:13:45,544 --> 00:13:49,381 (光子)あなた~!➡ 131 00:13:49,381 --> 00:13:57,581 これから 4人で 力を合わせて生きていきます。 132 00:14:00,025 --> 00:14:02,928 お父さ~ん! 133 00:14:02,928 --> 00:14:08,567 (3人)お父さ~ん! 134 00:14:08,567 --> 00:14:16,267 (光子)お父さ~ん! (吟 音 梅)お父さ~ん! 135 00:14:21,580 --> 00:14:23,515 行ってきま~す! 136 00:14:23,515 --> 00:14:26,015 (物音) 137 00:14:27,919 --> 00:14:31,790 あ~! 何やっとるの!? 138 00:14:31,790 --> 00:14:34,726 (岩城)仕事があるって聞いたもんで 戻ってきた。 それだけだ。 139 00:14:34,726 --> 00:14:37,362 「それだけだ」って あなたね…! 140 00:14:37,362 --> 00:14:40,198 音 早く学校行きなさい。 だって…。 141 00:14:40,198 --> 00:14:42,234 いいから! 142 00:14:42,234 --> 00:14:44,434 最低! (光子)あっ…。 143 00:14:51,810 --> 00:14:58,110 岩城のやつ 「仕事があるって 聞いたもんで」って何なの? 144 00:15:01,486 --> 00:15:06,986 でも… まあ いっか。 145 00:15:10,896 --> 00:15:14,399 それから3年 裕一はというと…。 146 00:15:14,399 --> 00:15:18,270 次にある…。 147 00:15:18,270 --> 00:15:20,705 それは そろばんの玉がね? 148 00:15:20,705 --> 00:15:26,505 音楽に夢中で 商業学校4年生を留年してしまいました。