1 00:00:02,233 --> 00:00:07,371 <かをるは 惣吉との間に きずなを感じた。➡ 2 00:00:07,371 --> 00:00:13,244 英一郎 善吉 惣吉と つながる きずなである。➡ 3 00:00:13,244 --> 00:00:16,881 しかし それが かをると惣吉を 結びつけるという➡ 4 00:00:16,881 --> 00:00:19,383 望みにはならない。➡ 5 00:00:19,383 --> 00:00:24,383 ほんの かすかな 安らぎでしか ないのだ> 6 00:00:33,297 --> 00:00:35,866 (裕一)い… 慰問ですか? (山崎)はい。 7 00:00:35,866 --> 00:00:38,702 軍から 先生に是非ということです。 8 00:00:38,702 --> 00:00:43,874 いずれ出発のご連絡をさせて頂きますので お待ち下さい。 9 00:00:43,874 --> 00:00:47,745 僕も 自分にできることを 精いっぱい やらなくちゃ…。 10 00:00:47,745 --> 00:01:00,045 ♬~ 11 00:01:02,059 --> 00:01:08,232 ♬~ 12 00:01:08,232 --> 00:01:13,737 ♬「泣いて 生まれて 響く命」 13 00:01:13,737 --> 00:01:19,076 ♬「きっと嬉しくて 笑っているんだ」 14 00:01:19,076 --> 00:01:24,548 ♬「僕らはきっと 出逢うでしょう」 15 00:01:24,548 --> 00:01:30,754 ♬「手を引き 背を押し 出逢うでしょう」 16 00:01:30,754 --> 00:01:38,562 ♬「きっといつか今日の日も 意味を持って ほら」 17 00:01:38,562 --> 00:01:42,366 ♬「耳をすませば」 18 00:01:42,366 --> 00:01:48,172 ♬「星の見えない日々を 超えるたびに」 19 00:01:48,172 --> 00:01:53,878 ♬「互い照らすその意味を 知るのでしょう」 20 00:01:53,878 --> 00:01:56,914 ♬「愛する人よ」 21 00:01:56,914 --> 00:01:59,750 ♬「親愛なる友よ」 22 00:01:59,750 --> 00:02:07,550 ♬「遠くまで 響くはエール」 23 00:02:10,728 --> 00:02:15,533 (鉄男)報国音楽協会 行ってきたんだべ? うん。 24 00:02:15,533 --> 00:02:21,338 もしかして 戦地での慰問の依頼か? 25 00:02:21,338 --> 00:02:25,276 話って そのこと? 26 00:02:25,276 --> 00:02:29,776 もし行くつもりなら… やめとけ。 27 00:02:32,349 --> 00:02:35,352 うん? 何で? 28 00:02:35,352 --> 00:02:42,993 日本は今 負け続けてる。 前線は思ってる以上に危ねえ。 29 00:02:42,993 --> 00:02:47,831 いや… 戦況が悪いなら より一層 慰問が必要だよ。 30 00:02:47,831 --> 00:02:50,701 音楽で戦況は変えらんねえだろ。 31 00:02:50,701 --> 00:02:56,574 そんなことない。 歌で 戦う人たちを鼓舞できる。 32 00:02:56,574 --> 00:02:59,376 大将が書いてくれた「暁に祈る」だって➡ 33 00:02:59,376 --> 00:03:02,379 兵士たちの心に響いたから ヒットしたんだ。 34 00:03:02,379 --> 00:03:05,079 歌は力になる! 35 00:03:09,720 --> 00:03:16,493 俺は… 歌が戦うための道具になんのは嫌だ。 36 00:03:16,493 --> 00:03:22,399 んっ! みんな 命懸けで戦ってるんだ! 37 00:03:22,399 --> 00:03:26,899 僕にできることがあるなら 何でも協力したい。 38 00:03:29,907 --> 00:03:40,184 ☎ 39 00:03:40,184 --> 00:03:42,486 (音)はい 古山でございます。 40 00:03:42,486 --> 00:03:45,389 ☎報国音楽協会の山崎と申します。➡ 41 00:03:45,389 --> 00:03:50,227 古山裕一先生は ご在宅でしょうか? 42 00:03:50,227 --> 00:03:52,227 はい。 43 00:03:55,866 --> 00:03:57,801 行ってくる。 44 00:03:57,801 --> 00:03:59,801 行ってらっしゃい。 45 00:04:08,879 --> 00:04:14,685 5日後 出発です。 緊急の場合もあるので 東京を離れないよう お願いします。 46 00:04:14,685 --> 00:04:17,888 はい。 47 00:04:17,888 --> 00:04:23,060 小山田先生より ご伝言を預かっています。 48 00:04:23,060 --> 00:04:29,833 「この非常時に 音楽家として 国に忠誠を尽くし➡ 49 00:04:29,833 --> 00:04:35,639 命を懸けて戦う将兵に こちらも命をもって応えるのが➡ 50 00:04:35,639 --> 00:04:38,542 国民の務めである。➡ 51 00:04:38,542 --> 00:04:43,013 前線での貴殿の活躍に期待する」。 52 00:04:43,013 --> 00:04:58,513 ♬~ 53 00:05:02,366 --> 00:05:07,037 ただいま。 お帰りなさい。 54 00:05:07,037 --> 00:05:11,709 どうしたんです? その荷物。 55 00:05:11,709 --> 00:05:13,909 少し いい? 56 00:05:27,891 --> 00:05:30,691 慰問に行けと 命令が下った。 57 00:05:36,333 --> 00:05:39,670 どこへ? 分からない。 58 00:05:39,670 --> 00:05:45,008 機密事項だから 僕も知らされてない。 59 00:05:45,008 --> 00:05:51,508 ええ…。 ただ 外地であることは間違いない。 60 00:05:55,652 --> 00:05:59,490 いつから? 5日後。 61 00:05:59,490 --> 00:06:04,695 そんな急な…。 62 00:06:04,695 --> 00:06:08,195 期間は? いや…。 63 00:06:17,875 --> 00:06:23,175 戦況… よくないんでしょ? 64 00:06:27,050 --> 00:06:30,888 みんな 頑張ってる。 65 00:06:30,888 --> 00:06:33,388 僕だけ逃げるわけにはいかない。 66 00:06:35,459 --> 00:06:40,831 逃げてません。 曲を作ってるじゃない。 67 00:06:40,831 --> 00:06:43,167 いっぱい作ってるじゃない! 68 00:06:43,167 --> 00:06:45,167 音。 69 00:06:50,340 --> 00:06:53,640 ≪古山さん 電報で~す。 70 00:06:56,480 --> 00:06:58,680 お世話さまです。 71 00:07:11,862 --> 00:07:25,409 ♬~ 72 00:07:25,409 --> 00:07:31,609 浩二からの電報は まさが倒れた知らせでした。 73 00:07:36,453 --> 00:07:38,822 お待たせしました。 74 00:07:38,822 --> 00:07:42,459 軍の返答は ご母堂様は それほどのご重体でないので➡ 75 00:07:42,459 --> 00:07:45,659 予定どおり出発してほしいとのことです。 76 00:07:51,201 --> 00:07:54,201 ≪(戸が開く音) 77 00:07:57,040 --> 00:07:59,877 お帰りなさい。 78 00:07:59,877 --> 00:08:04,715 母さん そこまで悪くないみたい。 79 00:08:04,715 --> 00:08:09,019 はあ… よかった。 80 00:08:09,019 --> 00:08:15,519 だから… 予定どおりに出発になる。 81 00:08:19,663 --> 00:08:23,033 ♬~(ラジオ) 82 00:08:23,033 --> 00:08:26,370 (保)はい どうぞ。 83 00:08:26,370 --> 00:08:28,872 お休みの日に 本当にすみません。 84 00:08:28,872 --> 00:08:31,441 僕だって たまには コーヒーいれたいんだよ。 85 00:08:31,441 --> 00:08:33,377 大豆だけどね。 86 00:08:33,377 --> 00:08:37,648 うん! いや 大豆でも 保さんがいれると おいしいです。 87 00:08:37,648 --> 00:08:39,683 ありがとう。 88 00:08:39,683 --> 00:08:43,520 ♬~(ラジオ) 89 00:08:43,520 --> 00:08:46,657 (ラジオ)「大本営 陸軍部発表…」。 90 00:08:46,657 --> 00:08:50,460 歴史は繰り返す。 うん? 91 00:08:50,460 --> 00:08:54,164 人類は生まれてから ず~っと戦ってる。 92 00:08:54,164 --> 00:08:58,468 変な話 ギリシャ神話では 神々だって戦ってるんだから。 93 00:08:58,468 --> 00:09:03,173 どうしてだろうね? いや… う~ん…➡ 94 00:09:03,173 --> 00:09:05,842 生きるための本能ですかね? 95 00:09:05,842 --> 00:09:09,346 さあ? 僕には分からないけど➡ 96 00:09:09,346 --> 00:09:13,216 早く戦争が終わって おいしいコーヒーがいれたい。 97 00:09:13,216 --> 00:09:15,916 それだけが僕の望み。 98 00:10:49,880 --> 00:10:51,880 似合わない? 99 00:10:55,752 --> 00:11:00,052 フフフ…。 フフッ。 100 00:11:03,894 --> 00:11:08,765 少し待ってて。 今 お芋 ふかしてるから。 101 00:11:08,765 --> 00:11:13,565 うん? お昼ごはん 持っていって。 102 00:11:16,073 --> 00:11:18,773 そろそろかな? 103 00:11:26,416 --> 00:11:30,087 じゃあ… 行ってくる。 104 00:11:30,087 --> 00:11:34,057 (華)お父さん 帰ってくるよね? 105 00:11:34,057 --> 00:11:37,828 うん! 鉄砲も撃てないお父さんたちが 呼ばれた場所だから➡ 106 00:11:37,828 --> 00:11:41,364 危険はないよ。 安心して。 ねっ 華。 107 00:11:41,364 --> 00:11:43,364 うん。 108 00:11:47,704 --> 00:11:53,504 音… すまん。 行ってくる。 109 00:12:02,252 --> 00:12:08,552 あなたの音楽で 兵隊さんたちを勇気づけてきて下さい。 110 00:12:11,895 --> 00:12:13,895 ありがとう。 111 00:12:20,403 --> 00:12:24,103 では… 行ってまいります。 112 00:12:35,485 --> 00:12:39,022 「音へ➡ 113 00:12:39,022 --> 00:12:43,360 音楽の夢を2人で たどるはずだったのに➡ 114 00:12:43,360 --> 00:12:46,860 どうして こんなことになってしまったのかな」。 115 00:12:51,701 --> 00:12:59,701 「音が 僕の才能を信じてくれたから 僕は音楽の道を諦めずに済みました」。 116 00:13:03,880 --> 00:13:11,880 「音が 自分の夢を僕に預けてくれたから 華と出会うことができました」。 117 00:13:14,891 --> 00:13:19,529 「2人で夢を交換しながら 生きていきたい。➡ 118 00:13:19,529 --> 00:13:24,901 その思いは今も変わっていません。➡ 119 00:13:24,901 --> 00:13:32,008 戦争が始まり 僕の曲は 急に売れるようになりました。➡ 120 00:13:32,008 --> 00:13:37,881 歌謡曲では邪魔した西洋音楽への未練が 戦時歌謡では吉と出ました」。 121 00:13:37,881 --> 00:13:41,484 どうしたの? 122 00:13:41,484 --> 00:13:46,356 「戦意高揚に 敵国の音楽の知識が 役に立つとは皮肉です」。 123 00:13:46,356 --> 00:13:50,656 わあ…。 「福島行進曲」。 124 00:13:54,364 --> 00:14:02,706 「音と同じように 僕も 戦争が 一日も早く終わることを願っています。➡ 125 00:14:02,706 --> 00:14:11,047 けれど 多くの人が 家族を置いて戦地で戦っている今➡ 126 00:14:11,047 --> 00:14:17,220 僕にできることは お国のために命を懸けて戦う人を➡ 127 00:14:17,220 --> 00:14:24,394 音楽の力で応援することだと思います。➡ 128 00:14:24,394 --> 00:14:34,004 君との歌も 応援団の歌も 予科練の歌も➡ 129 00:14:34,004 --> 00:14:38,875 僕の曲作りは 人との触れ合いの中で 生まれてきました」。 130 00:14:38,875 --> 00:14:41,678 ケーキ! そう。 うちで採れたかぼちゃ…。 131 00:14:41,678 --> 00:14:47,350 「だから 一度は戦場をこの目で見たい。➡ 132 00:14:47,350 --> 00:14:51,855 命を懸ける尊い人たちを 現地で応援したいのです」。 133 00:14:51,855 --> 00:14:53,790 よかったね 華! うん。 よかった よかった。 134 00:14:53,790 --> 00:14:56,590 幸せそうな顔して…。 135 00:14:59,362 --> 00:15:03,233 「必ず生きて帰ります。➡ 136 00:15:03,233 --> 00:15:06,703 戦争が終わったら➡ 137 00:15:06,703 --> 00:15:13,043 もう一度 夢の続きを始めましょう。➡ 138 00:15:13,043 --> 00:15:15,243 裕一」。 139 00:15:21,518 --> 00:15:24,218 あなたを信じる。