1 00:00:33,432 --> 00:00:37,636 (華)お父さん 日本に帰ってくるの!? (音)うん。 2 00:00:37,636 --> 00:00:42,508 下関に着いたって連絡があったから もうすぐ。 3 00:00:42,508 --> 00:00:46,345 無事でよかった…。 うん。 4 00:00:46,345 --> 00:00:50,015 お父さん 福島に来るって。 5 00:00:50,015 --> 00:00:52,518 (音 華)ばんざ~い! アハハハ。 6 00:00:52,518 --> 00:00:55,218 (汽笛) 7 00:01:04,863 --> 00:01:11,563 (汽笛) 8 00:01:26,885 --> 00:01:31,056 (藤堂)「君が この手紙を読んでいるということは➡ 9 00:01:31,056 --> 00:01:36,495 もう 僕は この世にはいないということだ。➡ 10 00:01:36,495 --> 00:01:43,002 君と憲太に もう会えないなんて とても寂しい。➡ 11 00:01:43,002 --> 00:01:48,507 昔から 僕は どこか冷めた部分を持った人間だった。➡ 12 00:01:48,507 --> 00:01:54,179 自分の気持ちを素直に出すことが 不得手だった。➡ 13 00:01:54,179 --> 00:01:59,518 そんな僕を変えてくれたのは君だ。➡ 14 00:01:59,518 --> 00:02:09,194 君を知るにつれ その明るさ まっすぐさに 僕の殻は とけていった。➡ 15 00:02:09,194 --> 00:02:16,669 残していくこと 心から謝る。➡ 16 00:02:16,669 --> 00:02:23,208 君が好きだった。 愛していた。➡ 17 00:02:23,208 --> 00:02:30,949 ありがとう 僕の人生に現れてくれて。➡ 18 00:02:30,949 --> 00:02:33,149 君に会いたい」。 19 00:02:36,322 --> 00:02:38,522 「藤堂清晴」。 20 00:02:50,502 --> 00:02:55,174 (裕一)先生は…➡ 21 00:02:55,174 --> 00:03:00,374 先生は 僕を車の下に隠してくれて…。 22 00:03:07,519 --> 00:03:10,319 すぐそこで撃たれました。 23 00:03:13,392 --> 00:03:19,865 多分…➡ 24 00:03:19,865 --> 00:03:23,365 僕を守ろうとしてくれたんじゃないかって 思います。 25 00:03:27,206 --> 00:03:30,042 (昌子)そう…。 26 00:03:30,042 --> 00:03:37,483 あの人 あなたのこと 本当に好きだった。 27 00:03:37,483 --> 00:03:43,483 きっと… 自分の人生 託してたのね。 28 00:03:51,029 --> 00:03:54,633 幸せだったな…。 29 00:03:54,633 --> 00:03:57,133 楽しかった! 30 00:03:58,837 --> 00:04:02,837 もう… あんな日 返ってこない。 31 00:04:07,846 --> 00:04:11,650 会いたい…。 32 00:04:11,650 --> 00:04:16,350 もう一度… 会いたい。 33 00:04:19,191 --> 00:04:26,891 (すすり泣き) 34 00:04:32,471 --> 00:04:34,406 ≪(戸が開く音) 35 00:04:34,406 --> 00:04:37,342 お帰りなさい。 ≪(戸が閉まる音) 36 00:04:37,342 --> 00:04:42,042 はあ… もう~ 帰ってきたら「ただいま」でしょ。 37 00:04:49,621 --> 00:04:54,921 心配かけたね。 ごめん。 38 00:05:05,637 --> 00:05:12,411 よかった… よかった。 39 00:05:12,411 --> 00:05:16,281 ただいま。 お帰りなさい…。 40 00:05:16,281 --> 00:05:24,857 (すすり泣き) 41 00:05:24,857 --> 00:05:27,893 よかった…。 42 00:05:27,893 --> 00:05:30,028 よかった…。 43 00:05:30,028 --> 00:05:55,821 ♬~ 44 00:05:55,821 --> 00:05:59,625 みんな 元気そうで安心した。 45 00:05:59,625 --> 00:06:05,831 居心地がよくて 東京に帰りたくなくなります。 46 00:06:05,831 --> 00:06:21,313 ♬~ 47 00:06:21,313 --> 00:06:26,613 お勤め ご苦労さまでした。 48 00:06:37,829 --> 00:06:40,329 僕は先に帰る。 49 00:06:46,138 --> 00:06:48,638 しばらく 一人でいたい。 50 00:06:56,615 --> 00:06:58,550 私たちも一緒に…。 51 00:06:58,550 --> 00:07:00,550 お願いだから…。 52 00:07:07,993 --> 00:07:09,993 頼む。 53 00:07:14,166 --> 00:07:16,835 戦況が悪化するほど➡ 54 00:07:16,835 --> 00:07:23,175 国民の士気を高めるため 裕一への依頼は増え続けました。 55 00:07:23,175 --> 00:07:25,675 では…。 待て! 56 00:07:27,512 --> 00:07:33,785 このフィリピンの戦いは天王山! 一大決戦だ。 57 00:07:33,785 --> 00:07:40,125 もっと国民の士気を上げ また いかなる敵であるか明確に示すため➡ 58 00:07:40,125 --> 00:07:44,596 敵将 ニミッツとマッカーサーの名前を 入れて頂きたい。 59 00:07:44,596 --> 00:07:47,132 (西條)人名を入れるなど下品だ。 断る。 60 00:07:47,132 --> 00:07:52,632 君の意見など どうでもいい! 我々は勝たねばならんのだ! 61 00:08:13,625 --> 00:08:16,161 フンッ。 62 00:08:16,161 --> 00:08:18,661 これで結構! 63 00:08:30,342 --> 00:08:32,642 ≪ごめんください。 64 00:08:44,856 --> 00:08:47,826 (鉄男)新聞社に復帰して➡ 65 00:08:47,826 --> 00:08:55,467 毎日 何十人 何百人… 何千人死んだって 記事書いてても➡ 66 00:08:55,467 --> 00:09:01,606 何にも変わらず 食って寝てた。 67 00:09:01,606 --> 00:09:05,143 どだに兵隊さん戦死しても➡ 68 00:09:05,143 --> 00:09:08,980 戦争が嫌だって 気持ちは変わんなくて➡ 69 00:09:08,980 --> 00:09:11,680 歌詞書くの断ってた。 70 00:09:13,618 --> 00:09:19,825 なのに…。 71 00:09:19,825 --> 00:09:25,997 藤堂先生が亡くなられたって聞いた時➡ 72 00:09:25,997 --> 00:09:31,803 俺は どうしようもなく腹立った。 73 00:09:31,803 --> 00:09:37,003 先生の弔いがしてえ 先生の無念 晴らしてえ! 74 00:09:42,114 --> 00:09:44,950 先生 喜ぶかな…? 75 00:09:44,950 --> 00:09:50,822 当然だべ。 先生は勝つために戦ったんだ。 76 00:09:50,822 --> 00:09:55,293 そっか…。 77 00:09:55,293 --> 00:09:58,964 そうなのかな…? 78 00:09:58,964 --> 00:10:04,770 んじゃ… 何のために戦ったんだ!? 79 00:10:04,770 --> 00:10:07,070 分かんない。 80 00:10:12,310 --> 00:10:15,110 けど… やるよ。 81 00:10:21,987 --> 00:10:25,187 (襖が閉まる音) 82 00:10:48,113 --> 00:10:50,113 (光子)どこに行くの? 83 00:10:53,051 --> 00:10:58,890 分かっとるよ。 集会に行くんでしょう? 84 00:10:58,890 --> 00:11:05,090 (五郎) 許して下さい。 僕には必要なんです。 85 00:11:10,202 --> 00:11:16,002 大事にすべきものは ほかにもあるよ 五郎ちゃん。 86 00:11:20,912 --> 00:11:23,548 申し訳ありません。 87 00:11:23,548 --> 00:11:25,548 ごろ…。 88 00:11:37,095 --> 00:11:40,031 (ため息) 89 00:11:40,031 --> 00:11:42,334 (岩城)帰ってこんですかん? 90 00:11:42,334 --> 00:11:45,637 (梅)昨日の夜 集会に行ったみたいなの。 91 00:11:45,637 --> 00:11:49,507 ああ… 特高ですかん。 92 00:11:49,507 --> 00:11:52,507 お母さんが確かめに行ってくれとる。 93 00:11:57,382 --> 00:11:59,382 (戸の開閉音) 94 00:12:02,520 --> 00:12:05,423 どうだった? 95 00:12:05,423 --> 00:12:12,197 ほかの人は 罪 認めて 釈放されとるらしいけど 五郎ちゃんは…。 96 00:12:12,197 --> 00:12:15,533 皇軍将兵が命懸けで戦ってる今➡ 97 00:12:15,533 --> 00:12:21,406 戦争反対とは何事だ~! 国賊め~! 98 00:12:21,406 --> 00:12:27,679 私の体の自由は奪えても 心の自由は奪えません! 99 00:12:27,679 --> 00:12:30,548 うるさい! 100 00:12:30,548 --> 00:12:34,048 あ~! あ~! 101 00:12:36,154 --> 00:12:39,824 時間がないのに…。 102 00:12:39,824 --> 00:12:45,163 (空襲警報) 103 00:12:45,163 --> 00:12:49,034 昭和20年6月19日。 104 00:12:49,034 --> 00:12:53,505 豊橋は 深夜から未明までの空襲で➡ 105 00:12:53,505 --> 00:12:57,505 市街地の7割が焼き尽くされました。 106 00:13:01,012 --> 00:13:03,915 もう うち駄目だわ。 逃げよう! 107 00:13:03,915 --> 00:13:08,115 待って 原稿! 梅! 梅! 108 00:13:13,358 --> 00:13:16,394 おかみさん! あっ…! 109 00:13:16,394 --> 00:13:29,374 ♬~ 110 00:13:29,374 --> 00:13:31,574 俺が助けます! 111 00:13:33,812 --> 00:13:39,684 あっ! あっ ああ ああ…。 112 00:13:39,684 --> 00:13:43,822 ああ~! 113 00:13:43,822 --> 00:13:48,493 岩城さ~ん! 114 00:13:48,493 --> 00:13:50,996 梅~! 115 00:13:50,996 --> 00:13:53,696 岩城…。 116 00:14:00,505 --> 00:14:10,849 (すすり泣き) 117 00:14:10,849 --> 00:14:13,885 (物音) 118 00:14:13,885 --> 00:14:23,428 ♬~ 119 00:14:23,428 --> 00:14:31,236 あっ… ああ… ああっ…。 120 00:14:31,236 --> 00:14:34,536 梅! 梅! 121 00:14:39,477 --> 00:14:43,815 梅… 岩城さん…。 122 00:14:43,815 --> 00:14:47,685 梅… 起きて!➡ 123 00:14:47,685 --> 00:14:49,988 起きて…。 124 00:14:49,988 --> 00:14:55,288 誰か… 誰か助けて…。 125 00:15:03,835 --> 00:15:08,006 (玉音放送)「然れども朕は時運の趨く所➡ 126 00:15:08,006 --> 00:15:12,510 堪え難きを堪え 忍び難きを忍び…」。 127 00:15:12,510 --> 00:15:17,382 日本は敗戦しました。 128 00:15:17,382 --> 00:15:21,182 (玉音放送)「朕は茲に国体を護持し…」。